Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
CHIP SUCTION DRILL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107235
Kind Code:
A1
Abstract:
A chip suction drill (10) performs a hole making process to a material to be ground (42) such as a casting using a cutting blade (24). A chip generated is suctioned in a chip suction path (18) from a chip intaking hole (30) formed in a cutting blade groove (22) and ejected to a shank (16) side. In this case, since an air introduction groove (32) is provided in the outer periphery surface of a blade (12), air is excellently introduced into the leading end of a tool at which the chip is generated by the cutting blade (24) and the air introduced into the leading end of the tool upon the suction of air by the chip suction path (18) is excellently suctioned in the chip intaking hole (30) together with the chip. Particularly, since only one chip suction path (18) is provided in the tool, its cross section area can be sufficiently secured and the chip intaking hole (30) can be enlarged along with the enlargement of the chip suction path (18). Thus, the generation of chip packing can be suppressed and excellent chip suction performance can be obtained.

Inventors:
OHHASHI, Seiji (149 Miyamae, Ichinomiya-cho Toyokawa-sh, Aichi 05, 44200, JP)
大橋 誠司 (〒05 愛知県豊川市一宮町宮前149 オーエスジー株式会社内 Aichi, 44200, JP)
ITOH, Jitsuroh (149 Miyamae, Ichinomiya-cho Toyokawa-sh, Aichi 05, 44200, JP)
伊藤 実朗 (〒05 愛知県豊川市一宮町宮前149 オーエスジー株式会社内 Aichi, 44200, JP)
Application Number:
JP2008/053658
Publication Date:
September 03, 2009
Filing Date:
February 29, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
OSG CORPORATION (22 Honnogahara 3-chome, Toyokawa-shi Aichi, 05, 44200, JP)
オーエスジー株式会社 (〒05 愛知県豊川市本野ヶ原三丁目22番地 Aichi, 44200, JP)
OHHASHI, Seiji (149 Miyamae, Ichinomiya-cho Toyokawa-sh, Aichi 05, 44200, JP)
大橋 誠司 (〒05 愛知県豊川市一宮町宮前149 オーエスジー株式会社内 Aichi, 44200, JP)
ITOH, Jitsuroh (149 Miyamae, Ichinomiya-cho Toyokawa-sh, Aichi 05, 44200, JP)
International Classes:
B23B51/06
Attorney, Agent or Firm:
IKEDA, Haruyuki (Ikeda Patent Office, Nagoya-Dia. Bldg. No.2 15-1 Meieki 3-chome, Nakamura-ku, Nagoya-sh, Aichi 02, 45000, JP)
Download PDF:
Claims:
 外周面に切れ刃用溝が形成されているとともに、該切れ刃用溝が工具先端側に開口する端縁に穴明け用の切れ刃が設けられた刃部と、
 工具の内部に軸心Oに沿って設けられるとともに、前記切れ刃用溝に開口する切りくず取込み穴が形成された切りくず吸引通路と、
 を有し、軸心Oまわりに回転駆動されつつ工具先端側へ前進させられることにより前記切れ刃によって穴明け加工を行なうとともに、該穴明け加工で生成された切りくずを前記切りくず取込み穴から前記切りくず吸引通路内に吸引してシャンク側へ排出する切りくず吸引ドリルにおいて、
 前記刃部の外周面には、前記切れ刃の逃げ面に達するように空気導入溝が設けられている
 ことを特徴とする切りくず吸引ドリル。
 前記切れ刃用溝は、軸心Oと平行な直溝またはシャンク側から見た工具回転方向と同じ方向にねじれたねじれ溝で、
 前記空気導入溝は、軸心Oと平行な直溝またはシャンク側から見た工具回転方向と反対方向にねじれたねじれ溝で、軸方向において前記切れ刃用溝よりもシャンク側へ長く延び出すように設けられている
 ことを特徴とする請求項1に記載の切りくず吸引ドリル。
 ドリル径Dに対して、前記刃部の軸方向長さL3は1.0D~2.0Dの範囲内である
 ことを特徴とする請求項1または2に記載の切りくず吸引ドリル。
 ドリル径Dに対して、前記切りくず取込み穴の軸方向長さL1は0.3D~1.0Dの範囲内で、軸方向と直角な幅方向の最大寸法である幅寸法L2は0.15D以上である
 ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の切りくず吸引ドリル。
 前記切れ刃の逃げ面には、前記空気導入溝を通って導入された空気が該逃げ面と加工穴の底面との間の隙間を通って前記切れ刃用溝内へ流入できるように所定の逃げが設けられている
 ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の切りくず吸引ドリル。
 前記切れ刃の逃げ面には、前記切れ刃用溝が工具先端側に開口する端縁のうち前記切れ刃と反対側に位置する部分と前記空気導入溝とを繋ぐように連通溝が設けられている
 ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の切りくず吸引ドリル。
 前記切れ刃用溝および前記切れ刃は、軸心Oに対して対称的に一対設けられている一方、
 前記切りくず吸引通路は、工具の軸心Oと同心に形成された単一の円形穴で、
 該切りくず吸引通路の先端に部分的に交わるように前記一対の切れ刃用溝が設けられることにより、それぞれ該切れ刃用溝に開口する一対の切りくず取込み穴が形成されている
 ことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の切りくず吸引ドリル。
 前記刃部に連続して該刃部よりも径寸法が小さい首部を有し、
 前記切れ刃用溝は、前記刃部と前記首部との境界の段差に達しない範囲に設けられている一方、
 前記空気導入溝は、前記刃部と前記首部との境界の段差を含んで設けられている
 ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の切りくず吸引ドリル。
 前記首部の径寸法d1は、加工穴の内周面との間に前記切りくず吸引通路の断面積と同じかそれ以上の断面積の環状空間が形成されるように定められている
 ことを特徴とする請求項8に記載の切りくず吸引ドリル。
Description:
切りくず吸引ドリル

 本発明はドリルに係り、特に、環境汚染 予防や清掃作業の簡略化を図るために切り ずを強制的に吸引して排出する切りくず吸 ドリルに関するものである。

 (a) 外周面に切れ刃用溝が形成されている ともに、その切れ刃用溝が工具先端側に開 する端縁に穴明け用の切れ刃が設けられた 部と、(b) 工具の内部に軸心に沿って設けら れるとともに、前記切れ刃用溝に開口する切 りくず取込み穴が形成された切りくず吸引通 路と、を有し、(c) 軸心まわりに回転駆動さ つつ工具先端側へ前進させられることによ 前記切れ刃によって穴明け加工を行なうと もに、その穴明け加工で生成された切りく を前記切りくず取込み穴から前記切りくず 引通路内に吸引してシャンク側へ排出する りくず吸引ドリルが提案されている(特許文 献1参照)。このような切りくず吸引ドリルに れば、穴明け加工で生成された切りくずが りくず取込み穴から切りくず吸引通路内に 引されてシャンク側へ排出されるため、ク ラントで洗い流す場合に比較して、切りく の後始末が容易になって清掃作業が簡略化 れるとともに、切りくずの飛散による作業 境の悪化が大幅に改善される。

特公昭44-13745号公報

 ところで、上記引用文献1に記載の切りく ず吸引ドリルは、切りくず吸引通路とは別に 空気導入通路が工具の内部に設けられ、切り くず吸引通路による吸引に伴って空気導入通 路から空気が工具の先端部分へ導入されるよ うになっているため、切りくず吸引通路の断 面積を十分に確保することが困難で、切りく ず詰まりが発生し易いとともに、切りくず取 込み穴が小さくて切りくずの吸引作用が十分 に得られないという問題があった。空気導入 通路の開口部、すなわち空気の導入部位も切 れ刃より手前であるため、切れ刃によって生 成された切りくずを必ずしも効率良く切りく ず取込み穴に導くことができない。また、切 れ刃を形成するための切れ刃用溝に連続して 螺旋状溝が軸方向に連続して設けられている ため、その螺旋状溝からも空気が工具先端側 へ導入されることになり、切りくず吸引通路 が空気ばかり吸い込んで、切りくずをうまく 吸い込むことができない可能性があった。更 に、切りくず吸引通路の負圧の作用だけで空 気導入通路内に空気が導入されるため、十分 な空気の流れを発生させることが困難で、こ の点でも切りくずの吸引作用が十分に得られ ない可能性がある。

 本発明は以上の事情を背景として為され もので、その目的とするところは、切れ刃 よって生成された切りくずが高い吸引作用 切りくず吸引通路内に良好に吸引され、切 くず詰まりを生じることなくその切りくず 引通路内を通って良好に排出されるように ることにある。

 かかる目的を達成するために、第1発明は 、(a) 外周面に切れ刃用溝が形成されている ともに、その切れ刃用溝が工具先端側に開 する端縁に穴明け用の切れ刃が設けられた 部と、(b) 工具の内部に軸心Oに沿って設け れるとともに、前記切れ刃用溝に開口する りくず取込み穴が形成された切りくず吸引 路と、を有し、(c) 軸心Oまわりに回転駆動 れつつ工具先端側へ前進させられることに り前記切れ刃によって穴明け加工を行なう ともに、その穴明け加工で生成された切り ずを前記切りくず取込み穴から前記切りく 吸引通路内に吸引してシャンク側へ排出す 切りくず吸引ドリルにおいて、(d) 前記刃 の外周面には、前記切れ刃の逃げ面に達す ように空気導入溝が設けられていることを 徴とする。

 第2発明は、第1発明の切りくず吸引ドリ において、(a) 前記切れ刃用溝は、軸心Oと 行な直溝またはシャンク側から見た工具回 方向と同じ方向にねじれたねじれ溝で、(b)  前記空気導入溝は、軸心Oと平行な直溝また シャンク側から見た工具回転方向と反対方 にねじれたねじれ溝で、軸方向において前 切れ刃用溝よりもシャンク側へ長く延び出 ように設けられていることを特徴とする。

 第3発明は、第1発明または第2発明の切り ず吸引ドリルにおいて、ドリル径Dに対して 、前記刃部の軸方向長さL3は1.0D~2.0Dの範囲内 あることを特徴とする。なお、刃部は、前 切れ刃用溝が形成されている範囲である。

 第4発明は、第1発明~第3発明の何れかの切 りくず吸引ドリルにおいて、ドリル径Dに対 て、前記切りくず取込み穴の軸方向長さL1は 0.3D~1.0Dの範囲内で、軸方向と直角な幅方向の 最大寸法である幅寸法L2は0.15D以上であるこ を特徴とする。

 第5発明は、第1発明~第4発明の何れかの切 りくず吸引ドリルにおいて、前記切れ刃の逃 げ面には、前記空気導入溝を通って導入され た空気がその逃げ面と加工穴の底面との間の 隙間を通って前記切れ刃用溝内へ流入できる ように所定の逃げが設けられていることを特 徴とする。

 第6発明は、第1発明~第5発明の何れかの切 りくず吸引ドリルにおいて、前記切れ刃の逃 げ面には、前記切れ刃用溝が工具先端側に開 口する端縁のうち前記切れ刃と反対側に位置 する部分と前記空気導入溝とを繋ぐように連 通溝が設けられていることを特徴とする。

 第7発明は、第1発明~第6発明の何れかの切 りくず吸引ドリルにおいて、(a) 前記切れ刃 溝および前記切れ刃は、軸心Oに対して対称 的に一対設けられている一方、(b) 前記切り ず吸引通路は、工具の軸心Oと同心に形成さ れた単一の円形穴で、(c) その切りくず吸引 路の先端に部分的に交わるように前記一対 切れ刃用溝が設けられることにより、それ れその切れ刃用溝に開口する一対の切りく 取込み穴が形成されていることを特徴とす 。

 第8発明は、第1発明~第7発明の何れかの切 りくず吸引ドリルにおいて、(a) 前記刃部に 続してその刃部よりも径寸法が小さい首部 有し、(b) 前記切れ刃用溝は、前記刃部と 記首部との境界の段差に達しない範囲に設 られている一方、(c) 前記空気導入溝は、前 記刃部と前記首部との境界の段差を含んで設 けられていることを特徴とする。

 第9発明は、第8発明の切りくず吸引ドリ において、前記首部の径寸法d1は、加工穴の 内周面との間に前記切りくず吸引通路の断面 積と同じかそれ以上の断面積の環状空間が形 成されるように定められていることを特徴と する。

 このような切りくず吸引ドリルにおいて 、刃部の外周面に切れ刃の逃げ面に達する うに空気導入溝が設けられているため、切 刃によって切りくずが生成される工具先端 に空気が良好に導入されるようになり、切 くず吸引通路による空気の吸引に伴って、 気導入溝から工具先端部に導入された空気 切りくずと共に良好に切りくず取込み穴内 吸引され、切りくず吸引通路を経てシャン 側へ良好に排出されるようになる。その場 に、刃部の外周面に空気導入溝が設けられ ことにより、工具の内部には切りくず吸引 路が設けられるだけであるため、その切り ず吸引通路の断面積を十分に確保すること 可能で、その切りくず吸引通路の拡大に伴 て切りくず取込み穴も大きくすることがで るため、切りくず詰まりの発生が抑制され とともに、優れた切りくず吸引性能が得ら るようになる。加えて、工具の内部に空気 入通路を設ける場合に比較して、空気の導 部位が切りくずを生成する切れ刃に一層近 なるため、その切りくずを一層効果的に切 くず取込み穴内に導くことができ、切りく 吸引性能が一層向上する。

 また、穴明け加工の進行に伴って切れ刃 溝が設けられた刃部が加工穴内に入り込む 、その切れ刃用溝からの空気の流入が制限 れるため、空気導入溝を中心として空気が 具先端部に導入されるようになり、その工 先端側から切りくず取込み穴内に吸い込ま る際に切りくずが一層良好に切りくず吸引 路内に吸引されるようになる。

 第2発明では、空気導入溝が軸心Oと平行 直溝または工具回転方向と反対方向にねじ たねじれ溝であり、ねじれ溝とした場合に 、穴明け加工の際の工具の回転に伴って空 導入溝を経て工具先端側へ空気が一層良好 導入されるようになり、切りくず吸引通路 よる空気の吸引と相まって空気導入溝から 具先端部を経て切りくず取込み穴へ向かう 気の流れが良好に形成され、その空気の流 により切りくずが一層良好に切りくず吸引 路内に吸引されるようになる。また、この 気導入溝は、軸方向において切れ刃用溝よ もシャンク側へ長く延び出すように設けら ているため、切れ刃用溝が加工穴内に完全 入り込んだ後には、空気導入溝を中心とし 空気が工具先端部に導入されるようになり 優れた切りくず吸引性能が得られるように る。

 第3発明では、切れ刃用溝が設けられた刃 部の軸方向長さL3が1.0D~2.0Dの範囲内で比較的 いため、加工穴と刃部との摺接による加工 抗が低減されるとともに、その刃部よりも い穴を加工する際には、その刃部が加工穴 に完全に入り込んだ後は空気導入溝を中心 して空気が工具先端部に導入されるように り、優れた切りくず吸引性能が得られる。

 第4発明では、切りくず取込み穴の軸方向 長さL1が0.3D~1.0Dの範囲内で、軸方向と直角な 寸法L2が0.15D以上であるため、切れ刃によっ て生成された切りくずが良好に切りくず取込 み穴内に吸引される。特に、鋳物など比較的 小さくて且つ絡み難い切りくずが生成される 場合に、その切りくずを良好に吸引して除去 することができる。

 第5発明では、切れ刃の逃げ面に所定の逃 げが設けられ、空気導入溝を通って導入され た空気がその逃げ面と加工穴の底面との間の 隙間を通って切れ刃用溝内へ流入できるよう になっているため、空気導入溝内に導入され た空気が切れ刃の逃げ面と加工穴の底面との 間の隙間を通って切れ刃用溝内へ良好に流入 させられ、切りくずを切りくず取込み穴内に 吸引する空気の流れが良好に形成される。

 第6発明では、切れ刃の逃げ面に連通溝が 設けられ、切れ刃用溝と空気導入溝とが繋が れているため、空気導入溝内に導入された空 気がその連通溝を通って切れ刃用溝内へ良好 に流入させられ、切りくずを切りくず取込み 穴内に吸引する空気の流れが良好に形成され る。

 第7発明は、軸心Oに対して対称的に一対 切れ刃が設けられているが、工具の軸心Oと 心に単一の切りくず吸引通路が設けられて るため、大きな流通断面積を確保すること 可能で、切りくず詰まりを抑制しつつ一対 切れ刃によって生成された切りくずを良好 シャンク側へ排出することができる。また 切りくず吸引通路の先端に部分的に交わる うに一対の切れ刃用溝が設けられて一対の りくず取込み穴が形成されているため、切 加工或いは研削加工などで切れ刃用溝を形 する際に同時に切りくず取込み穴を設ける とができるとともに、例えばその切れ刃用 の勾配角θを変更することにより、切りく 取込み穴の形状や大きさを簡単に調整する とができる。

 第8発明は、刃部に連続して刃部よりも径 寸法が小さい首部を有する場合で、その刃部 と首部との境界の段差を含んで空気導入溝を 設ければ、加工穴の内周面と首部との間の隙 間を通って空気導入溝内に空気が良好に導入 されるため、空気導入溝の加工長さが短くな るとともに、首部の加工は円筒切削加工或い は研削加工等により比較的簡単に且つ迅速に 行なうことができるため、製造コストが低減 される。

 第9発明では、首部の径寸法d1が、加工穴 内周面との間に切りくず吸引通路の断面積 同じかそれ以上の断面積の環状空間が形成 れるように定められているため、その首部 加工穴の内周面との間に十分な量の空気が 入し、切りくずを切りくず取込み穴内に吸 するための空気の流れが良好に形成される

本発明の一実施例である2枚刃の切りく ず吸引ドリルを示す図で、(a) は概略正面図 (b) は先端部の拡大図、(c) は(b) の右方向 なわち先端側から見た端面図、(d) は(c) の 下方から見た図で(b) に比較して軸心Oまわり の位相が90°異なる方向から見た図である。 図1の切りくず吸引ドリルの先端部を切 れ刃用溝に沿って破断した断面図である。 図1の切りくず吸引ドリルに設けられた 切りくず取込み穴の拡大図である。 図1の切りくず吸引ドリルを用いて穴明 け加工を行なった場合の空気の流れを説明す る断面図である。 本発明品を含む4種類の試験品を用いて 穴明け加工を行い、切りくず吸引性能を調べ た結果を説明する図である。 本発明の他の実施例を説明する図で、 1の(d) に対応する先端部の拡大図である。 本発明の更に別の実施例を説明する正 図である。

符号の説明

 10、50、60:切りくず吸引ドリル  12、62:刃 部  14:首部  16:シャンク  18:切りくず吸引 通路  20:加工穴  22:切れ刃用溝  24:切れ刃   26:逃げ面  30:切りくず取込み穴  32、64: 気導入溝  52:連通溝  O:軸心  D:ドリル径

 本発明は、2枚刃のドリルに好適に適用さ れるが、1枚刃のドリルや3枚刃以上のドリル 適用することも可能である。ドリルの材質 、超硬合金や高速度工具鋼等の種々の工具 料を使用できる。

 本発明の切りくず吸引ドリルは、基本的 は切削油剤を使用しないドライ加工に好適 用いられるが、切りくずの吸引作用が適当 得られる範囲で、ミスト状の切削油剤など 使用しても差し支えない。また、例えば鋳 やアルミ鋳物など、切りくずが細かくて且 絡みにくい被削材に対する穴明け加工に好 に用いられる。

 本発明は、刃部よりも小径の首部を有す ドリルに好適に適用されるが、ドリル径Dと 略同じ径寸法でシャンクまで達しているもの や、シャンク側に向かうに従って連続的に径 寸法が小さくなるバックテーパが設けられた ものにも、良好に適用され得る。その場合に 、切れ刃用溝が設けられる刃部は、先端側の 比較的短い範囲(例えば軸方向長さL3=1.0D~2.0D 度)に設定することが望ましく、空気導入溝 、その刃部を超えてシャンク側へ向かって び出すように設ければ良い。

 切れ刃用溝は、軸心Oと平行であっても良 いが、切れ刃によって生成された切りくずが 切れ刃用溝に開口する切りくず取込み穴に向 かって良好に流動するように、シャンク側か ら見た工具回転方向と同じ方向へねじれたね じれ溝とすることが望ましい。この切れ刃用 溝は短くて良いため、軸心Oに対して傾斜す 直線状の傾斜溝であっても良く、このよう 傾斜溝もねじれ溝の一態様である。なお、 れ刃用溝は比較的短く、且つ切りくず吸引 路の吸引で切りくずが吸い込まれるため、 れ刃用溝がシャンク側から見た工具回転方 と反対方向へねじれたり傾斜したりしてい も、切りくず取込み穴内に吸引することが きる。

 切りくず吸引通路は、例えば軸心Oと同心 に設けられる直線状の円形穴が望ましいが、 軸心Oまわりにねじれたねじれ穴や、断面が 角形や四角形等の角形穴を採用することも きるなど、切りくずを流通させることがで る種々の態様が可能である。円形穴の切り ず吸引通路の場合、その径寸法d2は、小さ過 ぎると切りくずの流通が阻害され、大き過ぎ ると工具の剛性が損なわれるため、例えば0.3 D~0.7Dの範囲内が適当で、0.5D~0.7D程度が望まし い。この切りくず吸引通路は、例えばシャン ク側の端面に達するように設けられて、切り くずを排出するように構成されるが、シャン クの中間部、或いはシャンクと首部との境界 等に、外周面に開口する排出穴等を設けて切 りくずを排出することもできる。

 空気導入溝は、軸心Oと平行であっても良 いが、工具の回転に伴って空気が流入するよ うに、シャンク側から見た工具回転方向と反 対方向へねじれたねじれ溝とすることが望ま しい。小径の首部を備えていて刃部のみに空 気導入溝が設けられる場合など、その長さ寸 法が短い場合には、軸心Oに対して傾斜する 線状の傾斜溝であっても良く、このような 斜溝もねじれ溝の一態様である。なお、切 くず吸引通路の吸引による負圧によっても 気が空気導入溝内に流入するため、シャン 側から見た工具回転方向と同じ方向へねじ たり傾斜したりしている空気導入溝を採用 ることもできる。

 上記空気導入溝は、切れ刃用溝に対応し その切れ刃用溝と同じ数だけ設けられる。 の空気導入溝は、例えば一定の深さ寸法で 周面に沿って湾曲する円弧溝などで、切削 工或いは砥石による研削加工などで形成す ことができる。空気導入溝は、切れ刃用溝 交差したり接触したりしないように設けら 、工具先端部における流通を除いて互いに 気が流通しないように完全に分離して設け ことが望ましいが、一部が接続されて僅か 量の空気が流通するようになっていても差 支えない。例えば、切れ刃の逃げ面と切れ 用溝との境界部分に空気導入溝の先端部が 口するようになっていても良い。

 切りくず取込み穴の軸方向長さL1は、0.3D りも小さいと切りくず詰まりが発生し易く って溶着を生じる可能性が高くなる一方、 方向長さL1が1.0Dよりも大きいと空気ばかり い込み易くなって切りくず吸引性能が低下 るため、0.3D~1.0Dの範囲内が適当である。ま 、切りくず取込み穴の幅寸法L2は、0.15Dより も小さいと切りくず詰まりが発生し易くなっ て溶着を生じる可能性が高くなる。なお、こ の幅寸法L2の上限は、切りくず吸引通路の大 さや切れ刃用溝の断面形状等によって定ま 。

 上記切りくず取込み穴は、例えば切れ刃 溝が切りくず吸引通路の先端に部分的に交 るように設けられることによって形成され が、必ずしも交差によって形成された穴を のまま切りくず取込み穴として使用する必 はなく、必要に応じて研削加工等により穴 拡大して切りくず取込み穴として使用する うにしても良い。切れ刃用溝と切りくず吸 通路とが全く交差しない場合には、切れ刃 溝の底部に穴明け加工等を行なって切りく 吸引通路に連通させるようにしても良いな 、種々の態様が可能である。

 刃部は、上記切りくず取込み穴を形成で れば良いため、その長さ寸法L3は、1.0D~2.0D 範囲内が適当である。長さ寸法L3が2.0Dより 長くても差し支えないが、例えば空気導入 としてねじれ溝を形成する場合には、その 気導入溝が切れ刃用溝と干渉(接触)しないよ うにするため、刃部の長さ寸法L3、すなわち れ刃用溝の長さ寸法はできるだけ短い方が ましい。

 前記第8発明では、切れ刃用溝が刃部と首 部との境界の段差に達しない範囲に設けられ ているが、例えば空気導入溝だけでは十分に 空気を導入することが困難で、適当な空気の 流れを形成することが難しい場合には、切れ 刃用溝が刃部と首部との境界の段差に達する ように形成し、所定量の空気が首部から切れ 刃用溝内に流入するように構成することも可 能である。

 以下、本発明の実施例を、図面を参照しつ 詳細に説明する。
 図1は本発明の一実施例である切りくず吸引 ドリル10を示す図で、(a) は軸心Oと直角方向 ら見た概略正面図、(b) は先端の刃部12の拡 大図、(c) は(b) の右方向すなわち先端側か 見た端面図、(d) は(c) の下方から見た図で( b) に比較して軸心Oまわりの位相が90°異なる 方向から見た図である。この切りくず吸引ド リル10は、超硬合金にて構成されているとと に、ドリル径Dと同じ径寸法を有する刃部12 刃部12よりも小径で一定の径寸法d1の首部14 および刃部12と同じ径寸法のシャンク16とを 、軸心O上に連続して一体に備えている。本 施例では、ドリル径D=10mmで、首部14の径寸法 d1=8mmで、軸心O上にはシャンク16側の端面から 先端近くまで一定の径寸法d2=6mm(0.6D)の直線状 の有底の円形穴が切りくず吸引通路18として 成されている。首部14の径寸法d1は、加工穴 20(図4参照)の内周面との間の環状の隙間21が りくず吸引通路18の断面積と略同じになるよ うに、加工穴20の内径=ドリル径Dとして、次 (1) を満足するように定められている。
  D π-d1 π=d2 π  ・・・(1) 

 上記刃部12の外周面には、軸心Oに対して 称的に一対の切れ刃用溝22が設けられてお 、その切れ刃用溝22の工具先端側に開口する 端縁にそれぞれ穴明け用の切れ刃24が設けら ている。本実施例の切りくず吸引ドリル10 、シャンク16側から見て右まわりに回転駆動 されることにより穴明け加工を行なうもので 、上記切れ刃用溝22は所定のねじれ角(例えば 20°程度)で右まわりにねじれたねじれ溝、厳 には直線状の傾斜溝とされており、切れ刃2 4によって生成された切りくずには、工具の 転に伴ってその切れ刃用溝22の傾斜により首 部14側へ向かう方向の分力が作用する。また 切れ刃24には、所定の逃げ角ρで円弧状に逃 げるように逃げ面26が形成されている。逃げ ρは、本実施例では約10°とされている。

 上記切れ刃用溝22は、図2に示すように先 に例えば1.0~1.3mm程度の心厚を残す状態で、 の先端から軸心Oに対して所定の勾配角θで 斜するように、砥石による研削加工によっ 形成されており、その溝底の一部が前記切 くず吸引通路18と交差(干渉)することにより 、切りくず取込み穴30が形成されている。図3 は、この切りくず取込み穴30を示す正面図、 なわち図1(b) に相当する形状の拡大図で、 りくず取込み穴30の軸心Oと平行な方向の軸 向長さL1は0.3D~1.0Dの範囲内で、軸方向と直 な幅方向の最大寸法である幅寸法L2は0.15D以 である。この切りくず取込み穴30の形状や きさは、上記勾配角θや切れ刃用溝22の断面 状によって定まり、本実施例では勾配角θ 20°で、軸方向長さL1≒5.0mm(0.5D)とされ、幅寸 法L2≒2.5mm(0.25D)とされている。図2は、切れ刃 用溝22の傾斜(ねじれ)に沿って切り開いた断 図である。

 刃部12は、切れ刃用溝22が首部14に達する とがないように、厳密には首部14と刃部12と の境界の段差に達しないように、その軸方向 長さL3が1.0D~2.0Dの範囲内で設定されており、 実施例ではL3≒12mm(1.2D)とされている。

 刃部12の外周面にはまた、切れ刃用溝22と 交差することがないように、軸心Oに対して 称的に一対の空気導入溝32が設けられている 。空気導入溝32は、シャンク16側から見た工 回転方向と反対方向すなわち左まわりに所 のねじれ角(例えば30°程度)でねじれたねじ 溝で、首部14と刃部12との境界の段差を含ん 前記逃げ面26に達するように設けられてお 、穴明け加工時の工具の回転に伴って外部 空気が空気導入溝32に沿って工具の先端側へ 流動させられる。この空気導入溝32は、砥石 よる研削加工によって所定の幅寸法(例えば 2~3mm程度)で、溝底径が例えば首部14の径寸法 略同じかそれより小さく、少なくとも切り ず吸引通路18に達することがないように形 されている。本実施例では、空気導入溝32が その全長に亘って切れ刃用溝22と接すること く、完全に分離して設けられている。

 そして、このような切りくず吸引ドリル1 0は、図4に示すように前記切りくず吸引通路1 8の後端部、すなわちシャンク16側の開口部に 吸引装置40が接続され、その吸引装置40によ 所定の吸引力で空気を吸引しつつ、図示し い加工機械(マシニングセンタなど)によりシ ャンク16側から見て軸心Oの右まわりに回転駆 動しつつ工具先端側へ前進させて、切れ刃24 より鋳物等の被削材42に対して穴明け加工 行なう。その場合に、穴明け加工で生成さ た切りくずは、切れ刃用溝22に形成された切 りくず取込み穴30から切りくず吸引通路18内 吸引され、シャンク16側へ排出される。

 ここで、本実施例では刃部12の外周面に れ刃24の逃げ面26に達するように空気導入溝3 2が設けられているため、切れ刃24によって切 りくずが生成される工具先端部に空気が良好 に導入されるようになり、切りくず吸引通路 18による空気の吸引に伴い、空気導入溝32か 工具先端部に導入された空気が切りくずと に良好に切りくず取込み穴30内に吸引される 。特に、刃部12の外周面に空気導入溝32が設 られることにより、工具の内部には1本の切 くず吸引通路18が設けられるだけであるた 、その切りくず吸引通路18の断面積を十分に 確保することが可能で、その切りくず吸引通 路18の拡大に伴って切りくず取込み穴30も大 くすることができるため、切りくず詰まり 発生が抑制されるとともに、優れた切りく 吸引性能が得られるようになる。

 また、工具の内部に空気導入通路を設け 場合に比較して、空気の導入部位が切りく を生成する切れ刃24に一層近くなるため、 の切りくずを一層効果的に切りくず取込み 30内に導くことができ、切りくず吸引性能が 一層向上する。

 また、穴明け加工の進行に伴って切れ刃 溝22が設けられた刃部12が加工穴20内に入り むと、その切れ刃用溝22からの空気の流入 制限されるため、空気導入溝32を中心として 空気が工具先端部に導入されるようになり、 その工具先端側から切りくず取込み穴30内に い込まれる際に切りくずが一層良好に切り ず吸引通路18内に吸引されるようになる。 なわち、空気導入溝32は刃部12と首部14との 界の段差を含んで形成されており、その境 の段差に達しないように設けられた切れ刃 溝22よりもシャンク16側へ延び出すように設 られているとともに、それ等の空気導入溝3 2および切れ刃用溝22は互いに交差しないよう に完全に分離して形成されているため、切れ 刃用溝22が設けられた刃部12が加工穴20内に完 全に入り込んだ後には、専ら空気導入溝32か 空気が工具先端部に導入されるようになり 優れた切りくず吸引性能が得られるように るのである。図4の太線矢印は、この時の空 気の流れを示したものである。

 また、本実施例では、空気導入溝32が工 回転方向と反対方向にねじれたねじれ溝で るため、穴明け加工の際の工具の回転に伴 て空気導入溝32を経て工具先端側へ空気が一 層良好に導入されるようになり、切りくず吸 引通路18による空気の吸引と相まって空気導 溝32から工具先端部を経て切りくず取込み 30へ向かう空気の流れが良好に形成され、そ の空気の流れにより切りくずが一層良好に切 りくず吸引通路18内に吸引されるようになる

 また、本実施例では、切れ刃用溝22が設 られた刃部12の軸方向長さL3が1.0D~2.0Dの範囲 で比較的短いため、加工穴20と刃部12との摺 接による加工抵抗が低減されるとともに、そ の刃部12よりも深い穴を加工する際には、そ 刃部12が加工穴20内に完全に入り込んだ後は 、首部14と加工穴20の内周面との間の隙間21お よび空気導入溝32を経て空気が工具先端部に 入されるようになり、優れた切りくず吸引 能が得られる。

 また、本実施例では、切りくず取込み穴3 0の軸方向長さL1が0.3D~1.0Dの範囲内で、軸方向 と直角な幅寸法L2が0.15D以上であるため、切 刃24によって生成された切りくずが良好に切 りくず取込み穴30内に吸引される。特に、鋳 など比較的小さくて且つ絡み難い切りくず 生成される場合に、その切りくずを良好に 引して除去することができる。

 また、本実施例では、切れ刃24の逃げ面26 に所定の逃げ角ρで円弧状の逃げが設けられ いるため、空気導入溝32内に導入された空 が切れ刃24の逃げ面26と加工穴20の底面との の隙間を通って切れ刃用溝22内へ良好に流入 させられ、切りくずを切りくず取込み穴30内 吸引する空気の流れが良好に形成される。

 また、本実施例では、軸心Oに対して対称 的に一対の切れ刃24が設けられているが、工 の軸心Oと同心に単一の切りくず吸引通路18 設けられているため、大きな流通断面積を 保することが可能で、切りくず詰まりを抑 しつつ一対の切れ刃24によって生成された りくずを良好にシャンク16側へ排出すること ができる。

 また、切りくず吸引通路18の先端に部分 に交わるように一対の切れ刃用溝22が設けら れて一対の切りくず取込み穴30が形成されて るため、研削加工によって切れ刃用溝22を 成する際に同時に切りくず取込み穴30を設け ることができるとともに、その切れ刃用溝22 勾配角θを変更することにより、切りくず 込み穴30の形状や大きさを簡単に調整するこ とができる。

 また、本実施例は、刃部12に連続して刃 12よりも径寸法が小さい首部14を有する場合 、その刃部12と首部14との境界の段差を含ん で空気導入溝32を設ければ、加工穴20の内周 と首部14との間の隙間21を通って空気導入溝3 2内に空気が良好に導入されるため、空気導 溝32の加工長さが短くなるとともに、首部14 加工は円筒研削加工等により比較的簡単に つ迅速に行なうことができるため、製造コ トが低減される。

 また、上記首部14の径寸法d1が、加工穴20 内周面との間に切りくず吸引通路18の断面 と略同じ断面積の環状空間が形成されるよ に定められているため、その首部14と加工穴 20の内周面との間に十分な量の空気が流入し 切りくずを切りくず取込み穴30内に吸引す ための空気の流れが良好に形成される。

 次に、図5の(b) に示すように、切りくず 込み穴30の大きさおよび空気導入溝32の有無 が異なる4種類の試験品No1~No4を用意し、(a)  示す試験条件で穴明け加工を行って切りく 吸引性能を調べた結果を説明する。試験品No 1~No4の基本形状は前記実施例の切りくず吸引 リル10と同じで、径寸法d2=6mmの切りくず吸 通路18を備えており、切れ刃用溝22の勾配角 によって切りくず取込み穴30の形状が変更さ れている。空気導入溝32を有する試験品No3、N o4が本発明品で、その中の試験品No3は、前記 施例と同じものである。

 そして、試験品No3による穴明け加工時に りくず吸引通路18を経て吸引された切りく の重量を100%として、切りくず吸引量を比較 たところ、図5の(b) に示す結果が得られた 切りくず取込み穴30が比較的小さく且つ空 導入溝32を備えていない試験品No1では、切り くずがうまく吸引せず、切りくず取込み穴30 切りくずが詰まって溶着が発生し、穴明け 工が不可であった。試験品No2は、試験品No3 同じ形状の切りくず取込み穴30が設けられ いるが、空気導入溝32を備えていなため、空 気の流れがうまく形成されず、試験品No3に比 較して切りくず吸引量は85%程度であった。試 験品No4は、切りくず取込み穴30が大きく、従 て切れ刃用溝22が刃部12を超えて首部14にま 達している場合であり、刃部12が加工穴20内 に完全に入り込んだ後も、その切れ刃用溝22 経て空気が切りくず取込み穴30に吸引され ため、その分だけ切りくず吸引性能が損な れ、試験品No3に比較して切りくず吸引量は90 %程度であった。

 次に、本発明の他の実施例を説明する。 お、以下の実施例において前記実施例と実 的に共通する部分には同一の符号を付して しい説明を省略する。

 図6の切りくず吸引ドリル50は、前記実施 に比較して、前記空気導入溝32と切れ刃用 22とを繋ぐように切れ刃24の逃げ面26に連通 52を設けた場合である。この場合には、空気 導入溝32内に導入された空気がその連通溝52 通って切れ刃用溝22内へ良好に流入させられ るようになり、前記逃げ角ρによる逃げ面26 逃げと相まって、切りくずを切りくず取込 穴30内に吸引するための空気の流れが良好に 形成される。また、このように連通溝52が設 られることにより、逃げ角ρを小さくする とが可能で、設計の自由度が高くなる。

 図7の切りくず吸引ドリル60は、ドリル先 からシャンク16側へ向かうに従って連続的 径寸法が小さくなるバックテーパが設けら たもので、切れ刃用溝22は前記実施例と同じ で、その切れ刃用溝22が設けられた軸方向長 L3の範囲が刃部62である。一方、一対の切れ 刃用溝22に対応して逃げ面26に達するように けられた一対の空気導入溝64は、前記空気導 入溝32と同様に切れ刃用溝22と交差すること ないように左ねじれで設けられているが、 の長さ寸法は十分に長くてドリル外周面に 旋状に設けられており、穴明け加工に際し 刃部62が加工穴20内に完全に入り込んでも、 部の空気を空気導入溝64から工具先端部に 入できるようになっている。

 本実施例においても、刃部62を含めてそ 外周面に空気導入溝64が設けられ、その空気 導入溝64を経て外部の空気が工具先端部に良 に導入されるため、工具の内部には1本の切 りくず吸引通路18が設けられるだけで良く、 の切りくず吸引通路18の断面積を十分に確 することが可能で、その切りくず吸引通路18 の拡大に伴って切りくず取込み穴30も大きく ることができるため、切りくず詰まりの発 が抑制されるとともに、優れた切りくず吸 性能が得られるようになるなど、前記実施 と同様の効果が得られる。

 以上、本発明の実施例を図面に基づいて 細に説明したが、これ等はあくまでも一実 形態であり、本発明は当業者の知識に基づ て種々の変更、改良を加えた態様で実施す ことができる。

 本発明の切りくず吸引ドリルは、刃部の 周面に空気導入溝が設けられ、その空気導 溝を経て外部の空気が工具先端部に良好に 入されるため、工具の内部には切りくず吸 通路を設けるだけで良く、その切りくず吸 通路の断面積を十分に確保することが可能 、その切りくず吸引通路の拡大に伴って切 くず取込み穴も大きくすることができるた 、切りくず詰まりの発生が抑制されるとと に、優れた切りくず吸引性能が得られるよ になり、切りくずを排出しない環境に優し 穴明け加工に好適に用いられる。