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Title:
COMPACT-TYPE FLUORESCENT LAMP
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105394
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to provide a compact-type fluorescent lamp having eight or more tubes using liquid mercury. The fluorescent lamp is enabled to lower the temperature of the vicinity of its base by forming such a portion at the leading end portion of a light-emitting tube as becomes the lowest of about 50 °C at the lighting time. The compact-type fluorescent lamp has eight or more U-shaped light emitting tubes but does not regulate the mercury vapor pressure. The fluorescent lamp is characterized in that the crest of at least one of the U-shaped tubes has such a section as is wider in the vicinity of the crotch of the U-shaped tube and as converges from the wider portion toward the leading end portion of the crest, and in that the axially inner size (L1) of the crest and the axially inner size (L2) between the wider portion near the crotch of the U-shaped tube and the leading end portion of the crest are: 11 ≤ L1 ≤ 17 (at the unit of [mm]) (1); and L1-7 ≤ L2 ≤ L1-2 (at the unit of [mm]) (2).

Inventors:
KIRYU MASAYUKI (JP)
MURAMATSU TERUTAKA (JP)
OSAWA TAKASHI (JP)
SUZUKI RYO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053257
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OSRAM GMBH (DE)
KIRYU MASAYUKI (JP)
MURAMATSU TERUTAKA (JP)
OSAWA TAKASHI (JP)
SUZUKI RYO (JP)
International Classes:
H01J61/32; H01J5/50; H01J61/30
Foreign References:
JP2002015701A2002-01-18
JP2001167734A2001-06-22
JP2006527472A2006-11-30
JP2000200582A2000-07-18
JP2005251621A2005-09-15
JP2007227104A2007-09-06
JPS6212048A1987-01-21
JPH11273569A1999-10-08
JP2004335130A2004-11-25
JPS62115643A1987-05-27
JPH10302719A1998-11-13
JP2008084686A2008-04-10
JP2005209590A2005-08-04
JP2003217506A2003-07-31
Attorney, Agent or Firm:
YANO, Toshio et al. (Shin-Marunouchi Center Building6-2, Marunouchi 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 U字管で構成される発光管が8本柱以上で、水銀蒸気圧規制を行わないコンパクト形蛍光ランプにおいて、
 前記U字管の中の少なくとも1個の頂部の断面を、前記U字管の股部近傍に幅広部があり、該幅広部から前記頂部の先端部に向って先細りの形状とし、
 前記頂部の管軸方向内寸法L1を、
 11≦L1≦17(単位は[mm])       (1)
 前記U字管の股部近傍の幅広部と前記頂部の先端部との管軸方向の寸法L2を、
 L1-7≦L2≦L1-2(単位は[mm])   (2)
とすることを特徴とするコンパクト形蛍光ランプ。
 前記全てのU字管の管軸方向の長さを略同一とすることを特徴とする請求項1記載のコンパクト形蛍光ランプ。
 前記全てのU字管の股部の位置が略同一であることを特徴とする請求項1記載のコンパクト形蛍光ランプ。
 対向する前記U字管の形状が同一であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のコンパクト形蛍光ランプ。
 U字管で構成される発光管が8本柱以上で、液水銀を封入するコンパクト形蛍光ランプにおいて、
 フィラメントと口金ベースラインとの距離をLf、前記U字管同士の接合部と口金ベースラインとの距離をLaとすると、
 11≦Lf≦17(単位は[mm])       (4)
 Lf-19≦La≦Lf-13(単位は[mm]) (5)
を満たすことを特徴とするコンパクト形蛍光ランプ。
 U字管で構成される発光管が8本柱以上で、水銀蒸気圧規制を行わないコンパクト形蛍光ランプにおいて、
 前記U字管のバルブ間の距離Lb、前記U字管間の距離Lcを、
 1.5≦Lb≦3(単位は[mm])   (11)
 1.5≦Lc≦3(単位は[mm])   (12)
とすることを特徴とするコンパクト形蛍光ランプ。
 U字管で構成される発光管が8本柱以上で、水銀蒸気圧規制を行わないコンパクト形蛍光ランプにおいて、
 多角形の口金ケースを備え、該口金ケースは多角形の頂点に対向して前記発光管を保持する開口部を有し、前記口金ケースの多角形の頂点と前記開口部との距離s、前記口金ケースの外接円と前記多角形の一辺の中点との距離pを、
 3≦s≦6(単位は[mm])   (13)
 1≦p(単位は[mm])     (14)
とすることを特徴とするコンパクト形蛍光ランプ。
Description:
コンパクト形蛍光ランプ

 この発明は、8本柱以上のコンパクト形蛍 光ランプに関するものである。

 6本柱のコンパクト形蛍光ランプの中で、 70W、光束5200lm(ルーメン)のものは、長さが220m mになり、実使用上狭い所に適さない等の課 がある。即ち、縦型の埋め込み形のダウン イトでは天井裏の高さが問題で、ランプが21 0mmを超えると、それに合わせて設計した照明 器具が天井に設置できない場合があるという 課題があり、210mmというのが一つの上限と考 られている。そのため、6本柱に代えて8本 にし、長さを短くすることが検討されてい (例えば、特許文献1参照)。

 8本柱のコンパクト形蛍光ランプは、6本柱 場合に比較し、相互のバルブからの放射の ネルギーや口金等での伝導熱がどうしても きくなり、このため温度が上昇することに る。液水銀を導入したタイプでは、蒸発し いで残った水銀がたまる最冷部の温度が最 値より上昇し、このため、水銀蒸気圧が最 値より上昇し、効率が低下する。このため 通常、水銀アマルガムを導入することによ て、水銀蒸気圧を低下させる手法をとる。 ころが、この水銀アマルガムを使用した方 は、次のような問題がある。
(1) 空調等の空気の流れによっては温度が上 しにくい環境になったときに水銀アマルガ としての最適温度よりかなり低い状態のま となって、明るくならない(過冷却問題と呼 ぶ)。
(2) 最適温度が高いためにその温度になるま の間、通常の液水銀を用いた場合に比較し 暗い。
このため、液水銀を採用した方式を採用し、 この方式の欠点を改良する方向で検討を行っ ている(例えば、特許文献2参照)。

特開2005-209590号公報

特開2003-217506号公報

 上述のように、電力が大きいランプでは 度が上がる傾向があり、このため、最冷点 度が上がり、水銀蒸気圧が発光の最適値よ 高くなる。この水銀蒸気圧を発光にとって 最適値に合わせるため、水銀アマルガムを ンプの適当な位置に設けるという方法がと れる。

 アマルガムを使用するものについては、 調や外気の影響で、ランプの温度が上がら くなり、アマルガムを用いた場合の最適値 りかなり低い状態にとどまってしまうこと ある(過冷却と呼ぶ)。また、アマルガムで 最適値が高いため、点灯後、その最適温度 達するまでの時間がかかり、光束の立上り 遅いという課題がある。

 8本柱のコンパクト形蛍光ランプでは、6 柱に比べてランプの温度が高くなる傾向が る。これは、8本柱の発光管の容積密度が、6 本柱に比べ大きくなるためである。

 従って、過冷却という課題と、点灯直後 光束立上りが遅いという課題の二つの課題 解決するために、アマルガムに代えて水銀 気圧の高い液水銀を使用することを前提に て、6本柱に代えてランプ温度が高くなる8 柱へ移行するには、アマルガムタイプには 在しない発光管の最冷点となる部分をつく 必要がある。

 また、口金は樹脂製であるので、温度が くなると樹脂が劣化するという課題がある

 また、この液水銀を採用した場合の最大 課題は最冷部の温度が最適値より高くなる とであり、これについては、最冷部の構造 温度が上がりにくいようにすることによっ 、クリアすることが考えられる。しかしな ら、照明器具内で点灯したときにその温度 さらに上昇し、水銀蒸気圧の最適値より大 く上昇する。これは水銀アマルガムの温度 昇に伴う水銀蒸気圧の上昇よりかなり大き 。この照明器具内の温度上昇に対応して、 率を大きく低下させないようにするという が課題である。

 この発明は、上記のような課題を解決す ためになされたもので、液水銀を使用する8 本柱以上のコンパクト形蛍光ランプにおいて 、点灯時に約50℃となる最冷点となる部分を 光管先端部につくり、更に口金付近の温度 下げることができるコンパクト形蛍光ラン を提供することを目的とする。

 また、この発明は、上記のような課題を 決するためになされたもので、液水銀を使 する8本柱以上のコンパクト形蛍光ランプに おいて、照明器具内においても十分な全光束 が得られるコンパクト形蛍光ランプを提供す ることを目的とする。

 この発明に係るコンパクト形蛍光ランプは U字管で構成される発光管が8本柱以上で、 銀蒸気圧規制を行わないコンパクト形蛍光 ンプにおいて、U字管の中の少なくとも1個の 頂部の断面を、U字管の股部近傍に幅広部が り、幅広部から頂部の先端部に向って先細 の形状とし、
 頂部の管軸方向内寸法L1を、
 11≦L1≦17(単位は[mm])       (1)
 U字管の股部近傍の幅広部と頂部の先端部と の管軸方向の寸法L2を、
 L1-7≦L2≦L1-2(単位は[mm])   (2)
とすることを特徴とする。

 また、この発明に係るコンパクト形蛍光 ンプは、全てのU字管の管軸方向の長さを略 同一とすることを特徴とする。

 また、この発明に係るコンパクト形蛍光 ンプは、全てのU字管の股部の位置が略同一 であることを特徴とする。

 また、この発明に係るコンパクト形蛍光 ンプは、対向するU字管の形状が同一である ことを特徴とする。

 また、この発明に係るコンパクト形蛍光ラ プは、U字管で構成される発光管が8本柱以 で、液水銀を封入するコンパクト形蛍光ラ プにおいて、
 フィラメントと口金ベースラインとの距離 Lf、U字管同士の接合部と口金ベースライン の距離をLaとすると、
 11≦Lf≦17(単位は[mm])       (4)
 Lf-19≦La≦Lf-13(単位は[mm]) (5)
を満たすことを特徴とする。

 さらに、この発明に係るコンパクト形蛍光 ンプは、U字管で構成される発光管が8本柱 上で、水銀蒸気圧規制を行わないコンパク 形蛍光ランプにおいて、U字管のバルブ間の 離Lb、U字管間の距離Lcを、
 1.5≦Lb≦3(単位は[mm])   (11)
 1.5≦Lc≦3(単位は[mm])   (12)
とすることを特徴とする。

 また、この発明に係るコンパクト形蛍光ラ プは、U字管で構成される発光管が8本柱以 で、水銀蒸気圧規制を行わないコンパクト 蛍光ランプにおいて、多角形の口金ケース 備え、口金ケースは多角形の頂点に対向し 発光管を保持する開口部を有し、口金ケー の多角形の頂点と開口部との最短距離s、口 ケースの外接円と多角形の一辺の中点との 離pを、
 3≦s≦6(単位は[mm])   (13)
 1≦p(単位は[mm])     (14)
とすることを特徴とする。

 この発明に係るコンパクト形蛍光ランプ 、その頂部を断面楔状に形成し、(1)乃至(2) 満たすことにより、点灯時に約50℃となる 冷点となる部分を発光管先端部につくるこ ができる。

 また、この発明に係るコンパクト形蛍光 ンプは、対向するU字管を同一形状にするこ とにより、光束を確保することができる。

 また、この発明に係るコンパクト形蛍光 ンプは、(4)、(5)式を満たすことにより、放 路の長さが短くならず、また最冷点がU字管 頂部から口金側に変わり、且つ最冷点温度が 最適でなくなる恐れもなく、口金付近の温度 を下げることができる。

 さらに、従来のアマルガム方式では過冷 を抑制するためにU字管のバルブ間の距離Lb U字管間の距離Lcを狭くしていた。この発明 係るコンパクト形蛍光ランプは、水銀蒸気 規制を行わない水銀導入方式であるので、 冷却に対応できるため、U字管のバルブ間の 距離Lb、U字管間の距離Lcを従来より広くでき 。即ち、(11)、(12)式を満たすようにするこ により、照明器具に入れた場合について、 ンプ周辺の対流がスムーズに流れるため温 上昇が小さくなって効率が上がり、さらに ランプの内側に放射された発光が外にでや くなる効果もあるため、全光束を高くする とができる。

 また、この発明に係るコンパクト形蛍光 ンプは、口金ケースの多角形の頂点と開口 との最短距離s、口金ケースの外接円と多角 形の一辺の中点との距離pが、(13)、(14)式を満 たすようにすることにより、照明装置に用い られた場合に笠部との隙間を十分に取れるよ うにでき、笠部内の対流を改善できる。それ により、コンパクト形蛍光ランプの温度上昇 を抑制し、全光束を高くすることができる。

実施の形態1を示す図で、コンパクト形 蛍光ランプ1の全体構成を示す図。 実施の形態1を示す図で、口金ケース3 平面図。 実施の形態1を示す図で、U字管2の部分 断面図。 実施の形態1を示す図で、U字管2のU字管 頂部2aの断面図。 実施の形態1を示す図で、形状の異なる U字管20とU字管21とを組み合わせる第1の変形 を示す図。 実施の形態1を示す図で、形状の異なる U字管20とU字管22とを組み合わせる第2の変形 を示す図。 実施の形態2を示す図で、コンパクト形 蛍光ランプ1の口金ベースライン付近を示す 。 実施の形態3を示す図で、コンパクト形 蛍光ランプ101の全体構成を示す図。 実施の形態3を示す図で、口金ケース103 の平面図。 実施の形態3を示す図で、U字管102の部 縦断面図。 実施の形態4を示す図で、口金ケース10 3の平面図。

符号の説明

 1,101 コンパクト形蛍光ランプ、2,102 U字 、2a U字管頂部、2b 幅広部、2c 接合部、3,1 03 口金ケース、3a,103a 側壁、3b,103b 平坦部 3c,103c 開口部、4,104 口金、4a,104a 口金ピン 5,105 発光管、6 フィラメント、102a 接合部

 実施の形態1.
 図1乃至6は実施の形態1を示す図で、図1はコ ンパクト形蛍光ランプ1の全体構成を示す図(( a)は平面図、(b)は正面図)、図2は口金ケース 面図、図3はU字管2の部分縦断面図、図4はU字 管2のU字管頂部2aの断面図、図5は形状の異な U字管20とU字管21とを組み合わせる第1の変形 例を示す図、図6は形状の異なるU字管20とU字 22とを組み合わせる第2の変形例を示す図で る。

 図1に示すように、コンパクト形蛍光ラン プ1は、四つのU字管2(ガラスバルブ)を、端部 側壁同士(接合部2a)で互いに溶融接合し、8 のガラスバルブにより内部に全体として1本 蛇行形の放電路を形成した発光管5と、この 発光管5が接着等により固定される平坦部3bと この平坦部3bに連なる横断面が八角形状の側 3aとを有する口金ケース3と、この口金ケー 3に嵌合し、発光管5からのリード線に電気 に接続される口金ピン4aを有する口金4とを える。

 放電路の両端部となる二つのU字管2には 図示はしないが、フィラメントが設けられ 。フィラメントには、電子放射物質が塗布 れる。二つのフィラメント間に放電路が形 される。

 尚、口金ケース3の材質は、PET(ポリエチ ンテレフタレート)、LCP(液晶ポリマー)、PBT( リブチレンテレフタレート)等である。

 図2に示すように、口金ケース3は、側壁3a の一方の端部に連なる平坦部3bに8本柱の発光 管5を接着等により固定するための8個の開口 3cが設けられている。

 側壁3aの他方の端部は開口しており、こ に口金ピン4aを有する口金4が嵌合する。

 ここでは、8本柱のコンパクト形蛍光ラン プ1を用いて説明するが、10本柱、12本柱等の8 本柱以上のものにも本発明は適用される。

 図1のコンパクト形蛍光ランプ1は、アマ ガムを使用しないタイプのもので、液水銀 発光管内に導入する。これは、アマルガム 使用するものについては、空調や外気の影 で、ランプの温度が上がらなくなり、アマ ガムを用いた場合の最適値よりかなり低い 態にとどまってしまうことがある(過冷却と ぶ)。また、アマルガムでの最適値が高いた め、点灯後、その最適温度に達するまでの時 間がかかり、光束の立上りが遅いという課題 がある。これらの課題を解決するためである 。

 液水銀を発光管内に導入する方法としては 下記のものがあり、少なくとも動作中に水 が独立して動作するものを指す。
(1)高純度の液体水銀をそのまま入れる方法。
(2)Hg(水銀)をTiZnあるいはFe中に含浸させた形 封入し、点灯や加熱によりHgがTiZnあるいはFe の構体と独立して動作させるようにした方式 。
本実施の形態では、(2)の方式を採用している 。

 アマルガムを用いた方式は、水銀蒸気圧 アマルガムの温度の他に、アマルガムを構 する元素の比率を調整することによっても えることができる。さらにアマルガムはチ プ管に固定したり、フィラメントを支える ード線に固定したりすることによって、位 も固定することができる。このことを「水 蒸気圧規制をおこなっている」という。こ に対して、液水銀を導入した場合、点灯中 で残っている水銀の温度のみで水銀蒸気圧 決まり、かつ、液水銀は動くため、最も温 の低い位置に自由に動き、位置を固定する とができない。これを「水銀蒸気圧規制を こなわない」という。

 発光管5を構成する四つのU字管2は、同一 状である。U字管2の管外径は10~15mm、コンパ ト形蛍光ランプ1の長さL(口金ピン4aの根元 発光管5の先端との距離(図1参照))は150~210mmで あるが、180mmを一例とする。

 コンパクト形蛍光ランプ1の長さLは、長 と縦型の天井埋め込み形のダウンライトで 天井裏と干渉する恐れがある。従って、210mm を上限とする。また、短いと発光効率が小さ くなる。従って、150mmを下限とする。

 U字管2の管外径は、細いと効率が小さく り、放電電圧が高くなりすぎて、インバー の設計に制限が大きくなる。従って、10mmを 限とする。また、太いと、発光管5の径方向 のサイズが大きくなり、器具の設計が難しく なる。電流も大きくなりすぎて、インバータ のコストに課題が出てくる。従って、15mmを 限とする。

 既に述べたように、70Wの6本柱コンパクト 形蛍光ランプの長さは220mmであるから、約40mm 短縮される。

 発光管5が8本柱になることにより、同一 ット数の6本柱のものよりも発光管5の温度が 上がる。一例では、その差は約5K(ケルビン) ある。

 8本柱にすると6本柱より発光管5の温度が くなる上に、液水銀を使用するので、U字管 2の形状が6本柱(U字管2頂部断面が円形)のまま では、水銀蒸気圧を適正値に制御する最冷点 が形成されず、所望の光束が得られない。

 そこで、U字管2の頂部に最冷点が形成さ るような、U字管2の頂部の形状を検討する。 U字管2の頂部も放電路の一部となる。放電路 温度は、放電路とならない部分より温度が くなる。そこで、例えば、図4に示すように 、U字管頂部2aの断面形状を、U字管2の股部近 に幅広部2bがあり、幅広部2bからU字管頂部2a の先端部に向って先細りの形状にする。即ち 、先端になるほど細くなり、U字管2の股部近 が太くなるようにする。これにより、U字管 2の股部近傍の幅広部2bが放電路となる。先端 付近は、放電路とならないので、股部近傍の 幅広部2bより温度は低くなる。

 具体的な数値で、U字管頂部2aの形状を示す 図3に示すように、U字管頂部2aの管軸方向内 寸法L1は、
 11≦L1≦17(単位は[mm])       (1)
とする。

 また、図4に示すように、U字管2の股部近傍 幅広部2bとU字管頂部2aの先端部との管軸方 の寸法をL2とすると、
 L1-7≦L2≦L1-2(単位は[mm])   (2)
を満たすようにする。

 尚、図4に示すように、U字管2の股部近傍の 広部2bとU字管2の股部との管軸方向の寸法を L3とすると、
 2≦L3≦7(単位は[mm])         (3)
となる。

 U字管頂部2aを、上記のような形状とする とにより、U字管2の股部近傍の幅広部2b付近 が放電路となる。U字管頂部2aの先端部は、放 電路とならないので、U字管2の股部近傍の幅 部2bより温度は低くなり、ここに最冷点が 成される。周囲温度25℃における、点灯時の 最適な最冷点温度は50℃であるが、U字管頂部 2aを、上記のような形状とすることにより、U 字管頂部2a先端部をその温度に制御すること できる。

 8本柱のコンパクト形蛍光ランプ1は、4個 U字管2を備える。全てのU字管2を、(1)~(3)式 満たす形状にしてもよいが、一部のU字管2を (1)~(3)式を満たす形状にしてもよい。1本また 2本のU字管2を(1)~(3)式を満たし、他のU字管2 その頂部の管軸方向内寸法L1が短いものに る方が、効率については良くなる。以下、 の変形例を説明する。

 図5に示す第1の変形例は、頂部が(1)~(3)式 満たす形状のU字管20と、頂部の管軸方向内 法L1がU字管20よりも短いU字管21とを組み合 せるものである。U字管20とU字管21は、管軸 向の長さは同じである。4個のU字管の中の少 なくとも1個をU字管20とし、他をU字管21とす ばよい。4個のU字管の中の2個をU字管20とす 場合は、U字管20が対向するように配置する が好ましい。コンパクト形蛍光ランプ1を水 に使用する場合にこの形状が適する。最冷 の温度が、コンパクト形蛍光ランプ1の取り 付け方による変化が少ないからである。

 ここで、U字管頂部2aの管軸方向内寸法L1が いU字管20と、短いU字管21との組み合わせ方 、放電長と効率がどのように変化するか、 例を示す。
(1)U字管20は、L1=14mm、L2=8mmである。
(2)U字管21は、L1=9mm、L2=4mmである。

(1)U字管20が1個、U字管21が3個で構成されるコ パクト形蛍光ランプ1は、U字管20が4個で構 されるコンパクト形蛍光ランプ1よりも、放 長が24mmより長くなり、発光効率が2%上がっ 。
(2)U字管20が2個、U字管21が2個で構成されるコ パクト形蛍光ランプ1は、U字管20が4個で構 されるコンパクト形蛍光ランプ1よりも、放 長が16mmより長くなり、発光効率が1.5%上が た。
尚、U字管20が3個、U字管21が1個で構成される ンパクト形蛍光ランプ1は、上記(1)、(2)より も、更に放電長及び発光効率は小さくなるこ とは明らかである。

 上記のように、U字管20を1個使用し、他の 3個はU字管21を使用するコンパクト形蛍光ラ プ1が、特性上は最も好ましいと言える。

 図6に示す変形例も、頂部が(1)~(3)式を満 す形状のU字管20と、頂部の管軸方向内寸法L1 がU字管20よりも短いU字管22とを組み合わせる ものである。図5と異なるのは、U字管20とU字 22は、管軸方向の長さが異なり、U字管20の 部の位置が略同一である点である。図6の場 も、4個のU字管の中の少なくとも1個をU字管 20とし、他をU字管22とすればよい。また、4個 のU字管の中の2個をU字管20とする場合は、U字 管20が対向するように配置するのが好ましい コンパクト形蛍光ランプ1を水平に使用する 場合にこの形状が適する。最冷点の温度が、 コンパクト形蛍光ランプ1の取り付け方によ 変化しないからである。

 実施の形態2.
 図7は実施の形態2を示す図で、コンパクト 蛍光ランプ1の口金ベースライン付近を示す である。

 発光管5が8本柱になることにより、同一 ット数の6本柱のものよりも発光管5の温度が 上がる。従って、口金4の温度も上がる。口 ケース3の材質はPET等であるから、口金4の温 度が高くなると劣化する恐れがある。そこで 、本実施の形態では、口金4の温度を下げる とを検討する。

 口金4の温度に関係する部分は、フィラメ ント6(図7)と、U字管2同士の接合部2c(図7)であ 。放電の始点となるフィラメント6と、放電 路となるU字管2同士の接合部2cは共に高温に る。口金4の温度を下げるには、フィラメン 6とU字管2同士の接合部2cを口金4から離すこ が有効となる。しかし、余り離すと、全体 放電路の長さが短くなるため効率が低下す こと、また最冷点がU字管頂部2aから口金4側 に変わり、且つ最冷点温度が最適でなくなる 恐れがあるのでおのずと限界がある。なお、 最冷点をこの口金側ではなく、先端側に設け た第1の理由は、先端側の方が、温度が下が やすく、先端側に最冷点をもっていった方 全体として、放電路の長くすることができ ことによる。第2の理由は、照明器具に装着 た場合に、口金側の方が温度の変化が大き 、照明器具の違いや雰囲気の違いにより、 束などが大きく変化するが、このような変 を小さくするためである。

 図7に示すように、フィラメント6と口金ベ スラインとの距離をLf、接合部2cと口金ベー ラインとの距離をLaとすると、口金4の温度 下げ、且つ放電路の長さが短くならず、ま 最冷点がU字管頂部2aから口金4側に変わり、 且つ最冷点温度が最適でなくなる恐れがない Lf、Laは、
 11≦Lf≦17(単位は[mm])       (4)
 Lf-19≦La≦Lf-13(単位は[mm]) (5)となる。

 フィラメント6と、U字管2同士の接合部2c 位置を、(4)、(5)式を満たすようにすれば、 金4の温度が下がり、且つ放電路の長さが短 ならず、また最冷点がU字管頂部2aから口金4 側に変わり、且つ最冷点温度が最適でなくな る恐れもない。

 この実施の形態2においては、先端側を実 施の形態1と同様としている。この先端側を 施の形態1と同様にすることによって、実施 形態2の条件で、確実に最冷点が先端側に設 けられ、かつ、先端側の最冷点温度が最適な 条件になり、また、放電路の長さが十分に長 くなる。しかしながら、先端部分を実施の形 態1とことなるような適切な条件を作り上げ ことができれば、口金側に関する実施の形 2の条件を満たすことは効果がある。

 次いで、本発明の実施の形態3について説 明する。

 実施の形態3.
 図8乃至10は実施の形態3を示す図で、図8は ンパクト形蛍光ランプ101の全体構成を示す 、図9は口金ケース103の平面図、図10はU字管1 02の部分縦断面図である。

 図8に示すように、コンパクト形蛍光ラン プ101は、四つのU字管102(ガラスバルブ)を、端 部の側壁同士(接合部102a)で互いに溶融接合し 、8本のガラスバルブにより内部に全体とし 1本の蛇行形の放電路を形成した発光管105と この発光管105が接着等により固定される平 部103bとこの平坦部103bに連なる横断面が八 形状の側壁103aとを有する口金ケース103と、 の口金ケース103に嵌合し、発光管105からの ード線に電気的に接続される口金ピン104aを 有する口金104とを備える。

 放電路の両端部となる二つのU字管102には 、図示はしないが、フィラメントが設けられ る。フィラメントには、電子放射物質が塗布 される。二つのフィラメント間に放電路が形 成される。

 尚、口金ケース103の材質は、PET(ポリエチ レンテレフタレート)、LCP(液晶ポリマー)、PBT (ポリブチレンテレフタレート)等である。

 図9に示すように、口金ケース103は、側壁 103aの一方の端部に連なる平坦部103bに8本柱の 発光管105を接着等により固定するための8個 開口部103cが設けられている。

 側壁103aの他方の端部は開口しており、こ こに口金ピン104aを有する口金104が嵌合する

 ここでは、8本柱のコンパクト形蛍光ラン プ101を用いて説明するが、10本柱、12本柱等 8本柱以上のものにも本発明は適用される。

 図8のコンパクト形蛍光ランプ101は、アマ ルガムを使用しないタイプのもので、液水銀 を発光管105内に導入する。アマルガムを使用 するものについては、空調や外気の影響で、 ランプの温度が上がらなくなり、アマルガム を用いた場合の最適値よりかなり低い状態に とどまってしまうことがある(過冷却と呼ぶ) また、アマルガムでの最適値が高いため、 灯後、その最適温度に達するまでの時間が かり、光束の立上りが遅いという課題があ 。これらの課題を解決するためである。

 液水銀を発光管内に導入する方法としては 下記のものがあり、少なくとも動作中に水 が独立して動作するものを指す。
(1)高純度の液体水銀をそのまま入れる方法。
(2)Hg(水銀)をTiZnあるいはFe中に含浸させた形 封入し、点灯や加熱によりHgがTiZnあるいはFe の構体と独立して動作させるようにした方式 。
本実施の形態では、(2)の方式を採用している 。

 アマルガムを用いた方式は、水銀蒸気圧 アマルガムの温度の他に、アマルガムを構 する元素の比率を調整することによっても えることができる。さらにアマルガムはチ プ管に固定したり、フィラメントを支える ード線に固定したりすることによって、位 も固定することができる。このことを「水 蒸気圧規制をおこなっている」という。こ に対して、液水銀を導入した場合、点灯中 で残っている水銀の温度のみで水銀蒸気圧 決まり、かつ、液水銀は動くため、最も温 の低い位置に自由に動き、位置を固定する とができない。これを「水銀蒸気圧規制を こなわない」という。

 発光管105を構成する四つのU字管102は、同 一形状である。U字管102の管外径は10~15mm、長 (U字の高さ)は150~210mmであるが、180mmを一例 する。

 コンパクト形蛍光ランプ101の長さLは、長 いと縦型の天井埋め込み形のダウンライトで は天井裏と干渉する恐れがある。従って、210 mmを上限とする。また、短いと発光効率が小 くなる。従って、150mmを下限とする。

 U字管102の管外径は、細いと効率が小さく なり、放電電圧が高くなりすぎるため、イン バータを設計する際の制限が大きくなる。従 って、U字管102の管外径は、10mmを下限とする また、U字管102の管外径が太いと、発光管105 の径方向のサイズが大きくなり、器具の設計 が難しくなる。電流も大きくなりすぎるため 、インバータのコストに課題が出てくる。従 って、U字管102の管外径は、15mmを上限とする

 既に述べたように、従来の70Wの6本柱コン パクト形蛍光ランプの長さは220mmである。本 施の形態の発光管105を構成する四つのU字管 102の長さは180mmであるため、比較すると約40mm 短縮される。

 発光管105が8本柱になることにより、同一 ワット数の6本柱のものよりも発光管105の温 が上がる。一例では、その差は約5K(ケルビ )である。発光管105の温度が上がると、水銀 蒸気圧を制御する最冷点の温度も上がるた 、全光束が低くなる。この最冷部の温度を げるためにこの実施の形態の一例では、ガ ス管の頂部の断面を楔状にして、放電路か 最冷部をできるだけはなすようにしている さらに照明器具に入れた場合には、それか さらに、温度上昇する。この温度上昇は、 明器具の種類や設計により異なるので、一 的に温度上昇が小さいランプが要求される とになる。

 本実施の形態では、8本柱のコンパクト形 蛍光ランプ101を器具内に入れた場合の温度上 昇に伴う全光束の低下を抑制する方法として 、U字管102のバルブ間の距離及びU字管102間の 離に着目する。

 図10に示すように、U字管102のバルブ間の 離をLb、U字管102間の距離をLcとする。

 1.5≦Lb≦3(単位は[mm])   (11)
 1.5≦Lc≦3(単位は[mm])   (12)
とすることにより、照明器具内に入れた場合 でも、バルブの間をとおる対流が活発で、温 度上昇が大きくならず、効率低下が少ない。 さらに、このバルブの間隔が大きいために内 側に向かって発光した光も外側に通過しやす くなり、効率が上がることになる。Lb、Lcが1. 5mm未満では光がバルブの間から抜けにくく全 光束が低くなるとともに、対流がほとんど起 こらなくなって、器具内に入れたときに温度 が上昇しにくくなる効果がみられなくなる。 また、Lb、Lcが3mmを超えると、ランプサイズ 大きくなると共に、U字管102間の接合部の加 が難しくなる。

 以上のように、本実施の形態によれば、発 管105が8本柱になり、さらに液水銀を用いる 方式をとった場合について、照明器具内に設 置した場合に、温度上昇により、効率が低下 するという課題を、以下のようにして解決す る。即ち、U字管102のバルブ間の距離Lb、U字 102間の距離Lcを、
 1.5≦Lb≦3(単位は[mm])   (11)
 1.5≦Lc≦3(単位は[mm])   (12)
とすることにより、高い発光光束が得られる 。

 実施の形態4.
 図11は実施の形態4を示す図で、口金ケース1 03の平面図である。

 実施の形態3のように、U字管102のバルブ の距離Lb、U字管102間の距離Lcを従来より大き くすると、発光管105が大きくなる。例えば、 6本柱のコンパクト形蛍光ランプ101を使用し いた照明装置に、実施の形態3のような8本柱 のコンパクト形蛍光ランプ101を使用すると照 明装置の笠部とコンパクト形蛍光ランプ101と の間の隙間が狭くなり、笠部内の対流が悪化 してコンパクト形蛍光ランプ101の温度が上が り、全光束が低くなるという課題がある。

 そこで、本実施の形態では、口金104の径 向寸法を小さくして、照明装置の笠部とコ パクト形蛍光ランプ101との間の隙間を大き して、笠部内の対流を改善することを検討 る。

 図11は口金ケース103の平面図であるが、 金ケース103の外形は八角形である。そして 八角形の各頂点に対向して開口部103cが設け れる。なお、この八角形は、頂点部分の角 とり丸みをつけてある。外接する円を想定 ると、その円と接する部分を頂点、隣り合 た頂点を結ぶ部分を辺と定義する。このお おのの辺がこの外接する円と明確に離れて 側にあるような、概略八角形であれば八角 とみなす。先ず、記号の定義を行う。

 d:バルブの直径
 D:口金ケース103の外接円の直径
 s:口金ケース103の八角形の頂点と開口部103c の間の距離
 p:口金ケース103の外接円と八角形の一辺の 点との距離

 sとpは、次式を満たすようにする。
 3≦s≦6(単位は[mm])   (13)
 1≦p(単位は[mm])     (14)

 発光管105の大きさは、バルブの直径d、U 管102のバルブ間の距離Lb、U字管102間の距離Lc により決るので、口金ケース103の八角形の頂 点と開口部103cとの間の距離s、口金ケース103 外接円と八角形の一辺の中点との距離pを(13 )、(14)式のようにすることにより、口金ケー 103の直径を小さくすることができる。

 このように構成することにより、口金104 径方向寸法を小さくして、照明装置の笠部 コンパクト形蛍光ランプ101との間の隙間を きくして、笠部内の対流を改善することが き、コンパクト形蛍光ランプ101の温度上昇 抑制し、全光束を高くすることができる。 常、バルブが2本から6本程度の場合、口金 ースの形状は円柱ではなく、そのバルブの びに合わせた多角形柱にする。この理由は その方が、口金ケースの材料を削減でき、 量やコストの面で有利なばかりではなく、 た目にもスマートに見えて、デザイン的に 好ましいことによる。8本柱を越えると、口 を多角形柱にしても材料の削減効果が小さ 上にほとんどスマートに見えるというほど さくならない。逆に円柱にした方が、材料 注入型の作成などが簡単になったり、不良 減るという利点があり、さらに、なめらか 丸みでデザイン的にも優れているという見 もある。このため、円柱形の口金を検討し いた。一方、照明器具の口金近傍の軸に垂 な面での断面はランプの口金に合わせて多 形にする必要はほとんどなく、実際、ほと どの場合、円である。この実施の形態にお ては、この照明器具の円形の断面形状に対 して、ランプの口金ケースと照明器具の断 の隙間に着目して、口金ケースの断面形状 多角形とすることによって、間隙を大きく て、対流を増加させるというものである。

 以上のように、本実施の形態によれば、 金ケース103の八角形の頂点と開口部103cとの 間の距離sを、3≦s≦6(単位は[mm])、口金ケー 103の外接円と八角形の一辺の中点との距離p 、1≦p(単位は[mm])とすることにより、口金10 4の径方向寸法が小さくなり、照明装置の笠 とコンパクト形蛍光ランプ101との間の隙間 大きくして、笠部内の対流を改善すること でき、コンパクト形蛍光ランプ101の温度上 を抑制し、全光束を高くすることができる

 尚、口金ケース103の外形は、八角形のも を示したが、任意の多角形でよい。