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Title:
COOLING MEDIUM SENSOR ATTACHING STRUCTURE AND COOLING MEDIUM SENSOR ATTACHING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/093282
Kind Code:
A1
Abstract:
A cooling medium sensor attaching structure comprises T-shaped joints (3, 8, 12, 14) in which one end of a main pipe portion (20) is a first connection portion (22), the other end of the main pipe portion is a sensor attaching portion (23), and a branched pipe portion (21) branched from the main pipe portion (20) is a second connection portion (24), and a cooling medium sensor (26) airtightly attached to the sensor attaching portion in such a manner that a thermistor (25) is housed in the sensor attaching portion (23). In the structure, the sensor attaching portion (23) side of the main pipe portion (20) is arranged to be higher than the first connection portion (22) side thereof in a state in which the first connection portion (22) and the second connection portion (24) of the T-shaped joints (3, 8, 12, 14) are connected with the piping of a cooling cycle (C).

Inventors:
TAKEDA TERUYUKI (JP)
KUROIWA YOSHIROU (JP)
MARUYAMA TSUYOSHI (JP)
SUGIMOTO SEITAROU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000071
Publication Date:
July 30, 2009
Filing Date:
January 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UBUKATA IND CO LTD (JP)
ORION MACHINERY COMPANY LTD (JP)
TAKEDA TERUYUKI (JP)
KUROIWA YOSHIROU (JP)
MARUYAMA TSUYOSHI (JP)
SUGIMOTO SEITAROU (JP)
International Classes:
F25B49/02; G01K1/14; G01K7/22
Foreign References:
JPS5469448U1979-05-17
JPS55119664U1980-08-25
JP2002168700A2002-06-14
JPH06257903A1994-09-16
JPS62238959A1987-10-19
JP2006064655A2006-03-09
Attorney, Agent or Firm:
SATO INTERNATIONAL PATENT FIRM (6-15 Sakae 4-chome, Naka-ku, Nagoya-sh, Aichi 08, JP)
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Claims:
 冷凍サイクル(C)の配管中を流れる冷媒(R)に係る物理量を検出するための冷媒センサ(26)の取付構造において、
 円筒状をなし両端部が開口した主管部(20)と、この主管部の軸方向の中間部から分岐し先端部が開口した円筒状をなす分岐管部(21)とを有して全体としてT字形に形成され、前記主管部(20)の一端部を前記配管に接続する第1の接続部(22)とし、前記主管部の他端部をセンサ取付部(23)とし、前記分岐管部(21)を前記配管に接続する第2の接続部(24)とするT字形継手(3,8,12,14)と、
 サーミスタ(25)を有し、このサーミスタが前記センサ取付部(23)内に納まるようにして当該センサ取付部に気密に取り付けられた冷媒センサ(26)とを備え、
 前記T字形継手(3,8,12,14)の前記第1の接続部(22)および前記第2の接続部(24)を前記配管に接続した状態で、前記主管部(20)の前記センサ取付部(23)側を前記第1の接続部(22)側より高く配置したことを特徴とする冷媒センサ(26)の取付構造。
 請求の範囲第1項に記載の冷媒センサ(26)の取付構造において、
 前記冷媒センサ(26)に、前記サーミスタ保護用のフィルタ(31)を設けたことを特徴とする冷媒センサ(26)の取付構造。
 円筒状をなし両端部が開口した主管部(20)と、この主管部の軸方向の中間部から分岐し先端部が開口した円筒状をなす分岐管部(21)とを有して全体としてT字形に形成され、前記主管部(20)の一端部を冷凍サイクル(C)の配管に接続する第1の接続部(22)とし、前記主管部の他端部をセンサ取付部(23)とし、前記分岐管部(21)を前記配管に接続する第2の接続部(24)とする金属製のT字形継手(3,8,12,14)と、
 サーミスタ(25)を有し、このサーミスタが前記センサ取付部(23)内に納まるようにして当該センサ取付部に気密に取り付けられる冷媒センサ(26)とを備え、
 前記冷媒センサ(26)を前記T字形継手(3,8,12,14)の前記センサ取付部(23)に取り付ける方法であって、
 前記センサ取付部(23)に円筒状をなす金属製のアダプタ(30)をろう付けにより固着する工程と、
 ベース基板(32)にリード端子(34)を貫通させた状態で、このリード端子をガラス(35)を介して前記ベース基板に気密に固着する工程と、
 前記リード端子(34)に前記サーミスタ(25)の端子(25a)を接続して前記サーミスタを前記ベース基板(32)にユニット化する工程と、
 前記サーミスタ(25)をユニット化した前記ベース基板(32)を、前記サーミスタを前記センサ取付部(23)内に挿入する状態で前記アダプタ(30)の開口部にレーザー溶接により固着する工程とを含むことを特徴とする冷媒センサ(26)の取付方法。
Description:
冷媒センサの取付構造および冷 センサの取付方法

 本発明は、冷凍サイクルの配管中を流れ 冷媒に係る物理量を検出するための冷媒セ サの取付構造および冷媒センサの取付方法 関する。

 冷凍サイクルの配管中を流れる冷媒の温度 圧力、或いは流量などの物理量を検出しよ とする場合、センサ(検出器)の検出素子を 配管中の冷媒に直接接触させるようにする とで、直接的に検出するようにすることが ましい。この場合、直線状をなす配管また 直線状をなす接続管の管壁に穴を設け、そ 穴に、センサの検出素子を配管内または接 管内に突出するように設けたり、管壁中の 路から奥まったところに位置するように設 たり(例えば、特許文献1参照)、配管のコー ー部に開口部を設け、その開口部に、セン の検出素子を配管内に突出するように設け りすることが考えられる(例えば、特許文献2 参照)。

特開昭59-182315号公報(第3図)

特開昭59-37419号公報(第2図)

 センサの検出素子を配管内(冷媒の流路内 )に突出するように設けた場合には、配管内 流れる冷媒の流れを妨げるおそれがある。 た、センサの検出素子を、配管の流路から まった部位に設けるようにした場合には、 管内を層状に流れる冷媒のうち、検出素子 近くを通る冷媒の影響が大きくて、冷媒の 均的な物理量を検出することが難しく、検 精度がいま一つであるという欠点がある。 らに、センサの検出素子を配管の下部側に けた場合、その検出素子部分に、配管内を れる冷媒に含まれたオイルや液状となった 冷媒が溜まることがあり、このようになる 検出精度が著しく低下するおそれがある。

 本発明の第1の目的は、冷媒の物理量を直 接的に検出する構成でありながら、冷媒の流 れを妨げることを極力防止でき、しかも検出 精度の良い冷媒センサの取付構造を提供する ことにある。本発明の第2の目的は、冷媒セ サを、取付対象のT字形継手に対して良好に り付けることができる冷媒センサの取付方 を提供することにある。

 本発明は、上記した第1の目的を達成する ために、冷凍サイクルの配管中を流れる冷媒 に係る物理量を検出するための冷媒センサの 取付構造において、円筒状をなし両端部が開 口した主管部と、この主管部の軸方向の中間 部から分岐し先端部が開口した円筒状をなす 分岐管部とを有して全体としてT字形に形成 れ、前記主管部の一端部を前記配管に接続 る第1の接続部とし、前記主管部の他端部を ンサ取付部とし、前記分岐管部を前記配管 接続する第2の接続部とするT字形継手と、 ーミスタを有し、このサーミスタが前記セ サ取付部内に納まるようにして当該センサ 付部に気密に取り付けられた冷媒センサと 備え、前記T字形継手の前記第1の接続部およ び前記第2の接続部を前記配管に接続した状 で、前記主管部の前記センサ取付部側を前 第1の接続部側より高く配置したことを特徴 する。

 上記構成において、冷媒センサに、サーミ タ保護用のフィルタを設けることが好まし 。
 本発明は、上記した第2の目的を達成するた めに、円筒状をなし両端部が開口した主管部 と、この主管部の軸方向の中間部から分岐し 先端部が開口した円筒状をなす分岐管部とを 有して全体としてT字形に形成され、前記主 部の一端部を冷凍サイクルの配管に接続す 第1の接続部とし、前記主管部の他端部をセ サ取付部とし、前記分岐管部を前記配管に 続する第2の接続部とする金属製のT字形継 と、サーミスタを有し、このサーミスタが 記センサ取付部内に納まるようにして当該 ンサ取付部に気密に取り付けられる冷媒セ サとを備え、前記冷媒センサを前記T字形継 の前記センサ取付部に取り付ける方法にお て、前記センサ取付部に円筒状をなす金属 のアダプタをろう付けにより固着する工程 、ベース基板にリード端子を貫通させた状 で、このリード端子をガラスを介して前記 ース基板に気密に固着する工程と、前記リ ド端子に前記サーミスタの端子を接続して 記サーミスタを前記ベース基板にユニット する工程と、前記サーミスタをユニット化 た前記ベース基板を、前記サーミスタを前 センサ取付部内に挿入する状態で前記アダ タの開口部にレーザー溶接により固着する 程とを含むことを特徴とする。

 本発明の冷媒センサの取付構造によれば 次のような効果を得ることができる。冷媒 ンサを、T字形継手において主管部の第1の 続部と対向するセンサ取付部に取り付ける 成としているので、検出素子であるサーミ タを冷媒と直接接触させることができ、冷 の物理量を直接的に検出することができる サーミスタを、センサ取付部内に納まるよ に配置しているので、そのサーミスタが、T 形継手内を流れる冷媒の流れを妨げること 防止できる。前記サーミスタは、第1の接続 部と第2の接続部との間で、冷媒が90度向きを 変える部分に配置されているので、そこでは 乱流が発生し易く、冷媒の平均的な物理量を 極力正確に検出することが可能になり、検出 精度を高くできる。主管部のセンサ取付部側 を第1の接続部側より高く配置することで、 媒センサを、冷媒中のオイル或いは液冷媒 溜まらない位置となるように配置すること でき、これにより、サーミスタはそれらオ ルや液冷媒の影響を受け難くでき、検出精 が低下することを防止できる。冷媒センサ 取り付けるセンサ取付部は円筒状をなして るから、サーミスタを、そのセンサ取付部 中心部に比較的容易に配置することが可能 なる。

 本発明の冷媒センサの取付方法によれば 次のような効果を得ることができる。ベー 基板にリード端子を貫通させた状態で、こ リード端子をガラスを介して前記ベース基 に気密に固着する工程は、高温雰囲気で行 ことになる。この工程を、サーミスタを取 付けない状態で行うことで、サーミスタが 傷することを防止できる。また、T字形継手 のセンサ取付部に、アダプタのみをろう付け することにより、ろう付けの際の熱でサーミ スタが損傷することを防止できる。そして、 ベース基板に固着したリード端子にサーミス タの端子を接続して、サーミスタをベース基 板にユニット化し、この後、前記ベース基板 を、サーミスタを前記センサ取付部内に挿入 する状態で前記アダプタの開口部にレーザー 溶接により固着することで、検出素子である サーミスタを良好に取り付けることができる 。

図1は本発明の一実施形態を示すもので 、冷凍サイクルの冷房時の概略構成を示す図 である。 図2は冷凍サイクルの暖房時の概略構成 を示す図である。 図3は冷媒センサの取付構造を示す拡大 断面図である。 図4は冷媒センサの取付方法を説明する ための分解断面図である。

符号の説明

 1はコンプレッサ、2a~2lは配管、3はT字形 手、4は4方向弁、5は第1の熱交換器、7は第2 熱交換器、8はT字形継手、10Aは冷房用冷媒回 路、10Bは暖房用冷媒回路、12はT字形継手、14 T字形継手、20は主管部、21は分岐管部、22は 第1の接続部、23はセンサ取付部、24は第2の接 続部、25はサーミスタ、25aは端子、26は冷媒 ンサ、30はアダプタ、30aは開口部、31はフィ タ、32はベース基板、33は貫通孔、34はリー 端子、35はガラス、Cは冷凍サイクル、Rは冷 媒を示す。

 以下、本発明の一実施形態について図面を 照して説明する。
 図面のうち、図1には冷房時における冷凍サ イクルCの概略構成図を示し、図2には暖房時 冷凍サイクルCの概略構成図を示している。 冷凍サイクルCは、図1に示す冷房用冷媒回路1 0Aと、図2に示す暖房用冷媒回路10Bとに切り替 えが可能となっている。まず、主に図1の冷 用冷媒回路10Aを用いて冷凍サイクルCの概略 成を説明する。図1中、冷媒Rは、流通方向 示す破線の矢印で示す。

 コンプレッサ1の吐出口1aに、第1配管2a、T 字形継手3、第2配管2bを直列に接続し、第2配 2bの先端部を、4方向弁4の第1ポート4aに接続 している。4方向弁4には、第1ポート4a、第2ポ ート4b、第3ポート4c、第4ポート4dが設けられ いる。4方向弁4は、図1に示す冷房時には、 1ポート4aと第2ポート4bとが連通状態とされ とともに、第3ポート4cと第4ポート4dとが連 状態とされ、図2に示す暖房時には、第1ポ ト4aと第3ポート4cとが連通状態とされるとと もに、第2ポート4bと第4ポート4dとが連通状態 とされるように切り替えられるようになって いる。

 4方向弁4の第2ポート4bには、第3配管2c、 1の熱交換器5、第4配管2d、膨張弁6、第5配管2 e、第2の熱交換器7、第6配管2fを直列に接続し 、第6配管2fの先端部を4方向弁4の第3ポート4c 接続している。第3ポート4cに連通状態とさ た第4ポート4dは、第7配管2g、T字形継手8、 8配管2h、アキュムレータ9を直列に接続し、 キュムレータ9の吐出口を前記コンプレッサ 1の流入口1bに接続している。

 ここで、コンプレッサ1、第1配管2a、T字 継手3、第2配管2b、4方向弁4の第1ポート4a、 2ポート4b、第3配管2c、第1の熱交換器5、第4 管2d、膨張弁6、第5配管2e、第2の熱交換器7、 第6配管2f、4方向弁4の第3ポート4c、第4ポート 4d、第7配管2g、T字形継手8、第8配管2h、アキ ムレータ9を順に接続して、冷媒Rが循環する ループ状の冷房用冷媒回路10Aを構成している 。また、図2に示すように、4方向弁4の第1ポ ト4aと第3ポート4cとを連通させるとともに、 第2ポート4bと第4ポート4dとを連通させた状態 では、コンプレッサ1、第1配管2a、T字形継手3 、第2配管2b、4方向弁4の第1ポート4a、第3ポー ト4c、第6配管2f、第2の熱交換器7、第5配管2e 膨張弁6、第4配管2d、第1の熱交換器5、第3配 2c、4方向弁4の第2ポート4b、第4ポート4d、第 7配管2g、T字形継手8、第8配管2h、アキュムレ タ9を順に接続して、冷媒Rが循環するルー 状の暖房用冷媒回路10Bを構成している。こ 場合、第2の熱交換器7を、使用者が使用する 部屋などに配置する。

 前記第2配管2bの途中部と第1の熱交換器5 途中部との間には、第1のバイパス回路11を けている。第1のバイパス回路11は、一端部 第2配管2bの途中部に接続された第9配管2i、T 形継手12、第10配管2jを直列に接続して構成 れている。

 前記第2の熱交換器7の途中部と第6配管2f の間には、第2のバイパス回路13を設けてい 。第2のバイパス回路13は、一端部が第2の熱 換器7の途中部に接続された第11配管2k、T字 継手14、第12配管2lを直列に接続して構成さ ている。

 ここで、前記T字形継手3、8、12、および14 は同一の構成であるので、それらの構成につ いて、T字形継手3を代表して説明する。T字形 継手3は、詳細には図3に示すように、円筒状 なし両端部が開口した主管部20と、この主 部20の軸方向の中間部から分岐し先端部が開 口した円筒状をなす分岐管部21とを有して全 としてT字形に形成されている。T字形継手3 、金属、例えば銅により構成されている。 管部20の一端部を第1の接続部22とし、主管 20の他端部をセンサ取付部23とし、分岐管部2 1を第2の接続部24としている。主管部20と分岐 管部21とはほぼ直交していて、第1の接続部22 第2の接続部24とは、ほぼ90度向きが異なっ いる。そして、センサ取付部23に、検出素子 としてサーミスタ25を有する冷媒センサ26を り付けている。T字形継手8、12、14の各セン 取付部23にも、検出素子としてサーミスタ25 有する冷媒センサ26をT字形継手3と同様な取 付構造にて取り付けている。各冷媒センサ26( サーミスタ25)の検出信号は、図示しない制御 装置に出力されるようになっている。

 次に、センサ取付部23に対する冷媒セン 26の取付構造について、図3を参照して説明 る。センサ取付部23には、金属、例えば鉄製 の円筒状をなすアダプタ30を挿入状態で固着 ている。アダプタ30の挿入側の先端部には 前記サーミスタ25を保護するためのフィルタ 31を取り付けている。この場合、センサ取付 23内に、フィルタ31を設けたアダプタ30を挿 した状態で、センサ取付部23の開口部23aの 縁部をろう付けすることにより、センサ取 部23にアダプタ30を固着している。

 アダプタ30の開口部30aの内周部には、当 開口部30aを閉鎖するように円盤状をなすベ ス基板32がレーザー溶接により固着されてい る。ベース基板32には、2個の貫通孔33が形成 れていて、各貫通孔33にピン状をなすリー 端子34がガラス35を介して気密に固着されて る。各リード端子34は、ベース基板32を貫通 している。アダプタ30内において、2本のリー ド端子34に、前記サーミスタ25の2本の端子25a 例えばレーザー溶接により接続している。

 サーミスタ25は、アダプタ30内において、 フィルタ31とベース基板32との間に配置され いる。サーミスタ25は、T字形継手3における ンサ取付部23内に納まるようにして配置さ ている。したがって、冷媒センサ26は、サー ミスタ25がセンサ取付部23内に納まるように て当該センサ取付部23に気密に取り付けられ ている。

 次に、センサ取付部23に対する冷媒セン 26の取付方法について図4も参照して説明す 。まず、アダプタ30の先端部にフィルタ31を り付けた状態で、アダプタ30を、フィルタ31 側からセンサ取付部23の開口部23aに挿入する うにしてセンサ取付部23に嵌合させる。こ とき、アダプタ30の一部が、センサ取付部23 開口部23aから外方へ少し突出している。こ 状態で、センサ取付部23の開口部23aの周縁 をろう付けすることにより、センサ取付部23 にアダプタ30を固着する。なお、この場合、 ダプタ30の端部の外周部に、側方へ張り出 鍔部を一体に設けておき、その鍔部がセン 取付部23の開口端部に当たるようにすること で、センサ取付部23に対するアダプタ30の位 決めをすることができる。

 一方、図示しない治具に、ベース基板32 、このベース基板32の2個の貫通孔33に位置さ せてそれぞれリード端子34とガラス35をセッ し、図示しない焼成炉において焼成する。 れにより、リード端子34をガラス35を介して ース基板32に気密に固着する。次に、サー スタ25の端子25aを、前記リード端子34にレー ー溶接により固着することにより、サーミ タ25をベース基板32にユニット化する。

 この後、サーミスタ25をユニット化した ース基板32を、サーミスタ25をセンサ取付部2 3内に挿入する状態で前記アダプタ30の開口部 30aに、これを塞ぐように配置して、ベース基 板32の外周部をレーザー溶接することにより ダプタ30に固着する。これにより、センサ 付部23に対する冷媒センサ26の取り付けが完 する。なお、この場合、アダプタ30の内周 に内方へ突出する段部を一体に設けておき ベース基板32をアダプタ30の開口部30aにこれ 塞ぐように挿入した際に、ベース基板32が 記段部に当たるようにすることで、アダプ 30に対するベース基板32の位置決めをするこ ができる。

 図1において、冷媒センサ26を取り付けたT 字形継手3は、第1の接続部22を下向きにして 1配管2aに接続するとともに、第2の接続部24 横向きにして第2配管2bに接続した状態で、 媒センサ26(センサ取付部23)を上部に位置さ た状態で配設されている。従って、主管部20 のセンサ取付部23側を第1の接続部22側より高 なるように配置している。このT字形継手3 設けた冷媒センサ26(サーミスタ25)は、コン レッサ1から吐出される冷媒Rの吐出温度を検 出するとともに、その温度から吐出圧力を推 測するために用いられる。

 冷媒センサ26を取り付けたT字形継手8は、 第1の接続部22を下向きにして第7配管2gに接続 するとともに、第2の接続部24を横向きにして 第8配管2hに接続した状態で、冷媒センサ26(セ ンサ取付部23)を上部に位置させた状態で配設 されている。この場合も、主管部20のセンサ 付部23側を第1の接続部22側より高くなるよ に配置している。このT字形継手8に設けた冷 媒センサ26(サーミスタ25)は、コンプレッサ1 戻る冷媒Rの液戻りを検出するために用いら る。この冷媒センサ26においては、サーミ タ25に電流を流すことで自己加熱しておき、 サーミスタ25の検出温度の低下度合で液戻り 検出する。

 冷媒センサ26を取り付けたT字形継手12は 第1の接続部22を下向きにして第9配管2iに接 するとともに、第2の接続部24を横向きにし 第10配管2jに接続した状態で、冷媒センサ26( ンサ取付部23)を上部に位置させた状態で配 されている。この場合も、主管部20のセン 取付部23側を第1の接続部22側より高くなるよ うに配置している。このT字形継手12に設けた 冷媒センサ26(サーミスタ25)は、冷房時におい て第3配管2cを流れる冷媒の一部を分流させ、 その分流した冷媒の流量を検出して、第3配 2cを流れる冷媒の流量を推測するために用い られる。この冷媒センサ26においてもサーミ タ25に電流を流すことで自己加熱しておき サーミスタ25の検出温度の低下度合で冷媒の 流量を推測する。

 冷媒センサ26を取り付けたT字形継手14は 第1の接続部22を下向きにして第11配管2kに接 するとともに、第2の接続部24を横向きにし 第12配管2lに接続した状態で、冷媒センサ26( センサ取付部23)を上部に位置させた状態で配 設されている。この場合も、主管部20のセン 取付部23側を第1の接続部22側より高くなる うに配置している。このT字形継手14に設け 冷媒センサ26(サーミスタ25)は、図2の暖房時 おいて第6配管2fを流れる冷媒の一部を分流 せ、その分流した冷媒の流量を検出して、 6配管2fを流れる冷媒の流量を推測するため 用いられる。この冷媒センサ26においても ーミスタ25に電流を流すことで自己加熱して おき、サーミスタ25の検出温度の低下度合で 媒の流量を推測する。

 次に、上記構成の作用を説明する。
 冷凍サイクルCを冷房として使用する場合に は、図1に示すように、4方向弁4の第1ポート4a と第2ポート4bとが連通状態とされるとともに 、第3ポート4cと第4ポート4dとが連通状態とさ れる。この状態で、コンプレッサ1が起動さ ると、コンプレッサ1において高温高圧のガ となった冷媒Rが吐出口1aから吐出される。 出口1aから吐出された冷媒Rは、第1配管2a、T 字形継手3、第2配管2b、4方向弁4の第1ポート4a 、第2ポート4b、第3配管2cを通って第1の熱交 器5に流れ込む。

 T字形継手3のセンサ取付部23に取り付けた 冷媒センサ26のサーミスタ25は、コンプレッ 1から吐出される冷媒Rの吐出温度に応じた検 出信号を前記制御装置に出力する。制御装置 は、その検出信号に基づき吐出温度を検出す るとともに、その温度から吐出圧力を推測す る。このとき、T字形継手3を流れる冷媒Rは、 第1の接続部22から第2の接続部24へ流れる際に 90度向きを変えることになり、その折れ曲が 部分で乱流が発生し易くなる。このため、 御装置は、サーミスタ25により、T字形継手3 を流れる冷媒Rの平均的な温度を極力正確に 出することが可能になる。

 前記第3配管2cを流れる冷媒Rの一部は、第 1のバイパス回路11の第9配管2i側に分流する。 その分流した冷媒Rは、T字形継手12、第10配管 2jを通って第1の熱交換器5へ流れ込む。T字形 手12のセンサ取付部23に取り付けた冷媒セン サ26のサーミスタ25に電流を流すことで自己 熱しておき、そのサーミスタ25の検出温度の 低下度合を検出し、その検出信号を前記制御 装置に出力する。制御装置は、その検出信号 に基づき第1のバイパス回路11を流れる冷媒R 流量を推測し、ひいては第3配管2cを流れる 媒Rの流量を推測する。

 このときも、T字形継手12を流れる冷媒Rは 、第1の接続部22から第2の接続部24へ流れる際 に90度向きを変えることになり、その折れ曲 り部分で乱流が発生し易くなる。このため 制御装置は、サーミスタ25により、T字形継 12を流れる冷媒Rによる温度低下度合を極力 確に計測することができ、ひいてはその検 値から冷媒Rの流量を極力正確に推測するこ とが可能になる。

 前記第1の熱交換器5に流れ込んだ冷媒Rは ここを流れる過程で放熱して液化(凝縮)す 。この場合、第1の熱交換器5は、コンデンサ (凝縮器)として機能する。液化した冷媒Rは、 第4配管2d、膨張弁6、第5配管2eを通って第2の 交換器7に流れ込む。第2の熱交換器7に流れ んだ冷媒Rは、ここで蒸発し、その際に周囲 の熱を奪い、周囲を冷却する。この場合、第 2の熱交換器7は、エバポレータ(蒸発器)とし 機能する。使用者は、第2の熱交換器7を冷却 器として利用する。

 第2の熱交換器7において蒸発してガス化 た冷媒Rは、第6配管2f、4方向弁4の第3ポート4 c、第4ポート4d、第7配管2g、T字形継手8、第8 管2h、アキュムレータ9を通り、コンプレッ 1の流入口1bからコンプレッサ1内に流入し、 び圧縮されて高温高圧のガスとなって吐出 1aから吐出されるようになる。

 このとき、T字形継手8のセンサ取付部23に 取り付けた冷媒センサ26のサーミスタ25に電 を流すことで自己加熱しておき、そのサー スタ25の検出温度の低下度合を検出し、その 検出信号を前記制御装置に出力する。制御装 置は、その検出信号に基づきT字形継手8を流 る冷媒Rに液冷媒が含まれているか否かを推 測し、ひいてはコンプレッサ1に戻る冷媒Rの 戻りを検出する。このときも、T字形継手8 流れる冷媒Rは、第1の接続部22から第2の接続 部24へ流れる際に90度向きを変えることにな 、その折れ曲がり部分で乱流が発生し易く る。このため、制御装置は、サーミスタ25に より、T字形継手8を流れる冷媒Rの温度を極力 正確に検出することができ、ひいては液戻り を極力正確に検出することが可能になる。

 なお、この冷房の場合には、第2のバイパス 回路13に設けられたT字形継手14の冷媒センサ2 6については、冷媒Rの物理量は検出しない。
 一方、冷凍サイクルCを暖房として使用する 場合には、図2に示すように、4方向弁4の第1 ート4aと第3ポート4cとが連通状態とされると ともに、第2ポート4bと第4ポート4dとが連通状 態とされるように切り替えられる。この状態 で、コンプレッサ1が起動されると、コンプ ッサ1において高温高圧のガスとなった冷媒R が吐出口1aから吐出される。吐出口1aから吐 された冷媒Rは、第1配管2a、T字形継手3、第2 管2b、4方向弁4の第1ポート4a、第3ポート4c、 第6配管2fを通って第2の熱交換器7に流れ込む

 このときも、T字形継手3のセンサ取付部23 に取り付けた冷媒センサ26のサーミスタ25は 冷房時と同様に、コンプレッサ1から吐出さ る冷媒Rの吐出温度に応じた検出信号を前記 制御装置に出力する。制御装置は、その検出 信号に基づき吐出温度を検出するとともに、 その温度から吐出圧力を推測する。

 前記第6配管2fを流れる冷媒Rの一部は、第 2のバイパス回路13の第12配管2l側に分流する その分流した冷媒Rは、T字形継手14、第11配 2kを通って第2の熱交換器7へ流れ込む。T字形 継手14のセンサ取付部23に取り付けた冷媒セ サ26のサーミスタ25に電流を流すことで自己 熱しておき、そのサーミスタ25の検出温度 低下度合を検出し、その検出信号を前記制 装置に出力する。制御装置は、その検出信 に基づき第2のバイパス回路13を流れる冷媒R 流量を推測し、ひいては第6配管2fを流れる 媒Rの流量を推測する。

 このときも、T字形継手14を流れる冷媒Rは 、第1の接続部22から第2の接続部24へ流れる際 に90度向きを変えることになり、その折れ曲 り部分で乱流が発生し易くなる。このため 制御装置は、サーミスタ25により、T字形継 14を流れる冷媒Rによる温度低下度合を極力 確に計測することができ、ひいてはその検 値から冷媒Rの流量を極力正確に推測するこ とが可能になる。

 前記第2の熱交換器7に流れ込んだ冷媒Rは ここを流れる過程で放熱して液化(凝縮)す 。この場合、第2の熱交換器7は、コンデンサ (凝縮器)として機能する。使用者は、この第2 の熱交換器7を暖房器として利用する。液化 た冷媒Rは、第5配管2e、膨張弁6、第4配管2dを 通って第1の熱交換器5に流れ込む。第1の熱交 換器5に流れ込んだ冷媒Rは、ここで蒸発し、 の際に周囲の熱を奪う。この場合、第1の熱 交換器5は、エバポレータ(蒸発器)として機能 する。

 第1の熱交換器5において蒸発してガス化 た冷媒Rは、第3配管2c、4方向弁4の第2ポート4 b、第4ポート4d、第7配管2g、T字形継手8、第8 管2h、アキュムレータ9を通り、コンプレッ 1の流入口1bからコンプレッサ1内に流入し、 び圧縮されて高温高圧のガスとなって吐出 1aから吐出されるようになる。

 このときも、T字形継手8のセンサ取付部23 に取り付けた冷媒センサ26のサーミスタ25に 流を流すことで自己加熱しておき、そのサ ミスタ25の検出温度の低下度合を検出し、そ の検出信号を前記制御装置に出力する。制御 装置は、その検出信号に基づきT字形継手8を れる冷媒Rに液冷媒が含まれているか否かを 推測し、ひいてはコンプレッサ1に戻る冷媒R 液戻りを検出する。

 なお、この暖房の場合には、第1のバイパス 回路11に設けられたT字形継手12の冷媒センサ2 6については、冷媒Rの物理量は検出しない。
 上記した実施形態によれば、次のような作 効果を得ることができる。

 サーミスタ25を有する冷媒センサ26を、各 T字形継手3,8,12,14において主管部20の第1の接 部22と対向するセンサ取付部23に取り付ける 成としているので、検出素子であるサーミ タ25を冷媒Rと直接接触させることができ、 媒Rの物理量を直接的に検出することができ る。サーミスタ25を、センサ取付部23内に納 るように配置しているので、そのサーミス 25が、各T字形継手3,8,12,14内を流れる冷媒Rの れを妨げることを防止できる。

 前記サーミスタ25は、第1の接続部22と第2 接続部24との間で、冷媒Rが90度向きを変え 部分に配置されているので、そこでは乱流 発生し易く、冷媒Rの平均的な物理量を極力 確に検出することが可能になり、検出精度 高くできる。

 各T字形継手3,8,12,14において、冷媒センサ 26を取り付けたセンサ取付部23側を第1の接続 22側より高くなるように配置したことによ 、各冷媒センサ26の部分には、冷媒R中のオ ル或いは液冷媒が溜まらないようにできる これにより、冷媒センサ26のサーミスタ25は れらオイルや液冷媒の影響を受け難くでき 検出精度が低下することを防止できる。

 冷媒センサ26を取り付けるセンサ取付部23 は円筒状をなしているから、検出素子である サーミスタ25を、そのセンサ取付部23の中心 に比較的容易に配置することが可能となる これによっても、冷媒センサ26の検出精度を 高くすることが可能になる。

 冷媒センサ26には、サーミスタ25を保護する ためのフィルタ31を設けているので、サーミ タ25を保護することができる。
 また、特にT字形継手3,8,12に設けた冷媒セン サ26のサーミスタ25に対しては、冷媒Rの流れ 端子25aの延び方向に沿った方向となるため その端子25aの接続部分に負荷が掛かり難く 断線が発生し難くできる。ちなみに、サー スタ25に対して冷媒Rの流れが横向きに加わ と、サーミスタ25を横から揺するような力 発生し、断線が発生し易くなるおそれがあ が、本実施形態によれば、そのような不具 を防止することができる。

 冷媒センサ26を、T字形継手3,8,12,14のセン 取付部23に取り付ける場合に、ベース基板32 にリード端子34を貫通させた状態で、このリ ド端子34をガラス35を介して前記ベース基板 32に気密に固着する工程は、高温の焼成炉で うことになる。この工程を、サーミスタ25 取り付けない状態で行うことで、サーミス 25が損傷することを防止できる。

 センサ取付部23に、アダプタ30のみをろう 付けすることにより、ろう付けの際の熱でサ ーミスタ25が損傷することを防止できる。そ て、ベース基板32に固着したリード端子34に サーミスタ25の端子25aを接続して、サーミス 25をベース基板32にユニット化し、この後、 前記ベース基板32を、サーミスタ25を前記セ サ取付部23内に挿入する状態で前記アダプタ 30の開口部30aにレーザー溶接により固着する とで、検出素子であるサーミスタ25を良好 取り付けることができる。

 本発明は、上記した実施形態にのみ限定さ るものではなく、次のように変形または拡 できる。
 冷凍サイクルCは、冷房用冷媒回路10Aと暖房 用冷媒回路10Bとに切り替えが可能な構成とし たが、必ずしも切り替えが可能である必要は ない。

 冷媒センサ26を4箇所に設ける構成とした 、1箇所のみでもよい。

 以上のように、本発明にかかる冷媒セン の取付構造は、冷凍サイクルの配管中を流 る冷媒に係る物理量(温度や流量、液戻り) 検出するのに有用である。