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Title:
COMPRESSOR AND FREEZER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/098874
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a compressor (20) comprising a compression mechanism (30), in which movable members (51, 52, 55 and 56) having movable end plate portions (51a, 52a, 55a and 56a) disposed on the root end sides are eccentrically rotated while being pushed onto fixed members (51, 52, 55 and 56) having fixed end plate portions (51a, 52a, 55a and 56a) disposed on the root end sides, so that a coolant is subjected to a two-stage compression. Intermediate back-pressure chambers (85 and 95) to communicate with lower-stage side compression chambers (61 and 62) are formed on the back sides of the movable end plate portions (51a, 52a, 55a and 56a).

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Inventors:
FURUSHO KAZUHIRO (JP)
SHIBAMOTO YOSHITAKA (JP)
SHIMIZU TAKASHI (JP)
SOTOJIMA TAKAZOU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/000433
Publication Date:
August 13, 2009
Filing Date:
February 04, 2009
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
FURUSHO KAZUHIRO (JP)
SHIBAMOTO YOSHITAKA (JP)
SHIMIZU TAKASHI (JP)
SOTOJIMA TAKAZOU (JP)
International Classes:
F04C18/32; F04C23/00; F04C29/04
Foreign References:
JP2005320927A2005-11-17
JP2005320929A2005-11-17
JPS62173585U1987-11-04
JP2007239666A2007-09-20
Other References:
See also references of EP 2251546A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 53, JP)
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Claims:
 低段側の圧縮室(61,62)と高段側の圧縮室(63,64)とを形成して低段側の圧縮室(61,62)で圧縮した冷媒を高段側の圧縮室(63,64)で更に圧縮する圧縮機構(30)を備え、
 冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)に対して、該冷媒回路(10)の中間圧冷媒を上記低段側の圧縮室(61,62)と高段側の圧縮室(63,64)との間に注入するための中間インジェクション通路(18)を接続した状態で設けられる圧縮機であって、
 上記圧縮機構(30)は、上記圧縮室(61~64)に面する固定側鏡板部(51a,52a,55a,56a)が基端側に設けられた固定部材(51,52,55,56)と、該圧縮室(61~64)を挟んで該固定側鏡板部(51a,52a,55a,56a)に対面する可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)が基端側に設けられた可動部材(51,52,55,56)とを備え、該可動部材(51,52,55,56)を偏心回転させて冷媒を圧縮するように構成され、
 更に、上記圧縮機構(30)は、上記可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面に臨んで形成されて上記低段側の圧縮室(61,62)の吐出側に連通する中間圧背圧室(85,95)を備え、該中間圧背圧室(85,95)の内圧を該可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)に作用させて上記可動部材(51,52,55,56)を上記固定部材(51,52,55,56)に押し付けるように構成されていることを特徴とする圧縮機。
 請求項1において、
 上記圧縮機構(30)は、それぞれが上記固定部材(51,52,55,56)及び上記可動部材(51,52,55,56)を有する第1機構部(24)及び第2機構部(25)を備える一方、
 上記中間圧背圧室(85,95)は、上記第1機構部(24)及び上記第2機構部(25)のうち少なくとも一方の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面側に形成されていることを特徴とする圧縮機。
 請求項2において、
 上記圧縮機構(30)では、上記第1機構部(24)及び上記第2機構部(25)のそれぞれに上記低段側の圧縮室(61,62)と上記高段側の圧縮室(63,64)の両方が形成される一方、
 上記中間圧背圧室(85,95)は、上記第1機構部(24)及び上記第2機構部(25)の両方の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面側にそれぞれ形成されていることを特徴とする圧縮機。
 請求項2において、
 上記圧縮機構(30)では、上記低段側の圧縮室(61,62)が上記第1機構部(24)だけに形成されて上記高段側の圧縮室(63,64)が上記第2機構部(25)だけに形成される一方、
 上記中間圧背圧室(85,95)は、上記第2機構部(25)の可動側鏡板部(55a,56a)の背面側に形成されていることを特徴とする圧縮機。
 請求項4において、
 上記中間圧背圧室(85,95)は、上記第1機構部(24)の可動側鏡板部(51a,52a)の背面側にも形成されていることを特徴とする圧縮機。
 請求項2において、
 上記圧縮機構(30)では、上記低段側の圧縮室(61,62)が上記第1機構部(24)だけに形成されて上記高段側の圧縮室(63,64)が上記第2機構部(25)だけに形成される一方、
 上記中間圧背圧室(85,95)は、上記第1機構部(24)の可動側鏡板部(51a,52a)の背面側に形成されていることを特徴とする圧縮機。
 請求項1において、
 上記圧縮機構(30)は、上記固定部材(51,52,55,56)及び上記可動部材(51,52,55,56)を一対のみ備え、該固定部材(51,52,55,56)の固定側鏡板部(51a,52a,55a,56a)と可動部材(51,52,55,56)の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)との間に上記低段側の圧縮室(61,62)と上記高段側の圧縮室(63,64)の両方が形成されていることを特徴とする圧縮機。
 請求項1において、
 上記圧縮機構(30)によって二酸化炭素冷媒を圧縮するように構成されていることを特徴とする圧縮機。
 請求項1に記載の圧縮機(20)が設けられて冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)を備え、
 上記冷媒回路(10)には、上記圧縮機(20)の高段側の圧縮室(63,64)へ中間圧冷媒を導入するための中間インジェクション通路(18)と、該中間インジェクション通路(18)を開閉する開閉機構(16)とが設けられていることを特徴とする冷凍装置。
Description:
圧縮機及び冷凍装置

 本発明は、冷媒の二段圧縮を行う圧縮機 及びその圧縮機が設けられた冷凍装置に関 るものである。

 従来より、低段側の圧縮室と高段側の圧 室とで順番に冷媒を圧縮する圧縮機が知ら ている。この種の圧縮機には、冷凍サイク を行う冷媒回路上でその冷媒回路の中間圧 媒を高段側の圧縮室へ導入するための中間 ンジェクション通路が接続されるものがあ 。

 例えば、特許文献1には、2つの流体機械 備える圧縮機が開示されている。この圧縮 では、第1の流体機械と第2の流体機械のそれ ぞれに2つの圧縮室が形成されている。冷媒 二段圧縮する二段圧縮動作では、第1の流体 械の第1圧縮室と第2の流体機械の第2圧縮室 低段側の圧縮室になり、第1の流体機械の第 3圧縮室と第2の流体機械の第4圧縮室が高段側 の圧縮室になる。二段圧縮動作では、中間イ ンジェクション通路からの中間圧冷媒が、第 1圧縮室及び第2圧縮室で圧縮された冷媒に混 って、第3圧縮室及び第4圧縮室へ送られる

 また、特許文献1の圧縮機の各流体機械で は、シリンダが可動部材になり、ピストンが 設けられたハウジングが固定部材になってい る。各流体機械では、可動部材の鏡板部と固 定部材の鏡板部との間に圧縮室が形成されて いる。

 このような鏡板部を有する圧縮機では、冷 を圧縮する際に、可動部材の鏡板部の前面 圧縮室の冷媒の圧力が離反力として作用す 。このため、鏡板部を有する圧縮機は、こ 離反力によって可動部材が固定部材から離 ないように、高圧の冷凍機油を可動部材の 板部の背面に導入して、その高圧の冷凍機 によって可動部材を固定部材に押し付ける うに構成されていた。

特開2007-239666号公報

 しかし、鏡板部を有する従来の圧縮機で 、冷媒回路上で中間インジェクション通路 接続された場合に、中間インジェクション 路からの冷媒を高段側の圧縮室へ導入する 間インジェクション動作の停止中に、固定 材に対して可動部材を押し付ける押付力が 反力に対して過大になるという問題がある

 具体的に、中間インジェクション動作の 行中は、低段側の圧縮室から吐出された冷 と中間インジェクション通路からの冷媒と 高段側の圧縮室に流入するのに対して、イ ジェクション動作の停止中は、低段側の圧 室から吐出された冷媒だけが高段側の圧縮 に流入する。ところが、高段側の圧縮室が 入する冷媒の体積は中間インジェクション 作の実行中も停止中も一定であるため、イ ジェクション動作の実行中に比べてインジ クション動作の停止中の方が、低段側の圧 室における冷媒の圧縮比が小さくなる。こ ため、低段側の圧縮室から吐出される中間 冷媒の圧力が低くなる。従って、低段側の 縮室の吐出側の圧力及び高段側の圧縮室の 入側の圧力が低くなるので、離反力が小さ なる。

 一方、押付力は、離反力が大きくなる方 インジェクション動作の実行中に固定部材 ら可動部材が離れないように設定される。 って、従来の圧縮機では、インジェクショ 動作の停止中に押付力が離反力に対して過 になってしまい、可動部材と固定部材の間 生じる摩擦によって圧縮機構におけるエネ ギー損失が大きくなっていた。

 本発明は、かかる点に鑑みてなされたも であり、その目的は、冷媒の二段圧縮を行 圧縮機において、中間インジェクション動 の停止中における圧縮機構のエネルギー損 を低減させることにある。

 第1の発明は、低段側の圧縮室(61,62)と高 側の圧縮室(63,64)とを形成して低段側の圧縮 (61,62)で圧縮した冷媒を高段側の圧縮室(63,64 )で更に圧縮する圧縮機構(30)を備え、冷凍サ クルを行う冷媒回路(10)に対して、該冷媒回 路(10)の中間圧冷媒を上記低段側の圧縮室(61,6 2)と高段側の圧縮室(63,64)との間に中間インジ ェクション通路(18)を接続した状態で設けら る圧縮機(20)を対象とする。

 そして、この圧縮機(20)では、上記圧縮機 構(30)が、上記圧縮室(61~64)に面する固定側鏡 部(51a,52a,55a,56a)が基端側に設けられた固定 材(51,52,55,56)と、該圧縮室(61~64)を挟んで該固 定側鏡板部(51a,52a,55a,56a)に対面する可動側鏡 部(51a,52a,55a,56a)が基端側に設けられた可動 材(51,52,55,56)とを備え、該可動部材(51,52,55,56) を偏心回転させて冷媒を圧縮するように構成 され、更に、上記圧縮機構(30)は、上記可動 鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面に臨んで形成され て上記低段側の圧縮室(61,62)の吐出側に連通 る中間圧背圧室(85,95)を備え、該中間圧背圧 (85,95)の内圧を該可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a) 作用させて上記可動部材(51,52,55,56)を上記固 定部材(51,52,55,56)に押し付けるように構成さ ている。

 第2の発明は、上記第1の発明において、 記圧縮機構(30)が、それぞれが上記固定部材( 51,52,55,56)及び上記可動部材(51,52,55,56)を有す 第1機構部(24)及び第2機構部(25)を備える一方 上記中間圧背圧室(85,95)は、上記第1機構部(2 4)及び上記第2機構部(25)のうち少なくとも一 の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面側に形成 されている。

 第3の発明は、上記第2の発明において、 記圧縮機構(30)では、上記第1機構部(24)及び 記第2機構部(25)のそれぞれに上記低段側の圧 縮室(61,62)と上記高段側の圧縮室(63,64)の両方 形成される一方、上記中間圧背圧室(85,95)は 、上記第1機構部(24)及び上記第2機構部(25)の 方の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面側にそ れぞれ形成されている。

 第4の発明は、上記第2の発明において、 記圧縮機構(30)では、上記低段側の圧縮室(61, 62)が上記第1機構部(24)だけに形成されて上記 段側の圧縮室(63,64)が上記第2機構部(25)だけ 形成される一方、上記中間圧背圧室(85,95)は 、上記第2機構部(25)の可動側鏡板部(55a,56a)の 面側に形成されている。

 第5の発明は、上記第4の発明において、 記中間圧背圧室(85,95)が、上記第1機構部(24) 可動側鏡板部(51a,52a)の背面側にも形成され いる。

 第6の発明は、上記第2の発明において、 記圧縮機構(30)では、上記低段側の圧縮室(61, 62)が上記第1機構部(24)だけに形成されて上記 段側の圧縮室(63,64)が上記第2機構部(25)だけ 形成される一方、上記中間圧背圧室(85,95)は 、上記第1機構部(24)の可動側鏡板部(51a,52a)の 面側に形成されている。

 第7の発明は、上記第1の発明において、 記圧縮機構(30)が、上記固定部材(51,52,55,56)及 び上記可動部材(51,52,55,56)を一対のみ備え、 固定部材(51,52,55,56)の固定側鏡板部(51a,52a,55a, 56a)と可動部材(51,52,55,56)の可動側鏡板部(51a,52 a,55a,56a)との間に上記低段側の圧縮室(61,62)と 記高段側の圧縮室(63,64)の両方が形成されて いる。

 第8の発明は、上記第1乃至第7の何れか1つ の発明において、上記圧縮機構(30)によって 酸化炭素冷媒を圧縮するように構成されて る。

 第9の発明は、第1乃至第8の何れか1つの発 明の圧縮機(20)が設けられて冷凍サイクルを う冷媒回路(10)を備え、上記冷媒回路(10)には 、上記圧縮機(20)の高段側の圧縮室(63,64)へ中 圧冷媒を導入するための中間インジェクシ ン通路(18)と、該中間インジェクション通路 (18)を開閉する開閉機構(16)とが設けられてい 冷凍装置(1)である。

   -作用-
 第1の発明では、可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a) 背面側に中間圧背圧室(85,95)が形成される可 動部材(51,52,55,56)が、中間圧背圧室(85,95)内の 間圧冷媒の圧力によって固定部材(51,52,55,56) に押し付けられる。ここで、上述したように 、中間圧冷媒の圧力は、中間インジェクショ ン動作の実行中に比べて、中間インジェクシ ョン動作の停止中の方が低くなる。このため 、可動部材(51,52,55,56)に作用する押付力は、 間圧背圧室(85,95)が背面に存在していること よって、中間インジェクション動作の実行 に比べて中間インジェクション動作の停止 の方が小さくなる。一方、可動部材(51,52,55, 56)に作用する離反力は、上述したように、中 間インジェクション動作の実行中に比べて中 間インジェクション動作の停止中の方が小さ くなる。この第1の発明では、可動部材(51,52,5 5,56)に作用する離反力が小さくなる中間イン ェクション動作の停止中に、可動部材(51,52, 55,56)に作用する押付力が小さくなるようにし ている。

 第2の発明では、圧縮機構(30)が第1機構部( 24)及び第2機構部(25)を備えている。第1機構部 (24)及び第2機構部(25)は、両方とも固定部材(51 ,52,55,56)と可動部材(51,52,55,56)を有している。 1機構部(24)及び第2機構部(25)のうち少なくと も一方の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面側 は、中間圧背圧室(85,95)が形成されている。 従って、可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面側 中間圧背圧室(85,95)が形成されている可動部 材(51,52,55,56)に作用する押付力は、上記離反 が小さくなる中間インジェクション動作の 止中に小さくなる。

 第3の発明では、第1機構部(24)及び上記第2 機構部(25)の各機構部(24,25)に、低段側の圧縮 (61,62)と高段側の圧縮室(63,64)の両方が形成 れている。そして、第1機構部(24)及び第2機 部(25)の両方の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の 面側に、中間圧背圧室(85,95)が形成されてい 。

 第4の発明では、高段側の圧縮室(63,64)が 成されている第2機構部(25)の可動側鏡板部(55 a,56a)の背面側に、中間圧背圧室(85,95)が形成 れている。ここで、中間インジェクション 作を実行している状態から中間インジェク ョン動作を停止した場合には、中間圧冷媒 圧力が減少するので、低段側の圧縮室(61,62) 吐出側の圧力及び高段側の圧縮室(63,64)の吸 入側の圧力が低下する。低段側の圧縮室(61,62 )の吐出側と高段側の圧縮室(63,64)の吸入側と は、同じ値だけ圧力が低下する。このとき 低段側の圧縮室(61,62)に比べて高段側の圧縮 室(63,64)の方が、中間圧冷媒の圧力変化の影 を受けやすく、中間インジェクション動作 停止による離反力の変化率が大きくなる。 の第4の発明では、第1機構部(24)に比べて中 インジェクション動作の停止による離反力 変化率が大きくなる第2機構部(25)の可動側鏡 板部(55a,56a)の背面側に、中間圧背圧室(85,95) 形成されている。

 第5の発明では、低段側の圧縮室(61,62)が 成されている第1機構部(24)の可動側鏡板部(51 a,52a)の背面側に、中間圧背圧室(85,95)が形成 れている。中間圧背圧室(85,95)は、第2機構部 (25)だけでなく、第1機構部(24)の可動側鏡板部 (51a,52a)の背面側にも形成されている。ここで 、上述したように、インジェクション動作の 実行中に比べてインジェクション動作の停止 中の方が、低段側の圧縮室(61,62)における冷 の圧縮比が小さくなる。従って、第1機構部( 24)では、インジェクション動作の停止に伴っ て冷媒の圧縮に要する仕事量が減少する。こ の第5の発明では、インジェクション動作の 止に伴って冷媒の圧縮に要する仕事量が減 する第1機構部(24)の可動側鏡板部(51a,52a)の背 面側に中間圧背圧室(85,95)を形成して、中間 ンジェクション動作の停止中に、可動部材(5 1,52,55,56)に作用する押付力が小さくなるよう している。

 第6の発明では、上記第5の発明と同様に インジェクション動作の停止に伴って冷媒 圧縮に要する仕事量が減少する第1機構部(24) の可動側鏡板部(51a,52a)の背面側に中間圧背圧 室(85,95)を形成して、中間インジェクション 作の停止中に、可動部材(51,52,55,56)に作用す 押付力が小さくなるようにしている。

 第7の発明では、圧縮機構(30)が、固定部 (51,52,55,56)及び可動部材(51,52,55,56)を一対のみ 備えている。その一対の固定部材(51,52,55,56) び可動部材(51,52,55,56)のうち可動部材(51,52,55, 56)の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面側には 中間圧背圧室(85,95)が形成されている。

 第8の発明では、圧縮機構(30)で二酸化炭 冷媒が圧縮される。二酸化炭素冷媒は、低 側の圧縮室(61,62)と高段側の圧縮室(63,64)とで 二段圧縮される。

 第9の発明では、開閉機構(16)が中間イン ェクション通路(18)を開状態に設定すると、 縮機(20)の高段側の圧縮室(63,64)へ中間圧冷 を導入する中間インジェクション動作が行 れる。一方、開閉機構(16)が中間インジェク ョン通路(18)を閉状態に設定すると、中間イ ンジェクション動作が停止される。この第9 発明では、中間インジェクション動作を行 冷凍装置(1)の圧縮機(20)として、第1乃至第8 何れか1つの発明の圧縮機(20)、つまり中間イ ンジェクション動作の停止中に可動部材(51,52 ,55,56)に作用する押付力が小さくなる圧縮機(2 0)が適用されている。

 本発明では、可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a) 背面側に中間圧背圧室(85,95)を形成すること 、可動部材(51,52,55,56)に作用する離反力が小 さくなる中間インジェクション動作の停止中 に、可動部材(51,52,55,56)に作用する押付力が さくなるようにしている。このため、可動 鏡板部(51a,52a,55a,56a)に背面側に導入した高圧 の流体(冷凍機油又は高圧冷媒)のみによって 付力を得るようにしている従来の圧縮機で 、中間インジェクション動作を停止する前 で押付力が概ね一定であるのに対して、本 明の圧縮機(20)では、中間インジェクション 動作の停止中に押付力が小さくなるので、中 間インジェクション動作の停止中における押 付力と離反力の差が小さくなる。従って、中 間インジェクション動作の停止中に、押付力 と離反力の差によって生じる摩擦力が小さく なるので、圧縮機構(30)のエネルギー損失を 減させることができる。

 また、上記第4の発明では、第1機構部(24) 比べて中間インジェクション動作の停止に る離反力の変化率が大きくなる第2機構部(25 )に対して、可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面 側に中間圧背圧室(85,95)が形成されている。 まり、本発明のように可動側鏡板部(51a,52a,55 a,56a)の背面側に中間圧背圧室(85,95)を形成し ければ、第1機構部(24)に比べて中間インジェ クション動作の停止中に押付力と離反力の差 によるエネルギー損失が大きくなる第2機構 (25)に対して、可動側鏡板部(55a,56a)の背面側 中間圧背圧室(85,95)が形成されている。この ため、中間圧背圧室(85,95)を形成することの 果が第1機構部(24)よりも第2機構部(25)の方が きいので、圧縮機構(30)のエネルギー損失を 効果的に低減させることができる。

 また、上記第5の発明では、第2機構部(25) けでなく第1機構部(24)の可動側鏡板部(51a,52a )の背面側にも、中間圧背圧室(85,95)が形成さ ている。従って、第2機構部(25)だけでなく 1機構部(24)でも中間インジェクション動作の 停止中のエネルギー損失を低減させることが できるので、圧縮機構(30)のエネルギー損失 低減させることができる。

 また、上記第5、第6の各発明では、イン ェクション動作の停止に伴って冷媒の圧縮 要する仕事量が減少する第1機構部(24)の可動 側鏡板部(51a,52a)の背面側に中間圧背圧室(85,95 )を形成して、中間インジェクション動作の 止中に、可動部材(51,52,55,56)に作用する押付 が小さくなるようにしている。ここで、可 側鏡板部に背面側に導入した高圧の流体(冷 凍機油又は高圧冷媒)のみによって押付力を るようにしている従来の圧縮機では、イン ェクション動作の停止に伴って、低段側圧 室が形成される方の機構部において、冷媒 圧縮に要する仕事量が減少するにも拘わら 、可動部材と固定部材の間に生じる摩擦力 増加する。このため、低段側圧縮室が形成 れる方の機構部では、インジェクション動 の停止中の圧縮効率が大きく低下してしま 。これに対して、この第5、第6の各発明では 、中間インジェクション動作の停止中に、第 1機構部(24)の可動部材(51,52,55,56)に作用する押 付力が小さくなる。このため、従来の圧縮機 に比べて、押付力と離反力の差によって生じ る摩擦力が小さくなるので、インジェクショ ン動作の停止中の圧縮効率の低下を抑制する ことができる。

 また、上記第9の発明では、中間インジェ クション動作を行う冷凍装置(1)の圧縮機(20) して、中間インジェクション動作の停止中 可動部材(51,52,55,56)に作用する押付力が小さ なる圧縮機(20)が適用されている。このため 、中間インジェクション動作の停止中におけ る圧縮機(20)のエネルギー損失が小さくなる で、冷凍装置(1)の運転効率を向上させるこ ができる。

図1は、実施形態1に係る空調機の冷媒 路の配管系統図である。 図2は、実施形態1に係る圧縮機の縦断 図である。 図3は、実施形態1に係る第1機構部(第2 構部)の横断面図である。 図4は、実施形態1(実施形態2)に係る押 機構の拡大断面図である。 図5は、実施形態2に係る空調機の冷媒 路の配管系統図である。 図6は、実施形態2に係る圧縮機の縦断 図である。 図7は、実施形態2に係る第1機構部(第2 構部)の横断面図である。 図8は、実施形態3に係る圧縮機の縦断 図である。 図9は、実施形態3に係る第1機構部(第2 構部)の横断面図である。 図10は、実施形態3に係る押付機構の拡 大断面図である。 図11は、その他の実施形態に係る空調 の冷媒回路の配管系統図である。

符号の説明

 1  空調機
 10 冷媒回路
 20 圧縮機
 40 ミドルプレート
 79 中間接続通路
 80 第1押付部
 81 シールリング
 85 中間圧背圧室
 90 第2押付部
 91 シールリング
 95 中間圧背圧室

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 詳細に説明する。

  《実施形態1》
 本発明の実施形態1に係る冷凍装置は、室内 の暖房と冷房とを切り換えて行う空調機(1)で ある。この空調機(1)は、冷媒が循環して冷凍 サイクルを行う冷媒回路(10)を備えており、 わゆるヒートポンプ式の空調機を構成して る。冷媒回路(10)には、冷媒として二酸化炭 が充填されている。

 図1に示すように、冷媒回路(10)には、主 構成機器として、圧縮機(20)、室内熱交換器( 11)、膨張弁(12)、及び室外熱交換器(13)が設け れている。

 室内熱交換器(11)は室内機に設けられてい る。この室内熱交換器(11)は、室内ファン(図 省略)が送風する室内空気と冷媒とを熱交換 させる。一方、室外熱交換器(13)は室外機に けられている。この室外熱交換器(13)は、室 ファン(図示省略)が送風する室外空気と冷 とを熱交換させる。また、膨張弁(12)は、後 する内部熱交換器(15)と後述するブリッジ回 路(19)の第2端の間に設けられている。この膨 弁(12)は、その開度が調節可能な電子膨張弁 で構成されている。

 また、冷媒回路(10)には、四路切換弁(14) ブリッジ回路(19)、内部熱交換器(15)、減圧弁 (16)、及び受液器(17)が設けられている。

 四路切換弁(14)は、第1から第4までの4つの ポートを備えている。四路切換弁(14)は、そ 第1ポートが圧縮機(20)の吐出管(31)と接続し その第2ポートが室内熱交換器(11)と接続し、 その第3ポートが受液器(17)を介して圧縮機(20) の吸入管(32)と接続し、その第4ポートが室外 交換器(13)と接続している。この四路切換弁 (14)は、第1ポート(P1)と第2ポート(P2)が連通す と同時に第3ポート(P3)と第4ポート(P4)が連通 する第1状態(図1に示す実線の状態)と、第1ポ ト(P1)と第4ポート(P4)が連通すると同時に第2 ポート(P2)と第3ポート(P3)が連通する第2状態( 1に示す破線の状態)との切り換えを行うこ が可能に構成されている。

 ブリッジ回路(19)は、第1接続ライン(19a)と 第2接続ライン(19b)と第3接続ライン(19c)と第4 続ライン(19d)とをブリッジ状に接続した回路 である。第1接続ライン(19a)は、室外熱交換器 (13)と内部熱交換器(15)の一端側とを接続して る。第2接続ライン(19b)は、室内熱交換器(11) と内部熱交換器(15)の一端側とを接続してい 。第3接続ライン(19c)は、室外熱交換器(13)と 部熱交換器(15)の他端側とを接続している。 第4接続ライン(19d)は、室内熱交換器(11)と内 熱交換器(15)の他端側とを接続している。

 第1接続ライン(19a)には、内部熱交換器(15) の一端側から室外熱交換器(13)へ向かう冷媒 流れを禁止する第1逆止弁(CV1)が設けられて る。第2接続ライン(19b)には、内部熱交換器(1 5)の一端側から室内熱交換器(11)へ向かう冷媒 の流れを禁止する第2逆止弁(CV2)が設けられて いる。第3接続ライン(19c)には、室外熱交換器 (13)から内部熱交換器(15)の他端側へ向かう冷 の流れを禁止する第3逆止弁(CV3)が設けられ いる。第4接続ライン(19d)には、室内熱交換 (11)から内部熱交換器(15)の他端側へ向かう 媒の流れを禁止する第4逆止弁(CV4)が設けら ている。

 内部熱交換器(15)は、第1熱交換用流路(15a) と第2熱交換用流路(15b)とを有する二重管熱交 換器を構成している。第1熱交換用流路(15a)は 、第1接続ライン(19a)の出口端と第2接続ライ (19b)の出口端が接続されたブリッジ回路(19) 第1端と、第3接続ライン(19c)の入口端と第4接 続ライン(19d)の入口端が接続されたブリッジ 路(19)の第2端とを結ぶ冷媒配管に跨るよう 配置されている。第2熱交換用流路(15b)は、 部熱交換器(15)とブリッジ回路(19)の第1端の から分岐する中間インジェクション配管(18) 跨るように配置されている。中間インジェ ション配管(18)は、中間インジェクション通 路を構成しており、後述する中間圧連絡管(33 )に接続されている。中間インジェクション 管(18)には、内部熱交換器(15)の上流側に、開 閉機構を構成する減圧弁(16)が設けられてい 。そして、内部熱交換器(15)では、第1熱交換 用流路(15a)を流れる高圧液冷媒と、第2熱交換 用流路(15b)を流れる中間圧冷媒とが熱交換可 となっている。

 本実施形態1では、圧縮機(20)が二酸化炭 冷媒用の圧縮機として構成されている。圧 機(20)は、第1機構部(24)と第2機構部(25)とから 構成された圧縮機構(30)を備えている。各機 部(24,25)には低段側の圧縮室(61,62)及び高段側 の圧縮室(63,64)がそれぞれ形成されている。 お、圧縮機(20)の詳細については後述する。

 圧縮機(20)には複数の配管が接続されてい る。具体的に、第1機構部(24)の低段側の圧縮 (61)の吸入側には、吸入管(32)から分岐した 1吸入分岐管(42a)が接続されている。第2機構 (25)の低段側の圧縮室(62)の吸入側には、吸 管(32)から分岐した第2吸入分岐管(42b)が接続 れている。また、第2機構部(25)の低段側の 縮室(61)の吐出側には、中間圧連絡管(33)が接 続されている。第2機構部(25)の低段側の圧縮 (62)の吐出側は、圧縮機(20)の内部で第1機構 (24)の低段側の圧縮室(61)の吐出側に連通し いる。また、第1機構部(24)の高段側の圧縮室 (63)の吸入側には、中間圧連絡管(33)から分岐 た第1中間分岐管(43a)が接続されている。第2 機構部(25)の高段側の圧縮室(64)の吸入側には 中間圧連絡管(33)から分岐した第2中間分岐 (43b)が接続されている。第2中間分岐管(43b)か らは、後述する中間接続通路(79)に接続する 続管(69)が分岐している。

  〈圧縮機の構成〉
 本実施形態1の圧縮機(20)は、第1機構部(24)及 び第2機構部(25)が、シリンダ(52,56)とピストン (53,57)のうちシリンダ(52,56)が偏心回転運動す ピストン固定方式になっている。なお、こ 点は、後述する実施形態2でも同じである。

 図2に示すように、圧縮機(20)は、縦長で 閉容器状のケーシング(21)を備えている。ケ シング(21)の内部には、電動機(22)と圧縮機 (30)とが収納されている。この圧縮機(20)は、 ケーシング(21)内が高圧の冷媒で満たされる いわゆる高圧ドーム式の圧縮機で構成され いる。

 電動機(22)は、ステータ(26)とロータ(27)と 備えている。ステータ(26)は、ケーシング(21 )の胴部に固定されている。一方、ロータ(27) 、ステータ(26)の内側に配置され、駆動軸(23 )の主軸部(23a)に連結されている。なお、電動 機(22)の回転速度は、インバータ制御によっ 可変となっている。つまり、電動機(22)は容 が可変なインバータ式の圧縮機で構成され いる。

 駆動軸(23)には、その下部寄りに位置する 第1偏心部(23b)と、その中央部寄りに位置する 第2偏心部(23c)とが形成されている。第1偏心 (23b)と第2偏心部(23c)とは、それぞれ駆動軸(23 )の主軸部(23a)の軸心から偏心している。また 、第1偏心部(23b)と第2偏心部(23c)とは、駆動軸 (23)の軸心を中心として互いに180°位相がずれ ている。

 圧縮機構(30)は、電動機(22)の下側に配置 れている。圧縮機構(30)は、ケーシング(21)の 底部側寄りの第1機構部(24)と、電動機(22)側寄 りの第2機構部(25)とを備えている。

 第1機構部(24)は、ケーシング(21)に固定さ る第1ハウジング(51)と、この第1ハウジング( 51)内に収納される第1シリンダ(52)とを備えて る。第1ハウジング(51)は固定部材を構成し 第1シリンダ(52)は可動部材を構成している。

 第1ハウジング(51)は、円盤状の固定側鏡 部(51a)と、固定側鏡板部(51a)の上面から上方 突出する環状の第1ピストン(53)とを備えて る。一方、第1シリンダ(52)は、円盤状の可動 側鏡板部(52a)と、可動側鏡板部(52a)の内周端 から下方に突出する環状の内側シリンダ部(5 2b)と、可動側鏡板部(52a)の外周端部から下方 突出する環状の外側シリンダ部(52c)とを備 ている。第1シリンダ(52)の内側シリンダ部(52 b)には、第1偏心部(23b)が嵌合している。そし 、第1シリンダ(52)は、駆動軸(23)の回転に伴 主軸部(23a)の軸心を中心として偏心回転す ように構成されている。

 また、第1シリンダ(52)には、その内側シ ンダ部(52b)の外周面と外側シリンダ部(52c)の 周面との間に環状の第1シリンダ室(54)が形 されている。そして、第1シリンダ室(54)には 、第1ピストン(53)が配置されている。その結 、第1シリンダ室(54)は、第1ピストン(53)の外 周面と第1シリンダ室(54)の外壁との間に形成 れる第1低段側圧縮室(61)と、第1ピストン(53) の内周面と第1シリンダ室(54)の内壁との間に 成される第1高段側圧縮室(63)とに区画され いる。また、第1シリンダ(52)の外側シリンダ 部(52c)には、第1シリンダ(52)の外側の吸入空 (38)と、第1低段側圧縮室(61)とを連通させる 1連通路(59)が形成されている。

 図3に示すように、第1シリンダ(52)には、 側シリンダ部(52c)の内周面から内側シリン 部(52b)の外周面まで延びるブレード(45)が設 られている。ブレード(45)は、第1低段側圧縮 室(61)及び第1高段側圧縮室(63)を、吸入側とな る低圧室と吐出側となる高圧室とに区画して いる。一方、第1ピストン(53)は、環状の一部 分断されたC型形状をしており、この分断箇 所にブレード(45)が挿通されている。また、 ストン(53)の分断箇所には、ブレード(45)を挟 むように半円形状のブッシュ(46,46)が嵌合し いる。ブッシュ(46,46)はピストン(53)の端部で 揺動自在に構成されている。以上の構成によ り、シリンダ(52)は、ブレード(45)の延伸方向 進退可能となり、また、ブッシュ(46,46)とと もに揺動可能となる。駆動軸(23)が回転する 、シリンダ(52)は、図3の(A)から(D)の順に偏心 回転し、第1低段側圧縮室(61)及び第1高段側圧 縮室(63)で冷媒が圧縮される。

 第2機構部(25)は、第1機構部(24)と同じ機械 要素によって構成されている。第2機構部(25) 、ミドルプレート(41)を挟んで、第1機構部(2 4)とは上下反転した状態で設けられている。

 具体的に、第2機構部(25)は、ケーシング(2 1)に固定される第2ハウジング(55)と、第2ハウ ング(55)内に収納される第2シリンダ(56)とを えている。第2ハウジング(55)は固定部材を 成し、第2シリンダ(56)は可動部材を構成して いる。

 第2ハウジング(55)は、円盤状の固定側鏡 部(55a)と、固定側鏡板部(55a)の下面から下方 突出する環状の第2ピストン(57)とを備えて る。一方、第2シリンダ(56)は、円盤状の鏡板 部(56a)と、鏡板部(56a)の内周端部から上方に 出する環状の内側シリンダ部(56b)と、鏡板部 (56a)の外周端部から上方に突出する環状の外 シリンダ部(56c)とを備えている。第2シリン (56)の内側シリンダ部(56b)には、第2偏心部(23 c)が嵌合している。そして、第2シリンダ(56) 、駆動軸(23)の回転に伴い主軸部(23a)の軸心 中心として偏心回転するように構成されて る。

 また、第2シリンダ(56)には、その内側シ ンダ部(56b)の外周面と外側シリンダ部(56c)の 周面との間に環状の第2シリンダ室(58)が形 されている。そして、第2シリンダ室(58)には 、第2ピストン(57)が配置されている。その結 、第2シリンダ室(58)は、第2ピストン(57)の外 周面と第2シリンダ室(58)の外壁との間に形成 れる第2低段側圧縮室(62)と、第2ピストン(57) の内周面と第2シリンダ室(58)の内壁との間に 成される第2高段側圧縮室(64)とに区画され いる。また、第2シリンダ(56)の外側シリンダ 部(56c)には、第2シリンダ(56)の外側の吸入空 (39)と、第2低段側圧縮室(62)とを連通させる 2連通路(60)が形成されている。

 第2機構部(25)は、駆動軸(23)が回転すると 第1機構部(24)と同様に、第2シリンダ(56)が偏 心回転する。その結果、第2低段側圧縮室(62) び第2高段側圧縮室(64)で冷媒が圧縮される

 なお、第1機構部(24)及び第2機構部(25)の各 機構部は、低段側の圧縮室(61,62)に対する高 側の圧縮室(63,64)の吸入容積比が0.8~1.3の間の 値(例えば1.0)になるように設計されている。

 ケーシング(21)には、吐出管(31)、第1吸入 岐管(42a)、第2吸入分岐管(42b)、中間圧連絡 (33)、第1中間分岐管(43a)、及び第2中間分岐管 (43b)が貫通している。ケーシング(21)では、吐 出管(31)が頂部を貫通し、他の管(42,43)は胴部 貫通している。吐出管(31)は、圧縮機(20)の 転時に高圧空間となる内部空間(37)に開口し いる。

 第1機構部(24)には、第1吸入分岐管(42a)及 第1中間分岐管(43a)が接続されている。第1吸 分岐管(42a)は、第1連通路(59)を介して第1低 側圧縮室(61)の吸入側と繋がっている。第1低 段側圧縮室(61)の吐出側は、第1ハウジング(51) 、ミドルプレート(41)、及び第2ハウジング(55) に亘って形成された連絡通路(49)を介して第2 段側圧縮室(62)の吐出側と繋がっている。ま た、第1中間分岐管(43a)は、第1高段側圧縮室(6 3)の吸入側と繋がっている。なお、第1高段側 圧縮室(63)の吐出側は、図示しない連絡通路 通じて、内部空間(37)と繋がっている。

 また、第1機構部(24)には、外側吐出ポー (65)及び内側吐出ポート(66)が第1ハウジング(5 1)に形成されている。外側吐出ポート(65)は、 第1低段側圧縮室(61)の吐出側と連絡通路(49)と を連通している。外側吐出ポート(65)には、 1吐出弁(67)が設けられている。第1吐出弁(67) 、第1低段側圧縮室(61)の吐出側の冷媒圧力 連絡通路(49)側の冷媒圧力以上になると、外 吐出ポート(65)を開口するように構成されて いる。一方、内側吐出ポート(66)は、第1高段 圧縮室(63)の吐出側と内部空間(37)とを連通 ている。内側吐出ポート(66)には、第2吐出弁 (68)が設けられている。第2吐出弁(68)は、第1 段側圧縮室(63)の吐出側の冷媒圧力がケーシ グ(21)の内部空間(37)の冷媒圧力以上になる 、内側吐出ポート(66)を開口するように構成 れている。

 第2機構部(25)には、第2吸入分岐管(42b)、 間圧連絡管(33)及び第2中間分岐管(43b)が接続 れている。第2吸入分岐管(42b)は、第2連通路 (60)を介して第2低段側圧縮室(62)の吸入側と繋 がっている。中間圧連絡管(33)は、第2低段側 縮室(62)の吐出側と繋がっている。また、第 2中間分岐管(43b)は、第2高段側圧縮室(64)の吸 側と繋がっている。なお、第2高段側圧縮室 (64)の吐出側は、図示しない連絡通路を通じ 、内部空間(37)と繋がっている。

 また、第2機構部(25)には、第1機構部(24)と 同様に、外側吐出ポート(75)及び内側吐出ポ ト(76)が第2ハウジング(55)に形成されている 外側吐出ポート(75)は、第2低段側圧縮室(62) 吐出側と中間圧連絡管(33)とを連通している 外側吐出ポート(75)には、第3吐出弁(77)が設 られている。第3吐出弁(77)は、第2低段側圧 室(62)の吐出側の冷媒圧力が中間圧連絡管(33 )側の冷媒圧力以上になると、外側吐出ポー (75)を開口するように構成されている。一方 内側吐出ポート(76)は、第2高段側圧縮室(64) 吐出側とケーシング(21)の内部空間(37)とを 通している。内側吐出ポート(76)には、第4吐 出弁(78)が設けられている。第4吐出弁(78)は、 第2高段側圧縮室(64)の吐出側の冷媒圧力がケ シング(21)の内部空間(37)の冷媒圧力以上に ると、内側吐出ポート(76)を開口するように 成されている。

 また、ケーシング(21)の底部には、冷凍機 油が貯留される油溜まりが形成されている。 また、駆動軸(23)の下端には、油溜まりに浸 する油ポンプ(28)が設けられている。駆動軸( 23)の内部には、油ポンプ(28)が吸い上げた冷 機油が流通する給油通路(図示省略)が形成さ れている。この圧縮機(20)では、駆動軸(23)の 転に伴って、油ポンプ(28)が吸い上げた冷凍 機油が給油通路を通じて各機構部(24,25)の摺 部及び駆動軸(23)の軸受部に供給される。

 本実施形態では、図4に示すように、ミド ルプレート(41)に押付機構(80,90)が設けられて る。押付機構(80,90)は、第1機構部(24)に対し 設けられた第1押付部(80)と、第2機構部(25)に 対して設けられた第2押付部(90)とから構成さ ている。

 第1押付部(80)は、第1ハウジング(51)に対し て第1シリンダ(52)を押し付けるように構成さ ている。第1押付部(80)は、第1中間圧背圧室( 85)を互いに形成する第1内側シールリング(81a) 及び第1外側シールリング(81b)と、ミドルプレ ート(41)の内部に形成された中間接続通路(79) を備えている。第1内側シールリング(81a)及 第1外側シールリング(81b)は、区画部材を構 している。

 第1内側シールリング(81a)は、駆動軸(23)が 挿入されたミドルプレート(41)の挿通孔を囲 ようにミドルプレート(41)の下面に形成され 第1内側環状溝(83)に嵌め込まれている。一 、第1外側シールリング(81b)は、第1内側環状 (83)を囲うようにミドルプレート(41)の下面 形成された第1外側環状溝(84)に嵌め込まれて いる。第1内側環状溝(83)及び第1外側環状溝(84 )は同心に配置されている。第1中間圧背圧室( 85)は、ミドルプレート(41)の下面と第1シリン (52)の上面との間において、第1内側環状溝(8 3)の外周と第1外側環状溝(84)の内周との間に 成されている。

 中間接続通路(79)は、一端がミドルプレー ト(41)の外周面に開口し、その一端で接続管(6 9)に接続されている。中間接続通路(79)は、ミ ドルプレート(41)の外周面から内側に延びる 通路(79a)と、本通路(79a)の内側端で下側に分 する第1分岐通路(79b)と、本通路(79a)の内側 で上側に分岐する第2分岐通路(79c)とから構 されている。第1分岐通路(79b)は、ミドルプ ート(41)の下面で第1中間圧背圧室(85)に開口 ている。第2分岐通路(79c)は、ミドルプレー (41)の上面で、後述する第2中間圧背圧室(95) 開口している。

 第1中間圧背圧室(85)は、第1分岐通路(79b) び本通路(79a)を介して接続管(69)に連通して る。このため、第1中間圧背圧室(85)には、第 2高段側圧縮室(64)へ向かう中間圧冷媒が導入 れる。また、第1内側シールリング(81a)の内 には、駆動軸(23)側からの高圧の冷凍機油が 導入される。また、第1外側シールリング(81b) の外側は、吸入空間(38)に連通している。第1 付部(80)は、第1内側シールリング(81a)の内側 の高圧の冷凍機油と、第1中間圧背圧室(85)の 間圧冷媒と、第1外側シールリング(81b)の外 の低圧冷媒とによって、第1シリンダ(52)を 1ハウジング(51)に押し付けるように構成され ている。

 また、第2押付部 (90)は、第2ハウジング(5 5)に対して第2シリンダ(56)を押し付けるよう 構成されている。第2押付部 (90)は、第2中間 圧背圧室(95)を互いに形成する第2内側シール ング(91a)及び第2外側シールリング(91b)と、 記中間接続通路(79)とを備えている。第2内側 シールリング(91a)及び第2外側シールリング(91 b)は区画部材を構成している。押付機構(80,90) では、第1押付部(80)と第2押付部 (90)とで、中 間接続通路(79)の本通路(79a)が共用されている 。

 第2内側シールリング(91a)は、ミドルプレ ト(41)の挿通孔を囲うようにミドルプレート (41)の上面に形成された第2内側環状溝(93)に嵌 め込まれている。一方、第2外側シールリン (91b)は、第2内側環状溝(93)を囲うようにミド プレート(41)の上面に形成された第2外側環 溝(94)に嵌め込まれている。第2内側環状溝(93 )及び第2外側環状溝(94)は同心に配置されてい る。第2中間圧背圧室(95)は、ミドルプレート( 41)の上面と第2シリンダ(56)の下面との間にお て、第2内側環状溝(93)の外周と第2外側環状 (94)の内周との間に形成されている。

 第2中間圧背圧室(95)は、第2分岐通路(79c) び本通路(79a)を介して接続管(69)に連通して る。このため、第2中間圧背圧室(95)には、第 2高段側圧縮室(64)へ向かう中間圧冷媒が導入 れる。また、第2内側シールリング(91a)の内 には、駆動軸(23)側からの高圧の冷凍機油が 導入される。また、第2外側シールリング(91b) の外側は、吸入空間(39)に連通している。第2 付部 (90)は、第2内側シールリング(91a)の内 の高圧の冷凍機油と、第2中間圧背圧室(95) 中間圧冷媒と、第2外側シールリング(91b)の 側の低圧冷媒とによって、第2シリンダ(56)を 第2ハウジング(55)に押し付けるように構成さ ている。

 以上の構成により、本実施形態の圧縮機( 20)では、駆動軸(23)の回転に伴い、各機構部(2 4,25)の各シリンダ(52,56)が各ピストン(53,57)に して相対的に偏心回転運動を行う。その結 、第1機構部(24)及び第2機構部(25)の各圧縮室( 61~64)の容積が周期的に変化することによって 、第1機構部(24)及び第2機構部(25)の各圧縮室(6 1~64)で冷媒が圧縮される。

  -運転動作-
 次に、実施形態1に係る空調機(1)の運転動作 について説明する。この空調機(1)では、以下 に述べる暖房運転や冷房運転等が切り換え可 能となっている。

  (暖房運転)
 空調機(1)の暖房運転では、四路切換弁(14)が 第1状態に設定されると共に、膨張弁(12)の開 が適宜調節される。この状態で、圧縮機(20) の運転が行われると、冷媒回路(10)では室内 交換器(11)が放熱器となって室外熱交換器(13) が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。な お、この空調機(1)では、冷凍サイクルの高圧 圧力が二酸化炭素冷媒の臨界圧力よりも高く なる超臨界の冷凍サイクルが行われる。この 点は、以下の冷房運転も同じである。

 なお、この空調機(1)では、必要となる暖 能力が比較的大きい場合には、減圧弁(16)が 開状態に設定される。減圧弁(16)が開状態に 定されると、中間インジェクション配管(18) 通じて圧縮機(20)の各機構部(24,25)の高段側 圧縮室(63,64)に冷凍サイクルの中間圧冷媒を 入する中間インジェクション動作が実行さ る。中間インジェクション動作の実行中は 減圧弁(16)の開度が適宜調節される。一方、 必要となる暖房能力が比較的小さい場合には 、減圧弁(16)が閉状態に設定され、中間イン ェクション動作が停止される。

 まず、中間インジェクション動作の停止 の冷媒の流れについて説明する。圧縮機(20) の吐出管(31)から吐出された高圧冷媒は、四 切換弁(14)を経由して室内熱交換器(11)を流れ る。室内熱交換器(11)では、冷媒が室内空気 放熱する。その結果、室内の暖房が行われ 。

 室内熱交換器(11)で冷却された冷媒は、内 部熱交換器(15)の第1熱交換用流路(15a)を流れ 膨張弁(12)で低圧まで減圧された後、室外熱 換器(13)を流れる。室外熱交換器(13)では、 媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外 交換器(13)で蒸発した冷媒は、受液器(17)を経 由して、圧縮機(20)の吸入側へ送られる。

 圧縮機(20)の吸入側へ流れた冷媒は、第1 入分岐管(42a)及び第2吸入分岐管(42b)へ分流す る。第1吸入分岐管(42a)に流入した冷媒は、第 1機構部(24)の第1低段側圧縮室(61)内で圧縮さ る。第2吸入分岐管(42b)に流入した冷媒は、 2機構部(25)の第2低段側圧縮室(62)内で圧縮さ る。各低段側の圧縮室(61,62)で圧縮された冷 媒は、合流後に中間圧連絡管(33)を流通して 第1中間分岐管(43a)及び第2中間分岐管(43b)へ 流する。第1中間分岐管(43a)に流入した冷媒 、第1機構部(24)の第1高段側圧縮室(63)内で圧 される。第2中間分岐管(43b)に流入した冷媒 、第2機構部(25)の第2高段側圧縮室(64)内で圧 縮される。各高段側の圧縮室(63,64)で圧縮さ た冷媒は、共にケーシング(21)の内部空間(37) に流れ込み、吐出管(31)から吐出される。

 続いて、中間インジェクション動作の実 中の冷媒の流れについて説明する。以下で 、中間インジェクション動作の停止中と異 る点について説明する。中間インジェクシ ン動作の実行中は、室内熱交換器(11)で冷却 された冷媒の一部が、減圧弁(16)で中間圧ま 減圧された後に第2熱交換用流路(15b)へ流入 る。このため、内部熱交換器(15)では、高圧 冷媒が第1熱交換用流路(15a)を流通して、中 圧冷媒が第2熱交換用流路(15b)を流通する状 になる。内部熱交換器(15)では、第1熱交換 流路(15a)側の冷媒の熱が、第2熱交換用流路(1 5b)側の冷媒に付与され、この第2熱交換用流 (15b)側の冷媒が蒸発する。第2熱交換用流路(1 5b)で蒸発した冷媒は、各低段側圧縮室(61,62) 圧縮された冷媒と合流し、各高段側圧縮室(6 3,64)で圧縮される。

 本実施形態では、各機構部(24,25)に対して 設けられた押付部(80,90)が、中間圧背圧室(85,9 5)を可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面側に形 するシールリング(81,91)を備えている。各機 部(24,25)のシリンダ(52,56)は、中間圧背圧室(8 5,95)内の中間圧冷媒の圧力によってハウジン (51,55)に押し付けられる。ここで、上述した ように、中間圧冷媒の圧力は、中間インジェ クション動作の実行中に比べて、中間インジ ェクション動作の停止中の方が低くなる。こ のため、各押付部(80,90)の押付力は、中間イ ジェクション動作の実行中に比べて中間イ ジェクション動作の停止中の方が低くなる 一方、シリンダ(52,56)に作用する離反力は、 述したように、中間インジェクション動作 実行中に比べて中間インジェクション動作 停止中の方が小さくなる。本実施形態では 各機構部(24,25)の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a) 背面側にシールリング(81,91)を設けることで 、可動部材(51,52,55,56)に作用する離反力が小 くなる中間インジェクション動作の停止中 、押付機構(80,90)の押付力が小さくなるよう している。

  (冷房運転)
 空調機(1)の冷房運転では、四路切換弁(14)が 第2状態に設定されると共に、膨張弁(12)の開 が適宜調節される。この状態で、圧縮機(20) の運転が行われると、冷媒回路(10)では室外 交換器(13)が放熱器となって室内熱交換器(11) が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。な お、冷房運転でも暖房運転と同様にインジェ クション動作が実行可能であるが、以下では インジェクション動作の停止中のみについて 説明する。

 具体的に、圧縮機(20)の吐出管(31)から吐 された高圧冷媒は、四路切換弁(14)を経由し 室外熱交換器(13)を流れる。室外熱交換器(13 )では、冷媒が室外空気へ放熱する。室外熱 換器(13)で冷却された冷媒は、膨張弁(12)で低 圧まで減圧された後、室内熱交換器(11)を流 る。室内熱交換器(11)では、冷媒が室内空気 ら吸熱して蒸発する。その結果、室内の冷 が行われる。室内熱交換器(11)で蒸発した冷 媒は、受液器(17)を経由して圧縮機(20)の吸入 へ送られる。

 圧縮機(20)では、冷房運転と同様に、第1 構部(24)及び第2機構部(25)でそれぞれ冷媒が 段圧縮される。各機構部(24,25)で圧縮された 媒は、吐出管(31)から再び吐出される。

  -実施形態1の効果-
 以上のように、上記実施形態1では、中間圧 背圧室(85,95)を可動側鏡板部(51a,55a)の背面側 形成するシールリング(81,91)を設けることで シリンダ(52,56)に作用する離反力が小さくな る中間インジェクション動作の停止中に、押 付機構(80,90)の押付力が小さくなる。このた 、可動側鏡板部(52a,56a)に背面側に導入した 圧冷凍機油のみによって押付力を得るよう している従来の圧縮機では、中間インジェ ション動作を停止する前後で押付機構(80,90) 押付力が概ね一定であるのに対して、この 施形態1の圧縮機(20)では、中間インジェク ョン動作の停止中に押付力が小さくなるの 、中間インジェクション動作の停止中にお る押付力と離反力の差が小さくなる。従っ 、中間インジェクション動作の停止中に、 付力と離反力の差によって生じる摩擦力が さくなるので、圧縮機構(30)のエネルギー損 を低減させることができる。

 また、上記実施形態1では、中間インジェ クション動作を行う冷凍装置(1)の圧縮機(20) して、中間インジェクション動作の停止中 押付機構(80,90)の押付力が小さくなる圧縮機( 20)が適用されている。このため、中間インジ ェクション動作の停止中における圧縮機(20) エネルギー損失が小さくなるので、冷凍装 (1)の運転効率を向上させることができる。

  《実施形態2》
 実施形態2の空調機(1)は、上記実施形態1と 縮機(20)の構成が異なるものである。以下で 、上記実施形態1と異なる点について説明す る。

 実施形態2の圧縮機(20)では、図5に示すよ に、第1機構部(24)に第1低段側圧縮室(61)及び 第2低段側圧縮室(62)が形成され、第2機構部(25 )に第1高段側圧縮室(63)及び第2高段側圧縮室(6 4)が形成されている。

 第1機構部(24)の吸入側には、吸入管(32)が 続されている。第1機構部(24)の吐出側は、 間圧連絡管(33)を介して、第2機構部(25)の吸 側に接続されている。

 図6及び図7に示すように、第1機構部(24)で は、第1ピストン(53)の外周面と第1シリンダ室 (54)の外壁との間に第1低段側圧縮室(61)が形成 され、第1ピストン(53)の内周面と第1シリンダ 室(54)の内壁との間に第2低段側圧縮室(62)が形 成されている。

 また、第1シリンダ(52)では、外側シリン 部(52c)に第1外側連通路(59a)が形成され、内側 シリンダ部(52b)に第1内側連通路(59b)が形成さ ている。第1外側連通路(59a)は、第1シリンダ (52)の外側の吸入空間(38)と、第1低段側圧縮室 (61)の吸入側とを連通している。第1内側連通 (59b)は、第1低段側圧縮室(61)の吸入側と第2 段側圧縮室(62)の吸入側とを連通している。 1機構部(24)では、第1低段側圧縮室(61)の吸入 側が、第1外側連通路(59a)を介して吸入管(32) 繋がっている。第2低段側圧縮室(62)の吸入側 が、第1外側連通路(59a)及び第1内側連通路(59b) を介して吸入管(32)と繋がっている。

 また、第1機構部(24)では、外側吐出ポー (65)及び内側吐出ポート(66)が第1ハウジング(5 1)に形成されている。外側吐出ポート(65)は、 第1低段側圧縮室(61)の吐出側と第1吐出空間(46 )とを連通している。外側吐出ポート(65)には 第1吐出弁(67)が設けられている。第1吐出弁( 67)は、第1低段側圧縮室(61)の吐出側の冷媒圧 が第1吐出空間(46)の冷媒圧力以上になると 外側吐出ポート(65)を開口するように構成さ ている。一方、内側吐出ポート(66)は、第2 段側圧縮室(62)の吐出側と第1吐出空間(46)と 連通している。内側吐出ポート(66)には、第2 吐出弁(68)が設けられている。第2吐出弁(68)は 、第2低段側圧縮室(62)の吐出側の冷媒圧力が 1吐出空間(46)の冷媒圧力以上になると、内 吐出ポート(66)を開口するように構成されて る。第1吐出空間(46)には中間圧連絡管(33)が 口している。

 第2機構部(25)では、第2ピストン(57)の外周 面と第2シリンダ室(58)の外壁との間に第1高段 側圧縮室(63)が形成され、第2ピストン(57)の内 周面と第2シリンダ室(58)の内壁との間に第2高 段側圧縮室(64)が形成されている。

 また、第2シリンダ(56)では、外側シリン 部(56c)に第2外側連通路(60a)が形成され、内側 シリンダ部(56b)に第2内側連通路(60b)が形成さ ている。第2外側連通路(60a)は、第2シリンダ (56)の外側の吸入空間(39)と、第1高段側圧縮室 (63)の吸入側とを連通している。第2内側連通 (60b)は、第1高段側圧縮室(63)の吸入側と第2 段側圧縮室(64)の吸入側とを連通している。 2機構部(25)では、第1高段側圧縮室(63)の吸入 側が、第2外側連通路(60a)を介して中間圧連絡 管(33)と繋がっている。第2高段側圧縮室(64)の 吸入側が、第2外側連通路(60a)及び第2内側連 路(60b)を介して中間圧連絡管(33)と繋がって る。

 また、第2機構部(25)では、外側吐出ポー (75)及び内側吐出ポート(76)が第2ハウジング(5 5)に形成されている。外側吐出ポート(75)は、 第1高段側圧縮室(63)の吐出側と第2吐出空間(47 )とを連通している。外側吐出ポート(75)には 第3吐出弁(77)が設けられている。第3吐出弁( 77)は、第1高段側圧縮室(63)の吐出側の冷媒圧 が第2吐出空間(47)の冷媒圧力以上になると 外側吐出ポート(75)を開口するように構成さ ている。一方、内側吐出ポート(76)は、第2 段側圧縮室(64)の吐出側と第2吐出空間(47)と 連通している。内側吐出ポート(76)には、第4 吐出弁(78)が設けられている。第4吐出弁(78)は 、第2高段側圧縮室(64)の吐出側の冷媒圧力が 2吐出空間(47)の冷媒圧力以上になると、内 吐出ポート(76)を開口するように構成されて る。第2吐出空間(47)は内部空間(37)に連通し いる。

 なお、本実施形態2の押付機構(80,90)の構 は、実施形態1と同じである。本実施形態2で は、低段側の圧縮室(61,62)だけが形成された 1機構部(24)に対して設けられた第1押付部(80) 、中間圧背圧室(85)を形成する第1内側シー リング(81a)及び第1外側シールリング(81b)を備 えている。また、高段側の圧縮室(63,64)だけ 形成された第2機構部(25)に対して設けられた 第2押付部(90)が、中間圧背圧室(95)を形成する 第2内側シールリング(91a)及び第2外側シール ング(91b)を備えている。このため、各機構部 (24,25)では、シリンダ(52,56)に作用する離反力 小さくなる中間インジェクション動作の停 中に、押付機構(80,90)の押付力が小さくなる 。

 ここで、低段側の圧縮室(61,62)に対する高 段側の圧縮室(63,64)の吸入容積比が例えば1.0 場合には、中間インジェクション動作の停 中に、低段側圧縮室(61,62)の吸入側と吐出側 圧力が等しくなり、中間圧冷媒の圧力は低 側圧縮室(61,62)に吸入される冷媒の圧力と等 しくなる。つまり、中間インジェクション動 作の停止中は、第1機構部(24)で冷媒が実質的 圧縮されずに、第1シリンダ(52)が空回りす 状態になる。この実施形態2では、中間イン ェクション動作の停止中において、第1押付 部(80)の押付力が小さくなるので、空回りす 第1シリンダ(52)におけるエネルギー損失が低 減される。

  -実施形態2の効果-
 以上のように、上記実施形態2では、第1機 部(24)に比べて中間インジェクション動作の 止による離反力の変化率が大きくなる第2機 構部(25)に対して、可動側鏡板部(56a)の背面側 にシールリング(91)が設けられている。つま 、本実施形態2の区画部材(81,91)によって可動 側鏡板部(52a,56a)の背面側に中間圧背圧室(85,95 )を形成しなければ、第1機構部(24)に比べて中 間インジェクション動作の停止中に押付力と 離反力の差によるエネルギー損失が大きくな る第2機構部(25)に対して、可動側鏡板部(56a) 背面側にシールリング(91)が設けられている このため、中間圧背圧室(85,95)を形成するこ との効果が第1機構部(24)よりも第2機構部(25) 方が大きいので、圧縮機構(30)のエネルギー 失を効果的に低減させることができる。

 また、上記実施形態2では、第2機構部(25) けでなく第1機構部(24)の可動側鏡板部(52a)の 背面側にもシールリング(81)が設けられてい 。従って、第2機構部(25)だけでなく第1機構 (24)でも中間インジェクション動作の停止中 エネルギー損失を低減させることができる で、圧縮機構(30)のエネルギー損失を低減さ せることができる。

 また、上記実施形態2では、インジェクシ ョン動作の停止に伴って冷媒の圧縮に要する 仕事量が減少する第1機構部(24)の可動側鏡板 (52a)の背面側にシールリング(81)を設け、中 インジェクション動作の停止中に、可動部 (52)に作用する押付力が小さくなるようにし ている。このため、第1機構部(24)では、従来 圧縮機に比べて、押付力と離反力の差によ て生じる摩擦力が小さくなるので、インジ クション動作の停止中の圧縮効率の低下を 制することができる。

  《実施形態3》
 本発明の実施形態3は、本発明に係る圧縮機 (20)を備える空調機(1)である。実施形態3の圧 機(20)は、上記実施形態1及び2とは異なり、 機構部(24,25)が、シリンダ(52,56)とピストン(5 3,57)のうちピストン(53,57)が偏心回転運動する ピストン可動方式になっている。以下では、 上記実施形態2と異なる点について説明する

 第1機構部(24)は、図8及び図9に示すように 、ケーシング(21)に固定される固定部材とし の第1シリンダ(52)と、環状の第1ピストン(53) 有して駆動軸(23)によって駆動する第1可動 材(51)とを備えている。第1機構部(24)は、後 する可動側鏡板部(51a)の背面が第2機構部(25) を向くように設けられている。

 第1シリンダ(52)は、円盤状の固定側鏡板 (52a)と、固定側鏡板部(52a)の上面の内寄りの 置から上方に突出する環状の内側シリンダ (52b)と、固定側鏡板部(52a)の上面の外周部か ら上方に突出する環状の外側シリンダ部(52c) を備えている。第1シリンダ(52)は、内側シ ンダ部(52b)と外側シリンダ部(52c)との間に、 状の第1シリンダ室(54)を有している。

 一方、第1可動部材(51)は、円盤状の可動 鏡板部(51a)と、上述の第1ピストン(53)と、可 側鏡板部(51a)の下面の内周端部から下方に 出する環状突出部(51b)とを備えている。可動 側鏡板部(51a)は、固定側鏡板部(52a)と共に、 1シリンダ室(54)に面している。第1ピストン(5 3)は、可動側鏡板部(51a)の下面のやや外周寄 の位置から下方に突出している。第1ピスト (53)は、第1シリンダ(52)に対して偏心して第1 シリンダ室(54)に収納され、第1シリンダ室(54) を外側の第1低段側圧縮室(61)と内側の第2低段 側圧縮室(62)とに区画している。

 なお、第1ピストン(53)と第1シリンダ(52)と は、第1ピストン(53)の外周面と外側シリンダ (52c)の内周面とが1点で実質的に接する状態( 厳密にはミクロンオーダーの隙間があるが、 その隙間での冷媒の漏れが問題にならない状 態)において、その接点と位相が180°異なる位 置で、第1ピストン(53)の内周面と内側シリン 部(52b)の外周面とが1点で実質的に接するよ になっている。この点は、第2機構部(25)に いても同じであり、上記実施形態の各機構 (24,25)においても同じである。

 環状突出部(51b)には、第1偏心部(23b)が嵌 している。第1可動部材(51)は、駆動軸(23)の 転に伴い主軸部(23a)の軸心を中心として偏心 回転する。なお、第1機構部(24)では、環状突 部(51b)と内側シリンダ部(52b)との間に空間(99 )が形成されるが、この空間(99)では冷媒の圧 は行われない。

 また、第1機構部(24)は、図9に示すように 内側シリンダ部(52b)の外周面から外側シリ ダ部(52c)の内周面まで延びるブレード(45)を えている。ブレード(45)は、第1シリンダ(52) 一体になっている。ブレード(45)は、第1シリ ンダ室(54)に配置され、第1低段側圧縮室(61)を 低圧室(61a)と高圧室(61b)とに区画し、第2低段 圧縮室(62)を低圧室(62a)と高圧室(62b)とに区 している。ブレード(45)は、環状の一部が分 されたC型形状の第1ピストン(53)の分断箇所 挿通している。また、第1ピストン(53)の分 箇所には、ブレード(45)を挟むように半円形 のブッシュ(46,46)が嵌合している。ブッシュ (46,46)は、第1ピストン(53)の端面に対して揺動 自在に構成されている。これにより、第1ピ トン(53)は、ブレード(45)の延伸方向に進退可 能で且つブッシュ(46,46)と共に揺動可能にな ている。

 第1機構部(24)には、吸入管(32)が接続され いる。吸入管(32)は、固定側鏡板部(52a)に形 された第1接続通路(86)に接続されている。 1接続通路(86)は、入口側が固定側鏡板部(52a) 径方向に延び、途中で上方へ折れ曲がって 出口側が固定側鏡板部(52a)の軸方向に延び いる。第1接続通路(86)の出口端は、第1低段 圧縮室(61)と第2低段側圧縮室(62)の両方に開 している。

 また、第1機構部(24)には、外側の第1低段 圧縮室(61)から冷媒を吐出させる外側吐出ポ ート(65)と、内側の第2低段側圧縮室(62)から冷 媒を吐出させる内側吐出ポート(66)と、外側 出ポート(65)及び内側吐出ポート(66)の両方が 開口する第1吐出空間(46)とが形成されている 外側吐出ポート(65)は、第1低段側圧縮室(61) 高圧室(61b)と第1吐出空間(46)とを連通してい る。外側吐出ポート(65)には、第1吐出弁(67)が 設けられている。一方、内側吐出ポート(66) 、第2低段側圧縮室(62)の高圧室(62b)と第1吐出 空間(46)とを連通している。内側吐出ポート(6 6)には、第2吐出弁(68)が設けられている。第1 出空間(46)には、中間圧連絡管(33)の入口端 開口している。

 以上の構成により、駆動軸(23)が回転する と、第1ピストン(53)は、図9の(A)から(H)の順に 偏心回転する。そして、その偏心回転に伴っ て、第1低段側圧縮室(61)及び第2低段側圧縮室 (62)では、吸入管(32)を通じて導入された低圧 冷媒が圧縮される。第1低段側圧縮室(61)及 第2低段側圧縮室(62)から吐出された冷媒は、 中間圧連絡管(33)に流入する。

 第2機構部(25)は、第1機構部(24)と同じ機械 要素によって構成されている。第2機構部(25) 、後述するミドルプレート(41)を挟んで、第 1機構部(24)とは上下反転した状態で設けられ いる。

 具体的に、第2機構部(25)は、ケーシング(2 1)に固定される固定部材としての第2シリンダ (56)と、環状の第2ピストン(57)を有して駆動軸 (23)によって駆動する第2可動部材(55)とを備え ている。第2機構部(25)は、後述する可動側鏡 部(55a)の背面が第1機構部(24)側を向くように 設けられている。

 第2シリンダ(56)は、円盤状の固定側鏡板 (56a)と、固定側鏡板部(56a)の下面の内寄りの 置から下方に突出する環状の内側シリンダ (56b)と、固定側鏡板部(56a)の下面の外周部か ら下方に突出する環状の外側シリンダ部(56c) を備えている。第2シリンダ(56)は、内側シ ンダ部(56b)と外側シリンダ部(56c)との間に、 状の第2シリンダ室(58)を有している。

 一方、第2可動部材(55)は、円盤状の可動 鏡板部(55a)と、上述の第2ピストン(57)と、可 側鏡板部(55a)の上面の内周端部から上方に 出する環状突出部(55b)とを備えている。可動 側鏡板部(55a)は、固定側鏡板部(56a)と共に、 2シリンダ室(58)に面している。第2ピストン(5 7)は、可動側鏡板部(55a)の上面のやや外周寄 の位置から上方に突出している。第2ピスト (57)は、第2シリンダ(56)に対して偏心して第2 シリンダ室(58)に収納され、第2シリンダ室(58) を外側の第1高段側圧縮室(63)と内側の第2高段 側圧縮室(64)とに区画している。環状突出部(5 5b)には、第2偏心部(23c)が嵌合している。第2 動部材(55)は、駆動軸(23)の回転に伴い主軸部 (23a)の軸心を中心として偏心回転する。なお 第2機構部(25)では、環状突出部(55b)と内側シ リンダ部(56b)との間に空間(100)が形成される 、この空間(100)では冷媒の圧縮は行われない 。

 また、第2機構部(25)は、内側シリンダ部(5 6b)の外周面から外側シリンダ部(56c)の内周面 で延びるブレード(45)を備えている。ブレー ド(45)は、第2シリンダ(56)と一体になっている 。ブレード(45)は、第2シリンダ室(58)に配置さ れ、第1高段側圧縮室(63)を低圧室(63a)と高圧 (63b)とに区画し、第2高段側圧縮室(64)を低圧 (64a)と高圧室(64b)とに区画している。ブレー ド(45)は、環状の一部が分断されたC型形状の 2ピストン(57)の分断箇所を挿通している。 た、第2ピストン(57)の分断箇所には、ブレー ド(45)を挟むように半円形状のブッシュ(46,46) 嵌合している。ブッシュ(46,46)は第2ピスト (57)の端面に対して揺動自在に構成されてい 。これにより、第2ピストン(57)は、ブレー (45)の延伸方向に進退可能で且つブッシュ(46, 46)と共に揺動可能になっている。

 第2機構部(25)には、中間圧連絡管(33)が接 されている。中間圧連絡管(33)は、固定側鏡 板部(56a)に形成された第2接続通路(87)に接続 れている。第2接続通路(87)は、入口側が固定 側鏡板部(56a)の径方向に延び、途中で下方へ れ曲がって、出口側が固定側鏡板部(56a)の 方向に延びている。第2接続通路(87)の出口端 は、第1高段側圧縮室(63)と第2高段側圧縮室(64 )の両方に開口している。

 また、第2機構部(25)には、外側の第1高段 圧縮室(63)から冷媒を吐出させる外側吐出ポ ート(75)と、内側の第2高段側圧縮室(64)から冷 媒を吐出させる内側吐出ポート(76)と、外側 出ポート(75)及び内側吐出ポート(76)の両方が 開口する第2吐出空間(47)とが形成されている 外側吐出ポート(75)は、第1高段側圧縮室(63) 高圧室(63b)と第2吐出空間(47)とを連通してい る。外側吐出ポート(75)には、第3吐出弁(77)が 設けられている。一方、内側吐出ポート(76) 、第2高段側圧縮室(64)の高圧室(64b)と第2吐出 空間(47)とを連通している。内側吐出ポート(7 6)には、第4吐出弁(78)が設けられている。第2 出空間(47)は、内部空間(37)を介して、吐出 (31)に連通している。

 以上の構成により、駆動軸(23)が回転する と、第2ピストン(57)は、第1ピストン(53)と同 に、偏心回転する。そして、その偏心回転 伴って、第1高段側圧縮室(63)及び第2高段側 縮室(64)では、中間圧連絡管(33)を通じて導入 された中間圧の冷媒が圧縮される。第1高段 圧縮室(63)及び第2高段側圧縮室(64)から吐出 れた冷媒は、吐出管(31)に流入する。

 また、本実施形態3では、ミドルプレート (41)に、図10に示すように、第1押付部(80)と第2 押付部(90)とからなる押付機構(80,90)が設けら ている。なお、各押付部(80,90)の構成は、上 記実施形態1及び2と同じであるため、説明は 略する。

 《その他の実施形態》
 上述した各実施形態については、以下のよ な構成としてもよい。

 上記実施形態について、冷媒回路(10)に充 填される冷媒が二酸化炭素以外の冷媒(例え フロン冷媒)であってもよい。この場合、圧 機(20)はフロン冷媒用に構成される。フロン 冷媒用の圧縮機(20)は、低段側の圧縮室(61,62) 対する高段側の圧縮室(63,64)の吸入容積比が 二酸化炭素用の圧縮機に比べて小さな値(例 ば0.7)になるように設計される。

 また、上記実施形態について、図11に示 ように、気液分離器(40)を用いて、圧縮機(20) へ送る中間圧のガス冷媒を得るようにしても よい。

 また、上記実施形態について、圧縮機(20) が低圧ドーム型の圧縮機であってもよい。

 また、上記実施形態2及び3について、第1 構部(24)と第2機構部(25)のうち第1機構部(24) 可動側鏡板部(51a,52a)の背面側だけに中間圧 圧室(85)が形成されていてもよいし、第2機構 部(25)の可動側鏡板部(55a,56a)の背面側だけに 間圧背圧室(95)が形成されていてもよい。

 また、上記実施形態について、機構部(24, 25)のうち一方が、可動部材(51,52,55,56)と固定 材(51,52,55,56)に鏡板部がないタイプの機構部( 例えば、ロータリ式の流体機械)であっても い。この場合、鏡板部がある方の機構部(24,2 5)の可動側鏡板部(51a,52a,55a,56a)の背面側に中 圧背圧室(85,95)が形成される。

 また、上記実施形態1について、圧縮機構 (30)が機構部(24,25)を1つだけ有していてもよい 。

 また、上記実施形態2について、機構部(24 ,25)の一方、又は機構部(24,25)の両方が、スク ール式の流体機械により構成されていても い。この場合、スクロール式の流体機械の 動スクロール(52,56)の背面側に中間圧背圧室 (85,95)が形成される。

 なお、以上の実施形態は、本質的に好ま い例示であって、本発明、その適用物、あ いはその用途の範囲を制限することを意図 るものではない。

 以上説明したように、本発明は、冷媒の 段圧縮を行う圧縮機、及びその圧縮機が設 られた冷凍装置について有用である。