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Title:
CONTROL DEVICE FOR DRIVE UNIT OF ROTARY MOTOR FOR ELECTRICALLY ASSISTED SUPERCHARGER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/096734
Kind Code:
A1
Abstract:
A driver (41) for driving a rotary motor (20), connected to a rotating shaft member of a supercharger, is mounted on a board (39) together with a control device (51) and a heat sink (39a) and is received in an engine room. Even if the temperature (ambient temperature) in the engine room detected by a temperature sensor (47b) rises up to the upper limit (upper limit ambient temperature) of ambient temperature, if the temperature (driver temperature) of that portion of the driver (41) that has a highest temperature detected by a temperature sensor (47a) has not yet risen to the upper limit (upper limit internal temperature) of the driver temperature, a control device (51) for a drive unit causes the rotary motor (20) to continue to drive as the motor while lowering the upper limit of an output current.

Inventors:
SHIMIZU MASAHIRO
SHIBUI YASUYUKI
Application Number:
PCT/JP2008/051829
Publication Date:
August 14, 2008
Filing Date:
February 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
IHI CORP (JP)
SHIMIZU MASAHIRO
SHIBUI YASUYUKI
International Classes:
F02B37/10; F02B39/10; F02D23/00
Foreign References:
JPH06280594A1994-10-04
JPH11341884A1999-12-10
JP2005168262A2005-06-23
JPH06193945A1994-07-15
JP2003284375A2003-10-03
Other References:
See also references of EP 2123882A4
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (2-8 Toranomon 1-chom, Minato-ku Tokyo 01, JP)
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Claims:
 エンジンの吸排気流路に配置した過給機の回転軸に直結され、前記エンジンの運転状態に応じて駆動される電動アシスト式過給機用回転電動機を駆動させる駆動ユニットの動作を制御する装置が、以下を含む:
 前記駆動ユニットの温度を検出する内部温度検出手段;
 前記駆動ユニットが配置される空間の雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段;及び
 前記内部温度検出手段及び前記雰囲気温度検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動ユニットによる前記回転電動機の駆動を制御する制御手段;
 上記構成において、
(a)前記制御手段は、前記駆動ユニットの温度が、予め設定された上限内部温度以上である間は、前記駆動ユニットによる前記回転電動機の駆動を停止させる制御手段であり;
 且つ
(b)前記制御手段は、前記駆動ユニットの温度が前記上限内部温度未満である間において、(b1)前記駆動ユニットが配置される空間の雰囲気温度が、予め設定された上限雰囲気温度未満である間は、前記駆動ユニットによる前記回転電動機の駆動を100%の出力まで許容し;及び
  (b2)前記雰囲気温度が前記上限雰囲気温度以上である間は、前記駆動ユニットによる前記回転電動機の駆動を0%より高く100%より低い所定の割合の出力までに制限する;
 制御手段である。
 請求項1に記載の駆動ユニット用制御装置において、
 前記駆動ユニットはインバータを有しており;
 前記内部温度検出手段は、前記インバータ中のスイッチング素子の温度を前記駆動ユニットの温度として検出し;及び
 前記上限内部温度は、前記スイッチング素子の正常動作が保証される上限温度に設定されている。
Description:
電動アシスト式過給機用回転電 機の駆動ユニット用制御装置

 本発明は、エンジンの吸排気流路に配置 たターボチャージャ等の過給機の回転軸に 結された電動アシス用の回転電動機を駆動 せる駆動ユニットの制御装置に関する。

 車両の燃費向上のために用いられる過給 は、コンプレッサにより燃焼用空気を圧縮 て内燃機関に供給するものである。このコ プレッサは、コンプレッサと同軸のタービ を内燃機関の排気エネルギにより回転させ ことで駆動される。

 このような過給機では、車両の発進時や 燃機関の低回転領域における車両の走行時 、コンプレッサによる燃焼用空気の圧縮が 分に行われず、内燃機関に供給される燃焼 空気のブースト圧が不足しがちになる。こ ような燃焼用空気のブースト圧不足は、車 の発進時や内燃機関の低回転領域における 両の走行時には排気ガスの量が少なく、タ ビン乃至コンプレッサを回転させる排気エ ルギが不足することに起因する。

 そこで、上述した燃焼用空気のブースト 不足を電動アシスト方式の採用によって解 することが提案された。この電動アシスト 式は、タービンとコンプレッサを連結する 転軸に直結した回転電動機の駆動により、 ンプレッサを駆動するための動力を排気エ ルギの不足分だけ補うものである。上述技 は、例えば、日本国特許第3203869号公報(特 文献1)に開示されている。この種の回転電動 機は、バッテリからの直流電源を交流に変換 して供給する駆動回路やそのドライバ(ドラ バ・モジュール)を介して駆動される。

 上述した駆動回路には、回転電動機の定 に合わせた大電流が流れることから、駆動 路中の回路素子はかなりの発熱を伴う。し も、駆動回路やそのドライバは一般に、過 機に近いエンジンルーム等の空間に配置さ ることから、エンジンからの放出熱により の周辺温度も高温となる。このため、駆動 路やそのドライバを熱から保護するために 駆動回路やそのドライバ自身の温度、及び それらの周辺の温度の監視と、それに応じ 駆動回路やそのドライバの動作管理とが重 となる。

 そこで従来は、駆動回路やそのドライバ 身の温度と、駆動回路やそのドライバの配 空間の温度とを、それぞれ個別に監視し、 ちらか一方でも駆動回路やそのドライバの 作に影響のある上限温度に達した場合は、 転電動機の駆動を停止させる措置が取られ いる。

 従来は過給機の回転電動機の駆動につい 上述したような制御を行っていたことから 例えば駆動回路やそのドライバの配設空間 温度が上限温度に達して回転電動機の駆動 停止されると、駆動回路やそのドライバ自 の温度が上限温度を割っていても、駆動回 やそのドライバの配設空間の温度が上限温 を割らない限り、回転電動機の駆動が再開 きなかった。このような従来の制御は、駆 回路やそのドライバの過剰な保護につなが 、過給機の電動アシストという回転電動機 来の機能を十分に果たせなくする要因とな かねない。

 本発明は前記事情に鑑みなされたもので 本発明の目的は、電動アシスト式過給機用 回転電動機を駆動回路やそのドライバ等か 構成される駆動ユニットにより駆動させる に当たり、回転電動機の駆動による過給機 電動アシストと駆動ユニットの熱保護とを ランス良く行える、電動アシスト式過給機 回転電動機の駆動ユニット用制御装置を提 することにある。

 上記目的を達成するために、本発明のア ペクトは、エンジンの吸排気流路に配置し 過給機の回転軸に直結され、前記エンジン 運転状態に応じて駆動される電動アシスト 過給機用回転電動機を駆動させる駆動ユニ トの動作を制御する装置であって、以下を む:前記駆動ユニットの温度を検出する内部 温度検出手段;前記駆動ユニットが配置され 空間の雰囲気温度を検出する雰囲気温度検 手段;及び前記内部温度検出手段及び前記雰 気温度検出手段の検出結果に基づいて、前 駆動ユニットによる前記回転電動機の駆動 制御する制御手段;上記構成において、(a)前 記制御手段は、前記駆動ユニットの温度が、 予め設定された上限内部温度以上である間は 、前記駆動ユニットによる前記回転電動機の 駆動を停止させる制御手段であり;且つ(b)前 制御手段は、前記駆動ユニットの温度が前 上限内部温度未満である間において、(b1)前 駆動ユニットが配置される空間の雰囲気温 が、予め設定された上限雰囲気温度未満で る間は、前記駆動ユニットによる前記回転 動機の駆動を100%の出力まで許容し;及び(b2) 記雰囲気温度が前記上限雰囲気温度以上で る間は、前記駆動ユニットによる前記回転 動機の駆動を0%より高く100%より低い所定の 合の出力までに制限する;制御手段である。

 上記アスペクトに記載した本発明の電動 シスト式過給機用回転電動機の駆動ユニッ 用制御装置によれば、駆動ユニット自身の 度が内部温度検出手段によって検出され、 動ユニット自身の周辺に存在するその配置 間の雰囲気温度が雰囲気温度検出手段によ て検出される。

 駆動ユニット自身の温度が予め設定され 上限内部温度以上である間は、駆動ユニッ が配置される空間の雰囲気温度が、予め設 された上限雰囲気温度未満であるか否かに 係なく、駆動ユニットによる回転電動機の 動が停止される。したがって、駆動ユニッ が熱から確実に保護される。

 一方、駆動ユニット自身の温度が上限内 温度未満である間は、駆動ユニットによる 転電動機の駆動が実行される。但し、駆動 ニットが配置される空間の雰囲気温度が予 設定された上限雰囲気温度以上であると、 動ユニットによる回転電動機の駆動が、0% り高く100%より低い所定の割合の出力までに 限される。駆動ユニットの配置空間の雰囲 温度が上限雰囲気温度未満である間は、駆 ユニットによる回転電動機の駆動が100%の出 力まで許容される。よって、駆動ユニット自 身の温度が上限内部温度未満であるにも拘わ らず、駆動ユニットの配置空間の雰囲気温度 が上限雰囲気温度以上であるがために、駆動 駆動ユニットによる回転電動機の駆動が停止 されてしまうことがない。したがって、駆動 ユニットが熱から過剰に保護されることがな い。つまり、回転電動機の駆動による過給機 の電動アシストが、駆動ユニットを必要なレ ベルで熱から保護できる範囲内の出力で継続 される。

 このため、電動アシスト式過給機用の回 電動機を駆動ユニットにより駆動させるの 当たり、回転電動機の駆動による過給機の 動アシストを極力阻害しないようにしつつ 駆動ユニットの熱保護を的確に行うことが きる。

図1は、本発明の一実施形態に係る制御 装置により駆動が制御される回転電動機を備 えた電動アシスト式過給機の概略構成を示す 説明図である。 図2は、図1のドライバを構成する基板 の回路素子類の概略を一部ブロックにて示 回路図である。 図3は、図2の制御用ICの電気的な概略構 成を示すブロック図である。 図4は、図3の不揮発性メモリに格納さ た出力制限テーブルの内容を示す説明図で る。 図5は、図3の制御用ICのCPUがROMに格納さ れた制御プログラムにしたがって行う、特に 、回転電動機の動作に関する制御を示すメイ ンルーチンのフローチャートである。 図6は、図5の回転電動機駆動処理を示 サブルーチンのフローチャートである。 図7は、図1の回転電動機の上限出力電 (電流指令値)をステータ温度に応じて制限す る場合の制限特性の一例を示すグラフである 。

 以下、本発明の一実施形態に係る制御装 により駆動が制御される回転電動機を備え 電動アシスト式過給機を、図面を参照して 明する。

 図1は本発明の一実施形態に係る制御装置 により駆動が制御される回転電動機を備えた 電動アシスト式過給機の概略構成を示す説明 図である。

 図1中引用符号E1はエンジンであり、イン ークパイプAから不図示のインテークマニホ ールドを介して供給される燃焼用空気G1を用 て燃料の燃焼を、燃焼室E3の内部において い、これによって発生した排気ガスG3を、不 図示のエキゾーストマニホールドを介してエ キゾーストパイプBに排出する。これらエン ンE1、インテークパイプA、及び、エキゾー トパイプBは、不図示のインテークマニホー ドやエキゾーストマニホールドと共に、車 のエンジンルームRに収容されている。

 このエンジンE1には、排気ガス再循環装 Cが取り付けられている。この排気ガス再循 装置Cは、エキゾーストパイプBとインテー パイプAとをショートカット接続する排気還 パイプC1と、この排気還流パイプC1の途中に 介設された流量調整バルブC3とを有している この排気還流パイプC1を通過してエキゾー トパイプBからインテークパイプAに還流され る排気ガスG3の流量は、流量調整バルブC3の 度を変更することで調整される。

 この排気ガス再循環装置Cによってエキゾ ーストパイプBからインテークパイプAに適切 量の排気ガスG3を還流させることで、エン ンE1内の酸素濃度を下げて、窒素酸化物(NOx) エンジンE1に還流させるようにすれば、エ ジンE1の燃焼室E3内の燃焼温度が下がること ら、窒素酸化物の発生をより一層抑制する とができる。

 そして、図1中引用符号1は、上述した排 ガス再循環装置付き内燃機関に取り付けら る過給機を示す。この過給機1は、エンジンE 1や排気ガス再循環装置Cと共にエンジンルー Rに収容されている。過給機1は、筐体3と、 の筐体3の内部で回転する回転軸部材5(請求 中の回転軸に相当)と、この回転軸部材5の 端部5A側に設けられた遠心式コンプレッサ( 下、「コンプレッサ」と略記する。)7と、回 転軸部材5の他端部5B側に設けられた遠心式タ ービン(以下、「タービン」と略記する。)9と を備えている。回転軸部材5は、例えば流体 受け(図示せず)を介して筐体3に回転可能に 支されている。

 前記コンプレッサ7は、コンプレッサハウ ジング8と、このコンプレッサハウジング8の 部に収容されたコンプレッサインペラ11と 備えている。コンプレッサハウジング8は、 ンテークパイプA中の、排気還流パイプC1と 合流点よりも燃焼用空気G1の流れにおける 流側の箇所に介設されている。コンプレッ インペラ11は、コンプレッサディスク12及び 根13で構成されている。コンプレッサディ ク12の基端側部は、前記回転軸部材5の一方 端側部5Aに一体的に連結されている。コンプ レッサディスク12の先端部側には前記羽根13 一体的に設けられている。

 前記タービン9は、タービンハウジング10 、このタービンハウジング10の内部に収容 れたタービンインペラ15及び複数の可変ベー ン19,19,…とを備えている。タービンハウジン グ10は、エキゾーストパイプB中の、排気還流 パイプC1との分岐点よりも排気ガスG3の流れ おける下流側の箇所に介設されている。タ ビンインペラ15は、タービンディスク16及び 根17で構成されている。タービンディスク16 の基端側部は、前記回転軸部材5の他方の端 部5Bに一体的に連結されている。タービンデ ィスク16の先端部側には前記羽根17が一体的 設けられている。

 前記各可変ベーン19は、タービンインペ 15の外周に一定間隔ずつ周方向に離間して配 置されており、それぞれタービンハウジング 10の内壁に角度調整可能に連結されている。 た、各可変ベーン19は、不図示のリンク機 を介して相互に連結されている。各可変ベ ン19のタービンハウジング10に対する取り付 角度は、リンク機構に接続されたステッピ グモータ19aの動力によって一括して調整す ことができる。

 上述した各可変ベーン19は、排気ガスG3の ガス圧不足の際に、それに伴う燃焼用空気G1 ブースト圧不足を補助的に解消するために 隣り合う可変ベーン19,19の間隔が狭くなる うに角度調整される。すると、隣り合う可 ベーン19,19間を通過する排気ガスG3の絞り効 が増して、タービンインペラ15の羽根17に対 する排気ガスG3の吹き付け速度が増加する。 れにより、タービンディスク16の回転数が 加して、コンプレッサ7のコンプレッサディ ク12の回転数が上がり、コンプレッサイン ラ11の羽根13により圧縮される燃焼用空気G1 ブースト圧が上がる。

 また、前記過給機1には、回転電動機20が 結されている。本実施形態では、この回転 動機20は三相交流電動機で構成されており 具体的には、永久磁石同期モータ(PMSM:Permanen t Magnet Synchronous Motor)を用いている。回転電 動機20は、回転軸部材5に取り付けられたロー タ21と、筐体3の内壁に取り付けられて前記ロ ータ21に対向する三相のステータ23とを有し いる。

 この回転電動機20においては、車両のバ テリBatt(図2参照)からの直流電流を後述する ライバ41(図2参照)で三相交流電流に変換し 、ステータ23の各相のコイルに流すことで、 ロータ21が回転して回転軸部材5を回転させる 。これにより回転電動機20は、力行時にモー として機能する。

 また、この回転電動機20においては、回 軸部材5と共にロータ21が回転させられると ステータ23の各相に巻回された不図示のコイ ルに誘導電流が流れる。すると、各相のコイ ルに流れた誘導電流がドライバ41において三 交流電流から直流電流に変換されて、バッ リBattに充電される。これにより回転電動機 20は、回生時に発電機として機能する。

 尚、ドライバ41は、過給機1と同じくエン ンルームRに配置された基板39上の回路素子 によって構成される。また、図1中引用符号 35は、回転電動機20の回転数センサを構成す ホールセンサを示す。

 さらに、前記過給機1にはウエイストゲー ト25が設けられている。このウエイストゲー 25は、エキゾーストパイプBの途中でタービ 9をバイパスするバイパスパイプ27に形成さ ている。ウエイストゲート25及びバイパス イプ27を通ってタービン9をバイパスする排 ガスG3の流量は、ウエイストゲート25に設け れたウエイストゲートバルブ29の開度によ て調整される。ウエイストゲートバルブ29の 開度は、不図示の付勢ばねのばね定数と、ウ エイストゲートバルブ29に加わる排気ガスG3 ガス圧との関係によって定まる。

 このウエイストゲート25は、タービン9に 給される排気ガスG3のガス圧が異常に高く り、タービン9の耐圧を超えそうになると、 図示の付勢ばねの付勢力に抗してウエイス ゲートバルブ29が移動することで、開放さ る。ウエイストゲート25が開放されると、バ イパスパイプ27が連通して、エキゾーストパ プB内の排気ガスG3の一部がタービン9をバイ パスする。したがって、ウエイストゲートバ ルブ29がウエイストゲート25を開くことで、 ービン9に供給される排気ガスG3のガス圧の 限が調整される。これにより、タービン9に 給される排気ガスG3のガス圧が異常に高く ることが防止される。

 図2は、ドライバ41を構成する基板39上の 路素子類の概略を一部ブロックにて示す回 図である。ドライバ41は、昇圧コンバータ部 43、インバータ部45、バッテリBatt用のターミ ルT1、及び、回転電動機20用のターミナルT3 有している。

 昇圧コンバータ部43は、パワースイッチ グデバイスとしての2つのMOS-FET43a,43bの直列 路と、各MOS-FET43a,43bのドレイン-ソース間に れぞれ接続された逆流防止用のフリーホイ ルダイオード43c,43dと、2つのMOS-FET43a,43bの接 点aに一端を接続した昇圧コイルLと、2つのM OS-FET43a,43bの直列回路に並列接続された平滑 コンデンサCdとを有している。尚、昇圧コイ ルLの他端には、ターミナルT1を介してバッテ リBattの正極が接続されている。

 このような構成による昇圧コンバータ部4 3では、回転電動機20の力行時に、後述する制 御モジュール51(図2及び図3参照)から各MOS-FET43 a,43bのゲートに交互に供給されるスイッチン 信号によって、各MOS-FET43a,43bが交互に導通 れる。すると、バッテリBattからの直流電流 よって昇圧コイルLに生じる逆起電力が平滑 用コンデンサCdに蓄えられ、かつ、放電され 。これにより、バッテリBattの直流電流が昇 圧コンバータ部43において昇圧される。

 インバータ部45は、パワースイッチング バイスとしての6つのMOS-FET45a~45fで構成され 三相ブリッジ回路45gと、各MOS-FET45a~45fのドレ イン-ソース間にそれぞれ接続された逆流防 用のフリーホイールダイオード45h~45mとを有 ている。

 このような構成によるインバータ部45で 、回転電動機20の力行時に、制御モジュール 51から各MOS-FET45a~45fのゲートに供給されるス ッチング信号によって、回転電動機20の各相 に対応するMOS-FET45a,45b、MOS-FET45c,45d、MOS-FET45e, 45fがそれぞれ交互に導通される。これにより 、昇圧コンバータ部43において昇圧されたバ テリBattからの直流電流が、ターミナルT3を して回転電動機20のステータ23の各相のコイ ルに、互いのタイミングをずらして順次供給 される。即ち、インバータ部45においては、 圧コンバータ部43において昇圧されたバッ リBattからの直流電流が三相ブリッジ回路45g よって三相交流電流に変換される。

 また、上述したインバータ部45では、回 電動機20の回生時に、制御モジュール51から MOS-FET45a~45fのゲートに供給されるスイッチ グ信号によって、回転電動機20の各相に対応 するMOS-FET45a,45b、MOS-FET45c,45d、MOS-FET45e,45fがそ れぞれ交互に導通される。これにより、ター ミナルT3を介して回転電動機20のステータ23の 各相のコイルから入力される三相交流電流が 、各MOS-FET45a~45fのオンオフによって半波整流 れる。即ち、インバータ部45においては、 転電動機20からの三相交流電流が直流電流に 変換されて、昇圧コンバータ部43に出力され 。したがって、インバータ部45は、回転電 機20側の可逆性を有する電力変換(DC-AC、AC-DC) 装置として働く。

 また、上述した昇圧コンバータ部43では 回転電動機20の回生時に、インバータ部45か 入力された半波整流電流が平滑用コンデン Cdで平滑化される。かつ、制御モジュール51 から各MOS-FET43a,43bのゲートに交互に供給され スイッチング信号によって、各MOS-FET43a,43b 交互に導通される。これにより、平滑用コ デンサCdで平滑化された直流電流が、各MOS-FE T43a,43bのオンオフのデューティー比に応じて 圧される。即ち、バッテリBattの規格に合わ せた直流電流に変換(降圧)される。即ち、昇 コンバータ部43においては、インバータ部45 からの半波整流電流が平滑化された後、降圧 されてバッテリBattに出力される。したがっ 、昇圧コンバータ部43は、バッテリBatt側の 逆性を有する電力変換(DC-DC)装置として働く

 尚、図2中引用符号Vsは電圧センサ、Is,Iu,I wは電流センサをそれぞれ示す。電圧センサVs と電流センサIsは、回転電動機20の力行時に 昇圧コンバータ部43において昇圧された後の 直流電圧及び直流電流を測定する。測定され た直流電圧及び直流電流は、制御モジュール 51に取り込まれて、回転電動機20の出力管理 用いられる。

 電流センサIu,Iwは、回転電動機20の回生時 に、インバータ部45において半波整流される の三相交流のU相とW相の電流をそれぞれ測 する。測定された三相交流の電流は、制御 ジュール51に取り込まれる。また、回転電動 機20の回生時に、インバータ部45において半 整流される前の三相交流のU相とW相の電位は 、センサを用いず直接制御モジュール51に取 込まれる。制御モジュール51に取り込まれ 三相交流の各相の電位及び電流は、回生電 によるバッテリBattの充電管理に用いられる

 また、図2中引用符号39aはヒートシンク、 47a,47bは温度センサをそれぞれ示す。ヒート ンク39aは、基板39のドライバ41が実装された とは反対側の面に固着されている。このヒ トシンク39aは、ドライバ41のMOS-FET43a,43b,45a~4 5fで発生する熱をエンジンルームRに放出する ものである。温度センサ47a(請求項中の内部 度検出手段に相当)は、インバータ部45のMOS-F ET45a~45fのうち一つの直近に配置されている。 この温度センサ47aにより、ドライバ41の最も 熱となる部分の温度、つまり、ドライバ温 が検出される。もう一つの温度センサ47b(請 求項中の雰囲気温度検出手段に相当)は、ヒ トシンク39aの直近に配置されている。この 度センサ47bにより、ヒートシンク39aが露出 れているエンジンルームRの温度、つまり、 囲気温度が検出される。温度センサ47a,47bの 測定信号は制御モジュール51に入力される。

 制御モジュール51は、ドライバ41と共に基 板39上に実装されている。本実施形態では、 御モジュール51は、ドライバ用IC53と制御用I C55との2つのIC(集積回路)で構成されている。

 ドライバ用IC53は、バッテリBattから供給 れる電力により作動するもので、発振回路 A/Dコンバータとを内蔵している。これによ ドライバ用IC53は、制御用IC55からの制御信号 に呼応してドライバ41の各MOS-FET43a,43b,45a~45fに 所定のタイミングでスイッチング信号を出力 する。また、ドライバ用IC53は、ドライバ41の 電圧センサVs、各電流センサIs,Iu,Iw、及び、 温度センサ47a,47bからの測定信号や、回転電 機20の回生時における三相交流のU相とW相の 電位を、デジタル変換して制御用IC55に出力 る。

 制御用IC55は、ドライバ用IC53を介してバ テリBattから供給される電力により作動する この制御用IC55は、図3のブロック図に示す うに、CPU55a、RAM55b、及び、ROM55cを有してい 。

 CPU55aには、RAM55b、及び、ROM55cの他、前記 ライバ用IC53や前記ホールセンサ35、前記温 センサ47a,47b、不揮発性メモリNVMが接続され ている。RAM55bは、各種データ記憶用のデータ エリア及び各種処理作業に用いるワークエリ アを有しており、ROM55cには、CPU55aに各種処理 動作を行わせるための制御プログラムが格納 されている。

 不揮発性メモリNVMには、出力換算テーブ と出力制限テーブルとが格納されている。 のうち、出力換算テーブルは、エンジンE1 直近に配置された電子制御ユニットからCAN 通じて制御用IC55に通知される、エンジンE1 状態とアクセル開度に応じたブースト圧を るために要求される回転電動機20のアシスト 量のデータから、そのアシスト量を発生させ るのに必要な出力とするために回転電動機20 供給すべき出力電流を換算するためのテー ルである。ちなみに、この出力換算テーブ は、電子制御ユニットからのアシスト量の ータから回転電動機20に供給すべき出力電 を計算するための換算式に置き換えても良 。また、出力制限テーブルは、各温度セン 47a,47bによってそれぞれ測定されるドライバ 度や雰囲気温度の内容に応じて回転電動機2 0の上限出力電流を決定するためのものであ 。

 ここで、図4の説明図を参照して、不揮発 性メモリNVMに格納された出力制限テーブルに ついて説明する。まず、本実施形態では、ド ライバ温度及び雰囲気温度のそれぞれについ て、個別の上限温度が閾値として設定されて いる。これらの閾値、つまり、上限温度は、 エンジンE1や回転電動機20、ドライバ41を構成 する回路素子のスペック、エンジンルームR 構造等に応じて決定することができる。尚 ドライバ温度に対する上限温度、つまり、 限内部温度は、本実施形態では150°Cに設定 れている。また、雰囲気温度に対する上限 度、つまり、上限雰囲気温度は、本実施形 では125°Cに設定されている。

 そして、図4に示すように、不揮発性メモ リNVMに格納された出力制限テーブルには、温 度センサ47aによって測定されるドライバ温度 が上限内部温度以上(高)であるか、上限内部 度未満(低)であるかが、パラメータの一つ して定義されている。また、この出力制限 ーブルには、温度センサ47bによって測定さ る雰囲気温度が上限雰囲気温度以上(高)であ るか、上限雰囲気温度未満(低)であるかが、 はりパラメータの一つとして定義されてい 。

 不揮発性メモリNVMの出力制限テーブルで 、ドライバ温度と雰囲気温度のそれぞれが 応する上限温度に対して高低のどちらの状 にあるかの組み合わせによって、回転電動 20の上限出力電流の値が対応付けられてい 。尚、上限内部温度や上限雰囲気温度の値 、いずれも、出力制限テーブルと共に不揮 性メモリNVMに格納されている。

 具体的には、ドライバ温度が上限内部温 に対して「高」の状態にある場合は、雰囲 温度が上限雰囲気温度に対して「高」及び 低」のどちらの状態にあっても、上限出力 流が「0A(アンペア)」とされる。つまり、回 転電動機20の駆動が停止されることになる。

 一方、ドライバ温度が上限内部温度に対 て「低」の状態にある場合は、雰囲気温度 上限雰囲気温度に対して「高」の状態にあ ば、上限出力電流が「63A(アンペア)」に制 され、雰囲気温度が上限雰囲気温度に対し 「低」の状態にあれば、上限出力電流が、 転電動機20の定格電流である「90A(アンペア) まで許容される。つまり、100%出力での駆動 が可能な状態とされることになる。

 尚、図2や図3に示すように、制御用IC55は 車内LANの一種であるCAN(Controller Area Network  )に接続されている。このCANには、車両内に 数設けられた不図示の電子制御ユニット(ECU: Electronic Control Unit )が、ネットワーク接続 れている。

 ネットワーク接続された複数の電子制御 ニットのうちエンジンE1の直近に配置され 電子制御ユニットは、エンジンE1の不図示の 燃料噴射装置における燃料噴射量や燃料噴射 のタイミング、並びに、アクセル開度に応じ た過給機1のブースト圧設定等の制御を行う したがって、エンジンE1の状態とアクセル開 度に応じたブースト圧を得るために要求され る回転電動機20のアシスト量は、エンジンE1 直近に配置された電子制御ユニットにおい 決定され、CANを通じて入力されるデータに って制御用IC55に通知される。

 次に、制御用IC55のCPU55aがROM55cに格納され た制御プログラムにしたがって行う、特に、 回転電動機20の動作に関する制御を、図5及び 図6のフローチャートを参照して説明する。

 バッテリBattからの給電が開始されて制御 用IC55が起動すると、CPU55aは、図5にメインル チンのフローチャートで示すように、CANを して各電子制御ユニットからのデータの収 を行うデータ収集処理(ステップS1)と、回転 電動機20の駆動を制御する回転電動機駆動処 (ステップS3)とを、一定周期毎に繰り返し実 行する。

 このうち、ステップS1のデータ収集処理 は、エンジンE1の直近に配置された電子制御 ユニットからCANを通じて通知される、エンジ ンE1の状態とアクセル開度に応じたブースト を得るために要求される回転電動機20のア スト量のデータを取り込む。

 また、ステップS3の回転電動機駆動処理 は、図6にサブルーチンのフローチャートで すように、まず、温度センサ47a,47bからの測 定信号を取り込み(ステップS31)、取り込んだ 測定信号から、ドライバ41の最も高熱とな インバータ部45のMOS-FET45a~45fのうち一つの直 部分の温度、つまり、ドライバ温度と、エ ジンルームRの温度、つまり、雰囲気温度と を検出する(ステップS33)。

 次に、検出したドライバ温度及び雰囲気 度を、不揮発性メモリNVMの上限内部温度や 限雰囲気温度の値、及び、前記不揮発性メ リNVMの出力制限テーブルと照合して、回転 動機20の上限出力電流を割り出す(ステップS 35)。このとき、検出したドライバ温度が上限 内部温度以上(「高」の状態)である場合は、 出した雰囲気温度の値に拘わらず一律に、 転電動機20の上限出力電流として「0A(アン ア)」が割り出される。また、検出したドラ バ温度が上限内部温度未満(「低」の状態) ある場合、検出した雰囲気温度が上限雰囲 温度以上(「高」の状態)であれば、回転電動 機20の上限出力電流として「63A(アンペア)」 割り出される。一方、検出した雰囲気温度 上限雰囲気温度未満(「低」の状態)であれば 、回転電動機20の上限出力電流として「90A(ア ンペア)」が割り出される。

 続いて、ステップS1のデータ収集処理に いて取り込んだデータで表される回転電動 20のアシスト量から、不揮発性メモリNVMの出 力換算テーブルを参照して、回転電動機20に 来供給すべき出力電流を割り出す(ステップ S37)。そして、割り出した出力電流を、ステ プS35で割り出された回転電動機20の上限出力 電流と比較して、実際に回転電動機20に供給 る出力電流を決定し(ステップS39)、これを 知するための制御信号をドライバ用IC53に出 する(ステップS41)。制御信号を出力したな ば、図6の回転電動機駆動処理を終えて、図5 のメインルーチンにリターンする。

 ちなみに、ステップS39では、ステップS37 割り出した出力電流が、ステップS35で割り した上限出力電流以下である場合は、ステ プS37で割り出した出力電流を、実際に回転 動機20に供給する出力電流として決定する 一方、ステップS37で割り出した出力電流が ステップS35で割り出した上限出力電流を上 る場合は、ステップS35で割り出した上限出 電流を、実際に回転電動機20に供給する出力 電流として決定する。

 尚、図6のステップS41において制御用IC55 ら出力される制御信号を取り込んだドライ 用IC53は、その制御信号によって通知される 力電流に応じて、昇圧コンバータ部43の各MO S-FET43a,43bのゲートに交互に供給するスイッチ ング信号のデューティー比を決定する。これ により、制御用IC55から出力された制御信号 よって通知された値どおりの出力電流が、 ンバータ部45を介して回転電動機20に供給さ る。

 以上の説明からも明らかなように、本実 形態では、ドライバ41とドライバ用IC53とが 請求項中の駆動ユニットに対応する要素と っている。本実施の形態においても、前記 ライバ41と前記ドライバ用IC53との組み合わ を「駆動ユニット」と定義する。また、本 施形態では、図6のフローチャートにおける ステップS35及びステップS39が、請求項中の制 御手段に対応する処理となっている。そして 、本実施形態では、制御用IC55と温度センサ47 a,47bとが、請求項中の制御装置に対応する要 となる。

 このように構成された過給機1では、エン ジンE1からエキゾーストパイプBに排出された 高温高圧の排気ガスG3が、タービンハウジン 10の内部において、各可変ベーン19,19,…の 間を通ってタービンインペラ15の羽根17に吹 付けられる。すると、羽根17に吹き付けら た排気ガスG3のエネルギによって、タービン ディスク16が回転軸部材5と共に回転される。

 タービンディスク16と共に回転軸部材5が 転すると、これらと共にコンプレッサ7のコ ンプレッサディスク12が回転し、インテーク イプ4を通過する燃焼用空気G1がコンプレッ ハウジング8の内部でコンプレッサインペラ 11の羽根13により圧縮(ブースト)されて、エン ジンE1に過給され、前記エンジンE1のシリン 内での燃料の燃焼に供される。

 尚、上述した過給機1では、車両の発進時 やエンジンE1の低回転領域における車両の走 時等のように、エンジンE1の回転数が低い 、タービンインペラ15の羽根17に吹き付けら る排気ガスG3のエネルギが不足して、ター ンディスク16が十分な回転数で回転されない 。すると、タービンディスク16に回転軸部材5 を介して連結されたコンプレッサ7のコンプ ッサディスク12の回転数が上がらず、コンプ レッサインペラ11の羽根13による燃焼用空気G1 の圧縮(ブースト)が十分に行われない。

 そこで、エンジンE1の回転数が低いとき は、制御モジュール51が出力する信号により 、ステッピングモータ19aが作動されて各可変 ベーン19の角度が調整され、隣り合う可変ベ ン19,19の間隔が狭められる。すると、隣り う可変ベーン19,19間を通過する排気ガスG3の り効果が増して、タービンインペラ15の羽 17に対する排気ガスG3の吹き付け速度が増加 る。これにより、タービンディスク16の回 数が増加して、コンプレッサ7のコンプレッ ディスク12の回転数が上がり、コンプレッ インペラ11の羽根13により圧縮される燃焼用 気G1のブースト圧が上がる。

 そこで、エンジンE1の回転数が低く、そ ために、燃焼用空気G1のブースト圧が不足し ている場合は、コンプレッサ7よりもエンジ E1側のインテークパイプA部分に設けられた 図示のブースト圧センサで検出されたブー ト圧等に基づいて、エンジンE1の直近に配置 された電子制御ユニットにおいて、エンジン E1の状態とアクセル開度に応じたブースト圧 得るために要求される回転電動機20のアシ ト量が決定される。

 そして、決定されたアシスト量が通知さ た前記制御用IC55の制御によって、ドライバ 用IC53及びドライバ41を介して回転電動機20が モータとして駆動される。このとき、ドラ バ41の最も高熱となる部分の温度、つまり ドライバ温度と、ヒートシンク39aが露出さ ているエンジンルームRの温度、つまり、雰 気温度とが、どちらも、それぞれについて 上限温度である上限内部温度や上限雰囲気 度未満であれば、回転電動機20の出力電流 制限されないので、エンジンE1の状態とアク セル開度に応じたブースト圧を得るために回 転電動機20に要求されるアシスト量で、回転 動機20がモータとして駆動される。

 また、雰囲気温度が上限雰囲気温度まで 昇しても、ドライバ温度が上限内部温度未 である限り、回転電動機20のモータとして 駆動は継続される。但し、このときの回転 動機20の上限出力電流は、定格電流である「 90A(アンペア)」よりも低い「63A(アンペア)」 制限される。これは、ドライバ41の各MOS-FET43 a,43b,45a~45fを流れる回転電動機20の出力電流に よってドライバ温度が上限内部温度まで上昇 してしまわないようにするためである。

 したがって、エンジンE1の状態とアクセ 開度に応じたブースト圧を得るために回転 動機20に要求されるアシスト量が、「63A(ア ペア)」を超える出力電流を必要とするもの ある場合は、回転電動機20が実際には「63A( ンペア)」の出力電流でしかモータとして駆 動されないので、回転電動機20による実際の シスト量は少なめになる。しかし、回転電 機20のモータとしての駆動が停止されてし うわけではないので、過給機1における燃焼 空気G1のブースト圧不足は、多少緩和され 。

 一方、ドライバ温度が上限内部温度まで 昇すると、雰囲気温度が上限雰囲気温度未 であったとしても、回転電動機20のモータ しての駆動が強制的に停止される。停止さ た回転駆動機20のモータとしての駆動は、そ の後、ドライバ温度が上限内部温度未満に低 下すると再開される。再開後の回転電動機20 上限出力電流は、上述したように、雰囲気 度が上限雰囲気温度に達しているか否かに って異なる。

 このように、本実施形態によれば、過給 1の回転軸部材5に直結された回転電動機20を ドライバ41によりモータとして駆動させるの 当たって、温度センサ47bにより検出される ヒートシンク39aが露出されているエンジン ームRの温度、つまり、雰囲気温度が、雰囲 気温度に対する上限温度、つまり、上限雰囲 気温度まで上昇しても、温度センサ47aにより 検出される、ドライバ41の最も高熱となる部 の温度、つまり、ドライバ温度が、ドライ 温度に対する上限温度、つまり、上限内部 度まで上昇していなければ、出力電流の上 を下げつつ回転電動機20のモータとしての 動を継続させる構成とした。

 このため、ドライバ41の、特に熱に対す 耐性が重要視されるMOS-FET43a,43b,45a~45f等の回 素子を、それらの直近の基板39上に実装し 温度センサ47aにより検出されるドライバ温 の異常な上昇から保護しつつ、ドライバ温 の異常な上昇に至らないエンジンルームRの 度上昇に対して過剰に保護されないように ることができる。

 これにより、できるだけ回転電動機20の ータとしての駆動を継続するようにして、 転電動機20のモータとしての駆動による過給 機1の電動アシストを極力阻害しないように つつ、ドライバ41中のMOS-FET43a,43b,45a~45f等の 路素子の熱保護を的確に行うことができる

 尚、本実施形態では、駆動ユニットの温 、つまり、ドライバ温度として、ドライバ4 1の最も高熱となる部分の温度、詳しくは、 ンバータ部45のMOS-FET45a~45fのうち一つの直近 温度を温度センサ47aで検出する構成とした しかし、ドライバ温度を測定する位置はイ バータ部45のMOS-FET45a~45fの直近に限らず、例 えば、昇圧コンバータ部43のMOS-FET43a,43bの直 であっても良く、あるいは、平滑用コンデ サCdや昇圧コイルLの直近、又は、制御モジ ール51の制御用IC55の直近であっても良い。

 昇圧コンバータ部43のMOS-FET43a,43bや昇圧コ イルLの直近の温度をドライバ温度として検 すれば、本実施形態と同様に、ドライバ41の 最も高熱となる部分の温度を検出することに なるので、MOS-FET43a,43b,45a~45f等の耐熱性が重 視される回路素子を、異常な温度上昇から 護することができる。また、平滑用コンデ サCdの直近の温度をドライバ温度として検出 すれば、MOS-FET43a,43b,45a~45f等の耐熱性が重要 される回路素子の平滑用コンデンサCdによる 熱保護が、損ねられないように監視すること ができる。また、制御モジュール51の制御用I C55の直近温度をドライバ温度として検出すれ ば、制御用IC55の暴走によるMOS-FET43a,43b,45a~45f 誤制御によって、それらのMOS-FET43a,43b,45a~45f が故障してしまうのを防止することができる 。

 また、本実施形態では、駆動ユニットが 置される空間の温度、つまり、雰囲気温度 して、エンジンルームRに露出されているヒ ートシンク39aの直近の温度を温度センサ47bで 検出する構成とした。しかし、雰囲気温度を 測定する位置はヒートシンク39aの直近に限ら ず、例えば、ヒートシンク39aと同じくエンジ ンルームRに露出されている過給機1の筐体3の 直近であっても良い。

 そして、ドライバ温度や雰囲気温度とし 検出する位置を、本実施形態で説明した位 から変更する場合は、変更先の位置の環境 応じて上限内部温度や上限雰囲気温度を設 することになる。

 さらに、本実施形態では、ドライバ温度 上限内部温度に対して「低」の状態にあり 雰囲気温度が上限雰囲気温度に対して「高 の状態にある場合の上限出力電流を、「63A( アンペア)」としたが、この場合の上限出力 流は、63Aに限らず、0Aより大きく90Aより低い 任意の値にすることができる。

 ちなみに、本実施形態では、ドライバ温 や雰囲気温度のそれぞれに対する上限温度( 上限内部温度や上限雰囲気温度)のパターン 第で、回転電動機20の上限出力電流を定格電 流である「90A(アンペア)」よりも低い値に制 する場合について説明した。しかし、回転 動機20の上限出力電流を制限する際に指標 するファクタは、他の高熱を発する熱源又 その付近の温度であってもよい。

 例えば、回転電動機20の高温となりがち ステータ23の温度を検出し、このステータ温 度が所定の基準温度以上である場合に、ドラ イバ41に要求する回転電動機20のステータ23へ の通電電流値、つまり、電流指令値を、回転 電動機20の定格電流である90A(アンペア)より 低い値に制限するようにすることもできる

 この場合、ステータ温度の基準温度に対 る超過量に応じて、電流指令値の制限量を 々に大きくすることもできる。つまり、例 ば図7のグラフに示すように、横軸に示すス テータ温度の、基準温度に対する超過量に応 じて、縦軸に示す電流指令値(実効値)の上限 漸減させるようにすることもできる。尚、 準温度の値は、回転電動機20のスペックや の他の構成、事情に応じて任意に設定する とができるが、図7のグラフに示すケースで 、基準温度を155°Cに設定している。

 このような回転電動機20の上限出力電流( 流指令値)の制限の仕方によれば、ステータ 温度が基準温度に達したからと言って、上限 出力電流の制限により回転電動機20の出力が 激に低下させられることがない。つまり、 準温度に達した後のステータ温度の上昇に じて上限出力電流が漸減させられて、回転 動機20の出力が徐々に低下させられる。

 このため、ステータ温度が基準温度を超 て回転電動機20の出力電流が制限されても 回転電動機20の出力に段付き感が生じるのを 防ぐことができる。また、出力電流の制限に 伴う回転電動機20の出力低下でステータ温度 低下することから、実質的に、ステータ温 が回転電動機20の正常動作上の限界温度を えない状態で、回転電動機20の運転を継続す ることができる。

 これにより、ステータ温度が基準温度を える高温帯においても、限界温度を超える となく回転電動機20を安定して使用できる うにし、過給機1の電動アシストに関する操 性と信頼性を向上させることができる。

 尚、ステータ温度は、ステータ23上のロ タ21に最も近い箇所で測定するのが理想的で あるが、ステータコイルの脇の箇所等で測定 してもよい。そして、ステータ温度の測定に は、測温抵抗体や熱電対、放射温度計等を用 いることができる。また、回転電動機20の出 電流の制限は、上述した実施形態で説明し ような方法で行う他、ステータコイルとド イバ41との間に配設した、設定温度の異な 複数の温度スイッチの並列回路を用い、ス ータ温度に応じた各温度スイッチの開閉パ ーンによって段階的に行うようにしてもよ 。

 また、本実施形態では、タービン9のター ビンハウジング10の内部のベーンが可変ベー 19である過給機1を例に取って説明したが、 発明は、電動アシスト式である限り、ター ンハウジングの内部の全て又は一部のベー が固定ベーンである過給機にも適用可能で る。

 さらに、本実施形態では、エキゾースト イプBからインテークパイプAに排気ガスG3を 還流させる排気ガス再循環装置Cを取り付け エンジンE1の過給機1を例にとって説明した 、本発明は、電動アシスト式である限り、 気ガス再循環装置Cを持たないエンジンの過 機にも適用可能である。

 同様に、本実施形態では、エキゾースト イプBの途中にタービン9をバイパスするバ パスパイプ27を設け、バイパスパイプ27の途 にウエイストゲート25やウエイストゲート ルブ29を設けた過給機1を例に取って説明し が、本発明は、電動アシスト式である限り ウエイストゲートを有していない過給機に 適用可能である。

 本発明は、上述の他、前述の発明の実施 形態の説明に限るものではなく、適宜の変 を行うことにより、その他種々の態様で実 可能である。

 尚、日本国特許出願第2007-029529号(2007年2 8日出願)の全内容が、参照により、本願明細 書に組み込まれている。