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Title:
CONTROL DEVICE, VEHICLE, AND CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2021/255598
Kind Code:
A1
Abstract:
Obtained is a control device capable of controlling a steady-state circular turning characteristic of a vehicle during turning. This control device is mounted in a vehicle equipped with a damping force-adjustable shock absorber that is provided between the vehicle body and the wheels, the control device outputting a command signal, which corresponds to the damping force of the shock absorber, to an actuator that adjusts the damping force of the shock absorber. When the vehicle enters a stable turning state in which the degree of change in a travel posture-related physical quantity is smaller than in a reference state, the control device outputs the command signal to the actuator to adjust the damping force of the shock absorber and control the steady-state circular turning characteristic of the vehicle.

Inventors:
MASUDA MAKOTO (JP)
Application Number:
PCT/IB2021/055139
Publication Date:
December 23, 2021
Filing Date:
June 11, 2021
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
B60G17/016; B60G17/06; F16F1/00
Foreign References:
US5485377A1996-01-16
US5172929A1992-12-22
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Claims:
\¥02021/255598 卩(:17132021/055139

【書類名】請求の範囲

【請求項 1】 車体 ( 1 0 1) と車輪 ( 1 0 3) との間に設けられた減衰力調整式のショックアブソ-パ- ( 1 1 1 ) を備えた車両 ( 1 0 0) に搭載され、前記ショックアブソーパー ( 1 1 1) の減衰力を調整するアクチ ユエ-夕 ( 1 1 2) へ、前記ショックアブソ-パ- ( 1 1 1) の減衰力に対応する指令信号を出力する制 御装置 ( 1) であって、 前記車両 ( 1 0 0) が、走行姿勢に関連する物理量の変化度合いが基準状態よりも小さい状態 で旋回走行する安定旋回状態になったとき、前記アクチユエ-夕 ( 1 1 2) に前記指令信号を出力して 前記ショックアブソ-パ- ( 1 1 1) の減衰力を調整し、前記車両 ( 1 0 0) の定常円旋回特性を制 锥口する構成である 制御装置 ( 1) 。

【請求項 2】 前記安定旋回状態とは、前記車体 ( 1 0 1) の □-ルレ-卜 (R 1〇 が基準状態よりも小さくなって いる安定口ール彳犬 IIである 請求項 1に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 3】 前記安定旋回状態とは、前記車体 ( 1 0 1) のヨ-レ-卜の単位時間当たりの変化量 (丫 「) が 基準 4犬態よりも小さくなっている安定ヨー4犬態である 請求項 1に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 4】 前記安定旋回状態とは、ステアリングの操舵角速度 (5 3 V) が基準状態よりも小さくなっている安 定ステアリング状態である 請求項 1に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 5】 前記車両 ( 1 0 0) は、前記車体 ( 1 0 1) と前輪 ( 1 0 3 「 1_, 1 0 3 F R) との間に設け \¥02021/255598 卩(:17132021/055139 られた前輪側ショックアブソ-パ- (1 1 1 「 1_, 1 1 1 F R) と、前記車体 (1 0 1) と後輪 ( 1 03 81_, 1 03 88) との間に設けられた後輪側ショックアブソーパー (1 1 1 81_, 1 1 1 88) と、を備え、 前記前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 F R) 及び前記後輪側ショックアブソ-パ - ( 1 1 ^ 1, 1 1 1 R R) のうちの少なくとも一方が減衰力調整式の前記ショックアブソ-パ- ( 1 1 1 ) であり、 前記前輪側ショックアブソ-パ- (1 1 1 「 1_, 1 1 1 F R) の減衰力から前記後輪側ショックアブ ソ-パ- (1 1 1 R L, 1 1 1 R R) の減衰力を減算した値を減衰力減算値とした場合、 前記車両 (1 0 0) が前記安定旋回状態となったとき、 前記アクチユエ-夕 (1 1 2) (こ、前記減衰力減算値が前記車両 (1 00) の直進時の前記減 衰力減算値よりも小さくなる前記指令信号を出力する構成である 請求項 1〜請求項 4のいずれか一項に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 6】 前記車両 (1 0 0) は、前記車体 (1 0 1) と前輪 (1 0 3 「 1_, 1 03 F R) との間に設け られた前輪側ショックアブソ-パ- (1 1 1 「 1_, 1 1 1 F R) と、前記車体 (1 0 1) と後輪 ( 1 03 81_, 1 03 88) との間に設けられた後輪側ショックアブソーパー (1 1 1 81_, 1 1 1 88) と、を備え、 前記前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 F R) 及び前記後輪側ショックアブソ-パ - ( 1 1 ^ 1, 1 1 1 R R) のうちの少なくとも一方が減衰力調整式の前記ショックアブソ-パ- ( 1 1 1 ) であり、 前記前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 F R) の減衰力から前記後輪側ショックアブ ソ-パ- (1 1 1 R L, 1 1 1 R R) の減衰力を減算した値を減衰力減算値とした場合、 前記車両 (1 0 0) が前記安定旋回状態となったとき、 前記アクチユエ-夕 (1 1 2) (こ、前記減衰力減算値が前記車両 (1 00) の直進時の前記減 衰力減算値よりも大きくなる前記指令信号を出力する構成である \¥02021/255598 卩(:17132021/055139 請求項 1〜請求項 4のいずれか一項に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 7】 前記車両 ( 1 0 0) が前記安定旋回状態であるか否かを判定する車両状態判定部 (2) と、 前記車両 ( 1 0 0) が前記安定旋回状態であると、前記車両状態判定部 (2) が判定した際、 前記アクチユエータ ( 1 1 2) に前記指令信号を出力して前記ショックアブソーパー ( 1 1 1) の減衰力 を調整し、前記車両 ( 1 0 0) の前記定常円旋回特性を制御する制御部 (3) と、 を備えている請求項 1に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 8】 前記車両状態判定部 (2) は、 前記車両 ( 1 0 0) が前記安定旋回状態であると判定する条件として、 前記車体 ( 1 0 1) の口-ルレ-卜 (R 1〇 が閾値 (丁 1) 以下又はよりも小さいという条件を備え ている 請求項 7に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 9】 前記車両状態判定部 (2) は、 前記車両 ( 1 0 0) が前記安定旋回状態であると判定する条件として、 前記車体 ( 1 0 1) のヨ-レ-卜の単位時間当たりの変化量 (丫 1〇 が閾値 (丁 4) 以下又はよ りも小さいという条件を備えている 請求項 7又は請求項 8に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 1 0】 前記車両状態判定部 (2) は、 前記車両 ( 1 0 0) が前記安定旋回状態であると判定する条件として、 ステアリングの操蛇角速度 (5 3 V) が閾値 (丁 5) 以下又はよりも小さいという条件を備えている 請求項 7〜請求項 9のいずれか一項に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 1 1】 \¥02021/255598 卩(:17132021/055139 前記車両状態判定部 (2) は、 前記車両 (1 0 0) が前記安定旋回状態であると判定する条件として、 前記車両 (1 0 0) が旋回状態であるか否かを判定する条件を備えている 請求項 7〜請求項 1 0のいずれか一項に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 1 2】 前記車両状態判定部 (2) は、 前記車両 (1 0 0) が前記安定旋回状態であると判定する条件として、 前記車両 (1 0 0) の速度 (V) が規定速度 (V 1) 以上又はよりも大きいという条件を備えて いる 請求項 7〜請求項 1 1のいずれか一項に記載の制御装置 ( 1) 。

【請求項 1 3】 車体 ( 1 0 1) と、 車輪 ( 1 0 3) と、 前記車体 (1 0 1) と前記車輪 (1 0 3) との間に設けられた減衰力調整式のショックアブソ-パ - (1 1 1) と、 前記ショックアブソーパー (1 1 1) の減衰力を調整するアクチユエータ (1 1 2) と、 請求項 1〜請求項 1 2のいずれか一項に記載の制御装置 ( 1) と、 を備えた車両 (1 0 0) 。

【請求項 1 4】 前記車両 (1 0 0) はオフロ-ド車両である 請求項 1 3に記載の車両 (1 0 0) 。

【請求項 1 5】 車体 (1 0 1) と車輪 (1 03) との間に設けられた減衰力調整式のショックアブソ-パ- (1 1 1 ) と、前記ショックアブソーパー (1 1 1) の減衰力を調整するアクチユエータ (1 1 2) とを備えた車両 (1 0 0) に用いられる、前記ショックアブソ-パ- (1 1 1) の減衰力に対応する指令信号を前記ア \¥02021/255598 卩(:17132021/055139 クチユエ-夕 (1 1 2) へ出力する制御方法であって、 前記車両 (1 0 0) が、走行姿勢に関連する物理量の変化度合いが基準状態よりも小さい状態 で旋回走行する安定旋回状態になったとき、前記アクチユエ-夕 (1 1 2) に前記指令信号を出力して 前記ショックアブソ-パ- (1 1 1) の減衰力を調整し、前記車両 (1 0 0) の定常円旋回特性を制 御する定常円旋回特性制御ステップ (54) を備えている制御方法。

Description:
\¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139

【書類名】明細書

【発明の名称】制御装置、車両及び制御方 法 【技術分野】

[ 0 0 0 1 ] 本発明は、車両に搭載された減衰力調整式の ショックアブソ-パ-の減衰力の調整に用いら る制御 装置、該制御装置を備えた車両、及び、車両 に搭載された減衰力調整式のショックアブソ -パ-の減衰 力の調整に用いられる制御方法に関する。

【背景技術】

[ 0 0 0 2 ] 従来、車体と車輪との間に減衰力調整式のシ ョックアブソ-パ-を備えた車両が知られてい (特許文 献 1参照) 。車体と車輪との間に減衰力調整式のショッ クアブソ-パ-を備えた従来の車両は、該車両 の旋回時にショックアブソーパーの減衰力を 調整し、車体に発生する口ールの抑制を図っ ている。

【先行技術文献】

【特許文献】

[ 0 0 0 3 ]

【特許文献 1】特開平 7 - 1 7 9 1 1 3号公報 【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

[ 0 0 0 4 ] 旋回性能及び旋回時の安全性等を考慮し、車 両毎に、好適な定常円旋回特性が予め設定さ れて いる。定常円旋回特性とは、定常円旋回中に ステアリングの操舵角を一定のまま車速を増 大させた際に 、車両が示す挙動特性である。具体的には、 定常円旋回中にステアリングの操舵角を一定 のまま車速を 増大させた際、旋回半径が大きくなる車両は 、定常円旋回特性がアンダ-ステア特性の車 である。ま た、定常円旋回中にステアリングの操舵角を 一定のまま車速を増大させた際、旋回半径が 小さくなる車 雨は、定常円旋回特性が才-パ-ステア特性の 両である。一般的に、車両は、定常円旋回 性がア \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 ンダーステア特性に設定されている。

[ 0 0 0 5 ] ここで、車体と車輪との間に減衰力調整式の ショックアブソーパーを備えた従来の車両に おいては、旋回 期間中は常に、車体に発生する口ールの抑制 を図ることを目的として、ショックアブソー パーの減衰力が調 整される。換言すると、減衰力調整式のショ ックアブソ-パ-の減衰力を制御する従来の制 装置におい ては、車両の旋回期間中は常に、車体に発生 する口ールの抑制を図ることを目的として、 ショックアブソーパ -の減衰力を調整する。このため、車体と車 との間に減衰力調整式のショックアブソー ーを備えた従来 の車両においては、旋回時、定常円旋回特性 が所望の定常円旋回特性と異なる状態であっ ても、定 常円旋回特性を制御できないという課題があ った。

[ 0 0 0 6 ] 本発明は、上述の課題を背景としてなされた ものであり、車体と車輪との間に設けられた 減衰力調整 式のショックアブソーパーを備えた車両に搭 載され、ショックアブソーパーの減衰力を調 整するアクチユエータへ 、前記ショックアブソ-パ-の減衰力に対応す 指令信号を出力する制御装置であって、旋 時に車両の 定常円旋回特性を制御することが可能な制御 装置を得ることを第 1の目的とする。また、本発明は、こ のような制御装置を備えた車両を得ることを 第 2の目的とする。また、本発明は、車体と車 侖との間に設 けられた減衰力調整式のショックアブソーパ ーと、ショックアブソーパーの減衰力を調整 するアクチユエータとを 備えた車両に用いられる、ショックアブソー パーの減衰力に対応する指令信号をアクチユ エータへ出力する制 御方法であって、旋回時に車両の定常円旋回 特性を制御することが可能な制御方法を得る ことを第 3 の目的とする。

【課題を角军決するための手段】

[ 0 0 0 7 ] 本発明に係る制御装置は、車体と車輪との間 に設けられた減衰力調整式のショックアブソ -パ-を備 えた車両に搭載され、前記ショックアブソー パーの減衰力を調整するアクチユエータへ、 前記ショックアブソーパ -の減衰力に対応する指令信号を出力する制 装置であって、前記車両が、走行姿勢に関 する物 理量の変化度合いが基準状態よりも小さい状 態で旋回走行する安定旋回状態になったとき 、前記アク \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 チユエータに前記指令信号を出力して前記シ ョックアブソーパーの減衰力を調整し、前記 車両の定常円旋 回特性を制御する構成となっている。

[ 0 0 0 8 ] また、本発明に係る車両は、車体と、車輪と 、前記車体と前記車輪との間に設けられた減 衰力調整 式のショックアブソーパーと、前記ショック アブソーパーの減衰力を調整するアクチユエ ータと、本発明に係る制 御装置と、を備えている。

[ 0 0 0 9 ] また、本発明に係る制御方法は、車体と車輪 との間に設けられた減衰力調整式のショック アブソ-パ- と、前記ショックアブソーパーの減衰力を調 整するアクチユエータとを備えた車両に用い られる、前記ショック アブソーパーの減衰力に対応する指令信号を 前記アクチユエータへ出力する制御方法であ って、前記車両 が、走行姿勢に関連する物理量の変化度合い が基準状態よりも小さい状態で旋回走行する 安定旋回 状態になったとき、前記アクチユエータに前 記指令信号を出力して前記ショックアブソー パーの減衰力を調 整し、前記車両の定常円旋回特性を制御する 定常円旋回特性制御ステップを備えている。

【発明の効果】

[ 0 0 1 0 ] 車両の旋回時における車体の挙動は、過渡旋 回状態と安定旋回状態とに分けられる。過渡 旋回状 態とは、車体の挙動が安定せず、車体の走行 姿勢に関連する物理量の変化度合いが基準状 態よりも 大きくなる状態である。安定旋回状態とは、 車体の挙動が安定し、車体の走行姿勢に関連 する物理量 の変化度合いが基準状態よりも小さくなる状 態である。すなわち、安定旋回状態では、シ ョックアブソ-パ -の伸縮速度が小さくなる。このため、安定 回状態では、車体に発生する口-ルの抑制を る制御を行 っても、 □-ル抑制に対する寄与度が小さい。

[ 0 0 1 1 ] そこで、本発明に係る制御装置及び制御方法 は、安定旋回状態においては、アクチユエ- に指令信 号を出力してショックアブソ-パ-の減衰力を 整し、車両の定常円旋回特性を制御する。 体的には、 ショックアブソーパーの減衰力を調整するこ とにより、車輪 (より詳しくは車輪のタイヤ) の接地面荷重 ( C o n t a c t P a t c h L o a d) の変動が変化するので、車輪 (より詳しくは車輪のタイヤ ) のグリップカを変更することができる。この 現象を利用し、本発明に係る制御装置及び制 御方法は、 安定旋回状態において、車両の定常円旋回特 性を制御する。このため、本発明に係る制御 装置及び 制御方法は、旋回時に車両の定常円旋回特性 を制御することができる。

【図面の簡単な説明】

[0 0 1 2]

【図 1】本発明の実施の形態に係る車両の側面図 ある。

【図 2】本発明の実施の形態に係る車両の平面図 ある。

【図 3】本発明の実施の形態に係る制御装置にお る各ショックアブソ-パ-の減衰力の制御の仕 方を説明するための図である。

【図 4】図 3に示すショックアブソーパーの減衰力を固 し、車輪のタイヤを剛体と仮定した場合に ける、路面入力周波数 Fと車両のゲイン X/Zとの関係を示す図である。

【図 5】本発明の実施の形態に係る制御装置が安 旋回状態時に行う、定常円旋回特性の制 御方法を説明するための図である。

【図 6】本発明の実施の形態に係る制御装置が安 旋回状態時に行う、定常円旋回特性の制 御方法を説明するための図である。

【図 7】本発明の実施の形態に係る制御装置を示 ブロック図である。

【図 8】本発明の実施の形態に係る制御装置の動 を示すフロ-チヤ-卜である。

【図 9】本発明の実施の形態に係る車両の変形例 示す平面図である。

【図 10】本発明の実施の形態に係る制御装置の変 例を示すブロック図であり、図 9に示す車 両に搭載された制御装置を示すブロック図で ある。

【図 11】本発明の実施の形態に係る車両の変形例 示す平面図である。

【図 12】本発明の実施の形態に係る制御装置の変 例を示すブロック図であり、図 11に示す 車両に搭載された制御装置を示すブロック図 である。

【図 13】本発明の実施の形態に係る車両の変形例 示す平面図である。 \¥02021/255598 卩(:17132021/055139

【図 14】本発明の実施の形態に係る制御装置の変 例を示すブロック図であり、図 13に示す 車両に搭載された制御装置を示すブロック図 である。

【発明を実施するための形態】

【0013 】 以下に、本発明に係る制御装置及び車両につ いて、図面を用いて説明する。

【0014 】 なお、以下では、本発明に係る車両の一例と して自動四輪車を説明するが、本発明に係る 車両は自 動四輪車以外の車両であってもよい。 自動四輪車以外の車両とは、例えば、エンジ ン及び電動モ-夕のう ちの少なくとも 1つを駆動源とする自転車、 自動二輪車及び自動三輪車等である。なお、 自転車とは、 ペダルに付与される踏力によって路上を谁進 することが可能な乗物全般を意味している。 つまり、 自転車 (こは、普通自転車、電動アシスト自転車、 電動自転車等が含まれる。また、 自動二輪車又は自動三 輪車は、いわゆるモータサイクルを意味し、 モータサイクルには、才ートパイ、スクータ ー、電動スクーター等が含 まれる。

[0015] また、以下で説明する構成及び動作等は一例 であり、本発明は、そのような構成及び動作 等である 場合に限定されない。また、各図においては 、同一の又は類似する部材又は部分に対して 、同一の符号 を付している場合又は符号を付すことを省略 している場合がある。また、細かい構造につ いては、適宜図 示を簡略化又は省略している。

[0016] 実施の形態. 以下に、実施の形態に係る制御装置 1、及び該制御装置 1を備えた車両 1 0 0について説明する

[0017]

<車両及び制御装置の構成> 図 1は、本発明の実施の形態に係る車両の側面 である。また、図 2は、本発明の実施の形態に係 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 る車両の平面図である。なお、図 1及び図 2では、紙面左側が車両 1 0 0の前側となっている。 車両 1 0 0は、オフロード車両であり、車体 1 0 1と車車侖 1 0 3とを備えている。具体的には、車両 1 0 0は、車輪 1 0 3として、前輪及び後輪を備えている。また 本実施の形態に係る車両 1 0 0は、 自動四車侖車であり、 2つの前車侖と 2つの後車侖とを備えている。具体的には、 両 1 0 0は、前車侖として、 左前輪 1 0 3 「 1_及び右前輪 1 0 3 「 Rを備えている。また、車両 1 0 0は、後輪として、左後輪 1 0 3 R 1_、及び右後輪 1 0 3 R Rを備えている。

【0 0 1 8】 また、車両 1 0 0は、スプリング 1 1 0及びショックアブソーパー 1 1 1を備えている。スプリング 1 1 0 及びショックアブソーパー 1 1 1は、車体 1 0 1と各車輪 1 0 3との間に設けられている。このため、車両 1 0 0は、 4つのスプリング 1 1 0と、 4つのショックアブソーパー 1 1 1と、を備えている。具体的には、車 両 1 0 0は、スプリング 1 1 0として、スプリング 1 1 0 「 1_、スプリング 1 1 0 「 8、スプリング 1 1 0 8 し、及びスプリング 1 1 0 R Rを備えている。また、車両 1 0 0は、ショックアブソーパー 1 1 1として、前 輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 1_、前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 R、後輪側ショックアブソーパー 1 1 ^ 1_、及び後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R Rを備えている。

[ 0 0 1 9 ] スプリング 1 1 0 「 1_及び前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 1_は、車体 1 0 1と左前輪 1 0 3 「

1_との間に設けられている。スプリング 1 1 0 「 R及び前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rは、車体 1 0 1と右前輪 1 0 3 「 Rとの間に設けられている。スプリング 1 1 0 R 1_及び後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 8 1_は、車体 1 0 1と左後輪 1 0 3 8 1_との間に設けられている。スプリング 1 1 0 8 8及び 後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R Rは、車体 1 0 1と右後輪 1 0 3 R Rとの間に設けられている。

[ 0 0 2 0 ] 本実施の形態に係るショックアブソーパー 1 1 1は、減衰力調整式のショックアブソーパー ある。このた め、車両 1 0 0は、ショックアブソーパー 1 1 1の減衰力を調整するアクチユエータ 1 1 2を備えている。ア クチユエータ 1 1 2は、ショックアブソーパー 1 1 1毎に設けられている。具体的には、車両 1 0 0は、 4つ のアクチユエータ 1 1 2を備えている。より具体的には、車両 1 0 0は、アクチユエータ 1 1 2として、アクチ \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 ユエータ 1 1 2「 1_、アクチユエータ 1 1 2 「 8、アクチユエータ 1 1 2 8 1_、及びアクチユエータ 1 1 2 8 R を備えている。アクチユエータ 1 1 2 「 1_は、前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 1_の減衰力を調整す る。アクチユエータ 1 1 2 「 Rは、前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rの減衰力を調整する。アクチユエー 夕 1 1 2 R 1_は、後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R 1_の減衰力を調整する。アクチユエータ 1 1 2 R R は、後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R Rの減衰力を調整する。なお、減衰力調整式 ショックアブソ- バーであれば、ショックアブソーパー 1 1 1として、公知の種々のショックアブソーパ を用いることができる。

[ 0 0 2 1 ] また、車両 1 0 0は、制御装置 1を備えている。すなわち、制御装置 1は、車両 1 0 0に搭載されて いる。なお、芾 1 】御装置 1の各咅5は、纏められて配設されていてもよ 、また、分散して配設されていてもよい 。芾 I】御装置 1は、例えば、マイコン、マイク □プロセッサユニット等を含んで構成されて もよく、また、ファームウ エア等の更新可能なものを含んで構成されて もよく、また、 0 II等からの指令によって実行されるプ □グラ ムモジユール等を含んで構成されてもよい。

[ 0 0 2 2 ] 芾 I】御装置 1は、アクチユエータ 1 1 2と電気的に接続されている。そして、芾 I】御装置 1は、アクチユエータ 1 1 2へ、ショックアブソ-パ- 1 1 1の減衰力に対応する指令信号を出力するも である。具体的には、 本実施の形態では、制御装置 1は、アクチユエ-夕 1 1 2 「 1_へ、前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 しの減衰力に対応する指令信号を出力する。 また、制御装置 1は、アクチユエ-夕 1 1 2 「 Rへ、前輪 側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 Rの減衰力に対応する指令信号を出力する。 た、制御装置 1は、アク チユエ-夕 1 1 2 R 1_へ、後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R 1_の減衰力に対応する指令信号を出力す る。また、芾 I】御装置 1は、アクチユエータ 1 1 2 R Rへ、後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R Rの減衰力 に対応する指令信号を出力する。

[ 0 0 2 3 ] なお、制御装置 1が出力する指令信号は、ショックアブソ-パ- 1 1 1及びアクチユエ-夕 1 1 2の種類 によって異なる。例えば、アクチユエータ 1 1 2へ入力される電 しのイ直に対応して、ショックアブソーパー 1 1

1 の減衰力が変更される構成の場合、制御装置 1が出力する指令信号は電流である。すなわ 、制御 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 装置 1は、ショックアブソーパー 1 1 1の減衰力に対応する値の電流を、アクチユ ータ 1 1 2へ出力する

。また例えば、アクチユエータ 1 1 2へ入力される電圧の値に対応して、ショッ アブソーパー 1 1 1の減衰 力が変更される構成の場合、制御装置 1が出力する指令信号は電圧である。すなわ 、制御装置 1 は、ショックアブソーパー 1 1 1の減衰力に対応するイ直の電圧を、アクチ エータ 1 1 2へ出力する。

[ 0 0 2 4 ] また、車両 1 0 0は、制御装置 1と電気的に接続され、該車両 1 0 0が安定旋回状態であることの 検出に用いられる少なくとも 1つのセンサ-を備えている。安定旋回状態と 、車両 1 0 0の旋回時、車 体 1 0 1の挙動が安定し、車体 1 0 1の走行姿勢に関連する物理量の変化度合い 基準状態より も小さくなる状態である。本実施の形態では 、後述のように、車体 1 0 1の走行姿勢に関連する物理量 として、車体 1 0 1の口ールレートを採用している。具体的に 、車両 1 0 0の旋回時に、車体 1 0 1の 口ールレートが基準状態よりも小さくなって いる安定口ール状態を、安定旋回状態として いる。このため、本 実施の形態に係る車両 1 0 0は、車体 1 0 1の口-ルレ-卜を検出する口-ルレ-卜検出セン _ 1 1 3 を備えている。口ールレート検出センサー 1 1 3は、車体 1 0 1に設けられている。

[ 0 0 2 5 ] また、本実施の形態では、車両 1 0 0が安定旋回状態であることの検出の確実性 向上させるため 、車両 1 0 0は、加速度センサ- 1 1 4、及び加速度センサ- 1 1 5も備えている。加速度センサ- 1 1 4は、車体 1 0 1に設けられており、車体 1 0 1の上下方向のカロ速度を検出するものであ 。換言す ると、加速度センサ- 1 1 4は、車体 1 0 1において図 1の口 1方向に発生する加速度を検出するもの である。加速度センサ- 1 1 5は、車体 1 0 1に設けられており、車体 1 0 1の横方向の加速度を検出 するものである。換言すると、加速度センサ - 1 1 5は、車体 1 0 1において図 2の。 2方向に発生する 加速度を検出するものである。

[ 0 0 2 6 ] なお、口-ルレ-卜検出センサ- 1 1 3、加速度センサ- 1 1 4、及び加速度センサ- 1 1 5は、別々の センサーであってもよいし、少なくとも 2つのセンサーを 1つのユニットとして構成してもよい。例え 、口ールレ_ 卜検出センサ- 1 1 3、加速度センサ- 1 1 4、及び加速度センサ- 1 1 5として、いわゆる慣性計測ユ \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 ニットを用いてもよい。また、口ールレート 検出センサー 1 1 3、カロ速度センサー 1 1 4、及び加速度センサー

1 1 5は、芾 I】御装置 1に備えられる構成としてもよい。

[ 0 0 2 7 ] 続いて、芾 I 】御装置 1における各ショックアブソーパー 1 1 1の減衰力の芾 I 】御の仕方について、後述の図 3 に示す 1輪の 2自由度モデル図を用いて説明する。

[ 0 0 2 8 ] 図 3は、本発明の実施の形態に係る制御装置に ける各ショックアブソ-パ-の減衰力の制御の 仕方 を説明するための図である。なお、図 3に示すパネ上位置 Xは、車体 1 0 1の上下方向の位置を表して いる。パネ下位置丫は、パネ下 1 0 2の上下方向の位置を表している。パネ下 1 0 2とは、車両 1 0 0 のうちで、ショックアブソーパー 1 1 1を基準として車輪 1 0 3側となる咅5分である。例えば、車輪 1 0 3、 図示せぬ八ブ、及び図示せぬ車軸等が、パネ 下 1 0 2となる。路面位置 は、路面 1 2 0と車輪 1 0 3 との接触箇所の上下方向の位置を表している 。また、パネ上位置 X、パネ下位置丫、及び路面位置 の各基準位置は、次のように定義される。路 面 1 2 0上の任意の位置に、車両 1 0 0が停止してい るとする。この状態の車体 1 0 1の位置が、パネ上位置 Xの基準位置となる。また、この状態のパネ 1 0 2の位置が、パネ下位置丫の基準位置となる また、この状態における路面 1 2 0と車輪 1 0 3との 接触箇所が、路面位置 の基準位置となる。すなわち、パネ上位置 Xの変動が大きい程、車体 1 0 1 の上下動が大きいということである。パネ下 位置丫の変動が大きい程、パネ下 1 0 2の上下動が大きいと いうことである。路面位置 の変動が大きい程、路面 1 2 0の上下方向の凹凸が大きいということであ

[ 0 0 2 9 ] また、制御装置 1における各ショックアブソーパー 1 1 1の減衰力の制御の仕方を理解するにあたり 図 3 を次のように見ればよい。例えば、ショック アブソーパー 1 1 1を前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 1_と した場合、アクチユエータ 1 1 2がアクチユエータ 1 1 2 「 1_となり、車輪 1 0 3が左前輪 1 0 3 「 1_とな り、スプリング 1 1 0がスプリング 1 1 0 「 1_となる。ショックアブソーパー 1 1 1を前輪側ショックアブソーパ - 1 1 1 「 Rとした場合、アクチユエータ 1 1 2がアクチユエータ 1 1 2 「 Rとなり、車輪 1 0 3が右前輪 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139

1 0 3 「 8となり、スプリング 1 1 0がスプリング 1 1 0 「 8となる。ショックアブソーパー 1 1 1を後輪側 ショックアブソーパー 1 1 1 8 1_とした場合、アクチユエータ 1 1 2がアクチユエータ 1 1 2 8 1_となり、車輪 1 0 3が左後輪 1 0 3 8 1_となり、スプリング 1 1 0がスプリング 1 1 0 8 1_となる。ショックアブソーパー 1 1 1を後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R Rとした場合、アクチユエータ 1 1 2がアクチユエータ 1 1 2 R Rとなり、車輪 1 0 3が右後輪 1 0 3 R Rとなり、スプリング 1 1 0がスプリング 1 1 0 R Rとなる。

[ 0 0 3 0 ] 図 4は、図 3に示すショックアブソーパーの減衰力を固 し、車輪のタイヤを剛体と仮定した場合に け る、路面入力周波数「と車両のゲイン X / との関係を示す図である。 この図 4の横軸に示す路面入力周波数「は、車両 1 0 0の走行中に、路面 1 2 0からパネ下 1 0 2 に入力される周波数を示している。図 4の横軸は、紙面右側へ進むほど、路面入力 波数「が大き くなる。また、図 4の縦軸に示す車両 1 0 0のゲイン X / ?は、パネ上位置 Xを路面位置 で除算した ものである。図 4の縦軸は、紙面上側へ進むほど、ゲイン X / ?が大きくなる。ゲイン X / ?は、値が大き くなるほど、路面 1 2 0の凹凸に対して車体 1 0 1が上下方向に大きく振動することを示して る。また 、図 4には、車両 1 0 0が状態八となっているとき及び状態巳とな ているときの、路面入力周波数「と 該車両 1 0 0のゲイン X / ?との関係を示している。状態八及び状態巳 、ショックアブソーパー 1 1 1 の減衰力を固定している状態である。また、 状態八のときのショックアブソーパー 1 1 1の減衰力は、状態 巳のときのショックアブソーパー 1 1 1の減衰力よりも小さくなっている。

[ 0 0 3 1 ] 図 4に示すように、路面入力周波数「が比較的 い第 2周波数領域 2 2においては、状態八のゲ イン X / が、状態巳のゲイン X / よりも大きくなっている。路面入力周波数「 が比較的低い第 2周 波数領域 2 2においては、ショックアブソーパー 1 1 1の減衰力が状態巳よりも小さい状態八では 状態 巳と比べ、共振によって車体 1 0 1が上下方向に大きくあおられる。このため 路面入力周波数「が比 較的低い第 2周波数領域 2 2においては、状態八のゲイン X / が、状態巳のゲイン X / よりも大き くなる。

[ 0 0 3 2 ] 一方、図 4に示すように、路面入力周波数「が比較的 い第 1周波数領域 2 1においては、状態

B の時のゲイン X / Zが、状態 Aのゲイン X / Zよりも大きくなっている。ショックアブソ パー 1 1 1の減 衰力が状態 Aよりも大きい状態巳では、状態 Aと比べ、ショックアブソ-パ- 1 1 1の減衰力が、路面 1 2 0からの入力を車体 1 0 1へ伝える形で作用する。このため、路面入 周波数 Fが比較的高い第 1 周波数領域 2 1においては、ショックアブソーパー 1 1 1の減衰力が状態 Aよりも大きい状態 Bでは、状 態 Aと比べ、パネ下 1 0 2から車体 1 0 1へ伝達される衝撃をショックアブソーパー 1 1 1で吸収できず、 ゲイン X / Zが大きくなる。

[ 0 0 3 3 ] 車体 1 0 1の上下動が大きくなるほど、車輪 1 0 3 (より詳しくは車輪 1 0 3のタイヤ) の接地面 荷重 (C o n t a c t P a t c h L o a d) の変動が大きくなる。また、車輪 1 0 3の接地面 荷重の変動が大きくなるほど、車輪 1 0 3 (より詳しくは車輪 1 0 3のタイヤ) のグリップカが低下する 。このため、路面入力周波数 Fが比較的低い第 2周波数領域 2 2においては、ショックアブソ-パ- 1 1 1 の減衰力が大きい方が、車体 1 0 1の上下動を抑芾 Uできるので、車輪 1 0 3のグリップカが増加す る。一方、路面入力周波数 Fが比較的高い第 1周波数領域 2 1においては、ショックアブソ-パ- 1 1

1 の減衰力が小さい方が、車体 1 0 1の上下動を抑制できるので、車輪 1 0 3のグリップカが増加する

[ 0 0 3 4 ] ところで、車両 1 0 0の旋回時における車体 1 0 1の挙動は、過渡旋回状態と安定旋回状態と 分けられる。過渡旋回状態とは、車体 1 0 1の挙動が安定せず、車体 1 0 1の走行姿勢に関連する 物理量の変化度合いが基準状態よりも大きく なる状態である。安定旋回状態とは、上述の ように、車体 1 0 1の挙動が安定し、車体 1 0 1の走行姿勢に関連する物理量の変化度合い 基準状態よりも 小さくなる 4犬態である。

[ 0 0 3 5 ] また、車両 1 0 0の旋回時における車体 1 0 1の挙動と、路面 1 2 0からパネ下 1 0 2に入力され る周波数である路面入力周波数「とは、次の ような関係がある。 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139

[ 0 0 3 6 ] 凹凸の大きい路面 1 2 0で車両 1 0 0が旋回する場合、車輪 1 0 3が大きな凹凸を乗り越えるこ ととなるので、路面入力周波数「は比較的低 くなる。すなわち、凹凸の大きい路面 1 2 0で車両 1 0 0 が旋回する場合、路面入力周波数「は第 2周波数領域 2 2となる。また、凹凸の大きい路面 1 2 0 で車両 1 0 0が旋回する場合、路面 1 2 0の凹凸によって車体 1 0 1が大きく揺れることとなる。こ のため、凹凸の大きい路面 1 2 0で車両 1 0 0が旋回する場合、車体 1 0 1の挙動は過渡旋回状 態となる。

[ 0 0 3 7 ]

—方、表面が砂利等のような凹凸の小さい 路面 1 2 0で車両 1 0 0が旋回する場合、車輪 1 0 3 が小さな凹凸を乗り越えることとなるので、 路面入力周波数「は比較的高くなる。すなわ ち、凹凸の小さ い路面 1 2 0で車両 1 0 0が旋回する場合、路面入力周波数「は第 1周波数領域 2 1となる。ま た、凹凸の小さい路面 1 2 0で車両 1 0 0が旋回する場合、路面 1 2 0の凹凸による車体 1 0 1の 揺れは小さい。このため、凹凸の小さい路面 1 2 0で車両 1 0 0が旋回する場合、車体 1 0 1の挙動 が安定した後は、車体 1 0 1の挙動は安定旋回状態となる。すなわち、 体 1 0 1の挙動が安定旋 回状態となるのは、路面入力周波数「が第 1周波数領域 2 1のときである。

[ 0 0 3 8 ] ここで、従来、旋回性能及び旋回時の安全性 等を考慮し、車両毎に、好適な定常円旋回特 性が予 め設定されている。定常円旋回特性とは、定 常円旋回中にステアリングの操舵角を一定の まま車速を増 大させた際に、車両が示す挙動特性である。 具体的には、定常円旋回中にステアリングの 操舵角を一定 のまま車速を増大させた際、旋回半径が大き くなる車両は、定常円旋回特性がアンダ-ス ア特性の車 雨である。また、定常円旋回中にステアリン グの操舵角を一定のまま車速を増大させた際 、旋回半径が 小さくなる車両は、定常円旋回特性が才-パ- テア特性の車両である。また、定常円旋回 にステアリ ングの操蛇角を一定のまま車速を増大させた 際、旋回半径が変化しない車両は、定常円旋 回特性が二 ュ-トラルステア特性の車両である。一般的 、車両は、定常円旋回特性がアンダ-ステア 性に設定さ れている。本実施の形態に係る車両 1 0 〇も、定常円旋回特性がアンダ-ステア特性 設定されている \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139

。より詳しくは、本実施の形態に係る車両 1 0 0の定常円旋回特性は、ニュ-トラルステア特 に近いア ンダーステア特性である、弱アンダーステア 特性となっている。

[ 0 0 3 9 ] また、車両 1 0 〇のように減衰力調整式のショックアブソー パーを備えた車両は、従来、該車両の旋回 時にショックアブソーパーの減衰力を調整し 、車体に発生する口ールの抑制を図っている 。この際、減衰力調 整式のショックアブソ-パ-を備えた従来の車 においては、旋回期間中は常に、車体に発 する口-ルの 抑制を図ることを目的として、ショックアブ ソーパーの減衰力が調整される。しかしなが ら、安定旋回状態で は、ショックアブソ-パ-の伸縮速度が小さく る。このため、安定旋回状態では、車体に 生する口-ルの 抑制を図る制御を行っても、口-ル抑制に対 る寄与度が小さい。一方、減衰力調整式の ョックアブソ -パ-を備えた従来の車両においては、安定旋 状態でも車体の口-ル抑制を目的としてショ ックアブソ バ-の減衰力が調整されるので、旋回時、定 円旋回特性が所望の定常円旋回特性と異な 状態で あっても、定常円旋回特性を制御できなかっ た。

[ 0 0 4 0 ] そこで、本実施の形態に係る制御装置 1は、車両 1 0 0の旋回時に安定旋回状態になったとき、ア クチユエ-夕 1 1 2に指令信号を出力してショックアブソ-パ- 1 1 1の減衰力を調整し、車両 1 0 0の 定常円旋回特性を制御する。以下、安定旋回 状態に行われる車両 1 0 0の定常円旋回特性の具 体的な制御方法について、図 4、図 5及び図 6を用いて説明する。

[ 0 0 4 1 ] 図 5及び図 6は、本発明の実施の形態に係る制御装置が 定旋回状態時に行う、定常円旋回特 性の制御方法を説明するための図である。図 5及び図 6は、車両 1 0 0の平面図となっている。また、 図 5及び図 6では、紙面左側が車両 1 0 0の前側となっている。また、図 5及び図 6に示す白抜き矢 印は、旋回時に車輪 1 0 3に発生する向心力 (コーナ-リングフォース) である。 白塗り矢印が大きいほ ど、向心力が大きくなる。

[ 0 0 4 2 ] まず、前輪側ショックアブソーパーの減衰力 から後輪側ショックアブソーパーの減衰力を 減算した値を、減 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 衰力減算値と定義する。なお、本実施の形態 では、車両の直進時、前輪側ショックアブソ -パ- 1 1 1

「 1_及び前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rの減衰力を同じにしている。また、定常口 ル時においても 、前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 1_及び前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rの減衰力を同じにし ている。また、本実施の形態では、車両の直 進時、後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 Rし及び後輪側シ ョックアブソーパー 1 1 1 R Rの減衰力を同じにしている。また、定常口 ル時においても、後車侖側ショックア ブソーパー 1 1 1 R 1_及び後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R Rの減衰力を同じにしている。このため、本 実施の形態では、車両の直進時及び定常 □-ル時においては、前輪側ショックアブソ- - 1 1 1 「 1_及 び前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rのうちの一方の減衰力から、後輪側ショッ アブソーパー 1 1 1 R し及び後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R Rのうちの一方の減衰力を減算することによ 、減衰力減 算値を求めることができる。

[ 0 0 4 3 ] なお、車両の直進時及び定常 □-ル時において、前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 1_の減衰力と前 輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 Rの減衰力とを異ならせてもよい。この場合 車両の直進時及び定常 口ール時において減衰力減算値を求める場合 、前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 1_の減衰力と前輪 側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rの減衰力との平均値を、前輪側ショックア ソーパーの減衰力とする。同 様に、車両の直進時及び定常 □-ル時において、後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 Rしの減衰力と後輪 側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R Rの減衰力とを異ならせてもよい。この場合 車両の直進時及び定常 □- ル時において減衰力減算値を求める場合、後 輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R 1_の減衰力と後輪側シ ョックアブソーパー 1 1 1 R Rの減衰力との平均値を、後輪側ショックア ソーパーの減衰力とする。

[ 0 0 4 4 ] 例えば、車両 1 0 〇の旋回時に従来の方法でショックアブソ- - 1 1 1の減衰力を調整した際、安 定旋回状態での定常円旋回特性を現状よりも 才-パ-ステア傾向の特性にしたいという要望 あるとする 。この場合、車両 1 0 0が安定旋回状態となったとき、芾 I 】御装置 1は、アクチユエータ 1 1 2に、減衰力 減算値が車両 1 0 0の直進時の減衰力減算値よりも小さくなる 令信号を出力する。例えば、車両

1 0 0が安定旋回状態となったとき、制御装置 1は、前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 1_及び前輪 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rの減衰力が直進時よりも小さくなるように アクチユエータ 1 1 2に指令 信号を出力する。同時に、車両 1 0 0が安定旋回状態となったとき、制御装置 1は、後輪側ショックア ブソ-パ- 1 1 1 R 1_及び後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R Rの減衰力が直進時よりも大きくなるよう に、アクチユエ-夕 1 1 2に指令信号を出力する。これにより、安定 回状態における減衰力減算値が、 直進時の減衰力減算値よりも小さくなる。

[ 0 0 4 5 ] なお、車両 1 0 0が安定旋回状態となったとき、制御装置 1は、前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 し及び前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rの減衰力が直進時よりも小さくなるように アクチユエータ 1 1 2に指令信号を出力するだけでもよい。また 車両 1 0 0が安定旋回状態となったとき、制御装置 1 は、後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R し及び後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R Rの減衰力が直進 時よりも大きくなるように、アクチユエータ 1 1 2に指令信号を出力するだけでもよい。この うにショックアブ ソ-パ- 1 1 1の減衰力を調整しても、安定旋回状態にお る減衰力減算値が、直進時の減衰力減 算値よりも小さくなる。

[ 0 0 4 6 ] 図 4で説明したように、車両 1 0 0が安定旋回状態となるのは、路面入力周波 「が第 1周波数 領域 2 1のときである。また、路面入力周波数「が 1周波数領域 2 1となっている場合、ショックアブ ソ-パ- 1 1 1の減衰力が小さい方が、車輪 1 0 3のグリップカが増加する。ここで、安定旋 状態にお ける減衰力減算値を直進時の減衰力減算値よ りも小さくすることにより、安定旋回状態に おいては、直 進時と比較し、前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 1_及び前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rの減衰 力が、後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R し及び後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R Rの減衰力に対し て相対的に低くなる。したがって、安定旋回 状態における減衰力減算値を直進時の減衰力 減算値より も小さくすることにより、安定旋回状態にお いては、左前輪 1 0 3 「 1_及び右前輪 1 0 3 「 Rのグリップ 力が、左後輪 1 0 3 R 1_及び右後輪 1 0 3 R Rのグリップカに対して相対的に大きくなる このため、 図 5に示すように、安定旋回状態における減衰 減算値を直進時の減衰力減算値よりも小さ すること により、左前輪 1 0 3 「 1_及び右前輪 1 0 3 「 Rに発生する向心力が、左後輪 1 0 3 R 1_及び右 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 後輪 1 0 3 R Rに発生する向心力に対して相対的に大きく る。このため、車両 1 0 0の旋回時に従 来の方法でショックアブソ-パ- 1 1 1の減衰力を調整した場合と比べ、車両 1 0 0の安定旋回状態で の定常円旋回特性を、才-パ-ステア傾向の特 に制御することができる。

[ 0 0 4 7 ] また例えば、車両 1 0 〇の旋回時に従来の方法でショックアブソ- - 1 1 1の減衰力を調整した際、 安定旋回状態での定常円旋回特性を現状より もアンダ-ステア傾向の特性にしたいという 望があると する。この場合、車両 1 0 0が安定旋回状態となったとき、制御装置 1は、アクチユエータ 1 1 2に、減 衰力減算値が車両 1 0 0の直進時の減衰力減算値よりも大きくなる 令信号を出力する。例えば、 車両 1 0 0が安定旋回状態となったとき、制御装置 1は、前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 1_及び 前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rの減衰力が直進時よりも大きくなるように アクチユエータ 1 1 2に 指令信号を出力する。同時に、車両 1 0 0が安定旋回状態となったとき、制御装置 1は、後輪側ショ ックアブソ-パ- 1 1 1 R 1_及び後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R Rの減衰力が直進時よりも小さくな るように、アクチユエータ 1 1 2に指令信号を出力する。これにより、安定 回状態における減衰力減算 値が、直進時の減衰力減算値よりも大きくな る。

[ 0 0 4 8 ] なお、車両 1 0 0が安定旋回状態となったとき、制御装置 1は、前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 し及び前輪側ショックアブソーパー 1 1 1 「 Rの減衰力が直進時よりも大きくなるように アクチユエータ 1 1 2に指令信号を出力するだけでもよい。また 車両 1 0 0が安定旋回状態となったとき、制御装置 1 は、後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R し及び後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R Rの減衰力が直進 時よりも小さくなるように、アクチユエータ 1 1 2に指令信号を出力するだけでもよい。この うにショックアブ ソ-パ- 1 1 1の減衰力を調整しても、安定旋回状態にお る減衰力減算値が、直進時の減衰力減 算イ直よりも大きくなる。

[ 0 0 4 9 ] 図 4で説明したように、車両 1 0 0が安定旋回状態となるのは、路面入力周波 「が第 1周波数 領域 2 1のときである。また、路面入力周波数「が 1周波数領域 2 1となっている場合、ショックアブ \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 ソ-パ- 1 1 1の減衰力が小さい方が、車輪 1 0 3のグリップカが増加する。ここで、安定旋 状態にお ける減衰力減算値を直進時の減衰力減算値よ りも大きくすることにより、安定旋回状態に おいては、直 進時と比較し、後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 Rし及び後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R Rの減衰 力が、前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 1_及び前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 Rの減衰力に対し て相対的に低くなる。したがって、安定旋回 状態における減衰力減算値を直進時の減衰力 減算値より も大きくすることにより、安定旋回状態にお いては、左後輪 1 0 3 R 1_及び右後輪 1 0 3 R Rのグリッ プカが、左前輪 1 0 3 「 1_及び右前輪 1 0 3 「 Rのグリップカに対して相対的に大きくなる このため 、図 6に示すように、安定旋回状態における減衰 減算値を直進時の減衰力減算値よりも大き するこ とにより、左後輪 1 0 3 R 1_及び右後輪 1 0 3 R Rに発生する向心力が、左前輪 1 0 3 「 1_及び右 前輪 1 0 3 「 Rに発生する向心力に対して相対的に大きく る。このため、車両 1 0 0の旋回時に従 来の方法でショックアブソ-パ- 1 1 1の減衰力を調整した場合と比べ、車両 1 0 0の安定旋回状態で の定常円旋回特性を、アンダ-ステア傾向の 性に制御することができる。

[ 0 0 5 0 ] このような制御を実行する制御装置 1は、例えば、次のように構成することがで る。以下、本実施の 形態に係る制御装置 1の詳細構成について説明する。

[ 0 0 5 1 ]

<制御装置の詳細構成> 図 7は、本発明の実施の形態に係る制御装置を すブロック図である。 制御装置 1は、車両状態判定部 2及び制御部 3を備えている。

[ 0 0 5 2 ] 車両状態判定部 2は、車両 1 0 0が安定旋回状態であるか否かを判定する機 部である。車両 状態判定部 2には、口-ルレ-卜検出センサ- 1 1 3の検出値が入力される構成となっている。 た、本実 施の形態では、車両状態判定部 2(こは、加速度センサ- 1 1 4、及び加速度センサ- 1 1 5の検出値 も入力される構成となっている。上述のよう に、本実施の形態では、車両 1 0 0の旋回時に車体 1 0 1 の口ールレートが基準状態よりも小さくなっ ている安定口ール状態を、安定旋回状態とし ている。このため、 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 車両状態判定部 2は、次式 (1) が成立するか否かを判定する。

[ 0 0 5 3 ]

8 £ 丁 1 ... (1) ここで、 8 「は、車体 1 0 1の口ールレートである。換言すると、 8 「は、口ールレート検出センサー 1 1 3 の検出値である。 丁 1は、閾値である。すなわち、車体 1 0 1の口ールレートR 「が閾値丁 1以下となる 場合、式 (1) が成立する。車両 1 0 0が安定旋回状態となっている場合、車体 1 0 1の走行姿勢 に関連する物理量の変化度合いが基準状態よ りも小さくなり、口-ルレ-卜R 「も小さくなるので、式 (1 ) を満たすこととなる。ここで、車体 1 0 1の口ールレートR 「を用いて安定旋回状態か否かを半 定する条 件を、車体 1 0 1の口ールレートR 「が閾値丁 1よりも小さくなる条件としてもよい。すな ち、車両状態 判定部 2は、車両 1 0 0が安定旋回状態であると判定する条件とし 、車体 1 0 1の □-ルレ-卜R 「 が閾値丁 1以下又はよりも小さいという条件を備えて る。以下、当該条件を、第 1条件と称することと する。

[ 0 0 5 4 ] ここで、車両状態判定部 2は、上記第 1条件を満たしたときに、車両 1 0 0が安定旋回状態となっ ていると半 定しても勿論よい。しかしながら、車両 1 0 0の様々な動作姿勢を考慮した場合、旋回状 となっていない状態において第 1条件を満たす可能性も考えられる。このた 、本実施の形態では、車両 1 0 0が安定旋回状態であることの検出の確実性 向上させるため、車両状態判定部 2は、車両 1 0 0が安定旋回状態であると判定する条件とし 、第 1条件に加えて、車両 1 0 0が旋回状態である か否かを半 1】定する条件を備えている。具体的には、 両状態判定部 2は、次式 (2) で表される第 2 条件が成立するか否かを判定する。

[ 0 0 5 5 ]

I 八 0 2 | ¾丁 2 ... (2) ここで、 八口 2は、車体 1 0 1の横方向の加速度である。すなわち、 八口 2は、加速度センサ- 1 1 5 の検出値である。 丁 2は、閾値である。車両 1 0 0が旋回中、車体 1 0 1には、横方向の加速度が 発生する。このため、車両状態判定部 2は、第 1条件に加えて式 (2) の第 2条件を満たす場合、車 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 両 1 0 0が安定旋回状態であると判定する。すなわ 、第 2条件とは、車体 1 0 1における横方向の 加速度八口 2の絶対値が閾値丁 2以上となる条件である。なお、車体 1 0 1における横方向の加速 度八口 2の絶対値が閾値丁 2よりも大きくなる条件を、第 2条件としてもよい。なお、車両状態判定部 2 は、第 2条件を満たさない場合、車両 1 0 0が旋回していないと半 定する。

[ 0 0 5 6 ] また、本実施の形態では、車両 1 0 0が安定旋回状態であることの検出の確実性 さらに向上させる ため、車両状態判定部 2は、車両 1 0 0が安定旋回状態であると半 1】定する条件として、第 1条件及 び第 2条件に加えて、次式 (3) で表される第 3条件が成立するか否かも判定する。

[ 0 0 5 7 ]

I 八 0 1 | £丁 3 ... (3) ここで、 口 1は、車体 1 0 1の上下方向の加速度である。すなわち、 口 1は、加速度センサ- 1 1 4の検出値である。 丁 3は、閾値である。車両 1 0 0が安定旋回状態となっている場合、車体 1 0 1 の走行姿勢に関連する物理量の変化度合いが 基準状態よりも小さくなり、車体 1 0 1の上下動も 小さくなるので、式 (3) を満たす。なお、車体 1 0 1における上下方向の加速度八口 1の絶対値が 閾イ直丁 3よりも小さくなる条件を、第 3条件としてもよい。

[ 0 0 5 8 ] すなわち、本実施の形態に係る車両状態判定 部 2は、第 1条件、第 2条件及び第 3条件の全てを 満たしているとき、車両 1 0 0の挙動が安定旋回状態であると判定する。 方、車両状態判定部 2は 、第 2条件を満たしている状態において、第 1条件及び第 3条件のうちの少なくとも 1つを満たさない場 合、車両 1 0 0の挙動が過渡旋回状態であると判定する。

[ 0 0 5 9 ] 制御部 3は、車両 1 0 0が安定旋回状態であると車両状態判定部 2が判定した際、アクチユエ-夕 1 1 2に上述のように指令信号を出力してショッ アブソ-パ- 1 1 1の減衰力を調整し、車両 1 0 0の 定常円旋回特性を制御する機能部である。な お、本実施の形態では、制御部 3は、車両 1 0 0が過 渡旋回状態であると車両状態半 ^定咅 5 2が半 定した際、アクチユエータ 1 1 2に指令信号を出力してショ \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 ックアブソーパー 1 1 1の減衰力を調整し、車体 1 0 1の口ールを抑芾 I】する公知の芾 I】御を行う構成となっ ている。

[ 0 0 6 0 ]

<制御装置の動作> 続いて、制御装置 1の動作について説明する。

[ 0 0 6 1 ] 図 8は、本発明の実施の形態に係る制御装置の 作を示すフロ-チヤ-卜である。 制御の開始条件となった際、ステップ 5 1において制御装置 1は、図 8に示す制御を開始する。制御 の開始条件とは、例えば、車両 1 0 0が旋回していると制御装置 1の車両状態判定部 2が判定した ときである。ステップ 5 2は、安定旋回状態半 定ステップである。ステップ 5 2において車両状態半 定咅5 2 は、車両 1 0 0の挙動が安定旋回状態であるか否かを判定 る。車両 1 0 0の挙動が安定旋回状 態ではないと車両状態判定部 2が判定した場合、制御装置 1は、車両 1 0 0の挙動が過渡旋回状 態であるとして、ステップ 5 3に進む。ステップ 5 3は、口ール抑芾 1】芾1】御ステップである。ステップ 5 3において 芾 I】御装置 1の芾 I】御咅5 3は、アクチユエータ 1 1 2に指令信号を出力してショックアブソーパ 1 1 1の減 衰力を調整し、車体 1 0 1の口-ルを抑制する公知の制御を行う。

[ 0 0 6 2 ] 一方、車両 1 0 0の挙動が安定旋回状態であると車両状態判 部 2が判定した場合、制御装置 1 は、ステップ 5 4に進む。ステップ 5 4は、定常円旋回特性芾 I】御ステップである。ステップ 5 4において 制御咅5 3は、アクチユエータ 1 1 2に指令信号を出力してショックアブソーパ 1 1 1の減衰力を調整し、 車両 1 0 0の定常円旋回特性を上述のように制御する すなわち、ステップ 5 4の定常円旋回特性制 御ステップは、車両 1 0 0が走行姿勢に関連する物理量の変化度合い 基準状態よりも小さい状態で 旋回走行する安定旋回状態になったとき、ア クチユエ-夕 1 1 2に指令信号を出力してショックアブソ-パ - 1 1 1の減衰力を調整し、車両 1 0 0の定常円旋回特性を制御する制御ステップ ある。

[ 0 0 6 3 ] ステップ 5 3及びステップ 5 4の後のステップ 5 5は、終了条件半 1]定ステップである。ステップ 5 5におい \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 て制御装置 1は、ステップ 5 2〜ステップ 5 4で示した制御の終了条件が成立するか否か について半 定する。終了条件が成立しない場合、芾 I】御装置 1は、ステップ 5 2に戻り、ステップ 5 2からステップ 5 4 の制御を繰り返す。一方、終了条件が成立す る場合、制御装置 1は、ステップ 5 6に進み、図 8に 示す制御を終了する。なお、終了条件が成立 する場合とは、例えば、車両 1 0 0が旋回していないと制 御装置 1の車両状態判定部 2が判定したときである。

[ 0 0 6 4 ]

<制御装置の効果> 制御装置 1は、車体 1 0 1と車輪 1 0 3との間に設けられた減衰力調整式のショッ アブソ-パ- 1 1 1を備えた車両 1 0 0に搭載される。制御装置 1は、ショックアブソ-パ- 1 1 1の減衰力を調整する アクチユエータ 1 1 2へ、ショックアブソーパー 1 1 1の減衰力に対応する指令イ言号を出力する のである。 また、制御装置 1においては、車両 1 0 0が、走行姿勢に関連する物理量の変化度合 が基準状態 よりも小さい状態である安定旋回状態になっ たとき、アクチユエータ 1 1 2に指令信号を出力してショックア ブソ-パ- 1 1 1の減衰力を調整し、車両 1 0 0の定常円旋回特性を制御する構成となって る。

[ 0 0 6 5 ] 車体と車輪との間に減衰力調整式のショック アブソ-パ-を備えた従来の車両においては、 回時、定 常円旋回特性が所望の定常円旋回特性と異な る状態であっても、定常円旋回特性を制御で きなかっ た。しかしながら、上述のように、本実施の 形態に係る制御装置 1は、安定旋回状態において、車両 1 〇 〇の定常円旋回特性を制御することができる 。このため、本実施の形態に係る制御装置 1は、旋回 時に車両 1 0 0の定常円旋回特性を制御することができる

[ 0 0 6 6 ]

<変形例> 図 9は、本発明の実施の形態に係る車両の変形 を示す平面図である。また、図 1 0は、本発明の 実施の形態に係る制御装置の変形例を示すブ ロック図であり、図 9に示す車両に搭載された制御装置 を示すブロック図である。 上述のように、本実施の形態では、安定旋回 状態を判定する際の車体 1 0 1の走行姿勢に関連す \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 る物理量として、口-ルレ-卜を採用した。し しながら、安定旋回状態を判定する物理量 、車体 1 0

1 の口-ルレ-卜に限定されない。車体 1 0 1の挙動が安定して車体 1 0 1の走行姿勢に関連する物 理量の変化度合いが基準状態よりも小さくな る安定旋回状態では、前輪及び後輪に発生す る]-ナ-リ ングフォースが安定し、ヨーレートの単位時 間当たりの変化量が小さくなる。換言すると 、安定旋回状態で は、ヨ-レ-卜の微分値が小さくなる。すなわ 、安定旋回状態では、車両 1 0 〇のヨ-方向の角加速度 が小さくなる。このため、例えば、安定旋回 状態を判定する際の車体 1 0 1の走行姿勢に関連する物理 量として、車体 1 0 1のヨーレートの単位時間当たりの変化量を いることができる。

[ 0 0 6 7 ] 安定旋回状態を判定する際の物理量として車 体 1 0 1のヨ-レ-卜の単位時間当たりの変化量を用 いる場合、車両 1 0 0は、例えば、図 9及び図 1 0に示すように構成される。図 9及び図 1 0に示す 車両 1 0 0では、車両 1 0 0の旋回時に、車体 1 0 1のヨ-レ-卜の単位時間当たりの変化量が基準 状態よりも小さくなっている安定ヨー状態を 、安定旋回状態としている。このため、図 9及び図 1 0に示す 車両 1 0 0は、車体 1 0 1のヨーレートを検出するヨーレート検出セ サー 1 1 6を備えている。ヨーレート 検出センサ- 1 1 6は、車体 1 0 1に設けられ、制御装置 1と電気的に接続されている。なお、ヨ-レ_ 卜検出センサー 1 1 6は、他のセンサーとは 30々のセンサーであってもよいし、少なくと 1つの他のセンサーと 1 つのユニットとして構成されていてもよい。

[ 0 0 6 8 ] 図 9及び図 1 0に示す車両 1 0 0に搭載された制御装置 1の車両状態判定部 2には、ヨ-レ-卜 検出センサ- 1 1 6の検出値が入力される構成となっている。 して、当該車両状態判定部 2は、上述 した口ールレートR 「を用いた第 1条件に換えて、次式 ( 4 ) で示すヨーレートの単位時間当たりの変化 量丫 「を用いた第 1条件が成立するか否かを判定する。

[ 0 0 6 9 ] 丫 「 丁 4 ... ( 4 ) ここで、 丫 「は、車体 1 0 1のヨ-レ-卜の単位時間当たりの変化量である 。具体的には、 丫 「は、ヨ_ レート検出センサー 1 1 6の検出イ直を彳敕分したイ直である。 丁 4は、閾イ直である。すなわち、車体 1 0 1のヨ \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139

-レ-卜の単位時間当たりの変化量丫 「が閾値丁 4以下となる場合、式 ( 4 ) で示す第 1条件が成 立する。車両 1 0 0が安定旋回状態となっている場合、車体 1 0 1の走行姿勢に関連する物理量の 変化度合いが基準状態よりも小さくなり、ヨ -レ-卜の単位時間当たりの変化量丫 「も小さくなるので、式 ( 4 ) で示す第 1条件を満たすこととなる。ここで、車体 1 0 1のヨーレートの単位時間当たりの変化量 丫 「を用いて安定旋回状態か否かを判定する第 1条件を、車体 1 0 1のヨ-レ-卜の単位時間当たり の変化量丫 「が閾値丁 4よりも小さくなる条件としてもよい。すな ち、図 9及び図 1 0に示す車両 1 0 0に搭載された制御装置 1の車両状態判定部 2は、車両 1 0 0が安定旋回状態であると判定す る条件として、車体 1 0 1のヨ-レ-卜の単位時間当たりの変化量丫 「が閾値丁 4以下又はよりも小さ いという条件を備えている。

[ 0 0 7 0 ] このように、安定旋回状態を判定する際の物 理量として車体 1 0 1のヨ-レ-卜の単位時間当たりの 変化量を用いても、安定旋回状態を判定する ことができ、安定旋回状態において車両 1 0 0の定常円 旋回特性を制御することができる。なお、図 9及び図 1 0に示す車両 1 0 0に搭載された制御装置 1 の車両状態半 ^定咅 5 2は、口ールレートR 「を用いた第 1条件と、ヨーレートの単位時間当たりの変 量丫 「を用いた第 1条件との双方を備えていてもよい。すなわ 、図 9及び図 1 0に示す車両 1 0 0に搭載 された制御装置 1の車両状態判定部 2は、口-ルレ-卜R 「を用いた第 1条件と、ヨ-レ-卜の単位時間 当たりの変化量丫 「を用いた第 1条件との双方が満たされたとき、車両 1 0 0が安定旋回状態となっ ていると半 定する構成であってもよい。

[ 0 0 7 1 ] 図 1 1は、本発明の実施の形態に係る車両の変形 を示す平面図である。また、図 1 2は、本発 明の実施の形態に係る制御装置の変形例を示 すブロック図であり、図 1 1に示す車両に搭載された制 御装置を示すブロック図である。 ステアリングの操蛇角を大きくすることによ り、車両 1 0 0は旋回を開始する。そして、路面 1 2 0の大 きな凹凸等のような車両 1 0 0の挙動を乱す要素がない場合には、車両 1 0 0が所望の旋回半径に なると、ステアリングの操舵角の単位時間当 たりの変化量であるステアリングの操舵角速 度が小さくなる。 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 その後、車両 1 0 0は、安定旋回状態となる。このため、例え 、安定旋回状態を判定する際の車体

1 0 1の走行姿勢に関連する物理量として、ステ リングの操蛇角速度を用いることもできる

[ 0 0 7 2 ] 安定旋回状態を判定する際の物理量としてス テアリングの操舵角速度を用いる場合、車両 1 0 0は 、例えば、図 1 1及び図 1 2に示すように構成される。図 1 1及び図 1 2に示す車両 1 0 0は、車両 1 0 0の旋回時に、ステアリングの操蛇角速度が 準状態よりも小さくなっている安定ステア ング状態 を、安定旋回状態としている。このため、図 1 1及び図 1 2に示す車両 1 0 0は、ステアリングの操蛇角 速度の検出に用いられるセンサーを備えてい る。例えば、図 1 1及び図 1 2に示す車両 1 0 0は、このよ うなセンサーとして、ステアリングの操蛇角 を検出する操蛇角検出センサー 1 1 7を備えている。操蛇角検 出センサ- 1 1 7は、車体 1 0 1に設けられ、制御装置 1と電気的に接続されている。すなわち、制 装置 1は、操蛇角検出センサー 1 1 7の検出値を微分することにより、ステアリ グの操蛇角速度を得る ことができる。なお、操蛇角検出センサー 1 1 7は、他のセンサーとは別々のセンサーであ てもよいし、少な くとも 1つの他のセンサーと 1つのユニットとして構成されていてもよい

[ 0 0 7 3 ] 図 1 1及び図 1 2に示す車両 1 0 0に搭載された制御装置 1の車両状態判定部 2には、操舵角 検出センサ- 1 1 7の検出値が入力される構成となっている。 して、当該車両状態判定部 2は、上述 した口ールレートR 「を用いた第 1条件及びヨーレートの単位時間当たりの変 量丫 「を用いた第 1条件 に換えて、次式 ( 5 ) で示すステアリングの操蛇角速度 5 3 Vを用いた第 1条件が成立するか否かを 判定する。

[ 0 0 7 4 ]

5 3 V £ I 5 ... ( 5 ) ここで、 5 3 Vは、ステアリングの操舵角速度である。換 すると、車両状態判定部 2は、操舵角検 出センサー 1 1 7の検出値を微分することにより、ステアリ グの操蛇角速度を得ている。 丁 5は、閾値で ある。すなわち、ステアリングの操舵角速度 5 3 Vが閾値丁 5以下となる場合、式 ( 5 ) で示す第 1条 件が成立する。車両 1 0 0が安定旋回状態となっている場合、車体 1 0 1の走行姿勢に関連する物 \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 理量の変化度合いが基準状態よりも小さくな り、ステアリングの操蛇角速度 5 3 Vも小さくなるので、式 ( 5 ) で示す第 1条件を満たすこととなる。ここで、ステア ングの操蛇角速度 5 3 Vを用いて安定旋回 状態か否かを判定する第 1条件を、ステアリングの操舵角速度 5 3 Vが閾値丁 5よりも小さくなる条件 としてもよい。すなわち、図 1 1及び図 1 2に示す車両 1 0 0に搭載された制御装置 1の車両状態判 定部 2は、車両 1 0 0が安定旋回状態であると半 定する条件として、ステアリングの操舵角速 度 5 3 V が閾値丁 5以下又はよりも小さいという条件を備えて る。

[ 0 0 7 5 ] このように、安定旋回状態を半 定する際の物理量としてステアリングの操蛇 角速度を用いても、安定旋 回状態を判定することができ、安定旋回状態 において車両 1 0 0の定常円旋回特性を制御することが できる。なお、図 1 1及び図 1 2に示す車両 1 0 0に搭載された制御装置 1の車両状態判定部 2は 、ステアリングの操舵角速度 5 3 Vを用いた第 1条件にカロえ、口ールレートR 「を用いた第 1条件及びヨ —レートの単位時間当たりの変化量丫 「を用いた第 1条件のうちの少なくとも一方を備えていて よい。す なわち、図 1 1及び図 1 2に示す車両 1 0 0に搭載された制御装置 1の車両状態判定部 2は、ステ アリングの操舵角速度 5 3 Vを用いた第 1条件が満たされ、口ールレートR 「を用いた第 1条件及びヨ_ レートの単位時間当たりの変化量丫 「を用いた第 1条件のうちで備えている第 1条件が満たされたとき、 車両 1 0 0が安定旋回状態となっていると半 定する構成であってもよい。

[ 0 0 7 6 ] ここで、上述のように、車両 1 0 0が安定旋回状態であることの検出の確実性 向上させるため、車 両状態判定部 2は、車両 1 0 0が安定旋回状態であると判定する条件とし 、上述した第 1条件の うちの少なくとも 1つにカロえて、車両 1 0 0が旋回状態であるか否かを半 定する条件を備えていてもよい。 この際、操舵角検出センサ- 1 1 7を備えている車両 1 0 0においては、操舵角検出センサ- 1 1 7の 検出値を用いて、車両 1 0 0が旋回状態であるか否かを半 定してもよい。具体的には、車両状態判定 部 2は、ステアリングの操舵角が閾値以上又は りも大きい場合、車両 1 0 0が旋回状態であるか否か を半 定することができる。

[ 0 0 7 7 ] \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 上述した車両 1 0 〇では、前輪側ショックアブソ-パ- (前輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 「 1_, 前輪 側ショックアブソーパー 1 1 1 「 R) 及び後輪側ショックアブソーパー (後輪側ショックアブソーパー 1 1 1 R 1_, 後輪側ショックアブソ-パ- 1 1 1 R R) の双方が、減衰力調整式のショックアブソ- - 1 1 1と なっていた。これに限らず、前輪側ショック アブソーパー及び後輪側ショックアブソーパ ーのうちの少なくとも一 方が、減衰力調整式のショックアブソ-パ- 1 1 1であればよい。このように構成しても、安 旋回状態に おける減衰力減算値と直進時の減衰力減算値 とを異ならせることができる。このため、こ のように構成して も、安定旋回状態において車両 1 0 0の定常円旋回特性を制御することができる

[ 0 0 7 8 ] 図 1 3は、本発明の実施の形態に係る車両の変形 を示す平面図である。また、図 1 4は、本発 明の実施の形態に係る制御装置の変形例を示 すブロック図であり、図 1 3に示す車両に搭載された制 御装置を示すブロック図である。 図 1 3に示す変形例に係る車両 1 0 0は、上述の車両 1 0 0に対して、信号出力装置 1 1 8が 追カロされている。なお、図 1 3及び図 1 4では、図 1〜図 8で示した車両 1 0 0に信号出力装置 1 1 8 が追加された例を示している。信号出力装置 1 1 8は、車両 1 0 0の速度に対応する信号を出力す るものである。信号出力装置 1 1 8は、図 1 3及び図 1 4に示す制御装置 1と電気的に接続されてい る

[ 0 0 7 9 ] なお、従来、種々の構成によって、車両の速 度が求められている。このため、車両 1 0 0の速度に対応 する信号として、従来より用いられている種 々の信号を用いることができる。また、車両 1 0 0の速度に対 応する信号を出力する信号出力装置 1 1 8も、車両の速度を求める際に従来より用い れている信号 を出力する、種々の信号出力装置を用いるこ とができる。例えば、従来、 トランスミッションの変速段とエン ジン回転数とに基づいて、車両の速度を求め る構成が知られている。このような構成を車 両 1 0 0に用い る場合、信号出力装置 1 1 8が出力する信号は、 トランスミッションの変速段とエンジン回転 数とに関す る信号である。また例えば、従来、車輪速に 基づいて、車両の速度を求める構成が知られ ている。このよう な構成を車両 1 0 0に用いる場合、信号出力装置 1 1 8が出力する信号は、車輪速に関する信号で \¥0 2021/255598 卩(:17132021/055139 ある。

[ 0 0 8 0 ] また、図 1 3及び図 1 4に示す制御装置 1の車両状態判定部 2には、信号出力装置 1 1 8の検 出値も入力される構成となっている。そして 、図 1 3及び図 1 4に示す制御装置 1の車両状態判定部 2 は、上述の条件に加えて、さらに後述の第 4条件を満たしているとき、車両 1 0 0が安定旋回状態で あると半 定する。

[ 0 0 8 1 ]

V ³ V 1 ... (6) 第 4条件は、式 ( 6) で表される。ここで、 Vは、車両 1 0 0の速度である。 V 1は、規定速度であ る。車両状態判定部 2は、式 ( 6) を満たす場合、第 4条件を満たすと半 ^断する。すなわち、第 4条 件とは、車両 1 0 0の速度 Vが規定速度 V 1以上となる条件である。なお、車両 1 0 0の速度 V # 規定速度 V 1よりも大きくなる条件を、第 4条件としてもよい。すなわち、車両状態判 部 2は、車両 1 0 0が安定旋回状態であると判定する条件とし 、車両 1 0 0の速度 Vが規定速度 V 1以上又は よりも大きいという条件を備えている。

[ 0 0 8 2 ] 例えば、車両 1 0 〇が該車両 1 0 0の横方向に傾、斜する斜面に停車している する。このような場合 、第 1条件、第 2条件及び第 3条件が満たされる場合がある。このような 合、車両状態判定部 2が 第 4条件を判断していないと、停車中の車両 1 0 0において、上述の定常円旋回特性の制御が わ れる。しかしながら、停車中の車両 1 0 0においては、上述の定常円旋回特性の制御 必要ない。この ため、車両状態判定部 2が第 4条件を判断することにより、停車中の車両 1 0 0において上述の定常 円旋回特性の制御が行われることを抑制でき る。

[ 0 0 8 3 ] また、本実施の形態に係る車両 1 0 0は、オフ □—ド車両となっている。オフ □—ド車両は、大きな岩を ゆっくりと乗り越えながら進む □ックセクションを通過する場合がある。こ のような場合、車両 1 0 0が岩を 乗り越える際に車両 1 0 0が傾き、第 1条件、第 2条件及び第 3条件が満たされる場合がある。この ような場合、車両状態判定部 2が第 4条件を判断していないと、上述の定常円旋 特性の制御が行 われる。しかしながら、ロックセクションを 走行中の車両 1 0 0においては、上述の定常円旋回特性の制 御は必要ない。このため、車両状態半 1J定咅 P 2が第 4条件を半 1J断することにより、 □ックセクションを走行 中の車両 1 0 0において上述の定常円旋回特性の制御が行 れることを抑制できる。

[ 0 0 84 ] 本実施の形態に係る車両 1 0 〇は、オンロード車両であってもよい。オン ロード車両が走行する路面の 表面は、アスファルト等であり、オフロード 車が走行する路面よりも滑らかである。しか しながら、アスファルト 等の表面にも小さな凹凸が存在する。このた め、オン □-ド車が安定旋回状態となる場合も、路面 力 周波数 Fは、比較的周波数の高い第 1周波数領域 2 1となる。したがって、車両 1 0 0がオンロ-ド 車両であっても、安定旋回状態において車両 1 0 0の定常円旋回特性を上述のように制御する とがで 含る。

[ 0 0 8 5 ] 以上、本実施の形態に係る制御装置 1について説明したが、本発明に係る制御装 は、本実施の 形態の説明に限定されるものではなく、本実 施の形態の一部のみが実施されてもよい。

【符号の説明】

[ 0086 ]

1 制御装置、 2 車両状態判定部、 3 制御部、 2 1 第 1周波数領域、 2 2 第 2周波 数領域、 1 0 0 車両、 1 0 1 車体、 1 0 2 パネ下、 1 0 3 車輪、 1 0 3 F L 左前輪、

1 0 3 F R 右前輪、 1 0 3 R L 左後輪、 1 0 3 R R 右後輪、 1 1 0 ( 1 1 0 F L, 1 1 0 F R, 1 1 0 R L, 1 1 0 R R) スプリング、 1 1 1 ショックアブソーパー、 1 1 1 F L, 1 1 1 F R 前輪側ショックアブソーパー、 1 1 1 R L, 1 1 1 R R 後輪側ショックアブソーパー、 1 1 2 ( 1 1 2 F L, 1 1 2 F R, 1 1 2 R L, 1 1 2 R R) アクチユエータ、 1 1 3 口ールレート検 出センサ-、 1 1 4 加速度センサ-、 1 1 5 加速度センサ-、 1 1 6 ヨ-レ-卜検出センサ-、 1 1 7 操蛇角検出センサ-、 1 1 8 信号出力装置、 1 2 0 路面。