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Title:
CONTACT DETECTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/011262
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a contact detector having a detection needle for detecting the contact with a detecting object so that it is used in a measuring device for measuring a positional relation between the tool axis of a machining tool and a working object, thereby to acquire a high measurement precision. In the contact detector, the three supporting portions of the detection needle are supported by a biasing force of a pushing spring at three receiving seats disposed at the crest positions of an equilateral triangle, thereby to hold the stable position of the detection needle. The contact detector includes a fulcrum member fixed on the root portion of the detection needle, and a fulcrum receiver made integral with a supporting member having the receiving seats, and the supporting member and the fulcrum receiver are so opposed to each other that the outer fulcrums are formed on the circumference of a circle which is centered at the axis of the detection needle and which has a radius (R) larger than the distance to the farthest receiving seat. The supporting member and the fulcrum receiver contact such that the supporting portions are pushed onto the receiving seats by the pushing spring without the outer fulcrum being pushed.

Inventors:
FUKUHISA NORIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062404
Publication Date:
January 22, 2009
Filing Date:
July 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NISSHIN SANGYO CO (JP)
FUKUHISA NORIO (JP)
International Classes:
B23Q17/22; G01B7/00
Foreign References:
JPS6332480U1988-03-02
JPS63187101A1988-08-02
JPS59170704A1984-09-27
Attorney, Agent or Firm:
NISHI, Takao (Nagamachi 3-chomeKanazawa-sh, Ishikawa 65, JP)
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Claims:
 基部(1b)に3個の支え部(9)を備えた検出針(1)と、この3個の支え部のそれぞれを正三角形の頂点位置で支持する3個の受座(11)を備えた支持部材(2)と、前記支え部を前記受座に押付ける押圧ばね(8)とを備えた接触検出器において、
前記基部に固定された支点部材(4)と前記支持部材と実質上一体の支点受(7)とを備え、当該支点部材と支点受とは、前記検出針の軸心を中心としかつその半径(R)が前記軸心から最も遠い受座までの距離より大きい円の円周上に外側支点が形成されるように対向しており、かつ、当該支点部材と支点受は、前記支え部が前記受座に前記押圧ばねのばね力で押圧された状態で、前記外側支点が押圧されることなく接触するように設けられていることを特徴とする、接触検出器。
 工作機械の工具軸に嵌着するシャンク(3b)を備えたハウジング(3)と、基部(1b)に3個の支え部(9)を備えた検出針(1)と、この3個の支え部のそれぞれを正三角形の頂点位置で支持する3個の受座(11)を備えた支持部材(2)と、前記支え部を前記受座に押付ける押圧ばね(8)と、前記検出針の検出端(1a)が前記シャンクの軸線上に来るようにハウジング内での前記支持部材の位置を調整する調整手段(12,13)とを備えた接触検出器において、
前記基部に固定された支点部材(4)と前記支持部材と実質上一体の支点受(7)とを備え、当該支点部材と支点受とは、前記検出針の軸心を中心としかつその半径(R)が前記軸心から最も遠い受座までの距離より大きい円の円周上に外側支点が形成されるように対向しており、前記支点部材は、前記支え部が前記押圧ばねのばね力で前記受座に押圧された状態で前記調整をした後、前記支点受に載置して接着剤により前記基部に接着して固定されていることを特徴とする、接触検出器。
 前記支点受(7)が、前記受座(11)より同一外力に対する弾性変形の小さい材料で作られていることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項記載の接触検出器。
 前記支点部材(4)が、前記支え部(9)を形成している部材より同一外力に対する弾性変形の小さい材料で作られていることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項記載の接触検出器。
 前記3個の支え部(9)と3個の受座(11)との間に6個の電気接点が形成され、これらの電気接点を直列接続する電気回路(21)で検出針(1)と検出対象物(14)との接触を検出する、請求の範囲第1項又は第2項記載の接触検出器。
 6個の電気接点が、検出針(1)の基部(1b)から120度間隔で放射方向に伸びる丸棒からなる支え部(9)と、各支え部(9)を受ける2個一組の球体(10)で形成された受座(11)の3個との間に形成されている、請求の範囲第5項に記載の接触検出器。
Description:
接触検出器

 この発明は、検出対象物との接触を検出 る検出針を備えた接触検出器に関するもの 、たとえば工作機械の工具軸と加工対象物 の位置関係を計測する計測装置などに用い れる接触検出器に関するものである。

 図5に示すように、工作機械の工具軸に嵌 着するシャンク3bを一体に設けたハウジング3 と、このハウジングから伸びる検出針1とを え、検出針先端の検出端1aをシャンク3bの中 軸線上に位置させた位置検出器は公知であ 。この種の位置検出器は、ハウジング3をシ ャンク3bにより工作機械(たとえばマシニング センタ)の工具軸に装着し、NC装置で当該工具 軸を移動させ、検出端1aが加工対象物14と接 したときの工具軸の座標をNC装置で読み取る ことにより、工具軸と加工対象物との位置関 係を計測するのに用いられている。

 この種の位置検出器で正確な計測を行う めには、検出端1aが常にシャンク3bの中心軸 線上に位置していることが必要である。そし て、検出針1が加工対象物14と衝突したときに 検出針1が曲がったり折れたりするのを防止 るために、検出針1は、揺動ないし遊動可能 かつ押圧ばねにより元の位置(安定位置)に 帰する構造で、ハウジング3に支持されてい 。

 検出針1の支持構造として、検出針の基部 を三角形の頂点位置に配置した合計6個の支 点に押圧ばねで押し付けて支持する構造が く用いられている。図6はその一例を示した で、検出針1の基部1bから120度間隔で放射方 に伸びる丸棒からなる支え部9を、押圧ばね 8で2個一組の球体10で形成された3個の受座11 押し付ける構造である。球体10は、調整ねじ などでハウジング3に対して位置調整可能に けた支持部材2(図1参照)に装着されており、 ウジング3に対する支持部材2の位置を調整 ることにより、検出端1aを正確にシャンク3b 中心軸線上に来るように調整している。

 なお、図6は、正三角形の3頂点の位置に 置した各2個一組の支持点(図の例では支え部 9と球体10の接点)掛ける3組(2×3=)の合計6個の 持点で、検出針1の安定位置を規定する構造 あるが(特許文献1)、特許文献2には、三角形 の頂点位置にそれぞれ1個、2個及び3個の支持 点を設けることにより、検出針の安定位置を 規定する構造が示されている。

 検出端1aと検出対象物14との接触は、通常 電気回路が開閉されることによって検出され る。すなわち、検出端1aと検出対象物14との 触点を接点(外部接点)とする電気回路を形成 するか、図7に示すように、検出針を支持し いる6個の支持点を接点(内部接点)とする電 回路21によって検出する。図7に示す構造は 3個の支え部9とそれぞれの支え部9を支持す 2個の球体10とで形成される6個の支持点を電 接点として、当該接点を直列接続した構造 ある。この構造の場合、検出針の基部1b及 球体10を保持する支持部材2は、絶縁体で形 される。検出端1aが検出対象物14に接触して 出針1が揺動すると、支持点のいずれか1点 おいて支え部9と球体10とが離隔するので、 気回路21が閉成(遮断)され、それによって検 端1aと検出対象物14との接触が電気的に検出 されるのである。

 検出端1aと検出対象物14との接触を内部接 点で検出するときは、検出針1の揺動によっ 生ずる支持点の離隔を検出するので検出遅 が起る。この検出遅れは、支持点が離隔し 電気回路21が遮断されるときの検出端1aの移 量を予め計測しておくことによって補正す ことができる。

 一方、前記外部接点で検出端1aと検出対象 14との接触を検出する構造は、検出遅れは生 じないが、検出対象物が電気絶縁体である場 合や工具軸がセラミックス製のボール軸受で 軸支されている場合などは、利用することが できない。近年、工具軸の回転が高速になる に伴って工具軸がセラミックス製のボール軸 受によって支持されている工作機械が多くな っており、そのため、内部接点で接触を検出 する接触検出器の必要性が増大している。

日本国特許公開公報昭和59年第170704号

日本国実用新案公開公報昭和63年第140348

 内部接点型の接触検出器に生ずる検出遅 の主な原因は、検出針1の撓みや支持点の変 形であると考えられる。すなわち、押圧ばね 8で支持点に押し付けられている支え部9をそ 支持点の一つから離隔させるためには、検 端1aと検出対象物14との接触点に作用する接 触反力により、検出針1が揺動することが必 である。このとき、検出針1は接触反力によ て撓み、支持点は押圧ばね8の押し付け力に より生じていた変形が回復したあと離隔する 。この撓みや変形は非常に小さいものであり 、通常は無視しうるが、高い計測精度が要求 されるときは、前述のような補正をする必要 があった。

 しかし、より高い計測精度、たとえばサ ミクロン台の計測精度が要求されると、補 しても所望の計測精度を得ることができな という問題が発生していた。この発明は、 来装置に比べてより高い計測精度が得られ 接触検出器を得ることを課題としている。

 請求の範囲第1項に記載の発明は、基部1b 3個の支え部9を備えた検出針1と、この3個の 支え部9のそれぞれを正三角形の頂点位置で 持する3個の受座11を備えた支持部材2と、支 部9を受座11に押付ける押圧ばね8とを備えた 接触検出器において、基部1bに固定された支 部材(検出針が揺動するときの支点を形成す る部材)4と、支持部材2と実質上一体の支点受 (支点部材が形成する支点を受ける部材)7とを 備え、支点部材4と支点受7とは、検出針1の軸 心を中心としかつその半径Rが前記軸心から も遠い受座11までの距離より大きい円の円周 上に外側支点が形成されるように対向してお り、かつ、支点部材4と支点受7は、支え部9が 受座11に押圧ばね8のばね力で押圧された状態 で、前記外側支点が押圧されることなく接触 するように設けられていることを特徴とする 接触検出器を提供することにより、上記課題 を解決している。

 支え部9が受座11に押圧ばね8のばね力で押 圧された状態で、外側支点が押圧されること なく接触するとは、検出針の支え部9を受座11 に押付けるように付勢している押圧ばね8の ね力が、支え部9と受座11の接触点で受止め れて、支点部材4と支点受7との接触部である 外側支点には作用していない状態で、という 意味である。すなわち、検出針1が検出対象 14から接触反力を受けていない状態では、押 圧ばね8のばね力による接触部の局部的な微 変形が支え部9と受座11との接触部で生じて り、支点部材4と支点受7には局部的な変形が 生じていない状態で、外側支点の位置で支点 部材4と支点受7とが接触している。

 また、請求の範囲第2項に記載の発明は、 工作機械の工具軸に嵌着するシャンク3bを備 たハウジング3と、基部1bに3個の支え部9を えた検出針1と、この3個の支え部9のそれぞ を正三角形の頂点位置で支持する3個の受座1 1を備えた支持部材2と、支え部9を受座11に押 ける押圧ばね8と、検出針1の検出端1aがシャ ンク3bの中心軸線上に来るようにハウジング3 内での支持部材2の位置を調整する調整手段12 、13とを備えた接触検出器において、基部1b 固定された支点部材4と、支持部材2と実質上 一体の支点受7とを備え、支点部材4と支点受7 とは、検出針1の軸心を中心としかつその半 Rが当該軸心から最も遠い受座11までの距離 り大きい円の円周上に外側支点が形成され ように対向しており、支点部材4は、支え部9 が押圧ばね8のばね力で受座11に押し付けられ た状態で前記調整をした後、支点受7に載置 て接着剤により基部1bに接着して固定されて いることを特徴とする接触検出器を提供する ことにより、上記課題を解決している。

 請求の範囲第3項に記載の発明は、上記手 段を備えた接触検出器において、支点受7が 受座11より同一外力に対する弾性変形の小さ い材料で作られていることを特徴とする接触 検出器を提供するものである。

 また、請求の範囲第4項に記載の発明は、 上記手段を備えた接触検出器において、支点 部材4が支え部9を形成している部材より同一 力に対する弾性変形の小さい材料で作られ いることを特徴とする接触検出器を提供す ものである。

 請求の範囲第3項及び第4項に記載の構造 、検出針1が検出対象物14からの接触反力で 動して、押圧ばね8のばね力が支点部材4と支 点受7とで形成される外側支点に作用したと 、当該外側支点に生ずる局部的な微小変形 、接触反力が作用していない状態において え部9と受座11との接触部で生じている微小 形より小さい構造である。これにより、検 針の検出精度はより高くなる。

 支点部材4は、平板ないし下向きカップ状 の円板ないし多角形板とするのが実用的であ る。支点部材4の周縁は、検出針1の支え部9が 押圧ばね8のばね力で受座11に押付けられてい る安定位置(支え部9や受座を形成している球 10はばね力により弾性変形している。)にお て、支持部材2と一体に形成した支点受7に が加えられていない状態で接触している。 の接触状態は、押圧ばね8のばね力で支え部9 を受座11に押付けた状態で支点部材4を支点受 7上に静かに載せ、この状態で外力をかけず 支点部材4を検出針の基部1bに接着すること より実現できる。

 支点部材4は、検出針1の軸心を中心とす 円の周縁全体を均一に支点受7に接触させる が最も良い(無限の数の外側支点が形成され る。)が、前記円周上の正多角形の頂点とな 複数点で接触するようにしてもよい。ここ 言う正多角形は、少なくとも四角形以上で ければならず、好ましくは六角形以上、よ 好ましくは八角形以上がよい。

 この出願の発明者は、三角形の頂点位置 検出針を支持する接触検出器において、高 精度の計測が要求されたときに、計測誤差 補正することができないのは次のような理 によるものと考えた。すなわち、図8(a)に示 す正三角形の頂点位置にある3個の受座11a、11 b、11bで検出針1を支持している場合、これを 図(a)の下方(検出針の側面)から見た同図(b) (c)において、検出対象物が右側から接触し (b)においては、図の左側の受座11aを離隔さ るのに必要な接触反力PはFL/2hとなる。ここ Fは検出針の基部中心を押し付けている押圧 ね8のばね力、Lは検出針の軸心から各支持 までの長さ、hは支持点から検出端までの長 である。一方、同図(c)に示すように、検出 象物が左側から接触したときは、同図の右 の受座11bを離隔させるのに必要な接触反力 、FL/hとなり、同図(b)の場合の2倍になる。

 この理由は、同図(c)の場合、図の左側の 座11aが検出針の揺動支点となり、そのとき 押圧ばねFによるばね力のモーメントがLFで るのに対し、同図(b)の場合は、ばね力Fの作 用点と検出針の揺動支点となる右側の受座11b の距離がLsin30°=L/2となるからである。そして 、この接触反力の相違に伴い、検出針がいず れかの支持点から離隔するときの検出針先端 の撓み量は、同図(b)の場合をδとしたとき、 図(c)の場合は2δとなり、検出針の軸心を中 とする円周上でδの値をプロットすれば、 9に示すようなおむすび形23になってしまう すなわち、検出遅れの内の検出針1の撓みに 因する部分が検出対象物の接触方向によっ 変化し、一定の補正値によって補正をする とができないのである。

 同様のことが支え部9と球体10の接点部分 変形にも言える。すなわち、図8(b)の場合は 、受座11aが離隔したときばね力Fが2個の受座1 1bの4個の球体で受けられるのに対し、同図(c) の場合は、受座11bのいずれかが離隔するとき はばね力Fが受座11aの2個の球体で受けられる ととなり、変形量が大きくなる。

 これに対してこの発明の接触検出器では 検出端1aが検出対象物14に接触すると、接触 反力に押されて持上げられる側の支持点の変 形が開放されると共に反対側の支持点の変形 が大きくなり、これと共に支点部材4の支点 7と接触している周縁の当該反対の側の縁が 点受7に押圧されて外側支点が形成される。 そして、前記反対の側の支持点から検出針中 心までの距離よりこの外側支点から検出針中 心までの距離の方が大きいので、検出針1は たに形成された外側支点を支点として傾動 ることとなる。

 この検出針1が揺動するときの揺動支点の 支持点から外部支点への移行は、外部支点を 形成する支点部材4や支点受7の剛性を支持点 形成する支え部9や受座11の剛性より高くす (同一の外力が作用したときの外部支点の弾 性変形量を支持点の弾性変形量より小さくす る。)ことにより、確実かつ円滑になる。

 支点受7に当接する支点部材4の周縁を検 針を中心とする円形としておけば、外側支 から押圧ばね8の付勢力の作用点までの距離 一定となり、検出針1を揺動させるのに必要 な検出端1aと検出対象物14との接触点に作用 る接触反力は一定となり、検出針1の撓み量 一定となって、図9の誤差曲線24が円形24な し少なくともおむすび形23より円に近い形と なり、検出対象物の接触方向による誤差の変 化量が少なくなるので、計測値に対して一定 量の補正をするという従来と同様な補正方法 によって、より高い検出精度を実現すること ができる。

 以上の理由により、この出願の接触検出 では、検出対象物と検出針の接触方向がど 方向であっても検出針の撓みや支点の変形 一定となり、従って一定の補正値で補正す ことにより、より高い検出精度を実現でき という効果がある。

本発明の一実施例を示す縦断面図 図1の装置の検出針の破壊斜視図 図1のA矢視図 支点部材の他の例を示した斜視図 接触検出器の検出動作を示すを示す模 図 検出針の支持構造の例を示す斜視図 内部接点形の電気回路の例を示す図 誤差の発生理由を示す説明図 検出針回りの誤差の分布を示す説明図

符号の説明

 1 検出針
 1a 検出端
 1b 基部
 2 支持部材
 3 ハウジング
 3b シャンク
 4 支点部材
 7 支点受
 8 押圧ばね
 9 支え部
 10 球体
 11 受座(支持点)
 12 支えねじ
 13 固定ねじ
 14 検出対象物
 21 電気回路
 R 半径

 図1ないし図3は、この発明の第1実施例を した図で、図1は検出器の縦断面図、図2は 出針の破壊斜視図、図3は図1のA矢視図であ 。

 図中、3はハウジングで、本体3a、本体3a 一体のシャンク3b及び本体3aの内側下部に設 た雌ねじに螺合して本体3aに固定した底板3c とで形成されている。2はハウジング3の内部 調整ねじ12、13で位置調整可能にして固定さ れている支持部材、11は支持部材2に設けた3 の受座、1は検出針である。各受座11は、支 部材2の上面に形成した平面視で長円形の凹 に装填した2個1組の球体10からなり、2個の 体10の間に形成される円弧V形の凹部で検出 1の基部1bに植設した支え部9を支持している 支持部材2の上面には、円環板状のセラミッ クスからなる支点受7が固着されている。

 検出針1は、先端に球状の検出端1aを備え 前記支え部9は、検出針の基部1bから120度間 で放射方向に延びている。3個の支え部9は ハウジング3の天井と検出針の基部1bとの間 介装された押圧ばね8のばね力により、支持 材2の3個の受座11に押圧されている。

 調整ねじ12、13は、図3に示すように、検 針1の軸心を中心とする円周上にそれぞれが1 20度間隔で交互に配置された支えねじ12と固 ねじ13との2種類のねじである。支えねじ12は 、ハウジングの底板3cに螺合されて先端が支 部材2の底面に当接しているねじである。固 定ねじ13は、底板3cの挿通孔を貫通して先端 支持部材2に螺合した頭付ねじである。3個の 支えねじ12と固定ねじ13を締めたり緩めたり ることにより、ハウジング3内での支持部材2 の傾斜を調整し、検出針の先端(検出端)1aを ャンク3bの中心軸線上に正確に位置させるこ とができる。

 4は検出針の基部1bに接着剤16で接着され 支点部材である。支点部材4は、支点受7に対 向する下向きの鍔6を有する逆皿状の円板で 中心に検出針の基部1bに遊嵌される内孔5を えている。図の鍔6の断面はU字形であり、内 孔5の縁の断面は横V形である。

 支点部材4は、検出針の基部1bに内孔5を遊 嵌して鍔6を支点受7に載置しておき、この状 で押圧ばね8で検出針の支え部9を受座11に押 圧し、調整ねじ12、13を調整して検出端1aをシ ャンク3bの軸線上に調整したあと、内孔5と基 部1bの外周面との間に接着剤16を流し込んで 化させることにより、基部1bに固定されてい る。すなわち、検出針1に外力が作用してい い状態では、押圧ばね8のばね力は3個の受座 11で受けられて、支点部材4と支点受7との当 部には押圧力が作用していない。このとき 支え部9と受座11の支持点は、押圧ばね8の付 力で微小に弾性変形している。なお、接着 16は、常温硬化型の2液性接着剤を用いるの 望ましい。図の装置は、ハウジング本体3a 天井部分に複数の開口を設けておき、この 口から接着剤の注入器を差込んで接着剤16を 注入し、その後この開口を接着剤で封鎖した ものである。

 上記構造の接触検出器の検出端1aを、図5 示すように横方向から検出対象物14に接触 せると、その接触反力により、支え部9と受 11とで形成されている3個の支持点に作用す 押圧力のバランスが崩れる。押圧力が小さ なる支持点では前記弾性変形が回復し、押 力がゼロになると支え部9と受座11とが離隔 る。一方、その反対の側の支持点は、押圧 が増大し、上記弾性変形も増大する。この 性変形の回復と増大とにより、検出針1は微 小傾動することとなるが、支持点と検出針の 軸心までの距離より支点部材4と支点受7の当 点(当接線)から検出針の軸心までの距離が きいので、この微小傾動に伴う下動量は、 圧力が増大する支持点の下動量より支点部 4と支点受7の当接点における下動量が大きく なる。従って、支点部材4と支点受7の当接点( 当接線のうちの押圧力が増大する箇所)が新 な支点となって検出針1が傾動した状態で、 え部9と受座11とで形成されている支持点の 個が離隔することとなる。

 この検出針1の傾動状態で、検出端1aに作 する接触反力Pは、検出針1の軸心から支点 材の当接線(鍔6の下端)までの半径をRとしてF R/hとなり、Rが円周方向すべての位置で一定 あることから、接触反力Pも一定で、それに う検出針1の撓み量も一定となり、検出対象 物の接触方向に起因する誤差の変動がなくな る。従って、検出針1を撓ませるのに要する 出遅れは一定の補正値で補正することが可 で、補正後の検出精度は従来構造のものに べて高精度にできる。

 図4は、支点部材4の他の例を示した図で 支点受7に当接して外側支点となる突部15を 点部材4の周縁上の正多角形(図の例では正八 角形)の頂点位置に形成した例である。

 この図4に示した支点部材4を用いたとき 、検出対象物との接触により検出針1が傾動 るときの外側支点が突部15のいずれかが支 受7に接触した位置で設定されることとなる この場合、隣接する2個の突部15が支点受7に 押圧される事態が生じても、そのときの揺動 支点から検出針の軸心までの距離R´は、Rcos12 .5°となり、RとR´との差は、受座が3箇所であ る従来構造に比べて遥かに小さくなるので、 この第2実施例のような六角形ないし八角形 上の正多角形の頂点位置で突部15が支点受7 当接する支点部材4を設けた場合でも、補正 の検出精度を高くすることができる。