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Patent Searching and Data


Title:
CONDUCTION MEMBER OF ELECTRIC APPARATUS AND JOINT OF ELECTRIC APPARATUS USING IT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/155880
Kind Code:
A1
Abstract:
Insulation gas (e.g. SF6 gas) filling an apparatus case is prevented from leaking to the outside of the apparatus case. A conduction member of an electric apparatus comprises an insulating bushing (11) provided, at the rear end portion thereof, with an opening (14) for receiving the end portion of a connection member (2), and an inner conductor (12) provided at the forward end portion of the bushing (11) airtightly to close the opening of the bushing (11). A flange member (12c) is provided to extend radially outward from the outer circumference of the inner conductor (12) and embedded in the bushing (11). The conduction member (1) of an electric apparatus is fixed airtightly to the inner wall of a case (C) for containing the electric apparatus, and the end portion of the connection member (2) is connected removably to the reception opening (14) constituting the conduction member (1) of an electric apparatus from the outside of the apparatus case (C). The connection member (2) comprises a pipe-shaped or columnar conductor, a rubberlike elastic insulator provided on the outer circumference of the conductor through an inner semiconductor layer (23), and an outer semiconductor layer (24) provided on the outer circumference of the insulator across the inlet of the reception opening (14).

Inventors:
SEMA NOBUYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001458
Publication Date:
December 24, 2008
Filing Date:
June 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SWCC SHOWA CABLE SYS CO LTD (JP)
SEMA NOBUYUKI (JP)
International Classes:
H02G15/08; H02B1/20; H02B13/02; H02G3/22; H02G15/064
Foreign References:
JP2007097332A2007-04-12
JPH05184043A1993-07-23
JPS4940430B11974-11-01
JP2002101544A2002-04-05
Attorney, Agent or Firm:
MORIYA, Kazuo (1-13 Nihonbashi-Honcho 3-chom, Chuo-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 後端部に接続部材の端部の受容口を有する絶縁性のブッシングと、
 前記ブッシングの先端部に前記ブッシングの開口部を閉塞するように気密に設けられた内部導体とを備え、
 前記内部導体の外周には径方向外方に延びる鍔部材が連接され、
 前記鍔部材は前記ブッシングに埋設されていることを特徴とする電気機器の通電部材。
 後端部に接続部材の端部の受容口を有する絶縁性のブッシングと、
 前記ブッシングの先端部に前記ブッシングの開口部を閉塞するように気密に設けられた内部導体とを備え、
 前記内部導体の外周には径方向外方に延びる鍔部材が連接され、
 前記鍔部材は前記ブッシングに埋設され、
 前記鍔部材の外周縁部はR形状とされていることを特徴とする電気機器の通電部材。
 後端部に接続部材の端部の受容口を有する絶縁性のブッシングと、
 前記ブッシングの先端部に前記ブッシングの開口部を閉塞するように気密に設けられた内部導体とを備え、
 前記内部導体の外周には径方向外方に延びる鍔部材が連接され、
 前記鍔部材は前記ブッシングに埋設され、
 前記鍔部材の面は前記内部導体の軸線に対して直交し、または傾斜して配置されていることを特徴とする電気機器の通電部材。
 後端部に接続部材の端部の受容口を有する絶縁性のブッシングと、
 前記ブッシングの先端部に前記ブッシングの開口部を閉塞するように気密に設けられた内部導体とを備え、
 前記内部導体の外周には径方向外方に延びる鍔部材が連接され、
 前記鍔部材は前記ブッシングに埋設され、
 前記鍔部材の外周縁部はR形状とされ、
 前記鍔部材の面は前記内部導体の軸線に対して直交し、または傾斜して配置されていることを特徴とする電気機器の通電部材。
 電気機器を収容する機器ケースの内壁には、請求項1乃至請求項4何れか1項記載の電気機器の通電部材が気密に取り付けられ、
 前記電気機器の通電部材を構成する受容口には、前記機器ケースの外側から接続部材の端部が着脱自在に接続されていることを特徴とする電気機器の接続部。
 電気機器を収容する機器ケースの内壁には、請求項1乃至請求項4何れか1項記載の電気機器の通電部材が気密に取り付けられ、
 前記電気機器の通電部材を構成する受容口には、前記機器ケースの外側から接続部材の端部が着脱自在に接続され、
 前記接続部材は、パイプ状または円柱状の導体と、前記導体の外周に内部半導電層を介して設けられるゴム状弾性を有する絶縁体と、前記絶縁体の外周に前記受容口の入口間に跨って設けられる外部半導電層とを備えることを特徴とする電気機器の接続部。
Description:
電気機器の通電部材およびこれ 用いた電気機器の接続部

 本発明は、電気機器の通電部材およびこれ 用いた電気機器の接続部に係わり、特に機 ケース内から機器ケース外への絶縁ガス(SF 6 ガス等)の漏出を防止することができる電気 器の通電部材およびこれを用いた電気機器 接続部に関する。

 一般に、発電所や変電所等に設置される ス絶縁開閉装置には、エポキシ樹脂等の絶 ブッシングから成る電気機器の通電部材が み込まれており、この電気機器の通電部材 接続部材としての電力ケーブルが接続され いる。

 従来、このような電気機器の通電部材と ては、図4に示すように、後端部に電力ケー ブル100の端末部を受容する受容口210を有する エポキシ樹脂から成るブッシング200と、当該 ブッシング200の先端部にブッシング200の開口 部を閉塞するように気密に設けられた内部導 体300とを備えて成るものが知られている(例 ば、特許文献1)。

 このような構成の電気機器の通電部材は 部導体300の外周にエポキシ樹脂を注型する とで一体に形成されている。ここで、エポ シ樹脂の注型に際しては、注型の前工程と て、内部導体300に対してサンドブラスト処 等を行なって当該内部導体300の表面を粗面 することで内部導体300に対するエポキシ樹 の密着力を高めている。

 しかしながら、このような構成の電気機 の通電部材においては、内部導体300とエポ シ樹脂とが結合せずに密着した状態にある とから、微量(PPMオーダー)の絶縁ガスがガ 圧力の高い機器ケース400内から内部導体300 ブッシング200の界面(隙間)を伝って機器ケー ス400外へ漏出するおそれがある。このため、 このような構成の電気機器の通電部材におい ては、内部導体300とブッシング200の界面の距 離を長くすることで絶縁ガスの漏出を防止し ている。

 一方、電気機器の通電部材においては、 気機器の小型化の要求に合わせて当該電気 器の通電部材も更に小型化が要求されると ろ、当該電気機器の通電部材の構造をその ま踏襲して縮小すると、すなわち電気機器 通電部材(特にブッシング200)の軸方向の長 を短くすると、前記の界面の距離が短くな ことで、絶縁ガスが前記の界面(隙間)を伝わ って機器ケース400外へ漏出するおそれがある 。

特開2001-346320(図1)

 本発明は、上述の難点を解決するためにな れたもので、エポキシ樹脂から成るブッシ グと内部導体の界面の信頼性を向上させる とで、当該界面を通じて機器ケース内に充 された絶縁ガス(SF 6 ガス等)が機器ケース外へ漏出するおそれの い電気機器の通電部材およびこれを用いた 気機器の接続部を提供することを目的とし いる。

 本発明の第1の態様である電気機器の通電 部材は、後端部に接続部材の端部の受容口を 有する絶縁性のブッシングと、ブッシングの 先端部にブッシングの開口部を閉塞するよう に気密に設けられた内部導体とを備え、内部 導体の外周には径方向外方に延びる鍔部材が 連接され、鍔部材はブッシングに埋設されて いるものである。

 本発明の第2の態様である電気機器の通電 部材は、後端部に接続部材の端部の受容口を 有する絶縁性のブッシングと、ブッシングの 先端部にブッシングの開口部を閉塞するよう に気密に設けられた内部導体とを備え、内部 導体の外周には径方向外方に延びる鍔部材が 連接され、鍔部材はブッシングに埋設され、 鍔部材の外周縁部はR形状とされているもの ある。

 本発明の第3の態様である電気機器の通電 部材は、後端部に接続部材の端部の受容口を 有する絶縁性のブッシングと、ブッシングの 先端部にブッシングの開口部を閉塞するよう に気密に設けられた内部導体とを備え、内部 導体の外周には径方向外方に延びる鍔部材が 連接され、鍔部材はブッシングに埋設され、 鍔部材の面は内部導体の軸線に対して直交し 、または傾斜して配置されているものである 。

 本発明の第4の態様である電気機器の通電 部材は、後端部に接続部材の端部の受容口を 有する絶縁性のブッシングと、ブッシングの 先端部にブッシングの開口部を閉塞するよう に気密に設けられた内部導体とを備え、内部 導体の外周には径方向外方に延びる鍔部材が 連接され、鍔部材はブッシングに埋設され、 鍔部材の外周縁部はR形状とされ、鍔部材の は内部導体の軸線に対して直交し、または 斜して配置されているものである。

 本発明の第5の態様である電気機器の接続 部は、電気機器を収容する機器ケースの内壁 には、第1の態様乃至第4の態様の何れかの態 の電気機器の通電部材が気密に取り付けら 、電気機器の通電部材を構成する受容口に 、機器ケースの外側から接続部材の端部が 脱自在に接続されているものである。

 本発明の第6の態様である電気機器の接続 部は、電気機器を収容する機器ケースの内壁 には、第1の態様乃至第4の態様の何れかの態 の電気機器の通電部材が気密に取り付けら 、電気機器の通電部材を構成する受容口に 、機器ケースの外側から接続部材の端部が 脱自在に接続され、接続部材は、パイプ状 たは円柱状の導体と、導体の外周に内部半 電層を介して設けられるゴム状弾性を有す 絶縁体と、絶縁体の外周に受容口の入口間 跨って設けられる外部半導電層とを備える のである。

 本発明の第1の態様乃至第6の態様の電気 器の通電部材およびこれを用いた電気機器 接続部によれば、次のような効果がある。

 第1に、内部導体の外周に連接された鍔部材 の外周縁部に、すなわち曲率半径が小さいR 状の鍔部材の外周縁部に、ブッシングとし のエポキシ樹脂の応力が集中することで、 ッシングと内部導体としての鍔部材の外周 部の界面がより密着し、ひいては、ブッシ グの軸方向の長さが短くされた縮小型の電 機器の通電部材であっても、機器ケース内 充填されたSF 6 ガス等の絶縁ガスが機器ケースの内部から機 器ケースの外部に漏出するおそれがなくなる 。

 第2に、内部導体としての鍔部材がブッシ ングに対して径方向外方に延びる方向に埋設 されているので、ブッシングと内部導体の界 面の距離(ガス漏れ経路の距離)を長くするこ ができ、ひいては縮小型の電気機器の通電 材であっても、すなわち軸方向の長さが短 ブッシングであっても、より一層絶縁ガス 漏出を防止することができる。

 第3に、鍔部材の外周縁部をR形状とする とにより、ストレスコーンの先端部におけ 空気、導体、絶縁体の三重合点(トリプルジ ンクション)の電界集中を防ぐことができる 。

 第4に、内部導体としての鍔部材がブッシ ングに対して径方向外方に延びる方向に埋設 されているので、ブッシングとしてのエポキ シ樹脂への衝撃を軽減することができる。す なわち鍔部材の面が内部導体の軸線に対して 直交し、または傾斜して配置されていること から、当該鍔部材の面に対して、接続部材の 電気機器の通電部材への組込時におけるブッ シングに対する応力を付与させることができ 、ひいてはブッシングに対する応力の集中を 緩和させることでブッシングへの衝撃を軽減 することができる。

 第5に、工場で予め製作された接続部材の 構成部材(導体、絶縁体)を出荷することがで 、現地において、接続部材の構成部材を組 立てることで、従来のストレスコーン、押 金具、保護金具を有するプレハブ形接続の イプに比べて大幅な組み立ての簡素化を図 ことができる。

 第6に、ブッシングの後端部側に埋設した 埋込金具(金属リング)および接続部材に配設 た固定金具を用いることで、接続部材を電 機器の通電部材に接続することができると に機器ケースに着脱自在に固定することが きる。

本発明の第1の実施例における電気機器 の通電部材を用いた電気機器の接続部の一部 断面図。 本発明の第1の実施例における電気機器 の接続部の組み立て状況を示す模式図。 本発明の第2の実施例における電気機器 の通電部材を用いた電気機器の接続部の一部 断面図。 従来における電力ケーブルの終端接続 の一部断面図。

符号の説明

11・・・ブッシング
12・・・内部導体
 12c・・・鍔部材
14・・・受容口
2・・・接続部材
 21・・・導体
 22・・・絶縁体
 23・・・内部半導電層
 24・・・外部半導電層
C・・・機器ケース

 以下、本発明の電気機器の通電部材および れを用いた電気機器の接続部を適用した好 しい実施の形態例について、図面を参照し 説明する。なお、以下の実施例においては 離間して配置される一対の電気機器の通電 材はそれぞれ同様の構成とされていること ら、特に明示した場合を除き、電気機器の 電部材の一方(図中左側の電気機器の通電部 材)について説明するものとし、また、電気 器の通電部材を構成するブッシング、内部 体および金属リングの「先端部」というと は当該ブッシング、内部導体および金属リ グの高圧側をいい、図中では左方向に相当 、さらに、当該ブッシング、内部導体およ 金属リングの「後端部」というときは当該 ッシング、内部導体および金属リングの低 側をいい、図中では右方向に相当するもの して説明する。
[実施例1]
 図1は、本発明の電気機器の通電部材を用い た33kV級の電気機器の接続部の一部断面図を している。

 最初に、本発明の電気機器の通電部材に いて説明する。

 図1において、本発明における電気機器の 通電部材1は、エポキシ樹脂等の硬質の絶縁 から成るブッシング11と、ブッシング11の先 部にブッシング11の開口部を閉塞するよう 気密に設けられた銅棒等から成る内部導体12 と、ブッシング11の後端部側に同心状に埋設 れた環状の金属リング13とを備えている。

 ブッシング11は、全体として弾丸状を呈 ており、その後端部側(機器ケースCと対向す る側)には後述する接続部材2の端部を受容す 受容口14が設けられている。

 受容口14は、ブッシング11の後端部側(機 ケースCと対向する側)にすなわち接続部材2 端部の入口に設けられる円形の受容口(以下 入口」という)14aと、入口14a側から先端部側 (機器ケースCの内部空間側)に向かって先細り 状に縮径する円錐状の受容口(以下「テーパ 」という)14bと、テーパ孔14bの奥壁14cに設け れる円形の凹陥部(以下「導体伸出吸収口」 という)14dを備えており、これらの入口14a、 ーパ孔14bおよび導体伸出吸収口14dは同心状 かつ互いに連通するように設けられている

 内部導体12は、ブッシング11の先端部側の 内周にブッシング11の開口部を閉塞するよう 埋設される円柱状の大径部(以下「大径内部 導体」という。)12aと、大径内部導体12aの後 部側に大径内部導体12aと同心状に連設され 述する接続部材2としての導体と電気的に接 される小径部(以下「小径内部導体」という 。)12bと、大径内部導体12aと小径内部導体12b 連設部分の外周に径方向外方に延びるよう 連設される環状の鍔部材12cとを備えている また、小径内部導体12bの外周には環状の凹 (不図示)が設けられ、当該凹溝にはテープ状 の導体接続子(マルチコンタクト)12dが凹溝の 周方向に沿って嵌着されている。ここで、 状の凹溝は後述する接続部材2としての導体 21の内周に設け、当該凹溝に導体接続子(マル チコンタクト)を円周方向に沿って嵌着して よい。

 鍔部材12cは、その全体がブッシング11の 部に埋設され、これにより後述する接続部 2の挿入方向に対して直交するように配設さ ることになる。また、鍔部材12cの外周縁部 R加工を施すことで曲率半径の小さい丸みが 形成され、このようなR形状とすることで、 述するように丸みを帯びたR加工部分にブッ ング11の応力が集中することになる。

 金属リング13は、その後端面(機器ケースC と対向する面)がブッシング11の後端面(機器 ースCと対向する面)と面一になるように埋設 されており、当該金属リング13の後端部側に 後述する第1、第2の締付ボルトB1、B2の先端 を螺着するための複数個のネジ孔13aが円周 向に沿って離間して設けられている。また 金属リング13の先端部側にはR加工が施され 全体として丸みを帯びている。ここで、R加 工が施された金属リング13の先端部は、後述 る外部半導電層24の先端部より若干先端部 に向けて延出されることで、当該金属リン 13先端部で外部半導電層24の先端部の周りが われている。これにより、外部半導電層24 先端部付近における電界の集中が防止され 。

 本実施例では、電気機器の通電部材1は、 内部導体12の外周にエポキシ樹脂を注型する とで形成されている。

 本発明の電気機器の通電部材1によれば、 次のような効果がある。

 第1に、内部導体12の外周に連接された鍔部 12cの外周縁部に、すなわち曲率半径が小さ R形状の鍔部材12cの外周縁部に、ブッシング 11としてのエポキシ樹脂の応力が集中するこ で、ブッシング11と内部導体12としての鍔部 材12cの外周縁部の界面がより密着し、ひいて は、ブッシング11の軸方向の長さが短くされ 縮小型の電気機器の通電部材1であっても、 機器ケースC内に充填されたSF 6 ガス等の絶縁ガスが機器ケースCの内部から 器ケースCの外部に漏出するおそれがなくな 。

 第2に、内部導体12としての鍔部材12cがブ シング11に対して径方向外方に延びる方向 埋設されているので、ブッシング11と内部導 体12の界面の距離(ガス漏れ経路の距離)を長 することができ、ひいては縮小型の電気機 の通電部材1であっても、すなわち軸方向の さが短いブッシング11であっても、より一 絶縁ガスの漏出を防止することができる。

 第3に、鍔部材12cの外周縁部をR形状とす ことにより、ストレスコーンの先端部にお る空気、導体21、絶縁体22の三重合点(トリプ ルジャンクション)の電界集中を防ぐことが きる。

 第4に、内部導体12としての鍔部材12cがブ シング11に対して径方向外方に延びる方向 埋設されているので、ブッシング11としての エポキシ樹脂への衝撃を軽減することができ る。すなわち鍔部材12cの面が内部導体11の軸 に対して直交し、または傾斜して配置され いることから、当該鍔部材12cの面に対して 接続部材2の電気機器の通電部材1への組込 におけるブッシング11に対する応力を付与さ せることができ、ひいてはブッシング11に対 る応力の集中を緩和させることでブッシン 11への衝撃を軽減することができる。

 次に、本発明の電気機器の通電部材1を用 いた電気機器の接続部について説明する。

 図1および図2において、本発明における 気機器の接続部は、離間して配置された一 の開閉器や変圧器等の電気機器(不図示)と、 各電気機器を気密に収容する機器ケースCの 壁にそれぞれ気密に取り付けられた電気機 の通電部材1と、これらの電気機器の通電部 1間に着脱自在に接続された接続部材2と、 該接続部材2を機器ケースCに着脱自在に固定 する環状の固定金具3とを備えている。

 先ず、機器ケースCの内壁(側壁)には円形 開口部C1が設けられており、この開口部C1の 周縁部に次のようにして電気機器の通電部材 1が気密に固定されている。

 電気機器の通電部材1を構成するブッシン グ11は、その先端部が機器ケースC内に位置し 、後端部が機器ケースCの開口部C1の周縁部に 当接するように配設され、第1の締付ボルトB1 により気密に固定されている。なお、符号15 Oリングを示している。

 接続部材2は、銅パイプ等から成る導体21 、導体21の外周に設けられるシリコ-ンゴム から成るゴム状弾性を有する絶縁体22と、 縁体22の内周に設けられる内部半導電層23と 絶縁体22の外周に設けられる外部半導電層24 とを備えており、これらの構成部材は、後述 するようにして、現地において一体に組み立 て固定される。ここで、導体21の内径は内部 体12としての小径内部導体12bの外径と略同 とされ、またその軸方向の長さは、一対の ッシング11の受容口14の奥壁14c間の寸法と等 くされている。

 絶縁体22は、その軸方向の長さが導体21の 軸方向の長さと略等しくされた円筒状の絶縁 体本体22aを備えており、その中央部には一対 の機器ケースC間に配置される小径部(以下「 径絶縁体」という。)221が設けられている。 また、絶縁体本体22aの両端部にはブッシング 11の受容口14に装着される雄形状の挿入部222 設けられ、機器ケースCの開口部C1と対応す 位置に配設される部分には大径部(以下「大 絶縁体」という。)223がそれぞれ設けられて いる。さらに、大径絶縁体223と小径絶縁体221 との連接部分には段差壁224が設けられている 。ここで、挿入部222の外周には受容口14とし のテーパ孔14bの内周面に対応するテーパ部 設けられており、大径絶縁体223の外径は小 絶縁体221の外径より大径で、かつ機器ケー Cの開口部C1の口径より若干大径とされてい 。

 内部半導電層23および外部半導電層24は例 えばカーボン系の半導電塗料の塗布層で形成 されており、このうち内部半導電層23は絶縁 本体22aの内周の全長にわたって設けられて る。また外部半導電層24は小径絶縁体221の 周、段差壁224の外表面および大径絶縁体223 外周にそれぞれ電気的に導通するように設 られている。すなわち、この実施例におい は、外部半導電層24は受容口14としてのテー 孔14bの内周面に当接する挿入部222の外表面 は設けられていないことになる。

 固定金具3は、小径絶縁体221の外径と略同 径または若干大径の内径を有する環状の第1 固定金具本体31と、大径絶縁体223の外径と略 同径の内径を有する環状の第2の固定金具本 32とを備えており、これらの第1、第2の固定 具本体31、32は同心状に連設することで、そ の内周側に段差壁224と係合する係止部33が形 されることになる。また、当該固定金具33 は前述のネジ孔13aと対応する位置に第2の締 ボルトB2を挿通するための透孔34(図2参照)が 円周方向に等配するように設けられている。

 このような構成の接続部材2は、次のよう に一体化された上で電気機器の通電部材1に 脱自在に接続される。

 先ず、絶縁体22の内部に導体21を挿入する 前に、当該絶縁体22を押し潰して、この状態 環状の固定金具3を絶縁体22の一方の端部側 ら絶縁体22の外周に嵌挿する。これにより 固定金具3の係止部33を絶縁体22の段差壁224に 係合させことができる。次いで、絶縁体22の 部に絶縁体22の一方の端部側から導体21を挿 入する。これにより、絶縁体22と導体21とを 体化することができる。

 このようにして一体に組み立て固定され 接続部材2の一方の端部(図中左側の端部)を 方の電気機器(図中左側の電気機器)の通電 材1を構成するブッシング11の受容口14に挿入 し、接続部材2を構成する導体21を内部導体12 構成する小径内部導体12bにプラグイン接続 る。これにより、導体接続子12dを介して導 21と内部導体12とが電気的にかつ可摺動に接 続されることになる。

 次いで、固定金具3の透孔34に第2の締付ボ ルトB2を挿入し、当該締付ボルトB2の先端部 対応するネジ孔13aに螺着して回動する。こ により、固定金具3が接続部材2の一方の端部 と共に機器ケースC側に向けて螺進され、絶 体22としての挿入部222がブッシング11の受容 14に向けて押圧されることになる。このよ にして絶縁体22としての挿入部222がブッシン グ11の受容口14に向けて押圧されることで、 縁体22としての挿入部222のテーパ部がブッシ ング11の受容口14としてのテーパ孔14bの内周 に押し付けられ、ひいてはブッシング11の受 容口14と絶縁体22としての挿入部222間の界面 絶縁性能が確保されることになる。また、 定金具3の係止部33が絶縁体22の段差壁224に電 気的に接触することで外部半導電層24が締付 ルトB2および金属リング13を介してアース電 位としての機器ケースCに電気的に接続され ことになる。

 次に、他方の電気機器(図中右側の電気機 器)をキャスター(不図示)等を介して所定位置 に移動し、接続部材2の他方の端部(図中右側 端部)を前述と同様にして他方の電気機器の 通電部材1を構成するブッシング11の受容口14 挿入し、接続部材2を構成する導体21を内部 体12の小径内部導体12bにプラグイン接続す と共に固定金具3の透孔34に挿入した締付ボ トB2を機器ケースCに向けて螺進させる。こ により、接続すべき一対の電気機器の接続 が形成されることになる。

 以上のように、本発明の電気機器の接続 によれば、次のような効果がある。

 第1に、工場で予め製作された接続部材2 構成部材(導体21、絶縁体22)を出荷すること でき、現地において、接続部材2の構成部材 組み立てることで、従来のストレスコーン 押し金具、保護金具を有するプレハブ形接 のタイプに比べて大幅な組み立ての簡素化 図ることができる。

 第2に、ブッシング11の後端部側に埋設した 込金具(金属リング13)および接続部材2に配 した固定金具3を用いることで、接続部材2を 電気機器の通電部材1に接続することができ と共に機器ケースCに着脱自在に固定するこ ができる。
[実施例2]
 図3は、本発明における電気機器の接続部の 他の実施例を示す一部断面図である。なお、 同図において図1および図2と共通する部分に 同一の符号を付して詳細な説明を省略する

 図3において、この実施例においては、図 1および図2に示す接続部材2に代えて、絶縁栓 5が接続されている。

 この絶縁栓5は、シリコーンゴム等のゴム 状弾性体から成る絶縁栓本体51を備えており 当該絶縁栓本体51の後端部には円形の金属 52が絶縁栓本体51と一体的に設けられている

 絶縁栓本体51は、先端部側に前述の絶縁 22としての雄形状の挿入部222と同様の挿入部 51aが設けられ、後端部に前述の絶縁体22とし の大径絶縁体223と同様の大径絶縁体51bとを えており、挿入部51aの先端部中心部には小 内部導体12bを挿入し得る凹陥部51cが設けら ている。また、絶縁栓本体51の大径絶縁体51 bの外周と凹陥部51cの外表面にはカーボン系 半導電塗料の塗布層51d、51eが設けられてい 。

 この実施例においては、絶縁栓5の後端部 の外周に固定金具3の係止部33を係止した上で 、前述と同様に当該固定金具3の透孔34に挿通 した第2の締付ボルトB2の先端部をネジ孔13aに 螺着し、回動することで絶縁栓5を電気機器 通電部材1に接続することができると共に機 ケースCに着脱自在に固定することができる 。

 この実施例においても、第1の実施例と同様 の電気機器の通電部材1が配置されているこ から、第1の実施例と同様に、機器ケースC内 に充填された絶縁ガス(SF 6 ガス等)が機器ケースCの内部から機器ケースC の外部に漏出するおそれがなくなり、また、 ブッシング11の後端部側に埋設した金属リン 13および絶縁栓5の後端部に配置した固定金 3を用いることで、絶縁栓5を電気機器の通 部材1に接続することができると共に機器ケ スCに着脱自在に固定することができる。

 前述の実施例においては、図面に示した 定の実施の形態をもって本発明を説明して るが、本発明はこれらの実施の形態に限定 れるものではなく、本発明の効果を奏する り、次のように構成してもよい。

 第1に、前述の実施例においては、遮蔽層 (外部半導電層)の端部の電界集中を金属リン 13で防止しているが、本発明はこれに限定 れず、例えば、金属リング13に代えてベルマ ウスを使用してもよい。

 第2に、接続部材はパイプ状の導体の外周 に絶縁体を設けたものに限定されず、例えば より線導体の外周に架橋ポリエチレン樹脂等 を被覆した電力用ケーブルを使用してもよい 。

 第3に、接続部材としての絶縁体は、シリ コーンゴムに限定されず、例えばエチレンプ ロピレンゴム等のゴム状弾性を有する絶縁体 でもよい。

 第4に、内部半導電層23および外部半導電 24は、カーボン系の半導電塗料を塗布した のに限定されず、半導電ゴムを成形したも でもよい。

 第5に、内部導体および接続部材としての 導体は銅で形成したものに限定されず、例え ば、銅合金製、アルミニウムまたはアルミニ ウム合金製の何れかで形成してもよい。

 第6に、前述の実施例においては、開閉装 置(スイッチギヤ)の盤間接続について説明し いるが、本発明はこれに限定されず、例え 、機器に直結された電気機器の通電部材に 力ケーブルの端末部を接続したいわゆる機 直結型の終端接続部に適用してもよい。

 第7に、前述の実施例においては、適用電 圧が33kV級のものについて説明しているが、 発明はこれに限定されず、33kVよりも低い電 若しくはこれより高い電圧に適用してもよ 。

 第8に、前述の実施例においては、ブッシ ング11の後端部側に金属リング13を埋設した のについて説明しているが、本発明はこれ 限定されず、例えば、金属リング13に代えて ネジ孔を有する複数個の埋込金具を円周方向 に沿って所定の間隔をおいて埋設してもよい 。

 第9に、前述の実施例においては、内部導 体12として大径内部導体12a、小径内部導体12b よび鍔部材12cを一体物で形成したものにつ て説明しているが、本発明はこれに限定さ ず、例えば大径内部導体12aまたは小径内部 体12bの外周に別体で製作した環状の鍔部材1 2cをネジ等で嵌合したものを使用してもよい