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Patent Searching and Data


Title:
CONNECTION FASTENER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060830
Kind Code:
A1
Abstract:
A connection fastener (1) formed by connecting shafts (2a) of fasteners (2) to each other by a synthetic resin connection belt (3). The connection fastener (1) has holding sections (4) into which the shafts (2a) of the fasteners are inserted and also has connection sections (5) each connecting adjacent fasteners (2) to each other. The holding sections (4) and the connection sections (5) are continuously connected to each other, and the connection sections (5) are offset from the center line (a) connecting the centers of the fasteners (2).

Inventors:
NAKAGAWA YASUSHI
YAMAMOTO HIROKI
HOSHINO TAKAMICHI
TAKEUCHI KAZUHISA
Application Number:
PCT/JP2008/070045
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MAX CO LTD (JP)
NAKAGAWA YASUSHI
YAMAMOTO HIROKI
HOSHINO TAKAMICHI
TAKEUCHI KAZUHISA
International Classes:
F16B15/08
Foreign References:
JPS59157108U1984-10-22
JPH0583425U1993-11-12
JPS576109A1982-01-13
JP2005090723A2005-04-07
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (7-13 Nishi-Shimbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo 03, JP)
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Claims:
 複数のファスナーと、
 上記各ファスナーの軸部を嵌挿する保持部と、
 隣り合う上記保持部を連結する連結部と、
 上記複数のファスナーの軸部を保持する合成樹脂製の連結帯とを備え、
 上記連結体には上記保持部と上記連結部を連続的に設け、上記連結部を隣り合う保持部の中心を結ぶ中心線に対してオフセットした連結ファスナー。
 上記連結部は、上記連結帯をコイル状に巻き回したときの外周側にオフセットされている、請求項1に記載の連結ファスナー。
 上記連結部は、ファスナー打込み工具の送り爪が上記保持部に係合可能で給送できる、請求項1又は2に記載の連結ファスナー。
 上記連結部の両端は、上記保持部の中心線上にあり、該連結部の中央部は湾曲又は屈曲してオフセットされている、請求項1又は2に記載の連結ファスナー。
 上記連結部は、上記中心線を交差するようにオフセットされている、請求項1又は2に記載の連結ファスナー。
 上記連結部の一端が一方の保持部の中心線上にあり、他端は他方の保持部の中心線から外れた位置にオフセットされている、請求項1又は2に記載の連結ファスナー。
 上記ファスナーの頭部と保持部とは同大に形成されている、請求項1又は2に記載の連結ファスナー。
 上記保持部はチューブ状に形成され、かつ連結部の高さは保持部の高さと同じに形成されている、請求項1又は2に記載の連結ファスナー。
 上記保持部には上記ファスナーの軸部に嵌合する筒部がバーリング加工により連続形成されている、請求項1又は2に記載の連結ファスナー。
 上記連結部には、脆弱部が形成されている、請求項1又は2に記載の連結ファスナー。
 上記連結部の上記中心線側にはノッチが形成されている、請求項10に記載の連結ファスナー。
Description:
連結ファスナー

 本発明は、空気圧、燃料ガス等を駆動源 するファスナー打込み工具に使用される連 ファスナーに関するものである。

 釘や打ち込みネジ等のファスナーを打ち む釘打機等の打込み工具は、連続して打ち みを行うために、多数のファスナーを連結 た連結ファスナーをマガジンに格納し、先 のファスナーを順次上記打込み工具のノー 部に供給して打込むものである。

 これらのファスナーは、木材に木材を止 る用途に用いられるほか、コンクリートに ンナーや木材を止着したり、Iビームに薄鋼 板を固定したり、スタッドにデンズグラス( 膏ボード様の材料)を止めたりすることにも いられている。

 ところで、連結ファスナーにおけるファス ーの連結方式としては、合成樹脂製の直状 結帯に複数のファスナーを一体的に結合連 させたスティックタイプの連結方式、平行 2本の金属製ワイヤで各ファスナーの軸部を 溶接して連結するワイヤ連結方式、合成樹脂 製の薄板シート状の連結帯の上下端から一定 の間隔で保持片を同方向に曲げて突出させ、 上下保持片にファスナーを挿入して保持させ た、いわゆるプラシート連結方式などが知ら れている。例えば合成樹脂連結方式の例とし て特許文献1に示すようなものが、またプラ ート連結方式の例として特許文献2に示すよ なものがある。また、ファスナーを合成樹 製の連結シートによって連結する方式のも も知られている。これはファスナーの軸部 貫通させて保持する保持部と隣り合う保持 を連結する連結部とから構成されている(特 許文献3、4参照)。

特開昭57-120713号公報

実用新案登録第2526455号公報

特開2005-90723公報

実開平6-35623号公報

 しかしながら、合成樹脂製のストレート 連結帯に複数のファスナーを一体的に結合 結させてスティック状にした連結ファスナ はコイル状に巻きまわすことができないと う問題がある。

 また、ワイヤ連結方式の連結ファスナー は、打込み時にワイヤが飛散するので、身 に当る危険があり、またゴミとなる。また ファスナーの軸部とワイヤとは溶接されて るが、焼入れ釘などのファスナーは溶接部 溶接時の熱により釘の耐力が落ちるため、 強度コンクリートなどに打込んだときに座 や折れが発生しやすい。また、コイル状に き回した連結ファスナーをファスナー打込 工具のマガジンに装填するときなど、うっ りして床や地面に落下したときにコイル状 外形が変形するが、変形すると原形に戻す が困難である。さらに、コイル状に巻き回 た状態の連結ファスナーを運ぶときに、コ ルの中心部に指を入れて持ち上げるが、こ ような場合、ワイヤの先端部で指を傷つけ おそれがある。

 次に、プラシート連結方式の連結ファス ーは、打込み時にファスナーを連結帯から して打ち込むので、ファスナー打込み工具 ノーズ部に残った連結帯を排出させるため 排出穴を形成しなければならず、ノーズ部 強度が低下し、連結帯はゴミとなり、廃棄 なければならない。

 また、特許文献3、4に示すように、ファ ナーを合成樹脂製の連結シートによって連 する方式のものは、構造が簡単であるが、 り合うファスナーの連結部がこれらのファ ナーの中心を結ぶ中心線上に形成されてい ので、連結ファスナーをコイル状に巻くと に、最初の巻き部分、つまり最も巻き径が さくなる部分では、この巻き径を小さくし うとすると、連結部を急角度で曲げなけれ ならない。ところが、急激に曲げると、連 部に大きな負荷がかかり、強度が低下して 化し、打込み時の振動、衝撃で破断したり 送り不良の原因になる。連結部の長さを十 にとれば、小径になるように曲げることが 能となるが、ファスナー間のピッチが長く るので、ファスナーの連結本数が少なくな てしまうという問題がある。しかも、連結 が連結帯の中心線上にあると、ファスナー 打込み工具のマガジンに装填したときに、 結ファスナーをノーズ部側に送るための送 爪の先端は連結部が邪魔して保持部のセン ーに係合できないため、送り不良が生じる 能性がある。

 本発明は、コイル状に巻くときに巻き始 の径が小径になるように巻くことができ、 結強度も確保することができ、十分な数の ァスナーを連結することができる画期的な 結ファスナーを提供する。

 本発明の第1の観点によれば、連結ファス ナーは、複数のファスナーと、上記各ファス ナーの軸部を嵌挿する保持部と、隣り合う上 記保持部を連結する連結部と、上記複数のフ ァスナーの軸部を保持する合成樹脂製の連結 帯とを備え、上記連結体には上記保持部と上 記連結部を連続的に設け、上記連結部を隣り 合う保持部の中心を結ぶ中心線に対してオフ セットする。

 本発明の第2の観点によれば、上記連結部 は、上記連結帯をコイル状に巻き回したとき の外周側にオフセットされている。

 本発明の第3の観点によれば、上記連結部 は、ファスナー打込み工具の送り爪が上記保 持部に係合可能で給送できる。

 本発明の第4の観点によれば、上記連結部 の両端は、上記保持部の上記中心線上にあり 、該連結部の中央部は湾曲又は屈曲してオフ セットされている。

 本発明の第5の観点によれば、上記連結部 は、上記中心線を交差するようにオフセット されている。

 本発明の第6の観点によれば、上記連結部 の一端が一方の保持部の中心線上にあり、他 端は他方の保持部の中心線から外れた位置に オフセットされている。

 本発明の第7の観点によれば、上記ファス ナーの頭部と保持部とは同大に形成されてい る。

 本発明の第8の観点によれば、上記保持部 はチューブ状に形成され、かつ連結部の高さ は保持部の高さと同じに形成されている。

 本発明の第9の観点によれば、上記保持部 には上記ファスナーの軸部に嵌合する筒部が バーリング加工により連続形成されている。

 本発明の第10の観点によれば、上記連結 には、脆弱部が形成されている。

 本発明の第11の観点によれば、上記連結 の上記中心線側にはノッチが形成されてい 。

 前記第1の観点によれば、連結ファスナー を各ファスナーの軸部を嵌挿する保持部と隣 り合う保持部を連結する連結部とを連続的に 形成するとともに、上記連結部を隣り合う保 持部の中心を結ぶ中心線に対してオフセット したので、連結部を中心線上に設けた場合に 比べ、保持部同士の間隔は同じでも、連結部 の長さは長くなる。長くなれば急角度の曲げ にも対応することができるので、コイル状に 巻くときに中心側の巻き始めの径を小径にな るように曲げて巻くことができ、曲げ状態に おける強度も確保される。また、保持部間の 間隔を長くする必要はないので、全体に十分 な数のファスナーを連結することができる。 また、保持部はファスナーとともに打ち込ま れるので、打込み時に飛散したり、ゴミにな ったりすることがない。

 さらに、複数の連結帯によってファスナ を保持する場合、間隔をおいて保持するこ も、重合させて保持することによって連結 度をアップさせることも可能である。また 連結部を上記中心線に対して逆側にオフセ トするようにして配置すると、平面視にお て中心線の左右に連結部が設けられる構造 なるから、連結ファスナーを右又は左に曲 ようとすると、反対側の連結部が突っ張る で、曲げにくい。このため、スティック状 連結ファスナーを形成することも可能とな 。このように、多様な組み合わせが可能と る。

 前記第2の観点によれば、連結部は、上記 連結帯をコイル状に巻き回したときの外周側 にオフセットされているので、小径になるよ うに巻き回したときの連結部の曲げは、連結 部が反対側にオフセットされている場合に比 べて小さくて済むから、小径の巻きにも十分 に対応することができる。

 前記第3の観点によれば、連結部は、ファ スナー打込み工具の送り爪が上記保持部に係 合可能で給送できるので、送り爪は確実にフ ァスナーの軸部の送り側と反対側(真後ろ)に 合することができるので、送り方向に確実 送り出すことができる。

 前記第4の観点によれば、連結部の両端が 保持部の中心線上にあっても、連結部の中央 部は湾曲又は屈曲してオフセットされている から、請求項1~3に示す効果を得ることができ る。

 前記第5又は第6の観点によれば、この場 も、連結部は上述のオフセットの場合と同 に長くなるから、巻き始めの径を小径にす ことができるとともに、連結部の一方の端 は送り爪から遠い位置にあるので、送り方 に確実に送り出すことができる。

 前記第7の観点によれば、ファスナーの頭 部と保持部とは同大に形成されているので、 ファスナー打込み工具のノーズ部に送られた 状態で、頭部と保持部とでファスナーの軸部 の姿勢を打込み方向に沿うようにガイドする ことができるので、常に正しい方向に打ち込 むことができる。また、ファスナーの打込み 時には保持部も一緒に打ち込まれるが、保持 部はファスナーの頭部の背面側に重なり、外 部に露出しないので、打込み後の見栄えがよ い。

 また、連結ファスナーをコイル状に巻き わすときに、外側と内側のファスナーの頭 が互いに当るように巻くと、ファスナーの 度が低くなるので、内側のファスナー頭部 下に外側の頭部が少しだけ入り込むように て巻きまわす。このため、中心側が高く、 側が低くなるように形成されるが、内側の ァスナー頭部の下に外側の頭部が少しだけ り込むように巻くことにより、連結帯も、 側のファスナーの保持部の下に外側の保持 が少しだけ入り込んで重なる。したがって 全体を床面等に置いたときに、中心側の部 は床面等から浮くが、連結帯の保持部同士 重なっているので、中心側の部分は落下す ことがない。したがって、連結ファスナー 持ったときにコイル形状が崩れることがな 。

 前記第8の観点によれば、保持部はチュー ブ状に形成されているから、ファスナーの軸 部をしっかりと保持することができるととも に、連結部の高さは保持部の高さと同じに形 成されているから、その強度も非常に大きく なる。

 前記第9の観点によれば、保持部にはファ スナーの軸部に嵌合する筒部がバーリング加 工により連続形成されているので、連結帯の 材料を合成樹脂製のシート材にしても、ファ スナーの軸部を筒部に嵌合させることにより 、そのファスナーを大きな保持力で保持する ことができるとともに、打込み時のガイド性 能を向上させることができる。

 前記第10の観点によれば、上記連結部に 脆弱部が形成されているので、連結ファス ーの連結帯をコイル状に巻くときの巻き始 に、連結部は脆弱部から曲るので、急角度 曲げることが容易である。また、打込み時 は、連結帯は脆弱部から破断されるので、 れる部位が安定する。このため、打ち込ま たときに保持部の両側に同じ長さで突出す ので、各ファスナーの打込み状態が均一と り、体裁がよい。

 前記第11の観点によれば、前記第10の観点 によるものと同じ効果を得ることができる。 特に、ノッチは中心線側に形成されているの で、連結帯の巻き始めに連結部はノッチから 急角度で曲げることができる。

 その他の特徴および効果は、実施例の記 および添付のクレームより明白である。

本発明に係る連結ファスナーの斜視図 ある。 図2(a)は上記連結ファスナーの連結帯の 平面図であり図2(b)は脆弱部の他の実施形態 正面図である。 図3(a)、図3(b)、図3(c)は連結部がオフセ トされている場合と中心線上にある場合に ける巻き始めの径を比較した説明図である 図4(a)は連結部がオフセットされている 場合の連結ファスナーと送り爪との送りの態 様を示した説明図であり、図4(b)は、連結部 中心線上にある場合の連結ファスナーと送 爪との送りの態様を示した説明図である。 ノーズ部内の状態を示した断面図であ 。 コイル状に巻いた連結ファスナーを直 方向で切断した状態の説明図である。 図7(a)はノッチがある場合における連結 部の破断状態の断面図であり、図7(b)はノッ がある場合におけるファスナーの打ち込ま た状態の断面図である。 図8(a)及び図8(b)はノッチがない場合に ける連結部の破断状態の断面図であり、図8( c)はノッチがない場合におけるファスナーの ち込まれた状態の断面図である。 図9(a)~(e)は連結態様の形態を示す斜視 である。 図10(a)、図10(b)及び図10(c)は連結帯を交 互に逆にして連結した形態の斜視図である。 図11(a)及び図11(b)はオフセットの別の 態を示す説明図である。 図12(a)及び図12(b)はオフセットのさら 別の形態を示す説明図である。 オフセットのさらに他の形態を示す説 明図である。 連結帯の他の形態を示す斜視図である 。 連結帯の別の形態を示す斜視図である 。

符号の説明

 1   連結ファスナー
 2   ファスナー
 3   連結帯
 4   保持部
 5   連結部
 7   ノッチ

 図1において、符号1は連結ファスナーを す。この連結ファスナー1は複数のファスナ 2(コンクリートピン)の軸部2aを連結帯3を介 て連結したものである。連結帯3は図2(a)に されるように、帯状のポリエチレン等の合 樹脂製連結シートをプレス成形したもので 各ファスナーの軸部2aを嵌挿する保持部4と り合う保持部4を連結する連結部5とを連続的 に形成したものである。

 保持部4の外形は円形で、ファスナーの頭 部と同じ大きさに形成され、中心部にはファ スナーの軸部2aの嵌合孔6が形成されている。

 連結部5は隣り合う保持部4を連結すると もに、隣り合う保持部4間の間隔を保持する ので、隣り合うファスナー(叉は保持部)の 心を結ぶ中心線aに対してオフセットした位 に設けられている。

 なお、上記連結部5には脆弱部が形成され ている。脆弱部は薄肉にしたり、穴を開けた りしてもよいが、図2(a)に示すように、連結 5の中心線a側にノッチ7を形成するのが好ま い。連結部5にノッチ7を設けることにより、 連結帯3をコイル状に巻くとき、ノッチ7の部 は曲がりやすく、また連結部5が引っ張られ たときに応力が集中しやすい。ノッチは中心 線aの反対側に形成してもよい。また、脆弱 は、同図(b)のように、連結部の上面(下面で よい)にノッチ7を形成する構成でもよい。

 上記構成の連結帯3の各嵌合孔6にファス ー2を嵌合して保持させることによって図1の ような連結ファスナー1を得ることができる なお、連結帯3は通常はファスナー2の上下に 設ける。

 上述のように、連結部5を隣り合うファス ナー2の中心を結ぶ中心線aに対してオフセッ したので、連結部5を中心線a上に設けた場 に比べ、保持部4同士の間隔は同じでも、連 部5の長さは長くなる。長くなれば急角度の 曲げにも対応することができるので、コイル 状に巻くときに中心側の巻き始めの径が小径 になるように曲げて巻くことができ、曲げ状 態における強度も確保される。また、保持部 4間の間隔を長くする必要はないので、全体 十分な数のファスナーを連結することがで る。また、打込み時に連結部5が破断し、保 部4はファスナー2とともに打ち込まれる(図7 (b)参照)ので、打込み時に飛散したり、ゴミ なったりすることがない。しかも、ノーズ に連結帯排出用の孔を開ける必要がないの ノーズ部の強度が損なわれない。

 さらに、連結部5は、上記連結帯3をコイ 状に巻き回したときの外周側にオフセット れているので、小径に巻き回したときの連 部5の曲げは、連結部5が反対側にオフセット されている場合に比べて小さくて済むから、 小径の巻き始めにも十分に対応することがで きる。

 なお、連結部5がオフセットされている場合 と中心線a上に配置されている場合とを比べ と、図3(a)に示すように、オフセットされて る連結帯3の、連結部5の外周側の長さが5.516 mm、内周側の長さが3.804mmであるときに、保持 部4同士が接触するように巻き始め、その径 20.455mmとなるようにしたときに、連結部5の さを計測すると、その外周側の長さは5.704mm 内周側の長さは3.479mmであった。したがって 、外周側と内周側の伸びは次のとおりである 。
    外周側:5.516(mm)→5.704(mm)・・・1.034倍
    内周側:3.804(mm)→3.479(mm)・・・0.915倍

 これに対し、同図(b)に示されるように、連 部5が中心線a上にある連結帯3の場合、連結 5の長さが2.764mmであるときに、保持部4同士 接触するように巻き始め、その巻き径が20.4 55mmとなるようにしたときに、連結部5の長さ 計測すると、その外周側の長さは3.285mm、内 周側の長さは2.269mmであった。したがって、 周側と内周側の伸びは次のとおりである。
    外周側:2.764(mm)→3.285(mm)・・・1.19倍
    内周側:2.764(mm)→2.269(mm)・・・0.82倍

 ところで、連結部5に2割以上の変形を生 させるためには、かなりの力が必要となり 巻き始めの部分がマガジンから出るときに 原形に近く戻っていなければならない。し し、2割以上の変形が発生してしまうと、原 に戻らず、伸びたままになるので、保持部4 間、つまりファスナー間の間隔が所定の間隔 よりも大きくなってしまう。そのため、保持 部4が送り爪にうまく係合できないため、送 不良が生じるおそれがある。

 そこで、同図(c)のように、巻き始めにおけ 伸びの割合をオフセットされた場合と同程 となるように、
    外周側:2.764(mm)→3.086(mm)・・・1.11倍
    内周側:2.764(mm)→2.527(mm)・・・0.91倍
にすると、巻き始めの巻き径が38.229mmとなり 大きくなって中央に無駄な部分が生じてし う。

 なお、連結部5は、ファスナー打込み工具 の送り爪が上記保持部4の送り方向の中心部 係合可能な程度にオフセットする、つまり 上記連結部5は、ファスナー打込み工具の送 爪8が上記保持部4に係合可能で給送できる うに構成するのが好ましい。これによれば 図4(a)に示されるように、送り爪8は確実にフ ァスナー2の軸部2aの送り側と反対側(真後ろ) 係合することができるので、送り方向に確 に送り出すことができる。なお、同図(b)に されるように、連結部5が中心線a上に配置 れているときは、送り爪8の先端は連結部5が 邪魔して保持部4のセンターに係合できない め、矢印に示す送り爪8による実際の送り方 が中心線aの方向とずれてしまうので、送り 不良が生じる可能性がある。

 次に、ファスナー2の頭部2bと保持部4とは 同大に形成されているので、ファスナー打込 み工具のノーズ部9に送られた状態で、図5に すように、頭部2bと保持部4とがノーズ部9内 に嵌合する状態になる。よって、ファスナー 2の軸部2aの姿勢を打込み方向に沿うようにガ イドすることができ、ファスナーを常に正し い方向に打ち込むことができる。

 また、連結ファスナー1をコイル状に巻き まわすときに、外側と内側のファスナーの頭 部2bが互いに当るように巻くと、ファスナー 密度が低くなるので、図6に示されるように 、内側のファスナー頭部2bの下に外側の頭部2 bが少しだけ入り込むようにして巻きまわす このため、中心側が高く、外側が低くなる うに形成されるが、内側のファスナー頭部2b の下に外側の頭部2bが少しだけ入り込むよう 巻くことにより、連結帯3も、内側のファス ナーの保持部4の下に外側の保持部4が少しだ 入り込んで重なる。したがって、全体を床 等に置いたときに、中心側の部分は床面等 ら浮くが、連結帯3の保持部4同士が重なっ いるので、中心側の部分は落下することが い。したがって、連結ファスナー1を持った きにコイル形状が崩れることがない。しか 、連結帯3は合成樹脂製であるから、ワイヤ 連結のものに比べて安全である。

 さらに、ファスナーの打込み時には保持 4も一緒に打ち込まれるが、保持部4はファ ナーの頭部2bの背面側に重なり、外部に露出 しないので、打込み後の見栄えがよい。

 なお、連結帯3をコイル状に巻くとき、ノ ッチ7の部分は曲がりやすいので、巻き始め 急角度で曲げることが容易である。また、 込み時には、図7(a)に示すように、連結帯3の 連結部5はノッチ7の部分から破断されるので 切れる部位が安定する。これにより、同図( b)のように打ち込まれたときに、連結部5は保 持部4の両側に同じ長さで突出するので、フ スナー2の頭部2bからのはみ出しが少なく、 ファスナー2の打込み状態が均一となり、体 がよいとともに、ファスナーの送りも安定 る。

 一方、ノッチ7がないときは、図8(a)(b)に されるように、打ち込み時に打込まれたフ スナーと次位のファスナーとの間の連結部5 、引っ張られて伸びてから破断され、また 断部分も安定しないので、同図(c)のように ち込まれたときに、連結部5は保持部4から はみ出しが大きくなる。さらに、はみ出し さも異なるので、各ファスナー2の打込み状 が定まらず、体裁がよくない。特に、デン グラス施工では部材表面にはみ出し部分が ひげ」のように出るのは認められないので このような施工ではノッチ7の効果が大きい 。しかも、連結部5が伸びて切れにくいと、 ァスナーの姿勢が不安定となり、送り不良 招く原因となる。

 また、上記構成の連結帯3はファスナーの 上下部を連結するのが通常であるが、そのほ かにも多様な組合わせが可能である。例えば 、図9(a)は、ファスナー2の上中下の3個の連結 帯3で連結したものであり、さらに同図(b)は ァスナー2の上下部をそれぞれ2個ずつ重合し た上部連結帯3と下部連結帯3とで連結したも である。同図(c)は、打込みガイド用の合成 脂製チューブ10を上部連結帯3と下部連結帯3 とで挟むようにして連結したものであり、同 図(d)はチューブ10を軸部2aの中央部に嵌合さ たファスナー2の上部と下部に間隔をおいて 部連結帯3と下部連結帯3とで連結したもの ある。また、同図(e)は、軸部2aの下部にチュ ーブ10を嵌合させ、その上に下部連結帯3を設 け、さらにファスナー2の上部に上部連結帯3 設けて連結したものである。

 さらに、図10(a)のように、ファスナー2の 部連結帯3と下部連結帯3とを連結部5の位置 逆にして連結したもので、この構成によれ 、上下の一方の連結部5を曲げようとすると 他方の連結部5がその曲げ変形を阻止しよう 働くから、連結ファスナー1を左右に曲らな スティック状に連結することができる。こ 場合、同図(b)のように、上中下の3個の連結 帯3を交互に上下逆になるように連結しても く、また同図(c)のように、上下の連結帯3を れぞれ2個の連結帯3を逆にして重合させて 度をアップさせるようにしてもよい。

 なお、連結部5の両端が保持部4の中心線a にあっても、連結部5の中央部は湾曲又は屈 曲してオフセットされるように構成してもよ い。例えば、図11(a)に示されるように、連結 5の両端が保持部4の中心線a上にあっても、 結部5の中央部をU字形に湾曲させ、あるい V字形に屈曲させるようにしてもよい。なお の場合、同図(b)に示されるように、保持部4 の連結方向の前後部を切除して連結部5の中 部に送り爪8が係合する分だけのスペースを 成するのが好ましい。この場合も、上述に したものと同じような効果を得ることがで る。

 同様に、オフセットの形態は、連結部5が 中心線aを交差するようにオフセットするも であってもよい。例えば、図12(a)に示される ように、連結部5をZ字形に形成してもよく、 図(b)に示されるように、連結部5を斜め線状 に形成してもよい。

 上記オフセット構成によれば、連結部5は 中心線aを交差するようにオフセットされて るから、この場合も、連結部5は上述のオフ ットの場合と同様に長くなり、巻き始めの を小径にすることができる。さらに、連結 5の一方の端部は送り爪から離間した位置に あるので、ファスナーを確実に送り出すこと ができる。

 さらに、図13に示されるように、連結部5 一端5aが一方の保持部4の中心線a上にあり、 他端5bは中心線aからオフセットされた形態と してもよい。このオフセット構成によっても 、連結部5は上述のオフセットの場合と同様 長くなるから、巻き始めの巻き径を小径に ることができる。さらに、連結部5の一方の 部は送り爪から離間した位置にあるので、 ァスナーを確実に送り出すことができる。

 次に、上記連結帯3は合成樹脂製のシート 材中で厚いシート材を使用し、これをプレス 加工する構成であってもよい。このようなシ ート材で連結帯3を形成すると、図14に示され るように、保持部4がチューブ状になり、ま 連結部5の高さが高くなるので、ファスナー 軸部2aをしっかりと保持することができる さらに、連結部5の高さは保持部4の高さと同 じに形成されているから、その強度も非常に 大きくなる。

 また、上記構成の連結帯3をプレス加工に よって製造する際に、図15に示されるように 保持部4にはバーリング加工によりファスナ ーの軸部2aに嵌合する筒部11を連続形成する うにしてもよい。これによれば、連結帯3の 料を合成樹脂製のシート材にしても、ファ ナー2の軸部2aを筒部11に嵌合させることに り、そのファスナー2を大きな保持力で保持 ることができるとともに、打込み時のガイ 性能を向上させることができる。

 以上のように、本発明によれば、従来に い画期的な連結ファスナーを市場に提供す ことができる。

 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参 して説明したが、本発明の精神と範囲を逸 することなく様々な変更や修正を加えるこ ができることは当業者にとって明らかであ 。

 本出願は、2007年11月6日出願の日本特許出 願(特願2007-288920)に基づくものであり、その 容はここに参照として取り込まれる。

 本発明は、ファスナー打込み工具に使用 れる連結ファスナーに利用される。