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Title:
CONTACT LENS, PAIR OF CONTACT LENSES, AND WEARING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175104
Kind Code:
A1
Abstract:
A contact lens of one embodiment of the present disclosure comprises: a lens part worn on an eyeball; one or a plurality of functional units provided to the lens part; and one or a plurality of terminals that are physically connected to the one or plurality of functional units and that are configured so as to be physically connectable to an external terminal.

Inventors:
IWASAKI MASANORI (JP)
YOSHIMURA TSUKASA (JP)
HIRABAYASHI TAKAYUKI (JP)
HAYAKAWA KEN (JP)
SHIGA FUMIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/004801
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 07, 2020
Export Citation:
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Assignee:
SONY CORP (JP)
SONY SEMICONDUCTOR SOLUTIONS CORP (JP)
International Classes:
G02C7/04; A61F9/00; G02C11/00; G02C13/00
Foreign References:
US20140379054A12014-12-25
JPH01230341A1989-09-13
JPH05293090A1993-11-09
JP2020003586A2020-01-09
JP2017517762A2017-06-29
JP2019035150A2019-03-07
Other References:
See also references of EP 3919965A4
Attorney, Agent or Firm:
TSUBASA PATENT PROFESSIONAL CORPORATION (JP)
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Claims:
\¥02020/175104 42 卩(:17 2020/004801

請求の範囲

[請求項 1 ] 眼球に装着されるレンズ部と、

前記レンズ部に設けられた 1 または複数の機能部と、

前記 1 または複数の機能部と物理的に接続され、 外部端子と物理的 に接続可能に構成された 1 または複数の端子と

を備えた

コンタクトレンズ。

[請求項 2] _端が前記 1 または複数の機能部と物理的に接続された 1 または複 数の線を更に備え、

前記 1 または複数の端子のうち少なくとも 1つは、 前記 1 または複 数の線の他端に物理的に接続されている

請求項 1 に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 3] 前記 1 または複数の線のうち少なくとも 1つは、 力ーボンナノチュ

—ブ、 金、 銀、 銅もしくはこれらの材料のうち少なくとも 2つの混合 物を含んで構成された導電線を含んで構成されている 請求項 2に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 4] 前記導電線は、 前記端子の近傍において、 前記機能部の近傍と比べ て相対的に太くなっている

請求項 3に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 5] 前記 1 または複数の線のうち少なくとも 1つは、 前記導電線を被覆 する樹脂膜を含んで構成されている

請求項 3に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 6] 前記 1 または複数の線の弾性係数が〇. 7以下となっている

請求項 2に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 7] 前記 1 または複数の線のうち少なくとも 1つは、 中空構造を有する 請求項 2に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 8] 前記 1 または複数の線のうち少なくとも 1つは、 光ファイバまたは 光導波路を含んで構成されている \¥02020/175104 43 卩(:171?2020/004801

請求項 2に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 9] 前記 1 または複数の機能部のうち、 前記光ファイバまたは前記光導 波路を含んで構成された前記線に物理的に接続された機能部は、 前記 光ファイバまたは前記光導波路を介して入射した光を網膜に照射する ことの可能な構造を有している

請求項 8に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 10] 前記 1 または複数の機能部のうち、 前記光ファイバまたは前記光導 波路を含んで構成された前記線に物理的に接続された機能部は、 前記 光ファイバまたは前記光導波路を介して入射した光に応答する素子を 含んで構成されている

請求項 8に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 1 1 ] 前記 1 または複数の線と並列に配置された 1 または複数のアンテナ 線を更に備えた

請求項 2に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 12] 前記 1 または複数の端子は、 前記レンズ部の表面に設けられている 請求項 1 に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 13] 前記 1 または複数の端子は、 前記外部端子と嵌合もしくは磁力によ つて物理的に接続可能に構成されている

請求項 1 に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 14] 前記レンズ部の厚さの分布および重心の少なくとも一方が、 当該コ ンタクトレンズを眼に装着したときに、 眼における、 前記 1 または複 数の端子の位置が所望の位置となるように調整されている

請求項 1 に記載のコンタクトレンズ。

[請求項 15] 左右の眼球に装着される 2つのレンズ部と、

前記 2つのレンズ部のうち少なくとも一方に設けられた 1 または複 数の機能部と、

前記 1 または複数の機能部と物理的に接続され、 外部端子と物理的 に接続可能に構成された 1 または複数の端子と \¥02020/175104 44 卩(:171?2020/004801

を備えた

—組のコンタクトレンズ。

[請求項 16] _方の前記レンズ部と他方の前記レンズ部とを、 眼幅に対応する間 隔を維持しつつ互いに物理的に接続する紐状の接続部を更に備えた 請求項 1 5に記載の一組のコンタクトレンズ。

[請求項 17] コンタクトレンズを眼に装着するための装着装置であって、

前記コンタクトレンズは、

眼球に装着されるレンズ部と、

前記レンズ部と物理的に接続された 1 または複数の線と

を備え、

当該装着装置は、

前記レンズ部を保持するレンズ保持部と、

前記 1 または複数の線を保持する線保持部と、 前記レンズ保持部および前記線保持部を支持する支持部と を備えた

装著装置。

[請求項 18] 前記支持部は、

前記線保持部を支持する、 楕円環状もしくは細長い多角環状のフレ —ム部と、

前記フレーム部の開口内に設けられ、 前記レンズ保持部を支持する レンズ部と

を有する

請求項 1 7に記載の装着装置。

[請求項 19] 一組のコンタクトレンズを両眼に装着するための装着装置であつ て、

各前記コンタクトレンズは、

眼球に装着されるレンズ部と、

前記レンズ部と物理的に接続された 1 または複数の線と \¥02020/175104 45 卩(:171?2020/004801

を備え、

当該装着装置は、

—方の前記コンタクトレンズに設けられた前記レンズ部を保持する 第 1 レンズ保持部と、

他方の前記コンタクトレンズに設けられた前記レンズ部を保持する 第 2レンズ保持部と、

—方の前記コンタクトレンズに設けられた前記 1 または複数の線を 保持する第 1線保持部と、

他方の前記コンタクトレンズに設けられた前記 1 または複数の線を 保持する第 2線保持部と、

前記第 1 レンズ保持部、 前記第 2レンズ保持部、 前記第 1線保持部 および前記第 2線保持部を支持する支持部と

を備えた

装著装置。

[請求項 20] 前記支持部は、

前記第 1線保持部および前記第 2線保持部を支持する、 眼鏡フレー ムの形状となっているフレーム部と、

前記フレーム部の一方の開口内に設けられ、 前記第 1 レンズ保持部 を支持する第 1 レンズ部と、

前記フレーム部の他方の開口内に設けられ、 前記第 2レンズ保持部 を支持する第 2レンズ部と

を有する

請求項 1 9に記載の装着装置。

Description:
\¥02020/175104 1 ?<:17 2020/004801

明 細 書

発明の名称 :

コンタクトレンズ、 一組のコンタクトレンズおよび装着装置

技術分野

[0001] 本開示は、 コンタクトレンズ、 一組のコンタクトレンズおよび装着装置に 関する。

背景技術

[0002] 近年、 コンタクトレンズを用いて生体情報などを取 得する方法が開発され ている。

先行技術文献

特許文献

[0003] 特許文献 1 :特表 201 7 -523482号公報

特許文献 2 :特表 201 3— 544558号公報

特許文献 3 :特表 201 3-5 1 8672号公報

特許文献 4 :特表 2004-530504号公報

特許文献 5 :特表 201 6-5 1 5897号公報

発明の概要

[0004] ところで、 コンタクトレンズから周辺機器にデータを送 信する場合、 通常 、 無線通信が利用される。 コンタクトレンズが眼球に装着されている場 合に は、 コンタクトレンズの面積が小さく、 また、 コンタクトレンズが涙で濡れ ているので、 通信感度が低くなりやすく、 信号に重畳されたノイズによって 通信速度も遅くなりやすい。 また、 容量の大きなバッテリをコンタクトレン ズに実装することは難しいことから、 コンタクトレンズに実装できる機能は 限られ、 バッテリの長時間使用は望めない。 コンタクトレンズに対して無線 で電力供給することも可能ではあるが、 電力供給源をコンタクトレンズに近 接して配置することは難しいことから、 供給できる電力に制約がある。 この ように、 無線通信では、 通信帯域や、 実装機能、 使用電力、 供給電力、 駆動 \¥02020/175104 2 卩(:171?2020/004801

時間などに制約がある。 また、 コンタクトレンズは眼を除く外部とは物理的 に隔離されているので、 コンタクトレンズと外部との間で物体のやり 取りを することはできない。 このように、 従来では、 上述した様々な制約から、 コ ンタクトレンズを実用化に耐え得るウェアラ ブル装置にすることは、 極めて 困難な状況にある。 従って、 ウェアラブル装置として実用化するにあたっ て の制約を低減することの可能なコンタクトレ ンズ、 一組のコンタクトレンズ および装着装置を提供することが望ましい。

[0005] 本開示の一実施形態に係るコンタクトレンズ は、 眼球に装着されるレンズ 部と、 レンズ部に設けられた 1 または複数の機能部と、 1 または複数の機能 部と物理的に接続され、 外部端子と物理的に接続可能に構成された 1 または 複数の端子とを備えている。

[0006] 本開示の一実施形態に係る一組のコンタクト レンズは、 左右の眼球に装着 される 2つのレンズ部と、 2つのレンズ部のうち少なくとも一方に設け れ た 1 または複数の機能部と、 1 または複数の機能部と物理的に接続され、 外 部端子と物理的に接続可能に構成された 1 または複数の端子とを備えている

[0007] 本開示の一実施形態に係るコンタクトレンズ および一組のコンタクトレン ズでは、 レンズ部に設けられた 1 または複数の機能部に 1 または複数の端子 が物理的に接続されている。 1 または複数の端子は、 外部端子と物理的に接 続可能に構成されている。 これにより、 コンタクトレンズは、 1 または複数 の端子を介して、 外部端子を備えた外部装置と物理的に接続さ れ得る。 従っ て、 無線通信の際に生じる種々の制約がなく、 コンタクトレンズと外部装置 との間で物体のやり取りをすることも可能で ある。

[0008] 本開示の一実施形態に係る第 1の装着装置は、 コンタクトレンズを眼に装 着するための装置である。 第 1の装着装置によって眼に装着されるコンタ トレンズは、 眼球に装着されるレンズ部と、 レンズ部と物理的に接続された 1 または複数の線とを備えている。 第 1の装着装置は、 レンズ部を保持する レンズ保持部と、 1 または複数の線を保持する線保持部と、 レンズ保持部お \¥02020/175104 3 卩(:171?2020/004801

よび線保持部を支持する支持部とを備えて いる。

[0009] 本開示の一実施形態に係る第 1の装着装置では、 レンズ保持部によってレ ンズ部が保持され、 線保持部によって 1 または複数の線が保持される。 これ により、 例えば、 第 1の装着装置を眼の前にかざし、 顔に押し当てることに より、 1 または複数の線を所望の位置に維持した状態 でレンズ部を眼に装着 することが可能である。

[0010] 本開示の一実施形態に係る第 2の装着装置は、 一組のコンタクトレンズを 両眼に装着するための装置である。 第 2の装着装置によって眼に装着される 一組のコンタクトレンズにおいて、 各コンタクトレンズは、 眼球に装着され るレンズ部と、 レンズ部と物理的に接続された 1 または複数の線とを備えて いる。 第 2の装着装置は、 一方のコンタクトレンズに設けられたレンズ 部を 保持する第 1 レンズ保持部と、 他方のコンタクトレンズに設けられたレンズ 部を保持する第 2レンズ保持部とを備えている。 第 2の装着装置は、 さらに 、 一方のコンタクトレンズに設けられた 1 または複数の線を保持する第 1線 保持部と、 他方のコンタクトレンズに設けられた 1 または複数の線を保持す る第 2線保持部と、 第 1 レンズ保持部、 第 2レンズ保持部、 第 1線保持部お よび第 2線保持部を支持する支持部を備えている。

[001 1] 本開示の一実施形態に係る第 2の装着装置では、 第 1 レンズ保持部および 第 2レンズ保持部によって 2つのレンズ部が保持され、 第 1線保持部および 第 2線保持部によって 1 または複数の線が保持される。 これにより、 例えば 、 第 2の装着装置を眼の前にかざし、 顔に押し当てることにより、 1 または 複数の線を所望の位置に維持した状態で 2つのレンズ部を両眼に装着するこ とが可能である。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]本開示の第 1の実施形態に係るコンタクトレンズが眼球 装着されてい る様子の _ 例を表す図である。

[図 2]図 1のコンタクトレンズの一変形例を表す図で る。

[図 3]コンタクトレンズと物理的に接続される 外部装置の線の一例を表す図 \¥02020/175104 4 卩(:171?2020/004801

である。

[図 4]コンタクトレンズが両眼に装着されてい 様子の一例を表す図である。 [図 5]コンタクトレンズと物理的に接続される 外部装置の線の断面構成の一 例を表す図である。

[図 6]コンタクトレンズが両眼に装着されてい 様子の一変形例を表す図であ る。

[図 7]コンタクトレンズに複数の端子が設けら ている様子を表す図である。 [図 8]図 7のコンタクトレンズと外部装置とが外部装 の複数の線で物理的に 接続されている様子の一例を表す図である。

[図 9]コンタクトレンズと物理的に接続される 外部装置の線の断面構成の一 変形例を表す図である。

[図 10]コンタクトレンズと物理的に接続される 外部装置の線の断面構成の _変形例を表す図である。

[図 1 1]コンタクトレンズと物理的に接続される 外部装置の線の断面構成の _変形例を表す図である。

[図 12]本開示の第 2の実施形態に係るコンタクトレンズが眼球 装着されて いる様子の _ 例を表す図である。

[図 13]外部装置と物理的に接続される、 コンタクトレンズの線の配置の一例 を表す図である。

[図 14]コンタクトレンズが両眼に装着されてい 様子の一例を表す図である

[図 15]外部装置と物理的に接続される、 コンタクトレンズの線の断面構成の —例を表す図である。

[図 16]コンタクトレンズが両眼に装着されてい 様子の一変形例を表す図で ある。

[図 17]コンタクトレンズに複数の端子が設けら ている様子を表す図である

[図 18]図 1 7のコンタクトレンズと外部装置とがコンタ トレンズの複数の \¥02020/175104 5 卩(:171?2020/004801

線で物理的に接続されている様子の一例を 表す図である。

[図 19]外部装置と物理的に接続される、 コンタクトレンズの線の断面構成の _変形例を表す図である。

[図 20]図 1 2のコンタクトレンズに導光部が設けられて る様子の一例を表 す正面図である。

[図 21]図 2 0の導光部の断面構成の一例を表す図である

[図 22]図 1 2のコンタクトレンズに導光部および調光部 設けられている様 子の _ 例を表す正面図である。

[図 23]図 2 2の導光部の断面構成の一例を表す図である

[図 24]外部装置と物理的に接続される、 コンタクトレンズの線の断面構成の —例を表す図である。

[図 25]外部装置と物理的に接続される、 コンタクトレンズの線の断面構成の —例を表す図である。

[図 26]外部装置と物理的に接続される、 コンタクトレンズの線の配置の一変 形例を表す図である。

[図 27]外部装置と物理的に接続される、 コンタクトレンズの線の配置の一変 形例を表す図である。

[図 28]外部装置と物理的に接続される、 コンタクトレンズの線の平面構成の _変形例を表す図である。

[図 29]コンタクトレンズの装着装置の一例を表 正面図である。

[図 30]図 2 9の装着装置の背面構成例を表す図である。

[図 31]図 3 0の八 _八線での断面構成の一例を表す図である。

[図 32]図 2 9の装着装置にコンタクトレンズを載置した 子を表す図である

[図 33]図 2 9の装着装置の背面構成の一変形例を表す図 ある。

[図 34]第 2の実施の形態およびその変形例に係るコン クトレンズに接続さ れる外部装置にアンテナ線を設けた様子の一 例を表す図である。

[図 35]図 3 4の外部装置の一変形例を表す図である。 \¥02020/175104 6 卩(:171?2020/004801

[図 36]図 3 4の外部装置の一変形例を表す図である。

[図 37]図 1 7のコンタクトレンズに 1本のアンテナ線が設けられている様子 を表す図である。

[図 38]図 1 7のコンタクトレンズに 2本のアンテナ線が設けられている様子 を表す図である。

[図 39]第 1の実施の形態およびその変形例に係るコン クトレンズに接続さ れる外部装置にアンテナ線を設けた様子の一 例を表す図である。

[図 40]図 3 9の外部装置の一変形例を表す図である。

[図 41]図 3 9の外部装置の一変形例を表す図である。

[図 42]図 3 9の外部装置の一変形例を表す図である。

[図 43]図 3 9の外部装置の一変形例を表す図である。

[図 44]図 4 3の外部装置に接続されるコンタクトレンズ 一例を表す図であ る。

[図 45]図 3 9の外部装置の一変形例を表す図である。

[図 46]図 4 5の外部装置に接続されるコンタクトレンズ 一例を表す図であ る。

[図 47]コンタクトレンズの一変形例を表す図で る。

発明を実施するための形態

[0013] 以下、 本開示を実施するための形態について、 図面を参照して詳細に説明 する。 なお、 説明は以下の順序で行う。

1 . 第 1の実施の形態

レンズ部に端子を設けた例 (図 1〜図 5)

2 . 第 1の実施の形態の変形例

コンタクトレンズと外部装置とを接続する線 のバリエーション

(図 6〜図 1 1)

3 . 第 2の実施の形態

レンズ部と端子とを線で接続した例 (図 1 2〜図 1 5)

4 . 第 2の実施の形態の変形例 \¥02020/175104 7 卩(:171?2020/004801

レンズ部と端子とを接続した線のバリエー シヨン (図 1 6〜図 2 8)

5 . 第 3の実施の形態

コンタクトレンズの装着装置 (図 2 9〜図 3 3)

6 . 第 1および第 2の実施の形態に共通の変形例

外部装置やコンタクトレンズにアンテナを設 けた例 (図 3 4〜図 4 7

[0014] < 1 . 第 1の実施の形態 >

[構成]

本開示の第 1の実施の形態に係るコンタクトレンズ 1 について説明する。 図 1は、 コンタクトレンズ 1が眼球 1 0 0に装着されている様子の一例を表 したものである。 コンタクトレンズ 1は、 後述の外部装置 2との間で有線通 信を行う。 眼球 1 〇〇は、 瞳孔 1 1 0および虹彩 1 2 0を有している。 眼球 1 0 0の上部や下部は、 上まぶたや下まぶたによって覆われており、 眼球 1 0 0に装着されたコンタクトレンズ 1の上部や下部についても、 上まぶたや 下まぶたによって覆われている。

[0015] コンタクトレンズ 1は、 眼球 1 0 0に装着されるレンズ部 1 0と、 レンズ 部 1 0に設けられた機能部 2 0と、 機能部 2 0と物理的に接続された端子 3 0とを備えている。

[0016] レンズ部 1 0は、 眼球 1 0 0の表面形状に倣った曲面形状となっている

レンズ部 1 0は、 正面から見たときには、 例えば、 円形状となっている。 レ ンズ部 1 0の直径は、 暗い環境下で拡大しているときの瞳孔 1 1 0の直径よ りも大きな値となっている。 レンズ部 1 0は、 近視、 遠視、 乱視などを補正 するための視力補正機能を持ったレンズであ ってもよいし、 そのような視力 補正機能を持たない光透過性基材であっても よい。 レンズ部 1 〇は、 例えば 、 光透過性の樹脂によって構成されており、 機能部 2 0および端子 3 0を支 持する支持基材としての役割を有している。

[0017] 機能部 2 0は、 例えば、 レンズ部 1 0の外縁に形成されている。 機能部 2

0は、 例えば、 図 1 に示したように、 コンタクトレンズ 1が眼球 1 0 0に装 \¥02020/175104 8 卩(:171?2020/004801

着されているときに、 瞳孔 1 1 0と非対向の位置に形成されている。 機能部 2 0は、 瞳孔 1 1 0を通過する光に対して影響を与えない位置 (例えば、 虹 彩 1 2 0と対向する位置) に形成されていてもよい。

[0018] 機能部 2 0は、 例えば、 コンタク トレンズ 1が装着されているユーザの生 体情報を取得し、 電気信号として出力するセンサ素子であって もよい。 セン サ素子は、 例えば、 涙に含まれる特定の成分 (例えば、 塩分、 酸素、 脂質、 血糖値、 またはホルモン物質) を検出するデバイスである。 この場合、 セン サ素子によって検出されることにより得られ る電気信号は、 涙の成分につい ての情報を含んでいる。 センサ素子は、 例えば、 視線を検出するするデバイ ス、 眼球内の血管の状態を検出するデバイス、 眼球内の血管の脈拍を検出す るデバイス、 眼圧を検出するデバイス、 または、 瞼の開閉を検出するデバイ スであってもよい。 センサ素子は、 生体情報以外の情報を取得するようにな っていてもよい。 センサ素子は、 例えば、 外部の明るさを検出するするデバ イス、 振動を検出するデバイス、 または、 温度を検出するデバイスであって もよい。

[0019] センサ素子がメモリを含んで構成されている 場合、 センサ素子は、 電気信 号を出力せずに、 取得した生体情報をメモリに記憶してもよい 。 メモリに記 憶された生体情報は、 例えば、 コンタクトレンズ 1が眼球 1 0 0から取り外 され、 クレードルに収容されたときにメモリから読 み出されてもよい。

[0020] 端子 3 0は、 例えば、 図 1 に示したように、 レンズ部 1 0の外縁に形成さ れている。 端子 3 0は、 例えば、 図 2に示したように、 レンズ部 1 0の外縁 から外側にはみだして形成されていてもよい 。 端子 3 0は、 例えば、 コンタ クトレンズ 1が眼球 1 0 0に装着されているときに、 目尻に近い位置に配置 されている。 これにより、 後述の外部装置 2の外部端子 2巳を端子 3 0に物 理的に接続したときに、 線 2八をコンタクトレンズ 1から水平方向に伸ばし 、 目尻から外部に引き出すことができる。 なお、 端子 3 0が、 コンタクトレ ンズ 1が眼球 1 0 0に装着されているときに、 目頭に近い位置に配置されて いてもよい。 この場合、 外部装置 2の外部端子 2巳を端子 3 0に物理的に接 \¥02020/175104 9 卩(:171?2020/004801

続したときに、 線 2 をコンタクトレンズ 1から水平方向に伸ばし、 目頭か ら外部に引き出すことができる。

[0021 ] 機能部 2 0は、 例えば、 図 1、 図 2に示したように、 コンタクトレンズ 1 が眼球 1 0 0に装着されているときに、 瞳孔 1 1 0と非対向の位置に形成さ れていてもよい。 機能部 2 0が視界を遮らないようにするためである。 機能 部 2 0がセンサ素子である場合、 端子 3 0は、 例えば、 後述の外部装置 2か ら入力された電力を後述の外部装置 2に出力したり、 機能部 2 0から出力さ れた電気信号を後述の外部装置 2に出力したりしてもよい。

[0022] 端子 3 0は、 レンズ部 1 0の表面に設けられており、 後述の外部装置 2の 外部端子 2巳と物理的に接続可能に構成されている。 端子 3 0は、 例えば、 外部端子 2巳と磁力によって接続可能に構成されてい 。 外部端子 2巳が強 磁性体によって形成されたパッ ド状の電極となっている場合、 端子 3 0は、 例えば、 外部端子 2巳と同様、 強磁性体によって形成されたパッ ド状の電極 となっている。 端子 3 0は、 例えば、 外部端子 2巳と嵌合によって接続可能 に構成されていてもよい。 外部端子 2巳が汎用的なソケッ トもしくはプラグ によって構成されている場合には、 端子 3 0は、 例えば、 外部端子 2巳と嵌 合するプラグもしくはソケッ トによって構成されている。

[0023] 外部装置 2は、 例えば、 図 3に示したように、 本体部 2 ( 3と、 外部端子 2 巳と、 本体部 2 ( 3と外部端子 2巳とを互いに物理的に接続する線 2 とを備 えている。 本体部 2〇は、 例えば、 線 2八を介してコンタクトレンズ 1 に入 力された電気信号を処理する。 また、 本体部 2 ( 3は、 例えば、 線 2 を介し てコンタクトレンズ 1 に電力を供給する。 外部端子 2巳は、 コンタクトレン ズ 1の端子 3 0と物理的に接続される。 外部端子 2巳は、 例えば、 端子 3 0 と磁力によって接続可能に構成されている。 端子 3 0が強磁性体によって形 成されたパッ ド状の電極となっている場合、 外部端子 2巳は、 例えば、 端子 3 0と同様、 強磁性体によって形成されたパッ ド状の電極となっている。 外 部端子 2巳は、 例えば、 端子 3 0と嵌合によって接続可能に構成されていて もよい。 端子 3 0が汎用的なソケッ トもしくはブラグによって構成されてい \¥02020/175104 10 卩(:171?2020/004801

る場合には、 外部端子 2巳は、 例えば、 端子 3 0と嵌合するプラグもしくは ソケッ トによって構成されている。

[0024] 例えば、 図 4に示したように、 一組のコンタクトレンズ 1が両眼に装着さ れているとする。 この場合、 一方のコンタクトレンズ 1の端子 3 0と、 外部 装置 2の外部端子 2巳とが互いに物理的に接続されるとともに 他方のコン タクトレンズ 1の端子 3 0と、 他の外部装置 2の外部端子 2巳とが互いに物 理的に接続されていてもよい。

[0025] 図 5は、 線 2八の断面構成の一例を表したものである。 線 2八は、 例えば 、 機能部 2 0からの電気信号を本体部 2(3に伝送したり、 電力を本体部 2〇 から機能部 2 0に伝送したりすることの可能な構成となっ いる。 線 2八は 、 例えば、 導電線 2 1 と、 導電線 2 1 を被覆する樹脂膜 2 2とを含んで構成 されている。 導電線 2 1は、 例えば、 力ーボンナノチューブ、 金、 銀もしく は銅からなる。 樹脂膜 2 2は、 例えば、 線 2八が眼球 1 0 0に触れたときに 違和感、 不快感もしくはァレルギー反応を起こしにく い樹脂材料で形成され ている。 樹脂膜 2 2は、 まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹 脂材料 で形成されていることが好ましく、 例えば、 シリコーンやフッ素樹脂などで 形成されていることが好ましい。

[0026] 線 2八は、 まばたきの邪魔にならない程度の柔軟性を有 していることが好 ましい。 線 2八の弾性係数が〇. 7以下となっていることが好ましい。 また 、 線 2八の太さは、 例えば、 1 O n m (力ーボンナノチューブの典型的な太 さ) 以上、 〇. 2 (頭髪の典型的な太さ) 以下となっていることが好ま しい。

[0027] [効果]

次に、 本実施の形態に係るコンタクトレンズ 1の効果について説明する。

[0028] コンタクトレンズから周辺機器にデータを送 信する場合、 通常、 無線通信が 利用される。 コンタクトレンズが眼球に装着されている場 合には、 コンタク トレンズの面積が小さく、 また、 コンタクトレンズが涙で濡れているので、 電波が涙に吸収されることにより通信感度が 低くなりやすく、 信号に重畳さ \¥02020/175104 11 卩(:171?2020/004801

れたノイズによって通信速度も遅くなりや すい。 また、 容量の大きなバッテ リをコンタクトレンズに実装することは難し いことから、 コンタクトレンズ に実装できる機能は限られ、 バッテリの長時間使用は望めない。 コンタクト レンズに対して無線で電力供給することも可 能ではあるが、 電力供給源をコ ンタクトレンズに近接して配置することは難 しいことから、 供給できる電力 に制約がある。 このように、 無線通信では、 通信帯域や、 実装機能、 使用電 力、 供給電力、 駆動時間などに制約がある。 また、 コンタクトレンズは眼を 除く外部とは物理的に隔離されているので、 コンタクトレンズと外部との間 で物体のやり取りをすることはできない。 このように、 従来では、 上述した 様々な制約から、 コンタクトレンズを実用化に耐え得るウェア ラブル装置に することは、 極めて困難な状況にある。

[0029] 一方、 本実施の形態では、 レンズ部 1 0に設けられた機能部 2 0に端子 3

0が物理的に接続されている。 端子 3 0は、 外部端子 2巳と物理的に接続可 能に構成されている。 これにより、 コンタクトレンズ 1は、 端子 3 0を介し て、 外部端子 2巳を備えた外部装置 2と物理的に接続され得る。 その結果、 無線通信の際に生じる種々の制約がなく、 コンタクトレンズ 1 と外部装置 2 との間で物体のやり取りをすることも可能で ある。 従って、 コンタクトレン ズ 1および一組のコンタクトレンズ 1 をウェアラブル装置として実用化する にあたっての制約を低減することができる。

[0030] また、 本実施の形態では、 端子 3 0は、 レンズ部 1 0の表面に設けられて おり、 外部端子 2巳と嵌合もしくは磁力によって物理的に接 可能に構成さ れている。 これにより、 外部端子 2巳を端子 3 0に容易に接続することが可 能となる。 従って、 コンタクトレンズ 1および一組のコンタクトレンズ 1 を ウェアラブル装置として実用化するにあたっ ての制約を低減することができ る。

[0031 ] また、 本実施の形態では、 外部装置 2から機能部 2 0に電力が供給される とともに、 機能部 2 0で取得された情報に対応する信号が機能部 2 0から外 部装置 2に出力される。 これにより、 機能部 2 0で取得された情報を外部装 \¥02020/175104 12 卩(:171?2020/004801

置 2で活用することが可能となる。

[0032] < 2 . 第 1の実施の形態の変形例 >

次に、 上記第 1の実施の形態に係るコンタクトレンズ 1の変形例について 説明する。

[0033] [変形例 1 _ 1 ]

上記第 1の実施の形態において、 レンズ部 1 0は、 端子 3 0に外部装置 2 (本体部 2〇 が接続された場合に、 端子 3 0と外部装置 2 (本体部 2〇) とを互いに物理的に接続する線 2 が、 まぶたの縁に接触するなどして、 レ ンズ部 1 0が所定の位置からずれてしまうことがある そのため、 レンズ部 1 0が、 ずれた位置から所定の位置に復帰できるよう な構成となっているこ とが好ましい。

[0034] 例えば、 レンズ部 1 0の厚さの分布および重心の少なくとも一方 、 コン タクトレンズ 1 を眼に装着したときに、 眼における、 端子 3 0の位置が所望 の位置となるように調整されていることが好 ましい。 例えば、 レンズ部 1 0 の上部が相対的に薄くなっており、 レンズ部 1 0の下部が相対的に厚くなっ ていてもよい。 また、 例えば、 レンズ部 1 0の上部および下部がレンズ部 1 〇の中央部分よりも相対的に薄くなっていて もよい。 また、 例えば、 レンズ 咅^ 1 0の重心がレンズ部 1 0の下部にあってもよい。

[0035] また、 例えば、 図 6に示したように、 一組のコンタクトレンズ 1 において 、 一方のコンタクトレンズ 1のレンズ部 1 0と他方のコンタクトレンズ 1の レンズ部 1 0とを、 眼幅に対応する間隔を維持しつつ互いに物理 的に接続す る紐状の接続部 4 0が設けられていてもよい。 接続部 4 0は、 例えば、 接続 部 4 0が眼球 1 0 0に触れたときに違和感、 不快感もしくはァレルギー反応 を起こしにくい樹脂材料で形成されている。 接続部 4 0は、 まぶたの縁での 摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成さ れていることが好ましく、 例え ば、 シリコーンやフッ素樹脂などで形成されてい ることが好ましい。

[0036] [変形例 1 _ 2 ]

上記第 1の実施の形態において、 コンタクトレンズ 1は、 例えば、 図 7に \¥02020/175104 13 卩(:171?2020/004801

示したように、 複数の端子 3 0を有していてもよい。 このとき、 1つの機能 部 2 0に対して複数の端子 3 0が設けられていてもよいし、 例えば、 図 7に 示したように、 機能部 2 0ごとに 1つずつ端子 3 0が設けられていてもよい 。 各端子 3 0には、 例えば、 図 8に示したように、 外部端子 2巳が物理的に 接続され、 さらに、 外部端子 2巳を介して線 2 に接続される。

[0037] [変形例 1 _ 3 ]

上記第 1の実施の形態において、 機能部 2 0は、 例えば、 眼の中の涙を採 取する構造を有していたり、 眼球 1 0 0に薬剤、 生理食塩水などの液体や、 気体を供給する構造となっていたりしていて もよい。 この場合、 線 2八は、 例えば、 機能部 2 0で採取された涙を本体部 2 ( 3に搬送したり、 本体部 2〇 から供給される薬剤、 生理食塩水などの液体や、 気体を機能部 2 0に搬送し たりすることの可能な構成となっている必要 がある。

[0038] 本変形例において、 線 2八は、 中空構造を有しており、 例えば、 図 9に示 したように、 内部に空洞部 2 3八を有する中空線 2 3によって構成されてい てもよい。 中空線 2 3は、 例えば、 中空線 2 3が眼球 1 0 0に触れたときに 違和感、 不快感もしくはァレルギー反応を起こしにく い樹脂材料で形成され ている。 中空線 2 3は、 まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹 脂材料 で形成されていることが好ましく、 例えば、 シリコーンやフッ素樹脂などで 形成されていることが好ましい。

[0039] [変形例 1 _ 4 ]

上記第 1の実施の形態において、 機能部 2 0は、 例えば、 網膜に光を照射 することの可能な構造となっていてもよい。 機能部 2 0は、 例えば、 網膜に 対してスポッ ト状の光を照射することの可能な構造となっ ていてもよいし、 網膜に対して複数ピクセルの画像光を照射す ることの可能な構造となってい てもよい。 機能部 2 0は、 例えば、 プリズムや、 回折素子を含んで構成され ていてもよい。

[0040] また、 上記第 1の実施の形態において、 機能部 2 0は、 例えば、 端子 3 0 から入射する光に対して応答する光素子であ ってもよい。 光素子としては、 \¥02020/175104 14 卩(:171?2020/004801

例えば、 蛍光素子、 波長変換素子などが挙げられる。

[0041 ] 機能部 2 0が上述したような構成となっている場合、 線 2八は、 例えば、 本体部 2 ( 3から出射された光を機能部 2 0に伝送することの可能な構成とな っている必要がある。 線 2八は、 例えば、 図 1 0に示したような光ファイバ であってもよい。 線 2八は、 例えば、 図 1 0に示したように、 中心部分に棒 状のコア層 2 4を有しており、 コア層 2 4の周囲を覆うクラッ ド層 2 5を有 しており、 さらに、 クラッ ド層 2 5を保護する被覆層 2 6を有している。 コ ア層 2 4は、 クラッ ド層 2 5の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成さ て いる。 被覆層 2 6は、 例えば、 被覆層 2 6が眼球 1 0 0に触れたときに違和 感、 不快感もしくはアレルギー反応を起こしにく い樹脂材料で形成されてい る。 被覆層 2 6は、 まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹 脂材料で形 成されていることが好ましく、 例えば、 シリコーンやフッ素樹脂などで形成 されていることが好ましい。

[0042] 線 2八は、 例えば、 図 1 1 に示したような光導波路であってもよい。 線 2 八は、 例えば、 図 1 1 に示したように、 基材 2 7上に、 棒状のコア層 2 8と 、 棒状のコア層 2 8を上下方向から挟み込む下部クラッ ド層 2 9八および上 部クラッ ド層 2 9巳とを有している。 コア層 2 8は、 下部クラッ ド層 2 9八 および上部クラッ ド層 2 9巳の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成 れて いる。

[0043] < 3 . 第 2の実施の形態 >

次に、 本開示の第 2の実施の形態に係るコンタクトレンズ 3について説明 する。 なお、 上記実施の形態と共通の構成に対しては同一 の符号が付与され ている。 図 1 2は、 コンタクトレンズ 3が眼球 1 0 0に装着されている様子 の一例を表したものである。 コンタクトレンズ 3は、 外部装置 2との間で有 線通信を行う。 眼球 1 〇〇の上部や下部は、 上まぶたや下まぶたによって覆 われており、 眼球 1 0 0に装着されたコンタクトレンズ 1の上部や下部につ いても、 上まぶたや下まぶたによって覆われている。

[0044] コンタクトレンズ 3は、 眼球 1 0 0に装着されるレンズ部 1 0と、 レンズ \¥02020/175104 15 卩(:171?2020/004801

部 1 0に設けられた機能部 2 0と、 一端が機能部 2 0と物理的に接続された 線 5 0と、 線 5 0の他端に物理的に接続された端子 3 0とを備えている。

[0045] 機能部 2 0は、 例えば、 コンタクトレンズ 3が装着されているユーザの生 体情報を取得し、 電気信号として出力するセンサ素子であって もよい。 セン サ素子は、 例えば、 上記第 1の実施の形態におけるセンサ素子と同様の 子 である。

[0046] 端子 3 0は、 例えば、 図 1 2に示したように、 線 5 0を介して、 レンズ部

1 0内の機能部 2 0に物理的に接続されている。 そのため、 線 5 0は、 レン ズ部 1 0や眼球 1 0 0から離れた位置に設けられている。 機能部 2 0は、 例 えば、 図 1 2に示したように、 コンタクトレンズ 3が眼球 1 0 0に装着され ているときに、 瞳孔 1 1 0と非対向の位置に形成されている。 機能部 2 0は 、 瞳孔 1 1 0を通過する光に対して影響を与えない位置 (例えば、 虹彩 1 2 〇と対向する位置) に形成されていてもよい。 機能部 2 0がセンサ素子であ る場合、 端子 3 0は、 例えば、 外部装置 2から入力された電力を機能部 2 0 に出力したり、 機能部 2 0から出力された電気信号を外部装置 2に出力した りしてもよい。

[0047] 端子 3 0は、 外部装置 2の外部端子 2巳と物理的に接続可能に構成されて いる。 端子 3 0は、 例えば、 外部端子 2巳と磁力によって接続可能に構成さ れている。 外部端子 2巳が強磁性体によって形成されたパッ ド状の電極とな っている場合、 端子 3 0は、 例えば、 外部端子 2巳と同様、 強磁性体によっ て形成されたパッ ド状の電極となっている。 端子 3 0は、 例えば、 外部端子 2巳と嵌合によって接続可能に構成されてい もよい。 外部端子 2巳が汎用 的なソケッ トもしくはプラグによって構成されている場 合には、 端子 3 0は 、 例えば、 外部端子 2巳と嵌合するプラグもしくはソケッ トによって構成さ れている。

[0048] 外部装置 2は、 例えば、 図 1 3に示したように、 本体部 2 ( 3と、 外部端子

2巳と、 本体部 2 ( 3と外部端子 2巳とを互いに物理的に接続する線 2 とを 備えている。 本体部 2〇は、 例えば、 線 2八を介してコンタクトレンズ 3に \¥02020/175104 16 卩(:171?2020/004801

入力された電気信号を処理する。 また、 本体部 2 ( 3は、 例えば、 線 2 を介 してコンタクトレンズ 3に電力を供給する。 外部端子 2巳は、 コンタクトレ ンズ 3の端子 3 0と物理的に接続される。 外部端子 2巳は、 例えば、 端子 3 0と磁力によって接続可能に構成されている 端子 3 0が強磁性体によって 形成されたパッ ド状の電極となっている場合、 外部端子 2巳は、 例えば、 端 子 3 0と同様、 強磁性体によって形成されたパッ ド状の電極となっている。 外部端子 2巳は、 例えば、 端子 3 0と嵌合によって接続可能に構成されてい てもよい。 端子 3 0が汎用的なソケッ トもしくはブラグによって構成されて いる場合には、 外部端子 2巳は、 例えば、 端子 3 0と嵌合するプラグもしく はソケッ トによって構成されている。

[0049] 例えば、 図 1 4に示したように、 一組のコンタクトレンズ 3が両眼に装着 されているとする。 この場合、 一方のコンタクトレンズ 3の端子 3 0と、 外 部装置 2の外部端子 2巳とが互いに物理的に接続されるとともに 他方のコ ンタクトレンズ 3の端子 3 0と、 他の外部装置 2の外部端子 2巳とが互いに 物理的に接続されていてもよい。 このとき、 双方の外部装置 2が、 双方の本 体部 2 0間で無線通信可能な通信部を有しており、 双方の通信部を介して、 双方のコンタクトレンズ 3の機能や情報を同期して制御してもよい。

[0050] 図 1 5は、 線 5 0の断面構成の一例を表したものである。 線 5 0は、 例え ば、 機能部 2 0からの電気信号を本体部 2 ( 3に伝送したり、 電力を本体部 2 〇から機能部 2 0に伝送したりすることの可能な構成となっ いる。 線 5 0 は、 例えば、 導電線 5 1 と、 導電線 5 1 を被覆する樹脂膜 5 2とを含んで構 成されている。 導電線 5 1は、 例えば、 力ーボンナノチューブ、 金、 銀、 銅 、 もしくはこれらの材料のうち少なくとも 2つの混合物を含んで構成されて いる。 樹脂膜 5 2は、 例えば、 線 5 0が眼球 1 0 0に触れたときに違和感、 不快感もしくはアレルギー反応を起こしにく い樹脂材料で形成されている。 樹脂膜 5 2は、 まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹 脂材料で形成さ れていることが好ましく、 例えば、 シリコーンやフッ素樹脂などで形成され ていることが好ましい。 \¥02020/175104 17 卩(:171?2020/004801

[0051 ] 線 5 0は、 まばたきの邪魔にならない程度の柔軟性を有 していることが好 ましい。 線 5 0の弾性係数が〇. 7以下となっていることが好ましい。 また 、 線 5 0の太さは、 例えば、 1 O n m (力ーボンナノチューブの典型的な太 さ) 以上、 〇. 2 (頭髪の典型的な太さ) 以下となっていることが好ま しい。 また、 線 5 0は、 例えば、 図 1 3に示したように、 まばたきの邪魔に ならないよう、 眼球 1 0 0に沿って配置されていてもよい。 この場合、 線 5 0のうち、 レンズ部 1 0の表面に接する箇所が、 例えば、 レンズ部 1 0の、 眼球 1 0 0側の表面と平行または略平行となっている

[0052] 線 5 0のうち、 レンズ部 1 0の表面に接する箇所は、 例えば、 コンタクト レンズ 3が眼球 1 0 0に装着されているときに、 目尻に近い位置に配置され ている。 これにより、 外部装置 2の外部端子 2巳を端子 3 0に物理的に接続 したときに、 線 5 0をコンタクトレンズ 3から水平方向に伸ばし、 目尻から 外部に引き出すことができる。 なお、 線 5 0のうち、 レンズ部 1 0の表面に 接する箇所が、 コンタクトレンズ 3が眼球 1 0 0に装着されているときに、 目頭に近い位置に配置されていてもよい。 この場合、 外部装置 2の外部端子 2巳を端子 3 0に物理的に接続したときに、 線 5 0をコンタクトレンズ 3か ら水平方向に伸ばし、 目頭から外部に引き出すことができる。

[0053] [効果]

次に、 本実施の形態に係るコンタクトレンズ 3の効果について説明する。

[0054] 本実施の形態では、 レンズ部 1 0に設けられた機能部 2 0に端子 3 0が物 理的に接続されている。 より具体的には、 端子 3 0は線 5 0を介して機能部 2 0に物理的に接続されている。 端子 3 0は、 外部端子 2巳と物理的に接続 可能に構成されている。 これにより、 コンタクトレンズ 3は、 端子 3 0を介 して、 外部端子 2巳を備えた外部装置 2と物理的に接続され得る。 その結果 、 無線通信の際に生じる種々の制約がなく、 コンタクトレンズ 3と外部装置 2との間で物体のやり取りをすることも可能 ある。 従って、 コンタクトレ ンズ 3および一組のコンタクトレンズ 3をウェアラブル装置として実用化す るにあたっての制約を低減することができる 。 \¥02020/175104 18 卩(:171?2020/004801

[0055] また、 本実施の形態では、 線 5 0は、 力ーボンナノチューブ、 金、 銀もし くは銅からなる導電線 5 1 を含んで構成されている。 これにより、 コンタク トレンズ 3からの電気信号を外部装置 2に伝送したり、 電力を外部装置 2か らコンタクトレンズ 3に伝送したりすることができる。 このように、 本実施 の形態では、 コンタクトレンズ 3と外部装置 2との間の電気信号のやり取り が有線で行われる。 従って、 無線通信の際に生じる種々の制約がない。

[0056] また、 本実施の形態では、 導電線 5 1は樹脂膜 5 2によって被覆されてい る。 これにより、 樹脂膜 5 2を選択することにより、 線 5 0が眼球 1 0 0に 触れたときに違和感、 不快感もしくはアレルギー反応を起こしにく くするこ とができる。

[0057] また、 本実施の形態では、 線 5 0の弾性係数が〇. 7以下となっている。

これにより、 まばたきを邪魔することなく線 5 0を設けることができる。 従 って、 コンタクトレンズ 3および一組のコンタクトレンズ 3をウェアラブル 装置として実用化するにあたっての制約を低 減することができる。

[0058] また、 本実施の形態では、 線 5 0が中空構造を有している。 これにより、 コンタクトレンズ 3からの液体や気体を外部装置 2に運搬したり、 液体を外 部装置 2からコンタクトレンズ 3に運搬したりすることができる。 このよう に、 本実施の形態では、 コンタクトレンズ 3と外部装置 2との間の物体のや り取りを行うことができる。 従って、 コンタクトレンズ 1および一組のコン タクトレンズ 1 をウェアラブル装置として実用化するにあた っての制約を低 減することができる。

[0059] また、 本実施の形態では、 線 5 0が光ファイバまたは光導波路を含んで構 成されている。 これにより、 コンタクトレンズ 3からの光を外部装置 2に伝 送することができる。 このように、 本実施の形態では、 コンタクトレンズ 3 と外部装置 2との間の光のやり取りを行うことができる 従って、 コンタク トレンズ 1および一組のコンタクトレンズ 1 をウェアラブル装置として実用 化するにあたっての制約を低減することがで きる。

[0060] < 4 . 第 2の実施の形態の変形例 > \¥02020/175104 19 卩(:171?2020/004801

次に、 上記第 2の実施の形態に係るコンタクトレンズ 3の変形例について 説明する。

[0061 ] [変形例 2 _ 1 ]

上記第 2の実施の形態において、 レンズ部 1 0は、 端子 3 0に外部装置 2 (本体部 2〇 が接続された場合に、 端子 3 0と機能部 2 0とを互いに物理 的に接続する線 5 0が、 まぶたの縁に接触するなどして、 レンズ部 1 0が所 定の位置からずれてしまうことがある。 そのため、 レンズ部 1 0が、 ずれた 位置から所定の位置に復帰できるような構成 となっていることが好ましい。

[0062] 例えば、 レンズ部 1 0の厚さの分布および重心の少なくとも一方 、 コン タクトレンズ 3を眼に装着したときに、 眼における、 機能部 2 0の位置が所 望の位置となるように調整されていることが 好ましい。 例えば、 レンズ部 1 0の上部が相対的に薄くなっており、 レンズ部 1 0の下部が相対的に厚くな っていてもよい。 また、 例えば、 レンズ部 1 0の上部および下部がレンズ部 1 0の中央部分よりも相対的に薄くなっていて よい。 また、 例えば、 レン ズ部 1 0の重心がレンズ部 1 0の下部にあってもよい。

[0063] また、 例えば、 図 1 6に示したように、 一組のコンタクトレンズ 3におい て、 一方のコンタクトレンズ 3のレンズ部 1 0と他方のコンタクトレンズ 3 のレンズ部 1 0とを、 眼幅に対応する間隔を維持しつつ互いに物理 的に接続 する紐状の接続部 4 0が設けられていてもよい。 接続部 4 0は、 例えば、 接 続部 4 0が眼球 1 0 0に触れたときに違和感、 不快感もしくはアレルギー反 応を起こしにくい樹脂材料で形成されている 。 接続部 4 0は、 まぶたの縁で の摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成 されていることが好ましく、 例 えば、 シリコーンやフッ素樹脂などで形成されてい ることが好ましい。

[0064] [変形例 2— 2 ]

上記第 2の実施の形態およびその変形例において、 コンタクトレンズ 3は 、 例えば、 図 1 7に示したように、 複数の端子 3 0を有していてもよい。 こ のとき、 1つの機能部 2 0に対して複数の線 5 0および端子 3 0が設けられ ていてもよいし、 例えば、 図 1 7に示したように、 機能部 2 0ごとに 1つず \¥02020/175104 20 卩(:171?2020/004801

つ線 5 0および端子 3 0が設けられていてもよい。 各端子 3 0には、 例えば 、 図 1 8に示したように、 外部端子 2巳が物理的に接続され、 さらに、 外部 端子 2巳を介して線 2八に接続される。 このとき、 コンタクトレンズ 3は、 複数の線 5 0を束ねる被覆部 6 2を更に備えていてもよい。 外部端子 2巳は 、 複数の線 2 を有するとともに、 複数の線 2 を束ねる被覆部 2 1 ~ 1を更に 備えていてもよい。 被覆部 6 2および被覆部 2 1 ~ 1は、 例えば、 被覆部 2 1 ~ 1が 眼球 1 0 0に触れたときに違和感、 不快感もしくはアレルギー反応を起こし にくい樹脂材料で形成されている。 被覆部 2 1 ~ 1は、 まぶたの縁での摩擦を抑 えることの可能な樹脂材料で形成されている ことが好ましく、 例えば、 シリ コーンやフッ素樹脂などで形成されているこ とが好ましい。 このようにした 場合には、 外部装置 2とコンタクトレンズ 3との接続が容易になる。

[0065] [変形例 2 _ 3 ]

上記第 2の実施の形態およびその変形例において、 機能部 2 0は、 例えば 、 眼の中の涙を採取する構造を有していたり、 眼球 1 0 0に薬剤、 生理食塩 水などの液体や、 気体を供給する構造となっていたりしていて もよい。 この 場合、 線 2 および線 5 0は、 例えば、 機能部 2 0で採取された涙を本体部 2〇に搬送したり、 本体部 2 ( 3から供給される薬剤、 生理食塩水などの液体 や、 気体を機能部 2 0に搬送したりすることの可能な構成となっ いる必要 がある。

[0066] 本変形例において、 線 2八は、 中空構造を有しており、 例えば、 図 9に示 したように、 内部に空洞部 2 3八を有する中空線 2 3によって構成されてい てもよい。 中空線 2 3は、 例えば、 中空線 2 3が眼球 1 0 0に触れたときに 違和感、 不快感もしくはアレルギー反応を起こしにく い樹脂材料で形成され ている。 中空線 2 3は、 まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹 脂材料 で形成されていることが好ましく、 例えば、 シリコーンやフッ素樹脂などで 形成されていることが好ましい。

[0067] 本変形例において、 線 5 0も、 中空構造を有しており、 例えば、 図 1 9に 示したように、 内部に空洞部 5 3八を有する中空線 5 3によって構成されて \¥02020/175104 21 卩(:171?2020/004801

いてもよい。 中空線 5 3は、 例えば、 中空線 5 3が眼球 1 0 0に触れたとき に違和感、 不快感もしくはアレルギー反応を起こしにく い樹脂材料で形成さ れている。 中空線 5 3は、 まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹 脂材 料で形成されていることが好ましく、 例えば、 シリコーンやフッ素樹脂など で形成されていることが好ましい。

[0068] [変形例 2 _ 4 ]

上記第 2の実施の形態およびその変形例 2 _ 1 , 2 _ 2において、 機能部 2 0は、 例えば、 網膜に光を照射することの可能な構造を有し ていてもよい 。 機能部 2 0は、 例えば、 網膜に対してスポッ ト状の光を照射することの可 能な構造を有していてもよいし、 網膜に対して複数ピクセルの画像光を照射 することの可能な構造を有していてもよい。 機能部 2 0は、 例えば、 プリズ ムや、 ミラー、 回折素子を含んで構成されていてもよい。

[0069] 図 2 0は、 本変形例に係るコンタクトレンズ 3が眼に装着されている様子 の一例を表したものである。 図 2 1は、 図 2 0のコンタクトレンズ 3の八一 八線での断面構成の一例を表したものである 。 本変形例では、 コンタクトレ ンズ 3に設けられた 1 または複数の機能部 2 0のうち少なくとも 1つが、 例 えば、 レンズ部 1 0の端部からレンズ部 1 0の中央に向かって延在する導光 部 2 0八を有している。 導光部 2 0八の一端は、 例えば、 コンタクトレンズ 3の中央部分に設けられている。 導光部 2〇 が設けられた機能部 2 0は、 たとえば、 導光部 2〇八に向かって光 !_を出射する発光素子を有している。 この発光素子は、 線 2 および線 5 0を介して入力された制御信号に基づい て動作する (発光する) 。 なお、 線 2 や線 5 0が後述するように光導波路 もしくは光ファイバで構成されている場合に は、 外部装置 2から光 !_を供給 可能となるので、 上記発光素子は機能部 2 0から省略されてもよい。

[0070] 導光部 2 0八は、 光導波路となっており、 例えば、 図 2 1 に示したように 、 基材 2 1 3上に、 帯状のコア層 2 1 帯状のコア層 2 1 13を上下方向 から挟み込む下部クラッ ド層 2 1 〇および上部クラッ ド層 2 1 とを有して いる。 コア層 2 1 匕は、 下部クラッ ド層 2 1 〇および上部クラッ ド層 2 1 \¥02020/175104 22 卩(:171?2020/004801 の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成され ている。 導光部 2 0八は、 さら に、 例えば、 図 2 1 に示したように、 コア層 2 1 匕内に、 コア層 2 1 匕を伝 播してきた光!-を網膜に向かって反射する ラー素子 2 1 6を有している。 なお、 導光部 2 0八は、 基材 2 1 3 内に、 ミラー素子 2 1 6で反射された光 !-の拡散量を制御する回折素子を有していて よい。 回折素子を設けること で、 視野の一部だけが光ったようにユーザに感じ させることができる。

[0071 ] 図 2 2は、 本変形例に係るコンタクトレンズ 3が眼に装着されている様子 の一例を表したものである。 図 2 3は、 図 2 2のコンタクトレンズ 3の八一 八線での断面構成の一例を表したものである 。 本変形例では、 コンタクトレ ンズ 3に設けられた 1 または複数の機能部 2 0のうち少なくとも 1つが、 例 えば、 レンズ部 1 0の端部からレンズ部 1 0の中央に向かって延在する導光 部 2 0巳を有している。 導光部 2 0巳の一端は、 例えば、 コンタクトレンズ 3の中央部分に設けられている。 導光部 2 0巳が設けられた機能部 2 0は、 導光部 2 0巳に向かって光 !_を出射する発光素子を有している。 この発光素 子は、 線 2 および線 5 0を介して入力された制御信号に基づいて動 する (発光する) 。 なお、 線 2八や線 5 0が後述するように光導波路もしくは光 ファイバで構成されている場合には、 外部装置 2から光 !_を供給可能となる ので、 上記発光素子は機能部 2 0から省略されてもよい。

[0072] 導光部 2 0巳は、 光導波路となっており、 例えば、 図 2 3に示したように 、 基材 2 1 3上に、 帯状のコア層 2 1 帯状のコア層 2 1 13を上下方向 から挟み込む下部クラッ ド層 2 1 〇および上部クラッ ド層 2 1 とを有して いる。 コア層 2 1 匕は、 下部クラッ ド層 2 1 〇および上部クラッ ド層 2 1 の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成され ている。 なお、 機能部 2 0には 、 上述したミラー素子 2 1 6は設けられておらず、 導光部 2 0巳を伝播した 光!-は、 調光部 2 0 ( 3に入射する。 つまり、 機能部 2 0は、 導光部 2 0巳お よび調光部 2 0 ( 3を有している。 調光部 2 0 ( 3は、 導光部 2 0巳と物理的に 接続されており、 導光部 2 0巳と一体に形成されている。 調光部 2 0〇は、 導光部 2 0巳を介して入射した光に応答する素子であ 。 \¥02020/175104 23 卩(:171?2020/004801

[0073] 調光部 2 0(3は、 レンズ部 1 0の中央部分に設けられている。 調光部 2 0 〇は、 導光部 2 0巳と同様、 光導波路となっており、 例えば、 図 2 3に示し たように、 基材 2 1 3上に、 コア層 2 1 13と同層に設けられ、 コア層 2 1 匕 に物理的に接続された円形状の調光層 2 1 チを有している。 調光部 2 0〇は 、 さらに、 例えば、 図 2 3に示したように、 下部クラッ ド層 2 1 〇と同層に 設けられ、 下部クラッ ド層 2 1 〇に物理的に接続された円形状の下部クラッ ド層 2 1 9と、 上部クラッ ド層 2 1 と同層に設けられ、 上部クラッ ド層 2 1 に物理的に接続された円形状の上部クラッ ド層 2 1 IIとを有している。 調光層 2 1 干は、 下部クラッ ド層 2 1 9および上部クラッ ド層 2 1 IIの屈折 率よりも高い屈折率の材料で構成されている 。

[0074] 調光層 2 1 干、 下部クラッ ド層 2 1 9および上部クラッ ド層 2 1 IIは、 円 形とは異なる形状となっていてもよい。 また、 調光層 2 1 干、 下部クラッ ド 層 2 1 9および上部クラッ ド層 2 1 は、 コンタクトレンズ 3が眼球 1 0 0 に装着されたときに瞳孔 1 1 0を覆う程度の大きさとなっていてもよいし コンタクトレンズ 3が眼球 1 0 0に装着されたときに瞳孔 1 1 0の一部を覆 う程度の大きさとなっていてもよい。 また、 レンズ部 1 0が積層体となって いる場合、 下部クラッ 2 1 9 、 上部クラッ ド層 2 1 , 2 1 およびコア層 2 1 13がレンズ部 1 0の積層体の構成要素となっていてもよい

[0075] 調光層 2 1 チは、 例えば、 光!-を吸収することにより発色、 着色もしくは 発光する材料によって構成されている。 光!-を吸収することにより発色もし くは着色する材料としては、 例えば、 フォトクロミック材料 (シアニン、 フ タロシアニン、 アゾベンゼン、 ジアリールエテン誘導体など) が挙げられる 。 調光層 2 1 チを発色、 着色もしくは発光させて視野に色を提示する ことで 、 周辺環境や周辺状況の変化を分かりやすくユ ーザに伝えることができる。 また、 調光層 2 1 チが光!-を吸収することにより発色もしく 着色する材料 によって構成されている場合、 外光 (太陽光やライ トなど) がまぶしい際に 、 調光層 2 1 チを発色もしくは着色させてコンタクトレン ズ 3の光透過率を \¥02020/175104 24 卩(:171?2020/004801

低くすることにより、 コンタクトレンズ 3にサングラスのような効果を持た せることができる。

[0076] また、 本変形例において、 調光部 2 0 ( 3は、 上記以外の構成となっていて もよく、 例えば、 蛍光素子、 波長変換素子などの、 端子 3 0から入射する光 に対して応答する素子であってもよい。

[0077] 機能部 2 0が上述したような構成となっている場合、 線 2八は、 例えば、 本体部 2 ( 3から出射された光を線 5 0に伝送することの可能な構成となって いる必要がある。 線 2八は、 例えば、 図 1 0に示したような光ファイバであ ってもよい。 線 2八は、 例えば、 図 1 0に示したように、 中心部分に棒状の コア層 2 4を有しており、 コア層 2 4の周囲を覆うクラッ ド層 2 5を有して おり、 さらに、 クラッ ド層 2 5を保護する被覆層 2 6を有している。 コア層 2 4は、 クラッ ド層 2 5の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成さ ている 。 被覆層 2 6は、 例えば、 被覆層 2 6が眼球 1 0 0に触れたときに違和感、 不快感もしくはアレルギー反応を起こしにく い樹脂材料で形成されている。 被覆層 2 6は、 まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹 脂材料で形成さ れていることが好ましく、 例えば、 シリコーンやフッ素樹脂などで形成され ていることが好ましい。

[0078] さらに、 線 5 0も、 例えば、 線 2八を伝播してきた光を機能部 2 0に伝送 することの可能な構成となっている必要があ る。 線 5 0は、 例えば、 図 2 4 に示したような光ファイバであってもよい。 線 5 0は、 例えば、 図 2 4に示 したように、 中心部分に棒状のコア層 5 4を有しており、 コア層 5 4の周囲 を覆うクラッ ド層 5 5を有しており、 さらに、 クラッ ド層 5 5を保護する被 覆層 5 6を有している。 コア層 5 4は、 クラッ ド層 5 5の屈折率よりも高い 屈折率の材料で構成されている。 被覆層 5 6は、 例えば、 被覆層 5 6が眼球 1 0 0に触れたときに違和感、 不快感もしくはアレルギー反応を起こしにく い樹脂材料で形成されている。 被覆層 5 6は、 まぶたの縁での摩擦を抑える ことの可能な樹脂材料で形成されていること が好ましく、 例えば、 シリコー ンやフッ素樹脂などで形成されていることが 好ましい。 \¥02020/175104 25 卩(:171?2020/004801

[0079] 線 2八は、 例えば、 図 1 1 に示したような光導波路であってもよい。 線 2 八は、 例えば、 図 1 1 に示したように、 基材 2 7上に、 棒状のコア層 2 8を 上下方向から挟み込む下部クラッ ド層 2 9八および上部クラッ ド層 2 9巳を 有している。 コア層 2 4は、 下部クラッ ド層 2 9八および上部クラッ ド層 2 9巳の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成 れている。

[0080] さらに、 線 5 0は、 例えば、 図 2 5に示したような光導波路であってもよ い。 線 5 0は、 例えば、 図 2 5に示したように、 基材 5 7上に、 棒状のコア 層 5 8を上下方向から挟み込む下部クラッ ド層 5 9八および上部クラッ ド層 5 9巳を有している。 コア層 5 8は、 下部クラッ ド層 5 9八および上部クラ ッ ド層 5 9巳の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成 れている。

[0081 ] [変形例 2 _ 5 ]

上記第 2の実施の形態およびその変形例において、 線 5 0は、 例えば、 図 2 6に示したように、 眼球 1 0 0に接しないように配置されていてもよい。 この場合、 線 5 0のうち、 レンズ部 1 0の表面に接する箇所が、 例えば、 レ ンズ部 1 0の、 眼球 1 0 0側の表面と平行な面に対して所定の角度 0をなし ている。 角度 0は、 例えば、 0 ° 以上、 9 0 ° 以下の範囲内の角度となって いる。 これにより、 線 5 0が眼球 1 0 0の表面に常時接するのを抑制するこ とができる。

[0082] 本変形例において、 コンタクトレンズ 3は、 例えば、 図 2 7に示したよう に、 レンズ部 1 0の外縁に、 レンズ部 1 0の外縁から突出する突出部 1 1 を 有していてもよい。 この場合、 突出部 1 1は、 レンズ部 1 0の表面に接する 箇所が、 レンズ部 1 0の、 眼球 1 0 0側の表面と平行な面に対して所定の角 度 0をなすように、 線 5 0のうち、 レンズ部 1 0の表面に近接する箇所を支 持している。 突出部 1 1は、 例えば、 可撓性を有する樹脂によって形成され ており、 まばたきによって屈曲する程度の柔軟性を有 している。 これにより 、 線 5 0が眼球 1 0 0の表面に常時接するのを確実に防止するこ ができる

[0083] [変形例 2 _ 6 ] \¥02020/175104 26 卩(:171?2020/004801

上記第 2の実施の形態において、 線 5 0 (特に導電線 5 1) は、 例えば、 図 2 8に示したように、 端子 3 0の近傍において、 機能部 2 0の近傍と比べ て相対的に太くなっていてもよい。 これにより、 線 5 0の配線抵抗を低減し つつ、 線 5 0がまばたきの邪魔となるのを避けることが きる。

[0084] < 5 . 第 3の実施の形態 >

次に、 本開示の第 3の実施の形態に係る装着装置 4について説明する。 図 2 9は、 装着装置 4の一例を表す正面図である。 図 3 0は、 装着装置 4の一 例を表す背面図である。 図 3 1は、 図 3 0の八_八線での断面構成の一例を 表す図である。

[0085] 装着装置 4は、 一組のコンタクトレンズ 3を両眼に装着するための装置で ある。 装着装置 4は、 例えば、 一方のコンタクトレンズ 3に設けられたレン ズ部 1 0を保持するレンズ保持部 4 4と、 他方のコンタクトレンズ 3に設け られたレンズ部 1 0を保持するレンズ保持部 4 5とを備えている。 レンズ保 持部 4 4は、 本開示の 「レンズ保持部」 「第 1 レンズ保持部」 の一具体例に 相当する。 レンズ保持部 4 5は、 本開示の 「レンズ保持部」 「第 2レンズ保 持部」 の一具体例に相当する。 レンズ保持部 4 4は、 例えば、 右目に装着さ れるコンタクトレンズ 3を保持する。 レンズ保持部 4 5は、 例えば、 左目に 装着されるコンタクトレンズ 3を保持する。

[0086] レンズ保持部 4 4 , 4 5は、 例えば、 図 3 1 に示したように、 コンタクト レンズ 3を保持しやすくするために凹状の湾曲面を しており、 例えば、 図 3 2に示したように、 その湾曲面でコンタクトレンズ 3を保持する。 レンズ 保持部 4 4 , 4 5による、 コンタクトレンズ 3の保持力は、 例えば、 コンタ クトレンズ 3の保存液 (例えば、 水) による表面張力によって発現させるこ とが可能である。 なお、 コンタクトレンズ 3の保持力は、 レンズ保持部 4 4 , 4 5の湾曲面に弱い粘着力を持たせることによ て実現してもよい。 この 場合、 レンズ保持部 4 4 , 4 5の湾曲面は、 例えば、 シリコーン樹脂などに よって形成されている。 レンズ保持部 4 4 , 4 5は、 誤って眼球 1 0 0が触 れても影響の無い柔軟な素材 (例えば、 ゲルなど) によって形成されていて \¥02020/175104 27 卩(:171?2020/004801

もよい。

[0087] 装着装置 4は、 例えば、 さらに、 レンズ保持部 4 4に保持されるコンタク トレンズ 3の 1 または複数の線 5 0を保持する線保持部 4 6と、 レンズ保持 部 4 5に保持されるコンタクトレンズ 3の 1 または複数の線 5 0を保持する 線保持部 4 7とを備えている。 線保持部 4 6は、 本開示の 「線保持部」 「第 1線保持部」 の一具体例に相当する。 線保持部 4 7は、 本開示の 「線保持部 」 「第 2線保持部」 の一具体例に相当する。 線保持部 4 6 , 4 7は、 例えば 、 弱い粘着性の材料によって形成されている。

[0088] 装着装置 4は、 例えば、 さらに、 レンズ保持部 4 4を支持するレンズ部 4

2と、 レンズ保持部 4 5を支持するレンズ部 4 3と、 レンズ部 4 2 , 4 3お よび線保持部 4 6 , 4 7を支持する、 眼鏡フレームの形状となっているフレ —ム部 4 1 とを備えている。 レンズ部 4 2 , 4 3、 線保持部 4 6 , 4 7およ びフレーム部 4 1が本開示の 「支持部」 の一具体例に相当する。 レンズ部 4 2は、 本開示の 「レンズ部」 「第 1 レンズ部」 の一具体例に相当する。 レン ズ部 4 3は、 本開示の 「レンズ部」 「第 2レンズ部」 の一具体例に相当する 。 フレーム部 4 1は、 本開示の 「フレーム部」 の一具体例に相当する。 レン ズ部 4 2は、 フレーム部 4 1の一方の開口 4 1 八内に設けられている。 レン ズ部 4 3は、 フレーム部 4 1の他方の開口 4 1 巳内に設けられている。 レン ズ部 4 2 , 4 3は、 フレーム部 4 1 によって支持されており、 例えば、 光透 過性の樹脂板もしくはガラス板によって構成 されている。 線保持部 4 6 , 4 7は、 フレーム部 4 1 によって支持されており、 例えば、 フレーム部 4 1の うち、 両端部もしくはその近傍に固定されている。 フレーム部 4 1は、 眼鏡 フレームの形状となっており、 楕円環状もしくは細長い多角環状の 2つのフ レーム部が物理的に接続された形状となって いる。 フレーム部 4 1は、 例え ば、 樹脂材料によって形成されている。

[0089] なお、 装着装置 4で装着する一組のコンタクトレンズ 3が接続部 4 0を備 えている場合には、 装着装置 4は、 例えば、 さらに、 図 3 3に示したように 、 フレーム部 4 1のうち、 2つの開口 4 1 八, 4 1 巳の間隙の部分に固定さ \¥02020/175104 28 卩(:171?2020/004801

れた線保持部 4 8を備えていてもよい。 この場合、 線保持部 4 8が、 接続部 4 0を保持する。 線保持部 4 8は、 例えば、 弱い粘着性の材料によって形成 されている。

[0090] 本実施の形態では、 レンズ保持部 4 4もしくはレンズ保持部 4 5によって レンズ部 1 0が保持され、 線保持部 4 6もしくは線保持部 4 7によって 1 ま たは複数の線 5 0が保持される。 これにより、 例えば、 装着装置 4を眼の前 にかざし、 顔に押し当てることにより、 1 または複数の線 5 0を所望の位置 に維持した状態でレンズ部 1 0を眼に装着することが可能である。 このよう に、 本実施の形態では、 装着装置 4を利用することで、 コンタクトレンズ 3 を簡単に眼に装着することができる。 従って、 コンタクトレンズ 3をウェア ラブル装置として実用化するにあたっての制 約を低減することができる。

[0091 ] 本実施の形態では、 楕円環状もしくは細長い多角環状のフレーム 部 4 1 に よって線保持部 4 6もしくは線保持部 4 7が支持され、 レンズ部 4 2もしく はレンズ部 4 3によってレンズ保持部 4 4もしくはレンズ保持部 4 5が支持 される。 これにより、 装着装置 4を眼鏡のように眼の前にかざし、 顔に押し 当てることにより、 1 または複数の線 5 0を所望の位置に維持した状態でレ ンズ部 1 0を眼に装着することが可能である。 このように、 本実施の形態で は、 装着装置 4を利用することで、 コンタクトレンズ 3を簡単に眼に装着す ることができる。 従って、 コンタクトレンズ 3をウェアラブル装置として実 用化するにあたっての制約を低減することが できる。

[0092] また、 本実施の形態では、 レンズ保持部 4 4およびレンズ保持部 4 5によ って 2つのレンズ部 1 0が保持され、 線保持部 4 6および線保持部 4 7によ って 1 または複数の線 5 0が保持される。 これにより、 例えば、 装着装置 4 を眼の前にかざし、 顔に押し当てることにより、 1 または複数の線 5 0を所 望の位置に維持した状態で 2つのレンズ部 1 0を両眼に装着することが可能 である。 このように、 本実施の形態では、 装着装置 4を利用することで、 一 組のコンタクトレンズ 3を簡単に両眼に装着することができる。 従って、 一 組のコンタクトレンズ 3をウェアラブル装置として実用化するにあ っての \¥02020/175104 29 卩(:171?2020/004801

制約を低減することができる。

[0093] 本実施の形態では、 眼鏡フレームの形状となっているフレーム部 4 1 によ って線保持部 4 6および線保持部 4 7が支持され、 レンズ部 4 2およびレン ズ部 4 3によってレンズ保持部 4 4およびレンズ保持部 4 5が支持される。 これにより、 装着装置 4を眼鏡のように眼の前にかざし、 顔に押し当てるこ とにより、 1 または複数の線 5 0を所望の位置に維持した状態でレンズ部 1 0を眼に装着することが可能である。 このように、 本実施の形態では、 装着 装置 4を利用することで、 コンタクトレンズ 3を簡単に眼に装着することが できる。 従って、 コンタクトレンズ 3をウェアラブル装置として実用化する にあたっての制約を低減することができる。

[0094] なお、 本実施の形態において、 装着装置 4が、 1つのコンタクトレンズ 3 を片方の眼に装着するための装置となってい てもよい。 この場合、 装着装置 4は、 例えば、 レンズ保持部 4 5と、 レンズ保持部 4 5に保持されるコンタ クトレンズ 3の 1 または複数の線 5 0を保持する線保持部 4 7と、 レンズ保 持部 4 5を支持するレンズ部 4 3と、 レンズ部 4 3および線保持部 4 7を支 持する、 環形状となっているフレーム部 (例えばフレーム部 4 1の左半分の 部分に相当するもの) とを備えている。 レンズ部 4 3、 線保持部 4 7および フレーム部が本開示の 「支持部」 の一具体例に相当する。 レンズ部 4 2は、 本開示の 「第 1 レンズ部」 の一具体例に相当する。 レンズ部 4 3は、 本開示 の 「レンズ部」 の一具体例に相当する。 フレーム部は、 本開示の 「フレーム 部」 の一具体例に相当する。 このような場合には、 例えば、 片眼用の装着装 置 4を一方の眼の前にかざし、 顔に押し当てることにより、 1 または複数の 線 5 0を所望の位置に維持した状態で 1つのレンズ部 1 0を一方の眼に装着 することが可能である。 さらに、 同様の方法で、 1つのレンズ部 1 0を他方 の眼にも装着することが可能である。 このように、 片眼用の装着装置 4を利 用することで、 一組のコンタクトレンズ 3を簡単に両眼に装着することがで きる。 従って、 一組のコンタクトレンズ 3をウェアラブル装置として実用化 するにあたっての制約を低減することができ る。 [0095] なお、 本明細書中に記載された効果は、 あくまで例示である。 本開示の効 果は、 本明細書中に記載された効果に限定されるも のではない。 例えば、 第 3の実施の形態では、 装着装置 4は、 両眼用の構成となっていたが、 例えば 、 片眼用の構成となっていてもよい。 本開示が、 本明細書中に記載された効 果以外の効果を持っていてもよい。

[0096] 例えば、 上記第 1の実施の形態において、 外部装置 2は、 例えば、 図 3 4 に示したように、 アンテナ (例えば、 モノポール、 ヘリカル、 スリーブなど ) として機能するアンテナ線 2 Gを更に備えていてもよい。 アンテナ線 2 G は、 所定の間隙を介して線 2 Aと並列に配置されている。 このとき、 外部装 置 2は、 アンテナ線 2 Gに物理的に接続された信号源 2 と、 信号源 2 を 制御する無線回路 2 Eとを備えている。 無線回路 2 Eにおける通信方式とし ては、 例えば、 L T E (Long Term Evo lut i on) 、 W L A N (W i re less Loca l Area Network) 、 B T (B luetooth (登録商標) ) 、 L P W A (Low Power, W i de Area) などが挙げられる。 外部装置 2は、 例えば、 1 または複数の線 2 A を介してコンタクトレンズ 1から得られた信号を処理し、 それにより得られ た信号を出力する演算部 2 Dを更に備えていてもよい。 この場合、 外部装置 2は、 演算部 2 Dから出力された信号を、 無線回路 2 Eにおいて所定の通信 方式の信号に変換し、 アンテナ線 2 Gから電波となって外部に送出する。 こ のようにした場合には、 外部装置 2は、 アンテナ線 2 Gを介して、 他の電子 機器と無線通信を行うことができる。 その結果、 例えば、 負荷の大きな信号 処理を他の電子機器に担わせ、 外部装置 2では必要最小限の信号処理だけを 担うことができるので、 外部装置 2を小型化することも可能である。

[0097] 外部装置 2は、 例えば、 図 3 4に示したように、 アンテナ線 2 Gを、 1 ま たは複数の線 2 Aとともに束ねる被覆部 2 Hを更に備えていてもよい。 この ようにした場合には、 外部装置 2とコンタクトレンズ 1 との接続が容易にな る。 また、 アンテナ線 2 Gの長さを、 線 2 Aと同等の長さにすることができ るので、 アンテナ線 2 Gを本体部 2 C内に収めた場合と比べて、 アンテナ線 2 Gを長く形成することができる。 その結果、 アンテナ線 2 Gを介した通信 \¥02020/175104 31 卩(:171?2020/004801

を安定化することができる。

[0098] 外部装置 2は、 例えば、 図 3 5、 図 3 6に示したように、 複数のアンテナ 線 2◦を有していてもよい。 複数のアンテナ線 2 0は、 例えば、 被覆部 2 1 ~ 1 によって、 1 または複数の線 2八とともに束ねられている。 各アンテナ線 2 ◦は、 所定の間隙を介して線 2八と並列に配置されている。 このとき、 各ア ンテナ線 2◦が、 例えば、 図 3 5に示したように、 信号源 2 に直接接続さ れていてもよい。 また、 複数のアンテナ線 2 0が、 例えば、 図 3 6に示した ように、 複数のアンテナ線 2◦を互いに並列接続した配線を介して、 信号源 2 に接続されていてもよい。

[0099] また、 例えば、 上記第 2の実施の形態において、 コンタクトレンズ 3は、 例えば、 図 3 7に示したように、 アンテナ (例えば、 モノポール、 ヘリカル 、 スリーブなど) として機能するアンテナ線 6 1 と、 アンテナ線 6 1の、 レ ンズ部 1 0とは反対側の端部に物理的に接続された端 3 1 とを更に備えて いてもよい。 アンテナ線 6 1は、 所定の間隙を介して線 5 0と並列に配置さ れている。 アンテナ線 6 1は、 レンズ部 1 0内の機能部 2 0には接続されて おらず、 コンタクトレンズ 3において、 レンズ部 1 0内の機能部 2 0とは電 気的に分離されている。

[0100] 端子 3 1は、 外部装置 2の外部端子 2 I (後述) と物理的に接続可能に構 成されている。 端子 3 1は、 例えば、 外部端子 2 I と磁力によって接続可能 に構成されている。 外部端子 2 Iが強磁性体によって形成されたパッ ド状の 電極となっている場合、 端子 3 1は、 例えば、 外部端子 2 I と同様、 強磁性 体によって形成されたパッ ド状の電極となっている。 端子 3 1は、 例えば、 外部端子 2 I と嵌合によって接続可能に構成されていても よい。 外部端子 2 Iが汎用的なソケッ トもしくはブラグによって構成されている場 合には、 端 子 3 1は、 例えば、 外部端子 2 I と嵌合するプラグもしくはソケッ トによっ て構成されている。

[0101 ] 上記第 2の実施の形態において、 コンタクトレンズ 3は、 例えば、 図 3 8 に示したように、 複数のアンテナ線 6 1 と、 各アンテナ線 6 1の、 レンズ部 \¥02020/175104 32 卩(:171?2020/004801

1 〇とは反対側の端部にそれぞれ 1つずつ物理的に接続された複数の端子 3 1 とを更に備えていてもよい。 各アンテナ線 6 1は、 所定の間隙を介して線 5 0と並列に配置されている。 各アンテナ線 6 1は、 レンズ部 1 0内の機能 部 2 0には接続されておらず、 コンタクトレンズ 3において、 レンズ部 1 0 内の機能部 2 0とは電気的に分離されている。

[0102] 上記第 2の実施の形態において、 コンタクトレンズ 3は、 例えば、 図 3 7 、 図 3 8に示したように、 1 または複数の線 5 0と、 1 または複数のアンテ ナ線 6 1 とを束ねる被覆部 6 2を更に備えていてもよい。 このようにした場 合には、 外部装置 2とコンタクトレンズ 3との接続が容易になる。

[0103] ここで、 コンタクトレンズ 3が図 3 7に示したような構成となっている場 合、 外部装置 2は、 例えば、 図 3 9に示したように、 外部端子 2 I と、 外部 端子 2 丨 に物理的に接続されたアンテナ線 2◦とを更に備えていてもよい。 外部端子 2 I は、 コンタクトレンズ 3の端子 3 1 に物理的に接続可能に構成 されている。 外部端子 2 I は、 例えば、 端子 3 1 と磁力によって接続可能に 構成されている。 端子 3 1が強磁性体によって形成されたパッ ド状の電極と なっている場合、 外部端子 2 I は、 例えば、 端子 3 1 と同様、 強磁性体によ って形成されたパッ ド状の電極となっている。 外部端子 2 丨 は、 例えば、 端 子 3 1 と嵌合によって接続可能に構成されていても よい。 端子 3 1が汎用的 なソケッ トもしくはプラグによって構成されている場 合には、 外部端子 2 I は、 例えば、 端子 3 1 と嵌合するプラグもしくはソケッ トによって構成され ている。

[0104] コンタクトレンズ 3が図 3 8に示したような構成となっている場合、 外部 装置 2は、 例えば、 図 4 0、 4 1 に示したように、 各アンテナ線 2 0にそれ それ 1つずつ物理的に接続される複数の外部端子 2 I と、 各外部端子 2 I に それぞれ 1つずつ物理的に接続された複数のアンテナ 2◦とを更に備えて いてもよい。

[0105] コンタクトレンズ 3が図 3 7、 図 3 8に示したような構成となっており、 外部装置 2が図 3 9、 図 4 0、 図 4 1 に示したような構成となっている場合 \¥02020/175104 33 卩(:171?2020/004801

、 コンタクトレンズ 3と外部装置 2とを互いに接続することにより、 アンテ ナ線 6 1およびアンテナ線 2◦が互いに接続される。 このとき、 外部装置 2 は、 例えば、 1 または複数の線 2八および 1 または複数の線 5 0を介してコ ンタクトレンズ 3から得られた信号を処理し、 それにより得られた信号を出 力する演算部 2 0を更に備えていてもよい。 この場合、 外部装置 2は、 演算 部 2口から出力された信号を、 無線回路 2日において所定の通信方式の信号 に変換し、 1 または複数のアンテナ線 2 6 1から電波となって外部に送 出する。 このようにした場合には、 外部装置 2は、 1 または複数のアンテナ 線 2 0 , 6 1 を介して、 他の電子機器と無線通信を行うことができる 。 その 結果、 外部装置 2のアンテナがアンテナ線 2◦だけで構成されている場合と 比べて、 外部装置 2のアンテナの長さをより長くすることがで る。 その結 果、 アンテナ線 2 0 , 6 1 を介した通信をより安定化することができる 。

[0106] 外部装置 2は、 例えば、 図 3 9、 図 4 0、 図 4 1 に示したように、 アンテ ナ線 2 0を、 1 または複数の線 2 とともに束ねる被覆部 2 1 ~ 1を更に備えて いてもよい。 このようにした場合には、 外部装置 2とコンタクトレンズ 1 と の接続が容易になる。 また、 アンテナ線 2 0の長さを、 線 2八と同等の長さ にすることができるので、 アンテナ線 2◦を本体部 2〇内に収めた場合と比 ベて、 アンテナ線 2◦を長く形成することができる。 その結果、 アンテナ線 2 を介した通信を安定化することができる。

[0107] なお、 外部装置 2において、 アンテナ線 2 0が、 例えば、 図 4 2に示した ように、 折り返されていてもよい。 このようにした場合には、 アンテナ線 2 0を折り返した分だけ、 外部装置 2のアンテナの長さをより長くすることが できる。 その結果、 アンテナ線 2◦を介した通信をより安定化することがで きる。

[0108] また、 外部装置 2において、 2つの外部端子 2 丨が、 例えば、 図 4 3に示 したように、 配線 2」で接続されていてもよい。 この場合に、 一方の外部端 子 2 I に接続されたアンテナ線 2 0 ( 2 0 - 1 ) が信号源 2 に直接接続さ れるとともに、 他方の外部端子 2 丨 に接続されたアンテナ線 2◦ ( 2 0 - 2 \¥02020/175104 34 卩(:171?2020/004801

) が 2つの外部端子 2 丨やアンテナ線 20 (20- 1 ) を介して信号源 2 に電気的に接続されていてもよい。 このようにした場合には、 アンテナ線 2 0 (20-2) の分だけ、 外部装置 2のアンテナの長さをより長くすること ができる。 その結果、 アンテナ線 20を介した通信をより安定化することが できる。

[0109] なお、 外部装置 2のアンテナが図 43に示したような構成となっている場 合には、 コンタクトレンズ 3において、 2つの外部端子 2 丨 に接続される 2 つの端子 3 1は、 例えば、 図 44に示したように、 アンテナ線 6 1や機能部 20に接続されてないダミー端子となっていて よい。

[0110] また、 例えば、 図 45に示したように、 図 43に記載の外部装置 2におい て、 アンテナ線 2◦に接続された 2つの外部端子 2 丨 同士を接続する配線 2 」が省略されていてもよい。 この場合に、 コンタクトレンズ 3において、 2 つの外部端子 2 Iに接続される 2つの端子 3 1は、 例えば、 図 46に示した ように、 アンテナ線 63で接続されていてもよい。 アンテナ線 63は、 例え ば、 線 50と並列に配置されており、 線 50の延在方向に延在する II字形状 となっている。 このようにした場合には、 アンテナ線 63, 20-2の分だ け、 外部装置 2のアンテナの長さをより長くすることがで る。 その結果、 アンテナ線 63 , 2 2を介した通信をより安定化することができ 。

[0111] また、 例えば、 図 47に示したように、 複数の機能部 20のうち、 2つの 機能部 20 (203, 20 b) を互いに接続する導電線 2 1が設けられてい る場合、 その 2つの機能部 20 (203, 20 b)のうち一方の機能部 20 13が信号源と、 信号源を制御する無線回路とを有していても よい。 この場合 、 機能部 20匕には、 所定の間隙を介して線 50と並列に配置されたアンテ ナ線 63が設けられていてもよい。 このようにした場合には、 外部装置 2に 無線機能が設けられていない場合であっても 、 機能部 20 3 から出力された 信号を、 アンテナ線 63を介して外部に出力することができる。

[0112] また、 例えば、 本開示は以下のような構成を取ることができ る。

(1 ) \¥02020/175104 35 卩(:171?2020/004801

眼球に装着されるレンズ部と、

前記レンズ部に設けられた 1 または複数の機能部と、

前記 1 または複数の機能部と物理的に接続され、 外部端子と物理的に接続 可能に構成された 1 または複数の端子と

を備えた

コンタクトレンズ。

(2)

—端が前記 1 または複数の機能部と物理的に接続された 1 または複数の線 を更に備え、

前記 1 または複数の端子のうち少なくとも 1つは、 前記 1 または複数の線 の他端に物理的に接続されている

(1 ) に記載のコンタクトレンズ。

(3)

前記 1 または複数の線のうち少なくとも 1つは、 力ーボンナノチューブ、 金、 銀もしくは銅からなる導電線を含んで構成さ れている

(2) に記載のコンタクトレンズ。

(4)

前記導電線は、 前記端子の近傍において、 前記機能部の近傍と比べて相対 的に太くなっている

(3) に記載のコンタクトレンズ。

(5)

前記 1 または複数の線のうち少なくとも 1つは、 前記導電線を被覆する樹 脂膜を含んで構成されている

(3) または (4) に記載のコンタクトレンズ。

(6)

前記 1 または複数の線の弾性係数が〇. 7以下となっている

(3) ないし (5) のいずれか 1つに記載のコンタクトレンズ。

(7) \¥02020/175104 36 卩(:171?2020/004801

前記 1 または複数の線のうち少なくとも 1つは、 中空構造を有する

(2) に記載のコンタクトレンズ。

(8)

前記 1 または複数の線のうち少なくとも 1つは、 光ファイバまたは光導波 路を含んで構成されている

(2) に記載のコンタクトレンズ。

(9)

前記 1 または複数の機能部のうち、 前記光ファイバまたは前記光導波路を 含んで構成された前記線に物理的に接続され た機能部は、 前記光ファイバま たは前記光導波路を介して入射した光を網膜 に照射することの可能な構造を 有している

(8) に記載のコンタクトレンズ。

(1 0)

前記 1 または複数の機能部のうち、 前記光ファイバまたは前記光導波路を 含んで構成された前記線に物理的に接続され た機能部は、 前記光ファイバま たは前記光導波路を介して入射した光に応答 する素子を含んで構成されてい る

(8) に記載のコンタクトレンズ。

(1 1)

前記 1 または複数の線と並列に配置された 1 または複数のアンテナ線を更 に備えた

請求項 2に記載のコンタクトレンズ。

(2) ないし (1 0) のいずれか 1つに記載のコンタクトレンズ。

(1 2)

前記 1 または複数の端子は、 前記レンズ部の表面に設けられている

(1 ) に記載のコンタクトレンズ。

(13)

前記 1 または複数の端子は、 前記外部端子と嵌合もしくは磁力によって物 \¥02020/175104 37 卩(:171?2020/004801

理的に接続可能に構成されている

(1 ) ないし (1 2) のいずれか 1つに記載のコンタクトレンズ。

(1 4)

前記レンズ部の厚さの分布および重心の少な くとも一方が、 当該コンタク トレンズを眼に装着したときに、 眼における、 前記 1 または複数の端子の位 置が所望の位置となるように調整されている

(1 ) ないし (1 3) のいずれか 1つに記載のコンタクトレンズ。

(1 5)

左右の眼球に装着される 2つのレンズ部と、

前記 2つのレンズ部のうち少なくとも一方に設け れた 1 または複数の機 能部と、

前記 1 または複数の機能部と物理的に接続され、 外部端子と物理的に接続 可能に構成された 1 または複数の端子と

を備えた

—組のコンタクトレンズ。

(1 6)

_方の前記レンズ部と他方の前記レンズ部と 、 眼幅に対応する間隔を維 持しつつ互いに物理的に接続する紐状の接続 部を更に備えた

(1 5) に記載の一組のコンタクトレンズ。

(1 7)

コンタクトレンズを眼に装着するための装着 装置であって、

前記コンタクトレンズは、

眼球に装着されるレンズ部と、

前記レンズ部と物理的に接続された 1 または複数の線と

を備え、

当該装着装置は、

前記レンズ部を保持するレンズ保持部と、

前記 1 または複数の線を保持する線保持部と、 \¥02020/175104 38 卩(:171?2020/004801

前記レンズ保持部および前記線保持部を支 持する支持部と

を備えた

装著装置。

( 1 8 )

前記支持部は、

前記線保持部を支持する、 楕円環状もしくは細長い多角環状のフレーム 部 と、

前記フレーム部の開口内に設けられ、 前記レンズ保持部を支持するレンズ 部と

を有する

( 1 7 ) に記載の装着装置。

( 1 9 )

—組のコンタクトレンズを両眼に装着するた めの装着装置であって、 各前記コンタクトレンズは、

眼球に装着されるレンズ部と、

前記レンズ部と物理的に接続された 1 または複数の線と

を備え、

当該装着装置は、

—方の前記コンタクトレンズに設けられた前 記レンズ部を保持する第 1 レ ンズ保持部と、

他方の前記コンタクトレンズに設けられた前 記レンズ部を保持する第 2レ ンズ保持部と、

—方の前記コンタクトレンズに設けられた前 記 1 または複数の線を保持す る第 1線保持部と、

他方の前記コンタクトレンズに設けられた前 記 1 または複数の線を保持す る第 2線保持部と、

前記第 1 レンズ保持部、 前記第 2レンズ保持部、 前記第 1線保持部および 前記第 2線保持部を支持する支持部と \¥02020/175104 39 卩(:171?2020/004801

を備えた

装著装置。

(20)

前記支持部は、

前記第 1線保持部および前記第 2線保持部を支持する、 眼鏡フレームの形 状となっているフレーム部と、

前記フレーム部の一方の開口内に設けられ、 前記第 1 レンズ保持部を支持 する第 1 レンズ部と、

前記フレーム部の他方の開口内に設けられ、 前記第 2レンズ保持部を支持 する第 2レンズ部と

を有する

( 1 9 ) に記載の装着装置。

( 2 1)

1 または複数の端子を備えたコンタクトレンズ と前記 1 または複数の端子 を介して通信する情報処理装置であって、

前記 1 または複数の端子と物理的に接続可能に構成 された 1 または複数の 通信端子と、

一端が前記 1 または複数の通信端子と物理的に接続された 1 または複数の 線と、

前記 1 または複数の線を介して前記コンタクトレン ズから得られた第 1信 号を処理し、 それにより得られた第 2信号を出力する演算部と、

前記演算部から出力された前記第 2信号を送出するアンテナ線と を備えた

情報処理装置。

(22)

前記アンテナ線を、 前記 1 または複数の線とともに束ねる被覆部を更に 備 えた

( 2 1 ) に記載の情報処理装置。 \¥02020/175104 40 卩(:171?2020/004801

(23)

前記 1 または複数の機能部のうち、 前記導電線を含んで構成された前記線 に連結された機能部は、 前記導電線を介して入力された制御信号に基 づいて 動作する素子を含んで構成されている

(3) または (4) に記載のコンタクトレンズ。

(24)

前記素子は、 発光素子である

(23) に記載のコンタクトレンズ。

(25)

前記素子は、 光導波路にミラー素子を設けた構成となって いる

(8) に記載のコンタクトレンズ。

(26)

前記素子は、 光導波路に、 光を吸収することにより発色、 着色もしくは発 光する材料によって構成された調光部を設け た構成となっている

(9) に記載のコンタクトレンズ。

[0113] 本開示の一実施形態に係るコンタクトレンズ および一組のコンタクトレン ズによれば、 レンズ部に設けられた 1 または複数の機能部に 1 または複数の 端子を物理的に接続し、 1 または複数の端子を外部端子と物理的に接続 可能 に構成するようにしたので、 無線通信の際に生じる種々の制約がなく、 コン タクトレンズと外部装置との間で物体のやり 取りをすることも可能である。 従って、 コンタクトレンズおよび一組のコンタクトレ ンズをウェアラブル装 置として実用化するにあたっての制約を低減 することができる。

[0114] 本開示の一実施形態に係る第 1の装着装置によれば、 レンズ保持部によっ てレンズ部を保持し、 線保持部によって 1 または複数の線を保持するように したので、 例えば、 第 1の装着装置を眼の前にかざし、 顔に押し当てること により、 1 または複数の線を所望の位置に維持した状態 でレンズ部を眼に装 着することが可能である。 このように、 本開示では、 第 1の装着装置を利用 することで、 コンタクトレンズを簡単に眼に装着すること ができる。 従って \¥02020/175104 41 卩(:171?2020/004801

、 コンタクトレンズをウェアラブル装置として 実用化するにあたっての制約 を低減することができる。

[01 15] 本開示の一実施形態に係る第 2の装着装置によれば、 第 1 レンズ保持部お よび第 2レンズ保持部によって 2つのレンズ部を保持し、 第 1線保持部およ び第 2線保持部によって 1 または複数の線を保持するようにしたので、 例え ば、 第 2の装着装置を眼の前にかざし、 顔に押し当てることにより、 1 また は複数の線を所望の位置に維持した状態で 2つのレンズ部を両眼に装着する ことが可能である。 このように、 本開示では、 第 2の装着装置を利用するこ とで、 一組のコンタクトレンズを簡単に両眼に装着 することができる。 従っ て、 一組のコンタクトレンズをウェアラブル装置 として実用化するにあたっ ての制約を低減することができる。

[01 16] なお、 本開示の効果は、 ここに記載された効果に必ずしも限定されず 、 本 明細書中に記載されたいずれの効果であって もよい。

[01 17] 本出願は、 日本国特許庁において 2 0 1 9年2月 2 8日に出願された日本 特許出願番号第 2 0 1 9 - 0 3 5 1 5 0号を基礎として優先権を主張するも のであり、 この出願のすべての内容を参照によって本出 願に援用する。

[01 18] 当業者であれば、 設計上の要件や他の要因に応じて、 種々の修正、 コンビ ネーシヨン、 サブコンビネーシヨン、 および変更を想到し得るが、 それらは 添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含ま れるものであることが理解され る。