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Patent Searching and Data


Title:
CONVEYOR TABLE OF CUTTING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060566
Kind Code:
A1
Abstract:
A conveyor table of a cutting machine which can prevent a sheet material from slipping or falling down through a simple arrangement by reducing the level difference between the conveyor table and an air table. The conveyor table of a cutting machine comprises a pair of endless tracks (10) formed by entraining a chain (11) about a pair of sprockets (12, 13) provided at the import side end and the export side end in the conveyance direction, a plurality of brush fixing bases (20) fixed to the chain (11) in parallel to connect both endless tracks (10), and a brush block (30) having a bristle (32) being arranged on each brush fixing base (20). The import side portion of the brush fixing base (20) is secured to the chain (11), and the export side portion of the brush fixing base (20) is not secured to the chain (11).

Inventors:
NAKAI KENJI (JP)
ARIKITA REIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002978
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
October 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHIMA SEIKI MFG (JP)
NAKAI KENJI (JP)
ARIKITA REIJI (JP)
International Classes:
B65H5/02; B26D7/20; B65H29/16
Foreign References:
JPH06305620A1994-11-01
JPH07214495A1995-08-15
JPH0326496A1991-02-05
JPH06305620A1994-11-01
Other References:
See also references of EP 2210836A4
Attorney, Agent or Firm:
YAMANO, Hiroshi (10F ASTRO Shin Osaka 2 Bldg.,1-3, Nishinakajima 6-chome,Yodogawa-ku, Osaka-shi, Osaka, JP)
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Claims:
 搬送方向の搬入側端部および搬出側端部に設けられる一対のスプロケットにチェーンを架けわたして形成した一対の無限軌道と、両無限軌道を繋ぐように並列してチェーンに取り付けられる複数のブラシ取付台と、各ブラシ取付台に配列される剛毛を有するブラシブロックとを備える裁断機のコンベアテーブルであって、
 前記ブラシ取付台は、搬入側の部分がチェーンに固定され、搬出側の部分がチェーンに固定されないように構成されていることを特徴とする裁断機のコンベアテーブル。
 搬入側のスプロケットが搬出側のスプロケットよりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の裁断機のコンベアテーブル。
 搬入側スプロケットと搬出側スプロケットの間の高低差を緩和するように、搬入側でスプロケットから送り出されるチェーンを押し上げるガイドカムを有することを特徴とする請求の範囲第2項に記載の裁断機のコンベアテーブル。
 コンベアテーブルは、その上面側における搬入側端部の近傍に、チェーンを上下から挟み込んでブラシ取付台の振動を抑える搬入側ガイドレールを有することを特徴とする請求の範囲第1項~第3項のいずれか一項に記載の裁断機のコンベアテーブル。
 コンベアテーブルは、その上面側における搬出側端部の近傍に、チェーンを上下から挟み込んでブラシ取付台の振動を抑える搬出側ガイドレールを有することを特徴とする請求の範囲第1項~第4項のいずれか一項に記載の裁断機のコンベアテーブル。
Description:
裁断機のコンベアテーブル

 本発明は、編地や織地などのシート材を 動で搬送しつつ所望の形状に裁断する裁断 において、裁断機構へのシート材の搬入と 断後のシート材の搬出を行うコンベアテー ルに関する。

 従来から、編地や織地などのシート材の 断に使用する裁断機100が知られている(図7 参照)。裁断機100は、積層したシート材を搬 側エアテーブル2からコンベアテーブル1に 入し、コンベアテーブル1のブラシ面1s上で ート材を裁断機構4により裁断した後、裁断 のシート材をコンベアテーブル1から搬出側 エアテーブル3に搬出するといった一連の動 を自動で行う装置である。裁断機100の構成 うち、エアテーブル2,3は、シート材の搬入 搬出を容易にするために、テーブル2,3表面 らこの表面に置かれたシート材に向かって 気を吹き出してシート材を押し上げるよう 構成されている。逆に、コンベアテーブル1 、シート材の裁断時にシート材が位置ズレ ないようにブラシ面1sの表面から空気を吸 込んでシート材を吸着できるように構成さ ている。なお、コンベアテーブル1によるシ ト材の吸引力を向上させるため、積層され シート材の表面はビニルカバーで覆われて る。

 裁断機における従来のコンベアテーブル 、例えば、特許文献1の図12に記載のように 搬入側と搬出側に配置された一対のスプロ ットとこれらのスプロケットに架けわたさ たチェーンとからなる無限軌道と、チェー の一部のリンクに取り付けられたブラシ取 台と、ブラシ取付台に配列された剛毛ブロ ク(ブラシブロック)とを有するように構成 れている。この同文献の図12に記載のコンベ アテーブルでは、ブラシ取付台は、その中央 部がチェーンの2つおきのリンクに取り付け れている。

 しかし、この構成では、同文献の図13に すように、搬出側の無限軌道のコーナー部 でブラシブロックの搬入側の上縁が描く軌 が大きく膨らんでしまうため、コンベアテ ブルとエアテーブルとの間に段差が生じて まう。また、同文献には図示していないが 搬入側の無限軌道のコーナー部分でもブラ ブロックの搬出側上端部が大きく膨らんで まう。そのため、積層したシート材が段差 通過する際に倒れ込んだりして、シート材 積層状態が崩れてしまうなどの不具合が生 る虞がある。

 そこで、特許文献1に記載の技術では、ブ ラシ取付台が取り付けられるチェーンのリン クに対してブラシ取付台を揺動変位可能なよ うに構成している(同文献の図1、5を参照)。 して、無限軌道のコーナー部分でブラシ取 台を揺動変位させることで、ブラシブロッ の描く軌跡が大きく膨らむことを防止して る。その結果、同文献の図12,13に示すような 従来の構成に比べてコンベアテーブルとエア テーブルとの間の段差を小さくしている。

特開平6-305620号公報

 しかし、上記特許文献1のコンベアテーブ ルでは、チェーンに取り付けられるブラシ取 付台の全てに揺動機構を設けなければならず 、部品点数が多く、生産性が良くないという 問題があった。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも であり、その主目的は、簡単な構成で、コ ベアテーブルとエアテーブルとの間の段差 小さくし、シート材がズレたり倒れ込んだ することを防止できる裁断機のコンベアテ ブルを提供することにある。

 本発明者らは、上記課題を解決するため 構成を種々検討した結果、シート材がズレ り倒れたりするなどの不具合は、搬出側に いて顕著であり、むしろ搬入側では従来よ も段差があっても許容されることを見いだ た。搬入側よりも搬出側において積層され シート材の不具合が生じ易いのは、搬出側 はシート材が裁断された小さなピースにな ており、段差を乗り越える際の振動や抵抗 影響を受け易いからである。この知見に基 いて本発明を規定する。

 即ち、本発明の裁断機のコンベアテーブ は、搬送方向の搬入側端部および搬出側端 に設けられる一対のスプロケットにチェー を架けわたして形成した一対の無限軌道と 両無限軌道を繋ぐように並列してチェーン 取り付けられる複数のブラシ取付台と、各 ラシ取付台に配列される剛毛を有するブラ ブロックとを備える。そして、このコンベ テーブルは、ブラシ取付台の搬入側の部分 チェーンに固定され、搬出側の部分がチェ ンに固定されないように構成されているこ を特徴とする。

 上記本発明の構成は、主として、搬出側 おけるコンベアテーブルとエアテーブルと 段差を小さくするためのものであるが、搬 側においても同様に段差を小さくすること 好ましい。そこで、本発明の一形態として 搬入側のスプロケットを搬出側のスプロケ トよりも低い位置に配置しても良い。

 さらに、搬入側スプロケットを搬出側ス ロケットよりも下げるのであれば、両スプ ケットの高低差を緩和して、ブラシ取付台 水平状態で搬出側に移動するように、搬入 でチェーンを押し上げるガイドカムを設け もかまわない。

 また、搬入側においてスプロケットから 出側に送り出されたブラシ取付台は、水平 ら傾いた状態にあり、搬出方向に移動する 従って水平状態になるが、水平状態に安定 るまでの間、振動し易い。ブラシ取付台が 動すると、搬送方向に隣接するブラシブロ クの間が開いたり閉じたりして、ブラシブ ック間にシート材やシート材を覆うビニル バーを噛み込みやすい。特に、シート材か はみ出すビニルカバーの端部が噛み込まれ く、噛み込まれたビニルカバーが、搬出側 コンベアテーブルとエアテーブルとの段差 引っ掛かる虞がある。そこで、本発明の一 態として、コンベアテーブルは、その上面 における搬入側端部の近傍に、チェーンを 下から挟み込んでブラシ取付台の振動を抑 る搬入側ガイドレールを備えるようにする 良い。

 さらに、搬出側において水平状態のブラ 取付台がスプロケットに送り込まれるとき も、ブラシ取付台が振動し易く、隣接する ラシブロックの間が開いたり閉じたりし易 。そこで、本発明の一形態として、コンベ テーブルは、その上面側における搬出側端 の近傍に、チェーンを上下から挟み込んで ラシ取付台の振動を抑える搬出側ガイドレ ルを備えるようにすると良い。

 本発明の裁断機のコンベアテーブルによ ば、ブラシ取付台の搬入側の部分がチェー に対して固定され、搬出側の部分がチェー に対して固定されていないため、搬出側の り返しコーナー部分でブラシ取付台の傾き 起点となる位置が、従来構造よりも搬入側 ズレる。ブラシ取付台の傾きの起点が搬入 にズレるほど、搬出側の上部におけるブラ 取付台の軌跡が小さくなるので、搬出側エ テーブルとブラシ面との段差を小さくする とができる。また、この構成は、ブラシ取 台の搬入側の位置をチェーンに固定するだ で良いので、非常に簡単に実施することが きる。

 また、搬入側のスプロケットを搬出側の プロケットよりも下になるように配置する 、搬入側におけるエアテーブルとコンベア ーブルとの段差を小さくできる。そのため 搬出側だけでなく搬入側においてもシート のズレや倒れ込みを効果的に抑制すること できる。

 さらに、ガイドカムを設けることにより 搬出側スプロケットに対して搬入側スプロ ットを下げても、搬入側スプロケットから り出されるチェーンを迅速に水平位置に押 上げることができる。そのため、ブラシブ ックの上端部を水平状態で搬出側に案内で る。また、この構成によれば、搬入側スプ ケットが搬出側スプロケットよりも下がっ いることによる搬入側へのチェーンの垂れ 防止できる。

 さらに、搬入側端部の近傍および搬出側 部の近傍の少なくとも一方において、スプ ケットから送り出されるチェーンを上下か 挟み込むガイドレールを設けることにより チェーンに取り付けられるブラシ取付台が 動しないように水平状態に安定させること できる。そのため、搬送方向に隣接するブ シブロックの間が開いたり閉じたりしない うにすることができる。

実施形態に示すコンベアテーブルの概 縦断面図である。 実施形態に示すコンベアテーブルを搬 側から見たの概略部分透視図である。 チェーンのリンクに対するブラシ取付 の取付状態を示す説明図であって、(A)は搬 方向と直交する方向から見た図を、(B)は搬 方向の搬入側から見た図である。 搬出側のコーナー部分におけるブラシ 付台の動きを経時的に示す模式図であって (A)から(D)に向かってブラシ取付台が搬送方 に移動する様子を示す。 実施形態に示すコンベアテーブルのブ シブロックの軌跡と、従来構成のコンベア ーブルのブラシブロックの軌跡とで、それ れの最高点を比較した説明図である。 搬入側のコーナー部分におけるブラシ 付台の動きを経時的に示す模式図であって (A)から(D)に向かってブラシ取付台が搬送方 に移動する様子を示す。 裁断機の概略構成を示す斜視図である

符号の説明

 100 裁断機
 1 コンベアテーブル  1s ブラシ面 1F フ ーム
 10 無限軌道  11 チェーン 11f 固定部 110, 110a,110b リンク
 12 搬入側スプロケット 13 搬出側スプロケ ット
 15 案内レール 17 板状片 19 下支えレール
 20 ブラシ取付台 21 固定ブロック 25 案内 ローラ
 28 ガイドカム 26 爪部
 27 搬入側ガイドレール 27u 上側ガイドレ ル 27d 下側ガイドレール
 29 搬出側ガイドレール
 30 ブラシブロック 31 矩形板材 32 剛毛 3 9 爪部
 2 搬入側エアテーブル 2C 搬入側コーム
 3 搬出側エアテーブル 3C 搬出側コーム
 4 裁断機構 41 ビーム 42 裁断ヘッド
 5 裁断用ビニルカバー
 6 密閉用ビニルカバー

 以下、本発明の実施形態を図に基づいて 明する。

 <全体構成>
 本実施形態に示す裁断機は、図7を参照して 既に説明した従来の裁断機と同様の外観を有 し、積層したシート材を搬入側から搬出側に 搬送しつつ、所望の形状に裁断する装置であ る。この裁断機100は、搬入側と搬出側に設け られるエアテーブル2,3と、両エアテーブル2,3 の間でシート材を搬入側から搬出側に搬送す るコンベアテーブル1と、コンベアテーブル1 ブラシ面1s上でシート材を裁断する裁断機 4とを備える。

 上述した構成を備える裁断機100により積 されたシート材を裁断するには、まず、搬 側エアテーブル2からコンベアテーブル1に ート材を送り出す。搬入側エアテーブル2は その上面に複数の空気吹き出し口が形成さ ており、この吹き出し口から吹き出される 気によりシート材を浮かせるようにして、 ート材と搬入側エアテーブル2との摩擦を小 さくし、シート材の搬送を容易にする。

 シート材は、搬入側エアテーブル2とコン ベアテーブル1との境界部近傍に設けられる ールから供給されるシート状の裁断用ビニ カバー5により表面を覆われた状態で、コン アテーブル1に供給される。コンベアテーブ ル1は、ブラシ面1sから空気を吸引し、表面を 裁断用ビニルカバー5で覆われるシート材を ラシ面1s上に密着させてシート材の積層状態 を安定して保持する。

 コンベアテーブル1の中央部に搬送された シート材は、裁断機構4により所望の形状に 断される。裁断機構4は、コンピュータ制御 よりビーム41上を移動する裁断ヘッド42を備 え、裁断ヘッド42からブラシ面1sに垂直に上 動するカッターによりシート材を裁断する

 裁断後のシート材は、ビーム41よりも搬 側にあるロールから供給されるシート状の 閉用ビニルカバー6で表面を覆われる。この 閉用ビニルカバー6で、カッターにより破れ た裁断用ビニルカバー5の密閉を補って、吸 力の低下を防止することができる。

 最後に、コンベアテーブル1から搬出側エ アテーブル3にシート材が移動し、裁断され シート材が搬出される。ここで、既に述べ ように、搬出側では、コンベアテーブル1と 出側エアテーブル3との接合部分に段差があ ると、この段差により、裁断され小片となっ たシート材の積層状態が崩れてしまう虞があ る。そのため、本実施形態では、コンベアテ ーブル1と搬出側エアテーブル3との間に形成 れる段差を従来よりも小さくなるようにコ ベアテーブル1を構成した。また、コンベア テーブルの設計変更に伴い、コンベアテーブ ル以外の構成についても工夫を施した。以下 、コンベアテーブルに関連する構成について 詳細に説明する。

 <コンベアテーブル近傍の概略構成>
 図1は、コンベアテーブルの概略縦断面図で ある。図中、紙面手前側が裁断機の側面に相 当し、紙面右側が搬入側、紙面左側が搬出側 である。また、図2は、コンベアテーブルを 入側から見た概略部分透視図、図3は、ブラ 取付台とチェーンのリンクとの連結状態を す概略構成図である。以降の説明では、基 的にこれら図1~3を参照して説明する。

 コンベアテーブル1は、搬入側から搬出側 に延び、裁断機の両側面に一つずつ配置され る無限軌道10と、両無限軌道10を繋ぐように けわたされるブラシ取付台20と、ブラシ取付 台20に配列されるブラシブロック30とを備え 。このような構成を備えることにより、裁 機の上面に露出するブラシブロック30の剛毛 32がブラシ面1sを構成し、無限軌道10を動かす ことでブラシ面1sを搬入側から搬出側、ある は、搬出側から搬入側に移動させることが きる。

 また、搬入側エアテーブル2と搬出側エア テーブル3は、ブラシ面1sよりも高い位置に配 置されており、コンベアテーブル1と各エア ーブル2,3との間には、シート材の移動を円 にするためのコーム2C,3Cが配置されている。 コーム2C,3Cは、エアテーブル2,3からブラシ面1 sに向かって下がるように傾斜しており、そ 先端部がブラシ面1sに突き刺さった状態、つ まり、剛毛32の隙間にコーム2C,3Cの歯の先端 配置された状態にある。

  ≪無限軌道≫
 無限軌道10は、搬送側と搬出側に配置され 一対のスプロケット12,13と、スプロケット12, 13に架けわたされる無端状のチェーン11とか なる。チェーン11は、複数のリンク110を互い に屈曲自在に連結して形成されている。また 、この無限軌道10の搬入側に配置されるスプ ケット12が、搬出側のスプロケット13よりも 低い位置に配置されている。なお、図中、無 限軌道10は、裁断機の一方の側面に隣接して けられるもののみ示されているが、実際は 裁断機の他方の側面(図1では紙面奥側、図2 は紙面右側)にも隣接して一つ設けられてい る。

 無限軌道10のチェーン11は、図2、図3(B)に すように、コンベアテーブルの内側に向か て屈曲する固定部11fを有しており、次段で 述するように、この固定部11fを介してブラ 取付台20をリンク110に固定することができ ようになっている。

  ≪ブラシ取付台≫
 ブラシ取付台20は、2つの無限軌道10に架け たされるようにチェーン11の延伸方向と直交 する方向に伸びる長尺の略板状の部材であり 、その一方の面にブラシブロック30を配置で るようになっている。また、ブラシ取付台2 0は、その長手方向両端部におけるブラシブ ック30の配置面側に突出する固定ブロック21 有しており、この固定ブロック21の位置で ンク110の固定部11fに固定される。固定ブロ ク21は、ブラシ取付台20に配置されるブラシ ロック30がブラシ取付台20の端部から外れる ことを防止するためのものである。

 本実施形態では、2つおきのリンク110に対 して1つのブラシ取付台20が固定されている。 また、図3(A)に示すように、ブラシ取付台20は 、搬入側の部分でリンク110bに固定されてお 、搬出側の部分ではリンク110aに固定されて ない。つまり、ブラシ取付台20の幅方向(図 左右方向)を二分する中心線aに対して、こ ブラシ取付台20が取り付けられるリンク110b 幅方向を二分する中心線bが搬入側にズレて る。

 また、ブラシ取付台20は、その長手方向 端部よりも内側で、同長手方向に所定の間 を空けて複数配置される案内ローラ25を有す る(図2を参照)。案内ローラ25は、コンベアテ ブル1のフレーム1Fに固定される案内レール1 5上を移動し、ブラシ面1sが水平状態を保持す るようにブラシ取付台20を走行させる。案内 ール15は、搬入側から搬出側に向かって延 る直線状の長尺材であり、搬入側から搬出 にかけて案内ローラ25を案内できるように無 限軌道10に並列して複数設けられている。さ に、コンベアテーブル1の下側には、下支え レール19が無限軌道10に並列して一対設けら ており、コンベアテーブル1の下側に回った ェーン11を下から支え、チェーン11が垂れな いようにしている。

  ≪ブラシブロック≫
 ブラシブロック30は、矩形板材31の一面から 延びる複数の剛毛32を有する(特に、図3を参 )。各剛毛32は、その先端部の位置が揃って り、ブラシブロック30をブラシ取付台20に取 付けたときに平坦なブラシ面1sを形成する また、矩形板材31の他面には爪部39が形成さ ており、この爪部39とブラシ取付台20の爪部 26との係合により、ブラシブロック30がブラ 取付台20に取り付けられる。

 <コンベアテーブルの効果>
 上記構成を備えるコンベアテーブル1によれ ば、搬出側における無限軌道10のコーナー部 上方で、ブラシブロック30の搬入側の上端 が描く軌跡(図1の一点鎖線を参照)が、ブラ 面1sを延長した面からほとんど突出しない。 このような軌跡を描く理由を図4および図5に づいて説明する。

 図4は、搬出側のコーナー部分におけるブ ラシ取付台の動きを経時的に示す模式図であ る。まず、ブラシ取付台20が図4(A)の状態のと き、ブラシ取付台20の位置に対応するリンク1 10a,110bは、両方とも水平状態にあり、ブラシ 付台20も水平状態にある。次に、(A)から(B) (C)、(D)の状態に移行すると、ブラシ取付台20 の搬入側の部分とリンク110bとが固定されて るため、ブラシ取付台20はリンク110aではな リンク110bに追従して傾く。このとき、ブラ 取付台20の傾きの起点は、リンク110bの搬入 の回動軸になる。ここで、傾きの起点とブ シブロック30の搬入側の上端縁との距離が きいほど、上端縁の描く軌跡が大きくなる で、搬出側では傾きの起点が搬入側に偏っ いるほど軌跡が小さくなる。

 図5に、搬出側における本実施形態に示す コンベアテーブルのブラシブロックの軌跡と 従来のコンベアテーブルのブラシブロックの 軌跡とでそれぞれの最高点を比較した図を示 す。図5の右に示す従来構成では、ブラシ取 台20が固定されるリンク110がブラシ取付台20 中央にあるため、ブラシ取付台20の傾きの 点Yはリンク110の搬入側にある回動軸となる 一方、同図左に示す本実施形態では、ブラ 取付台20が固定されるリンク110がブラシ取 台20の中央から搬入側にズレているため、ブ ラシ取付台20の傾きの起点Xはリンク110の搬入 側にある回動軸となる。つまり、本実施形態 の傾きの起点Xは、従来構造の傾きの起点Yよ も搬入側に偏っている。ここで、両者のブ シブロック30の搬入側上端縁が最高点に達 るのは、起点と上端縁とを繋ぐ直線が垂直 なるときであり、図に示すように、本実施 態における軌跡の最高点が、従来構成にお る軌跡の最高点に比べて低い。そのため、 1に示すように、ブラシ面1sと搬出側エアテ ブル3との段差を従来のものよりも小さくで るので、コンベアテーブル1から搬出側エア テーブル3にシート材を搬送する際に、上記 差に起因するシート材の崩れを防止できる

 反対に、搬入側では、ブラシブロック30 搬出側の上縁の描く軌跡が上方に膨らんで り、搬出側に比べてブラシ面1sからの軌跡( 1の搬入側の一点鎖線を参照)の突出量が大き くなる。ここで、本実施形態では、搬入側の スプロケット12が、搬出側のスプロケット13 比べて下になるように配置されているので ブラシ面1sからの軌跡の突出量は、従来のも のと同程度に抑えられている。そのため、ブ ラシ面1sと搬入側エアテーブル2との段差は、 従来のものと同程度であり、搬入側エアテー ブル2からコンベアテーブル1にシート材を搬 する際に、段差に起因するシート材の崩れ 防止できる。

 <その他の構成>
 ところで、搬入側では、スプロケット12か 送り出されるブラシ取付台20に配置されるブ ラシブロック30の剛毛32が搬入側コーム2Cを通 過する際に、剛毛32とコーム2Cとの摺接によ ブラシ取付台20の搬出側が持ち上がりぎみに なる。そして、剛毛32がコーム2Cを通過した は、持ち上がったブラシ取付台20の搬出側が 下がるのでブラシ取付台20が振動し易い。こ 振動により、搬送方向に隣接するブラシブ ック30の間に隙間が開いたり閉じたりする で、その隙間にシート材やシート材を覆う 断用ビニルカバーを噛み込む虞がある。

 そこで、本実施形態に示すコンベアテーブ 1は、搬入側コーム2C(搬入側端部)の近傍で プロケット12から送り出されるチェーン11(リ ンク110)を上下から挟み込んでチェーン11に固 定されるブラシ取付台20を水平状態に安定さ るための搬入側ガイドレール27を有する。 入側ガイドレール27は、例えば、ブラシ取付 台20が搬送方向に移動する際に剛毛32がコー 2Cと接触する間、ブラシ取付台20の振動を抑 ることができる範囲に形成されていれば良 。本実施形態では、ガイドレール27は、図2 示すように、コンベアテーブル1の側面のフ レーム1Fに支持される板状片17からテーブル1 内側に突出する上側ガイドレール27uと下側 イドレール27dで構成される。そして、各ガ ドレール27u,27dの先端部は互いに対向する方 向に突出しており、この突出部でリンク110の 回動軸を挟み込む構成である。上側ガイドレ ール27uは、搬送方向にスプロケット12と重複 る位置まで形成されており、下側ガイドレ ル27dは、その搬入側が上側ガイドレール27u りも短く形成されている(図1および6を参照) 。また、各ガイドレール27u,27dには、コンベ テーブル1の上下方向に延びる複数の長孔が けられており、板状片17に対するネジ止め 置を調節することで、各ガイドレール27u,27d 上下の位置を調節することができる
ようになっている。

 また、下側ガイドレール27dとスプロケッ 12との間には、チェーン11をガイドレール27 案内するガイドカム28が配置されている(図1 、2、6を参照)。ガイドカム28により、スプロ ット12,13の間の高低差を解消するように、 プロケット12から送り出されたチェーン11の ンク110を水平位置まで持ち上げて、チェー 11をガイドレール27に円滑に案内することが できる。ガイドカム28は、その上面がスプロ ット12側に向けて下がるように傾斜してお 、チェーン11を徐々に水平位置に持ち上げる ことができるようになっている。このガイド カム28もコンベアテーブル1のフレーム1Fに支 される(図2を参照)。また、ガイドカム28に 、搬送方向に延びる長孔が設けられており ガイドカム28の搬送方向における位置を調節 することができるようになっている。なお、 ガイドカム28と下側ガイドレール27dとを一体 形成しても良い。

 図6は、搬入側のコーナー部分におけるブ ラシ取付台20の動きを経時的に示す模式図で る。ブラシ取付台20が、図6(A)の状態から(B) 状態に移行すると、まず、ブラシ取付台20 固定されていないリンク110aがガイドカム28 乗り上げる。同時に、紙面奥側の案内ロー 25が案内レール15に乗り上げ、ブラシ取付台2 0が案内レール15上を走行する。次に、(B)から (C)の状態に移行すると、ブラシ取付台20が固 されるリンク110bがガイドカム28に乗り上げ 。そして、(C)から(D)の状態に移行すると、 ンク110bがガイドカム28と上側ガイドレール2 7uに挟まれ、図示しない搬出側スプロケット 搬入側スプロケット12の高低差を解消する うに持ち上げられる。このとき、リンク110b 水平状態に保持されるため、リンク110bに固 定されるブラシ取付台20も水平状態になる。 らに、(D)の状態からチェーン11を搬出側に 行させると、リンク110bは水平状態を保った ま上側ガイドレール27uと下側ガイドレール2 7dの間に案内される。ガイドレール27に挟み まれたチェーン11は水平状態に安定するので (図1を参照)、ブラシブロック30が搬入側コー 2Cを通過する際に、ブロック30の剛毛32とコ ム2Cとの摩擦によりブラシ取付台20が持ち上 がることがなく、搬送方向に隣接するブラシ ブロック30の間に裁断用ビニルカバーやシー 材が噛み込まれることを防止できる。

 また、図1に示すように、搬出側のコーム 3C(搬出側端部)近傍においても、チェーン11を 上下から挟み込んでブラシ取付台20の水平状 を安定して保持する搬出側ガイドレール29 設けられている。搬出側ガイドレール29は、 搬入側ガイドレール27とほぼ左右対称の形状 有する。搬出側ガイドレール29を設けた理 は、搬出側においても、ブラシブロック30の 剛毛32が搬出側コーム3Cに摺接することで、 ラシ取付台20の搬入側が持ち上がる可能性が あるからである。つまり、ガイドレール29で ェーン11を挟み込むことにより、搬出側の ーム3Cよりも手前で搬送方向に隣接するブラ シブロック30の間に隙間ができないようにし 上記隙間に裁断用ビニルカバーやシート材 噛み込まれることを防止している。この搬 側ガイドレール29も、例えば、搬入側ガイ レール27と同様に、ブラシ取付台20が搬送方 に移動する際に剛毛32がコーム3Cと接触する 間、ブラシ取付台20の振動を抑えることがで る範囲に形成されていれば良い。

 なお、本発明の実施形態は、上述した構 に限定されるものではなく、本発明の要旨 逸脱しない範囲において適宜変更可能であ 。例えば、搬入側のスプロケットを下げる わりに、搬入側スプロケットの径を搬出側 プロケットよりも小さくすることで、ブラ 面からのブラシブロックの軌跡の突出量を さくしても良い。その他、上述した実施形 では、ブラシ取付台20を固定部21の位置でチ ェーン11のリンク110に固定しているが、ブラ 取付台20の下面の位置でリンク110に固定す ようにしても良い。