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Title:
CONDENSER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2010/047320
Kind Code:
A1
Abstract:
Three heat exchange paths (P1-P3) comprised of multiple heat exchange tubes (2) arranged sequentially in vertical alignment are provided in a condenser (1). A first header tank (3), which connects the heat exchange tubes (2) of the first heat exchange path (P1), and a second header tank (4), which connects the heat exchange tubes (2) of the second and third heat exchange paths (P2), (P3), are provided separately at the left-side edge of the condenser (1). A third header tank (5), which connects the heat exchange tubes (2) of all of the heat exchange paths (P1-P3), is provided at the right-side edge of the condenser (1). The first header tank (3) and the second header tank (4) appear offset in a plan view, the upper end of the second header tank (4) being located above the lower end of the first header tank (3). Gravity provides the second header tank (4) with a vapor-liquid separation function. By means of this condenser (1), the number of brazing locations can be reduced and the condensation performance can be improved.

Inventors:
HANAFUSA TATSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/068050
Publication Date:
April 29, 2010
Filing Date:
October 20, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SHOWA DENKO KK (JP)
HANAFUSA TATSUYA (JP)
International Classes:
F25B39/04; F25B43/00; F28F9/02
Foreign References:
JPH0331266U1991-03-27
JPH11316065A1999-11-16
Attorney, Agent or Firm:
HIBI, Norihiko et al. (JP)
Norihiko Hibi (JP)
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Claims:
上下方向に間隔をおいて並列状に配置された左右方向にのびる複数の熱交換管と、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備え、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが上下に並んで3以上設けられ、各熱交換パスを構成する全ての熱交換管の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管の冷媒流れ方向が異なっているコンデンサであって、
 左右いずれか一端部側に、少なくとも上端の熱交換パスを構成する熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、第1ヘッダタンクに接続された熱交換管からなる熱交換パスよりも下方に設けられた熱交換パスを構成する熱交換管が接続される第2ヘッダタンクとが別個に設けられ、第1ヘッダタンクと第2ヘッダタンクとが平面から見てずれているとともに、第2ヘッダタンクの上端が第1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置しており、第2ヘッダタンクが重力を利用した気液分離機能を有しているコンデンサ。
第1ヘッダタンクに接続された熱交換管からなる熱交換パス、および第2ヘッダタンクに接続された熱交換管からなる熱交換パスのうちの上端の熱交換パスが、冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスであり、第2ヘッダタンクに接続された熱交換管からなる熱交換パスのうち上端の熱交換パスを除いた熱交換パスが、冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスである請求項1記載のコンデンサ。
第2ヘッダタンク内に、乾燥剤、気液分離部材およびフィルタのうちの少なくともいずれか1つが配置されている請求項1または2記載のコンデンサ。
第1ヘッダタンクに少なくとも1つの熱交換パスを構成する熱交換管が接続され、第2ヘッダタンクに少なくとも2つの熱交換パスを構成する熱交換管が接続されている請求項1または2記載のコンデンサ。
上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管と、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備え、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが上下に並んで2以上設けられ、各熱交換パスを構成する全ての熱交換管の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管の冷媒流れ方向が異なっているコンデンサであって、
 左右いずれか一端部側に、下端の熱交換パスを除いた熱交換パスを構成する熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、下端の熱交換パスを構成する熱交換管が接続される第2ヘッダタンクとが別個に設けられ、第1ヘッダタンクと第2ヘッダタンクとが平面から見てずれているとともに、第2ヘッダタンクの上端が第1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置しているコンデンサ。
上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管と、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備え、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが上下に並んで2以上設けられ、各熱交換パスを構成する全ての熱交換管の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管の冷媒流れ方向が異なっているコンデンサであって、
 左右いずれか一端部側に、上端の熱交換パスを除いた熱交換パスを構成する熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、上端の熱交換パスを構成する熱交換管が接続される第2ヘッダタンクとが別個に設けられ、第1ヘッダタンクと第2ヘッダタンクとが平面から見てずれているとともに、第2ヘッダタンクの下端が第1ヘッダタンクの上端よりも下方に位置しているコンデンサ。
すべての熱交換パスが、冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスである請求項5または6記載のコンデンサ。
第2ヘッダタンク内に、乾燥剤、気液分離部材およびフィルタのうちの少なくともいずれか1つが配置されている請求項5または6記載のコンデンサ。
第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクよりも左右方向外側に配置され、全熱交換管が真っ直ぐであり、第2ヘッダタンクに接続された熱交換管の第2ヘッダタンク側端部が、第1ヘッダタンクに接続された熱交換管の第1ヘッダタンク側端部よりも左右方向外方までのびている請求項1、5または6記載のコンデンサ。
第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクから通風方向にずれた位置に配置され、第2ヘッダタンクに接続された熱交換管の第2ヘッダタンク側端部が曲げられており、曲げられた熱交換管の曲げ部が、曲げられていない部分と同一平面内に位置している請求項1、5または6記載のコンデンサ。
第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクから通風方向にずれた位置に配置され、第2ヘッダタンクに接続された熱交換管の第2ヘッダタンク側端部が折り返すように曲げられており、曲げられた熱交換管の曲げ部が、曲げられていない部分が存在する平面からずれている請求項1、5または6記載のコンデンサ。
第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクから通風方向にずれた位置に配置され、第1ヘッダタンクおよび第2ヘッダタンクに接続された熱交換管の第1ヘッダタンクおよび第2ヘッダタンク側端部が曲げられており、曲げられた熱交換管の曲げ部が、曲げられていない部分と同一平面内に位置している請求項1、5または6記載のコンデンサ。
Description:
コンデンサ

 この発明は、たとえば自動車に搭載され カーエアコンに好適に用いられるコンデン に関する。

 この明細書および特許請求の範囲におい 、「コンデンサ」という用語には、通常の ンデンサの他に凝縮部および過冷却部を有 るサブクールコンデンサを含むものとする

 また、この明細書および特許請求の範囲 おいて、上下、左右は図1および図3の上下 左右をいうものとする。

 たとえばカーエアコンのコンデンサとし 、上下方向に間隔をおいて並列状に配置さ た左右方向にのびる複数の熱交換管と、上 方向にのびるとともに左右方向に間隔をお て配置され、かつ熱交換管の両端部がろう により接続された左右1対のヘッダタンクと 、一方のヘッダタンクにろう付された受液器 とを備えており、上下に連続して並んだ複数 の熱交換管からなる2つの熱交換パスが上下 並んで設けられ、両ヘッダタンク内が両熱 換パス間の高さ位置において仕切部材によ 仕切られることにより、両ヘッダタンクに れぞれ上下2つのヘッダ部が設けられ、上側 熱交換パスを構成する熱交換管が両ヘッダ ンクの上側ヘッダ部に接続されるとともに 下側の熱交換パスを構成する熱交換管が両 ッダタンクの下側ヘッダ部に接続され、受 器が上下両ヘッダ部に跨るように一方のヘ ダタンクにろう付され、受液器に、一方の ッダタンクの上側へッダ部内に通じる流入 、および下側ヘッダ部内に通じる流出穴が 成され、他方のヘッダタンクに、上側ヘッ 部内の下部に通じる冷媒入口、および下側 ッダ部内の上下方向の中間部に通じる冷媒 口が形成されており、両ヘッダタンクの上 ヘッダ部および上側熱交換パスにより冷媒 凝縮させる凝縮部が形成され、両ヘッダタ クの下側ヘッダ部および下側熱交換パスに り冷媒を過冷却する過冷却部が形成され、 側の熱交換パスが冷媒を凝縮させる冷媒凝 パスとなっているとともに、下側の熱交換 スが冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスとな ているコンデンサが知られている(特許文献 1参照)。

 しかしながら、特許文献1記載のコンデン サは、ヘッダタンクと熱交換管とのろう付の 他に、ヘッダタンクと受液器のろう付が必要 となるので、ろう付箇所が多くなり、洩れの 発生の可能性が高くなる。しかも、特許文献 1記載のコンデンサにおいては、凝縮部には1 の熱交換パスが備えられているだけである で、要求される凝縮性能を満たすことがで ないという問題がある。

特開2001-141332号公報

 この発明の目的は、上記問題を解決し、 許文献1記載のコンデンサに比較してろう付 箇所を減少することができるとともに、凝縮 性能を向上しうるコンデンサを提供すること にある。

 本発明は、上記目的を達成するために以 の態様からなる。

 1)上下方向に間隔をおいて並列状に配置さ た左右方向にのびる複数の熱交換管と、熱 換管の左右両端部が接続された上下方向に びるヘッダタンクとを備え、上下に連続し 並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パス 上下に並んで3以上設けられ、各熱交換パス 構成する全ての熱交換管の冷媒流れ方向が 一となっているとともに、隣り合う2つの熱 交換パスの熱交換管の冷媒流れ方向が異なっ ているコンデンサであって、
 左右いずれか一端部側に、少なくとも上端 熱交換パスを構成する熱交換管が接続され 第1ヘッダタンクと、第1ヘッダタンクに接 された熱交換管からなる熱交換パスよりも 方に設けられた熱交換パスを構成する熱交 管が接続される第2ヘッダタンクとが別個に けられ、第1ヘッダタンクと第2ヘッダタン とが平面から見てずれているとともに、第2 ッダタンクの上端が第1ヘッダタンクの下端 よりも上方に位置しており、第2ヘッダタン が重力を利用した気液分離機能を有してい コンデンサ。

 2)第1ヘッダタンクに接続された熱交換管 らなる熱交換パス、および第2ヘッダタンク に接続された熱交換管からなる熱交換パスの うちの上端の熱交換パスが、冷媒を凝縮させ る冷媒凝縮パスであり、第2ヘッダタンクに 続された熱交換管からなる熱交換パスのう 上端の熱交換パスを除いた熱交換パスが、 媒を過冷却する冷媒過冷却パスである上記1) 記載のコンデンサ。

 3)第2ヘッダタンク内に、乾燥剤、気液分 部材およびフィルタのうちの少なくともい れか1つが配置されている上記1)または2)記 のコンデンサ。

 4)第1ヘッダタンクに少なくとも1つの熱交 換パスを構成する熱交換管が接続され、第2 ッダタンクに少なくとも2つの熱交換パスを 成する熱交換管が接続されている上記1)ま は2)記載のコンデンサ。

 5)上下方向に間隔をおいて並列状に配置さ た複数の熱交換管と、熱交換管の左右両端 が接続された上下方向にのびるヘッダタン とを備え、上下に連続して並んだ複数の熱 換管からなる熱交換パスが上下に並んで2以 設けられ、各熱交換パスを構成する全ての 交換管の冷媒流れ方向が同一となっている ともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換 管の冷媒流れ方向が異なっているコンデンサ であって、
 左右いずれか一端部側に、下端の熱交換パ を除いた熱交換パスを構成する熱交換管が 続される第1ヘッダタンクと、下端の熱交換 パスを構成する熱交換管が接続される第2ヘ ダタンクとが別個に設けられ、第1ヘッダタ クと第2ヘッダタンクとが平面から見てずれ ているとともに、第2ヘッダタンクの上端が 1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置して るコンデンサ。

 6)上下方向に間隔をおいて並列状に配置さ た複数の熱交換管と、熱交換管の左右両端 が接続された上下方向にのびるヘッダタン とを備え、上下に連続して並んだ複数の熱 換管からなる熱交換パスが上下に並んで2以 設けられ、各熱交換パスを構成する全ての 交換管の冷媒流れ方向が同一となっている ともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換 管の冷媒流れ方向が異なっているコンデンサ であって、
 左右いずれか一端部側に、上端の熱交換パ を除いた熱交換パスを構成する熱交換管が 続される第1ヘッダタンクと、上端の熱交換 パスを構成する熱交換管が接続される第2ヘ ダタンクとが別個に設けられ、第1ヘッダタ クと第2ヘッダタンクとが平面から見てずれ ているとともに、第2ヘッダタンクの下端が 1ヘッダタンクの上端よりも下方に位置して るコンデンサ。

 7)すべての熱交換パスが、冷媒を凝縮さ る冷媒凝縮パスである上記5)または6)記載の ンデンサ。

 8)第2ヘッダタンク内に、乾燥剤、気液分 部材およびフィルタのうちの少なくともい れか1つが配置されている上記5)または6)記 のコンデンサ。

 9)第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクより も左右方向外側に配置され、全熱交換管が真 っ直ぐであり、第2ヘッダタンクに接続され 熱交換管の第2ヘッダタンク側端部が、第1ヘ ッダタンクに接続された熱交換管の第1ヘッ タンク側端部よりも左右方向外方までのび いる上記1)、5)または6)記載のコンデンサ。

 10)第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクか 通風方向にずれた位置に配置され、第2ヘッ タンクに接続された熱交換管の第2ヘッダタ ンク側端部が曲げられており、曲げられた熱 交換管の曲げ部が、曲げられていない部分と 同一平面内に位置している上記1)、5)または6) 記載のコンデンサ。

 11)第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクか 通風方向にずれた位置に配置され、第2ヘッ タンクに接続された熱交換管の第2ヘッダタ ンク側端部が折り返すように曲げられており 、曲げられた熱交換管の曲げ部が、曲げられ ていない部分が存在する平面からずれている 上記1)、5)または6)記載のコンデンサ。

 12)第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクか 通風方向にずれた位置に配置され、第1ヘッ タンクおよび第2ヘッダタンクに接続された 熱交換管の第1ヘッダタンクおよび第2ヘッダ ンク側端部が曲げられており、曲げられた 交換管の曲げ部が、曲げられていない部分 同一平面内に位置している上記1)、5)または 6)記載のコンデンサ。

 上記1)~4)のコンデンサによれば、左右い れか一端部側に、少なくとも上端の熱交換 スを構成する熱交換管が接続される第1ヘッ タンクと、第1ヘッダタンクに接続された熱 交換管からなる熱交換パスよりも下方に設け られた熱交換パスを構成する熱交換管が接続 される第2ヘッダタンクとが別個に設けられ 第1ヘッダタンクと第2ヘッダタンクとが平面 から見てずれているとともに、第2ヘッダタ クの上端が第1ヘッダタンクの下端よりも上 に位置しており、第2ヘッダタンクが重力に よる気液分離機能を有しているので、特許文 献1記載のコンデンサのように受液器を必要 せず、受液器とヘッダタンクとのろう付が 要になる。したがって、ろう付箇所が特許 献1記載のコンデンサよりも減少し、洩れの 生の可能性が低くなる。また、冷媒を凝縮 せる冷媒凝縮パスを、2つ以上設けることが できるので、凝縮性能を向上させることがで きる。

 上記2)のコンデンサによれば、下端に位 する冷媒凝縮パスを構成する複数の熱交換 から第2ヘッダタンク内に冷媒が流入し、第2 ヘッダタンク内で気液を分離するので、圧力 降下の発生を抑制して液相冷媒の再気化を防 止することができる。これに対し、特許文献 1記載のコンデンサによれば、冷媒凝縮パス ある上側熱交換パスを構成する複数の熱交 管から上側ヘッダ部内に流入した冷媒が受 器の流入穴を通って受液器内に流入するの 、受液器に流入する際に圧力降下が発生し すく、液相冷媒の再気化が発生する。

 また、上記2)のコンデンサによれば、下 に位置する冷媒凝縮パスを構成する複数の 交換管から第2ヘッダタンク内に冷媒が流入 、第2ヘッダタンク内で気液を分離するので 、第2ヘッダタンク内で気液分離を効率良く うことができる。すなわち、冷媒凝縮パス 構成する複数の熱交換管のうちの上側の熱 換管内には気相成分の多い気液混相冷媒が れ、同じく下側の熱交換管内には液相成分 多い気液混相冷媒が流れるが、これらの気 混相冷媒が混じり合うことなく第2ヘッダタ ク内に流入するので、気液分離を効率良く うことができる。これに対し、特許文献1記 載のコンデンサによれば、冷媒凝縮パスであ る上側熱交換パスを構成する複数の熱交換管 うちの上側の熱交換管内には気相成分の多い 気液混相冷媒が流れ、同じく下側の熱交換管 内には液相成分の多い気液混相冷媒が流れた としても、これらの気液混相冷媒は上側ヘッ ダ部内で混じり合った後に受液器内に流入す るので、気液分離を効率良く行うことができ ない。

 上記5)のコンデンサによれば、左右いず か一端部側に、下端の熱交換パスを除いた 交換パスを構成する熱交換管が接続される 1ヘッダタンクと、下端の熱交換パスを構成 る熱交換管が接続される第2ヘッダタンクと が別個に設けられ、第1ヘッダタンクと第2ヘ ダタンクとが平面から見てずれているとと に、第2ヘッダタンクの上端が第1ヘッダタ クの下端よりも上方に位置しているので、 許文献1記載のコンデンサのように受液器を 要とせず、受液器とヘッダタンクとのろう が不要になる。したがって、ろう付箇所が 許文献1記載のコンデンサよりも減少し、洩 れの発生の可能性が低くなる。また、冷媒を 凝縮させる冷媒凝縮パスを、2つ以上設ける とができるので、凝縮性能を向上させるこ ができる。

 また、下端に位置する熱交換パスを構成 る複数の熱交換管から第2ヘッダタンク内に 冷媒が流入し、第2ヘッダタンク内で気液を 離するので、第2ヘッダタンク内で気液分離 効率良く行うことができる。すなわち、下 の熱交換パスを構成する複数の熱交換管の ちの上側の熱交換管内には気相成分の多い 液混相冷媒が流れ、同じく下側の熱交換管 には液相成分の多い気液混相冷媒が流れる 、これらの気液混相冷媒が混じり合うこと く第2ヘッダタンク内に流入するので、気液 分離を効率良く行うことができる。

 上記6)のコンデンサによれば、左右いず か一端部側に、上端の熱交換パスを除いた 交換パスを構成する熱交換管が接続される 1ヘッダタンクと、上端の熱交換パスを構成 る熱交換管が接続される第2ヘッダタンクと が別個に設けられ、第1ヘッダタンクと第2ヘ ダタンクとが平面から見てずれているとと に、第2ヘッダタンクの下端が第1ヘッダタ クの上端よりも下方に位置しているので、 許文献1記載のコンデンサのように受液器を 要とせず、受液器とヘッダタンクとのろう が不要になる。したがって、ろう付箇所が 許文献1記載のコンデンサよりも減少し、洩 れの発生の可能性が低くなる。また、冷媒を 凝縮させる冷媒凝縮パスを、2つ以上設ける とができるので、凝縮性能を向上させるこ ができる。

 また、上端に位置する熱交換パスを構成 る複数の熱交換管から第2ヘッダタンク内に 冷媒が流入し、第2ヘッダタンク内で気液を 離するので、第2ヘッダタンク内で気液分離 効率良く行うことができる。すなわち、上 の熱交換パスを構成する複数の熱交換管の ちの上側の熱交換管内には気相成分の多い 液混相冷媒が流れ、同じく下側の熱交換管 には液相成分の多い気液混相冷媒が流れる 、これらの気液混相冷媒が混じり合うこと く第2ヘッダタンク内に流入するので、気液 分離を効率良く行うことができる。

 上記9)~12)のコンデンサによれば、第1ヘッ ダタンクと第2ヘッダタンクとを平面から見 ずらすことを、比較的簡単に行うことがで る。

 上記10)~12)のコンデンサによれば、コンデ ンサにおける第2ヘッダタンクが配置された とは通風方向の反対側に他の機器を配置す 必要がある場合にも、第2ヘッダタンクが邪 になることが防止される。たとえば、カー アコン用のコンデンサの通風方向下流側に ラジエータが配置されることが一般的であ が、第2ヘッダタンクを通風方向上流側にず れた位置に配置することによって、第2ヘッ タンクがラジエータ設置の邪魔になること 防止される。

この発明によるコンデンサの第1の実施 形態の全体構成を具体的に示す正面図である 。 図1のA-A線拡大断面図である。 図1のコンデンサを模式的に示す正面図 である。 この発明によるコンデンサの第2の実施 形態を模式的に示す正面図である。 この発明によるコンデンサの第3の実施 形態を模式的に示す正面図である。 図5のB-B線拡大断面図である。 図5に示すコンデンサにおける第2ヘッ タンクの変形例を示す図6相当の図である。 この発明によるコンデンサの第4の実施 形態を模式的に示す正面図である。 この発明によるコンデンサの第5の実施 形態を模式的に示す正面図である。 この発明によるコンデンサの第6の実 形態を模式的に示す正面図である。 この発明によるコンデンサの第7の実 形態を模式的に示す正面図である。 この発明によるコンデンサの第8の実 形態を模式的に示す正面図である。 この発明のコンデンサにおける第2ヘ ダタンクおよび熱交換管の変形例を示す図2 当の断面図である。 この発明のコンデンサにおける第2ヘ ダタンクおよび熱交換管の他の変形例を示 図2相当の断面図である。 この発明のコンデンサにおける第1ヘ ダタンク、第2ヘッダタンクおよび熱交換管 さらに他の変形例を示す図2相当の断面図で ある。

(1)(20)(30)(50)(60)(70)(80)(90):コンデンサ
(1A)(20A))(30A)850A)(60A)(70A)(80A)(90A):凝縮部
(1B)(20B)(30B)(50B):過冷却部
(2):熱交換管
(2a)(2b):曲げ部
(3):第1ヘッダタンク
(4):第2ヘッダタンク
(5)(71):第3ヘッダタンク
(33):気液分離部材
(35):乾燥剤
(40):フィルタ
(72):第4ヘッダタンク
(P1):第1熱交換パス
(P2):第2熱交換パス
(P3):第3熱交換パス
(P4):第4熱交換パス

 以下、この発明の実施形態を、図面を参 して説明する。

 以下の説明において、図1の紙面裏側(図2 上側)を前、これと反対側を後というものと する。

 また、以下の説明において、「アルミニ ム」という用語には、純アルミニウムの他 アルミニウム合金を含むものとする。

 さらに、全図面を通じて同一部分および 一物には同一符号を付して重複する説明を 略する。

 図1はこの発明によるコンデンサの全体構 成を具体的に示し、図2はその要部の構成を し、図3この発明によるコンデンサを模式的 示す。図3においては、個々の熱交換管の図 示は省略されるとともに、コルゲートフィン 、サイドプレート、冷媒入口部材および冷媒 出口部材の図示も省略されている。

 図1において、コンデンサ(1)は、幅方向を 前後方向に向けるとともに長さ方向を左右方 向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配 置された複数のアルミニウム製扁平状熱交換 管(2)と、熱交換管(2)の左右両端部がろう付に より接続された上下方向にのびる3つのアル ニウム製ヘッダタンク(3)(4)(5)と、隣り合う 交換管(2)どうしの間および上下両端の外側 配置されて熱交換管(2)にろう付されたアル ニウム製コルゲートフィン(6)と、上下両端 コルゲートフィン(6)の外側に配置されてコ ゲートフィン(6)にろう付されたアルミニウ 製サイドプレート(7)とを備えており、上下 連続して並んだ複数の熱交換管(2)からなる 交換パス(P1)(P2)(P3)が上下に並んで3つ設けら ている。3つの熱交換パスを、上から順に第 1~第3熱交換パス(P1)(P2)(P3)というものとする。 各熱交換パス(P1)(P2)(P3)を構成する全ての熱交 換管(2)の冷媒流れ方向が同一となっていると ともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換 (2)の冷媒流れ方向が異なっている。

 図1~図3に示すように、コンデンサ(1)の左 側には、第1熱交換パス(P1)(少なくとも上端 熱交換パス)を構成する熱交換管(2)がろう付 により接続された第1ヘッダタンク(3)と、第2 よび第3熱交換パス(P2)(P3)(第1ヘッダタンク(3 )に接続された熱交換管(2)からなる熱交換パ (P1)よりも下方に設けられた熱交換パス)を構 成する熱交換管(2)がろう付により接続された 第2ヘッダタンク(4)とが別個に設けられてい 。第2ヘッダタンク(4)は第1ヘッダタンク(3)よ りも太くなっている。第2ヘッダタンク(4)は 1ヘッダタンク(3)よりも左方(左右方向外側) 配置されており、第1および第2ヘッダタンク (3)(4)の中心線は左右方向にのびる同一垂直平 面上に位置している。また、第2ヘッダタン (4)の上端は第1ヘッダタンク(3)の下端よりも 方に位置しており、第2ヘッダタンク(4)が気 液分離機能を有している。すなわち、第2ヘ ダタンク(4)の内容積は、第2ヘッダタンク(4) に流入した気液混相冷媒のうち液相主体混 冷媒が重力により第2ヘッダタンク(4)内の下 部に溜まるとともに、気液混相冷媒のうちの 気相成分が重力により第2ヘッダタンク(4)内 上部に溜まり、これにより第3熱交換パス(P3) の熱交換管(2)内には液相主体混相冷媒のみが 流入するような内容積となっている。

 コンデンサ(1)の右端部側には、第1~第3熱 換パス(P1)~(P3)を構成するすべての熱交換管( 2)が接続される第3ヘッダタンク(5)が配置され ている。第3ヘッダタンク(5)の横断面形状は 1ヘッダタンク(3)と同一である。第3ヘッダタ ンク(5)内は、第2熱交換パス(P2)と第3熱交換パ ス(P3)との間の高さ位置に設けられたアルミ ウム製仕切板(8)により上側ヘッダ部(11)と下 ヘッダ部(12)とに区画されている。

 そして、第1ヘッダタンク(3)、第2ヘッダ ンク(4)における第2熱交換パス(P2)の熱交換管 (2)が接続された部分、第3ヘッダタンク(5)の 側ヘッダ部(11)、第1熱交換パス(P1)および第2 交換パス(P2)により冷媒を凝縮させる凝縮部 (1A)が形成され、第2ヘッダタンク(4)における 3熱交換パス(P3)の熱交換管(2)が接続された 分、第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(12)お よび第3熱交換パス(P3)により冷媒を過冷却す 過冷却部(1B)が形成され、第1および第2熱交 パス(P1)(P2)(第1ヘッダタンク(3)に接続された 熱交換管(2)からなる熱交換パス、および第2 ッダタンク(4)に接続された熱交換管(2)から る熱交換パスのうちの上端の熱交換パス)が 媒を凝縮させる冷媒凝縮パスとなっている ともに、第3熱交換パス(P3)(第2ヘッダタンク (4)に接続された熱交換管(2)からなる熱交換パ スのうち上端の熱交換パスを除いた熱交換パ ス)が冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスとな ている。

 凝縮部(1A)を構成する第1ヘッダタンク(3) 上端部に冷媒入口(13)が形成され、過冷却部( 1B)を構成する第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッ 部(12)に冷媒出口(15)が形成されている。そし て、第1ヘッダタンク(3)に冷媒入口(13)に通じ 冷媒入口部材(14)が接合され、第3ヘッダタ ク(5)の下側ヘッダ部(12)に冷媒出口(15)に通じ る冷媒出口部材(16)が接合されている。

 全熱交換管(2)は真っ直ぐであり、第2ヘッ ダタンク(4)に接続された熱交換管(2)の左端部 (第2ヘッダタンク(4)側端部)が、第1ヘッダタ ク(3)に接続された熱交換管(2)の左端部(第1ヘ ッダタンク(3)部側端部)よりも左方までのび いる。

 コンデンサ(1)は、すべての部品を一括し ろう付することにより製造される。

 コンデンサ(1)は、圧縮機、膨張弁(減圧器 )およびエバポレータとともに冷凍サイクル 構成し、カーエアコンとして車両に搭載さ る。

 上述した構成のコンデンサ(1)において、 縮機により圧縮された高温高圧の気相冷媒 、冷媒入口部材(14)および冷媒入口(13)を通 て第1ヘッダタンク(3)内に流入し、第1熱交換 パス(P1)の熱交換管(2)内を右方に流れる間に 縮させられて第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッ 部(11)内に流入する。第3ヘッダタンク(5)の 側ヘッダ部(11)内に流入した冷媒は第2熱交換 パス(P2)の熱交換管(2)内を左方に流れる間に 縮させられて第2ヘッダタンク(4)内に流入す 。

 第2ヘッダタンク(4)内に流入した冷媒は気 液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち 液相主体混相冷媒は重力により第2ヘッダタ ク(4)内の下部に溜まって、第3熱交換パス(P3) の熱交換管(2)内に入る。第3熱交換パス(P3)の 交換管(2)内に入った液相主体混相冷媒は熱 換管(2)内を右方に流れる間に過冷却された 、第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(12)内 入り、冷媒出口(15)および冷媒出口部材(16)を 通って流出し、膨張弁を経て蒸発器に送られ る。

 一方、第2ヘッダタンク(4)内に流入した気 液混相冷媒のうちの気相成分は、第2ヘッダ ンク(4)内の上部に溜まる。

 図4~図12はこの発明によるコンデンサの他 の実施形態を示す。なお、図4、図5および図8 ~図12はコンデンサを模式的に示すものであり 、個々の熱交換管の図示は省略されるととも に、コルゲートフィン、サイドプレート、冷 媒入口部材および冷媒出口部材の図示も省略 されている。

 図4に示すコンデンサ(20)の場合、上下に 続して並んだ複数の熱交換管(2)からなる熱 換パス(P1)(P2)(P3)(P4)が上下に並んで4つ設けら れている。4つの熱交換パスを、上から順に 1~第4熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)というものとす 。各熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)を構成する全て の熱交換管(2)の冷媒流れ方向が同一となって いるとともに、隣り合う2つの熱交換パスの 交換管(2)の冷媒流れ方向が異なっている。

 第1および第2熱交換パス(P1)(P2)を構成する 熱交換管(2)の左右両端部は、第1ヘッダタン (3)および第3ヘッダタンク(5)にろう付により 続されている。第3および第4熱交換パス(P3)( P4)を構成する熱交換管(2)の左右両端部は、第 2ヘッダタンク(4)および第3ヘッダタンク(5)に う付により接続されている。

 第3ヘッダタンク(5)内は、第1熱交換パス(P 1)と第2熱交換パス(P2)との間の高さ位置、お び第3熱交換パス(P3)と第4熱交換パス(P4)との の高さ位置にそれぞれ設けられたアルミニ ム製仕切板(21)(22)により上側ヘッダ部(23)と 中間ヘッダ部(24)と、下側ヘッダ部(25)とに 画されている。第1熱交換パス(P1)の熱交換管 (2)の左端部は第1ヘッダタンク(3)に、同右端 は第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(23)にそ れぞれ接続され、第2熱交換パス(P2)の左端部 第1ヘッダタンク(3)に、同右端部は第3ヘッ タンク(5)の中間ヘッダ部(24)にそれぞれ接続 れ、第3熱交換パス(P3)の熱交換管(2)の左端 は第2ヘッダタンク(4)に、同右端部は第3ヘッ ダタンク(5)の中間ヘッダ部(24)にそれぞれ接 され、第4熱交換パス(P4)の熱交換管(2)の左端 部は第2ヘッダタンク(4)に、同右端部は第3ヘ ダタンク(5)の下側ヘッダ部(25)にそれぞれ接 続されている。

 そして、第1ヘッダタンク(3)、第2ヘッダ ンク(4)における第3熱交換パス(P3)の熱交換管 (2)が接続された部分、第3ヘッダタンク(5)の 側ヘッダ部(23)および中間ヘッダ部(24)、なら びに第1~第3熱交換パス(P1)~(P3)により冷媒を凝 縮させる凝縮部(20A)が形成され、第2ヘッダタ ンク(4)における第4熱交換パス(P4)の熱交換管( 2)が接続された部分、第3ヘッダタンク(5)の下 側ヘッダ部(25)および第4熱交換パス(P4)により 冷媒を過冷却する過冷却部(20B)が形成され、 1~第3熱交換パス(P1)~(P3)が冷媒を凝縮させる 媒凝縮パスとなっているとともに、第4熱交 換パス(P4)が冷媒を過冷却する冷媒過冷却パ となっている。

 凝縮部(20A)を構成する第3ヘッダタンク(5) 上側ヘッダ部(23)に冷媒入口(26)が形成され 過冷却部(1B)を構成する第3ヘッダタンク(5)に 冷媒出口(27)が形成されている。そして、第3 ッダタンク(5)の上側ヘッダ部(23)に冷媒入口 (26)に通じる冷媒入口部材(図示略)が接合され 、第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(25)に冷 出口(27)に通じる冷媒出口部材(図示略)が接 されている。

 その他の構成は図1~図3に示すコンデンサ 同様である。

 図4に示すコンデンサ(20)において、圧縮 により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、 媒入口部材および冷媒入口(26)を通って第3ヘ ッダタンク(5)の上側ヘッダ部(23)内に流入し 第1熱交換パス(P1)の熱交換管(2)内を左方に流 れる間に凝縮させられて第1ヘッダタンク(3) に流入する。第1ヘッダタンク(3)内に流入し 冷媒は、第2熱交換パス(P2)の熱交換管(2)内 右方に流れる間に凝縮させられて第3ヘッダ ンク(5)の中間ヘッダ部(24)内に流入する。第 3ヘッダタンク(5)の中間ヘッダ部(24)内に流入 た冷媒は第3熱交換パス(P3)の熱交換管(2)内 左方に流れる間に凝縮させられて第2ヘッダ ンク(4)内に流入する。

 第2ヘッダタンク(4)内に流入した冷媒は気 液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち 液相主体混相冷媒は重力により第2ヘッダタ ク(4)内の下部に溜まり、第4熱交換パス(P4)の 熱交換管(2)内に入る。第4熱交換パス(P4)の熱 換管(2)内に入った液相主体混相冷媒は熱交 管(2)内を右方に流れる間に過冷却された後 第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(25)内に り、冷媒出口(27)および冷媒出口部材を通っ 流出し、膨張弁を経て蒸発器に送られる。

 一方、第2ヘッダタンク(4)内に流入した気 液混相冷媒のうちの気相成分は、第2ヘッダ ンク(4)内の上部に溜まる。

 図5および図6に示すコンデンサ(30)の場合 第2ヘッダタンク(4)は、上端が開口するとと もに下端が閉鎖されたアルミニウム製筒状本 体(31)と、筒状本体(31)の上端部に着脱自在に り付けられて筒状本体(31)の上端開口を閉鎖 する蓋体(32)とにより構成されている。コン ンサ(30)の製造時には、筒状本体(31)のみが他 の部材と同時に一括ろう付され、コンデンサ (30)の製造後に蓋体(32)が筒状本体(31)に取り付 けられる。

 また、第2ヘッダタンク(4)内における第3 交換パス(P3)と第4熱交換パス(P4)との間の高 位置に、アルミニウム製気液分離部材(33)が けられている。気液分離部材(33)は板状であ り、整流用貫通穴(34)が形成されている。気 分離部材(33)は、第3熱交換パス(P3)の熱交換 (2)から第2ヘッダタンク(4)内に流入してくる 媒の流動による攪拌渦の影響が、第2ヘッダ タンク(4)内における気液分離部材(33)よりも 方の部分に伝わりにくくすることにより、 液混相冷媒のうちの気相成分を第2ヘッダタ ク(4)内の上部に分離させるものである。そ 結果、液相主体混相冷媒のみが整流用貫通 (34)を通して第2ヘッダタンク(4)内における 液分離部材(33)よりも下方の部分に送り込ま 、これにより液相主体混相冷媒が第4熱交換 パス(P4)の熱交換管(2)内に効率良く流入させ れる。

 また、第2ヘッダタンク(4)内における気液 分離部材(33)よりも上方の部分に乾燥剤(35)が 置されており、当該乾燥剤(35)によって、第 3熱交換パス(P3)の熱交換管(2)を通って第2ヘッ ダタンク(4)内に流入した冷媒中の水分が除去 されるようになっている。乾燥剤(35)は、コ デンサ(30)の製造後に、蓋体(32)を筒状本体(31 )に取り付ける前に筒状本体(31)内に入れられ 。

 その他の構成は、図4に示すコンデンサ(20 )と同様であり、図4に示すコンデンサ(20)の場 合と同様にして冷媒が流れる。なお、図5お び図6において、図4に示すコンデンサ(20)と 様な構成である凝縮部を(30A)で示し、同じく 過冷却部を(30B)で示す。

 図5および図6に示すコンデンサ(30)おいて 第2ヘッダタンク(4)内における第3熱交換パ (P3)と第4熱交換パス(P4)との間の高さ位置に 気液分離部材(33)に代えて、図7に示すような フィルタ(40)が配置される場合もある。フィ タ(40)は、貫通穴(42)を有するアルミニウム製 板状本体(41)に、貫通穴(42)を塞ぐようにステ レス鋼製メッシュ(43)が固定されたものであ る。この場合、冷媒中の異物の除去を行うこ とができる。

 図8に示すコンデンサ(50)の場合、上下に 続して並んだ複数の熱交換管(2)からなる熱 換パス(P1)(P2)(P3)(P4)が上下に並んで4つ設けら れている。4つの熱交換パスを、上から順に 1~第4熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)というものとす 。各熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)を構成する全て の熱交換管(2)の冷媒流れ方向が同一となって いるとともに、隣り合う2つの熱交換パスの 交換管(2)の冷媒流れ方向が異なっている。

 第1熱交換パス(P1)を構成する熱交換管(2) 左右両端部は、第1ヘッダタンク(3)および第3 ヘッダタンク(5)にろう付により接続されてい る。第2~第4熱交換パス(P2)(P3)(P4)を構成する熱 交換管(2)の左右両端部は、第2ヘッダタンク(4 )および第3ヘッダタンク(5)にろう付により接 されている。

 第2ヘッダタンク(4)内は、第3熱交換パス(P 3)と第4熱交換パス(P4)との間の高さ位置に設 られたアルミニウム製仕切板(51)により上側 ッダ部(52)と下側ヘッダ部(53)とに区画され いる。また、第3ヘッダタンク(5)内は、第2熱 交換パス(P2)と第3熱交換パス(P3)との間の高さ 位置に設けられたアルミニウム製仕切板(54) より上側ヘッダ部(55)と下側ヘッダ部(56)とに 区画されている。第1熱交換パス(P1)の熱交換 (2)の左端部は第1ヘッダタンク(3)に、同右端 部は第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(55)に れぞれ接続され、第2熱交換パス(P2)の左端 は第2ヘッダタンク(4)の上側ヘッダ部(52)に、 同右端部は第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ (55)にそれぞれ接続され、第3熱交換パス(P3) 熱交換管(2)の左端部は第2ヘッダタンク(4)の 側ヘッダ部(52)に、同右端部は第3ヘッダタ ク(5)の下側ヘッダ部(56)にそれぞれ接続され 第4熱交換パス(P4)の熱交換管(2)の左端部は 2ヘッダタンク(4)の下側ヘッダ部(53)に、同右 端部は第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(56) それぞれ接続されている。

 そして、第1ヘッダタンク(3)、第2ヘッダ ンク(4)における第2熱交換パス(P2)の熱交換管 (2)が接続された部分、第3ヘッダタンク(5)の 側ヘッダ部(55)、ならびに第1および第2熱交 パス(P1)(P2)により冷媒を凝縮させる凝縮部(50 A)が形成され、第2ヘッダタンク(4)における第 3および第4熱交換パス(P3)(P4)の熱交換管(2)が 続された部分、第3ヘッダタンク(5)の下側ヘ ダ部(56)、ならびに第3および第4熱交換パス( P3)(P4)により冷媒を過冷却する過冷却部(50B)が 形成され、第1および第2熱交換パス(P1)(P2)が 媒を凝縮させる冷媒凝縮パスとなっている ともに、第3および第4熱交換パス(P3)(P4)が冷 を過冷却する冷媒過冷却パスとなっている

 凝縮部(50A)を構成する第1ヘッダタンク(3) 上端部に冷媒入口(57)が形成され、過冷却部 (1B)を構成する第2ヘッダタンク(4)の下側ヘッ 部(53)に冷媒出口(58)が形成されている。そ て、第1ヘッダタンク(3)に冷媒入口(57)に通じ る冷媒入口部材(図示略)が接合され、第2ヘッ ダタンク(4)に冷媒出口(58)に通じる冷媒出口 材(図示略)が接合されている。

 その他の構成は図1~図3に示すコンデンサ 同様である。

 図8に示すコンデンサ(1)において、圧縮機 により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、冷 媒入口部材および冷媒入口(57)を通って第1ヘ ダタンク(3)内に流入し、第1熱交換パス(P1) 熱交換管(2)内を右方に流れる間に凝縮させ れて第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(55)内 に流入する。第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッ 部(55)内に流入した冷媒は第2熱交換パス(P2) 熱交換管(2)内を左方に流れる間に凝縮させ れて第2ヘッダタンク(4)の上側ヘッダ部(52)内 に流入する。

 第2ヘッダタンク(4)の上側ヘッダ部(52)内 流入した冷媒は気液混相冷媒であり、当該 液混相冷媒のうち液相主体混相冷媒は重力 より第2ヘッダタンク(4)の上側ヘッダ部(52)内 の下部に溜まり、第3熱交換パス(P3)の熱交換 (2)内に入る。第3熱交換パス(P3)の熱交換管(2 )内に入った液相主体混相冷媒は熱交換管(2) を右方に流れる間に過冷却された後、第3ヘ ダタンク(5)の下側ヘッダ部(56)内に流入する 。第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(56)内に 入した液相主体混相冷媒は、第4熱交換パス (P4)の熱交換管(2)内を左方に流れる間に過冷 された後、第2ヘッダタンク(4)の下側ヘッダ (53)内に入り、冷媒出口(58)および冷媒出口 材を通って流出し、膨張弁を経て蒸発器に られる。

 一方、第2ヘッダタンク(4)の上側ヘッダ部 (52)内に流入した気液混相冷媒のうちの気相 分は、第2ヘッダタンク(4)の上側ヘッダ部(52) 内の上部に溜まる。

 図9に示すコンデンサ(60)の場合、上下に 続して並んだ複数の熱交換管(2)からなる熱 換パス(P1)(P2)(P3)が上下に並んで3つ設けられ いる。3つの熱交換パスを、上から順に第1~ 3熱交換パス(P1)(P2)(P3)というものとする。各 熱交換パス(P1)(P2)(P3)を構成する全ての熱交換 管(2)の冷媒流れ方向が同一となっているとと もに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管(2 )の冷媒流れ方向が異なっている。

 第1および第2熱交換パス(P1)(P2)を構成する 熱交換管(2)の左右両端部は、第1ヘッダタン (3)および第3ヘッダタンク(5)にろう付により 続されている。第3熱交換パス(P3)を構成す 熱交換管(2)の左右両端部は、第2ヘッダタン (4)および第3ヘッダタンク(5)にろう付により 接続されている。

 第3ヘッダタンク(5)内は、第1熱交換パス(P 1)と第2熱交換パス(P2)との間の高さ位置に設 られたアルミニウム製仕切板(61)により上側 ッダ部(62)と下側ヘッダ部(63)とに区画され いる。第1熱交換パス(P1)の熱交換管(2)の左端 部は第1ヘッダタンク(3)に、同右端部は第3ヘ ダタンク(5)の上側ヘッダ部(62)にそれぞれ接 続され、第2熱交換パス(P2)の左端部は第1ヘッ ダタンク(3)に、同右端部は第3ヘッダタンク(5 )の下側ヘッダ部(63)にそれぞれ接続され、第3 熱交換パス(P3)の熱交換管(2)の左端部は第2ヘ ダタンク(4)に、同右端部は第3ヘッダタンク (5)の下側ヘッダ部(63)にそれぞれ接続されて る。

 そして、第1~第3ヘッダタンク(3)~(5)、およ び第1~第3熱交換パス(P1)~(P3)により冷媒を凝縮 させる凝縮部(60A)が形成され、第1~第3熱交換 ス(P1)~(P3)、すなわちすべての熱交換パスが 媒を凝縮させる冷媒凝縮パスとなっている

 凝縮部(60A)を構成する第3ヘッダタンク(5) 上側ヘッダ部(62)の上端部に冷媒入口(64)が 成され、第2ヘッダタンク(4)の下端部に冷媒 口(65)が形成されている。そして、第3ヘッ タンク(5)の上側ヘッダ部(62)に冷媒入口(64)に 通じる冷媒入口部材(図示略)が接合され、同 く第2ヘッダタンク(4)に冷媒出口(65)に通じ 冷媒出口部材(図示略)が接合されている。

 その他の構成は図1~図3に示すコンデンサ 同様である。

 図9に示すコンデンサ(60)において、圧縮 により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、 媒入口部材および冷媒入口(64)を通って第3ヘ ッダタンク(5)の上側ヘッダ部(62)内に流入し 第1熱交換パス(P1)の熱交換管(2)内を左方に流 れる間に凝縮させられて第1ヘッダタンク(3) に流入する。第1ヘッダタンク(3)内に流入し 冷媒は、第2熱交換パス(P2)の熱交換管(2)内 右方に流れる間に凝縮させられて第3ヘッダ ンク(5)の下側ヘッダ部(63)内に流入する。第 3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(63)内に流入 た冷媒は、第3熱交換パス(P3)の熱交換管(2) を左方に流れる間に凝縮させられて第2ヘッ タンク(4)内に流入する。

 第2ヘッダタンク(4)内に流入した冷媒は気 液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち 液相主体混相冷媒は重力により第2ヘッダタ ク(4)内の下部に溜まり、冷媒出口(65)および 媒出口部材を通って流出し、膨張弁を経て 発器に送られる。

 一方、第2ヘッダタンク(4)内に流入した気 液混相冷媒のうちの気相成分は、第2ヘッダ ンク(4)内の上部に溜まる。

 図10に示すコンデンサ(70)の場合、右端側 は、第1熱交換パス(P1)の熱交換管(2)がろう により接続された第3ヘッダタンク(71)と、第 3ヘッダタンク(71)の下方に配置されるととも 、第2および第3熱交換パス(72)(P3)の熱交換管 (2)がろう付により接続された第4ヘッダタン (72)とが別個に設けられている。第4ヘッダタ ンク(72)は第3ヘッダタンク(71)よりも左側(左 方向内側)に設けられている。第1熱交換パス (P1)の熱交換管(2)の左端部は第1ヘッダタンク( 3)に、同右端部は第3ヘッダタンク(71)にそれ れ接続され、第2熱交換パス(P2)の左端部は第 1ヘッダタンク(3)に、同右端部は第4ヘッダタ ク(72)にそれぞれ接続され、第3熱交換パス(P 3)の熱交換管(2)の左端部は第2ヘッダタンク(4) に、同右端部は第4ヘッダタンク(72)にそれぞ 接続されている。

 そして、第1~第4ヘッダタンク(3)(4)(71)(72) および第1~第3熱交換パス(P1)~(P3)により冷媒 凝縮させる凝縮部(70A)が形成され、第1~第3熱 交換パス(P1)~(P3)、すなわちすべての熱交換パ スが冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスとなって いる。

 凝縮部(70A)を構成する第3ヘッダタンク(71)の 上端部に冷媒入口(73)が形成され、第2ヘッダ ンク(4)の下端部に冷媒出口(65)が形成されて いる。そして、
第3ヘッダタンク(5)に冷媒入口(73)に通じる冷 入口部材(図示略)が接合され、第2ヘッダタ ク(4)に冷媒出口(65)に通じる冷媒出口部材( 示略)が接合されている。

 その他の構成は図9に示すコンデンサと同 様である。

 図10に示すコンデンサ(1)において、圧縮 により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、 媒入口部材および冷媒入口(73)を通って第3ヘ ッダタンク(71)内に流入し、第1熱交換パス(P1) の熱交換管(2)内を左方に流れる間に凝縮させ られて第1ヘッダタンク(3)内に流入する。第1 ッダタンク(3)内に流入した冷媒は、第2熱交 換パス(P2)の熱交換管(2)内を右方に流れる間 凝縮させられて第4ヘッダタンク(72)内に流入 する。第4ヘッダタンク(72)内に流入した冷媒 、第3熱交換パス(P3)の熱交換管(2)内を左方 流れる間に凝縮させられて第2ヘッダタンク( 4)内に流入する。

 第2ヘッダタンク(4)内に流入した冷媒は気 液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち 液相主体混相冷媒は重力により第2ヘッダタ ク(4)内の下部に溜まり、冷媒出口(65)および 媒出口部材を通って流出し、膨張弁を経て 発器に送られる。

 一方、第2ヘッダタンク(4)内に流入した気 液混相冷媒のうちの気相成分は、第2ヘッダ ンク(4)内の上部に溜まる。

 図11に示すコンデンサ(80)の場合、上下に 続して並んだ複数の熱交換管(2)からなる熱 換パス(P1)(P2)が上下に並んで2つ設けられて る。2つの熱交換パスを、上から順に第1~第2 熱交換パス(P1)(P2)というものとする。各熱交 パス(P1)(P2)を構成する全ての熱交換管(2)の 媒流れ方向が同一となっているとともに、 り合う2つの熱交換パスの熱交換管(2)の冷媒 れ方向が異なっている。

 第1熱交換パス(P1)を構成する熱交換管(2) 左右両端部は、第1ヘッダタンク(3)および第3 ヘッダタンク(5)にろう付により接続されてい る。第2熱交換パス(P2)を構成する熱交換管(2) 左右両端部は、第2ヘッダタンク(4)および第 3ヘッダタンク(5)にろう付により接続されて る。

 そして、第1~第3ヘッダタンク(3)~(5)、なら びに第1および第2熱交換パス(P1)(P2)により冷 を凝縮させる凝縮部(80A)が形成され、第1お び第2熱交換パス(P1)(P2)、すなわちすべての 交換パスが冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パス なっている。

 凝縮部(80A)を構成する第1ヘッダタンク(5) 上端部に冷媒入口(81)が形成され、第2ヘッ タンク(4)の下端部に冷媒出口(82)が形成され いる。そして、第1ヘッダタンク(5)に冷媒入 口(81)に通じる冷媒入口部材(図示略)が接合さ れ、同じく第2ヘッダタンク(4)に冷媒出口(82) 通じる冷媒出口部材(図示略)が接合されて る。

 その他の構成は図1~図3に示すコンデンサ 同様である。

 図11に示すコンデンサ(80)において、圧縮 により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、 媒入口部材および冷媒入口(81)を通って第1 ッダタンク(3)内に流入し、第1熱交換パス(P1) の熱交換管(2)内を右方に流れる間に凝縮させ られて第3ヘッダタンク(5)内に流入する。第3 ッダタンク(5)内に流入した冷媒は、第2熱交 換パス(P2)の熱交換管(2)内を左方に流れる間 凝縮させられて第2ヘッダタンク(4)内に流入 る。

 第2ヘッダタンク(4)内に流入した冷媒は気 液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち 液相主体混相冷媒は重力により第2ヘッダタ ク(4)内の下部に溜まり、冷媒出口(82)および 媒出口部材を通って流出し、膨張弁を経て 発器に送られる。

 一方、第2ヘッダタンク(4)内に流入した気 液混相冷媒のうちの気相成分は、第2ヘッダ ンク(4)内の上部に溜まる。

 図12に示すコンデンサ(90)の場合、上下に 続して並んだ複数の熱交換管(2)からなる熱 換パス(P1)(P2)が上下に並んで2つ設けられて る。2つの熱交換パスを、下から順に第1~第2 熱交換パス(P1)(P2)というものとする。各熱交 パス(P1)(P2)を構成する全ての熱交換管(2)の 媒流れ方向が同一となっているとともに、 り合う2つの熱交換パスの熱交換管(2)の冷媒 れ方向が異なっている。

 第2ヘッダタンク(4)の下端は第1ヘッダタ ク(3)の上端よりも下方に位置しており、第2 ッダタンク(4)が気液分離機能を有している

 第1熱交換パス(P1)を構成する熱交換管(2) 左右両端部は、第1ヘッダタンク(3)および第3 ヘッダタンク(5)にろう付により接続されてい る。第2熱交換パス(P2)を構成する熱交換管(2) 左右両端部は、第2ヘッダタンク(4)および第 3ヘッダタンク(5)にろう付により接続されて る。

 そして、第1~第3ヘッダタンク(3)~(5)、なら びに第1および第2熱交換パス(P1)(P2)により冷 を凝縮させる凝縮部(90A)が形成され、第1お び第2熱交換パス(P1)(P2)、すなわちすべての 交換パスが冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パス なっている。

 凝縮部(90A)を構成する第1ヘッダタンク(5) 下端部に冷媒入口(91)が形成され、第2ヘッ タンク(4)の下端部に冷媒出口(92)が形成され いる。そして、第1ヘッダタンク(3)に冷媒入 口(91)に通じる冷媒入口部材(図示略)が接合さ れ、同じく第2ヘッダタンク(4)に冷媒出口(92) 通じる冷媒出口部材(図示略)が接合されて る。

 その他の構成は図1~図3に示すコンデンサ 同様である。

 図12に示すコンデンサ(90)において、圧縮 により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、 媒入口部材および冷媒入口(91)を通って第1 ッダタンク(3)内に流入し、第1熱交換パス(P1) の熱交換管(2)内を右方に流れる間に凝縮させ られて第3ヘッダタンク(5)内に流入する。第3 ッダタンク(5)内に流入した冷媒は、第2熱交 換パス(P2)の熱交換管(2)内を左方に流れる間 凝縮させられて第2ヘッダタンク(4)内に流入 る。第2ヘッダタンク(4)内に流入した冷媒は 気液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のう ち液相主体混相冷媒は重力により第2ヘッダ ンク(4)内の下部に溜まり、冷媒出口(92)およ 冷媒出口部材を通って流出し、膨張弁を経 蒸発器に送られる。

 一方、第2ヘッダタンク(4)内に流入した気 液混相冷媒のうちの気相成分は、第2ヘッダ ンク(4)内の上部に溜まる。

 図12に示すコンデンサ(90)において、第1ヘ ッダタンク(3)と第3ヘッダタンク(5)との間に 上下に連続して並んだ複数の熱交換管(2)か なる熱交換パスが上下に並んで2以上設けら ていてもよい。第1ヘッダタンク(3)と第3ヘ ダタンク(5)との間に偶数の熱交換パスが設 られる場合には、第3ヘッダタンク(5)の下端 に冷媒入口が形成されるとともに、第1ヘッ ダタンク(3)内および第3ヘッダタンク(5)内に 当な数のヘッダ部が設けられる。また、第1 ッダタンク(3)と第3ヘッダタンク(5)との間に 奇数の熱交換パスが設けられる場合には、第 1ヘッダタンク(3)の下端部に冷媒入口が形成 れるとともに、第1ヘッダタンク(3)内および 3ヘッダタンク(5)内に適当な数のヘッダ部が 設けられる。

 図13~図15は、コンデンサの第2ヘッダタン を設ける位置の変形例を示す。

 図13において、第2ヘッダタンク(4)は、第1 ヘッダタンク(3)の左斜め後方に配置されてい る。そして、第2ヘッダタンク(4)に接続され 熱交換管(2)の左端部は斜め後方に曲げられ おり、曲げられた熱交換管(2)の曲げ部(2a)が 当該熱交換管(2)の曲げられていない部分と 一平面内に位置している。

 図14において、第2ヘッダタンク(4)は、第1 ヘッダタンク(3)の左斜め後方に配置されてい る。そして、第2ヘッダタンク(4)に接続され 熱交換管(2)の左端部は下方へ折り返すよう 斜め後方に曲げられており、曲げられた熱 換管(2)の曲げ部(2b)が、当該熱交換管(2)の曲 られていない部分と異なる平面内に位置し いる。

 図15において、第1ヘッダタンク(3)に接続 れる熱交換管(2)および第2ヘッダタンク(4)に 接続される熱交換管(2)の左端部は、それぞれ 斜め後方に同角度曲げられており、曲げられ た熱交換管(2)の曲げ部(2a)が、当該熱交換管(2 )の曲げられていない部分と同一平面内に位 している。また、第1ヘッダタンク(3)は、第1 ヘッダタンク(3)に接続された熱交換管(2)の曲 げられていない部分の幅方向の中心線よりも 左斜め後方に配置され、第2ヘッダタンク(4) 、第1ヘッダタンク(3)の左斜め後方には位置 れている。

 この発明によるコンデンサは、自動車に 載されるカーエアコンに好適に用いられる