| JP2009282041 | CARTRIDGE FOR CONTROLLING CHEMICAL REACTION |
| JP2004069499 | LIQUID CONVEYING DEVICE AND CHEMICAL ANALYZER USING THE SAME |
| JP2004294319 | FLUID PROCESSOR |
貴家 康尋 (〒44 東京都世田谷区赤堤 2-3-4 豪徳寺コーポ 101 Tokyo, 1560044, JP)
HARADA, Yoshie (302 Uiraibu-kosugi, Kosugi-cho 1-520 Nakahara-kuKawasaki-sh, Kanagawa 63, 2110063, JP)
財団法人かずさディー・エヌ・エー研究所 (〒12 千葉県木更津市かずさ鎌足二丁目6番地7 Chiba, 2920812, JP)
SASUGA, Yasuhiro (101 Goutokuji-kopo, Akatutumi 2-3-4 Setagaya-k, Tokyo 44, 1560044, JP)
貴家 康尋 (〒44 東京都世田谷区赤堤 2-3-4 豪徳寺コーポ 101 Tokyo, 1560044, JP)
| 透明な材質からなる表面が平らな基板(1)と、該基板と協働してマイクロビーズを含む溶液を流すためのマイクロ流路を形成するように、表面が前記基板の表面に密着して設けられる透明な材質からなるマイクロ流路形成体(2)と、並行で隣接した直線部分が複数あるように該マイクロ流路形成体の表面に形成された溝(3)と、少なくとも一つのマイクロ流路の下流部において、前記溶液が流れる隙間を有するように該溝の内部に突出して設けられ、先頭のマイクロビーズの移動を阻止して後続のマイクロビーズを複数個整列して貯留させるための突起部(4)と、前記流路の上流部に設けられ前記基板及び前記マイクロ流路形成体へ溶液を注入する注入口(5)と、前記流路の下流部に設けられ前記基板及び前記マイクロ流路形成体から溶液を排出する排出口(6)とを備えたマイクロビーズアレイ用チップ。 |
| 該マイクロ流路形成体の片面に形成された溝が注入口から排出口に到るまで一本の溝から成り、該一本の溝が中間領域において蛇行して前記複数の直線部分を有するように形成されていることを特徴とする、、請求項1記載のビーズアレイ用チップ。 |
| マイクロ流路形成体が一辺10~50mmの略四角状で、厚さが2~5mmであり、マイクロ流路が幅5~100μm、高さ5~100μm、及び長さ10~100μmである、請求項1~2のいずれか一項に記載のマイクロビーズアレイ用チップ。 |
| マイクロ流路形成体が樹脂フィルムから成り、材質が、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルメタクリレート、又は、シクロオレフィンポリマーから選択される合成樹脂である、請求項1~3のいずれか一項に記載のマイクロビーズアレイ用チップ。 |
| 基板がガラス、石英、プラスチック、又はポリジメチルシロキサンから成る素材である、請求項1~4のいずれか一項に記載のマイクロビーズアレイ用チップ。 |
| 検査対象と結合可能なプローブが固定されたマイクロビーズと、検査対象と結合しないプローブが固定されたマイクロビーズとが、請求項1~5のいずれか一項に記載のマイクロビーズアレイ用チップのマイクロ流路の直線部分に隣り合って配列されることを特徴とするマイクロビーズアレイ。 |
| マイクロビーズの直径が4~10μmであり、マイクロビーズの総数が10~250である、請求項6記載のマイクロビーズアレイ。 |
| プローブが核酸分子である、請求項6~7のいずれか一項に記載のマイクロビーズアレイ。 |
| プローブが抗体分子である、請求項6~7のいずれか一項に記載のマイクロビーズアレイ。 |
| 請求項1~5のいずれか一項に記載のマイクロビーズアレイ用チップの注入口からプローブが固定されたビーズを含む溶液を送入し、排出口から溶液を排出することによって、マイクロ流路内に該ビーズを配列させることを含む、請求項6~9のいずれか一項に記載のビーズアレイの作製方法。 |
| マイクロビーズアレイ用チップの注入口から検査対象と結合可能なプローブが固定された第1のマイクロビーズ複数個含む溶液を注入し、排出口から溶液を排出させながら、所定マイクロ流路の直線部分に前記第1のマイクロビーズを流し込んで前記突出部で先頭のマイクロビーズを停止させて、後続のマイクロビーズを複数個一列に配列させる段階と、 前記マイクロ流路の直線部分に隣り合ったマイクロビーズ直線部分に、前記第1のマイクロビーズとは異なるプローブが固定された第2のマイクロビーズを複数個含む溶液を注入口から注入し、前記第1のマイクロビーズ列に隣り合う所定マイクロ流路直線部分に、前記第2のマイクロビーズを複数個一列に配列させる段階を少なくとも1度行うことを特徴とする、請求項10記載のマイクロビーズアレイの作製方法。 |
| マイクロシリンジポンプを用いて溶液を送入し、排出口から溶液を吸引することによって排出する、請求項10又は11記載のマイクロビーズアレイ作製方法。 |
| 光ピンセットを用いて、ジャンクションにおいて一つのマイクロ流路を流れてきたマイクロビーズを該流路と連通する別のマイクロ流路に導入する操作を含む、請求項10又は11記載のマイクロビーズアレイ作製方法。 |
| 請求項6~9のいずれか一項に記載のマイクロビーズアレイに形成されたマイクロ流路に試料溶液を導入し、ビーズに固定化されたプローブと被検物質との反応に基づき該被検物質を検出する方法。 |
| 花粉症におけるスギ花粉特異的IgEを検出する、請求項14記載の方法。 |
本発明は、基板上にマイクロ流路形成体 貼着されて成るマイクロビーズアレイ用チ プ、該チップを使用したマイクロビーズア イ、及びこれらを用いた被検物質を検出す 方法に関する。
これまでに、試料中の被検物質、例えば、 DNA及びRNA等の核酸分子並びに蛋白質等の生体 分子を分析測定する装置として、マイクロビ ーズに被検物質と特異的に結合する各種プロ ーブ分子を表面に固定し、このようなマイク ロビーズを1本の直線状のキャピラリ内に適 な順序で配列したマイクロビーズアレイが 案されている(非特許文献1及び特許文献1)。 に、ガラスキャピラリに代えて、硬質樹脂 ら成るチップを使用してマイクロビーズア イも開発されている(特許文献2)。
通常、このようなマイクロビーズアレイにお
いては、複数種類のプローブ分子が固定され
たマイクロビーズが適当な流路内に所定の順
で挿入され1列に配列されている。分析に際
ては、測定対象となる生体分子に蛍光物質
どの検出可能物質を結合・付加した上で、
かる生体分子を含む溶液をこのようなマイ
ロビーズが配列されている流路に注入する
とによって、マイクロビーズ表面上に固定
れているプローブ分子と分析測定対象の生
分子の間で反応が起こり、該プローブに特
的に結合した生体分子はマイクロビーズ上
固定化され、その結果、測定対象の生体分
を顕微鏡観察によって分析することが可能
なる。
このような従来技術では、マイクロビーズ が1本の直線状のキャピラリ内に配列される うな構造なので、異なる種類のプローブを 定したマイクロビーズを交互に配列するた には、光ピンセットなどで、1個1個マイクロ ビーズを摘んで所定の位置へ配置しなければ ならず、手作業に近く作業効率が著しく悪い 欠点がある。機械によって自動的にマイクロ ビーズを配置しようとしても、マイクロビー ズの直径が5μ程度の場合、機械化が困難であ り、光ピンセットを用いて自動的に配置する 装置は存在せず、製造したとしても極めて高 価になり、手作業で作製する場合よりはるか に高い金額となり実用的でない。
また、1本の直線状のキャピラリ内に異なる
ローブを固定したマイクロビーズを配列し
場合、蛍光顕微鏡の視野下に、観察が必要
部位の一部分しか見えず、キャピラリを相
的に移動するなどしてスキャニングしなけ
ば全体を見ることができない欠点が生じる
また、スキャニングして全体を観察するよう
にすると、移動による時間差が生じ、リアル
タイムでの観察が出来ないという問題も生じ
る。
従来の技術によっては、花粉症などのアレル
ギー検査のための抗体検出は、検出までに数
時間から一晩の時間を必要としている。
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決 するとともに、試料中の被検物質を分析する ため、各種の異なるプローブをそれぞれ固定 したマイクロオーダーのマイクロビーズを顕 微鏡の同一視野下で、リアルタイムで比較観 察できるようにしたものである。しかも、マ イクロビーズアレイ用チップおよびマイクロ ビーズアレイそのものも安価に作成できよう にしたものである。
すなわち、本発明の目的は、モールド成型で
容易に且つ安価に製造することが出来るマイ
クロビーズアレイ用チップ、マイクロビーズ
アレイ、及びこれらを用いた被検物質を検出
する方法を提供するものである。また、マイ
クロビーズアレイは、非常に小さな反応領域
を有し、チップサイズの微小化、試料量の節
約、一般的な顕微鏡プラットフォームにも対
応可能であるマイクロビーズアレイ等を提供
することである。
また、本発明の他の目的は、花粉症における
スギ花粉特異的IgEを検出可能とすることにあ
る。
すなわち、本発明は以下の各態様に係るもの
である。
[態様1]透明な材質からなる表面が平らな基板
(1)と、該基板と協働してマイクロビーズを含
む溶液を流すためのマイクロ流路を形成する
ように、表面が前記基板の表面に密着して設
けられる透明な材質からなるマイクロ流路形
成体(2)と、並行で隣接した直線部分が複数あ
るように該マイクロ流路形成体の表面に形成
された溝(3)と、少なくとも一つのマイクロ流
路の下流部において、前記溶液が流れる隙間
を有するように該溝の内部に突出して設けら
れ、先頭のマイクロビーズの移動を阻止して
後続のマイクロビーズを複数個整列して貯留
させるための突起部(4)と、前記流路の上流部
に設けられ前記基板及び前記マイクロ流路形
成体へ溶液を注入する注入口(5)と、前記流路
の下流部に設けられ前記基板及び前記マイク
ロ流路形成体から溶液を排出する排出口(6)と
を備えたマイクロビーズアレイ用チップ。
[態様2]該マイクロ流路形成体の片面に形成さ
れた溝が注入口から排出口に到るまで一本の
溝から成り、該一本の溝が中間領域において
蛇行して前記複数の直線部分を有するように
形成されていることを特徴とする、態様1記
のビーズアレイ用チップ。
[態様3]マイクロ流路形成体が一辺10~50mmの略
角状で、厚さが2~5mmであり、マイクロ流路が
幅5~100μm、高さ5~100μm、及び長さ10~100μmであ
、態様1~2のいずれか一項に記載のマイクロ
ーズアレイ用チップ。
[態様4]マイクロ流路形成体が樹脂フィルムか
ら成り、材質が、ポリジメチルシロキサン、
ポリメチルメタクリレート、又は、シクロオ
レフィンポリマーから選択される合成樹脂で
ある、態様1~3のいずれか一項に記載のマイク
ロビーズアレイ用チップ。
[態様5]基板がガラス、石英、プラスチック、
又はポリジメチルシロキサンから成る素材で
ある、態様1~4のいずれか一項に記載のマイク
ロビーズアレイ用チップ。
[態様6]検査対象と結合可能なプローブが固定
されたマイクロビーズと、検査対象と結合し
ないプローブが固定されたマイクロビーズと
が、態様1~5のいずれか一項に記載のマイクロ
ビーズアレイ用チップのマイクロ流路の直線
部分に隣り合って配列されることを特徴とす
るマイクロビーズアレイ。
[態様7]マイクロビーズの直径が4~10μmであり
マイクロビーズの総数が10~250である、態様6
載のマイクロビーズアレイ。
[態様8]プローブが核酸分子である、態様6~7の
いずれか一項に記載のマイクロビーズアレイ
。
[態様9]プローブが抗体分子である、態様6~7の
いずれか一項に記載のマイクロビーズアレイ
。
[態様10]態様1~5のいずれか一項に記載のマイ
ロビーズアレイ用チップの注入口からプロ
ブが固定されたビーズを含む溶液を送入し
排出口から溶液を排出することによって、
イクロ流路内に該ビーズを配列させること
含む、態様6~9のいずれか一項に記載のビー
アレイの作製方法。
[態様11]マイクロビーズアレイ用チップの注
口から検査対象と結合可能なプローブが固
された第1のマイクロビーズ複数個含む溶液
注入し、排出口から溶液を排出させながら
所定マイクロ流路の直線部分に前記第1のマ
イクロビーズを流し込んで前記突出部で先頭
のマイクロビーズを停止させて、後続のマイ
クロビーズを複数個一列に配列させる段階と
、
前記マイクロ流路の直線部分に隣り合ったマ
イクロビーズ直線部分に、前記第1のマイク
ビーズとは異なるプローブが固定された第2
マイクロビーズを複数個含む溶液を注入口
ら注入し、前記第1のマイクロビーズ列に隣
り合う所定マイクロ流路直線部分に、前記第
2のマイクロビーズを複数個一列に配列させ
段階を少なくとも1度行うことを特徴とする
態様10記載のマイクロビーズアレイの作製
法。
[態様12]マイクロシリンジポンプを用いて溶
を送入し、排出口から溶液を吸引すること
よって排出する、態様10又は11記載のマイク
ビーズアレイ作製方法。
[態様13]光ピンセットを用いて、ジャンクシ
ンにおいて一つのマイクロ流路を流れてき
マイクロビーズを該流路と連通する別のマ
クロ流路に導入する操作を含む、態様10又は
11記載のマイクロビーズアレイ作製方法。
[態様14]態様6~9のいずれか一項に記載のマイ
ロビーズアレイに形成されたマイクロ流路
試料溶液を導入し、ビーズに固定化された
ローブと被検物質との反応に基づき該被検
質を検出する方法。
[態様15]花粉症におけるスギ花粉特異的IgEを
出する態様14記載の方法。
本発明によるマイクロビーズアレイ用チ プは、マイクロビーズを含む溶液を流すた のマイクロ流路を形成するように、基板の 面に密着して設けられる透明な材質からな マイクロ流路形成体の表面に、並行で隣接 た直線部分が複数あるように溝が形成され このマイクロ流路の下流部には溶液が流れ る隙間を有するように溝の内部へ突出した 起部が設けられている。
本発明によるマイクロビーズアレイ用チッ プは、このように形成されているので、プロ ーブが固定されたマイクロビーズを含む測定 対象溶液が、マイクロ流路の上流部に設けら れた注入口からマイクロ流路内へ注入される と、マイクロビーズと溶液とはマイクロ流路 内を流れ、先頭のマイクロビーズは、突起部 で進行を遮られて停止する。その次のマイク ロビーズも停止、というように、つぎつぎと 連なって後続のマイクロビーズがマイクロ流 路内に整列され、残った溶液の方は、溝内に 突出した突起部と溝の内壁面との隙間から流 れ、排出口から外部へ排出され、プローブが 固定されたマイクロビーズと測定対象の溶液 とをマイクロ流路内に流し込む場合、マイク ロ流路の同じ直線部分の列内には、同じプロ ーブが固定されたマイクロビーズが配置され るように溶液と一緒に連続して流し込まれる 。この流し込み動作に続いて、この直線部分 の隣りの列に、異なるプローブが固定された マイクロビーズを測定対象溶液と共に流し込 まれるという作業が繰り返し行われ、本発明 によるマイクロビーズアレイが作られる。
このようにして、プローブが固定されたマ イクロビーズを含む溶液をマイクロビーズア レイ用チップの注入口から次々と流すという 簡単な作業で、列毎に異なる種類のプローブ が固定されたマイクロビーズを、短時間で蛍 光顕微鏡の視野下(視野領域内)に複数本並列 整列させることが出来るので、蛍光顕微鏡 視野下で測定対象溶液をリアルタイムで複 列同時に観測できる。
また、マイクロ流路形成体の片面に形成さ れた溝が、注入口から排出口に到るまで一本 の溝で構成され、この一本の溝が中間領域に おいて蛇行して直線部分が複数有るように形 成した場合には、直線部分のマイクロビーズ の配置の切り替え動作を、マイクロビーズと 溶液との流し込み時間、速度を制御するだけ で済み、光ピンセットなどによるマイクロ流 路内のコントロールが不要となる利点がある 。
マイクロ流路形成体、特に、PDMS等の樹脂 ィルムが貼着されて成る本発明のマイクロ ーズアレイ用チップは、様々な種類の素材 らなる基板に吸着することが出来る、溝及 突起部を有するマイクロ構造体である本発 のマイクロビーズアレイ用チップはモール 成型で容易に且つ安価に製造することが出 る。
本発明のマイクロビーズアレイは、マイク ロシリンジポンプ等を用いてマイクロビーズ アレイ用チップの注入口からプローブが固定 されたマイクロビーズを含む溶液の注入の仕 方を制御することで、排出口から溶液を排出 することによって、マイクロ流路内にマイク ロビーズを配列させることによって容易に作 製することが出来る。
更に、本発明のマイクロビーズアレイでは 5μm程度の非常に小さいマイクロビーズを使 することが出来るので、反応領域を微小化 ることが可能となる。その結果、チップサ ズの微小化、試料量の節約、顕微鏡プラッ フォームに対応可能であり、又、光ピンセ トによるマイクロビーズの操作も1個1個行う 必要がなくなり、操作が楽になった。物質と の反応が短時間で終了し、更に、蛍光測定に おけるS/N 比の向上等が達成される。更に、 バーガラス又は石英ガラスを基板として使 することによって、全反射照明での検出が 能となる。
又、実施例にあるように、マイクロビーズ 固定用のマイクロ流路の高さ(深さ)に近い直 を有するマイクロビーズを使用することに ってマイクロビーズとマイクロ流路の隙間 小さくなり、一緒に照明される液相(試料溶 液)中の分子数が物理的に減少する結果、全 射照明と同様の効果が得られる。従って、 のような場合には、マイクロビーズ(プロー )に結合しなかった被検物質をマイクロ流路 から洗浄等によって除去しなくても、プロー ブに結合した被検物質からの蛍光強度を実質 的に測定することが可能である。
本発明のマイクロビーズアレイ用チップに おいて、プローブが固定されたマイクロビー ズはマイクロ流路内に注入され、その内の適 当な中間領域に複数本直線部分が配列される 。その結果、マイクロビーズアレイが形成さ れる。この為に、少なくとも一つのマイクロ 流路の下流部において、前記溶液が流れる隙 間を有するように、マイクロ流路形成体の片 面の表面に形成された溝の内部に突出して突 起部〔図1(4)〕が設けられ、それによって形 されたダム構造によって、先頭のマイクロ ーズの移動を阻止して後続のマイクロビー が連なって複数個整列して貯留させること 出来る。
更に、基板面に貼着されるマイクロ流路形 成体に設けられた溝(マイクロ流路)の上流部 び下流部にあたる位置には、溶液の注入口 図1(5)〕及び排出口〔図1(6)〕として機能す 貫通孔が夫々設けられており、それらを介 てマイクロビーズと、測定対象の被検物質 を含む溶液とをマイクロ流路内に流すこと 出来る。このような貫通孔はマイクロ流路 構成に応じて、それぞれ、複数個設ける〔 1(a)〕ことも可能である。このような構造を するマイクロ流路内に配置されて成るマイ ロビーズアレイの概略を図1に示す。
マイクロビーズアレイ用チップを構成する マイクロ流路形成体の大きさ及び形状は、使 用目的及び基板の大きさ等を考慮してと当業 者が適宜決めることができ、通常、一辺10~50m mの略四角状で、厚さが2~5mm、例えば、20mmx20mm 、厚さ2mmである。
又、マイクロビーズ配列用のマイクロ流路 の形状・大きさ等も使用目的等を考慮して適 宜決めることが出来るが、マイクロビーズの 直径よりは多少大きくする必要がある。従っ て、通常、マイクロ流路形成体の片面に設け られた溝の幅5~100μm、高さ(深さ)5~100μm、例え ば、幅及び高さ共に6.5μm(直径5μmのマイクロ ーズ使用)とすることができる。
又、溝に設けられた突起部によって形成され
るダム構造によりマイクロ流路内に形成され
るプローブが固定されたマイクロビーズアレ
イの一端が堰き止められるので、該突起部の
幅及び高さはマイクロ流路のそれらよりも小
さく、且つ、マイクロビーズを堰き止める一
方で、マイクロビーズを含む溶液は流すこと
が出来るだけの大きさを有している必要があ
る。
従って、通常、突起部は幅2~90μm、高さ5~100μm
、及び、長さ10~100μm、例えば、幅2.5μm、長さ
10μm、高さ6.5μmとすることができる。又、注
口及び排出口として機能する貫通孔の直径
、マイクロビーズの大きさ等も考慮して、
常、0.5~2mmである。
マイクロ流路(溝)の構成はマイクロビーズ 送入過程及びマイクロビーズの数・配列等 考慮して当業者が適宜決めることが出来る 例えば、マイクロ流路が複数あり、互いに なくとも一つのジャンクションで連通され いる構成(図2)、及び、該マイクロ流路形成 の片面に形成された溝(マイクロ流路)が注 口から排出口に到るまで一本の溝から成り 該一本の溝が中間領域において蛇行して前 複数の直線部分を有するように形成されて る構成(図3)とすることができる。
又、マイクロ流路の上流側及び/又は中間 域において、蛍光顕微鏡の同一視野の領域 で、直線部分が複数本の互いに並行に観察 能に形成され、各ダム構造の下流部におい 一つに合流し、それが一つの共通の貫通孔( 出口)に連通させるようにすることも可能で ある〔図1(a)〕。この場合、各直線部分毎に なるプローブが固定されたマイクロビーズ それぞれ注入され、蛍光顕微鏡下の同一視 領域内で観測できるように、隣り合う直線 分に異なるプローブが固定されたマイクロ ーズが配列されることになる。この場合は 注入時に、一つの直線部分には同じプロー が固定されたマイクロビーズが一列に並ぶ うに、マイクロシリンジポンプまたは光ピ セットで時間的に切り替えて、マイクロビ ズと溶液とを注入するか、又は、個別に異 るプローブが固定されたマイクロビーズを 意しておき、マイクロシリンジポンプまた 光ピンセットでコントロールして一斉に注 する。
マイクロ流路が溶液を注入する際の操作を より容易にするために、複数のマイクロ流路 が上流部において互いに、例えば、扇状に広 がり、各マイクロ流路に連通する複数の注入 口は、例えば、互いに2~5mm程度の間隔を有す ように設計することが出来る〔図1(a)〕。又 、注入口及び排出口である貫通孔に適当な長 さのマイクロチューブ等の細管を接続するこ とによって、溶液の注入及び排出が容易とな る(図4)。
通常、蛇行構造を有するマイクロ流路の中 間領域が100~1000μmの長さ、例えば、約500μmを する。又、マイクロ流路の中間領域全体は この部分に配列されるマイクロビーズに固 されたプローブと被検物質との反応領域が 微鏡プラットフォームに対応可能となる(顕 微鏡視野領域内に配置される)ように微小で ることが好ましい。例えば、その縦横が夫 、40~1000μmの長さ、例えば、100μm四方内に収 るような大きさであることが好ましい。
マイクロメートルおよびナノメートル加工 により上記のようなマイクロ流路を設けるこ とが可能な限り、マイクロ流路形成体に使用 する透明な材質に特に制限はなく、当業者に 公知の任意のものを適宜選択することが可能 である。その代表例として、フォトリソグラ フィーによる加工が可能な紫外および可視光 感受性高分子、鋳造加工可能なPDMS(ポリジメ ルシロキサン)に代表される透明シリコンゴ ム類、射出成形可能なPMMA(ポリメチルメタク レート)等の熱可塑性樹脂、及び、ナノメー トルサイズの構造を転写するナノインプリン トに適応可能なCOP(シクロオレフィンポリマ )等の熱可塑性樹脂および光硬化樹脂等の樹 フィルムを挙げることが出来る。更に、各 プラスチック、ガラス、及び、石英等の材 も使用することが出来る。
PDMSはシリコンエラストマーの一種である。
明性が極めて高く、光学的特性に優れてお
、広い波長領域、特に、可視光領域での吸
が極めて小さく、蛍光検出に適している。
た、鋳型法を用いることによりナノからミ
ロンオーダーの任意の微細構造を有するマ
クロ構造体の微細加工が容易である。更に
PDMS自体が、ガラス及びアクリル樹脂等のプ
スチックに対する良好な吸着性及び剥離性
有しており、微細加工を施されたPDMS部材に
これら素材から成る基板を貼着させることに
より、マイクロ流路やチャンバーを容易に形
成することが可能である。更に、PDMSは弾力
に優れ、生体適合性材料でもある。
又、COP(シクロオレフィンポリマー)は光学用
目的とした、透明性、低複屈折性、耐熱性
低吸湿性を兼ね備えた樹脂として開発、製
化が進んでいる樹脂であり、携帯電話のカ
ラ部のレンズや光ピックアップ用レンズの
料として利用されている。特に近年熱転写
ノインプリント技術によってCOP樹脂にナノ
ートルおよびマイクロメートルサイズの任
の微細構造を構築することが可能となって
る。さらに、蛍光観察において問題となる
家蛍光も石英と同程度なため、顕微鏡下で
蛍光観察にも適している。
本発明で使用するマイクロ流路形成体はそ の材質等に応じて当業者に公知の任意の方法 で容易に製造・加工することが出来る。基板 面に溝を形成する方法としては、例えば、微 細加工用ドリル、ブロード等を用いて機械的 切削加工法により溝部分を取り除く方法、フ ォトリソグラフィー、電子ビームリソグラフ ィー等の電離放射線リソグラフィーまたはAFM リソグラフィー、物理的、化学的エッチング により、溝部分を取り除く方法等、あるいは 、これらの方法を組み合わせて用いることに よって、マイクロ流路形成体上に溝を直接的 に形成することが出来る。更に、こうした方 法で作製した所望の溝構造と反転する凸部構 造を有する鋳型を用いて、該空間構造を転写 することにより、間接的に溝を形成すること も可能であり、例えば、鋳型を用いた射出成 形、もしくは高温でのプレスモールド等を用 いることができる。特に、素材としてPDMSを いる場合には、PDMSは鋳型に対する追従性が いので、鋳型を用いて形成する方法が特に ましい。一度鋳型を作製すると、製造コス を下げ、簡便かつ安価に大量のマイクロビ ズアレイを生産できる。
本発明のマイクロビーズアレイ用チップを 構成する基板として使用する透明な材質は、 本発明のマイクロビーズアレイを用いる検出 方法に使用する測定手段・装置等に応じて、 公知の物質から当業者が適宜選択することが でき、例えば、ガラス、石英、プラスチック 、又はPDMS等の透明シリコンゴム類に代表さ る合成樹脂等を挙げることができる。
又、基板面にマイクロ流路形成体を貼着さ せる際には、プラズマエッチング装置等を用 いて基板表面を酸素で処理するとより強固な 接着が可能となる。又、マイクロ流路形成体 としてPDMSを用いた場合は、適当な洗剤を用 てガラス等の基板から有機物、ゴミなどを り除けば接着剤なしで貼着させることが可 となる。
本発明のマイクロビーズアレイに使用さ るマイクロビーズ直径はマイクロ流路の大 さ等に応じて当業者が適宜きめることがで 、通常、4~90μm、好ましくは4~10μm、例えば 約5μmである。尚、既に記載したように、標 物質からの蛍光の測定に際して全反射照明 同様の効果を得るためには、マイクロビー の直径を、マイクロビーズ固定用のマイク 流路の高さ(深さ)及び幅より僅かに小さく てマイクロビーズとマイクロ流路の隙間が さくすることが好ましい。又、一度に使用 るマイクロビーズの総数は、被検物質の種 及びマイクロ流路の長さ等に応じて当業者 適宜きめることができ、通常、10~250個の範 、例えば100個程度のマイクロビーズを使用 ることが可能である。本発明のマイクロビ ズアレイで使用可能なマイクロビーズは市 されており、当業者に公知の任意の材質、 えば、ポリスチレン等で構成され、適当な 法で製造することが出来る。
マイクロビーズに固定化されるプローブは 、被検物質と特異的に認識して結合し得る物 質であり、被検物質に応じて、当業者が適宜 選択することが出来る。例えば、DNA等の各種 核酸分子及びオリゴヌクレオチド等のその断 片、抗原・抗体等のタンパク質及びペプチド 類、脂質及び糖類、または薬剤等の低分子化 合物等を挙げることが出来る。これらは血液 等の体液及び細胞・組織等から適当な抽出又 は精製方法によって調製されたもの、又は、 自然界及び環境から取得されたもの、更には 、各種の合成物質であっても良い。ここで、 異なるプローブがぞれぞれ固定された複数種 のマイクロビーズを使用することによって、 複数種の被検物質を同時に測定することも可 能である。
或いは、検査対象と結合可能なプローブが固
定されたマイクロビーズと、検査対象と結合
しないプローブが固定されたマイクロビーズ
とが、マイクロビーズアレイ用チップのマイ
クロ流路の直線部分に隣り合って配列させる
ことも可能である。
尚、プローブ分子は、プローブ及びマイクロ
ビーズ等の種類に応じて、物理的吸着法、共
有結合、静電結合及びイオン結合等の化学的
固定化法、生物学的特異結合等の担体結合法
、架橋法、高分子物質で包み込む包括法等の
、当業者に公知の任意の方法で行なうことが
出来る。更に、適当なリンカー分子を介して
マイクロビーズに結合させることも出来る。
尚、プローブの固定化に際して、必要に応じ
て、適宜、紫外線照射、化学架橋剤によるク
ロスリンク形成、マイクロビーズ表面のブロ
ッキング、洗浄等の処理を行うことが出来る
。
尚、マイクロ流路への各種溶液の送入及 排出は、当業者に公知の適当な供給手段及 回収手段を用いて行なうことが出来る。こ よう手段の例として、例えば、ガラス製シ ンジ、プラスチックシリンジ、マイクロピ ッター、フッ化エチレン樹脂チューブ・シ コンチューブ、塩ビチューブ、ペリスタポ プ、プランジャーポンプ、マイクロシリン ポンプ、またはこれらの適当な組み合わせ 挙げることが出来る。
本発明のマイクロビーズアレイは、上記 マイクロビーズアレイ用チップの注入口か プローブが固定されたマイクロビーズを含 溶液を上記の方法で送入し、排出口から溶 を排出することによって、マイクロ流路内 適当な構造を有する中間領域に該マイクロ ーズを配列させることによって容易に作製 ることが出来る(図4、図5)。
より具体的には、マイクロビーズアレイ用 チップの注入口から検査対象と結合可能なプ ローブが固定された第1のマイクロビーズ複 個含む溶液を注入し、排出口から溶液を排 させながら、所定マイクロ流路の直線部分 前記第1のマイクロビーズを流し込んで前記 出部で先頭のマイクロビーズを停止させて 後続のマイクロビーズを複数個一列に配列 せる段階と、前記マイクロ流路の直線部分 隣り合ったマイクロビーズ直線部分に、前 第1のマイクロビーズとは異なるプローブが 固定された第2のマイクロビーズを複数個含 溶液を注入口から注入し、前記第1のマイク ビーズ列に隣り合う所定マイクロ流路直線 分に、前記第2のマイクロビーズを複数個一 列に配列させる段階を少なくとも1度行うこ によって、本発明のマイクロビーズアレイ 作製することができる。
例えば、マイクロシリンジポンプを用いて 溶液を送入し、排出口の孔に繋げたチューブ から溶液を吸引することによって排出するこ とができる。溶液を流す速度(吸引速度)はマ クロビーズアレイの構造等に応じて、適当 設定することが出来、例えば、20~200μL/hと ることができる。
その際に、適当なレーザー(例えば、Nd:YAG レーザー:波長1064nm)を用いる光ピンセットに りマイクロビーズをソーティングすること 可能である。即ち、光ピンセットがオフ状 ではマイクロビーズはマイクロ流路を直進 ているが、ジャンクションにおいて光ピン ットをオン状態にすることによってこのマ クロ流路を流れている1個のマイクロビーズ を捕捉し、該流路と連通する別のマイクロ流 路にこの捕捉したマイクロビーズを導入する ことが可能である(図6、図7)。
更に、例えば、当業者に公知のナノリット ルレベルでの制御が可能な油圧式の超微量分 取装置を用いて、例えば、マイクロタイター 内の溶液中からマイクロビーズを一個ずつ吸 い上げ、マイクロビーズアレイ用チップの注 入口からマイクロビーズを一個一個送入する ことも可能である(図8、図9)。
本発明のマイクロビーズアレイに形成され たマイクロ流路に試料溶液を導入することに よって、該マイクロ流路内に配列されたマイ クロビーズに固定化されたプローブと特異的 に結合する被検物質が含まれている場合には 、被検物質がプローブを介してマイクロビー ズに固定され、その結果、該被検物質を検出 することが出来る。ここで、試料溶液は生物 の細胞・組織・器官、水若しくは土壌等の自 然界から抽出又は分離されたもの、又は、人 工的に製造された物等に由来し、当業者に公 知の適当な方法・手段によって適宜前処理等 を施して調製されたものである。この場合に 、測定の対象となる被検物質には、当業者に 公知の任意の方法で、蛍光物質、酵素、及び ビオチン等の適当な化合物で標識しておくこ とが好ましい。或るいは、標識抗体のような 二次反応体をマイクロ流路に導入して、結合 した被検物質に更に、このような二次反応体 を結合させた後に測定することも可能である 。尚、既に記載したように、マイクロビーズ 固定用のマイクロ流路の高さ(深さ)に近い直 を有するマイクロビーズを使用する場合に 、被検物質とプローブとの反応後にマイク ビーズに結合しなかった被検物質をマイク 流路から洗浄等によって除去しなくても、 反射照明と同様の効果によって、プローブ 結合した蛍光物質の蛍光強度を実質的に測 することが可能である。
尚、本発明のマイクロビーズアレイを使用 する被検物質の分析・測定は、抗原抗体反応 、核酸分子同士のハイブリダイゼーション、 その他の分子間の特異的な反応等の当業者に 公知の任意の測定原理で実施することが出来 る。尚、本発明の検出方法で測定可能な被検 物質に特に制限はなく、実施例に記載のズギ 花粉特異的IgE等の自然界由来の天然物、生体 由来の各種生理活性物質及び代謝物質等、並 びに、人工合成物質等の任意の物質を挙げる ことが出来る。
以下、実施例を参照して本発明を説明す 。尚、本発明の技術的範囲はこれら実施例 記載に限定されるものではなく、これら記 に基づき当業者が適宜変更・修正したもの 本発明に含まれる。
マイクロビーズアレイ用チップ:PDMSフィ ムから成るマイクロ流路形成体が貼着され 成るマイクロビーズアレイ用チップを用い 、光ピンセット法により、本発明のマイク ビーズアレイのモデルを作製した。マイク 流路の幅及び高さは6.5μm、マイクロビーズ 径5μm、蛇行構造を有するマイクロ流路の中 領域全体の長さは約500μmであり、この中間 域の体積は約21pLで100個のマイクロビーズを マイクロアレイ化した。又、蛇行構造を有す るマイクロ流路の下流部に、幅2.5μm、長さ10 m、高さ6.5μmの突起部によりダム構造が形成 れている。そのマイクロ流路に配列された イクロビーズ(Bangs 社、PC06N/5777、カルボキ 修飾ビーズ、直径5μm:100個)の様子を図10に す。抗原・抗体反応の検出:抗GST抗体(Santa Cr uz社製)及び抗His抗体(Santa Cruz社製)をリンカ 分子であるプロテインA(PIERCE社製)又はプロ インG(PIERCE社製)との結合を介してマイクロ ーズに固定した〔図11(a)〕。作製したビーズ は、蛍光標識した各種抗原と反応させたとき のみ蛍光シグナルが確認された〔図11(b)〕。
実施例1と同様に抗GST抗体ビーズ、抗His抗 ビーズ、抗GST抗体ビーズの順にマイクロビ ズアレイを作製し、マイクロビーズアレイ Cy3(GE社製)標識GST(10nM)を含む反応溶液(50mM HEP ES-KOH (pH 7.5), 150mM NaCl, 0.05% tween20, 0.5mg/ml αカゼイン)を流して反応させた。その結果 抗GST抗体が固定されたマイクロビーズのみ シグナルが検出された(図12)。抗His抗体ビー には、蛍光シグナルが得られないことから 正しく抗原抗体反応が起きていることがわ る。尚、測定は、Nd:YAGレーザー(532nm)を用い て落射照明で行った。
抗原・抗体反応のリアルタイム検出:次に 抗GST抗体固定マイクロビーズとCy3標識GSTと 抗原抗体反応をリアルタイムで観察した。 施例2と同様に反応溶液をマイクロビーズア イに流して反応させ、5秒間隔で画像を取得 した。測定は、Nd:YAGレーザー(532nm)を用いて 射照明で行った。尚、1個のマイクロビーズ 蛍光強度変化をプロットした(図13)。時間と ともに抗GST抗体ビーズの蛍光強度が増加して いく様子が観察され、実時間で抗原・抗体反 応が計測できることが示された。反応が定常 状態になるまでの時間は、わずか200秒足らず であり、非常に速い速度で抗原が抗体に結合 することが示された。この結果は、非常に狭 い流路内で反応させるため、従来の方法に比 べ高速な計測が可能になることを示している 。
ヒトIgE検出ビーズの作製:マイクロビーズに
プロテインAを介して抗ヒトIgE抗体(マウスモ
クローナルIgG:abcam製)を実施例2で使用した
イクロビーズに結合させ、更に、DMPを用い
完全に共有結合させた抗体固定化マイクロ
ーズを作製し、Cy3標識ヒトIgEまたは、Cy3標
マウスIgGを含有する反応溶液(0.5mg/mL αカゼ
ン、0.2% tween 20, PBS)を流して反応させた。
その結果、作製した抗ヒトIgE抗体ビーズは、
ヒトIgEと反応させたときに蛍光シグナルが得
られ、マウスIgGと反応させたときはシグナル
が得られなかった〔図14(a)〕。このことは作
した抗ヒトIgE抗体ビーズは、ヒトIgEを特異
に検出できることを示している。また、IgE
度を変化させて同様の試験を行うと、濃度
依存して蛍光強度が増加することが示され
IgEをpMレベルで測定することが出来た〔図14
(b)〕。
スギ花粉特異的抗体検出ビーズの作製:ス 花粉抽出蛋白質(Hayashibara製)あるいは、ネコ 皮抽出物をEDCを用いてマイクロビーズに共 結合で直接固定化した。作製したビーズとC y3標識したスギ花粉タンパク質(Cry JII)を認識 する抗体(Hayashibara製)と反応させビーズを評 した。その結果、スギ花粉抽出蛋白質を固 化したビーズには、蛍光シグナルが強く得 れるが、ネコ表皮抽出物固定化ビーズでは シグナルはほとんど得られなかった(図15)。 の結果は、作製したビーズでスギ花粉特異 抗体を検出することができることを示すも である。
血清中のIgE抗体の検出;実施例4で作製し 抗ヒトIgE抗体固定化マイクロビーズ及び実 例5で作製したスギ花粉抽出蛋白質固定化マ クロビーズを使用したマイクロビーズアレ によって、血清中IgEを検出した。試料は、 清を0.2% tween 20/PBS 緩衝液で1/10 に希釈し 料として使用した。検出は、Cy3標識した抗 トIgE抗体を用いるサンドイッチ法で実施し (図16)。その結果、抗ヒトIgE抗体固定化マイ クロビーズ及び抗スギ花粉抽出蛋白質抗体固 定化マイクロビーズのみに蛍光シグナルが得 られた(図17)。一方で、抗体を結合していな コントロールビーズには、蛍光シグナルは られなかった。この結果は、抗ヒトIgE抗体 定化マイクロビーズで血清中の総IgE量を評 でき、スギ花粉抽出蛋白質固定化マイクロ ーズでスギ花粉特異的IgEを検出することが きることを示している。反応時間は、血清 ンプルおよび検出用蛍光標識抗体ともに各5 間で検出できた。ELISA法等の従来方法では 数時間かかる検出であるが、流路を使った ーズアレイを用いることでがわずか数分で うことができることが示された。また、使 するサンプル量も1/100程度で実施することも 可能になった。
本発明のマイクロビーズアレイを利用す ことにより、微量の試料中に含まれる多数 類の被検物質を同時に短時間で、且つ、高 度で検出する手段・方法を構築することが 能となる。従って、例えば、スギ花粉等の レルギー診断に有効に使用することが出来 。
