木田信三 (〒03 東京都墨田区横川一丁目17番7号 日本たばこ産業株式会社内 Tokyo, 13086, JP)
SAKUMA, Yuzuru (17-7 Yokokawa 1-chome, Sumida-k, Tokyo 03, 13086, JP)
日本たばこ産業株式会社 (〒22 東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 Tokyo, 10584, JP)
KIDA, Shinzo (17-7 Yokokawa 1-chome, Sumida-k, Tokyo 03, 13086, JP)
木田信三 (〒03 東京都墨田区横川一丁目17番7号 日本たばこ産業株式会社内 Tokyo, 13086, JP)
| シガレットのための包材を形成するウエブを走行させる工程と、 前記ウエブの走行過程にて、前記ウエブの一方の面に液状の燃焼抑制剤を塗布し、この燃焼抑制剤のバンド層を形成するための工程であって、前記バンド層は前記ウエブの幅方向に全幅に亘って延び、且つ、前記ウエブの走行方向に所定の間隔を存して配置される、工程と、 前記ウエブの走行過程にて、燃焼抑制剤塗布される前又は後に、前記ウエブに水を塗布する工程と、 前記燃焼抑制剤及び水が塗布されたウエブを乾燥する工程と を備える、シガレットのための包材の製造方法。 |
| 前記水を塗布する工程は、前記バンド層が形成される前に実施され、水は前記ウエブの前記一方の面にその全域に亘って塗布される、ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 |
| 前記液状の燃焼抑制剤は、水に比べて高い粘性を有する、請求項2に記載の製造方法。 |
| 前記液状の燃焼抑制剤は、アルギン酸ナトリウムの水溶液である、請求項3に記載の製造方法。 |
| 前記水溶液は、2~4重量%のアルギン酸ナトリウムを含む、請求項4に記載の製造方法。 |
| 前記水を塗布する工程は、前記燃焼抑制剤が塗布された後に実施され、水は前記ウエブの他方の面にその全域に亘って塗布される、ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 |
| 前記水は、前記ウエブの前記一方の面にて、前記燃焼抑制剤が塗布された以外の前記ウエブの領域のみに塗布される、ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 |
| 液状の燃焼抑制剤は、グラビアローラ及びスクリーンローラの一方を使用して前記ウエブに塗布され、 水は、塗布ローラを使用してウエブに塗布される、請求項1に記載の製造方法。 |
| 液状の燃焼抑制剤は、スクリーンローラを使用して前記ウエブに塗布され、 水は、グラビアローラを使用してウエブに塗布される、請求項7に記載の製造方法。 |
| 前記スクリーンローラの回転は、前記ウエブに塗布された水の位置に応じて制御される、ことを特徴とする請求項9に記載の製造方法。 |
本発明は、シガレットのための包材を製 する方法に関する。
近年、低延焼性を有したシガレットが開 されている。このシガレットはたとえ着火 れたままの状態で可燃物上に置かれても、 燃物が延焼する可能性を低下させる(例えば 、特許文献1)。
特許文献1のシガレットは紙製の包材を含 み、この包材は燃焼抑制剤からなる複数のバ ンド層を有する。これらバンド層はシガレッ トの全周を囲み且つシガレットの軸線方向に 所定の間隔を存して配置されている。
より詳しくは、上述した包材を製造する 法は、包材となるウエブを走行させながら ウエブに液状の燃焼抑制剤を間欠的に塗布 ることにより、ウエブにバンド層を形成し この後、ウエブとともにバンド層を乾燥さ る。
特許文献1に開示された製造方法は、バン ド層を形成するにあたり、ウエブへの燃焼抑 制剤の塗布処理を複数回に分けて実施し、そ して、各塗布処理の直後にウエブの乾燥処理 をそれぞれ実施する。
特許文献1の製造方法によれば、燃焼抑制 剤の塗布処理及び乾燥処理が複数回に分けて 実施されるので、各塗布処理のために要求さ れる燃焼抑制剤の塗布量は少なくて済む。そ れ故、各塗布処理後、燃焼抑制剤が塗布され たウエブの塗布領域が乾燥処理により収縮す るとしても、塗布領域以外のウエブの未処理 領域に生じる皺は最少限に抑制され、ウエブ 、即ち、包材品質を維持できるものと考えら れる。
しかしながら、特許文献1の製造方法の場 合、塗布処理毎に燃焼抑制剤の塗布装置が必 要になるばかりでなく、乾燥処理のための乾 燥装置もまた塗布処理毎に要求される。それ 故、特許文献1の製造方法を実施する製造設 自体のみならず、製造設備の保守点検に多 な費用が掛かり、低延焼性シガレットのた の安価な巻紙を提供することができない。
本発明の目的は、品質に優れたシガレッ のための包材を安定し且つ安価に製造する とができる方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の製造
法は、シガレットのための包材を形成する
エブを走行させる工程と、ウエブの走行過
にて、ウエブの一方の面に液状の燃焼抑制
を塗布し、この燃焼抑制剤のバンド層を形
するための工程であって、バンド層はウエ
の幅方向に全幅に亘って延び、且つ、ウエ
の走行方向に所定の間隔を存して配置され
、工程と、ウエブの走行過程にて、燃焼抑
剤が塗布される前又は後に、前記ウエブに
を塗布する工程と、燃焼抑制剤及び水が塗
されたウエブを乾燥する工程と
を備える。
上述の製造方法によれば、ウエブが乾燥 理を受ける前、ウエブには水が塗布されて るので、この後、ウエブが乾燥されても、 エブ全体の収縮を一様にすることができ、 の無いウエブ、即ち、ハンド層を有し且つ の無いシガレットのための包材が製造され 。
具体的には、水を塗布する工程は、燃焼 制剤が塗布される前に実施され、そして、 はウエブの一方の面にその全域に亘って塗 される。
この場合、液状の燃焼抑制剤は、水に比 て高い粘性を有しているのが望ましく、具 的には、液状の燃焼抑制剤は、アルギン酸 トリウムの水溶液である。
一方、水を塗布する工程は、燃焼抑制剤 塗布された後に実施されてもよく、この場 、水はウエブの他方の面にその全域に亘っ 塗布される。
更に、水は、ウエブの一方の面にて、燃 抑制剤が塗布された領域以外のウエブの領 のみに塗布されてよい。この場合、液状の 焼抑制剤は、スクリーンローラを使用して 記ウエブに塗布され、水は、グラビアロー を使用してウエブに塗布される。
本発明の包材の製造方法は、ウエブの乾 処理を実施する前に、ウエブに水を塗布す 。それ故、ウエブへの液状の燃焼抑制剤の 布に拘わらず、ウエブが乾燥処理されても 燃焼抑制剤のバンド層を有し且つ皺の無い 材の製造が可能となる。
ウエブに対する燃焼抑制剤の塗布処理や 燥処理はそれぞれ1回で済むので、製造方法 を実施する設備は大幅に簡略化され、安価な 包材の提供が可能となる。
図1は低延焼性のフィルタシガレットを示 す。このフィルタシガレットは、シガレット 2と、このシガレット2の一端に隣接して配置 れたフィルタ6とを含み、これらフィルタ6 びシガレット2はチップペーパ4の巻付けによ り互いに接続されている。シガレット2は、 たばこTと、この刻みたばこTを棒形状に包み 込む包材8とを有する。包材8には複数のバン 層10が形成され、これらバンド層10はシガレ ット2に低延焼性を提供する。より詳しくは バンド層10は一定の幅Hを有し、シガレット2 全周に亘って延び、更に、シガレット2の軸 線方向に所定のピッチPを存して配置されて る。例えば、バンド層10の幅H及びピッチPは れぞれ、7mm、27mmである。
包材8は、図2に示されるウエブWを所定の さ毎に切断して得られ、ウエブWには、上述 した幅H及びピッチPのパターンにて、バンド 10が形成されている。バンド層10は液状の燃 焼抑制剤、具体的にはアルギン酸ナトリウム の水溶液をウエブWに塗布し、この後、ウエ Wを乾燥させることで得られる。なお、水溶 は、アルギン酸ナトリウムを2~4重量%含む。
バンド層10が形成されたウエブWはシガレ ト製造機に供給され、このシガレット製造 はウエブWを使用して、バンド層10を有する ガレット2を製造する。
図3は、上述したウエブWを製造するため 製造設備を概略的に示し、この製造設備は 1実施例の製造方法を実施する。
製造設備はウエブWの繰出しリールR1を備 、この繰出しリールR1は巻取りリールR2に向 けてウエブWを繰出し経路に沿って繰出し、 の後、繰出されたウエブWは巻取りリールR2 巻取られる。
繰出し経路には塗布装置12が配置されて る。この塗布装置12は、グラビアローラ14及 ピンチローラ16を含み、繰出し経路はグラ アローラ14とピンチローラ16との間を通過し それ故、これらグラビアローラ14及びピン ローラ16はウエブWを挟み込むことができる ウエブWが繰出し経路に沿い、リールR1から ールR2に向けて走行され、そして、塗布装置 12を通過するとき、グラビアローラ14はウエ Wの片面、即ち、その裏面にアルギン酸ナト ウムの水溶液を間欠的に塗布し、前述のパ ーンのバンド層10aを形成し、これらバンド 10aは乾燥前の状態にある。
本実施例の場合、繰出し経路には、塗布 置12の上流に水の塗布装置18が更に配置され ている。この塗布装置18は、水槽20と、この 槽20内に部分的に浸けられた塗布ローラ22と この塗布ローラ22の直上に配置されたピン ローラ24とを含み、ウエブWは塗布ローラ22と ピンチローラ24との間を通過する。ウエブWが 塗布装置18を通過する際、塗布ローラ22はウ ブWの裏面の全域に水を塗布する。
更に、繰出し経路には塗布装置12の下流 乾燥装置26が配置されている。繰出し経路は 乾燥装置26内を通過している。ウエブWが乾燥 装置26内通過するとき、乾燥装置26はバンド 10aとともにウエブWを急速に乾燥させてバン 層10を形成し、バンド層10を有するウエブW 巻取りリールR2に向けて送出する。
上述の製造設備を使用する第1実施例の製 造方法によれば、ウエブWが繰出しリールR1か ら巻取りリールR2に向けて走行する過程にて 先ず、ウエブWの裏面全体に塗布装置18によ 水が塗布される。この後、ウエブWの裏面に 塗布装置12によりバンド層10aを形成するアル ン酸ナトリウムの水溶液が塗布される。こ 水溶液は水に比べて粘性が高い。このため ウエブWに塗布された水溶液は、ウエブWに に塗布された水を押し退け、前述したパタ ンのバンド層10aを正確に形成する。
この後、ウエブWが乾燥装置26内に進入し とき、ウエブWは例えば100℃~200℃、好まし は170℃の乾燥温度まで加熱され、この乾燥 度にて急速に乾燥される。ウエブWの裏面に その全体に水が塗布されているので、ウエ Wが急速に乾燥されても、ウエブWはその全 が一様に収縮する。それ故、バンド層10a以 の領域、即ち、アルギン酸ナトリウムの水 液が塗布されていない領域に皺が発生する とはない。この結果、バンド層10を有してい ても、皺の無いウエブW、即ち、包材8が製造 れる。
また、第1実施例の製造方法によれば、バ ンド層10aを形成する塗布処理やウエブWの乾 処理はそれぞれ1回ずつで済むことから、製 設備の構造が大形化したり、複雑化したり ることはなく、包材8は安価にして提供され る。
なお、第1実施例の場合、バンド層10はウ ブWの表面に形成されてもよい。
図4は、第2実施例の製造方法を実施する製
設備を概略的に示す。
図4の製造設備は、図3の製造設備とは以下
点のみで相違する。即ち、図4の製造設備は
前述したアルギン酸ナトリウムの水溶液を
布する塗布装置12が水を塗布する塗布装置18
の上流に配置されている。
それ故、図4の製造設備を使用する第2実 例の製造方法によれば、先ず、ウエブWの表 にバンド層10aが形成され、この後、ウエブW の裏面全域に水が塗布され、そして、ウエブ Wは乾燥処理を受ける。このような場合にも バンド層10を有し且つ皺の無いウエブWが同 にして製造される。
図5は、第3実施例の製造方法を実施する製
設備を概略的に示す。
図5の製造設備は、図3の塗布装置12,18に置換
された塗布装置28,30をそれぞれ備えている。
布装置28は、塗布装置12のグラビアローラ14
代わりにスクリーンローラ32を使用し、こ
スクリーンローラ32はグラビアローラ14と同
にウエブWの裏面にバンド層10aを形成する。
一方、塗布装置30は、塗布装置18の塗布ロ ーラ22の代わりにグラビアローラ34を使用し このグラビアローラ34は、ウエブWの裏面の 部に水を塗布する。より詳しくは、グラビ ローラ34は、ウエブWに下流側の塗布装置28に よってバンド層10aが形成されるべきバンド形 成領域以外のバンド無し領域のみに水を塗布 する。
図5の製造設備は、塗布装置28,30間に配置 れたセンサ36を更に備えている。このセン 36は、ウエブWに塗布された水、即ち、ウエ Wのバンド無し領域(図2中の参照符号A)を検出 し、その検出信号を制御装置38に供給する。 の制御装置38はセンサ36からの検出信号に基 づき、スクリーンローラ32の回転を制御し、 れにより、スクリーンローラ32はウエブWの ンド無し領域間、即ち、バンド形成領域に ンド層10aを正確に形成することができる。
上述した図5の製造整備を使用する第3実 例の製造方法によれば、先ず、ウエブWの裏 のうち、バンド無し領域のみに水が塗布さ 、この後、バンド無し領域間にバンド層10a 形成される。この後、ウエブWは乾燥装置26 供給され、この乾燥装置26により乾燥され バンド層10を有し且つ皺の無いウエブWが製 される。
なお、第3実施例の製造方法の場合、塗布装
置28,30の位置は入れ替え可能である。
更に、本発明は上述の実施例にも制約され
い。
例えば、本発明の製造方法は、繰出しリ ルR1から巻上機に向けてウエブWが供給され 過程にて、ウエブWに対する水の塗布及びバ ンド層10aの形成を実施することができる。ま た、バンド層の形成にはアルギン酸ナトリウ ムの水溶液以外の液状の燃焼抑制剤をも使用 可能である。
2 シガレット
4 チップペーパ
6 フィルタ
8 包材
10 バンド層
10a 乾燥前のバンド層
12,28 燃焼抑制剤の塗布装置
18,30 水の塗布装置
26 乾燥装置
36 センサ
38 制御装置
R1 繰出しリール
R2 巻取りリール
W ウエブ
