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Title:
COMPOSITE MATERIAL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116603
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a composite material with excellent heat insulation, vibration resistance, vibration inhibition, and sound insulation and the like. Two aluminum plates (1A, 1B) are set in a press die and formed to have many protrusions (2A, 2B) arranged so that flat plane parts do not remain in between the protrusions (2A, 2B) in a straight line. The plates are formed in a uniform pattern, wherein: the protrusions (2A) are regular-hexagonal in a planar view, and the longitudinal sections passing through the points forming opposing corners are circular arcs in shape; and the protrusions (2B) are cylindrical in shape and formed in the centers of flat plane parts (2C). A heat insulator (1) is formed as a stack of the upper plate (1A) and the lower plate (1B), that have different thicknesses; and the protrusions (2B) are formed by bonding the upper plate (1A) with the lower plate (1B) in a protruding state. For example, the plates (1A, 1B) are pushed into cylindrical depressions by a circular punch so the depressions become the die units, and further pressure is applied so the lower plate (1B) protrudes to the upper plate (1A), thereby forming an interlock.

Inventors:
SUNAGA SUSUMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/055360
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 18, 2009
Export Citation:
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Assignee:
FUKAI SEISAKUSHO CO LTD (JP)
SUNAGA SUSUMU (JP)
International Classes:
B32B3/30; B21D22/02; B21D39/03; B21D53/84; B60K13/04; F01N3/24; F01N13/14; F16L59/02
Foreign References:
JPS5669151A1981-06-10
JP2002081317A2002-03-22
JP2001065363A2001-03-13
JPH06340024A1994-12-13
JP2000136720A2000-05-16
JP2002060878A2002-02-28
JPH08121684A1996-05-17
Attorney, Agent or Firm:
INAMURA, ETSUO (JP)
Etsuo Inamura (JP)
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Claims:
 多数の凸部を形成してなる複合材において、2枚の板体に多数の前記凸部が点在するようにプレス成形又はロール加工により形成すると共に前記2枚の板体を接合することを特徴とする複合材。
 多数の凸部を形成してなる複合材において、2枚の板体に多数の前記凸部が点在するよ
うにプレス成形又はロール加工により形成し、少なくとも一の種類の凸部をプレス成形又はロール加工により接合することにより前記2枚の板体を接合することを特徴とする複合材。
 多数の凸部を形成してなる複合材において、2枚の板体に多数の前記凸部が点在するように2枚の板体の間に目的に応じた材料を介在させた状態でプレス成形又はロール加工により形成すると共に、前記2枚の板体を接合することを特徴とする複合材。
 多数の凸部を形成してなる複合材において、2枚の板体に多数の前記凸部が点在するように2枚の板体の間に目的に応じた材料を介在させた状態でプレス成形又はロール加工により形成し、少なくとも一の種類の凸部をプレス成形又はロール加工により接合することにより前記2枚の板体を接合することを特徴とする複合材。
Description:
複合材

 本発明は、多数の凸部を形成してなる複 材に関し、特に自動車の触媒コンバータや フラなどの断熱に好適に使用できるヒート ンシュレータや、自動車のホィールエプロ 、トウボード、カウルパネルなどや、自動 以外にも適用できる複合材に関する。

 例えば、ヒートインシュレータは、自動車 車両フロア下方の空きスペースに設置され ことが多いため、フューエルチューブ等と 干渉を避けるためにビードを十分突出させ ことができない場合やビードを板面全体に 形成できない場合があるので、ヒートイン ュレータの板厚を厚くすることで剛性を確 するのが一般的である。また、剛性を高め ために、凹凸を形成することも知られてい (特許文献1参照)。

特開2002-60878号公報

 しかしながら、剛性を確保できても、断 性や耐振性の面において、十分なものとは えないものである。また、自動車のホィー エプロン、トウボード、カウルパネルなど 、振動抑制性能や遮音性能のより高いもの 求められる。

 そこで、本発明はこのような課題を解決 るもので、断熱性、耐振性、振動抑制性能 遮音性能などに優れる複合材を提供するこ を目的とする。

 このため第1の発明は、多数の凸部を形成 してなる複合材において、2枚の板体に多数 前記凸部が点在するようにプレス成形又は ール加工により形成すると共に前記2枚の板 を接合することを特徴とする。

 第2の発明は、多数の凸部を形成してなる 複合材において、2枚の板体に多数の前記凸 が点在するようにプレス成形又はロール加 により形成し、少なくとも一の種類の凸部 プレス成形又はロール加工により接合する とにより前記2枚の板体を接合することを特 とする。

 第3の発明は、多数の凸部を形成してなる 複合材において、2枚の板体に多数の前記凸 が点在するように2枚の板体の間に目的に応 た材料を介在させた状態でプレス成形又は ール加工により形成すると共に、前記2枚の 板体を接合することを特徴とする。

 第4の発明は、多数の凸部を形成してなる 複合材において、2枚の板体に多数の前記凸 が点在するように2枚の板体の間に目的に応 た材料を介在させた状態でプレス成形又は ール加工により形成し、少なくとも一の種 の凸部をプレス成形又はロール加工により 合することにより前記2枚の板体を接合する ことを特徴とする。

 本発明は、断熱性、耐振性、振動抑制性 や遮音性能などに優れる複合材を提供する とができる。

凸部が形成されていない状態のヒート ンシュレータの斜視図である。 第1の実施形態の凸部を形成した後のヒ ートインシュレータの部分斜視図である。 第1の実施形態の凸部を形成した後のヒ ートインシュレータの部分平面図である。 ヒートインシュレータの部分縦断側面 である。 第2の実施形態の凸部を形成した後のヒ ートインシュレータの部分斜視図である。 第2の実施形態の凸部を形成した後のヒ ートインシュレータの部分平面図である。 第3の実施形態である四層構造のヒート インシュレータの部分縦断側面図である。

符号の説明

 1       ヒートインシュレータ
 1A、1B   板体
 2A、20A  凸部
 2B、20B  凸部
 10A、10B 板体
 31      無機バインダー
 32      無機粉末
 33A、33B 凸部
 34      中空セラミックビーズ

 以下図面に基づき、本発明の第1の実施形 態を説明する。この第1の実施形態は、多数 凸部を形成してなる複合材のうち、自動車 触媒コンバータやマフラなどの断熱に好適 使用できるヒートインシュレータを例とし おり、以下説明する。図1は凸部2A、2Bが形成 されていない状態のヒートインシュレータ1 斜視図、図2は凸部2A、2Bを形成した後のヒー トインシュレータ1の部分斜視図、図3は凸部2 A、2Bを形成した後のヒートインシュレータ1 部分平面図である。

 前記ヒートインシュレータ1は、特に自動 車の触媒コンバータやマフラなどの断熱に好 適に使用できるもので、長方形状のアルミニ ウム製の2枚の板体1A、1Bを積層して上方へ山 に成形したもので、その板面にはこれを横 するように長手方向へ間隔をおいて所定幅 複数のビード3が突出形成されている。そし て、ヒートインシュレータ1の両側に沿って 成された側縁部4、5を除き、このヒートイン シュレータ1の板面のほとんどの部分には上 へ突出した多数の凸部2A、2Bが形成されてい 。そして、このヒートインシュレータ1は前 記一方の側縁部5の垂直片部5Aに形成された取 付孔5B内にボルトを挿通して車体に取りつけ れる。

 次に、前記ヒートインシュレータ1の製造 方法について説明するが、初めにアルミニウ ム製の2枚の板体1A、1Bを重ねてプレス金型装 内にセットして、多数の凸部2A、2Bを該凸部 2A、2B同士の間に平板部が直線状に残らない うな配列状態で形成する。一定の配設パタ ンで形成されるが、凸部2Aは平面視が正六角 形を呈し、対角を形成する頂点を通る縦断面 が円弧状を呈しており、凸部2Bは平板部2Cの 央部に形成され円筒状を呈している。

 なお、この場合、本実施形態では、2枚の板 体1A、1Bを順送しながら或いは一括して同時 両凸部2A、2Bをプレス成形により作成すると に同時に2枚の板体1A、1Bの一の種類の凸部2B 同士を接合することによって2枚の板体1A、1B 接合するが
、この場合、順送しながら一方の凸部2A又は2 Bを成形した後、他方の凸部2B又は2Aをプレス 形するようにしてもよい。この一の種類の 部2B同士を接合することによっても剛性が められる。

 そして、ヒートインシュレータ1は異厚積 層で形成され、上の前記板体1Aは厚さが0.125mm で、下の板体1Bは厚さが0.3mmであり、図3に示 ように、凸部2Aの幅W1を10mm以上~16mm以内とし 、ベース幅W2を11mm以上~17mm以内とし、平面寸 (C/2)を1mmとして、凸部2Aの高さHを凸部の高 H/凸部の幅W1が12%以上~20%以内となるように1.2 mm以上~3.2mm以下とし、平面寸法(C/2)の2倍であ 凸部2A同士の間隔がベース幅W2の75%以下であ る。

 そして、図3に示すように、凸部2Bは凸部2 Aと同様に、例えばベース幅W2を11~17mmを有す 平板部2Cの中央部に、直径が例えば4mmで凸部 2Aの高さと同じ高さに形成する。

 この凸部2Aと2Bとの配列は、図3に示すと りであるが、詳述すると、平面視が正六角 を呈する凸部2Aを上下に寸法Cの間隔を存し 上下2個連設して、その下位置の同じく正六 形状の平板部2C中央部に円筒状の凸部2Bを形 成するようにした配設パターンを上下方向に 繰り返し形成する。そして、この配設パター ンの左右に、当該配設パターンを前記凸部2A 1個半分ずらした位置に繰り返し形成する。

 なお、前記凸部2Bは下の板体1Bが上の板体 1Aに張り出した状態で接合したものであり、 レス金型装置内における下流位置において 例えば丸型ポンチ部がダイ部となる円筒溝 板体1A、1Bを押し込み、更なる加圧により下 の板体1Bが上の板体1Aに張り出した状態でイ ターロックを形成する。これにより、2枚の 体1A、1Bがこの凸部2B部分で接合されること なり、前記凸部2Bはその上端周縁部2BBが上 へ突出するように形成され、剛性が図られ 。

 次に、凸部20A、20Bを形成した後のヒート ンシュレータ1の部分斜視図である図5及び 部20A、20Bを形成した後のヒートインシュレ タ1の部分平面図である図6に基づいて、第2 実施形態について説明する。ヒートインシ レータ1に形成した凸部20A、20Bの配列パター は、第1の実施形態と同様であるが、この凸 部20Aは平面視が円形を呈し、縦断面が円弧状 を呈しており、球の一部を構成する形状であ り、凸部20Bは平板部20Cの中央部に形成され円 筒状を呈している。

 但し、この第2の実施形態も第1の実施形 と同様に、凸部20Aの幅W3を10mm以上~16mm以内と し、ベース幅W2を11mm以上~17mm以内とし、平面 法(C/2)を1mmとして、凸部20Aの高さHを凸部の さH/凸部の幅W3が12%以上~20%以内となるよう 1.2mm以上~3.2mm以下とし、平面寸法(C/2)の2倍で ある凸部20A同士の間隔がベース幅W4の75%以下 ある。

 以上の第1、第2の実施形態のように、凸 2A、2Bや、20A、20Bを形成すると、1枚の0.3mm厚 アルミニウム製の板体でも0.5mm厚のアルミ ウム製の板体と同程度以上の剛性を発揮す ことができる。従って、ヒートインシュレ タ1において、ビードを十分突出させること できない場合や、ビードを板面全体には形 できない場合にも、凸部2A、2Bや、20A、20Bを 形成することによって、ヒートインシュレー タ1の板厚を厚くすることなく、必要な剛性 確保することができ、重量の増大とコスト ップを避けることができる。特に、凸部同 の間に平板部が直線状に残らないようにす と、力学的な方向性が無くなり、剛性を大 く向上させることができる。また、平板部2C や20Cに形成される凸部2Bや20Bにより、より剛 が高められる。

 なお、前記凸部20Bは第1の実施形態と同様 に、下の板体が上の板体に張り出した状態で 接合したものであり、例えば丸型ポンチ部が ダイ部となる円筒溝へ両板体を押し込み、更 なる加圧により下の板体が上の板体に張り出 した状態でインターロックを形成する。これ により、2枚の板体がこの凸部20B部分で接合 れることとなり、前記凸部20Bはその上端周 部が上方へ突出するように形成され、剛性 図られる。

 また2枚の板体の異厚積層により、特に断 熱性や耐振性に優れるヒートインシュレータ 1を提供することができる。なお、以上の実 形態によれば、平板部2C(又は20C)を含めた前 凸部2B(又は20B)の占める面積比率は凸部2A(又 は20A)の半分であって、全体の1/3面積であり この凸部2B(又は20B)の占める面積比率を下げ ことによって、より剛性を高めることがで る。

 以上の第1及び第2の実施形態は、2枚の板体 積層によりヒートインシュレータ1を作製し たが、このような二層構造ではなく、四層構 造、三層構造でもよい。初めに、図7に基づ て、第3の実施形態である四層構造について 明すると、アルミニウム製の厚さ0.35mmの板 10Aの裏面(内側面)に接着剤としての無機バ ンダー31を厚さ0.05mm塗布し、更にこの無機バ インダー31が塗布された板体10Aの裏面(内側面 )に熱伝導性が低い(断熱性能に優れる)無機粉 末32を厚さ0.1mm付着させる。この無機粉末32は 、断熱性に優れ、軽量、低密度(密度が0.03g/cm 3 以上~0.1cm 3 )、不燃性を有する、例えば粒径が100μm以下 シリカ粉末(シリカ微粒子)を使用するが、そ の他の無機粉末でもよい。前記無機バインダ ー31は、本実施形態では、特に耐熱性の塗膜 形成できる、例えば粒径が100nm以下のシリ 微粒子の水スラリーを使用する。

 そして、一方の板体10Aを以上のように処 し、この一方の板体10Aとアルミニウム製の さ0.35mmの他方の板体10Bとをプレス金型装置 合わせて少しずつ順送しながら平面視が正 角形を呈して対角を形成する頂点を通る縦 面が円弧状を呈するか又は平面視が円形呈 て縦断面が円弧状を呈する凸部33A、円筒状 凸部33Bをプレス成形する。そして、このプ ス金型装置内における下流位置において、 型ポンチ部がダイ部となる円筒溝へ板体10A 10Bを押し込み、更なる加圧により下の板体1 0Bが上の板体10Aに張り出した状態でインター ックを形成する。これにより、2枚の板体10A 、10Bがこの凸部33B部分で接合されることとな り、前記凸部33Bはその上端周縁部33BBが上方 突出するように形成され、剛性が図られる

 この第3の実施形態の凸部33A、33Bは、第1 び第2の実施形態の凸部2A、2Bや、20A、20Bと同 様な配列パターン及びサイズで2枚の板体10A 10Bに形成される。また平板部33Cも、第1及び 2の実施形態の2C、20Cと同様な配列パターン びサイズで2枚の板体10A、10Bに形成される。

 このように、2枚の板体10A、10Bの間に熱伝 導性に低い材料を介在させることにより、更 に断熱性や耐振性に優れたヒートインシュレ ータ1を提供することができる。理論計算値 よれば、熱源の温度が400℃の場合に、この ートインシュレータ1の表面温度が約26℃程 となり、かなりの断熱性能を発揮する。

 また、次に第4の実施形態について説明する が、この第4の実施形態は、上述の第3の実施 態における無機粉末32に代えて、熱伝導性 低い(断熱性能に優れる)粒径が20μm以上~75μm 下の粒状の中空セラミックビーズを使用す 形態である。この中空セラミックビーズは 断熱性に優れ、中空で軽量(密度が0.25g/cm 3 以上~0.42cm 3 以下)、耐熱性(融点が1600℃)を有する。

 初めに、無機バインダー31が塗布された 体10Aの裏面(内側面)に熱伝導性が低い粒状の 中空セラミックビーズ34を厚さ0.1mm付着させ この一方の板体10Aと他方の板体10Bとをプレ 金型装置で合わせて少しずつ順送しながら 記両凸部33A、33Bをプレス成形し、このプレ 金型装置内における下流位置において、丸 ポンチ部がダイ部となる円筒溝へ板体10A、10 Bを押し込み、更なる加圧により下の板体10B 上の板体10Aに張り出した状態でインターロ クを形成する。これにより、2枚の板体10A、1 0Bがこの凸部33B部分で接合され、前記凸部33B その上端周縁部33BBが上方へ突出するように 形成され、剛性が図られる。

 このようにして作製された第4の実施形態 のヒートインシュレータ1の表面温度は、理 計算値によれば、熱源の温度が400℃の場合 、約52℃程度となり、かなりの断熱性能を発 揮する。

 次に、第3及び第4の実施形態での無機粉 32、中空セラミックビーズ34に代えて熱伝導 が低くて(断熱性能に優れ)、接着性及び耐 性に優れた厚さ0.025mmのポリイミドフイルム 使用する第5の実施形態について、以下説明 する。この第5の実施形態は、無機粉末や中 セラミックビーズを使用しない。即ち、こ 一方の板体10Aと他方の板体10Bとの間に前記 リイミドフイルムを介在させた状態でプレ 金型装置で合わせて少しずつ順送しながら 記両凸部33A、33Bをプレス成形し、このプレ 金型装置内における下流位置において、丸 ポンチ部がダイ部となる円筒溝へ板体10A、10 Bを押し込み、更なる加圧により下の板体10B 上の板体10Aに張り出した状態でインターロ クを形成する。これにより、2枚の板体10A、1 0Bがこの凸部33B部分で接合され、前記凸部33B その上端周縁部33BBが上方へ突出するように 形成され、剛性が図られる。

 このようにして作製された第5の実施形態 のヒートインシュレータ1の表面温度は、理 計算値によれば、熱源の温度が400℃の場合 、約158℃程度となり、かなりの断熱性能を 揮する。

 これよりも断熱性能を高めた第6の実施形 態では、厚さ0.125mmのポリイミドフイルムを 用してヒートインシュレータ1を作製したが このヒートインシュレータ1の表面温度は、 理論計算値によれば、熱源の温度が400℃の場 合に、約59℃程度となり、第5の実施形態を上 回る断熱性能を発揮する。

 なお、以上のような二層以上の構造とす ヒートインシュレータ1ではなく、アルミニ ウム製の厚さ0.35mmの板体による単層構造では 、ヒートインシュレータ1の表面温度は、理 計算値によれば、熱源の温度が400℃の場合 、約394℃程度であり、またアルミニウム製 厚さ0.35mmの2枚の板体による二層構造では、 ートインシュレータ1の表面温度は、同じく 約388℃程度であり、更にアルミニウム製の厚 さ0.35mmの3枚の板体による三層構造では、ヒ トインシュレータ1の表面温度は、同じく約3 86℃程度であり、断熱性能が劣る。

 なお、以上の実施形態によれば、一対の 体に2種類の凸部を形成して、少なくとも1 種類の凸部を接合したものであるが、3種類 上の凸部を形成してもよく、また以上の実 形態で説明した凸部の形状、大きさ、配列 ターン等に限らず、種々の形態が考えられ 特に接合する凸部の配置(位置)や個数も適 選定することにより、所期の目的が遂げら る。

 なお、以上の全ての実施形態においては、 レス金型装置によるプレス成形で2種類の
凸部を形成すると共に少なくとも一の種類の 凸部を接合するようにしたが、これに限らず 、表面に凹凸が形成された一対のローラー間 に板体を通過させながらロール加工で一方の 凸部2A、20A、33Aを形成した後、プレス加工で 方の凸部2B、20B、33Bを形成すると共に同時 2枚の板体1A、1B、10A、10Bの各凸部2B、20B、33B 士を接合するようにしてもよいし、更には ール加工で一方の凸部2A、20A、33Aと他方の 部2B、20B、33Bを形成すると共に同時に2枚の 体1A、1B、10A、10Bの各凸部2B、20B、33B同士を ール下降で接合するようにしてもよい
 また、他方の凸部2B、20B、33Bの接合に代え 、2枚の板体1A、1B、10A、10Bをスポット溶接や スポットFSW(摩擦攪拌接合)、その他の接合手 により接合してもよい。

 なお、自動車のホィールエプロン、トウ ード、カウルパネルなどにあっては、振動 制性能や遮音性能などに優れる複合材が求 られるが、板体10Aと10Bとの間に振動抑制性 や遮音性能などを高める目的に応じた、例 ばフィルム状の合成樹脂材料、ゴム、金属 などを介在させて、凸部を形成すると共に2 枚の板体10A、10Bを接合することにより、適切 な複合材を提供することができる。更には、 自動車以外、例えば航空機、船舶などの部品 にも適用できる複合材を提供することができ る。

 以上本発明の実施態様について説明した 、上述の説明に基づいて当業者にとって種 の代替例、修正又は変形が可能であり、本 明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種 の代替例、修正又は変形を包含するもので る。

 断熱性、耐振性、振動抑制性能や遮音性 などに優れる複合材を提供することができ 特に自動車のヒートインシュレータ、ホィ ルエプロン、トウボード、カウルパネルな や、自動車以外にも適用できる複合材に要 される用途に適用できる。