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Patent Searching and Data


Title:
CHLORELLA HAVING ACTIVE OXYGEN SCAVENGING ABILITY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/099924
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed are: a novel strain of an alga belonging to the genus Chlorella, which has a high proliferation ability in culture in the darkness, and has a high chlorophyll content and a high active oxygen scavenging effect; and a composition which comprises a chlorella having a high active oxygen scavenging effect and has a useful physiological activity. Specifically disclosed are: a chlorella strain J005 which can be proliferated in culture in the darkness and has a high chlorophyll content and a high active oxygen scavenging ability; and a composition comprising, as an active ingredient, a chlorella having the same or higher active oxygen scavenging ability as or than that of SOD protein 45pg per 0.1 mg of chlorella protein.

Inventors:
KISHIDA TSUNAO (JP)
MAZDA OSAM (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052541
Publication Date:
August 21, 2008
Filing Date:
February 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
JUPITER LIFE SCIENCES INC (JP)
KISHIDA TSUNAO (JP)
MAZDA OSAM (JP)
International Classes:
C12N1/12; A23L1/30; A61K36/05; A61P25/28; A61P39/06
Other References:
OGIYA E. ET AL.: "Anbaiyoka de Yoku Zoshoku Suru Chlorella vulgaris Shizen Hen'ikabu no Ko Hen'igensei", NIPPON NOGEI KAGAKUKAI TAIKAI KOEN YOSHISHU, vol. 2005, 5 March 2005 (2005-03-05), pages 272 + ABSTR. NO. 30E080BETA
KISHIDA T. ET AL.: "Kyoryoku na Antiageing Koka o Yusuru Shinki Chlorella Kabu", NIPPON NOGEI KAGAKUKAI TAIKAI KOEN YOSHISHU, vol. 2007, 5 March 2007 (2007-03-05), pages 281 + ABSTR. NO. 3B05P14
KISHIDA T. ET AL.: "Kyoryoku na Antiageing Koka o Yusuru Shinki Chlorella Kabu", THE JAPANESE SOCIETY OF NUTRITION AND FOOD SCIENCE TAIKAI KOEN YOSHISHU, vol. 61, 20 April 2007 (2007-04-20), pages 248 + ABSTR. NO. 4K-14A
KISHIDA T. ET AL.: "Antiageing Sayo o Yusuru Shinki Chlorella Kabu no Kino Kaimei to Baiyoho no Kento", SEIBUTSU KOBUNSHI, vol. 7, no. 3, 1 October 2007 (2007-10-01), pages 79 + ABSTR. NO. 1A9
Attorney, Agent or Firm:
MINORI Patent Profession Corporation (8F 200, Takamiya-cho,Oike-dori Takakura,Nishi-iru, Nakagyo-ku, Kyoto-shi, Kyoto 35, JP)
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Claims:
暗培養下で増殖可能であって、クロロフィル含有量並びに活性酸素消去能が高いことを特徴とする、クロレラ属J005株(受託番号:FERM BP-10949)。
請求項1記載のクロレラ属J005株を含有する組成物。
クロレラ蛋白0.1mgあたりの活性酸素消去能がSOD蛋白45pgの活性酸素消去能と同等またはそれ以上であるクロレラを有効成分として含有する、ヒトを含む哺乳動物の痴呆症あるいは認知症を予防または軽減するための組成物。
クロレラ蛋白0.1mgあたりの活性酸素消去能がSOD蛋白45pgの活性酸素消去能と同等またはそれ以上であるクロレラを有効成分として含有する、ヒトを含む哺乳動物の脳・神経疾患、高度脳機能障害、記憶力・記銘力異常を予防、治療または改善するための組成物。
クロレラ蛋白0.1mgあたりの活性酸素消去能がSOD蛋白45pgの活性酸素消去能と同等またはそれ以上であるクロレラを有効成分として含有する、ヒトを含む哺乳動物に対するアンチエイジング効果を得るための組成物。
クロレラ蛋白0.1mgあたりの活性酸素消去能がSOD蛋白45pgの活性酸素消去能と同等またはそれ以上であるクロレラを有効成分として含有する、ヒトを含む哺乳動物のストレスあるいは不安を緩和するための組成物。
健康食品あるいは医薬である、請求項3~6のいずれか1項に記載の組成物。
前記クロレラ蛋白が、クロレラ属J005株に由来する蛋白である、請求項3~7のいずれか1項に記載の組成物。
Description:
活性酸素消去能を有するクロレ

 本発明は、健康食品等に利用することが きるクロレラに関する。より詳しくは、暗 養において、クロロフィル含有量および活 酸素消去能力が高いクロレラ属の株、並び 前記クロレラ成分を含有する組成物に関す 。

 クロレラ属は、単細胞で緑藻に分類され 河川、湖沼、水たまりなどに広く分布して る。大きさは、種や発育段階によって異な が、3~10ミクロン程度で球形をしており、光 学顕微鏡で観察できる。

 クロレラには、葉緑素(クロロフィル)、 白質、ビタミン、ミネラル、食物繊維等が ランス良く含まれており、健康食品として くから愛用されてきた。従来は、その中で 、特にクロロフィルが、クロレラの重要成 とされ、健康の維持・増進に有効であると えられ、健康食品の分野においてはクロロ ィル含有量の高いクロレラが望まれていた

 また、クロレラは食品としても摂取され ものであるため、より安全性が高いことが ましく、強制的に変異を起こさせた株より 自然変異株が望まれる。すなわち、化学処 、物理処理を施して、人工的に変異をおこ せている株は、なんらかの部分で多発変異 起こしている可能性があり、有害性を含む 険性がある。クロレラは食品としても摂取 れるものであるため、より安全性が高いこ が好ましく、強制的に変異を起こさせた株 りも自然変異株が望まれる。すなわち、ク レラは比較的安定していて、変異しにくい されているので、自然変異のものを長時間 けてスクリーニングした自然変異株であれ 、変異はポイントミューテーション的であ 、他の部分については親株と変化が少なく 安全性が高いと考えられる。また、継続的 タンク培養を行った場合、人工変異株は再 元の性質に戻るなどの変異を起こしやすい 、自然変異株は安定性があるという利点が る。

 自然界のクロレラは、独立栄養性で光合 を行って増殖する。しかし、産業としてク レラを増殖する場合、日光照射による独立 養では、天候、季節による日光照射量の変 が大きいという問題や、微生物等の汚染を けやすいという問題がある。このため産業 においては、クロレラをタンク内に入れて 界と遮断し、グルコース等を炭素源とする 属栄養で培養する方法が望まれている。し し、暗所で従属栄養により増殖したクロレ は、日光照射で独立栄養により増殖したク レラに比べ、クロロフィルの含有率が少な 緑色が退色するという問題があった。この め、暗培養でもクロロフィルの含有率が高 クロレラ属の株が求められている。

 最近になって、クロレラ成分を含有する 成物について新たな用途が模索されるよう なり、特許文献1の血管新生阻害剤及び抗老 化剤、特許文献2の抗老化化粧料などが開示 れている。さらに、特許文献3には、SOD様物 を含む原料を利用した活性酸素抑制組成物 開示されており、SOD様物質を含む原料の一 としてクロレラが挙げられている。SOD(スー パーオキシドジスムターゼ)は、スーパーオ シドアニオンを速やかに消去することによ 、スーパーオキシドアニオンにより、さら スーパーオキシドアニオンに由来する他の 性酸素、特にヒドロキシルラジカルによる 化的損傷を抑制し、酸化障害を防御してい 。近年、活性酸素による有害な作用が多々 告されており、クロレラのように古くから 取され、安全性が確立されたものの中で、 性酸素消去効果が高い新規株が見つかれば 健康食品から医薬品まで幅広い範囲に渡る 用が期待できる。

 さらに、活性酸素消去能が特に高いクロレ が、実際にインビボでどのような生理活性 示すかは分かっておらず、このようなクロ ラのインビボにおける効果が実証できれば 健康食品あるいは医薬品としての有効利用 期待される。

国際公開2003/084302号公報

特開2006-241036号公報

特開2000-224970号公報

 従って本発明は、暗培養において高い増 能力及びクロロフィル含有量を持ち、且つ 活性酸素消去能が特に高いクロレラ属の新 株、および、活性酸素消去能が高いクロレ を含有する、有用な生理活性を持つ組成物 提供することを課題とする。

 本発明者らは、上記課題を解決すべく研 を重ねた結果、暗培養下において増殖可能 あり、クロロフィル含有量および活性酸素 去能が高いクロレラ属の自然変異株を単離 ることに成功し、またさらに、前記株を動 に経口投与した場合の効果を実証し、本発 を完成した。

 すなわち本発明は、暗培養下で増殖可能 あって、クロロフィル含有量並びに活性酸 消去能が高いことを特徴とする、クロレラ J005株(受託番号:FERM BP-10949)である。

 本発明者らは、野外から採取してきたク レラを長時間かけてスクリーニングした結 、暗培養で増殖する30株のクロレラ属の微 藻を得ることに成功した。その後さらに研 を続け、この30株の中から、暗培養下におい て、増殖能力及びクロロフィル含有量並びに 活性酸素消去能が高いクロレラ属の自然変異 株を分離し、これをJ005株(受託番号:FERM BP-109 49)、と命名した。この株は暗培養下において 、25℃、3日間で十分な細胞増殖を示す。また 、前記培養下におけるクロロフィル含有量を 測定した結果、全クロロフィル含有量が乾燥 重量で30 mg/g以上、クロレラ蛋白0.1mgあたり 活性酸素消去能がSOD 45pgと同等以上と高い を示した。また、自然変異株であるため、 制的に変異をおこさせたものと異なり、安 性が高く、健康食品等として利用するのに めて適している。

 また、上記株を含有する組成物を老化促 マウスに経口投与した結果、痴呆症および トレスに対する改善効果が見られた。クロ フィル含有量が高いクロレラは従来から報 されているが、痴呆症、ストレスに対する 告はこれまでなく、前記効果は高い活性酸 消去能を有するクロレラに基づく可能性が る。また、SODを動物に投与することにより 本発明のクロレラ株と同程度またはそれ以 に痴呆症およびストレスに対する改善効果 見られたという報告はないため、上記の効 は、SODや活性酸素消去活性をもつ物質全て 得られるものではなく、活性酸素消去能が いクロレラ独自の効果と考えられる。

 したがって、本発明は、クロレラ蛋白0.1mg たりの活性酸素消去能がSOD 45pgと同等以上 あるクロレラを有効成分として含有する、 呆症または認知症を予防または軽減するた の組成物、並びに、ストレスあるいは不安 緩和するための組成物に関する。
 本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物の脳代 を活発にして記憶力、記銘力あるいは脳機 を改善し、パーキンソン病、脳血管障害、 ルツハイマー病、プリオン病等の脳・神経 患や高次脳機能障害を予防、治療または改 させるための組成物、並びに、哺乳動物に してアンチエイジング効果を与える組成物 関する。
 前記組成物は、健康食品あるいは医薬とし 利用できる。

 本発明にかかるクロレラ属の新規株は、 培養下において優れた増殖能力を有し、且 前記培養下において高いクロロフィル含有 並びに活性酸素消去能を示す。また、前記 を含有する組成物は、痴呆症、認知症、脳 神経疾患、高次脳機能障害、記憶力・記銘 異常、不安およびストレスに対する改善効 、並びにアンチエイジング効果を有する。

クロレラ属J001株、J005株、J008株、J009株 の増殖曲線を示すグラフである。 クロレラ属J005株、J008株、J009株のクロ フィル含有量を示す棒グラフである。 クロレラ属J005株、J006株、J008株、J009株 より作成した製剤および2つの従来製品の、0. 1mgあたりの活性酸素消去能(活性酸素除去率) 示す棒グラフである。 クロレラ属J005株、J006株、J008株、J009株 より作成した製剤および2つの従来製品の、0. 1mgあたりの活性酸素消去能(SOD換算値)を示す グラフである。 クロレラ成分入り飲料水の作成プロト ールの模式図である。 老化促進マウスを用いた、クロレラ成 の痴呆抑制、ストレス抑制、全身的老化抑 に対する効果についての実験プロトコール 模式図である。 クロレラ属J005株成分を含む飲料水、従 来クロレラ製剤成分を含む飲料水、普通飲料 水を4ヶ月間飲ませた、老化促進マウスにお る1分間の移動距離の折れ線グラフである。 クロレラ属J005株成分を含む飲料水、従 来クロレラ製剤成分を含む飲料水、普通飲料 水を4ヶ月間飲ませた、老化促進マウスにお る20分間の移動距離の棒グラフである。 クロレラ属J005株成分を含む飲料水、従 来クロレラ製剤成分を含む飲料水、普通飲料 水を4ヶ月間飲ませた、老化促進マウスにお る不安指数の棒グラフである。 クロレラ属J005株成分を含む飲料水、 来クロレラ製剤成分を含む飲料水、普通飲 水を4ヶ月間飲ませた、老化促進マウスにお る20分間の糞便数の棒グラフである。 クロレラ属J005株成分を含む飲料水、 来クロレラ製剤成分を含む飲料水、普通飲 水を4ヶ月間飲ませた、老化促進マウスにお る受動的回避学習テストの結果の棒グラフ ある。 クロレラ属J005株のリボソームRNAの部 配列である。

 暗培養とは、日光照射を利用せず、有機 合物を炭素源およびエネルギー源として培 を行う、従属栄養的培養を意味する。

 本発明において、「増殖能力が高い」と 、20~40℃、好ましくは25~35℃において、約2~3 日程度の培養期間で10倍以上の増殖率を示す と、より好ましくは20倍以上、特に好まし は30倍以上の増殖率を示すことをいう。また 、「クロロフィル含有量が高い」とは、全ク ロロフィル含有量が乾燥重量で約25mg/g以上で あること、より好ましくは約30mg/g以上である ことを意味する。また、「活性酸素消去能が 高い」とは、クロレラ蛋白0.1mgあたりの活性 素消去能がSOD37.5pgと同等以上、より好まし は41.25pgと同等以上、特に好ましくは45pgと 等以上であることを意味する。

 本発明にかかるJ005株は、配列番号1の部分 列をもつことが確認されたが(実施例9参照) J005株を継代培養するうちに、配列が若干異 る可能性はあり、当然のことながらそのよ な株も本発明にかかるJ005株に含まれる。す なわち本発明にかかるJ005株には、J005株に由 する変異株も含まれる。例えば、配列番号1 と約99.5%以上(特に約99.8%以上)の相同性をもち 、クロレラ蛋白0.1mgあたりの活性酸素消去能 、SOD蛋白40pgの活性酸素消去能と同等または それ以上であるクロレラ株は、J005株に由来 る株と見なすことができ、本発明のJ005株に まれる。
 塩基配列は、生菌、死菌、または菌由来の 燥粉末からPCR法等により決定することがで る。

増殖能力の測定
 増殖能力は、液体倍地(グルコース15 g、NaNO 3  2 g、MgSO 4 ・7H 2 O 0.2 g、CaCl 2 ・2H 2 O 0.05 g、クエン酸鉄アンモニウム 0.02 g、K 2 HPO 4  0.8 g、KH 2 PO 4  0.2 g、酵母エキス 1g、A-5溶液 1250 μlを1L 水道水に溶解したもの)を用いて、振盪培養 、25℃にて測定した。
 A-5溶液*:H 3 BO 3  2.86g、MnCl 2 ・4H 2 O 1.81g、ZnSO 4 ・7H 2 O 0.22g、CuSO 4 ・5H 2 O 0.08g、Na 2 MoO 4  0.021gを純水1リットルに溶解し、濃硫酸1滴 加えたもの

クロロフィル含有量の測定
 本発明における全クロロフィル含有量は、 類研究法に記載されている簡易測定法で行 た。クロレラ藻体のメタノールおよびアセ ン抽出物を、650nmおよび665nmにて吸光度を測 定し、以下の計算式で全クロロフィル量を算 定した。
全クロロフィル量(μg/ml)=25.5×650nm吸光度測定 +4.0×665nm吸光度測定値

活性酸素消去能の測定
 本発明における活性酸素消去能は、高水溶 ホルマザンを生成するテトラゾリウム塩を ちいた、NBT法を用いて測定した。
 具体的には、クロレラ株を100℃で5分間熱処 理したのち凍結乾燥を行い、水で懸濁したの ち超音波破細装置を用いて処理し、遠心後に 上清を回収してBCAアッセイキット(PIERCE社製) 用いて総蛋白量を測定した。上清を純水で 釈して、たんぱく質0.1mgを含む20マイクロリ ットルの溶液とし、その活性酸素消去能を、 高水溶性ホルマザンを生成するテトラゾリウ ム塩をもちいた、NBT法を用いて測定した。

野外からの採取と系統の確立
 野外から採取した緑藻をCarbenicillin(50μg/ml) りの25%デットメル液(0.25g KNO 3 , 0.175g KH 2 PO 4 , 0.075g K 2 HPO 4 , 0.075g MgSO 4 ・7H 2 O, 0.025g NaCl, 0.01g CaCl 2 ・7H 2 Oに水道水を加えて滅菌)に移植したのち弱光 、25℃で2週間静置培養した。静置培養した 料を滅菌水で10倍に希釈したのちVoltexで10分 間攪拌した。希釈した試料をさらに段階的に 10倍希釈したもの(100倍、1000倍、10000倍、100000 倍希釈)を作成した。
 それらの希釈試料50μlをCarbenicillin(50μg/ml)入 りベネッケ寒天培地(0.2g NH 4 NO 3 , 0.1g CaCl 2 , 0.1g KH 2 PO 4 , 0.1g MgSO 4 ・7H 2 O, 15gアガロースを水道水1Lに溶解したもの)10  mlに懸濁したのち、ペトリディッシュに注 して凝固した。弱光下、25℃で培養して増殖 してきたコロニーから、大きいもの、緑の濃 いものを採取し増殖用斜面培地(グルコース15  g、NaNO 3  2 g、MgSO 4 ・7H 2 O 0.2 g、CaCl 2 ・2H 2 O 0.05 g、クエン酸鉄アンモニウム0.02 g、K 2 HPO 4  0.8 g、KH 2 PO 4  0.2 g、酵母エキス 1g、A-5溶液 1250μl 、寒  15gを1Lの水道水に溶解したもの)に移し、25 ℃で5日暗培養した後、コロニーの育成が良 なものを選択して14℃で保存した。

培地
 増殖用培地は以下のものを使用した。
斜面培地:グルコース15 g、NaNO 3  2 g、MgSO 4 ・7H 2 O 0.2 g、CaCl 2 ・2H 2 O 0.05 g、クエン酸鉄アンモニウム 0.02 g、K 2 HPO 4  0.8 g、KH 2 PO 4  0.2 g、酵母エキス 1g、A-5溶液 1250 μl、寒  15gを1Lの水道水に溶解したもの。
液体培地:斜面培地から、寒天を除いたもの 用いた。

 上記方法により、30の分離株を得た。こ 30株について、25 ℃、暗黒下で5日間振盪培 し、1、4、5日目に細胞ペレットについて、 の濃さ、細胞量を相対評価した。増殖性、 の濃さは、各株でかなり異なった。増殖能 、クロロフィル量、活性酸素消去能を測定 、その全て(特に活性酸素消去能において) 高い値を示す株を単離し、JOO5株と命名した この株は、独立行政法人産業技術総合研究  特許生物寄託センターに、2006年12月11日付 で寄託され、受託番号FERM P-21127が付された 、2008年2月12日付けで国際寄託に移管が申請 れ、受託番号FERM BP-10949(受領番号FERM ABP-109 49)が付された。

 J005株の菌学的性質を以下に示す。

形態と染色性
 単細胞で、球形、2.8~3.9 × 3.2~4.2μmの大き である。細胞内にカップ状の葉緑体を1個、 レノイド1個を持つ。ルテニウムレッドで赤 色に染まる。

増殖
(1)生育温度20~40℃。生育pH 5~9、最適pH は7.2 ある。
(2)無性生殖による細胞分裂で2~6個の娘細胞を 形成して増殖する。
(3)明培養で、光合成をおこない独立栄養で増 殖するが、暗培養下、グルコースを炭素源と した従属栄養でも増殖する。
(4)光合成のみの増殖よりも、従属栄養で培養 するほうが、はるかに増殖がよい。
(5)通常のクロレラは、暗培養で増殖させると クロロフィルの産生量がおちて、緑色が退色 するが、この株は、暗培養増殖でも、明培養 下で増殖したものと、緑色の濃さに遜色がな く、クロロフィルの産生量が落ちないのが特 徴である。

分類
 形態的な特徴、染色性、増殖様式、DNA分析 ら、J005株はChlorella vulgarisに分類される。
 DNA解析の結果、J005株は、公知のどの株とも 異なることから、新規の株であると判断した 。

 以下の実施例2~9においてJ005株につき、増 殖能力、クロロフィル含有量、活性酸素消去 能、痴呆抑制作用、抗ストレス作用および遺 伝子配列を調べた。

増殖能力
 上記30株のうち、特に優れた増殖性を示す3 (J001株、J008株、J009株と命名)とJ005株につい 増殖能力を測定した。クロレラ各株をslant ら液体培地に移した後、暗所にて一晩振盪 培養した。1.0 × 10 7 /mlに液体培地で調整し、25℃170rpmで暗所にて 盪培養し、24h毎に一部を採取して、細胞数 カウントし、細胞濃度を算定した。

 振盪培養時における培養時間と細胞数の を以下に示す(グラフを図1に示す)。

 上記測定結果から、72時間後の増殖率を計 すると、J005株が33.4倍、J009株が17.3倍、J008株 が13.9倍、J001株が12.7倍であった。これにより 、上記各株が、暗培養下において、25℃・3日 間程度で十分に培養が可能な、増力能力の優 れた株であることが分かった。特にJ005株は れた増殖率を示した。
 なお、この結果は三角フラスコ内での振盪 養によるものであり、培地の濃度を濃くし タンク培養を行った場合は、さらにかなり 殖率が高くなることが期待できる。

クロロフィル量の測定
 上記30株のうち、特に緑色の濃い2株(J008株 J009株)と J005株について、以下の手順により 、クロロフィル量を測定した。

1)クロロフィルの抽出
 秤量したクロレラ乾燥末を乳鉢に入れ、5倍 量(重量)の石英砂を加えて、均一になるよう かき混ぜた。これに、50mMリン酸緩衝液、pH7 .5を加えて湿らせ、粉砕した。
 緩衝液の4倍量のメタノールを粉砕しながら 徐々に加えていき(80%メタノール抽出)、上清 メスフラスコに入れた。さらに粉砕しなが 80%メタノール(50mMリン酸緩衝液、pH7.5)を加 て抽出し、上清をメスフラスコに加えた。 の抽出操作を再度行った後、同様に同量の セトンによって抽出し、メタノール抽出液 加えた。
2)クロロフィルの測定
 Arnonらの方法(藻類研究法、西澤一俊・千原 雄 編集、共立出版、1979年)に従い、次式を 用いて算出した。
 全クロロフィル量(μg/ml)=25.5×650nm吸光度測 値+4.0×665nm吸光度測定値

 上記式で算出した、抽出液中の全クロロフ ル量(μg/ml)から、クロレラ藻体乾燥重量1g当 たりの全クロロフィル量(mg/g)を次式により求 めた。
クロレラ藻体乾燥重量1g当たりの全クロロフ ル量(mg/g)
=抽出液中の全クロロフィル量(μg/ml)í1000×抽 液量(ml)í藻体乾燥重量(g)
 結果を図2にまとめる。

 図2に示すように、J005株、J008株、J009株は 、暗培養において全クロロフィル含有量が乾 燥重量で30mg/g以上であり、暗培養においても 多量のクロロフィルを生産した。

活性酸素消去能の測定
 実施例3の3株(J005株、J008株、J009株)と任意に 選び出した1株(J006株と命名)について、活性 素消去能を測定した。
 各株について暗培養を行い、100℃で5分の熱 処理を行ったのち凍結乾燥を行った。従来製 品である市販のクロレラ製剤A及びB(従来製品 A及び従来製品B)と凍結乾燥した上記のクロレ ラ株を水で懸濁したのち超音波破細装置を用 いて処理した。遠心後に上清を回収してBCAア ッセイキット(PIERCE社製)を用いて総蛋白量を 定した。これらの上清を純水で希釈して、 んぱく質0.1mgを含む20マイクロリットルの溶 液とし、その活性酸素消去能を高水溶性ホル マザン生成するテトラゾリウム塩を用いたNBT 法を用いて測定した。
 また、リコンビナントSOD蛋白(Wako純薬製)を 水で溶解し、500 pg/ml、250 pg/ml、125 pg/ml、6 2.5 pg/ml、31.25 pg/ml、16.125 pg/ml、8 pg/ml、4 pg /ml、2 pg/ml、1 pg/ml、0.5 pg/ml、0.25 pg/ml、0.125  pg/ml、0 pg/mlの濃度の溶液を用いて、NBT法で 活性酸素消去能を測定し標準曲線を作成して SODへの換算を行った。
 測定結果を図3(活性酸素除去率)および図4(SO D換算値)に示す。

 図3で示すように、活性酸素除去率は、従 来製品Aでは27%、従来製品Bでは16.5%であった に対して、J005株では66.23%であった。これをS OD蛋白の活性酸素消去能に換算すると、従来 品Aでは10.0pg/ml、従来製品Bでは0.11pg/mlであ のに対して、J005株では51.6 pg/mlと従来製品 約5倍以上の活性を示し、培養クロレラ株中 最も活性酸素消去能が高かった。

 なお、J005株、J008株、J009株はいずれも、 施例3において全クロロフィル含有量が乾燥 重量で30mg/g以上と高値であったが、活性酸素 消去能については、J008株は活性酸素除去率 20%未満であり、クロロフィル含有量と活性 素消去能が相関しないことが分かった。

 以下、活性酸素消去能の高いクロレラを 実際に動物に経口投与した場合の生理活性 調べる実験を行った。

クロレラ成分含有飲料水の作成
 クロレラ培地(組成は[0023]に記載)を用いて ロレラを培養して、培養後、遠沈(3000 rpm 10 分)したのち水で再懸濁した。100℃で5分加熱 理したのちに凍結乾燥をおこなった。乾燥 たクロレラあるいは従来品のクロレラ製剤 水を加えて懸濁したのち超音波破砕装置を いて菌体を破砕処理した。その後4℃で一晩 静置したのちに上清を回収した。上清中の総 蛋白濃度をBCAアッセイ法で定量したのちに0.0 3mg/mlの総蛋白濃度になるように水で希釈した 。作成工程の模式図を図5にしめす。

老化促進マウスを用いた新規クロ レラ株の活動活性にたいする影響
 14週齢の老化促進マウスSamP8マウス(SamP8マウ スは生後16週齢くらいから脳血管の障害を基 として脳組織の病理学的変性をきたし、そ 結果として、学習能力・記憶能力が顕著に 下してくる)に対して、普通飲料水、J005株 有飲料水(0.03mg/ml総蛋白量)、従来製クロレラ 成分含有飲料水(0.03mg/ml総蛋白量)を与えた群 作成して、以下の項目について検討した。 の実験プロトコールについては図6に示す。 活動性の指標としてはオープンフィールドテ ストを行い、20分間の総移動距離を用いた。
 オープンフィールドテストでは、40cm×30cmの 箱の底面に10cm四方の区画を描いたフィール の中にマウスを投入し、その環境における 定時間内での移動距離(移動区画数)によって 活動性を計測することができる。

 マウス投入後1分間の移動区画数を20分間 定した。そして1分ごとの移動距離(移動区 数)をグラフにまとめたのが図7である。さら にそのグラフを20分間での移動距離(移動区画 数)にまとめたものが図8である。

 図7、図8に示されるとおりJ005株を含む飲 水を4ヶ月間飲ませた群では、20分間の移動 離が普通飲料水を飲ませていた群に比較し 有意に向上していた。一方、従来製品Aにお いては、普通飲料水と有意な差はみられなか った。それらの結果より、従来のクロレラ製 剤には認められなかったマウスの老化抑制作 用がJ005株を摂取することによって得られる とが解った。

老化促進マウスを用いたストレス 対応性テスト1
 オープンフィールドテストにおいては、尻 を捕まれて新しい環境に移動させられた瞬 に、マウスは最大の不安・恐怖を感じ、そ 後感情が安静してから新しい環境の探索を 始する。不安・恐怖の程度が低いと、マウ の感情はすぐに安定するので、装置投入後 期から活発な移動を行うが、不安・恐怖が い場合には、感情の安定に長時間を要する めに、最大限に移動行動を行うようになる での時間が長くなる。すなわち、移動量の 寡が、マウスの活動性や探索傾向の度合い 表すのに対して、移動量の時間経過による 化率は、マウスの不安・恐怖を示すと考え れる(文献:マウス表現型解析プロトコール  秀潤社 および、Takahashi A, Kato K, Makino J,  Shiroishi T, Koide T. Multivariate analysis of tempor al descriptions of open-field behavior in wild-derived  mouse strains. Behav Genet. 2006 Sep;36(5):763-74.) そこで、マウスの不安・恐怖の程度を検証 るために、実施例5の実験結果に基づいて、 ウス投入後0-5分間および15-20分間における 動区画総数を計算し、以下の式で不安指数 定義して検討したものを図9に示す。
 不安指数=(15-20分間の移動区画総数)í(0-5分 の移動区画総数)

 普通飲料水を与えた群と比較して、J005株 成分を含む飲料水を与えた群では不安指数が 有意に低下していた。また従来クロレラ製剤 (従来製品A)成分を含む飲料水を与えていた群 では普通飲料水と比較してむしろ不安指数が 上昇するという結果が得られた。

老化促進マウスを用いたストレス 対応性テスト2
 マウスは新しい環境に置かれた場合、移動 動の減少とともに脱糞数が増加することが られている。すなわち脱糞数が多い個体は 安度が高く環境への順応性に劣ると考えら ている。そこで、普通飲料水、J005成分含有 飲料水、従来クロレラ製剤(従来製品A)成分含 有飲料水を飲ませた3群についてマウス投入 20分間の脱糞数を数えて比較検証した結果を 図10に示す。

 普通飲料水を与えた群と比較して、J005株 を含む飲料水を与えた群では有意に脱糞数が 低下していた。また従来製品A成分を含む飲 水を与えていた群では普通飲料水と比較し むしろ脱糞数が上昇するという結果が得ら た。

老化促進マウスを用いた痴呆抑制 に対する効果の検討
 普通飲料水、J005成分含有飲料水、従来クロ レラ製剤(従来製品A)成分含有飲料水を4ヶ月 飲ませた老化促進マウスSamP8マウスについて 、以下に記載する装置とプロトコールを用い て、受動回避学習テストを行い、新規クロレ ラ株の痴呆に対する抑制効果について検討し た。結果を図11に示す。

 受動的回避学習とは、「ある行動を行わな こと」によって嫌な刺激を回避する学習の 称である。その中でもっとも一般的なもの ステップスルー式受動回避テストである。 のテストでは、明るい部屋と暗い部屋が小 な穴で連結した装置を用いる。
 マウスを明るい部屋に入れると、マウスは 能的に明室を嫌って暗室に逃げ込もうとす 。そこで電気刺激によるショックを与える 電気ショックを与えた10分後そして24時間後 に同じ実験を行うと、痛みを記憶しているマ ウスは暗い部屋に入ろうとしないが、忘れて しまったマウスは暗い部屋に入る。この実験 では明るい部屋にとどまる時間で学習・記憶 能力を評価する。本研究では、電気刺激装置 としてトキワサイエンス社製のCUY21を用いた 刺激は、電圧125V 電流0.01A 刺激時間100msec 行い、また300秒を超えて暗室に入らなかっ 場合はそこで実験終了とした(cut off time 300  sec)。

 電気刺激後10分においても24時間において も、J005株含有飲料水を与えられた群では、 通飲料水あるいは従来クロレラ製剤(従来製 A)成分含有飲料水を与えられた群と比べて 憶の持続時間が有意に延長していた。

クロレラ28S rRNA遺伝子配列の解析
 クロレラJ005株から、ISOPLANT(ニッポンジーン )を用いたベンジルクロライドによる抽出法 よりゲノムDNAを調製した。次に、NCBI GeneBank に記載されているクロレラの28Sリボソーマル RNA遺伝子の配列(AB237692)に基づき、オリゴヌ レオチドプライマーS1 (5'-tcgacctgagctcaggcaag-3') 、および、プライマーAS1(5'-tggcccacttggagctctca-3' )プライマーS2 (5'-gctggagctcgtttcagtcg-3')、および 、プライマーAS2(5'-gctcgggtagaccaccgaca-3')合成し 。これらのS1+AS1およびS2+AS2プライマーペア 用い、上記のように、それぞれの藻体から 製したゲノムDNA(約0.5μg)を鋳型として、Qiagen MasterMixPCR Kit(Qiagen 社製)を用いてPCR反応を行 った。PCR反応は、まず、95℃で15分間、次い 94℃で1分間、50℃で1分間、さらに72℃で1分30 秒間保温した後、94℃で1分間、次いで50℃で1 分間、さらに72℃で1分間30秒を1サイクルとす る保温を30サイクル行なった。PCR産物をアガ ースゲル電気泳動してエチジウムブロマイ で染色した結果、いずれのサンプルにおい もS1+AS1プライマーペアを用いた場合は約1100 bpのS2+AS2プライマーペアを用いた場合は約1000 bpのDNA断片が検出された。これらの断片を含 ゲル部分をそれぞれ切り出した後、QIAquick  Gel Extraction Kit(キアゲン)を用いゲル部分か DNAを回収した。回収されたDNA(約1.0 μg)をTA ローニング法によってpGEM-T Easy Vector (プロ メガ社製)に挿入した。大腸菌株HB101に形質導 入したのち大腸菌株をTB培地で増殖し、大腸 内のプラスミドDNAをQiagen Maxi EndoFree plasmid  purification Kitを用いて,回収した。回収した ラスミドDNAをテンプレートとして,NCBI GeneBa nkに記載されているクロレラの28Sリボソーマ RNA遺伝子の配列(AB237692)に基づきシーケンス 用のプライマーを6本合成した(Seq1-Seq6)を設計 した。Seq1(5'-gaacttaagcatatcaataa-3')、Seq2(5'-gaaagatg aaaagaactttg-3')、Seq3(5'-gtggcaaacccatgaagcgc-3')、Seq4(5 '-cgaatgattagaggctcagg-3')、Seq5(5'-gtgcgaggtccccatgagta-3' )、Seq6(5'-atcgaatcattcggagatag-3')。ABI PRISM DyeTermin ator Cycle Sequencing Ready Reaction Kit (パーキン エルマー・ジャパン)によってシークエンス ンプルを調製し、これをDNAシーケンサー PRI ZM310にかけて塩基配列を解析した。得られた2 8SリボソーマルRNA遺伝子の塩基配列を既報の ロレラ属緑藻の28SリボソーマルRNA遺伝子の 基配列と比較した。

 28SリボソーマルRNA遺伝子の塩基配列を解 した結果、J005株は配列番号1に示す塩基配 を有していた。

 [結論]
 実施例2ないし4から、本発明にかかるクロ ラ属J005株が、暗培養下においても非常に高 増殖力、クロロフィル生産力及び活性酸素 去能を示すことが分かった。また、実施例5 および8から、従来のクロレラ製剤と比較し 、全身的老化のみならず脳の老化を顕著に 制することが、実施例6および7から、ストレ ス対応性を向上させることが分かった。

[考察]
 上記実施例において、J005株成分を含有する 飲料水を摂取したSamP8マウス群では、普通飲 水あるいは従来製クロレラ製剤成分を含有 る飲料水を摂取したSamP8マウス群に比較し 顕著に学習能力・記憶力が増強した(SamP8マ スは生後16週齢くらいから脳血管の障害を基 盤として脳組織の病理学的変性をきたし、そ の結果として、学習能力・記憶能力が顕著に 低下してくる)。さらにJ005株の成分は、精神 安定させ、環境ストレスから生体を防御す 効果も示した。
 この理由として、活性酸素消去能力が高い ロレラに含まれる成分が、脳血管の障害抑 に働いたか、または神経細胞に直接あるい 神経膠細胞に働いて神経細胞の減少や変性 抑制し、その結果として、脳の神経細胞の 少や変性が抑えられて学習能力や記憶力の 持につながったことが考えられる。また、 神を安定させる効果につながったものと考 られる。
 したがって、活性酸素消去能が高いクロレ を有効成分として含む組成物は、ヒトを含 哺乳動物の痴呆症あるいは認知症を予防ま は軽減するため、脳・神経疾患、高度脳機 障害、記憶力・記銘力異常を予防、治療ま は改善するため、ヒトを含む哺乳動物に対 るアンチエイジング効果を得るため、もし は、ヒトを含む哺乳動物のストレスあるい 不安を緩和するための、医薬あるいは健康 品として有用であると考えられる。

寄託された生物材料 
(1)寄託機関の名称・あて名
 名称:独立行政法人産業技術総合研究所 特 生物寄託センター
 あて名:日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1  中央第6(郵便番号305-8566) 
(2)寄託された微生物
 クロレラ・ブルガリス(Chlorella vulgaris)J005
  原寄託日:2006年12月11日
  国際寄託への移管請求日:2008年2月12日
  受託番号 FERM BP-10949     
  (原国内受託番号 FERM P-21127)

配列番号1 クロレラ属J005株のリボソームRN Aの部分配列