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Patent Searching and Data


Title:
CLAMP MOVING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/072279
Kind Code:
A1
Abstract:
A clamp moving device (10) for advancing and retracting, by using a chain member, a mold fixing clamp device (70) in the horizontal direction along a T-groove (7) in the lower surface of a slide (2) of a press machine (1). The clamp moving device (10) has a block member (11), the chain member (40), and chain member drive means (20). The chain member (40) has idler wheels (46). At least that portion of the chain member (40) which is introduced into the T-groove (7) is constructed from a bidirectionally bendable chain (42) bendable in both directions, that is, in the direction to the idler wheels (46) and in the direction to the side opposite the idler wheels (46). The remaining portion of the chain member (40) is constructed from a single directionally bendable chain (41) bendable only to the idler wheel (46) side. When the clamp moving device clamps a mold, the idler wheels of the bidirectionally bendable chain (42) are set to a vertically zigzag pattern in the T-groove in the lower surface of the slide (2) to prevent the wheels from rattling relative to the slide (2).

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Inventors:
KIMURA SEIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/003575
Publication Date:
June 11, 2009
Filing Date:
December 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PASCAL ENG CORP (JP)
KIMURA SEIJI (JP)
International Classes:
B21D37/14; F16G13/20
Foreign References:
JPH0670930U1994-10-04
JPH0929359A1997-02-04
JPH01165126U1989-11-17
Attorney, Agent or Firm:
OKAMURA, Toshio (Kondo Bldg. 5F4-12, Nishitemma 4-chome, Kita-k, Osaka-shi Osaka 47, JP)
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Claims:
 プレス機械のスライドの下面のT溝に沿って金型固定用のクランプ装置をチェーン部材を介して水平方向へ進退移動させるクランプ移動装置であって、
 前記スライドの下端部の側部に固定されてチェーン案内溝を有するブロック部材と、前記クランプ装置に一端が連結されてT溝に沿って延び且つチェーン案内溝で上方へ方向変換されて上方へ延びるチェーン部材と、前記チェーン部材を進退駆動可能なチェーン部材駆動手段であって前記ブロック部材に設けられたチェーン部材駆動手段とを有するクランプ移動装置において、
 前記チェーン部材は、複数のリンク板と、これら複数のリンク板を連結する複数の連結ピンと、これら連結ピンの両端部に設けられた複数の遊転輪とを有し、
 前記チェーン部材のうち、少なくともスライド下面のT溝内に導入される部分は、遊転輪側へ屈曲可能で且つ遊転輪と反対側へも所定角度屈曲可能な両折れチェーンで構成し、
 前記チェーン部材の残りの部分は、遊転輪側へのみ屈曲可能な片折れチェーンで構成し、
 前記クランプ装置により金型を固定し且つ前記チェーン部材に圧縮力が作用した状態においては、前記スライドの下面のT溝の横溝部内において両折れチェーンの複数の遊転輪を上下方向にジグザグ状態にしてスライドに対してガタつかないように構成したことを特徴とするクランプ移動装置。
 前記チェーン部材駆動手段は、
 前記ブロック部材上に縦向き姿勢に固定され且つ上方へ進退するピストンロッドを有する流体圧シリンダと、前記ピストンロッドの上端部に回転自在に装着されたスプロケットと、前記流体圧シリンダと前記スプロケットとチェーン部材の一部を収容する縦長のケース体とを備え、
 前記チェーン部材は、前記チェーン案内溝から上方へ延びて前記スプロケットを経由して下方へブロック部材へ延び、チェーン部材の他端が前記流体圧シリンダのシリンダ本体の上端に固定されたことを特徴とする請求項1に記載のクランプ移動装置。
 前記ケース体に、片折れチェーン及び両折れチェーンが複数の遊転輪と反対側へ膨らんだ状態に屈曲しないように複数の遊転輪を規制する第1規制部材を設けたことを特徴とする請求項2に記載のクランプ移動装置。
 前記両折れチェーンが複数の遊転輪側へ膨らんだ状態に屈曲しないように複数の遊転輪を規制する第2規制部材として、流体圧シリンダのシリンダ本体の側面側に縦向きに配設された固定規制部材と、前記ピストンロッドの上端部に連結されて下方へ延び且つピストンロッドの退入に応じて固定規制部材に沿って下方へ移動する可動規制部材とを設けたことを特徴とする請求項2に記載のクランプ移動装置。
 前記チェーン部材駆動手段は、
 前記ブロック部材内に配設されてブロック部材に回転自在に支持されたスプロケットと、前記スプロケットを回転駆動する回転駆動手段と、前記スプロケットとチェーン部材の一部を収容する縦長のケース体とを備え、
 前記チェーン部材は、前記チェーン案内溝から上方へ延びて前記スプロケットを経由して上方へ延びて前記スプロケットよりも上方に湾曲部を形成し且つ他端が前記ブロック部材に固定されたことを特徴とする請求項1に記載のクランプ移動装置。
 前記片折れチェーンの前記リンク板は断面U形の案内路形成部であって遊転輪間ピッチと同幅の案内路形成部を有し、隣接するリンク板の案内路形成部の端部同士が当接することで片折れチェーンが遊転輪と反対側へ屈曲しないように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のクランプ移動装置。
 前記両折れチェーンの前記リンク板は断面U形の案内路形成部であって遊転輪間ピッチよりも狭幅の案内路形成部を有することを特徴とする請求項1に記載のクランプ移動装置。
Description:
クランプ移動装置

 本発明は、プレス機械のスライドの下面 T溝に沿って押し引き可能なチェーン部材を 介してクランプ装置を進退移動させるクラン プ移動装置に関する。

 従来、自動車工場等のプレスラインには プレス機械のスライドの下面に金型を固定 る為に、スライドの下面のT溝に沿って押し 引き可能なチェーン部材を介してクランプ装 置を進退移動させるクランプ移動装置が広く 実用化されている。

 特許文献1,2に記載のように、この種のク ンプ移動装置は、プレス機械のスライドの 端の側部に固定されてチェーン案内溝を有 るブロック部材と、このブロック部材上に 向き姿勢に固定され且つ上方へ進退するピ トンロッドを有するエアシリンダと、前記 ストンロッドの上端部に回転自在に装着さ たスプロケットと、前記エアシリンダのシ ンダ本体の上端に一端が固定され且つスプ ケットを経由して下方へブロック部材の方 延び且つブロック部材のチェーン案内溝で 平方向へ方向変換されて前記T溝内へ延び且 つ他端が前記クランプ装置に連結されたチェ ーン部材と、エアシリンダとピストンロッド とチェーン部材の一部を収容する縦長のケー ス体とを有する。

 前記チェーン部材は、複数のリンク板と、 れらリンク板を連結する複数の連結ピンと これら連結ピンの両端部に設けられた複数 遊転輪とを有する。各リンク板は、それと 体形成された案内路形成部であって遊転輪 ピッチと同幅の案内路形成部を有する。前 チェーン部材は、隣接するリンク板の案内 形成部の端部同士が当接することで、遊転 側へのみ屈曲可能な片折れチェーンであっ 押し引き可能な片折れチェーンに構成され いる。

特許第3281172号公報

特許第3665109号公報

 最近の自動車の車体に採用される高張力 板の比率が増加しつつあるが、普通鋼の鋼 をプレス成形する場合に比べて、高張力鋼 をプレス成形する場合には、プレス機械の 荷が著しく増大する。そのため、プレス機 のスライドに作用する振動も著しく悪化す ことになる。

 前記スライドの下面のT溝のサイズは一定 ではないうえ、T溝の製作誤差もあるため、 ランプ移動装置のチェーン部材の遊転輪の 端は、T溝の横溝部の下面に当接していると ても、遊転輪の上端とT溝の横溝部の上面と の間に隙間がある。そのため、プレス成形時 には、上記の隙間の分だけチェーン部材が上 下方向に振動するのを高頻度で繰り返すこと になり、そのガタつきに起因して、チェーン 部材の連結ピンが磨耗したり、リンク板のピ ン穴が拡大したりする現象が発生し、その結 果連結ピンが破断したり、リンク板のピン穴 周辺部が破損したりするという問題が頻繁に 発生するようになってきた。

 クランプ移動装置が故障すると、金型交換 行うことが不可能になり、自動車工場のプ スラインが停止するという事態になり、多 の損失が発生することになる。
 本発明の目的は、T溝内におけるチェーン部 材のガタ付きを防止可能なクランプ移動装置 を提供することである。

 本発明のクランプ移動装置は、プレス機 のスライドの下面のT溝に沿って金型固定用 のクランプ装置をチェーン部材を介して水平 方向へ進退移動させるクランプ移動装置であ って、前記スライドの下端部の側部に固定さ れてチェーン案内溝を有するブロック部材と 、前記クランプ装置に一端が連結されてT溝 沿って延び且つチェーン案内溝で上方へ方 変換されて上方へ延びるチェーン部材と、 記チェーン部材を進退駆動可能なチェーン 材駆動手段であって前記ブロック部材に設 られたチェーン部材駆動手段とを有するク ンプ移動装置において、前記チェーン部材 、複数のリンク板と、これら複数のリンク を連結する複数の連結ピンと、これら連結 ンの両端部に設けられた複数の遊転輪とを し、前記チェーン部材のうち、少なくとも ライドの下面のT溝内に導入される部分は、 転輪側へ屈曲可能で且つ遊転輪と反対側へ 所定角度屈曲可能な両折れチェーンで構成 、前記チェーン部材の残りの部分は、遊転 側へのみ屈曲可能な片折れチェーンで構成 、前記クランプ装置により金型を固定し且 前記チェーン部材に圧縮力が作用した状態 おいては、前記スライドの下面のT溝の横溝 部内において両折れチェーンの複数の遊転輪 を上下方向にジグザグ状態にしてスライドに 対してガタつかないように構成したことを特 徴としている。

 本発明によれば、前記チェーン部材のう 、少なくともスライドの下面のT溝内に導入 される部分は、遊転輪側へ屈曲可能で且つ遊 転輪と反対側へも所定角度屈曲可能な両折れ チェーンで構成し、前記チェーン部材の残り の部分は、遊転輪側へのみ屈曲可能な片折れ チェーンで構成し、クランプ装置により金型 を固定し且つ前記チェーン部材に圧縮力が作 用した状態においては、前記スライドの下面 のT溝の横溝部内において両折れチェーンの 数の遊転輪を上下方向にジグザグ状態にし スライドに対してガタつかないように構成 たため、プレス機械によりプレス成形時に T溝内において両折れチェーンがガタつくこ がないから、チェーン部材の連結ピンの磨 や、リンク板のピン穴周辺部の破損を確実 防止することができる。

 本発明の上記の構成に加えて、次のような 々の構成を採用してもよい。
(1)前記チェーン部材駆動手段は、前記ブロッ ク部材上に縦向き姿勢に固定され且つ上方へ 進退するピストンロッドを有する流体圧シリ ンダと、前記ピストンロッドの上端部に回転 自在に装着されたスプロケットと、前記流体 圧シリンダと前記スプロケットとチェーン部 材の一部を収容する縦長のケース体とを備え 、前記チェーン部材は、前記チェーン案内溝 から上方へ延びて前記スプロケットを経由し て下方へブロック部材へ延び、チェーン部材 の他端が前記流体圧シリンダのシリンダ本体 の上端に固定される。この構成によれば、簡 単な構造の流体圧シリンダを有効活用してチ ェーン部材を駆動することができる。

(2)前記ケース体に、片折れチェーン及び両 折れチェーンが複数の遊転輪と反対側へ膨ら んだ状態に屈曲しないように規制する第1規 部材を設ける。この構成によれば、前記ピ トンロッドの上端のスプロケットを下降又 上昇させることで、チェーン部材をT溝に対 て進退させることができる。

(3)前記両折れチェーンが複数の遊転輪側へ 膨らんだ状態に屈曲しないように規制する第 2規制部材として、流体圧シリンダのシリン 本体の側面側に縦向きに配設された固定規 部材と、前記ピストンロッドの上端部に連 されて下方へ延び且つピストンロッドの退 に応じて固定規制部材に沿って下方へ移動 る可動規制部材とを設ける。この構成によ ば、前記ピストンロッドの上端のスプロケ トを下降させることで、チェーン部材をT溝 対して確実に前進移動させることができる

(4)前記チェーン部材駆動手段は、前記ブロ ック部材内に配設されてブロック部材に回転 自在に支持されたスプロケットと、前記スプ ロケットを回転駆動する回転駆動手段と、前 記スプロケットとチェーン部材の一部を収容 する縦長のケース体とを備え、前記チェーン 部材は、前記チェーン案内溝から上方へ延び て前記スプロケットを経由して上方へ延び且 つ前記スプロケットよりも上方に湾曲部を形 成し且つ他端が前記ブロック部材に固定され る。この構成によれば、簡単な構造の回転駆 動手段(例えば、電動モータなど)によりチェ ン部材を駆動することができる。

(5)前記片折れチェーンの前記リンク板は断面 U形の案内路形成部であって遊転輪間ピッチ 同幅の案内路形成部を有し、隣接するリン 板の案内路形成部の端部同士が当接するこ で片折れチェーンが遊転輪と反対側へ屈曲 ないように構成される。
(6)前記両折れチェーンの前記リンク板は断面 U形の案内路形成部であって遊転輪間ピッチ りも狭幅の案内路形成部を有する。

本発明の実施例1に係るプレス機械のク ランプ移動装置の正面図である。 前記クランプ移動装置の一部切欠き縦 正面図である。 前記クランプ移動装置の側面図である 図2のVI-VIの線断面図である。 図2のV-Vの線断面図である。 前記プレス機械のスライドと金型とク ンプ装置とチェーン部材の要部縦断正面図 ある。 前記金型とクランプ装置の要部底面図 ある。 前記クランプ装置の縦断面図である。 実施例2に係るプレス機械のスライドと クランプ移動装置の一部切欠き縦断面図であ る。 図9に図示したクランプ移動装置の側 図である。 実施例3に係るプレス機械のスライド クランプ移動装置の一部切欠き縦断面図で る。 図11のXII-XIIの線断面図である。

符号の説明

1                   プレス機械
2                   スライド
4                   可動側金型
7                   T溝
10,10A,10B クランプ移動装置
11,11A         ブロック部材
20,20A,20B チェーン部材駆動手段
25                 エアシリンダ
26                 ピストンロッド       
35,35A         スプロケット
40,40A,40B チェーン部材
41                 片折れチェーン       
42                 両折れチェーン       
43,44           リンク板
46                 遊転輪
55,55A         縦長のケース体       
61                 第1規制部材
62,62B         第2規制部材
63                 固定規制部材
64,64B         可動規制部材
70                 クランプ装置
100               回転駆動手段

 以下、本発明に係る実施例について、図面 参照しながら説明する。
 本実施例は、自動車工場等の立型のプレス 械において、スライドの下面のT溝に沿って 金型固定用のクランプ装置をチェーン部材を 介して水平方向へ進退移動させるクランプ移 動装置に本発明を適用した場合の例である。

 図1に示すように、プレス機械1において スライド2の下面やボルスタ3の上面には、複 数のT溝7が左右方向に形成されている。そのT 溝7に係合可能な脚部87を有するクランプ装置 70を進退移動する為の複数のクランプ移動装 10がプレス機械1の側部に設けられ、そのク ンプ移動装置10によりT溝7に沿ってクランプ 装置70を進退移動させることで、スライド2の 下面には可動側の金型4を、また、ボルスタ3 上面には固定側の金型5を夫々固定する。

 ここで、可動側金型4の左右両端のフラン ジ部4aをクランプするため、金型4の左右両側 に位置する複数対のクランプ移動装置10がス イド2の側部に夫々設置され、固定側金型5 左右両端のフランジ部5aをクランプするため 、金型5の左右両側に位置する複数対のクラ プ移動装置10がボルスタ3の側部に夫々設置 れている。そのため、以下の説明では、プ ス機械1のスライド2の右側部に配設されたク ランプ移動装置10を例として説明する。

 図2と図3に示すように、クランプ移動装 10は、スライド2の下端部の側部に固定され チェーン案内溝17を有するブロック部材11と クランプ装置70に一端が連結されてT溝7に沿 って延び且つチェーン案内溝17で上方へ方向 換されて上方へ延びるチェーン部材40と、 ェーン部材40を進退駆動可能なチェーン部材 駆動手段20であってブロック部材11に設けら たチェーン部材駆動手段20などから構成され 、スライド2の下面のT溝7に沿ってチェーン部 材40を介してクランプ装置70を水平方向へ進 移動させることができる。

 次に、ブロック部材11について説明する。
 図2に示すように、ブロック部材11は、第1ブ ロック13と第2ブロック14とを有している。こ 第1ブロック13が、スライド2の下端の右側部 に、スペーサブロック15を介して4本のボルト 13aにより強力に固定されている。このブロッ ク部材11の内部には、チェーン部材40を案内 るチェーン案内溝17を有し、このチェーン案 内溝17は、スペーサブロック15と第1ブロック1 3に形成されたT溝7と同様の案内溝と、この案 内溝に連通し湾曲して90度上方へ方向変換す 第2ブロック14に形成されているT溝7と同様 湾曲案内溝とで構成されている。

 このブロック部材11の下端には、1対のク ンププレート21が装着され、一方のクラン プレート21に第1近接スイッチ23が装着され、 金型4から側方へ退避させた状態のときのク ンプ装置70が1対のクランププレート21をクラ ンプした状態になる。このクランプ装置70は チェーン部材40を介してクランプ移動装置10 と連結されている。第1近接スイッチ23は、待 機位置に後退してきたクランプ装置70の受止 材91の端面と当接したことを検出し、その 出信号に基づいて図示外の制御ユニットが ランプ装置70をクランププレート21にクラン させ、クランプ装置70を待機状態にさせる

 次に、チェーン部材40について説明する。
 図2~図6に示すように、チェーン部材40は、 折れチェーン41と両折れチェーン42とで構成 れている。片折れチェーン41は、複数のリ ク板43と、これらリンク板43を連結する複数 連結ピン45と、これら複数の連結ピン45の両 端部に夫々設けられた複数の遊転輪46と、複 の連結ピン45に外嵌された複数のスペーサ47 を有している。両折れチェーン41は、複数の ンク板44と、これらリンク板44を連結する複 数の連結ピン45と、これら複数の連結ピン45 両端部に夫々設けられた複数の遊転輪46と、 複数の連結ピン45に外嵌された複数のスペー 47を有している。

 このチェーン部材40は、クランプ装置70の 連結部材87aに一端が連結されてT溝7に沿って び、ブロック部材11のチェーン案内溝17で上 方へ方向転換されて上方へ延び、チェーン案 内溝17から上方へ延びてスプロケット35を経 して下方へブロック部材11へ延び、エアシリ ンダ25の上端の連結部25aに他端が固定されて る。

 チェーン部材40のうち、少なくともスラ ド2の下面のT溝7内に導入される部分を含む 分は、遊転輪46側へ屈曲可能で且つ遊転輪46 反対側へも所定角度屈曲可能な両折れチェ ン部材42で構成されている。具体的には、 ランプ装置70の一端からピストンロッド26が 大伸長状態のときのスプロケット35までの 分は、両折れチェーン部材42で構成されてい る。尚、図6において、例えば、両折れチェ ン部材42の隣接するリンク板44とリンク板44 なす角度は約150度である。

 クランプ装置70が金型4をクランプしたク ンプ状態のとき、チェーン部材42に圧縮力 作用した状態では、両折れチェーン42の複数 の遊転輪46は、スライド2の下面のT溝7の横溝 7b内において、上下方向にジグザグ状態(図6 参照)にされてスライド2に対してガタつかな ように構成されている。両折れチェーン42 おいて、リンク板44は、連結ピン45に外挿さ たスペーサ47との間に後述する案内路を形 する為に、遊転輪46間ピッチの約1/3の幅の断 面U形の案内路形成部52を有している。案内路 形成部52を狭幅に形成することにより、前記 定角度の屈曲が可能になっている。

 チェーン40のうちの両折れチェーン42以外 の残りの部分は、遊転輪46側へのみ屈曲可能 片折れチェーン41に構成されている。片折 チェーン41において、リンク板43は、連結ピ 45に外挿されたスペーサ47との間に後述する 案内路を形成する為に、遊転輪46間ピッチと 幅の断面U形の案内路形成部51を有している 片折れチェーン41においては、隣接するリ ク板43の案内路形成部51の端部同士が当接す ことで遊転輪46側へ膨らんだ状態に屈曲し いように構成されている。尚、「片折れチ ーン」とは、チェーンの片側へのみ屈曲可 なチェーンのことである。

 複数の案内路形成部51,52により、チェー 部材40の全長に亙って案内路53が形成され、 の案内路53にクランプ装置70の油圧シリンダ 72に油圧を給排する油圧ホース54や電気信号 ーブルが導設される。案内路53に導設された 油圧ホース54の一端が、第1ブロック13の油圧 排口13bに接続され、他端がクランプ装置70 油圧給排ポート89aに接続されている。油圧 排口13bは、油圧ホース等を介して油圧供給 置に接続される。電気信号ケーブルは、第2 接スイッチ92のコネクタ部に接続されるが 電気信号ケーブルは図示を省略し、油圧ホ ス54のみ図示している。

 次に、チェーン部材駆動手段20について説 する。
 図2~図6に示すように、チェーン部材駆動手 20は、ブロック部材11上に縦向き姿勢に固定 され且つ上方へ進退するピストンロッド26を するエアシリンダ25(流体圧シリンダ)と、ピ ストンロッド26の上端部に回転自在に装着さ たスプロケット35と、エアシリンダ25とスプ ロケット35とチェーン部材40の一部を収容す 縦長のケース体55とを備えている。

 エアシリンダ25は、第2ブロック14の上端 縦向き姿勢に固定され且つ加圧エアが充填 び排出されるシリンダ本体27と、このシリン ダ本体27から上方へ進退するピストンロッド2 6とを有している。シリンダ本体27の上端部に はロッド側端壁29が設けられ、シリンダ本体2 7の下端部にヘッド側端壁31が夫々設けられて いる。

 ロッド側端壁29には、ピストンロッド26が 上下方向に摺動自在に挿通されている。この ロッド側端壁29の側部には、シリンダ本体27 部に連通する前進用エア接続口29aが設けら 、このエア接続口29aには加圧エア供給ホー が接続され、その加圧供給ホースはケース 55を貫通して外部に延びて加圧供給源に接続 されている。ヘッド側端壁部31はブロック部 11の上端部に固定され、後退用エア接続口31 aがブロック部材11とヘッド側端壁31に設けら 、エア接続口31aに加圧供給ホースが接続さ 、その加圧供給ホースはケース体55を貫通 て外部に延びて加圧供給源に接続されてい 。

 エアシリンダ25のシリンダ本体27に4つの イロッド33が設けられ、これらタイロッド33 上端部がロッド側端壁29に下方から貫通さ 上方からナット33aで夫々固定され、これら イロッド33の下端部がヘッド側端壁31を貫通 、第2ブロック14に夫々螺着され、シリンダ 体27がブロック部材11に固定されている。ロ ッド側端壁29は、ケース体55の内面に当接さ 、外方から2本のボルト29bによりケース体55 固定されている。

 図2に示すように、1対のスプロケット35は 、ピストンロッド26の上端部に設けられた軸 35aに回転自在に支持されている。この1対の スプロケット35には、チェーン部材40の両側 遊転輪46が係合している。スプロケット35の 受35aの上端部には、第2規制部材62における 動規制部材64の上端部64aが固定されている

 この1対のスプロケット35がチェーン部材4 0の両側の遊転輪46に係合しているので、エア シリンダ25のピストンロッド26を伸長させる 、スプロケット35が回動しながら上方移動す るため、クランプ装置70が外方(右方の待機位 置側)へ引き駆動される。ピストンロッド26を 退入させると、スプロケット35が回動しなが 下方移動するため、クランプ装置70が内方( 方の金型側)へ押し駆動される。

 図2~図5に示すように、縦長のケース体55 、1対の断面溝形の金属板56と、上部を覆う 蓋部材57とを有し、第2ブロック14に縦向きに 立設されている。このケース体55は、1対の金 属板56を対向させ、その下端部を第2ブロック 14に8本のボルト14aにより夫々固定し、上端部 に上蓋部材57を4本のボルト57aにより固定する ことで構成されている。ケース体55の内部に 、エアシリンダ25とスプロケット35と片折れ チェーン41の一部と両折れチェーン42の一部 収容されている。ケース体55の後側面には端 子ボックス59が設けられ、この端子ボックス5 9を介して複数の電気信号ケーブルが接続さ る。

 図2、図4、図5に示すように、ケース体55に 片折れチェーン41及び両折れチェーン42が複 の遊転輪46と反対側へ膨らんだ状態に屈曲 ないように複数の遊転輪46を規制する第1規 部材61を設けてある。
 両折れチェーン42が複数の遊転輪46側へ膨ら んだ状態に屈曲しないように複数の遊転輪46 規制する第2規制部材62として、エアシリン 25のシリンダ本体27側面沿って縦向きに配設 された固定規制部材63と、ピストンロッド26 上端部に連結されて下方へ延び且つピスト ロッド26の退入に応じて固定規制部材63に沿 て下方へ移動する可動規制部材64とを設け ある。

 第1規制部材61は、片折れチェーン41側の1 の規制部材61aと、両折れチェーン42側の1対 規制部材61bから構成されている。1対の規制 部材61aは、1対の金属板56の左端部に形成され た前後方向向きの板片部分である。遊転輪46 規制部材61aに右方から当接し、リンク板43 ケース体55の開口部から部分的に突出してい る。両折れチェーン42側の規制部材61bは、ケ ス体55の前後の側壁面に固定された1対のL形 板材の前後方向向きの板片部分で構成されて いる。遊転輪46が規制部材61bに左方から当接 、リンク板43が規制部材61b間の開口部から 分的に右方へ突出している。

 固定規制部材63は、エアシリンダ25のシリ ンダ本体27の右側面に縦向きに配設され固定 れた縦長の板部材から形成され、両折れチ ーン部材42の前後両側の遊転輪46が当接可能 に構成されている。可動規制部材64は、ピス ンロッド26の上端部に上端部が連結されて 方へ延び且つピストンロッド26の退入に応じ て固定規制部材63に沿って下方へ移動するよ に設けられ、両折れチェーン部材42の前後 側のリンク板44が当接している。

 次に、クランプ装置70について説明する。
 図6~図8に示すように、クランプ装置70は、 型4のフランジ部4aの下面を押圧可能なクラ プ出力部71と、ピストンロッド75と一体形成 れた縦軸部材85と、断面T形の脚部87と、フ ンジ部4aの端面を受け止める受止部材91と、 ランジ部4aの端面を検出する第2近接スイッ 92などを備えている。

 クランプ出力部71は、油圧シリンダ72と、 油圧シリンダ72に固定され且つクランプ時に ランジ部4aの下面を押圧する第1板部材81と 第1板部材81に固定され且つ第1板部材81の下 と油圧シリンダ72の上端面との間に設けられ た第2板部材82とを有し、クランプ作動時には 、このクランプ出力部71とスライド2の下面と の間に金型4のフランジ部4aが挟圧されて、金 型4がスライド2の下面に固定される。

 図8に示すように、油圧シリンダ72は、シ ンダ本体73と、ピストン74と、復帰用の圧縮 スプリング77と、ピストン74に固着されたピ トンロッド75と、クランプ作動時に油圧が充 填される作動室76と、圧縮スプリング77を支 する蓋部材78と、エア抜きバルブ79を有し、 軸部材85と脚部87の内部に設けられ且つ作動 室76に連通された油路89に油圧ホース54が接続 され、油圧供給装置に接続された油圧ホース 54から作動室76に油圧が給排され、クランプ 動やアンクランプ作動させるように構成さ ている。

 第1板部材81は、油圧シリンダ72の上端部 第2板部材82と重畳してビス83で固定され、第 1板部材81の中心部には縦軸部材85が突出され 挿通孔が設けられている。この第1板部材81 右端部に2つの突出部位が形成され、その上 面には1対の受止部材91が夫々設置されている 。尚、一方の受止部材91には第2近接スイッチ 92が装備されている。第2板部材82には、第2近 接スイッチ92のコネクタ部に電気信号ケーブ を接続する際に、ケーブル部分を固着する の8つの小孔82aが設けられている。

 縦軸部材85は、油圧シリンダ72のピストン ロッド75と一体的に形成され、縦軸部材85の 端部には脚部87が一体的に形成され、脚部87 介してT溝7に沿って移動可能に摺動自在に 合されている。クランプする際には、金型4 フランジ部4aのU形の切欠部に縦軸部材85が 入される(図7参照)。

 脚部87の右端部には、チェーン部材40が連 結される連結部材87aが設けられ、この連結部 材87aを介してクランプ移動装置10により、ク ンプ装置70がT溝7の内部を進退移動可能にさ れる。脚部87の内部に油路89が形成されて、 結部材87aの下方に形成された油圧給排ポー 89aに油圧ホース54が接続され油圧シリンダ72 作動室76に油圧を給排可能に構成してある

 第2近接スイッチ92は、受止部材91に貫通 に装着されており、その先端の検出部が受 部材91の側面と同一面に位置し、フランジ部 4aのほぼ鉛直な端面とクランプ装置70との当 を検出するようになっている。第2近接スイ チ92のコネクタ部には図示外の電気信号ケ ブルが接続される。

 以下、このクランプ移動装置10の作用及び 果について説明する。
 プレス機械1のスライド2に可動側の金型4を 定していない状態では、クランプ装置70は ランププレート21をクランプした状態で待機 位置にある。次に、スライド2を上昇させた 態で、上下に組み合わせた可動側と固定側 金型4,5をボルスタ3の上面に搬入し、その後 ライド2を下降させて可動側金型4の上面に 接させる。

 次に、クランププレート21へのクランプ 解除し、前進用エア接続口29aからエアシリ ダ25に加圧エアを供給し、加圧エアによりピ ストンロッド26を退入させ、クランプ装置70 待機位置から左方へ金型4の方へ前進移動さ る。クランプ装置70が金型4のフランジ部4a ほぼ鉛直な端面と当接したことを第2近接ス ッチ92で検出し、その検出信号に基づいて プレス機械1の制御ユニットによりクランプ 置70の前進移動を停止させる。制御ユニッ により、作動室76に油圧を供給することによ りクランプ出力部71に金型4のフランジ部4aを ランプさせ、金型4をスライド2に固定する

 ここで、第1規制部材61を設けているため 金型4をクランプするためにピストンロッド 26の上端のスプロケット35を下降させても上 させても、チェーン部材40が本体ケース55か 外方に突出するように屈曲することが無く チェーン部材40をT溝7に対して進退させるこ とができる。

 両折れチェーン42の複数の遊転輪46が遊転 輪46側へ膨らんだ状態に屈曲しないように規 する第2規制部材62として、固定規制部材63 可動規制部材64を設けたため、ピストンロッ ド26の上端のスプロケット35を下降させても 両折れチェーン42が遊転輪46側へ膨らんだ状 に屈曲することがなく、チェーン部材40をT 7に対して確実に前進移動させることができ る。

 金型4をクランプしたクランプ状態のとき 、T溝7内において、両折れチェーン42は、前 移動させている際のクランプ装置70の自重又 は慣性や、チェーン部材40の自重や、クラン 装置70がフランジ部4aに当接した際の衝撃な どにより、チェーン部材40に圧縮力が作用し 状態において、複数の遊転輪46がT溝7の横溝 部7b内において上下方向にジグザグ状態に屈 され、T溝7の横溝部7bの上下の壁面に当接状 態を維持する。

 このように、両折れチェーン42の複数の 転輪46をT溝7の横溝部7bにおいて上下方向に グザグ状態にすることで、クランプする際 両折れチェーン42を遊転輪46の上端及び下端 横溝部7bの上面及び下面との間の隙間を無 すことができる。このため、プレス機械1に るプレス成形時に、T溝7内において両折れ ェーン42がガタつくことがないから、チェー ン部材40の連結ピン45の磨耗や、リンク板44の ピン穴周辺部の破損を確実に防止することが できる。

 片折れチェーン41には、複数のリンク板43 とスペーサ47との間に形成された複数の案内 形成部51により油圧ホース54や信号線を案内 する案内路53を形成することができるうえ、 転輪46の反対側へ屈曲しない片折れチェー とすることができる。

 片折れチェーン41と同様に、両折れチェ ン42にも複数の案内路形成部52により油圧ホ ス54や信号線を案内する案内路53を形成する ことができるうえ、遊転輪46側へ屈曲可能で つ遊転輪46と反対側へも所定角度屈曲可能 両折れチェーン42とすることができる。

 金型4を取り外す際は、スライド2を上下 金型4,5が当接する位置まで下降させ、プレ 機械1の制御ユニットによりクランプ装置70 クランプを解除させると共に、エアシリン 25の後退用エア接続口31aからエアを供給し、 ピストンロッド26を伸長させることでクラン 装置70を後退させて待機位置へ移動させる 第1近接スイッチ23が受止部91の端面と当接し たことを検出したとき、その検出信号に基づ いて制御ユニットにより、エアシリンダ25を 止させて後退駆動を停止させ、クランププ ート21をクランプさせ待機状態にする。

 次に、実施例2のクランプ移動装置10Aについ て説明する。
 図9、図10に示すように、このクランプ移動 置10Aにおける実施例1と同様の構成要素に同 一の参照符号を付して説明を省略する。この クランプ移動装置10Aは、スライド2の下端部 側部に固定されてチェーン案内溝17を有する ブロック部材11Aと、クランプ装置70に一端が 結されてT溝7に沿って延び且つチェーン案 溝17で上方へ方向変換されて上方へ延びるチ ェーン部材40Aと、チェーン部材40Aを進退駆動 可能なチェーン部材駆動手段20Aであってブロ ック部材11Aに設けられたチェーン部材駆動手 段20Aとを有している。

 次に、ブロック部材11Aについて説明する。
 ブロック部材11Aは、第1ブロック13と第2ブロ ック14Aとを有し、スライド2の下端の右側部 、第1ブロック13がスペーサブロック15を介し て複数本のボルト13aにより強力に固定されて いる。ブロック部材11Aの内部にはチェーン部 材40Aを案内する前記実施例1と同様のチェー 案内溝17が設けられている。第2ブロック14A 内部には1対のスプロケット35Aが配設されて 転可能に第2ブロック14Aに支持されている。 この1対のスプロケット35Aには、チェーン部 40Aの両側の遊転輪46が係合している。

 次に、チェーン部材40Aについて説明する。
 チェーン部材40Aは、片折れチェーン41と両 れチェーン42とで構成され、クランプ装置70 一端が連結されてT溝7に沿って延び且つチ ーン案内溝17で上方へ方向変換されて上方へ 延び、スプロケット35Aを経由して上方へ延び 且つスプロケット35Aよりも上方に形成される 湾曲部110を経由して他端がブロック部材11Aに 固定されている。

 このチェーン部材40Aのうちの、少なくと スライド2の下面のT溝7内に導入される部分 つまり、クランプ装置70に装着された一端 らチェーン部材40Aがケース体55A内に最大限 退した状態のときの湾曲部110までの部分が 折れチェーン42で構成され、このチェーン部 材40Aの残りの部分は、片折れチェーン41で構 されている。

 次に、チェーン部材駆動手段20Aについて説 する。
 チェーン部材駆動手段20Aは、前記1対のスプ ロケット35Aと、スプロケット35Aを回転駆動す る回転駆動手段100と、スプロケット35Aとチェ ーン部材40Aの一部を収容する縦長のケース体 55Aとを備えている。

 回動駆動手段100は、電動モータ又はエア ータなどで構成され、回転軸101を介してス ロケット35Aに連結され、スプロケット35Aを 転駆動する。この1対のスプロケット35Aがチ ェーン部材40Aの両側の遊転輪46に係合してい ので、スプロケット35Aを時計回りに回転さ ると、クランプ装置70が内方(左方の金型の )へ押し駆動される。スプロケット35Aを反時 計回りに回転させると、クランプ装置70が外 (右方の待機位置)へ引き駆動される。

 この縦長ケース体55Aには、前記実施例1と 同様に、第1規制部材61が設けられており、ス プロケット35Aの回転駆動時に、チェーン部材 40Aが遊転輪46と反対側へ膨らむように屈曲し いように規制し、チェーン部材40Aの複数の 転輪46がケース体55Aの外方へ移動しないよ に規制している。尚、実施例1の第2規制部材 に相当する部材は設けられていないが、油圧 ホース54によりチェーン部材40Aの湾曲110以外 部分が屈曲しないように規制している。

 このように、このクランプ移動装置10Aよ ば、制御ユニットにより回転駆動手段100を 御することで、チェーン部材40AがT溝7内を 進駆動され、金型4のフランジ部4aに当接さ 、金型4をクランプすることができる。この き、スライド2の下面のT溝7の横溝部7b内に いて両折れチェーン42の複数の遊転輪46が上 方向にジグザグ状態になりスライド2に対し てガタつかない。他の効果については、実施 例1と略同様の効果を奏するため説明は省略 る。

 次に、実施例3のクランプ移動装置10Bについ て説明する。
 図11,図12に示すように、このクランプ移動 置10Bにおける実施例1と同様の構成要素に同 の参照符号を付して説明を省略する。この ランプ移動装置10Bにおいては、チェーン部 40Bは、前述の両折れチェーン42のみで構成 れ、一端がクランプ装置70の連結部材87aに連 結され、他端がチェーン部材駆動手段20Bのエ アシリンダ25のシリンダ本体27の上端の連結 25aに固定されている。

 第2規制部材62Bの可動規制部材64Bは、両折 れチェーン42が遊転輪46側へ膨らんだ状態に 曲しないように規制するため、両折れチェ ン42の内側に沿うように縦向きに設けられて いる。この可動規制部材64Bは、連結部64bと第 1板部64cと第2板部64dから側面視逆U形に形成さ れ、連結部64bがピストンロッド26の上端部に 結されて第1,第2板部64c,64dが下方へ延びてい る。ピストンロッド26の退入に応じて、第1板 部64cが固定規制部材63に沿って下方へ移動す ように設けられ、第2板部64dが、ロッド側端 壁部29の貫通穴29aを挿通して下方へ移動する うに設けられている(図12参照)。第1板部64c 第2板部64dには、両折れチェーン42の両側の ンク板44が当接して規制されている。

 このように、このクランプ移動装置10Bに いて、可動規制部材64Bによりピストンロッ 26の上端の1対のスプロケット35を下降させ も、両折れチェーン42が屈曲することなく移 動させることなく、チェーン部材40BをT溝7に して確実に前進移動させることができる。 ェーン部材40Bが両折れチェーン42のみで構 されているので、片折れチェーン41と両折れ チェーン42から構成されるチェーン部材40と 較して製造コストを抑制することができる 他の効果については、実施例1と略同様の効 を奏するため説明は省略する。

 次に、前記実施形態を部分的に変更した変 形態について説明をする。
1〕前記第1,第2近接スイッチ23,92の代わりに、 接触式スイッチを採用可能である。
2〕その他、当業者ならば、本発明の趣旨を 脱しない範囲で前記実施例に種々の変更を 可した形態で実施することができ本発明は れらの変更形態も包含するものである。

 本発明は、自動車工場等の立型のプレス 械において、スライドの下面のT溝に沿って 押し引き可能なチェーン部材を介してクラン プ装置を進退移動させるクランプ移動装置に 利用することができる。




 
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