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Title:
COMPRESSOR APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/133721
Kind Code:
A1
Abstract:
Whether compressed air has reached a specified pressure is made clearly discernable, while allowing for cost reduction by dispensing with a pressure gauge. The components are a motor (M), a rotary shaft (11), a compressor unit (10) that has a cylinder chamber (15), and a detection means (7), which notifies the user when the pressure of compressed air from the cylinder chamber (15) has exceeded a reference pressure (P). The detection means (7) is provided with a valve unit (30), which has a valve flow path (30A) provided with a discharge port (33), and a shutoff valve (34), which opens said valve flow path (30A) and discharges air from the aforementioned discharge port (33) when the pressure of the compressed air exceeds the reference pressure (P), a detection cap (31), which is disposed in the discharge port (33) and is pushed up from a normal position (Y1) to a protruding position (Y2) by the pressure of the air discharged from the discharge port (33), and a holding means (32), which holds the aforementioned detection cap (31) in the aforementioned normal position (Y1) when the compressed air is below the reference pressure (P).

Inventors:
KOJIMA YOSHIHIDE (JP)
ISHIDA TAKAAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053512
Publication Date:
November 05, 2009
Filing Date:
February 26, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO RUBBER IND (JP)
KOJIMA YOSHIHIDE (JP)
ISHIDA TAKAAKI (JP)
International Classes:
F04B39/10; F04B39/00; F04B41/00
Foreign References:
JP2005344570A2005-12-15
US6125694A2000-10-03
EP1219942A12002-07-03
JP2007510104A2007-04-19
JP2005344570A2005-12-15
Other References:
See also references of EP 2275679A4
Attorney, Agent or Firm:
SUMITOMO, Shintaro (JP)
Shintaro Sumitomo (JP)
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Claims:
 収納ケースに、
  モータ、
  該モータにより回転駆動される回転軸、
  この回転軸にクランクを介して取り付けられるロッドと、そのロッド端に配されるピストンと、該ピストンを往復動可能に収容するとともに前記ピストンとの間で空気を圧縮するシリンダ室を形成するシリンダとを有するコンプレッサ本体、
  前記シリンダ室からの圧縮空気をタイヤに送る空気送給流路を有する空気送給手段、
  及び前記シリンダ室からの圧縮空気の圧力が基準圧力を超えたとき、そのことを使用者に知らせて前記モータの停止を促す検知手段を取り付けるとともに、
 前記検知手段は、
  空気送給流路に一端が通じかつ他端に排気口を設けたバルブ流路と、このバルブ流路に介在し圧縮空気の圧力が前記基準圧力を超えたとき該バルブ流路を開放させて前記排気口から排気させる開閉弁部とを有するバルブ本体、
  前記排気口に配され、かつ前記排気口からの排気空気の圧力により、外面が前記収納ケースの外面と面一或いは内方に控える通常位置から、外面が前記収納ケースの外面から越えてはみ出すはみ出し位置まで押し上げられる検知キャップ、
  及び前記圧縮空気が基準圧力以下のときに前記検知キャップを前記通常位置に保持する保持手段を具えることを特徴とするコンプレッサ装置。
 前記基準圧力は、タイヤの空気充填圧力であることを特徴とする請求項1記載のコンプレッサ装置。
 前記保持手段は、前記検知キャップを前記通常位置に向かって付勢するバネ体であることを特徴とする請求項1又は2記載のコンプレッサ装置。
 前記保持手段は、前記検知キャップに取り付きかつ前記排気口に向かって吸引される磁石であることを特徴とする請求項1又は2記載のコンプレッサ装置。
 前記検知手段は、前記バルブ流路の排気口側の流路部分が共鳴管をなし、前記排気口からの排気空気が2000Hz以上の高音域の音を発生させることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載のコンプレッサ装置。
Description:
コンプレッサ装置

 本発明は、タイヤ空気充填用として好適 あり、発生する圧縮空気の圧力が基準圧力 到達したのを、圧力計を用いることなく精 良く知らせることができ、この基準圧力と て定まる指定圧力にてタイヤに空気を充填 うるコンプレッサ装置に関する。

 タイヤに圧縮空気を充填するコンプレッ 装置として、例えば図8に示すものが提案さ れている(例えば特許文献1参照)。この装置a 、モータbと、圧縮空気を発生させるコンプ ッサ本体cと、発生する圧縮空気をタイヤに 送る空気送給手段dと、発生する圧縮空気の 力を測定する圧力計eと、コンプレッサ本体c による過圧を逃がす安全弁としてのリリーフ バルブfとを含んで構成されている。

 そして前記空気送給手段dをタイヤに接続 し、かつモータbを駆動させることにより、 生する圧縮空気をタイヤに充填する。この き、使用者は圧力計eを見て、圧縮空気がタ ヤ充填のための指定圧力に到達したことを 識する。

 ここで、タイヤ充填のための指定圧力は、 えば乗用車の場合、通常200~250kPaの範囲で、 車種毎に設定されている。従って、使用中に 圧力が減ったタイヤに空気を補充したり、パ ンクしたタイヤに空気を充填する場合には、 使用者は、圧力計を見ながら空気を充填し、 車種毎に設定された指定圧力に達したときに 装置を停止させるという作業が必要となる。

特開2005-344570号公報

 しかしながら、圧力計では指定圧力に到 したがどうかが不明瞭であるため、使用者 よる判断にバラツキが生じやすく、指定圧 で精度良くタイヤに空気を充填することが しいという問題がある。なお空気を入れす た場合には、減圧させる操作が余分に必要 なるため、作業時間の増加を招く。

 そこで本発明は、従来安全弁として使用 れていたリリーフバルブを検知手段に活用 ることを基本として、圧力計を排除してコ トダウンを図りながら、圧縮空気が指定圧 に到達したかどうかを使用者に明確に知ら ることができ、使用者による判断バラツキ 抑え、タイヤに指定圧力を高精度で充填さ うるコンプレッサ装置を提供することを目 としている。

 前記目的を達成するために、本願請求項1の 発明は、収納ケースに、
 モータ、
 該モータにより回転駆動される回転軸、
 この回転軸にクランクを介して取り付けら るロッドと、そのロッド端に配されるピス ンと、該ピストンを往復動可能に収容する ともに前記ピストンとの間で空気を圧縮す シリンダ室を形成するシリンダとを有する ンプレッサ本体、
 前記シリンダ室からの圧縮空気をタイヤに る空気送給流路を有する空気送給手段、
 及び前記シリンダ室からの圧縮空気の圧力 基準圧力を超えたとき、そのことを使用者 知らせて前記モータの停止を促す検知手段 取り付けるとともに、
 前記検知手段は、
  空気送給流路に一端が通じかつ他端に排 口を設けたバルブ流路と、このバルブ流路 介在し圧縮空気の圧力が前記基準圧力を超 たとき該バルブ流路を開放させて前記排気 から排気させる開閉弁部とを有するバルブ 体、
  前記排気口に配され、かつ前記排気口か の排気空気の圧力により、外面が前記収納 ースの外面と面一或いは内方に控える通常 置から、外面が前記収納ケースの外面から えてはみ出すはみ出し位置まで押し上げら る検知キャップ、
  及び前記圧縮空気が基準圧力以下のとき 前記検知キャップを前記通常位置に保持す 保持手段を具えることを特徴としている。

 本発明は叙上の如く、シリンダ室からの 縮空気の圧力が基準圧力を超えたとき、そ ことを使用者に知らせてモータの停止を促 検知手段を取り付けている。そのため、使 者の判断バラツキを抑えることができる。 って、指定圧力に近い圧力で、タイヤに空 を高精度でかつ能率良く充填することがで る。

 又前記検知手段では、バルブ本体として 従来、過圧による破損防止のための安全弁 して用いられるリリーフバルブを利用し、 の基準圧力を車種毎に定まるタイヤの充填 力に設定している。従って、前記バルブ本 では、圧縮空気が基準圧力(車種毎に定まる タイヤの充填圧力)に到達したとき、その排 口から圧縮空気を排気できる。又検知キャ プは、前記排気空気の圧力により、その外 が収納ケースの外面から越えてはみ出すは 出し位置まで押し上げられる。そのため、 縮空気が基準圧力を超えたことを、検知キ ップのより小さい動きで明確に知らせるこ ができる。即ち、モータ停止の判断バラツ を抑えうる。又検知手段は、構造簡易であ 、又従来の圧力計を排除しうるため、コス ダウン及び装置の小型化に貢献しうる。

図1は、本発明のコンプレッサ装置の一 実施例を示す斜視図である。 図2は、その内部を示す斜視図である。 図3は、コンプレッサ本体を示す分解斜 視図である。 図4は、コンプレッサ本体の作動状態を 示す断面図である。 図5(a)、(b)は、検知手段の第1実施形態 示す断面図である。 図6(a)、(b)は、検知手段の第2実施形態 示す断面図である。 図7は、開閉弁部の開閉量と圧縮空気の 圧力との関係を示す概念図である。 図8は、従来のコンプレッサ装置を示す 斜視図である。

符号の説明

2 収納ケース
7 検知手段
10 コンプレッサ本体
11 回転軸、
12 クランク
13 ロッド
14 ピストン
15 シリンダ室
16 シリンダ
18 空気送給手段
18A 空気送給流路
30 バルブ本体
30A バルブ流路
31 検知キャップ
32 保持手段
33 排気口
34 開閉弁部
42 バネ体
45 共鳴管
46 磁石
M モータ
P 基準圧力
Y1 通常位置
Y2 はみ出し位置

 以下、本発明の実施の一形態を、図示例 ともに説明する。図1、2に示すように、本 施形態のコンプレッサ装置1は、収納ケース2 に、モータMと、該モータMにより回転駆動さ る回転軸11と、空気を圧縮するシリンダ室15 を有するコンプレッサ本体10と、前記シリン 室15からの圧縮空気をタイヤに送る空気送 手段18と、前記シリンダ室15からの圧縮空気 圧力が基準圧力Pを超えたとき、そのことを 使用者に知らせて前記モータMの停止を促す 知手段7とを取り付けている。

 前記収納ケース2は、横置きの偏平矩形状 の箱体であり、本例では上下のケース部2A、2 Bに分解可能に形成される。又前記モータMと ては、自動車の12V直流電源で作動する市販 種々のDCモータが採用できる。このモータM は、自動車のシガーライターソケットに接 可能な電源プラグ19Aを先端に設けた電源コ ド19が、前記収納ケース2の上面に取り付く 源スイッチSWを介して接続されている。

 次に、前記コンプレッサ本体10は、図3に すように、前記モータMにより回転駆動され る回転軸11にクランク12を介して取り付けら るロッド13と、そのロッド端に配されるピス トン14と、該ピストン14を往復動可能に収容 るとともに前記ピストン14との間で空気を圧 縮するシリンダ室15を形成するシリンダ16と 具える。なおモータMと回転軸11との間には 例えばギヤー、プーリなどを用いた周知の 速機構20が介在し、モータMの回転を1/3~1/8程 に減速して回転軸11に伝達している。

 又前記クランク12には、支持ピン21を介し て前記ロッド13の一端が回転自在に枢支され 。又ロッド13の他端には、ピストン14が配さ れる。本例では、前記ロッド13とピストン14 はFRPからなる一体成形体として形成される 又本例では、ピストン14には、図3、4に示す うに、該ピストン14をその軸芯方向に貫通 てのびる吸気孔22Aと、この吸気孔22Aをピス ン前面側からバネ性を有して閉じる、例え ゴム、合成樹脂、金属等の弾性体などの弁 22Bとを用いた吸気弁22が形成される。このピ ストン14は、前記シリンダ16の内腔内に収納 れ、該ピストン14との間で空気を圧縮しうる シリンダ室15を形成する。なおピストン14の 周には、リングシール材23が取り付けられ、 シリンダ16との間の気密性が維持される。

 このコンプレッサ本体10は、前記ピスト 14がシリンダ室15の容積を増加させる向きに 退移動するとき、前記吸気弁22が開いて吸 孔22Aからシリンダ室15内に空気を流入させる とともに、前記ピストン14が前進移動すると 、前記吸気弁22を閉じて前記シリンダ室15内 の空気を圧縮せしめ、圧力を高める。

 又前記シリンダ16には、シリンダ室15から の圧縮空気をタイヤに送る空気送給流路18Aを 有す空気送給手段18が連設される。

 この空気送給手段18は、前記シリンダ室15 に圧縮空気流入口24を介して連なるサージタ ク室25を内部に有するサージタンク部26を含 む。このサージタンク室25は、小孔状の圧縮 気流入口24を介して圧縮空気を貯留し、ピ トン14による圧力の脈動を抑える。なお前記 圧縮空気流入口24には逆止弁を設けることが き、又シリンダ16に前記吸気弁22を形成する こともできる。又前記サージタンク部26には 圧縮空気送給用のホース27を着脱自在に連 する例えばニップル状の接続部28を突設して おり、前記空気送給手段18は、前記サージタ ク部26とホース27とを含んで構成される。

 そして、本発明のコンプレッサ装置1には 、前記シリンダ室15からの圧縮空気の圧力が 準圧力Pを超えたとき、そのことを使用者に 知らせて前記モータMの停止を促す検知手段7 設けている。

 この検知手段7は、図5に示すように、バ ブ本体30と、検知キャップ31と、保持手段32 を具える。前記バルブ本体30は、前記空気送 給流路18Aに一端が通じかつ他端に排気口33を けたバルブ流路30Aと、このバルブ流路30Aに 在し圧縮空気の圧力が前記基準圧力Pを超え たとき該バルブ流路30Aを開放させて前記排気 口33から圧縮空気を排気させる開閉弁部34と 少なくとも有する。

 具体的には、バルブ本体30は、前記サー タンク部26から上向きに突出する管状のハウ ジング35を具え、その中心孔35aには、その下 側に、先細コーン状の弁座部35a1が形成され るとともに、上端側には、内ネジ部35a2が形 される。又該内ネジ部35a2には、調整ネジ36 螺着されるとともに、前記中心孔35a内には 前記弁座部35a1と圧接して該弁座部35a1を閉じ る弁軸37が配される。又前記調整ネジ36と弁 37との間には、前記弁軸37を下方に付勢する しバネ38が配される。又前記調整ネジ36には 、前記中心孔35aに一端が通じかつ他端が前記 調整ネジ36上端面の排気口33で開口する導通 36Aが形成される。従って、前記バルブ流路30 Aは、前記中心孔35aと導通孔36Aとから形成さ 、又開閉弁部34は、前記弁座部35a1と弁軸37と から形成される。

 このバルブ本体30は、図5(b)の如く、サー タンク室25内の圧縮空気の圧力が上昇し、 準圧力Pを越えたとき、押しバネ38に打ち勝 て弁軸37を持ち上げでき、圧縮空気をバルブ 流路30Aを通って排気口33から排気させる。又 記基準圧力Pは、本発明では、車種毎に設定 されるタイヤの空気充填圧力であり、要求に より前記調整ネジ36の螺回転によって調整で る。例えば、前記調整ジ36を締めこむと押 バネ38が縮み、その反力で開閉弁部34をより く下方に押し付けるため、開閉弁部34を押 上げる圧力が高くなり、逆に調整ネジ36を緩 めると押し上げ圧力は低くなる。この調整ネ ジの締めこみ量を変えることで空気充填圧力 、すなわち基準圧力Pを調整できる。なお安 弁として使用される従来のリリーフバルブ 場合、基準圧力は、コンプレッサの過圧に る破損を防止するために定まる安全基準圧 であって、この点でバルブ本体30と相違する 。

 又前記検知キャップ31は、前記排気口33に 配され、この排気口33からの排気空気の圧力 より、外面31Sが前記収納ケース2の外面2Sと 一或いは内方に控える通常位置Y1から、外 31Sが前記収納ケース2の外面2Sから越えては 出すはみ出し位置Y2まで押し上げられる。こ れにより、圧縮空気が基準圧力Pを超えたこ を使用者に、目視によって認知させうる。

 前記検知キャップ31は、円筒状の胴部39の 上端を底板部40で閉じた有底のキャップ体で り、本例では、胴部39は、前記調整ネジ36の 周囲を囲む大径部39aと、その上端側に段差部 39bを介して連なる小径部39cとを有する段付き 状をなす場合が例示されている。又前記収納 ケース2には、前記胴部39(本例では小径部39c) 遊挿することにより前記検知キャップ31を 下にスライド可能に案内するガイド孔41が形 成される。又前記段差部39bの外面と収納ケー ス2との間には、前記検知キャップ31を下方に 付勢するバネ体42が配される。

 従って、前記検知キャップ31は、圧縮空 が基準圧力P以下のときには、バネ体42によ 付勢により、前記段差部39bの内面が、調整 ジ36の上面と当接する通常位置Y1に保持され 。従って本例ではこのバネ体42が、前記保 手段32を構成している。又圧縮空気が基準圧 力Pを越えたときには、排気口33からの排気空 気の圧力が、前記バネ体42の付勢力に打ち勝 て、検知キャップ31を前記はみ出し位置Y2ま で押し上げしうる。

 ここで、前記検知キャップ31は、その外 31Sが収納ケース2の外面2Sと面一或いは内方 控える通常位置Y1から、外面31Sが収納ケース 2の外面2Sから越えてはみ出すはみ出し位置Y2 で移動することで、より少ない変位で、検 キャップ31の動きの有無を、使用者に明確 感知、認識させることができる。なお前記 識をより確実化させるために、前記はみ出 位置Y2における外面31Sの外面2Sからのはみ出 高さL1は、2.0mm以上、さらには3.0mm以上が好 しく、又通常位置Y1における外面31Sの外面2S からの凹み深さL2は0mmより大、さらには0.5~1.5 mmの範囲が好ましい。なお装置作動中は、コ プレッサ本体10が振動しているため、前記 み出し高さL1が2.0mm未満の場合、検知キャッ 31のはみ出しが認識しづらくなる。又前記 知キャップ31が小さ過ぎても、その動きを使 用者が認識し難くなる。従って、前記検知キ ャップ31の外面31Sの直径Dは、5.0mm以上である が好ましい。又使用者は、検知キャップ31 動きを認識して、モータMを停止させる。そ ため、検知キャップ31は、前記電源スイッ SWに隣り合わせて配置するのが好ましい。

 又前記バルブ本体30では、図7に概念的に すように、ある圧力p1以下では、前記押し ネ38の付勢力により開閉弁部34は閉じたまま あるが、ある圧力p1に達すると、開閉弁部34 がわずかに開いて圧縮空気を放出する。そし て、圧縮空気の圧力pが次第に高まるにつれ 、開閉弁部34の開放量が除々に大きくなり、 ついには全開状態(開閉弁部34が開きっぱなし の状態)に至る。従って、バルブ本体30では、 開閉弁部34の動き始めの圧力p1と、全開状態 なったときの圧力p2との間に、若干の圧力差 δpが生じる。

 他方、保持手段32としてバネ体42を用いた 、第1実施形態の検知手段7の場合には、開閉 部34の動きに追従して前記検知キャップ31も 動く。即ち、検知キャップ31は、前記圧力p1 らは、一瞬飛び出しては引っ込むという出 り動作を繰り返し、その飛び出し量と飛び し時間が次第に長くなり、ついには全開状 となる圧力p2において、最大飛び出し量で、 飛び出し続けることとなる。従って、第1実 形態では、前記最大飛び出し量を、はみ出 高さL1として設定している。又圧力差δpによ り、使用者の判断にバラツキが生じる恐れが あり、従って、第1実施形態の検知手段7の場 、前記検知キャップ31が、前記出入り動作 停止した時(最大飛び出し時)を、判断基準と するのが好ましい。

 次に、検知手段7の他の実施例(以下第2実 形態という)を図6に示す。本例では、保持 段32は、前記検知キャップ31の底板部40に取 付き、かつ前記排気口33に向かって吸引され る磁石46によって形成される。具体的には、 知キャップ31は、例えばその下端が収納ケ ス2に設けたストッパー44と当接することに り、磁石46と調整ネジ36との間に、小間隙Kが 形成される。この小間隙Kは、磁石46と調整ネ ジ36との間の吸引力Fが、前記開閉弁部34が全 状態となった時の圧力p2とほぼ等しくなる 離に設定される。従って、バルブ本体30が開 き始めの時には、前記吸引力Fが大であるた 、検知キャップ31は通常位置Y1に停止できる 又バルブ本体30が全開状態となって圧力が 引力Fより大きくなると、前記検知キャップ3 1は通常位置Y1からはみ出し位置Y2まで一気に 動できる。

 従って、第2実施形態の場合、第1実施形 の場合のごとき圧力差δpの発生がなく、第1 施形態に比して、使用者の判断バラツキを らに抑制することができる点で好ましい。 お図7に、第1、2実施形態における検知キャ プ31の動きを、開閉弁部34の動きと対応させ て概念的に示している。

 又第2実施形態の場合には、第1実施形態 場合のごときバネ体42による影響がないため 、はみ出し高さL1を、例えば20mm若しくはそれ 以上まで確保でき、使用者により明確に認識 させうる。なお、はみ出し高さL1が20mmを越え ると、収納ケース2が不必要に大型化するた 好ましくなく、その上限は、15mm以下、さら は10mm以下が望ましい。

 前記磁石46では、吸引力を安定して作用 せるために、前記検知キャップ31の底板部40 内面とほぼ同径に形成するのが好ましい。 磁石46が厚すぎると、重くなり、はみ出し 置Y2にて検知キャップ31が上下に振動するな 認識し難くなる。従って、磁石46の厚さは 3.0mm以下さらには2.0mm以下、さらには1.5mm以 が好ましい。又磁石46が薄すぎると、前記開 閉弁部34が全開状態となる前に、検知キャッ 31が押し上げられる傾向があり、従って磁 46の厚さの下限は、1.0mm以上が好ましい。

 又本例では、前記検知手段7は、前記バル ブ流路30Aの排気口33側の流路部分、即ち前記 通孔36Aが共鳴管45をなし、前記排気口33から の排気空気により2000Hz以上の高音域の音(便 上ピー音と呼ぶ)を発生させている。これに り、聴覚的にも圧縮空気が基準圧力Pを超え たことを使用者に知らせることができ、認識 効果をいっそう高めることができる。そのた めには、前記共鳴管45の直径dを1.2~2.5mmの範囲 とすることが好ましく、1.2mm未満では、排出 れる空気量が過小となってピー音の音圧が く認識できなくなる。又2.5mmを上回ると、 鳴管45から洩れる軸芯の打撃音も大きくなっ てピー音の識別がつきにくくなる。又直径d さらに大きくなると、ピー音が発生しなく る。又前記共鳴管45の長さJも、ピー音の音 に重要であり、長さJが8.0mm以上で長い方が 圧に有利であり、認識性を高めうる。

 前記コンプレッサ本体10から発生する作 音は800~1800Hzの音が中心であるため、2000Hz以 とすることで、認識性を向上しうる。又周 数が高すぎても聞き取り難いため、その上 は10000Hz以下が好ましい。又コンプレッサ装 置1では、ピー音の発生により、作動音を含 全体の音の音圧が1dB(A)以上大きくなること 好ましく、1dB(A)未満では、認識性に欠ける

 このような共鳴管45は、保持手段32がバネ 体42である場合にも、形成することができる 又本発明のコンプレッサ装置1は、内圧が低 下したタイヤの空気充填用としてだけでなく 、例えば、特開2005-344570号公報に記載のコン レッサ装置の如く、パンクしたタイヤに、 ール剤と充填空気とを順次送給するパンク 理システムのコンプレッサ装置として使用 ることができる。

 以上、本発明の特に好ましい実施形態に いて詳述したが、本発明は図示の実施形態 限定されることなく、種々の態様に変形し 実施しうる。

 図2に示す構造のコンプレッサ装置1を、 1の仕様にて試作するとともに、各コンプレ サ装置1を用いて、タイヤサイズ195/65R15のタ イヤを内圧0から指定内圧(250kPa)まで充填した ときの、検知キャップ31の作動時における内 を測定した。

 各コンプレッサ装置1では、基準圧力Pと て全開状態において250kPaとなるようにバル 本体30を設定している。なお検知キャップ31 、外径14mm、内径12mmのナイロン樹脂製(赤色) のものを使用し、又はみ出し位置Y2における み出し高さL1は7mmとしている。又実施例2に いて、磁石46は外径12mm、厚さ1.0mmのものを 用した。

 実施例1では、検知キャップ31の飛出し始 の圧力P1と、最大飛び出し時の圧力P2との間 に、約30kPaの圧力差があるが、最大飛び出し を、モータ停止を判断基準とすることで、 填圧力のバラツキをなくすことができる。 実施例2では、飛出し始めと、最大飛び出し 時とが同時であり、従って、モータ停止の判 断をより明確に行うことができる。

 又検知手段7において、導通孔36Aの直径d 表2の仕様に基づいて変化させ、導通孔36Aを 鳴管45として形成したときのピー音による 識性についてテストした。なお認識性は検 官の官能評価により、×、△、○、◎の4段 で評価した。又音圧は、コンプレッサ装置1 ら上方に50cm隔たる位置にマイクロホンを設 置して測定した。又導通孔36Aの長さJは8.0mm、 又ハウジング35の中心孔35aの内径は8.0mmであ 。

 表2の如く、直径dが1.2~2.5mmの範囲で音圧 が大となり、認識性が高まるのが確認でき 。