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Title:
CONVEYANCE EQUIPMENT AND HOT PRESS FORMING DEVICE HAVING IT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075135
Kind Code:
A1
Abstract:
Conveyance equipment which can prevent or constrain thermal deformation of a work when an energization heated work is conveyed to the downstream process and can perform positioning of the work easily in the downstream process. A hot press forming device having it is also provided. The conveyance equipment (5) for conveying a work energization heated at an energization position (P1) to a processing position (P2) for hot press forming the work isolated from the energization position (P1) along the horizontal direction comprises a holding member for freely clamping the opposite ends of the energization heated work in the longitudinal direction, a drive mechanism for making the holding member traverse at least from the energization position (P1) to the processing position (P2), and a guide member (54) extending between the energization position (P1) and the processing position (P2) located at the same height while inclining such that the processing position (P2) side becomes higher than the energization position (P1) and guiding or supporting the longitudinal-direction middle part of the energization heated work being conveyed toward the processing position (P2).

Inventors:
ISHIGURO KATSUNORI (JP)
FURUHASHI MASAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067476
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
September 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
AISIN TAKAOKA LTD (JP)
ISHIGURO KATSUNORI (JP)
FURUHASHI MASAKI (JP)
International Classes:
B21D43/05; B21D22/20
Foreign References:
JP2007136533A2007-06-07
JP2002248525A2002-09-03
JPH0417400U1992-02-13
JP2005342742A2005-12-15
JP2006289425A2006-10-26
JP2007175722A2007-07-12
Other References:
See also references of EP 2233222A1
Attorney, Agent or Firm:
KATO, Asamichi (20-12 Shin-Yokohama 3-chome Kohoku-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 33, JP)
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Claims:
 通電位置で通電加熱されたワークを、前記通電位置と水平方向に沿って離隔する熱間プレス成形するための加工位置へ搬送する搬送装置であって、
 通電加熱された前記ワークの長手方向両端部をクランプ自在な保持部材と、
 前記保持部材を少なくとも前記通電位置から前記加工位置へ横行させる駆動機構と、
 前記通電位置と前記加工位置の間に延在して、通電加熱されて前記加工位置へ向かって搬送中の前記ワークの長手方向中間部を案内ないし支持自在な案内部材と、
 を有する、ことを特徴とする搬送装置。
 前記加工位置は前記通電位置と同じ高さに位置し、
 前記案内部材は、前記通電位置と前記加工位置の間に、該通電位置側に比べて該加工位置側が高くなるよう傾斜して延在することを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
 前記案内部材は、前記ワークの下面と摺動可能なレールであることを特徴とする請求項1又は2記載の搬送装置。
 複数の前記案内部材が前記ワークの長手方向に沿って並設されることを特徴とする請求項1~3のいずれか一記載の搬送装置。
 前記保持部材は、少なくとも前記通電位置及び前記加工位置で、前記ワークをそれぞれ保持自在であると共に、両位置間で往復動自在である、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一記載の搬送装置。
 前記保持部材は複数設けられ、さらに、前記ワークの投入位置及び熱間プレス成形されたワークを払い出す払出位置で前記ワークをそれぞれ保持自在であると共に、前記投入位置と前記通電位置、前記通電位置と前記加工位置、前記加工位置と前記払出位置間をそれぞれ往復動自在である、ことを特徴とする請求項5記載の搬送装置。
 前記ワークの搬送方向に沿って延在し、一対の前記保持部材が搭載された一対の平行アームを有し、
 前記駆動機構は、
 前記一対の平行アームを、前記搬送方向に沿って横行自在に駆動する搬送方向駆動機構と、
 前記一対の平行アームを、昇降方向に沿って往復動自在に駆動する昇降方向駆動機構と、
 前記保持部材が前記ワークを保持自在となるよう、前記一対の平行アームを、前記搬送及び昇降方向に直交する幅方向に沿って往復動自在に駆動する幅方向駆動機構と、
 を備える、
 ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一記載の搬送装置。
 請求項1~7のいずれか一記載の搬送装置を有することを特徴とする熱間プレス成形装置。
Description:
搬送装置及びそれを有する熱間 レス成形装置

[関連出願の記載]
 本発明は、日本国特許出願:特願2007-322508号( 2007年12月13日出願)の優先権主張に基づくもの であり、同出願の全記載内容は引用をもって 本書に組み込み記載されているものとする。
 本発明は、搬送装置及びそれを有する熱間 レス成形装置に関し、特にダイクエンチ用 搬送装置及びそれを有する熱間プレス成形 置に関する。

 高強度が要求される車両部品を量産する 法の一つとして、熱間プレス成形工法ない ダイクエンチ工法が採用されている。ダイ エンチ工法は、鋼板を約900℃まで加熱した 、プレス成形と同時に急冷して、成形品を 入れする工法である。また、上記鋼板の加 には、従来、プレス成形装置とは別に設置 れた連続加熱炉が一般的に用いられている

 このような加熱炉として、特許文献1の熱 間プレス成形システムは、輻射加熱機を採用 し、この輻射加熱機を熱間プレス成形装置の 前段に該熱間プレス成形装置とは別途に設置 している。また、特許文献1には、ワークの 送装置として、「ウォーキングビーム、プ シャー& スライダー、ベルトコンベア、 ェーンコンベア、プレスのトランスファー ーム」が開示されている。

 特許文献2には、加熱炉により加熱された 金属板材の中間部をフォーク上に載せ、フォ ークを搬送方向に沿って駆動することにより 、金属部材を下側から支持しながら熱間プレ ス機構まで搬送する搬送装置が開示されてい る。

特開2006-289425号公報

特開2007-175722号公報

 以上の特許文献1及び2の開示事項は、本書 引用をもって繰り込み記載されているもの する。以下に本発明による関連技術の分析 与える。
 加熱されたワークは柔らかいため、加熱さ たワークの搬送中、ワークにたわみ又は湾 が発生するおそれがある。ワークにたわみ 発生した状態で、ワークを熱間プレス成形 程へ搬送すると、ワークのたわんだ部分と 具や型との干渉が発生するおそれがある。 お、特許文献1には、加熱されたワークを搬 送する際に生じる、このような問題点に関係 する記載はない。

 特許文献2の搬送装置によれば、搬送中、 金属部材はその下側から支持されているだけ であるため、金属部材の位置ずれが発生し易 く、熱間プレス機構において位置決めに手間 が掛かるという問題、さらには、搬送速度を 上げることが困難であるという問題もある。

 本発明の目的は、通電加熱されたワーク 下流工程へ搬送する際、ワークの熱変形を 止ないし抑制することができると共に、下 工程においてワークの位置決めが容易な搬 装置及びそれを有する熱間プレス成形装置 提供することである。

 本発明は、第1の視点において、通電位置 で通電加熱されたワークを、前記通電位置と 水平方向に沿って離隔する熱間プレス成形す るための加工位置へ搬送する搬送装置であっ て、通電加熱された前記ワークの長手方向両 端部をクランプ自在な保持部材と、前記保持 部材を少なくとも前記通電位置から前記加工 位置へ横行させる駆動機構と、前記通電位置 と前記加工位置の間に延在して、通電加熱さ れて前記加工位置へ向かって搬送中の前記ワ ークの長手方向中間部を案内ないし支持自在 な案内部材と、を有する搬送装置を提供する 。本発明は、第2の視点において前記搬送装 を有する熱間プレス成形装置を提供する。

 熱間プレス成形、特に、ダイクエンチの めに加熱されたワークの両端部を保持する 、ワーク中間部が垂れ下がり、又保持力が 大であるとワークが長手方向に伸長する。 発明によれば、通電加熱されたワークの搬 時、保持部材によってワークの両端部を保 することにより、下流工程、すなわち、熱 プレス成形工程における位置決めを容易と ると共に、案内部材によってワークの中間 を支持ないし案内することにより、ワーク 間部の垂れ下がり又保持によるワークの伸 などのワークの熱変形を防止ないし抑制す ことができる。この結果、通電加熱された ークを通電位置から加工位置へ搬送する際 は、ワークと搬送装置の部品との干渉が防 され、又、加工位置までワークが位置決め れた状態で搬送することができるため、加 位置における位置決めが容易となり、素早 熱間プレス成形を実行することができる。 た、ワークが保持状態で搬送されることに り、ワークの位置ずれが防止されるため、 電位置から加工位置へ搬送されるワークの 送速度を高めることも可能である。

本発明の一実施例に係る搬送装置を有 る熱間プレス成形装置の外観図である。 図1に示した熱間プレス成形装置の制御 構成を説明するためのブロック図である。 (A)~(C)は、図1に示した熱間プレス成形 置を説明するための三面図であり、(A)は上 図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 図3(C)の拡大図である。 図3(B)の要部拡大図である。 本発明の一実施例に係る搬送装置の基 的な搬送工程等を説明するためのフローチ ートである。 (A)~(H)は、本発明の一実施例に係る搬送 装置による基本的な搬送工程を説明するため の工程図である。 本発明の一実施例に係る搬送装置が備 る案内部材の機能を説明するための工程図 ある。

符号の説明

 1 熱間プレス成形装置
 2 投入機構
 3 通電加熱機構
 4 熱間プレス機構
 5 搬送装置(トランスファ装置)
 6 制御機構
 7 搬送コンベヤ
 31 複数の電極
 32 電極昇降用シリンダ
 33 可動クランプ用シリンダ
 34 直動ガイド
 35 支持棒
 41 ダイ,冷却ダイ
 51 一対の平行アーム
 52a~52c シリンダ(駆動手段)
 53a~53c 一対のクランプ(保持部材)
 54 支持棒
 P0 投入位置
 P1 通電位置
 P2 加工位置
 P3 払出位置
 W0,W00,W1,W2 ワーク

 本発明の好ましい実施の形態において、 なくとも、前記加工位置は前記通電位置と じ高さに位置し、前記案内部材は、前記通 位置と前記加工位置の間に、該通電位置側 比べて該加工位置側が高くなるよう傾斜し 延在する。さらに好ましくは、ワークない ブランクの投入位置、前記通電位置、前記 工位置及びワークないし成形品の払出位置 同高さに位置している。これらの形態によ ば、搬送が容易かつ効率化され、本発明に る搬送装置にトランスファ方式の搬送を導 することが容易となる。

 本発明の好ましい実施の形態においては 前記案内部材は、前記ワークの下面と摺動 能なレールである。さらに好ましくは、複 の前記案内部材が前記ワークの長手方向に って並設される。本形態によれば、ワーク 長尺の板材であって、保持位置の間隔が広 場合であっても、確実にワークのたわみを 止ないし抑制することができる。

 本発明の好ましい実施の形態において、 記保持部材は、少なくとも前記通電位置及 前記加工位置で、前記ワークをそれぞれ保 自在であると共に、両位置間で往復動自在 ある。本形態によれば、保持部材を往復動 せることにより、搬送装置を簡素に構成す ことができる。

 本発明の好ましい実施の形態において、 記保持部材は複数設けられ、さらに、前記 ークの投入位置及び熱間プレス成形された ークを払い出す払出位置で前記ワークをそ ぞれ保持自在であると共に、前記投入位置 前記通電位置、前記通電位置と前記加工位 、前記加工位置と前記払出位置間をそれぞ 往復動自在である。本形態によれば、搬送 置が全体として簡素化されると共に、ワー の搬送が効率化される。また、本形態によ ば、複数のワーク、すなわち、ブランク及 成形品の搬送を同期させることが容易とな ため、ブランクの投入、加熱、熱間プレス び成形品の払い出しを含む一連のサイクル 実施に要する時間が短縮される。

 本発明の好ましい実施の形態に係る搬送 置は、前記ブランクの搬送方向に沿って延 し、一対の前記保持部材が搭載された一対 平行アームを有し、前記駆動機構は、前記 対の平行アームを、前記搬送方向に沿って 行自在に駆動する搬送方向駆動機構と、前 一対の平行アームを、昇降方向に沿って往 動自在に駆動する昇降方向駆動機構と、前 保持部材が前記ワークを保持自在となるよ 、前記一対の平行アームを、前記搬送及び 降方向に直交する幅方向に沿って往復動自 に駆動する幅方向駆動機構と、を備える。 形態によれば、搬送装置がコンパクトに構 される共にワークの搬送が効率化される。

 本発明の好ましい実施の形態において、 記搬送装置は、図3(A)~図3(C)及び図7(B)~図7(C) 参照すると、通電加熱されたワークW1の長 方向両端部をクランプ自在な保持部材53bと 保持部材53bを少なくとも通電位置P1から加工 位置P2へ横行させる駆動機構52aと、同高さに 置する通電位置P1と加工位置P2の間に、通電 位置P1側に比べて加工位置P2側が高くなるよ 傾斜して延在し、通電加熱されて加工位置P2 へ向かって搬送中のワークW1の長手方向中間 を案内ないし支持自在な案内部材54と、を し、保持部材53bは、少なくとも通電位置P1及 び加工位置P2で、ワークW1をそれぞれ保持自 であると共に、両位置P1-P2間で往復動自在で ある。さらに好ましくは、保持部材53a~53cは 数設けられ、さらに、ワークW0の投入位置P0 び熱間プレス成形されたワークW2ないし成 品を払い出す払出位置P3でワークWW0~W2をそれ ぞれ保持自在であると共に、投入位置P0と通 位置P1、通電位置P1と加工位置P2、加工位置P 2と払出位置P3間をそれぞれ往復動自在である 。

 本発明の好ましい実施の形態において、 記熱間プレス成形装置は、ワークを熱間プ スすると共に急冷焼入れする冷却ダイを備 る。この形態によれば、通電位置と加工位 が離隔して配置されているため、熱間プレ 機構のダイないし冷却ダイにより、熱間プ スと同時に十分な急冷が可能であり、成形 を十分に焼入れすることができる。なお、 間プレス成形装置は、強制冷却されるダイ 場合によっては自然冷却によってダイクエ チが実行できる温度が維持される冷却ダイ 備えることが好ましい。熱間プレス成形装 は、ダイに形成された水、油又は空気等の 体が循環する通路と、前記通路に前記流体 循環させるポンプと、を備えてもよい。

 本発明の好ましい実施の形態に係る搬送 置は、前記通電位置から前記加工位置まで 電加熱された前記ワークを搬送するプロセ と、前記加工位置から前記ワークが払い出 れる払出位置まで該成形品を搬送するプロ スとに同期して、さらに、新たな前記ワー クを前記通電位置に投入するプロセスを行 。この形態によれば、装置へのワークない ブランクの供給プロセス、装置内での通電 熱されたワークの搬送プロセス及び装置外 のワークないし成形品の払出プロセスを、 時に実行することができるため、搬送装置 いし搬送プロセスを簡素化することができ 。

 本発明の好ましい実施の形態において、 記熱間プレスは、熱間プレス時に急冷焼入 を行うダイクエンチである。

 本発明の好ましい実施の形態において、 電位置から加工位置まで、通電加熱された ランクは、10秒以内、好ましくは5秒又は数 以内に急速に搬送されて、ブランクの温度 下及び酸化が防止又は抑制される。

 本発明の実施の形態において、通電加熱 、熱間プレス成形可能な温度にワークを加 すれば十分である。例えば、ワークが鋼材 場合、A1変態点から液相析出点の間、例え 、850から1200℃の間で通電加熱すればよい。 た、熱間プレス機構のダイの温度は、室温 ら約250℃の間に設定することにより、例え 、A1点以上に加熱されたブランクを20℃/s以 の速度で約220℃以下の温度まで冷却するこ ができ、十分な焼入れ硬化が得られる。

 本発明は、通電加熱と、熱間加工、特に イクエンチとが可能な種々の材質、鋼系、 ルミニウム系などの種々の金属製のワーク 搬送に適用される。

 以下、図面を参照して本発明の一実施例 説明する。図1は、本発明の一実施例に係る 搬送装置を有する熱間プレス成形装置の外観 図である。

 図1を参照すると、本発明の一実施例に係 る搬送装置5を有する熱間プレス成形装置1に いては、装置1内に、投入機構2からワーク いしブランクが一枚ずつ供給され、通電位 でワークを通電加熱する通電加熱機構3と、 電加熱機構3の下流に熱的に離隔して配置さ れて前記通電位置と同じ高さに位置し且つ水 平方向に沿って離隔している加工位置で熱間 プレス成形を行うダイクエンチ式の熱間プレ ス機構4と、通電位置で通電加熱されたワー を、前記通電位置と同じ高さに位置し且つ 平方向に沿って離隔している熱間プレス成 するための加工位置へトランスファ搬送す 搬送装置5とが組み込まれている。搬送装置5 は、通電加熱機構3の通電位置と熱間プレス 構4の加工位置の間に配置された案内部材54 有している。なお、熱間プレス成形装置1に 、同装置1の払出位置から成形品ないし完成 品を取り出すための搬送コンベヤ7が付設さ ている。

 本発明の一実施例に係る熱間プレス成形 置1は、通電加熱及びトランスファ搬送を採 用したことにより、連続加熱炉を用いた熱間 プレス成形システムに比べて、設置に要する 面積を半分以下にすることができる。また、 本実施例の熱間プレス成形装置1によれば、 電による加熱時間及び通電位置から加工位 への搬送時間等はいずれも数秒であって、 ータルで、通電加熱開始から成形終了まで 要する時間は数秒~数10秒である。一方、連 加熱炉を用いた熱間プレス成形システムに れば、加熱炉における輻射加熱に数分を要 るため、トータルで、加熱開始から成形終 まで2、3分程度を要する。

 図2は、図1に示した熱間プレス成形装置 制御構成を説明するためのブロック図であ 。図2を参照すると、熱間プレス成形装置1は 、投入機構2と、通電加熱機構3と、熱間プレ 機構4と、搬送装置5と、これらの機構ない 装置2~5を同期して動作させるための制御機 6と、を含んで構成されている。制御機構6は 、さらに搬送コンベア7を制御してもよい。

 投入機構2は、ロボット機構であって、制 御機構6からの指令に応じて、複数枚のワー ないしブランクが収容されたマガジンから 枚ずつ取り出して、一枚ずつワークを通電 熱機構3ないし熱間プレス成形装置1における ワークの投入位置に供給する。

 通電加熱機構3は、制御機構6からの指令 応じて、投入されたワークのクランプ及び ランプ解除を行うと共に、クランプして搬 停止されたワークに通電を行い加熱する。

 熱間プレス機構4は、制御機構6からの指 に応じて、加熱されたワークを熱間プレス 且つ急冷することにより、基本的に、一回 熱間プレスによりワークから成形品を形成 る。

 搬送装置5は、制御機構6からの指令に応 て、通電加熱された前記ワークの長手方向 端部をクランプ自在であって、熱間プレス 形装置1ないし通電加熱機構3内にワークない しブランクが投入される投入位置、通電加熱 機構3がワークに通電する通電位置、熱間プ ス機構4がワークを熱間プレスする加工位置 及び、熱間プレス成形装置1からワークない し成形品が払い出される払出位置でそれぞれ 、ワークを保持又は保持解除することができ る。また、搬送装置5は、前記投入位置と前 通電位置、前記通電位置と前記加工位置、 び前記加工位置と前記払出位置の間をそれ れ往復動する。

 制御機構6は、機構ないし装置2~5に設けら れた各種センサ、例えば、熱間プレス機構4 ダイのストロークを監視するストロークセ サ、投入機構2及び搬送装置5乃至それらの駆 動手段、例えば、エアシリンダの状態を検出 するマイクロスイッチ、及び通電加熱機構3 より加熱されたブランクの温度を検出する 度センサなどから出力される情報を受信し これらの情報に基づいて、機構ないし装置2~ 5が同期して動作するよう制御信号を発信す マイクロコンピュータを備えている。

 図3は、図1に示した搬送装置を説明するた の三面図であり、図3(A)は上面図、図3(B)は正 面図、図3(C)は側面図である。図4は、図3(C)の 拡大図である。
図5は、図3(B)の要部拡大図である。

 図3(A)~図3(C)、図4及び図5を参照すると、 間プレス成形装置1においては、搬送方向に って上流から下流に向かって順に、ワーク いしブランクが投入される投入位置P0、通 加熱機構3による通電加熱が行われる通電位 P1、熱間プレス機構4による熱間プレスない ダイクエンチが行われる加工位置P2、熱間 レス成形装置1からワークないし成形品が払 出される払出位置P3が等ピッチで設定され いる。なお、投入位置P0、通電位置P1、加工 置P2及び払出位置P3は同じ高さに位置してい る。

 通電加熱機構3は、通電位置P1でブランク クランプして通電する複数の電極31と、複 の電極31を昇降させてワークをクランプ及び クランプ解除させる電極昇降用シリンダ32と 上下に対向する一対の電極31を前記所定方 ないしワークの長手方向に沿って移動自在 駆動する可動クランプ用シリンダ33と、移動 する一対の電極31を案内する直動ガイド34と 通電位置P1直下に配置され、ブランク中央部 を支持自在であり、通電加熱によるブランク 中央部の垂下を可及的に防止する支持棒35と を有している。好ましくは、左右に対向す 一対の上下電極(31,31),(31,31)のうち、一側の 対の上下電極(31,31)によるクランプ位置を固 定とし、他側の一対の上下電極(31,31)をブラ クの長手方向に沿って可動とする。通電加 時、一側の一対の上下電極(31,31)は固定位置 ブランクの一側を保持し、他側の一対の上 電極(31,31)は、ブランクの他側を保持しなが らブランクの熱変形に応じてブランクの長手 方向に沿って移動することにより、ワークに 適正なテンションを印加して、ワークの歪み を可及的に防止する。

 熱間プレス機構4は、加工位置P2で通電加 されたワークを熱間プレスして急冷する冷 ダイ41を備えている。

 搬送装置5は、ワークの搬送方向に沿って 延在する一対の平行アーム51と、一対の平行 ーム51に搬送方向に沿って所定間隔毎に複 個取り付けられ、一対の平行アーム51が幅方 向に沿って接近する際にワークの長手方向両 端部をクランプして保持し、同離隔する際に 保持解除する保持部材である複数の一対のク ランプ53a~53c(図7(A)参照)と、一対の平行アー 51を、搬送方向、搬送方向に直交する昇降方 向、及び搬送及び昇降方向に直交する幅方向 に沿って往復動自在に駆動する駆動手段であ るシリンダ52a~52c(図7(A)及び図7(A’)参照)と、 電位置P1と加工位置P2の間に、通電位置P1側 比べて加工位置P2側が高くなるよう傾斜し 延在し、通電加熱されて加工位置P2へ向かっ て搬送中のワークWの長手方向中間部を案内 いし支持自在な案内部材54と、を有している 。

 案内部材54は、ワークの下面と摺動可能 レールであって、パイプから形成されてい 。特に、図3(A)を参照すると、複数の案内部 54が、ワークの長手方向長さに応じて、ワ クの長手方向に沿って並設されている。特 、図5を参照すると、案内部材54の傾斜角度 、ワークの材質、加熱温度及び搬送装置5の 降方向ストローク幅に応じて設定されてい 。

 複数の一対のクランプ53a~53cは、投入位置 P0、通電位置P1、加工位置P2及び払出位置P3間 間隔に対応して、一対の平行アーム51上に ピッチで配置されている。複数の一対のク ンプ53a~53cには、ワークを挟持する爪、或い エアシリンダによって駆動されるもの、チ ック、或いは吸盤など種々の一対の保持具 採用することができる。なお、前記駆動手 としては、シリンダ52a~52cに代えて、サーボ モータ等を採用することができる。

 以上説明した、本発明の一実施例に係る 送装置による基本的な搬送工程、及び熱間 レス成形装置による加熱及び成形工程を説 する。図6は、本発明の一実施例に係る搬送 装置による基本的な搬送工程、及び熱間プレ ス成形装置による加熱及び成形工程を説明す るためのフローチャートである。

 図3(A)~図3(C)及び図6を参照すると、ステップ S1でロボット機構等の投入機構2により最初の ワークないしブランク(材料)が投入位置P0に ットされ、ステップS2でワークの投入ないし セットが検出されると搬送装置5が動作を開 し、ステップS3で搬送装置5は投入位置P0から 通電位置P1へワークを搬送し、ステップS4で 送装置5はワークの保持を解除して、通電加 機構3がワークをクランプし、ステップS5で 電加熱機構3は搬送停止状態のワークを通電 加熱し、ステップS6で通電加熱機構
3が備える温度センサ(図2参照)によってワー の温度が所定温度に到達したことが検出さ ると、ステップS7で通電加熱機構3は通電を 止し、ステップS8で通電加熱機構3はワーク クランプを解除し、ステップS9で通電加熱機 構3ないし通電加熱装置が原位置に復帰した とが確認されると、ステップS10で搬送装置5 通電加熱されたワークを保持して通電位置P 1から加工位置P2に搬送し、ステップS11で加工 位置P2において熱間プレス機構4の冷却ダイ41 ワークを熱間プレス成形及び急冷し、すな ち、ダイクエンチし、ステップS12で熱間プ ス機構4の冷却ダイ41は原位置に復帰したこ が確認されると、ステップS13で搬送装置5は ワーク成形品を加工位置P2から払出位置P3に 送ないし運び出す。

 以上説明したサイクルが繰り返し連続的 実行されると、ステップS3における投入位 P0から通電位置P1へのワークないしブランク 搬送プロセス、ステップS10における通電位 P1から加工位置P2への通電加熱済のワークの 搬送プロセス、及びステップS13における加工 位置P2から払出位置P3へのワークないし成形 の搬送プロセスは、同期運転されて同時に 行される。

 ステップS10で、通電加熱されたワークが レス工程へ搬送される際、本発明による搬 装置5の案内部材54が機能する。

 以上説明した、本発明の一実施例に係る 間プレス成形装置による搬送、加熱及び成 工程の詳細を説明する。図7(A)~図7(H)は、本 明の一実施例に係る搬送装置による基本的 搬送工程を説明するための工程図である。

 図7(A)及び図7(A’)を参照すると、搬送装 5の原位置において、一対の平行アーム51は 下方に位置すると共に互いに離隔している

 図7(A)から図7(B)を参照すると、一対の平 アーム51は、シリンダ52cに駆動されて幅方向 に接近し、複数の一対のクランプ53a~53cは、 入位置P0にある新規なワークないしブランク W0、通電位置P1にある通電加熱済のワークW1、 加工位置P2にあるダイクエンチされたワーク いし成形品W2をそれぞれクランプする。な 、複数の一対のクランプ53a~53cは、それ自体 駆動機構を備える保持機構であってもよく 他者に駆動される保持部材であってもよい

 図7(B)から図7(C)を参照すると、一対の平 アーム51は、シリンダ52bに駆動されて上昇す る。

 図7(C)から図7(D)を参照すると、一対の平 アーム51は、シリンダ52aに駆動されて搬送方 向下流側に往動して、複数の一対のクランプ 53a~53cは、それぞれ通電位置P1、加工位置P2及 払出位置P3に移動する。

 図7(D)から図7(E)を参照すると、一対の平 アーム51は、シリンダ52bに駆動されて下降す る。

 図7(E)から図7(F)を参照すると、一対の平 アーム51は、シリンダ52cに駆動されて幅方向 に離隔し、複数の一対のクランプ53a~53cは、 電位置P1で新規なワークないしブランクW0、 工位置P2で通電加熱済のワークW1、払出位置 P3でダイクエンチされたワークないし成形品W 2をそれぞれアンクランプする。

 図7(F)から図7(G)を参照すると、一対の平 アーム51は、シリンダ52bに駆動されて上昇し 、図7(G)から図7(H)を参照すると、一対の平行 ーム51は、シリンダ52aに駆動されて搬送方 上流側に復動して、複数の一対のクランプ53 a~53cは、それぞれ投入位置P0、通電位置P1及び 加工位置P2に復帰する。これらの間に、互い 同期して、投入位置P0に新規なワークない ブランクW00が投入され、通電位置P1ではワー クW0が通電加熱され、加工位置P2ではワークW1 が熱間プレスされ、払出位置P3からは、ワー 成形品W2が取り出される。

 図8は、本発明の一実施例に係る搬送装置 が備える案内部材の機能を説明するための工 程図である。

 図8を参照すると、図6のステップS10にお て、すなわち、図7(B)~図7(C)における通電加 されたワークW1を通電位置P1から加工位置P2 搬送する際、ワークW1の両端部は一対のクラ ンプ53bによって保持され、ワークW1の中間部 面は案内部材54によって支持ないし案内さ る。これによって、ワークW1の中間部が熱変 形により大きく垂下した場合であっても、垂 下した中間部は案内部材54によって下から支 されることにより、ワークW1は案内部材54と 摺動しながら、通電位置P1と同高さにある加 位置P2に向かって搬送されていく。

 本発明による搬送装置及びそれを有する熱 プレス成形装置は、金属製板材の成形ない 製造、特に、ダイクエンチに適用され、具 的には、量産性が要求される車両用部品の 形ないし製造、例えば、車両ボディの各種 強材、特に、ドアビーム及びバンパーリイ フォース等の成形ないし製造に好適に適用 れる。
 本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内 おいて、さらにその基本的技術思想に基づ て、実施形態ないし実施例の変更・調整が 能である。また、本発明の請求の範囲の枠 において種々の開示要素の多様な組み合わ ないし選択が可能である。