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Title:
CERAMIC HEATER, AND GLOW PLUG HAVING THE HEATER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/057597
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to solve a problem that the temperature distribution of a ceramic base is not always homogeneous in the circumferential direction. Provided is a ceramic heater comprising an exothermic resistor (10) having opposed portions (10b and 10c) juxtaposed to each other, a pair of lead portions (11 and 12) connected with the end portions of the exothermic resistor (10), and a ceramic base (2) having the exothermic resistor (10) and the lead portions (11 and 12) buried therein. A highly heat-conductive member (21), which is higher in heat conductivity than the ceramic base (2), is arranged between the opposed portions (10b and 10c) in the ceramic base (2).

Inventors:
YAMAMOTO KEN (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069559
Publication Date:
May 07, 2009
Filing Date:
October 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
YAMAMOTO KEN (JP)
International Classes:
H05B3/18; F23Q7/00; H05B3/48
Foreign References:
JPH07119970A1995-05-12
JPH11149975A1999-06-02
Other References:
None
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Claims:
 並置された対向部を含む発熱抵抗体と、この発熱抵抗体の端部に接続された一対のリード部と、前記発熱抵抗体および前記リード部が埋設されたセラミック基体とを備えたセラミックヒータにおいて、前記セラミック基体における前記対向部間に、前記セラミック基体よりも熱伝導性の高い高熱伝導性部材が配置されていることを特徴とするセラミックヒータ。
 前記高熱伝導性部材が前記対向部の少なくともいずれかに接していることを特徴とする請求項1に記載のセラミックヒータ。
 前記高熱伝導性部材が前記対向部の長手方向に沿って延設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のセラミックヒータ。
 前記高熱伝導性部材がセラミックスを主成分とすることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のセラミックヒータ。
 前記高熱伝導性部材が前記対向部と同じ材料を主成分とすることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のセラミックヒータ。
 前記高熱伝導性部材が異なる前記対向部にそれぞれ接しており、それぞれの対向部から延設された前記高熱伝導性部材間の最短距離が0.3mm以上であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のセラミックヒータ。
 請求項1~6のいずれかに記載のセラミックヒータを備えたグロープラグ。
Description:
セラミックヒータおよびこれを えたグロープラグ

 本発明はセラミックヒータおよびこれを えたグロープラグに関する。

 従来、セラミックヒータは、例えば石油フ ンヒータの着火用ヒータなどの種々の用途 用いられている。このセラミックヒータは 例えば、棒状の絶縁性基体にU字型の発熱体 がその端部に接続された電極リード部材とと もに埋め込まれて構成される(例えば、特許 献1)。

特開2006-49279号公報

 しかしながら、上記のような従来のセラ ックヒータでは、図7にセラミックヒータの 横断面図で示すように、セラミック基体64に ける周方向の温度分布が必ずしも均一では いという課題があった。すなわち、横断面 おける、並置された発熱体の対向部62,63を ぶ直線方向(領域Hの側)には熱は伝わりやす が、この方向に垂直な方向(領域Cの側)には は伝わりにくい。

 本発明のセラミックヒータは、並置され 対向部を含む発熱抵抗体と、この発熱抵抗 の端部に接続された一対のリード部と、前 発熱抵抗体および前記リード部が埋設され セラミック基体とを備え、前記セラミック 体における前記対向部間に、前記セラミッ 基体よりも熱伝導性の高い高熱伝導性部材 配置されていることを特徴とする。

 また、本発明のセラミックヒータは、上 構成において、前記高熱伝導性部材が前記 向部の少なくともいずれかに接しているこ が好ましい。

 さらに、本発明のセラミックヒータは、 記構成において、前記高熱伝導性部材が前 対向部の長手方向に沿って延設されている とが好ましい。

 また、本発明のセラミックヒータは、上 構成において、前記高熱伝導性部材がセラ ックスを主成分とすることが好ましい。

 さらに、本発明のセラミックヒータは、 記構成において、前記高熱伝導性部材が前 対向部と同じ材料を主成分とすることが好 しい。

 また、本発明のセラミックヒータは、上 構成において、前記高熱伝導性部材が異な 前記対向部にそれぞれ接しており、それぞ の対向部から延設された前記高熱伝導性部 間の最短距離が0.3mm以上であることがより ましい。

 本発明のグロープラグは、上記構成のセ ミックヒータを備えたことを特徴とする。

 本発明のセラミックヒータは、セラミッ 基体における対向部間に、セラミック基体 りも熱伝導性の高い高熱伝導性部材が配置 れているので、セラミック基体の横断面に ける周方向の温度分布の均一性が優れてい 。

 以下、図面を参照しながら、本発明の一 施形態に係るセラミックヒータについて詳 に説明する。図1(a)は本実施形態にかかるセ ラミックヒータを示す斜視図であり、図1(b) 図1(a)におけるX-X線断面図である。

 本実施形態のセラミックヒータ100は、並 された対向部10b,10cを含む発熱抵抗体10と、 の発熱抵抗体10の端部に接続された一対の ード部11,12と、発熱抵抗体10およびリード部1 1,12が埋設されたセラミック基体2とを備えて る。発熱抵抗体10は、対向部10b,10cと、これ をつなぐ接続部10aとからなるU字形状を有し ている。そしてリード部11,12を介して発熱抵 体10に電流を流すことにより発熱抵抗体10が 発熱する。

 本実施形態において、リード部11,12は、 熱抵抗体10と同様の材料により対向部10b,10c 一体化されて略同一方向に形成されるとと に発熱抵抗体10に比較して大きい径に形成さ れ、発熱抵抗体10よりも単位長さあたりの抵 が低くなっている。リード部11の発熱抵抗 10bと繋がった部分と反対側の端面は、セラ ック基体2の端面に露出されて、電極取り出 部11aが構成されている。リード部12の発熱 抗体10cと繋がった部分と反対側の端面は、 ラミック基体2の側面に露出されて、電極取 出し部12aが構成されている。

 図2(a)は、図1(b)における発熱抵抗体10の断 面を拡大した概略図であり、図2(b)は、図2(a) Y-Y線の箇所でセラミックヒータ100を切断し ときの断面を示す概略図である。図1(b)およ び図2(a),(b)に示すように、セラミックヒータ1 00は、セラミック基体2の発熱抵抗体10におけ 対向部10b,10c間に、セラミック基体2よりも 伝導性の高い高熱伝導性部材21が配置されて いる。これにより、高熱伝導性部材を備えて いない従来のセラミックヒータと比較して、 本実施形態にかかるセラミックヒータ100は、 図2(b)に二点鎖線で示すように発熱抵抗体10か らの熱Eが高熱伝導性部材21の付近に伝わりや すくなる。この熱Eが、従来、温度が比較的 くなりやすかった領域Cに伝わることで、セ ミック基体2の横断面における周方向の温度 分布の均一性が向上する。

 また、高熱伝導性部材21は、対向部10b,10c 少なくともいずれかと接していることが好 しい。高熱伝導性部材21が対向部10b,10cの少 くともいずれかと接していることにより、 Eが発熱抵抗体対向部10b,10cから高熱伝導性 材21により良好に伝わるので領域Cへの熱の わりも良くなり、その結果、セラミック基 2の横断面における周方向の温度分布の均一 がより向上する。

 さらに、高熱伝導性部材21は、対向部10b,1 0cの長手方向に沿って延設されていることが ましい。高熱伝導性部材21を対向部10b,10cの 手方向に沿って延設されていることにより セラミック基体2のうち、発熱抵抗体10を被 する部分の均熱性がより向上する。

 以下、セラミックヒータ100を構成する好 しい材料について説明する。

 発熱抵抗体10の材料としては、炭化タング テン(WC)、二珪化モリブデン(MoSi 2 )および二珪化タングステン(WSi 2 )等の周知の導電性セラミックスを用いるこ ができる。

 炭化タングステンを用いる場合を例に挙 て説明する。WC粉末を準備し、このWC粉末に 、セラミック基体2との熱膨張係数を減少さ るためにセラミック基体2の主成分となる窒 珪素質セラミックスやアルミナ質セラミッ スなどの絶縁性セラミックスを配合するこ が望ましい。絶縁性セラミックスと導電性 ラミックスとの含有比率を変化させること より、発熱抵抗体10の電気抵抗を所望の値 調整することができる。

 発熱抵抗体10は、WC粉末にセラミック基体 2の主成分となる窒化珪素質セラミックスや ルミナ質セラミックスを配合したセラミッ 原料粉末を、周知のプレス成形法等により レス成形できるが、好ましくは、形状が金 に沿って自由に決められる後述する射出成 により成形することが望ましい。

 セラミック基体2を構成する材料は、高温で の絶縁特性が優れている点からアルミナ質セ ラミックスまた又は窒化珪素質セラミックス が好ましいが、特に急速昇温時の耐久特性が 高い点で窒化珪素質セラミックスがより好ま しい。窒化珪素質セラミックスの組織は、窒 化珪素(Si 3 N 4 )を主成分とする主相粒子が、焼結助剤成分 に由来した粒界相により結合された形態の のである。主相は珪素(Si)あるいは窒素(N)の 部がアルミニウム(Al)あるいは酸素(O)で置換 され、さらには、相中にLi、Ca、Mg、Y等の金 原子が固溶したものであっても良い。本実 形態におけるセラミック基体は、窒化珪素 末にイッテリビウム(Yb)やイットリウム(Y)、 ルビウム(Er)等の希土類元素の酸化物からな る焼結助剤を添加した上記セラミック原料粉 末を、周知のプレス成形法等によりプレス成 形できるが、好ましくは、形状が金型に沿っ て自由に決められる射出成形により成形する のがよい。

 高熱伝導性部材21を構成する材料として 、セラミック基体2を構成する材料よりも熱 導性の高いものであればよい。高熱伝導性 材21を構成する材料として絶縁性の材料を いる場合には、幅W1(図2)を対向部10b,10c間の 離よりも大きくしても短絡することを防止 きることに加え、幅W1を大きくすることで均 熱性がより高められる。絶縁性の材料として は、例えばAlN,BN,SiC,ダイヤモンド等の炭素化 物などが挙げられる。また、高熱伝導性部 21を構成する材料として対向部10b,10cと同じ 料を用いる場合には、製造時に工程を簡略 できるのでコストダウンを図ることができ 。

 高熱伝導性部材21の幅W1は、好ましくは0.1 ~1mm程度、より好ましくは0.3~0.5mm程度である がよい。また、高熱伝導性部材21と対向部10b (10c)との最短距離W2は、対向部10b,10cとの短絡 防止するという点で、好ましくは0.3mm以上 より好ましくは0.5mm以上であるのがよい。

 以下、本発明に係る実施形態のセラミッ ヒータ100の製造方法の一例について説明す 。まず、セラミックヒータ100を成形するた の金型を準備する。この金型は、第1上金型 と第1下金型からなり、第1上金型と第1下金型 を合わせたときに、セラミックヒータ100の形 状に対応した空洞が形成されるようになって いる。この金型内の所望の位置に発熱抵抗体 10および高熱伝導性部材21となる成形体を配 した状態で、射出成形により金型内にセラ ック基体2の材料を供給すればよい。

 図3(a)は,本発明の他の実施形態にかかる ラミックヒータにおける発熱抵抗体10の断面 を拡大した概略図であり、図3(b)は図3(a)のZ-Z の箇所でセラミックヒータを切断したとき 断面を示す概略図である。図3(a),(b)に示す うに、本実施形態における高熱伝導性部材23 は対向部10b,10cつながっており(接しており)、 これらの対向部10b,10cからセラミック基体2の 心部に向かって延設されている。また、高 伝導性部材23は、対向部10b,10cの長手方向に って延設されている。

 このような高熱伝導性部材23を備えてい ことで、高熱伝導性部材23を備えていない従 来のセラミックヒータと比較して、発熱抵抗 体10からの熱が対向部10b,10cの間の領域にも伝 わりやすくなる。この熱が、従来、温度が比 較的低くなりやすかった領域Cに伝わること 、セラミック基体2における周方向の温度分 の均一性が向上する。

 高熱伝導性部材23の幅W3は、好ましくは0.0 1~0.5mm程度、より好ましくは0.02~0.3mm程度であ のがよい。また、高熱伝導性部材23同士の 短距離W4は、対向部10b,10cとの短絡を防止す という点で、好ましくは0.3mm以上、より好ま しくは0.5mm以上であるのがよい。

 なお、図3に示した高熱伝導性部材23は、 4(a)に示すように幅が不均一なもの(符号25) あってもよい。このような不均一であるこ で、使用時に外部から伝わる振動に対して 振が起こりにくくなるので、耐久性を向上 せることができる。また、図4(b)に示すよう 、対向部10b,10cとセラミック基体2の表面と 間の領域に高熱伝導性部材27がそれぞれ形成 されていてもよい。ただし、このような高熱 伝導性部材27の幅W5よりも高熱伝導性部材25の 幅W3の方が大きいことが好ましい。これによ 、発熱抵抗体10からの熱がセラミックヒー 100の表面側よりも内部側に伝わりやすくな ので、セラミックヒータ100の均熱性をより 上させることができる。より好ましくは図4( a)に示すように対向部10b,10c間にのみ高熱伝導 性部材25が配置されているのがよい。

 図5(a)は本発明のさらに他の実施形態にか かるセラミックヒータ100の断面を示す概略図 である。図5(a)に示すように、本実施形態で 、比較的低温になりやすい領域C,Cの近傍ま 高熱伝導性部材29が延設されているので、セ ラミックヒータの均熱性をさらに高めること ができる。また、図5(b),(c)に示すように、高 伝導性部材31,33は一つの部材からなる場合 けでなく、複数の部材からなるものであっ もよい。図5(b)に示す形態では、一方の領域C から他方の領域Cに向かって複数の高熱伝導 部材31が配置されている。図5(c)に示す形態 は、対向部10b,10cの一端側から他端側に向か て(対向部の長手方向に沿って)複数の高熱 導性部材33が配置されている。

 図6は、本発明の一実施形態にかかるグロ ープラグを示す断面図である。図6に示すよ に、このグロープラグ101は、上記したセラ ックヒータ10と、これを先端部に保持しエン ジンのシリンダヘッドに取付けられる管状の ハウジング102と、このハウジング102先端でセ ラミックヒータ10を保持する金属製外筒103と 備えている。セラミックヒータ10は金属製 筒103にロウ付けされ、この金属製外筒103は ウジング102の先端部にロウ付けされている

(a)は本実施形態にかかるセラミックヒ タを示す斜視図であり、(b)は(a)におけるX-X 断面図である。 (a)は図1(b)の発熱抵抗体の断面を拡大し た概略図であり、(b)は(a)のY-Y線の箇所でセラ ミックヒータを切断したときの断面を示す概 略図である。 (a)は本発明の他の実施形態にかかるセ ミックヒータにおける発熱抵抗体の断面を 大した概略図であり、(b)は(a)のZ-Z線の箇所 セラミックヒータを切断したときの断面を す概略図である。 (a),(b)は、発熱抵抗体の変形例を示す概 略図である。 (a),(b)は本発明のさらに他の実施形態に かかるセラミックヒータの概略横断面図、(c) は概略縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかるグロープ グを示す断面図である。 従来のセラミックヒータの断面を示す 略図である。

符号の説明

 2・・・・・・・・・・・セラミック基体
10・・・・・・・・・・・発熱抵抗体
10b,10c・・・・・・対向部
11,12・・・・・・・・リード部
21・・・・・・・・・・・高熱伝導性部材
100・・・・・・・・・・セラミックヒータ