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Patent Searching and Data


Title:
CLUTCH DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146650
Kind Code:
A1
Abstract:
A clutch is made to act sharply by pressing a lever portion with a release member. An output side rotator (2) is provided at the inner circumferential portion of a clutch housing (1) and coupled with an output side member. A clutch portion (3) has one or more plate member performing transmission/interruption of power between the clutch housing (1) and the output side rotator (2). A pressure plate (4) presses the plate member at the clutch portion (3). A diaphragm spring (5) has an annular pressing portion (5a) supported by the output side rotator (2) and arranged on the outer circumferential side in order to press the pressure plate (4),and a lever portion (4b) arranged on the inner circumferential side of the annular pressing portion (5a) and operated by a release mechanism to release the pressing force being applied to the pressure plate (4) from the pressing portion (5a). Under a state where the diaphragm spring (5) is attached, a lever portion (5b) is previously deformed resiliently by a predetermined amount in the release direction.

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WO/2022/219394ACTUATOR SYSTEM
Inventors:
TSURUTA HIROYOSHI (JP)
UEMURA HIROSHI (JP)
TERABAYASHI HITOSHI (JP)
SHIMOMOTO HIDETAKA (JP)
YANO YOSHIHISA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059193
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
EXEDY CORP (JP)
TSURUTA HIROYOSHI (JP)
UEMURA HIROSHI (JP)
TERABAYASHI HITOSHI (JP)
SHIMOMOTO HIDETAKA (JP)
YANO YOSHIHISA (JP)
International Classes:
F16D23/14
Foreign References:
JP2006170400A2006-06-29
JP2002206565A2002-07-26
JPS61175324A1986-08-07
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 54, JP)
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Claims:
 入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ部材を有するレリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するクラッチ装置であって、
 前記入力側部材及び出力側部材の一方に連結されたクラッチハウジングと、
 前記クラッチハウジングの内周部に設けられ、前記入力側部材及び出力側部材の他方に連結された円板状の回転体と、
 前記クラッチハウジングと前記回転体との間で動力の伝達及び遮断を行うための1枚以上のプレート部材を有するクラッチ部と、
 前記クラッチ部のプレート部材を押圧するためのプレッシャプレートと、
 前記回転体に支持され、外周側に配置され前記プレッシャプレートを押圧するための環状のスプリング部と、前記環状のスプリング部の内周側に配置され前記レリーズ機構により作動させられて前記スプリング部の前記プレッシャプレートへの押圧力を解除するためのレバー部と、を有する押圧部材と、
を備え、
 前記押圧部材は、前記回転体に支持された組み付け状態で、前記レバー部が予め所定量レリーズ方向に弾性変形させられている、
クラッチ装置。
 前記プレッシャプレートは前記押圧部材側に突出する押圧用突起を有し、
 前記回転体は、前記クラッチ部のプレート部材の一部が係合する回転体本体と、前記回転体本体に装着されるとともに前記押圧部材を挟んで前記プレッシャプレートとは逆側に配置された支持プレートと、を有し、
 前記回転体本体は前記押圧部材側に突出する本体側支持用突起を有し、
 前記支持プレートは前記本体側支持用突起に対向するように突出して形成されたプレート側支持用突起を有し、
 前記押圧部材は、前記スプリング部が前記プレッシャプレートの押圧用突起を押圧し、前記レバー部の外周部が前記本体側支持用突起と前記プレート側支持用突起との間に支持されている、
請求項1に記載のクラッチ装置。
 前記押圧部材は、前記レバー部の内周側先端部が前記レリーズ機構により押し操作される、請求項2に記載のクラッチ装置。
 前記プレッシャプレートは前記押圧部材側に突出する押圧用突起を有し、
 前記回転体は、前記クラッチ部のプレート部材の一部が係合する回転体本体と、前記回転体本体に装着されるとともに前記押圧部材を挟んで前記プレッシャプレートとは逆側に配置され外周部に支持用突起を有する支持プレートと、を有し、
 前記押圧部材は、前記レバー部の外周部が前記プレッシャプレートの押圧用突起を押圧し、前記スプリング部の外周部が前記支持プレートの支持用突起に支持されている、
請求項1に記載のクラッチ装置。
 前記押圧部材は、前記レバー部の内周側先端部が前記レリーズ機構により引き操作される、請求項4に記載のクラッチ装置。
 前記回転体は外周部に前記プレッシャプレートと対向する摩擦部を有し、
 前記クラッチ部は、前記クラッチハウジングに係合する第1クラッチプレートと前記回転体に係合する第2クラッチプレートとを有し、前記第1及び第2クラッチプレートは前記回転体の摩擦部と前記プレッシャプレートとの間に挟持される、
請求項1に記載のクラッチ装置。
 
Description:
クラッチ装置

 本発明は、クラッチ装置、特に、入力側 材からの動力を出力側部材に伝達するとと に、レリーズ機構の作動により動力伝達を 断するクラッチ装置に関する。

 一般に、自動二輪車やバギー等のモータ イクルには、エンジンからの動力をトラン ミッションに伝達あるいは遮断するために 板クラッチ装置が用いられている。この多 クラッチ装置は、エンジンのクランク軸側 連結されるクラッチハウジングと、トラン ミッション側に連結される出力側回転体と それらの間で動力の伝達、遮断を行うため クラッチ部と、クラッチ部を押圧するため プレッシャプレートとを有している。クラ チ部は、クラッチハウジングに係合する第1 クラッチプレートと出力側回転体に係合する 第2クラッチプレートとが交互に配置されて る。

 そして、これらのクラッチプレートを、プ ッシャプレートを介してダイヤフラムスプ ングによって圧接させることにより、クラ ク軸の回転がトランスミッション側に伝達 れるようになっている。また、クラッチを フ(回転の伝達を遮断)する場合は、操作者 クラッチレバーを握ることによってレリー 機構が作動し、このレリーズ機構によって イヤフラムスプリングのクラッチプレート 対する押圧が解除され、第1及び第2クラッチ プレート間の動力伝達が遮断されるようにな っている(特許文献1参照)。

実公昭53-55051号公報

 特許文献1に記載のクラッチ装置では、レ リーズ機構はレリーズ動作時にダイヤフラム スプリングのレバー部分を撓ませるように押 圧するレリーズ部材を有している。このレバ ー部の内周を押圧するとレバー部が弾性変形 し、レバー部が所定量の弾性変形した後に押 圧部のプレッシャプレートへの押圧を解除す る。このために、レバー部の内周をレリーズ 部材によって押圧した場合であってもレバー 部が所定量弾性変形するまでは、押圧部のプ レッシャプレートへの押圧は解除されない。 すなわち、クラッチの切れが悪い。

 特にモータサイクル用のクラッチ装置で 、プレッシャプレートを強制的にクラッチ レートから引き離すためのストラッププレ ト等の機構を有していないために、クラッ の切れがより悪化する傾向にある。

 本発明の課題は、レリーズ部材によって バー部を押圧することで容易にクラッチの 続を解除できる、すなわちクラッチの切れ 良くすることにある。

 請求項1に係るクラッチ装置は、入力側部 材からの動力を出力側部材に伝達するととも に、レリーズ部材を有するレリーズ機構の作 動により動力伝達を遮断する装置であって、 クラッチハウジングと、回転体と、クラッチ 部と、プレッシャプレートと、押圧部材とを 備えている。クラッチハウジングは入力側部 材及び出力側部材の一方に連結されている。 回転体は、クラッチハウジングの内周部に設 けられ、入力側部材及び出力側部材の他方に 連結されている。クラッチ部はクラッチハウ ジングと回転体との間で動力の伝達及び遮断 を行うための1枚以上のプレート部材を有す 。プレッシャプレートはクラッチ部のプレ ト部材を押圧するためのものである。押圧 材は、回転体に支持され、外周側に配置さ プレッシャプレートを押圧するための環状 スプリング部と、環状のスプリング部の内 側に配置されレリーズ機構により作動させ れてスプリング部のプレッシャプレートへ 押圧力を解除するためのレバー部と、を有 る。また、押圧部材は、回転体に支持され 組み付け状態で、レバー部が予め所定量レ ーズ方向に弾性変形させられている。

 このクラッチ装置では、押圧部材による 圧力がプレッシャプレートを介してクラッ 部に作用し、クラッチ部はオン(動力伝達状 態)になっている。この状態では、入力側部 からの動力は、例えばクラッチハウジング 入力され、さらにクラッチ部を介して回転 に伝達されて、出力側部材に出力される。 に、入力側部材からの動力が回転体に入力 れた場合は、この動力はクラッチ部を介し クラッチハウジングに伝達され、出力側部 に出力される。ここで、クラッチ部がオン 状態、すなわちレリーズ機構が作動してい い状態においてレリーズ部材によってレバ 部の先端が弾性変形させられている。クラ チをオフ(動力遮断状態)にする場合は、レリ ーズ部材によって押圧部材のレバー部を操作 すると、この操作力は所定のレバー比で増幅 されてスプリング部に作用し、プレッシャプ レートへの押圧力が解除される。

 ここでは、押圧部材が回転体に支持され 組み付け状態で、レバー部が所定量レリー 方向に弾性変形させられているために、レ ーズの際にレバー部が弾性変形する量を減 させることができ、レリーズ部材の操作に ってプレッシャプレートへの押圧を解除し すくなる。すなわち、クラッチの切れが良 なる。

 請求項2に係るクラッチ装置は、請求項1 記載の装置において、プレッシャプレート 押圧部材側に突出する押圧用突起を有して る。回転体は、クラッチ部のプレート部材 一部が係合する回転体本体と、回転体本体 装着されるとともに押圧部材を挟んでプレ シャプレートとは逆側に配置された支持プ ートと、を有している。回転体本体は押圧 材側に突出する本体側支持用突起を有して る。支持プレートは本体側支持用突起に対 するように突出して形成されたプレート側 持用突起を有している。押圧部材は、スプ ング部がプレッシャプレートの押圧用突起 押圧し、レバー部の外周側部分が本体側支 用突起とプレート側支持用突起との間に支 されている。

 ここでは、レバー部の外周側をプレート 支持用突起によって押圧することで、レバ 部を所定量弾性変形させることができる。

 請求項3に係るクラッチ装置は、請求項2 装置において、押圧部材は、レバー部の内 側先端部がレリーズ機構により押し操作さ る。

 請求項4に係るクラッチ装置は、請求項1 装置において、押圧部材は、プレッシャプ ートは押圧部材側に突出する押圧用突起を している。回転体は、クラッチ部のプレー 部材の一部が係合する回転体本体と、回転 本体に装着されるとともに押圧部材を挟ん プレッシャプレートとは逆側に配置され外 部に支持用突起を有する支持プレートと、 有している。押圧部材は、レバー部の外周 がプレッシャプレートの押圧用突起を押圧 、スプリング部の外周部が支持プレートの 持用突起に支持されている。

 ここでは、レバー部の外周側が押圧用突 を押圧することで、レバー部が所定量弾性 形させられている。

 請求項5に係るクラッチ装置は、請求項4 装置において、押圧部材は、押圧部材は、 バー部の内周側先端部がレリーズ機構によ 引き操作される。

 請求項6に係るクラッチ装置は、請求項1 ら5のいずれかの装置において、回転体は外 部にプレッシャプレートと対向する摩擦部 有している。クラッチ部は、クラッチハウ ングに係合する第1クラッチプレートと回転 体に係合する第2クラッチプレートとを有し 第1及び第2クラッチプレートは回転体の摩擦 部とプレッシャプレートとの間に挟持される 。

 ここでは、クラッチ部を構成する第1及び 第2クラッチプレートが回転体の摩擦部とプ ッシャプレートとの間に狭持され、動力は ラッチハウジング、第1クラッチプレート、 2クラッチプレート、回転体の経路で伝達さ れる。

本発明の第1実施形態におけるクラッチ 装置の縦断面図。 前記装置の正面図。 本発明の第2実施形態におけるクラッチ 装置の縦断面図。

符号の説明

1 クラッチハウジング
2 出力側回転体
2a 支持用突起(本体側支持用突起)
3 クラッチ部
4,41 プレッシャプレート
4c 押圧用突起
5 ダイヤフラムスプリング(押圧部材)
5a 押圧部(スプリング部)
5b レバー部
6 レリーズ部材
8 出力側回転体本体
19 支持プレート
19a 環状の支持用突起(プレート側支持用突起 )

 [第1実施形態]
 <全体構成>
 図1及び図2に示すクラッチ装置は、エンジ のクランク軸からの動力をトランスミッシ ンに伝達するとともに、レリーズ機構の操 により、動力を遮断するためのものである このクラッチ装置は、レリーズ部材を軸方 内側に押すことによりクラッチオフとする 成であり、クラッチハウジング1と、出力側 転体2と、クラッチハウジング1と出力側回 体2との間で動力の伝達、遮断を行うための ラッチ部3と、プレッシャプレート4と、ダ ヤフラムスプリング5と、レリーズ部材6と、 ダイヤフラムスプリング5の回り止めを行う めの回り止め機構7とを備えている。ここで 軸方向内側とは図1における左側を示し、軸 方向外側とは図1における右側を示す。

 <クラッチハウジング>
 クラッチハウジング1は、円板状の部分10と この円板部10の外周側から軸方向外側(図1の 右方)に延びる筒状の部分11とを有している。 円板部10には複数の環状のゴム部材12を介し 入力ギア13が装着されている。この入力ギア 13は、エンジン側のクランク軸に固定された 動ギア(図示せず)に噛み合っている。なお ゴム部材12は、エンジンからの振動を吸収す るために設けられたものであり、他の例えば コイルスプリング等を用いても良い。筒状部 11には、内周側の部分に径方向外方に凹む複 の凹部が形成されるとともに、軸方向に延 る複数の切欠きが円周方向に所定の間隔で 成されている。この切欠きは内部の潤滑油 外周側に逃がすためのものである。

 <出力側回転体>
 出力側回転体2はクラッチハウジング1の内 部に配置されている。出力側回転体2は、出 側回転体本体8と、支持プレート19とを有し いる。出力側回転体本体8は、ほぼ円板状に 形成されており、外周部にスプライン15が形 されるとともに、内周部にスプライン孔16 形成されている。そして、内周部のスプラ ン孔16はトランスミッションの入力軸17に噛 合っている。また、出力側回転体本体8の外 周部において、軸方向内側の端部には、さら に径方向外方に延びる円板状の摩擦フランジ 18が形成されている。さらに、出力側回転体 体8の軸方向外側の面の外周端部には、円周 方向に所定の間隔で、軸方向に突出する複数 の支持用突起2a(本体側支持用突起)が形成さ 、内周端部には、円周方向に所定の間隔で 軸方向に突出する複数のインロー突起2bが形 成されている。支持プレート19は、ボルト20 よって出力側回転体本体8に装着されるとと にダイヤフラムスプリング5を挟んでプレッ シャプレート4とは逆側に配置されている。 持プレート19は、環状の部材であり、内周端 部が出力側回転体2のインロー突起2bに支持さ れている。そして支持プレート19の外周端部 は、環状の支持用突起19a(プレート側支持用 突起)が出力側回転体2の支持用突起2aと対向 るように軸方向内側に突出している。なお 入力ギア13の内周部と出力側回転体本体8の 周部との間にはスラストプレート21が設けら れている。

 <クラッチ部>
 クラッチ部3は、2枚の第1クラッチプレート2 5と1枚の第2クラッチプレート26とを有してい 。これらの両クラッチプレート25,26はとも 環状に形成されており、軸方向に交互に配 されている。また、第1クラッチプレート25 外周部には外方に突出する複数の係合突起 形成されており、この係合突起がクラッチ ウジング1の筒状部11の内周部に形成された 部に噛み合っている。また、第1クラッチプ ート25は両面に摩擦フェーシングが貼付さ ている。第2クラッチ26は内周部にスプライ が形成されており、この内周部のスプライ が出力側回転体2の外周に形成されたスプラ ン15に噛み合っている。

 <プレッシャプレート>
 プレッシャプレート4は、環状の部材であり 、最も外側に配置された第1クラッチプレー 25のさらに軸方向外側に配置されている。こ のプレッシャプレート4の内周部には、軸方 内側に突出してスプライン孔4aが形成されて おり、このスプライン孔4aが出力側回転体2の 外周スプライン15に噛み合っている。また、 レッシャプレート4の軸方向外側の面の外周 部には、軸方向に突出する環状の突出部4bが 成され、さらに、この環状突出部4bの内周 には、軸方向に突出する押圧用突起4cが形成 されている。なお、環状突出部4bの方が押圧 突起4cより軸方向外側により突出している また、図2から明らかなように、環状突出部4 bには、6個所にスリット4dが円周方向に等角 間隔で形成されている。

 <ダイヤフラムスプリング>
 ダイヤフラムスプリング5は、環状のプレー ト部材であって、外周部に皿ばねとしてのス プリング部5aを有し、スプリング部5aの内周 に配置され、スプリング部5aより径方向長さ が長く、スプリング部5aの押圧を解除するた のレバー部5bを有している。さらに、スプ ング部5aの外周部には、図2から明らかなよ に、径方向外方に突出する6つの爪5dが形成 れ、この6つの爪5dのそれぞれがプレッシャ レート4のスリット4dに係合している。また ダイヤフラムスプリング5は、その外周部が レッシャプレート4の環状突出部4bの内周側 支持されており、これによりダイヤフラム プリング5はセンタリングされている。そし て、ダイヤフラムスプリング5のスプリング 5aは、外周部がプレッシャプレート4の押圧 突起4cに支持されている。ダイヤフラムスプ リング5のレバー部5bは、外周端部が出力側回 転体2の支持用突起2aと支持プレート19の支持 突起19aとに挟持されて支持されている(図2 照)。ここで、図2の環状の斜線部200は出力側 回転体2の支持用突起2aと支持プレート19の支 用突起19aとに挟持されて支持されている部 である。

 このようなダイヤフラムスプリング5が図 1に示すようにセットされた状態では、皿ば の付勢力によってプレッシャプレート4を所 の押圧力で軸方向内側に押圧している。ま 、この状態において出力側回転体2の支持用 突起2aによってレバー部5bが弾性変形させら ている。ここで、レバー部5bは、レリーズ部 材によって内周側端部を押圧された場合であ ってもほとんど弾性変形を行わない状態にな っている。すなわち、レリーズ部材6によっ レバー部5bの内周側端部が押圧されると、そ の押圧力によってレバー部5bが軸方向内側に 動し、同時にスプリング部5aのクラッチ部3 の押圧力を解除させる方向にスプリング部5 aが動かされる。なお、クラッチ部3の第1及び 第2クラッチプレート25,26が出力側回転体2の 擦部18とプレッシャプレート4との間に挟持 れている。

 また、ダイヤフラムスプリング4のレバー 部5bは、放射状に並ぶ複数のレバーから形成 れている。なお、円周方向に隣接する2つの レバーの間には、幅広のスリットが形成され ており、出力側回転体2の一部に形成された 方向外側に突出する複数のボス2cが、このス リットを軸方向外側に通過して支持プレート 19の軸方向内側の面に当接している。

 <レリーズ部材>
 レリーズ部材6は、環状のプレート部材であ って外周側に軸方向内側に向かって突出する 突起が形成されている。この突起がダイヤフ ラムスプリング5のレバー部5bの内周部に接触 している。また、レリーズ部材6は、レリー 動作時には軸方向内側に移動させられる。

 <回り止め機構>
 回り止め機構7は、前述のように、ダイヤフ ラムスプリング5の回り止めを行うための機 であり、プレッシャプレート4に形成された6 つのスリット4dと、ダイヤフラムスプリング5 に形成されスリット4dに係合する6つの爪5dと ら構成されている。

 <動作>
 次に動作について説明する。

 図1に示す状態では、ダイヤフラムスプリ ング5のスプリング部5aによってプレッシャプ レート4が軸方向内側に所定の押圧力で押圧 れ、クラッチ部3の第1及び第2クラッチプレ ト25,26は出力側回転体2の摩擦部18とプレッシ ャプレート4との間に挟持されている。この 合は、クラッチオン状態であり、クランク から入力ギア13及びゴム部材12を介して入力 れた回転は、クラッチハウジング1を介して 第1クラッチプレート25に伝達され、さらに第 2クラッチプレート26から出力側回転体2に伝 され、トランスミッションの入力軸17に伝達 される。

 一方、運転者がクラッチレバーを握ると その操作力はクラッチワイヤ等を介してレ ーズベアリング30に伝達され、レリーズ部 6は軸方向内側に移動させられる。このレリ ズ部材6の移動によってダイヤフラムスプリ ング5のレバー部5bの内周側端部が軸方向内側 に移動させられる。すると、ダイヤフラムス プリング5の径方向中間部を支点として、ス リング部5aの外周部が軸方向外側に移動し、 スプリング部5aがプレッシャプレート4の押圧 用突起4cから離れる。これによりプレッシャ レート4の押圧力が解除され、クラッチ部3 オフ状態になる。このクラッチオフ状態で 、クラッチハウジング1からの回転は出力側 転体2には伝達されない。

 ここで、ダイヤフラムスプリング5が出力 側回転体2に支持された組み付け状態で、レ ー部5bが所定量レリーズ方向に弾性変形させ られているために、レリーズ動作の際にレバ ー部5bが弾性変形する量を減少させることが き、レリーズ部材6の操作によってプレッシ ャプレート4への押圧を解除しやすくなる。 なわち、クラッチの切れを良くすることが きる。

 [第2実施形態]
 図3に第2実施形態を示す。この実施形態は レリーズ部材6を軸方向外側に移動させるこ でクラッチの接続を解除する構成であって 第1実施形態と比較して、出力側回転体2、 レッシャプレート4、ダイヤフラムスプリン 5、レリーズ部材6のみが異なり、他の構成 同様であるので、以下では、第1実施形態と なる部分のみについて説明する。

 <出力側回転体>
 出力側回転体2はクラッチハウジング1の内 部に配置されている。出力側回転体2は、出 側回転体本体8と、支持プレート19とを有し いる。出力側回転体本体8は、ほぼ円板状に 形成されており、外周部にスプライン15が形 されるとともに、内周部にスプライン孔16 形成されている。そして、内周部のスプラ ン孔16はトランスミッションの入力軸17に噛 合っている。また、出力側回転体本体8の外 周部において、軸方向内側の端部には、さら に径方向外方に延びる円板状の摩擦フランジ 18が形成されている。さらに、出力側回転体 体8の軸方向外側の面の外周端部には、円周 方向に所定の間隔で、軸方向に突出する複数 の支持用突起2a(本体側支持用突起)が形成さ 、内周端部には、円周方向に所定の間隔で 軸方向に突出する複数のインロー突起2bが形 成されている。支持プレート19は、ボルト20 よって出力側回転体本体8に装着されるとと にダイヤフラムスプリング5を挟んでプレッ シャプレート4とは逆側に配置されている。 持プレート19は、環状の部材であり、内周端 部が出力側回転体2のインロー突起2bに支持さ れている。そして支持プレート19の外周端部 は、環状の支持用突起19a(プレート側支持用 突起)が軸方向内側に突出するように設けら ている。なお、入力ギア13の内周部と出力側 回転体本体8の内周部との間にはスラストプ ート21が設けられている。

 <プレッシャプレート>
 プレッシャプレート4は、環状の部材であり 、最も外側に配置された第1クラッチプレー 25のさらに軸方向外側に配置されている。こ のプレッシャプレート4の内周部には、軸方 内側に突出してスプライン孔4aが形成されて おり、このスプライン孔4aが出力側回転体2の 外周スプライン15に噛み合っている。また、 レッシャプレート4の軸方向外側の面の外周 部には、軸方向に突出する環状の突出部4bが 成され、内周部には、軸方向に突出する押 用突起4cが形成されている。なお、環状突 部4bの方が押圧用突起4cより軸方向外側によ 突出している。

 <ダイヤフラムスプリング>
 ダイヤフラムスプリング5は、環状のプレー ト部材であって、外周部に皿ばねとしてのス プリング部5aを有し、スプリング部5aの内周 に配置され、スプリング部5aより径方向長さ が長く、スプリング部5aの押圧を解除するた のレバー部5bを有している。また、ダイヤ ラムスプリング5は、その外周部がプレッシ プレート4の環状突出部4bの内周側に支持さ ており、これによりダイヤフラムスプリン 5はセンタリングされている。そして、ダイ ヤフラムスプリング5のスプリング部5aは、外 周部が支持プレート19の支持用突起19aによっ 支持されている。ダイヤフラムスプリング5 のレバー部5bは、外周部がプレッシャプレー 4の押圧用突起4cに支持されている。

 このようなダイヤフラムスプリング5が図 3に示すようにセットされた状態では、レバ 部5bの付勢力によってプレッシャプレート4 所定の押圧力で軸方向内側に押圧している また、この状態において図3に示すように後 するレリーズ部材6によってレバー部5bが弾 変形されている。ここで、レバー部5bは、 リーズ部材6によって軸方向内側にさらに付 されるとほとんど弾性変形を行わない状態 なっている。すなわち、レリーズ部材6によ ってレバー部5bがさらに押圧されると、その 圧力によってスプリング部5aのクラッチ部3 の押圧力を解除させる方向にスプリング部5 aが動かされる。

 <レリーズ部材>
 レリーズ部材6は、ダイヤフラムスプリング 5のレバー部5bを操作し、プレッシャプレート 4に作用する押圧力を解除する為の部材であ て、環状の板状部分61と、環状の板状部分61 外周から延びる筒状部分62と、筒状部分62に 接続されダイヤフラムスプリング5の内周端 軸方向内側から接触する接触部分63とを有し ている。このレリーズ部材6が軸方向外側に 動させられることで、ダイヤフラムスプリ グ5のレバー部5b内周側先端が軸方向内側に 動させられ、クラッチの接続が解除される

 <動作>
 次に動作について説明する。

 図1に示す状態では、ダイヤフラムスプリ ング5のレバー部5bによってプレッシャプレー ト4が軸方向内側に所定の押圧力で押圧され クラッチ部3の第1及び第2クラッチプレート25 ,26は出力側回転体2の摩擦部18とプレッシャプ レート4との間に挟持されている。この場合 、クラッチオン状態であり、クランク軸か 入力ギア13及びゴム部材12を介して入力され 回転は、クラッチハウジング1を介して第1 ラッチプレート25に伝達され、さらに第2ク ッチプレート26から出力側回転体2に伝達さ 、トランスミッションの入力軸17に伝達され る。

 一方、運転者がクラッチレバーを握ると その操作力はクラッチワイヤ等を介してレ ーズ部材6に伝達され、レリーズ部材6は軸 向外側に移動させられる。このレリーズ部 6の移動に伴って接触部分を介してダイヤフ ムスプリング5のレバー部5bが軸方向外側に 圧され、レバー部5bの内周部が軸方向外側 移動させられる。この移動に伴って、レバ 部の押圧用突起4cに接触している部分が軸方 向外側に移動し、レバー部5bがプレッシャプ ート4の押圧用突起4cから離れる。これによ プレッシャプレート4の押圧力が解除され、 クラッチ部3はオフ状態になる。このクラッ オフ状態では、クラッチハウジング1からの 転は出力側回転体2には伝達されない。

 ここで、ダイヤフラムスプリング5が出力側 回転体2に支持された組み付け状態で、レバ 部5bが所定量レリーズ方向に弾性変形させら れているために、レリーズ動作の際にレバー 部5bが弾性変形する量を減少させることがで 、レリーズ部材6の操作によってプレッシャ プレート4への押圧を解除しやすくなる。す わち、クラッチの切れを良くすることがで る。
<他の実施形態>
 上記実施形態では、モータサイクル用のク ッチ装置について説明したが、本発明はこ に限らずに、他のクラッチ装置、例えば自 車用のクラッチ装置などに適用しても良い

 本発明では、レリーズ部材によってレバー を押圧することで容易にクラッチの接続を 除できる、すなわちクラッチの切れを良く ることができる。