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Patent Searching and Data


Title:
CEILING DEVICE OF ELEVATOR CAR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090593
Kind Code:
A1
Abstract:
A car ceiling device for an elevator, in which an inner ceiling plate is disposed closer to the inside of the car than an outer ceiling plate in which a rescue hole is formed. An inspection hole facing the rescue hole is formed in the inner ceiling plate. A rescue hole opening/closing cover is installed on the outer ceiling plate, and an inspection hole opening/closing cover is installed on the inner ceiling plate. The rescue hole opening/closing cover is movable between a rescue hole closing position where the rescue hole is closed and a rescue hole opening position which is located outside the car, on the outer side of the rescue hole closing position, and at which the rescue hole is opened. The inspection hole opening/closing cover is held by the inner ceiling plate when the cover is set at the inspection hole closing position where the inspection hole is closed, and when the cover is horizontally moved from the inspection hole closing position, it is released from the holding effected by the inner ceiling plate and removed from the inner ceiling plate.

Inventors:
YAMADA MASAAKI (JP)
YAMADA HATSUO (JP)
KADOI AKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/050895
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
January 22, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
YAMADA MASAAKI (JP)
YAMADA HATSUO (JP)
KADOI AKIHIRO (JP)
International Classes:
B66B11/02
Foreign References:
JPS5425694B21979-08-30
JPH028946Y21990-03-05
JPS62196288A1987-08-29
JPS5718567U1982-01-30
JP2001316061A2001-11-13
Other References:
See also references of EP 2123586A4
Attorney, Agent or Firm:
SOGA, Michiteru et al. (8th FloorKokusai Building,1-1, Marunouchi 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 05, JP)
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Claims:
 救出口が設けられた外部天井板、
 上記救出口に対向する点検口が設けられ、上記外部天井板よりもかごの内側に配置された内部天井板、
 上記救出口を塞ぐ救出口塞ぎ位置と、上記救出口塞ぎ位置よりも上記かごの外側に位置し、上記救出口を開放する救出口開放位置との間で変位可能な救出口開閉蓋、及び
 上記点検口を塞ぐ点検口塞ぎ位置にあるときに上記内部天井板に保持されるとともに、上記点検口塞ぎ位置から水平方向へずれた保持解除位置へ変位されることにより上記内部天井板による保持が外れて上記内部天井板から取り外される点検口開閉蓋
 を備えていることを特徴とするエレベータのかご天井装置。
 上記かごの外側から手動で操作可能な点検口外側操作部と、上記かごの内側から専用鍵でのみ操作可能な点検口内側操作部と、上記点検口外側操作部及び上記点検口内側操作部のいずれかの操作により、上記点検口開閉蓋の上記点検口塞ぎ位置から上記保持解除位置への変位を阻止する施錠位置と上記点検口開閉蓋の変位の阻止を解除する解錠位置との間で変位される点検口錠部とを有する点検口施錠装置
 をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのかご天井装置。
 上記かごの外側から手動で操作可能な救出口外側操作部と、上記かごの内側から専用鍵でのみ操作可能な救出口内側操作部と、上記救出口外側操作部及び上記救出口内側操作部のいずれかの操作により、上記救出口開閉蓋の上記救出口塞ぎ位置から上記救出口開放位置への変位を阻止する施錠位置と上記外部天井蓋の変位の阻止を解除する解錠位置との間で変位される救出口錠部とを有する救出口施錠装置
 をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータのかご天井装置。
 上記点検口開閉蓋及び上記内部天井板間は、落下防止索により繋がれていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのかご天井装置。
 上記点検口開閉蓋は、互いに締結された複数の部分蓋を有し、
 各上記部分蓋間の締結は、上記かごの外側で手動により解除可能になっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのかご天井装置。
 各上記部分蓋間は、落下防止索により繋がれていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータのかご天井装置。
Description:
エレベータのかご天井装置

 この発明は、外部天井板よりもかごの内 に内部天井板が配置されたエレベータのか 天井装置に関するものである。

 従来、非常救出口が設けられた天井板と 天井板の下側に配置され点検用開口部が設 られた吊天井板とを有するエレベータかご 天井装置が提案されている。天井板には非 救出口を開閉する蓋が設けられ、吊天井板 は点検用開口部を開閉する蓋が設けられて る。非常救出口は、天井板に設けられた蓋 かごの外側へ回動されることにより開放さ る。点検用開口部は、吊天井板に設けられ 蓋がかごの内側へ回動されることにより開 される(特許文献1参照)。

特開2001-316061号公報

 しかし、点検用開口部を開放する際に蓋 かごの内側へ回動されるので、点検用開口 を全開すると、蓋の端部がかごの床に近い 域にまで達することとなり、かご内の利用 は蓋に当たらないように注意する必要があ 。

 また、例えばエレベータの運転が緊急停 してしまった場合等には、点検用開口部及 非常救出口を通してかご内の乗客をかご上 救出することができるが、かごの内側に蓋 吊り下げられたまま点検用開口部が開放さ ているので、乗客がかご内からかご上へ移 するときや、救出員がかご上からかご内へ 動するときに蓋が邪魔になってしまう。

 この発明は、上記のような課題を解決す ためになされたものであり、点検口を開放 るために必要な開放動作領域を縮小するこ ができるとともに、かご内とかご上との間 利用者の移動の円滑化を図ることができる レベータのかご天井装置を得ることを目的 する。

 この発明によるエレベータのかご天井装 は、救出口が設けられた外部天井板、救出 に対向する点検口が設けられ、外部天井板 りもかごの内側に配置された内部天井板、 出口を塞ぐ救出口塞ぎ位置と、救出口塞ぎ 置よりもかごの外側に位置し、救出口を開 する救出口開放位置との間で変位可能な救 口開閉蓋、及び点検口を塞ぐ点検口塞ぎ位 にあるときに内部天井板に保持されるとと に、点検口塞ぎ位置から水平方向へずれた 持解除位置へ変位されることにより内部天 板による保持が外れて内部天井板から取り される点検口開閉蓋を備えている。

 この発明によるエレベータのかご天井装 では、点検口開閉蓋が点検口を塞ぐ点検口 ぎ位置にあるときに内部天井板に保持され とともに、点検口塞ぎ位置から水平方向へ れた保持解除位置へ変位されることにより 部天井板による保持が外れて内部天井板か 取り外されるようになっているので、点検 開閉蓋を水平に近い状態で内部天井板から り外すことができる。従って、点検口を開 するために必要な開放動作領域を縮小する とができる。また、点検口開閉蓋を内部天 板から取り外した状態で乗客や救出員が点 口及び救出口を通ることができるので、か 内とかご上との間で利用者の移動の円滑化 図ることができる。

この発明の実施の形態1によるエレベー タのかご天井装置を示す平面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 図2の点検口施錠装置を示す斜視図であ る。 図2の三角キーを示す斜視図である。 図2の救出口施錠装置を示す平面図であ る。 図5の救出口施錠装置の施錠が解除され ている状態を示す平面図である。 図2の点検口開閉蓋が保持解除位置にあ るときの状態を示す断面図である。 図7の点検口開閉蓋が内部天井板から取 り外されるときの状態を示す断面図である。 図8の救出口開閉蓋が救出口開放位置に 変位されるときの状態を示す断面図である。 図2の救出口開閉蓋が救出口開放位置 変位されるときの状態を示す断面図である 図10の点検口開閉蓋が保持解除位置に るときの状態を示す断面図である。 図11の点検口開閉蓋が内部天井板から り外されるときの状態を示す断面図である この発明の実施の形態2によるエレベ タのかご天井装置を示す平面図である。 図13のXIV-XIV線に沿った断面図である。 図14の点検口開閉蓋が保持解除位置に るときの状態を示す断面図である。 図15の点検口開閉蓋が内部天井板から り外されるときの状態を示す断面図である 図16の救出口開閉蓋が救出口開放位置 変位されるときの状態を示す断面図である 図14の救出口開閉蓋が救出口開放位置 変位されるときの状態を示す断面図である 図18のつまみねじ及びナットが点検口 閉蓋から取り外された状態を示す断面図で る。 図19の点検口開閉蓋が内部天井板から り外されるときの状態を示す断面図である この発明の実施の形態2によるエレベ タのかご天井装置の他の例を示す要部斜視 である。

 以下、この発明の好適な実施の形態につい 図面を参照して説明する。
 実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1によるエレ ータのかご天井装置を示す平面図である。 た、図2は、図1のII-II線に沿った断面図であ 。なお、図1は、かご内から見たときのかご 天井装置を示す平面図である。図において、 かご1の上部には、外部天井板2(図2)と、外部 井板2よりもかご1の内側(即ち、外部天井板2 の下方)に配置された内部天井板3とが設けら ている。即ち、かご1の上部には、上下方向 へ互いに対向する外部天井板2及び内部天井 3が設けられている。外部天井板2と内部天井 板3との間には、かご1内を明るくするための 数の照明装置4(図1)が設けられている。各照 明装置4は、外部天井板2の下面に取り付けら ている。

 外部天井板2には、各照明装置4を避けて 置された救出口5が設けられている。また、 部天井板2には、救出口5を開閉する救出口 閉蓋6が取り付けられている。救出口開閉蓋6 は、救出口5の縁部に設けられたヒンジ7を介 て外部天井板2に取り付けられている。

 救出口開閉蓋6は、ヒンジ7の軸を中心に 動されることにより、救出口5を塞ぐ救出口 ぎ位置と、救出口塞ぎ位置よりもかご1の外 側に位置し、救出口5を開放する救出口開放 置との間を変位される。救出口開閉蓋6の縁 は、救出口開閉蓋6が救出口塞ぎ位置にある とき(即ち、救出口開閉蓋6が救出口5を塞いで いるとき)に外部天井板2に係止される。即ち 救出口開閉蓋6の救出口塞ぎ位置よりもかご 1の内側への変位は、外部天井板2による救出 開閉蓋6の係止によって規制される。

 内部天井板3には、各照明装置4に対向す 照明用開口8(図1)と、救出口5に対向する点検 口9とが設けられている。また、内部天井板3 は、照明用開口8を塞ぐ半透明の照明カバー 10(図1)と、点検口9を開閉する点検口開閉蓋11 がそれぞれ着脱可能に取り付けられている

 点検口開閉蓋11は、点検口9を塞ぐ点検口 ぎ位置にあるときに内部天井板3に保持され る(図2)。また、内部天井板3による点検口開 蓋11の保持は、点検口塞ぎ位置から水平方向 へずれた保持解除位置に変位されることによ り外れる(図7)。従って、点検口開閉蓋11は、 検口塞ぎ位置に変位されて内部天井板3に保 持されることにより内部天井板3に取り付け れ、保持解除位置に変位されて内部天井板3 よる保持が外れることにより内部天井板3か ら取り外される。

 また、点検口開閉蓋11は、意匠面及び背 を有する板状の蓋本体12と、蓋本体12の一端 に設けられた第1蓋枠13と、蓋本体12の他端 に設けられた第2蓋枠14とを有している。蓋 体12は、背面を外部天井板2側(上方)に向けて 内部天井板3に取り付けられる。第1蓋枠13及 第2蓋枠14は、蓋本体12の背面に取り付けられ ている。

 第1蓋枠13は、蓋本体12に固定された固定 13aと、固定部13aから蓋本体12に対して垂直に 延びる垂直部13bとを有している。第2蓋枠14は 、蓋本体12に固定された固定部14aと、固定部1 4aから蓋本体12に対して垂直に延びる垂直部14 bとを有している。点検口開閉蓋11が点検口塞 ぎ位置にあるときには、第1蓋枠13及び第2蓋 14の各固定部13a,14aが内部天井板3上にそれぞ 載せられている(図2)。

 内部天井板3の外部天井板2側の面(即ち、 部天井板3の上面)には、水平方向について 検口9を挟んで互いに対向する第1受け金(第1 制体)15及び第2受け金(第2規制体)16が設けら ている。点検口開閉蓋11の点検口塞ぎ位置 保持解除位置との間の変位は、第1受け金15 第2受け金16との間の範囲(受け金間範囲)内で 行われる。点検口開閉蓋11は、点検口塞ぎ位 にあるときに第1受け金15に係止され(図2)、 持解除位置にあるときに第2受け金16に係止 れる(図7)。

 第1受け金15は、内部天井板3に固定された 固定部15aと、固定部15aから上方へ延びる縦板 部(水平方向規制部)15bと、縦板部15bの上端部 ら水平に延びる横板部(上下方向規制部)15c を有している。

 第2受け金16は、内部天井板3に固定された 固定部16aと、固定部16aから上方へ延びる縦板 部(水平方向規制部)16bとを有している。

 点検口開閉蓋11が点検口塞ぎ位置にある きには、第1蓋枠13の垂直部13bが第1受け金15 縦板部15bに当接されるとともに、第1蓋枠13 垂直部13bが第1受け金15の横板部15cに上下方 について対向する(図2)。これにより、点検 開閉蓋11の点検口塞ぎ位置から受け金間範囲 の外側への変位が規制されるとともに、第1 枠13の上方への過大な変位も規制される。

 点検口開閉蓋11が保持解除位置にあると には、第2蓋枠14の固定部14aが第2受け金16の 板部16bに当接される(図7)。これにより、点 口開閉蓋11の保持解除位置から受け金間範囲 の外側への変位が規制される。

 点検口開閉蓋11には、点検口施錠装置17が 設けられている。点検口施錠装置17は、かご1 の外側からの手動による操作、及びかご1の 側からの三角キー(専用鍵)18による操作のい れかを受けることにより、点検口開閉蓋11 施錠及び解錠を行う。点検口開閉蓋11の施錠 及び解錠は、点検口開閉蓋11が点検口塞ぎ位 にあるときに行われる。

 ここで、図3は、図2の点検口施錠装置17を 示す斜視図である。また、図4は、図2の三角 ー18を示す斜視図である。図において、点 口施錠装置17は、点検口開閉蓋11に固定され シリンダ19と、シリンダ19に回動自在に設け られた貫通軸20と、貫通軸20に固定された回 板(点検口外側操作部)21と、回動板21に固定 れた係止部材(点検口錠部)22とを有している

 シリンダ19は、蓋本体12の意匠面側に露出 された開口部を有している。開口部には、点 検口開閉蓋11の施錠及び解錠が行われるとき 三角キー18が挿入される。

 貫通軸20は、蓋本体12に対して垂直に配置 されている。また、貫通軸20は、シリンダ19 開口部内に配置された鍵嵌合部(点検口内側 作部)20aと、点検口開閉蓋11の背面側にシリ ダ19から露出された回動板固定部20bとを有 ている。鍵嵌合部20aには、三角キー18がシリ ンダ19の開口部内に挿入されることにより、 角キー18が嵌め合わされる。なお、鍵嵌合 20aの断面形状は、略三角形状とされている

 回動板21は、回動板固定部20bに固定され いる。また、回動板21は、蓋本体12と平行に 置されている。さらに、回動板21は、貫通 20の軸線を中心として貫通軸20と一体に回動 れる。この例では、回動板21の形状が長方 状とされている。

 これにより、回動板21は、回動板21がかご 1の外側から手動で操作されることにより回 され、鍵嵌合部20aがかご1の内側から三角キ 18で操作されることによっても回動される かご1の内側からの鍵嵌合部20aの操作は、手 で行うことができず、三角キー18でのみ可 になっている。

 係止部材22は、回動板21の貫通軸20から離 た部分に固定されている。従って、係止部 22は、回動板21が回動されると、貫通軸20を 心とした円弧上を変位される。また、点検 開閉蓋11が点検口塞ぎ位置にあるときには 係止部材22は、回動板21の回動により、第2受 け金16に係止される施錠位置(図2)と、第2受け 金16による係止が外れる解錠位置(図7)との間 変位される。係止部材22は、第2受け金16に 止されることにより、点検口開閉蓋11の点検 口塞ぎ位置から保持解除位置への変位を阻止 する。また、係止部材22は、第2受け金16によ 係止が外れることにより、点検口開閉蓋11 変位の阻止を解除する。

 三角キー18は、筒状のキー本体23と、キー 本体23に設けられた棒状のハンドル部材24と 有している。キー本体23の一端部は、鍵嵌合 部20aに嵌め合わされる挿入部23aとされている 。挿入部23aの断面形状は、中空の略三角形状 とされている。鍵嵌合部20a及び挿入部23aは、 鍵嵌合部20aが挿入部23a内に挿入されることに より、互いに嵌め合わされる。ハンドル部材 24は、キー本体23の他端部に設けられている

 第2蓋枠14の垂直部14bには、係止部材22を 錠位置及び解錠位置のいずれかに選択的に 持する板ばね(位置保持部材)25が固定されて る(図2)。板ばね25は、回動板21の側面に押し 当てられている。また、板ばね25は、回動板2 1が回動されるときに回動板21に押されて弾性 変形される。さらに、板ばね25は、係止部材2 2が施錠位置に変位されたときに回動板21の短 辺部分に押し当てられ、係止部材22が解錠位 に変位されたときに回動板21の長辺部分に し当てられる。

 一方、救出口開閉蓋6には、かご1の外側 開放された凹部26が設けられている。凹部26 は、救出口施錠装置27が取り付けられてい 。即ち、救出口開閉蓋6には、凹部26に取り けられた救出口施錠装置27がかご1の外側に 出させて設けられている。救出口施錠装置27 は、かご1の外側からの手動による操作、及 かご1の内側からの三角キー(専用鍵)18による 操作のいずれかを受けることにより、救出口 開閉蓋6の施錠及び解錠を行う。救出口開閉 6の施錠及び解錠は、救出口開閉蓋6が救出口 塞ぎ位置にあるときに行われる。

 ここで、図5は、図2の救出口施錠装置27を 示す平面図である。また、図6は、図5の救出 施錠装置27の施錠が解除されている状態を す平面図である。図において、救出口施錠 置27は、凹部26内に固定された支持ブラケッ 28に取り付けられている。また、救出口施 装置27は、支持ブラケット28に回動自在に支 された貫通軸29と、貫通軸29に対して垂直な 平面上で貫通軸29から互いに異なる方向へ突 する第1突出部30a及び第2突出部30bを含み貫 軸29に固定された回動カム30と、回動カム30 第1突出部30aに接続されたレバー(救出口外側 操作部)31と、回動カム30の第2突出部30bに接続 されたピン(救出口錠部)32とを有している。

 貫通軸29は、救出口開閉蓋6に対して垂直 配置されている。また、貫通軸29は、救出 開閉蓋6の下面側に露出された鍵嵌合部(救出 口内側操作部)29aを有している。鍵嵌合部29a は、三角キー18の挿入部23aが嵌め合わされる 。即ち、鍵嵌合部29aの断面形状は、点検口施 錠装置17における鍵嵌合部20aの断面形状と同 の形状である略三角形状とされている。

 回動カム30は、貫通軸29の軸線を中心とし て貫通軸29と一体に回動される。回動カム30 形状は、貫通軸29、第1突出部30a及び第2突出 30bの各位置を頂点とする略三角形状となっ いる。

 ピン32は、回動カム30の回動と連動して往 復変位される。救出口開閉蓋6が救出口塞ぎ 置にあるときには、ピン32は、外部天井板2 下面に固定された固定部材33に係止される施 錠位置(図5)と、固定部材33による係止が外れ 解錠位置(図6)との間で変位可能になってい 。ピン32の変位は、回動カム30の回動により 行われる。ピン32は、固定部材33に係止され ことにより、救出口開閉蓋6の救出口塞ぎ位 から救出口開放位置への変位を阻止する。 た、ピン32は、固定部材33による係止が外れ ることにより、救出口開閉蓋6の変位の阻止 解除する。

 具体的には、ピン32は、施錠位置に変位 れることにより救出口開閉蓋6の領域から突 し、解錠位置に変位されることにより救出 開閉蓋6の領域内に後退する。ピン32は、施 位置に変位されて救出口開閉蓋6から突出し たときに、固定部材33に設けられたピン挿入 34内に挿入される。ピン32は、ピン挿入口34 への挿入により固定部材33に対して係止さ る。

 レバー31は、回動カム30の回動と連動して 往復変位される。レバー31は、回動カム30の 動により、押し込み位置(図5)と引き出し位 (図6)との間で変位される。救出口開閉蓋6が 出口塞ぎ位置にあるときには、レバー31が し込み位置へ変位されることによりピン32が 施錠位置へ変位され、レバー31が引き出し位 へ変位されることによりピン32が解錠位置 変位される。

 回動カム30は、レバー31がかご1の外側か 手動で操作されることにより回動され、鍵 合部29aがかご1の内側から三角キー18で操作 れることによっても回動される。かご1の内 からの鍵嵌合部29aの操作は、手動で行うこ ができず、三角キー18でのみ可能になって る。

 救出口施錠装置27には、施錠位置へ変位 れる方向へピン32を付勢する付勢ばね(付勢 )35が設けられている。ピン32が施錠位置にあ るときには、付勢ばね35の付勢により、ピン3 2が施錠位置に保持される。

 また、救出口施錠装置27には、ピン32が解 錠位置にあるときに付勢ばね35の付勢に逆ら て回動カム30の回動を阻止する保持機構が けられている。保持機構は、レバー31が引き 出し位置に達することにより回動カム30をロ クする。

 さらに、救出口施錠装置27には、救出口 閉蓋6が救出口塞ぎ位置に変位されたときに 動カム30の回動の阻止を解除する解除機構35 が設けられている。解除機構35は、支持ブラ ット28に対して変位可能な変位マグネット36 を有している。また、固定部材33には、救出 開閉蓋6が救出口塞ぎ位置に変位されたとき に変位マグネット36と対向する固定マグネッ 37が固定されている。変位マグネット36及び 固定マグネット37は、互いに対向したときに 発し合う。変位マグネット36は、レバー31の 引き出し位置への変位により前進位置に変位 され(図6)、固定マグネット37に対向して反発 れることにより後退位置に変位される(図5) 解除機構35は、変位マグネット36の後退位置 への変位により回動カム30の回動の阻止を解 する。

 なお、救出口施錠装置27には、ピン32の施 錠位置への変位の有無を検出する施錠状態検 出装置が設けられている。

 次に、かご1の内側から点検口9及び救出 5を開放するときの手順について説明する。 7は、図2の点検口開閉蓋11が保持解除位置に あるときの状態を示す断面図である。また、 図8は、図7の点検口開閉蓋11が内部天井板3か 取り外されるときの状態を示す断面図であ 。さらに、図9は、図8の救出口開閉蓋6が救 口開放位置に変位されるときの状態を示す 面図である。

 図に示すように、まず、かご1の内側から 三角キー18をシリンダ19の開口部に挿入し、 入部23aを鍵嵌合部20aに嵌め合わせる。この 、三角キー18を回して係止部材22を施錠位置 ら解錠位置へ変位させる。これにより、点 口開閉蓋11の点検口塞ぎ位置から保持解除 置への変位の阻止が解除される。

 この後、点検口開閉蓋11を持ち上げつつ 平にずらして、点検口開閉蓋11を点検口塞ぎ 位置から保持解除位置へ変位させる(図7)。こ れにより、内部天井板3による点検口開閉蓋11 の保持が外れる。この後、かご1の内側へ点 口開閉蓋11を下ろして、点検口開閉蓋11を内 天井板3から取り外す(図8)。これにより、点 検口9が開放される。

 この後、点検口9側から三角キー18の挿入 23aを救出口施錠装置27の鍵嵌合部29aに嵌め わせ、三角キー18を回してピン32を施錠位置 ら解錠位置へ変位させる。これにより、救 口開閉蓋6の救出口塞ぎ位置から救出口開放 位置への変位の阻止が解除される。

 この後、救出口開閉蓋6をかご1の外側へ 動させて、救出口開閉蓋6を救出口塞ぎ位置 ら救出口開放位置へ変位させる(図9)。これ より、救出口5が開放される。

 次に、かご1の外側から点検口9及び救出 5を開放するときの手順について説明する。 10は、図2の救出口開閉蓋6が救出口開放位置 に変位されるときの状態を示す断面図である 。また、図11は、図10の点検口開閉蓋11が保持 解除位置にあるときの状態を示す断面図であ る。さらに、図12は、図11の点検口開閉蓋11が 内部天井板3から取り外されるときの状態を す断面図である。

 図に示すように、まず、かご1の外側から レバー31を引いて、レバー31を押し込み位置 ら引き出し位置へ変位させる。これにより ピン32が施錠位置から解錠位置へ変位され、 救出口開閉蓋6の救出口塞ぎ位置から救出口 放位置への変位の阻止が解除される。この 、救出口開閉蓋6をかご1の外側へ回動させて 、救出口開閉蓋6を救出口塞ぎ位置から救出 開放位置へ変位させる(図10)。これにより、 出口5が開放される。

 この後、救出口5側から手動で点検口施錠 装置17の回動板21を回動させる。これにより 係止部材22が施錠位置から解錠位置へ変位さ れる。この後、点検口開閉蓋11を点検口塞ぎ 置から保持解除位置へ変位させ、内部天井 3から点検口開閉蓋11を一旦かご1の内側へ取 り外す(図11)。

 この後、点検口開閉蓋11をかご1の内側か 点検口9及び救出口5を通してかご1の外側へ り出す(図12)。

 このようなエレベータのかご天井装置で 、点検口開閉蓋11が点検口9を塞ぐ点検口塞 位置にあるときに内部天井板3に保持される とともに、点検口塞ぎ位置から水平方向へず れた保持解除位置へ変位されることにより内 部天井板3による保持が外れて内部天井板3か 取り外されるようになっているので、点検 開閉蓋11を水平に近い状態で内部天井板3か 取り外すことができる。従って、点検口9を 開放するために必要な開放動作領域を縮小す ることができる。また、点検口開閉蓋11を内 天井板3から取り外した状態で乗客や救出員 が点検口9及び救出口5を通ることができるの 、かご1内とかご1上との間で利用者の移動 円滑化を図ることができる。

 また、点検口施錠装置17は、かご1の外側 ら手動で操作可能な回動板21と、かご1の内 から三角キー18でのみ操作可能な鍵嵌合部20 aと、回動板21及び鍵嵌合部20aのいずれかの操 作により、施錠位置と解錠位置との間で変位 される係止部材22とを有しているので、一般 乗客がかご1の内側から点検口9を開放する とを防止することができるとともに、かご1 外側からは点検口9を容易に開放することが できる。

 また、救出口施錠装置27は、かご1の外側 ら手動で操作可能なレバー31と、かご1の内 から三角キー18でのみ操作可能な鍵嵌合部29 aと、レバー31及び鍵嵌合部29aのいずれかの操 作により、施錠位置と解錠位置との間で変位 されるピン32とを有しているので、一般の乗 がかご1の内側から救出口5を開放すること 防止することができるとともに、かご1の外 からは救出口5を容易に開放することができ る。

 なお、上記の例では、内部天井板3から取 り外されたときの点検口開閉蓋11が内部天井 3から完全に独立するようになっているが、 点検口開閉蓋11及び内部天井板3間を落下防止 索により繋ぐようにしてもよい。このように すれば、点検口開閉蓋11がかご床に落ちるこ を防止することができる。落下防止索とし は、例えばチェーン、ロープあるいはテー 等が用いられる。また、点検口開閉蓋11及 内部天井板3間は、例えば落下防止索の一端 を第1受け金15に接続し他端部を蓋本体12に 続することにより繋ぐことができる。

 実施の形態2.
 図13は、この発明の実施の形態2によるエレ ータのかご天井装置を示す平面図である。 た、図14は、図13のXIV-XIV線に沿った断面図 ある。図において、内部天井板3には、点検 9を開閉する点検口開閉蓋41が着脱可能に取 付けられている。点検口開閉蓋41は、互い 締結された複数(2つ)の部分蓋42,43を有してい る。各部分蓋42,43のそれぞれは、点検口9を部 分的に塞ぐようになっている。

 一方の部分蓋42は、意匠面及び背面を有 る第1部分蓋本体44と、第1部分蓋本体44の端 に設けられた第1蓋枠13とを有している。他 の部分蓋43は、意匠面及び背面を有する第2 分蓋本体45と、第2部分蓋本体45の端部に設け られた第2蓋枠14とを有している。点検口施錠 装置17は、他方の部分蓋43に設けられている

 第1部分蓋本体44及び第2部分蓋本体45のそ ぞれには、各部分蓋42,43が互いに締結され ときに背面側で互いに重ねられる蓋重ね部 設けられている。各蓋重ね部は、各蓋重ね に通されたつまみねじ47と、つまみねじ47が 合されたナット46との間で締め付けられる とにより互いに締結される。また、各蓋重 部は、つまみねじ47のナット46への螺合が外 ることにより互いに切り離される。つまみ じ47は手動で回すことができる。従って、 まみねじ47とナット46との間での締め付け、 びつまみねじ47のナット46からの取り外しが 手動により可能になっている。

 即ち、各部分蓋42,43は、かご1の外側で手 により互いに締結可能になっている。また 各部分蓋42,43間の締結は、かご1の外側で手 により解除可能になっている。他の構成は 施の形態1と同様である。

 次に、かご1の内側から点検口9及び救出 5を開放するときの手順について説明する。 15は、図14の点検口開閉蓋41が保持解除位置 あるときの状態を示す断面図である。また 図16は、図15の点検口開閉蓋41が内部天井板3 から取り外されるときの状態を示す断面図で ある。さらに、図17は、図16の救出口開閉蓋6 救出口開放位置に変位されるときの状態を す断面図である。

 図に示すように、まず、実施の形態1と同 様にして、かご1の内側から三角キー18により 係止部材22を施錠位置から解錠位置へ変位さ 、点検口開閉蓋41の点検口塞ぎ位置から保 解除位置への変位の阻止を解除する。

 この後、点検口開閉蓋41を持ち上げつつ 平にずらして、点検口開閉蓋41を点検口塞ぎ 位置から保持解除位置へ変位させる(図15)。 れにより、内部天井板3による点検口開閉蓋4 1の保持が外れる。この後、かご1の内側へ点 口開閉蓋41を下ろして、点検口開閉蓋41を内 部天井板3から取り外す(図16)。これにより、 検口9が開放される。

 この後、実施の形態1と同様にして、点検 口9側から三角キー18によりピン32を施錠位置 ら解錠位置へ変位させ、救出口開閉蓋6の救 出口塞ぎ位置から救出口開放位置への変位の 阻止を解除する。この後、救出口開閉蓋6を ご1の外側へ回動させて、救出口開閉蓋6を救 出口塞ぎ位置から救出口開放位置へ変位させ る(図17)。これにより、救出口5が開放される

 次に、かご1の外側から点検口9及び救出 5を開放するときの手順について説明する。 18は、図14の救出口開閉蓋6が救出口開放位 に変位されるときの状態を示す断面図であ 。また、図19は、図18のつまみねじ47及びナ ト46が点検口開閉蓋41から取り外された状態 示す断面図である。さらに、図20は、図19の 点検口開閉蓋41が内部天井板3から取り外され るときの状態を示す断面図である。

 図に示すように、まず、実施の形態1と同 様に、かご1の外側からレバー31を引いてピン 32を施錠位置から解錠位置へ変位させ、救出 開閉蓋6の救出口塞ぎ位置から救出口開放位 置への変位の阻止を解除する。この後、救出 口開閉蓋6をかご1の外側へ回動させて、救出 開閉蓋6を救出口塞ぎ位置から救出口開放位 置へ変位させる(図18)。これにより、救出口5 開放される。

 この後、救出口5側から手動で点検口施錠 装置17の回動板21を回動させ、係止部材22を施 錠位置から解錠位置へ変位させる。また、つ まみねじ47を回して点検口開閉蓋41からつま ねじ47及びナット46を取り外す(図19)。これに より、点検口開閉蓋41が各部分蓋42,43に分離 れる。この後、各部分蓋42,43を内部天井板3 ら個別に取り外し、各部分蓋42,43を点検口9 び救出口5を通してかご1の外側へ取り出す( 20)。

 このようなエレベータのかご天井装置で 、点検口開閉蓋41が互いに締結された複数 部分蓋42,43を有し、各部分蓋42,43の締結は、 ご1の外側で手動により解除可能になってい るので、内部天井板3から取り外した点検口 閉蓋41を複数の部分蓋42,43に小さく分割して ご1の外側に取り出すことができる。従って 、かご1の外側に広い空間がない場合であっ も、点検口開閉蓋41をかご1の外側へ取り出 ことができる。

 なお、上記の例では、互いに分離された きの各部分蓋42,43が完全に独立するように っているが、各部分蓋42,43間を落下防止索に より繋ぐようにしてもよい。このようにすれ ば、各部分蓋42がまとめてかご床に落ちてし うことを防止することができる。落下防止 としては、例えばチェーン、ロープあるい テープ等が用いられる。また、各部分蓋42,4 3間は、例えば落下防止索の一端部及び他端 を各蓋重ね部にそれぞれ接続することによ 繋ぐことができる。さらに、各部分蓋42,43の いずれかと内部天井板3との間も落下防止索 より繋がれていてもよい。

 また、上記の例において、点検口9の縁部 と点検口開閉蓋41との隙間を塞ぐ隙間塞ぎ板 内部天井板3に取り付けてもよい。

 即ち、図21は、この発明の実施の形態2に るエレベータのかご天井装置の他の例を示 要部斜視図である。図に示すように、点検 塞ぎ位置にあるときの点検口開閉蓋41と点 口9の縁部との隙間を塞ぐ複数の隙間塞ぎ板5 1を内部天井板3に取り付けてもよい。各隙間 ぎ板51は、ヒンジ52を介して内部天井板3に り付けられる。各隙間塞ぎ板51は、各ヒンジ 52に設けられた付勢ばねにより、点検口9の縁 部と点検口開閉蓋41との隙間を塞ぐ方向へ付 される。また、点検口9の縁部と点検口開閉 蓋との隙間を塞ぐ隙間塞ぎ板を実施の形態1 構成に適用してもよい。

 このようにすれば、照明装置4からの光が 点検口9の縁部と点検口開閉蓋との隙間を通 てかご1内へ漏れることを防止することがで 、かご1内の意匠性の向上を図ることができ る。