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Patent Searching and Data


Title:
COMPOSITION HAVING ANTIOXIDATIVE ACTIVITY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149688
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide: a composition having an excellent antioxidative activity; a food or beverage utilizing the composition; and a method for producing the composition. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] Disclosed are: a composition comprising a processed product of a plant belonging to Cistache Tsubulosa (so-called "Kanka") and a processed product of a plant belonging to Withania sominifera (so-called "Ashwagandha"), wherein the composition may further comprise a processed product of a plant belonging to Panax ginseng and/or a processed product of a plant belonging to Lepidium meyanii; a food or beverage produced by using the composition; a method for producing the composition; and a method for increasing the antioxidative activity of a plant belonging to Cistache Tsubulosa.

Inventors:
YAMAMOTO NAOKO (JP)
ANDO CHIHO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059516
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
May 23, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOBAYASHI PHARMA (JP)
YAMAMOTO NAOKO (JP)
ANDO CHIHO (JP)
International Classes:
A61K36/81; A23L1/30; A23L2/00; A61K8/97; A61K36/18; A61K36/64; A61P3/10; A61P9/10; A61P17/18; A61P29/00; A61P39/06; A61Q19/00
Domestic Patent References:
WO2000067768A12000-11-16
WO2005082392A12005-09-09
Foreign References:
CN1943545A2007-04-11
JP2002104924A2002-04-10
JPS61115013A1986-06-02
JP2006327976A2006-12-07
JP2005306754A2005-11-04
Other References:
MURAOKA O.: "Silk Road no Chojushoku Cistanche Tubulosa no Kino ni Tsuite", NEW FOOD INDUSTRY, vol. 48, no. 9, 2006, pages 7 - 11
TRIPATHI A.K. ET AL.: "Ashwagandha (Withania, somnifera Dunal (Solanaceae)): A status report", JOURNAL OF MEDICINAL AND AROMATIC PLANT SCIENCES, vol. 18, no. 1, 1996, pages 46 - 62, XP008068810
NAGASE & CO., LTD.: "Sapurigado 'Vital Up' Shinhatsubai", 16 July 2001 (2001-07-16), pages 1 - 5, Retrieved from the Internet
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Claims:
アシュワガンダ加工物及びカンカ加工物を含有する組成物。
前記加工物が粉砕物、乾燥物及び溶媒抽出物からなる群より選択されるいずれか1種である請求項1に記載の組成物。
カンカ加工物100重量部に対して、アシュワガンダ加工物3重量部以上含有する請求項1又は2に記載の組成物。
さらに高麗人参加工物及び/又はマカ加工物を含有する請求項1~3のいずれかに記載の組成物。
経口用組成物である請求項1~4のいずれかに記載の組成物。
飲食品の形態である請求項1~5のいずれかに記載の組成物。
カンカ加工物にアシュワガンダ加工物を配合することを特徴とする、カンカの抗酸化力増強方法。
Description:
抗酸化作用を有する組成物

 本発明は、アシュワガンダ加工物及びカ カ加工物を含有する組成物に関する。

 生体が呼吸することによって取り込まれた 素のうち、1~2%ほどが体内で活性酸素となる ことが知られている。また、活性酸素を発生 させる原因は、呼吸以外にも喫煙、ストレス 、紫外線、排気ガス等が知られている。また 、農薬、ダイオキシン、薬剤などを経口摂取 することによっても発生するといわれている 。体内で過剰に発生した活性酸素は、細胞や 組織を傷害し(酸化ストレス)、動脈硬化、炎 反応、糖尿病等の様々な疾患の原因となる 生体は、通常、このような活性酸素の有害 応を防御するために抗酸活性を有する物質( 抗酸化物質)を有するが、抗酸化活性は年齢 ストレスによって大きく影響を受け、著し 活性が低下することがある。そのため、近 では、抗酸化活性の向上を目的として、抗 化作用を有するサプリメント、飲料等の開 が盛んに行われている(例えば、特許文献1等 )。この様な背景から、さらに優れた抗酸化 用を有する飲食品等の開発が望まれている

特開平6-9417

 本発明は、優れた抗酸化作用を有する組 物、該組成物を用いた飲食品、及び該組成 の製造方法、ならびに抗酸化力増強方法を 供することを主な目的とする。

 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭 検討を行った。従来、カンカ及びアシュワ ンダは抗酸化作用を有することが知られて たが、本発明者らは、カンカ加工物とアシ ワガンダ加工物を組み合わせて用いること よって、各加工物を単独で使用したときよ も抗酸化作用が向上することを見出した。 た、本発明者らは、アシュワガンダ加工物 びカンカ加工物に加え、高麗人参加工物、 カ加工物を配合することによってさらに優 た抗酸化作用が奏されることを確認した。 発明は、このような知見に基づき、さらに 究を重ねた結果、完成されたものである。

 即ち、本発明は、下記に掲げる発明を提供 る:
項1.アシュワガンダ加工物及びカンカ加工物 含有する組成物。
項2.前記加工物が粉砕物、乾燥物及び溶媒抽 物からなる群より選択されるいずれか1種で ある項1に記載の組成物。
項3.カンカ加工物100重量部に対して、アシュ ガンダ加工物3重量部以上含有する項1又は2 記載の組成物。
項4.さらに高麗人参加工物及び/又はマカ加工 物を含有する項1~3のいずれかに記載の組成物 。
項5.経口用組成物である項1~4のいずれかに記 の組成物。
項6.飲食品の形態である項1~5のいずれかに記 の組成物。
項7.カンカ加工物にアシュワガンダ加工物を 合することを特徴とする、カンカの抗酸化 増強方法。

 本発明の組成物は、カンカ加工物及びア ュワガンダ加工物を含有することによって れた抗酸化作用を発揮することができる。 た、本発明の組成物は、カンカ加工物及び シュワガンダ加工物を上記所定量配合する とによってより優れた抗酸化作用を発揮す ものである。本発明の組成物は、カンカ加 物及びアシュワガンダ加工物に加え、高麗 参加工物及び/又はマカ加工物を併用するこ とによって、さらに優れた抗酸化作用を発揮 することができる。

 本発明の組成物は、上記優れた抗酸化作 により、活性酸素の有害反応によって引き こされる生活習慣病、動脈硬化、肝機能低 等の症状の予防、緩和に有効である。

 本発明の組成物は、経口用組成物として 種多様な飲食品形態に調製され得ることか 、継続して摂取することが容易であり、上 症状の予防、緩和に有効である。また、本 明の組成物を日常的に摂取することによっ 、美肌、老化防止、滋養強壮、疲労回復等 優れた効果が得られる。

 加えて、本発明の抗酸化力増強方法によ ば、カンカ加工物にアシュワガンダ加工物 配合することによってカンカが本来有する 酸化力を一層増強させることができる。ま 、本発明の抗酸化作用を有する組成物の方 によれば、簡便に上記本発明の組成物を得 ことができる。

 本発明の組成物は、特定の植物加工物を み合わせて含有することを特徴とする。以 、本発明の組成物の各成分について詳述す 。

  (1)組成物
 本発明に含まれる加工物は、以下の植物を 料とする。

 (i)カンカ
 カンカ(別名:中国砂漠人参)は、カンカニク ュヨウとも呼ばれ、ハマウツボ科(学名;Cista che Tsubulosa )に属し、自然界では砂漠に生育 る紅柳(タマリクス)の根部に寄生する。カ カ加工物としては、カンカエキス末(株式会 栄進商事)等を商業的に入手することが可能 である。

 (ii)アシュワガンダ
 アシュワガンダ(別名:インド人参)は、ウィ ターチェリー、セキトメホウズキとも呼ば 、ナス科(学名:Withania sominifera)に属し、自 界ではインド、ネパール等の乾燥地に自生 る。地中海沿岸では栽培されていることも る。アシュワガンダ加工物としては、アシ ワガンダパウダーW(日本新薬株式会社)等を 業的に入手することが可能である。

 (iii)高麗人参
 高麗人参(別名:朝鮮人参)は、オタネ人参、 用人参とも呼ばれ、加工方法によって白参 紅参、鬚人参、曲参とも呼ばれる。ウコギ (学名:Panax ginseng)に属し、中国東北部に原 するものや、中国東北部、ロシア(極東地域) 、北朝鮮、韓国、日本(島根、石川、長野、 手等)で栽培されているものがある。高麗人 加工物としては、エキス末(長岡実業株式会 社)等を商業的に入手することが可能である

 (iv)マカ
 マカ(別名:ペルー人参)は、アンデス人参と 呼ばれ、アブラナ科(学名:Lepidium meyanii)に し、高度3500~4500mのアンデス高地で栽培され いる。マカ加工物としては、マカエキスパ ダーMACAXS-HC(TOWA CORPORATION 株式会社)等を商 的に入手することが可能である。

 本発明の組成物は、上記植物の加工物を 用する。本発明において加工物とは、上記 物の粉砕物、乾燥物、それらの溶媒抽出物 が挙げられる。これらの加工物は、いずれ 各植物の根茎部を加工したものが好ましい

 上記植物の粉砕物は、ジェットミル等の 該分野で公知の粉砕器により上記植物を粉 したものであれば特に限定されない。

 乾燥物は、上記植物を生のまま乾燥させ ものであれば特に限定されず、天日乾燥、 赤外線照射、乾燥機(熱風乾燥、冷風乾燥、 真空凍結乾燥)等の従来公知の方法に従って ることができる。また、乾燥物中の水分量 しては、10重量%以下が好ましく、8重量%以下 がより好ましい。本発明において乾燥物の形 態は問わず、植物体そのものの乾燥物、乾燥 物の粉砕物等のいずれでもよい。乾燥粉砕物 の場合であれば、上記粉砕物と同様の方法に 従って得ることができる。また、本発明にお いては乾燥物として、原料となる植物体(好 しくは特に根茎部)を発酵処理や酵素処理し 後乾燥して得られたものを使用することも きる。

 本発明の組成物は、上記(i)カンカ加工物 び(ii)アシュワガンダ加工物を必須成分とす る。これらの植物には従来から抗酸化作用を 有することが知られていたが、カンカとアシ ュワガンダを組み合わせて用いることによっ て抗酸化作用が相乗的に向上することは、本 発明者らによって初めて見出されたものであ る。

 本発明の組成物は、上記(i)カンカ加工物 び(ii)アシュワガンダ加工物を必須成分とし 、好ましくは(iii)高麗人参加工物又は(iv)マカ 加工物を含むものであり、より好ましくは(ii i)高麗人参加工物と(iv)マカ加工物の両方を含 むものである。

 本発明の組成物において、各加工物の配 割合は、(i)カンカ加工物100重量部に対して (ii)アシュワガンダ加工物3重量部以上、好 しくは10重量部以上、より好ましくは30重量 以上であり、通常3~500重量部程度、好まし は10~300重量部程度、より好ましくは30~200重 部程度である。なお、前記配合量は原料乾 物の重量に換算した値で示したものである 本明細書中において「原料乾燥物」とは、 工物として用いる原料植物(好ましくは各植 の根茎部)の乾燥物を指す。

 このような配合割合で各加工物を含有す ことにより、本発明の組成物は、さらに優 た抗酸化作用を発揮することができる。

 また、本発明の組成物に使用される植物 加工物として抽出物を用いる場合には、以 の方法により抽出物を得ることができる。

 抽出物を得る方法は、例えば、上記植物( i)~(iv)、又はこれらの乾燥物、粉砕物等を水 熱水、有機溶媒(エタノール、メタノール、 ソプロパノール、プロピレングリコール、1 ,3-ブチレングリコール等のアルコール;含水 タノール、含水メタノール等の含水アルコ ル;エーテル、ヘキサン、ベンゼン、クロロ ルム、アセトン、ペンタン、酢酸エチル等) 等又はこれらの混合物で抽出し、濾過する方 法等が挙げられる。抽出の条件としては、一 般的に植物抽出に適用されるものであれば特 に限定されないが、例えば、乾燥物1重量部 対して、1~500重量部、好ましくは10~200重量部 の水や有機溶媒を加え、室温~100℃程度、好 しくは30~70℃程度で撹拌しながら1~300分程度 好ましくは30~200分程度抽出を行った後、濾 により固形分を取り除く方法が挙げられる

 このようにして得られた抽出物は上記植 (i)~(iv)の可溶性成分が抽出溶媒に溶解した 状物である。この液状の抽出物は、必要に じて濃縮してもよい。濃縮の方法としては エバポレーター等の常法を用いることがで る。また、それぞれの原料の栄養等が失わ ない範囲で脱臭、脱色等の精製操作を加え こともできる。

 例えば、有効成分として配糖体(例えばカ ンカの有効成分であるアクテオシド等)が含 れる抽出物を得る場合であれば、アルコー (含水アルコールを含む)等の溶媒抽出を行っ た後、得られた抽出液を濃縮し、残渣を水に 懸濁して有機溶媒で洗浄した後、イオン交換 樹脂を充填したカラムに通導し、さらに有機 溶媒で溶出させることによって得ることがで きる(例えば、Integrated Essential 天然物化学( 訂第5版),田中治,野副重男,相見則朗,永井正  編(株)南光堂 参照)。

 得られた抽出物に例えばデキストリン等 賦形剤を加え、スプレードライ等の当該分 で公知の方法に従って乾燥することができ 。簡便には、上記販売元から商業的に入手 ることができる抽出物を各植物の加工物と て使用することができる。本発明において 、本発明の効果が損なわれない限り特に限 されないが、各原料の乾燥物(好ましくは根 茎部の乾燥物)の抽出物を用いることが好ま い。各加工物として抽出物を用いる場合で っても、上記原料乾燥物の重量に換算した 合量に基づいて抽出物の配合量を設定する とができる。

 また、上記(i)カンカ加工物及び(ii)アシュ ワガンダ加工物に加え、(iii)高麗人参加工物 び/又は(iv)マカ加工物を併用する場合の各 合量は、本発明の効果を損なわない限り特 限定されない。高麗人参加工物、マカ加工 を用いた場合、原料乾燥物の重量に換算し 、通常、カンカ加工物100重量部に対して、 麗人参加工物0.01~1000重量部程度、好ましく 0.05~700重量部程度、より好ましくは0.1~500重 部程度;マカ加工物0.01~1000重量部程度、好ま くは0.05~700重量部程度、より好ましくは0.1~5 00重量部程度である。

 本発明において使用される植物の原料乾 物には、各成分が以下の割合で含有されて る。

 カンカの有効成分としてはアクテオシド 知られており、カンカ中に0.1~1重量%程度(原 料乾燥重量あたり)含有されている。

 アシュワガンダの有効成分としてはウィ ノライドが知られており、アシュワガンダ に0.02~0.3重量%程度(原料乾燥重量あたり)含 されている。

 高麗人参の有効成分としてはジンセノサ ドが知られており、高麗人参中に0.1~1重量% 度(原料乾燥重量あたり)含有されている。

 マカの有効成分としてはベンジルグルコ ノレートが知られており、マカ中に0.05~1重 %程度(原料乾燥重量あたり)含有されている

 本発明においては、組成物中の各成分量 測定することによって、上記各植物に特有 成分の含有量に基づいて、組成物中の各加 物の配合量を原料乾燥重量に換算した値と て算出することができる。例えば、組成物 にアクテオシドが10μg含有されている場合 カンカにおけるアクテオシドの含有率が0.1~1 重量%であるので、組成物中に含まれるカン 加工物の量を原料乾燥重量に換算すると1000~ 10000μgであると算出できる。

 (v)その他の成分
 上記(i)~(iv)の成分に加え、必要に応じ、本 明の効果を損なわない範囲で従来公知の着 剤、保存剤、香料、風味剤、コーティング 、乳化剤等の成分を配合することもできる

 また、本発明の組成物は、本発明の効果 損なわない範囲で、上記(i)~(iv)の成分に加 て、さらに他の植物の加工物、機能性成分 または薬効成分を配合することができる。 お、これらの成分は、1種単独で上記(i)~(iv) 成分と組み合わせて使用してもよいし、ま 、2種以上を任意に組み合わせて上記(i)~(iv) 成分と併用することもできる。

 他の植物としては、本発明で使用する(i)~ (iv)の成分と同様に、抗酸化作用などを有す アカメガシワ、カキノキ、クワ、セイヨウ トギリソウ、ツボクサ、サクヨウガレーガ ヤーバサンタ、ローズヒップ、アスナロ、 センヤク、イタドリ、イチヤクソウ、アン 、ケイカンカ、ハクカユマトウ、シラカバ セイヨウサンザシ、セイヨウノコギリソウ タラヨウ、ドクダミ、トルメンチラ、バク ンドウ、ヒバ、ブドウ、ムクロジ、モッカ レイシ、ローマカツミレ等の植物抽出物;ヒ ルロン酸を分解するヒアルロニダーゼを阻 する作用を有する例えばブドウの種子、ひ き、モロヘイヤ、ひじき、ハマスゲ、豆,米 および麦などの穀類、ミルラ、バジル、タイ ムなどのハーブ類、カカオエキス、コーヒー エキス、梅肉エキス、サンザシエキス、およ びクロレラ等の植物抽出物;女性ホルモン様 用を有する大豆抽出物やブラックコホシュ キス;血圧降下作用および精神安定を有する 胚芽抽出エキスなどを挙げることができる

 また、本発明の組成物の栄養面を向上さ る成分としては、フィチン酸、黒ニンニク 黒酢、ローヤルゼリー、黒胡椒、エゾウコ 、トンカットアリ、パフィア、ムイラプア 、タヒボ、田七人参、紅景天、羅漢果、プ ポリス、レイシ、ニガウリ、カイアポ、ヤ コン、マテ茶、スギナ、トナカイの角など 挙げることができる。

 機能性成分としては、保湿剤、抗酸化剤 血糖降下剤、抗コレステロール剤、免疫賦 剤などを挙げることができる。

 ここで、保湿剤としては、ヒアルロン酸 たはその塩、コンドロイチン硫酸またはそ 塩、グルコサミン、コラーゲン、セラミド ベタインを挙げることができる。

 また抗酸化剤としては、制限されないが 乾燥酵母、グルタチオン、リポ酸、ケルセ ン、カテキン、コエンザイムQ10、エンゾジ ール、プロアントシアニジン類、アントシ ニジン、アントシアニン、カロチン類、リ ピン、フラボノイド、リザベラトロール、 ソフラボン類、亜鉛、イチョウ葉、月桃葉 ハイビスカス、メラトニンを挙げることが きる。なかでも、抗酸化剤として知られる ルタチオンを比較的多く含み、かつそれ以 のミネラルも多様に含んでいることから、 燥酵母が好ましい。

 血糖降下剤としては、制限されないが、 消化性デキストリン、グアバ葉、小麦アル ミン、L-アラビノース、豆鼓エキス、桑葉 しょうが、サラシア、α-リノレン酸、アマ ャヅル、オオムギ、キダチアロエ、セイヨ タンポポ、ダイダイ、チョウセンアザミ、 ンニク、ハトムギ、バナバ、ビルベリー、 ラックコホシュ、マコモ、コタラヒム、杜 葉を挙げることができる。

 抗コレステロール剤としては、制限され いが、大豆タンパク質、リン脂質結合大豆 プチド、キトサン、植物ステロールエステ 、植物ステロール、植物スタノールエステ 、難消化性デキストリン、アルギン酸ナト ウム、サイリウム種皮、アスタキサンチン イノシトール、コエンザイムA、カルシウム 、マグネシウム、カルニチン、シルクプロテ イン、タウリン、メチオニン、α-リノレン酸 、グアガム、コンドロイチン硫酸、アマチャ ヅル、アルファルファ、イチョウ、オオバコ 、オオムギ、オーツ麦、オリーブ、ガジュツ 、ギムネマ、キャッツクロー、クコ、クロレ ラ、スピルリナ、西洋サンザシ、大豆サポニ ン、唐辛子、ニンニク、ビルベリー、ベニバ ナ、ユッカ、ラフマ、アガリクス、紅麹を挙 げることができる。

 免疫賦活剤としては、アガリクス、ラク フェリン、冬虫夏草、アルギニン、トリプ ファン、バリン、ロイシン、キチン、キト ン、アロエ、キダチアロエ、エキナセア、 ウギ、キャッツクロー、クコ、スピルリナ ハトムギ、紅花、マカ、マコモ、ラフマを げることができる。

 薬効成分としては、ビタミン、アミノ酸 ペプチド、タンパク質、ミネラル分(鉄、亜 鉛、マグネシム、ヨードなど)、脂肪酸(EPA、D HAなど)を挙げることができる。ここでビタミ ンとしては、ビタミンA群に属するビタミン 例えば、レチナール、レチノール、レチノ ン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リ ピン及びそれらの薬理学的に許容される塩 (例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レ ノールなど)など〕、ビタミンB群に属する タミン〔例えば、チアミン、チアミンジス フィド、ジセチアミン、オクトチアミン、 コチアミン、ビスイブチアミン、ビスベン アミン、プロスルチアミン、ベンフォチア ン、フルスルチアミン、リボフラビン、フ ビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシ 、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン シアノコバラミン、メチルコバラミン、デ キシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒド 葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチ 酸アミド、ニコチニックアルコール、パン テン酸、パンテノール、ビオチン、コリン イノシトール、パンガミン酸及びそれらの 理学的に許容されるこれらの塩類(例えば、 酸チアミン、硝酸チアミン、塩酸ジセチア ン、塩酸フルスルチアミン、酪酸リボフラ ン、フラビンアデニンジヌクレオチドナト ウム、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキ ール、リン酸ピリドキサールカルシウム、 酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソ バラミン、パントテン酸カルシウム、パン テン酸ナトリウムなど)など〕、ビタミンC に属するビタミン〔アスコルビン酸及びそ 誘導体、エリソルビン酸及びその誘導体及 それらの薬理学的に許容される塩類(例えば アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン ナトリウムなど)など〕、ビタミンD群に属 るビタミン〔例えば、エルゴカルシフェロ ル、コレカルシフェロール、ヒドロキシコ カルシフェロール、ジヒドロキシコレカル フェロール、ジヒドロタキステロール及び れらの薬理学的に許容される塩類など〕、 タミンE群に属するビタミン〔例えば、トコ ェロール及びその誘導体、ユビキノン誘導 及びそれらの薬理学的に許容される塩類(酢 酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロー ル、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコ フェロールカルシウムなど)など〕、その他 ビタミン[例えば、カルニチン、フェルラ酸 γ-オリザノール、オロチン酸、ルチン(ビタ ミンP)、エリオシトリン、ヘスペリジン及び れらの薬理学的に許容される塩類(塩化カル ニチンなど)など〕を挙げることができる。

 またアミノ酸としては、ロイシン、イソ ロイシン、バリン、メチオニン、トレオニ 、アラニン、フェニルアラニン、トリプト ァン、リジン、グリシン、アスパラギン、 スパラギン酸、セリン、グルタミン、グル ミン酸、プロリン、チロシン、システイン ヒスチジン、オルニチン、ヒドロキシプロ ン、ヒドロキシリジン、グリシルグリシン アミノエチルスルホン酸(タウリン)、シス ンまたはこれらの薬理学的に許容される塩 (例えばアスパラギン酸カリウム、アスパラ ン酸マグネシウム、塩酸システインなど)、 などを挙げることができる。好ましくは、バ リン、ロイシンおよびイソロイシン等の分岐 鎖アミノ酸、グルタチオン、システイン、グ ルタミン酸、グリシン、セリン、トリプトフ ァン、チロシン、フェニルアラニン、ヒスチ ジン、メチオニン、スレオニン、リジン、シ スチン、アルギニン、アラニン、アスパラギ ン酸、プロリン、アミノエチルスルホン酸、 コラーゲン、カルシウムである。

  (2)飲食品および化粧品
 上記本発明の組成物は、上記成分を含む経 用の組成物として調製されることが望まし 。本発明の経口組成物は、抗酸化作用を有 る健康食品(栄養機能食品、特定保健用食品 、サプリメント等)、病者用食品等が挙げら る。このような飲食品として本発明の飲食 組成物を調製する場合は、上記の組成物を のまま経口用組成物として使用してもよい 、継続的な摂取が行いやすいように、例え 顆粒剤(ドライシロップを含む)、カプセル剤 (軟カプセル剤、硬カプセル剤)、錠剤(チュア ブル剤等を含む)、散剤(粉末剤)、丸剤などの 各種の固形製剤、または内服用液剤(液剤、 濁剤、シロップ剤を含む)などの液状製剤等 形態で調製することが望ましく、なかでも プセル剤、錠剤の形態が各成分の安定性や 取の簡便さの点からは好ましいが、特に限 されるものではない。カプセル剤、錠剤形 の本発明の飲食品組成物は、薬学的に許容 れる公知の担体を用いることができ、医薬 食品(特にサプリメント)の分野で採用され いる通常の製剤化手法を適用することがで る。例えば、錠剤は、各成分を処方に従っ 添加配合し、粉砕、造粒、乾燥、整粒およ 混合を行い、得られた調製混合物を打錠す ことによって調製することができる。

 さらに、必要に応じて、製剤化のための 加物、例えば、賦形剤、滑沢剤、結合剤、 壊剤、流動化剤、分散剤、湿潤剤、防腐剤 粘稠剤、pH調整剤、着色剤、矯味矯臭剤、 面活性剤、溶解補助剤などを配合すること でき、また、コーティング剤を用いてコー ィング錠剤にすることもできる。ペースト の膠剤とすることもできる。また、他の形 に調製する場合であっても、従来の方法に えばよい。さらに、顆粒状、粉末状、液状 の形態の本発明の組成物を、例えば、飲料 菓子類、パン類、スープ類等の各種飲食品; ッグフード、キャットフード等の各種ペッ フード等に添加して各種飲食品として調製 ることもできる。これらの飲食品の製造方 は、本発明の効果を損なわないものであれ 特に限定されず、各用途で当業者によって 用されている方法に従えばよい。

 本発明の組成物を飲食品の形態に調製す 場合の本発明の組成物の摂取量は、体重60kg の成人を基準として、カンカ加工物に換算し て、0.01~10000mg/日、好ましくは0.05~5000mg/日、 り好ましくは0.1~1000mg/日である。

 また本発明の組成物を化粧料などの外用 成物として調製する場合、上記の配合物を のまま外用組成物として使用してもよいし また必要に応じて、液状、乳液状、クリー 状、軟膏状などの各種の外用剤の剤型にす ことができる。

 製剤化は、化粧品などを含む皮膚外用剤 分野で採用されている通常の製剤化手法を 用することができる。さらに、必要に応じ 、製剤化のための添加物、例えば、賦形剤 崩壊剤、流動化剤、分散剤、湿潤剤、防腐 、粘稠剤、増粘剤、pH調整剤、着色剤、矯 矯臭剤、界面活性剤、溶解補助剤、顔料、 料などを配合することができ、また、保湿 や美白剤そのほかの栄養成分を配合するこ もできる。

 かかる本発明の外用組成物に配合される( i)~(iv)の成分の合計割合は、原料乾燥物の重 に換算して、2~90重量%、好ましくは10~90重量% 、より好ましくは30~90重量%となるように調整 することが望ましい。

  (3)抗酸化力増強方法
 カンカ加工物にアシュワガンダ加工物を組 合わせて配合することによって、カンカが 来有する抗酸化力を一層増強することがで る。よって、本発明は抗酸化力増強方法を 提供するものである。

 本発明の抗酸化力増強方法において、各 工物の配合割合は、(i)カンカ加工物100重量 に対して、(ii)アシュワガンダ加工物3重量 以上、好ましくは10 重量部以上、より好ま くは30重量部以上であり、通常3~500重量部程 度、好ましくは10~300重量部程度、より好まし くは30~200重量部程度である。なお、前記配合 量は原料乾燥重量換算した値で示したもので ある。

 また、上記(i)カンカ加工物及び(ii)アシュ ワガンダ加工物に加え、(iii)高麗人参加工物 び/又は(iv)マカ加工物を併用する場合の各 合量は、本発明の効果を損なわない限り特 限定されないが、通常、原料乾燥物の重量 換算して、カンカ加工物100重量部に対して 高麗人参加工物0.01~1000重量部程度、好まし は0.05~700重量部程度、より好ましくは0.1~500 量部程度;マカ加工物0.01~1000重量部程度、好 しくは0.05~700重量部程度、より好ましくは0. 1~500重量部程度である。

 さらに、本発明は、カンカ加工物及びア ュワガンダ加工物を配合することを特徴と る、抗酸化作用を有する組成物の製造方法 も提供する。各加工物の配合量は、上記抗 化力増強方法に記載の通りである。

 以上のようにして得られる本発明の組成 及び当該組成物を用いた飲食品は、優れた 酸化作用(活性酸素除去作用)を有し、活性 素の有害反応に起因する症状の改善、緩和 予防に有効にはたらく。本発明の組成物及 飲食品の抗酸化作用は、SOD活性測定(シトク ムc法、NBT法、エピネフリン法、亜硝酸法等 )、電子スピン共鳴法、微発光測定法、ラジ ル消去能から抗酸化性を評価する方法(フェ キシルラジカルとの反応、DPPH法、ORAC法、PA O法、ABTSラジカル法、フリーラジカル評価シ テム、スーパーオキシド消去活性、活性酸 消去活性、ジエン結合量による判定、β-カ テンの退色による判定)等、公知の方法に従 って確認することができる。

 活性酸素による有害反応は、生活習慣病( 糖尿病、高脂血症)、動脈硬化、肝機能低下 炎症、眼疾患(白内障、網膜症)、脳障害(パ キンソン病、認知症)、免疫力の低下等の原 とされていることから、本発明の組成物は 酸化作用(活性酸素の除去作用)を発揮する とによってこれらの疾患・症状の緩和(改善) 及び予防に有効である。さらに、抗酸化作用 は、美肌、老化防止、滋養強壮、血流改善、 疲労回復、肥満防止、癌予防等に効果がある とされていることから、本発明の組成物も同 様の効果を発揮し得るものである。

 以下、実施例及び処方例を挙げて本発明 説明するが、本発明はこれらの実施例等に 定されるものではない。

  試験例1.
 下記表1に示されるカンカ、アシュワガンダ 、高麗人参、マカの抽出物を、種々の濃度に なるように精製水に溶解して水溶液を調製し 、SOD Assay Kit-WST(同仁化学研究所)を用いてSOD 様活性を測定した。

 また、表1に示されるように、カンカ中の アクテオシドの含有率は0.48重量%(乾燥物重量 あたり)、アシュワガンダ中のウィタノライ の含有率は0.16重量%(乾燥物重量あたり)であ た。

 得られた結果に基づいてSOD曲線を作成し IC50を算出した。各成分のIC50を表2に示す。

  試験例2.
 下記表3に示される処方に従って組成物を調 製し、上記試験例1と同様にSOD様活性を測定 た。得られた結果から、実施例における値 参考例における値とを比較して上昇率を算 し、以下の基準にしたがって評価した。結 を表3及び図1に示す。なお、各成分は上記表 1に記載の通りである。

 実施例1-dの組成物中には、アクテオシド 5μg、ウィタノライドが0.6μg含有されていた 。これは、原料乾燥物を、カンカを1030μg、 シュワガンダを370μg使用したこととおおよ 相関していた。

 表3及び図1からも明らかなように、カン 単独及びアシュワガンダ単独で用いた場合( 1より)に比べ、カンカ及びアシュワガンダ 併用することによって優れた抗酸化作用が 揮されることが認められた。また、カンカ びアシュワガンダに加え、高麗人参及び/又 マカを併用することによってより優れた抗 化作用が発揮されることが示された。具体 には、カンカ及びアシュワガンダ(実施例1) カンカ、アシュワガンダ及び高麗人参(実施 例2)の組み合わせに比べ、カンカ、アシュワ ンダ及びマカ(実施例3)、又はカンカ、アシ ワガンダ、高麗人参及びマカ(実施例4)の組 合わせは、さらに優れた抗酸化活性を発揮 ることが示された。

  試験例3.
 下記表4に示される処方に従って組成物を調 製し、上記試験例1と同様にSOD様活性を測定 た。結果を表4に示す。なお、各成分は上記 1に記載の通りでる。

 表中、N.D.はSOD様活性が弱すぎて検出不可 能であったことを示す。

 表4からも明らかなように、カンカ単独( 考例1)又はアシュワガンダ単独(参考例2~4)に べ、カンカ及びアシュワガンダを併用した 合には優れたSOD様活性を発揮することが示 れた(実施例5~7)。具体的には、単独ではSOD 活性を示さない濃度のアシュワガンダであ ても、カンカと組み合わせることでSOD様活 を向上させることができた。特に、カンカ10 0μg/mLに対して、アシュワガンダ35~70μg/mLを配 合した場合には、極めて優れた抗酸化作用を 発揮することが示された。

  処方例
 (錠剤)
 賦形剤として、結晶セルロース(60~150mg)、デ ンプン(40~100mg)、ステアリン酸カルシウム(15~2 5mg)、デキストリン(5~10mg)および微粒二酸化ケ イ素(2~8mg)を使用し、表5~10に記載する処方を 慣用法に従って錠剤として調製した。具体 には、各成分を処方に従って配合し、粉砕 造粒、乾燥、整粒および混合を行い、それ 定法に従って打錠して錠剤(150~450mg)の形態 調製した。
(ソフトカプセル)
 賦形剤として、ミツロウ(40~100mg)、サフラワ ー油(15~150mg)、ゼラチン(5~10mg)およびグリセリ ン(2~8mg)を使用し、表6~11に記載する処方を、 用法に従ってソフトカプセルとして調製し 。具体的には、各成分を処方に従って配合 、定法に従って外皮調製、芯液調製、製球 よび乾燥を行い、ソフトカプセル(150~480mg) 形態に調製した。
(顆粒剤)
 賦形剤として、デキストリン(500~1500mg)およ キサンタンガム(200~400mg)を使用し、表6~11に 載する処方を、慣用法に従って顆粒剤とし 調製した。具体的には、各成分を処方に従 て配合し、定法に従って混合、造粒、乾燥 よび整粒して顆粒剤(710mg~2130mg)の形態に調 した。

[規則26に基づく差替え 30.06.2008]

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[規則26に基づく差替え 30.06.2008]

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[規則26に基づく差替え 30.06.2008]

[規則26に基づく差替え 30.06.2008]

表3の実施例1~4の値をSOD曲線にプロット したグラフである。