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Title:
CERAMIC POROUS BODY WITH COMMUNICATION MACROPORES AND PROCESS FOR PRODUCING THE CERAMIC POROUS BODY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102801
Kind Code:
A1
Abstract:
This invention provides a process for producing a ceramic porous body having a high porosity and with communication marcopores. The process comprises mixing a ceramic powder with an aqueous solution of a water soluble polymer having a gelling ability to prepare a slurry, allowing the slurry to gel to once fix the structure, then freezing the gel to produce a crystal of ice in the gel structure to form a structure with communication pores, replacing water produced upon melting of ice by an atmosphere control replacement-type drying method to conduct drying without breaking, and sintering the dried product to form a ceramic porous body having various porosities, pore diameters, and pore shapes. The above process can eliminate the drawback of the prior art technique that, when the solid content of the slurry is less than 20% by volume, cracking or shrinkage is likely to occur during drying. Specifically, the above process can suppress the above unfavorable phenomenon even when the solid content is not more than 10% by volume. Accordingly, a ceramic porous body having a porosity of 72% to 99% and a compressive strength of not less than 0.4 Mpa can be stably produced and provided.

Inventors:
FUKUSHIMA, Manabu (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology 2266-98, Aza-Anagahora, Oaza-Shimoshidami, Moriyama-ku, Nagoya-sh, Aichi 60, 4638560, JP)
福島 学 (〒60 愛知県名古屋市守山区大字下志段味字穴ケ洞2266番地の98 独立行政法人産業技術総合研究所中部センター内 Aichi, 4638560, JP)
NAKATA, Masayuki (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology 2266-98, Aza-Anagahora, Oaza-Shimoshidami, Moriyama-ku, Nagoya-sh, Aichi 60, 4638560, JP)
Application Number:
JP2008/052846
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NATIONAL INSTITUTE OF ADVANCED INDUSTRIAL SCIENCE AND TECHNOLOGY (3-1 Kasumigaseki 1-chome, Chiyoda-ku Tokyo, 21, 1008921, JP)
独立行政法人産業技術総合研究所 (〒21 東京都千代田区霞が関一丁目3番1号 Tokyo, 1008921, JP)
FUKUSHIMA, Manabu (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology 2266-98, Aza-Anagahora, Oaza-Shimoshidami, Moriyama-ku, Nagoya-sh, Aichi 60, 4638560, JP)
福島 学 (〒60 愛知県名古屋市守山区大字下志段味字穴ケ洞2266番地の98 独立行政法人産業技術総合研究所中部センター内 Aichi, 4638560, JP)
International Classes:
C04B38/00; B28B1/00; C04B35/624
Attorney, Agent or Firm:
SUDO, Masahiko (Shinyo Bldg. 6F, 6-1Nihonbashi-Muromachi 1-chome,Chuo-k, Tokyo 22, 1030022, JP)
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Claims:
 ゲル化可能な水溶性高分子の水溶液にセラミック粉体を分散したスラリーを、ゲル化、凍結、解凍、乾燥、焼結してセラミック多孔体を製造する方法であって、0.01μm~5μmのセラミック粉体を使用し、スラリーのゲル化及び凍結で、高分子から放出された水の凍結によって発達した氷の結晶による組織構造を有する凍結体を形成し、これを解凍、乾燥、焼結工程で破壊することなく保持して、10μm~300μmのマクロポーラスな連通孔を有し、気孔率が72%~99%であるセラミック多孔体を作製することを特徴とするセラミック多孔体の製造方法。
 解凍、乾燥工程において、凍結体を真空乾燥、あるいは調湿乾燥、あるいは水溶性有機溶媒中への浸漬と風乾により、内外の乾燥差を抑制し、徐々に氷を気孔に置換してゆく雰囲気制御置換型乾燥法により乾燥し、亀裂の無い成形体を得る、請求項1に記載のセラミック多孔体の製造方法。
 ゲル化可能な水溶性高分子として、解凍工程の途中において、凍結以前の組織構造に戻らない非可逆的ゲル化高分子を用いる、請求項1に記載のセラミック多孔体の製造方法。
 ゲル化可能な水溶性高分子として、N-アルキルアクリルアミド系高分子、N-イソプロピルアクリルアミド系高分子、スルホメチル化アクリルアミド系高分子、N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド系高分子、ポリアルキルアクリルアミド系高分子、アルギン酸、ポリエチレンイミン、でんぷん、カルボシキメチルセルロース、ゼラチン、ヒドロシキメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、寒天、又はポリエチレンオキシドを用いる、請求項1に記載のセラミック多孔体の製造方法。
 セラミック粉体を分散したスラリーとして、セラミック粉体の固形分濃度が1vol%~28vol%のスラリーを用いる、請求項1に記載のセラミック多孔体の製造方法。
 セラミック原料として、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素、コーディエライト、又はハイドロキシアパタイトを用いる、請求項1に記載のセラミック多孔体の製造方法。
 ゲル化させたスラリーを、-10℃より低い凍結温度で凍結させる、請求項1に記載のセラミック多孔体の製造方法。
 凍結体を水溶性有機溶媒に浸漬して水と有機溶媒の置換を行う解凍操作を複数回繰り返すことにより、凍結体中の氷であった部分を有機溶媒に置換する、請求項1に記載のセラミック多孔体の製造方法。
 内部の空間が有機溶媒で置換された解凍体を乾燥することにより、亀裂が無い成形体を得る、請求項1に記載のセラミック多孔体の製造方法。
 セラミック粉体を分散した水系スラリーの凍結体内の氷の結晶部分を気孔に置換して形成した気孔形状を有するセラミック多孔体であって、気孔の平均アスペクト比が少なくても1.5であり、樹枝状構造(デンドライト構造)の気孔を含まず、少なくても0.4MPaの圧縮強度を有し、閉気孔が無く、気孔径10μm~300μmの連通孔を有し、気孔率が72%~99%の高気孔率を有することを特徴とするセラミック多孔体。
 セラミックが、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素、コーディエライト、又はハイドロキシアパタイトである、請求項10に記載のセラミック多孔体。
 請求項10又は11に記載のセラミック多孔体から構成されることを特徴とするセラミック多孔体部材。
 
Description:
マクロポーラスな連通孔を持つ ラミック多孔体及びその製造方法

 本発明は、マクロポーラスな連通孔を持 セラミック多孔体及びその製造方法に関す ものであり、更に詳しくは、ゲル化可能な 溶性高分子の水溶液にセラミック粉体を分 したスラリーを、ゲル化、凍結、解凍、乾 、焼結して得られたセラミック多孔体であ て、0.01μm~5μmのセラミック粉体を使用し、 ラリーのゲル化・凍結で、水の凍結によっ 発達した氷の結晶その他の氷の結晶による 織構造を有する凍結体を形成し、これを解 ・乾燥・焼結工程で破壊することなく保持 て形成された、10μm~300μmのマクロポーラス 連通孔を有し、気孔率が72%~99%であることで 特徴付けられるセラミック多孔体及びその製 造方法に関するものである。

 従来から、マクロな連通孔を有するセラ ック多孔体の製造方法として、種々の方法 提案されている。それらの方法の中で、(1) ラミック素材の部分的な結合による方法と て、例えば、セラミックの粒子に結合材を ーティングして成形し、焼結凝着させて粒 間に気孔を残す方法(特許文献1)、粒子の接 点を焼結によって凝着させる方法(特許文献 2)、が例示される。また、(2)セラミックス中 成分の除去による方法として、例えば、あ かじめ混合した成分を加熱分解で気化して 外に排出して気孔を生成する方法(特許文献 3)、複合固体の特定成分を化学的処理で溶出 て気孔を作る方法(特許文献4)、などが知ら ている。

 しかし、これらの方法では、気孔径や分 を制御することが困難であり、高い気孔率 多孔体は製作し難いとされ、その場合、強 の低いものになると言われている。また、( 3)気体を利用する方法として、例えば、セラ ックススラリーに発泡剤を使って撹拌起泡 る方法(特許文献5)、セラミックススラリー 中空球を混入して焼成除去する方法(特許文 献6)、がある。この方法で連続気孔を生成す 場合は、極めて高い気孔率のものになるが 強度の高いものを作製することは難しい。

 また、(4)連続気泡構造の軟質ウレタンフ ームを利用する方法として、例えば、ウレ ンフォームにセラミックスの泥漿を含浸さ て焼成し、軟質ウレタンフォームを除去す 方法(特許文献7)、がある。この方法では、 レタンフォームを焼成除去する際に、多量 生成ガスによりセラミック骨格にクラック 発生する恐れがある。

 更に、(5)氷を利用する方法として、これ でに、例えば、水を凍結することによって セラミック多孔体を製造する方法が提案さ ている。すなわち、この方法は、型に入れ 水系スラリーを底部から冷却して一方向に の結晶を成長させ、それをフリーズドライ にて昇華させ、配向性の強い複合気孔構造 有するセラミックス多孔体を製造するもの ある(特許文献8)。この方法は、画期的な方 であるが、気孔が一軸方向に配向してしま 、気孔形状制御の自由度が低い問題がある と、凍結成形体が粉体と氷から構成される め、解凍、乾燥後に高気孔率体であればハ ドリング性が極めて低いため、亀裂が無い 気孔率体を得ることが困難であること、な 問題点があった。

 本発明者らは、以前、ゲル化凍結法(a Gel ate Freezing Method)に関する技術論文を発表し (非特許文献1)。本報文では、ゲル化凍結法 用いて乾燥を行うことにより、マクロポー スな連通孔をもつセラミック多孔体を製造 ることは可能であった。しかしながら、本 文の技術では、72%超の高気孔率多孔体を得 ためにスラリーの固体成分濃度を28vol%未満 したスラリーを用いると、乾燥時に成形体 外における乾燥収縮の差により亀裂が生じ 亀裂が無い高気孔率体を製造することは不 能であった。

特開2004-129552号公報

特表平11-506806号公報

特開平11-322465号公報

特開平10-87378号公報

特開2004-201594号公報

特開平8-59367号公報

特開平11-322467号公報

特開2001-192280号公報 Journal of the Ceramic Society of Japan,113,(200 5)712-715

 このような状況の中で、本発明者らは、 記の従来技術に鑑みて、気孔の形状を制御 きる方法、高気孔率とマクロポアとを両立 る方法、強固な成形体のためハンドリング に優れる方法で、気孔率72%~99%、気孔径10μm~ 300μmの連通孔を持つセラミック多孔体を製造 することを可能とする新しいセラミック多孔 体の製造方法を開発することを目標として鋭 意研究を積み重ねた結果、上記「ゲル化凍結 法」を高気孔率体の製造に初めて適用し、ま た、その解凍・乾燥工程において、真空乾燥 、あるいは調湿乾燥、あるいは水溶性有機溶 媒中への浸漬と風乾などによる「雰囲気制御 置換型乾燥法」を組み合わせた新しい手法を 構築することにより、高気孔率と気孔径を達 成し、かつスラリーの固体成分濃度28vol%未満 のセラミックススラリーにも適応が可能なマ クロポーラスな連続気孔を持った多孔体を製 造することに成功し、本発明を完成するに至 った。

 本発明は、ゲル化可能な水溶性高分子の 溶液にセラミック粉体を混合してスラリー し、それをゲル化することにより一旦組織 固定化し、次にこれを凍結することにより ゲル組織の中に氷の結晶を発生させて、連 孔となる組織構造を形成する「ゲル化凍結 」と、作製した凍結体を解凍・乾燥工程に いて氷の結晶を気孔として付与する際に、 結体を真空乾燥、あるいは調湿乾燥、ある は水溶性有機溶媒中への浸漬と風乾により 成形体の亀裂を防ぐために内外の乾燥差を 制し、徐々に氷を気孔に置換してゆく「雰 気制御置換型乾燥法」を組み合わせた新し 方法による、多様な気孔率、気孔径、気孔 状、多様な部材形状を持つセラミック多孔 の製造方法、そのセラミック多孔体及び部 を提供することを目的とするものである。

 上記課題を解決するための本発明は、以下 技術的手段から構成される。
(1)ゲル化可能な水溶性高分子の水溶液にセラ ミック粉体を分散したスラリーを、ゲル化、 凍結、解凍、乾燥、焼結してセラミック多孔 体を製造する方法であって、0.01μm~5μmのセラ ミック粉体を使用し、スラリーのゲル化及び 凍結で、高分子から放出された水の凍結によ って発達した氷の結晶による組織構造を有す る凍結体を形成し、これを解凍、乾燥、焼結 工程で破壊することなく保持して、10μm~300μm のマクロポーラスな連通孔を有し、気孔率が 72%~99%であるセラミック多孔体を作製するこ を特徴とするセラミック多孔体の製造方法
(2)解凍、乾燥工程において、凍結体を真空乾 燥、あるいは調湿乾燥、あるいは水溶性有機 溶媒中への浸漬と風乾により、内外の乾燥差 を抑制し、徐々に氷を気孔に置換してゆく雰 囲気制御置換型乾燥法により乾燥し、亀裂の 無い成形体を得る、前記(1)に記載のセラミッ ク多孔体の製造方法。
(3)ゲル化可能な水溶性高分子として、解凍工 程の途中において、凍結以前の組織構造に戻 らない非可逆的ゲル化高分子を用いる、前記 (1)に記載のセラミック多孔体の製造方法。
(4)ゲル化可能な水溶性高分子として、N-アル ルアクリルアミド系高分子、N-イソプロピ アクリルアミド系高分子、スルホメチル化 クリルアミド系高分子、N-ジメチルアミノプ ロピルメタクリルアミド系高分子、ポリアル キルアクリルアミド系高分子、アルギン酸、 ポリエチレンイミン、でんぷん、カルボシキ メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロシキメ チルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム 、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリ コール、寒天、又はポリエチレンオキシドを 用いる、前記(1)に記載のセラミック多孔体の 製造方法。
(5)セラミック粉体を分散したスラリーとして 、セラミック粉体の固形分濃度が1vol%~28vol%の スラリーを用いる、前記(1)に記載のセラミッ ク多孔体の製造方法。
(6)セラミック原料として、アルミナ、ジルコ ニア、炭化珪素、窒化珪素、コーディエライ ト、又はハイドロキシアパタイトを用いる、 前記(1)に記載のセラミック多孔体の製造方法 。
(7)ゲル化させたスラリーを、-10℃より低い凍 結温度で凍結させる、前記(1)に記載のセラミ ック多孔体の製造方法。
(8)凍結体を水溶性有機溶媒に浸漬して水と有 機溶媒の置換を行う解凍操作を複数回繰り返 すことにより、凍結体中の氷であった部分を 有機溶媒に置換する、前記(1)に記載のセラミ ック多孔体の製造方法。
(9)内部の空間が有機溶媒で置換された解凍体 を乾燥することにより、亀裂が無い成形体を 得る、前記(1)に記載のセラミック多孔体の製 造方法。
(10)セラミック粉体を分散した水系スラリー 凍結体内の氷の結晶部分を気孔に置換して 成した気孔形状を有するセラミック多孔体 あって、気孔の平均アスペクト比が少なく も1.5であり、樹枝状構造(デンドライト構造) の気孔を含まず、少なくても0.4MPaの圧縮強度 を有し、閉気孔が無く、気孔径10μm~300μmの連 通孔を有し、気孔率が72%~99%の高気孔率を有 ることを特徴とするセラミック多孔体。
(11)セラミックが、アルミナ、ジルコニア、 化珪素、窒化珪素、コーディエライト、又 ハイドロキシアパタイトである、前記(10)に 載のセラミック多孔体。
(12)前記(10)又は(11)に記載のセラミック多孔体 から構成されることを特徴とするセラミック 多孔体部材。

 次に、本発明について更に詳細に説明する
 本発明は、ゲル化可能な水溶性高分子の水 液にセラミック粉体を分散したスラリーを ゲル化、凍結、解凍、乾燥、焼結してセラ ック多孔体を製造する方法であって、0.01μm ~5μmのセラミック粉体を使用し、スラリーの ル化及び凍結で、高分子から放出された水 凍結によって発達した氷の結晶による組織 造を有する凍結体を形成し、これを解凍、 燥、焼結工程で壊すことなく保持して、こ まで作製が困難であった10μm~300μmのマクロ ーラスな連通孔を持ち、72%~99%の高気孔率を 有するセラミック多孔体を作製することを特 徴とするものである。図1に、本発明による ラミック多孔体の製造方法の概念を示す。

 本発明の方法では、凍結分離(凍結濃縮) 利用したセラミック多孔体の作製方法にお て、セラミック粉末とゲル化可能な水溶性 分子を使用し、ゲルキャスト法と凍結法を み合わせて、凍結、解凍、乾燥、脱脂及び 結のプロセスにより、緻密なマトリックス と、粗大な気孔径及び連続する気孔径を有 るセラミック多孔体を作製する。上記プロ スにおいて、ゲル化したスラリーを凍結す と、凍結中に水が高分子から放出され、氷 結晶が成長し、氷の結晶による組織構造が 成され、セラミック粉末とゲル化水溶性高 子溶液の部分と氷の結晶の部分からなる凍 体が得られる。上記プロセスで成形体の亀 を防ぐために、該成形体の内外の乾燥差を 制し、徐々に氷を気孔に置換してゆく「雰 気制御置換型乾燥法」による乾燥の後、高 子を脱脂し、脱脂後の成形体を焼結するこ により、上記セラミック多孔体を作製する

 ゲル化可能な水溶性高分子としては、解 工程の途中において、凍結以前の組織構造 戻らない非可逆的ゲル化高分子が用いられ 具体的には、例えば、N-アルキルアクリル ミド系高分子、N-イソプロピルアクリルアミ ド系高分子、スルホメチル化アクリルアミド 系高分子、N-ジメチルアミノプロピルメタク ルアミド系高分子、ポリアルキルアクリル ミド系高分子、アルギン酸、ポリエチレン ミン、でんぷん、カルボシキメチルセルロ ス、ゼラチン、ヒドロシキメチルセルロー 、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニル ルコール、ポリエチレングリコール、寒天 ポリエチレンオキシドが使用可能である。

 ゲル化凍結法に必要な水溶性高分子とし の条件は、一度ゲル化した後、解凍及び乾 工程で液状に戻らない非可逆性のゲルであ ことであり、このような高分子であれば、 に上記のものに限定されるものではない。 ラリーの固体成分濃度で望ましい条件は、 結時に氷の結晶が成長する濃度である。水 性高分子の濃度は、0.5vol%~20vol%が望ましい ゲル化に必要な重合開始剤としては、例え 、ジグリセロールグリシジルエーテル、N,N メチレンビスアクリルアミドなど挙げられ 。

 使用可能なセラミック粉体としては、ア ミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素、 ーディエライト、ハイドロキシアパタイト どが例示される。これらの原料粉末の粒径 、0.01μm~5μm程度が望ましいが、特に望まし は0.1μm~1μmである。本発明は、焼結可能な のであれば、セラミックス全般に適用可能 方法であり、原料粉末の種類は特に制限さ るものではない。

 スラリー中のセラミック粉体の固形分濃 は、1vol%~28vol%の範囲が望ましい。1vol%未満 場合は、乾燥時に形状を維持することが難 く、セラミック多孔体を製作することが困 である。20vol%を超える場合は、気孔率が72% 下と低く、更には、50vol%以上であると、気 率が50%以下と低い上に凍結により生じる氷 結晶が極めて少なくなるため、ゲル化凍結 を用いる長所が失われてしまうため望まし ない。

 ゲル化凍結法において、ゲル化とは、セ ミックス粒子が分散するスラリーをゲル化 せることで、均質に、かつ安定な構造体と て一旦固定することである。その後、凍結 解凍、乾燥、脱脂、焼結の過程を経てセラ ック多孔体へ変化させる。そのためには、 ル化したゲル体は、凍結時に氷の結晶構造 変化させるために、冷却中の寸法変化に柔 、かつ安定的に対応するゲル体であること 望ましい。特に72%以上の高気孔率体を得る には、ゲル体の冷却中の寸法変化に対する 定性は必須である。尚、本発明では、凍結 程において、公知の各種冷却方法を利用す ことが可能であり、氷の結晶構造を変化さ ることで、自在に気孔径や気孔形状を制御 ることが適宜可能である。

 冷却方法の変化としては、例えば、冷却 度、冷却箇所、冷却方向、伝熱方法などが り、具体的には、底面又は上面から接触伝 で冷却する、上下面を断熱材で遮断して側 から輻射伝熱で冷却する、型ごと冷却した に漬ける、型を中空に浮かして全周から輻 伝熱で冷却する、あるいは急速冷却する、 速冷却する、等、多彩な冷却方法が挙げら るが、本発明の趣旨を逸脱しなければ、公 の冷却方法を単独で又は複数種適用するこ ができる。

 これらの多種多様の冷却方法が適用可能 ある理由は、前述のように、ゲル化体は、 法変化、時間変化、ハンドリングなどの動 変化に対して極めて安定な状態を有してい ため、凍結後も亀裂のない構造体を付与す ことが可能であるからである。水溶性ポリ ーの種類によっては、-10℃以上では凍結し いため、凍結温度は、-10℃以下が好ましい

 本発明では、高気孔率で亀裂の無い成形 を得るために、真空高温急速乾燥、あるい フリーズドライによる氷の急速昇華、調湿 燥、溶媒と氷あるいは水の置換、等の工程 より氷の結晶部を取り除く「雰囲気制御置 型乾燥法」を用いた解凍方法、すなわち凍 体の氷を雰囲気置換し、乾燥、解凍する方 を用いた。真空乾燥、あるいはフリーズド イを用いた際には、凍結体中の氷の結晶は 華し、細孔として存在することになる。湿 制御下乾燥を用いた際には、氷は融解され 所定の蒸気圧下で蒸気と置換される。有機 剤や水溶液中に浸漬した際には、氷あるい 水との置換により氷は融解し、溶剤や水と 合される。例えば、凍結体を水溶性有機溶 に浸漬して水と有機溶媒の置換を行う解凍 作を複数回繰り返すことにより、凍結体中 氷であった部分を有機溶媒に置換する。

 有機溶媒は、水溶性ポリマーを浸食しな ものであり、水より揮発性が高いものが好 しい。具体的には、エタノール、メタノー 、イソプロピルアルコール、アセトン、酢 エチルなどが挙げられるが、特に種類は限 しない。これらを単独で、あるいは複数種 併用した乾燥を数回繰り返すことで、凍結 中の氷であった部分は、上述の各雰囲気に 換され、その後、成形体内の細孔として付 することができる。これらいずれかの解凍 法を用いなければ、スラリーの固形分濃度 28vol%未満、すなわち気孔率72%超の高気孔率 孔体を製造する際に、成形体に亀裂が発生 てしまう。

 その後、内部の空間が各雰囲気で置換さ た解凍体を、大気中において徐々に乾燥さ る。真空高温乾燥、フリーズドライ、湿度 御下乾燥、溶媒と氷の置換、をはじめとす 雰囲気制御置換型乾燥法は、解凍体内外に ける乾燥速度の差を緩和し、内外の乾燥収 差による欠陥を大幅に抑制することができ 。このように、本発明では、氷の結晶を多 質体のマクロ孔として保持させること、亀 が無い成形体を得ること、ハンドリング性 良好な成形体を得ることのために、解凍及 乾燥が重要なプロセスとなる。

 既存の技術において、気孔率が低い多孔 を製造する際には、固体成分濃度が高いス リーを用いればよく、従って、ゲル部も相 的に増えるため、得られる成形体の強度も い。そのため、乾燥工程が比較的容易であ 、汎用性のある乾燥方法で、亀裂の無い多 体が得られる。従って、大気圧下、室温で 凍や乾燥を行っても、寸法変化に耐えるこ ができ、亀裂の無い多孔体が簡便に得られ 。しかしながら、72%超の高気孔率で、多種 様の細孔を有し、かつ大型で複雑形状の部 を解凍、乾燥させる場合には、「雰囲気制 置換型乾燥法」を用いなければ、亀裂の無 成形体は得ることは困難である。

 乾燥後の脱脂には、アクリルアミド系高 子を利用した場合、約700℃、2時間程度の脱 脂条件が望ましい。その他の汎用性の高分子 を用いた場合は、300℃~900℃の脱脂温度が適 される。炭化珪素、窒化珪素を始めとする 酸化物セラミックスを原料とする場合には アルゴンや窒素などの不活性雰囲気下で、 ルミナ、ジルコニア、アパタイトをはじめ する酸化物セラミックスを原料とする場合 は、空気中で脱脂をすることが望ましい。 結では、使用するセラミックス粉体及び目 とする気孔率、気孔構造によって、温度、 間、雰囲気は、適宜調整される。

 本発明により、例えば、スラリーの固体 分濃度11vol%で気孔率73%のアルミナ多孔体が 同じくスラリーの固体成分濃度11vol%で86%の 孔率の炭化珪素多孔体が、更に、スラリー 固体成分濃度6vol%で93%の気孔率の炭化珪素 孔体が作製される。この場合、得られるセ ミック多孔体は、従来の多孔体と比べて、 トリックス部は、緻密で高い強度を有し、 孔部は従来法で作製した多孔体には見られ い、特異の気孔形状、すなわち、粗大な気 径、連続する気孔及び様々な気孔形状から る氷の結晶組織をそのまま空間に置換した 孔形状を有している。

 本発明のセラミック多孔体は、気孔の平 アスペクト比が1.5以上であり、樹枝状構造( デンドライト構造)の気孔を含まず、0.4MPa以 の圧縮強度を有し、閉気孔が無く、気孔径10 μm~300μmの連通孔を有し、気孔率が72%~99%の高 孔率を有することで特徴付けられる。

 本発明により、次のような効果が奏される
(1)氷の結晶組織をそのまま空間に置換した、 粗大な気孔径、連続する気孔及び様々な気孔 形状からなる、10μm~300μmのマクロポーラスな 連通孔を有し、気孔率が72%~99%で、0.4MPa以上 圧縮強度を有することで特徴付けられるセ ミック多孔体を提供することができる。
(2)従来法で作製することが困難であった、72% 以上の高気孔率で、しかも強度の高いセラミ ック多孔体を提供することができる、アルミ ナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素、コー ディエライト、ハイドロキシアパタイトの多 孔体を提供することができる。
(3)ゲル凍結法と「雰囲気制御置換型乾燥法」 を用いた解凍方法を組み合せることで、上記 セラミック多孔体を製造することが実現でき る。
(4)本発明のセラミック多孔体は、例えば、フ ィルター、吸湿、吸水、吸音材、吸着材、消 臭剤、生活健康資材、散気板、リアクター、 衝撃吸収材、軽量材、触媒担体、固体触媒、 断熱材、耐火物、生体材料、真空チャック、 電磁波遮断材等、汎用的な用途に幅広く応用 可能である。

 次に、実施例に基づいて本発明を具体的 説明するが、本発明は、種々のセラミック 粉体に対して有用であり、以下の実施例に って何ら限定されるものではない。尚、作 したセラミック多孔体の開気孔率を表1に示 すが、本発明は、これらに限定されるもので はない。

 アルミナ粉体(平均粒径:0.4μm)11vol%、水84.5 vol%を混合してスラリーを作製し、これに水 性高分子と架橋剤を添加し、スラリーのゲ 化を行った。次に、ゲル化したスラリーの った型を-25℃の冷凍庫に入れて冷却し、凍 した。凍結後に、雰囲気制御置換型乾燥法 より乾燥し、管状炉で脱脂を行い、電気炉 1600℃で2時間焼結した。得られた多孔体の気 孔率は73%であった。気孔率の測定にはアルキ メデス法を用いた。本実施例で作製したセラ ミック多孔体の部分縦断面図を、図2、図3、 4に示す。

 ジルコニア粉体(比表面積:16m 2 /g)及び焼結助剤11vol%、水84.5vol%を混合してス リーを作製し、これに水溶性高分子と架橋 を添加し、スラリーのゲル化を行った。次 、ゲル化したスラリーの入った型を-25℃の 凍庫に入れて冷却し、凍結した。凍結後に 雰囲気制御置換型乾燥法により乾燥し、管 炉で脱脂を行い、電気炉で1400℃で2時間焼 した。得られた多孔体の気孔率は73%であっ 。本実施例で作製したセラミック多孔体の 分縦断面図を、図5、図6、図7に示す。

 炭化珪素粉体(平均粒径:0.3μm)及び焼結助 6vol%、水92.1vol%を混合してスラリーを作製し 、水溶性高分子と架橋剤を添加し、スラリー のゲル化を行った。次に、ゲル化したスラリ ーの入った型を-55℃の凍結槽で冷却し、凍結 した。凍結したゲル化体を脱型し、有機溶媒 中で解凍を行い、アルゴン雰囲気中での脱脂 を経て、1800℃で2時間焼結した。得られた多 体の気孔率は89%であった。本実施例で作製 たセラミック多孔体の部分縦断面図を、図8 に示す。

 粒径平均粒径0.3μmの炭化珪素粉体(イビデ ン、ULTRAFINE)とポリエチレンイミン50vol%水溶 (Sigma)を使用した。ポリエチレンイミン水溶 は、4vol%に希釈し、使用した。炭化珪素粉 、ポリエチレンイミンをハイブリッドミキ ー(トリンキー、AR250)にて1分間混合し、炭化 珪素スラリーを作製した。混合比は、炭化珪 素粉体8vol%、ポリエチレンイミン水溶液92vol% あった。真空脱泡法にてスラリーより気泡 除去した。その後、架橋剤ジグリセロール リシジルエーテルを添加し、混合装置で30 間混合した後、鋳込みを行った。鋳込み後 温風加熱装置(YAMATO、DK400)でゲル化を行った

 ゲル化を確認した後、鋳込み型ごと凍結 (東西通商、Freezevac1)で1時間冷却した。凍結 したスラリーを鋳込み型からはずし、真空乾 燥装置(東西通商、Freezevac2)で12時間乾燥した 、温風加熱装置(YAMATO、DK400)にて30~70℃まで 温速度20℃/hで加熱し、乾燥を行った。

 乾燥した前駆体からポリエチレンイミン 除去するため、管状炉(KOYO、LINDBERG)でアル ン雰囲気中にて昇温速度300℃/hで加熱し、600 ℃で2時間保持し、脱脂処理を行った。炉冷 て取り出した後、雰囲気炉(富士電波工業、 ルチ1000)でアルゴン雰囲気中にて加熱し、18 00℃で2時間保持し、焼結を行った。得られた 多孔体の気孔率は90%であった。本実施例で作 製したセラミック多孔体の部分縦断面図を、 図9に示す。

 本発明により作製した焼結体の開気孔率 例を表1にまとめて示す。

 図2~図9に示されるように、本発明による 法で得られるセラミック多孔体は、樹枝状 造(デンドライト構造)を含まないマクロ気 が連続する気孔形状を示している。樹枝状 造(デンドライト構造)とは、太い幹に枝葉が 伸びてゆく樹枝形状を有する構造である。得 られたセラミック多孔体の気孔径及びアスペ クト比を測定するため、部分縦断面図に対し 、画像解析を行った。気孔断面部を楕円体に 近似し、面積、長径及び短径を測定した。

 気孔径を楕円の面積と同じ面積を持つ円 直径である投影面積円相当径より算出した ころ、10μm~300μmであった。気孔の平均アス クト比(長径/短径)は、1.5以上であった。ハ ドリングが可能な気孔率92%の炭化珪素多孔 の圧縮強度を圧縮試験機(MTS、Sintech10/GL)に クロスヘッド速度0.5mm/minで測定した。圧縮 度は、約0.4MPaであった。

 このように、ゲル化凍結法を用いて作製 れるセラミック多孔体は、セラミック粉体 部分的な焼結を行う方法、造孔材を用いる 法、気泡を混入させる方法、ゲル化しない ラリーを凍結させる方法といった他の方法 用いて作製されたセラミック多孔体とは本 的に異なる気孔形状を有し、ハンドリング 能な強度を持つことが判明した。また、以 の観察から明らかなように、本発明は、種 のセラミックス粉体を用いることができ、 気孔率、気孔形状が1.5以上のアスペクト比 、十分にハンドリング可能な圧縮強度を各 セラミックス多孔体に付与できる利点を有 る。

 高気孔率体の作製時に「雰囲気制御置換 乾燥法」により乾燥した成形体(写真)を、 10に、加熱のみにより乾燥した成形体(写真) 、図11に示す。これらの図より、高気孔率 、大型サイズの成形体を得るためには、「 囲気制御置換型乾燥法」が必須であること 伺える。

 以上説明したように、本発明は、マクロ ーラスな連通孔を持つセラミック多孔体及 その製造方法に係るものであり、本発明に って得られるセラミック多孔体は、従来技 では得られ難かった気孔率、気孔径、気孔 状をカバーするものであり、本発明により 高度な製造技術や、大型で高価な設備を用 ずに、首記の特性を有するセラミック多孔 を製造する方法を提供できる。また、本発 は、従来、得ることが難しかった炭化珪素 を含む各種のセラミックスに容易に適用可 であり、フィルター、吸湿、吸水、吸音材 吸着材、消臭剤、生活健康資材、散気板、 アクター、衝撃吸収材、軽量材、触媒担体 固体触媒、断熱材、耐火物、生体材料、真 チャック、電磁波遮断材等、汎用的な用途 幅広い応用が期待される。

本発明によるセラミックス多孔体の製 方法の概念を示す。 実施例1のセラミック多孔体の部分縦断 面図を示す。 実施例1のセラミック多孔体の部分縦断 面図を示す。 実施例1のセラミック多孔体の部分縦断 面図を示す。 実施例2のセラミック多孔体の部分縦断 面図を示す。 実施例2のセラミック多孔体の部分縦断 面図を示す。 実施例2のセラミック多孔体の部分縦断 面図を示す。 実施例3のセラミック多孔体の部分縦断 面図を示す。 実施例4のセラミック多孔体の部分縦断 面図を示す。 雰囲気制御置換型乾燥法により乾燥し た成形体(写真)を示す。 加熱のみにより乾燥した成形体(写真) 示す。