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Patent Searching and Data


Title:
CIRCULAR TUBULAR TOOTHBRUSH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/113681
Kind Code:
A1
Abstract:
A circular tubular toothbrush having bristles implanted with an appropriate implant density distribution in the direction of the axis of a handle. The structure allows a user to comfortably use the toothbrush and provides the toothbrush with excellent massage performance in addition to excellent brushing performance. A circular tubular brush head (20) provided to the front end of a handle (10) has a hybrid structure in which hard round brush elements (20A) and soft round brush elements (20B) are arranged in the axial direction in a mixed state. The hard round brush elements (20A) each consist of a large number of nylon threads used for the bristles of toothbrushes and are each formed as a thin radial blade in which the nylon threads project radially outward. The soft round brush elements (20B) are each formed as an integral part consisting of an SEBS resin used for toothpicks etc. and each have a petaline shape in which tongue-shaped planar projections project radially outward.

Inventors:
UMADO HIROSHI (JP)
TAKEUCHI TOSHIFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/054927
Publication Date:
September 17, 2009
Filing Date:
March 13, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NARUTOYA CO LTD (JP)
UMADO HIROSHI (JP)
TAKEUCHI TOSHIFUMI (JP)
International Classes:
A46D1/00; A46B9/04
Foreign References:
JPH038054C1
JP4000355B22007-10-31
JPH04128627U1992-11-24
JPH0923928A1997-01-28
JPH067537U1994-02-01
Attorney, Agent or Firm:
YANAGIDATE, Takahiko (JP)
Takahiko Yanagidate (JP)
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Claims:
 片手で握り中心軸方向に往復移動させることができる棒状ハンドルと、棒状ハンドの先端部に同心状に取付けられた円筒形状のブラシヘッドとを備えており、前記ブラシヘッドは、歯ブラシの毛の材料からなり、ハンドル先端部が貫通する貫通孔を中心部に有すると共に貫通孔の周囲の環状ディスク部から多数本の糸材が放射状に延出した硬質丸ブラシ素子と、歯ブラシの毛の材料より柔らかい軟質樹脂からなり、ハンドル先端部が貫通する貫通孔を中心部に有すると共に貫通孔の周囲の環状ディスク部から周囲へ複数の面状突起が突出した軟質丸ブラシ素子とが、ハンドル軸方向において混在したハイブリッド構造である円筒型歯ブラシ。
 請求項1に記載の円筒型歯ブラシにおいて、硬質丸ブラシ素子の直径が、軟質丸ブラシ素子の直径と同等かそれ以上である円筒型歯ブラシ。
 請求項2に記載の円筒型歯ブラシにおいて、ブラシヘッドの外径がハンドル軸方向の先端部から後端部へかけて変化するように、外径が段階的に変化する硬質丸ブラシ素子がハンドル軸方向に配列されている円筒型歯ブラシ。
 請求項3に記載の円筒型歯ブラシにおいて、ブラシヘッドの大径部での軟質丸ブラシ素子の外径に対する硬質丸ブラシ素子の外径に対する径差が大である円筒型歯ブラシ。
 請求項3又は4に記載の円筒型歯ブラシにおいて、ブラシヘッドの大径部に配列される硬質丸ブラシ素子の糸径が、ブラシヘッドの小径部に配列される硬質丸ブラシ素子の糸径より大である円筒型歯ブラシ。
 請求項3~5の何れかに記載の円筒型歯ブラシにおいて、ブラシヘッドはその外径がハンドル軸方向両端部から中央部へかけて漸増する樽型である円筒型歯ブラシ。
 請求項1~6の何れかに記載の円筒型歯ブラシおいて、軟質丸ブラシ素子は、環状ディスク部の全周から複数本の舌片状の面状突起が周囲へ放射状に突出した花弁型である円筒型歯ブラシ。
 請求項1~7のいずれかに記載の円筒型歯ブラシにおいて、軟質丸ブラシ素子は、所定個数の硬質丸ブラシ素子に1個の割合で規則的に配置されている円筒型歯ブラシ。
 請求項1~8の何れかに記載の円筒型歯ブラシにおいて、ブラシヘッドの軸方向両端部に軟質丸ブラシ素子が配置されている円筒型歯ブラシ。
 請求項1~9の何れかに記載の円筒型歯ブラシにおいて、棒状ハンドルの手で握られる部分より先端側に鍔部を有する円筒型歯ブラシ。
 請求項10に記載の円筒型歯ブラシにおいて、鍔部は複数の凸部が周囲へ突出した多角形を含む非円形の異形鍔である円筒型歯ブラシ。
Description:
円筒型歯ブラシ

 本発明は、片手で握り中心軸方向に往復 動させることができる棒状ハンドルの先端 に円筒形状で且つ放射状のブラシヘッドを 心状に装備した円筒型歯ブラシに関する。

 近年、歯ブラシの一種として、片手で握 中心軸方向に往復移動させることができる 状ハンドルの先端部に円筒形状のブラシヘ ドを同心状に取付けた円筒型歯ブラシが特 文献1、2により提示され、市場でも注目を めている。ここにおける円筒形状のブラシ ッドは、歯ブラシのブラシ部を形成する糸 (通常はナイロン糸)の束から製造された放射 状の丸ブラシ素子を中心軸方向に重ねて形成 されている。

 個々の丸ブラシ素子は、糸材の束を周囲 開いて中心部を環状に溶着し、溶着部の内 を打ち抜いて糸束から分離することにより 続的に製造される。このため、その形状は ハンドル先端部が貫通する貫通孔を中心部 有すると共に、貫通孔周囲の溶着部である 状ディスク部の周囲に、その周囲へ多数本 糸材が放射状に延出して形成された放射状 根部を有する、中心軸方向の厚みが極端に い丸ブラシ形状となっている。

 この円筒型歯ブラシは、ブラシハンドル 周方向において方向性がなく、老人や子供 も非常に扱いやすいという特徴がある。ま 、口腔内における歯茎のマッサージや舌苔 除去にも非常に適する。更に、上下の奥歯 同時にブラッシングすることもできる。し しながら、この歯ブラシは、これらの利点 一方で、ブラシヘッドにおける植毛密度、 りわけハンドルの中心軸方向における植毛 度が大きく、このため使用感がよくないば りか、歯肉を傷つけるおそれがあるという 質的欠点を有している。

 この欠点を解消するために、特許文献1に より提示された円筒型歯ブラシでは、丸ブラ シ素子とワッシャが交互に配列されている。 また、特許文献2により提示された円筒型歯 ラシでは、個々の丸ブラシ素子における環 ディスク部に環状突起(ボス部)が一体的に形 成されている。いずれの円筒型歯ブラシにお いても、ワッシャや環状突起(ボス部)の介在 より、丸ブラシ素子の配列ピッチが広がり ハンドル軸方向における植毛密度が小さく ることから、使用感、安全性が向上してい 。

 しかしながら、いずれの円筒型歯ブラシ おいても、隣接する丸ブラシ素子の放射状 根部間に隙間ができるため、放射状羽根部 軸方向に倒れやすく、比較的短い使用期間 ブラッシングによる歯垢除去効果やマッサ ジ効果が低下する問題がある。また、ハン ル軸方向における植毛密度が低下した分、 ッサージ効果は低下する。

先行技術文献

特許第3646118号公報

特許第4000355号公報

 本発明の目的は、口腔内のブラッシング 果を低下させることなく歯肉部に対するマ サージ効果を向上させることができる円筒 歯ブラシを提供することを目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明の円 型歯ブラシは、片手で握り中心軸方向に往 移動させることができる棒状ハンドルと、 状ハンドの先端部に同心状に取付けられた 筒形状のブラシヘッドとを備えている。そ て前記ブラシヘッドは、歯ブラシの毛の材 からなり、ハンドル先端部が貫通する貫通 を中心部に有すると共に貫通孔の周囲の環 ディスク部から多数本の糸材が放射状に延 した硬質丸ブラシ素子と、歯ブラシの毛の 料より柔らかい軟質樹脂からなり、ハンド 先端部が貫通する貫通孔を中心部に有する 共に貫通孔の周囲の環状ディスク部から周 へ複数の面状突起が突出した軟質丸ブラシ 子とが、ハンドル軸方向において混在した イブリッド構造を採用している。

 本発明の円筒型歯ブラシにおいては、円 形状のブラシヘッドが、軸方向において混 する2種類の丸ブラシ素子の組合せによるハ イブリッド構造とされている。第1の丸ブラ 素子は、歯ブラシの毛の材料からなり、ハ ドル先端部が貫通する貫通孔を中心部に有 ると共に貫通孔の周囲の環状ディスク部か 多数本の糸材が放射状に延出した硬質丸ブ シ素子であり、基本的に従来から使用され いるもので、歯垢除去のためのブラッシン 及びマッサージを担当する。第2の丸ブラシ 子は、歯ブラシの毛の材料より柔らかい軟 樹脂からなり、ハンドル先端部が貫通する 通孔を中心部に有すると共に貫通孔の周囲 環状ディスク部から周囲へ複数の面状突起 突出した軟質丸ブラシ素子であり、主に歯 に対するマッサージを担当する。

 硬質丸ブラシ素子の間に軟質丸ブラシ素 が介在することにより、硬質丸ブラシ素子 おける放射状羽根部の軸方向における植毛 度が低下し、使用感、安全性が向上する。 質丸ブラシ素子の放射状羽根部の間に、軟 丸ブラシ素子の環状ディスク部から周囲へ 出した面状突起群が介在するので、環状羽 部の軸方向における倒れが抑制されること より、長期間安定したブラッシング能力が 揮される。軟質丸ブラシ素子の面状突起群 より、歯肉部に対して優れたマッサージ効 が発揮される。軟質ブラシ素子の面状突起 も硬質ブラシ素子の放射状羽根部によって 持され、軸方向の倒れが阻止されるため、 ッサージ効果が一層高くなる。硬質丸ブラ 素子と軟質丸ブラシ素子は、お互いに助け って機能を高め合うのである。

 硬質丸ブラシ素子は、特許文献1、2に記 されているものと基本的に同じであり、通 はナイロン糸から製造される。軟質丸ブラ 素子によって軸方向の植毛密度が調整され ので、ワッシャや一体ボス部は不要である 糸径は使用感、ブラッシング能力の点から 常の平歯ブラシ用の糸より細い0.09~0.13mmが適 当である。素子外径は、ブラシヘッドがハン ドル軸方向で外径が一定のストレート形状の 場合、口腔内における操作性等の点から12~16m mが適当であり、より具体的には大人用とし は15mm前後、子供用としては13mm前後が理想的 である。硬質丸ブラシ素子の環状ディスク部 の厚みは約0.5mmである。環状ディスク部を厚 するならば、硬質丸ブラシ素子を重ね合わ ればよい。

 軟質丸ブラシ素子は軟質樹脂を一体成形 ることにより製造することができる。樹脂 種類としては、歯間楊枝等に使用されるSEBS 樹脂等が硬さなどの点からも適当であるが、 食品衛生法で使用しても安全とされ、なおか つブラシ機能を発揮できる硬さをもつゴム系 樹脂を含む軟質樹脂であれば、種類を問わず 使用可能である。成型時に抗菌物質を混ぜ込 むことにより、ブラシヘッドに抗菌機能を付 与することができる。

 軟質丸ブラシ素子の形状としては、環状 ィスク部の全周から複数の舌片状の面状突 が周囲へ放射状に突出した花弁型が好まし 。面状突起の個数はマッサージ効果の点か 2~20が好ましい。軟質丸ブラシ素子の外径は 、硬質丸ブラシ素子の径の0.6~1倍が好ましく 0.7~0.95倍が特に好ましい。軟質丸ブラシ素 の外径が硬質ブラシ素子の外径より大きく ると、硬質丸ブラシ素子の毛先が口腔内に 触しにくくなり、歯ブラシの本来機能であ ブラッシング性能が低下する。軟質丸ブラ 素子の外径が硬質丸ブラシ素子の外径より 端に小さくなると、逆に軟質丸ブラシ素子 面状突起が口腔内に当たりにくくなり、マ サージ性能が低下する。ブラッシング中は 質ブラシ素子の毛先が歯や歯茎等にあたっ 変形するので、軟質ブラシ素子の外径は硬 ブラシ素子の外径より若干小さい程度が、 ッサージ性能を最大限発揮させる上で好適 のである。

 軟質丸ブラシ素子における環状ディスク の厚みは、自身の強度確保、植毛密度調整 の観点から1~2mmが適当である。面状突起の みは自身の強度確保、ブラッシング性など 点から0.5~1mmが適当である。

 硬質丸ブラシ素子と軟質丸ブラシ素子の ンドル軸方向における配列形態としては、 定枚数の硬質丸ブラシ素子に1枚の割合で軟 質丸ブラシ素子を規則的に配置するのが機能 上、好ましい。具体的には、硬質丸ブラシ素 子1~3枚に対して軟質丸ブラシ素子1枚の割合 理想的である。そして、素子列の両端部に 硬質丸ブラシ素子を配置するのが、デザイ 的にも、また硬質丸ブラシ素子における放 状羽根部の軸方向の広がりを抑える点から 好ましい。

 ブラシヘッドを支える棒状ハンドルにつ ては、ブラシヘッドに周方向の方向性がな ので、丸棒のような周方向の方向性がない のを使用できるが、ブラシヘッドもハンド も丸棒状であると、テーブル面などの平坦 上に置いたときに転がりやすい。そのため 角柱のような角柱状のものが望ましいが、 述する異形鍔を設けるならば、そのような 約は取り除かれる。

 ハンドルの手で握られる部分より先端側 は、鍔部を設けるのが好ましく、なかでも に、複数の凸部が周囲へ突出した多角形を む非円形の異形鍔がより好ましい。鍔部が ると、ブラシヘッドから流れてくる唾液な が遮られ、手に付着しにくくなって、衛生 であるが、それだけでなく、円筒型歯ブラ をテーブル面などの平坦面上に置いたとき ブラシヘッドがその平坦面に接触せず、こ 点からも衛生的である。そして、その鍔部 して、前述した非円形の異形鍔を設ければ ハンドルが丸棒のような転がりやすい形状 場合も、テーブル面などの平坦面上に置い も転がらず、安定性がよくなると同時に、 ンドル形状のデザイン上の自由度が増す。

 ハンドルの材質は、他の一般の歯ブラシ 同様にPP(ポリプロピレン)或いはPET(ポリエ レンテレフタレート)などである。

 鍔部を有するハンドル形状は、ブラシヘ ドの構造に関係なく、有効である。すなわ 、硬質丸ブラシ素子の間に軟質丸ブラシ素 を有しないブラシヘッド、硬質丸ブラシ素 の間に軟質丸ブラシ素子以外のスペーサが 在するブラシヘッドなどにも、この鍔部付 のハンドル形状は有効である。

 ブラシヘッドの形状の基本は、前述した ンドル軸方向で外径が一定のストレート形 であるが、ハンドル軸方向で外径が変化す 非ストレート形状とすることも可能である より具体的には、硬質丸ブラシ素子の外径 軟質丸ブラシ素子の外径と同等かそれ以上 あるので、ブラシヘッドの形状は硬質丸ブ シ素子の外径により決定される。すなわち ブラシヘッドの外径がハンドル軸方向の先 部から後端部へかけて変化するように、外 が段階的に変化する硬質丸ブラシ素子がハ ドル軸方向に配列されることにより、非ス レート形状のブラシヘッドは構成される。

 非ストレート形状としては、ハンドル軸 向の両端部から中央部にかけて外径が漸増 る樽型、反対にハンドル軸方向の両端部か 中央部にかけて外径が漸増する鼓型、ハン ル軸方向の先端部から後端部にかけて外径 漸増する円錐台形状などを挙げることがで る。このなかでは樽型のブラシヘッドが特 好ましく、ストレート形状のブラシヘッド りも、むしろ好ましい。

 樽型のブラシヘッドの場合、ブラシヘッ の先端部が細くなっているので、口腔内の に入りやすく、奥歯をブラッシングしやす 。ハンドル軸方向で外周面が外周側へ凸の 状に湾曲し、前歯のカーブに沿うので、前 の裏側をブラッシングしやすい。ブラシヘ ドの大径部では、基本的に、軟質丸ブラシ 子の外径に対する硬質丸ブラシ素子の外径 径差が大きくなる。その結果、大径部では 質丸ブラシ素子の放射状羽根部が、軟質丸 ラシ素子の外周よりも周囲へ長くより突出 る。硬質丸ブラシ素子の放射状羽根部が長 突出するヘッド大径部では、歯と歯の隙間 毛先が入りやすくなる。また毛先が曲がり すくなり、舌苔を除去する場合や歯茎に対 る触感が向上する。

 その一方で、硬質丸ブラシ素子の放射状 根部が長く突出するヘッド大径部では、毛 が曲がりやすく、触感が向上する反面、ブ ッシング効果が低下する。ブラシヘッドの 方向でブラッシング効果を均一化するため は、ヘッド大径部に配置される硬質丸ブラ 素子の糸材径を、ヘッド小径部に配置され 硬質丸ブラシ素子の糸材径より太くするの 有効である。すなわち、ブラシヘッドの太 、これを決定する硬質丸ブラシ素子の外径 応じて、硬質丸ブラシ素子を構成する糸材 径を変化させるのである。

 ブラシヘッドを非ストレート形状とした きのこれらの効果は、もっぱら硬質丸ブラ 素子の外径が変化することによるので、ブ シヘッドにおける軟質丸ブラシ素子の形状 その有無に関係なく得られ、更に言えば、 質丸ブラシ素子間に介在するスペーサ類の 状や有無に関係なく得られる。したがって 硬質丸ブラシ素子間に軟質丸ブラシ素子を さないブラシヘッドや硬質丸ブラシ素子間 他のスペーサ類を有するブラシヘッド、硬 丸ブラシ素子間に何らのスペーサ類も有し いブラシヘッドに対しても、このブラシヘ ドの非ストレート形状は有効である。

 本発明の円筒型歯ブラシは、ハンドル先 部に取付けられる円筒状のブラシヘッドが 硬質丸ブラシ素子と軟質丸ブラシ素子がハ ドル軸方向で混在したハイブリッド構造で るため、ハンドル軸方向における植毛密度 適切で、使用感、ブラッシング性能に優れ だけでなく、マッサージ性能に優れ、諸性 の全てを高い次元で満足させることが可能 、非常に高機能、高品質な歯ブラシである また、硬質丸ブラシ素子のみが並んだブラ ヘッドと比べて乾燥しやすく、衛生的でも る。

本発明の第1実施形態を示す円筒型歯ブ ラシの斜視図である。 同円筒型歯ブラシの別の斜視図で、ハ ドルを分解した状態を示す。 同円筒型歯ブラシの縦断側面である。 同円筒型歯ブラシの主要部であるブラ ヘッドの拡大斜視図である。 同ブラシヘッドの側面図である。 同ブラシヘッドの縦断側面図である。 同ブラシヘッドの横断平面図で、図6中 のA-A線矢示図である。 同ブラシヘッドの横断平面図で、図6中 のB-B線矢示図である。 同円筒型歯ブラシに設けた鍔部の機能 示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す円筒型歯 ラシの斜視図である。 同円筒型歯ブラシの主要部であるブラ シヘッドの拡大斜視図である。 同ブラシヘッドの側面図である。 同ブラシヘッドの縦断側面図である。 同ブラシヘッドの横断平面図で、図13 のC-C線矢示図である。 同ブラシヘッドの横断平面図で、図13 のD-D線矢示図である。 本発明の第3実施形態を示す円筒型歯 ラシのブラシヘッドの拡大斜視図である。 本発明の第4実施形態を示す円筒型歯 ラシのブラシヘッドの拡大斜視図である。 本発明の更に別の実施形態を示す円筒 型歯ブラシの先端部分の縦断側面図である。 本発明の更に別の実施形態を説明する ための軸部材の側面図である。 ブラシヘッドに使用される軟質丸ブラ シ素子の他の形状例を示す正面図である。

発明を実施するための形態

 以下に本発明の実施形態を説明する。

 第1実施形態の円筒型歯ブラシは、図1~図3 に示すように、片手で握り中心軸方向に往復 操作する丸棒状のハンドル10と、ハンドル10 先端部に取付けられた円筒状のブラシヘッ 20とからなる。ハンドル10は、手で握る本体 10Aと、その先端側に取り外し可能に取付け れるヘッド保持部10Bとからなる。

 ハンドル10の本体部10Aは、基本的に、握 やすい太さの円柱形状であるが、握りやす をより向上させるために、先端部を除く部 が、周方向に90度間隔で4面を面取りした異 の断面8角形とされている。本体部10Aの先端 からは、ヘッド保持部10Bとの連結のために ねじ棒11が先端側へ突出している。

 ハンドル10のヘッド保持部10Bは、ブラシ ッド20を保持する等径丸棒状の小径軸部12を 端部に有している。ブラシヘッド20を保持 るために、小径軸部12の先端側は大径のかし め部13であり、後端側は大径のストッパー14 ある。ヘッド保持部10Bの後端部は、後方に かって漸次拡径する円錐形状であり、後端 最大径部には更に大形の鍔部15が設けられて いる。そして、ヘッド保持部10Bの後端面には 、本体部10Aの先端面に設けられたねじ棒11が じ込まれるねじ穴16が設けられており、こ ねじ込みにより、本体部10Aとヘッド保持部10 Bが連結されて、ハンドル10は完成する。

 完成したハンドル10は、手で握る部分よ 先端側(長さ方向中央部よりや先端側)に鍔部 15を有するものとなる。鍔部15は、ここでは 外周側へ円弧状に突出した6個の突出部が周 向に60度間隔で並んだ6弁の花弁形であり、 の外径は約19mmである。ちなみに、ハンドル 10の鍔部15を除く部分の最大外径は、ここで 約14mmである。

 ハンドル10の材質は、ここでは本体部10A ヘッド保持部10Bともに、PP(ポリプロピレン) いはPET(ポリエチレンテレフタレート)であ 。

 ブラシヘッド20は、図4~図8に示すように 硬質丸ブラシ素子20Aと軟質丸ブラシ素子20B を中心軸方向に所定パターンで配列したハ ブリッド構造になっている。硬質丸ブラシ 子20Aは、特許文献1、2に記載の円筒型歯ブラ シに使用されている丸ブラシ素子と基本的に 同じであり、ハンドル10の小径軸部12が貫通 る円形の貫通孔21を中心部に有すると共に、 その周囲に溶着部である環状ディスク部22を し、その更に外周側に、環状ディスク部22 外周面から周囲へ多数本の糸材が放射状に 出した環状の放射状羽根部23を有している。

 硬質丸ブラシ素子20Aの材質は歯ブラシの に通常使用されるナイロンであり、より具 的には、例えば直径が0.09mmのナイロン糸を 800本束ねた糸束を周囲へ均等に開き、中心 を環状に溶着し溶着部の内側を円形に打ち いて糸束から分離することにより製造され いる。硬質丸ブラシ素子20Aの外径は12~16mm( 供用で12~14mm、大人用で14~16mm)、環状ディス 部22の外径は約7mm、厚みは約0.5mm、羽根部23 おける糸材の本数は約800本である。幼児用 場合は、硬質丸ブラシ素子20Aの外径は10mm前 が適当である。

 一方、軟質丸ブラシ素子20Bは、硬質丸ブ シ素子20Aより柔らかい材質からなり、ここ は歯間楊枝等に使用されるSEBS樹脂の一体成 形品である。軟質丸ブラシ素子20Bの形状は、 ハンドル10の小径軸部12が貫通する円形の貫 孔24を中心部に有すると共に、その周囲に環 状ディスク部25を有し、更にその外周側に、 状ディスク部25の外面周から放射状に突出 た複数の舌片状の面状突起26を有している。 複数の面状突起26は、ここでは12枚が周方向 等間隔で配列されており、全体として軟質 ブラシ素子20Bは12弁の花弁状に形成されてい る。

 軟質丸ブラシ素子20Bの外径は、硬質丸ブ シ素子20Aの外径より若干小さい12~13mm(子供 、大人用ともに12~13mm)とされている。比率で 言えば、軟質丸ブラシ素子20Bの外径は硬質丸 ブラシ素子20Aの外径の0.6~1倍が好ましく、0.7~ 0.95倍が特に好ましい。環状ディスク部25の直 径は、硬質丸ブラシ素子20Aにおける環状ディ スク部22の直径と同じであり、厚みは環状デ スク部22より厚い約1.4mmmmである。突起26の みは、適性な弾力性を得るために、環状デ スク部25の厚みより薄い0.7mmとされている。

 そして、第1実施形態の円筒型歯ブラシで は、2枚重ねた硬質丸ブラシ素子20Aと1枚の軟 丸ブラシ素子20Bとを軸方向に交互に重ね、 端に軟質丸ブラシ素子20Bを配置することに り、ブラシヘッド20が構成されており、よ 詳しくは、ハンドル10の先端部に形成された 小径軸部12の溶融によるかしめ部13とストッ ー14との間に、前記硬質丸ブラシ素子20A及び 前記軟質丸ブラシ素子20Bが外嵌され、軸方向 に加圧された状態で固定されることにより、 ブラシヘッド20は構成されハンドル10の先端 に取付けられている。

 ここにおける硬質丸ブラシ素子20Aの枚数 2×9~10枚、軟質ブラシ素子20Bの枚数は10~11枚 あり、ブラシヘッドの全長は18~20mmである。

 このように構成された第1実施形態の円筒 型歯ブラシの使用方法及び機能について説明 する。

 円筒型歯ブラシのハンドル10を握り、ブ シヘッド20を口腔内に差し込んで、ハンドル 10を軸方向に動かすことにより、歯磨きを行 。また、歯茎をマッサージする。更には舌 表面をブラッシングして舌苔を除去する。 ラシヘッド20は、2枚の硬質丸ブラシ素子20A 1枚の軟質丸ブラシ素子20Bとが交互に配列さ れたハイブリッド構造になっており、硬質丸 ブラシ素子20Aのみが植毛密度を支配するので 、ワッシャや一体ボス部を用いていないにも かかわらず、軸方向における植毛密度が下が り、使用感が上ると共に、歯茎を傷つける危 険も少ない。

 これに加えて、ブラッシング中は硬質丸 ラシ素子20Aにおける放射状羽根部23の毛先 倒れるため、軟質丸ブラシ素子20Bの外径が 質丸ブラシ素子20Aの外径より小さくても、 ラシヘッド20に組み込まれた軟質丸ブラシ素 子20Bの面状突起26により歯茎が効果的にマッ ージされる。このため、マッサージ性能が がる。

 また、硬質丸ブラシ素子20Aにおける放射 羽根部23の間に軟質丸ブラシ素子20Bの面状 起26が介在するので、放射状羽根部23の倒れ 形が抑制され、ブラシヘッド20が長持ちす 。軟質丸ブラシ素子20Bの面状突起26も又、隣 接する硬質丸ブラシ素子20Aの放射状羽根部23 支持されるので、倒れが阻止され、高いマ サージ効果を長期間安定に発揮する。

 ハンドル10に鍔部15があるので、歯磨き中 に唾液などよる手の汚れがなく、衛生的であ るだけでなく、図9に示すように、テーブル などの上に円筒型歯ブラシを置いたとき、 部15によりハンドル10が傾くので、ブラシヘ ド20が載置面から浮き上がり、テーブル面 どに接触しないので、この点からも、鍔部15 は衛生に寄与する。

 更に、ハンドル10の鍔部15は、花弁形とい う非円形であるので、ハンドル10が全体とし 丸棒状であるにもかかわらず、載置面上で がる危険がなく、テーブルの上などから不 意に落下するおそれがない。この点からも 鍔部15は衛生に寄与する。ハンドル10が鍔部 15を有することの効果は、ハイブリッド構造 ブラシヘッド20以外のブラシヘッドをもつ 筒型歯ブラシ全般に有効である。

 また、ハンドル10の先端部であるブラシ 持部10Bが本体部10Aから取り外し可能である で、ブラシ保持部10Bの付け替えによりブラ ヘッド20の交換効果が可能であり、経済的、 機能的である。

 更に又、ブラシヘッド20の両端に軟質丸 ラシ素子20Bが配置されている。これにより 端側の硬質丸ブラシ素子20Aの放射状羽根部23 が先端側へ倒れて開くのが抑制される。また 、後端側の硬質丸ブラシ素子20Aの放射状羽根 部23が後端側へ倒れて開くのが抑制される。 に意匠面でも特徴的なブラシヘッド20とな 。

 第2実施形態の円筒型歯ブラシは、図10~図 15に示すように、第1実施形態の円筒型歯ブラ シとはブラシヘッド20が相違している。ブラ ヘッド20以外の構造は、第1実施形態の円筒 歯ブラシと実質同一である。

 第2実施形態の円筒型歯ブラシにおけるブ ラシヘッド20は、その外径が軸方向で変化す 非ストレート形状であり、より詳しくは、 方向の両端部から中央部にかけて外径が漸 増加し、外周面が軸方向で外側へ凸の形状 湾曲した、いわゆる樽型である。

 ここで、注意すべきは、軟質丸ブラシ素 20Bの外径は一定であり、ここでは13mmである ということである。これに対し、硬質丸ブラ シ素子20Aの外径のみが軸方向の両端部から中 央部にかけて漸増しており、先端部で14mm、 央部で19mm、後端部で17mmというように変化し ている。更に具体的に説明すれば、硬質丸ブ ラシ素子20Aの環状ディスク部22と軟質丸ブラ 素子20Bの環状ディスク部25の外径は同じ7mm 軟質丸ブラシ素子20Bの外径も一定で13mmであ 、硬質丸ブラシ素子20Aにおける放射状羽根 23の長さのみが変化することにより、硬質 ブラシ素子20A、ひいてはブラシヘッド20の外 径が変化している。

 硬質丸ブラシ素子20の外径差は、最小径 硬質丸ブラシ素子20Aの外径に対する最大径 硬質丸ブラシ素子20Aの外径に対する比率で えば、1.2~1.5が適当である。この比率が小さ と、ストレート形状のブラシヘッド20との 能的な差異が明確でなく、大きすぎる場合 、ブラシヘッド20の形状が円筒形状から離れ て円盤状に近づき、ブラシヘッド20としての 来機能が低下する。

 そして、このブラシヘッド20では更に、 端部に配置される比較的小径の硬質丸ブラ 素子20Aでの糸径が0.12mm(又は0.09mm)、中央部に 配置される比較的大径の硬質丸ブラシ素子20A での糸径が0.14mm(又は0.12mm)というように、ヘ ド大径部での硬質丸ブラシ素子20Aの糸径が ヘッド小径部での硬質丸ブラシ素子20Aの糸 より大きくされている。

 第2実施形態の円筒型歯ブラシによれば、 第1実施形態の円筒型歯ブラシで得られる効 (硬質丸ブラシ素子20Aと軟質丸ブラシ素子20B が混在するハイブリッド構造による効果等) に加えて、以下の新たな効果が得られる。

 ブラシヘッド20が樽型で、先端部が細く っているので、口腔内の奥に入りやすく、 歯をブラッシングしやすい。外周面が前歯 カーブに沿うので、前歯の裏側をブラッシ グしやすい。軸方向中間部の大径部で部分 に硬質丸ブラシ素子20Aの放射状羽根部23が長 く突出する。このため、ヘッドの軸方向中間 部に形成された大径部では、毛先が長く、歯 と歯の隙間に毛先が入りやすい。また長い毛 先が曲がりやすく、舌苔を除去する場合や歯 茎に対する触感が向上する。

 その一方で、硬質丸ブラシ素子20Aの放射 羽根部23が長いヘッド大径部では、毛先が がりやすく、触感が向上する反面、ブラッ ング効果が低下する。しかるに、第2実施形 の円筒型歯ブラシでは、大径部に配置され 硬質丸ブラシ素子20Aの糸材径を、小径部に 置される硬質丸ブラシ素子20Aの糸材径より くしているので、軸方向でブラッシング効 が均一化される。また、また、ブラシヘッ 20の軸方向における触感も均一化される。

 第3実施形態の円筒型歯ブラシは、図16に すように、ブラシヘッド20が軸方向の先端 から後端部へかけて徐々に外径が増大する 錐台形状に形成されている。この形状も又 第2実施形態の円筒型歯ブラシと同様、硬質 ブラシ素子20Aの外径、特に放射状羽根部23 長さの変化によって実現されており、軟質 ブラシ素子20Bの外径は一定である。

 この円筒型歯ブラシは、ブラシヘッド20 、硬質丸ブラシ素子20Aと軟質丸ブラシ素子20 Bが混在したハイブリッド構造であることに る効果に加えて、先細りなので、奥歯を磨 安く、また毛先の長い後端部により優れた ッサージ効果を示す。

 第4実施形態の円筒型歯ブラシは、図17に すように、ブラシヘッド20が軸方向の中央 から両端部へかけて外径が徐々に外径が増 する鼓型に形成されている。この形状も又 第2実施形態の円筒型歯ブラシ及び第3実施形 態の円筒型歯ブラシと同様、硬質丸ブラシ素 子20Aの外径、特に放射状羽根部23の長さの変 によって実現されており、軟質丸ブラシ素 20Bの外径は一定である。

 このような非ストレート形状のブラシヘ ド20も、本発明では可能である。

 第2~4実施形態の円筒型歯ブラシでは、非 トレート形状のブラシヘッド20における軟 丸ブラシ素子20Bの外径が一定であるが、そ 外径を、例えば硬質丸ブラシ素子20Aの外径 化に対応させて変化させることもできる。 の場合も、ブラシヘッド20の小径部より大径 部の方で、硬質丸ブラシ素子20Aと軟質丸ブラ シ素子20Bとの径差が大きくなるように留意す ることが望まれる。

 いずれにしても、ブラシヘッド20が非ス レート形状であることの効果は、もっぱら 質丸ブラシ素子20Aの外径変化によるので、 質丸ブラシ素子20Bの形状に関係なく、また の存在に関係なく得ることができ、更には 質丸ブラシ素子20B以外のスペーサーが存在 ている場合も得ることができる。すなわち ブラシヘッド20が非ストレート形状であるこ との効果は、ハンドル10の鍔部15による効果 同様、ハイブリッド構造のブラシヘッド20以 外のブラシヘッドをもつ円筒型歯ブラシ全般 に有効ということである。

 ハンドル10の先端部にブラシヘッド20を構 成する方法として、第1~4実施形態の円筒型歯 ブラシでは、ハンドル10の小径軸部12に先端 から所定枚数の硬質丸ブラシ素子20A及び軟 丸ブラシ素子20Bを所定順序で嵌め込み、そ 後で小径軸部12の先端部を加熱軟化させてか しめ部13を形成することで、小径軸部12のか め部13とストッパー14間にブラシヘッド20を 持固定しているが、図18に示すように、先端 部に予め大径のストッパー17が形成された軸 10Cに後端側から所定枚数の硬質丸ブラシ素 20A及び軟質丸ブラシ素子20Bを所定順序で嵌 込んだ後、その軸体10Cの後端部を、ハンド 10の先端面に設けられた挿入孔18に差し込み 、溶着機で両者を固定することでも、ハンド ル10の先端部にブラシヘッド20を保持固定す ことができる。

 軸体10Cの固定法としては、図19に示すよ に、そのテーパー状の後端部外周面に設け 環状でくさび形の嵌合部19を使用することも 可能である。

 ブラシヘッド20に使用される軟質丸ブラ 素子20Bは、上記実施形態の円筒型歯ブラシ は環状ディスク部25から複数枚の舌片状の面 状突起26が放射状に突出する花弁状としたが 図20に示すように、幅が広い扇形の面状突 26を周方向に等角配置したものでもよく(図20 では2枚を対角位置に配置)、特にその形状を うものではない。幅広の面状突起26を周方 に等角配置したものは、軸方向に並ぶ軟質 ブラシ素子20Bの間で面状突起26が重ならない ように、位相を違えて配置するのがよい。

符号の説明

 10 ハンドル
 10A 本体部
 10B ヘッド保持部
 15 鍔部
 20 ブラシヘッド
 20A 硬質丸ブラシ素子
 20B 軟質丸ブラシ素子
 21,24 貫通孔
 22,25 環状ディスク部
 23 放射状羽根部
 26 面状突起