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Patent Searching and Data


Title:
COMBINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026550
Kind Code:
A1
Abstract:
A combine having an exhaust device capable of efficiently discharging exhaust gas in a direction away from a machine body. The combine has a grain tank (17) for containing hulls after harvesting, threshing, and sorting processes, and also has the exhaust device (41) constructed from a silencer (42), a tail pipe (61), etc., with one end of the exhaust device connected to an engine (34) mounted on the machine body and the other end extended between a threshing section (15) and the grain tank (17). The tail pipe (61) connected to an exhaust manifold (36) of the engine (34) on the upstream side of the exhaust device (41) is supported by support members (82, 83) arranged on the threshing section (15).

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Inventors:
MASANO JUNICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/066575
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 27, 2007
Export Citation:
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Assignee:
YANMAR CO LTD (JP)
MASANO JUNICHI (JP)
International Classes:
A01D41/12; A01F12/46; A01F12/60; F01N1/00; F01N13/08
Foreign References:
JP2005261279A2005-09-29
JPS5217742U1977-02-08
JPH0781437A1995-03-28
JP2002369613A2002-12-24
JP2002191227A2002-07-09
Attorney, Agent or Firm:
YANO, Juichiro (1-61 Shiromi 2-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 34, JP)
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Claims:
 刈取、脱穀、選別後の籾を貯留する穀粒収容部と、一端が機体上に搭載されたエンジンに接続され、他端が脱穀部と穀粒収容部との間に延設される、排気サイレンサやテールパイプなどによって構成される排気装置と、を備えたコンバインであって、前記排気装置の上流側でエンジンの排気マニホールドと接続されるテールパイプを脱穀部に設けた支持具によって支持したことを特徴とするコンバイン。
 前記排気装置は、
 機体前方に設けられたエンジンルーム内でエンジンに接続された排気サイレンサと、
 前記排気サイレンサの下流側に接続され、機体上方に配管されてエンジンからの排気ガスを排出するテールパイプと、
 前記エンジンルーム内で前記テールパイプに設けられ、エンジンルーム内の外気をテールパイプ内に導入させる外気導入部と、
 を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
 前記テールパイプの排出口からの排出方向を、平面視で機体前後左右中央部より前記脱穀部の後外側角部に向けて排出するように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
 刈取、脱穀、選別後の籾を貯留する穀粒収容部と、上下方向と水平方向に回動自在に配置されて、前記穀粒収容部より籾を排出する排出オーガと、一端が機体上に搭載されたエンジンに接続され、他端が脱穀部と穀粒収容部との間に延設される、排気サイレンサやテールパイプなどによって構成される排気装置と、を備えたコンバインであって、前記テールパイプの排出口を脱穀部上方に配置し、排出方向を収納時の排出オーガと反対側の機体斜め後方となるように構成したことを特徴とするコンバイン。
 前記テールパイプの排出口は機体の前後方向略中央部で収納時の排出オーガの横オーガより下方に配置したことを特徴とする請求項4に記載のコンバイン。
 前記テールパイプの下流側端部よりも高く、平面視において、テールパイプの排出方向と平行にガード部材を配置したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコンバイン。
 
Description:
コンバイン

 本発明はコンバインに関し、より詳細に 、排気装置が機体上部に配管されたコンバ ンの技術に関する。

 従来、コンバインの排気装置はエンジン ら機体下部を通って機体後方側に配管され エンジンで発生した排気ガスを機体後方で 出している。排気装置は排気音を低減させ 排気サイレンサや排気ガスを排出するテー パイプ等から構成されている(例えば、特許 文献1参照。)。

 しかしながら、排気サイレンサやテール イプ等の排気装置が機体下部に配管されて ると、走行中に巻上げられた泥等が排気装 に掛かり易い。排気装置に泥等が掛かると 排気サイレンサやテールパイプに泥等が抱 込まれて付着、固化する場合や、テールパ プに泥等が侵入する場合がある。特にコン インが湿田で走行する場合には排気装置に 等が大量に付着し、排気装置内への泥等の 入も増大するため、コンバインの走行性能 低下が問題となる。

 このため、排気装置が機体上部に配管さ たコンバインの技術もあり、このような排 装置を備えたコンバインとして、例えば、 ンジンルーム内に排気サイレンサが設けら 、前記排気サイレンサに接続されたテール イプが機体上方に配管されており、前記テ ルパイプの後部が脱穀部の上部に固定され いる(例えば、特許文献2)。また、エンジン らのエキゾーストパイプが機体上方に配管 れ、前記エキゾーストパイプに接続される 気サイレンサが脱穀部の上部に固定されて り、テールパイプが前記排気サイレンサに 続されているコンバインもある。

 上記のように排気装置を機体上部に配管し コンバインによれば、走行中に巻上げられ 泥等が排気装置に掛かり難くなり、排気装 に泥等が抱き込まれることや、排気装置に 等が侵入することが防止される。このため 排気装置の泥等の抱き込みや、泥等の侵入 よるコンバインの走行性能の低下を防止す ことができる。

特開2005-261279号公報

実公昭61-26130号公報

 しかしながら、排気装置が機体上部に配 されたコンバインの場合、排気装置の一部 コンバインの上部に突出する。また、テー パイプに藁屑や作物等が掛からないように るため、テールパイプの高さをある程度高 設置する必要もある。そのため、排出オー を不用意に俯仰、旋回させると、テールパ プと排出オーガとが干渉して、双方とも変 、破損するおそれがある。また、テールパ プが機体上部に配管されたコンバインの場 、排出オーガをテールパイプの排気口に接 して排気ガスに当たる位置まで旋回させて 用できるようにすると、排気ガスに含まれ 煤が排出オーガに付着しやすくなり、排出 ーガの表面が汚れやすくなるという問題も る。

 本発明は斯かる課題に鑑み、排気ガスを 体から離れた方向へ効率よく排出可能な排 装置を備えたコンバインを提供する。

 本発明の解決しようとする課題は以上の くであり、次にこの課題を解決するための 段を説明する。

 即ち、本発明においては、刈取、脱穀、 別後の籾を貯留する穀粒収容部と、一端が 体上に搭載されたエンジンに接続され、他 が脱穀部と穀粒収容部との間に延設される 排気サイレンサやテールパイプなどによっ 構成される排気装置と、を備えたコンバイ であって、前記排気装置の上流側でエンジ の排気マニホールドと接続されるテールパ プを脱穀部に設けた支持具によって支持し ものである。

 また、本発明においては、前記排気装置 、機体前方に設けられたエンジンルーム内 エンジンに接続された排気サイレンサと、 記排気サイレンサの下流側に接続され、機 上方に配管されてエンジンからの排気ガス 排出するテールパイプと、前記エンジンル ム内で前記テールパイプに設けられ、エン ンルーム内の外気をテールパイプ内に導入 せる外気導入部と、を備えているものであ 。

 また、本発明においては、前記テールパ プの排出口からの排出方向を、平面視で機 前後左右中央部より前記脱穀部の後外側角 に向けて排出するように構成したものであ 。

 また、本発明においては、刈取、脱穀、 別後の籾を貯留する穀粒収容部と、上下方 と水平方向に回動自在に配置されて、前記 粒収容部より籾を排出する排出オーガと、 端が機体上に搭載されたエンジンに接続さ 、他端が脱穀部と穀粒収容部との間に延設 れる、排気サイレンサやテールパイプなど よって構成される排気装置と、を備えたコ バインであって、前記テールパイプの排出 を脱穀部上方に配置し、排出方向を収納時 排出オーガと反対側の機体斜め後方となる うに構成したものである。

 また、本発明においては、前記テールパ プの排出口は機体の前後方向略中央部で収 時の排出オーガの横オーガより下方に配置 たものである。

 また、本発明においては、前記テールパ プの下流側端部よりも高く、平面視におい 、テールパイプの排出方向と平行にガード 材を配置したものである。

 本発明の効果として、以下に示すような 果を奏する。

 本発明においては、ラジエタからの排風 導入することにより、テールパイプの表面 度を低下させる。また、マフラーパイプへ 粉塵の堆積を防止する。また、振動の少な 脱穀部で支持するため、テールパイプの耐 性が向上する。また、テールパイプの耐久 があがるため、軽量な材質を使用すること 可能となる。

 また、本発明においては、走行中に巻上げ れた泥等が排気装置に掛かり難く、排気装 に泥等が抱き込まれることや、泥等が侵入 ることが防止される。このため、排気装置 泥等の抱き込みや、泥等の侵入によるコン インの走行性能の低下を防止することがで る。
 また、排気装置は機体の上方に配管されて るため、テールパイプから排出される排気 スは機体の下方の地面に吹き付けられず、 気ガスによって塵等がコンバインの周囲に 上げられることを防止することができる。
 また、外気導入部はエンジンルーム内でテ ルパイプに設けられ、エンジンルーム内の 気をテールパイプ内に導入するが、エンジ ルーム内の外気は藁屑等が除去されている め、外気導入部の開口部付近に覆い部を設 る必要がない。このため、外気導入部の構 を簡素化し、排気装置の構造を簡素化させ ことができる。

 また、本発明においては、運転席や吸気 から遠ざかる方向に排気ガスを排出できる また、排気ガスがテールパイプから排出後 拡散できる十分な距離を取ることが可能と る。

 また、本発明においては、排気を上方へ 出するため、テールパイプでの泥詰まりが 生しない。また、排気によって地面から粉 が舞い上がることを防止する。また、走行 体下部の構造が単純となるため、機体が深 沈む湿田での走行も可能となる。また、排 オーガを煤等で汚すことがなく、排気が吸 側に回り込むことがない。さらに、排気が ペレータに直接かかることがない。

 また、本発明においては、車庫への格納 などテールパイプの先端が引っ掛かること ない。また、格納時に排気ガスが天井や壁 に当たることがなく汚すことがない。また 格納時や作業終了後に雨よけ用のシートを 体全体に被せても、雨よけ用シートはテー パイプに接触することがなく、テールパイ の熱で雨よけ用シートを焦がすことがない

 また、本発明においては、ガード部材に って、テールパイプと排出オーガとの干渉 防止できる。

コンバインの全体側面図。 コンバインの正面図。 コンバインの平面図。 排気装置の側面簡略図。 排気装置の正面簡略図。 排気装置の平面簡略図。 縦送りオーガと横送りオーガの接続部 側面簡略図。 図3におけるガード板のP矢視図。 ガード板の側面図。 ガード板の平面図。 ガード板の断面図。 (a)従来の外気導入部の平面図(b)上流側 端部を斜めに開口した場合の外気導入部の平 面図。 上流側端部を段付に切り欠いた場合の 外気導入部の斜視図。 (a)上流側端部をV字状に開口した場合 外気導入部の側面図(b)同正面図。 図6のP方向より見た排気装置等の斜視 。 第二実施例にかかるコンバインの全体 側面図。 第二実施例にかかるコンバインの正面 図。 第二実施例にかかるコンバインの平面 図。 第二実施例にかかる排気装置の側面簡 略図。 第二実施例にかかる排気装置の正面簡 略図。 第二実施例にかかる排気装置の平面簡 略図。

符号の説明

 11  コンバイン
 13  機体
 15  脱穀部
 17  グレンタンク
 21  排出オーガ
 34  エンジン
 41  排気装置
 61  テールパイプ
 63  下流側端部
 90  ガード板

 次に、本発明の実施の形態について図を いて説明する。

 本発明の第一の実施例に係るコンバイン1 1について、図を用いて説明する。図1はコン イン11の全体側面図、図2はコンバイン11の 面図、図3はコンバイン11の平面図、図4は排 装置41の側面簡略図、図5は排気装置41の正 簡略図、図6は排気装置41の平面簡略図、図7 縦送りオーガ22と横送りオーガ23の接続部の 側面簡略図、図8は図3におけるガード板90のP 視図、図9はガード板90の側面図、図10はガ ド板90の平面図、図11はガード板90の断面図 図12は(a)従来の外気導入部71の平面図(b)上流 端部62を斜めに開口した場合の外気導入部71 の平面図、図13は上流側端部62を段付に切り いた場合の外気導入部71の斜視図、図14は(a) 流側端部62をV字状に開口した場合の外気導 部の側面図(b)同正面図、図15は図6のP方向よ り見た排気装置41等の斜視図である。

 まず、本実施例にかかるコンバイン11の 体構成について説明する。図1から図3に示す ように、コンバイン11は、左右のクローラを 承してなるクローラ走行装置12上に機体(シ ーシ)13が配設されており、この機体13の前 右側にエンジン34が搭載されている。機体13 前方にはエンジン34の駆動力を変速してク ーラ走行装置12に伝達するミッションケース 31が配設されており、ミッションケース31に クローラ走行装置12の駆動輪の車軸が設けら れている。また、機体13の前部には刈取部14 機体13の上部において走行方向の左側には選 別部16が設けられ、選別部16の上部には扱胴 びフィードチェーン15a等を具備する脱穀部15 が設けられている。機体13の上部の右側前部 は座席19及びキャビン18が設けられており、 機体13の右側後部には穀粒収容部としてのグ ンタンク17が設けられている。グレンタン 17の底部には排出コンベア26が前後方向に配 され、グレンタンク17の後部には排出オー 21が立設されている。グレンタンク17に貯溜 れた穀粒は排出コンベア26により後方に搬 され、排出オーガ21の縦送りオーガ22、横送 オーガ23を経て、横送りオーガ23先端部の排 出口24からトラック等へ排出される。また、 体13の上方には、テールパイプ61と排出オー ガ21との干渉を防止するガード部材81が設け れている。そして、排出オーガ21の横送りオ ーガ23には、テールパイプ61の下流側端部63に 接近する箇所にガード板90が取り付けられて る。

 図3に示すように、コンバイン11の機体13 前方のキャビン18の下方には前記エンジン34 搭載されており、このエンジン34はエンジ ルーム32内に収容されている。エンジンルー ム32は上面、前面、左右側面を覆うエンジン ームカバー(図示せず)により構成されてお 、後面はエンジンルーム後部フレーム33によ り構成されている。エンジンルーム32には、 却用の外気を取り入れるための開部(図示せ ず)が右側方に設けられ、キャビン18の後下部 からエンジン34にかけては、エアクリーナや 気サイレンサ等を配設した吸気経路(図示せ ず)が形成される。

 次に排気装置41について説明する。図4に すように、排気装置41はエンジン34の排気マ ニホールド36に接続され、燃焼後の排気ガス 排出し、燃焼に伴う排気音を低減させるも である。排気装置41は、排気サイレンサ42、 テールパイプ61、外気導入部71を有している

 前記排気サイレンサ42について説明する 、前記排気サイレンサ42は、エンジン34の排 マニホールド36に接続されて排気音を低減 せるためのものである。図4に示すように、 気サイレンサ42は断面形状が略楕円の筒状 であり、一側部付近に排気ガス出口である イレンサ出口管43が設けられている。排気サ イレンサ42はエンジンルーム32内に配置され おり、エンジン34の上方において、冷却ファ ン35の排風が当たる位置に設けられている。 気サイレンサ42が冷却ファン35の排風が当た る位置に設けられているため、排気サイレン サ42が冷却されるとともに塵が溜まることも 止できる。また、図5に示すように、排気サ イレンサ42は長手方向を機体13の左右方向に け、かつ排気マニホールド36に対して機体13 左側方向にオフセットして配置されており 前記サイレンサ出口管43が機体13の進行方向 左側となるように接続されている。

 次に前記テールパイプ61について説明する 前記テールパイプ61は、前記排気サイレンサ 42の下流側に接続されてエンジン34からの排 ガスを排出するためのものである。テール イプ61の全体形状は、図4から図6に示すよう 、排気サイレンサ42のサイレンサ出口管43に 接続される部分である上流側端部62から機体1 3の後方に向けて延出し、次に、エンジンル ム後部フレーム33の貫通部の後方で機体13の 方に向けて屈曲しつつ、かつ機体13の左側 向けて延出し、次に、グレンタンク17と脱穀 部15の間まで至ったところで再度機体13の後 に向けて水平方向に屈曲して後方へ延出し 本機(脱穀部15またはグレンタンク17)前後中 付近にテールパイプ61の下流側端部63を配置 ている。下流側端部63は、側面視で水平面 対して斜め上方に角度β(図4)屈曲し、かつ、 平面視で前後方向に対して斜め左後方(フィ ドチェーン側)に角度α(図6)屈曲している。 なわち、排気ガスを下流側端部63(排気口)か 機体13の上部で、横送りオーガ23と反対側の 斜め左後上方へ排出するように配管されてい る。
 また、前記テールパイプ61は、図15に示すよ うに、最も高い位置にある下流側端部63の排 口の上端が、排出オーガ21の下端よりも低 位置となるように設けられている。このよ に構成することにより、作業終了(エンジン 止)直後に、雨よけ用シート100を機体全体に 被せた場合であっても、雨よけシート100がテ ールパイプ61と接触することがなく、雨よけ ート100を焦がすこともない。

 図4に示すように、前記テールパイプ61は 外管64と内管65から構成される。内管65は排 サイレンサ42のサイレンサ出口管43に接続さ れて排気ガスが通過する部分であり、外管64 内管65との間に断熱層を形成する部分であ 。内管65と外管64はそれぞれ金属製の直管と ルボとで構成されており、外管64に内管65が 内挿される。外管64に内挿された内管65の固 は、内管固定部材を内管65の外面と外管64の 面に溶接手段等で固定して、内管65と外管64 との間に所定の間隙を確保して固定するよう にしている。この内管65と外管64との間隙の 分が断熱層となる。前記間隙はテールパイ 61の上流側端部62から下流側端部63まで連通 ている。尚、本実施例ではテールパイプ61は 外管64と内管65から構成される2重管としたが 内管65のみからなる1重管としてもよいし、 るいは、さらに外側にパイプを設けて3重管 以上としてもよい。

 テールパイプ61の下流側端部63の形状は、 外管64の端部の上流側に内管65の端部が位置 るようにしており、テールパイプ61の下流側 端部63において、外管64と内管65の端部位置に 差を設けている。また、外管64の端部は斜め 切断して上部側が長くなるように突出させ 、テールパイプ61内に雨水等が浸入し難い 成としている。テールパイプ61の下流側端部 63において外管64と内管65の端部位置に差を設 けているため、エンジン34が作動して排気ガ が内管65の下流端から排出されると、排気 スの気流により、内管65後端と外管64との間 負圧が発生して、外管64前端と内管65前部と の間から空気が吸入されて、内管65と外管64 の間隙に下流方向の空気の流れが生じる。 気に流れが生じると間隙内部の換気が行わ て間隙内部の空気の温度上昇は低く抑えら 、内管65と外管64の間の断熱効果が高くなる このため、外管64の表面温度の上昇を低く えることができ、テールパイプ61に接近させ てハーネス等が設置されても、ハーネス等へ の熱影響を防止することができる。また、テ ールパイプ61内に雨水等を浸入させ難くする とができる。

 エンジンルーム32側のテールパイプ61の上 流側端部62での形状は、外管64の端部の上流 に内管65の端部が突出するようにしており、 テールパイプ61の上流側端部62において、外 64と内管65の端部位置に差を設けている。尚 内管65と外管64との間の間隙は、テールパイ プ61の上流側端部62において外気と連通して るため、テールパイプ61の下流側端部63から 水等が浸入してきた場合でも、上流側端部6 2から水が排出される。このため、内管65と外 管64との間隙を通じて排気サイレンサ42内部 エンジン34に雨水等が浸入することを防止で きる。

 ここで、図3及び図6に示すように、平面 において、テールパイプ61は、本機中央付近 にて脱穀部15の扱室カバー上方に、かつ本機 行方向に対し左後方に角度α(以下、排出方 αという)に排出するように配管される形状 あるとともに、テールパイプ61の下流側端 63は、本機中央付近に位置する。すなわち、 テールパイプ61は、本機中央付近にて下流側 部63から排出方向αに排出することになる。 また、図5に示すように、扱室カバーを最も 方に回動して開放した場合の高さよりも上 となるような角度γ(以下、排出方向γという )に排出するように配管される形状となって る。

 したがって、本機中央付近にて下流側端 63から排出するため、図3に示すように、本 周縁(ここでは、本機左後角部付近)までの 法Aを長く取れ、そして、排出方向αに排出 るため、オペレータから遠方へ排気ガスを 出でき、オペレータへの排気ガスの影響(具 的には、排ガスが吹きつけられたり、煤が 着したりする等)を少なくでき、本機右側に 位置する排出オーガやグレンタンクへの排気 ガスの影響も少なくできる。また、扱室カバ ーを最も開放したときの高さよりも上方に排 気ガスを排出するため、扱室カバーに排気が 当たらず汚れを防止することが可能となる。 尚、本機左側への排出方向の角度αは30度以 とすることが好ましい。

 また、前記テールパイプの排出口は排出 ーガよりも低い位置に設けられている。こ ように構成することにより、図15のように 本機に雨よけのカバーをかけた場合にもカ ーが直接テールパイプに接触することがな なるためにカバーが損傷するのを防ぐこと できる。

 次に前記外気導入部71について説明する 前記外気導入部71は、外気をテールパイプ61 内管65に導入して、排気ガスの温度を外気 より低下させるものである。テールパイプ61 の上流側端部62には排気サイレンサ42のサイ ンサ出口管43が接続されており、外気導入部 71は排気サイレンサ42とテールパイプ61との接 続部分に形成されている。エンジン34作動時 内管65を排気ガスが通過すると、排気ガス 気流により外気導入部71に負圧が生じ、外気 導入部71の開口部から内管65に外気が吸引さ る。

 前記テールパイプ61の上流側端部62は図12(b) 示すように、斜めに開口する構成とするこ も可能である。従来は図12(a)に示すように ジエタからの排風に対して上流側端部62の断 面が平行(出口管43及びテールパイプ61の軸心 対して直角)に設けられていたことから、ラ ジエタからの排風を導入する効率が悪かった が、図12(b)に示すように、ラジエタからの排 に対して上流側端部62を斜めに開口するこ により、排風を効率よくテールパイプ内に 風することが可能となる。
 また、図13に示すように、上流側端部62を段 付に切り欠いて、上流側端部62と出口管43の 複部分を半円筒状として、開口側をラジエ ファン側に向けて配設して、より多くの冷 風をテールパイプ61内に導けるようにしてい る。
 また図14に示すように構成することもでき 。即ち、上流側端部62と出口管43の重複部分 ラジエタファン側に向けて略V字状に開く構 成することも可能である。このように構成す ることにより、更に多くの冷却風をテールパ イプ61内に導くことが可能となる。

 尚、図6に示すように、外気導入部71は排 サイレンサ42に近いエンジンルーム32内に設 けられ、冷却ファン35の排風が当たる位置に けられる。冷却ファン35の排風が外気導入 71に常に当たることにより、外気導入部71か 低い温度の空気を導入させることができる ともに、外気導入部71に塵が溜まることが 止できる。

 また、図6に示すように、テールパイプ61 サイレンサ出口管43を接続する方向は、機 13の前後方向としている。エンジン34の振動 向に沿った方向にサイレンサ出口管43を挿 することにより、エンジン34の振動によるサ イレンサ出口管43の振動は、挿入方向と一致 るため、テールパイプ61の内管65に接触し難 くなる。サイレンサ出口管43とテールパイプ6 1の干渉を防止するため、サイレンサ出口管43 の挿入方向は、エンジン34の振動が大きい方 に沿った方向であることが好ましい。

 また、外気導入部71は、排気サイレンサ42 に設けられたサイレンサ出口管43がテールパ プ61に挿入され、サイレンサ出口管43とテー ルパイプ61との間に間隙が確保されている構 としているため、排気サイレンサ42とテー パイプ61とを接続するフランジが不要となる 。振動体である排気サイレンサ42の質量がフ ンジを不要とすることで低減することがで 、排気サイレンサ42の振動を低減させるこ ができるため、振動による騒音を低減する とができる。

 次に、排気装置41の支持について説明する 図4から図6に示すように、テールパイプ61は 支持部材82・83を介して脱穀部15で支持され ようにしている。前述のように、排気装置4 1を機体13の上方に配管、支持させると、排気 装置41に藁屑等が蓄積されにくくなる。また テールパイプ61の脱穀部15での支持部では、 テールパイプ61と脱穀部15との間隔を十分確 しており、テールパイプ61下部にハーネス、 注油ホース等が配置されても、熱による影響 を防ぐようにしている。
 前記支持部材82はテールパイプの上下方向 延びる縦部61aを支持している。一方前記支 部材83はテールパイプの水平方向に延びる横 部61bを支持している。複数箇所で支持するこ とにより、より強固に脱穀部15で支持される ととなる。なお、本実施例では支持部材に って二箇所で支持しているが三箇所以上で 持する構成としてもよい。

 次に、排出オーガ21について説明する。 1に示すように、排出オーガ21は縦送りオー 22と横送りオーガ23とを有している。図7に示 すように、横送りオーガ23の根元側は縦送り ーガ22の上部に上下方向に回動自在に接続 れる。縦送りオーガ22の側部にはブラケット 55が突設され、横送りオーガ23の側部にはブ ケット56が突設される。前記ブラケット55に 上下方向駆動手段としてのシリンダ51の一 が回転自在に取り付けられ、前記ブラケッ 56にはシリンダ51の他端が回転自在に取り付 られる。シリンダ51の伸縮により、排出オ ガ21は上下方向に俯仰する。また、横送りオ ーガ23には上下角度検出手段としての回転式 テンショメータ53が設けられており、回転 ポテンショメータ53により、排出オーガ21の 下角度が検出される。

 前記縦送りオーガ22の中途部には、図7に すように、平歯車57が外嵌固定されている 機体13側には水平方向駆動手段としてのアク チュエータ52が設けられており、アクチュエ タ52の回転軸には平歯車58が設けられている 。平歯車57と平歯車58は歯合しており、アク ュエータ52を作動させることにより、縦送り オーガ22及び横送りオーガ23は一体的に水平 向に旋回する。平歯車58と同軸に水平角度検 出手段としての回転式ポテンショメータ54が けられる。回転式ポテンショメータ54によ 、排出オーガ21の水平角度が検出される。尚 、前記上下角度検出手段及び前記水平角度検 出手段は、回転式ポテンショメータの他、レ ゾルバ、ロータリーエンコーダ等の回転角度 検出手段を用いることができる。

 次に、ガード部材81について説明する。 1から図6及び図8に示すように、コンバイン11 の機体13上方には、ガード部材81が設けられ いる。ガード部材81は、排出オーガ21がテー パイプ61に接近したときに、排出オーガ21が テールパイプ61と当接することがなく、テー パイプ61と排出オーガ21との干渉を防止する 部材である。ガード部材81の取付位置及び形 は、テールパイプ61に干渉する可能性のあ 位置に対応する排出オーガ21の上下角度及び 水平角度を求めた上で、その上下角度及び水 平角度に排出オーガ21が侵入する前に、横送 オーガ23がテールパイプ61より先にガード部 材81に当接する位置及び形状とする。

 具体的には、ガード部材81は、金属製の イプまたは棒状部材または帯板状部材を略 U字状に折り曲げて構成されている。パイプ 一端を図4に示すように、テールパイプ61の 端下方位置であって、図6に示すように、テ ールパイプ61の後端から直接排気がかからな 程度の所定長さ離れた位置で、グレンタン 17と脱穀部15の間のフレームに固定して立設 し、このフレームから機体13の上方に向けて 直方向に延出している。そして、図5に示す ように、テールパイプ61の後端と略同じ高さ 位置から「く」字状に屈曲して機体13の斜 左後方に向けて延設して横ガード部材81aを 成している。次に、横ガード部材81aの後部 グレンタンク17の上端と略同じ高さに至った ところで下方に向けて屈曲して鉛直方向に延 出し、縦ガード部材81bを形成している。縦ガ ード部材81bをそのまま下方へ延設すると脱穀 部15に当たるので、正面視において略クラン 状に折り曲げて、平面視において略一直線 なる形状として下方に延設して、脱穀部15 右側側面に設けた取付台に下端を固定して る。

 こうして、ガード部材81は、排気装置41の 右後方に配置され、横ガード部材81aがテール パイプ61の下流側端部63の上端より高い位置 配置される。ここで、図4及び図8に示すよう に、テールパイプ61は側面視において、機体 平方向に対し上方に角度β(以下、排出方向 という)に排出するように配管される形状で る。そして、ガード部材81は、テールパイ 61の排出方向βと平行に配置される。具体的 は、ガード部材81の横ガード部材81aの長手 方向と、テールパイプ61の排出方向βとが平 に配置される。また、テールパイプ61の下 側端部63から排出方向βのガード部材81(縦ガ ド部材81b)までは、図6に示すように、平面 で寸法Bが離隔される。

 したがって、図8に示すように、テールパ イプ61の下流側端部63から、排出方向βに排気 ガスが排出されるが、この排気ガスはガード 部材81に直接かかることがない。一方、排出 ーガ21の横送りオーガ23を回動操作した場合 であって、横送りオーガ23をガード部材81に 接近させて、すなわち、横送りオーガ23をオ ーガ収納位置(図8に示す実線)から横ガード部 材81aに沿って左上方に回動させても、横送り オーガ23は排出方向βと平行に移動し、横ガ ド部材81aと縦ガード部材81bとの最接触位置 あっても、横送りオーガ23は、寸法B以上離 された位置となる。(図8に示す二点差線)。

 また、ガード部材81は、図6に示すように テールパイプ61の排出方向αと平行に配置さ れる。すなわち、前述のようにガード部材81 、平面視においては略一文字となる形状で り、ガード部材81は、平面視においてテー パイプ61の排出方向αと平行に配置される。 のため、ガード部材81を機体13上にコンパク トに配置でき、機体13上のスペースを有効活 できる。

 次に、ガード板90について説明する。図8 よび図11に示すように、ガード板90は、矩形 の金属プレートが折曲されて、断面形状が略 C字状に形成されて、横送りオーガ23の略下半 面を被覆する形状である。なお、ガード板90 、円筒状に構成して横送りオーガ23の外周 体を覆う構成とすることも可能である。ま 、ガード板90には、黒色の耐熱塗装が施され て、排気ガスに含まれる煤がガード板90に付 しても、ガード板90表面の汚れが目立たな ようにしている。なお、ガード板90だけでな く横送りオーガ23の外表面全体、または、横 りオーガ23収納時におけるテールパイプ61の 下流側端部63近傍の色を黒色、または、煤に い色とすることにより、ガード板90表面の れをより目立たなくさせることもできる。

 前記ガード板90は、排出オーガ21の横送り オーガ23に取り付けられている。具体的には ガード板90は、横送りオーガ23が収納されて いる位置における横送りオーガ23のテールパ プ61の下流側端部63の近傍箇所(下流側端部63 の上方)であって、横送りオーガ23とガード部 材81との間に位置し、ガード板90の下面底部 テールパイプ61の下流側端部63に対向するよ に取り付けられている。尚、ガード板90の 状は、本実施例に限定するものではなく、 ールパイプ61の下流側端部63の近傍箇所を被 できればよい。

 ここで、図8に示すように、横送りオーガ 23のガード板90の取付位置には、放射方向に 定角度(略90度)間隔で複数(本実施例では6個) 高ナット(またはボルト)91・91・・・が溶接 により固定されている。同様にして、ガー 板90の高ナット91・91・・・に対向する位置 おいて、ボルト孔が開口されている。つま 、横送りオーガ23には、ガード板90の前端部 及び後端部に対向する位置において、6個の ナット91・91・・・が溶接等により固定され いる。一方、ガード板90には、横送りオー 23の高ナット91・91・・・と一致する位置に ルト孔が穿設されている。そして、ガード 90のボルト孔と横送りオーガ23の高ナット91 91・・・とを一致させて、ボルト92・92・・ を挿入して、横送りオーガ23にガード板90が り付けられる。尚、ガード板90の取付方法 、本実施例に限定するものではなく、ガー 板90が横ガード部材81aに固定できればよい。

 このように取り付けることによって、図1 1に示すように、ガード板90は、横送りオーガ 23の外周面に対して高ナット91の長さ離隔さ て取り付けられ、ガード板90と横送りオーガ 23との間に隙間93が形成される。このため、 ード板90と横送りオーガ23との間に隙間93が 成されて両者の間で断熱させることができ ガード板90から横送りオーガ23への熱伝導が 減される。なお、ガード板90と横送りオー 23の外周面との間に断熱材を介装したり、耐 熱性を有する緩衝部材を兼ねる断熱材を直接 横送りオーガ23の外周面に貼設したりする構 であってもよい。

 そして、図8および図10に示すように、排 オーガ21の横送りオーガ23は、操作によって は、ガード部材81に接近することがある。つ り、横送りオーガ23を横ガード部材81aの上 及び縦ガード部材81bの側方に接近すること できるが、ここで、テールパイプ61の下流側 端部63から、図8および図10に示す矢印方向に 気ガスが排出されたときに、排気ガスがガ ド板90により遮られて、排出オーガ21の横送 りオーガ23にかかるのを防止することができ 。また、ガード板90は、横送りオーガ23とガ ード部材81との間に位置するように取り付け れているため、ガード部材81にガード板90が 当たり、排出オーガ21の横送りオーガ23の変 が防止される。

 以上のように、本発明にかかるコンバイ 11は、刈取、脱穀、選別後の籾を貯留する レンタンク17と、一端が機体上に搭載された エンジン34に接続され、他端が脱穀部15とグ ンタンク17との間に延設される、排気サイレ ンサ42やテールパイプ61などによって構成さ る排気装置41と、を備えたコンバインであっ て、前記排気装置41の上流側でエンジン34の 気マニホールド36と接続されるテールパイプ 61を脱穀部15に設けた支持部材82・83によって 持したものである。このように構成するこ により、ラジエタからの排風を導入するこ により、テールパイプ61の表面温度を低下 せる。また、マフラーパイプへの粉塵の堆 を防止する。また、振動の少ない脱穀部15で 支持するため、テールパイプ61の耐久性が向 する。また、テールパイプ61の耐久性があ るため、軽量な材質を使用することが可能 なる。

 また、前記排気装置41は、機体前方に設け れたエンジンルーム32内でエンジン34に接続 れた排気サイレンサ42と、前記排気サイレ サ42の下流側に接続され、機体上方に配管さ れてエンジン34からの排気ガスを排出するテ ルパイプ61と、前記エンジンルーム32内で前 記テールパイプ61に設けられ、エンジンルー 32内の外気をテールパイプ61内に導入させる 外気導入部71と、を備えているものである。 のように構成することにより、走行中に巻 げられた泥等が排気装置41に掛かり難く、 気装置41に泥等が抱き込まれることや、泥等 が侵入することが防止される。このため、排 気装置41の泥等の抱き込みや、泥等の侵入に るコンバイン11の走行性能の低下を防止す ことができる。
 また、排気装置41は機体の上方に配管され いるため、テールパイプ61から排出される排 気ガスは機体の下方の地面に吹き付けられず 、排気ガスによって塵等がコンバイン11の周 に巻上げられることを防止することができ 。
 また、外気導入部71はエンジンルーム32内で テールパイプ61に設けられ、エンジンルーム3 2内の外気をテールパイプ61内に導入するが、 エンジンルーム32内の外気は藁屑等が除去さ ているため、外気導入部71の開口部付近に い部を設ける必要がない。このため、外気 入部41の構造を簡素化し、排気装置の構造を 簡素化させることができる。

 また、前記テールパイプ61の排出口63から の排出方向を、平面視で機体前後左右中央部 より前記脱穀部15の後外側角部に向けて排出 るように構成したものである。このように 成することにより、運転席や吸気口から遠 かる方向に排気ガスを排出できる。また、 気ガスがテールパイプ61から排出後に拡散 きる十分な距離を取ることが可能となる。

 また、刈取、脱穀、選別後の籾を貯留す グレンタンク17と、上下方向と水平方向に 動自在に配置されて、前記グレンタンク17よ り籾を排出する排出オーガ21と、一端が機体 に搭載されたエンジン34に接続され、他端 脱穀部15とグレンタンク17との間に延設され 、排気サイレンサ42やテールパイプ61などに よって構成される排気装置41と、を備えたコ バインであって、前記テールパイプ61の排 口63を脱穀部15上方に配置し、排出方向を収 時の排出オーガ21と反対側の機体斜め後方 なるように構成したものである。

 また、前記テールパイプ61の排出口63は機 体の前後方向略中央部で収納時の排出オーガ 21の横送りオーガ23より下方に配置したもの ある。このように構成することにより、車 への格納時などテールパイプ61の先端が引っ 掛かることがない。また、格納時に排気ガス が天井や壁等に当たることがなく汚すことが ない。また、格納時や作業終了後に雨よけ用 のシート100を機体全体に被せても、雨よけ用 シート100はテールパイプ61に接触することが く、テールパイプ61の熱で雨よけ用シート10 0を焦がすことがない。

 また、前記テールパイプ61の下流側端部 りも高く、平面視において、テールパイプ61 の排出方向と平行にガード部材81を配置した のである。このように構成することにより ガード部材によって、テールパイプ61と排 オーガ21との干渉を防止できる。

 次に、本発明の第二の実施例について図 用いて説明する。

 本実施例に係るコンバインについて、図 用いて説明する。図16はコンバインの全体 面図、図17はコンバインの正面図、図18はコ バインの平面図、図19は排気装置の側面簡 図、図20は排気装置の正面簡略図、図21は排 装置の平面簡略図である。

 まずコンバイン111の全体構成について説 する。図16から図18に示すように、コンバイ ン111は、左右のクローラを支承してなるクロ ーラ走行装置112上に機体(シャーシ)113が配設 れており、この機体113の前部右側にエンジ 134(図19参照)が搭載されている。機体113の前 方にはエンジン134の駆動力を変速してクロー ラ走行装置112に伝達するミッションケース131 (図21参照)が配設されており、ミッションケ ス131にはクローラ走行装置112の駆動輪の車 が設けられている。また、機体113の前部に 刈取部114、機体113の上部において走行方向 左側には選別部116が設けられ、選別部116の 部には扱胴及びフィードチェーン115a等を具 する脱穀部115が設けられており、選別部116 下部には一番コンベアや二番コンベアが配 されている。機体113の上部の右側前部には 席119が設けられており、機体113の右側後部 は籾を一時貯留して袋へと排出する穀粒収 部としてのトップサッカー117が設けられて る。前記選別部116で精選別された穀粒は一 コンベアから揚穀筒124を通過して該トップ ッカー117に一時貯留される。また、二番コ ベアからは二番還元装置120を介して選別部1 16の前部に還元される。前記トップサッカー1 17の底部には、袋などに排出するための排出 117aが設けられている。尚、排出口117aには ャッターが装備してあり、該シャッターを 作することによって開閉自在になっていて 袋の交換時や必要に応じて閉じることがで 、使用しない場合には閉じることが可能と る。また、排出口117aの側部には袋を吊るす めの吊り下げ杆が配設されている。

 図18に示すように、コンバイン111の機体11 3の前部下方には前記エンジン134が搭載され おり、このエンジン134はエンジンルーム132 に収容されている。エンジンルーム132は上 、前面、左右側面を覆うエンジンルームカ ー(図示せず)により構成されており、後面は エンジンルーム後部フレーム133により構成さ れている。エンジンルーム132には、冷却用の 外気を取り入れるための開部(図示せず)が右 方に設けられ、座席119の後下部からエンジ 134にかけては、エアクリーナや吸気サイレ サ等を配設した吸気経路(図示せず)が形成 れる。

 次に排気装置141について説明する。図19 示すように、排気装置141はエンジン134の排 マニホールド136に接続され、燃焼後の排気 スを排出し、爆発に伴う排気音を低減させ ものである。前記排気装置141は、排気サイ ンサ142、テールパイプ161、外気導入部171を している。

 前記排気サイレンサ142について説明する 、前記排気サイレンサ142は、エンジン134の 気マニホールド136に接続されて排気音を低 させるためのものである。図19に示すよう 、排気サイレンサ142は断面形状が略楕円の 状体であり、一側部付近に排気ガス出口で るサイレンサ出口管143が設けられている。 気サイレンサ142はエンジンルーム132内に配 されており、エンジン134の上方において、 却ファン135の排風が当たる位置に設けられ いる。排気サイレンサ142が冷却ファン135の 風が当たる位置に設けられているため、排 サイレンサ142が冷却されるとともに塵が溜 ることも防止できる。また、図20に示すよう に、排気サイレンサ142は長手方向を機体113の 左右方向に向け、かつ排気マニホールド136に 対して機体113の左側方向にオフセットして配 置されており、前記サイレンサ出口管143が機 体113の進行方向左側となるように接続されて いる。

 次に前記テールパイプ161について説明す 。前記テールパイプ161は、前記排気サイレ サ142の下流側に接続されてエンジン134から 排気ガスを排出するためのものである。テ ルパイプ161の全体形状は、図19乃至図21に示 すように、排気サイレンサ142のサイレンサ出 口管143に接続される部分である上流側端部162 から機体113の後方に向けて延出し、次に、エ ンジンルーム後部フレーム133の貫通部の後方 で機体113の上方に向けて屈曲しつつ、かつ機 体113の左側に向けて延出し、次に、トップサ ッカー117と脱穀部115の間まで至ったところで 再度機体113の後方に向けて水平方向に屈曲し て後方へ延出し、本機(脱穀部115またはトッ サッカー117)前後中央付近にテールパイプ161 下流側端部163を配置している。下流側端部1 63は、側面視で水平面に対して斜め上方に角 β(図19)屈曲し、かつ、平面視で前後方向に して斜め左後方(フィードチェーン側)に角 α(図21)屈曲している。

 また、前記テールパイプ161は前記二番還 装置120及び揚穀筒124の近傍を上方に迂回し 配置している。つまり、前記テールパイプ1 61は、上方へ向けて屈曲している箇所付近で 番還元装置120前端の前方と、上方で水平方 後方へ延出している箇所付近で揚穀筒124と 近するようにその側方(進行方向左側)に配 している。このように、二番還元装置120及 揚穀筒124の近傍に前記テールパイプ161を配 することにより、排気ガスの熱を二番還元 置120や揚穀筒124内部に伝導し、内部の湿材 温めて乾燥させて詰まりを低減することが 能となる。

 図19に示すように、前記テールパイプ161 、外管164と内管165から構成される。内管165 排気サイレンサ142のサイレンサ出口管143に 続されて排気ガスが通過する部分であり、 管164は内管165との間に断熱層を形成する部 である。内管165と外管164はそれぞれ金属製 直管とエルボとで構成されており、外管164 内管165が内挿される。外管164に内挿された 管165の固定は、内管固定部材を内管165の外 と外管164の内面に溶接手段等で固定して、 管165と外管164との間に所定の間隙を確保し 固定するようにしている。この内管165と外 164との間隙の部分が断熱層となる。前記間 はテールパイプ161の上流側端部162から下流 端部163まで連通している。尚、本実施例で テールパイプ161は外管164と内管165から構成 れる2重管としたが、内管165のみからなる1重 管としてもよいし、あるいは、さらに外側に パイプを設けて3重管以上としてもよい。

 テールパイプ161の下流側端部163の形状は 外管164の端部の上流側に内管165の端部が位 するようにしており、テールパイプ161の下 側端部163において、外管164と内管165の端部 置に差を設けている。また、外管164の端部 斜めに切断して上部側が長くなるように突 させて、テールパイプ161内に雨水等が浸入 難い構成としている。テールパイプ161の下 側端部163において外管164と内管165の端部位 に差を設けているため、エンジン134が作動 て排気ガスが内管165の下流端から排出され と、排気ガスの気流により、内管165後端と 管164との間に負圧が発生して、外管164前端 内管165前部との間から空気が吸入されて、 管165と外管164との間隙に下流方向の空気の れが生じる。空気に流れが生じると間隙内 の換気が行われて間隙内部の空気の温度上 は低く抑えられ、内管165と外管164の間の断 効果が高くなる。このため、外管164の表面 度の上昇を低く抑えることができ、テール イプ161に接近させてハーネス等が設置され も、ハーネス等への熱影響を防止すること できる。また、テールパイプ161内に雨水等 浸入させ難くすることができる。

 エンジンルーム132側のテールパイプ161の上 側端部162での形状は、外管164の端部の上流 に内管165の端部が突出するようにしており テールパイプ161の上流側端部162において、 管164と内管165の端部位置に差を設けている
 また、前記テールパイプ161の上流側端部162 の形状は、断面が斜めに切断され、ガイド 形成している。該ガイドの長辺側がラジエ からの排風と対向するように設けられてい 。このように構成することにより、外気導 量を増加し、テールパイプの表面温度の低 を図ることが可能となる。
 尚、内管165と外管164との間の間隙は、テー パイプ161の上流側端部162において外気と連 しているため、テールパイプ161の下流側端 163から雨水等が浸入してきた場合でも、上 側端部162から水が排出される。このため、 管165と外管164との間隙を通じて排気サイレ サ142内部やエンジン134に雨水等が浸入する とを防止できる。

 ここで、図18に示すように、平面視にお て、テールパイプ161は、本機中央付近にて 穀部115の扱室カバー上方に、かつ本機進行 向に対し左後方に角度α(以下、排出方向αと いう)に排出するように配管される形状であ とともに、テールパイプ161の下流側端部163 、本機中央付近に位置する。すなわち、テ ルパイプ161は、本機中央付近にて下流側端 163から排出方向αに排出することになる。ま た、図21に示すように、扱室カバーを最も上 に回動して開放した場合の高さよりも上方 なるような角度γ(以下、排出方向γという) 排出するように配管される形状となってい 。

 したがって、本機中央付近にて下流側端 163から排出するため、図18に示すように、 機周縁(ここでは、本機左後角部付近)までの 寸法Aを長く取れ、そして、排出方向αに排出 するため、オペレータから遠方へ排気ガスを 排出でき、オペレータへの排気ガスの影響( 体的には、排ガスが吹きつけられたり、煤 付着したりする等)を少なくでき、本機右側 位置するトップサッカー117への排気ガスの 響も少なくできる。また、扱室カバーを最 開放したときの高さよりも上方に排気ガス 排出するため、扱室カバーに排気が当たら 汚れを防止することが可能となる。尚、本 左側への排出方向の角度αは30度以下とする ことが好ましい。

 次に前記外気導入部171について説明する 前記外気導入部171は、外気をテールパイプ1 61の内管165に導入して、排気ガスの温度を外 により低下させるものである。テールパイ 161の上流側端部162には排気サイレンサ142の イレンサ出口管143が接続されており、外気 入部171は排気サイレンサ142とテールパイプ1 61との接続部分に形成されている。エンジン1 34作動時に内管165を排気ガスが通過すると、 気ガスの気流により外気導入部171に負圧が じ、外気導入部171の開口部から内管165に外 が吸引される。

 前記テールパイプ161の上流側端部162は第 の実施例にかかる上流側端部62と基本的に 通の構成であり、前記上流側端部162を図12(b) 、図13、図14に示す構成とすることも可能で る。

 尚、図19に示すように、外気導入部171は 気サイレンサ142に近いエンジンルーム132内 設けられ、冷却ファン135の排風が当たる位 に設けられる。冷却ファン135の排風が外気 入部171に常に当たることにより、外気導入 171から低い温度の空気を導入させることが きるとともに、外気導入部171に塵が溜まる とが防止できる。

 また、図20に示すように、テールパイプ16 1とサイレンサ出口管143を接続する方向は、 体113の前後方向としている。エンジン134の 動方向に沿った方向にサイレンサ出口管143 挿入することにより、エンジン134の振動に るサイレンサ出口管143の振動は、挿入方向 一致するため、テールパイプ161の内管165に 触し難くなる。サイレンサ出口管143とテー パイプ161の干渉を防止するため、サイレン 出口管143の挿入方向は、エンジン134の振動 大きい方向に沿った方向であることが好ま い。

 また、外気導入部171は、排気サイレンサ1 42に設けられたサイレンサ出口管143がテール イプ161に挿入され、サイレンサ出口管143と ールパイプ161との間に間隙が確保されてい 構成としているため、排気サイレンサ142と ールパイプ161とを接続するフランジが不要 なる。振動体である排気サイレンサ142の質 がフランジを不要とすることで低減するこ ができ、排気サイレンサ142の振動を低減さ ることができるため、振動による騒音を低 することができる。

 次に、排気装置141の支持について説明する 図19乃至図21に示すように、テールパイプ161 は、支持部材182・183・184を介して脱穀部115で 支持されるようにしている。前述のように、 排気装置141を機体113の上方に配管、支持させ ると、排気装置141に藁屑等が蓄積されにくく なる。また、テールパイプ161の脱穀部115での 支持部では、テールパイプ161と脱穀部115との 間隔を十分確保しており、テールパイプ161下 部にハーネス、注油ホース等が配置されても 、熱による影響を防ぐようにしている。
 前記脱穀部115の右側面に固設した支持部材1 82・183はテールパイプ161の上下方向に延びる 部161aを支持している。一方前記脱穀部115の 右側の上面に固設した支持部材184はテールパ イプ161の水平方向に延びる横部161bを支持し いる。このように複数箇所で支持すること より、より強固に脱穀部115で支持されるこ となる。また、なお、本実施例では支持部 によって三箇所で支持しているが、二箇所 下や四箇所以上で支持する構成としてもよ 。

 以上のように、本発明にかかるコンバイ 111は、刈取、脱穀、選別後の籾を貯留する ップサッカー117と、一端が機体上に搭載さ たエンジン134に接続され、他端が脱穀部115 トップサッカー117との間に延設される、排 サイレンサ142やテールパイプ161などによっ 構成される排気装置141と、を備えたコンバ ンであって、前記排気装置141の上流側でエ ジン134の排気マニホールド136と接続される ールパイプ161を脱穀部115に設けた支持部材1 82・183・184によって支持したものである。こ ように構成することにより、ラジエタから 排風を導入することにより、テールパイプ1 61の表面温度を低下させる。また、マフラー イプへの粉塵の堆積を防止する。また、振 の少ない脱穀部115で支持するため、テール イプ161の耐久性が向上する。また、テール イプ161の耐久性があがるため、軽量な材質 使用することが可能となる。

 また、前記排気装置141は、機体前方に設け れたエンジンルーム132内でエンジン134に接 された排気サイレンサ142と、前記排気サイ ンサ142の下流側に接続され、機体上方に配 されてエンジン134からの排気ガスを排出す テールパイプ161と、前記エンジンルーム132 で前記テールパイプ161に設けられ、エンジ ルーム132内の外気をテールパイプ161内に導 させる外気導入部171と、を備えているもの ある。このように構成することにより、走 中に巻上げられた泥等が排気装置141に掛か 難く、排気装置141に泥等が抱き込まれるこ や、泥等が侵入することが防止される。こ ため、排気装置141の泥等の抱き込みや、泥 の侵入によるコンバイン111の走行性能の低 を防止することができる。
 また、排気装置141は機体の上方に配管され いるため、テールパイプ161から排出される 気ガスは機体の下方の地面に吹き付けられ 、排気ガスによって塵等がコンバイン111の 囲に巻上げられることを防止することがで る。
 また、外気導入部171はエンジンルーム132内 テールパイプ161に設けられ、エンジンルー 132内の外気をテールパイプ161内に導入する 、エンジンルーム132内の外気は藁屑等が除 されているため、外気導入部141の開口部付 に覆い部を設ける必要がない。このため、 気導入部141の構造を簡素化し、排気装置の 造を簡素化させることができる。

 本発明は、排気装置が機体上部に配管され コンバインの技術に活用することができる