内田 武 (())
OHORI, Shinichi (())
大堀 進一 (())
シャープ株式会社 (〒22 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 Osaka, 5458522, JP)
UCHIDA, Takeshi (())
内田 武 (())
OHORI, Shinichi (())
| 複数の不織布(110)を積層することにより構成された真空断熱材用芯材(100)であって、 前記不織布(110)は、連続フィラメント法によって製造された複数の無機繊維(111、112)を少なくとも含み、 前記不織布においては、前記複数の無機繊維(111、112)のうち大半の無機繊維(111、112)が前記不織布(110)の表面とほぼ平行な方向に延在している、真空断熱材用芯材(100)。 |
| 前記無機繊維(111、112)の平均繊維径が3μm以上15μm以下、前記無機繊維(111、112)の平均繊維長が3mm以上15mm以下である、請求項1に記載の真空断熱材用芯材(100)。 |
| 前記無機繊維(111、112)はガラス繊維である、請求項1に記載の真空断熱材用芯材(100)。 |
| 外包材(200)と、 前記外包材(200)の内部に収容される芯材(100)とを備え、 前記外包材(200)は、内部を減圧状態に保つことが可能であるように構成され、 前記芯材(100)が、請求項1に記載の真空断熱材用芯材を含む、真空断熱材(1)。 |
| 連続フィラメント法によって製造された複数の無機繊維(111、112)を少なくとも用いて、湿式抄紙法によって不織布(110)を製造するステップを備え、このステップにおいて、製造された前記不織布(110)の表面とほぼ平行な方向に、前記複数の無機繊維(111、112)のうち大半の無機繊維(111、112)を延在させ、さらに、 複数の前記不織布(110)を積層するステップを備えた、真空断熱材用芯材(100)の製造方法。 |
| 連続フィラメント法によって製造された複数の無機繊維(111、112)を少なくとも用いて、湿式抄紙法によって不織布(110)を製造するステップを備え、このステップにおいて、製造された前記不織布(110)の表面とほぼ平行な方向に、前記複数の無機繊維(111、112)のうち大半の無機繊維(111、112)を延在させ、さらに、 複数の前記不織布(110)を積層するステップと、 積層された複数の前記不織布(110)を外包材(200)の内部に収容し、前記外包材(200)の内部を減圧状態に保つステップとを備えた、真空断熱材(1)の製造方法。 |
| 連続フィラメント法によって製造された複数の無機繊維(111、112)を少なくとも用いて、湿式抄紙法によって不織布(110)を製造するステップを備え、このステップにおいて、製造された前記不織布(110)の表面とほぼ平行な方向に、前記複数の無機繊維(111、112)のうち大半の無機繊維(111、112)を延在させ、さらに、 複数の前記不織布(110)を積層するステップと、 積層された複数の前記不織布(110)に含まれたバインダーを除去するステップと、 前記バインダーが除去された複数の前記不織布(110)を外包材(200)の内部に収容し、前記外包材(200)の内部を減圧状態に保つステップとを備えた、真空断熱材(1)の製造方法。 |
この発明は、真空断熱材用芯材、真空断 材、および、これらの製造方法に関するも である。
各種食品を加温、冷却、保温することを 的として使用される冷蔵庫、保冷箱、保温 等には、従来から、種々の構造や性能を有 る断熱材が使用されている。断熱材の中で 真空断熱材は断熱性能に優れているため、 熱を必要とする家庭用冷蔵庫等の機器に広 使用されている。真空断熱材は、一般的に 無機材料からなる芯材を外包材に充填した 、外包材を密閉し、外包材の内部を減圧状 に保持することによって得られる。このよ な真空断熱材の芯材は、無機材料の中でも 火炎法または遠心法によって製造されたガ ス繊維からなるグラスウールを用いて形成 れる。
たとえば、特開2005-265038号公報(特許文献1 )に記載の真空断熱材は、無機繊維としての ラス繊維からなるグラスウールを湿式抄造 た無機繊維シートを複数枚積層したものを 材として用いて構成され、無機繊維中の粒 径30μm以上のショット含有率が0.1質量%以下 あり、無機繊維中の平均繊維径が0.2~6μmであ り、無機繊維がシート面に対して水平方向に 配列されている。
また、特開2006-17169号公報(特許文献2)に記載
の真空断熱材では、無機繊維積層材料として
のガラス繊維からなるグラスウールで構成さ
れている芯材が外被材内に減圧密封されてお
り、真空断熱材中の芯材の密度が200~270kg/m 3
であり、外被材を開包した後の芯材が繊維長
100μm以上のガラス繊維を75%以上含有している
。
図6は、従来から真空断熱材の芯材として 用いられてきたグラスウールにおけるガラス 繊維の分布状態を模式的に示す平面図である 。図7は従来から真空断熱材の芯材として用 られてきたグラスウールにおけるガラス繊 の圧縮される前の分布状態を示す平面の電 顕微鏡写真(倍率100倍)、図8は同様の分布状 を示す断面の電子顕微鏡写真(倍率100倍)であ る。
図6に示すように、グラスウール500におい ては、種々の繊維長の多数本のガラス繊維510 が様々な方向に延びてランダムに分布してい ることがわかる。また、図7と図8に示すよう 、火炎法または遠心法によって製造された ラスウールにおいては、主体となる繊維に して、繊維長が1mm以下の短い繊維や、繊維 が1μm以下の微細な繊維が混入された状態で ある。このような短い繊維や微細な繊維は、 主体となる繊維の間を充填したり、主体とな る繊維の間に絡みついたりして、繊維間に熱 伝導が発生し、芯材の厚み方向に沿って熱伝 導を引き起こすことによって、断熱性能を低 下させているものと考えられる。また、この ようなグラスウールにおいては、主体となる 繊維も、折れ曲がったり、捩れたりした多数 の繊維を含むことがわかる。
このようにグラスウールは構成されてい ので、特開2005-265038号公報(特許文献1)に記 されているように、湿式抄造によってシー を形成する際にガラス繊維をシート面に対 て水平方向に配列させようとしても、大半 ガラス繊維を整列させることは非常に困難 ある。
また、特開2006-17169号公報(特許文献2)に記載 されているように、繊維長100μm以上のガラス 繊維を75%以上含有する芯材を、芯材の密度が 200~270kg/m 3 になるようにグラスウールを押圧しても、大 半のガラス繊維を整列させることは非常に困 難である。
したがって、上記のいずれの公報に記載 真空断熱材の芯材においても、繊維間の熱 導の発生による断熱性能の低下を防止する とは困難である。このため、得られた真空 熱材の熱伝導率は2mW/m・K程度であり、従来 改善手法では真空断熱材の断熱性能の向上 は限界があった。
そこで、この発明の目的は、従来の断熱 能の改善限界を超えることが可能で、優れ 断熱性能を有する真空断熱材用芯材、その 材を備えた真空断熱材、および、これらの 造方法を提供することである。
本発明者らは、従来の真空断熱材に用い れてきた芯材の問題点を解決するために鋭 検討を重ねた結果、真空断熱材用芯材を構 する繊維に、連続フィラメント法によって 造された複数の無機繊維を少なくとも含ま ることにより、上記の目的を達成できるこ を見出した。ここで、連続フィラメント法 は、溶融ガラスを、ブッシングノズルを通 て、連続的に、流下、引伸し、繊維化する 作によって、連続したフィラメントを生成 る繊維製法である。この知見に基づいて、 発明に従った真空断熱材用芯材は、次のよ な特徴を備えている。
この発明に従った真空断熱材用芯材は、 数の不織布を積層することにより構成され 真空断熱材用芯材である。不織布は、連続 ィラメント法によって製造された複数の無 繊維を少なくとも含む。不織布においては 複数の無機繊維のうち大半の無機繊維が不 布の表面とほぼ平行な方向に延在している
連続フィラメント法によれば、繊維径の らつきが極めて小さい多数本の繊維を大量 産することができる。また、連続フィラメ ト法によって製造された無機繊維は、各繊 の真直度が極めて高い。このため、連続フ ラメント法によって製造された多数本の無 繊維をほぼ一定の長さに切断することによ て、繊維径のばらつきが極めて小さい、ほ 同じ長さの多数本の無機繊維を、真直度が めて高い状態で得ることができる。
この発明の芯材を構成する不織布は、連 フィラメント法によって製造された複数の 機繊維を少なくとも含むので、このような 数の無機繊維を用いて、不織布を形成する に各無機繊維を不織布の表面に対して平行 方向に配列させようとすると、大半の無機 維が不織布の表面とほぼ平行な方向に延在 るように複数の無機繊維を容易に整列させ ことができる。このとき、大半の複数の無 繊維は、不織布の表面とほぼ平行な方向に 在するが、互いに密着して平行な方向には 列せず、不織布の表面を形成する平面内で ンダムな方向を向いて分散するように整列 る。これにより、芯材を構成する複数の無 繊維の間を充填するような無機繊維の存在 極力なくすことができ、また複数の無機繊 の間に絡みつくような無機繊維の存在を極 なくすことができるので、無機繊維間に熱 導が発生するのを防止することができる。 のため、芯材の厚み方向に沿って熱伝導が じるのを防止することによって、芯材の熱 導率を低下させることができ、従来の断熱 能の改善限界を超えることが可能となり、 れた断熱性能を有する真空断熱材用芯材を ることができる。
この発明の真空断熱材用芯材において、 機繊維の平均繊維径が3μm以上15μm以下、無 繊維の平均繊維長が3mm以上15mm以下であるこ とが好ましい。この場合、芯材の熱伝導率を 最も低下させることができ、最も優れた断熱 性能を有する真空断熱材用芯材を得ることが できる。
この発明の真空断熱材用芯材において、 機繊維はガラス繊維であることが好ましい この場合、ガラス繊維は、他の無機繊維、 とえば、セラミック繊維よりも熱伝導率が さいので、素材自体の熱伝導率を低下させ ことにより、芯材の断熱性能をより向上さ ることができる。
この発明に従った真空断熱材は、外包材 、外包材の内部に収容される芯材とを備え 。外包材は、内部を減圧状態に保つことが 能であるように構成されている。芯材が、 述のいずれかの特徴を有する真空断熱材用 材を含む。
この発明に従った真空断熱材用芯材の製 方法は、連続フィラメント法によって製造 れた複数の無機繊維を少なくとも用いて、 式抄紙法によって不織布を製造するステッ を備え、このステップにおいて、製造され 不織布の表面とほぼ平行な方向に、複数の 機繊維のうち大半の無機繊維を延在させ、 らに、複数の不織布を積層するステップを える。
この発明の真空断熱材用芯材の製造方法 は、連続フィラメント法によって製造され 複数の無機繊維を少なくとも用いる。この うな複数の無機繊維を用いて、湿式抄紙法 よって不織布を製造する際に各無機繊維を 織布の表面に対して平行な方向に配列させ うとすると、大半の無機繊維が不織布の表 とほぼ平行な方向に延在するように複数の 機繊維を容易に整列させることができる。
このとき、大半の複数の無機繊維は、不 布の表面とほぼ平行な方向に延在するが、 いに密着して平行な方向には整列せず、不 布の表面を形成する平面内でランダムな方 を向いて分散して整列する。これにより、 材を構成するために複数の不織布を積層し も、複数の無機繊維の間を充填するような 機繊維を極力なくすことができ、また複数 無機繊維の間に絡みつくような無機繊維を 力なくすことができるので、不織布の表面 ほぼ平行な方向に配列された無機繊維間に 伝導が発生するのを防止することができる
このため、芯材の厚み方向に沿って熱伝 が生じるのを極力防止することによって、 材の熱伝導率を低下させることができ、従 の断熱性能の改善限界を超えることが可能 なり、優れた断熱性能を有する真空断熱材 芯材を得ることができる。
この発明の一つの局面に従った真空断熱 の製造方法は、連続フィラメント法によっ 製造された複数の無機繊維を少なくとも用 て、湿式抄紙法によって不織布を製造する テップを備え、このステップにおいて、製 された不織布の表面とほぼ平行な方向に、 数の無機繊維のうち大半の無機繊維を延在 せ、さらに、複数の不織布を積層するステ プと、積層された複数の不織布を外包材の 部に収容し、外包材の内部を減圧状態に保 ステップとを備える。
この発明のもう一つの局面に従った真空 熱材の製造方法は、連続フィラメント法に って製造された複数の無機繊維を少なくと 用いて、湿式抄紙法によって不織布を製造 るステップを備え、このステップにおいて 製造された不織布の表面とほぼ平行な方向 、複数の無機繊維のうち大半の無機繊維を 在させ、さらに、複数の不織布を積層する テップと、積層された複数の不織布に含ま たバインダーを除去するステップと、バイ ダーが除去された複数の不織布を外包材の 部に収容し、外包材の内部を減圧状態に保 ステップとを備える。
この発明の真空断熱材の製造方法では、 続フィラメント法によって製造された複数 無機繊維を少なくとも用いる。このような 数の無機繊維を用いて、湿式抄紙法によっ 不織布を製造する際に各無機繊維を不織布 表面に対して平行な方向に配列させようと ると、大半の無機繊維が不織布の表面とほ 平行な方向に延在するように複数の無機繊 を容易に整列させることができる。このと 、大半の複数の無機繊維は、不織布の表面 ほぼ平行な方向に延在するが、互いに密着 て平行な方向には整列せず、不織布の表面 形成する平面内でランダムな方向を向いて 散するように整列する。これにより、芯材 構成するために複数の不織布を積層しても 複数の無機繊維の間を充填するような無機 維の存在を極力なくすことができ、また複 の無機繊維の間に絡みつくような無機繊維 存在を極力なくすことができるので、無機 維間に熱伝導が発生するのを防止すること できる。そして、積層された複数の不織布 外包材の内部に収容し、外包材の内部を減 状態に保つことにより、真空断熱材を製造 ることができる。このようにして、芯材の み方向に沿って熱伝導が生じるのを防止す ことによって、芯材の熱伝導率を低下させ ことができ、従来の断熱性能の改善限界を えることが可能となり、優れた断熱性能を する真空断熱材を得ることができる。
以上のように、この発明によれば、連続 ィラメント法によって製造された複数の無 繊維を少なくとも用いることによって芯材 熱伝導率を低下させることができ、従来の 熱性能の改善限界を超えることが可能とな 、優れた断熱性能を有する真空断熱材用芯 と、その芯材を備えた真空断熱材を得るこ ができる。
1:真空断熱材、100:芯材、200:外包材、110: 織布、111,112:ガラス繊維。
以下、この発明の実施の形態を図面に基 いて説明する。
図1は、この発明の一つの実施の形態とし て、真空断熱材の構成を模式的に示す断面図 である。図1の(A)は、外包材の内部を減圧す 前の状態、図1の(B)は、外包材の内部が減圧 れている場合の状態を示す図である。
図1に示すように、真空断熱材1において 、袋状に形成されたガスバリヤ性の外包材20 0の内部に芯材100が収容されている。
図1の(A)に示すように、芯材100は、複数の 不織布110が積層されて構成されている。それ ぞれの不織布110は、無機繊維の一例であるガ ラス繊維と、少量の有機バインダーを用いて 、抄紙法によって作製されている。バインダ ーについては無機バインダーを使用すること も可能であるが、無機バインダーを用いると 、繊維集合体、すなわち、不織布110の折り曲 げの柔軟性が劣ること、また製品として使用 する場合のコストが有機バインダーを用いる 場合に比べ高価となるため、有機バインダー を使用することが好ましい。また、バインダ ーの量は、極力、大きくならないように抑え る。
図1の(B)に示すように、外包材200の内部が減 圧されると、外包材200の外部の大気圧によっ て芯材100が圧縮されて、芯材100を構成する不 織布110同士が押し付けられるように接触する 。外包材200の内部を減圧した状態での芯材100 の密度は、100~400kg/m 3 の範囲内に含まれる。
以上のように不織布を構成し、不織布を 層して芯材を構成し、芯材を外包材の内部 配置して減圧して真空断熱材を構成する。
図2は、この発明の一つの実施の形態とし て、芯材と外包材の配置(A)と、外包材の内部 を減圧したときの真空断熱材の内部の様子(B) を模式的に示す斜視図である。各不織布、芯 材、外包材は、それぞれ、一部のみが示され ている。
図2の(A)に示すように、不織布110を複数枚 積層して、芯材100を形成する。芯材100は、外 包材200に覆われている。外包材200はガスバリ ヤ性で、袋状に形成されており、芯材100の全 体を覆う。
図2の(B)に示すように、袋状の外包材200の 内部を減圧すると、芯材100が圧縮される。芯 材100が圧縮されると、不織布110同士が互いに 押し付けられるようにして接触する。
本発明者らは、上述のようにして構成さ る真空断熱材の断熱性能を向上させるため 、鋭意検討を行った結果、特定条件の無機 維を含むように構成される不織布を芯材と て使用することによって、真空断熱材の断 性能が著しく向上することを見出し、本発 に到達した。
そこで、図1に示すように本発明の真空断 熱材1に用いられる芯材100を構成する不織布11 0が、連続フィラメント法によって製造され 複数の無機繊維を少なくとも含むように構 される。
また、図1に示すように、本発明の真空断 熱材1は、外包材200と、外包材200の内部に収 される芯材100とを備え、外包材200は、内部 減圧状態に保つことが可能であるように構 され、芯材100が不織布110を積層することに り構成される。不織布110は、連続フィラメ ト法によって製造された複数の無機繊維を なくとも含む。
無機繊維としてはガラス繊維、セラミッ 繊維、ロックウール繊維等が挙げられるが 本発明の芯材を構成するために必要な細径 繊維が大量生産により比較的低価格で流通 ている点、素材自体の熱伝導率が小さい点 ら、無機繊維としてガラス繊維を使用する が好ましい。
本発明の一つの実施の形態では、一定の さに切断したガラス繊維を用いて、湿式抄 法によって製造した不織布を真空断熱材の 材として使用する。ここで、一定の長さに 断したガラス繊維とは、連続フィラメント によって溶融ガラスを多数のノズルから引 出すことによって成形された、太さが均一 糸状の連続フィラメントであるガラス繊維 数百~数千本束ねて巻き取ってストランドと し、このストランドをギロチンカッター等に より所定の長さに定寸切断したものをいう。 このようにしてガラス繊維のストランドを定 寸切断したものを、ガラスチョップドストラ ンドという。
このようにして得られたガラス繊維は、 続フィラメントを一定の寸法で切断して所 の長さにしたものであるので、真直度が極 て高く、剛性が高い繊維であって、ほぼ均 な繊維径を有し、ほぼ円形の断面を有する すなわち、連続フィラメント法によれば、 維径のばらつきが極めて小さい多数本の繊 を大量生産することができる。また、連続 ィラメント法によって製造された無機繊維 、各繊維の真直度が極めて高い。このため 連続フィラメント法によって製造された多 本の無機繊維をほぼ一定の長さに切断する とによって、繊維径のばらつきが極めて小 い、ほぼ同じ長さの多数本の無機繊維を、 直度が極めて高い状態で得ることができる
このため、このガラス繊維を用いて湿式 紙法によって不織布を製造した場合、繊維 不織布の表面とほぼ平行な方向に延在する 、不織布の表面を形成する平面内でランダ な方向を向いて分散するように整列された 織布を得ることができる。
図3は、本発明の一つの実施の形態として 真空断熱材の芯材に用いられる不織布を構成 するガラス繊維の分布状態を模式的に示す平 面図である。図3では、2層のガラス繊維層か なる不織布が示されている。図4は本発明の 一つの実施の形態として真空断熱材の芯材に 用いられる不織布を構成するガラス繊維の圧 縮される前の分布状態を示す平面の電子顕微 鏡写真(倍率100倍)、図5は同様の分布状態を示 す断面の電子顕微鏡写真(倍率100倍)である。
図3に示すように、上層を形成する複数の ガラス繊維111と下層を形成するガラス繊維112 は、不織布110の表面とほぼ平行な方向に延在 するが、互いに密着して平行な方向には整列 せず、不織布110の表面を形成する平面内でラ ンダムな方向を向いて分散するように整列し ている。また、図4と図5に示すように、各繊 の真直度が極めて高いことがわかる。また 大半の繊維が不織布の表面とほぼ平行な方 に延在するが、不織布の表面を形成する平 内でランダムな方向を向いて分散するよう 整列していることがわかる。
このように本発明の芯材を構成する不織 110は、連続フィラメント法によって製造さ た複数の無機繊維の一例であるガラス繊維 少なくとも含むので、このような複数のガ ス繊維を用いて、不織布110を形成する際に ガラス繊維を不織布110の表面に対して平行 方向に配列させようとすると、大半のガラ 繊維111、112が不織布の表面とほぼ平行な方 に延在するように複数のガラス繊維を容易 整列させることができる。このとき、大半 複数のガラス繊維111、112は、不織布110の表 とほぼ平行な方向に延在するが、互いに密 して平行な方向には整列せず、不織布110の 面を形成する平面内でランダムな方向を向 て分散するように整列する。これにより、 材を構成する複数のガラス繊維の間を充填 るようなガラス繊維の存在を極力なくすこ ができ、また複数のガラス繊維の間に絡み くようなガラス繊維の存在を極力なくすこ ができるので、ガラス繊維間に熱伝導が発 するのを防止することができる。このため 芯材の厚み方向に沿って熱伝導が生じるの 防止することによって、芯材の熱伝導率を 下させることができ、従来の断熱性能の改 限界を超えることが可能となり、優れた断 性能を有する真空断熱材用芯材とその芯材 備えた真空断熱材を得ることができる。
ガラス繊維の組成としては特に限定せず Cガラス、Dガラス、Eガラス等が使用できる 、入手の容易さからEガラス(アルミノホウ イ酸ガラス)を採用するのが好ましい。
上述したように、本発明の芯材として不 布を形成する無機繊維は、連続フィラメン を定寸切断して所定の長さとしたガラス繊 であり、真直度が極めて高く、かつ、ほぼ 形の断面を有している。このため、ランダ な方向を向いて分散した複数のガラス繊維 平行に整列して並ばない限り、ガラス繊維 士は点で接触するので、ガラス繊維間の熱 導が著しく抑制される。
ガラス繊維の代わりに他の素材を用いる とも考えられるが、一般に、アルミナ繊維 使用したアルミナチョップドストランド等 無機繊維材は、ガラス繊維よりも高価であ 、かつ熱伝導率が高いために好ましくない
また、有機材料は、一般に無機材料より 熱伝導率は低いが、剛性を有しない。この め、有機繊維材は、繊維が交差する箇所で 圧によって繊維が変形し、繊維同士の面接 や真空空間比率の減少を引き起こす。その 果、有機繊維を芯材に用いた真空断熱材は 熱伝導率が高くなるので、好ましくない。
本発明の真空断熱材用芯材100の製造方法 一つの実施の形態では、まず、連続フィラ ント法によって製造された複数の無機繊維 一例であるガラス繊維を少なくとも用いて 湿式抄紙法によって不織布110を製造する。 れにより、製造された不織布110の表面とほ 平行な方向に、複数のガラス繊維のうち大 のガラス繊維111、112を延在させる。さらに 複数の不織布110を積層する。
また、本発明の真空断熱材1の製造方法の 一つの実施の形態では、まず、連続フィラメ ント法によって製造された複数のガラス繊維 を少なくとも用いて、湿式抄紙法によって不 織布110を製造する。これにより、製造された 不織布110の表面とほぼ平行な方向に、複数の ガラス繊維のうち大半のガラス繊維111、112を 延在させる。さらに、複数の不織布110を積層 する。その後、積層された複数の不織布110を 外包材200の内部に収容し、外包材200の内部を 減圧状態に保つ。
この発明の真空断熱材の製造方法の一つ 実施の形態では、連続フィラメント法によ て製造された複数のガラス繊維を少なくと 用いる。このような複数のガラス繊維を用 て、湿式抄紙法によって不織布110を製造す 際に各ガラス繊維を不織布110の表面に対し 平行な方向に配列させようとすると、大半 ガラス繊維111、112が不織布110の表面とほぼ 行な方向に延在するように複数のガラス繊 を容易に整列させることができる。このと 、大半の複数のガラス繊維111、112は、不織 110の表面とほぼ平行な方向に延在するが、 いに密着して平行な方向には整列せず、不 布110の表面を形成する平面内でランダムな 向を向いて分散するように整列する。これ より、芯材100を構成するために複数の不織 110を積層しても、複数のガラス繊維の間を 填するようなガラス繊維の存在を極力なく ことができ、また複数のガラス繊維の間に みつくようなガラス繊維の存在を極力なく ことができるので、ガラス繊維間に熱伝導 発生するのを防止することができる。そし 、積層された複数の不織布110を外包材200の 部に収容し、外包材200の内部を減圧状態に つことにより、真空断熱材1を製造すること ができる。このようにして、芯材100の厚み方 向に沿って熱伝導が生じるのを防止すること によって、芯材100の熱伝導率を低下させるこ とができ、従来の断熱性能の改善限界を超え ることが可能となり、優れた断熱性能を有す る芯材100とその芯材100を備えた真空断熱材1 得ることができる。
本発明に用いられるガラス繊維からなる 織布110は、湿式抄紙法によって製造される 湿式抄紙法では、適切な分散剤を添加する とによって、ガラス繊維を一定の長さに切 したガラスチョップドストランドがモノフ ラメント化して層状に分散配置され、結束 非常に少ないガラス繊維からなる不織布110 得ることができる。このため、平行して並 だガラス繊維の数が非常に少なく、大半の ラス繊維111、112は隣り合う繊維の間では点 接触する。このようにして、厚み方向にお て、高い圧縮強度を有しながら熱伝導率が めて低い不織布110を製造することができる で、このような不織布110は真空断熱材1の芯 材100として好適である。
本発明の製造方法で採用される湿式抄紙 による不織布110の抄造は、長網抄紙機、短 抄紙機、傾斜ワイヤー型抄紙機等、既知の 紙機を用いることによって可能である。
通常、ガラス繊維からなる不織布は、耐 性を有する断熱材、耐火性を有する断熱材 または、電気絶縁体として用いられる。こ ため、不織布には引き裂きや突き破りなど 耐える布強度が求められ、繊維同士の絡み いが必要とされることが多い。このような 途に使用されるガラス繊維からなる不織布 、長網抄紙機、短網抄紙機を使用した抄紙 によって製造されることが多い。
これに対して、本発明に用いられるガラ 繊維からなる不織布110は、芯材100として外 材200内に収容されるので、布としての強度 さほど要求されない。また、繊維方向が揃 やすい抄紙法は、繊維同士の接触面積を増 させるので、本発明に用いられるガラス繊 からなる不織布110を製造するには好ましく い。一方、厚み方向の断熱性能を高めるた には、繊維同士の絡み合いは少ない方が望 しい。
そのため、本発明に用いられるガラス繊 からなる不織布110を抄造する抄紙機として 、低いインレット濃度で抄紙することがで る傾斜ワイヤー型抄紙機が適しているが、 れに限定されるものではない。
本発明に用いられる無機繊維の一例であ ガラスチョップドストランドは、繊維径3~15 μm、繊維長3~15mmのガラス繊維の構成比率が99% 以上であることが好ましい。
繊維径が3μm未満または繊維長が3mm未満の ガラスチョップドストランドは、以下に述べ るように、本発明の真空断熱材用芯材100を構 成する不織布110に使用するのには適さないと 予測される。
繊維径が3μm未満のガラス繊維は、繊維の 剛性が低いため、湿式抄紙法によって不織布 を製造する際に、繊維が湾曲して、繊維同士 の絡み合いが発生し、繊維同士の接触面積が 増加する。これにより、熱伝導が大きくなり 、芯材の断熱性能を劣化させることから、繊 維径が3μm未満のガラス繊維は好ましくない
繊維長が3mm未満のガラス繊維は、湿式抄 法によって不織布を製造する際に、既に分 している下層に位置する繊維の上に上層に 置する繊維を分散させたとき、上層の繊維 下層の繊維を橋渡しすることができず、上 の繊維が下層の繊維の上で一点で支持され 可能性が高くなり、たとえば、上層の繊維 一端が下層に垂下して、他方が厚み方向に 出するような形態で位置づけられることが 想される。このように、ある繊維が複数の 維の間で厚み方向に橋渡しをするような形 になった場合、繊維の長さ方向への熱伝導 発生し、繊維同士の接触面積が増加する。 れにより、熱伝導が大きくなり、芯材の断 性能を劣化させることから、繊維長が3mm未 のガラス繊維は好ましくない。
繊維径が15μm以上のガラス繊維を用いて 不織布を構成し、複数の不織布を積層して 材を形成すると、芯材の厚み方向の繊維層 数が減少し、厚み方向の熱伝達経路が短く り、かつ、不織布の形成時に空孔径が大き なる。これにより、気体の熱伝導率による 響を受け、芯材の断熱性能を低下させるこ から、繊維径が15μm以上のガラス繊維は好ま しくない。
繊維長が15mm以上のガラス繊維を用いると 、繊維径に対して繊維長が大きくなることか ら、繊維の剛性が低下して撓みやすくなり、 繊維同士の絡み合いが発生し、繊維同士の接 触面積が増加する。これにより、熱伝導が大 きくなり、芯材の断熱性能を劣化させること から、繊維長が15mm以上のガラス繊維は好ま くない。
本発明の真空断熱材用芯材として用いら るガラス繊維からなる不織布には、繊維同 の結合力が存在しない。このため、不織布 製造工程におけるガラス繊維の脱落を防止 るとともに、後工程の加工工程における型 ずれを防止するために、抄紙工程において 機バインダーを使用する必要がある。しか 、不織布は最終的に真空断熱材の芯材とし 外包材に内包されるため、有機バインダー 使用量は最低限にとどめる必要がある。ガ ス繊維からなる不織布におけるバインダー 有量は15質量%以下であるのが好ましい。
有機バインダーとしては、樹脂エマルジ ン、樹脂水溶液等の液状バインダーをスプ ーなどにより噴霧し、ガラス繊維に添加す ことが一般的である。本発明の製造方法で 粒状または繊維状の有機バインダーをガラ チョップドストランドと混合して湿式抄紙 によって不織布を製造することが好ましく 特に粒状バインダーを使用することがより ましい。
繊維状の有機バインダーとしては、PVA(ポ リビニルアルコール)繊維、未硬化もしくは 硬化のフェノール樹脂やアクリル樹脂、エ キシ樹脂などの熱硬化性樹脂を繊維化した 維状物、または、ポリエステル、未延伸ポ エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン エチレンビニルアルコールなどの熱可塑性 脂を繊維化したもの、あるいはこれら熱可 性樹脂を用いた芯鞘構造繊維と呼ばれる、 部(芯)と外部(鞘)に融点の異なる成分を有し 外部(鞘)の融点が低い繊維などが挙げられ 。
また、粒状の有機バインダーとしては、 状PVA、上記の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂 粉末等を挙げることができる。
なお、液状の有機バインダーは、表面張 によって、複数のガラス繊維が交差する箇 の周辺に集まりやすい。このため、隣り合 ガラス繊維同士が点で接触している状態で っても、その接触部の周りをバインダーが う可能性がある。これにより、バインダー 介した熱伝導が発生するものと予想される で、液状の有機バインダーは好ましくない
一方、有機バインダーとして粒状バイン ーや繊維状バインダーを使用し、ガラスチ ップドストランドに、これらの有機バイン ーを分散混合して湿式抄紙法によって不織 を製造した場合、バインダーの多くは繊維 接触点以外で繊維間を有機バインダーによ て橋渡しすることが考えられる。しかし、 のような橋渡しは極めて繊細であり、熱伝 を発生させる可能性が極めて少ない。これ より、芯材の優れた断熱特性を維持できる で、有機バインダーとして粒状バインダー 繊維状バインダーを使用することは好まし 。
本発明の真空断熱材用芯材として用いられ ガラス繊維からなる不織布の米坪は30~600g/m 2 であることが好ましい。不織布の米坪が30g/m 2 未満では、不織布内に存在する空隙の径が大 きくなることによって気体の熱伝導率の影響 が大きくなる。これにより、芯材の断熱性能 が低下し、また、芯材の強度が弱くなるため 、不織布の米坪が30g/m 2 未満では好ましくない。一方、不織布の米坪 が600g/m 2 を超えると、ガラス繊維から不織布を製造す る際の乾燥効率が低下し、生産性が低下する ので、好ましくない。
ここで、米坪とは、一般に、紙の厚みの 量単位であって、平方メートルあたりの紙 質量を表し、メートル坪量ともいう。ここ は、湿式抄紙法で製造したガラス繊維から る不織布の厚みを計量する単位として米坪 使用している。
ところで、たとえば、特開2006-17169号公報 (特許文献2)には、真空断熱材の芯材を構成す るグラスウール等の無機繊維の平均径は1~5μm であることが好ましいと記載されている。そ して、その無機繊維の平均径が5μmを超える 、最終的に得られる真空断熱材自体の断熱 能が低下すると記載されている。確かに真 断熱材の断熱性能は、芯材を構成する無機 維の径が小さい方が高まる。一方、細い無 繊維は、価格が高く、また、湿式抄紙法に って不織布を製造する際には脱水効率を低 させ、生産性を低下させるという欠点を有 る。これに対して、本発明では、無機繊維 繊維径、繊維長などの繊維パラメータおよ 繊維間の接着状況について、断熱性能を向 させるための最適条件を選定することによ て、無機繊維の一例として、比較的繊維径 大きいガラスチョップドストランドを使用 ても、従来の真空断熱材よりもはるかに高 断熱性能が得られる真空断熱材を実現する とができる。
また、繊維径が6μmより細いガラスチョッ プドストランドを使用しても、最終的に得ら れる真空断熱材の断熱性能の向上幅は、繊維 径が10μmのガラスチョップドストランドを使 した場合に比べて、ほとんど無視可能な程 である。従って、生産性・価格・性能の面 考慮するならば、好適なガラスチョップド トランドの繊維径は6~15μmである。この範囲 のガラス繊維を使用した場合には、従来の真 空断熱材よりも高い断熱性能を有する真空断 熱材を、適切な製造コストで得ることができ る。
本発明の真空断熱材は、上述した特徴を えた芯材を用いて、既知の方法にて製造す ことができる。代表的な方法として、図1に 示される真空断熱材1の構成において、袋状 形成されたガスバリヤ性の外包材200の内部 芯材100を収容する。芯材100を減圧状態で格 する外包材200としては、高いガスバリヤ性 有するとともに、熱融着層、キズ等に対す 保護層を有し、長期にわたり外包材200内を 圧状態に保つことが可能なものを使用する また、このような特性を持つフィルムを複 枚積層して、外包材200としてもよい。
具体的な外包材200の構成の例としては、 外層をポリエチレンテレフタレート(PET)樹 とし、中間層にはアルミニウム蒸着層を有 るエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂 用い、最内層に高密度ポリエチレン樹脂を いるガスバリヤフィルムや、最外層にナイ ンを用い、中間層にアルミニウム蒸着PET樹 とアルミニウム箔の2層を用い、最内層に高 密度ポリエチレン樹脂を用いるガスバリヤフ ィルム等が挙げられる。
また、真空断熱材の初期断熱性能及び経 断熱性能を保持するために、真空断熱材内 ガス吸着剤、水分吸着剤等のゲッター剤を 用することが好ましい。
本発明では、上記の真空密封前に芯材の 機バインダーを除去または低減することに り、さらに断熱性能を向上させることがで る。バインダーにアクリル樹脂等の熱硬化 樹脂バインダーを使用した場合は、熱分解 よる方法を用いることによってバインダー 除去することができる。
すなわち、芯材を外包材に封入する前に バインダーの熱分解温度より高く、かつガ ス繊維の融点より低い温度で処理すること より、バインダーのみを熱分解により除去 ることができる。また、バインダーにPVA等 水溶性樹脂バインダーを用いた場合は、上 の方法のほかに、温水等で洗浄することに りバインダーを除去または低減することが きる。
以下、本発明のいくつかの実施例を説明 るが、本発明はこれらに限定されるもので ない。
(実施例1)
表1に示す平均繊維径と平均繊維長を有する
ガラスチョップドストランド(オーウェンス
コーニング社(Owens Corning Corporation)製)をそ
濃度が0.5質量%となるように水中に投入し、
散剤としてエマノーン(登録商標)3199(花王株
式会社製)をガラスチョップドストランド100
量部に対して1質量部となるように添加して
攪拌することにより、ガラスチョップドス
ランドスラリーを作製した。
得られたガラスチョップドストランドスラ ーを用いて湿式抄紙法にて抄造し、ウエブ 作製した。得られたウエブに対して、アク ルエマルジョン(大日本インキ化学工業株式 会社製 GM-4)をその固形分濃度が3.0質量%とな ように水で希釈した液を含浸させ、ウエブ 分質量がガラス繊維質量に対して200質量%と なるように水分を吸引して調整した。その後 、ウエブを乾燥させることによって、真空断 熱材用芯材に用いられる不織布を作製した。 得られた真空断熱材用芯材に用いられる不織 布は、米坪が100g/m 2 、バインダー含有率が5.7質量%であった。
(実施例2~8)
表1に示す平均繊維径と平均繊維長を有する
ガラスチョップドストランド(いずれもオー
ェンス・コーニング社製)をその濃度が0.5質
%となるように水中に投入し、分散剤として
エマノーン(登録商標)3199(花王株式会社製)を
ラスチョップドストランド100質量部に対し
1質量部となるように添加して、攪拌するこ
とにより、ガラスチョップドストランドスラ
リーを得た。
一方、表1に示す粒状PVA(ユニチカ株式会 製 OV-N)または繊維状PVA(株式会社クラレ製 V PB105-2)をその固形分濃度が10質量%濃度となる うに水中に投入し、攪拌することにより、 状または繊維状のバインダースラリーを作 した。
ガラス繊維に対するバインダー含有率が 1に示すとおりになるように、得られたガラ スチョップドストランドスラリーに粒状また は繊維状のバインダースラリーを添加し、攪 拌混合することによって得られたスラリーを 用いて湿式抄紙法にて抄造し、ウエブを作製 した。その後、得られたウエブを乾燥させる ことによって、真空断熱材用芯材に用いられ る不織布を作製した。得られた真空断熱材用 芯材に用いられる不織布の米坪とバインダー 含有率を表1に示す。
(実施例9)
実施例2と同様の方法で作製した真空断熱材
用芯材に用いられる不織布を10枚積層し、電
炉内で温度550℃にて1時間加熱することによ
り、バインダー含有率を0質量%にした。
(比較例1)
従来の真空断熱材に用いる芯材として、表1
に示す平均繊維径を有するグラスウールから
なるシート状繊維集合体としての不織布を準
備した。
なお、表1に示すバインダー含有率は、真 空断熱材用芯材に用いられる不織布を温度600 ℃で30分間加熱することによって有機成分を 去し、加熱前後の質量差から下式によって めた。
バインダー含有率(質量%)=[{(加熱前の質量)-(
加熱後の質量)}/(加熱前の質量)]×100
以上の実施例1~9によって製造された不織布
、表1の「不織布積層枚数」の欄に示された
枚数だけ積層させて芯材とした。得られた積
層体からなる各芯材の上下面に、それぞれス
ペーサを介して、厚み方向に1kgf/cm 2
(約98kPa)の圧縮力を加えた状態で、真空度が0.
01Torr(約1.3Pa)の真空状態を保持した。この保
された真空の定常状態の各芯材において、
層体からなる各芯材の上下面部の温度と、
芯材を流れる熱流とを測定することによっ
、熱伝導率を算出した。得られた熱伝導率
測定結果を表1の「熱伝導率」の欄に示す。
お、比較例1については、従来のグラスウー
ルからなる不織布の熱伝導率を表1の「熱伝
率」の欄に示す。
表1に示す結果から、本発明の実施例によ る真空断熱材は、熱伝導率が1.10mW/m・K以下で あり、比較例である従来の真空断熱材に比べ てかなり小さい値を示し、従来の断熱性能の 改善限界を超える優れた断熱性能を有するこ とがわかる。
したがって、本発明による真空断熱材を 用することによって、断熱性能及び省エネ ギーに優れた冷蔵庫等の機器を提供するこ が可能になる。
以上に開示された実施の形態と実施例は べての点で例示であって制限的なものでは いと考慮されるべきである。本発明の範囲 、以上の実施の形態と実施例ではなく、請 の範囲によって示され、請求の範囲と均等 意味および範囲内でのすべての修正や変形 含むものである。
この発明の真空断熱材用芯材と真空断熱 は、連続フィラメント法によって製造され 複数の無機繊維を少なくとも用いることに って芯材の熱伝導率を低下させることがで 、従来の断熱性能の改善限界を超えること 可能となり、優れた断熱性能を有するため 断熱を必要とする家庭用冷蔵庫等の機器に く使用される。
Next Patent: PORTABLE DEVICE, ICON DISPLAY METHOD AND COMPUTER PROGRAM
