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Title:
CONVEYING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034739
Kind Code:
A1
Abstract:
To provide a conveying device that has a simple structure and can stably travel a traveling body on which food and drink articles are placed. The conveying device comprises a conveying drive part (13) extended on the side of and along a traveling path (12) for traveling the traveling body (11) on which food and drink articles are placed, a moving body (50) moved when the conveying drive part (13) is driven, and connection means (51, 52) for connecting the moving body (50) to the traveling body (11). The connection means (51, 52) are so constituted that the connected state between the mobile body (50) and the traveling body (11) can be released when the traveling of the traveling body (11) is obstructed.

Inventors:
ISHINO HARUKI (JP)
SAKAJIRI SATOSHI (JP)
TAKASHIMA IKUO (JP)
NAKAYAMA EIJI (JP)
TOKUDA YASUHIRO (JP)
KITAMURA TETSUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057659
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
April 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ISHINO SEISAKUSYO CO LTD (JP)
ISHINO HARUKI (JP)
SAKAJIRI SATOSHI (JP)
TAKASHIMA IKUO (JP)
NAKAYAMA EIJI (JP)
TOKUDA YASUHIRO (JP)
KITAMURA TETSUJI (JP)
International Classes:
B65G17/12; A47G23/08
Foreign References:
JPS60241410A1985-11-30
JP2001054459A2001-02-27
JP2004016464A2004-01-22
JP2004016464A2004-01-22
Other References:
See also references of EP 2199232A4
Attorney, Agent or Firm:
HIDAKA, Kazuki et al. (4-3-29 Kojimach, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 飲食物を載置可能な走行体を走行させて飲食物を搬送する搬送装置であって、
 前記走行体が走行する走行路の側方に、該走行路に沿って延設される搬送駆動部と、
 前記搬送駆動部の駆動により移動する移動体と、
 前記移動体と前記走行体とを連結する連結手段と、
 を備え、
 前記連結手段は、前記走行体の走行が阻害されたときに前記移動体と前記走行体との連結状態が解除可能に構成されていることを特徴とする搬送装置。
 前記連結手段は、前記移動体と前記走行体とを磁力にて連結するための磁性体を含むことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
 前記走行体が前記走行路を往復走行するように前記搬送駆動部の駆動制御を行う駆動制御手段を備え、
 前記連結手段の連結面は、前記走行体の走行方向に対して略平行に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
 前記連結面における走行方向の側方に、前記走行路の幅方向に向けて傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
 前記走行路に、前記走行体を走行方向に案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の搬送装置。
Description:
搬送装置

 本発明は、例えば寿司等の飲食物が載置 れる走行体を走行させて該飲食物を搬送す 搬送装置に関する。

 従来、回転寿司店等の飲食店において、 食物を載置した飲食物皿等を搬送する搬送 置として、平面視ほぼ半月状をなす多数の タットを、無端回送する搬送手段としての ェーンに相対回動可能に取り付けたクレセ トチェーンコンベアが一般的に知られてい 。

 一方、近年においては、クレセントチェ ンコンベアを使用しない搬送装置として、 えば飲食物が載置されるトレーが車輪を介 て搬送路面上を走行可能とされるとともに 搬送路面の下方には、所定間隔おきに設け 磁石が無端状の駆動チェーンにより循環走 可能に配設され、前記トレーに設けた磁性 と駆動チェーンの磁石との吸引力によりト ーを走行させて飲食物を搬送するもの等が る(例えば、特許文献1参照)。

特開2004-16464号公報(第1頁、第1図)

 しかしながら、上記特許文献1に記載の搬 送装置にあっては、トレーを走行させるため の駆動チェーンが搬送路面の下方に設けられ ることで、駆動チェーンの駆動力を搬送路面 を通してトレーに伝達するために磁力等を利 用する必要が生じるため、トレーの走行が不 安定になるといった問題があった。

 また、駆動チェーンとトレーとを連結部 等により連結することも考えられるが、こ 場合には、搬送路面上に連結部材を通過さ るための溝等を形成する必要があり、見栄 が悪くなる。

 本発明は、このような問題点に着目して されたもので、簡単な構造で飲食物が載置 れる走行体を安定して走行させることがで る搬送装置を提供することを目的とする。

 前記課題を解決するために、本発明の請求 1に記載の搬送装置は、
 飲食物を載置可能な走行体を走行させて飲 物を搬送する搬送装置であって、
 前記走行体が走行する走行路の側方に、該 行路に沿って延設される搬送駆動部と、
 前記搬送駆動部の駆動により移動する移動 と、
 前記移動体と前記走行体とを連結する連結 段と、
 を備え、
 前記連結手段は、前記走行体の走行が阻害 れたときに前記移動体と前記走行体との連 状態が解除可能に構成されていることを特 としている。
 この特徴によれば、搬送駆動部を駆動して 動体が移動することで走行体が走行すると もに、走行路面に溝等を形成することなく 走行体と移動体とを搬送路面を介すことな 直接連結することができるため、安定した 行を実現できる。また、走行体の走行が何 かの要因、例えば走行路上の落下物に引っ かったり、手で止められたりした場合には 動体と走行体との連結が解除され、搬送駆 部に無理な負荷が加わることがないので、 送駆動部の損傷が防止される。

 本発明の請求項2に記載の搬送装置は、請求 項1に記載の搬送装置であって、
 前記連結手段は、前記移動体と前記走行体 を磁力にて連結するための磁性体を含むこ を特徴としている。
 この特徴によれば、連結及び連結の解除を 単な機構で構成することができる。

 本発明の請求項3に記載の搬送装置は、請求 項2に記載の搬送装置であって、
 前記走行体が前記走行路を往復走行するよ に前記搬送駆動部の駆動制御を行う駆動制 手段を備え、
 前記連結手段の連結面は、前記走行体の走 方向に対して略平行に設けられていること 特徴としている。
 この特徴によれば、走行体の連結が解除さ たときに連結面同士が干渉して走行体が引 ずられることがないとともに、再度連結す 際に走行体を走行路に沿って移動させるだ で簡単に連結することができる。

 本発明の請求項4に記載の搬送装置は、請求 項3に記載の搬送装置であって、
 前記連結面における走行方向の側方に、前 走行路の幅方向に向けて傾斜する傾斜面が けられていることを特徴としている。
 この特徴によれば、再度連結する際に、走 体を走行路に沿って移動させるだけで連結 が傾斜面により連結位置に誘導されるので 簡単に連結することができる。

 本発明の請求項5に記載の搬送装置は、請求 項1ないし4のいずれかに記載の搬送装置であ て、
 前記走行路に、前記走行体を走行方向に案 する案内部が設けられていることを特徴と ている。
 この特徴によれば、走行体の走行が安定す ばかりか、連結が解除された場合に走行体 走行路から逸脱しにくくなるので安全であ 。

飲食店等に設置された循環型飲食物搬 装置を示す平面図である。 本発明の実施例としての注文搬送装置 び循環型飲食物搬送装置の要部を示す斜視 である。 基台を客席側から視た状態を示す正面 である。 図3におけるA-A断面図である。 (a)は連結部材を示す図であり、(b)は走 体を示す平面図である。 (a)は走行体の走行状況を示す概略図で り、(b)は走行体の走行が阻害された状態を す概略図である。 (a)は走行体が戻る状況を示す概略図で り、(b)は走行体が連結された状態を示す概 図である。 磁石の配置方法の変形例を示す断面図 ある。 連結手段の変形例を示す要部拡大図で る。

符号の説明

2      厨房エリア
3      飲食客エリア
4      循環型飲食物搬送装置
5      クレセントチェーンコンベア(循環 送路)
9      客席
10     注文搬送装置(搬送装置)
11     搬送トレー(走行体)
12     走行路
13     駆動ユニット(搬送駆動部)
15     コンベアベルト(搬送駆動部)
50     移動体
51     移動体側磁石(連結手段)
52     トレー側磁石(連結手段)
51a,52a 側面(連結面)

 本発明に係る搬送装置を実施するための 良の形態を実施例に基づいて以下に説明す 。

 本発明の実施例を図面に基づいて説明す と、先ず図1は、飲食店等に設置された循環 型飲食物搬送装置を示す平面図である。図2 、本発明の実施例としての注文搬送装置及 循環型飲食物搬送装置の要部を示す斜視図 ある。図3は、基台を客席側から視た状態を す正面図である。図4は、図3におけるA-A断 図である。図5は、(a)は連結部材を示す図で り、(b)は走行体を示す平面図である。図6は 、(a)は走行体の走行状況を示す概略図であり 、(b)は走行体の走行が阻害された状態を示す 概略図である。図7は、(a)は走行体が戻る状 を示す概略図であり、(b)は走行体が連結さ た状態を示す概略図である。尚、以下の説 において、搬送トレーの走行方向を前後方 、走行路の幅方向を左右方向として説明す 。

 先ず図1には、本発明の実施例としての注 文搬送装置10及び循環型飲食物搬送装置4が設 けられた基台7の飲食店内における配置状況 示されている。飲食店内は、仕切り用の隔 1により厨房エリア2と飲食客エリア3とに区 されている。基台7は、平面視略E型に形成さ れ、3本の直線搬送路部7aが厨房エリア2内か 飲食客エリア3内に向けて延設されており、 直線搬送路部7aの周囲には、テーブル8が搬 路に沿って複数配置されるとともに、テー ル8の周囲には客席9が配置されている。

 基台7の上面には、平面視略半月上をなす 複数の搬送板がチェーンにより連結されてな る無端状のクレセントチェーンコンベア5(図2 参照)が、厨房エリア2と飲食客エリア3とを循 環走行自在に配設されており、このクレセン トチェーンコンベア5により、平面視略E型の 環搬送路が構成されている。

 また、直線搬送路部7aにおけるクレセン チェーンコンベア5の上方には、本発明の実 例としての注文搬送装置10の注文搬送路が 設されている。詳しくは、クレセントチェ ンコンベア5は、直線搬送路部7aの先端部に 折り返されることで、直線搬送路部7aには往 路と復路とが並設されており、これら往路及 び復路それぞれの上方に、直線状に構成され た一対の注文搬送路がそれぞれ配設されてい る。つまり本実施例では、3本の直線搬送路 7aそれぞれに一対の注文搬送路が設けられて いる。

 これら循環型飲食物搬送装置4の循環搬送 路及び注文搬送装置10の注文搬送路には、主 厨房エリア2内において飲食物が投入(供給) れ、それぞれの搬送路に沿って搬送されて 食客エリア3内の飲食客に提供されるように なっている。尚、循環型飲食物搬送装置4に 、厨房エリア2内において飲食物F1が適宜投 されるとともに、注文搬送装置10には、主に 適宜客席9の飲食客から注文を受けて調理し 注文飲食物F2が、該注文客に対応する注文搬 送装置10にて注文飲食客まで搬送されるよう なっている。

 次に、注文搬送装置10の詳細な構造につ て、図2~図4に基づいて説明する。尚、該注 搬送装置10は、往路及び復路双方の上方位置 にそれぞれ一対に配設されているが、構造は 同一のため、ここでは一方の装置のみ説明し 、他方の詳細な説明は省略することとする。

 注文搬送装置10は、例えば寿司等の飲食 (注文飲食物)が載置された寿司皿Dが載置さ る走行体としての搬送トレー11(図2参照)を走 行させることで、飲食物を搬送する搬送装置 であって、搬送トレー11と、該搬送トレー11 走行する走行路12の長手方向に延設される搬 送駆動部としての駆動ユニット13と、一端が 駆動ユニット13に設けられて搬送ユニット13 の駆動により移動する移動体50と、該移動体5 0と搬送トレー11とを連結する連結手段を構成 する移動体側磁石51及びトレー側磁石52と、 ら主に構成されている。

 駆動ユニット13は、図示しない搬送モー と、該搬送モータに連結された駆動回転体 しての駆動ローラ(図示略)と、前記搬送モー タに連係しない従動回転体としての従動ロー ラ(図示略)と、これら駆動ローラと従動ロー との外周に掛け渡された環状部材としての ンベアベルト15(図4参照)とを少なくとも含 駆動部品と、これら複数の駆動部品が一体 に組み付けられるケース部材16と、から構成 されるコンベアユニットである。尚、この駆 動ユニット13の搬送モータ(図示略)は、図示 ない制御装置に接続されて駆動制御される うになっている。

 図4に示されるように、ケース部材16は、 送方向に延びる左右一対の側板17a,17bと、こ れら両側板17a,17bを連結する連結ボルト・ナ ト18と、両側板17a,17bの下方に配置される支 台19と、から上面が開放する箱状に構成され ている。両側板17a,17b間における長手方向の 端側には、前述した駆動ローラと従動ロー とが、水平軸(図示略)を介して回動自在に配 設され、これら駆動ローラと従動ローラとの 外周には、合成樹脂製のコンベアベルト15が け渡されており、図示しない搬送モータの 動によりコンベアベルト15が縦方向に回転 るようになっている。

 両側板17a,17b間における連結ボルト・ナッ ト18の上下には、縦断面上向きコ字形をなす ルト収容部材20,20が長手方向に延設されて り、これら上下のベルト収容部材20,20内にコ ンベアベルト15の上下部が収容されている。

 このように、各駆動部品が一体的に組み けられて内部に収容されてなる長手方向に びるケース部材16は、図2及び図3に示される ように、クレセントチェーンコンベア5の上 所定高さ位置に、搬送方向に向けて延設さ ている。具体的には、基台7の上面における 線搬送路部7aにおける往路と復路との間に 、略L字形をなすブラケット22が上部に固定 れた支柱21が、搬送方向に向けて所定間隔お きに複数立設されており、これら所定間隔お きに配置された各ブラケット22における屈曲 側に、ケース部材16が、支持台19を上方から 載置した状態でそれぞれ図示しないネジ等に て固設されている。

 また、各ブラケット22の上面には、透明 アクリル板等にて構成される落下防止板33( 4参照)が、走行路12の長手方向にわたって配 されており、この落下防止板33の上面を搬 トレー11が走行するようになっている。この ように落下防止板33が設けられることで、下 の循環型飲食物搬送装置4の循環搬送路上を 移動する飲食物F1上や循環搬送路上への飲食 等の落下を防止できる。

 また、落下防止板33における外側方には 図2及び図4に示されるように、上下方向を向 くガイド壁32が立設されており、このガイド 32により、搬送トレー11の走行路12からの落 が防止されている。つまりこのガイド壁32 、走行体としての搬送トレー11を走行方向に 案内する本発明の案内部を構成している。

 尚、各支柱21,21間には目隠し板23が配設さ れており、反対側の客席9との間が区画され いるとともに、注文搬送装置10にて搬送され てきた注文飲食物F2を反対側の飲食客が誤っ 取り出すことが防止されている。また、支 21の上部には、搬送方向に対して直交する 向を向く横フレーム24が設けられており、各 横フレーム24の上部には、湯呑み等の食器類 調味料品等を載置可能な棚板25や、搬送路 照らす照明装置26等が配設されている。

 コンベアベルト15の長手方向の一部には 移動体50を構成する移動板53の上端が取り付 られている。具体的には、移動板53は、一 が側板17aの内面に摺接される縦断面略L字形 内ガイド板27とともに、ケース部材16の上部 に露呈されるコンベアベルト15の上面所定箇 にボルト29により取り付けられているため コンベアベルト15が回動することによりケー ス部材16の長手方向、つまり飲食物の搬送方 に沿って往復移動するようになっている。 、ケース部材16には、該ケース部材16の上面 開口及び移動体50を上方から覆うカバー部材5 4が長手方向にわたり延設されており、コン アベルト15等を直接手で触れることができな いようにして安全性が高められているととも に、駆動ユニット13内へのゴミ等の進入が防 されている。

 尚、図4に示されるように、側板17aの上部 内面に内ガイド板27が近接配置され、また、 動板53の上部における側板17aとの対向面に 接面28aが近接配置されて、側板17aの上部が れら内ガイド板27と移動板53の上部とにより 持されることにより、搬送トレー11の荷重 よる移動体50の傾きが、内ガイド板27及び移 板53と側板17aとの摺接作用により規制され ようになっている。

 移動体50は、上端がコンベアベルト15に取 り付けられた移動板53及び移動体側磁石51を している。移動板53は、図4及び図5に示され ように、駆動ユニット13上部のコンベアベ ト15から下方に向けて垂下されるように屈曲 形成された金属板からなり、その下部に形成 された垂下片53aの下部における前後方向(図5 左右方向)の中央位置には、円盤状の移動体 側磁石51が、搬送トレー11と対向するように ルト・ナット59により固設されている。

 このように移動体側磁石51は、垂下片53a おける搬送トレー11との対向面に固設される ことで、連結面を構成する側面51aが垂線と平 行をなす縦向き姿勢に設けられる。

 また、移動体側磁石51の前後方向の側部 は、該移動体側磁石51と搬送トレー11との接 を防止するためのガイド部材55a,55bが水平に 配設されている。ガイド部材55a,55bは、前後 向に細長に延設された合成樹脂材からなり ガイド部材55aの前端部及びガイド部材55bの 端部には、走行路12の幅方向に傾斜するガイ ド部材傾斜面57,57がそれぞれ形成されている また、垂下片53における前後端部には、ガ ド部材傾斜面57,57に連続する垂下片傾斜面58, 58が形成されており、これら前後一対のガイ 部材傾斜面57,57及び垂下片傾斜面58,58により 、移動体50の前後端部に、搬送トレー11を連 方向に摺接案内するガイド面が構成されて る。

 また、ガイド部材55a,55bにおける搬送トレ ー11との対向面55cは、移動体側磁石51の側面51 aとほぼ面一をなすように設けられているた 、移動体側磁石51と搬送トレー11との接触が 避される。

 搬送トレー11は、図4及び図5に示されるよ うに、金属板からなる基材40と、基材40の上 を覆うように固着されるトレーカバー41と、 を有している。基材40は、平面視略長方形状 形成されており、その下面四隅には、走行 12の上面を転動する走行ローラ42がそれぞれ 設けられ、搬送トレー11の荷重を支持してい 。駆動ユニット13側に配置された前後一対 走行ローラ42,42間には、移動体側磁石51に吸 されるトレー側磁石52が設けられている。

 トレー側磁石52は、移動体側磁石51と同じ ように円盤状をなし、基材40の下面から垂下 れたブラケット43における移動体側磁石51と の対向面に、ボルト・ナット44により固設さ ている。このようにトレー側磁石52は、ブ ケット43における搬送トレー11との対向面に 設されることで、連結面を構成する側面52a 垂線と平行をなす縦向き姿勢に設けられる

 また、トレー側磁石52は、コンベアベル 15の回動により、走行路12の上面から所定高 位置において走行路12の長手方向に水平移 する移動体側磁石51と同高さ位置に配設され ている。そして、トレー側磁石52と移動体側 石51とは、それぞれの側面52aと側面51aとの 力が互いに吸引するように配設されている つまりS極とN極とが対向するように配設され ているため、トレー側磁石52の側面52aと移動 側磁石51と側面51aとを対向させることで互 に吸着するようになっている。つまり、ト ー側磁石52及び移動体側磁石51の磁力により 面52aと側面51aとが吸着することで、移動体5 0と搬送トレー11とが連結されるようになって いる。

 また、トレーカバー41の上面には、寿司 Dを載置可能な平面視円形の載置凹部11aが、 行方向に向けて所定間隔おきに4つ凹設され ている。

 次に、このように構成された注文搬送装 の10の作用を図面に基づいて説明する。ま 、搬送駆動部としての駆動ユニット13と、走 行体としての搬送トレー11とは、図2及び図4 示されるように、飲食物の搬送方向に向か て左右側、つまり、搬送トレー11の走行路12 おける幅方向に並設されている。

 具体的には、図4に示されるように、駆動 ユニット13は、ブラケット22における屈曲部 (図4中右側方)に配置され、搬送トレー11は、 駆動ユニット13よりも客席側(図4中左側方)に 置されている。つまり、駆動ユニット13は 搬送トレー11が走行する走行路12における、 送トレー11に載置される注文飲食物F2の取り 出し口35と反対側の側方に配設されているこ で、飲食客から視ると、駆動ユニット13は 搬送トレー11よりも奥側に配設されているた め、注文飲食物F2を飲食客が取り出す際に、 動ユニット13が邪魔になることがないとと に、安全性が向上する。

 このように構成された注文搬送装置10に っては、搬送トレー11は、基本的に注文搬送 装置10の注文搬送路(走行路12)における厨房エ リア2側の端部にて待機されている。搬送ト ー11と移動体50とは、トレー側磁石52及び移 体側磁石51を介して連結しておく。そして、 飲食客から受け付けた注文飲食物が厨房エリ ア2内で調理され、該注文飲食物F2を載置した 寿司皿Dを搬送トレー11に配置し、調理者が所 定の搬送操作を行うことで、駆動ユニット13 駆動してコンベアベルト15が回転し、該コ ベアベルト15の回転により移動体50が走行路1 2に沿って移動する。この移動体50の移動によ り、該移動体50に連結された搬送トレー11が 食客エリア3に向けて走行する(図2及び図3中 線矢印方向)。

 駆動ユニット13の搬送モータは、図示し い制御部に接続されており、前述したよう 調理者が行う所定の搬送操作により、その 動量すなわち搬送距離等が制御部により制 されるため、搬送トレー11が注文客の客席9 到達した時点で駆動が停止され、これによ 搬送トレー11が注文客の客席9にて停止する うになっている(図3参照)。

 また、注文客が搬送トレー11上の飲食物 取り出したことが図示しない検出センサ等 より検出され、または図示しない取り出し 了ボタン等が飲食客により操作されると、 動ユニット13が再び駆動し、コンベアベルト 15が逆回転して飲食物が取り出された空の搬 トレー11が走行路12を逆方向に走行し(図2及 図3中1点鎖線矢印方向)、厨房エリア2に戻る ようになっている。つまり搬送トレー11は、 行路12を往復動自在に設けられている。

 次に、搬送トレー11の走行が、例えば走 路12上にある異物や飲食客の手などにより止 められる等、何らかの要因で阻害された場合 における作用を、図6及び図7に基づいて説明 ると、例えば図6(a)に示されるように、移動 体50の移動により走行路12上を走行している 送トレー11に、例えば飲食客の手が接触する などして、トレー側磁石52と移動体側磁石51 の吸引力よりも強い負荷が搬送トレー11にか かった場合、駆動ユニット13の駆動により移 体50が移動を続けることで、トレー側磁石52 と移動体側磁石51とが互いに切り離される。

 つまり、搬送トレー11に所定以上の負荷 かかって走行が阻害された場合には、トレ 側磁石52と移動体側磁石51とが切り離されて 動体50と搬送トレー11との連結状態が解除さ れ、移動体50のみが移動を続けることになる( 図6(b)参照)。よって、搬送トレー11の走行が 害された場合に、駆動ユニット13の駆動モー タ等に無理な負荷が加わることがないので、 駆動モータの故障等を回避できるばかりか、 飲食客の手等が搬送トレー11により引張られ しまうこと等がないので、安全性が向上す 。

 また、移動体側磁石51の側面51aの前後側 にガイド部材55a,55bが設けられていることで 移動体50と搬送トレー11との間に設けられた 連結部であるトレー側磁石52と移動体側磁石5 1とが切り離されて移動体50のみが移動を続け た場合に、これらガイド部材55a,55bの対向面55 cにより前後方向に延びるガイド面が形成さ ることで、搬送トレー11の側面が移動体50に 接することで移動体50に引っ掛かって引き られる虞がない。

 また、搬送トレー11が移動体50から切り離 された場合でも、走行路12の幅方向の左右側 駆動ユニット13及びガイド壁32によりガイド されるため、搬送トレー11の前後が走行路12 幅方向に大きく傾いてしまったり(図6(b)参照 )、走行路12の取り出し口35側から落下するこ が防止される。

 搬送トレー11が移動体50から切り離されて しまった場合においては、店員等が安全確認 等を行った上で、再度トレー側磁石52と移動 側磁石51とを連結する必要があるが、この うな場合には、図7(a)に示されるように、コ ベアベルト13を逆回転して移動体50を逆移動 させることで、トレー側磁石52と移動体側磁 51とが互いに対向したときにその磁力にて 度吸着し、これにより移動体50と搬送トレー 11とを連結状態とすることができる。

 尚、移動体50が搬送トレー11に近づいたと きに、移動体50側に張り出した搬送トレー11 端部がガイド部材55ab側の傾斜面57,58に摺接 て反対側に押し出され、さらに対向面55cに り走行姿勢となるように案内されるため、 レー側磁石52と移動体側磁石51とを簡単に吸 させることができる。

 このように本実施例では、トレー側磁石5 2と移動体側磁石51とが切り離されて連結が解 除された場合に駆動ユニット13の駆動を停止 せる等、制御を複雑化する必要がなく、ま 、切り離しにより安全性を確保することが きる。

 尚、本実施例では、連結状態が解除され 場合の駆動制御の詳細は特に記載していな が、例えばトレー側磁石52と移動体側磁石51 とが切り離されて連結が解除された場合にお いて、再度連結状態を構成する場合、逆移動 させた移動体50が搬送トレー11まで戻ってき ときに停止させることなく、例えば通常よ も低速度で徐行させることで磁力による連 がなされるようにしてもよい。

 また、トレー側磁石52と移動体側磁石51と が切り離されて連結が解除されたことを検知 する検知手段等を設け、連結が解除された場 合に、移動体50の移動、つまり駆動ユニット1 3の駆動を適宜停止するようにしてもよく、 のようにすることで、移動体50のみの移動も 防止されるため、安全性が高まる。

 さらに、トレー側磁石52と移動体側磁石51 とが切り離されて連結が解除された場合に、 連結が解除された旨を報知可能な報知手段等 を設け、店員等が即座に対応できるようにし てもよい。

 以上説明したように、本発明の実施例と ての注文搬送装置10にあっては、搬送駆動 としての駆動ユニット13を駆動して移動体50 移動させることで、走行体としての搬送ト ー11が走行するとともに、搬送トレー11と駆 動ユニット13との間には走行路面等が存在し いことで、連結手段としてのトレー側磁石5 2及び移動体側磁石51により搬送トレー11を移 体50に直接連結して搬送トレー11を安定して 走行させることができる。また、搬送トレー 11の走行が何らかの要因、例えば走行路12上 落下物に引っかかったり、手で止められた した場合には移動体50と搬送トレー11との連 が解除され、駆動ユニット13に無理な負荷 加わることがないので、駆動ユニット13の損 傷が防止される。

 さらに、搬送トレー11と駆動ユニット13と が走行路12の幅方向に並設されることで、走 路12の下方に駆動ユニット13を配設しなくて 済むため、走行路12の構造を簡素化すること できるばかりか、搬送トレー11上に載置さ た飯粒等の飲食物が、駆動ユニット13内に落 下して、駆動に支障をきたすことがない。

 特に駆動ユニット13は、搬送トレー11に載 置される飲食物の取り出し口35と反対側の側 、つまり走行路12における搬送トレー11より も飲食客から視て奥側に配設されているため 、飲食物の取り出しの際に駆動ユニット13が 魔になることがないばかりか、安全性が向 する。

 また、駆動ユニットは、図示しない駆動 ータ等により回転する駆動ローラ、従動ロ ラ、駆動ローラと従動ローラとに掛け渡さ 、移動体50が取り付けられるコンベアベル 15を含む駆動部品と、該駆動部品が一体的に 組み付けられるケース部材16と、から構成さ ることで、各駆動部品がケース部材16に組 付けられユニット化されているため、駆動 ニット13を各ブラケット22上に載置するだけ 、走行路12の側方に簡単に配設することが きる。また、予め循環型飲食物搬送装置4の が設けられていた基台7にも、後付で簡単に 注文搬送装置10を設けることができる。

 また、注文搬送装置10の走行路12(注文搬 路)は、循環型飲食物搬送装置4のクレセント チェーンコンベア5(循環搬送路)の上方位置に 、該循環搬送路に沿って配設されているため 、循環型飲食物搬送装置4及び注文搬送装置10 双方を用いて、飲食物を効率よく搬送するこ とができるばかりか、注文飲食物F2を注文飲 客以外の飲食客が誤って取ることなく、確 に注文客に提供することができる。また、 環搬送路及び注文搬送路を上下にスペース 率よく配設することができる。

 また、移動体50と搬送トレー11とを連結す る連結手段は、移動体50と搬送トレー11とを 力にて連結するための磁性体であるトレー 磁石52及び移動体側磁石51にて構成されてい ことで、連結及び連結の解除を簡単な機構 構成することができる。

 また、図示しない駆動制御手段は、搬送 レー11が走行路12を往復走行するように駆動 制御を行うとともに、トレー側磁石52及び移 体側磁石51の連結面である側面51a,52aは、搬 トレー11の走行方向に対して略平行に設け れていることで、搬送トレー11の連結が解除 されたときに側面51a,52a同士が干渉して搬送 レー11が引きずられることがないとともに、 再度連結する際に搬送トレー11を走行路12に って移動させるだけで簡単に連結すること できる。

 また、本実施例では、トレー側磁石52及 移動体側磁石51の連結面である側面51a,52aが 送トレー11の走行方向に対して略平行をなし 、かつ垂直面に取り付けられて縦向きに設け られていたが、例えば図8に示されるように 所定の水平面に横向きに設けられていても い。

 また、本実施例では、移動体50と搬送ト ー11とを連結する連結手段は、移動体50と搬 トレー11とを磁力にて連結するための磁性 であるトレー側磁石52及び移動体側磁石51に 構成されていたが、本発明はこのような磁 体に限定されるものではなく、例えば係脱 段等に構成されていてもよい。

 具体的には、例えば図9に示されるように 、移動体50側に設けた係止体60に、搬送トレ 11側に設けた被係止体61に形成された係止穴6 4に係脱自在な係止球62を、バネ63にて突出方 に付勢された状態で搬送トレー11との対向 に対して出没自在に設け、この係止球62によ る係止穴64に対する係脱にて、搬送トレー11 移動体50とを連結及び連結解除できるように してもよい。

 以上、本発明の実施例を図面により説明 てきたが、具体的な構成はこれら実施例に られるものではなく、本発明の要旨を逸脱 ない範囲における変更や追加があっても本 明に含まれる。

 例えば、前記実施例に記載の注文搬送装 10は、循環型飲食物搬送装置4における循環 送路の上方位置に配設されていたが、循環 飲食物搬送装置4の下方や側方、あるいは該 循環型飲食物搬送装置4がない場所に単独で 設されてもよい。

 また、前記実施例に記載の注文搬送装置1 0は、搬送した注文飲食物F2を注文客に提供可 能なように飲食客エリア3内に配設されてい が、必ずしも注文飲食物F2を搬送するものに 限定されるものではなく、例えば遠方にいる 調理者に飲食物を供給するための搬送装置と して利用してもよい。

 また、前記実施例では、移動体50と搬送 レー11のブラケット43との間に連結手段とし の移動体側磁石51及びトレー側磁石52からな る連結部が設けられていたが、これら連結部 の配置位置は、移動体50と搬送トレー11との であれば任意に変更可能であり、例えば移 体50とコンベアベルト15との取付位置に設け れていてもよい。

 また、前記実施例では、連結手段が移動 側磁石51及びトレー側磁石52にて構成されて いたが、移動体50もしくは搬送トレー11側の ち一方に磁石を設け、他方を金属片等とし もよく、例えば搬送トレー11における金属製 の基材40の一部を利用して移動体側磁石51を 着するようにしてもよい。

 また、前記実施例では、搬送駆動部とし の駆動ユニット13は、搬送モータ、駆動ロ ラ、従動ローラ、コンベアベルトにて構成 れるベルトコンベアであったが、搬送モー 、駆動スプロケット、従動スプロケット、 ンベアチェーンからなるチェーンコンベア 、連結部材を搬送方向に移動可能な搬送駆 部であれば、その形態は種々に変更可能で る。

 また、前記実施例では、搬送トレー11と 動ユニット13とは略水平方向に並設されてい たが、例えば駆動ユニット13は、走行路12の 送方向に向けて少なくとも左右いずれか一 方にのみ配設されていればよく、左右両側 に配設されていてもよいし、あるいは取り し口35側にのみ配設されていてもよい。さら に、走行路12の側方に配設されていれば、そ 高さ位置は搬送トレー11と略水平な高さ位 に配設されるものに限定されるものではな 、搬送トレー11よりも上方位置または下方位 置に配設されていてもよい。

 また、前記実施例では、走行路12上を左 前後の走行ローラ42を介して走行し、荷重が これら走行ローラ42にて支持されていたが、 えば駆動ユニット13側の前後一対の走行ロ ラ42は特に設けなくてもよいし、あるいは走 行ローラ42を全て外し、搬送トレー11を駆動 ニット13にて片持ち支持するようにしてもよ い。

 また、前記実施例では、寿司皿Dに載置さ れる飲食物F1,F2を寿司として説明したが、本 明はこれに限定されるものではなく、寿司 Dに載置される飲食物は、例えばジュースや ビール、丼物、漬物等の他の飲食物であって もよい。さらに、走行体はトレー形状に形成 されていたが、飲食物を載置可能であれば形 状は種々に変更可能である。