Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
CONTROL DEVICE AND CONTROL METHOD FOR CONTROLLING BEHAVIOR OF MOTORCYCLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2019/111138
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention provides a control device and a control method capable of appropriately supporting the operation of a motorcycle by a rider. This control device includes an execution unit that causes the motorcycle to execute an automatic deceleration operation if there is an obstacle located in a predetermined range where a collision avoidance operation of the motorcycle is required, a lane position information acquisition unit that acquires relative position information of a lane boundary with respect to the motorcycle during travel, and a detection angle range setting unit that sets a wide detection angle range for a forward environment detection device if determination criteria are met, wherein the determination criteria includes the condition that the lane position information acquired by the lane position information acquisition unit meets a prescribed condition.

Inventors:
PFAU LARS (JP)
Application Number:
PCT/IB2018/059599
Publication Date:
June 13, 2019
Filing Date:
December 04, 2018
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
G08G1/16; B60W30/09
Domestic Patent References:
WO2017115371A12017-07-06
WO2017069740A12017-04-27
Foreign References:
US20120310466A12012-12-06
EP2405416A12012-01-11
US20150151725A12015-06-04
US20170291603A12017-10-12
US20130338868A12013-12-19
Other References:
GIOVANNI SAVINO ET AL: "Decision logic of an active braking system for powered two wheelers", PROCEEDINGS OF THE INSTITUTION OF MECHANICAL ENGINEERS, PART D: JOURNAL OF AUTOMOBILE ENGINEERING, vol. 226, no. 8, 16 February 2012 (2012-02-16), pages 1026 - 1036, XP055566611, ISSN: 0954-4070, DOI: 10.1177/0954407011434445
Download PDF:
Claims:
〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

【書類名】請求の範囲

【請求項 1】

モ-タサイクル(100) の挙動を制御する制御装置 (50) であって、

前記モ-タサイクル(100) の前方に存在する障害物の位置情報である障害物位置情報を取得 する障害物位置情報取得部 (53) と、

前記障害物位置情報取得部 (53) で取得された前記障害物位置情報に基づいて、前記障害 物が前記モ-タサイクル(100) の衝突回避動作が必要な所定範囲 ( ) に位置するか否かを判 定する判定部 (54) と、

前記判定部 (54) で前記障害物が前記所定範囲 (1\) に位置すると判定された場合に、前記 モ-タサイクル(100) に自動減速動作を実行させる実行部 (55) と、

を備えており、

更に、

走行中の前記モータサイクル(100) に対するレーン境界 (LV_R、!_▽_!_) の相対的な位 置情報であるレ-ン位置情報を取得するレ-ン位置情報取得部 (51) と、

前記障害物位置情報を取得するための前方環境検出装置 (20) の検出角度範囲 (Re) を 設定する検出角度範囲設定部 (52) と、

を備えており、

前記検出角度範囲設定部 (52) は、判定基準が満たされる場合に、前記モ-タサイクル(10 〇) の車幅方向での前記検出角度範囲 (Re) を広げて設定し、

前記判定基準には、前記レ-ン位置情報取得部 (51) で取得された前記レ-ン位置情報が規定 条件を満たすとの条件が含まれる、

制御装置。

【請求項 2】

前記規定条件は、前記レ-ン位置情報取得部 (51) で取得された前記レ-ン位置情報が、一時 的に又は基準期間よりも長い期間に亘って、前記モータサイクル(100)から最も近い前記レーン境界 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

(!_▽_ !_) と該モータサイクル(1 0 0) との距離が基準値よりも小さい状態を示す情報であるとの 条件である、

請求項 1に記載の制御装置。

【請求項 3】

更に、前記レ-ン境界 (し _ 1_) を挟んで延びる 2レ-ン (1_ 1、 1_ 2) のうちの少なくとも一方の レ-ンにおける前方交通情報を取得する前方交通情報取得部 (5 6) を備えており、

前記規定条件は、第 1規定条件であり、

前記判定基準には、前記前方交通情報取得部 (5 6) で取得された前記前方交通情報が第 2 規定条件を満たすとの条件が含まれる、

請求項 1又は 2に記載の制御装置。

【請求項 4】

前記第 2規定条件は、前記前方交通情報取得部 (5 6) で取得された前記前方交通情報が、 前記 2レ-ン( 1_ 1、 1_ 2) のうちの一方のレ-ン(1_ 2) に位置する 2つの先行車両 (八 1— 1_、八 2 _ 1_) の間隔 (口1)が基準間隔よりも狭い状態を示す情報であるとの条件を含む、

請求項 3に記載の制御装置。

【請求項 5】

前記第 2規定条件は、前記前方交通情報取得部 (5 6) で取得された前記前方交通情報が、 前記 2レ-ン (1_ 1、 1_ 2) に分かれて位置する 2つの先行車両 (八 1 _ R、八 1 _ 1_) の間隔 ( 0 2)が基準間隔よりも狭い状態を示す情報であるとの条件を含む、

請求項 3又は 4に記載の制御装置。

【請求項 6】

前記第 2規定条件は、前記前方交通情報取得部 (5 6) で取得された前記前方交通情報が、 前言己 2レーン (1_ 1、 1_ 2) に位置する複数の先行車両 (八 1一 R、 A 1一 1_、八 2一 1_) の絶文寸 速度が基準絶対速度よりも遅い状態を示す情報であるとの条件を含む、

請求項 3から 5の何れか一項に記載の制御装置。 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

【請求項 7】

前記第 2規定条件は、前記前方交通情報取得部 (5 6) で取得された前記前方交通情報が、 前記 2レ-ン (1_ 1、 1_ 2) に位置する複数の先行車両 (八 1一 R、 A 1一 1_、八 2一 1_) の前記 モ-タサイクル (1 0 0) に対する相対速度が基準相対速度よりも遅い状態を示す情報であるとの条件 を含む、

請求項 3から 6の何れか一項に記載の制御装置。

【請求項 8】

更に、前記モ-タサイクル (1 0 0) の走行速度情報を取得する走行速度情報取得部 (5 7) を 備えており、

前記判定基準には、前記走行速度情報取得部 (5 7) で取得された前記走行速度情報が第 3 規定条件を満たすとの条件が含まれる、

請求項 3から 7の何れか一項に記載の制御装置。

【請求項 9】

前記第 3規定条件は、前記走行速度情報取得部 (5 7) で取得された前記走行速度情報が、 前記モ-タサイクル (1 0 0) が基準速度よりも遅い速度で走行する状態を示す情報であるとの条件で ある、

請求項 8に記載の制御装置。

【請求項 1 0】

前記実行部 (5 5) は、前記第 1規定条件及び前記第 2規定条件の両方が満たされ、前記第 3規定条件が満たされない場合に、前記自動減速動作を禁止する、

請求項 8又は 9に記載の制御装置。

【請求項 1 1】

前記レ-ン位置情報は、画像センサ (1 0) の出力に基づいて取得される、

請求項 1から 1 0の何れか一項に記載の制御装置。

【請求項 1 2】 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 モ-タサイクル(100) の挙動を制御する制御方法であって、

前記モ-タサイクル(100) の前方に存在する障害物の位置情報である障害物位置情報を取得 する障害物位置情報取得ステップ(5103、 5207) と、

前記障害物位置情報取得ステップ(5103、 5207) で取得された前記障害物位置情報に 基づいて、前記障害物が前記モ-タサイクル(100) の衝突回避動作が必要な所定範囲 ( ) に 位置するか否かを半定する半定ステップ(5104、 5208) と、

前記判定ステップ(5104、 5208) で前記障害物が前記所定範囲 (1\) に位置すると半 定された場合に、前記モータサイクル(100) に自動減速動作を実行させる実行ステップ(5105 、 5209) と、

を備えており、

更に、

走行中の前記モータサイクル(100) に対するレーン境界 (L V_R、!_▽_!_) の相対的な位 置情報であるレ-ン位置情報を取得するレ-ン位置情報取得ステップ(5101、 5201) と、 前記障害物位置情報を取得するための前方環境検出装置 (20) の検出角度範囲 (80) を 設定する検出角度範囲設定ステップ(5102、 5206) と、

を備えており、

前記検出角度範囲設定ステップ(5102、 5206) では、判定基準が満たされる場合に、前 記モ-タサイクル(100) の車幅方向での前記検出角度範囲 (Re)が広げて設定され、

前記判定基準には、前記レ-ン位置情報取得ステップ(5101、 5201) で取得された前記レ -ン位置情報が規定条件を満たすとの条件が含まれる、

制御方法。

Description:
〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

【書類名】明細書

【発明の名称】モ-タサイクルの挙動を制御 る制御装置及び制御方法

【技術分野】

[ 0 0 0 1 ]

この開示は、ライダーによるモータサイクル の運転を適切に支援することができる制御装 置及び制御方法 に関する。

【背景技術】

[ 0 0 0 2 ]

従来のモータサイクル (自動二輪車又は自動三輪車) に関する技術として、ライダーによる運転を 支援 するためのものがある。例えば、特許文献 1には、走行方向又は実質的に走行方向にあ 障害物を検 出するための前方環境検出装置の出力に基づ いて、モ-タサイクルが不適切に障害物に接 していること をライダーへ警告する運転者支援システムが 開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

[ 0 0 0 3 ]

【特許文献 1】特開 2 0 0 9— 1 1 6 8 8 2号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

[ 0 0 0 4 ]

ところで、ライダーによる運転を支援するた めに、モータサイクルが不適切に障害物に接 近している状態で 、モータサイクルに自動減速動作を実行させ ることが考えられる。ここで、幅広車両 (例えば 4輪を有する 乗用車、トラック等) で実行される障害物接近時の自動減速動作に 関しては、既に広く普及しており、 種々の技術が既に確立されている。しかしな がら、幅広車両と比較して、モータサイクル は、車幅が狭く、レ -ンの幅方向における走行位置の自由度が大 い。そのため、モ-タサイクルにおいては、 広車両では想 定されない走行を加味する必要がある。幅広 車両では想定されない走行として、例えば、 隣接する 2レ- 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 ンのレーン境界上又は近傍の走行 (いわゆるレーン ·スプリツテイング) 等が挙げられる。つまり、ライダーによ るモータサイクルの運転を自動減速動作によ って適切に支援するためには、幅広車両で実 行される自動減 速動作とは異なる観点で技術を確立する必要 がある。

[ 0 0 0 5 ]

本発明は、上述の課題を背景としてなされた ものであり、ライダーによるモータサイクル の運転を適切に支 援することができる制御装置及び制御方法を 得るものである。

【課題を角军決するための手段】

[ 0 0 0 6 ]

本発明に係る制御装置は、モータサイクルの 挙動を制御する制御装置であって、前記モー タサイクルの 前方に存在する障害物の位置情報である障害 物位置情報を取得する障害物位置情報取得部 と、前 記障害物位置情報取得部で取得された前記障 害物位置情報に基づいて、前記障害物が前記 モ-夕 サイクルの衝突回避動作が必要な所定範囲に 位置するか否かを判定する判定部と、前記判 定部で前 記障害物が前記所定範囲に位置すると判定さ れた場合に、前記モ-タサイクルに自動減速 作を実行 させる実行部と、を備えており、更に、走行 中の前記モ-タサイクルに対するレ-ン境界の 対的な位置情 報であるレ-ン位置情報を取得するレ-ン位置 報取得部と、前記障害物位置情報を取得す ための 前方環境検出装置の検出角度範囲を設定する 検出角度範囲設定部と、を備えており、前記 検出角 度範囲設定部は、判定基準が満たされる場合 に、前記モ-タサイクルの車幅方向での前記 出角度範 囲を広げて設定し、前記判定基準には、前記 レ-ン位置情報取得部で取得された前記レ-ン 置情報 が規定条件を満たすとの条件が含まれる。

[ 0 0 0 7 ]

本発明に係る制御方法は、モータサイクルの 挙動を制御する制御方法であって、前記モー タサイクルの 前方に存在する障害物の位置情報である障害 物位置情報を取得する障害物位置情報取得ス テップと 、前記障害物位置情報取得ステップで取得さ れた前記障害物位置情報に基づいて、前記障 害物が前 記モ-タサイクルの衝突回避動作が必要な所 範囲に位置するか否かを判定する判定ステ プと、前記 判定ステップで前記障害物が前記所定範囲に 位置すると判定された場合に、前記モ-タサ クルに自動 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 減速動作を実行させる実行ステップと、を備 えており、更に、走行中の前記モータサイク ルに対するレーン境 界の相対的な位置情報であるレ-ン位置情報 取得するレ-ン位置情報取得ステップと、前 障害物 位置情報を取得するための前方環境検出装置 の検出角度範囲を設定する検出角度範囲設定 ステッ プと、を備えており、前記検出角度範囲設定 ステップでは、判定基準が満たされる場合に 、前記モ-タサイ クルの車幅方向での前記検出角度範囲が広げ て設定され、前記判定基準には、前記レ-ン 置情報 取得ステップで取得された前記レ-ン位置情 が規定条件を満たすとの条件が含まれる。

【発明の効果】

[0008]

本発明に係る制御装置及び制御方法では、障 害物接近時の自動減速動作をモ-タサイクル 適切 に実行させるために、モ-タサイクルに対す レ-ン境界の相対的な位置情報が取得され、 の位置情報に 基づいて障害物位置情報を取得するための前 方環境検出装置の検出角度範囲が設定される 。つまり、 レ-ンの幅方向におけるモ-タサイクルの走行 置が、障害物接近の可能性が高まるような 置である場 合に、前方環境検出装置の検出角度範囲を広 げることが可能である。そのため、レ-ンの 方向における 走行位置の自由度が大きいとの特徴があるモ -タサイクルに特化した、適切な衝突回避動 が実現可 肯である。

【図面の簡単な説明】

[ 0 0 0 9 ]

【図 1】本発明の実施の形態 1に係る挙動制御システムの、モータサイク への搭載状態を示す図で ある。

【図 2】本発明の実施の形態 1に係る挙動制御システムの、前方環境検出 置の構成を示す図 である。

【図 3】本発明の実施の形態 1に係る挙動制御システムの、システム構成 示す図である。

【図 4】本発明の実施の形態 1に係る挙動制御システムの、制御装置の処 を説明するための図 である。

【図 5】本発明の実施の形態 1に係る挙動制御システムの、制御装置の処 フロ-を示す図である 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

【図 6】本発明の実施の形態 2に係る挙動制御システムの、システム構成 示す図である。

【図 7】本発明の実施の形態 2に係る挙動制御システムの、制御装置の処 を説明するための図 である。

【図 8】本発明の実施の形態 2に係る挙動制御システムの、制御装置の処 フロ-を示す図である

【発明を実施するための形態】

[0 0 1 0]

以下に、本発明に係る制御装置及び制御方法 について、図面を用いて説明する。

[001 1]

なお、「モ -タサイクル」との用語は、ライダ-が跨って 乗する鞍乗型車両のうちの自動二輪車又は 動三輪車を意味する。また、以下では、モ- サイクルが自動二輪車である場合を説明し いるが、モ-夕 サイクルが自動三輪車であってもよい。

[0012]

また、以下で説明する構成及び処理等は一例 であり、本発明に係る制御装置及び制御方法 は、その ような構成及び処理等である場合に限定され ない。また、以下では、同一の又は類似する 説明を適宜簡 田各化又は省略している。また、各図におい て、同一の又は類似する部材又は部分につい ては、符号を付す ことを省略しているか、又は、同一の符号を 付している。また、細かい構造については、 適宜図示、を簡略化 又は省田各している。

[0013]

実施の形態 1.

以下に、実施の形態 1に係る挙動制御システムを説明する。

[0014]

<挙動制御システムの構成>

実施の形態 1に係る挙動制御システムの構成について説 する。 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 図 1は、本発明の実施の形態 1に係る挙動制御システムの、モ-タサイクル の搭載状態を示す図で ある。図 2は、本発明の実施の形態 1に係る挙動制御システムの、前方環境検出 置の構成を示す 図である。図 3は、本発明の実施の形態 1に係る挙動芾制御システムの、システム構 を示す図である。図 4は、本発明の実施の形態 1に係る挙動制御システムの、制御装置の処 を説明するための図である。

[ 0 0 1 5 ]

図 1に示されるように、挙動制御システム 1は、モータサイクル 1 0 0に搭載される。挙動制御システム 1は、少なくとも、モータサイクル 1 0 0の走行 £各面を撮像する画像センサ 1 0と、モータサイクル 1 0 0の 前方に存在する障害物 (例えば、構造物、人、車両等) の位置情報を取得するための前方環境検出 装置 2 0と、モ-タサイクル 1 0 0の走行速度を知るための速度センサ 3 0と、制御装置 (巳 0 11) 5 0と、を含む。

[ 0 0 1 6 ]

画像センサ 1 0は、モ-タサイクル 1 0 0の前部又は側部に、走行路面を向いた状態 取り付けられ る。画像センサ 1 0の検出範囲は、モータサイクル 1 0 0が走行しているレーン1_ 1の幅方向を規定する 両側のレ-ン境界し V _ 8、 1_ V _ 1_を撮像可能な広さである (図 4参照) 。両側のレ-ン境界 1_ V _ R、!_▽_ !_が、 1つの画像センサ 1 0で撮像されてもよく、また、別々の画像セ サ 1 0で撮像されて ちよい。

[ 0 0 1 7 ]

図 2に示されるように、前方環境検出装置 2 0は、互いに異なる検出範囲 Rを有する、第 1センシン グ系 2 1と、第 2センシング系 2 2と、を含む。つまり、第 1センシング系 2 1は、狭い第 1の検出角度 範囲 R e 1と、長い第 1の検出 £巨離範囲 R口 1と、を有するセンシング系である。第 2センシング系 2 2 は、第 1の検出角度範囲 R e 1と比較して広い第 2の検出角度範囲 R 0 2と、第 1の検出距離範囲 R 0 1と比較して短い第 2の検出 £巨離範囲 R口 2と、を有するセンシング系である。

[ 0 0 1 8 ]

図 2に示される態様では、第 1センシング系 2 1及び第 2センシング系 2 2の検出角度範囲 R eの切 り替えが、送信器 2 6を異ならせることで実現される。つまり、 1センシング系 2 1が、送信角度範囲が 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

R e lの送信器 2 6と、受信器 2 7と、によって構成され、第 2センシング系 2 2が、送信角度範囲が R e 2の送信器 2 6と、第 1センシング系 2 1と共用される受信器 2 7と、によって構成される。第 1セ ンシング系 2 1及び第 2センシング系 2 2の検出角度範囲 R eの切り替えが、受信器 2 7を異ならせる ことで実現されてもよい。つまり、第 1センシング系 2 1が、送信器 2 6と、受信角度範囲が R e lの受 信器 2 7と、によって構成され、第 2センシング系 2 2が、第 1センシング系 2 1と共用される送信器 2 6と、受信角度範囲が R e 2の受信器 2 7と、によって構成されてもよい。なお、第 1センシング系 2 1 及び第 2センシング系 2 2の検出角度範囲 R eの切り替えが、送信器 2 6及び受信器 2 7の両方を 異ならせることで実現されてもよい。

[ 0 0 1 9 ]

速度センサ 3 0は、モ-タサイクル 1 0 0の運動部分に取り付けられる。例えば、速 センサ 3 0は、モ -タサイクル 1 0 0の前輪及び後輪の回転速度を検出するもの ある。速度センサ 3 0は、モータサイクル 1 0 0の走行速度を知ることができるものであれ 、どのようなものであってもよい。

[ 0 0 2 0 ]

図 3に示されるように、制御装置 5 0は、レ-ン位置情報取得部 5 1と、検出角度範囲設定部 5 2 と、障害物位置情報取得部 5 3と、判定部 5 4と、実行部 5 5と、を含む。制御装置 5 0の各部は 、 1つの筐体に纏めて設けられていてもよく、 た、複数の筐体に分けられて設けられてい もよい。また、芾 1 】 御装置 5 0の一咅5又は全ては、例えば、マイコン、マ ク□プロセッサユニット等で構成されても く、また、フ ァームウエア等の更新可能なもので構成され てもよく、また、 0 II等からの指令によって実行されるプ□グラ ムモジュール等であってもよい。

[ 0 0 2 1 ]

制御装置 5 0には、各種センサ (画像センサ 1 0、前方環境検出装置 2 0、速度センサ 3 0等) の出力が入力される。また、制御装置 5 0は、挙動制御機構 9 0 (例えば、車輪制動機構、エンジン 駆動機構等) に信号を出力して、モ-タサイクル 1 0 0に自動減速動作を実行させる。つまり、制 装 置 5 0は、モータサイクル 1 0 0に搭載されている挙動制御機構 9 0の制御を担う装置である。なお、自 動減速動作は、ライダ-による挙動制御機構 9 0の操作が無い状態で実行されるものであっ もよく、ま 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 た、ライダーによる挙動制御機構 90の操作が有る状態で実行されるものであっ もよい。

[0022]

レ-ン位置情報取得部 51は、画像センサ 10の出力に基づいて、走行中のモ-タサイクル 100に 対するレ-ン境界の相対的な位置情報である レ-ン位置情報を取得する。

[0023]

具体的には、図 4に示される状況において、レ-ン位置情報取 部 51は、画像センサ 10に撮像さ れた画像でのレーン境界 1_▽_ 8、 1_▽_!_の位置に基づいて、モータサイクル 100から最も近いレーン は、レーン1_ 1の幅方向 でのモータサイクル 100と左側のレーン境界 1_▽_!_との £巨離として定萎される。左側のレーン境界 1_ V よりも右側のレ-ン境界 1_ V_Rの方がモ-タサイクル 100に近い場合には、レ-ン位置情報取得 咅551は、レーン1_ 1の幅方向でのモータサイクル 100と右側のレーン境界 1_ V_Rとの £巨離として定 義される、レーンマージン 1_ 1\/1 _ 8を耳又得する。

[0024]

なお、レーンマージン は、画像センサ 10からレーン境界 1_ _8、 1_▽_!_までの 距離と定萎されてもよく、また、モータサイ クル 100の各咅5からレーン境界 1_ V_R、 1_▽_!_までの £巨 離と定義されてもよい。また、レーンマージ ン 1_ M_R、 は、モータサイクル 100から、レーン境界

1_ V_R、 1_▽_!_の中心までの £巨離と定義されてもよく、また、モータサ クル 100から、レーン境界 1_ _8、 1_▽_!_のモータサイクル 100に近い側のエッジまでの £巨離と定義されてもよい。また、レーン境 界1_ V_R、 1_▽_!_は、レーンマーク自体と定義されても く、また、モータサイクル 100の走行方向に おいて断続的に並ぶ ' 2つのレーンマークを結ぶ ' 想像上の境界と定義されてもよい。また 、レーン位置情報取 得部 51が、レ-ンマ-ジン 1_ M_R、 に実質的に換算可能な他の物理量を、レ-ン -ジン 1_

M_R、 として取得してもよい。例えば、レ-ン位置 報取得部 51が、レ-ン1_ 1の幅方向で のモ-タサイクル 100とレ-ン境界 1_ V_R、 1_▽_!_との距離に実質的に換算可能な他の距 をレ -ンマージン LM_R、 1_ として取得してもよく、また、画像センサ 10のピクセル数をレーンマージン として取得してもよい。 [ 0 0 2 5 ]

検出角度範囲設定部 5 2は、レ-ン位置情報取得部 5 1で取得されたレ-ン位置情報に基づいて、 第 1センシング系 2 1及び第 2センシング系 2 2のどちらによってモータサイクル 1 0 0の前方を検出する かを決定し、その指令を前方環境検出装置 2 0に出力する。つまり、検出角度範囲設定部 5 2は、第 1センシング系 2 1及び第 2センシング系 2 2を選択することで、前方環境検出装置 2 0の検出角度 範囲 R 0を設定する。具体的には、検出角度範囲設 部 5 2は、判定基準が満たされない場合に、検 出角度範囲 R 0が狭い第 1センシング系 2 1を使用することを決定し、判定基準が満た れる場合に、 検出角度範囲 R 0が広い第 2センシング系 2 2を使用することを決定する。

[ 0 0 2 6 ]

判定基準は、レ-ン位置情報取得部 5 1で取得されたレ-ン位置情報が第 1規定条件を満たすとの 条件を含む。具体的には、レ-ン位置情報取 部 5 1で取得されたレ-ン位置情報が、一時的に又 基準期間よりも長い期間に亘って、レ-ンマ- ン L M_ Lが基準値よりも小さい状態を示す情報であ 場合に、検出角度範囲設定部 5 2は、前方環境検出装置 2 0の検出角度範囲 R 0を広げて設定す る。基準値は、隣のレ-ン L 2に先行車両 A 1 _ Lが存在する場合に起こり得る突然の割り込 に対し て、モ-タサイクル 1 0 0の衝突回避動作が困難になる距離より大き 値に設定される。基準期間は、モ -タサイクル 1 0 0が車線変更するのに要する標準的な期間よ 長い期間に設定される。

[ 0 0 2 7 ]

障害物位置情報取得部 5 3は、検出角度範囲設定部 5 2で設定された検出角度範囲 R 0で検 出された前方環境検出装置 2 0の出力に基づいて、モ-タサイクル 1 0 0の前方に位置する障害物の 位置情報である、障害物位置情報を取得する 。

[ 0 0 2 8 ]

判定部 5 4は、障害物位置情報取得部 5 3で取得された障害物位置情報と、速度セン 3 0の 出力と、に基づいて、モ-タサイクル 1 0 0の衝突回避動作が必要な所定範囲 A (図 4参照) に障害 物が位置しているか否かを判定する。

[ 0 0 2 9 ] 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 図 4に示されるように、所定範囲 の幅 は、幅広車両 (例えば 4輪を有する乗用車、トラック等

) がレ-ン境界 1_▽_ !_を挟んで延びる 2レ-ン 1_ 1、 1_ 2に分かれて並ぶ ' 状態で、レ-ン境界 上又は近傍を走行するモータサイクル 1 0 0が、その幅広車両の間を安全にすり抜け得 幅に設定される 。また、モータサイクル 1 0 0から所定範囲八の先 5岩までの £巨離八口は、モータサイクル 1 0 0の走行速 度が速くなる程長い値に設定される。所定範 囲八は、選択されるセンシング系 (第 1センシング系 2 1、 第 2センシング系 2 2) に応じて切り替えられるものであってもよく 、また、切り替えられないものであってもよ い。

[ 0 0 3 0 ] 実行部 5 5は、判定部 5 4で障害物が所定範囲 に位置すると判定されると、モ-タサイクル 1 0 0 に自動減速動作を実行させる。自動減速動作 は、モータサイクル 1 0 0の挙動がライダーによって操作さ れている状態で実行されてもよく、また、モ ータサイクル 1 0 0の挙動が才ートクルーズ機能 (アダブティブクル -ズ機能等) によって制御されている状態で実行されても よい。つまり、自動減速動作は、減速動作が 行 われていない状況で開始されるものであって もよく、また、減速動作が行われている状況 で補助的に開始さ れるものであってもよい。

【0 0 3 1】

<挙動制御システムの処理>

実施の形態 1に係る挙動制御システムの処理について説 する。

図 5は、本発明の実施の形態 1に係る挙動制御システムの、制御装置の処 フロ-を示す図である。

[ 0 0 3 2 ] 制御装置 5 0は、モータサイクル 1 0 0の走行中において、図 5に示される処理フローを繰り返す。

[ 0 0 3 3 ]

(レ-ン位置情報取得ステップ) ステップ 5 1 0 1において、制御装置 5 0のレ-ン位置情報取得部 5 1は、画像センサ 1 0の出力に 基づいて、走行中のモータサイクル 1 0 0に対する、モータサイクル 1 0 0に最も近いレーン境界し▽_ !_ の相対的な位置情報である、レ-ン位置情報 取得する。

[ 0 0 3 4 ] 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

(検出角度範囲設定ステップ)

ステップ 5 1 0 2において、制御装置 5 0の検出角度範囲設定部 5 2は、レ-ン位置情報取得部 5 1で取得されたレーン位置情報に基づいて、 1センシング系 2 1及び第 2センシング系 2 2を選択す ることで、前方環境検出装置 2 0の検出角度範囲 R eを設定する。具体的には、検出角度範囲設 部 5 2は、レ-ン位置情報取得部 5 1で取得されたレ-ン位置情報が第 1規定条件を満たす場合に、 検出角度範囲 R eが広い第 2センシング系 2 2を使用することを決定する。

[ 0 0 3 5 ]

(障害物位置情報取得ステップ)

ステップ 5 1 0 3において、制御装置 5 0の障害物位置情報取得部 5 3は、前方環境検出装置 2 0のうちの、ステップ 5 1 0 2において選択されたセンシング系 (第 1センシング系 2 1、第 2センシング 系 2 2) の出力に基づいて、モ-タサイクル 1 0 0の前方に位置する障害物の位置情報である 障害物 位置情報を取得する。

[ 0 0 3 6 ]

(半定ステップ)

ステップ 5 1 0 4において、制御装置 5 0の判定部 5 4は、障害物位置情報取得部 5 3で取得さ れた障害物位置情報と、速度センサ 3 0の出力と、に基づいて、モ-タサイクル 1 0 0の衝突回避動作 が必要な所定範囲八に障害物が位置している か否かを判定する。

[ 0 0 3 7 ]

(実行ステップ)

ステップ 5 1 0 4において、モ-タサイクル 1 0 0の衝突回避動作が必要な所定範囲 に障害物が位 置していると半定されると、ステップ 5 1 0 5において、芾 I】御装置 5 0の実行咅 5 5 5は、モータサイクル 1 0 0に自動減速動作を実行させる。

[ 0 0 3 8 ]

<挙動制御システムの効果>

実施の形態 1に係る挙動制御システムの効果について説 する。 \¥0 2019/111138 卩(:17132018/059599 制御装置 5 0が、走行中のモ-タサイクル 1 0 0に対するレ-ン境界 1_▽_ !_の相対的な位置情報 であるレ-ン位置情報を取得するレ-ン位置情 取得部 5 1と、障害物位置情報を取得するための前 方環境検出装置 2 0の検出角度範囲 R eを設定する検出角度範囲設定部 5 2と、を備えており、検 出角度範囲設定部 5 2は、判定基準が満たされる場合に、モ-タサ クル 1 0 0の車幅方向での検出 角度範囲 R eを広げて設定し、判定基準には、レ-ン位置 報取得部 5 1で取得されたレ-ン位置情 報が第 1規定条件を満たすとの条件が含まれる。つ り、レーンの幅方向におけるモータサイク 1 0 0の 走行位置が、障害物接近の可能性が高まるよ うな位置である場合に、前方環境検出装置 2 0の検出 角度範囲 R eを広げることが可能である。そのため、レ- の幅方向における走行位置の自由度が大き と の特徴があるモ-タサイクル 1 0 0に特化した、適切な衝突回避動作が実現可 である。

[ 0 0 3 9 ]

好ましくは、第 1規定条件は、レ-ン位置情報取得部 5 1で取得されたレ-ン位置情報が、一時的に 又は基準期間よりも長い期間に亘って、レ- マ-ジンし が基準値よりも小さい状態を示す情報で あるとの条件である。例えば、図 4に示される例において、モータサイクル 1 0 0がレーン境界 1_▽_ !_上 又は近傍を走行する場合には、レ-ン1_ 2からの先行車両 1 _ 1_の急な割り込みが生じると、前方環 境検出装置 2 0の検出の遅れによって、衝突回避動作が間 合わない場合が生じかねない。他方、モ- クサイクル 1 0 0がレ-ン境界 1_▽_ !_上又は近傍を走行する場合に、前方環境検 装置 2〇の検 出角度範囲 R eが広げて設定される場合には、制御装置 5 0がその先行車両八 1 _ 1_の害 I】り込みをい ち早く認識して、ライダ-に衝突回避動作を す警告を発したり、自動減速動作の開始を めたりするこ とが可能となって、ライダ-の安全性が向上 る。

[ 0 0 4 0 ]

実施の形態 2 .

以下に、実施の形態 2に係る挙動制御システムについて説明する

なお、実施の形態 1に係る挙動制御システムと重複又は類似す 説明は、適宜簡略化又は省略して いる。

[ 0 0 4 1 ] 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

<挙動芾1〗御システムの構成>

実施の形態 2に係る挙動制御システムの構成について説 する。

図 6は、本発明の実施の形態 2に係る挙動制御システムの、システム構成 示す図である。図 7は、 本発明の実施の形態 2に係る挙動制御システムの、制御装置の処 を説明するための図である。

[0042]

図 6に示されるように、制御装置 50は、レ-ン位置情報取得部 51と、前方交通情報取得部 56 と、走行速度情報取得部 57と、検出角度範囲設定部 52と、障害物位置情報取得部 53と、判 定咅 554と、実行咅555と、を含む。

[0043]

前方交通情報取得部 56は、前方環境検出装置 20の出力に基づいて、モ-タサイクル 100の 前方の交通情報 (特に、レ-ン1_ 1、 1_ 2における混雑度) である前方交通情報を取得する。具体的 には、前方交通情報取得部 56は、図 7に示される例において、モ-タサイクル 100に最も近いレ-ン 境界 1_▽_!_を挟んで延びる 2レ-ン1_ 1、 1_ 2のうちの、先行車両が縦列走行しているレ- 1_ 2を走 行する 2つの先行車両八 1_1_、八 2_1_の間隔口 1を、前方交通情報として取得する。また、 方 交通情報取得部 56は、図 7に示される例において、モ-タサイクル 100に最も近いレ-ン境界 1_▽_ しを挟んで延びる 2レ-ン1_ 1、 1_ 2に分かれて位置する 2つの先行車両八 1_R、八 1_1_の間隔 口 2を、前方交通情報として取得する。

[0044]

なお、間隔口 1は、手前側の先行車両 1_1_の後端から奥側の先行車両 2_1_の後端までの £巨離と定萎されてもよく、また、その先行 1 車両八 1_1_の他の箇所からその先行 1 車両八 2_1_の他の箇 所までの距離と定義されてもよい。また、前 方交通情報取得部 56が、間隔口 1に実質的に換算可能 な他の物理量を、前方交通情報として取得し てもよい。例えば、前方交通情報取得部 56が、間隔口 1に実質的に換算可能な他の距離を前方交通 報として取得してもよい。

[0045]

また、間隔口 2は、レーン境界 1_▽_!_の右側のレーン1_ 1を走行する先行車両八 1_Rのモータサイ 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 クル 100に最も近い箇所からレーン境界 1_▽_!_の左側のレーン1_ 2を走行する先行車両八 1_1_ のモータサイクル 100に最も近い箇所までの £巨離と定萎されてもよく、また、その先行 両八 1_Rの他 の箇所からその先行車両 1_1_の他の箇所までの距離と定義されてもよ 。また、前方交通情報取 得部 56が、間隔口 2に実質的に換算可能な他の物理量を、前方 通情報として取得してもよい。例 えば、前方交通情報取得部 56が、間隔口 2に実質的に換算可能な他の距離を前方交通 報とし て取得してちよい。

[0046]

また、前方交通情報取得部 56が、図 7に示される例において、レ-ン 1_ 1、 1_ 2を走行する複数の 先行車両八 1_ 八 1_1_、八 2_1_の絶対速度を、前方交通情報として取得 てもよい。例えば 、前方交通情報取得部 56が、その絶対速度に実質的に換算可能な他 物理量を前方交通情報と して取得してもよい。また、前方交通情報取 得部 56は、複数の先行車両八 1_R、 A 1_L、 A 2 の絶対速度の平均値を前方交通情報として取 得してもよく、また、各絶対速度を前方交通 情報と して取得してもよい。そのような構成であっ ても、レーン1_ 1、 1_ 2における混雑度を谁定することが可能であ る

[0047]

また、前方交通情報取得部 56が、図 7に示される例において、レ-ン 1_ 1、 1_ 2を走行する複数の 先行車両 1_R、 1_1_、 2_1_のモ-タサイクル 100に対する相対速度を、前方交通情報 として取得してもよい。例えば、前方交通情 報取得部 56が、その相対速度に実質的に換算可能な他 の物理量を前方交通情報として取得してもよ い。また、前方交通情報取得部 56は、複数の先行車両 八 1_R、八 1_1_、八 2_1_の相対速度の平均値を前方交通情報とし 取得してもよく、また、各 相対速度を前方交通情報として取得してもよ い。そのような構成であっても、レーン1_ 1、 1_ 2における混 雑度を谁定することが可能である。

[0048]

走行速度情報取得部 57は、速度センサ 30の出力に基づいて、走行中のモ-タサイクル 100の 走行速度情報を取得する。走行速度情報取得 部 57で取得された走行速度情報が、判定部 54に 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 おける、モ-タサイクル 100から所定範囲 の先端までの距離 口の設定に流用されてもよい。

[0049]

検出角度範囲設定部 52は、判定基準が満たされない場合に、検出 度範囲 Reが狭い第 1セン シング系 21を使用することを決定し、判定基準が満た れる場合に、検出角度範囲 R 0が広い第 2セ ンシング系 22を使用することを決定する。半定基準は、 ーン位置情報取得咅551で取得されたレーン 位置情報が第 1規定条件を満たすとの条件と、前方交通情 取得部 56で取得された前方交通情 報が第 2規定条件を満たすとの条件と、走行速度情 取得部 57で取得された走行速度情報が第 3規定条件を満たすとの条件と、を含む。

[0050]

具体的には、第 1規定条件は、レ-ン位置情報取得部 51で取得されたレ-ン位置情報が、一時的 に又は基準期間よりも長い期間に亘って、レ -ンマ-ジンし が基準値よりも小さい状態を示す情報 であるとの条件である。

[0051 ]

また、第 2規定条件は、前方交通情報取得部 56で取得された前方交通情報が、 2レ-ン 1_ 1、 し 2のうちの、先行車両が縦歹 0走行するレーン1_ 2に位置する 2つの先行車両八 1_1_、八 2_1_の 間隔口 1が基準間隔よりも狭い状態を示す情報であ との条件と、 2レ-ン1_ 1、 1_ 2に分かれて位置 する 2つの先行車両八 1_R、八 1_1_の間隔口 2が基準間隔よりも狭い状態を示す情報であ との 条件と、の少なくとも一方である。間隔口 1との比較のための基準間隔は、車線変更が じやすくなる標 準的な間隔より広い間隔に設定される。また 、間隔口 2との比較のための基準間隔は、モ-タサイク 1 00によるすり抜けが困難になる間隔より広い 隔に設定される。

[0052]

また、第 2規定条件は、前方交通情報取得部 56で取得された前方交通情報が、 2レ-ン 1_ 1、

1_ 2に位置する複数の先行車両 1_R、 1_1_、 2_1_の絶対速度 (絶対速度の平均値、 又は、各絶対速度の全て) が基準絶対速度よりも遅い状態を示す情報で あるとの条件と、 2レ-ン1_ 1 、 1_ 2に位置する複数の先行車両 A 1_R、 A 1_L、 A 2_Lのモータサイクル 100に対する相 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 対速度 (相対速度の平均値、又は、各相対速度の全 て) が基準相対速度よりも遅い状態を示す情 報であるとの条件と、の少なくとも一方であ ってもよい。絶対速度との比較のための基準 絶対速度、及び、 相対速度との比較のための基準相対速度は、 非混雑時の標準的な速度を加味して設定され る。なお、 間隔 0 1、口 2を用いた判定と、速度 (絶対速度、相対速度) を用いた判定と、が組み合わされても よい。

[ 0 0 5 3 ] また、第 3規定条件は、走行速度情報取得部 5 7で取得された走行速度情報が、モ-タサイク 1

0 0が基準速度よりも遅い速度で走行する状態 示す情報であるとの条件である。基準速度 、自動 減速動作によってモ-タサイクル 1 0 0が障害物を安全に回避し得る速度に設定さ る。

[ 0 0 5 4 ]

<挙動制御システムの処理>

実施の形態 2に係る挙動制御システムの処理について説 する。

図 8は、本発明の実施の形態 2に係る挙動制御システムの、制御装置の処 フローを示す図である。

[ 0 0 5 5 ] 芾 I】御装置 5 0は、モータサイクル 1 0 0の走行中において、図 8に示される処理フローを繰り返す。なお 、図 8に示される処理フローのステップ 5 2 0 7〜 5 2 0 9は、図 5に示される処理フローのステップ 5 1 0 3 - 5 1 0 5と同様であるため、説明を省略する。

[ 0 0 5 6 ]

(レ-ン位置情報取得ステップ) ステップ 5 2 0 1において、制御装置 5 0のレ-ン位置情報取得部 5 1は、画像センサ 1 0の出力に 基づいて、走行中のモータサイクル 1 0 0に対する、モータサイクル 1 0 0に最も近いレーン境界し▽_ !_ の相対的な位置情報である、レ-ン位置情報 取得する。

[ 0 0 5 7 ]

(前方交通情報取得ステップ) ステップ 5 2 0 2において、制御装置 5 0の前方交通情報取得部 5 6は、前方環境検出装置 2 0 の出力に基づいて、走行中のモ-タサイクル 1 0 0の前方の交通情報である前方交通情報を取 する。 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

[ 0 0 5 8 ]

(走行速度情報取得ステップ)

ステップ 5 2 0 3において、制御装置 5 0の走行速度情報取得部 5 7は、速度センサ 3 0の出力に 基づいて、走行中のモータサイクル 1 0〇の走行速度情報を取得する。

[ 0 0 5 9 ]

(禁止ステップー 1)

ステップ 5 2 0 4において、制御装置 5 0の実行部 5 5は、レ-ン位置情報取得部 5 1で取得され たレ-ン位置情報が第 1規定条件を満たし、前方交通情報取得部 5 6で取得された前方交通情報が 第 2規定条件を満たし、且つ、走行速度情報取 部 5 7で取得された走行速度情報が第 3規定条 件を満たさない場合に、ステップ 5 2 0 5に進む。また、そうでなければ、制御装置 5 0の実行部 5 5は、 ステップ 5 2 0 6に進む。

[ 0 0 6 0 ]

(禁止ステップー 2)

ステップ 5 2 0 5において、制御装置 5 0の実行咅5 5 5は、モ-タサイクル 1 0 0に自動減速動作を 実行させることを禁止する。

[ 0 0 6 1 ]

(検出角度範囲設定ステップ)

ステップ 5 2 0 6において、制御装置 5 0の検出角度範囲設定部 5 2は、レ-ン位置情報取得部 5 1で取得されたレ-ン位置情報と、前方交通情 取得部 5 6で取得された前方交通情報と、走行 速度情報取得部 5 7で取得された走行速度情報と、に基づいて 第 1センシング系 2 1及び第 2セン シング系 2 2を選択することで、前方環境検出装置 2 0の検出角度範囲 R eを設定する。具体的には 、検出角度範囲設定部 5 2は、レ-ン位置情報取得部 5 1で取得されたレ-ン位置情報が第 1規定 条件を満たし、前方交通情報取得部 5 6で取得された前方交通情報が第 2規定条件を満たし、且つ 、走行速度情報取得部 5 7で取得された走行速度情報が第 3規定条件を満たす場合に、検出角度 範囲 R eが広い第 2センシング系 2 2を使用することを決定する。 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599

[0 0 6 2]

<挙動制御システムの効果>

実施の形態 2に係る挙動制御システムの効果について説 する。

好ましくは、制御装置 50は、レ-ン位置情報取得部 51にカロえて、レ-ン境界 1_▽_!_を挟んで延 びる 2レ-ン1_ 1、 1_ 2のうちの少なくとも一方のレ-ンにおける前 交通情報を取得する前方交通情報 取得部 56を備えており、検出角度範囲 Reを広げるか否かの判定基準には、前方交通 報取得部 56で取得された前方交通情報が第 2規定条件を満たすとの条件が含まれる。

[0063]

例えば、図 7に示される例のように、先行車両八 1_R、八 1_1_、八 2_1_が密集して走行する状 況では、先行車両 1_R、 1_1_、 2 が車線変更を行う可能性が高く、前方環境検 出装 置 20の検出角度範囲 Reを広げて設定して、先行車両八 1_R, A 1_1_、八 2_1_の割り込みを いち早く認識することの必要性が高まる。ま た、モータサイクル 100が先行車両八 1_R、八 1_1_、 八 2_1_の間をすり抜ける際の走行ル-卜が狭く、 方環境検出装置 20の検出角度範囲 Reを広げ て設定して、先行車両八 1_R、八 1_1_、八 2_1_のふらつきをいち早く認識することの必 性が高ま る。検出角度範囲設定部 52が、第 1規定条件及び第 2規定条件の両方が満たされる場合に、検 出角度範囲 Reを広げて設定することで、そのような状況 おけるライダーの安全性が向上する。

[0064]

特に、検出角度範囲設定部 52が、第 1規定条件及び第 2規定条件の少なくとも一方が満たされ ない場合に、検出角度範囲 R 0を広げて設定しないとよい。そのように構 されることで、例えば、先行車 雨が密集しない状況、モータサイクル 100がレーン境界 1_▽_!_上又は近傍を走行していない状況等 において、不必要に検出角度範囲 Reが広く設定されて、遠方の障害物の検出が れてしまうことが抑 制される。

[0065]

また、第 2規定条件が、前方交通情報取得部 56で取得された前方交通情報が、 2レ-ン 1_ 1、

1_ 2のうちの一方のレ-ン1_ 2に位置する 2つの先行車両八 1_1_、八 2_1_の間隔口 1が基準間隔 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 よりも狭い状態を示す情報であるとの条件で あるとよい。そのように構成されることで、 車線変更が生じやす くなる状況に的確に対応することが可能とな る。

[0 0 6 6]

また、第 2規定条件が、前方交通情報取得部 56で取得された前方交通情報が、 2レ-ン1_ 1、

1_ 2に分かれて位置する 2つの先行車両八 1_R, A 1_1_の間隔口 2が基準間隔よりも狭い状態 を示す情報であるとの条件であるとよい。そ のように構成されることで、走行ルートが狭 くなる状況に的確に 対応することが可能となる。

[0067]

また、第 2規定条件が、前方交通情報取得部 56で取得された前方交通情報が、 2レ-ン 1_ 1、

1_ 2に位置する複数の先行車両 1_R、 1_1_、 2 の絶対速度が基準絶対速度よりも 遅い状態を示す情報であるとの条件であると よい。そのように構成されることで、車線変 更が生じやすくなる 状況に的確に対応することが可能となる。

[0 0 6 8]

また、第 2規定条件が、前方交通情報取得部 56で取得された前方交通情報が、 2レ-ン 1_ 1、

1_ 2に位置する複数の先行車両八 1_R、八 1_1_、八 2_1_のモータサイクル 100に対する相対 速度が基準相対速度よりも遅い状態を示す情 報であるとの条件であるとよい。そのように 構成されることで

、割り込み、ふらつき等をいち早く認識す ることの必要性が高まる状況に的確に対応す ることが可能となる

[0069]

好ましくは、制御装置 50は、レ-ン位置情報取得部 51及び前方交通情報取得部 56に加えて 、走行速度情報取得部 57を備えており、検出角度範囲 Reを広げるか否かの判定基準には、走行速 度情報取得部 57で取得された走行速度情報が第 3規定条件を満たすとの条件が含まれる。

[0070]

例えば、図 7に示される例のように、先行車両八 1_R、八 1_1_、八 2_1_が密集して走行する状 況で、モータサイクル 100の走行速度が速い場合には、自動減速動作 によって衝突を回避することが困 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 難になりかねない。そして、そのような状況 下では、ライダーの操縦による衝突回避が優 先されるべきである。 また、ライダ-の操縦によって衝突が回避さ た後に現れる新たな障害物がなるべく早い 階で認識される のが望ましい。検出角度範囲設定部 5 2が、第 1規定条件、第 2規定条件、及び第 3規定条件の 全てが満たされる場合に、検出角度範囲 R eを広げて設定することで、不必要に検出角 範囲 R eが広 く設定されて、そのような障害物の検出が遅 れてしまうことが抑制される。

[ 0 0 7 1 ]

特に、実行部 5 5が、第 1規定条件及び第 2規定条件の両方が満たされ、且つ、第 3規定条件が 満たされない場合に、自動減速動作を禁止す るとよい。そのように構成されることで、ラ イダーの操縦による 衝突回避が優先されるべき状況下で自動減速 動作が実行されて、ライダ-の操縦に影響を えることが 抑制される。

[ 0 0 7 2 ]

また、第 3規定条件が、走行速度情報取得部 5 7で取得された走行速度情報が、モ-タサイク 1 0 0が基準速度よりも遅い速度で走行する状態 示す情報であるとの条件であるとよい。そ ように構成 されることで、自動減速動作によって衝突を 回避することが困難となる状況に的確に対応 することが可能 となる。

[ 0 0 7 3 ]

以上、実施の形態 1及び実施の形態 2について説明したが、本発明は各実施の形 の説明に限定 されない。例えば、各実施の形態の全て又は 一部のみが実施されてもよい。また、制御装 置 5 0における 各ステップの順序が入れ替えれられてもよい 。

[ 0 0 7 4 ]

つまり、実施の形態 1及び実施の形態 2においては、画像センサ 1 0が、レーン境界 1_ V _ R及びレー ン境界 1_▽ _ !_の両方を撮像する場合を説明したが、制御 置 5 0が、モ-タサイクル 1 0 0が走行す るレ-ン1_ 1の幅を他の情報源 (例えば、地図情報等) から取得できるのであれば、画像センサ 1 0が、 レーン境界し V _ 8及びレーン境界 1_ V _ 1_の一方のみを撮像してもよい。

[ 0 0 7 5 ] 〇 2019/111138 卩(:17132018/059599 また、実施の形態 2においては、前方交通情報が前方環境検出 置 20の出力に基づいて取得さ れる場合を説明したが、前方交通情報が他の 情報源 (例えば、ナビゲ-シヨンシステムに供給さ る渋滞 情報等) に基づいて取得されてもよい。

【符号の説明】

[0076]

1 挙動制御システム、 10 画像センサ、 20 前方環境検出装置、 21 第 1センシング系、 22 第 2センシング系、 26 送信器、 27 受信器、 30 速度センサ、 50 制御装置、 5 1 レ-ン位置情報取得部、 52 検出角度範囲設定部、 53 障害物位置情報取得部、 54 判定部、 55 実行部、 56 前方交通情報取得部、 57 走行速度情報取得部、 90 挙 動制御機構、 100 モ-タサイクル、八 1_R、八 1_1_、八 2_1_ 先行車両、 R、 R 1、 R 2 検出範囲、 Re、 Rel、 Re2 検出角度範囲、 R口、 R口 1、 R口 2 検出距離範囲、 1_ 1、 1_ 2 レーン、 1_ V 8、 1_ 1_ レーン境界、 レーンマージン、口 1、口 2 間隔。