柴田 知之 (〒01 神奈川県横浜市鶴見区矢向1-1-70 東洋製罐株式会社開発本部内 Kanagawa, 23000, JP)
MASUYA, Natsuki (TECHNOLOGY & PACKAGING DEVELOPMENT DIVISION, 1-1-70, Yako, Tsurumi-ku Yokohama-sh, Kanagawa 01, 23000, JP)
桝屋 夏生 (〒01 神奈川県横浜市鶴見区矢向1-1-70 東洋製罐株式会社開発本部内 Kanagawa, 23000, JP)
SETO, Yoshiaki (EIKEN KAGAKU KABUSHIKI KAISHA 1381-3, Shimoishigami, Otawara-sh, Tochigi 36, 32400, JP)
瀬戸 義明 (〒36 栃木県大田原市下石上1381-3 栄研化学株式会社那須工場内 Tochigi, 32400, JP)
SAITO, Shingo (4-19-9 Taito, Taito-k, Tokyo 08, 11084, JP)
齋藤 信悟 (〒08 東京都台東区台東4丁目19番9号 栄研化学株式会社内 Tokyo, 11084, JP)
MORI, Yasuyoshi (EIKEN KAGAKU KABUSHIKI KAISHA 1381-3, Shimoishigami, Otawara-sh, Tochigi 36, 32400, JP)
森 安義 (〒36 栃木県大田原市下石上1381-3 栄研化学株式会社那須工場内 Tochigi, 32400, JP)
KUBOTA, Yutaka (EIKEN KAGAKU KABUSHIKI KAISHA 1381-3, Shimoishigami, Otawara-sh, Tochigi 36, 32400, JP)
久保田 豊 (〒36 栃木県大田原市下石上1381-3 栄研化学株式会社那須工場内 Tochigi, 32400, JP)
東洋製罐株式会社 (〒22 東京都千代田区内幸町1丁目3番1号 Tokyo, 10085, JP)
EIKEN KAGAKU KABUSHIKI KAISHA (4-19-9, Taito Taito-k, Tokyo 08, 11084, JP)
栄研化学株式会社 (〒08 東京都台東区台東4丁目19番9号 Tokyo, 11084, JP)
SHIBATA, Tomoyuki (TECHNOLOGY & PACKAGING DEVELOPMENT DIVISION, 1-1-70, Yako, Tsurumi-ku Yokohama-sh, Kanagawa 01, 23000, JP)
柴田 知之 (〒01 神奈川県横浜市鶴見区矢向1-1-70 東洋製罐株式会社開発本部内 Kanagawa, 23000, JP)
MASUYA, Natsuki (TECHNOLOGY & PACKAGING DEVELOPMENT DIVISION, 1-1-70, Yako, Tsurumi-ku Yokohama-sh, Kanagawa 01, 23000, JP)
桝屋 夏生 (〒01 神奈川県横浜市鶴見区矢向1-1-70 東洋製罐株式会社開発本部内 Kanagawa, 23000, JP)
SETO, Yoshiaki (EIKEN KAGAKU KABUSHIKI KAISHA 1381-3, Shimoishigami, Otawara-sh, Tochigi 36, 32400, JP)
瀬戸 義明 (〒36 栃木県大田原市下石上1381-3 栄研化学株式会社那須工場内 Tochigi, 32400, JP)
SAITO, Shingo (4-19-9 Taito, Taito-k, Tokyo 08, 11084, JP)
齋藤 信悟 (〒08 東京都台東区台東4丁目19番9号 栄研化学株式会社内 Tokyo, 11084, JP)
MORI, Yasuyoshi (EIKEN KAGAKU KABUSHIKI KAISHA 1381-3, Shimoishigami, Otawara-sh, Tochigi 36, 32400, JP)
森 安義 (〒36 栃木県大田原市下石上1381-3 栄研化学株式会社那須工場内 Tochigi, 32400, JP)
| 第一収容室を形成する容器本体と、第二収容室を形成する副容器とを少なくとも備え、 前記容器本体に、前記副容器が装着される装着部を設けるとともに、前記装着部には、前記副容器に形成される前記第二収容室の一部を画成する第二収容室隔壁を切断する切断部を形成し、 前記容器本体に前記副容器を装着したときに、前記第二収容室隔壁が切断されて、前記第一収容室と前記第二収容室とが連通するようにしたことを特徴とする複式容器。 |
| 前記容器本体に内容物取り出し口が設けられているとともに、前記内容物取り出し口に装着される開封注出部材を備え、 前記開封注出部材には、前記容器本体に形成される前記第一収容室の一部を画成する第一収容室隔壁を切断する切断部を形成し、 前記容器本体に前記開封注出部材を装着したときに、前記第一収容室隔壁が切断されて、前記第一収容室からの内容物の取り出しを可能とした請求項1に記載の複式容器。 |
| 前記開封注出部材に形成される注出口の先端側に、前記注出口の開口面積を絞り込む絞り部を形成するとともに、前記注出口の先端には、円錐台状の凹部を形成した請求項2に記載の複式容器。 |
| 前記開封注出部材が、注出口が形成された外筒部と、前記外筒部の内側に取り付けられる切断部と、前記外筒部と前記切断部との間に保持されるフィルタとを有する請求項2又は3のいずれか1項に記載の複式容器。 |
| 前記容器本体に設けられた前記装着部に着脱自在に取り付けて前記第一収容室を封止し、 前記副容器を前記容器本体に装着する際には、前記装着部から取り外され、 容器廃棄時には、前記開封注出部材の注出口に取り付けられて容器内を封止し、容器内残留物の外部への漏出を防止する封止部材を備える請求項2~4のいずれか1項に記載の複式容器。 |
| 前記容器本体に設けられた前記内容物取り出し口に着脱自在に取り付けられる保護部材を備える請求項2~5のいずれか1項に記載の複式容器。 |
| 前記容器本体が、柔軟な材料で形成された胴部を有し、前記装着部が、前記胴部と別体に形成されている請求項1~6のいずれか1項に記載の複式容器。 |
| 前記副容器が、一方の端部側が開口部とされ、他方の端部側が前記第二収容室隔壁によって閉塞された胴部と、前記開口部に取り付けられて前記第二収容室を密封する蓋体とを有し、前記蓋体が、前記胴部の内周面に密着する部位を有している請求項1~7のいずれか1項に記載の複式容器。 |
| 前記副容器が有する前記胴部の開口部端縁の先端面に当接する環状の突起を、前記蓋体側の対応する位置に形成した請求項8に記載の複式容器。 |
| 前記装着部に形成される前記切断部の外周側に、シール筒を形成し、前記副容器を前記装着部に装着して、前記第二収容室隔壁を切断した際に、 前記切断部が、前記副容器の前記胴部の内周面に密着し、 前記シール筒が、前記副容器の前記胴部の外周面に密着するようにした請求項8又は9のいずれか1項に記載の複式容器。 |
| 被験者から採取した検体を前記第二収容室に収容された試薬に加え、前記副容器ごと処理を施した後に、前記副容器を前記容器本体に装着して、前記第二収容室内の内容物を前記第一収容室に流入させ、攪拌、混合することによって、前記第一収容室に収容された吸着剤に不要物の全部又は一部を吸着させるようにした請求項1~10のいずれか1項に記載の複式容器。 |
| 被験者から採取した検体を前記第二収容室に収容された試薬に加え、前記副容器ごと処理を施した後に、前記副容器を前記容器本体に装着して、前記第二収容室内の内容物を前記第一収容室に流入させ、攪拌、混合することによって、前記第一収容室に収容された吸着剤に不要物の全部又は一部を吸着させ、 次いで、前記容器本体に前記開封注出部材を装着して前記第一収容室隔壁を切断し、調製された検体調製液を、前記開封注出部材に形成された注出口から注出するようにした請求項2~10のいずれか1項に記載の複式容器。 |
| 前記検体調製液を前記注出口から注出して所定の滴下容器に滴下するに際し、前記注出口を前記滴下容器に挿入したときに、前記注出口の先端と前記滴下容器の内底面との距離が一定となるように前記注出口の先端を位置決めする位置決め手段を有する請求項12に記載の複式容器。 |
| 請求項13に記載の複式容器から所定量の検体調製液を注出する方法であって、 前記滴下容器に少なくとも前記所定量の下限を示す液位線を表示しておき、 前記注出口を前記滴下容器に挿入しつつ前記注出口の先端を位置決めした後に、 前記容器本体をスクイーズして前記下限を示す液位線を越えるまで検体調製液を注出し、 位置決めされた前記注出口の先端よりも注出された検体調製液の液位が上位になったときに、位置決めされた状態を維持しながら前記容器本体を復元させて過剰に注出された検体調製液を吸引して適正な量の検体調製液が注出されるようにしたことを特徴とする注出方法。 |
本発明は、外部環境への内容物の漏洩を 効に回避しつつ、容器内に形成された複数 収容室内の内容物を混ぜ合わせることがで る複式容器に関し、特に、密封された容器 で内容物を処理するに際し、その処理工程 おいても密封性が損なわれることなく、加 対象の内容物が外部環境に漏洩してしまう を有効に回避することができる複式容器、 びそのような複式容器から所定量の検体調 液を注出する注出方法に関する。
医療や医薬の分野における遺伝子検査にお
て、被験者の人体より採取した検体から病
菌の有無を検出する手法がいくつか知られ
いる。これらの手法のなかでも、抽出した
原菌の遺伝子DNAと所定の試薬を混合し、所
の温度でインキュベートし、標的となる遺
子DNAを増幅することで、検出を容易にするL
AMP法という遺伝子増幅法が特に注目されてい
る(非特許文献1)。
このような遺伝子増幅法により、従来の遺
子検査に比べ、検査時間が短縮されるとと
に、極めて多量の増幅産物が得られること
より、標的遺伝子の有無を目視で判定する
とができ、検査の簡略化が図られている。
また、特許文献1には、インフルエンザな どのウイルスを検出するための反応試薬へ滴 下する検体採取液を調製する検体採取液容器 が開示されている。
ところで、前述したような遺伝子増幅法 おいて、増幅する遺伝子が、結核菌のよう 空気感染のおそれのある病原菌に由来する のである場合には、以下のような問題があ た。
例えば、結核菌を含む検体と所定の試薬 混合し、一定の温度で加熱処理を行うこと よって標的遺伝子を抽出する工程において その処理を口部が開口した容器中で行うと 誤って容器を倒して内容物をこぼしたり、 口した容器の口部から結核菌が空気中に飛 したりすることがあった。このような場合 おいては、検査者が結核菌に感染する危険 曝され、検査者の安全性が確保されていな った。
これに対して、特許文献1の検体採取液容 器にあっては、容器内が密封された状態で、 溶解液による検体の調製を可能とし、不要な 成分をろ過しつつ、反応試薬容器に調製され た検体採取液を滴下することができ、これに よって、検体採取液を調製するときの汚染や 感染におけるリスクを防止できるとされてい る。
しかしながら、特許文献1では、患者から 採取した検体を溶解液に浸して、溶解抽出し 、これをろ過するだけで、その調製が完了し ており、容器内の検体を容器ごと加熱処理す る場合のことを全く考慮していない。このた め、特許文献1の容器を、そのまま、前述し ような遺伝子増幅法に適用したのでは、そ 加熱処理に際して、可撓性材料にて形成さ た筒状容器が熱変形し、その密封性が損な れてしまうおそれがあることから、内容物 外部環境に漏洩してしまうという問題を依 として有していた。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたも であり、例えば、加熱処理が必要な内容物 容器内に密封した状態のまま、容器ごと加 するなどして、密封された容器内で内容物 処理するに際し、その処理工程においても 封性が損なわれることなく、加熱対象の内 物が外部環境に漏洩してしまうのを有効に 避しつつ、容器内に形成された複数の収容 内に密封された内容物を、外部環境と隔絶 れた状態を維持しながら混ぜ合わせること できる複式容器、及びそのような複式容器 ら所定量の検体調製液を注出する注出方法 提供を目的とする。
本発明に係る複式容器は、第一収容室を 成する容器本体と、第二収容室を形成する 容器とを少なくとも備え、前記容器本体に 前記副容器が装着される装着部を設けると もに、前記装着部には、前記副容器に形成 れる前記第二収容室の一部を画成する第二 容室隔壁を切断する切断部を形成し、前記 器本体に前記副容器を装着したときに、前 第二収容室隔壁が切断されて、前記第一収 室と前記第二収容室とが連通するようにし 構成としてある。
また、本発明に係る複式容器は、前記第 収容室からの内容物の取り出しを可能とす にあたり、前記容器本体に内容物取り出し が設けられているとともに、前記内容物取 出し口に装着される開封注出部材を備え、 記開封注出部材には、前記容器本体に形成 れる前記第一収容室の一部を画成する第一 容室隔壁を切断する切断部を形成し、前記 器本体に前記開封注出部材を装着したとき 、前記第一収容室隔壁が切断される構成と ることができる。
また、本発明に係る注出方法は、被験者 ら採取した検体を上記の如き複式容器を用 て調製した後に、調製された検体調製液を 記注出口から注出して所定の滴下容器に滴 するに際し、前記注出口を前記滴下容器に 入したときに、前記注出口の先端と前記滴 容器の内底面との距離が一定となるように 記注出口の先端を位置決めする位置決め手 を設けるとともに、前記滴下容器に少なく も前記所定量の下限を示す液位線を表示し おき、前記注出口を前記滴下容器に挿入し つ前記注出口の先端を位置決めした後に、 記容器本体をスクイーズして前記下限を示 液位線を越えるまで検体調製液を注出し、 置決めされた前記注出口の先端よりも注出 れた検体調製液の液位が上位になったとき 、位置決めされた状態を維持しながら前記 器本体を復元させて過剰に注出された検体 製液を吸引して適正な量の検体調製液が注 されるようにした方法としてある。
本発明の複式容器によれば、内容物の最 的な取り出しについては、容器本体側で処 るものとし、副容器は、もっぱら、その密 性に着目して設計することができる。この め、副容器は、内容物が外部に漏洩しない うに確実に密封された構造とするとともに 容器本体とは別に何らかの処理に曝されて 、その密封性が損なわれないようにするこ が容易であり、容器本体と副容器のそれぞ に形成された収容室内に密封された内容物 、外部環境と隔絶された状態を維持しなが 混ぜ合わせることが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態につい 、図面を参照しつつ説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について説明
る。
図1は、本実施形態に係る複式容器の一例に
ついて、その概略を示す分解図であり、図2
、図1中一点鎖線で示す複式容器1の中心軸を
含む紙面に平行な面で切り取った断面図であ
る。
まず、本実施形態に係る複式容器の概要を
明するに、図1及び図2に示す例において、
式容器1は、第一収容室20を形成する容器本
2と、第二収容室30を形成する副容器3と、開
注出部材4とを備えている。
また、複式容器1を使用する際には、副容器
3は容器本体2の装着部22に装着され、開封注
部材4は容器本体2の内容物取り出し口23に装
されるところ、使用前の流通、保管時には
図3に示すように、容器本体2の装着部22には
封止部材5が取り付けられるとともに、容器
体2の内容物取り出し口23には保護部材6が取
付けられるようになっている。
なお、図3は、図1に示す容器本体2に内容物S
3を収容して封止部材5で密封するするととも
、内容物取り出し口23に保護部材6を取り付
た状態を示す説明図である。
このように、本実施形態に係る複式容器1は
、容器本体2、副容器3、開封注出部材4、封止
部材5、保護部材6の五つの部材を備えている
本実施形態において、これらの部材は、例
ば、ポリプロピレン,ポリエチレン等のポリ
オレフィン系樹脂、ポリアセタール,ポリブ
レンテレフタレート等のエンジニアリング
ラスチックなどの熱可塑性樹脂材料を用い
、射出成形などにより製造することができ
。各部材は、全て同じ材料を用いて製造さ
たものであってもよいが、部材毎に要求さ
る機能などの違いに応じて、使用する材料
適宜異ならせることもできる。また、各部
は、遮光を目的として着色してもよく、収
した内容物を外部から視認可能となるよう
透明又は半透明色としてもよい。
次に、上記各部材の詳細な構成について 副容器3、容器本体2、開封注出部材4の順に これらを中心に説明する。
[副容器]
副容器3は、一方の端部側(図中上端側)が開
部とされ、他方の端部側(図中下端側)が第
収容室30の一部を画成する第二収容室隔壁30a
によって閉塞された筒状の胴部31と、この胴
31の開口部に取り付けられて、胴部31と第二
収容室隔壁30aとで画成された第二収容室30を
封する蓋体32とを有している。
第二収容室隔壁30aは、図示するように、胴
31の内周面と接する周縁が薄肉とされ、副
器3を容器本体2の装着部22に装着したときに
後述する容器本体2の装着部22に形成された
断部221により、薄肉とされた周縁に沿って
断されるようになっている。
このとき、第二収容室隔壁30aは、胴部31か
切り離されて脱落してしまわないようにす
のが好ましい。より具体的には、切断され
第二収容室隔壁30aが、胴部31の内周面と一部
がつながった状態で、胴部31の内周面と容器
体2側に形成された切断部221との間に狭持さ
れるようになっているのが好ましい(後述す
図8(c)など参照)。
このためには、容器本体2側に形成された切
断部221の先端側の外径を窄めて逃げ部を形成
しておくとともに、この逃げ部と胴部31の内
面との間に形成される隙間に、切断された
二収容室隔壁30aが、胴部31の内周面と一部
つながった状態で狭持されるように、容器
体2側に形成された切断部221の寸法などを考
して、第二収容室隔壁30aが形成される位置
決定すればよい。図示する例では、容器本
2の装着部22に副容器3を装着したときの容器
本体2側に形成された切断部221との相対的な
置関係を考慮して、胴部31の他方の端部の先
端から所定の長さだけ内方に入り込んだ位置
に、第二収容室隔壁30aを形成している。
ここで、第二収容室隔壁30aが形成された位
から胴部31の他方の端部の先端までの部位
筒状垂下部312というものとする。
蓋体32は、胴部31の開口部に着脱自在に取り
付けられて、収容された内容物が外部に漏洩
しないように、副容器3に形成される第二収
室30を密封する。
図示する例において、蓋体32は、外側筒部32
1と、内側筒部322と、天板部323とからなって
る。胴部31の開口部側の外周面と、蓋体32の
側筒部321の内周面とにはネジ部が形成され
ネジ嵌合によって蓋体32が胴部31に取り付け
られるようになっている。これとともに、蓋
体32を胴部31に取り付けたときに、内側筒部32
2の外周面が胴部31の内周面に密着するように
して、その密封性を高めている。
なお、図示する例では、ネジ嵌合によって
体32が胴部31に取り付けられるようにしてい
るが、胴部31への蓋体32の取り付け手段は、
栓などの適当な代替手段に置き換えてもよ
。
さらに、蓋体32を胴部31に取り付けたとき の密封性を高めるためには、胴部31の開口部 縁の先端面に当接する環状の突起を、蓋体3 2側の対応する位置に形成するようにするの 好ましい。このようにすることで、たとえ 内側筒部322の外周面と胴部31の内周面との間 から内容物が漏洩したとしても、胴部31の開 部端縁の先端面と、これに当接する環状の 起とにより、それ以上の漏洩を防止するこ ができる。
また、副容器3の胴部31の外周面には、図 するようなフランジ部311を周方向に沿って 成することで、その剛性を高めるとともに 容器本体2の装着部22に装着したときの抜け めとすることができる。さらに、胴部31の 方の端部側(筒状垂下部312)の外周面や、蓋体 32の外側筒部321の外周面には、ローレット加 を施して、胴部31に蓋体32をネジ嵌合によっ て着脱する際の滑り止めとすることもできる 。
[容器本体]
容器本体2は、筒状に形成された胴部21を有
ており、この胴部21の一方の端部側(図中上
側)には、副容器3が装着される装着部22が設
けられている。また、胴部21の他方の端部側(
図中下端側)には、内容物取り出し口23が設け
られており、この内容物取り出し口23には、
封注出部材4が装着されるようになっている
。
なお、図4は、内容物取り出し口23に着目し
説明図であり、図4(a)は、図1に示す例と同
方向からみた正面図、図4(b)は、図1に示す状
態から軸回りに90°回転した側からみた側面
である。
装着部22には、副容器3を装着したときに、
容器3に形成される第二収容室30の一部を画
する第二収容室隔壁30aを切断する切断部221
設けられている。切断部221は、例えば、図
するように、軸方向と平行に立ち上がる円
部の先端側を斜めに切り取った形状とする
とができる。これにより、副容器3を装着部
22に装着する際に、切断部221の先端が第二収
室隔壁30aに食い込むことによって切断が開
され、さらに副容器3を押し込むと、第二収
容室隔壁30aの周縁が徐々に切断されていくよ
うになっている。
ここで、切断部221の先端側の外径が窄めら
て、逃げ部が形成されているのは、前述し
とおりである。
また、切断部221の外周側には、切断部221と
心状に立ち上がる筒状のシール筒222が形成
れている。そして、副容器3を装着部22に装
する際に、切断部221の外周面が、副容器3の
胴部31の内周面に密着してから、切断部221に
る第二収容室隔壁30aの切断が開始され、次
で、シール筒222の内周面が、副容器3の胴部
31の外周面に密着し、この状態で、第二収容
隔壁30aの切断がなされるようになっている
このように、副容器3を装着部22に装着した
きに、切断部221の外周面が副容器3の胴部31
内周面と密着し、かつ、シール筒222の内周
が副容器3の胴部31の外周面と密着して、副
器3の筒状垂下部312側を切断部221とシール筒
222とで狭持するように、これらの肉厚などの
寸法を適宜調整することで、副容器3を装着
22に装着して第二収容室隔壁30aを切断する際
のシール性を高めることができる。
また、装着部22の内周面には、周方向に って環状に突出する環状突部225が形成され いる。この環状突部225は、副容器2を装着部2 2に装着したときに、副容器3の胴部31に形成 れたフランジ部311と係合して、副容器3の抜 止めとして機能する。
容器本体2に設ける装着部22は、胴部21と一
に形成してもよいが、図示する例では、胴
21と装着部22とを別体とし、胴部21に装着部22
を取り付けることで、容器本体2が形成され
ようにしてある。
後述するように、複式容器1から内容物を取
り出す際には、容器本体2をスクイーズし、
れによって、開封注出部材4の注出口411から
量の内容物が滴下されるようにする(後述す
る図9(c)参照)。このため、容器本体2は、スク
イーズ可能な柔軟な材料により形成すること
が望まれるが、装着部22までも柔軟な材料で
成すると、装着部22に装着される副容器3に
するシール性を確保するのが困難となって
まうおそれがある。このため、胴部21をス
イーズ可能な柔軟な材料で形成するととも
、装着部22は、副容器3とのシール性を考慮
て比較的硬質な材料で形成することができ
ように、胴部21と装着部22とは別体とするの
好ましい。
なお、装着部22を比較的硬質な材料で形成
れば、装着部22に形成される切断部221の剛性
も確保できるため、切断部221による副容器3
第二収容室隔壁30aの切断を確実にする上で
好ましい。
図示する例において、装着部22は、シー 突起222の外周側に立ち上がって胴部21の内周 面に密着する内側筒部224と、この内側筒部224 の先端側で折り返されて垂下する外側筒部223 とを有している。そして、装着部22は、図示 るように、外側筒部223の内周面の先端側に 成した環状突部と、胴部21の開口部側の外 面に形成した環状突部とが係合して、胴部21 の開口部に固定されるようになっている。
このとき、内側筒部224の外周面を胴部21 内周面に密着させることで、胴部21と装着部 22とのシール性を高めているが、両者の間の ール性を高めるためには、胴部21の開口部 縁の先端面に当接する環状の突起を、装着 22側の対応する位置に形成するのが好ましい 。このようにすることで、たとえ、内側筒部 224の外周面と胴部21の内周面との間から内容 が漏洩したとしても、胴部21の開口部端縁 先端面と、これに当接する環状の突起とに り、それ以上の漏洩を防止することができ 。
また、図示する例において、内容物取り し口23は、その内径が、胴部21の内径に対し て小径となるように形成されている。これは 、容器本体2をスクイーズして内容物を取り す際に、内容物を押し出そうとする背圧が 内容物に対して有効に作用するようにさせ ことを主たる目的とするものであるが、内 物取り出し口23の内径を胴部21の内径に対し 小径とすることで、内容物取り出し口23に 封注出部材4を装着したときのおさまりもよ なる。
また、内容物取り出し口23には、胴部21と の境に第一環状リブ234が形成され、この第一 環状リブ234から所定の距離だけ離間した位置 に、第二環状リブ233が形成されている。さら に、第一環状リブ234と第二環状リブ233との間 には、軸方向に延在して第一環状リブ234と第 二環状リブ233とに連接する複数の凸条リブ231 が、周方向に沿って等角度間隔で形成されて いる。これにより、内容物取り出し口23の剛 を確保しているが、内容物取り出し口23の 性を確保するには、図示するように、内容 取り出し口23を厚肉に形成するのも有効であ る。
内容物取り出し口23の剛性を確保すること
、容器本体2をスクイーズして内容物を取り
す際に、内容物取り出し口23に装着された
封注出部材4の脱落を防止し、これとともに
両者の間のシール性が損なわれないように
ることもできる。
すなわち、容器本体2(特に、胴部21)は、ス
イーズ可能な柔軟な材料により形成するこ
が望まれるため、内容物取り出し口23が胴部
21と一体に形成された図示する例にあっては
内容物取り出し口23を上記のように剛性が
保できる構造として、開封注出部材4の脱落
防止するとともに、開封注出部材4を内容物
取り出し口23に装着したときのシール性が損
われないようにするのが好ましい。
なお、前述した装着部22と同様に、内容物
り出し口23を胴部21と別体とし、内容物取り
し口23を比較的硬質な材料で形成すること
、その剛性を確保するようにしてもよい。
だし、部品点数を削減するという観点から
、図示する例のように、内容物取り出し口23
は、胴部21と一体に形成するのが好ましい。
また、内容物取り出し口23は、第一収容室20
の一部を画成する第一収容室隔壁20aによって
閉塞されている。
第一収容室隔壁20aは、図示するように、内
物取り出し口23の内周面と接する周縁が薄
とされ、開封注出部材4を内容物取り出し口2
3に装着したときに、後述する開封注出部材4
形成された切断部42により、薄肉とされた
縁に沿って切断されるようになっている。
のとき、第一収容室隔壁20aは、内容物取り
し口23から切り離されて脱落してしまわない
ようにするのが好ましい。より具体的には、
切断された第一収容室隔壁20aが、内容物取り
出し口23の内周面と一部がつながった状態で
内容物取り出し口23の内周面と開封注出部
4側に形成された切断部42との間に狭持され
ようになっているのが好ましい(後述する図9
(b)など参照)。
このためには、開封注出部材4側に形成さ れた切断部42の先端側の外径を窄めて逃げ部 形成しておき、この逃げ部と内容物取り出 口23の内周面との間に形成される隙間に、 断された第一収容室隔壁20aが、内容物取り し口23の内周面と一部がつながった状態で狭 持されるように、開封注出部材4側に形成さ た切断部42の寸法などを考慮して、第一収容 室隔壁20aが形成される位置を決定すればよい 。図示する例では、内容物取り出し口23に開 注出部材4を装着したときの開封注出部材4 に形成された切断部42との相対的な位置関係 を考慮して、内容物取り出し口23の先端から 定の長さだけ内方に入り込んだ位置に、第 収容室隔壁20aを形成している。
内容物取り出し口23に開封注出部材4を装着
るにあり、開封注出部材4は打栓で装着して
もよいが、図示する例では、ネジ嵌合によっ
て内容物取り出し口23に開封注出部材4を装着
している。
ここで、ネジ嵌合によって内容物取り出し
23に開封注出部材4を装着するにあたり、図
する例にあっては、内容物取り出し口23に
成された四つの凸条リブ231のうち、径方向
対向する二つの凸条リブ231については、そ
第一環状リブ234に連接する側に、回り止め23
2を突出形成している。これとともに、この
り止め232と軸方向に重なる第二環状リブ233
の位置には、径方向に対向する二つの位置
め切り欠き部235が形成されている(図4(b)参照
)。
一方、開封注出部材4の外筒部41の先端縁の
周面には、径方向に対向する二つの位置決
突起412が、その周方向に沿った長さが、内
物取り出し口23の第二環状リブ233に形成さ
た位置決め切り欠き部235の切り欠き幅とほ
等しくなるように形成されている。
そして、内容物取り出し口23に開封注出部
4を装着するときには、位置決め切り欠き部2
35と、位置決め突起412との位置合わせをしな
ら開封注出部材4を押し込み、位置決め突起
412が第二環状リブ233を乗り越えると、開封注
出部材4側に形成された切断部42の先端が第一
収容室隔壁20aに食い込んで、その切断が開始
され、開封注出部材4のネジ締めを開始する
、第一収容室隔壁20aの周縁が徐々に切断さ
ていくようにしている。さらに、開封注出
材4がほぼ半回転したところで、位置決め突
412が回り止め232に当接して、開封注出部材4
のそれ以上回転が抑止され、第一収容室隔壁
20aが、内容物取り出し口23の内周面と一部が
ながった状態で、内容物取り出し口23の内
面と開封注出部材4側に形成された切断部42
の間に狭持されるようになっている。
なお、開封注出部材4を装着する具体的な態
様は、これに限らず、前述したように、打栓
であってもよい。すなわち、開封注出部材4
押し込み操作のみにより、開封注出部材4を
容物取り出し口23に装着し、これに伴って
第一収容室隔壁20aが切断されるようにして
よい。このとき、内容物取り出し口23に装着
された開封注出部材4に形成される切断部42と
、これに対する第一収容室隔壁20aとの相対的
な位置関係を考慮し、開封注出部材4に形成
れる切断部42の形状を工夫して、第一収容室
隔壁20aに対する開封注出部材4の押し込み量
調節することにより、第一収容室隔壁20aが
内容物取り出し口23の内周面と一部がつなが
った状態となるように切断することが好まし
い。
以上のような容器本体2は、使用時には、 副容器3と開封注出部材4とが装着されるとこ 、前述したように、使用前には、装着部22 封止部材5を着脱自在に取り付けて、収容さ た内容物が外部に漏洩しないように、容器 体2に形成された第二収容室30を密封するこ ができる。さらに、容器本体2の内容物取り 出し口23には、第一収容室隔壁20aの破損など 防止するために、保護部材6を取り付けてお くことができる。
図3に示す例において、封止部材5は、環 の天板部51の外周縁が、装着部22の内周面に 成された環状突部225に係合することで、装 部材22に着脱自在に取り付けられている。 して、つまみ片54を利用して引き抜くことで 、環状突部225との係合を解除して、装着部22 ら取り外すことができるようになっている さらに、封止部材5は、天板部51の内周縁か 有底筒状に垂下して、装着部22に形成され 切断部221の内周面に密着する封止部52と、装 着部22に形成された切断部221とシール突起222 に密着して狭持されるように天板部51から 下する筒状垂下部53とを有しており、これら によって、容器本体2に形成された第二収容 20が密封されるようになっている。
また、封止部材5は、使用前の流通、保管時
に、容器本体2を密封するだけでなく、廃棄
理時に、容器内に残留する内容物が外部に
洩してしまうのを防ぐために、開封注出部
4の注出口411を覆うように取り付けることが
きるようになっている。
すなわち、封止部材5の封止部52の内径は、
封注出部材4の注出口411に外径に対応させて
形成されるとともに、封止部52の内周面には
環状突起55が形成されている。これにより
封止部材5の封止部52内に、開封注出部材4の
出口411を挿入し、この注出口411の外周面に
成された環状突起413と、封止部52の内周面
形成された環状突起55とを係合させることで
、開封注出部材4の注出口411を覆うように、
止部材5を取り付けることができるようにし
ある(後述する図10参照)。
また、保護部材6は、図示するように、内 容物取り出し口23の先端側の内周面に密着す 筒状部61を有するネジ蓋とすることができ が、筒状部61は必要に応じて省略してもよく 、打栓により内容物取り出し口23に取り付け れるようにしてもよい。保護部材6を内容物 取り出し口23に取り付けたときのシール性を めるためには、筒状部61を形成するととも 、内容物取り出し口23の先端面に当接する環 状の突起を、保護部材6側の対応する位置に 成するようにしてもよい。
[開封注出部材]
開封注出部材4は、注出口411が形成された外
筒部41と、外筒部41の内側に取り付けられる
断部42と、外筒部41と切断部42との間に保持
れるフィルタ43とを有している。
なお、図5は、開封注出部材4の平面図であ
、図6は、図5のA-A断面に相当する分解断面図
である。
図示するように、外筒部41には、円形に形
されたフィルタ43の周縁を支持する支持部414
が、注出口411と同心状に形成されている。こ
れとともに、軸方向に突出する係合突起415が
、支持部414の外周縁に沿って形成されており
、さらに、支持部414の外周側には、係合溝部
416が環状に形成されている。
ここで、図示する例では、容器本体2の内容
物取り出し口23に、開封注出部材4がネジ嵌合
で装着されるようにしてあるのは、前述した
とおりであり、外筒部41の外周面には、ロー
ット加工を施して、開封注出部材4を容器本
体2の内容物取り出し口23にネジ嵌合によって
装着する際の滑り止めとすることもできる。
一方、切断部42は、例えば、図示するよう
、軸方向と平行に立ち上がる円筒部の先端
を斜めに切り取った形状とすることができ
。そして、このような切断部42の基部側には
、環状係合部421、係合溝部422、環状のフィル
タ押さえ部423、十字状のフィルタ押さえ部424
が形成されている。
ここで、容器本体2の内容物取り出し口23に
封注出部材4を装着するに際して、切断部42
、容器本体2の内容物取り出し口23を閉塞す
第一収容室隔壁20aを切断し、このとき、切
部42先端側の外径が窄められて逃げ部が形
されているのも、前述したとおりである。
また、切断部42が容器本体2の第一収容室隔
20aを切断するに際し、切断部42の外周面が
容器本体2の内容物取り出し口23の内周面に
着して両者の間をシールする。このときの
ール性を高めるためには、内容物取り出し
23の先端面に当接する環状の突起420を、図示
するように、開封注出部材4側の対応する位
に切断部42と同心状に形成するのが好ましい
。このようにすることで、たとえ、切断部42
容器本体2の内容物取り出し口23との間から
容物が漏洩したとしても、内容物取り出し
23の先端面と、これに当接する環状の突起42
0とにより、それ以上の漏洩を防止すること
できる。
図6に示す状態から、フィルタ43を挟んで、
筒部41に切断部42を取り付けると、外筒部41
係合突起415が切断部42の基部側に形成され
係合溝部422と係合するとともに、切断部42の
基部側に形成された環状係合部421が、外筒部
41の係合溝部416に係合する。これにより、外
部41に形成された支持部414と、切断部42の基
部側に形成された環状のフィルタ押さえ部423
とで、フィルタ43の周縁を保持した状態で、
筒部41内に切断部42が固定できるようになっ
ている。
なお、特に図示しないが、外筒部41内で切
部42が周方向に回転してしまうのを防止する
ために、互いに係合する凹凸形状を、外筒部
41と切断部42のそれぞれの対応する位置に形
するのが好ましい。また、図示する例に限
ず、外筒部41と切断部42が一体となった開封
出部材4に、種々のフィルタを組み込むよう
にしてもよい。
フィルタ43は、内容物をろ過して、内容 中に含まれる不要な固形分を除去するため ものである。フィルタ43としては、ろ過の対 象となる内容物に応じて、種々のろ材を用い て形成されたものを利用することができるが 、精密なろ過が可能なメンブレンフィルター を利用するのが好ましい。
また、開封注出部材4の注出口411からは、容
器本体2をスクイーズしたときに、適量の内
物(フィルタ43でろ過されたろ液)が滴下され
ようにする。このため、図示する例にあっ
は、注出口411の先端側に、注出口411の開口
積を絞り込む絞り部411bを形成するとともに
、注出口411の先端には、円錐台状の凹部411a
形成してある。そして、凹部411aの体積、凹
411aの内側面の傾斜角度、絞り部411bの開口
積などを適宜調整することで、凹部411aに一
量の内容物(ろ液)が蓄えられた後に滴下さ
るようにして、数μl~数十μlに定量された液
が滴下できるようになっている。
なお、注出口411の外周面に環状突起413が形
されており、廃棄処理時に、注出口411を覆
ように封止部材5を取り付けることができる
ようになっているのは、前述したとおりであ
る。
[使用例]
次に、以上のような複式容器1の使用例とし
て、本出願人の一人が先に提案したLAMP法(非
許文献1など参照)において、被験者から採
した検体(結核菌などの病原菌の有無を検査
るための検体)を調製する工程に利用する例
について説明する。
ここで、図7は、副容器3に収容された試 S1に、被験者から採取した検体S0を加え、こ らを加熱処理する工程を示す説明図である 図8は、容器本体2の装着部22に副容器3を装 し、第一収容室20と第二収容室30とを連通さ て、第一収容室20に収容された吸着剤S3に、 加熱処理された第二収容室30内の内容物S2を え、これらを攪拌、混合する工程を示す説 図である。図9は、容器本体2の内容物取り出 し口23に開封注出部材4を装着して、スラリー 状になった内容物S4をろ過して、そのろ液(検 体調製液)を滴下する工程を示す説明図であ 。図10は、注出口411を覆うように封止部材5 取り付けて、容器内に残留する内容物S5が外 部に漏洩してしまうのを防ぎつつ、廃棄処理 する際の形態を示す説明図である。
本使用例において、容器本体2は、その第一
収容室20内に吸着剤S3が収容され、装着部22に
取り付けられた封止部材5で密封されるとと
に、内容物取り出し口23に保護部材6を取り
けた状態(図3参照)で、必要に応じて、アル
ニウムパウチなどの非透湿性の材料からな
包装材に包装されて流通、保管される。
また、副容器3は、その第二収容室30内に試
S1が収容された状態(図7(a)参照)で、必要に
じて、アルミニウムパウチなどの非透湿性
材料からなる包装材に包装されて流通、保
される。
本使用例では、まず、副容器3から蓋体32 取り外して、第二収容室30内に収容された 薬S1に、被験者から採取し、必要に応じて適 宜処理が施された検体S0を加え、蓋体32で再 する(図7(b)、(c)参照)。次いで、副容器3を加 処理装置に搬入し、副容器3ごと試薬S1に検 S0が加えられた内容物S2を加熱して加熱処理 を行うことにより、検体S0に含まれる可能性 ある結核菌を殺菌又は不活化させる。
次に、容器本体2から封止部材5を取り外 て(図8(a)参照)、所定の加熱処理を終えた副 器3を、容器本体2の装着部22に装着する(図8(b )参照)。このとき、装着部22に形成された切 部221により、副容器3に形成された第二収容 30の一部を画成する第二収容室隔壁30aが切 されて、第二収容室30が、容器本体2に形成 れた第一収容室30と連通する。
これにより、副容器3内で加熱処理された内
容物S2が、第一収容室20に流入し、容器本体2
の吸着剤S3に加えられる。そして、容器本
2を振ったり、揉んだりなどすることにより
内容物2と吸着剤S3とを攪拌、混合してスラ
ー状の内容物S4とし(図8(c)参照)、内容物S2中
に含まれる不要物の一部又は全部を吸着剤S3
吸着させる。
なお、容器本体2の胴部21の容積は、このと
の攪拌、混合が十分になされるように、こ
を考慮して設計するのが好ましい。
その後、容器本体2の天地を逆にして倒立 させた状態として、内容物S4を内容物取り出 口23から遠ざけつつ(図9(a)参照)、内容物取 出し口23に開封注出部材4を装着して、開封 出部材4側に形成された切断部42により、第 収容室隔壁20aを切断して、容器本体2を開封 る(図9(b)参照)。そして、正立状態に戻した 器本体2をスクイーズし、内容物S4に背圧を 用させることによって、フィルタ43で内容 S4をろ過しながら、定量された(本使用例に っては、例えば、30μl程度の微小量に定量す る)ろ液を注出口411から滴下する(図9(c)参照)
以上の調製工程により、検体S0の調製液が
られ、この調製液は、次の反応工程に供さ
る。
一方、使用を終えた複式容器1は、注出口411
を覆うように封止部材5を取り付けて(図10参
)、容器内に残留する内容物S5が外部に漏洩
てしまうのを防ぎつつ、廃棄処理する。
以上のような使用目的に利用可能な本実施
態に係る複式容器1は、その容器本体2をス
イーズ可能な柔軟な材料によって形成され
ことが望まれるところ、副容器3自体には、
のような必要がない。このため、副容器3は
、加熱処理の際に、内容物が外部に漏洩しな
いように確実に、その第二収容室30を密封し
構造とするとともに、加熱によってもシー
性が損なわれないようにすることが容易で
る。
すなわち、内容物の最終的な取り出しにつ
ては、容器本体2側で処するものとし、副容
器3は、もっぱら、その密封性に着目して設
することができる。このため、副容器3は、
容物が外部に漏洩しないように確実に密封
れた構造とするとともに、容器本体2とは別
に何らかの処理に曝されても、その密封性が
損なわれないようにすることが容易であり、
容器本体2と副容器3のそれぞれに形成された
容室20,30内に密封された内容物を、外部環
と隔絶された状態を維持しながら混ぜ合わ
ることが可能となる。
このように、副容器3に加えられた検体S0 、その調製工程が完了するまでのあいだ、 部環境に曝されることなく、密封された複 容器1内で、その全ての処理を完了させるこ とができる。このため、本実施形態に係る複 式容器1によれば、その密封状態を維持して 検体S0中に含まれる可能性がある結核菌など の病原菌が外部環境に漏洩してしまうのを有 効に回避することができ、検査者の安全確保 や、外部環境の汚染防止を図ることができる 。
さらに、容器本体2の内容物取り出し口23 形成された第一収容室隔壁20aを切断して開 した後は、内容物をフィルタ43でろ過しつ 、必要な量の内容物を開封注出部材4に形成 れた注出口411から滴下することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明
る。
図11は、本実施形態に係る複式容器の一例
ついて、その概略を示す分解図であり、図12
は、図11中一点鎖線で示す複式容器1の中心軸
を含む紙面に平行な面で切り取った断面図で
ある。また、図13は、図11に示す容器本体2に
容物S3を収容して封止部材5で密封するする
ともに、内容物取り出し口23に保護部材6を
り付けた状態を示す説明図である。
前述した第一実施形態と同様に、本実施 態に係る複式容器1も容器本体2、副容器3、 封注出部材4、封止部材5、保護部材6の五つ 部材を備えており、第一実施形態と共通す 構成については図中同一の符号で示して説 を省略し、第一実施形態と異なる点につい 主に説明する。
まず、前述した第一実施形態において、 容器3は、容器本体2の装着部22に押し込むよ うにして装着されるが、副容器3の装着時に 二収容室隔壁30aを切断するのに要する力を 減させるために、本実施形態では、ネジ嵌 によって副容器3を装着するようにしている このため、副容器3の胴部31の先端側と、容 本体2の装着部22のシール筒222とには、互い ネジ嵌合するネジ部が設けられている。そ て、装着部22のシール筒222は、その基部側 ネジ部を設けたことにより上方に延長され 、副容器3の胴部31の外周面と密着する面積 十分に確保されるようにしている。
また、本実施形態の副容器32の蓋体32には 、ネジ嵌合によって副容器32を装着する際に より少ない力で締め付けることができるよ に、図示するような一対の張り出し部325が 成されており、この張り出し部325に締め付 終了位置で当接する突起226が装着部22の上 に突設されている。これにより、本実施形 では、ネジ嵌合によって副容器3を装着した きに、その蓋体32が装着部22の上方に突出す るようになっている。
また、前述した第一実施形態において、副
器3の蓋体32は、胴部31の内周面に密着する
うにして垂下する内側筒部322の下端側に天
部323が設けられており、このような態様は
副容器3に試薬S1などを収容したときのヘッ
スペースを少なくするのに有効である(図7参
照)。
これに対して、ヘッドスペースを少なくす
必要がない場合には、本実施形態のように
内周面にネジ部が形成された外側筒部321と
胴部31の内周面に密着する内側筒部322とを
板部323から同心状に垂下するように設ける
ともに、内側筒部322との間で胴部31の開口部
端縁側を挟み込む環状突起324を設け、これに
よって副容器3に形成される第二収容室30の密
封性をより向上させることができる。このと
き、胴部31の開口部端縁の先端面に当接する
状の突起を、蓋体32側の対応する位置に形
するようにするのが好ましいのは、第一実
形態と同様である。
また、本実施形態においても、封止部材5は
、環状の天板部51の外周縁が、装着部22の内
面に形成された環状突部225に係合すること
、装着部22に着脱自在に取り付けられている
。そして、つまみ片54を利用して引き抜くこ
で、環状突部225との係合を解除して、装着
22から取り外すことができるようになって
る。
本実施形態の封止部材5は、装着部22に形成
れた切断部221の内周面に密着する封止部52
筒状垂下部53の内周面に接続している点や、
つまみ片54が環状となっている点で第一実施
態と異なっているが、封止部52と筒状垂下
53とによって容器本体2に形成された第二収
室20が密封されるようになっているのは第一
実施形態と同様であり、第二収容室20を密封
ることができれば、その具体的な形状は限
されない。
また、本実施形態では、容器本体2の胴部 21の内径に対して内容物取り出し口23の内径 小径に形成するにあたり、胴部21の内容物取 り出し口23側を徐々に窄めていき、胴部21と 容物取り出し口23との境に段部が形成されな いようにしている。このようにすることで、 胴部21と内容物取り出し口23との境に内容物 滞留しないようにしている。
また、図14は、開封注出部材4を注出口411 先端側から見た平面図であり、図15は、図14 のB-B断面に相当する分解断面図である。これ らの図に示すように、本実施形態の開封注出 部材4は、第一実施形態とほぼ同様に形成さ ているが、注出口411を先細り状とするとと に、注出口411の基部に四つの位置決め突起41 7をほぼ等角度間隔で設けた点で第一実施形 と異なっている。これは、細径の滴下容器 液滴を滴下する際に、容器の内径が液滴の と同等又は液滴の径よりも小さい場合には 液滴が空気をかんでしまって滴下された液 を正確に計測するのが困難となってしまう とがあるのを考慮したものであるが、これ ついては後述する。
以上のような本実施形態に係る複式容器1も
、第一実施形態と同様の使用態様に供するこ
とができる。
ここで、図16は、副容器3に収容された試薬S
1に、被験者から採取した検体S0を加え、これ
らを加熱処理する工程を示す説明図である。
図17は、容器本体2の装着部22に副容器3を装着
し、第一収容室20と第二収容室30とを連通さ
て、第一収容室20に収容された吸着剤S3に、
熱処理された第二収容室30内の内容物S2を加
え、これらを攪拌、混合する工程を示す説明
図である。図18は、容器本体2の内容物取り出
し口23に開封注出部材4を装着して、スラリー
状になった内容物S4をろ過して、そのろ液(検
体調製液)を滴下容器7に滴下する工程を示す
明図である。図19は、滴下容器7に滴下され
内容物S4のろ液を密封する工程を示す説明
である。図20は、注出口411を覆うように封止
部材5を取り付けて、容器内に残留する内容
S5が外部に漏洩してしまうのを防ぎつつ、廃
棄処理する際の形態を示す説明図である。
本実施形態に係る複式容器1の使用態様に おいて、試薬S1に検体S0が加えられた内容物S2 を副容器3ごと加熱処理する手順は、第一実 形態と同様である(図16参照)。また、所定の 熱処理を終えた副容器3を容器本体2の装着 22に装着するに際して、副容器3をネジ嵌合 よって装着する点で第一実施形態と異なる 、第一収容室20に内容物S2を流入させて不要 の一部又は全部を吸着剤S3に吸着させるま の手順(図17(a)~(c)参照)、及び開封注出部材4 装着して容器本体2を開封するまでの手順(図 18(a),(b)参照)は第一実施形態と同様である。
以上の手順で容器本体2に開封注出部材4 装着した後、本実施形態では、図18(c)に示す ように、開封注出部材4の注出口411を滴下容 7に挿入しつつ、位置決め突起417を滴下容器7 の開口端縁に当接させて注出口411の先端の位 置決めをする。そして、容器本体2をスクイ ズして、フィルタ43でろ過された内容物S4の 液を注出口411から滴下する。このようにす ことで、滴下された液滴が空気をかんでし うのを有効に回避して、滴下容器7に表示さ れた液位線71,72に応じた適量のろ液を滴下容 7に滴下することができる。適量のろ液が滴 下された滴下容器7は、図19(b)に示すように栓 をして容器内を密封した後に次の反応工程に 供される。
ここで、図示する例では、滴下容器7には 上下二つの液位線71,72が表示されており、こ 間に液位があるときが適正な量としてある すなわち、適正な量の上限として液位線71 上位に表示されており、適正な量の下限と て液位線72が下位に表示されている。そして 、突注出口411の先端が上位の液位線71に重な ように位置決めすることで、滴下量が多す たときには、容器本体2をスクイーズする力 を緩めて容器本体2を復元させるだけで液位 上位の液位線71と重なるまで吸引できるよう になっている。
このように、本実施形態にあっては、滴 容器7に、適正な量の下限を示す液位線72を なくとも表示しておき、注出口411の先端を 置決めした後に、容器本体2をスクイーズし て液位線72を越えるまでろ液を注出し、位置 めされた注出口411の先端よりも注出された 液の液位が上位になったときに、位置決め れた状態を維持しながら容器本体2を復元さ せ、これによって過剰に注出されたろ液を吸 引することで適正な量のろ液が注出されるよ うにすることができる。
なお、本実施形態では、注出口411の基部 位置決め突起417を設けて注出口411の先端の 置決めするようにしているが、注出口411の 端を位置決めする位置決め手段の具体的な 様は、これに限定されない。注出口411を滴 容器7に挿入したときに、注出口411の先端と 滴下容器7の内底面との距離が一定となるよ にすることができればよく、例えば、位置 め突起417に相当するものを滴下容器7側に設 ておくなど、種々の態様を採用することが きる。
以上、本発明について、好ましい実施形 を示して説明したが、本発明は、前述した 施形態にのみ限定されるものではなく、本 明の範囲で種々の変更実施が可能であるこ は言うまでもない。
例えば、前述した実施形態では、LAMP法に おいて、結核菌などの病原菌の有無を検査す るための検体を調製する工程に利用する例に ついて説明したが、これに限定されるもので はない。本発明に係る複式容器は、LAMP法を じめ、PCR法などの遺伝子増幅法及びその他 遺伝子検出法、イムノアッセイ法による免 測定や微生物検査などにも利用することが きる。
また、前述した実施形態で示した使用例に
いて、副容器3ごと、その内容物S2を処理す
のは、主として、検査対象となる検体S0に
まれる可能性のある菌体やウイルスなどの
菌又は不活化を目的とするが、これに限定
れるものではない。菌体の細胞膜やウイル
のエンベロープなどを壊して核酸を取り出
ような処理であってもよい。
ただし、本発明に係る複式容器は、加熱処
のように、容器の密封性に与える影響の大
い処理を施す必要のある場合に、特に好適
利用できる。
また、本発明では、前述した二つの実施 態のそれぞれの構成を適宜組み合わせて実 することも可能である。
以上説明したように、本発明に係る複式 器は、医療や医薬の分野に限らず、化学の 野なども含め、検査者の安全確保や、外部 境の汚染防止を図りつつ、迅速な検査を可 とする容器として広く利用することができ 。
