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Patent Searching and Data


Title:
CLIP
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090945
Kind Code:
A1
Abstract:
A clip in which stabilizers thereof can have a required and sufficient elastic reaction force when the clip is mounted in position and which can be applied to a wider thickness range of a plate-like mounting member (frame) which is the place to which the clip is mounted. A clip having a tube mounting section (1), a shaft (2), pawls (3) formed on the shaft (2) at an end (22e) thereof which is located on the side opposite the tube mounting section (1), and stabilizers (4). The clip functions such that the claws (3) are inserted into a through-hole (52) in a plate-like mounting member (frame (50)), the stabilizers (4) are compressed when the claws (3) expand, and the claws (3) are pulled toward the stabilizers (4) by an elastic repulsive force of the stabilizers (4).

Inventors:
TAKAGAKI TOSHIAKI (JP)
KISHIMOTO TAKAFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050342
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
January 14, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HELLERMANNTYTON CO LTD (JP)
TAKAGAKI TOSHIAKI (JP)
KISHIMOTO TAKAFUMI (JP)
International Classes:
F16B19/00; F16B2/08; F16B5/12
Foreign References:
JP2003324827A2003-11-14
JP2005114124A2005-04-28
JPS6228512A1987-02-06
JP2006125622A2006-05-18
JPH0680014U1994-11-08
Attorney, Agent or Firm:
Patent Corporate Body TAKAHASHI Office (Minato-ku Tokyo, 03, JP)
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Claims:
 樹脂により構成され、チューブ取付部(1)と、軸部(2)と、該軸部(2)のチューブ取付部(1)とは反対側の端部(22e)に形成された爪(3)と、スタビライザ(4)とを有しており、板状取付部材(50)の貫通孔(52)に爪(3)が挿入されて展開した際にスタビライザ(4)は圧縮され、その弾性反撥力により爪(3)をスタビライザ(4)側に引っ張る機能を有しており、該スタビライザ(4)の縦方向断面は概略「く」字状に形成されていることを特徴とするクリップ。
 前記スタビライザ(4)は一体的に成形されており、軸部(2)と接続しているチューブ取付部(1)側の部分(41)と、爪(3)側の部分(42)と、チューブ取付部側の部分と爪側の部分との接続部分(43)とから成り、該接続部分(43)は一部が欠損した環状に形成されている請求項1のクリップ。
 前記軸部(2)と爪(3)とは一体に形成されている請求項1、2の何れかのクリップ。
 前記取付部材(50)は車両のフレームである請求項1~3の何れか1項のクリップ。
 前記車両は貨物自動車である請求項4のクリップ。
 前記チューブ取付部(1)は、細長い形状をしており且つ片面に多数の突起が形成された帯状部材(11)と、帯状部材(11)に形成された突起(11a)と係合する係止部材(12a)とを有している請求項1~5の何れか1項のクリップ。
Description:
クリップ

 本発明は、各種チューブを束ねて配置す ためのクリップに関する。

 シャシーフレームを有する車両では、ブレ キ系統の配管やクラッチ操作系の配管等を 樹脂製のクリップによってフレームの内側 固定している。図6~図8は、そのようなクリ プ100Jの側面(図6)、正面(図7)、平面(図8:図6 X矢視)を示している。
 クリップ100Jは、チューブ取付部1と、軸部2J と、爪3Jと、スタビライザ4Jとを有している

 チューブ取付部1は、帯状部材11と、係止部 12とを有している。帯状部材11には、図6に ける下方側の面の長手方向に多数の突起11a 形成されている(図8参照)。
 被固定部材(例えば、配管:図9の符号P)を軸 2の頂部に固定させるに際しては、図9で示す ように、帯状部材11を被固定部材(配管P)に巻 付け、帯状部材11の先端を係止部材12に通し 、帯状部材11先端を引っ張れば良い。帯状部 11に形成された突起11aが、係止部材12の係止 部12b(図8参照)とが係合するので、帯状部材11 被固定部材(配管P)に巻き付いた状態で固定 れる。

 また、クリップ100Jをフレーム50に固定する 際しては、図10の(10-1)に示すように、フレ ム50のクリップ取付用貫通孔52に軸部2Jを差 込む(矢印Y1の動作)。貫通孔52に軸部2Jを差し 込む際に、爪3は半径方向内方に変位する(矢 Y2方向)。
 そして、図10の(10-2)に示すように、爪3Jの上 端が、フレーム50における下方の面50bを通過 ると、爪3Jは開いて元の状態に復帰する。

 スタビライザ4Jは所定幅の板状の部材とし 形成されている(図7、図8参照)。図6を参照す れば明らかな様に、スタビライザ4Jは、軸部2 の付け根から先端部まで、図6において斜め 方に延在する様に傾斜して構成されている そして、スタビライザ4Jには、ある程度の弾 性を有する様に構成されている。
 図9において、クリップ100Jはフレーム50(固 場所)に固定されており、フレーム50の板厚T 、スタビライザ4Jの先端から爪3Jの上端まで の距離Hより多少大きな値となっている。
 クリップ100Jをフレーム50に取り付けた後、 タビライザ4Jの弾性反撥力は、爪3Jをスタビ ライザ4J側へ引っ張る様に作用するので、係 男性反撥力により、フレーム50に振動が加 っても、クリップ100J全体の動きが拘束され 。

 しかし、フレーム50の板厚Tと、スタビライ 4Jの先端から爪3Jの上端までの距離Hとの差 大きい場合は、フレーム50にクリップ100Jを り付けた際には、スタビライザ4Jは大きく変 形し、過大な応力が生じ、クリープ現象によ りスタビライザ4Jが時間の経過と共に劣化し り、スタビライザ4Jの付け根部分が破損し しまう恐れがある。
 従って、従来のクリップは、取付位置(例え ばフレーム50)の厚みに対応して、数種類のク リップを用意する必要があった。
 そして、数種類のクリップを用意しなけれ ならないことは、クリップの種類の増加を 味しており、部品管理上コストアップとな のみならず、配管組立に際しては最適なク ップを選定する手間が加わってしまうので 作業効率の悪化につながってしまう。

 その他の従来技術としては、概略皿型をし スタビライザを有するクリップが提案され いる(例えば、特許文献1参照)。
 しかし、特許文献1のような皿型のスタビラ イザでは弾性反撥力を発揮する範囲に限りが あるため、板状取付部材の厚さ寸法毎に複数 種類のクリップを用意しなければならず、組 立時の労力やコストを軽減する事が出来ない 。

特開2002-174210号公報

 本発明は上述した従来技術の問題点に鑑 て提案されたものであり、取付時にスタビ イザには必要にして十分な弾性反発力が得 れ、且つ、取付位置である板状取付部材(フ レーム)の板厚の適用可能範囲を拡げること できるクリップを提供することを目的とし いる。

 本発明のクリップは、樹脂により構成さ 、チューブ取付部(1)と、軸部(2)と、該軸部( 2)のチューブ取付部(1)とは反対側の端部(22e) 形成された爪(3)と、スタビライザ(4)とを有 ており、板状取付部材(フレーム50)の貫通孔( 52)に爪(3)が挿入されて(爪3を挿入したのと反 側で爪3が)展開した際にスタビライザ(4)は 縮され、その(スタビライザ4の)弾性反撥力 より爪(3)をスタビライザ(4)側に引っ張る機 を有しており、該スタビライザ(4)の縦方向 面は概略「く」字状に形成されていること 特徴としている(請求項1)。

 本発明において、前記スタビライザ(4)は( クリップ100の軸部2に)一体的に成形されてお 、軸部(2)と接続しているチューブ取付部側 部分(第1の部分41)と、爪側の部分(第2の部分 42)と、チューブ取付部側の部分と爪側の部分 との接続部分(43)とから成り、該接続部分(43) 一部が欠損した環状に形成されているのが ましい(請求項2)。

 また本発明において、前記軸部(2)と爪(3) は一体に形成されているのが好ましい(請求 項3)。

 さらに本発明において、前記取付部材は車 のフレーム(50)であるのが好ましい(請求項4) 。
 そして、当該車両は貨物自動車であるのが ましい(請求項5)。

 それに加えて本発明において、前記チュ ブ取付部(1)は、細長い形状をしており且つ 面に多数の突起(11a)が形成された帯状部材(1 1)と、帯状部材に形成された突起と係合する 止部材(12)とを有しているのが好ましい(請 項6)。

 上述する構成を具備する本発明のクリップ よれば、前記スタビライザ(4)の縦方向断面 概略「く」字状に形成されているので、板 取付部材(例えば、貨物車両のフレーム50)の 厚さ方向寸法が大きくなっても(厚くなって )、スタビライザ(4)の弾性反撥力は発揮可能 ある。
 その結果、被固定部材であるチューブを板 部材(フレーム50)に沿って、確実に(安定し )配置することが出来る。

 そして本発明のクリップ(100)によれば、 状取付部材(例えば、貨物車両のフレーム50) 厚さ方向寸法が大きくなっても(厚くなって も)、スタビライザ(4)の弾性反撥力が発揮さ るので、適用可能な板状取付部材(50)の厚さ 法の範囲が従来技術に比較して広くなり、 状取付部材(50)の厚さ寸法毎に、別種類のク リップを用意する必要が無くなる。換言すれ ば、従来は複数種類のクリップが必要であっ た複数種類の板状取付部材に対して、単一の クリップに統合する事が可能となる。

 そして、従来複数種類必要であったクリッ を単一のクリップに統合できる事により、 リップ製作コストを低減することが出来る また、クリップの種類が減少することから クリップを保管するスペースも減少するこ が出来る。
 さらに、クリップの種類が減少し、場合に っては単一のクリップのみを適用すればよ なるため、クリップを選択する労力が不要 なり、製造に関する労力が低減される。

本発明の実施形態の側面図。 本発明の実施形態の正面図。 本発明の実施形態の平面図。 厚さ寸法が比較的小さいフレームに実 形態に係るクリップを取り付けた状態を示 拡大断面図。 厚さ寸法が大きいフレームに実施形態 係るクリップを取り付けた状態を示す拡大 面図。 従来技術のクリップの側面図。 図6のクリップの正面図。 図6のクリップの平面図。 従来技術のクリップをフレームに取り けた状態を示す断面図。 従来技術における爪の動作を示す動作 説明図。

符号の説明

1・・・チューブ取付部
2・・・軸部
3・・・爪
4・・・スタビライザ
11・・・帯状部材
11a・・・突起
12・・・係止部材
41・・・チューブ取付部材側の部分
42・・・爪側の部分
43・・・接続部分
50・・・取付部材/フレーム

 以下、添付図面を参照して、本発明の実施 態について説明する。
 なお、実施形態に関する図面において、従 技術のクリップにおける部材と同様な形状 且つ同様な作用効果を奏する部材は、同一 符号を付して説明している。

 図1~図3において、全体を符号100で示すクリ プは、全体が樹脂により構成され、チュー 取付部1と、軸部2と、爪3と、スタビライザ4 とを有している。チューブ取付部1は、帯状 材11と係止部材12とを有しており、係止部材1 2は帯状部材11の一端に固設されている。
 帯状部材11の一方の面(図1の下方側の面)に 、多数の突起11aが形成されている。一方、 止部材12にはスリット12aと係止部12bとが設け られており、スリット12aは帯状部材11を通過 せる様に構成されている。そして係止部12b 、スリット12aを通過した帯状部材11の突起11 aと係合して、帯状部材11を係止する機能を有 している。

 軸部2は、頂部20と、第1の軸部21と、第2の 軸部22と、するスタビライザ取付部23とによ 構成されている。第1の軸部21は頂部20に隣接 しており、第2の軸部22は最下方(図1における も下方の領域)に設けられている。スタビラ イザ取付部23は、第1の軸部21と第2の軸部22の 間に位置しており、第1の軸部と第2の軸部22 に隣接した位置に設けられている。

 第2の軸部22の下端22eよりも下方には、軸部2 と連なって形成された爪3が形成されている
 爪3は、爪本体31と爪支持部32とで構成され 爪本体31は、側面から見た状態(図1で見た状 )が錨の様な形状となっている。そして、爪 本体31を正面から見た形状は(図2参照)、均一 幅で且つ僅かな円弧を有した板状体で構成 れている。この板状体の円弧は、図2の紙面 に垂直な方向の表側(図2を見ている側)が凸に なるように湾曲している。
 爪3の図1における左右方向寸法Lは、板状取 部材50(例えば車両のシャシーフレーム:図4 図5参照)の取付用貫通孔52(図4、図5参照)の直 径よりも大きく構成されている。

 スタビライザ4は、軸部2のスタビライザ取 部23と一体的に成形されており、スタビライ ザ4は軸部2のスタビライザ取付部23に接続し いる。また、スタビライザ4の縦方向断面は 図1を参照すれば明らかな様に概略「く」字 状に形成されている。
 縦方向断面が概略「く」字状のスタビライ 4は、スタビライザ取付部23側の部分(第1の 分)41と、爪側の部分42(第2の部分)と、第1の 分41と第2の部分42との接続部分43とを有して る。接続部分43は、円周方向の一部が欠損 た円環の様な形状となっている。
 そしてスタビライザ4は、全体的に弾性を有 している。

 図4において、クリップ100を板状取付部材( えばフレーム)50に取り付ける際には、爪3の 端をフレーム50の取付用貫通孔52に挿入する 。ここで、爪3の左右方向寸法L(図1参照)は、 レーム50の取付用貫通孔52の直径よりも大き く構成されているが、スタビライザ4全体が 性を有しているため、爪3を取付用貫通孔52 挿入するに際しては、爪3の上方の端部3tは 径方向内方に弾性変形し、爪3の左右方向寸 L(図1参照)は取付用貫通孔52内径と等しくな 。その結果、爪3は取付用貫通孔52内に挿入 能となる。
 爪3の上方の端部3tが貫通孔52を通過して、 レーム50の反対側の面に出ると、半径方向内 方に弾性変形した爪3の上方の端部3tは、その 弾性反撥力によって元の形状に復帰する。そ の状態では、爪3の左右方向寸法L(図1)は取付 貫通孔52の内径寸法よりも大きくなるので クリップ100はフレーム50から自然に抜け落ち てしまう事が防止される。

 ここで、クリップ取付前のスタビライザ4( レーム50に取り付ける以前の状態:図4におけ 破線の状態)においては、その先端42tから爪 の上方の端部3tとの垂直方向の距離Hは、フレ ームの板厚Tよりも小さい。したがって、ク ップ100をフレーム50に取り付け、爪3の上方 端部3tが貫通孔52を通過した状態では、前記 離Hがフレームの板厚Tと等しくなる様にス ビライザ4は圧縮される。
 スタビライザ4が圧縮された際には、スタビ ライザ4の圧縮変形による弾性反撥力が発生 、その弾性反撥力は、爪3をスタビライザ4側 に引っ張るように作用する。当該弾性反撥力 により、爪3をスタビライザ4側に引っ張るた 、クリップ100はフレーム50に確実に固定さ 、固定された位置から変位してしまうこと 無い。

 図5は、フレーム50の厚さ寸法Tが大きい場合 を示している。
 図5で示すように、厚さ寸法Tが大きいフレ ム50にクリップ100を取り付ければ、スタビラ イザ4は図5において点線で示す状態に弾性変 し、スタビライザ4の第1の部分41と、第2の 分42とは概略平行となる。ここで、一部が欠 損した環状の接続部43によって、スタビライ 4の弾性反撥力は保持される。すなわち、図 5の点線で示す状態であっても、スタビライ 4の弾性反撥力は失われず、当該弾性反撥力 より爪3をスタビライザ4側に引っ張ること よって、クリップ100はフレーム50へ堅固に固 定される。
 なお、図5において実線で示すのは、クリッ プ100がフレーム50に取り付けられていない場 のスタビライザ4である。

 図示の実施形態に係るクリップ100によれば スタビライザ4の縦方向断面は概略「く」字 状に形成されており、一部が欠損した円環の 様な形状の接続部43を備えているので、取付 材であるフレーム50の厚さ方向寸法が大き なっても(厚くなっても)、スタビライザ4の 性反撥力は損なわれない。
 その結果、クリップ100はフレーム50に容易 つ確実に取り付けられ、クリップ100の被固 部材をフレーム50に沿って確実に配置するこ とが出来る。

 そして、フレーム50の厚さ方向寸法が大 くなっても(厚くなっても)スタビライザ4の 性反撥力が損なわれないので、図示の実施 態によれば、適用可能なシャシーフレーム50 の厚さ寸法の範囲が、従来技術に比較して広 くなる。そのため、フレーム50の厚さ寸法毎 、別種類のクリップを用意する必要が無く る。換言すれば、厚さ寸法Tが異なる複数種 類のフレーム50に対して、従来は複数種類の リップが必要であったが、図示の実施形態 は単一のクリップに統合する事が可能とな 。

 そして、従来複数種類必要であったクリッ を単一のクリップに統合する事により、ク ップ製作コストを低減することが出来る。 た、クリップの種類の減少により、クリッ 保管スペースも削減できる。
 さらに、クリップの種類を減少し、場合に っては単一のクリップのみを準備すれば事 足りるため、クリップを選択する労力が不 となり、製造に関する労力が低減される。 して、製造時間の短縮及び製造コストの削 にもつながる。

 図示の実施形態はあくまでも例示であり 本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述 はないことを付記する。