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Title:
CONDUCTOR LAYER MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028569
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a method for manufacturing a titanium oxide conductor layer having excellent conductivity and transparency with high productivity. The conductor layer is manufactured by sequentially forming a first layer and a second layer, which are made of titanium oxide wherein a dopant such as Nb is added, on a substrate in a state where the substrate is heated. The first layer is formed under film forming conditions for forming a layer containing polycrystal which does not contain rutile type crystal. The second layer is formed under film forming conditions for obtaining a layer containing polycrystal which contains rutile type crystal when the layer is directly formed on the substrate.

Inventors:
YAMADA, Naoomi (2-1 Sakado 3-chome, Takatsu-ku, Kawasaki-sh, Kanagawa 12, 2130012, JP)
山田 直臣 (〒12 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 財団法人神奈川科学技術アカデミー内 Kanagawa, 2130012, JP)
HITOSUGI, Taro (2-1 Sakado 3-chome, Takatsu-ku, Kawasaki-sh, Kanagawa 12, 2130012, JP)
Application Number:
JP2008/065333
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ASAHI GLASS COMPANY, LIMITED (12-1, Yurakucho 1-chome Chiyoda-k, Tokyo 05, 1008405, JP)
旭硝子株式会社 (〒05 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 Tokyo, 1008405, JP)
KANAGAWA ACADEMY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY (2-1 Sakado 3-chome, Takatsu-ku Kawasaki-sh, Kanagawa 12, 2130012, JP)
財団法人神奈川科学技術アカデミー (〒12 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 Kanagawa, 2130012, JP)
YAMADA, Naoomi (2-1 Sakado 3-chome, Takatsu-ku, Kawasaki-sh, Kanagawa 12, 2130012, JP)
International Classes:
H01B13/00; C23C14/08; G02F1/1343
Attorney, Agent or Firm:
SENMYO, Kenji et al. (4th Floor, SIA Kanda Square 17,Kanda-konyacho, Chiyoda-ku, Tokyo 35, 1010035, JP)
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Claims:
 基体を加熱した状態で、該基体上に、下記(1)の成膜条件で、Nb、Ta、Mo、As、Sb、Al、Hf、Si、Ge、Zr、W、Co、Fe、Cr、Sn、Ni、V、Mn、Tc、Re、P及びBiからなるドーパント群から選ばれる1又は2以上が添加された酸化チタンからなる第1層を形成する第1の工程と、
 基体を加熱した状態で、前記第1層上に、下記(2)の成膜条件で、前記ドーパント群から選ばれる1又は2以上が添加された酸化チタンからなる第2層を形成する第2の工程を有することを特徴とする導電体層の製造方法。
 (1)単層成膜試験において、多結晶を含みかつ該多結晶がルチル型結晶を含まない層が得られる成膜条件。
 (2)単層成膜試験において、多結晶を含みかつ該多結晶がルチル型結晶を含む層が得られる成膜条件。
 前記第1の工程および前記第2の工程における基体の温度が150~600℃である、請求項1に記載の導電体層の製造方法。
 前記第1層におけるドーパントの含有量および第2層におけるドーパントの含有量が、チタン原子(Ti)とドーパントの金属原子(M)との合計量を100原子%として、いずれも1~10原子%である、請求項1または2に記載の導電体層の製造方法。
 前記ドーパント群がNbおよびTaからなる、請求項1、2または3に記載の導電体層の製造方法。
 前記導電体層が多結晶層を含みかつ該多結晶層がルチル型結晶層を含まない、請求項1~4のいずれか一項に記載の導電体層の製造方法。
 前記第1層の膜厚が5~50nmであり、かつ第1層の膜厚と第2層の膜厚の合計が20~1000nmである、請求項1~5のいずれか一項に記載の導電体層の製造方法。
 前記導電体層の結晶粒径が0.2~1.5μmである、請求項1~6のいずれか一項に記載の導電体層の製造方法。
 前記第1層および第2層をスパッタ法により形成し、
 前記第2層を形成する際の雰囲気ガス中における酸化性スパッタガスの濃度が、前記第1層を形成する際の雰囲気ガス中における酸化性スパッタガスの濃度より低い、請求項1~7のいずれか一項に記載の導電体層の製造方法。
 前記第1層および第2層をスパッタ法により形成し、
 前記第2層を形成する際に使用するターゲットにおける酸素原子の含有量が、前記第1層を形成する際に使用するターゲットにおける酸素原子の含有量より低い、請求項1~8のいずれか一項に記載の導電体層の製造方法。
 前記第2の工程における基体の温度が前記第1の工程における基体の温度より高い請求項1~9のいずれか一項に記載の導電体層の製造方法。
Description:
導電体層の製造方法

 本発明は、導電体層の製造方法に関する

 近年、液晶表示パネルの大型化および小 携帯化へのニーズが高くなっている。これ 実現するためには、表示素子の低消費電力 が必要となり、可視光線透過率が高く、か 抵抗値が低い透明電極の適用が不可欠にな 。

 特に、最近開発されつつある有機エレク ロルミネッセンス素子は、自発光タイプで り、小型携帯端末への適用においては有効 あるが、電流駆動で消費電力が大きいとい 問題点がある。また、現在、市場に広まり つあるプラズマディスプレイパネル(PDP)、 よび次世代のディスプレイとして開発され つあるフィールドエミッションディスプレ (FED)は、高消費電力な構造であるという問題 点がある。これらの点から、透明導電性薄膜 の低抵抗化への期待は大きい。

 透明導電性薄膜の代表例は、スズをドー した酸化インジウムからなるインジウム・ ィン・オキサイド膜(以下、ITO膜という)で る。ITO膜は透明性に優れ、高い導電性を有 るものの、Inの地殻含有率が50ppbと少なく、 源の枯渇とともに原料のコストが上昇して まうという欠点がある。

 近年、透明導電体の材料として、耐薬品性 よび耐久性を兼ね備えた酸化チタン(TiO 2 )が注目されている(例えば下記非特許文献1)
 下記特許文献1には、基板上に、アナターゼ 型結晶構造を有するM:TiO 2 (MはNb、Taなど)からなる金属酸化物層を成膜 て透明伝導体を得る方法が提案されている ここでは、エピタキシャル成長により成膜 た、アナターゼ型結晶構造を有するM:TiO 2 の単結晶薄膜(固溶体)が、透明性を維持しつ 電気伝導度を著しく向上させることが示さ ている。
 下記特許文献2には、透明基体上に、水素を 含有する透明高屈折率薄膜層と金属薄膜層と が交互に積層された積層体を形成して透明導 電性薄膜積層体を得る方法が提案されている 。透明高屈折率薄膜層は、例えば酸化チタン からなる。
応用物理 第73巻第5号(2004)587項~592項

国際公開第2006/016608号パンフレット

特開2004-95240号公報

 特許文献1に記載されているアナターゼ型結 晶構造を有するM:TiO 2 の単結晶薄膜は、製造が難しく実現性が低い 。特許文献2における透明屈折率薄膜層は、 膜時に水素を含有させるため、透明性が不 分となりやすい。このように、電気的抵抗 小さく、かつ透明性に優れた導電体層を実 することは容易ではない。

 本発明は前記事情に鑑みてなされたもの 、導電性に優れるとともに、透明性が良好 酸化チタン系導電体層を生産性良く製造で る方法を提供することを目的とする。

 本発明者等は、前記課題を解決すべく、N b等のドーパントが添加された酸化チタンか なる層を形成した後、還元雰囲気下でポス アニールすることにより透明導電膜を形成 る方法を開発し、既に特許出願している(特 2007-59077等)。そして、さらに鋭意研究を重 た結果、ポストアニール工程なしで透明導 膜を形成できる方法を見出し、本発明を完 させるに至った。

 すなわち、本発明は下記の要旨を有するも である。
1.基体を加熱した状態で、該基体上に、下記( 1)の成膜条件で、Nb、Ta、Mo、As、Sb、Al、Hf、Si 、Ge、Zr、W、Co、Fe、Cr、Sn、Ni、V、Mn、Tc、Re P及びBiからなるドーパント群から選ばれる1 は2以上が添加された酸化チタンからなる第 1層を形成する第1の工程と、
 基体を加熱した状態で、前記第1層上に、下 記(2)の成膜条件で、前記ドーパント群から選 ばれる1又は2以上が添加された酸化チタンか なる第2層を形成する第2の工程を有するこ を特徴とする導電体層の製造方法。
  (1)単層成膜試験において、多結晶を含み つ該多結晶がルチル型結晶を含まない層が られる成膜条件。
  (2)単層成膜試験において、多結晶を含み つ該多結晶がルチル型結晶を含む層が得ら る成膜条件。
2.前記第1の工程および前記第2の工程におけ 基体の温度が150~600℃である、上記1に記載の 導電体層の製造方法。
3.前記第1層におけるドーパントの含有量およ び第2層におけるドーパントの含有量が、チ ン原子(Ti)とドーパントの金属原子(M)との合 量を100原子%として、いずれも1~10原子%であ 、上記1または2に記載の導電体層の製造方 。
4.前記ドーパント群がNbおよびTaからなる、上 記1、2または3に記載の導電体層の製造方法。
5.前記導電体層が多結晶層を含みかつ該多結 層がルチル型結晶層を含まない、上記1~4の ずれか一項に記載の導電体層の製造方法。
6.前記第1層の膜厚が5~50nmであり、かつ第1層 膜厚と第2層の膜厚の合計が20~1000nmである、 記1~5のいずれか一項に記載の導電体層の製 方法。
7.前記導電体層の結晶粒径が0.2~1.5μmである、 上記1~6のいずれか一項に記載の導電体層の製 造方法。
8.前記第1層および第2層をスパッタ法により 成し、
 前記第2層を形成する際の雰囲気ガス中にお ける酸化性スパッタガスの濃度が、前記第1 を形成する際の雰囲気ガス中における酸化 スパッタガスの濃度より低い、上記1~7のい れか一項に記載の導電体層の製造方法。
9.前記第1層および第2層をスパッタ法により 成し、
 前記第2層を形成する際に使用するターゲッ トにおける酸素原子の含有量が、前記第1層 形成する際に使用するターゲットにおける 素原子の含有量より低い、上記1~8のいずれ 一項に記載の導電体層の製造方法。
10.前記第2の工程における基体の温度が前記 1の工程における基体の温度より高い上記1~9 いずれか一項に記載の導電体層の製造方法

 本発明によれば、酸化チタンを主成分と る第1層と第2層の積層構造を有し、導電性 優れるとともに、透明性が良好な導電体層 生産性良く製造できる。

基板上に導電体層を積層させた状態を す図である。 スパッタ法により第1層および第2層を 成する例を説明する図である。 単層成膜試験で得られたサンプル膜の X線回折による測定結果(X線回折プロファイ )を示す図である。 単層成膜試験で得られたサンプル膜の X線回折による測定結果(X線回折プロファイ )を示す図である。 本発明に係る導電体層のX線回折による 測定結果(X線回折プロファイル)を示す図であ る。 本発明に係る導電体層のX線回折による 測定結果(X線回折プロファイル)を示す図であ る。 図6のX線回折プロファイルにおけるア ターゼ型結晶の(101)ピークおよびルチル型結 晶の(110)ピークの規格化ピーク強度と、基板 度との関係を示すグラフである。 本発明に係る導電体層における、抵抗 、キャリア濃度およびホール移動度の基板 度依存性を示す図である。 本発明に係る導電体層における、抵抗 、キャリア濃度およびホール移動度の基板 度依存性を示す図である。 本発明に係る導電体層のX線回折によ 測定結果(X線回折プロファイル)を示す図で る。 本発明に係る導電体層のX線回折によ 測定結果(X線回折プロファイル)を示す図で る。 本発明に係る導電体層のX線回折によ 測定結果(X線回折プロファイル)を示す図で る。 本発明に係る導電体層のX線回折によ 測定結果(X線回折プロファイル)を示す図で る。 単層成膜試験で得られたサンプル膜の 、透過率、反射率および吸収率の測定結果を 示す図である。 単層成膜試験で得られたサンプル膜の 、透過率、反射率および吸収率の測定結果を 示す図である。 本発明に係る導電体層の、透過率、反 射率および吸収率の測定結果を示す図である 。 本発明に係る導電体層の、透過率、反 射率および吸収率の測定結果を示す図である 。 本発明に係る導電体層の、透過率、反 射率および吸収率の測定結果を示す図である 。

符号の説明

10  基板
11  第1層
12  第2層
13 導電体層

<第1の実施形態>
 本発明の第1の実施の形態について詳細に説 明する。
 図1は本実施形態の導電体層の製造方法を説 明するための断面図である。本実施形態では 、基板(基体)10の表面上に、ドーパントが添 された酸化チタンからなる第1層11を形成し その上にドーパントが添加された酸化チタ からなる第2層12を形成して導電体層13を得る 。
 基体(基板10)の材質は特に限定されない。例 えば単結晶材料、多結晶材料、またはアモル ファス材料でもよく、これらの結晶状態が混 在する材料でもよい。

 具体例としては、チタン酸ストロンチウム( SrTiO 3 )の単結晶または多結晶からなる基板;ペロブ カイト型結晶構造またはそれと類似構造を する岩塩型結晶からなる単結晶基板または 結晶基板;窒化ガリウムの単結晶または多結 晶からなる基板;ウルツ鉱型結晶構造または れと類似構造を有する閃亜鉛鉱型結晶の窒 物あるいは酸化物の単結晶基板または多結 基板;水晶基板;ノンアルカリガラス(例えば 硝子社製、製品名:AN100、およびコーニング 製、製品名:1737)、ソーダライムガラス(ソー 石灰ガラス)等のガラス材料からなるガラス 基板;ポリイミド、ポリエチレンテレフタラ ト、ポリエチレンナフタレート、トリアセ ルアセトナート、ポリエーテルスルフォン ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリ塩 ビニル、ポリプロピレン、ポリメタクリレ ト等のプラスチック材料からなるプラスチ ク基板;表面に熱酸化膜が形成されたシリコ 基板(熱酸化Si基板)等の半導体基板等が挙げ られる。基体は、本発明の効果を損なわない 範囲でドーパント、不純物などが含まれてい てもよい。
 基体としてSrTiO 3 の単結晶基板を用いる場合は、基板表面が(10 0)面となるように仕上げられた基板が好まし 。
 また、基板としてガラス基板を用いる場合 、従来法では特性が良好であるアナターゼ の結晶を有する層を形成しにくいため、本 明の効果がより大きく発揮される。
 本発明の方法によれば、表面の少なくとも 部がアモルファスである基体であっても、 基体の表面上に良好な導電体層を形成でき 。本発明において、基体の結晶状態は、多 晶、アモルファス、または多結晶とアモル ァスとが混在する状態が好ましい。

 本発明における基体の形状は特に限定され い。例えば板状の基板10であってもよく、 ラスチックフィルム等のフィルム状であっ もよい。
 基板10の厚さは特に限定されない。基板10の 透明性が要求される場合には1mm以下が好まし い。板状の基板10において機械的強度が求め れ、透過率を多少犠牲にしてもよい場合で れば、1mmより厚くてもよい。基板10の厚さ 、例えば0.2~1mmが好ましい。

 基板10は、必要に応じて研磨したものを用 ることができる。SrTiO 3 基板等の結晶性を有する基板は、研磨して用 いることが好ましい。例えば研磨材としてダ イヤモンドスラリーを使用して機械研磨する 。該機械研磨では、使用するダイヤモンドス ラリーの粒径を徐々に微細化してゆき、最後 に粒径約0.5μmのダイヤモンドスラリーで鏡面 研磨することが好ましい。その後、更にコロ イダルシリカを用いて研磨することにより、 表面粗さの二乗平均粗さ(rms)が10Å(1nm)以下と なるまで平坦化させてもよい。

 第1層11を形成する前に、基板10を前処理 てもよい。該前処理は例えば以下の手順で うことができる。まず基板をアセトン、エ ノール等により洗浄する。次に、基板を高 度塩酸(例えば、ELグレード、濃度36質量%、 東化学社製)中に2分間浸す。次に、基板を純 水中に移して塩酸等をすすぐ。次に、基板を 新たな純水中に移し、ここで超音波洗浄を5 間行う。次に、基板を純水中から取り出し 窒素ガスを基板表面に吹き付けて水分を基 表面から除去する。これらの処理は、例え 室温で行う。これらの処理により、基板表 から酸化物、有機物等が除去されると考え れる。上記では塩酸を例に挙げたが、これ 代えて王水、フッ酸等の酸を使用してもよ 。また、酸による処理は室温下で行っても いし、加熱した酸を使用してもよい。

 第1層11および第2層12はいずれも、Nb、Ta、Mo As、Sb、Al、Hf、Si、Ge、Zr、W、Co、Fe、Cr、Sn Ni、V、Mn、Tc、Re、P及びBiからなる群から選 れる1又は2以上のドーパントが添加された酸 化チタンからなる。本発明における酸化チタ ンはTiO 2 のTiサイトが金属原子M(ドーパント)で置換さ たものであり、以下「M:TiO 2 」と表すことがある。なお本明細書における 「酸化チタン」および「TiO 2 」には、特に断りのない限り、「TiO 2-δ 」(δは酸素欠損量。)も含まれるものとする
 第1層11および第2層12において、ドーパント 金属原子(M)、酸素原子(O)、およびチタン原 (Ti)以外の不純物の含有量は0.1原子%以下で ることが好ましい。

 特に、ドーパントとしてNb、Ta、Mo、As、Sb、 Al、Hf、Si、Ge、Zr又はWを用いると、導電体層1 3の可視光線に対する透明性を維持しつつ電 伝導度の向上が期待できる。また、ドーパ トとしてCo、Fe、Cr、Sn、Ni、V、Mn、Tc、Re、P はBiを用いると、磁気光学効果や強磁性も期 待できる。
 上記に挙げたドーパントのうちで、Nb、Ta、 Mo、As、Sb又はWを用いることが好ましく、特 Nbおよび/又はTaを用いることが、導電性を良 好とする点で好ましい。

 第1層11に添加されるドーパントと、第2層12 添加されるドーパントとは、同じであって よく、異なっていてもよい。第1層11におけ ドーパントの含有量および第2層12における ーパントの含有量は、チタン原子(Ti)とドー パントの金属原子(M)との合計量を100原子%と ると(以下、同様。)、それぞれ0原子%超かつ5 0原子%以下が好ましい。50原子%より大きくな と、母物質であるTiO 2 の特性が弱くなってしまう。より好ましくは 20原子%以下、特に10原子%以下が好ましい。ま た高透明性と低抵抗を良好に両立させるうえ で、1原子%以上であることがより好ましい。 1層11におけるドーパントの含有量と、第2層 12におけるドーパントの含有量とは同じであ てもよく、異なっていてもよい。
 またドーパントの含有量によって、導電体 13における光透過特性を調整することもで る。例えばNbドープ量を多くすることによっ て、長波長の赤色領域をカットし、青色のみ 透過するように構成することも可能である。

 まず、基板10上に、基板10を加熱した状態で 第1層11を形成し(第1の工程)、次いで基板10を 熱した状態で、第1層11上に第2層12を形成す (第2の工程)。
 第1層11および第2層12は公知の成膜方法を適 用いて形成することができる。具体的には パルスレーザ堆積(Pulsed Laser Deposition:PLD)法 、スパッタ法等の物理気相蒸着(PVD)法;MOCVD法 の化学気相蒸着(CVD)法;ゾルゲル法、化学溶 法等の溶液からの合成プロセスによる成膜 が挙げられる。
 特にPLD法は良好な膜状態が得られ易い点で ましく、スパッタ法は、大面積基板に均一 成膜しやすい点で好ましい。

 スパッタ法を用いる場合、酸化性スパッタ スを含む雰囲気ガス中で、反応性スパッタ により基板10上に第1層11を形成した後、該 1層11上に、酸化性スパッタガスを含む雰囲 ガス中で、反応性スパッタ法により第2層12 形成する方法が好ましい。スパッタ装置は 知のものを適宜使用できる。例えば反応性DC マグネトロンスパッタ装置を使用できる。
 具体的には、まずスパッタ装置の真空チャ バ内に、ターゲットおよび基板10をセット る。ターゲットは、裏面側に磁石が配置さ 、ターゲット前面の空間に所定強度の磁場 発生されるよう構成されたマグネトロンカ ードに取り付けられている。真空チャンバ をポンプで排気して真空状態とした後、ス ッタガスを導入して所定の酸化性スパッタ スの流量比および圧力に調整する。続いて ターゲットに所定の電圧を印加して、スパ タリングにより基板上に第1層11を成膜する 成膜時の圧力すなわちスパッタ圧力は、0.1~5 .0Paが好ましく、0.3~3.0Paがより好ましい。

 成膜に使用するターゲットは、金属ターゲ トでもよく、金属酸化物ターゲットでもよ 、両者を併用してもよい。金属ターゲット しては、例えば所定量のドーパントを含む タン合金等が用いられる。金属酸化物ター ットとしては、例えば所定量のドーパント 含むTiO 2 焼結体等が用いられる。例えばNb:TiO 2 焼結体は、所望の原子比となるように秤量さ れたTiO 2 とNb 2 O 5 の各粉末を混合し、該混合した粉末を焼結し て作製できる。1種のターゲットに複数種類 ドーパントが含まれていてもよい。
 ターゲットにおけるドーパントの含有率は 該ターゲットを用いて成膜される膜におけ ドーパントの含有率とほぼ同等となる。し がって、得ようとする第1層11または第2層12 おけるドーパント含有量に応じて、ターゲ トのドーパント含有量を設定することが好 しい。
 金属酸化物ターゲットの組成において、Ti 原子数に対するOの原子数の比(O/Ti比)が0.5~2.0 の範囲であることが好ましい。すなわち、チ タン酸化物(M:TiO 2―δ :0≦δ≦1.5)であることが好ましい。この範囲 りもO/Ti比が少ないと膜が着色しやすく、高 い透明性と高い導電性を両立することが困難 になる。この範囲よりもO/Ti比が多い酸化物 製造が難しい。該O/Ti比が1.0~2.0の範囲である と膜の透明性と導電性が両立しやすい。さら に該O/Ti比が1.5~2.0の範囲であるとより透明性 高い膜が得られる。
 金属酸化物ターゲットの結晶構造は、ルチ 型、アナターゼ型、ブルッカイト型、マグ リ相のいずれでもよく、これらの混合物で よい。

 スパッタガスとしては、少なくとも酸化性 パッタガスが用いられるのが好ましく、よ 好ましくは酸化性スパッタガスと不活性ガ の混合ガスが用いられる。不活性ガスとし は、Ar、He、Ne、Kr及びXeからなる群から選ば れる1種または2種以上を使用できる。酸化性 パッタガスとしては、O 2 、O 3 、H 2 O及びCO 2 からなる群から選ばれる1種または2種以上を 用できる。安全性と成膜装置の保守の点か は酸化性スパッタガスとしてO 2 を用いることが好ましい。
 成膜時の雰囲気ガス中における酸化性スパ タガスの濃度は、真空チャンバに導入され スパッタガスの合計の流量に対する酸化性 パッタガスの流量の割合(以下、酸化性スパ ッタガス流量比ということもある。)によっ 調整できる。例えばスパッタガスとして酸 性スパッタガスと不活性ガスの混合ガスを いる場合、前記スパッタガスの合計の流量 、酸化性スパッタガスの流量と不活性ガス 流量の合計である。

 第1層11は、下記の方法により単層成膜試験 行ったときに、多結晶を含みかつ該多結晶 ルチル型結晶を含まない層となる成膜条件( 1)で形成され、第2層12は、該単層成膜試験を ったときに、多結晶を含みかつ該多結晶が チル型結晶を含む層となる成膜条件(2)で形 される。
 本発明における単層成膜試験は、以下の手 で行われる。

 まず、熱酸化Si基板を300℃に加熱した状態 、その表面上に厚さ150nmのサンプル膜を形成 する。熱酸化Si基板としては、シリコン基板 表面が、SiO 2 からなる厚さ200nmの熱酸化膜で被覆されてい 基板を用いる。サンプル膜は該熱酸化膜上 、スパッタリングにより形成する。
 本明細書において第1層および第2層の成膜 件とは、第1層11および第2層12のそれぞれの 成に用いようとする、基板の種類、基板温 と膜厚以外の条件であって、膜の結晶状態 再現性に影響を与える条件をいうものとす 。具体的には、スパッタ法で成膜する場合 、ターゲットの組成、雰囲気ガスの組成、 パッタ圧力、磁場強度、ターゲットへの印 電力、ターゲット-基板間距離、雰囲気ガス 入前の製膜チャンバ内の到達真空度、ター ットの焼結密度である。これらの中でも結 状態への影響が大きいのは雰囲気ガスの組 である。

 次いで、形成したサンプル膜についてX線 回折装置によりX線回折プロファイルを測定 る。得られたX線回折プロファイルにおいて アナターゼ型多結晶が生成すると優先的に れて特徴的に観察されるアナターゼ型結晶 (101)および(004)のピーク、ならびにルチル型 多結晶が生成すると優先的に現れて特徴的に 観察されるルチル型結晶の(110)および(200)の ークの有無を観察する。これら四つのピー のいずれも観察されない場合はアモルファ 層であると判定する。これら四つのピーク ちの1以上のピークが有れば多結晶を含む層 あると判定し、さらに、ルチル型結晶の(110 )または(200)の少なくとも一方のピークが有れ ば該多結晶はルチル型結晶を含むと判定し、 これらの2つのピークのいずれも無いか、ア ターゼ型結晶のピーク強度に対してピーク 度が充分に小さければ該多結晶はルチル型 晶を含まないと判定する。

 判定の結果、サンプル膜が、多結晶を含み つ該多結晶がルチル型結晶を含まない層で る場合は、該サンプル膜を形成したときの 基板の種類と基板温度と膜厚以外の成膜条 は、第1層11を形成するための成膜条件(1)と て用いることができる。
 一方、判定の結果、サンプル膜が、多結晶 含みかつ該多結晶がルチル型結晶を含む層 ある場合は、該サンプル膜を形成したとき 、基板の種類と基板温度と膜厚以外の成膜 件は、第2層12を形成するための成膜条件(2) して用いることができる
 単層成膜試験においては、基板温度が300℃ あるため多結晶を含むサンプル層が形成さ る。成膜条件を、膜中の酸素含有量が少な なるような条件とすると、サンプル層中に チル型結晶が含まれやすい傾向がある。第1 層11および第2層12の成膜時の圧力すなわちス ッタ圧力は、0.1~5.0Paが好ましく、0.2~3.0Paが り好ましい。膜中の酸素含有量を制御する 法として、(A)成膜時の雰囲気ガス中におけ 酸化性スパッタガスの濃度を調整する方法 および(B)成膜時に使用するターゲットにお る酸素原子の含有量を調整する方法がある (A)の方法と(B)の方法を組み合わせてもよい

 上記(A)の方法による場合、雰囲気ガス中に ける酸化性スパッタガスの濃度は、具体的 は、成膜時に導入する雰囲気ガスの酸化性 パッタガス流量比によって制御できる。あ ターゲットにおける酸素原子の含有量に対 て、該酸化性スパッタガス流量比が少なく るほど、膜中の酸素含有量は少なくなる。 えばターゲットが、ドーパントMがドープさ れたチタン酸化物(M:TiO 2―δ1 :0≦δ1≦1.5)からなる場合、第1層11の成膜条件 (1)としては、酸化性スパッタガス流量比が0.1 体積%以上が好ましく、0.25体積%以上がより好 ましい。該酸化性スパッタガス流量比の上限 は100体積%でもよい。

 一方、第2層12の成膜条件(2)としては、酸化 スパッタガス流量比は、10体積%未満が好ま く、5体積%以下がより好ましい。さらに好 しくは0.1体積%未満である。0(ゼロ)体積%でも よい。また第2層12を成膜する際のスパッタガ スに酸化性スパッタガスを含有させず、水素 (H 2 )ガスを含有させてもよい。この場合のスパ タガスの全流量に対する水素ガスの流量比 1体積%以上50体積%以下が好ましい。該水素ガ スの流量比が上記範囲より少ないと水素ガス の添加効果が不充分であり、上記範囲より多 いと過剰な還元によって金属チタンが生成す る可能性がある。

 また、ターゲットが金属からなる場合、第1 層11の成膜条件(1)としては、酸化性スパッタ ス流量比が7.5体積%以上が好ましく、10体積% 以上がより好ましい。100体積%でもよい。
 一方、第2層12の成膜条件(2)としては、酸化 スパッタガス流量比が3体積%以上、7.5体積% 下の範囲が好ましく、5体積%以上、7体積%以 下がより好ましい。該酸化性スパッタガス流 量比が上記範囲より少ないと、酸化不足が原 因で、金属チタンが生成する可能性がある。
 第2層を形成する際の雰囲気ガス中における 酸化性スパッタガスの濃度は、第1層を形成 る際の雰囲気ガス中における酸化性スパッ ガスの濃度よりも低いことが、透明性が高 、導電性が高い層が形成できる点で好まし 。さらに、この場合、おのおのの酸化性ガ の種類は同じであることが好ましい。

 上記(B)の方法による場合、ターゲットにお る酸素原子の含有量は、例えば図2に示すよ うに、金属ターゲット21と金属酸化物ターゲ ト22を同時に用いて成膜することにより、 属酸化物ターゲットのみを用いて成膜する 合よりも、成膜に使用するターゲットにお る酸素原子の含有量を少なくすることがで る。
 具体的には、予め真空チャンバ内に、金属 ーゲット21と金属酸化物ターゲット22の両方 を、基板10と対向する側にセットしておく。 して、金属ターゲット21および/または金属 化物ターゲット22に電圧を印加し、基板10を 回転させつつ該基板10上に成膜を行う。金属 ーゲット21および金属酸化物ターゲット22に おけるドーパント含有量は同じであることが 好ましい。
 この方法において、雰囲気ガス中における 化性スパッタガスの濃度が一定であり、金 ターゲット21と金属酸化物ターゲット22の大 きさが同じである場合、「金属ターゲットへ の投入電力/金属酸化物ターゲットへの投入 力」の割合が大きくなるほど、膜中の酸素 有量は少なくなる。
 第2層12を形成する際に使用するターゲット おける酸素原子の含有量は、第1層11を形成 る際に使用するターゲットにおける酸素原 の含有量よりも低いことが、透明性が高く 電性が高い層が形成できる点で好ましい。 らに、この場合、おのおののターゲットに けるドーパント含有量は同じであることが ましい。

 例えば、金属酸化物(M:TiO 2―δ2 :0≦δ2≦1.5)からなる金属酸化物ターゲット22 、MとTiの合金からなる金属ターゲット21を い、第1層11の成膜時および第2層12の成膜時 酸化性スパッタガス流量比を0.1体積%以上の 囲内で一定とする場合、第1層11を成膜する は、図2(a)に示すように、金属酸化物ターゲ ット22にのみ電圧を印加し、金属ターゲット2 1への印加電圧はゼロとすることが好ましい
 続いて、第2層12を成膜する際は、図2(b)に示 すように、金属ターゲット21と金属酸化物タ ゲット22の両方に電圧を印加する。例えば 属酸化物ターゲットの放電方式がRF放電であ り、金属ターゲットの放電方式がDC放電であ 、ターゲットの面積が同じである場合、上 成膜条件(1)および/または成膜条件(2)の条件 を満たすうえで、金属酸化物ターゲットへの 投入電力(単位:W)を100%とするときの金属ター ットへの投入電力(単位:W)の割合は5~40%が好 しい。

 第1層11および第2の層12を形成する第1の工程 および第2の工程における基体の温度すなわ 基板温度が低すぎると、第1層11および第2の 12が充分に結晶化されないおそれがある。 膜時の基板温度は150℃以上が好ましく、200 以上がより好ましい。抵抗率が充分に低い 電体層13を得るうえで、225℃以上がさらに好 ましく、250℃以上が特に好ましい。
 一方、成膜時の基板温度が高すぎると低抵 化に不利なルチル相が生成しやすくなるの 、該基板温度は600℃以下が好ましい。ルチ 相の生成をより抑制するために450℃以下が り好ましい。抵抗率が充分に低い導電体層1 3を得るうえで、400℃以下がさらに好ましく 350℃以下が特に好ましい。

 第1の工程における基板温度と第2の工程 おける基板温度は、互いに同じであっても く異なっていてもよいが、導電体層13の導電 性をより向上させるためには、第2の工程に ける基板温度が第1の工程における基板温度 り高いことが好ましい。第2の工程における 基板温度が第1の工程における基板温度より20 ℃以上高いことがより好ましく、30℃以上高 ことが更に好ましい。この場合、第1の工程 における基板温度は225~350℃の範囲が好まし 、250~300℃の範囲がより好ましい。第2の工程 における基板温度は、第1の工程における基 温度より高く400℃以下であることが好まし 。

 第1層11の膜厚T1は5nm以上、50nm以下が好まし 、10nm以上、40nm以下がより好ましい。該膜 が上記範囲であれば、抵抗率が低くかつ可 光に対する透明性に優れた導電体層13が得ら れる。またキャリア濃度、ホール移動度にお いても良好な特性が得られる。第2層12の膜厚 T2は特に限定されず、導電体層13の所望の厚 に応じて設定することが好ましい。
 第1層及び第2層からなる導電体層13の厚さは 特に限定されず、用途等に応じて適宜設定で きる。導電体層13の厚さは20~1000nmが好ましく 100~200nmがより好ましい。

 後述の例に示されるように、基板上に直接 上記成膜条件(2)で層を形成する場合(単層成 膜試験)には、ルチル型結晶を含む層が得ら るにもかかわらず、第2層12を、基板を加熱 た状態で第1層11上に形成すると、ルチル型 晶の生成が大幅に抑えられた導電体層13が得 られる。これは驚くべき現象である。また、 基板上に直接第2層12の成膜条件で形成された 層に比べて、第1層11上に第2層12を形成して得 られる導電体層13は、抵抗率が顕著に低く、 視光線に対する透過率も大幅に高い。
 さらに後述の実施例に示されるように、基 を加熱しつつ第1層11と第2層12を順次形成し 得られる導電体層13は、基板を加熱しつつ 1層11のみを形成した場合と比べて、ルチル 結晶を含まない多結晶からなる層という点 は同じであるにもかかわらず、抵抗率が大 に低くなる。
 上記の挙動は、実質的にアナターゼ単相か なる第1層が、その上に形成される第2層に してアナターゼ構造を安定化させるシード として働いて、膜中の酸素含有量が少なく るような上記成膜条件(2)で成膜される第2層 にアナターゼ型の多結晶が生成されやすく るためと考えられる。また、第2層ではルチ ル型結晶の生成が抑制されるため、導電体層 は可視光線に対する透過率が高く透明性に優 れたものとなる。

 導電体層の結晶粒径は、導電体層の表面を 光顕微鏡またはAFM(原子間力顕微鏡)を用い 観察して求めることができる。本明細書中 結晶粒径とは、視野内で観察された全ての 晶粒のそれぞれについて求めた円相当結晶 径の相加平均をいうものとする。ここで、 相当結晶粒径とは、その結晶粒と同じ面積 持つ円の直径をいう。偏光顕微鏡を用いる 円相当結晶粒径が1μm以上の多結晶膜につい 100μm×100μmの領域について、AFMを用いると 相当結晶粒径が0.01μm以上の多結晶膜につい 5μm×5μmの領域について、結晶粒径を測定す ることができる。
 本発明の導電体層の結晶粒径は、0.2~1.5μmで あるのが好ましく、0.3~1.1μmであるのがより ましい。0.1μm未満では、充分に結晶化が進 でいないため、良好な導電性が得られない 1.5μm超では導電体層に大きな応力が発生す おそれがある。
 本発明の導電体層の可視光線透過率は、85% 上であるのが好ましい。

 本実施形態によれば、低抵抗かつ高透明性 導電体層13を実現でき、特に可視光線に対 て高い透過率が得られる。したがって、透 性が要求される導電体層として好適である
 また特許文献1に記載されている、アナター ゼ型結晶構造を有するM:TiO 2 の単結晶薄膜をエピタキシャル法で成膜する 際には、基板における結晶の配向性が重視さ れ、製造条件の管理も厳しいのに対して、本 発明の製造方法によればガラス基板だけでな く、プラスチック表面、アモルファスシリコ ン基板などのシリコン基板上にも導電体層を 形成できるため基板選択の幅が大きく、製造 も容易である。したがって生産性が良く、適 用できる用途も広い。また基板を加熱しつつ 第1層11と第2層12を順に成膜するだけで、導電 層としての導電体層13が得られる。したがっ 、成膜工程とは別にポストアニール工程を ける必要がないため、工程が簡単で生産性 良く、製造時間の短縮も実現しやすい。

<第2の実施形態>
 第1の実施形態では基板上にスパッタ法で第 1層および第2層を形成したが、PLD法(パルスレ ーザーデポジション法)で形成してもよい。 実施形態における以下に述べた以外の条件 、第1の実施形態と同様である。
 PLD法では、例えば、適切な減圧状態を維持 きるチャンバ内に、基板とターゲットとを 向させて配置し、チャンバ内に酸素ガスを 入するとともに、該チャンバ内における酸 分圧を所定の値に保持し、基板温度を所定 温度に設定して、基板およびターゲットを 転駆動させつつ、パルスレーザ光をターゲ トに断続的に照射して、ターゲット表面の 度を急激に上昇させ、アブレーションプラ マを発生させる。このアブレーションプラ マ中に含まれるTi原子、O原子、およびM(ド パント)原子は、チャンバ中の酸素ガスとの 突反応等を繰り返しながら状態を徐々に変 させて基板へ移動し、基板へ到達したTi原 、M原子、O原子を含む粒子は、そのまま基板 上に堆積されて薄膜が形成される。
 上記パルスレーザ光として、例えばパルス 波数が1~10Hzであり、レーザフルエンス(レー ザパワー)が1~2J/cm 2 であり、波長が248nmであるKrFエキシマレーザ 用いられる。チャンバの排気側の圧力は常 10 -3 torr(1.33×10 -1 Pa)以下に保たれることが好ましい。

 本実施形態における基体およびターゲッ は第1の実施形態と同様である。本実施態様 のターゲットは、第1の実施形態と同様の種 および含有量のドーパントを含有する。タ ゲットは、例えば金属酸化物ターゲットが いられる。金属酸化物ターゲットについて 第1の実施形態と同様である。本実施形態に いても、ターゲットにおけるドーパントの 有率は、該ターゲットを用いて成膜される におけるドーパントの含有率とほぼ同等と る。

 本実施形態における第1層および第2層の 膜条件とは、第1の実施形態における成膜条 と同様、第1層および第2層のそれぞれの形 に用いようとする、基板の種類、基板温度 膜厚以外の条件であって、膜の結晶状態の 現性に影響を与える条件をいうものとする 具体的には、ターゲットの組成、雰囲気中 酸素分圧、パルスレーザ光の波長、パルス 波数、レーザフルエンス(レーザパワー)、パ ルス幅、ターゲット-基板間距離、雰囲気ガ 導入前の製膜チャンバ内の到達真空度、タ ゲットの焼結密度であり、これらの中でも 晶状態への影響が大きいのは雰囲気中の酸 分圧とレーザフルエンス(レーザパワー)であ る。

 本実施形態において、成膜条件(1)または(2) しては、膜中の酸素含有量を制御する方法 して、(C)成膜時の酸素分圧を制御する方法 用いることが好ましい。
 ターゲットにおける酸素原子の含有量が一 である場合、成膜時の酸素分圧が低くなる ど、膜中の酸素含有量は少なくなる。例え ターゲットがドーパントMをドープされたチ タン酸化物(M:TiO 2―δ3 :0≦δ3≦1.5)からなる場合、第1層11を成膜する 際の酸素分圧は、5×10 -1 Pa以上が好ましく、1×10 0 Pa以上がより好ましい。また生産性の点で該 素分圧の上限は1×10 5 Pa以下が好ましい。
 一方、第2層12を成膜する際の酸素分圧は、5 ×10 -1 Pa未満が好ましく、3×10 -1 Pa以下がより好ましい。また透明性を確保す 点で該酸素分圧の下限は1×10 -8 Pa以上が好ましい。
 本実施形態における、第1層11の膜厚T1、第2 12の膜厚T2は、第1の実施形態と同様である

 以下に実施例を用いて本発明をさらに詳し 説明するが、本発明はこれら実施例に限定 れるものではない。
 以下において測定方法は次の方法を用いた 測定は特に断りのないかぎり室温(20~25℃)で おこなった。
[X線回折プロファイル] Bruker社製のX線回折装 置(型式:D8Discover、X線源:CuKα、加速電圧:40KV、 電流:40mA)により測定した。
[光学特性] 光学特性の測定は、基板として ーニング社製1737ガラス基板を用いた以外は 様にして作製したサンプルについて、日本 光(JASCO)社製、分光光度計を用いておこなっ た。可視光線透過率は、JIS R3106に準拠して めた。吸収率(%)は、該測定によって得られ 透過率(%)と反射率(%)の合計を100%から減じて めた。すなわち吸収率(%)=100-(透過率+反射率 )(%)により算出した。
[結晶粒径] 導電体層の表面を偏光顕微鏡ま はAFMを用いて観察して、導電体層の結晶粒 を評価した。

(単層成膜試験例1)
 主要な製造条件を表1に示す。すなわち反応 性DCマグネトロンスパッタ装置を用い、基板 にNbが添加された酸化チタン膜を形成した 基板としては厚さ0.625mmのSi基板上に厚さ200nm の熱酸化膜が形成された熱酸化Si基板を使用 た。
 まず、反応性DCマグネトロンスパッタ装置 真空槽内に、金属酸化物ターゲットとして Nbを4原子%含有する酸化チタン焼結体をセッ するとともに、基板をセットした。
 次いで、真空槽をポンプで5×10 -4 Pa以下まで排気した後、スパッタガスとしてA rガスとO 2 ガスの混合ガスを、ArガスとO 2 ガスとの合計流量に対するO 2 ガスの流量比すなわち酸化性スパッタガス流 量比が1.0体積%となるように真空槽内に導入 、真空槽内の圧力(スパッタ圧力)が1.0Paとな ように調整した。
 そして、ターゲットに100Wの電力を印加して 、ArガスとO 2 ガスの混合ガス雰囲気中で、300℃に加熱、保 持した基板上にNbがドープされた酸化チタン (サンプル膜)を形成した。膜厚は150nmとした 。
 得られたサンプル膜のNb含有量は4原子%であ った。

 得られたサンプル膜についてX線回折を行っ た。得られたX線回折プロファイルを図3に示 。なおX線回折プロファイルにおいて縦軸の X線回折強度はSi(004)ピークで規格化している( 以下、同様)。
 この図において、アナターゼ型結晶の(101) ークおよび(004)ピークは観察されるが、ルチ ル型結晶の(110)ピークおよび(200)ピークは認 られない。すなわち、このサンプル膜は多 晶を含みかつ該多結晶がルチル型結晶を含 ない層である。したがって、本例における 基板の種類と基板温度と膜厚以外の成膜条 は、第1層を形成するための成膜条件(1)とし 使用できる。
 得られたサンプル膜は、抵抗率が10 5 ωcmより大きく絶縁性であった。本例のサン ル膜付きガラス基板の可視光線透過率は87% あった。また、得られたサンプル膜の結晶 径は0.54μmであった。

(単層成膜試験例2)
 主要な製造条件を表1に示す。すなわち酸化 性スパッタガス流量比を0%に変更した他は、 記単層成膜試験例1と同様にして本例のサン プル膜を形成した。得られたサンプル膜のNb 有量は4原子%であった。
 得られたサンプル膜についてX線回折を行っ た。得られたX線回折プロファイルを図4に示 。この図においては、ルチル型結晶の(110) ークおよび(200)ピークが観察され、本例のサ ンプル膜は多結晶を含みかつ該多結晶がルチ ル型結晶を含む層であることがわかる。した がって、本例における、基板の種類と基板温 度と膜厚以外の成膜条件は、第2層を形成す ための成膜条件(2)として使用できる。
 得られたサンプル膜の抵抗率および可視光 透過率は、それぞれ4×10 -2 ωcm、60%で、結晶粒径は0.15μmであった。

(例1)
 熱酸化Si基板上に第1層を形成し、続いて第2 層を形成することにより導電体層を形成した 。主要な製造条件を表2に示す。
 基板は単層成膜試験例と同じである。第1層 の成膜条件は単層成膜試験例1と同じであり 第2層の成膜条件は単層成膜試験例2と同じで ある。第1層を形成する際の基板温度(以下、 1の基板温度またはT1ということもある。)お よび第2層を形成する際の基板温度(第2の基板 温度またはT2ということもある。)はいずれも 300℃で共通とした(T1=T2=300℃)。第1層の膜厚は 30nm、第2層の膜厚は150nmとした。
 具体的には第1層を成膜した後、ターゲット 前のシャッターを閉めて、ターゲット印加電 力をOFFにした。その後、ガス導入を停止して 真空ポンプでチャンバ内を排気し、チャンバ 内に純Arガスを導入して、酸化性スパッタガ 流量比が0体積%の雰囲気下でターゲットに 力を印加して第2層を形成した。第1層と第2 の各膜厚は、各層の成膜時の成膜速度に応 て成膜時間を調整することによって制御し 。
 得られた導電体層のNb含有量は4原子%であっ た。

 得られた導電体層について、X線回折を行っ た。得られたX線回折プロファイルを図5に示 。この図において、アナターゼ型結晶の(101 )ピークおよび(004)ピークが観察されるが、ル チル型結晶の(110)ピークおよび(200)ピークは められなかった。すなわち、本例の導電体 は、第2層が、単層成膜試験ではルチル型結 が形成される成膜条件で形成されたにもか わらず、多結晶を含み該多結晶がルチル型 晶を含まない層であった。また、本例の導 体層の結晶粒径は0.67μmであった。
 得られた導電体層について抵抗率を測定し ところ2×10 -3 ωcmであった。すなわち、多結晶を含み該多 晶がルチル型結晶を含まない層である点で 単層成膜試験例1で得られたサンプル膜(図3) 同じであるのに、本例の導電体層は大幅に い抵抗率を有することがわかった。また、 例の導電体層付きガラス基板の可視光線透 率は87%であった。

(単層成膜試験例1、2および例1の比較)
 単層成膜試験例1で得られたサンプル膜、単 層成膜試験例2で得られたサンプル膜、およ 例1で得られた導電体層の分光特性を示すグ フを、それぞれ図14、図15、および図16に示 。縦軸は透過率T(%)、反射率R(%)、および吸 率(%)であり、横軸は波長である。
 これらの結果より、例1で得られた導電体層 (図16)は可視光領域における透過率が高く、 視光に対する透明性が良好であることが認 られる。また単層成膜試験例2で得られたサ プル膜(図15)と比べて可視光透過率が高い。
 なお、単層成膜試験例1で得られたサンプル 膜(図14)は可視光領域における透過率は高い 、表1に示されるように抵抗率が非常に高い
 図17は例3において、T1=250℃、T2=300℃とした きの導電体層について、図18は例3において T1=250℃、T2=350℃としたときの導電体層につ て、それぞれ透過率T、反射率R、および吸 率を測定した結果を示すグラフである。
 これら2つの導電体層の抵抗率は、表4に示 れるように同等である。光学特性を比較す と、いずれも透明性は良好であるが、特にT1 =250℃、T2=300℃(図17)の方が光の吸収率が低く 透明性が高い。

(例2)
 例1において、第1の基板温度および第2の基 温度(T1=T2)を等しくし、200℃、225℃、250℃、 300℃(例1に相当)、350℃、400℃、450℃の7通り 変化させた以外は、例1と同様にして導電体 を形成した。得られた導電体層のNb含有量 いずれも4原子%であった。
 得られた導電体層についてX線回折を行った 。得られたX線回折プロファイルを図6に示す また、それぞれのX線回折プロファイルのア ナターゼ型結晶の(101)ピークとルチル型結晶 (110)ピークの強度を、Si(004)のピーク強度で 格化した規格化ピーク強度を縦軸に取り、 1および第2の基板温度T1およびT2(T1=T2、単位: ℃)を横軸に取ってまとめたグラフを図7に示 。●はアナターゼ型結晶の(101)ピーク強度 示し、△はルチル型結晶の(110)ピーク強度を 示す。また、本例の導電体層の結晶粒径は0.3 4~0.70μmであった。
 また、本例で得られた導電体層について、 抗率、キャリア濃度、ホール動度を測定し 。その結果を表3および図8に示す。図8にお て、横軸は基板温度(単位:℃)であり、縦軸 抵抗率、キャリア濃度、ホール移動度であ 。
 図6および図7の結果より、本例のうちでは T1とT2が250℃においてアナターゼ型結晶の(101 )ピーク強度が最も高く、アナターゼ相の結 性が最も高い。一方図8の結果からは、T1とT2 が300℃において抵抗率が最も低いことがわか る。また、本例の導電体層付きガラス基板の 可視光線透過率は84%~88%であった。

(例3)
 例2の結果より、第1の基板温度(T1)および第2 の基板温度(T2)として、互いに異なる温度を み合わせることによって、抵抗率をより低 できるのではないかと考え、本例を行った すなわち、第1の基板温度T1を250℃で固定し 第2の基板温度T2を300℃、350℃、400℃、450℃ 4通りに変更したほかは、例1と同様にして本 例の導電体層を形成した。得られた導電体層 のNb含有量はいずれも4原子%であった。
 本例で得られたそれぞれの導電体層につい 、抵抗率、キャリア濃度、ホール移動度を 定した。その結果を表4にまとめるとともに 図9に○、◇、△で示す。この図において、 軸は第2の基板温度(T2、単位:℃)であり、縦 は抵抗率、キャリア濃度、ホール移動度で 比較のために●、◆、×で示した例2の測定 果と合わせてプロットした。

 さらに、本例において第1の基板温度T1が250 で第2の基板温度T2が300℃、350℃、400℃であ ときの導電体層についてX線回折を行った。 得られたX線回折プロファイルを図10~12に示す 。また比較のためにT1とT2が等しい場合のX線 折プロファイル(図6に相当)も同じ図に示す また、本例の導電体層の結晶粒径は0.69~0.73 mであった。
 図10はT1=250℃でT2=300℃の場合、図11はT1=250℃ でT2=350℃の場合、図12はT1=250℃でT2=400℃の場 の本例のそれぞれの導電体層のX線回折プロ ファイルで、T1とT2が等しくそれぞれ300℃、35 0℃、400℃であるX線回折プロファイル(図6に 当)と合わせて示した。

 図9の結果より、T2とT1が等しい場合に比べ 、T2がT1よりも高い場合とした方が、低い抵 率が得られことがわかる。
 図10~12においてアナターゼ型結晶の(101)ピー クに着目すると、T2とT1が等しい場合に比べ T2がT1よりも高い場合とするとピーク強度が 大し、アナターゼ相の結晶性が向上したこ が認められる。
 本例の導電体層付きガラス基板の可視光線 過率は83%~88%であった。

(例4)
 第1の基板温度T1を300℃とし、第2の基板温度 T2を250℃でT2<T1とした以外は例1と同様にし 導電体層を形成した。得られた導電体層のN b含有量は4原子%であった。
 本例の導電体層について得られたX線回折プ ロファイルを図13(a)に示す。縦軸はSi(004)ピー クで規格化した規格化ピーク強度である。比 較のために、図10に示した例3のT1=250℃かつT2= 300℃の場合のX線回折プロファイルを同様に ロットしたものを図13(b)に示す。

 本例の導電体層の抵抗率、キャリア濃度、 ール移動度は、以下の通りであった。
・抵抗率:1.8×10 -2 ωcm
・キャリア濃度:6.8×10 20 cm -3
・ホール移動度:0.5cm 2 /(V・s)

 図13(b)に示したT1=250℃かつT2=300℃(T2>T1) ある例3の導電体層と比べると、図13(a)に示 本例(T1=300℃かつT2=250℃(T2<T1))の導電体層 、アナターゼ型結晶の(101)ピークがよりブ ードでピーク強度も小さい。また表4に示す 3の導電体層の導電性の測定結果と比べると 、本例の導電層は抵抗率が高く、導電性が低 いことがわかる。このことから、第1の基板 度(T1)よりも第2の基板温度(T2)を高くする(T2&g t;T1)方が、アナターゼ相の結晶性をより向上 せ、導電体層をより低抵抗化するうえで好 しいと認められる。

(単層成膜試験例3)
 以上の例は、第1の工程と第2の工程とで、 化性スパッタガス流量比を変更する方法で 1層と第2層を形成したが、例えば以下のよう に、成膜に用いるターゲットにおける酸素原 子の含有量を変更する方法でも、第1層およ 第2層を良好に形成できる。また両方法を組 合わせてもよい。
 本例では、図2に示すように、反応性DCマグ トロンスパッタ装置に、Nbを4原子%含有する Ti-Nb合金からなる金属ターゲット21と、単層 膜試験例1と同じ金属酸化物ターゲット22を 時にセットし、基板上にNbが添加されたサン プル膜を形成する。主要な成膜条件を表5に す。
 基板は単層成膜試験例1と同じ熱酸化Si基板 使用する。スパッタガスとしてArガスとO 2 ガスの混合ガスを用いる。
 まず反応性DCマグネトロンスパッタ装置の 空槽内に、金属ターゲット21と金属酸化物タ ーゲット22をターゲット前面の空間に所定の 場が印加されるマグネトロンカソードにセ トするとともに、基板10をセットし、真空 をポンプで5×10 -4 Pa以下まで排気する。次いで、ArガスとO 2 ガスとを酸化性スパッタガス流量比が1.0体積 %となるように真空槽内に導入し、真空槽内 圧力(スパッタ圧力)が1.0Paとなるように調整 、金属酸化物ターゲット22に150Wの電力を印 して、スパッタリングにより、300℃に加熱 保持された基板10上にNbがドープされた酸化 チタン膜(サンプル膜)を形成する。金属ター ット21には電力を印加しない。膜厚は150nmと する。
 こうして得られるサンプル膜は、多結晶を みかつ該多結晶がルチル型結晶を含まない であることがX線回折プロファイルより確認 できる。したがって、本例における、基板の 種類と基板温度と膜厚以外の成膜条件は、第 1層を形成するための成膜条件(1)として使用 きる。

(単層成膜試験例4)
 上記単層成膜試験例3において、金属酸化物 ターゲット22へ150Wの電力を印加すると同時に 、金属ターゲット21に40Wの電力を印加した以 は単層成膜試験例3と同様にして、サンプル 膜を形成する。主要な成膜条件を表5に示す
 こうして得られるサンプル膜は、多結晶を みかつ該多結晶がルチル型結晶を含む層で ることがX線回折プロファイルにより確認で きる。したがって、本試験例4における、基 の種類と基板温度と膜厚以外の成膜条件は 第2層を形成するための成膜条件(2)として使 できる。
 上記例1~4において、第1層を成膜する際の、 基板の種類と基板温度と膜厚以外の成膜条件 を単層成膜試験例3と同じにし、第2層を成膜 る際の、基板の種類と基板温度と膜厚以外 成膜条件を単層成膜試験例4と同じにして、 熱酸化Si基板上に第1層および第2層を順に形 することにより、例1~4における各導電体層 同等の導電体層が得られる。

 本発明の導電体層は適用範囲が広く、例え 、フラットパネルディスプレイ、太陽電池 タッチパネルなどの透明電極へ適用するこ ができる。また、反射防止膜に用いられる 磁波の遮蔽、静電気により埃がつかないよ にするフィルム、帯電防止膜、熱線反射ガ ス、紫外線反射ガラスへ適用も考えられる SiO 2 からなる層とNbをドープしたTiO 2 層とからなる多層膜を作製すれば反射防止膜 としても適用できる。
 用途の例として、色素増感太陽電池の電極; ディスプレイパネル、ELパネル、発光素子、 光ダイオード(LED)、白色LEDやレーザの透明 極;面発光レーザの透明電極;照明装置;通信 置;特定の波長範囲だけ光を通すというアプ ケーションも考えられる。
 さらに具体的な用途として次のものを挙げ ことができる。液晶ディスプレイにおける 明導電膜;カラーフィルタ部における透明導 電膜;有機ELディスプレイにおける透明導電膜 ;プラズマディスプレイ(PDP)における透明導電 膜;PDP光学フィルタ;電磁波遮蔽のための透明 電膜;近赤外線遮蔽のための透明導電膜;表 反射防止のための透明導電膜;色再現性の向 のための透明導電膜;破損対策のための透明 導電膜;光学フィルタ;タッチパネル;抵抗膜式 タッチパネル;電磁誘導式タッチパネル;超音 式タッチパネル;光学式タッチパネル;静電 量式タッチパネル;携帯情報端末向け抵抗膜 タッチパネル;ディスプレイと一体化したタ ッチパネル(インナータッチパネル);太陽電池 ;アモルファスシリコン系太陽電池;微結晶Si 膜太陽電池;CIGS太陽電池;色素増感太陽電池; 子部品の静電気対策用透明導電材料;帯電防 止用透明導電材;調光材料;調光ミラー;面ヒー ター、電熱ガラスなどの発熱体;電磁波遮蔽 ラス。
 
 なお、2007年8月29日に出願された日本特許出 願2007-222988号の明細書、特許請求の範囲、図 及び要約書の全内容をここに引用し、本発 の明細書の開示として、取り入れるもので る。