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Patent Searching and Data


Title:
CRUSHER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107232
Kind Code:
A1
Abstract:
A crusher that realizes facilitation of crushing piece clearout, shortening of clearing time and prevention of crushing piece leaving. A superior box member (1) is provided thereinside with a space (19) having upper and lower surfaces open. Parts of the rotation orbits of each primary crushing blade (4) and each fine crushing blade (6) lie in the space (19). The superior box member (1) is swingable around a support shaft (13). By opening the superior box member (1), an area superior to the primary crushing blade (4) and fine crushing blade (6) is made open. An inferior box member (3) is swingable around a support shaft (14). By openingthe inferior box member (3), an area inferior to the primary crushing blade (4) and fine crushing blade (6) is made open. While the superior box member (1) and the inferior box member (3) are open, any crushing pieces remaining inside crushing blade covers (18,31), etc. can be easily removed, thereby attaining shortening of clearing time and prevention of crushing piece leaving.

Inventors:
SHINAGAWA SYUJI
OGAWA SUSUMU
SUN DIAN QIANG
Application Number:
PCT/JP2008/053646
Publication Date:
September 03, 2009
Filing Date:
February 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MATSUI MFG CO (JP)
SHANGHAI MATSUI MACHINERY CO L (CN)
SHINAGAWA SYUJI
OGAWA SUSUMU
SUN DIAN QIANG
International Classes:
B02C18/16; B02C18/14
Foreign References:
JPS61167959U1986-10-18
JP3045106U1998-01-23
JP2004105863A2004-04-08
Attorney, Agent or Firm:
KOHNO, Takao (JP)
Takao Kono (JP)
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Claims:
 軸受けに回転自在に軸架され、回転刃が取り付けられた回転軸と、前記回転刃と係合する固定刃とを備え、前記回転刃と固定刃との協働により被処理物を粉砕する粉砕機において、
 前記回転軸の一側方に該回転軸と平行に配置された支持軸回りに揺動可能な上部箱状体と、
 前記支持軸又は該支持軸近傍に設けられ、該支持軸と平行な支持軸回りに揺動可能な下部箱状体と
 を備え、
 前記上部箱状体は、
 上面及び下面が開放された空間を内側に有し、
 前記回転刃の回転軌道の一部が前記空間内に位置するように前記回転軸を配置してあり、
 前記回転刃は、
 円弧状の粗砕刃と外周面が鋸歯状の粉砕刃とを備え、
 前記上部箱状体は、
 内側に固定刃を備え、
 上方に揺動した場合、前記回転刃の上方を開口するように構成してあり、
 前記下部箱状体は、
 前記粗砕刃の回転軌道に沿って設けられた粗砕刃用溝と、
 粉砕された被処理物を排出するための排出口と
 を備え、
 下方に揺動した場合、前記回転刃の下方を開口するように構成してあることを特徴とする粉砕機。
 前記軸受けが固定され、前記回転軸の側方に該回転軸に沿って設けられた筐体を備え、
 該筐体は、
 内側に前記粗砕刃の回転軌道に沿って設けられた粗砕刃用溝を備え、
 前記上部箱状体及び下部箱状体は、
 両箱状体を閉じた場合、前記筐体を挟持するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の粉砕機。
 前記上部箱状体及び下部箱状体は、
 両箱状体を閉じた場合、前記上部箱状体の下面が前記下部箱状体の上面に当接するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の粉砕機。
 前記上部箱状体は、
 内側に前記粗砕刃の回転軌道に沿って設けられた粗砕刃用溝をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の粉砕機。
 
Description:
粉砕機

 本発明は、粉砕片の清掃を容易にして、 掃時間を短縮するとともに、粉砕片の残留 防止することができる粉砕機に関する。

 環境汚染あるいは産業廃棄物の増加など 問題を解決するため、循環型社会の形成が 々重要になってきている。例えば、プラス ックに代表される合成樹脂を用いて成形品 は成形部品を製造する成形工場では、成形 に発生するスプルランナと称される不要部 あるいは成形不良品などを回収して樹脂素 の資源再利用率を向上させることが行われ いる。

 樹脂素材のリサイクルには、回収したス ルランナを粉砕機で所定の大きさの粉砕片 してリサイクル原資としている。このよう 粉砕機は、投入ホッパーから投入されたス ルランナを粉砕刃に食い込み易くするため まず粗砕刃で粗砕し、粗砕された材料を粉 刃で所定の粒形状の粉砕片に粉砕している 粗砕刃と粉砕刃とを1つの回転軸に固定した 1軸式の粉砕機は、回転軸を駆動する駆動部 が少なく構造もシンプルであるため、工場 リサイクルを目指す多くの事業所で利用さ ている。

 一方、粉砕する材料を変更する場合、異 る材料が混在しないように、材料が変更さ る都度、粉砕機に残留した粉砕片を清掃す 必要がある。粉砕片は、刃先が複雑な形状 した粉砕刃の隙間、粗砕刃の周囲、粗砕刃 粗砕された材料が排出されることを防止す 粗砕刃カバーの内側などの様々な箇所に残 するため、粉砕機の内部を清掃するために 、粗砕刃及び粉砕刃などを取り外して分解 掃する必要があり、清掃作業に時間を要す とともに清掃作業が困難であった。そこで 清掃時間を短縮するとともに、清掃作業を 易にするために、粗砕刃及び粉砕刃を覆う ーシング本体の一対の面を両開き構造にす 粉砕機が製品化されている。

 図10は従来の粉砕機の側面から見た要部 式図である。粉砕機は、略箱体構造をなし 略箱体の一方の対向する位置には、1対の固 側壁52、52を離隔して配置し、各固定側壁52 略中央部に回転軸60が軸架されている。回 軸60には、所定の間隔及び配置で複数の粗砕 刃54、…が嵌装され、固定側壁52と粗砕刃54と の間、及び粗砕刃54同士の間に粉砕刃56、… 複数嵌装されている。なお、図中、粗砕刃54 、粉砕刃56の先端部の軌道を破線で示してい 。略箱体の他方の対向する位置には、1対の 揺動側壁53、53が回転軸60に平行な揺動軸62、6 2回りに揺動可能に配置してある。各固定側 52、及び各揺動側壁53によりケーシングを構 している。

 一方の揺動側壁53の内側には、複数の第1 定刃57a、…及び第2固定刃57bで構成される固 定刃57が所定位置に固定されている。第1固定 刃57aは主に粉砕刃56との協働によりスプルラ ナを所定の粒形状の粉砕片に粉砕し、第2固 定刃57bは粗砕刃54との協働によりスプルラン を粉砕刃56に食い込み易くする。また、揺 側壁53の内側には、粗砕刃54で粗砕された材 が排出されることを防止する粗砕刃カバー6 1が設けられている。粗砕刃カバー61は、粗砕 刃54の回転軌道を覆うように内側に円弧状の 間を形成している。他方の揺動側壁53の内 には、粉砕刃56で粉砕された粉砕片を掻き落 として排出すべくスクレーパ55が所定位置に 定されているとともに、粗砕刃カバー61が けられている。

 ハンドル64を持って揺動側壁53を揺動軸62 りに回転させて閉じることにより、各粗砕 カバー61の当接面61a同士が当接し、粗砕刃54 で粗砕された材料が排出されることを防止す る。また、揺動側壁53を揺動軸62回りに回転 せ、揺動側壁53を支持部材63で支持させるこ により、ケーシング本体が両開き構造とな 。これにより、粗砕刃54及び粉砕刃56などを 取り外して分解することなく清掃を行うこと ができる。

 また、粗砕刃カバーを、揺動側壁に固定さ た粗砕刃カバーと揺動側壁から着脱可能な 砕刃ケーシングとに分離し、着脱可能な粗 刃ケーシング(粗砕刃カバーの中間部材)を 転軸の下側に配置して、粗砕刃ケーシング クランプカムで支持する構成とすることに り、メンテナンスを容易に行うことができ 細断機(粉砕機)が製品化されている(特許文 1参照)。

特許第3966892号公報

 しかしながら、従来の粉砕機にあっては 揺動側壁を開いた状態でも、粗砕刃の刃先 粗砕刃カバーとが干渉するため粗砕刃及び 砕刃を360度回転して清掃することができず さらに、回転軸の下側では粗砕刃及び粉砕 と粗砕刃カバーとの隙間が小さいため、清 が困難な箇所があった。

 また、特許文献1の細断機(粉砕機)にあっ は、粗砕刃カバーの一部(粗砕刃ケーシング )を着脱可能にしてあるので、清掃の作業性 向上するものの、粉砕機の出力が大きいタ プでは、粗砕刃ケーシングも大きくなり、 量も増加するため、粗砕刃ケーシングの着 が困難となる場合があった。また、清掃時 粗砕刃ケーシングを取り外すため、誤って 砕刃ケーシングの取り付けを忘れて装置を 動させた場合には、粗砕刃で粗砕され所定 大きさに粉砕されていない材料が排出され しまうという可能性もあった。

 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたも であり、粗砕刃ケーシングの着脱を行うこ なく、粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間 短縮するとともに、粉砕片の残留を防止す ことができる粉砕機を提供することを目的 する。

 また、本発明の他の目的は、剛性を増加 せることができる粉砕機を提供することに る。

 また、本発明の他の目的は、粉砕片の清 をさらに容易にすることができる粉砕機を 供することにある。

 また、本発明の他の目的は、上部箱状体 粗砕刃カバーを備えた場合であっても、粉 片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮する ともに、粉砕片の残留を防止することがで る粉砕機を提供することにある。

 第1発明に係る粉砕機は、軸受けに回転自 在に軸架され、回転刃が取り付けられた回転 軸と、前記回転刃と係合する固定刃とを備え 、前記回転刃と固定刃との協働により被処理 物を粉砕する粉砕機において、前記回転軸の 一側方に該回転軸と平行に配置された支持軸 回りに揺動可能な上部箱状体と、前記支持軸 又は該支持軸近傍に設けられ、該支持軸と平 行な支持軸回りに揺動可能な下部箱状体とを 備え、前記上部箱状体は、上面及び下面が開 放された空間を内側に有し、前記回転刃の回 転軌道の一部が前記空間内に位置するように 前記回転軸を配置してあり、前記回転刃は、 円弧状の粗砕刃と外周面が鋸歯状の粉砕刃と を備え、前記上部箱状体は、内側に固定刃を 備え、上方に揺動した場合、前記回転刃の上 方を開口するように構成してあり、前記下部 箱状体は、前記粗砕刃の回転軌道に沿って設 けられた粗砕刃用溝と、粉砕された被処理物 を排出するための排出口とを備え、下方に揺 動した場合、前記回転刃の下方を開口するよ うに構成してあることを特徴とする。

 第2発明に係る粉砕機は、第1発明におい 、前記軸受けが固定され、前記回転軸の側 に該回転軸に沿って設けられた筐体を備え 該筐体は、内側に前記粗砕刃の回転軌道に って設けられた粗砕刃用溝を備え、前記上 箱状体及び下部箱状体は、両箱状体を閉じ 場合、前記筐体を挟持するように構成して ることを特徴とする。

 第3発明に係る粉砕機は、第1発明におい 、前記上部箱状体及び下部箱状体は、両箱 体を閉じた場合、前記上部箱状体の下面が 記下部箱状体の上面に当接するように構成 てあることを特徴とする。

 第4発明に係る粉砕機は、第1発明乃至第3 明のいずれか1つにおいて、前記上部箱状体 は、内側に前記粗砕刃の回転軌道に沿って設 けられた粗砕刃用溝をさらに備えることを特 徴とする。

 第1発明にあっては、上部箱状体は、回転 軸の一側方に回転軸と平行に配置された支持 軸回りに揺動可能であって、上面及び下面が 開放された空間を内側に有し、その空間内に 回転刃の回転軌道の一部が位置するように回 転軸を配置してある。上部箱状体を上方に開 いた場合、回転刃の上方を開口することがで きる。また、下部箱状体は、上部箱状体の支 持軸又はその支持軸近傍に設けられ、その支 持軸と平行な別の支持軸回りに揺動可能にし てあり、回転刃の下方を開口するように下部 箱状体を開くことができる。両箱状体を閉じ て粉砕機を運転した場合、下部箱状体に設け た粗砕刃用溝(粗砕刃カバー)は、粗砕刃で粗 され、未だ細かく粉砕されていない被処理 が排出されることを防止する。また、粉砕 で所定の大きさ(粒形状)に粉砕された粉砕 は、下部箱状体に設けられた排出口から排 される。

 両箱状体を閉じた状態から開く場合、両 状体は、回転軸の一側方に配置された支持 回りに開くので、回転軸に対して支持軸と 対側(回転軸の他の側方)には清掃の際に遮 となるようなものが存在しない。回転刃の 側に配置された下部箱状体が開くことによ 、下部箱状体の粗砕刃用溝(粗砕刃カバー)内 の粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮 するとともに、粉砕片の残留を防止すること ができる。また、従来のような回転軸に対し て両側方に揺動壁が開く構成では清掃のため のスペースを粉砕機の両側に確保する必要が あったのに対し、両箱状体が回転軸の一側方 のみに開く構成であるので、清掃のためのス ペースを粉砕機の片側だけに確保するだけで よく、清掃スペースを小さくすることができ る。

 第2発明にあっては、軸受けが固定され、 回転軸の側方に回転軸に沿って設けられた筐 体を備える。筐体は、内側に前記粗砕刃の回 転軌道に沿って設けられた粗砕刃用溝を備え る。上部箱状体と下部箱状体とは、筐体を挟 持するように閉じることができ、該筐体は中 間筐体をなす。中間筐体を備えることにより 、粉砕機の運転時に回転刃から固定刃に作用 する力により上部箱状体に加わる力を中間筐 体で受け止めることができ、粉砕機の剛性を 増加させることができる。また、下部箱状体 は、中間筐体の下側で開くので、下部箱状体 の粗砕刃用溝(粗砕刃カバー)内の粉砕片の清 を容易にし、清掃時間を短縮するとともに 粉砕片の残留を防止することができる。

 第3発明にあっては、上部箱状体及び下部 箱状体は、両箱状体を閉じた場合、上部箱状 体の下面が下部箱状体の上面に当接するよう に構成してある。かかる構成により、上部箱 状体と下部箱状体とで挟持される中間筐体が 不要となるので、上部箱状体及び下部箱状体 を開いた場合、すべての粗砕刃カバーの内側 に容易にアクセスでき、粉砕片の清掃をさら に容易にし、清掃時間を短縮するとともに、 粉砕片の残留を防止することができる。

 第4発明にあっては、上部箱状体は、内側 に粗砕刃の回転軌道に沿って設けられた粗砕 刃用溝をさらに備える。回転刃の上側に配置 された上部箱状体が開くことにより、上部箱 状体に粗砕刃用溝(粗砕刃カバー)を備えた場 であっても、粗砕刃用溝内の粉砕片の清掃 容易にし、清掃時間を短縮するとともに、 砕片の残留を防止することができる。

 本発明にあっては、回転刃の下側に配置 れた下部箱状体が開くことにより、下部箱 体の粗砕刃用溝(粗砕刃カバー)内の粉砕片 清掃を容易にし、清掃時間を短縮するとと に、粉砕片の残留を防止することができる また、従来のような回転軸に対して両側方 揺動壁が開く構成では清掃のためのスペー を粉砕機の両側に確保する必要があったの 対し、両箱状体が回転軸の一側方のみに開 構成であるので、清掃のためのスペースを 砕機の片側だけに確保するだけでよく、清 スペースを小さくすることができる。

 また、本発明にあっては、上部箱状体と 部箱状体とは、筐体を挟持するように閉じ ことができ、粉砕機の運転時に回転刃から 定刃に作用する力により上部箱状体に加わ 力を筐体で受け止めることができ、粉砕機 剛性を増加させることができる。

 また、本発明にあっては、上部箱状体と 部箱状体とで挟持される筐体が不要となる で、上部箱状体及び下部箱状体を開いた場 、すべての粗砕刃カバーの内側に容易にア セスでき、粉砕片の清掃をさらに容易にし 清掃時間を短縮するとともに、粉砕片の残 を防止することができる。

 また、本発明にあっては、上部箱状体に 砕刃カバーを備えた場合であっても、粗砕 用溝内の粉砕片の清掃を容易にし、清掃時 を短縮するとともに、粉砕片の残留を防止 ることができる。

本発明に係る粉砕機の上面から見た要 模式図である。 本発明に係る粉砕機の箱状体を閉じた 態の外観斜視図である。 本発明に係る粉砕機の箱状体を閉じた 態の側面から見た要部模式図である。 本発明に係る粉砕機の箱状体を開いた 態の外観斜視図である。 本発明に係る粉砕機の箱状体を開いた 態の側面から見た要部模式図である。 実施の形態2の粉砕機の箱状体を閉じた 状態の側面から見た要部模式図である。 実施の形態2の粉砕機の箱状体を開いた 状態の側面から見た要部模式図である。 実施の形態3の粉砕機の箱状体を閉じた 状態の側面から見た要部模式図である。 実施の形態3の粉砕機の箱状体を開いた 状態の側面から見た要部模式図である。 従来の粉砕機の側面から見た要部模式 図である。

符号の説明

 1 上部箱状体
 2 中間筐体
 3 下部箱状体
 4 粗砕刃
 5 スクレーパ
 6 粉砕刃
 7 固定刃
 7a 第1固定刃
 7b 第2固定刃
 8 ボルト
 9 支持台
 10 軸受け
 11 電動モータ
 12 レバー
 12a ハンドル
 12b 支柱
 13、14 支持軸
 15、16 ブラケット
 17 回転軸
 18、21、31 粗砕刃カバー  
 19 空間
 32 排出口
 33 収容空間
 40 固定側壁
 41 固定軸

実施の形態1
 以下、本発明をその実施の形態を示す図面 基づいて説明する。図1は本発明に係る粉砕 機の上面から見た要部模式図であり、図2は 発明に係る粉砕機の箱状体を閉じた状態の 観斜視図であり、図3は本発明に係る粉砕機 箱状体を閉じた状態の側面から見た要部模 図であり、図4は本発明に係る粉砕機の箱状 体を開いた状態の外観斜視図であり、図5は 発明に係る粉砕機の箱状体を開いた状態の 面から見た要部模式図である。図1において 9は中央部が開口した金属製の支持台である 。支持台9の上面には、支持台9の開口と略同 位置で上部及び下部が開口した箱状をなし 金属製の中間筐体2を固定してある。中間筐 体2の一側面の略中央部には、軸受け10が取り 付けられてあり、他側面には、減速機を有す る電動モータ11が取り付けられてあり、電動 ータ11のモータ軸に連動する回転軸17が軸受 け10に取り付けられている。

 中間筐体2の内側には、回転軸17に嵌装さ た粗砕刃4、4、粉砕刃6、6、6が収容される 粗砕刃4、4は、径方向に延びた刃部を有し、 刃部の先端部(刃先部)は、回転方向に向かっ 湾曲した円弧状をなしている。なお、粗砕 4の形状は、これに限定されるものではない 。粗砕刃4、4は、回転軸17の軸方向に適長離 して配置されている。粉砕刃6、6、6は、中 筐体2と粗砕刃4との間、及び粗砕刃4、4の間 配置され、回転軸方向に所定の間隔で環状 が形成され、隣接する環状溝間の環状突起 の外周面を鋸歯状に形成している。

 中間筐体2の内側には、粗砕刃4、4で粗砕 れ、細かく粉砕されていない被処理物が排 されることを防止するため、粗砕刃カバー2 1、21が設けられている。各粗砕刃カバー21は 粗砕刃4、4の回転軌道を覆うように内側に 弧状の溝加工が施されている。

 上部箱状体1は、中間筐体2の上側に配置 れて金属製の箱状体である。上部箱状体1は 内側に上面及び下面が開放された空間19を し、各粗砕刃4、各粉砕刃6の回転軌道の一部 が空間19内に位置している。上部箱状体1は、 回転軸17の一側方に回転軸17と平行に配置さ た支持軸13回りに揺動可能であり、上部箱状 体1を開くことにより、各粗砕刃4、各粉砕刃6 の上方を開口することができる。上部箱状体 1の内側には、各粗砕刃4、及び各粉砕刃6との 協働により被処理物(スプルランナ)を粉砕す ための矩形の板状の第1固定刃7aと第2固定刃 7bとが一体となった固定刃7が、内側に向かっ て下方向に傾斜するようにボルト8、…で上 箱状体1の内側に固定されている。

 第1固定刃7aは、長手方向の寸法が粉砕刃6 の軸方向の寸法と略同一であり、長辺側の一 方の縁部は、粉砕刃6の刃先と噛み合うよう 凹凸状に形成された歯部を有する。また、 1固定刃7aの短辺側であって粗砕刃4と近接す 縁部には、粗砕刃4との協働により被処理物 を粉砕する歯部を形成している。

 第2固定刃7bは、刃長が粗砕刃4の厚み程度 であって、粗砕刃4と近接する箇所には、粗 刃4との協働により被処理物を粉砕する歯部 形成している。なお、第1固定刃7aと第2固定 刃7bとを一体ではなく別個に構成してもよい

 上部箱状体1に取り付けられた固定刃7の 側には、各粗砕刃4で粗砕され、細かく粉砕 れていない被処理物が排出されることを防 するため、粗砕刃カバー18、18が設けられて いる。各粗砕刃カバー18は、各粗砕刃4の回転 軌道を覆うように内側に円弧状の溝加工が施 されている。

 上部箱状体1の内側には、固定刃7に対向 るように、各粉砕刃6で所定の大きさ(粒形状 )に粉砕された粉砕片を掻き落とし、粉砕機 下側の排出口(不図示)へ排出するための略矩 形の板状のスクレーパ5が、ボルト8、8、8に り内側に向かって下方向に傾斜するように 定されている。

 スクレーパ5は、各粗砕刃4が回転する部 に矩形状の切り込みを形成してあり、長辺 の一方の縁部であって、各粉砕刃6と近接す 箇所には、粉砕刃6の刃先と噛み合うように 凹凸状に形成された掻き落とし部を形成して いる。

 上部箱状体1に取り付けられたスクレーパ 5の下側には、各粗砕刃4で粗砕され、未だ細 く粉砕されていない被処理物が排出される とを防止するため、粗砕刃カバー18、18が設 けられている。各粗砕刃カバー18は、各粗砕 4の回転軌道を覆うように内側に円弧状の溝 加工が施されている。

 下部箱状体3は、中間筐体2の下側に配置 れ、金属製の箱状体である。下部箱状体3は 支持軸13の下方近傍に支持軸13と平行に配置 された支持軸14回りに揺動可能であり、下部 状体3を開くことにより、粗砕刃4、粉砕刃6 下方を開口することができる。下部箱状体3 は、閉じた状態で、中間筐体2の下面に形成 れた箱状の収容空間33に収容される。

 下部箱状体3には、各粗砕刃4で粗砕され 未だ細かく粉砕されていない被処理物が排 されることを防止するため、粗砕刃カバー31 、31が設けられている。各粗砕刃カバー31は 各粗砕刃4の回転軌道を覆うように内側に円 状の溝加工が施されている。

 また、下部箱状体3には、閉じた状態で各 粉砕刃6に対向する位置に、各粉砕刃6で所定 大きさ(粒形状)に粉砕された粉砕片を粉砕 の下側に排出するための排出口32、32、32を 成してある。

 下部箱状体3の支持軸14と反対側の側面に 、支柱12bの一端が回動可能に取り付けられ ブラケット16を固定してある。支柱12bの他 にはハンドル12aが螺合してあり、ハンドル12 aと支柱12bによりレバー12を構成している。ハ ンドル12aを、例えば、時計回りに回転させる ことにより、ハンドル12aは支柱12bに沿ってブ ラケット16の方に移動する。

 上部箱状体1の支持軸13と反対側の側面に 、支柱12bを挟持するための凹部15aを有する ラケット15を固定してある。

 上部箱状体1及び下部箱状体3を閉じる場 、上部箱状体1の下面を中間筐体2の上面に当 接させるとともに、下部箱状体3を中間筐体2 収容空間33に収容させ、下部箱状体3の上面 中間筐体2の下面に当接させる。この状態で 、支柱12bは、ブラケット15の凹部15aで挟持さ る。ハンドル12aを、時計回りに回すことに り、ハンドル12aの下面がブラケット15の上 に圧接され、上部箱状体1と下部箱状体3は、 中間筐体2を挟持するように固定される。

 上部箱状体1及び下部箱状体3を閉じた状 で、上部箱状体1に設けられた各粗砕刃カバ 18、中間筐体2に設けられた各粗砕刃カバー2 1、及び下部箱状体3に設けられた各粗砕刃カ ー31は、上部箱状体1の空間19を除く部分で 続した円弧状をなし、各粗砕刃4の回転軌道 覆う。また、中間筐体2を備えることにより 、粉砕機の運転時に各粗砕刃4及び各粉砕刃6 ら固定刃7に作用する力により上部箱状体1 加わる力を中間筐体2で受け止めることがで 、粉砕機の剛性を増加させることができる

 また、上部箱状体1及び下部箱状体3を開 場合、ハンドル12aを反時計回りに回すこと より、ハンドル12aがブラケット15から離れ、 レバー12を下方に操作することにより、下部 状体3を支持軸14回りに下方に回転すること できる。また、上部箱状体1を支持軸13回り 上方に回転することができる。なお、上部 状体1及び下部箱状体3を開く場合、所定の 置で固定するように回転を規制する規制部 を適宜設けることができる。この場合、図5 示すように、例えば、上部箱状体1は、略90 揺動可能とし、下部箱状体3は、略45度揺動 能とすることができるが、揺動可能な角度 、これに限定されるものではない。

 被処理物を粉砕する場合、上部箱状体1及 び下部箱状体3を閉じてハンドル12aを回して 定する。上部箱状体1の上部に配置された投 ホッパー(不図示)に被処理物を投入し、電 モータ11の電源をオンにすると、回転軸17が 定の回転数で回転し、各粗砕刃4、各粉砕刃 6が回転する。回転方向は、各粗砕刃4及び各 砕刃6が上側から下側に向かって固定刃7と み合うとともに、下側から上側に向かって クレーパ5と噛み合う方向である。

 これにより、被処理物は、まず各粗砕刃4 と固定刃7との協働により粗砕され、各粉砕 6に食い込み易い大きさに細断される。粗砕 れた被処理物は、各粉砕刃6と各第1固定刃7a との協働により所定の大きさの粉砕片に粉砕 され、各粉砕刃6の回転に伴って下部箱状体3 排出口32、…から排出される。また、所定 大きさに粉砕された粉砕片のうち、静電気 粉砕刃6の側面に付着したものは、粉砕刃6と スクレーパ5との協働によりスクレーパ5の下 で掻き落とされ、排出口32、…から排出さ る。

 各粗砕刃4により粗砕された被処理物の一 部は、粗砕刃4の回転により固定刃7の下側に られるが、連続した円弧状をなした各粗砕 カバー18、21、31で受け止められ、再び各粉 刃6の上側に送られるとともに、排出口32、 から誤って排出されることを防止する。

 図5に示すように、上部箱状体1及び下部 状体3を開いた状態では、各粗砕刃4及び各粉 砕刃6の上方だけでなく下方も開口し、各粗 刃4の刃先と粗砕刃カバー18、31とは干渉しな い。また、各粗砕刃4、各粉砕刃6、固定刃7な どの周り又は刃先、スクレーパ5の周り、粗 刃カバー18、31などの内側に残留した粉砕片 容易に除去することができ、清掃時間を短 するとともに、粉砕片の残留を防止するこ ができる。また、中間筐体2の粗砕刃カバー 21の内側に残留した粉砕片も、粗砕刃カバー2 1の溝が略垂直方向をなすので、エアガンな の圧縮空気を噴射することにより容易に取 除くことができる。また、下部箱状体3によ 、各粗砕刃4及び各粉砕刃6の下方も開口さ ることができるため、従来のように粗砕刃 バーを着脱方式にする必要がない。さらに 上部箱状体1が開くことにより、上部箱状体1 の粗砕刃カバー18内側に残留する粉砕片の清 を容易にし、清掃時間を短縮するとともに 粉砕片の残留を防止することができる。

 これにより、粉砕片の清掃を容易にし、 掃時間を短縮するとともに、粉砕片の残留 防止する。特に、成形工場において、成形 程、粉砕工程、リサイクル工程等を一貫体 で行っている場合において、多品種少量生 を行う時には、生産する部品が変更される 度、粉砕機に残留した粉砕片を完全に除去 る必要があり、残留した粉砕片を短時間に 全に清掃することができる本発明は、生産 程全体の生産能力を高めることができ、優 た効果を奏するものである。さらに、着脱 式の粗砕刃カバーが不要になることで、粗 刃カバーを支持するためのクランプカムが 要となり、部品点数を削減することができ 。また、装置が大型化した場合であっても 重量の重い粗砕刃カバーを取り外す作業が 要になり、作業性が向上する。

 さらに、本発明によれば、上部箱状体1及 び下部箱状体3は、それぞれ支持軸13、14回り 開くので、回転軸17に対して支持軸13、14と 対側(回転軸17の他の側方)には清掃の際に遮 蔽となるようなものが存在しない。このため 、従来のような回転軸に対して両側方に箱状 体が開く構成では清掃のためのスペースを粉 砕機の両側に確保する必要があったのに対し 、上部箱状体1及び下部箱状体3が回転軸17の 側方のみに開く構成であるので、清掃のた のスペースを粉砕機の片側だけに確保する けでよく、清掃スペースを小さくすること できる。

実施の形態2
 上述の実施の形態1では、上部箱状体1は支 軸13回りに、下部箱状体3は支持軸14回りに揺 動する構成、すなわち、2つの支持軸により 動させる構成であったが、これに限定され ものではなく、1つの支持軸回りに上部箱状 及び下部箱状体を揺動させるようにしても い。

 図6は実施の形態2の粉砕機の箱状体を閉 た状態の側面から見た要部模式図であり、 7は実施の形態2の粉砕機の箱状体を開いた状 態の側面から見た要部模式図である。図6及 図7に示すように、実施の形態2では、支持軸 14は存在せず、上部箱状体1及び下部箱状体3 、それぞれ支持軸13回りに揺動するように構 成してある。

 実施の形態1と同様の箇所は同一符号を付 して説明を省略する。実施の形態2にあって 、支持軸を1つにすることができるので、部 点数を削減することができ、粉砕機の構造 簡素化することができる。また、実施の形 1の場合と同様に、粉砕片の清掃を容易にし 、清掃時間を短縮するとともに、粉砕片の残 留を防止する。特に、成形工場において、成 形工程、粉砕工程、リサイクル工程等を一貫 体制で行っている場合において、多品種少量 生産を行う時には、生産する部品が変更され る都度、粉砕機に残留した粉砕片を完全に除 去する必要があり、残留した粉砕片を短時間 に完全に清掃することができる本発明は、生 産工程全体の生産能力を高めることができ、 優れた効果を奏するものである。さらに、着 脱方式の粗砕刃カバーが不要になることで、 粗砕刃カバーを支持するためのクランプカム が不要となり、部品点数を削減することがで きる。また、装置が大型化した場合であって も、重量の重い粗砕刃カバーを取り外す作業 が不要になり、作業性が向上する。

 また、上部箱状体1及び下部箱状体3は、 持軸13回りに開くので、回転軸17に対して支 軸13と反対側(回転軸17の他の側方)には清掃 際に遮蔽となるようなものが存在しない。 のため、従来のような回転軸に対して両側 に箱状体が開く構成では清掃のためのスペ スを粉砕機の両側に確保する必要があった に対し、上部箱状体1及び下部箱状体3が回 軸17の一側方のみに開く構成であるので、清 掃のためのスペースを粉砕機の片側だけに確 保するだけでよく、清掃スペースを小さくす ることができる。

実施の形態3
 上述の実施の形態では、中間筐体2を備える 構成であったが、これに限定されるものでは なく、中間筐体2を備えない構成とすること できる。

 図8は実施の形態3の粉砕機の箱状体を閉 た状態の側面から見た要部模式図であり、 9は実施の形態3の粉砕機の箱状体を開いた状 態の側面から見た要部模式図である。図8及 図9に示すように、実施の形態3では、中間筐 体2が存在せず、上部箱状体1及び下部箱状体3 を閉じた状態で、上部箱状体1の下面と下部 状体3の上面とが当接するように構成してあ 。

 粉砕機を固定するための中央部が開口し 金属製の支持台(図1の支持台9と同様の構成) の上面には、適長離隔した1対の金属製の固 側壁40、40を対設してあり、一方の固定側壁4 0の略中央部には、軸受け(図1の軸受け10と同 の構成)を固定してあり、他方の固定側壁40 は、減速機を有する電動モータ(図1の電動 ータ11と同様の構成)が取り付けられてあり 電動モータのモータ軸に連動する回転軸(不 示)が固定側壁40、40の間に軸架されている 各固定側壁40は、一側面の上部及び下部に、 両固定側壁40、40を固定するための固定軸41、 41を固定してある。なお、固定軸41に代えて 固定側壁40同士の一側面を回転軸に沿って延 設した筐体で両固定側壁40を固定するように てもよい。固定軸41又は筐体は、いずれも 砕刃4が回転する回転軌道の外側に配置され ある。

 上部箱状体1及び下部箱状体3は、支持軸13 回りに揺動可能にしてある。なお、上部箱状 体1の支持軸と下部箱状体3の支持軸とを別々 する構成であってもよい。実施の形態1、2 同様の箇所は同一符号を付して説明を省略 る。

 実施の形態3によれば、中間筐体2が不要 なり、上部箱状体1及び下部箱状体3は、両箱 状体を閉じた場合、上部箱状体1の下面が下 箱状体3の上面に当接するように構成してあ ので、粗砕刃カバーは、粗砕刃カバー18、31 により構成される。このため、上部箱状体1 び下部箱状体3を開いた場合、すべての粗砕 カバー18、31の内側に容易にアクセスでき、 粉砕片の清掃を容易にし、清掃時間を短縮す るとともに、粉砕片の残留を防止することが できる。

 また、着脱方式の粗砕刃カバーが不要に ることで、粗砕刃カバーを支持するための ランプカムが不要となり、部品点数を削減 ることができる。また、装置が大型化した 合であっても、重量の重い粗砕刃カバーを り外す作業が不要になり、作業性が向上す 。

 さらに、上部箱状体1及び下部箱状体3は 支持軸13回りに開くので、回転軸17に対して 持軸13と反対側(回転軸17の他の側方)には清 の際に遮蔽となるようなものが存在しない このため、従来のような回転軸に対して両 方に箱状体が開く構成では清掃のためのス ースを粉砕機の両側に確保する必要があっ のに対し、上部箱状体1及び下部箱状体3が 転軸17の一側方のみに開く構成であるので、 清掃のためのスペースを粉砕機の片側だけに 確保するだけでよく、清掃スペースを小さく することができる。

 上述の実施の形態において、上部箱状体 中間筐体、下部箱状体の形状、高さ寸法は 例であって、これに限定されるものではな 。粉砕機の出力の違い、大きさ等に応じて 宜決定することができる。

 本発明は、実施例に限定されるものでは い。