藤 正督 (〒61 愛知県名古屋市昭和区御器所町字木市29番 国立大学法人名古屋工業大学内 Aichi, 〒4660061, JP)
TAKAHASHI Minoru (Aza Kiichi Gokiso-cho, Showa-ku, Nagoya-sh, Aichi 61, 〒4660061, JP)
高橋 実 (〒61 愛知県名古屋市昭和区御器所町字木市29番 国立大学法人名古屋工業大学内 Aichi, 〒4660061, JP)
LIU Jingjun (Aza Kiichi Gokiso-cho, Showa-ku, Nagoya-sh, Aichi 61, 〒4660061, JP)
国立大学法人名古屋工業大学 (〒61 愛知県名古屋市昭和区御器所町字木市29番 Aichi, 〒4660061, JP)
FUJI Masayoshi (Aza Kiichi Gokiso-cho, Showa-ku, Nagoya-sh, Aichi 61, 〒4660061, JP)
藤 正督 (〒61 愛知県名古屋市昭和区御器所町字木市29番 国立大学法人名古屋工業大学内 Aichi, 〒4660061, JP)
TAKAHASHI Minoru (Aza Kiichi Gokiso-cho, Showa-ku, Nagoya-sh, Aichi 61, 〒4660061, JP)
高橋 実 (〒61 愛知県名古屋市昭和区御器所町字木市29番 国立大学法人名古屋工業大学内 Aichi, 〒4660061, JP)
| 炭素原子を有する高分子化合物の還元焼成物よりなる三次元網目状の導電路がセラミックス粒子間に形成せしめられてなるセラミックス焼結体からなり、その体積抵抗率が0.2ω・cmより小さく且つグラファイトやガラス質炭素体と同等またはそれ以上の耐食性を有することを特徴とするセラミックス電極材。 |
| 前記還元焼成物は導電性の炭素であり、前記セラミックス焼結体の炭素成分含有率が0.3質量%以上1.7質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のセラミックス電極材。 |
| 前記セラミックス粒子は、無機酸化物で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のセラミックス電極材。 |
| 前記無機酸化物は、アルミナであることを特徴とする請求項3に記載のセラミックス電極材。 |
| 前記セラミックス焼結体は、金属、金属化合物、金属酸化物またはこれらの2種以上の混合物で構成された微粒子を担持することにより触媒性能を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のセラミックス電極材。 |
| 前記セラミックス焼結体は、多孔質であることを特徴とする請求項5に記載のセラミックス電極材。 |
| 前記金属は、プラチナ、ニッケル、パラジウム、金から選ばれる少なくとも1種であり、 前記金属酸化物は、酸化チタン、酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種であり、 前記金属化合物は、硫化カドミウム、チタン酸ストロンチウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5または6に記載のセラミックス電極材。 |
| 前記高分子化合物が、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ハロオレフィン系樹脂、ジエン系樹脂、エーテル系樹脂、スルフィド系樹脂、イミド系樹脂、イミン系樹脂、フェニリン系樹脂またはエポキシ系樹脂であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のセラミックス電極材。 |
| 請求項1ないし8のいずれか1つに記載のセラミックス電極材の製造方法であって、 炭素原子を分子中に有する重合性物質の少なくとも1種をセラミックス原料に対して配合してなる組成物を成形型内に注入し、前記成形型内において前記重合性物質を重合せしめて、前記重合性物質の重合体である高分子化合物が均一に存在する成形体を形成した後、 窒素ガスを含有しない不活性ガスの雰囲気下で、前記成形体を還元焼成することにより、セラミックス焼結体を得るとともに、得られた前記セラミックス焼結体を構成するセラミックス粒子間に、前記高分子化合物の還元焼成物よりなる導電路を三次元的網目状に形成せしめることを特徴とするセラミックス電極材の製造方法。 |
| 前記重合性物質として重合可能な単量体を用いることを特徴とする請求項9に記載のセラミックス電極材の製造方法。 |
| 前記重合性物質として前記単量体と架橋性単量体とを用いることを特徴する請求項10に記載のセラミックス電極材の製造方法。 |
| 前記単量体は、ビニル系不飽和単量体であることを特徴とする請求項10または11に記載のセラミックス電極材の製造方法。 |
| 前記組成物を水系スラリーの形態において調製するとともに、前記重合性物質として親水性または水溶性のものを用いることを特徴とする請求項9ないし12のいずれか1つに記載のセラミックス電極材の製造方法。 |
本発明は、電極材料として利用可能な耐 性と導電性とを有するセラミックス電極材 よびその製造方法に関するものである。
電気化学反応を利用した各種産業、例え 電気分解工業から近年開発の進む燃料電池 業までの広領域の産業において、用いられ 電極材の素材には、導電性は勿論のこと水 の液体の存在下での耐食性が求められる。 えば、海水電解やソーダ電解においては過 な酸及び塩基性条件下での電極腐食が問題 なり、或いは燃料電池セル内においては改 反応によって得られる原料水素中の一酸化 素による電極腐食が問題となる。
上記の様な問題を解決する手段として、 れまで(1)合金の開発(例えばNi-Ti合金(特許文 献1)、希土類元素を含む合金(特許文献2)、ス ンレス鋼(特許文献3)、(2)貴金属元素めっき( 例えばTi合金へ白金層形成(特許文献4))、(3)金 属電極を樹脂性フィルムによりコーティング する(例えば白金線への絶縁性フィルムコー (特許文献5))等の技術が提案されているが、 食性以外の要因すなわち加工性、経済性等 観点からの問題が残っている。
そこで、他の手段として、セラミックス材
の電極材料への適用が検討されている。セ
ミックスは、主に無機元素の酸化物、炭化
、窒化物、ホウ化物により構成され、一般
機械的強度および耐食性には優れているが
セラミックス自身には導電性が無いので電
材として使用するためには、何からの方法
導電性を付与することが必要である。例え
、窒化アルミニウムの粒界に希土類元素含
有機炭素化合物を存在させる方法(特許文献
6)、電極金属を酸化アルミニウムで被覆する
法(特許文献7)、金属製電極基材にゾルゲル
により酸化物セラミックスの薄膜コーティ
グを施す方法(特許文献8)、高分子化合物の
元焼成物よりなる導電路をセラミックス粒
間に形成する方法(特許文献9)等がこれまで
案されている。
しかし、上記従来の方法では、希土類金 の使用による製造コストの増加、電極寸法 び形状が限定される等の加工性の問題、製 プロセスの複雑化の問題が残り、抜本的な 決には至っていないのが現状である。また 特許文献9の導電性セラミックスは、耐食性 および導電性を有しているが、これを電極材 として利用するためには、さらなる改善が必 要であった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなさ たものであって、電極材料として適切な導 性、優れた耐食性を有するセラミックス電 材を提供することにあり、また、そのよう セラミックス電極材の加工性及び経済性に れた製造方法を提供することを目的とする
本発明の第1の特徴は、炭素原子を有する 高分子化合物の還元焼成物よりなる三次元網 目状の導電路がセラミックス粒子間に形成せ しめられてなるセラミックス焼結体からなり 、その体積抵抗率が0.2ω・cmより小さく且つ ラファイトやガラス質炭素体と同等または れ以上の耐食性を有するセラミックス電極 にある。
本発明の第2の特徴は、前記還元焼成物は 導電性の炭素であり、前記セラミックス焼結 体の炭素成分含有率が0.3質量%以上1.7質量%以 であることにある。
本発明の第3の特徴は、前記セラミックス 粒子が無機酸化物で構成されていることにあ る。
本発明の第4の特徴は、前記無機酸化物を アルミナとすることにある。
本発明の第5の特徴は、前記セラミックス 焼結体が、金属、金属化合物、金属酸化物ま たはこれらの2種以上の混合物で構成された 粒子を担持することにより触媒性能を有す ことにある。
本発明の第6の特徴は、第5の特徴に加え 、前記セラミックス焼結体が多孔質である とにある。
本発明の第7の特徴は、前記金属が、プラチ
ナ、ニッケル、パラジウム、金から選ばれる
少なくとも1種であり、
前記金属酸化物は、酸化チタン、酸化亜鉛
ら選ばれる少なくとも1種であり、
前記金属化合物は、硫化カドミウム、チタ
酸ストロンチウムから選ばれる少なくとも1
種であることにある。
本発明の第8の特徴は、前記高分子化合物 が、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフ ィン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹 脂、ハロオレフィン系樹脂、ジエン系樹脂、 エーテル系樹脂、スルフィド系樹脂、イミド 系樹脂、イミン系樹脂、フェニリン系樹脂ま たはエポキシ系樹脂であることにある。
本発明の第9の特徴は、炭素原子を分子中に
有する重合性物質の少なくとも1種をセラミ
クス原料に対して配合してなる組成物を成
型内に注入し、前記成形型内において前記
合性物質を重合せしめて、前記重合性物質
重合体である高分子化合物が均一に存在す
成形体を形成した後、
窒素ガスを含有しない不活性ガスの雰囲気
で、前記成形体を還元焼成することにより
セラミックス焼結体を得るとともに、得ら
た前記セラミックス焼結体を構成するセラ
ックス粒子間に、前記高分子化合物の還元
成物よりなる導電路を三次元的網目状に形
せしめるセラミックス電極材の製造方法に
る。
本発明の第10の特徴は、前記重合性物質 して重合可能な単量体を用いることにある
本発明の第11の特徴は、前記重合性物質 して前記単量体と架橋性単量体とを用いる とにある。
本発明の第12の特徴は、前記単量体とし ビニル系不飽和単量体を用いることにある 本発明の第13の特徴は、前記組成物を水系 ラリーの形態において調製するとともに、 記重合性物質として親水性または水溶性の のを用いることにある。
本発明に従うセラミックス電極材にあっ は、高分子化合物の還元焼成物がセラミッ ス粒子間に形成されているので、導電路自 は焼結体表面以外においては耐食性に優れ セラミックス粒子に被覆された格好になっ おり、したがって腐食性環境に曝されるこ が見かけ上低減されていることによって、 の導電性炭素材料であるガラス状炭素材料 グラファイト等と同等乃至はそれ以上の耐 食性を有するものとなる。
また、本発明に従うセラミックス電極材 よびその製造方法にあっては、窒素ガスを 有しない不活性ガス雰囲気下での還元焼成 よって、高分子化合物の還元焼成物がセラ ックス粒子間に十分に形成され、具体的に 、セラミックス焼結体中の炭素成分含有率 0.3質量%以上1.7質量%以下となることで、体 抵抗率が0.2ω・cmより小さくなり、電極材料 して適切な導電性を有するものとなってい 。
また、本発明に従うセラミックス電極材 製造法にあっては、重合性物質の重合反応 より成形体が形成されるところから、型形 を任意に設定することによって任意の複雑 状成形体を作製することが可能となる。ま 、作製された成形体は湿潤状態で得られ、 部の前記高分子化合物が均一に存在してい ことによって、乾燥、脱脂及び焼結工程に いて等方的に収縮せしめられることとなる のであり、この収縮率を予め考慮に入れて 形型を設計作製することによって、所望の 極材料を煩雑な後加工無しに簡便に製造す ことが可能になる。また、セラミックス粒 および重合性単量体を水に混合したものを 械的攪拌等により気泡を内部に導入したの 成形型に注入した後、重合性単量体の重合 応によって成形体を形成することによって 内部に気孔を保持した多孔質セラミックス 作製することが可能であり、また気泡導入 制御することで気孔構造を容易に制御する とが可能である。従って、従来開発の耐食 電極材料の製造法に比べて、優れた成形性 気孔構造制御性及び優れた製造工程の経済 を有しているものである。
ところで、本発明に従う耐食性セラミッ ス電極材を有利に製造するに際しては、先 、セラミックス原料と炭素原子を分子中に する重合性物質とを配合せしめてなる組成 が、準備されることとなる。
ここで、本発明において得るセラミック 原料としては、従来より公知のセラミック であれば、如何なるものであっても用いる とが可能であり、具体的には、アルミナ系 ムライト系、ジルコニア系等の酸化物系セ ミックスや、炭化ケイ素系、窒化ケイ素系 窒化アルミニウム系、窒化ホウ素系等の非 化物系セラミックス等を用いることができ 。それらの中でも、本発明においては、酸 物系セラミックス、特にアルミナ系セラミ クスが、有利に用いられることとなる。こ は、特許文献6のように、セラミックス原料 として難焼結性の窒化アルミニウムを用いた 場合、希土類金属を焼結剤として用いる必要 が生じるため、製造コストが増加してしまう が、アルミナ等の酸化物系セラミックスは易 焼結性であり、希土類金属を焼結剤として用 いる必要がないからである。
また、そのようなセラミックス原料を用 て前記組成物を調製する際には、一般に、 かるセラミックス原料の粉状物又は粒状物 用いられるのであり、その大きさ(平均粒径 )は、0.1乃至10μm程度、好ましくは0.1乃至5μm 度、更に好ましくは0.1乃至1μm程度の大きさ される。けだし、粉状物(粒状物)の平均粒 が大きすぎたり、或いは小さすぎたりする 、十分な強度を有する焼結体が得られない れがあるからである。
一方、このような所定の大きさのセラミ クス原料と共に配合せしめられる、炭素原 を分子中に有する重合性物質(以下、単に重 合性物質とも言う)としては、成形型内にお て重合せしめることが可能であって、かか 重合によって得られる重合体(高分子化合物) とセラミックス原料とが均一に存在してなる 成形体を得ることが出来るものであれば、如 何なる物質であっても用いることが可能であ る。なお、重合性物質は、重合によって所望 の重合体が得られる物質であれば良く、単量 体に限らず、単量体がある程度重合したもの であっても良い。
具体的には、そのような重合性物質とし 、メタクリルアミド系のビニル系不飽和単 体や、混合することによりウレタン樹脂と るポリオール類及びイソシアネート化合物 更には、所定の硬化剤と併用することによ て分子間架橋が進行するエポキシ樹脂等の 従来よりセラミックス製品を製造する際に ラミックス原料に配合されるバインダー(結 合剤)等を例示することが出来るが、本発明 おいては、それらの中でも、特に、メタク ルアミド等のビニル系不飽和単量体が好適 用いられる。なお、本明細書において、ビ ル系不飽和単量体とは、化合物分子中の炭 -炭素二重結合が開裂付加することによって 合体(ビニル系樹脂)を形成しえる全ての化 物を意味し、ビニル化合物、ビニリデン化 物及びビニレン化合物等を包含するもので る。
また、重合性物質として、上述の如きビ ル系不飽和単量体を用いる場合にあっては かかるビニル系不飽和単量体と共に、架橋 単量体を用いることが好ましい。このよう 、ビニル系不飽和単量体と架橋性単量体と 併用して用いることにより、それら単量体 成形型内において重合せしめることにより られる成形体において、三次元網状構造を する高分子化合物を有利に形成せしめるこ が可能である。なお、そのような架橋性単 体としては、公知の2官能性又は多官能性の 化合物の中から、用いられるビニル系不飽和 単量体の種類に応じたものが適宜に選択され ることとなるが、例えば、ビニル系不飽和単 量体としてメタクリルアミドを用いた場合に あっては、N 、 N ’ - メチレンビスアク ルアミド等が有利に用いられる。
なお、本発明に従う導電性セラミックス 品にあっては、重合性物質の重合体(高分子 化合物)が還元焼成されることにより生ずる 成物(還元焼成物)が、セラミックス焼結体中 において導電路として機能するものであるた め、重合性物質の配合割合が少ない組成物を 用いると、かかる組成物の成形体を還元焼成 して得られるセラミックス焼結体が充分な電 気伝導性を発揮しない恐れがある。従って、 充分な電気伝導性を発揮するセラミックス焼 結体、具体的には、その体積抵抗率が0.2 ω cm より小さいセラミックス焼結体を製造す ためには、セラミックス原料の100 質量部 対する、重合性物質全体の炭素量(質量) の 合が、0.1質量部以上、好ましくは0.1乃至6 量部程度となるように、重合性物質の配合 が決定されることとなる。
また、重合性物質を重合せしめる際には 一般に、かかる重合性物質に応じた重合開 剤や重合触媒等が用いられることとなる。 かる重合開始剤としては、過硫酸アンモニ ム、過硫化カリウム、有機過酸化物、過酸 水素化合物、アゾ化合物、ジアゾ化合物等 、また、重合触媒としては、N、N、N’、N’ - テトラメチルエチレンジアミン等を、それ ぞれ例示することが出来る。なお、そのよう な重合開始剤等にあっては、その種類や配合 量等が、重合性物質の重合速度に影響を与え るため、成形型内において重合性物質を良好 に重合せしめることが可能であれば、必ずし も、重合性物質と共に組成物中に配合する必 要はない。例えば、組成物を調製した後、か かる組成物を所定の成形型内に供給する際に 、同時に、重合開始剤及び重合触媒を成形型 内に供給することも可能である。
本発明においては、セラミックス原料に して、上述の如き重合性物質のうちの少な とも1種が配合されて、所定の組成物が調製 されることとなるが、かかる組成物は、一般 に、所定の媒体中にセラミックス原料及び重 合性物質を添加し、混合することにより、セ ラミックス原料等が均一に分散されてなる水 系又は非水系のスラリーの形態にて調製され る。かかるセラミックス原料等が分散せしめ られる媒体としては、水(蒸留水)、有機溶媒 或いはこれらの混合溶媒等の何れも使用す ことが出来るが、取扱いが容易である等の 点から、好ましくは水(蒸留水) が用いられ 、水スラリーの形態にて調製される。
ここで、組成物が水系スラリーの形態に 調製される場合では、重合性物質として親 性または水溶性のものを用いることで、重 性物質をスラリー中で均一に分散させるこ ができる。
また、そのようなスラリー状の組成物を 製するに際しては、媒体中に、セラミック 原料の粒状物(又は粉状物) を均一に分散せ しめることを目的として、分散剤を用いるこ とが好ましい。かかる分散剤としては、従来 より公知の各種分散剤の中から、セラミック ス原料や重合性物質等の種類に応じたものが 、適宜に選択されて用いられるのであり、例 えば、ポリカルボン酸アンモニウム系分散剤 (アニオン系分散剤)等が用いられる。
なお、本発明において用いられる組成物 対しては、上述したような成分以外にも、 々の目的の下に、様々な成分を配合するこ が可能である。具体的には、多孔質なセラ ックス焼結体を製造する際には、気泡を含 だスラリー状の組成物を調製することが必 であるところ、組成物中において気泡を生 せしめるために、起泡剤を配合したり、或 は、スラリー状の組成物中にガスを導入す ことにより気泡を発生させる場合には、か る気泡の発生を容易にする界面活性剤等、 には、導入した気泡を組成物中において安 に保持するための増粘剤や糊剤等を、配合 ることが出来る。ここで、起泡剤としては タンパク質系起泡剤や界面活性剤系起泡剤 を、また、界面活性剤としては、アルキル ンゼンスルホン酸や高級アルキルアミノ酸 を、更に、増粘剤や糊剤としては、メチル ルロース、ポリビニルアルコール、サッカ ース、糖蜜、キサンタンガム等を、それぞ 例示することが出来る。
また、得られるセラミックス電極材おけ 強度の向上等を目的として、セラミックス 繊維材料や、金属製あるいはセラミックス のチップ材料等を配合することや、更には 組成物に含まれるセラミックス原料の焼結 促進する微量の無機化合物等を配合するこ も、可能である。
また、得られる耐食性セラミックス電極 の触媒性能を向上させることを目的として 各種金属微粒子、金属酸化物微粒子等を配 すること、または、後述するように、焼結 にこれらの微粒子を適切な方法によって担 させることも可能である。
そのようにして調製された組成物にあっ は、必要に応じて重合開始剤や重合触媒と に、目的とする導電性セラミックス製品の 状に応じた成形型内に供給され、成形型ご 所定時間、所定温度の下に静置されること より、かかる成形型内において、組成物中 重合性物質が重合せしめられる。
ここにおいて、成形型内における重合性 質の重合は、重合性物質の種類、重合開始 や重合触媒の有無等によって、その進行速 が異なるため、成形型内にて組成物が保持 れる時間及び温度は、それら様々な条件を 合的に考慮して、設定されることとなる。 般には、媒体として水を用いた水スラリー の組成物の場合には、20 ℃ 以上、好まし は25乃至80 ℃ 、より好ましくは25乃至35℃ の温度が設定され、その設定された温度に 、10分以上、好ましくは20分乃至数時間、よ 好ましくは1乃至4時間の間、静置される。
そして、重合性物質を含有する組成物が 成形型内にて所定時間、所定温度の下に静 されると、かかる成形型内においては、組 物に含まれる重合性物質の重合が効果的に 且つ、成形体全体において均一に進行する ととなり、以て、所定時間経過後に脱型し 得られる成形体にあっては、重合性物質の 合体である高分子化合物が均一に存在せし られた構造を呈するのである。
上述の如くして得られた成形体は、特に ラリー状の組成物を用いた場合、多量の水 至は有機溶媒等を含有するものであるため 一般には、還元焼成される前に乾燥される ととなる。
なお、かかる成形体を乾燥させる際の乾 方法や各種条件(乾燥温度、乾燥時間等)に いては、成形体に含まれる各成分や揮発さ る媒体(水、有機溶媒等)等に応じたものが、 適宜に選択されて、採用されることとなる。 例えば、水スラリー状の組成物を用いた場合 にあっては、25乃至30℃ 程度の温度に設定さ れた乾燥器の室内に成形体を載置し、かかる 室内の湿度(相対湿度:RH) が、5乃至15% RH/日 度の割合において低下するように調節しな ら、室内の相対湿度が60%RH程度となるまで、 数日間かけて乾燥させることが好ましい。
そして、上述の如くして得られた成形体 、窒素ガスを含有しない不活性ガスの雰囲 下で所定温度にて還元焼成することにより 本発明に従うセラミックス電極材が得られ のである。窒素ガスを含有しない不活性ガ としては、アルゴン、ヘリウム等の希ガス 挙げられる。
すなわち、セラミックス原料と、炭素原 を有する重合性物質の重合体である高分子 合物とが均一に存在せしめられてなる成形 を、還元焼成すると、かかる成形体に含ま るセラミックス原料が焼結してセラミック 焼結体が得られる。一方、高分子化合物か は、通常の空気(酸素) 雰囲気下での焼成と は異なり、炭素原子を有する還元焼成物(導 性の炭素)が生成する。かかる還元焼成物は 焼結体外へ飛散せず、焼結体内に残存し、 結体を構成するセラミックス粒子間(粒界) 、導電路を有利に形成せしめることとなり 以て、セラミックス焼結体として、優れた 電性を発揮する本発明に係るセラミックス 極材が製造されるのである。
ここで、成形体中の重合性物質の含有量 同じ場合、窒素ガスを含有しない不活性ガ 雰囲気下で還元焼成した場合の方が、窒素 ス雰囲気下で還元焼成した場合と比較して セラミックス焼結体中の導電性炭素の生成 が多くなる。これは、窒素ガス雰囲気下で 元焼成すると、セラミックス粒子と重合性 質と窒素ガスとが反応して化合物が生じて まうからである。
例えば、焼成前の成形体における重合性 質全体の炭素量(質量)の割合を、セラミッ ス原料100 質量部に対して0.1質量部以上6 質 量部以下として、窒素ガスを含有しない不活 性ガス雰囲気下で還元焼成すると、セラミッ クス焼結体の炭素成分含有率は0.3質量%以上1. 7質量%以下の範囲であった。この炭素成分含 率は、熱分析で熱分解・燃焼する成分量の 定値から算出したものであり、セラミック 焼結体の質量に対する質量割合である。こ に対して、同じ成形体を用いて窒素ガス雰 気下で還元焼成すると、セラミックス焼結 中の導電性の炭素成分含有率は0.2質量%以下 であった。
なお、セラミックス焼結体の炭素成分含 率は1.7質量%以下が好ましい。これは、セラ ミックス焼結体中の炭素が多くなると、セラ ミックス焼結体の強度が低下してしまうから であり、1.7質量%以下であれば、十分な強度 得られることを本発明者が確認しているか である。
なお、そのような還元焼成の際に用いら 得る焼成炉としては、アルゴン雰囲気等の 元雰囲気下で成形体を焼成することが可能 ものであれば、如何なるものであっても用 ることが可能であり、例えば、黒鉛坩堝や 電気炉等の各種焼成炉等を用いることが可 である。
また、本発明において、成形体の還元焼 を行う際の各種条件(焼成温度、焼成時間、 昇温速度等)は、用いられるセラミックス原 の種類等に応じて、適宜に設定されること なる。例えば、セラミックス原料としてア ミナ粉末を用いた場合にあっては、焼成温 (最高温度)として1000-1700 ℃ 程度の温度が 定され、また、焼成時間(焼成温度において 持する時間)は、1乃至5時間程度とされる。
また、得られたセラミックス焼結体や多 質セラミック焼結体の表面に触媒成分とな 微粒子を担持させることで、セラミックス 結体に触媒機能を持たせることができる。 の微粒子としては、金属、金属化合物、金 酸化物またはこれらの2種以上の混合物で構 成されたものを用いることができる。ここで 、金属としては、プラチナ、ニッケル、パラ ジウム、金から選ばれる少なくとも1種が採 可能であり、金属化合物としては、酸化チ ン、酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種が 用可能であり、金属化合物としては、硫化 ドミウム、チタン酸ストロンチウムから選 れる少なくとも1種が採用可能である。
このようにして得られた、本発明に従う ラミックス電極材にあっては、優れた耐食 および導電性を発揮するだけでなく、比較 軽量なものであり、また、その優れた導電 が等方性を示すものである。
すなわち、本発明に従う耐食性セラミッ ス電極材にあっては、セラミックス焼結体 構成するセラミックス粒子間に形成されて る導電路が、炭素原子を有する高分子化合 の還元焼成物にて構成されているところか 、金属材料等の密度の大きな導電性材料を いたセラミックス電極材料と比較して、比 的軽量なものとなっているのである。
また、本発明に従うセラミックス電極材 製造方法にあっては、重合性物質の重合体 ある高分子化合物が均一に存在せしめられ なる成形体を還元焼成するものであるとこ から、得られるセラミックス焼結体を構成 るセラミックス粒子間においては、高分子 合物の還元焼成物よりなる導電路が、均一 形成せしめられることとなるものであり、 って、得られるセラミックス材料において その導電性に等方性を示すこととなるので る。
以下に、本発明の実施例を示し、本発明 更に具体的に明らかにすることとするが、 発明が、そのような実施例の記載によって 何等の制約をも受けるものでないことは、 うまでもないところである。また、本発明 は、以下の実施例の他にも、更には上記の 体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱し い限りにおいて、当業者の知識に基づいて 種々なる変更、修正、改良等を加え得るも であることが、理解されるべきである。
先ず、セラミックス原料としてのアルミ 粉末(昭和電工株式会社製、易焼結性アルミ ナ、AL-160SG-4、平均粒径: 0.6μm)と、重合性物 としてのメタクリルアミドと、架橋性単量 としてのN、N’-メチレンビスアクリルアミ と、分散剤としてのポリカルボン酸アンモ ウム系分散剤(株式会社中京油脂製、セルナ D305)と、蒸留水とを用いて、これらを下記表1 に掲げる割合において配合し、水スラリー状 の組成物を調製した。なお、かかる組成物の 調製は、先ず、蒸留水に、メタクリルアミド とN、N’-メチレンビスアクリルアミドを溶解 せしめ、次いで、ポリカルボン酸アンモニウ ム系分散剤を添加し、さらに、アルミナ粉末 を加えた後、25℃ に設定された恒温水槽中 て25時間、湿式ボールミル混合することによ り行なった。
実験例
上記組成物100gに対して、1.03 mgの重合開始
及び、0.17 mgの重合触媒を添加した後、か
る重合開始剤が添加された組成物の適量を
円盤形状(直径5 cm×厚さ1 cm)の成形型に供給
した。そちらの成形型を、室内(温度:25℃)に
いて3.0時間静置することにより、組成物に
まれるメタクリルアミドとN、N’-メチレン
スアクリルアミドとを重合させた後、成形
から脱型することにより、円盤形状の成形
を得た。
得られた成形体を恒湿乾燥機の室内に載 し、かかる室内の相対湿度が90%RHから60%RHと なるまで、1日あたり10%RHの割合にて低下せし め、3日間かけて乾燥した。かかる乾燥の後 かる乾燥成形体を、アルゴン雰囲気とされ 小型電気炉を用いて、アルゴンガスを導入 ながら、1700℃の温度にて2時間、還元焼成し 、セラミックス焼結体を得た。このようにし て得られた各セラミックス焼結体について、 嵩密度及び電気抵抗率を測定した。その結果 を、下記表2に示す。なお、電気抵抗率の測 は4端子法、破壊強度は3点曲げ試験法に従っ て実施し、炭素含有量は全炭素量測定装置に より測定した。
次に、セラミックス焼結体、および対照試 として、ガラス質炭素体、グラファイト体 耐食性を以下に示す方法により評価した。 試料を数cm角、厚さ数mmに加工した後、その 表面を紙やすりにより研磨した。かかる試料 片の1表面の1cm×1cmの範囲以外を絶縁性マスキ ングテープにより被覆し、該1cm×1cmの範囲を 効面積とした。これら有効面積以外を絶縁 覆した試料片に電線を適宜接続したものを 用電極とし、対極に白金板電極、参照電極 して標準カロメル電極(SCE:+0.24V 対標準水素 電極)を用いて、これらの電極を酸性溶液と て濃度1 mol/dm 3 の硫酸水溶液、乃至は塩基性溶液として、濃 度1 mol/dm 3 の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬せしめ、-1. 8 mVから+1.8 mVまでの範囲で1.5 mV/sの速度で 加電位を掃引した際の電流を測定した。こ ら測定から得られる開回路電位を下記表3に す。
また、本実施例のセラミックス焼結体を 酸および強アルカリ中に所定期間浸漬した の重量減小割合、焼結体からの溶出量およ 体積抵抗率を評価した。具体的には、得ら たセラミックス焼結体から3mm×4mm×40 mmの試 験片を2つ切り出し、質量を測定した。そし 、試験片を50 mLの酸及びアルカリ溶液にそ ぞれ浸漬して4ヶ月間常温で放置した後、試 片を取り出して、水洗浄、エタノール洗浄 、乾燥後の質量を測定した。また、浸漬溶 のアルミニウムイオン濃度をICP(誘導結合プ ラズマ)分析により定量した。なお、酸とし 50mass%硫酸を用い、アルカリ溶液として4 M水 酸化ナトリウム水溶液を用いた。
この結果、硫酸に4ヶ月浸漬した後の質量 減は0.095 %であり、アルミニウムイオンの溶 量は134 ppmであった。一方、水酸化ナトリ ム水溶液に4ヶ月浸漬した後の質量減は0.134% あり、アルミニウムイオン溶出量は534 ppm あった。また、硫酸、水酸化ナトリウム水 液に4ヶ月浸漬した後も体積抵抗率に有意な 化は認められなかった。これらのことから 本発明によるセラミックス電極材は、強酸 強塩基条件下で長期間安定であることがわ る。
先ず、セラミックス原料としてのアルミ 粉末(昭和電工株式会社製、易焼結性アルミ ナ、AL-160SG-4、平均粒径: 0.6μm)と、重合性物 としてのメタクリルアミドと、架橋性単量 としてのN、N’-メチレンビスアクリルアミ と、分散剤としてのポリカルボン酸アンモ ウム系分散剤(株式会社中京油脂製、セルナ D305)と、蒸留水とを用いて、これらを下記表4 に掲げる割合において配合し、水スラリー状 の組成物を調製した。なお、かかる組成物の 調製は、先ず、蒸留水に、メタクリルアミド とN、N’-メチレンビスアクリルアミドを溶解 せしめ、次いで、ポリカルボン酸アンモニウ ム系分散剤を添加し、さらに、アルミナ粉末 を加えた後、25℃ に設定された恒温水槽中 て25時間、湿式ボールミル混合することによ り行なった。
実験例
上記組成物100gに対して、1.03 mgの重合開始
、0.17 mgの重合触媒、0.17mlの界面活性剤を
加した後、かかる重合開始剤が添加された
成物を攪拌により起泡せしめ、適量を、円
形状(直径5 cm×厚さ1 cm)の成形型に供給した
。そちらの成形型を、室内(温度:25℃)におい
3.0時間静置することにより、組成物に含ま
るメタクリルアミドとN、N’-メチレンビス
クリルアミドとを重合させた後、成形型か
脱型することにより、円盤形状の多孔質成
体を得た。
得られた成形体を恒湿乾燥機の室内に載 し、かかる室内の相対湿度が90%RHから60%RHと なるまで、1日あたり10%RHの割合にて低下せし め、3日間かけて乾燥した。かかる乾燥の後 かる乾燥成形体を、アルゴン雰囲気とされ 小型電気炉を用いて、アルゴンガスを導入 ながら、 1700℃の温度にて2時間、還元焼成 、導電性多孔質セラミックス焼結体を得た このようにして得られた各セラミックス焼 体について、気孔率及び電気抵抗率を測定 た。その結果を、下記表5に示す。なお、電 気抵抗率の測定は4端子法、破壊強度は3点曲 試験法、気孔率はJIS R 1643 (ファインセラ ックスの焼結体密度・開気孔率の測定方法) に従って実施し、炭素含有量は全炭素量測定 装置により測定した。また、電気抵抗率の測 定では、空隙部を含む焼結体全体の抵抗率を 測定した後、焼結体全体から空隙部体積を排 除するように測定結果を緻密体換算した。
次に、上記の多孔質セラミックス焼結体 数cm角、厚さ数mmに加工した後、室温(温度:2 5℃)において、超音波を照射しつつ、硫酸と 酸の混酸に浸漬せしめ、一時間静置した後 、塩化スズ0.0024M及び、塩化パラジウム0.012M の混合溶液に浸漬し、表面処理を行った。
そのようにして表面処理された多孔質セ ミックス焼結体及び、その処理溶液を100℃ 加熱し環流条件としつつ、ニッケルイオン 液を滴下せしめ、多孔質セラミックス焼結 の表面にニッケルイオンを吸着させた。
上記の手法によりニッケルイオンを吸着 せた多孔質セラミックス焼結体を乳酸、ジ ミン、及びエチレンジアミン四酢酸ナトリ ムからなる還元溶液中に浸漬し、窒素雰囲 下において、pHを9.6に保ちつつ、75℃で3時 、環流を行い、多孔質セラミックス焼結体 面にニッケルの微粒子を担持させた。
次に、ニッケル微粒子を担持させた多孔質 ラミックス焼結体を以下に示す方法により 価した。試料片の1表面の1cm×1cmの範囲以外 絶縁性マスキングテープにより被覆し、該1 cm×1cmの範囲を有効面積とした。これら有効 積以外を絶縁被覆した試料片に電線を適宜 続したものを作用電極とし、対極に白金板 極、参照電極として標準カロメル電極(SCE:+0. 24V 対標準水素電極)を用いて、これらの電極 をメタノール0.5 mol/dm 3 、水酸化ナトリウム1.0 mol/dm 3 の濃度に調製された混合水溶液中に浸漬せし め、-0.3 Vから+1.3 Vまでの範囲で20 mV/sの速 で印加電位を掃引した際の電流を測定した 測定から得られる電気化学的特性を図1に示 。
かかる図1の結果に示す通り、本発明による
ニッケル微粒子を担持させた多孔質セラミッ
クス焼結体を用いた電極材はメタノールを含
有した塩基性水溶液中において、メタノール
の酸化反応を示す挙動を示し触媒性能を有す
ることが示されたのである。
また、上記の評価と同様の条件において、電
圧を+0.5Vに固定した場合の電位の時間変化を
定した。測定から得られる電気化学的特性
下記図2に示す。
かかる図2の結果に示す通り、本発明による ニッケル微粒子を担持させた多孔質セラミッ クス焼結体を用いた電極材はメタノールを含 有した塩基性水溶液中において、電圧の印加 に対して応答性が早く、一定時間経過後にお いて、約1.5mA/cm 2 の安定した電流密度を保つことから、電気触 媒としての安定した性能が示されたのである 。
セラミックス原料としてシリカ粉末(高純 度合成球状シリカ、株式会社アドマテックス 、アドマファイン SO-C1、平均粒径: 0.5 μm) 、重合性物質としてのメタクリルアミドと 架橋性単量体としてのN、N’-メチレンビス クリルアミドと、蒸留水とを用いて、これ を下記表6に掲げる割合において配合し、水 ラリー状の組成物を調製した。なお、スラ ー調製から成形、焼成までを実施例1と同様 に行った。
セラミックス原料としてジルコニア粉末( 易焼結グレード、東ソー株式会社、TZ-3Y、顆 状)と、重合性物質としてのメタクリルアミ ドと、架橋性単量体としてのN、N’-メチレン ビスアクリルアミドと、分散剤としてのポリ カルボン酸アンモニウム系分散剤(株式会社 京油脂製、セルナD305)と、蒸留水とを用いて 、これらを下記表7に掲げる割合において配 し、水スラリー状の組成物を調製した。な 、スラリー調製から成形、焼成までを実施 1と同様に行った。
本発明の耐食性セラミックス電極材は、 極として十分な導電性および既存の炭素系 極と同等乃至はそれ以上の耐食性を有して り、且つ、セラミックスを元とするため優 た機械的強度等をも兼ね備えており、電極 として各種産業、例えば、酸性乃至は塩基 条件下での操業を余儀なくされる電気分解 業用の溶融塩電気分解用電極として、また 、二次電池用負電極として、更には、燃料 池における燃料極乃至は高分子型燃料電池 のセパレーターとしてなどの利用も大いに 待されるものである。さらに、本発明によ 耐食性セラミックス電極材の製造法におい は、従来の導電性セラミックス材料製造法 比べ、低コスト且つ簡便な操作且つ複雑形 の材料が作製可能、といった製造プロセス の有意点を有しており、実用化が多い期待 れるのである。
