大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 (〒69 東京都港区南麻布四丁目6番7号 Tokyo, 〒1068569, JP)
| 予め複数の集配経路を蓄積した記憶手段を有する集配経路選択システムであって、 集配経路に乗せるべき対象の要求経路を入力する要求経路入力手段と、 入力された該要求経路と、前記蓄積された複数の集配経路とを比較し、該要求経路を満足する集配経路を求める比較手段と、 該要求経路を満足する集配経路の内、満足するための移動回数が最小の集配経路を出力する出力手段とを備え、 前記要求経路は、集配箇所の順序の制約や要求を記述したものであり、 前記集配経路は、集配箇所の順序を、前記要求経路記述のサブセットで記述したものであり、 前記比較手段は、前記要求経路と前記集配経路とを木構造に変換したもので比較するとともに、満足するために必要な移動回数も得る ことを特徴とする集配経路選択システム。 |
| 請求項1に記載の集配経路選択システムにおいて、 さらに、前記記憶手段に集配経路を蓄積するときに、集配経路の記述を木構造に変換して蓄積する手段を備え、 前記比較手段は、入力された要求経路の記述を木構造に変換し、前記記憶手段から木構造に変換された集配経路を読み出して比較する ことを特徴する集配経路選択システム。 |
| 請求項1又は2に記載の集配経路選択システムにおいて、 前記比較手段は、移動回数ではなく、移動ごとの移動距離の総和を出力し、 前記出力手段は、該要求経路を満足する集配経路の内、満足するための移動距離の総和が最小の集配経路を出力する ことを特徴とする集配経路選択システム。 |
本発明は、集配経路の選択に関し、特に 複数の経路を有する集荷・配達のうち、条 にあう集配経路の選択に関するものである
材料や部品(例えば、牛乳)を集めて、酪農
場で酪農製品を作る場合、ジャストインタ
ム方式に代表されるように、発荷主(例えば
場)に集荷先(例えば酪農工場)へ納入させる
とが前提となっている。
このため、図1(a)のように牧場A~牧場C等の発
荷主ごとにトラックを用意して、集荷先(酪
工場D)に材料や部品(牛乳)を運ぶことになり
ジャストインタイムなどの即応性はよくな
が、その一方でトラックの台数が増えるう
に、さらに集荷先から発荷主に戻るときの
ラックは空となり、効率面でも無駄が多い
これを解決する方法として注目されている
が、ミルクラン(Milk-run)方式である。図1(b)
ようにミルクラン方式では、集荷先となる
者(もしくは委託された輸送業者)である酪農
工場Dが、一台または複数台のトラックを用
して、複数の発荷主(牧場A~牧場C)をまわるル
ートで集荷を行う。この結果、既存方式と比
べてトラックの台数は少なくて済むだけでな
く、空のトラックを走らせる回数も減ること
になり、トラックによる二酸化炭素排出量を
減らすことができる。
ミルクラン方式はトラックによる二酸化炭
量の削減の有効手法として注目を集めてい
が、ミルクラン方式を利用している事業者
まだ少ない。これはミルクラン方式が、集
に求められる要求や制約を満足するのが難
いことに起因する。
実際、集荷には数多くの要求がある。例え
食品などは鮮度が要求されるため、トラッ
輸送中に傷みにくい食材を先に集荷して、
度が要求されるような部材については後回
にして、トラックが集荷先に到着する直前
集荷することになる。また、発荷主が工場
どである場合、ある工場で作った材料や部
を別の工場に輸送することもあるが、この
合、トラックが発荷主をまわるべき順番も
らかじめきまっていることがある。なお、
数の発荷主の材料や部品を集めるためにミ
クラン方式では、一台のトラックでは積み
れるとは限らないために複数トラックで運
することになるが、トラックの経路は違う
とが多い。
カンバン方式などでは発荷主や部品ごとに
ラックを用意することから、これらの制約
条件を満足させることは簡単であったが、
ルクランでは複数トラックを共用するため
、発荷側または集荷側は制約や条件を満足
る経路をたどるトラックを選ぶことになる
しかし、制約や条件は満足しながら、効率
に集配するトラックを選択することは容易
はなく、さらに制約や条件が複雑な場合や
集配先が多くなる場合はその選択は困難と
る。例えば、図2は集配先の依存関係を示し
たものである。
図2において、工場Aは工場Bと工場Cに部材を
おくり、工場Bと工場Cは工場Dに部材を送り、
工場Dは工場Eに部材を送った場合を表してい
。
図3は、ミルクラン方式で運行されている4
のトラックの経路を表したものである。図3(
1),図3(2),図3(3)のトラックは、図2に示す制約
満足する経路となる。しかし、図3(4)のトラ
クは図2の制約を満足しない。どのような経
路が、図2に示す制約(条件)を満たすのか、判
断するのが難しいことが理解されるであろう
。
しかも、制約を満足する経路(図3(1)~(3))の中
でも、二酸化炭素量の排出量を小さくするに
は、効率的な集配経路のトラックを選択する
必要がある。
本発明の目的は、集配経路が定まった複 のトラックから、要求する経路を満足する ラックを選択できるシステムを提供するこ である。
上記本発明の目的を達成するために、本発
は、予め複数の集配経路を蓄積した記憶手
を有する集配経路選択システムであって、
配経路に乗せるべき対象の要求経路を入力
る要求経路入力手段と、入力された該要求
路と、前記蓄積された複数の集配経路とを
較し、該要求経路を満足する集配経路を求
る比較手段と、該要求経路を満足する集配
路の内、満足するための移動回数が最小の
配経路を出力する出力手段とを備え、前記
求経路は、集配箇所の順序の制約や要求を
述したものであり、前記集配経路は、集配
所の順序を、前記要求経路記述のサブセッ
で記述したものであり、前記比較手段は、
記要求経路と前記集配経路とを木構造に変
したもので比較するとともに、満足するた
に必要な移動回数も得ることを特徴とする
さらに、前記記憶手段に集配経路を蓄積す
ときに、集配経路の記述を木構造に変換し
蓄積する手段を備え、前記比較手段は、入
された要求経路の記述を木構造に変換し、
記記憶手段から木構造に変換された集配経
を読み出して比較するとよい。
前記比較手段は、移動回数ではなく、移動
との移動距離の総和を出力し、前記出力手
は、該要求経路を満足する集配経路の内、
足するための移動距離の総和が最小の集配
路を出力することもできる。
上述において、「要求経路」とは、例えば
下で説明する経路記述言語で記載され、該
路記述言語は、発荷元や集荷先において、
配する対象(例えば、工場から出荷する製品
)に対する経路順序の要求・制限を規定して
り、比較するために木構造に変換できる。
また、「集配経路」とは、「要求経路」を
述したもののサブセット(例えば、以下の経
路記述言語のサブセット)で記述され、集配
行うトラック等の経路順序を記述している
上述の構成により、集配経路が定まった 数のトラックから、要求する経路を満足す トラックを素早く、適切に判定することが きる。
上述のように、ミルクラン方式はトラック
よる二酸化炭素量の削減の有効手法として
目を集めているが、ミルクラン方式を利用
ている事業者はまだ少ない。これはミルク
ン方式が、集配に求められる要求や制約を
足するのが難しいことに起因する。
これは、集配トラックの経路は日々変更さ
ることはあるが、集配中に経路を変更する
とは現実には、難しいこともその理由の1つ
である。
本発明では、ミルクランを含むトラックの
配経路を記述するための言語と、制約や条
を満足する経路のトラックを選択する手法
提案していく。
なお、以下で説明することは、複数トラッ
それぞれに割り当てられた経路から、制約
条件を満足するトラックを選択する手法で
って、最短経路を発見する手法を提案する
のではない。
<集配トラックや経路記述言語について>
さて、集配のトラックや言語の性質として
、以下で説明することが考えられる。
・ 集配トラックは一台以上であり、複数台
場合は、経路順序が相違することがある。
路は発荷元または集荷先として表され、ト
ックはそれぞれの経路に従ってまわる。
・ 集配順序に関する制約や要求は複雑であ
。集配順序は、発荷元または集荷先と、そ
到着順番として表されるが、到着順が不定
ある場合や、集配中に他の発荷元または集
先に0回以上立ち寄ってもいい場合もある。
・ 経済的な理由からトラック自体への設備
加は不可能である。また、提案手法のため
追加的業務は必要最小限にしないといけな
。
・ 経路要求は個々の製品や材料によって相
することがある。このためRFID タグや2次元
バーコードに経路要求を埋め込めるように、
記述はコンパクト化する。
・ トラックの集配経路を記述するためのプ
グラミング言語。
この言語はプロセス計算(Process Calculus) と
て定義され、集配箇所の移動順序を記述す
。
・ 集荷順序の制約や要求を記述するプログ
ミング言語。
この言語は集配箇所の順序の記述言語に対
て、複数集荷箇所を選択的に回ることや、
荷順序不問等を拡張した言語となる。
<提案言語の概要>
トラックの集配経路が制約や要求を満足す
かを判定する手法が適用される言語であり
経路が制約や要求を満足することに加えて
制約や要求に反した経路をたどらないこと
判定することができるものである。
集配順序の制約や要求を満足する経路をも
トラックを選択する必要があるが、その制
や要求は複雑であり、その選択は容易では
い。さらに不当な選択をすると生産・納期
れや集荷品の品質に悪影響をあたえること
ある。そこで本発明では、通信システム(特
許文献1参照)やソフトウェアの検証手法を利
した経路選択を提案していく。
例えば、図3(1)に示すA,B,C,D,Eを順に回るトラ
ックと、図3(2)に示すA,C,B,D,Eを順に回るトラ
クを例にすると、前者をA;B;C;D;Eと、後者をA;
C;B;D;Eと表記する。
また、工場Aに立ち寄った後に、工場BとCに
配順序が不問であり、次にDに行き、そのあ
とEに行くという集配制約をA;(B%C);D;Eと表記す
る。さらに、工場BとCのどちらか一方で集配
ればいい場合は、A;(B#C);D;Eと表記するもの
ある。
そして、提案する言語で記述された集配 路と要求経路に対して、集配経路が要求経 を満足するかを判定する手法を提案する。 だし、満足するか否かの判定は経路が複雑 なるとともに困難になってくる。また、実 の集荷では一つの部材が足りないだけでも 場全体の稼働に影響する。また、鮮度が要 される部材では集荷の順番によっては部材 腐る場合もある。このため、経路要求を確 に満足するルートのトラックを選ぶ必要が る。そこで本発明では数学の代数学を利用 たものを提案する。
これは、トラックの経路と要求経路を代数
順序関係として定義することであり、実用
であると同時に数学的に厳密性が保証され
。これは言語で記述されたトラック経路が
同言語で記述された要求経路に示されてい
集荷が要求された目的地に、要求された順
に到達できるかを判定するとともに、要求
れた経路に書かれていない目的地や順番で
集配しないことを判定するものである。
この順序関係は、下記のような集配経路選
システムとして運用される。集荷先はトラ
クの経路を登録する。一方、集荷先または
荷元の事業者は、要求された集配経路をシ
テムに示して、その要求経路を満足する経
を辿るトラックを提示してもらう。
なお、複数のトラックが要求経路を満足す
場合は、集荷先の数が少ない経路のトラッ
、また各集荷先間の距離がわかっている場
は、距離の短いトラックの提示を受けるこ
になる。
<言語の詳細説明>
以下に、例えばトラックの経路の選択の基
となる移動経路の記述言語と順序関係を定
する。
さて、例えば荷物の要求する移動経路は下
の構文εにより、例えば各トラックの移動
路Sにより記述されるとする。
定義1 以下のような構文規則を持つ式の集合
εを次のように定義し、その要素をE,E 1
,E 2
,…と記す。
上記のうち、規則E 1
#E 2
とE 1
%E 2
,E 1
&E 2
,E *
を除いた式の集合をSとし、その要素をS,S 1
,S 2
,…と記す。なお、適宜省略することがある
構文ε及びSの各演算子の意味は、後で説明
る定義2そして定義3の順序関係をまたない
いけないが、ここで基本的な記述式の非形
的な意味を述べておく。
0(移動終了)は、集配の終了を示す。
l(移動)は、トラックが名前lの発荷元・集荷
に行くことを示す。
E 1
;E 2
(逐次合成)は、経路E 1
に従って集配した後に経路E 2
に従って集配することを表す。
E 1
+E 2
(選択合成)は、経路E 1
とE 2
のどちらか一方に従って集配するが、その選
択はE 1
とE 2
の集配先に行けるか否かで明示的に決められ
る。これは交通渋滞などでどちらか一方にい
くことを示す。
E 1
#E 2
(非決定的選択合成)は、経路E 1
とE 2
の非決定的選択を表す。トラックは経路E 1
とE 2
のどちらの経路を辿ってもよいことを示す。
E 1
%E 2
(非決定的可換合成)は、経路E 1
とE 2
の可換合流性を表す。トラックは経路E 1
とE 2
の順序は入れ換えて移動してもよいことを示
す。
E 1
&E 2
(非同期合成)は経路E 1
による集配中にE 2
による集配を行ってよい、または、経路E 2
による集配中にE 1
による集配を行ってよいことを示す。
E 1
E 2 *
(閉包)は任意回の経路繰り返しを表す。トラ
クは経路E 1
を集配中に経路E 2
を0回以上の繰り返しを行って移動してもよ
ことを表す。
この言語はラベル付き遷移システムとして
動作が、以下のように定義される。
定義2 εの遷移関係
上述のそれぞれの表記は、上段の前提で、
段に遷移できることを表している。
なお、再帰や繰り返し記述を持たないが、
れは、トラックが集配後は車庫にもどるた
に、連続して稼働することがないためであ
。代表的な記述例をその経路である図4とと
もに示す。なお、図4で複数のトラックが記
されている場合は、経路の選択肢を示して
る。
(1)例えばトラックの集配の経路記述a;b;c;d;e,in
Sの遷移は次のようになる。
(2)経路要求(例えば荷物の配送経路)εの例(a;(b
#c);d;e,inε)を示す。
(3)経路要求の他の例として、(a;(b%c);d;e,inε)を
示す。
(4)経路要求の次の例として、(a;((b;c)&d);e)
示す。これは&の意味を示す例である。
図4(4)に示すように、以下の遷移も可能であ
る。
(5)さらに、経路要求の例として、(a;(b%c))&d
*
&e *
の遷移を考える。
これは、さらに、下記の遷移も可能である
<移動経路による順序関係>
次にトラックの移動経路(Sの式)が、発荷元
集荷先、配送対象の荷物の要求や制約(Eの
)を満足するかの判定方法を双模倣性(Bisimulat
ion) をもとに順序関係として定式化していく
。なお、その順序関係ではトラックの移動回
数も調べられるようにする。
定義3 ある自然数n(n≧0)に対して次の3つの条
件を満足する関係R n
(R n
⊆ E×S)を考える。
充足順序関係の非形式的意味を述べておく
まず、トラックの経路Sは配送要求Eを充足
る必要がある。
上述の定義(1)は、要求Eが集配順序をSが満
し、さらにEが集配先を選択できる場合は同
の選択をSも持ち、その各選択先でもSはEを
様に充足することを示す。
定義(2)は、経路要求Eにおける非決定性演算
子(#や%,E *
)による選択候補のうち、少なくても一つをS
充足していることを示す。
定義(3)は、Sの経路であれば、Eの経路とな
こと、つまりSがEにより要求されている経路
以外で移動しないことを示している。
なお、充足順序関係のnはEの充足に必要な
動回数を表す。
この性質により経路要求を充足する集配経
は、他の充足可能な集配経路と合成しても
足されることが保証される。次にいくつか
比較例を示す。
複数経路を任意に選択してよい場合
・到着順序が任意となる場合
提案するシステムの構成は、図5に示すよ うに、トラックの運用事業者(110)、発荷元ま は集荷先(120)、トラック選択処理を行う集 経路選択システム(100)の3者にわかれる。
・トラック側(110):
トラック運転手または運送事業管理者は、
トラックの集配経路を変更するたびに、そ
経路をトラック識別子とともに、電気回線
接続されている端末を用いて集配経路選択
ステム(100)の経路データベース(104)に登録す
る。
道路貨物運輸法により義務づけられている
行指示書または運行表は、集配順序に相当
る情報を含んでいる。このために、運行指
書または運行表の記述から、集配順序のデ
タを得ることができる。このデータを端末
キーボードやマウス等の入力装置により、
ーザインターフェースを介して入力するこ
ができる。
端末から集配順序のデータが入力されると
S記述へ自動変換されて、集配経路選択シス
テム(100)の経路データベース(104)に登録され
。
サーバにおける判定コストを低減するた 、集配経路選択システム(100)はトラックの 配経路を端末から受け取った段階で、記述 に対応した、判定に使用する木構造(後述)を 生成して、経路データベース(104)に登録して くとよい。なお、トラック経路の木構造は 決定的な選択がないために決定的かつ有限 となる。
・発荷元または集荷先側(120A~120C):
発荷元事業者(荷物を渡す側)(120A~120C)、また
は集荷先事業者(荷物を受け取る側)は、それ
れの集配要求・制約をE形式で、各端末から
、ユーザインターフェースを介して集配経路
選択システム(100)に入力する。集配経路選択
ステム(100)から要求・制約に合致したトラ
クがある場合は、そのトラックの識別子を
け取る。
集配要求・制約のE記述は、例えば、集配順
序等の集配箇所・制約条件を、端末の画面上
で表示選択する等で入力し、E記述に変換し
、予め、RFIDに書き込み、又は、2次元バーコ
ードでラベルに印刷しておき、荷物に添付し
ておく。
これらのRFIDやラベルから、端末に接続され
たそれぞれの読取器により読み込むことで、
集配経路選択システム(100)に接続された端末
らE記述を集配経路選択システム(100)に送っ
、荷物ごとの適切なトラックを選択するこ
ができる。
・集配経路選択システム(100):
集配経路選択システム(100)は、トラック側
端末からトラック集配経路を登録するデー
ベース(104)をもち、トラックの経路を蓄積・
管理する。
そして、発荷元または集荷先側の端末から
配要求・制約を受け取ると、経路選択エン
ン(102)により、その要求・制約を満足して
移動回数が一番小さい経路をもつトラック
識別子を返す。
<集配経路選択システム(100)における処理>
;
集配経路選択システム(100)の経路選択エン
ン(102)における処理を、図6のフローチャー
を用いて説明する。
集配経路選択システム(100)は、例えば、RFID
取機で読み取った、集配経路に関する要求
制約のデータ(E記述)を、端末から受け取る(
S202)と、上述の定義3の充足順序関係を利用し
て、経路データベース(104)に登録されたトラ
ク経路(S記述)から要求・制約を満足して、
らに移動回数が最小となる経路を探す。
比較対象となる二つの記述式(E,S)に対して
義2の状態遷移先を節点、ラベル付き遷移を
前付き枝とする木構造を生成して比較して
る。
そのため、経路要求を行っているE記述を木
構造に変換する(S204)。そして、トラックの集
配経路であるS記述は、トラックのデータを
路データベース(104)に登録するときに、木構
造に変換されて登録されているので、S記述
トラックの経路の木構造をデータベースか
取得する(S206)。
そして、定義3に従って、その二つの木構造
において、互いに対応する節点同士が同じ名
前をもつ枝を持つことをすべての節点に関し
て調べ、双模倣性(Bisimulation)により、充足順
関係を判断している(S208,S210)。この判断手
については、後で詳細に説明する。トラッ
の経路と充足順序関係があれば(S210でYES)、
ラックの識別番号(ID)と充足順序関係を保存
る(S212)。
上述の充足関係を全てのトラックの経路に
してを調べる(S214,S216)。
全てのトラックの経路との充足順序関係を
べ終わる(S214でYES)と、充足順序関係を満た
トラックが存在し(S218でYES)、タスク依頼の
動経路要求と充足順序関係を満足するトラ
ク経路が複数存在するときは、定義3の充足
順序関係のnが最小のもの、つまり移動回数
最小なものを選ぶ(S220)。
このとき、全ての移動経路の距離が既知の
合は、移動毎に移動距離の総和を計算して
それが最小の経路を選択するとよい。
<充足順序関係の判定(S208,S210)>
その充足順序関係の判定(S208,S210)は、双模
性(Bisimulation)により、二つの木構造のそれぞ
れの根を、起点に部分木を持たない節点に至
るまで、次の動作を実行することで行う。な
お、双模倣性(Bisimulation)については、非特許
献1を参照されたい。
(1)まず、比較対象の節点が互いに同じ名前の
枝を持つか調べる。
(2)同等の枝を持つ場合は枝の先にある節点に
ついて(1)を繰り返す。
(3)逆に持たない場合は一つ前の節点に後戻り
して、残りの節点に関して(1)を繰り返す。
これを、図7を用いて説明する。図7におい
、左側は経路要求のE記述(a;((b;(c+d))♯d)の木
造310を示し、右側は集配経路のS記述(a;b;(c+d
))の木構造320を示している。
上述の(1)により、起点である根が同じ名前
枝を持つか調べる(S302)と、同じ「a」という
名前を持っている。そのため、上述の(2)によ
り、その先の接点の枝で、同じ名前を有する
か調べる(S304)。その結果、同じ「b」を持っ
いる。そのため上述の(2)により、その先の
を調べる(S306,S308)と「c」及び「d」で一致す
。なお、節点を移動する毎(階層が深くなる
ごと)に移動回数を+1する。
これで、双方の木構造に対して、起点を持
ない節点に来たので、処理を終了し、「充
順序関係あり」とし、この集配経路を有す
トラックの識別番号と節点を移動した回数(
移動回数)n(この場合3)とを得ることができる
