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Title:
COLLECTION MECHANISM FOR BOWLING GAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/017128
Kind Code:
A1
Abstract:
A collection mechanism applied to a bowling game device where a player hits a plurality of pins arranged while erecting on a lane by rolling a ball toward the plurality of pins. The collection mechanism for collecting the pins and balls is equipped with a pin collection mechanism having a rotator for collecting the pins by rotating, and a means for carrying a ball reached to the end side of a lane and a pin expelled to the end side of a lane to the pin collection mechanism. The rotator is provided with a pin transferring portion for transferring a pin, and a ball transferring portion for transferring a ball.

Inventors:
UTO YOSHITSUGU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063597
Publication Date:
February 05, 2009
Filing Date:
July 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
C DIC CO LTD (JP)
UTO YOSHITSUGU (JP)
International Classes:
A63D5/08; A63D5/02
Domestic Patent References:
WO2005000434A22005-01-06
Foreign References:
JPH023517B21990-01-23
JPS49128380U1974-11-02
Attorney, Agent or Firm:
NAGOYA INTERNATIONAL PATENT FIRM (20-19 Nishiki 1-chome,Naka-ku, Nagoya-shi, Aichi, JP)
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Claims:
 レーン上に起立配置された複数本のピンに向けて遊技者がボールを転がすことにより起立配置された複数本のピンを倒すボーリング遊技装置に適用され、ピン及びボールを回収するための回収機構であって、
 回転する回転体を有し、前記回転体の回転によりピンを回収するピン回収機構と、
 前記レーンの終端側に到達したボール、及び前記レーンの終端側に払い出されたピンを前記ピン回収機構に搬送する搬送手段とを備え、
 前記回転体には、ピンを移送するピン移送部、及びボールを移送するボール移送部が設けられていることを特徴とするボーリング遊技用の回収機構。
 前記回転体は略板状に形成されているとともに、その回転軸と直交する側面が水平面に対して交差しており、
 前記ピン移送部は、前記回転体のうち前記ボール移送部より外周側に設けられ、
 前記搬送手段のうち前記ピン回収機構側の端部と前記回転体との距離は、ボールの直径より小さく、かつ、ピンの最大直径より大きくなるように設定されており、
 さらに、前記搬送手段のうち前記ピン回収機構側の端部は、鉛直方向において、前記ピン移送部の上端より高く、かつ、前記ボール移送部の上端より低い位置に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のボーリング遊技用の回収機構。
 前記ボール移送部は、前記回転体の側面から前記回転軸と平行な方向に陥没した凹部により構成されており、
 さらに、前記凹部の開口部が上方側に向けて開口するように前記側面が水平面に対して傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のボーリング遊技用の回収機構。
 前記凹部に填り込んだボールを取り出すボール回収部が、前記回転体の最下部より上方側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のボーリング遊技用の回収機構。
 前記凹部は、前記回転体を貫通する貫通穴により構成され、
 前記凹部を構成する貫通穴を閉塞する固定プレートが設けられており、
 さらに、前記固定プレートには、前記ボール回収部を成す穴部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のボーリング遊技用の回収機構。
Description:
ボーリング遊技用の回収機構

 本発明は、ボーリング遊技用の回収機構 関するもので、ボーリング遊技やビリヤー 用のボールを用いたボーリング遊技(ビリボ ー(登録商標))に用いて有効である。

 従来は、レーンの終端側に到達したボール レーンの終端側に払い出されたピンとをそ ぞれ別々に回収していた(例えば、特許文献 1参照)。

特開平10-248995号公報

 しかし、特許文献1に記載の発明では、ピ ンを回収するための機構とボールを回収する ための機構とを別々に設けていたので、ボー リング遊技装置の部品点数が非常に多く、組 み立て工数及び装置の調整に多大な時間を要 していた。

 本発明は、上記点に鑑み、ピン及びボー を回収する回収機構の部品点数を削減して 素な構成とすることを目的とする。

 本発明は、上記目的を達成するために、 発明の第1局面では、レーン上に起立配置さ れた複数本のピンに向けて遊技者がボールを 転がすことにより起立配置された複数本のピ ンを倒すボーリング遊技装置に適用され、ピ ン及びボールを回収するための回収機構であ って、回転する回転体を有し、回転体の回転 によりピンを回収するピン回収機構と、レー ンの終端側に到達したボール、及びレーンの 終端側に払い出されたピンをピン回収機構に 搬送する搬送手段とを備え、回転体には、ピ ンを移送するピン移送部、及びボールを移送 するボール移送部が設けられていることを特 徴とする。

 これにより、本発明の第1局面では、ピン 及びボールを回収する回収機構の部品点数を 削減して簡素な構成とすることが可能となる 。

 本発明の第2局面では、回転体は略板状に 形成されているとともに、その回転軸と直交 する側面が水平面に対して交差しており、ピ ン移送部は、回転体のうちボール移送部より 外周側に設けられ、搬送手段のうちピン回収 機構側の端部と回転体との距離は、ボールの 直径より小さく、かつ、ピンの最大直径より 大きくなるように設定されており、さらに、 搬送手段のうちピン回収機構側の端部は、鉛 直方向において、ピン移送部の上端より高く 、かつ、ボール移送部の上端より低い位置に 設定されていることを特徴とする。

 これにより、本発明の第2局面では、ピン は搬送手段とピン回収機構との隙間から落下 してピン移送部に収納され、ボールは前記隙 間から落下することなく、ボール移送部に収 納される。

 したがって、ピンとボールとが混在した ま、ピン回収機構に搬送されて来ても、ピ とボールとを分別しながら両者を回収する とができる。

 なお、「回転軸と直交する側面が水平面 対して交差している」とは、回転体の側面) を鉛直した場合、及び側面を水平面に対して 傾斜させた場合のいずれも場合も含む意味で ある。

 本発明の第3局面では、ボール移送部は、 回転体の側面から回転軸と平行な方向に陥没 した凹部により構成されており、さらに、凹 部の開口部が上方側に向けて開口するように 側面が水平面に対して傾斜していることを特 徴とする。

 これにより、本発明の第3局面では、凹部 の底部と内周側面とで、ボールを保持するこ とができる。一方、仮に回転体の側面を鉛直 とすると、ボールを凹部の内周側面のみで保 持する必要があるので、凹部の深さ(奥行き) 法を大きくせざるを得ない。

 したがって、本発明の第3局面では、回転 体の側面を鉛直した場合に比べて、回転体の 厚み寸法を薄くすることができる。

 なお、本発明の第4局面では、凹部に填り 込んだボールを取り出すボール回収部が、回 転体の最下部より上方側に設けられているこ とを特徴とするものである。

 また、本発明の第5局面では、凹部は、回 転体を貫通する貫通穴により構成され、凹部 を構成する貫通穴を閉塞する固定プレートが 設けられており、さらに、固定プレートには 、ボール回収部を成す穴部が設けられている ことを特徴とするものである。

ボーリング遊技装置1のうち、回収機構 100、ピンセッター300及びピンPの払い出し機 400の配置を示す図である。 回収機構100の正面図(図1のA矢視図)であ る。 回収機構100の正面側を水平方向から見 図である。 (a)はシュラウド130の正面図であり、(b) 図4(a)の右側面図である。 異形スリット121からピンPが落下すると きの状態を裏面側から見た図である。 図5に示す状態を図5の右側から見た図 ある。 回転ドラム111の正面図である。 (a)は固定プレート120の正面図であり、( b)はピンPの正面図である。 (a)~(c)は、回収機構100にて回収されるボ ールB及びピンPの動きを示す図である。 (a)~(c)は、回収機構100にて回収される ールB及びピンPの動きを示す図である。 回収機構100を裏面側から見た図である 。 図1のB矢視図である。 配布シュータ250の設置状態を示す上面 から見た図である。 (a)は分配機構210を図1の矢視Bから見た であり、(b)は図14(a)の上面図である。 ピン搬送機構200の概略構成を示す図で ある。 図15の左側面図である。 (a)~(d)はピンPの上昇作動を示す図であ 。 ピストン部320の拡大図である。 (a)はピンガイド351の断面図であり、(b) は図19(a)の19B-19B断面図である。 退避機構360の作動を示す図である。 退避機構360の作動を示す図である。 図20のC矢視図である。 (a)はピンガイド351によりピンPが挟持 れた状態を示す図であり、(b)はピンPの挟持 解放された状態を示す図である。 ボーリング遊技装置1の電気系を示す ロック図である。 ポケット部112Aに収納されたピンPの状 を示す図である。 回収機構100の正面図である。 固定プレート120の正面図である。 固定プレート120の正面図である。 (a)は図28のD矢視図であり、(b)は図29(a) 右側面図である。 回転ドラム111の断面図である。 (a)はシュラウド130の正面図であり、(b) は図31(a)のE矢視図である。 回収機構100の作動説明図である。 (a)(b)回収機構100の作動説明図である。 (a)(b)回収機構100の作動説明図である。 (a)(b)回収機構100の作動説明図である。 (a)(b)回収機構100の作動説明図である。 (a)回収機構100の作動説明図であり、(b) は(a)の37B部拡大図である。 回収機構100の作動説明図である。 (a)(b)回収機構100の作動説明図である。 図26の40-40断面図である。 図26の41-41断面図である。 凹部112Fの効果を説明するための図で る。 ボーリング遊技装置1の外観側面図で る。 サイドフレーム610の断面図(図43の44-44 面図)である。 (a)はブラケット600の正面図であり、(b) はブラケット600の側面図であり、(c)はブラケ ット600の裏面図である。 ブラケット600の取付説明図である。 サイドフレーム610にブラケット600を取 り付けた状態を示す断面図である。 本発明の第5実施形態の特徴を示す図 ある。 本発明の第6実施形態の特徴を示す図 ある。 (a)及び(b)は本発明の第7実施形態の特 を示す図である。 本発明の第7実施形態の効果を示す図 ある。 本発明の第8実施形態の特徴を示す図 ある。 図52の側面図(一部断面図)である。 駆動機構101Dの作動説明図である。

符号の説明

 1…ボーリング遊技装置、3…レーン、3A…穴 部、4…フレーム、
 20…ピン搬送機構、100…回収機構、101…ベ トコンベア、
 103…ピンシュータ、105…ボールシュータ、1 10…回収部、
 111…回転ドラム、111A…回転軸、112…突起部 、112A…ポケット部、
 121A…第1穴部、121B…第2穴部、122…隙間、123 …案内部材、
 123A…受け面、123B…傾斜案内面、123C…排出 、123D…抵抗体、
 124…蓋、124A…リンク機構、124B…モータ、12 5…回収穴、
 130…シュラウド、131…案内ブレード、132… ュラウドリング、
 140…モータ、200…ピン搬送機構、201…シュ タ固定部、
 202…載置ノズル、203…レール、204…駆動ベ ト、205…モータ、
 210…分配機構、230…搬送ユニット、231…搬 ベルト、
 232…係止突起部、233…ガイドブレード、234 ガイド部、
 235…従動ローラ、236…駆動ローラ、237…モ タ、
 238…テンションレバー、250…配布シュータ 251…ピン供給口、
 300…ピンセッター、301…ピンリフター、302 シリンダ部、
 303…第1シリンダ、304…第2シリンダ、305… 1突起部、
 306…第1コイルバネ、307…第2突起部、308… トッパ部、
 309…装填口、320…ピストン部、321…台座部 322…プッシュロッド、
 323…第2コイルバネ、324…保持部材、324A… 通穴、325…ボルト、
 340…上昇機構、341…上昇プレート、342…チ ーン、343…引上機、
 344…アーム、345…可動スプロケット、346… イドルスプロケット、
 350…ピンガイド昇降機構、351…ピンガイド 351A…突起部、
 352…挟持ロッド、353…リフトプレート、354 可動プレート、
 355…アクチュエータ、356…固定具、356A…ボ ルト、
 357…コイルバネ、358…ピンセンサ、360…退 機構、361…昇降ガイド、
 362…ガイドシュー、363…ビーム、364…チェ ン、
 400…払い出し機構、500…制御回路。

 本実施形態は、ビリボー(登録商標)用の ーリング遊技装置に本発明を適用したもの ある。

 なお、ビリボー(登録商標)とは、ビリヤ ド用のボールを用いたボーリング遊技装置 あり、具体的には、ピンを倒すためのボー をビリヤード用のスティックにて突くこと よりボールを転がして、レーンの終端側に 立配置された10本のピンを倒す遊技である。

 そして、現状(2007年7月)のビリボー(登録 標)用のボーリング遊技装置は、通常のボー ング遊技装置をそのまま縮小した構造とな ているため、必ずしも、ビリボー(登録商標 )に適したものと言い難い部分が少なからず 在している。

 そこで、以下、ビリボー(登録商標)に適 たボーリング遊技装置を例に、本発明の実 形態を図面と共に説明する。

 (第1実施形態)
 1.図面の説明
 図1は、ボーリング遊技装置1のうち、回収 構100、ピンセッター300及びピンPの払い出し 構400の配置を示す図であり、図2は回収機構 100の正面図(図1のA矢視図)であり、図3は回収 構100の正面側を水平方向から見た図である

 また、図4(a)はシュラウド130の正面図であ り、図4(b)は図4(a)の右側面図であり、図5は異 形スリット121からピンPが落下するときの状 を裏面側から見た図であり、図6は図5に示す 状態を図5の右側から見た図である。

 また、図7は回転ドラム111の正面図であり 、図8(a)は固定プレート120の正面図であり、 8(b)はピンPの正面図であり、図9(a)~図9(c)及び 図10(a)~図10(c)は、回収機構100にて回収される ールB及びピンPの動きを示す図であり、図11 は回収機構100を裏面側から見た図である。

 また、図12は図1のB矢視図であり、図13は 布シュータ250の設置状態を上面から見た図 あり、図14(a)は分配機構210を図1の矢視Bから 見た図であり、図14(b)は図14(a)の上面図であ 、図15はピン搬送機構200の概略構成を示す図 であり、図16は図15の左側面図である。

 図17(a)~図17(d)はピンPの上昇作動を示す図 あり、図18はピストン部320の拡大図であり 図19(a)はピンガイド351の断面図であり、図19( b)は図19(a)の19B-19B断面図であり、図20及び図21 は退避機構360の作動を示す図である。

 また、図22は図20のC矢視図であり、図23(a) はピンガイド351によりピンPが挟持された状 を示す図であり、図23(b)はピンPの挟持が解 された状態を示す図であり、図24はボーリン グ遊技装置1の電気系を示すブロック図であ 、図25はポケット部112Aに収納されたピンPの 態を示す図である。

 2.ボーリング遊技装置の概略
 ボーリング遊技装置1は、前述したように、 レーン3の長手方向一端側から他端側(終端側) に向けてボールを転がすことにより、レーン 3の終端側に起立配置されたピンPを倒す遊技 用いられる装置である。

 そして、レーン3の終端側及びその近傍に は、図1に示すように、ピンP及びボールBを回 収する回収機構100、回収機構100にて回収され たピンPをピンセッター300に搬送するピン搬 機構200、ピンPをレーン3上の所定位置に起立 配置させるためのピンセッター300、及びピン Pの払い出し機構400等が設けられている。

 因みに、以下の説明では、ピン搬送機構2 0とピンセッター300とを別の機構として区分 ているが、これは、本実施形態に係るボー ング遊技装置1の理解を容易にするためであ 。

 つまり、ボーリング遊技装置1を構成する 機構の分類は、以下の説明に限定されるもの ではなく、例えば、ピン搬送機構200とピンセ ッター300とを1つの機構(ピンセッター)として 分類してもよい。

 また、回収機構100、ピン搬送機構200、ピ セッター300及び払い出し機構400の作動は、 24に示すように、制御回路500により制御さ ており、この制御回路500は、CPU、ROM及びRAM からなる周知のマイクロコンピュータにて 成されている。そして、制御回路500は、ROM の不揮発性記憶手段に記憶されているプロ ラムに従って回収機構100等を制御する。

 3.回収機構100
 回収機構100は、図1に示すように、倒れたピ ンP及びレーン3の終端側に到達したボールBを 同時に回収するピン回収機構である。そして 、この回収機構100にて回収されたピンPは、 ン搬送機構200を経てピンセッター300に搬送 れ、ボールBはレーン3より下方側に設けられ た戻しシュータ106を経由してレーン3の一端 に搬送される。

 そして、回収機構100は、回転ドラム111等 らなる回収部110、回収部110とレーン3との間 に配設されたベルトコンベア101、回収された ピンPをピン搬送機構200に導くピンシュータ10 3、及び回収されたボールBを戻しシュータ106 導くボールシュータ105(図3参照)等を有して 成されている。

 なお、ベルトコンベア101は、電動モータ て回転駆動される無端ベルトにてレーン3の 終端側に到達したボールB、及びレーン3の終 側に払い出されたピンPを回収機構100に搬送 するものである。

 また、ピンシュータ103、ボールシュータ1 05及び戻しシュータ106は、高低差を利用して ンP又はボールBを滑り落下させることによ 、ピンP又はボールBを所定部位に導く案内手 段である。

 なお、ピンシュータ103は、フレキシブル ューブのごとく、可撓性チューブもしくは 撓性を有する樋にて構成されているが、ボ ルシュータ105及び戻しシュータ106は、可撓 チューブ若しくは剛体チューブ又は可撓性 樋もしくは剛体状の樋であってもよい。

 因みに、衝突板107は、転がってきたボー Bを衝突させてボールBをベルトコンベア101 に落下させるための衝突部材であり、払出 レード401は、ピンP及びボールBをベルトコン ベア101に向けて払い出すもので、この払出ブ レード401は、払い出し機構400によって、図1 右側から左側に向けて移動させられる。

 3.1.回収部
 回収部110は、図2に示すように、回転する回 転ドラム111、ボーリング遊技装置1のフレー (図示せず。)に固定された固定プレート120、 回転ドラム111の下端側を覆うシュラウド130、 及び回転ドラム111を回転させるモータ140(図9( a)参照)等から構成されている。

 回転ドラム111は、図9(a)に示すように、略 板状に形成され、かつ、その回転軸111Aと直 する側面111Bが水平面に対して交差するよう 傾いており、その外周側には、図2に示すよ うに、径方向外側に放射状に突出する複数本 の突起部112が円周方向に等間隔で設けられて いる。

 そして、突起部112間に形成される凹部112A により、ベルトコンベア101により搬送されて きたピンPが収納されるピン移送部(以下、こ 凹部112Aをポケット部112Aと記す。)が構成さ ており、このポケット部112AにピンPが収納 れた状態で回転ドラム111が回転することに り、ピンPが後述する異形スリット121まで移 される。

 また、回転ドラム111のうち、ポケット部1 12Aより内周側には、図9(a)に示すように、回 ドラム111の側面111Bから回転軸111Aと平行な方 向に陥没するように回転ドラム111を貫通する 貫通穴113が設けられており、この貫通穴113の うち下方側に向けて開口した開口部は、固定 プレート120により閉塞されている。

 一方、貫通穴113のうち上方側に向けて開 した開口部は、ベルトコンベア101の終端側 位置して開放されているので、貫通穴113は 下方側が閉塞された凹部状となる。このた 、ベルトコンベア101にて搬送されてきたボ ルBは、貫通穴113(以下、この貫通穴113を凹 113と記す。)に落下するようにして凹部113に 納される(図9(b)参照)。

 したがって、回転ドラム111が回転すると 凹部113に収納されたボールBがポケット部112 Aの収納されたピンPと共に移送されていく。 まり、凹部113は、ボールを移送するボール 送部として機能する。

 ところで、ベルトコンベア101と回転ドラ 111との間には、図9(a)に示すように、シュラ ウド130からベルトコンベア101側に向けて突出 する案内ブレード131が設けられており、この 案内ブレード131とベルトコンベア101との隙間 は、ベルトコンベア101稼働時に案内ブレード 131とベルトコンベア101とが干渉しない程度の 小さな隙間に設定されている。

 このため、ベルトコンベア101にて搬送さ てきたピンP及びボールBは、案内ブレード13 1上を滑ってポケット部112A又は凹部113に至る つまり、本実施形態では、ベルトコンベア1 01及び案内ブレード131により、レーン3の終端 側に到達したボールB、及びレーン3の終端側 払い出されたピンPを回収機構100に搬送する 搬送手段が構成されている。

 そして、案内ブレード131のうち回収部110 の端部101Aと回転ドラム111との距離Wは、ボ ルBの直径より小さく、かつ、ピンPの最大直 径より大きくなるように設定されている。さ らに、案内ブレード131の端部101Aは、鉛直(上 )方向において、ポケット部112Aの上端112Bよ 高く、かつ、凹部113の上端113Aより低い位置 に設定されている。

 また、シュラウド130は、図2に示すように 、少なくとも最下端側に位置するポケット部 112Aのみをベルトコンベア101側から覆って、 下端側に位置するポケット部112Aを上方側が いた袋状とするものである。

 そして、このシュラウド130により、ベル コンベア101からポケット部112Aに落下したピ ンPがポケット部112Aから脱落することが防止 れるとともに、1つのポケット部112Aに複数 のピンPが入り込むことが防止される。

 また、シュラウド130は、ポケット部112Aの みを完全に覆い、凹部113はシュラウド130によ り完全に覆われていないので、ベルトコンベ ア101にて搬送されてきたボールBは、ポケッ 部112Aに入り込むことなく、案内ブレード131 を滑って凹部113に収納される。

 そして、本実施形態では、シュラウド130 は、図2及び図4(a)(b)に示すように、回転ド ム111の外周側を覆う環状のシュラウドリン 132が一体形成されており、このシュラウド ング132によって、ポケット部112Aが収納され ピンPが回転ドラム111の回転に伴う慣性力( 心力)により径方向に飛び出してしまうこと 防止している。

 なお、本実施形態では、案内ブレード131 別部品としてシュラウド130の上端部130A(図4( a)(b)参照)に組み付けているが、本実施形態は これに限定されるものではなく、案内ブレー ド131をシュラウド130に一体形成してもよい。

 また、固定プレート120は、回転ドラム111 下面側に配設されてポケット部112Aを閉塞し ており、この固定プレート120の上方側には、 図2に示すように、回転ドラム111の回転方向 延びる長穴状の異形スリット121が設けられ いる。

 異形スリット121は、図8(a)に示すように、 短径方向寸法が異なる2種類の長穴をその長 方向に繋いだ形状である。具体的には、異 スリット121のうち回転方向後退側(図8(a)の右 側)の第1穴部121Aの短径方向寸法Aは、ピンPの 径部P1の直径寸法D1(図8(b)参照)より大きく、 かつ、ピンPの大径部P2の直径寸法D2(図8(b)参 )より小さい寸法に設定されている。

 一方、異形スリット121のうち回転方向前 側(図8(a)の左側)の第2穴部121Bの短径方向寸 Bは、ピンPの大径P2の直径寸法D2より大きい 法に設定されている。このため、第1穴部121A では、ピンPの小径部P1のみ異形スリット121を 通過することができ、大径部P2は第1穴部121A 係止されてしまうのに対して、第2穴部121Bで は、ピンP全体が異形スリット121を通過する とができる。

 また、固定プレート120のうち、少なくと 異形スリット121が設けられた部位と回転ド ム111との間には、図6に示すように、隙間122 が設けられ、一方、固定プレート120のうち隙 間122と反対側には、異形スリット121から落下 したピンPをピンシュータ103に導く漏斗状の 内部材123が組み付けられている。

 案内部材123は、図5に示すように、第1穴 121Aに対応する部分に設けられて第1穴部121A 通過したピンPの先端側(小径部P1側)に接触す ることよりピンPを受ける受け面123A、及び第2 穴部121Bに対応する部分に設けられて回転ド ム111の回転方向前進側(図5の右側)に向かう ど、下方側に下がるように傾斜した傾斜案 面123Bを有して構成されている。

 そして、ピンシュータ103に連通する排出 123Cは、傾斜案内面123Bのうち最も低い位置 設けられている。なお、本実施形態では、 平方向から見て、排出口123Cの中心線L1が、 2穴部121Bの回転方向前進側端部の曲率中心O1 り回転方向前進側(図5の右側)にずれている

 また、受け面123Aは、水平方向に広がる平 面に構成されており、この受け面123Aのうち 斜案内面123Bとの境界部側には、回転ドラム1 11の回転方向と略直行する壁面を有する抵抗 123Dが設けられている。

 このため、第1穴部121Aから落下したピンP 先端側は、図6に示すように、抵抗体123Dに 止される。つまり、抵抗体123Dは、第1穴部121 Aから落下したピンPの先端側が、回転ドラム1 11の回転とともに一体的に移動することを阻 する阻害手段として機能する。

 また、第1穴部121A、ポケット部112A及び受 面123Aの配置関係は、図6に示すように、第1 部121AからピンPの先端側が落下した状態に いて、第1穴部121Aの上部外縁部121CがピンPに 触し、第1穴部121Aの下部外縁部121DがピンPと 非接触状態となるように構成されている。

 このため、第1穴部121AからピンPの先端側 落下した状態においては、ピンPの中心軸線 L2を挟んで上側にてピンPが第1穴部121Aの外縁 121Cに接触し、中心軸線L2を挟んで下側にて ンPが回転ドラム111に接触するとともに、こ の回転ドラム111との接触部111Cが、第1穴部121A の外縁部とピンPとの接触部121EよりピンPの底 部側に位置することなる。

 なお、異形スリット121の案内部材123側に 、図11に示すように、異形スリット121を開 する蓋124が設けられており、この蓋124は、 ンク機構124Aを介してモータ124Bにより開閉駆 動される。

 また、固定プレート120のうち回転ドラム1 11の最下部より上方側であって、異形スリッ 121より下方側には、図8(a)に示すように、凹 部113に収納されて移送されてきたボールBを 転ドラム111の下面側から取り出す長穴状の 収穴125が設けられており、この回収穴125に りボール回収部が構成されている。そして ボールシュータ105(図1参照)は、固定プレー 120のうち回収穴125に対応する部位に組み付 られている。

 4.ピン搬送機構
 ピン搬送機構200は、図1に示すように、10本 ピンPを1組として、水平方向にピンPを1本ず つ分配配置する分配機構210、分配機構210にて 一直線上に並べられたピンPを配布シュータ25 0に搬送する搬送ユニット230、及び後述する ンセッター300の所定位置にピンPを案内移送 る配布シュータ250等から構成されている。

 4.1.分配機構210
 分配機構210は、ピンシュータ103の出口側を 平方向に往復移動させることにより、搬送 ニット230の搬送ベルト231にピンPを1本ずつ 直線上に並べていく機構である。

 具体的には、図14(a)及び図14(b)に示すよう に、ピンシュータ103の出口側が固定されるシ ュータ固定部201、ピンシュータ103から排出さ れるピンPを搬送ベルト231上に載置する載置 ズル202、シュータ固定部201及び載置ノズル20 2を平行移動可能に支持するレール203、シュ タ固定部201及び載置ノズル202が連結された 動ベルト204、並びに駆動ベルト204を回転さ るモータ205等から構成されている。

 なお、載置ノズル202には、ピンPが載置ノ ズル202を通過したか否かを検出するセンサ( 示せず。)が設けられており、このセンサに ピンPの通過が検出されると、モータ205は駆 動ベルト204を回転させてシュータ固定部201及 び載置ノズル202を平行移動させる。

 ところで、本実施形態では、ピンシュー 103の入口側(案内部材123側)は、案内部材123 固定されて不動であるのに対して、ピンシ ータ103の出口側は、レール203の長手方向に 復移動する。

 一方、搬送ベルト231に載置される10本の ンPは、その先端が下側に位置するように搬 ベルト231の搬送方向に平行に載置される必 があるので、載置ノズル202の出口は、常に 搬送ベルト231の搬送方向と平行な方向に向 ていることが望ましい。

 そこで、本実施形態では、載置ノズル202 、その出口の向きが常に搬送ベルト231の搬 方向と平行な方向に向いた状態でレール203 を移動するような構成とし、かつ、シュー 固定部201は、揺動支点201Aを揺動中心として 揺動しながらレール203上を移動できるような 構成とするとともに、載置ノズル202の入口側 の寸法Aをピンシュータ103の出口側の寸法Cよ 大きくしている。

 因みに、載置ノズル202の入口側の寸法Aは 、ピンシュータ103の出口側の寸法Cにシュー 固定部201の揺動寸法を加えた(考慮した)寸法 であり、載置ノズル202出口側の寸法Bより大 い寸法である。

 また、本実施形態では、載置ノズル202の 口側から出口側にかけて滑らか(連続的)に 壁間寸法を縮小させることにより、ピンシ ータ103から排出されたピンPの排出方向を滑 かに搬送ベルト231の搬送方向と平行な方向 転向させている。

 4.2.搬送ユニット
 搬送ユニット230は、搬送ベルト231を回転さ ることにより、搬送方向(搬送ベルト231の回 転方向)と直交する水平方向に一直線上に並 られた10本のピンPを上方側に搬送した後、 布シュータ250に供給する供給手段である。

 そして、搬送ベルト231の外周面側には、 15に示すように、外側に向けて突出する係 突起部232が複数箇所に設けられており、こ 係止突起部232により、分配機構210によって 送ベルト231上に載置されたピンPが係止され 状態で上方側に搬送されていく(図1参照)。

 また、搬送ユニット230の上面側には、図1 6に示すように、搬送中のピンPが搬送方向に して大きく傾いてしまうことを防止するガ ドブレード233が複数本設けられており、こ らのガイドブレード233は、図15に示すよう 、搬送ユニット230の長手方向一端側から他 側まで延びている。

 そして、ガイドブレード233の長手方向他 側(図15の右端側)には、搬送されてきたピン Pを配布シュータ250のピン供給口251に導くべ 、従動ローラ235の外周面に沿うように湾曲 たガイド部234が設けられている。

 なお、駆動ローラ236は、搬送ベルト231を 転駆動させるもので、この駆動ローラ236は ベルトやチェーン等の動力伝達手段を介し モータ237から駆動力を得て回転する。

 一方、従動ローラ235は、搬送ベルト231の 転と共に連れ回りするもので、この従動ロ ラ235は、フレームに揺動可能に組み付けら たテンションレバー238に回転可能に組み付 られている。そして、搬送ベルト231の張力 、テンションレバー238により調節される。

 5.ピンセッター
 ピンセッター300は、ピン搬送機構200にて搬 されてきた複数本のピンPをレーン3上の所 位置に配設する機構である。具体的には、 1に示すように、配布シュータ250、ピンリフ ー301及びピンガイド昇降機構350等から構成 れている。

 5.1.ピンリフター
 ピンリフター301は、図1に示すように、起立 した状態のピンPをレーン3まで上昇させるも である。具体的には、ピンPが起立した状態 で装填される筒状に形成された複数本のシリ ンダ部302、及びシリンダ部302を上昇させる上 昇機構340等を有して構成されている。

 5.1.1.上昇機構
 上昇機構340は、三角(ピラミッド)状に配置 れた10本のシリンダ部302が固定された上昇プ レート341、この上昇プレート341を昇降させる チェーン342、チェーン342を引き上げる引上機 343等を有して構成されている。

 そして、チェーン342は、その一端側が上 プレート341に固定され、他端側が引上機343 の固定部材に固定されているとともに、引 機343には、モータ(図示せず。)により回転 動されるアーム344、及びアーム344の先端側 回転可能に組み付けられてチェーン342に噛 合う可動スプロケット345等が設けられてい 。

 なお、一対のアイドルスプロケット346は 可動スプロケット345からチェーン342が外れ ことを防止するために、チェーン342に所定 張力を付与するもので、引上機343等の固定 材に回転可能に固定支持されている。

 そして、アーム344が回転して可動スプロ ット345が図1のa→b→c→d→a又はこれとは逆 きに移動すると、上昇プレート341がアーム3 44の回転に連動して2倍速で昇降することによ りシリンダ部302が昇降する。

 5.1.2.シリンダ部
 シリンダ部302は、図17(a)に示すように、上 プレート341と共に昇降する第1シリンダ303、 1シリンダ303の上端側に第1シリンダ303と同 上に配設されてフレーム等の固定部材に固 された第2シリンダ304、及び第1シリンダ303内 で第1シリンダ303の長手方向に変位するピス ン部320等を有して構成されている。

 そして、第1シリンダ303の内壁には、図18 示すように、内方側に突出する第1突起部305 が設けられており、この第1突起部305に第1コ ルバネ306の上端側が係止されている。一方 第1コイルバネ306の下端側は、上昇プレート 341に固定されている。このため、第1シリン 303は、第1コイルバネ306を介して上昇プレー 341に支持された状態で上昇プレート341に連 された状態となる。

 また、ピストン部320は、ピンPの底部に接 触してピンPを下方側から支える台座部321、 昇プレート341に組み付け固定されたプッシ ロッド322、及びプッシュロッド322と台座部32 1との間に配設された弾性変形可能な第2コイ バネ323等から構成されている。

 また、保持部材324は、ネジ324B等の締結手 段を介してプッシュロッド322の上端側に着脱 可能に組み付け固定されたもので、台座部321 は、保持部材324に設けられた貫通穴324Aを移 可能に貫通したボルト325を介してプッシュ ッド322に連結されている。

 このため、プッシュロッド322が上昇する 、第2コイルバネ323を介してプッシュロッド 322(上昇プレート341)の上昇変位(上昇力)が台 部321に伝達され、逆に、プッシュロッド322 降下すると、ボルト325を介してプッシュロ ド322(上昇プレート341)の下降変位(下降力)が 座部321に伝達される。

 また、第1シリンダ303の下端側外壁には、 図17(a)に示すように、外側に突出する第2突起 部307が設けられ、一方、第2シリンダ304の下 部には、第1シリンダ303が上昇したときに、 2突起部307が衝突することにより、第1シリ ダ303の上昇を機械的に規制するストッパ部30 8が設けられている。

 そして、第2シリンダ304の側面には、配布 シュータ250を介してシリンダ部302に案内され てきたピンPを第1シリンダ303(シリンダ部302) 装填するための装填口309が設けられており この装填口309からシリンダ部302に装填され ピンPは、台座部321上に起立した状態で第1シ リンダ303内に格納される。

 また、レーン3の終端側のうち、各シリン ダ部302に対応する部位には、図17(b)に示すよ に、ピンPが迫り上がってくる穴部3Aが設け れており、ピンPがレーン3上に押し上げら ると、穴部3Aは、図17(c)に示すように、台座 321により閉塞される。

 すなわち、第1シリンダ303が降下した状態 (図17(a)に示す状態)から上昇プレート341が上 すると、第1コイルバネ306及びプッシュロッ 322が同時に上昇していくので、図17(b)に示 ように、第2突起部307がストッパ部308に衝突 るまで、第1シリンダ303とピストン部320とが 一体的に上昇していく。

 そして、第2突起部307がストッパ部308に衝 突すると、第1コイルバネ306が縮小変形して き、第1シリンダ303の上昇が停止するのに対 て、プッシュロッド322は上昇プレート341と 体に上昇するので、図17(c)に示すように、 ストン部320が上昇プレート341と連動して上 して台座部321が穴部3Aに填り込む。

 このとき、台座部321が穴部3Aに填り込ん 状態で上昇プレート341の上昇が停止するよ に各部の寸法が設定されているものの、寸 公差内の寸法バラツキにより、台座部321が 部3Aに填り込んだ後も、上昇プレート341が上 昇し続けるおそれがある。

 しかし、本実施形態では、上昇プレート3 41が上昇し続けた場合には、その分が第2コイ ルバネ323にて吸収されるため(図17(d)参照)、 ストン部320を介してレーン3に過度に上昇力 作用してしまうことが防止される。

 5.2.配布シュータ
 配布シュータ250は、搬送ユニット230にて搬 されてきた10本のピンPを、滑り落下させな らシリンダ部302の各装填口309に配布する配 手段である。

 すなわち、配布シュータ250は、図13に示 ように、一直線上に並んで配置された10個の ピン供給口251と、これらのピン供給口251より 低い位置に三角配置された10個の装填口309と 繋ぐものであり、本実施形態では、配布シ ータ250は、可撓性チューブ又は樋状の剛体 材により構成されている。

 そして、搬送ユニット230により一直線上 並んだ状態で10本のピンPがピン供給口251に 送されてくるので、10本のピンPはほぼ同時 ピン供給口251(配布シュータ250)に供給され 。

 5.3.ピンガイド昇降機構
 ピンガイド昇降機構350は、図19(a)及び図19(b) に示すように、レーン3上まで上昇したピンP レーン3上で倒れることを防止するピンガイ ド351、及びピンガイド351をレーン3から退避 せる退避機構360(図1参照)等を有して構成さ ている。

 5.3.1.ピンガイド
 ピンガイド351は、図19(a)に示すように、ピ Pの先端側からピンPに被さるキャップ状のも のであり、このピンガイド351内には、ピンP ピンガイド351内の内壁に押し付けることに りピンPを挟持する挟持ロッド352、ピンPの先 端部に接触して変位することよりピンPの有 を検出する検出手段を成すピンセンサ358等 有して構成されたものである。

 そして、10本のピンガイド351は、図22に示 すように、略五角形状に形成されたリフトプ レート353に三角状に配置された状態で組み付 けられている。

 すなわち、リフトプレート353には、図19(b )に示すように、環状の固定具356がボルト356A て固定されており、ピンガイド351は、固定 356に対して摺動可能に上方から挿入され、 つ、固定具356の外周部に設けられた段付き の突起部351Aにて固定具356の上端面356Bに係 されている。

 そして、ピンガイド351の上端側が、一対 コイルバネ357により、常に、リフトプレー 353側に引き付けられている。

 このため、通常、リフトプレート353とピ ガイド351とは、図21のaに示すように、一体 に昇降するが、ピンPが倒れてピンPがピン イド351内に填り込まず、ピンガイド351と干 した場合には、図21のbに示すように、リフ プレート353からピンガイド351が離隔するよ に、ピンガイド351とリフトプレート353とが 々に降下する。

 また、リフトプレート353には、リフトプ ート353に対して平行移動可能な可動プレー 354が組み付けられており、このリフトプレ ト353には、可動プレート354をリフトプレー 353に対して変位させるアクチュエータ355が み付けられているとともに、各挟持ロッド3 52が可動プレート354に連結されている。

 そして、可動プレート354をリフトプレー 353に対して、図22の左側に変位させると、 23(b)に示すように、挟持ロッド352がピンPか 離隔してピンPの挟持が開放され、一方、可 プレート354をリフトプレート353に対して、 22の右側に変位させると、図23(a)に示すよう に、挟持ロッド352がピンPを押圧するので、 ンPがピンガイド351に挟持される。

 5.3.2.退避機構
 退避機構360は、10本のピンガイド351を昇降 せるための機構である。そして、リフトプ ート353には、図20に示すように、一対の昇降 ガイド361の下端側が固定されており、リフト プレート353の上方側には、図21に示すように 昇降ガイド361の外周に摺動可能に接触して 降ガイド361の昇降を案内するガイドシュー3 62がフレーム4に固定されている。

 また、一対の昇降ガイド361の上端側はビ ム363により連結されており、このビーム363 より、昇降ガイド361が昇降する際に、一対 昇降ガイド361間の寸法を一定寸法に保持し 昇降ガイド361が滑らかに昇降可能としてい 。

 また、リフトプレート353には、チェーン3 64の一端が連結され(図21参照)、このチェーン 364の他端側はフレーム4側に固定されている( 1参照)。そして、リフトプレート353は、上 した上昇機構340と同様な手法により昇降さ られる。

 6.ボーリング遊技装置(ビリボー(登録商標)) 概略作動
 遊技者により転がされたボールBにより倒れ たピンP及びボールB、又は払い出し機構400に り払い出されたピンP及びボールBは、図9(a)~ 図(c)及び図10(a)~図10(c)に示すように、ベルト ンベア101により回収機構100に搬送された後 回収機構100によりボールBとピンPとに分別 れて回収される。

 そして、回収されたピンPは、異形スリッ ト121から落下する際に同一向きに整えられた 後、ピンシュータ103を介して搬送ユニット230 に導かれ、一方、回収されたボールBは、回 ドラム111の最下部より高い位置まで上昇さ られた後、ボールシュータ105を介して戻し ュータ106に導かれる。

 また、搬送ユニット230にて配布シュータ2 50に供給されたピンPは、第1シリンダ303内に 填された後、レーン3上に上昇させられる。 のとき、レーン3上にピンガイド351が降下し ているので、上昇してきたピンPは、ピンガ ド351に下方側から装填されるようにしてレ ン3上に設置される。

 そして、台座部31によりレーン3の穴部3A 閉塞されると、ピンガイド351がレーン3上か 上方側に退避し、再び、遊技可能な状態と る。

 7.本実施形態に係るボーリング遊技装置の 徴
 本実施形態では、回転ドラム111に、ピンPを 移送するピン移送部を成すポケット部112A、 びボールBを移送するボール移送部を成す凹 113が設けられているので、ピンP及びボール Bを回収する回収機構100の部品点数を削減し 簡素な構成とすることが可能となる。

 また、本実施形態では、レーン3の終端側 に到達したボールB、及びレーン3の終端側に い出されたピンPを、回収機構100に搬送する 搬送手段を構成する案内ブレード131の端部101 Aと回転ドラム111との距離が、図9(a)に示すよ に、ボールBの直径より小さく、かつ、ピン Pの最大直径より大きくなるように設定され いる。

 そしてさらに、案内ブレード131の端部101A は、鉛直方向において、ポケット部112Aの上 112Bより高く、かつ、凹部113の上端113Aより低 い位置に設定されているので、図10(a)~図10(c) 示すように、ピンPは、案内ブレード131と回 収機構100(回転ドラム111)との隙間から落下し ポケット部112Aに収納され、一方、ボールB 、図9(a)~図9(c)に示すように、その隙間から 下することなく、凹部113に収納される。

 したがって、ピンPとボールBとが混在し まま、回収機構100に搬送されて来ても、ピ PとボールBとを分別しながら両者を容易に回 収することができる。

 また、本実施形態では、凹部113は、図9(b) に示すように、回転ドラム111の側面111Bから 転軸111Aと平行な方向に陥没した凹部により 成され、かつ、凹部113の開口部が上方側に けて開口するように側面111Bが水平面に対し て傾斜しているので、凹部113の底部113Bと内 側面113Cとで、ボールBを保持することができ る。

 一方、仮に回転ドラム111の側面111Bを鉛直 とすると、ボールBを凹部113の内周側面113Cの で保持する必要があるので、凹部113の深さ( 奥行き)寸法を大きくせざるを得ない。

 したがって、本実施形態では、回転ドラ 111の側面111Bを鉛直した場合に比べて、回転 ドラム111の厚み寸法を薄くすることができる 。

 また、本実施形態では、異形スリット121 うち回転方向後退側の第1穴部121Aの短径方 寸法Aは、ピンPの小径部P1の直径寸法より大 く、かつ、ピンPの大径部P2の直径寸法より さく、さらに、異形スリット121のうち回転 向前進側の第2穴部121Bの短径方向寸法Bは、 径部P2の直径寸法より大きく設定されてい 。

 これにより、本実施形態では、ピンPの小 径部P1側が回転ドラム111の回転方向前進側に 置した状態で、ピンPが異形スリット121に到 達すると、図5に示すように、小径部P1が第1 部121Aに到達すると同時に、大径部P2が第1穴 121Aに係止された状態で小径部P1が第1穴部121 Aから落下するので、小径部P1が下となり、大 径部P2が上となるようにピンPが回転する。

 つまり、ピンPがポケット部112Aに収納さ た状態では、ピンPは、図25に示すように、 径部P2とポケット部112Aの内壁との接触部S1、 及び小径部P1とポケット部112Aの内壁との接触 部S2を通る仮想の接触面S3に対してピンPの中 軸L2が傾いた状態で異形スリット121側に搬 されていく。

 そして、この状態でピンPの先端が異形ス リット121に到達すると、小径部P1を支持する が消失するので、図5及び図6に示すように 小径部P1が第1穴部121Aに到達するとほぼ同時 小径部P1が第1穴部121Aから落下するので、小 径部P1が下となり、大径部P2が上となるよう ピンPが回転する。

 このとき、第1穴部121A、つまり異形スリ ト121は、固定プレート120に設けられて不動 あるので、大径部P2と第1穴部と接触部(ブレ キポイント)において、回転ドラム111ととも にピンPが移動することを阻害する力(ブレー 力)が発生する。

 一方、ピンPの底部側は回転ドラム111によ り押されるため、前述したブレーキポイント を回転中心としてピンPの底部が回転方向前 側に回転し、大径部P2がブレーキポイントよ り回転方向前進側に位置する。つまり、大径 部P2が小径部P1より回転方向前進側に位置し 状態となる。

 このとき、ピンPは、ブレーキポイントよ り底部側にずれた位置にて回転ドラム111から 回転方向前進向きの力を受け、ブレーキポイ ントにて回転方向後退の向きの力を受けた状 態(落下準備状態)のまま第2穴部121Bまで移動 ていくので、大径部P2が小径部P1より先に第2 穴部に到達する。

 このため、大径部P2が第2穴部121Bに到達す ると、ピンPは大径部P2が下となり、小径部P1 上になるように回転して落下していく。

 一方、ピンPの大径部P2側が回転ドラム111 回転方向前進側に位置した状態で、ピンPが 異形スリット121に到達すると、小径部P1のみ 第1穴部121Aから落下するので、ピンPは前述 た落下準備状態となって第2穴部121Bまで移 していく。このため、大径部P2が第2穴部121B 到達すると、上述したように、ピンPは大径 部P2が下となり、小径部P1が上になるように 下していく。

 このように、本実施形態では、ピンPの移 動方向を反転させることなく、ピンPを回転 せてピンPを同一方向に整列させるので、ピ Pに作用する慣性力によりピンPが異形スリ ト121を通過してしまうといった問題が原理 に発生しない。

 したがって、本実施形態では、ピンPの回 収率を悪化させることなく、ピンPの回収速 を高速にすることが可能となる。

 ところで、例えば特開平11-333044号公報に 載の発明において、小径部P1が回転方向前 側に位置するようにピンPが送られてきた場 には、ピンPは、その搬送方向が反転した後 に落下する。

 一方、大径部P2が回転方向前進側に位置 るようにピンPが送られてきた場合には、ピ Pは、その搬送方向が反転することなく落下 するので、特開平11-333044号公報に記載の発明 では、回転ドラム111の回転速度が一定であっ ても、落下穴からピンPが落下する周期(タイ ング)が落下穴まで送られてくるピンPの状 によって変動してしまう。

 つまり、特開平11-333044号公報に記載の発 では、小径部P1が回転方向前進側に位置す ようにピンPが送られてきた場合には、大径 P2が回転方向前進側に位置するようにピンP 送られてきた場合に比べて、ピンPが落下穴 から落下するタイミングが遅くなるように変 動してしまう。

 このため、特開平11-333044号公報に記載の 明では、回収機構100にて回収されたピンPを ピンセッター300に搬送するタイミングが変動 してしまうので、ピンセッター300の誤作動を 招いてしまうおそれが高い。

 これに対して、本実施形態では、小径部P 1が回転方向前進側に位置するようにピンPが られてきた場合には、ピンPを第1穴部121Aに 回転させて落下準備状態にしながらピンPを 第2穴部121Bまで移動させるので、小径部P1が 転方向前進側に位置するようにピンPが送ら てきた場合と、大径部P2が回転方向前進側 位置するようにピンPが送られてきた場合と 、第2穴部121BからピンPが落下するタイミン は殆ど同じとなる。

 したがって、本実施形態では、回収機構1 00にて回収されたピンPをピンセッター300に搬 送する際のタイミング変動を小さくすること ができるので、ピンセッター300が誤作動して しまうことを防止でき得る。

 また、本実施形態では、固定プレート120 うち異形スリット121が設けられた部位と回 ドラム111との間には、隙間122が設けられて るので、ピンPと回転ドラム111との接触部の うちピンPを移動させる力を受ける部位とブ ーキポイントとの距離を大きくすることが きる。

 したがって、ピンPの小径部P1側が回転ド ム111の回転方向前進側に位置した状態から 下準備状態までピンPを回転させるためのモ ーメント力を大きくすることができるので、 確実にピンPを落下準備状態とした状態で第2 部121Bまで移動させることができる。このた め、本実施形態では、ピンPの回収率を悪化 せることなく、ピンPの回収速度を高速にす ことが可能となる。

 また、本実施形態では、第1穴部121Aから 下したピンPの先端側が、回転ドラム111の回 とともに移動することを阻害する阻害手段 成す抵抗体123Dが設けられているので、ピン Pの先端が回転ドラム111とともに移動するこ を確実に阻害することができ、確実にピンP 落下準備状態となるように回転させること できる。

 また、本実施形態では、第1穴部121Aから ンPの先端側が落下した状態において、図6に 示すように、ピンPの中心軸線L2を挟んで上側 にてピンPが第1穴部121Aの上部外縁部121Cに接 し、中心軸線L2を挟んで下側にてピンPが回 ドラム111に接触するとともに、この回転ド ム111との接触部が、ブレーキポイント(第1穴 部121Aの外縁部とピンPとの接触部)よりピンP 底部側に位置することとなる。

 このため、落下準備状態にあるピンPが、 本来、落下すべき向きとは反対側、つまり回 転ドラム111を挟んで固定プレート120と反対側 に落下してしまうことを抑制できるので、確 実にピンPを落下準備状態とした状態で第2穴 121Bまで移動させることができる。したがっ て、ピンPの回収率を悪化させることなく、 ンPの回収速度を高速にすることが可能とな 。

 また、本実施形態では、ピンPを配布シュ ータ250により滑り落下させながら所定位置、 つまり三角状に配置された装填口309まで案内 するので、揺動しながら伸縮するアームによ りピンPを1本ずつ所定位置に供給配置する特 平11-333044号公報に記載の発明に比べて、ピ セッター300の部品点数を削減して簡素な構 とすることができる。

 また、本実施形態では、配布シュータ250 ピンPを供給する供給手段を成す搬送ユニッ ト230は、複数本の配布シュータ250に同時にピ ンPを供給することが可能であるので、複数 のピンPを短時間に供給配置することができ ピンセッター300の処理速度を高めることが きる。

 また、本実施形態では、レーン3上まで上 昇したピンPがレーン3上で倒れることを防止 るピンガイド351を有するので、レーン3に配 設されたピンPが倒れてしまうことを防止で る。

 また、本実施形態では、シリンダ部302(第 2シリンダ304)の側面にピンPを装填するための 装填口309が設けられているので、短時間でシ リンダ部302(第1シリンダ303)にピンPを装填す ことができる。

 すなわち、本実施形態では、第1シリンダ 303を上昇させてピンPをレーン3上に配設する で、仮に特開2002-119634号公報に記載の発明 ように、装填口をシリンダ部の上部に設け 場合には、シリンダ部を上昇させる際に、 にシリンダ部に装填すべきピン(次装填用の ン)がシリンダ部と干渉することを防止する ために、次装填用のピンを装填口からずれた 待機位置で待機させる必要がある。

 このため、特開2002-119634号公報に記載の 明では、ピンをシリンダ部に装填する際に 、次装填用のピンを待機位置から装填口ま 移動させる必要があるので、シリンダ部が 下しても、即座にピンをシリンダ部に装填 ることができない。

 これに対して、本実施形態では、装填口3 09が第2シリンダ304の側面に設けられているの で、次のピンP装填作動に備えて次装填用の ンPを装填口からずれた位置で待機させる必 がない。

 したがって、次のピンP装填作動時に、ピ ンPを待機位置から装填口309まで移動させる 要がなく、第1シリンダ303が降下するとほぼ 時に次装填用のピンPをシリンダ部302(第1シ ンダ303)に装填することができるので、短時 間でシリンダ部302にピンPを装填することが きる。

 また、本実施形態では、第1シリンダ303と ピストン部320とが所定量だけ一体的に上昇し た後、ピストン部320のみが上昇してレーン3 設けられた穴部3AからピンPをレーン3上に押 上げるように作動するので、第1シリンダ303 にてピンPが倒れることを防止しながら、ピ Pをレーン3近傍まで上昇させた後、ピストン 部320にてピンPのみをレーン3上に上昇させる とができる。

 また、本実施形態では、台座部321とプッ ュロッド322との間に弾性変位部を成す第2コ イルバネ323が設けられているので、上昇機構 340及び台座部321の寸法バラツキや組み立て寸 法バラツキ等を第2コイルバネ323により吸収 ることができる。

 また、本実施形態では、退避機構360側と ンガイド351とを連結するとともに、上下方 に弾性変位可能な弾性変位部を成すコイル ネ357が設けられているので、ピンガイド351 確実に上下方向に変位させることができる

 すなわち、ピンPが倒れている状態でピン ガイド351が降下すると、倒れているピンPに ンガイド351が干渉し、ピンガイド351を完全 降下させることができなくなり、他のピン イド351の降下作動に悪影響を与えるおそれ ある。

 これに対して、本実施形態では、図21のb 示すように、倒れているピンPにピンガイド 351が干渉しても、コイルバネ357にて吸収する ことができるので、他のピンガイド351の降下 作動に悪影響を与えることを防止することが でき得る。

 また、本実施形態では、上昇プレート341 昇降させる引上機343やリフトプレート353を 降させる退避機構360は、アームの回転を利 したクランク機構により構成されているの 、変位開始時及び変位終了時における変位 さを小さくすることができる。

 したがって、変位開始時及び変位終了時 上昇プレート341やリフトプレート353に大き 慣性力が作用することを抑制できるので、 昇プレート341やリフトプレート353を滑らか 変位させることができる。

 (第2実施形態)
 第1実施形態では、シュラウドリング132がシ ュラウド130に一体化されていたが、本実施形 態は、回転ドラム111にシュラウドリング132を 一体化し、ポケット部112Aの外周側を閉じた 状としたものである。

 これにより、本実施形態では、回転ドラ 111が回転する際に、ポケット部112Aに収納さ れたピンPがシュラウドリング132に擦れなが 異形スリット121側に移送されることを防止 きるので、ピンPを移送する際に発生する騒 を低減することができるとともに、ピンPや シュラウドリング132等の摩耗が進行すること を抑制できる。

 (第3実施形態)
 本実施形態は、回収部110におけるピン回収 率の更なる向上を図ったものであり、以下 本実施形態を図面と共に説明する。

 なお、図26は回収機構100の正面図であり 図27は固定プレート120の正面図であり、図28 固定プレート120の正面図であり、図29(a)は 28のD矢視図であり、図29(b)は、図29(a)の右側 図である。

 図30は回転ドラム111の断面図であり、図31 (a)はシュラウド130の正面図であり、図31(b)は 31(a)のE矢視図であり、図32~図39は回収機構10 0の作動説明図である。図33(b)、34(b)、35(b)、36 (b)及び39(b)は、各々、図33(a)、34(a)、35(a)、36(a )及び39(a)のE矢視図(半径方向外側から見た図) である。図40は図26の40-40断面図であり、図41 図26の41-41断面図であり、図42は凹部112Fの効 果を説明するための図である。

 1.本実施形態に係るボーリング遊技装置の 徴的構造
 本実施形態では、図26に示すように、異形 リット121のうち回転中心O1側を、ポケット部 112Aの底部112Cを超えて回転中心O1側まで拡大 ることにより、異形スリット121の短径方向 法A、B(図27参照)を上述の実施形態より大き するとともに、図31(b)に示すように、シュラ ウドリング132のうち異形スリット121に対応す る部分を切り欠いている。

 因みに、本実施形態では、回転ドラム111 び異形スリット121により構成される第1穴部 121Aの実質的な短径方向寸法A1(図26参照)は、 ンPの大径部P2の直径寸法D2(図8(b)参照)の約0.9 倍であり、回転ドラム111及び異形スリット121 により構成される第2穴部121Bの実質的な短径 向寸法B1(図26参照)は、ピンPの大径部P2の直 寸法D2の約1.1倍である。

 また、ポケット部112Aの深さ寸法、つまり 回転ドラム111の外周面から底部112Cまで寸法 、図28に示すように、回転ドラム111の回転方 向前進側の深さ寸法d1が回転方向後端側の深 寸法d2より大きくなるように設定されてい 。

 このため、本実施形態では、ポケット部1 12Aの側壁のうち回転方向後退側の側壁112Dは 回転中心O1から放射方向に略平行に延びてい るのに対して、回転方向前進側の側壁112Eは 底部112Cと略直行する方向と平行な方向に延 ている。

 そして、回転方向後退側の側壁112Dのうち 固定プレート120側であって、シュラウドリン グ132側には、図29(a)及び図29(b)に示すように 凹部112Fが設けられており、この凹部112Fは、 ピンPの先端部のみが填り込むことが可能な 法に設定されている。

 つまり、図37(a)に示すように、ピンPの先 側が回転方向後退側の側壁112Dに接触するよ うにポケット部112AにピンPが収納された場合 は、図37(b)に示すように、ピンPの先端側が 部112Fに填り込んだ状態でピンPが異形スリ ト121まで移送される。

 一方、ピンPの底部が回転方向後退側の側 壁112Dに接触するように、ピンPがポケット部1 12Aに収納された場合には、図32に示すように ピンPの底部側が凹部112Fに填り込むことな ピンPが異形スリット121まで移送される。

 また、ボールBを移送するための凹部113の 縁部のうち、固定プレート120と反対側には、 図30に示すように、面取り部113Dが設けられて おり、この面取り部113Dにより、凹部113の実 的な深さd3を回転ドラム111の厚みHより小さ している。なお、凹部113の実質的な深さd3と は、凹部113の内周側面113CのうちボールBの保 に寄与する部分の寸法をいう。

 また、固定プレート120のうちポケット部1 12Aに対応する部位であって、異形スリット121 より回転方向後退側には、図40に示すように 回転ドラム111側に突出した突出部120Aが設け られており、この突出部120Aは、本実施形態 は、Pネジ等の頭部が曲面状に形成されたネ を固定プレート120に組み付けることにより 成されている。

 また、回転ドラム111のうち固定プレート1 20と反対側の面には、図41に示すように、回 ドラム111の下端側に溜まった複数本のピンP 撹拌するための撹拌部111Dが設けられている 。

 2.本実施形態に係るボーリング遊技装置の 徴
 本実施形態では、回転ドラム111及び異形ス ット121により構成される第1穴部121Aの実質 な短径方向寸法A1を、ピンPの大径部P2の直径 寸法D2の約0.9倍程度まで拡大したので、ピンP の底部側が回転方向後退側に位置するように ポケット部112Aに収納された状態で異形スリ ト121まで移送されてきても、確実に、ピンP 大径部P2が小径部P1より下に位置した状態で ピンPを落下させることができる。

 すなわち、底部側が回転方向後退側に位 するようにポケット部112Aに収納されたピン Pは、図32→図33(a)に示すように、異形スリッ 121が設けられた位置まで移送されていき、 ンPの小径部P1が第1穴部121Aに到達すると、 33(b)に示すように、ピンPの先端側が異形ス ット121から案内部材123側に落下する。

 このとき、隙間寸法A1を、ピンPの大径部P 2の直径寸法D2の約0.9倍程度まで拡大したので 、ピンPの先端側が異形スリット121から案内 材123側に落下し始めると、図34(a)及び図34(b) 示すように、ピンPは、自身に作用する重力 により大径部P2が上側となり小径部P1が下側 なるように上下反転する。

 そして、この状態で回転ドラム111が回転 ると、第1穴部121Aの外縁部とピンPとの接触 121E(図34(b)参照)において発生する摩擦力と 転ドラム111の回転力により、図35(a)及び図35( b)に示すように、ピンPの大径部P2側が小径部P 1側より回転方向前進側に位置させるような ーメントがピンPに作用する。

 このため、ピンPの大径部P2が回転ドラム1 11と第1穴部121Aの外縁部とにより係止された 態で第2穴部121BまでピンPが移送されていき 大径部P2が第2穴部121Bに到達すると、図36(a) び図36(b)に示すように、ピンP全体が異形ス ット121から案内部材123に落下し、大径部P2が 小径部P1より下方側に位置するようにピンシ ータ103内を滑り落ちていく。

 したがって、ピンPの底部側が回転方向後 退側に位置するようにポケット部112Aに収納 れた状態で異形スリット121まで移送されて ても、確実に、ピンPの大径部P2が小径部P1よ り下に位置した状態でピンPを落下させるこ ができる。

 また、ピンPの先端側が回転方向後退側に 位置するようにポケット部112Aに収納された 合には、図37(a)及び図37(b)に示すように、ピ Pの先端側が凹部112Fに填り込んだ状態でピ Pが異形スリット121まで移送される。

 このとき、ピンPの先端側が、回転方向後 退側の側壁112Dのうちシュラウドリング132側 設けられた凹部112Fに填り込んでいるので、 38に示すように、ピンPの先端側が異形スリ ト121からずれた部位を摺動変位する。

 このため、ピンPの小径部P1側が異形スリ ト121から案内部材123側に落下することなく ピンP全体が回転ドラム111の回転と共に移動 していき、大径部P2が第2穴部121Bに到達する 、図39(a)及び図39(b)に示すように、ピンP全体 が異形スリット121から案内部材123に落下し、 大径部P2が小径部P1より下方側に位置するよ にピンシュータ103内を滑り落ちていく。

 ところで、ピンPの底部側が回転方向後退 側に位置するようにポケット部112Aに収納さ た状態でピンPが異形スリット121まで移送さ る場合には、前述したように、ピンPの大径 部P2が上側となり小径部P1が下側となるよう 上下反転するが、回転ドラム111が常に回転 ているため、図34(b)に示すように、ピンPの 端側が第1穴部121Aに落下した状態でピンPが るように、矢印の方向に振動してしまうお れが高い。

 そして、ピンPが踊るように振動すると、 シュラウドリング132とピンPの大径部P2とが衝 突してしまい、ピンPを確実に案内部材123に 下させることができないおそれがある。

 これに対して、本実施形態では、シュラ ドリング132のうち異形スリット121に対応す 部分を切り欠いているので、シュラウドリ グ132とピンPの大径部P2とが衝突してしまう とがなく、確実にピンPを案内部材123に落下 させることができる。

 なお、本実施形態では、シュラウドリン 132とピンPの大径部P2とが衝突することを防 するものであるので、シュラウドリング132 うち異形スリット121に対応する部分を切り くのではなく、シュラウドリング132のうち 形スリット121に対応する部分を、回転ドラ 111から離間させるように径方向外側に膨ら だ形状としてもよい。

 また、本実施形態では、転方向後退側の 壁112Dのうち固定プレート120側に、ピンPの 端部が填り込む凹部112Fが設けられているの 、ピンPを安定させた状態でポケット部112A に収納することができる。

 すなわち、ピンPは、図8(b)に示すように 大径部P2から底部に向かうほど、直径が小さ くなっているので、図42に示すように、大径 P2より底部側に力Fが作用すると、実線で示 状態から二点鎖線で示す状態となるように ピンPの先端側が浮き上がってしまう。

 このため、ポケット部112Aに収納されてい るピンPの大径部P2より底部側に他のピンPが 突すると、収納されているピンPの先端側が 定プレート120から浮き上がってしまう。

 このとき、ピンPの先端側が回転方向後退 側に位置するようにピンPがポケット部112Aに ンPが収納されている場合には(図37(a)(b)参照 )、ピンPの先端側でピンPを支えているので、 ピンPの先端側が固定プレート120から浮き上 ってしまうと、収納されているピンPがポケ ト部112Aから落下してしまい、ピンPの回収 が低下してしまう。

 これに対して、本実施形態では、回転方 後退側の側壁112Dのうち固定プレート120側に ピンPの先端部が填り込む凹部112Fが設けられ いるので、大径部P2より底部側に他のピンP 衝突しても、ピンPの先端側が固定プレート 120から浮き上がってしまうことを抑制できる 。したがって、収納されているピンPがポケ ト部112Aから落下してしまうことを抑制でき ので、ピンPの回収率が低下してしまうこと を抑制できる。

 なお、ピンPの底部側が回転方向後退側に 位置するようにピンPがポケット部112AにピンP が収納された状態では、ピンPの状態が安定 ているので、大径部P2より底部側に他のピン Pが衝突しても、ピンPポケット部112Aから落下 してしまうことは殆どない。

 ところで、仮に、凹部113の深さ寸法が十 に大きい場合には、凹部113にピンPが填り込 んで移送されてしまうおそれがある。そこで 、本実施形態では、凹部113の縁部のうち固定 プレート120の反対側に面取り部113Dを設ける とにより、凹部113の実質的な深さd3を回転ド ラム111の厚みHより小さくし、凹部113にピンP 填り込んで移送されてしまうことを防止し いる。

 なお、回転ドラム111の厚みHを小さくすれ ば、面取り部113Dを設ける必要がないが、回 ドラム111の厚みHを小さくすると、ポケット 112AからピンPが落下し易くなるので、異形 リット121にピンPを移送することができなく り、ピンPの回収率が低下してしまう。

 これに対しては、回転ドラム111の外周側( ポケット部112A側)における厚みHと凹部113側の 厚みHとが異なる回転ドラム111を用いれば解 することができるが、この解決手法では、 転ドラム111の形状が複雑となり、回転ドラ 111の製造原価上昇を招いてしまうおそれが る。

 しかし、本実施形態では、凹部113の縁部 うち固定プレート120の反対側に面取り部113D を設けるといった簡便な手法であるので、回 転ドラム111の製造原価上昇を抑制しつつ、凹 部113にピンPが填り込んで移送されてしまう と、及びポケット部112AからピンPが落下し易 くなることを防止できる。

 ところで、ポケット部112Aに不完全な状態 で収納されているピンPは、異形スリット121 で移送されてきても、ピンPが異形スリット1 21にて前述したように落下しないため、ピンP を正常に回収することができず、ピン回収率 の低下を招いてしまう。

 これに対して、本実施形態では、固定プ ート120のうちポケット部112Aに対応する部位 であって、異形スリット121より回転方向後退 側に突出部120Aが設けられているので、ポケ ト部112Aに不完全な状態で収納されているピ Pを異形スリット121に移送される前に積極的 にポケット部112Aから落下させることができ ピンPの回収率を向上させることができる。

 すなわち、完全な状態でポケット部112Aに 収納されているピンPとは、ピンPが小径部P1 び大径部P2の2カ所で固定プレート120に接触 ている状態をいう。一方、不完全な状態で ケット部112Aに収納されているピンPとは、ピ ンPが小径部P1及び大径部P2のうちいずれか一 のみで固定プレート120に接触している状態 いう。

 このため、不完全な状態でポケット部112A に収納されているピンPは、例えばピンPの先 側が、回転ドラム111から固定プレート120と 対側(以下、前面側という。)に突出した状 となっている可能性が高いので、異形スリ ト121まで移送されてきても、異形スリット12 1にて前述したように落下しない可能性が高 。

 これに対して、本実施形態では、突出部1 20Aが設けられているので、ピンPが異形スリ ト121に至る前に突出部120AによりピンPが前面 側に押される。このため、不完全な状態でポ ケット部112Aに収納されているピンPが、異形 リット121に移送されることを未然に防止で るので、ピンPの回収率を向上させることが できる。

 なお、完全な状態でポケット部112Aに収納 されているピンPも、突出部120Aにより前面側 押されるが、完全な状態でポケット部112Aに 収納されているピンPは、小径部P1及び大径部 P2の2カ所で固定プレート120に接触しているの で、ポケット部112Aから落下しない。

 ところで、回転ドラム111の下端側に溜ま た複数本のピンPが整然と並んでしまった場 合には、その溜まったピンPがポケット部112A 入り込み難くなるため、ピンPの回収率が低 下してしまう。

 これに対して、本実施形態では、回転ド ム111の前面側に撹拌部111Dが設けられている ので、回転ドラム111の下端側に溜まった複数 本のピンPが撹拌部111Dにより撹拌される。し がって、回転ドラム111の下端側に溜まった 数本のピンPが整然と並んでしまうことを防 止できるので、ピンPの回収率が低下してし うことを防止できる。

 (第4実施形態)
 本実施形態は、各種部品をボーリング遊技 置1に取り付けるためのブラケットの取付構 造に関するものである。以下、ボーリング遊 技装置1のうちレーン3の側面にブラケット600 取り付ける場合を例に本実施形態を説明す 。

 なお、図43はボーリング遊技装置1の外観 面図であり、図44はサイドフレーム610の断 図(図43の44-44断面図)であり、図45(a)はブラケ ット600の正面図であり、図45(b)はブラケット6 00の側面図であり、図45(c)はブラケット600の 面図であり、図46はブラケット600の取付説明 図であり、図47はサイドフレーム610にブラケ ト600を取り付けた状態を示す断面図(図43の4 7-47断面図)である。

 そして、ボーリング遊技装置1では、図43 示すように、レーン3の側面にレーン3の長 方向と平行に延びるサイドフレーム610が設 られており、このサイドフレーム610のうち ラケット600が組み付けられる部位には、図44 に示すように、互い所定の間隔を隔てて対向 する一対の溝部611、612が設けられている。

 なお、本実施形態では、一対の溝部611、6 12もサイドフレーム610と同一方向に延びてい とともに、これら溝部611、612はサイドフレ ム610と共に、アルミニウム等の金属材に押 加工又は引抜加工を施すことにより一体成 されている。

 また、ブラケット600は、図45(a)に示すよ に、各種部品が組み付けられる取付部601、 び一対の溝部611、612に填り込む嵌合すると もに、取付部601が設けられた嵌合プレート60 2等から構成されている。

 そして、嵌合プレート602のうち溝部611、6 12に嵌合する部分間の寸法(以下、高さ寸法と いう。)W2は、一対の溝部611、612間の寸法W1(図 44参照)より僅かに小さい寸法に設定されてい るとともに、図45(c)に示すように、嵌合プレ ト602の対角部分には、対角寸法W3が高さ寸 W2と略同一寸法となるような面取り603が設け られている。

 このため、ブラケット600をサイドフレー 610に取り付ける際には、図46に示すように 面取り603が溝部611、612に対して略平行とな ようにブラケット600を傾けた状態(二点鎖線 示す状態)から実線に示す状態までブラケッ ト600を回転させることにより、嵌合プレート 602を溝部611、612に填め込むことができる。

 ところで、本実施形態では、嵌合プレー 602の高さ寸法W2が一対の溝部611、612間の寸 W1より僅かに小さい寸法に設定されているの で、ブラケット600は、溝部611、612に沿って、 その長手方向に移動することができる。

 そこで、本実施形態では、図43に示すよ に、サイドフレーム610に組み付けられたブ ケット600を挟んで両側に、ブラケット600が イドフレーム610の長手方向に移動してしま ことを規制する規制プレート630が一対の溝 611、612間に填め込まれている。

 なお、規制プレート630は、ブラケット600 位置決め部材も兼ねているので、規制プレ ト630を溝部611、612に填め込んだ後に、ブラ ット600を溝部611、612に填め込むことが望ま いが、本実施形態に係る規制プレート630は 樹脂等の弾性変形可能な部材にて構成され いるため、ブラケット600をサイドフレーム6 10に取り付けた後であっても、規制プレート6 30が一対の溝部611、612間に填め込むことがで る。

 (第5実施形態)
 本実施形態は、図48に示すように、案内部 123の排出口123Cを幅方向(水平方向)略中央に 置するとともに、後方側から見て、排出口12 3Cの開口部方向が鉛直方向(上下方向)とほぼ 致するようにしたものである。

 すなわち、上述の実施形態では、図12に すように、後方側から見て、排出口123Cの開 部方向が鉛直方向(上下方向)と一致してい かったが、本実施形態では、排出口123Cの開 部方向が鉛直方向(上下方向)とほぼ一致し いる。

 これにより、本実施形態では、ピンシュ タ103に無理な変形が生じることを防止する とができるので、ピンPを滑らかに分配機構 210まで落下させることができる。

 また、排出口123Cの開口部方向が鉛直方向 (上下方向)と一致しているので、案内部材123 型成形する際に、案内部材123を成形するた の金型を上下分割することができるので、 構造を簡素な構造とすることができ、案内 材123の生産性を向上させることができる。

 (第6実施形態)
 本実施形態は、図49に示すように、シュー 固定部201にピンシュータ103の振動を強制的 減衰させるシュータ制振板201Bを設けけると もに、載置ノズル202の出口側上部にピンPの 跳ね上げを抑制する跳ね上げ制振板202Aを設 たものである。

 以上のように、本実施形態では、シュー 制振板201Bによりピンシュータ103が必要以上 に振動してしまうことが防止されるので、ピ ンシュータ103内でピンPが停止してしまうと った不具合の発生を抑制できる。

 また、載置ノズル202の出口側上部に跳ね げ制振板202Aを設けたので、ピンPが搬送ユ ット230に落下する際に、ピンPが踊るように 必要な振動をしてしまうことを防止できる

 なお、本実施形態では、シュータ制振板2 01Bは、金属製の板をピンシュータ103の下面側 に接触させることにより構成され、跳ね上げ 制振板202Aはゴム等の弾性部材からなる板部 を載置ノズル202の出口側上部に組み付ける とにより構成されているが、制振板201B、202A の構成はこれに限定されるものではない。

 (第7実施形態)
 本実施形態は、図50(a)及び図50(b)に示すよう に、ピンPが搬送ベルト231から離間するよう 跳ねることを防止するピン制振部材239を搬 ユニット230に設けたものである。なお、本 施形態に係る制振部材239は、ピンPの搬送方 と直交する方向に延びるロープ状のゴム等 らなる弾性部材にて構成されている。

 因みに、図50(a)は搬送ユニット230を上面 から見た図であり、図50(b)は図50(a)の50B-50B断 面図であり、図51は図50(a)の矢視F方向から搬 ベルト231を見た図である。

 これにより、本実施形態では、図51に示 ように、載置ノズル202から排出されたピンP 搬送ベルト231に衝突しても、ピンPが搬送ユ ニット230にて跳ねてしまうことを防止できる ので、ピンPを安定して搬送することができ 。

 (第8実施形態)
 本実施形態では、ベルトコンベア101のベル を回転させることなく、搬送方向において 復運動させるとともに、搬送方向後退側に かって変位する際の変位速度を、搬送方向 前進側に向かって変位する際の変位速度よ 大きくしたものである。

 すなわち、図52は、本実施形態に係るベ トコンベア101の上面図であり、図53は、本実 施形態に係るベルトコンベア101の側面図あり 、図54は往復機構の作動原理図である。

 ベルトコンベア101は、図52及び図53に示す ように、無端状のベルト101A、このベルト101A 所定の張力を付与するテンションローラ101B 、ベルト101Aに駆動力を付与する駆動ローラ10 1C、及び駆動ローラ101Cを揺動させる駆動機構 101D等から構成されている。なお、本実施形 では、ベルト101Aは、ボルト101L(図53参照)等 固定手段により駆動ローラ101Cに固定されて る。

 そして、テンションローラ101Bは、テンシ ョナー101Fを介してフレーム101Eに変位可能と っており、テンショナー101Fのバネ101Gは、 ンションローラ101Bを駆動ローラ101Cから離間 させる向きの力を、テンショナー101Fを介し テンションローラ101Bに作用させる。なお、 動ローラ101Cは、フレーム101Eに対して変位 可とした状態で回転可能に組み付けられて る。

 また、駆動機構101Dは、図53に示すように 回転力を発生する電動モータ101H、電動モー タ101Hにより回転させられるとともに、電動 ータ101Hの回転中心周りを旋回(公転)するク ンク部101J、クランク部101Jの旋回運動を揺動 運動に変換して駆動ローラ101Cに伝達するス イダロッド101K等から構成されている。

 そして、図54の「下流」で示される旋回 囲にて駆動ローラ101Cが搬送方向前進側に移 し、「上流」で示される旋回範囲にて駆動 ーラ101Cが搬送方向後退側に移動する。なお 、本実施形態では、電動モータ101Hは、図54の 矢印に示すように、左向き(反時計回り)に回 する。

 このとき、クランク部101Jは等角速度で旋 回しているので、搬送方向後退側に向かって ベルト101Aが変位する際の変位速度が、搬送 向後前進側に向かってベルト101Aが変位する の変位速度より大きくなり、ベルト101Aの斜 行を防止しながら、ピンPを搬送することが きる。

 すなわち、一般的に、ベルトコンベアで 、ベルトの搬送方向寸法が幅方向(駆動ロー ラ101C等の軸方向)寸法の2/3以下であると、ベ トが斜行してしまうので、ベルトコンベア 成り立たない場合が多い。

 これに対して、本実施形態では、ベルト1 01Aを回転させることなく、搬送方向において 往復運動させているので、ベルト101Aの斜行 原理的に発生しないが、単にベルト101Aを往 運動させるのみでは、ピンPを搬送させるこ とはできない。

 すなわち、本実施形態では、搬送方向前 側に向かってベルト101Aが変位する際には、 ベルト101Aの変位速度が比較的小さいので、 ンPはベルト101Aと一体的に前進する。

 一方、搬送方向後退側に向かって変位す 際には、大きな変速度でベルト101Aが変位す るので、ピンPに作用する慣性力がベルトと ンPとの接触部に発生する摩擦力を上回り、 ンPはその慣性質量によりその場に止まり、 ベルト101Aのみが後退する。

 つまり、本実施形態では、搬送方向前進 にベルト101Aが変位するときには、ベルト101 Aの変位と共にピンPが変位し、搬送方向後退 にベルト101Aが変位するときには、ベルト101 Aのみが後退側に変位することとなるので、 ルト101Aの斜行を防ぎながらピンPを搬送する ことができる。

 ところで、ベルト101Aに斜行防止機能を設 ければ、ベルト101Aを往復運動させることな 単純に回転させれば、ピンPを搬送すること 可能となるが、本実施形態のごとく、テン ョンローラ101Bの直径寸法が小さい場合には 、ベルト101Aに斜行防止機能を設けることは しい。したがって、本実施形態は、テンシ ンローラ101Bや駆動ローラ101Cの直径寸法が小 さいベルトコンベアに適用すると、特に有効 である。

 また、本実施形態では、テンションロー 101Bと中心と駆動ローラ101Cの中心を結ぶ中 線に対してベルト101Aが線対象となっている で、ベルト101Aを往復運動させる際の動的バ ランスを釣り合わせることができる。したが って、駆動ローラ101Cを駆動させる電動モー 101Hの負荷が必要以上に増大してしまうこと 抑制できる。

 なお、本実施形態では、ベルト101Aは駆動 ローラ101Cに固定されていたが、本実施形態 これに限定されるものではなく、テンショ ローラ101B及び駆動ローラ101Cのうち少なくと も一方のローラに固定する、又はベルト101A 駆動ローラ101Cとの接触面に発生する摩擦力 十分に大きくすることにより、固定手段を 止する等してもよい。

 (その他の実施形態)
 上述の実施形態では、本発明をビリボー(登 録商標)に適用したが、本発明の適用はこれ 限定されるものではなく、通常のボーリン 遊技装置に適用してもよい。

 また、上述の実施形態では、回転ドラム1 11の凹部113が貫通穴にて構成されていたが、 発明はこれに限定されるものではなく、貫 していない穴にて凹部113を構成してもよい

 また、上述の実施形態では、回転ドラム1 11及び固定プレート120は、鉛直方向に対して 斜していたが、本発明はこれに限定される のでなく、回転ドラム111及び固定プレート1 20が鉛直方向と平行であってもよい。

 また、上述の実施形態では、異形スリッ 121を用いて回収したピンPを同一の向きに整 えたが、本発明はこれに限定されるものでは ない。

 また、分配機構210、搬送ユニット230、ピ セッター300及びピンガイド昇降機構350は上 の実施形態に示された機構に限定されるも ではない。

 また、本発明は、特許請求の範囲に記載 れた発明の趣旨に合致するものであればよ 、上述の実施形態に限定されるものではな 。




 
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