Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
COMPRESSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/153060
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a compressor for avoiding a liquid compression thereby to prevent the breakage of a member, which might otherwise be caused by the repetition of the liquid compression. An escape passage (51) is provided to communicate with a compression chamber (11), when the internal pressure of the compression chamber (11) reaches the highest level in the compression stroke. Even if the internal pressure of the compression chamber (11) is raised by a liquid seal, the coolant of the compression chamber (11) can be released from the escape passage (51), thereby to prevent the excessive compression which might otherwise be caused by the liquid seal of the compression chamber (11).

More Like This:
Inventors:
GOTOU NOZOMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060687
Publication Date:
December 18, 2008
Filing Date:
June 11, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
GOTOU NOZOMI (JP)
International Classes:
F04C18/16; F04C28/28; F04C29/12; F25B1/047
Foreign References:
JPS639490U1988-01-22
JPS57134378U1982-08-21
JPS62210281A1987-09-16
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (IMP Building3-7, Shiromi 1-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 01, JP)
Download PDF:
Claims:
 ケーシング(4)と、このケーシング(4)に嵌合されたスクリューロータ(1)とを備え、
 上記ケーシング(4)と上記スクリューロータ(1)との間に形成された圧縮室(11)に連通する逃がし通路(51,52,53)が設けられ、
 この逃がし通路(51,52,53)は、上記圧縮室(11)の内圧が圧縮行程中で最高の圧力に達するときに、上記圧縮室(11)に連通するように、設けられていることを特徴とする圧縮機。
 請求項1に記載の圧縮機において、
 上記スクリューロータ(1)の吸込側の開度を調整して圧縮容量を制御するスライドバルブ(2)と、
 このスライドバルブ(2)を駆動するバルブ駆動部(3)と、
 上記逃がし通路(51)と上記バルブ駆動部(3)とを接続する連通路(61)と
を有し、
 上記バルブ駆動部(3)は、上記逃がし通路(51)および上記連通路(61)から流入される冷媒の圧力が高くなるほど、上記スクリューロータ(1)の吸込側の開度を小さくして圧縮容量を大きくするように、上記スライドバルブ(2)を駆動することを特徴とする圧縮機。
 請求項1または2に記載の圧縮機において、
 上記逃がし通路(51)は、上記スクリューロータ(1)から吐出された高圧の冷媒が存在する高圧領域に、連通していることを特徴とする圧縮機。
Description:
圧縮機

 この発明は、圧縮機に関する。

 従来、圧縮機としては、液バックによる 圧縮防止構造として、モータロータフィン 利用し、液飛散させて、スクリュー溝内に が直接入り込まない構造としたものがある( 特許第3622587号公報参照)。

 また、他の圧縮機としては、スクリュー 縮機の容量制御機構として、圧縮過程と容 制御部とに連通する通路を設け、低差圧時 容量制御駆動をスムースに行う構造とした のがある(特公平2-11750号公報参照)。

 しかしながら、上記従来の圧縮機では、 バックによる液圧縮防止構造として、モー ロータフィンを利用し、液飛散させて、ス リュー溝内に液が直接入り込まない構造と ているが、停止時にスクリュー溝内まで入 込むだけの液たまりがある場合や、液飛散 は防ぐことができない多量の液バックが生 た場合に、液圧縮を回避することができな 問題があった。

 また、他の圧縮機では、圧縮過程と容量 御部とに連通する通路を設けているため、 クリュー溝内の液封による内圧上昇により スライドバルブがロードアップ(容量アップ )して、さらに、内圧上昇に拍車をかけ、(ゲ トロータ等の)内部部品が破損する問題があ った。

 そこで、この発明の課題は、液圧縮を回 し、液圧縮の繰り返しによる部材の破損を 止する圧縮機を提供することにある。

 上記課題を解決するため、この発明の圧縮 は、
 ケーシングと、このケーシングに嵌合され スクリューロータとを備え、
 上記ケーシングと上記スクリューロータと 間に形成された圧縮室に連通する逃がし通 が設けられ、
 この逃がし通路は、上記圧縮室の内圧が圧 行程中で最高の圧力に達するときに、上記 縮室に連通するように、設けられているこ を特徴としている。

 この発明の圧縮機によれば、上記逃がし 路は、上記圧縮室の内圧が圧縮行程中で最 の圧力に達するときに、上記圧縮室に連通 るように、設けられているので、上記圧縮 の内圧が液封により上昇しても、上記圧縮 の冷媒を上記逃がし通路から逃がすことが きて、上記圧縮室の液封による過圧縮を防 できる。このように、液圧縮を回避し、液 縮の繰り返しによる部材の破損を防止する

 また、一実施形態の圧縮機では、
 上記スクリューロータの吸込側の開度を調 して圧縮容量を制御するスライドバルブと
 このスライドバルブを駆動するバルブ駆動 と、
 上記逃がし通路と上記バルブ駆動部とを接 する連通路と
を有し、
 上記バルブ駆動部は、上記逃がし通路およ 上記連通路から流入される冷媒の圧力が高 なるほど、上記スクリューロータの吸込側 開度を小さくして圧縮容量を大きくするよ に、上記スライドバルブを駆動する。

 この実施形態の圧縮機によれば、上記バ ブ駆動部は、上記逃がし通路および上記連 路を通る冷媒の圧力が高くなるほど、上記 クリューロータの吸込側の開度を小さくし 圧縮容量を大きくするように、上記スライ バルブを駆動するので、上記逃がし通路を いわゆる強制ロードアップラインとして兼 できる。

 また、上記連通路は、上記逃がし通路に 続されているので、液圧縮時に、液圧縮に る高圧の冷媒を、上記逃がし通路から逃が つつ、上記バルブ駆動部に冷媒を流入させ ことで、圧縮容量を小さくする方向への上 スライドバルブの移動を抑制できる。この うに、液圧縮時のロードアップを抑制でき 。

 また、一実施形態の圧縮機では、上記逃 し通路は、上記スクリューロータから吐出 れた高圧の冷媒が存在する高圧領域に、連 している。

 この実施形態の圧縮機によれば、上記逃 し通路は、上記スクリューロータから吐出 れた高圧の冷媒が存在する高圧領域に、連 しているので、液圧縮時に、上記圧縮室の 冷媒を、上記高圧領域に流入できて、液冷 を上記スクリューロータへ戻さない。

 この発明の圧縮機によれば、上記逃がし 路は、上記圧縮室の内圧が圧縮行程中で最 の圧力に達するときに、上記圧縮室に連通 るように、設けられているので、液圧縮を 避し、液圧縮の繰り返しによる部材の破損 防止する。

本発明の圧縮機の第1実施形態を示す簡 略構成図である。 本発明の圧縮機の第2実施形態を示す簡 略構成図である。 本発明の圧縮機の第3実施形態を示す簡 略構成図である。 本発明の圧縮機の第4実施形態を示す簡 略構成図である。 本発明の圧縮機の第5実施形態を示す簡 略構成図である。 本発明の圧縮機の第6実施形態を示す簡 略構成図である。 圧縮機の展開図である。

 以下、この発明を図示の実施の形態によ 詳細に説明する。

 (第1の実施形態)
 図1は、この発明の圧縮機の第1実施形態で る簡略構成図を示している。この圧縮機は ケーシング4と、このケーシング4に嵌合され たスクリューロータ1とを有する。

 上記スクリューロータ1の軸を中心とした 両側に、(図示しない)一対のゲートロータが 置されている。上記スクリューロータ1には 、上記ゲートロータが噛合しており、上記ス クリューロータ1と上記ゲートロータとの噛 により、圧縮室11を形成している。つまり、 この圧縮機は、いわゆるシングルスクリュー 圧縮機である。

 上記スクリューロータ1は、複数の螺旋状 のスクリュー溝10を有する。上記ゲートロー は、複数の歯部を有する。上記スクリュー 10と上記歯部とは、噛合しており、上記ス リュー溝10、上記歯部および上記ケーシング 4にて区画された空間が、上記圧縮室11を構成 する。

 そして、上記スクリューロータ1が、この 軸まわりに回転することで、上記スクリュー ロータ1の吸入側から吸入した冷媒を、上記 縮室11にて、圧縮しつつ、上記スクリューロ ータ1の吐出側へ、送り出す。なお、図1では 紙面左側を、冷媒の吸入側とし、紙面右側 、冷媒の吐出側とする。

 上記ケーシング4と上記スクリューロータ 1との間に形成された上記圧縮室11に連通する 逃がし通路51が設けられている。この逃がし 路51は、上記圧縮室11の内圧が圧縮行程中で 最高の圧力に達するときに、上記圧縮室11に 通するように、設けられている。つまり、 記逃がし通路51は、上記圧縮室11の冷媒を流 す流路となる。

 上記逃がし通路51の出口には、(安全弁や がし弁等の)圧力調整弁55が設けられている この圧力調整弁55の開口圧力は、設計圧力 超えると冷媒が吹き出すように、設定され いる。

 この逃がし通路51の出口は、上記スクリ ーロータ1から吐出された高圧の冷媒が存在 る高圧領域に、連通している。この高圧領 は、例えば、上記ケーシング4内に存在する 。

 上記スクリューロータ1の吸込側の開度は 、スライドバルブ2により、調整されて、圧 容量が、制御される。上記スライドバルブ2 、バルブ駆動部3により、上記スクリューロ ータ1の軸に沿って、駆動される。上記逃が 通路51と上記バルブ駆動部3とは、連通路61に より、接続される。

 上記バルブ駆動部3は、上記逃がし通路51 よび上記連通路61から流入される冷媒の圧 が高くなるほど、上記スクリューロータ1の 込側の開度を小さくして圧縮容量を大きく るように、上記スライドバルブ2を駆動する 。

 このバルブ駆動部3は、上記スライドバル ブ2に取り付けられたバルブロッド33と、上記 ケーシング4に取り付けられたシリンダ30と、 このシリンダ30に嵌合されたピストン31と、 のピストン31に取り付けられたピストンロッ ド32と、上記バルブロッド33と上記ピストン ッド32とを連結する連結部34とを有する。

 そして、上記シリンダ30内の上記ピスト 31の往復移動により、上記スライドバルブ2 、上記スクリューロータ1の軸に沿って往復 動させる。

 上記連通路61は、上記シリンダ30に接続さ れ、上記連通路61から流入される冷媒は、こ 圧力が高くなるほど、上記ピストン31を押 して、上記スクリューロータ1の吸込側の開 が小さくなるように、上記スライドバルブ2 を移動する。

 上記構成の圧縮機によれば、上記逃がし 路51は、上記圧縮室11の内圧が圧縮行程中で 最高の圧力に達するときに、上記圧縮室11に 通するように、設けられているので、上記 縮室11の内圧が液封により上昇しても、上 圧縮室11の冷媒を上記逃がし通路51から逃が ことができて、上記圧縮室11の液封による 圧縮を防止できる。

 このように、液圧縮を回避し、液圧縮の り返しによる部材の破損(例えば、ゲートロ ータの割れ)を防止する。

 ここで、上記逃がし通路51の上記圧縮室11 に対する開口位置を、図7の展開図にて、説 する。なお、図7では、紙面左側を、冷媒の 入側とし、紙面右側を、冷媒の吐出側とす 。スクリューロータ1は、紙面上から下に移 動する。

 図7に示すように、上記圧縮室11は、上記 クリュー溝10、上記ゲートロータ歯部7、上 ケーシング4および上記スライドバルブ2に 囲まれて形成され、上記圧縮室11にて圧縮さ れた冷媒ガスは、上記スライドバルブ2より 上記スクリューロータ1の冷媒吐出側に形成 れた(ハッチングにて示す)吐出ポート40から 吐出される。上記スライドバルブ2の冷媒吐 側は、上記スクリュー溝10に沿った斜面状に 形成されている。上記圧縮室11は、A点で、上 記吐出ポート40に開き始める。つまり、上記 縮室11の冷媒ガスは、A点で、上記吐出ポー 40に吐出され始める。そして、上記圧縮室11 が、上記吐出ポート40に開口する直前の位置( 開口し始める位置A点)に存在するときに、上 逃がし通路51は、上記圧縮室11に完全に開口 する位置に存在する。

 また、上記バルブ駆動部3は、上記逃がし 通路51および上記連通路61を通る冷媒の圧力 高くなるほど、上記スクリューロータ1の吸 側の開度を小さくして圧縮容量を大きくす ように、上記スライドバルブ2を駆動するの で、上記逃がし通路51を、いわゆる強制ロー アップラインとして兼用できる。

 また、上記連通路61は、上記逃がし通路51 に接続されているので、液圧縮時に、液圧縮 による高圧の冷媒を、上記逃がし通路51から がしつつ、上記バルブ駆動部3に冷媒を流入 させることで、圧縮容量を小さくする方向へ の上記スライドバルブ2の移動を抑制できる このように、液圧縮時のロードアップを抑 できる。

 また、上記逃がし通路51は、上記スクリ ーロータ1から吐出された高圧の冷媒が存在 る高圧領域に、連通しているので、液圧縮 に、上記圧縮室11の液冷媒を、上記高圧領 に流入できて、液冷媒を上記スクリューロ タ1へ戻さない。

 (第2の実施形態)
 図2は、この発明の圧縮機の第2の実施形態 示している。上記第1の実施形態と相違する を説明すると、この第2の実施形態では、逃 がし通路52を、スクリューロータ1に吸入され る低圧の冷媒が存在する低圧領域に、連通し ている。なお、その他の構造は、上記第1の 施形態と同じであるため、その説明を省略 る。

 したがって、液圧縮時に、圧縮室11の液 媒を、上記低圧領域に流入できて、液冷媒 上記圧縮室11から排除できる。なお、この低 圧領域は、例えば、ケーシング4内に存在す 。

 (第3の実施形態)
 図3は、この発明の圧縮機の第3の実施形態 示している。上記第1の実施形態と相違する を説明すると、この第3の実施形態では、逃 がし通路53を、スクリューロータ1から吐出さ れた高圧の冷媒が存在する高圧領域、および 、スクリューロータ1に吸入される低圧の冷 が存在する低圧領域に、連通している。な 、その他の構造は、上記第1の実施形態と同 であるため、その説明を省略する。

 したがって、上記逃がし通路53は、上記 圧領域に、連通しているので、液圧縮時に 圧縮室11の液冷媒を、上記高圧領域に流入で きて、液冷媒を上記スクリューロータ1へ戻 ない。

 また、上記逃がし通路53は、上記低圧領 に、連通しているので、液圧縮時に、圧縮 11の液冷媒を、上記低圧領域に流入できて、 液冷媒を上記圧縮室11から排除できる。なお 上記高圧領域および上記低圧領域は、例え 、ケーシング4内に存在する。

 (第4の実施形態)
 図4は、この発明の圧縮機の第4の実施形態 示している。上記第1の実施形態(図1)と相違 る点を説明すると、この第4の実施形態では 、逃がし通路および連通路を、圧縮機内部( ーシング内部)に設けている。

 図4に示すように、逃がし通路51は、ケー ング4内部に設けられ、連通路61は、シリン 30内部に設けられている。逃がし通路51と連 通路61とは、連通している。逃がし通路51は スクリューロータ1から吐出された高圧の冷 が存在する高圧領域に、連通している。逃 し通路51の出口には、圧力調整弁55が設けら れている。なお、その他の構造は、上記第1 実施形態(図1)と同じであるので、説明を省 する。

 したがって、逃がし通路51および連通路61 は、圧縮機内部に設けられているので、配管 の設置スペースが不要になり、圧縮機の小型 化を図ることができる。

 (第5の実施形態)
 図5は、この発明の圧縮機の第5の実施形態 示している。上記第2の実施形態(図2)と相違 る点を説明すると、この第5の実施形態では 、逃がし通路および連通路を、圧縮機内部( ーシング内部)に設けている。

 図5に示すように、逃がし通路52は、ケー ング4内部に設けられ、連通路61は、シリン 30内部に設けられている。逃がし通路52と連 通路61とは、連通している。逃がし通路52は スクリューロータ1から吐出された低圧の冷 が存在する低圧領域に、連通している。逃 し通路52の出口には、圧力調整弁55が設けら れている。なお、その他の構造は、上記第2 実施形態(図2)と同じであるので、説明を省 する。

 したがって、逃がし通路52および連通路61 は、圧縮機内部に設けられているので、配管 の設置スペースが不要になり、圧縮機の小型 化を図ることができる。

 (第6の実施形態)
 図6は、この発明の圧縮機の第6の実施形態 示している。上記第3の実施形態(図3)と相違 る点を説明すると、この第6の実施形態では 、逃がし通路および連通路を、圧縮機内部( ーシング内部)に設けている。

 図6に示すように、逃がし通路53は、ケー ング4内部に設けられ、連通路61は、シリン 30内部に設けられている。逃がし通路53と連 通路61とは、連通している。逃がし通路53の 端は、スクリューロータ1から吐出された高 の冷媒が存在する高圧領域に、連通してい 。逃がし通路53の他端は、スクリューロー 1から吐出された低圧の冷媒が存在する低圧 域に、連通している。逃がし通路53の両端 は、圧力調整弁55が設けられている。高圧側 に通じる圧力調整弁55と、低圧側に通じる圧 調整弁55との、それぞれの開度に対する設 値を変えることによって、リリーフ(逃がし) 先を選択できる。なお、その他の構造は、上 記第3の実施形態(図3)と同じであるので、説 を省略する。

 したがって、逃がし通路53および連通路61 は、圧縮機内部に設けられているので、配管 の設置スペースが不要になり、圧縮機の小型 化を図ることができる。

 なお、この発明は上述の実施形態に限定 れない。例えば、圧縮機は、互いに噛合す 二つのスクリューロータを有する、いわゆ ツインスクリュー圧縮機であってもよい。