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Title:
COMPOSITE SENSOR FOR DETECTING ANGULAR VELOCITY AND ACCELERATION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/047887
Kind Code:
A1
Abstract:
A composite sensor for detecting angular velocity and acceleration is provided with an angular velocity detecting element, an acceleration detecting element, an angular velocity signal processing IC, an acceleration signal processing IC and a case. The case composed of a multilayer circuit board stores the angular velocity detecting element, the acceleration detecting element, the angular velocity signal processing IC and the acceleration signal processing IC. The case electrically connects the angular velocity detecting element and the angular velocity signal processing IC with each other and the acceleration detecting element and the acceleration signal processing IC with each other.

Inventors:
OHKOSHI HIDEO
Application Number:
PCT/JP2008/002765
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
October 02, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
OHKOSHI HIDEO
International Classes:
G01C19/56; G01C19/5628; G01P15/00; G01P15/08
Foreign References:
JP2007248328A2007-09-27
JP2003021647A2003-01-24
JP2007115964A2007-05-10
JPH11325908A1999-11-26
JP2007248328A2007-09-27
EP1085787A22001-03-21
Other References:
See also references of EP 2180291A4
Attorney, Agent or Firm:
IWAHASHI, Fumio et al. (1006 Oaza Kadoma, Kadoma-sh, Osaka 01, JP)
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Claims:
角速度を検出する角速度検出素子と、
加速度を検出する加速度検出素子と、
前記角速度検出素子の出力信号を処理する角速度信号処理ICと、
前記加速度検出素子の出力信号を処理する加速度信号処理ICと、
前記角速度検出素子、前記加速度検出素子、前記角速度信号処理ICおよび前記加速度信号処理ICを収納するケースと、を備え、
前記ケースは多層回路基板で構成され、前記ケースは前記角速度検出素子と前記角速度信号処理ICとを電気的に接続するとともに、前記加速度検出素子と前記加速度信号処理ICとを電気的に接続している、
角速度および加速度検出用複合センサ。
前記角速度信号処理ICと前記加速度信号処理ICは前記ケース内で積層されている、
請求項1記載の角速度および加速度検出用複合センサ。
前記角速度信号処理ICと前記加速度信号処理ICは、互いに接合された面にそれぞれ非機能部を有するとともに、前記非機能部が設けられた面と対向する面側にそれぞれ機能部を有し、機能部には外部接続用の電極が設けられている、
請求項2記載の角速度および加速度検出用複合センサ。
前記角速度信号処理ICと前記加速度信号処理ICのうち、下側に配置されたほうを第1IC、上側に配置されたほうを第2ICとするとき、
前記ケースは、前記第1ICを載置する載置面と、前記載置面に形成された第1ケース接続電極と、を有し、
前記第1ICは前記機能部に設けられた外部接続用の前記電極で前記第1ケース接続電極に電気的に接続された、
請求項3記載の角速度および加速度検出用複合センサ。
前記第1ICの外部接続用の前記電極と前記第1ケース接続電極は電極バンプにより電気的に接続された、
請求項4記載の角速度および加速度検出用複合センサ。
前記ケースは、前記角速度信号処理ICおよび前記加速度信号処理ICを載置する載置面と、前記載置面で積層された前記角速度信号処理ICおよび前記加速度信号処理ICと同等の高さの配線面と、前記配線面に形成された第2ケース接続電極と、を有し、
前記角速度信号処理ICと前記加速度信号処理ICのうち、下側に配置されたほうを第1IC、上側に配置されたほうを第2ICとするとき、
前記第2ICは前記機能部に設けられた外部接続用の前記電極で前記第2ケース接続電極に電気的に接続された、
請求項3記載の角速度および加速度検出用複合センサ。
前記第2ICの外部接続用の前記電極と前記第2ケース接続電極はワイヤにより電気的に接続された、
請求項6記載の角速度および加速度検出用複合センサ。
前記ケースは、前記角速度検出素子、前記加速度検出素子、前記角速度信号処理ICおよび前記加速度信号処理ICを収納した面と反対側の面に、ケース電源電極、ケースGND電極、ケース角速度出力電極、ケース加速度出力電極を有し、
前記ケース電源電極は、前記ケース内の配線を介し、前記角速度信号処理ICを介して前記角速度検出素子に接続されるともに、前記加速度信号処理ICを介して前記加速度検出素子に接続され、
前記ケースGND電極および前記ケース角速度出力電極は、前記ケース内の配線を介し、前記角速度信号処理ICを介して前記角速度検出素子にそれぞれ接続され、
前記ケース加速度出力電極は、前記ケース内の配線を介し、前記加速度信号処理ICを介して前記加速度検出素子に接続されている、
請求項1記載の角速度および加速度検出用複合センサ。
Description:
角速度および加速度検出用複合 ンサ

 本発明は、航空機・車両などの移動体の 勢制御やナビゲーションシステム等に用い れる角速度および加速度検出用複合センサ 関する。

 従来の角速度および加速度検出用複合セ サは、図8~図11に示すように構成されている 。図8、図9は従来の角速度および加速度検出 複合センサの分解斜視図と側断面図である 図10はこの角速度および加速度検出用複合 ンサにおける角速度検出素子の斜視図であ 。図11はこの角速度および加速度検出用複合 センサの斜視図である。この複合センサは、 角速度検出ユニット1と、加速度検出ユニッ 11と回路基板15とシールドケース18と保護ケ ス25と保護蓋36とを有する。

 角速度検出ユニット1は、図10に示す振動 2と、ケース3と、蓋4とにより構成されてい 。振動体2は互いに結晶軸の異なる単結晶の 水晶製の薄板を貼り合わせた音叉である。図 10に示すように、振動体2の表面および裏面に は駆動電極5が設けられ、かつ外側面および 側面には検出電極6が設けられている。

 ケース3は振動体2を内側に収納するとと に、その上面には開口部(図示せず)が設けら れている。蓋4はケース3の上面に設けられた 口部を閉塞している。図8に示すように、蓋 4には上面から下面にわたって貫通するよう 電源端子7、角速度出力端子8およびGND端子9 設けられている。電源端子7およびGND端子9の 一端は、振動体2における駆動電極5と電気的 接続されている。角速度出力端子8の一端は 、振動体2における検出電極6に電気的に接続 れている。

 加速度検出ユニット11は加速度信号処理IC (図示せず)を内蔵している。加速度検出ユニ ト11の内部には、可動電極板および固定電 板(いずれも図示せず)が設けられている。ま た加速度検出ユニット11には、電源端子12、X 加速度出力端子13A、Y軸加速度出力端子13Bお よびGND端子14が外方へ突出するように設けら ている。これらの端子の一端は上述の可動 極板および固定電極板(図示せず)に電気的 接続されている。

 角速度検出ユニット1は回路基板15の下面 固着されている。回路基板15には、上面か 下面にわたって多数の端子挿通孔16が設けら れている。角速度検出ユニット1における電 端子7、角速度出力端子8およびGND端子9は端 挿通孔16に挿通されている。また、加速度検 出ユニット11もまた回路基板15の下面に固着 れている。回路基板15の上面には、Automatic G ain Control(AGC)回路(図示せず)を構成する電子 品からなる角速度信号処理IC17が設けられて る。角速度信号処理IC17には、電源端子7、 速度出力端子8、GND端子9、電源端子12、X軸加 速度出力端子13A、Y軸加速度出力端子13Bおよ GND端子14が電気的に接続されている。

 金属製のシールドケース18は収納部18Aと 収納部18Aの開口部18Bを閉塞する蓋18Cとによ 構成されている。シールドケース18は、回路 基板15、角速度検出ユニット1および加速度検 出ユニット11を収納する。電源中継端子19、GN D中継端子20、角速度中継端子21、X軸加速度中 継端子22およびY軸加速度中継端子23はシール ケース18の内部から外部に貫通するように けられている。電源中継端子19は電源端子7 12に電気的に接続されている。GND中継端子20 GND端子9、14に電気的に接続されている。角 度中継端子21は角速度出力端子8に電気的に 続されている。X軸加速度中継端子22はX軸加 速度出力端子13Aに電気的に接続されている。 Y軸加速度中継端子23はY軸加速度出力端子13B 電気的に接続されている。

 蓋18Cの垂直部分18Dには、弾性突起24が設 られている。弾性突起24は、蓋18Cをシールド ケース18における開口部18Bの外側面に弾着さ ている。そのため収納部18Aと蓋18Cとは同電 になっている。

 樹脂製の保護ケース25は有底筒状に構成 れている。保護ケース25はシールドケース18 収納している。コネクタ部26は、保護ケー 25の側面から外方へ突出するように設けられ ている。コネクタ部26の内側には、電源コネ タ端子27、角速度コネクタ端子28、X軸加速 コネクタ端子29、Y軸加速度コネクタ端子30お よびGNDコネクタ端子31の一端が配設されてい 。これらの端子の他端は保護ケース25に埋 されている。樹脂製の保護蓋36は保護ケース 25の上面に設けられた開口部を閉塞している

 図11に示すように、保護ケース25には底面 から外底面にわたって貫通孔32が設けられて る。電源コネクタ端子27、角速度コネクタ 子28、X軸加速度コネクタ端子29およびY軸加 度コネクタ端子30、GNDコネクタ端子31の他端 、貫通孔32内に位置している。そして図9に すように、保護ケース25におけるX軸加速度 ネクタ端子29の孔(図示せず)にはX軸加速度 継端子22の他端が挿通され、両者は半田35に り電気的に接続されている。同様にY軸加速 度コネクタ端子30の孔(図示せず)にはY軸加速 中継端子23の他端が挿通され、両者は電気 に接続されている。電源コネクタ端子27の孔 (図示せず)には電源中継端子19の他端が挿通 れ、両者は電気的に接続されている。角速 コネクタ端子28の孔(図示せず)には角速度中 端子21の他端が挿通され、両者は電気的に 続されている。GNDコネクタ端子31の孔(図示 ず)にはGND中継端子20の他端が挿通され、両 は電気的に接続している。このような角速 および加速度検出用複合センサは例えば特 文献1に開示されている。

 次に、以上のように構成された従来の角 度および加速度検出用複合センサの動作を 明する。まず、外部に設けられた電源(図示 せず)による直流電圧を、電源コネクタ端子27 、電源中継端子19を介して角速度信号処理IC17 に供給して交流電圧に変換する。そして、電 源端子7を介してこの交流電圧を角速度検出 ニット1の振動体2の駆動電極5に印加する。 た、駆動電極5をGNDコネクタ端子31、GND中継 子20、GND端子9を介して接地する。このよう 電気的接続により振動体2が屈曲振動する。

 この状態において、振動体2の長手方向の 中心軸周りに角速度ωで角速度検出ユニット1 が回転すると、振動体2にF=2mv×ωのコリオリ が発生する。ここでmは振動体2の音叉状腕部 の質量、vは屈曲運動の速度である。このコ オリ力により検出電極6に発生する電荷は出 信号を生じる。この出力信号は角速度出力 子8を介して回路基板15における角速度信号 理IC17に送られる。角速度信号処理IC17はこ 出力信号を出力電圧に変換する。この出力 圧はさらに角速度中継端子21および角速度コ ネクタ端子28を介して、外部のコンピュータ( 図示せず)に入力される。コンピュータはこ 出力電圧を基に、角速度を検出する。

 また、加速度検出ユニット11における可 電極板(図示せず)および固定電極板(図示せ )に電源コネクタ端子27、電源中継端子19およ び電源端子7を介して5Vを印加する。この状態 において、加速度検出ユニット11の平面に水 な方向であるX軸方向およびY軸方向に加速 が加わると、可動電極板が移動する。この 動により、可動電極板と固定電極板との間 設けられたコンデンサ(図示せず)の容量が変 化する。そして、加速度検出ユニット11は内 でこの容量の変化を出力電圧に変換する。 して、X軸方向の加速度に対応する出力電圧 はX軸加速度出力端子13A、X軸加速度中継端子2 2およびX軸加速度コネクタ端子29を介して前 のコンピュータ(図示せず)に入力される。コ ンピュータはこの出力電圧を基に、X軸方向 加速度を検出する。同様に、Y軸方向の加速 に対応する出力電圧はY軸加速度出力端子13B 、Y軸加速度中継端子23およびY軸加速度コネ タ端子30を介して同じコンピュータに入力さ れる。コンピュータはこの出力電圧を基に、 Y軸方向の加速度を検出する。そして、この ンピュータは、車体に加わる角速度、X軸方 の加速度およびY軸方向の加速度を解析する ことにより、車体の挙動を分析する。

 この構成では、シールドケース18の内側に 回路基板15が設けられるとともに、回路基板 15の上面に角速度信号処理IC17が設けられてい る。さらに回路基板15の下面に、加速度信号 理IC(図示せず)を内蔵した加速度検出ユニッ ト11が設けられている。そのため、角速度お び加速度検出用複合センサが大型である。

特開2003-4450号公報

 本発明は小型化された角速度および加速 検出用複合センサである。角速度および加 度検出用複合センサは角速度を検出する角 度検出素子と、加速度を検出する加速度検 素子と、角速度信号処理ICと、加速度信号 理ICと、ケースと、を有する。角速度信号処 理ICは角速度検出素子の出力信号を処理する 加速度信号処理ICは加速度検出素子の出力 号を処理する。多層回路基板で構成された ースは、角速度検出素子、加速度検出素子 角速度信号処理ICおよび加速度信号処理ICを 納する。ケースは角速度検出素子と角速度 号処理ICを電気的に接続するとともに、加 度検出素子と加速度信号処理ICを電気的に接 続している。このようなケースを用いること によって配線用の回路基板が不要になり、角 速度および加速度検出用複合センサを小型化 することができる。

図1は本発明の実施の形態における角速 度および加速度検出用複合センサの分解斜視 図である。 図2は図1に示す角速度および加速度検 用複合センサを裏側から見た斜視図である 図3は図1に示す角速度および加速度検 用複合センサにおける角速度検出素子の斜 図である。 図4は図1に示す角速度および加速度検 用複合センサの角速度検出素子における第1 腕部の断面図である。 図5は図1に示す角速度および加速度検 用複合センサのケースにおける角速度信号 理ICおよび加速度信号処理ICの近傍の側断面 である。 図6は図1に示す角速度および加速度検 用複合センサのケースの下面図である。 図7Aは図1に示す角速度および加速度検 出用複合センサにおける角速度検出素子の組 立手順を示す斜視図である。 図7Bは図7Aに続く、角速度検出素子の 立手順を示す斜視図である。 図7Cは図7Bに続く、角速度検出素子の 立手順を示す斜視図である。 図7Dは図7Cに続く、角速度検出素子の 立手順を示す斜視図である。 図7Eは図7Dに続く、角速度検出素子の 立手順を示す斜視図である。 図7Fは図7Eに続く、角速度検出素子の 立手順を示す斜視図である。 図8は従来の角速度および加速度検出用 複合センサの分解斜視図である。 図9は図8に示す角速度および加速度検 用複合センサの側断面図である。 図10は図8に示す角速度および加速度検 出用複合センサにおける振動体の斜視図であ る。 図11は図8に示す角速度および加速度検 出用複合センサの斜視図である。

符号の説明

41  角速度検出素子
41A  第1の腕部
41B  第2の腕部
41C  接続部
42  基材
43  共通GND電極
44  圧電層
45  第1の駆動電極
45A  形成途上電極
46  第2の駆動電極
47  検出電極
48  モニター電極
49  GND電極
50  加速度検出素子
51  ケース
51A  蓋
52A  ケース電源電極
52B  ケースGND電極
52C  ケース角速度出力電極
52D  ケース加速度出力電極
52E  コンデンサ電極
52F  側壁
52G  金属枠
52L  載置面
52U  配線面
53A,53B  ケース接続電極
53C  段差部
54  角速度信号処理IC
55,63  機能部
56,64  IC電極
57,61  非機能部
58  電極バンプ
59  アンダーフィル
60  加速度信号処理IC
62  接着剤
65  ワイヤ
66  コンデンサ
67  収納部
68  端子
69  載置部
70  先端部
71  電極用凹部
72  電源電極
73  GND電極
74  角速度出力電極
75  加速度出力電極
76  固定用電極
77  凹部
78  カバー
79  係止爪
81  GND電位接続部

 図1、図2は本発明の実施の形態における 速度および加速度検出用複合センサの分解 視図と斜視図である。図3はこの角速度およ 加速度検出用複合センサにおける角速度検 素子の斜視図である。図4はこの角速度検出 素子における第1の腕部の側断面図である。 5はこの角速度および加速度検出用複合セン のケースにおける角速度信号処理ICおよび 速度信号処理ICの近傍の側断面図である。図 6はこのケースの下面図である。この複合セ サは角速度検出素子41と、加速度検出素子50 、角速度信号処理IC54と、加速度信号処理IC6 0と、ケース51と、コンデンサ66と、収納部67 、載置部69と、カバー78とを有する。

 音叉形状の角速度検出素子41は図3に示す うに、第1の腕部41Aと、第2の腕部41Bと、接 部41Cにより構成されている。接続部41Cは第1 腕部41Aの一端と第2の腕部41Bの一端とを接続 している。また図3、図4に示すように、角速 検出素子41は基材42と、共通GND電極43と、圧 層44と、一対の第1の駆動電極45と、一対の 2の駆動電極46とを有する。

 基材42はシリコン(Si)で構成されている。 通GND電極43は白金(Pt)とチタン(Ti)の合金薄膜 からなり、基材42の上面の全面にわたって設 られている。圧電層44はチタン酸ジルコン 鉛(PZT)薄膜からなり、共通GND電極43の上面に けられている。第1の駆動電極45は、角速度 出素子41の上面の略中央の内側に位置する うに、圧電層44の上面に設けられている。第 2の駆動電極46は角速度検出素子41の略中央で 1の駆動電極45より外側に位置して圧電層44 上面に設けられている。

 さらに、角速度検出素子41の上面の、第1 駆動電極45より先端側には、圧電層44の上面 に一対の検出電極47が設けられている。一方 第1の駆動電極45より根元側は、圧電層44の 面にモニター電極48が設けられている。さら に、接続部41Cにおいて圧電層44の表面にGND電 49が設けられている。

 加速度検出素子50は、印加された加速度 電気信号に変換する。加速度検出素子50の一 例やその動作原理は例えば米国特許第6829937 明細書に開示されている。

 ケース51は、図5に示すように、内底面か 外底面にわたってセラミックと配線用導体 層構造からなる多層回路基板で構成されて る。ケース51は角速度検出素子41、加速度検 出素子50、角速度信号処理IC54および加速度信 号処理IC60を収納している。

 ケース51の最も低い内底面である載置面52 Lには、第1ケース接続電極である複数のケー 接続電極53Aが設けられている。また、載置 52Lより高い位置である配線面52Uには第2ケー ス接続電極であるケース接続電極53Bが設けら れている。なおケース51の内部における配線 省略している。

 図1に示すように、ケース51の内側には段 部53Cが設けられている。蓋51Aはケース51に ける開口部を閉塞している。角速度検出素 41における接続部41Cの下面は段差部53Cの上面 に固着されている。なお図示しないが、ケー ス51の配線面52U上には後述するケース接続電 53Bと同様の電極が複数設けられている。第1 の駆動電極45、第2の駆動電極46、検出電極47 モニター電極48およびGND電極49は、配線面52U の電極とワイヤ65を介してワイヤボンディ グにより電気的に接続されている。

 角速度信号処理IC54の底面には機能部55が けられ、機能部55にはケース接続電極53Aと 向するように複数のIC電極56が設けられてい 。また、角速度信号処理IC54の上面には非機 能部57が設けられている。電極バンプ58は角 度信号処理IC54におけるIC電極56と、ケース51 おけるケース接続電極53Aとを電気的に接続 ている。アンダーフィル59は角速度信号処 IC54におけるIC電極56を除く全面にわたって設 けられている。アンダーフィル59は、角速度 号処理IC54をケース51の内底面(載置面52L)に 着している。

 加速度信号処理IC60の下面には非機能部61 設けられている。非機能部61は、角速度信 処理IC54における非機能部57と接着剤62により 接続されている。すなわち、角速度信号処理 IC54と加速度信号処理IC60はケース51内で積層 れている。そのため、角速度および加速度 出用複合センサが小型化できる。

 加速度信号処理IC60の上面には機能部63が けられている。機能部63には加速度信号処 IC60の上面と略同一面上に位置してIC電極64が 設けられている。IC電極64はケース51に設けら れたケース接続電極53Bとワイヤ65により電気 に接続されている。

 すなわち、角速度信号処理IC54と加速度信 号処理IC60は、互いに接合された面にそれぞ 非機能部57、61を有する。また非機能部57、61 が設けられた面と対向する面側にそれぞれ機 能部55、63を有する。機能部55には外部接続用 の電極であるIC電極56が設けられ、機能部63に は外部接続用の電極であるIC電極64が設けら ている。したがって機能部55に設けられたIC 極56をケース接続電極53Aに直接に、あるい 電極バンプ58を用いて必要最小限の距離で電 気的に接続することができる。その結果、角 速度および加速度検出用複合センサが小型化 できる。また電極バンプ58を用いることによ 、IC電極56とケース接続電極53Aとを容易に電 気的に接続することができる。

 そして角速度信号処理IC54の機能部55は、 ース51におけるケース接続電極53Aに直接に 気的に接続されている。これにより、回路 板が不要となるため、角速度および加速度 出用複合センサを小型化することができる

 また加速度信号処理IC60の上面と略同一面 上に位置してケース51にケース接続電極53Bが けられている。すなわち、配線面52Uは、載 面52Lで積層された角速度信号処理IC54と加速 度信号処理IC60の合計の高さと同等の高さに 置する。そしてケース接続電極53Bは配線面52 Uに形成されている。IC電極64は加速度信号処 IC60の上面に設けられている。そしてケース 接続電極53BとIC電極64とがワイヤ65により電気 的に接続されている。この構造により、角速 度信号処理IC54に影響されずに、IC電極64をケ ス接続電極53Bに電気的に接続することがで る。

 また図6に示すように、ケース51の外底面 はケース電源電極52A、ケースGND電極52B、ケ ス角速度出力電極52C、ケース加速度出力電 52D、およびコンデンサ電極52Eが一体に設け れている。図示していないがケース51内に 内層電極やスルーホール電極が形成されて る。これらにより配線面52U上に設けられた ース接続電極53Bやそれと同様の電極と、電 52A~52Eとが接続されている。

 ケース51の内層の詳細な接続構造の説明 省略する。この接続構造によってケース電 電極52Aは角速度信号処理IC54を介して角速度 出素子41の第1の駆動電極45と第2の駆動電極4 6とに接続されている。またケース電源電極52 Aは加速度信号処理IC60を介して加速度検出素 50に電気的に接続されている。またケースGN D電極52Bは角速度信号処理IC54を介して角速度 出素子41のGND電極49に電気的に接続されてい る。ケース角速度出力電極52Cは角速度信号処 理IC54を介して角速度検出素子41の検出電極47 電気的に接続されている。ケース加速度出 電極52Dは加速度信号処理IC60を介して加速度 検出素子50に電気的に接続されている。すな ち、ケース51は角速度検出素子41と角速度信 号処理IC54とを電気的に接続するとともに、 速度検出素子50と加速度信号処理IC60とを電 的に接続している。

 コンデンサ66はコンデンサ電極52Eに実装 れている。コンデンサ66はノイズ除去のため に用いられる。樹脂製の収納部67は、垂直の 向が角速度の検知軸と平行になるように、 速度の被測定物である相手側基板(図示せず )に接合される。収納部67にはケース51が収納 れる。収納部67には、ケース51におけるケー ス電源電極52A、ケースGND電極52B、ケース角速 度出力電極52C、ケース加速度出力電極52Dと電 気的に接続される少なくとも4つの端子68が一 体に埋設されている。

 載置部69は収納部67の略中央に位置して前 述した角速度の検知軸と略平行に設けられ、 ケース51を載置している。載置部69には端子68 が埋設され、載置部69から端子68の先端部70が 露出している。載置部69にケース51を載置す ことにより、ケース51における電極52A~52Dが 置部69における端子68の先端部70に電気的に 続される。

 端子68の先端部70はケース51とも機械的に 続されている。具体的には電極52A~52Dとそれ ぞれの端子68はクリーム半田により接続され 。そのため、ケース51は収納部67に他端が一 体に埋設された端子68により周囲から支持さ ている。また、収納部67の外底面には、図2 示すように、8つの電極用凹部71が設けられ いる。収納部67に一体に埋設された端子68の 他端側の先端部は電極用凹部71に露出してい 。このようにして、電源電極72、GND電極73、 角速度出力電極74、加速度出力電極75が設け れている。またこれ以外に4つの固定用電極7 6が設けられていてもよい。さらに、収納部67 の外底面には3つの凹部77が設けられている。

 金属製のカバー78には、図1に示すように 開口部側に3つの係止爪79を有する。係止爪7 9を図2に示す収納部67における凹部77でかしめ 固定することにより、GND電位接続部81が収納 67の外底面に設けられている。

 以上のように構成された角速度および加 度検出用複合センサの組立方法を、図7A~図7 Fを参照して説明する。

 まず、図7Aに示すように、Siからなる基材 42を予め準備する。そして図7Bに示すように 基材42の上面にPtとTiの合金薄膜からなる共 GND電極43を蒸着により形成する。その後、図 7Cに示すように、共通GND電極43の上面にPZT薄 からなる圧電層44を蒸着により形成する。

 次に、図7Dに示すように、圧電層44の上面 にTiとAuの合金薄膜からなる形成途上電極45A 蒸着により形成する。その後、図7Eに示すよ うに、所定の形状になるように、共通GND電極 43、圧電層44および形成途上電極45Aの不要な 所を除去する。これにより圧電層44の上面に 図3に示す第1の駆動電極45、第2の駆動電極46 検出電極47、モニター電極48およびGND電極49 形成する。

 次に、共通GND電極43に電圧を印加すると もに、第1の駆動電極45、第2の駆動電極46、 出電極47、モニター電極48およびGND電極49を 地することにより、圧電層44を分極する。次 に、基材42における不要な箇所を除去するこ により、図7Fに示すように、個片の角速度 出素子41を形成する。

 一方、セラミックからなる絶縁体(図示せ ず)と配線用導体(図示せず)とからなる多層回 路基板で構成したケース51を用意する。ケー 51の上面には、載置面52L、配線面52U、段差 53Cを設けておく。また金(Au)からなるケース 続電極53A、ケース接続電極53Bをそれぞれ載 面52Lと配線面52Uに形成する。さらに、図6に 示すようにケース51の下面に銀(Ag)からなる電 極52A~52Eを形成する。

 次に、図1に示すように、ケース51の上面 外周にわたってセラミックからなる側壁52G 形成する。その後、側壁52Gの上面にコバー からなる金属枠52Fを固着する。

 次に、ケース51におけるケース接続電極53 Aの上面に、電極バンプ58を載置する。その後 、電極バンプ58の上面に角速度信号処理IC54に おけるIC電極56が位置するように、角速度信 処理IC54を載置面52L上に載置する。

 次に、図5に示すように、ケース51と角速 信号処理IC54との間に、アンダーフィル59を 入する。その後、約175℃にて約90分加熱し アンダーフィル59を硬化させて、ケース51の 面に、角速度信号処理IC54を圧接するように 固着する。

 このようにケース51の内底面(載置面52L)に 設けられたケース接続電極53Aと角速度信号処 理IC54の外底面に設けられたIC電極64とは、電 バンプ58により電気的に接続されている。 のため、小型で、かつ容易に角速度信号処 IC54をケース接続電極53Aに直接に電気的に接 することができる。

 次に、角速度信号処理IC54における非機能 部57の上面に接着剤62を塗布する。その後、 機能部61が非機能部57に当接するように、加 度信号処理IC60を角速度信号処理IC54の上に 置する。そして接着剤62を硬化させることに より、角速度信号処理IC54の上面に加速度信 処理IC60を固着する。

 次に、ケース51におけるケース接続電極53 Bと、加速度信号処理IC60におけるIC電極64とを ワイヤ65を介して、ワイヤボンディングによ 電気的に接続する。次に、コンデンサ66を ース51におけるコンデンサ電極52Eにはんだ付 けする。

 次に、角速度検出素子41における接続部41 Cの下面をケース51の段差部53Cの上面に固着す る。その後、角速度検出素子41の上面に形成 れた第1の駆動電極45、第2の駆動電極46、検 電極47、モニター電極48およびGND電極49と、 ース51の配線面52U上に設けられた各電極と ワイヤボンディングにより電気的に接続す 。次に、ケース51の開口部に、金属製の蓋51A をシーム溶接により窒素雰囲気中で固着する 。

 次に、予め折り曲げることにより屈曲部 設けた8つの端子68を成形金型(図示せず)に 置する。その後、この成形金型に溶融して る樹脂を流し込み、端子68の一端側を埋設す る載置部69を形成する。この際、端子68の先 部70が載置部69から露出するようにする。こ 状態の載置部69に対し、端子68の先端部70と 対側の他端が埋設するようにして収納部67 形成する。この際、収納部67における外底面 には電極用凹部71および凹部77を形成する。 た、電極用凹部71から端子68における他端側 先端部が露出するようにする。

 次に、載置部69にケース51を載置した後、 載置部69における裏面側から端子68の先端部70 と電極52A~52Dとをはんだ付けする。すなわち 端子68と電極52A~52Dとを電気的に接続する。

 次に、電極用凹部71に位置している、端 68における他端側の先端部を折り曲げて、図 2に示すように収納部67の外底面に電源電極72 GND電極73、角速度出力電極74、加速度出力電 極75および4つの固定用電極76を形成する。

 最後に、カバー78を収納部67にかぶせた後 、係止爪79を収納部67の外底面に設けられた 部77にそれぞれ位置させてかしめ固定する。 このようにしてGND電位接続部81を収納部67の 底面に形成する。

 以上のように構成された角速度および加 度検出用複合センサの動作を説明する。ま 、角速度検出素子41における第1の腕部41Aお び第1の腕部41Aに設けられた第1の駆動電極45 に正電圧を印加する。一方、第2の駆動電極46 に負電圧を印加する。すると、第1の駆動電 45の下側に位置する圧電層44が伸びるととも 、第2の駆動電極46の下側に位置する圧電層4 4が縮む。そのため、角速度検出素子41におけ る第1の腕部41Aおよび第2の腕部41Bが外側に向 って開く。

 次に、第1の駆動電極45に負電圧を印加す とともに、第2の駆動電極46に正電圧を印加 る。すると、第1の駆動電極45の下側に位置 る圧電層44が縮むとともに、第2の駆動電極4 6の下側に位置する圧電層44が伸びる。そのた め、第1の腕部41Aおよび第2の腕部41Bが内側に かって閉じる。

 すなわち、角速度検出素子41における第1 駆動電極45および第2の駆動電極46に交流電 を印加すると、第1の腕部41Aおよび第2の腕部 41Bは面内方向の固有振動数で速度Vの屈曲運 をする。なお角速度信号処理IC54は、モニタ 電極48から発生する出力信号が一定になる うに、第1の駆動電極45および第2の駆動電極4 6に印加する電圧を調整している。すなわち 速度信号処理IC54は角速度検出素子41の屈曲 動の振幅を制御している。

 次に第1の腕部41Aおよび第2の腕部41Bが固 振動数で屈曲運動している状態において、 速度検出素子41に角速度が作用する場合の動 作を説明する。この状態で角速度検出素子41 長手方向の中心軸(検知軸)周りに角速度ωで 回転すると、角速度検出素子41における第1の 腕部41Aおよび第2の腕部41BのアームにF=2mV×ω コリオリ力が発生する。ここでmは第1の腕部 41Aまたは第2の腕部41Bの質量である。

 このコリオリ力により、検出電極47の下 に位置する圧電層44に電荷が発生する。この 電荷からなる出力信号は検出電極47、ケース5 1の内層電極等、ケース接続電極53A、電極バ プ58およびIC電極64を介して角速度信号処理IC 54に入力される。角速度信号処理IC54はこの信 号を波形処理する。処理後の信号は、ケース 接続電極53A、ケース51の内層電極等、ケース 速度出力電極52C、端子68、角速度出力電極74 を介して、外部のコンピュータ(図示せず)に 力される。コンピュータはこの信号を基に 速度を検出(算出)する。

 また、角速度および加速度検出用複合セ サに加速度が加わると、加速度に応じて、 速度検出素子50に出力信号が発生する。こ 出力信号はケース51の内層電極等、ケース接 続電極53B、ワイヤ65およびIC電極64を介して加 速度信号処理IC60に入力される。加速度信号 理IC60はこの信号を処理した後、ワイヤ65、 ース接続電極53B、ケース51の内層電極等、ケ ース加速度出力電極52D、端子68および加速度 力電極75を介して前述のコンピュータに入 される。コンピュータはこの信号を基に加 度を検出(算出)する。

 なお以上の説明では、ケース51の載置面52 Lに角速度信号処理IC54を載置し、その上に加 度信号処理IC60を載置している。しかしなが ら外部接続用の電極構成がこの2つのICで逆に なっていれば、加速度信号処理IC60が下に、 速度信号処理IC54が上になるように積層して よい。すなわち、角速度信号処理IC54と加速 度信号処理IC60のうち、下側に配置されたほ を第1IC、上側に配置されたほうを第2ICとす 。このときケース51は、第1ICを載置する載置 面51Lと、載置面51Lに形成された第1ケース接 電極であるケース接続電極53Aを有する。そ て、第1ICは機能部に設けられた外部接続用 電極でケース接続電極53Aに電気的に接続さ ている。

 またケース51は、載置面51Lで積層された 速度信号処理IC54および加速度信号処理IC60と 同等の高さの配線面51Uと、配線面51Uに形成さ れた第2ケース接続電極であるケース接続電 53Bを有する。そして第2ICは機能部に設けら た外部接続用の電極でケース接続電極53に電 気的に接続されている。

 本発明の角速度および加速度検出用複合 ンサは小型である。そのため、特に航空機 車両などの移動体の姿勢制御やナビゲーシ ンシステム等に用いられる角速度および加 度検出用複合センサとして有用である。