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Patent Searching and Data


Title:
CURRENCY HANDLING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/152684
Kind Code:
A1
Abstract:
A currency handling device has a receiving chamber for receiving currencies and performs currency receiving processing for conveying supplied currencies to the receiving chamber and placing the currencies in the chamber. The currency handling device has limit amount setting means which sets the limit receiving amount for the receiving chamber, receiving limit determination means which, when the amount of currencies received in the receiving camber reaches the limit receiving amount set for the receiving chamber, determines that the receiving limit is reached, and currency reception stop means which stops currency receiving processing based on the result of the determination by the receiving limit determination means. The limit amount setting means has preset-content storage means for storing the limit receiving amount and performs the setting based on contents stored in the preset-content storage section. The contents of the setting can be changed by re-writing the stored contents. In the currency handling device, the limit receiving amount can be easily adjusted depending on situations without requiring replacement of a ROM and other procedures.

Inventors:
MIZUSHIMA YOSHIKATSU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/061735
Publication Date:
December 18, 2008
Filing Date:
June 11, 2007
Export Citation:
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Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
MIZUSHIMA YOSHIKATSU (JP)
International Classes:
G07D9/00; G07D11/00
Foreign References:
JPH11144123A1999-05-28
JP2005293389A2005-10-20
JP2004145600A2004-05-20
JPH11272921A1999-10-08
Other References:
See also references of EP 2166517A4
Attorney, Agent or Firm:
SANO, Shizuo (2-6 Tenmabashi-Kyomachi,Chuo-Ku, Osaka-Sh, Osaka 32, JP)
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Claims:
 貨幣を収納する収納庫を有し、供給された貨幣を該収納庫内に搬送して収納させる入金処理を行う貨幣処理機において、
 前記収納庫に対して、収納限界量を設定する限界量設定手段と、
 前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達した場合に、収納の限界と判断する収納限界判断手段と、
 該収納限界判断手段の判断結果に応じて、前記入金処理を停止させる入金停止手段と、を備え、
 前記限界量設定手段は、
 前記収納限界量を記憶する設定内容記憶部を有しており、該設定内容記憶部の記憶内容に基づいて前記設定を行うものであり、
 該記憶内容の変更を通じて、該設定の内容が変更可能であることを特徴とする貨幣処理機。
 貨幣を受ける入金部と、
 貨幣を収納する収納庫と、
 該入金部から該収納庫内へ貨幣を搬送する搬送部と、を備え、
 前記入金部が受けた貨幣を前記収納庫内に搬送して収納させる貨幣処理機において、
 前記収納庫に対して、収納限界量を設定する限界量設定手段と、
 前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達したか否かを判断し、該判断結果に応じて前記搬送を停止させる入金停止手段と、
 を備え、
 前記限界量設定手段は、
 前記収納限界量を記憶する設定内容記憶部を有しており、該設定内容記憶部の記憶内容に基づいて前記設定を行うものであり、
 該記憶内容の変更を通じて、該設定の内容が変更可能であることを特徴とする貨幣処理機。
 前記収納限界判断手段は、
 前記収納庫に搬送される貨幣を計数するとともに、該計数の結果と前記収納限界量を比較することにより、前記収納の限界であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
 前記収納庫を金種別収納庫として複数個有しており、供給された貨幣を該金種別収納庫へ金種別に収納するものであって、
 前記限界量設定手段は、該金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を設定するものであり、
 前記収納限界判断手段は、
 該金種別収納庫の何れかに収納された貨幣が、該金種別収納庫に対して設定された前記収納限界量に達した場合に、収納の限界と判断することを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
 前記限界量設定手段は、
 少なくとも個別設定と一括設定との何れかを選択して実行可能であり、
 前記個別設定は、
 前記金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を個別に設定することであり、
 前記一括設定は、
 前記金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を一括して設定することであることを特徴とする請求項4に記載の貨幣処理機。
 前記限界量設定手段は、
 前記金種別収納庫の各々に対する収納限界量を定める一括設定情報を複数種類記憶しており、該一括設定情報の何れかに基づいて、一括設定を実行するものであり、
 該一括設定は、
 前記金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を一括して設定することであることを特徴とする請求項4に記載の貨幣処理機。
 外部機器との通信を可能とする通信インターフェースを備え、
 前記限界量設定手段は、
 該外部機器から送られた情報に基づいて選定された前記一括設定情報に基づいて、前記一括設定を実行することを特徴とする請求項6に記載の貨幣処理機。
 前記外部機器から送られた情報に基づいて、前記限界量設定手段が記憶している一括設定情報の内容を変更する、設定情報変更部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の貨幣処理機。
 前記限界量設定手段に前記一括設定情報を新たに記憶させる処理、および、前記限界量設定手段が記憶している前記一括設定情報の内容を変更させる処理、の各々が実行可能であることを特徴とする請求項6に記載の貨幣処理機。
 請求項6に記載の貨幣処理機であって、
 前記複数種類の一括設定情報の各々は、該貨幣処理機が使用される国に対応していることを特徴とする貨幣処理機。
 前記収納庫に格納されている各貨幣からなる貨幣群の大きさまたは重量を検出することにより、前記収納庫が満杯であるか否かを検出する、満杯検出手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の貨幣処理機。
 前記収納庫は、貨幣を積み重ねるように収納するものであり、
 前記満杯検出手段は、前記収納庫に格納されている貨幣が積み重なった状態の高さの検出を通じて、前記収納庫が満杯であるか否かを検出することを特徴とする請求項11に記載の貨幣処理機。
 前記収納限界判断手段により収納の限界と判断されること、または、前記満杯検出手段により満杯が検出されること、の条件が満たされたときに、前記入金処理を停止させることを特徴とする請求項11に記載の貨幣処理機。
 前記収納限界判断手段は、
 前記収納限界判断手段により収納の限界と判断される前に前記満杯検出手段により満杯が検出された場合は、前記設定されている収納限界量を補正するものであり、
 該補正は、
 該収納限界量を、前記満杯が検出された時点において前記収納庫に搬送されている貨幣の数または重量に変更するものであることを特徴とする請求項13に記載の貨幣処理機。
 前記収納限界量は、
 貨幣の数または重量を示すことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
 供給された貨幣に対して、前記収納庫への収納の許否を識別する識別部と、
 該識別部により前記収納庫への収納が許可された貨幣を収納する一時収納部と、を有し、
 前記入金処理においては、前記供給された貨幣を該一時収納部に搬送して一時的に収納させた後に、前記収納庫に搬送する貨幣処理機であって、
 前記収納庫に所定量以上の貨幣が収納され、かつ、前記一時収納部に所定量以上の貨幣が収納されている場合に、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることを一旦中断させる、搬送中断手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
 前記識別部は、供給された貨幣に対して、少なくとも金種を識別することを特徴とする請求項16に記載の貨幣処理機。
 前記搬送中断手段により、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることが一旦中断された場合、
 前記一時収納部に収納されている貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処理と、
 前記一時収納部に収納されている貨幣の数が所定数以下となったときに、前記中断を解除させる第2処理と、
 を行うことを特徴とする請求項16に記載の貨幣処理機。
 前記搬送中断手段により、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることが一旦中断された場合、
 前記一時収納部に収納されている貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処理と、
 該第1処理がなされた後の状態において、前記収納限界判断手段により収納の限界と判断された場合、または、前記満杯検出手段により満杯が検出された場合には、その旨を外部に報知する第3処理と、
 を行うことを特徴とする請求項16に記載の貨幣処理機。
 表示を行う表示装置、または音響を発生させる音響発生装置を備えており、
 前記第3処理においては、該表示装置または音響発生装置を通じて、前記報知を行うことを特徴とする請求項19に記載の貨幣処理機。
 前記搬送中断手段により、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることが一旦中断された場合には、
 前記一時収納部に収納されている貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処理と、
 該第1処理がなされた後の状態において、前記収納限界判断手段により収納の限界と判断された場合、または、前記満杯検出手段により満杯が検出された場合には、前記入金処理を終了させる入金終了処理と、を行うものであり、
 該入金終了処理は、
 既に前記収納庫に収納された貨幣と同額の貨幣を、前記収納庫から所定の出金口に搬送する処理、および、該搬送を行わない処理の何れかが、選択可能に実施されることを特徴とする請求項16に記載の貨幣処理機。
 貨幣を収納する収納庫を有し、供給された貨幣を該収納庫に搬送して収納する貨幣処理機の制御方法であって、
 前記収納庫に対して、収納限界量を変更可能に設定させる第1ステップと、
 前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達したか否かを判断する第2ステップと、
 該第2ステップにおける判断結果に応じて前記搬送を停止させる第3ステップと、
 を含むことを特徴とする制御方法。
Description:
貨幣処理機

 本発明は、紙幣、硬貨等の貨幣に対して 金処理などを実行する、貨幣処理機に関す 。

 従来、金融機関等の窓口などにおいては 例えば特許文献1に示すような、入金処理や 出金処理などを実行する貨幣処理機が使用さ れている。かかる貨幣処理機では、例えば入 金処理については、入金口にセットされた貨 幣が収納庫に搬送され、収納されることで実 行される。

 一方、収納庫の許容容量(収納限界量)を えて貨幣が収納されると、無理な収納のた に貨幣が傷んだり、収納庫が破損したりす 等のおそれがある。そのため、収納庫に搬 される貨幣の枚数や、収納庫に収納されて る貨幣の量を監視することを通じて、収納 に収納限界量を超えた貨幣が収納されるこ を防止するようにしている。

 なお特許文献2によれば、貨幣の状態による 収納量のバラツキを考慮し、収納量の上限値 とセンサにより読取った情報から収納量を求 め、算出した収納量と現実に収納庫へ収納し た数量とを比較して、収納庫の満杯を検知し ている。

特開2004-145600号公報

特開平11-272921号公報

 上述のような貨幣処理機では、収納限界 は書換え不可能なROMに記憶されており、そ 値は固定となっている。しかし例えば紙幣 場合、新券と流通券を比べると、流通券の が、シワや折れ曲がりの跡などが多い(状態 が悪い)ことになる。状態が悪いほど紙幣同 が密着しにくくなり、紙幣間の隙間が大き なること等から、同じ容量の収納庫であっ も実質的な収納限界量は小さくなる。その め、収納限界量が固定されているものでは 新券や流通券の違いを考慮した上で、収納 限界を検知することは困難である。

 また同じ厚みの紙幣でも、使用されてい 国によっては紙幣の状態が異なることがあ 。そのため、同じ収納量をもつ収納庫を搭 する貨幣処理機を複数国に導入する際は、 国に対応して収納限界量が設定されたROMが 要となる。しかしこの場合、複数種類のROM 準備や、貨幣処理機の使用開始時にROMの変 や交換をすることが必要となるため、製品 理や製造コスト等の面で不利となる。

 またさらに、同一国内における同じ厚み 紙幣であっても、使用頻度の高い比較的定 な金種のものほど、状態が悪いのが通常で る。そのためこの原因によっても、実質的 収納限界量は変動することになる。

 そこで本発明は上述の問題点に鑑み、ROM 交換等を必要とせずに、収納限界量を状況 応じて容易に調整し得る貨幣処理機の提供 目的とする。

 上記目的を達成するため、本発明に係る 幣処理機は、貨幣を収納する収納庫を有し 供給された貨幣を該収納庫内に搬送して収 させる入金処理を行う貨幣処理機において 前記収納庫に対して、収納限界量を設定す 限界量設定手段と、前記収納庫に収納され 貨幣が、該収納庫に対して設定された前記 納限界量に達した場合に、収納の限界と判 する収納限界判断手段と、該収納限界判断 段の判断結果に応じて、前記入金処理を停 させる入金停止手段と、を備え、前記限界 設定手段は、前記収納限界量を記憶する設 内容記憶部を有しており、該設定内容記憶 の記憶内容に基づいて前記設定を行うもの あり、該記憶内容の変更を通じて、該設定 内容が変更可能である構成(第1の構成)とす 。

 本構成によれば、収納限界判断手段の判 結果に応じて入金処理が停止される貨幣処 機において、収納限界量の設定の内容は、 定内容記憶部の記憶内容の変更(書換え)を じて、変更可能としている。その結果、ROM 交換等を必要とせずに、収納庫の収納限界 を状況に応じて容易に調整することが可能 なる。

 また本発明に係る貨幣処理機は、貨幣を ける入金部と、貨幣を収納する収納庫と、 入金部から該収納庫内へ貨幣を搬送する搬 部と、を備え、前記入金部が受けた貨幣を 記収納庫内に搬送して収納させる貨幣処理 において、前記収納庫に対して、収納限界 を設定する限界量設定手段と、前記収納庫 収納された貨幣が、該収納庫に対して設定 れた前記収納限界量に達したか否かを判断 、該判断結果に応じて前記搬送を停止させ 入金停止手段と、を備え、前記限界量設定 段は、前記収納限界量を記憶する設定内容 憶部を有しており、該設定内容記憶部の記 内容に基づいて前記設定を行うものであり 該記憶内容の変更を通じて、該設定の内容 変更可能である構成(第2の構成)とする。

 本構成によれば、収納庫に収納された貨 が設定された収納限界量に達したか否かの 断結果に応じて入金処理が停止される貨幣 理機において、収納限界量の設定の内容は 設定内容記憶部の記憶内容の変更(書換え) 通じて、変更可能としている。その結果、RO Mの交換等を必要とせずに、収納庫の収納限 量を状況に応じて容易に調整することが可 となる。

 また上記第1の構成において、前記収納限 界判断手段は、前記収納庫に搬送される貨幣 を計数するとともに、該計数の結果と前記収 納限界量を比較することにより、前記収納の 限界であるか否かを判断する構成(第3の構成) としても良い。

 本構成によれば、搬送される貨幣を計数 る装置が用いられることにより、収納限界 断手段が容易に実現され得る。また収納限 量を、貨幣の数または質量(或いは重量)と て表すことが可能となる。なおここでの「 数」は、貨幣の数を計数することに加え、 量値を計数(加算)することを含むものとする 。

 また上記第1の構成において、前記収納庫 を金種別収納庫として複数個有しており、供 給された貨幣を該金種別収納庫へ金種別に収 納するものであって、前記限界量設定手段は 、該金種別収納庫の各々に対して、前記収納 限界量を設定するものであり、前記収納限界 判断手段は、該金種別収納庫の何れかに収納 された貨幣が、該金種別収納庫に対して設定 された前記収納限界量に達した場合に、収納 の限界と判断する構成(第4の構成)としても良 い。

 本構成によれば、金種別に貨幣を収納す ための金種別収納庫を有する貨幣処理機と ながらも、収納庫の収納限界量を状況に応 て容易に調整することが可能となる。

 また上記第4の構成において、前記限界量 設定手段は、少なくとも個別設定と一括設定 との何れかを選択して実行可能であり、前記 個別設定は、前記金種別収納庫の各々に対し て、前記収納限界量を個別に設定することで あり、前記一括設定は、前記金種別収納庫の 各々に対して、前記収納限界量を一括して設 定することである構成(第5の構成)としても良 い。

 本構成によれば、収納限界量の設定を、 なくとも個別設定と一括設定との何れかを 択して実行可能であるから、収納限界量の 定をより容易に実行させることが可能とな 。なお「一括して設定する」とは、各金種 収納庫に対する収納限界量を定めることが きる情報を用いて、各収納限界量をこの定 られた内容に設定することである。

 また上記第4の構成において、前記限界量 設定手段は、前記金種別収納庫の各々に対す る収納限界量を定める一括設定情報を複数種 類記憶しており、該一括設定情報の何れかに 基づいて、一括設定を実行するものであり、 該一括設定は、前記金種別収納庫の各々に対 して、前記収納限界量を一括して設定するこ とである構成(第6の構成)としても良い。

 本構成によれば、予め種々の一括設定情 を準備しておき、状況に応じた適切な一括 定情報を選択することで、収納限界量の設 をより容易に実行させることが可能となる

 また上記第6の構成において、外部機器と の通信を可能とする通信インターフェースを 備え、前記限界量設定手段は、該外部機器か ら送られた情報に基づいて選定された前記一 括設定情報に基づいて、前記一括設定を実行 する構成(第7の構成)としても良い。

 本構成によれば、外部機器(通信端末など )側で収納限界量の設定内容を制御すること 可能となる。そのため、収納限界量の設定 より容易に実行させることが可能となる。

 また上記第7の構成において、前記外部機 器から送られた情報に基づいて、前記限界量 設定手段が記憶している前記一括設定情報の 内容を変更する、設定情報変更部を備えた構 成(第8の構成)としても良い。

 本構成によれば、一括設定情報の内容を 更する必要が生じた場合に、外部機器側で 更内容を制御することが可能となる。その め、一括設定情報の内容の変更をより容易 実行させることが可能となる。

 また上記第6の構成において、前記限界量 設定手段に前記一括設定情報を新たに記憶さ せる処理、および、前記限界量設定手段が記 憶している前記一括設定情報の内容を変更さ せる処理、の各々が実行可能である構成(第9 構成)としても良い。

 本構成によれば、状況により一括設定情 を新たに記憶させる必要が生じた場合や、 括設定情報の内容を変更させる必要が生じ 場合に、適切な対処を行うことが可能とな 。

 また上記第6の構成に係る貨幣処理機であ って、前記複数種類の一括設定情報の各々は 、該貨幣処理機が使用される国に対応してい る構成(第10の構成)の貨幣処理機としても良 。

 本構成によれば、貨幣処理機が複数国の れかで使用される場合、その国に対応した 括設定情報を用いて収納限界量を設定する とが可能となる。そのため、収納限界量の 定をより容易に実行させることが可能とな 。

 また上記第3の構成において、前記収納庫 に格納されている各貨幣からなる貨幣群の大 きさまたは重量を検出することにより、前記 収納庫が満杯であるか否かを検出する、満杯 検出手段を備えている構成(第11の構成)とし も良い。

 本構成によれば、満杯検出手段の検出結 を利用することにより、収納庫に貨幣が過 に収納される事態を防止することがより容 となる。なお「満杯」とは、収納庫に所定 以上の貨幣が収納された状態のことである また「集積体の大きさ」は、集積方向の厚 (の大きさ)も含む概念である。

 また上記第11の構成の具体的構成として 前記収納庫は、貨幣を積み重ねるように収 するものであり、前記満杯検出手段は、前 収納庫に格納されている貨幣が積み重なっ 状態の高さの検出を通じて、前記収納庫が 杯であるか否かを検出する構成(第12の構成) しても良い。

 また上記第11の構成において、前記収納 界判断手段により収納の限界と判断される と、または、前記満杯検出手段により満杯 検出されること、の条件が満たされたとき 、前記入金処理を停止させる構成(第13の構 )としても良い。本構成によれば、入金処理 停止させる条件が複数の観点から設けられ いるため、より正確に入金処理を停止させ ことが可能となる。

 また上記第13の構成において、前記収納 界判断手段は、前記収納限界判断手段によ 収納の限界と判断される前に前記満杯検出 段により満杯が検出された場合は、前記設 されている収納限界量を補正するものであ 、該補正は、該収納限界量を、前記満杯が 出された時点において前記収納庫に搬送さ ている貨幣の数または重量に変更するもの ある構成(第14の構成)としても良い。本構成 よれば、収納限界量の設定内容をより妥当 ものとすることが可能となる。

 また上記第1の構成の具体的構成として、 前記収納限界量は、貨幣の数または重量を示 す構成(第15の構成)としても良い。

 また上記第1の構成において、供給された 貨幣に対して、前記収納庫への収納の許否を 識別する識別部と、該識別部により前記収納 庫への収納が許可された貨幣を収納する一時 収納部と、を有し、前記入金処理においては 、前記供給された貨幣を該一時収納部に搬送 して一時的に収納させた後に、前記収納庫に 搬送する貨幣処理機であって、前記収納庫に 所定量以上の貨幣が収納され、かつ、前記一 時収納部に所定量以上の貨幣が収納されてい る場合に、前記供給された貨幣が前記一時収 納部に搬送されることを一旦中断させる、搬 送中断手段を備えた構成(第16の構成)として 良い。

 本構成によれば、例えば一時収納部から 納庫への貨幣の搬送を制限させる場合に、 時収納部に紙幣が過剰に収納される事態を 極力回避することが可能となる。

 また上記第16の構成において、より具体 には、前記識別部は供給された貨幣に対し 、少なくとも金種を識別する構成(第17の構 )としても良い。なお「金種」とは貨幣の種 のことである。

 また上記第16の構成において、前記搬送 断手段により、前記供給された貨幣が前記 時収納部に搬送されることが一旦中断され 場合、前記一時収納部に収納されている貨 を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処 と、前記一時収納部に収納されている貨幣 数が所定数以下となったときに、前記中断 解除させる第2処理と、を行う構成(第18の構 成)としても良い。

 本構成によれば、搬送中断手段を通じて 況に応じて貨幣の搬送を中断させるものと ながらも、一時収納部に収納されている貨 の数が所定数以下となったときには、中断 解除させることが可能となる。そのため、 時収納部庫に紙幣が過剰に収納される事態 回避しながらも、収納庫への貨幣の搬送が ることを極力防ぐことが可能となる。

 また上記第16の構成において、前記搬送 断手段により、前記供給された貨幣が前記 時収納部に搬送されることが一旦中断され 場合、前記一時収納部に収納されている貨 を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処 と、該第1処理がなされた後の状態において 、前記収納限界判断手段により収納の限界と 判断された場合、または、前記満杯検出手段 により満杯が検出された場合には、その旨を 外部に報知する第3処理と、を行う構成(第19 構成)としても良い。

 本構成によれば、第3処理がなされること により、収納の限界あるいは満杯が検出され たことが外部に報知されることとなる。その ためテラー等がこの状況を把握し、入金終了 の処理などの適切な処置をとることが容易と なる。

 また上記第19の構成において、より具体 には、表示を行う表示装置、または音響を 生させる音響発生装置を備えており、前記 3処理においては、該表示装置または音響発 装置を通じて、前記報知を行う構成(第20の 成)としても良い。

 また上記第16の構成において、前記搬送 断手段により、前記供給された貨幣が前記 時収納部に搬送されることが一旦中断され 場合には、前記一時収納部に収納されてい 貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる 1処理と、該第1処理がなされた後の状態にお いて、前記収納限界判断手段により収納の限 界と判断された場合、または、前記満杯検出 手段により満杯が検出された場合には、前記 入金処理を終了させる入金終了処理と、を行 うものであり、該入金終了処理は、既に前記 収納庫に収納された貨幣と同額の貨幣を、前 記収納庫から所定の出金口に搬送する処理、 および、該搬送を行わない処理の何れかが、 選択可能に実施される構成(第21の構成)とし も良い。

 本構成によれば、入金終了処理として、 に収納庫に収納された貨幣と同額の貨幣を 収納庫から出金口に搬送する処理と、この 送を行わない処理の何れかを、選択可能に 施される。そのため、入金予定額の一部で 入金できるならば入金を行いたいと考えて る顧客、および、全額が入金されない限り 、入金をやめたいと考えている顧客の、何 に対しても適切に対応することが可能とな 。

 また貨幣を収納する収納庫を有し、供給 れた貨幣を該収納庫に搬送して収納する貨 処理機の制御方法であって、前記収納庫に して、収納限界量を変更可能に設定させる 1ステップと、前記収納庫に収納された貨幣 が、該収納庫に対して設定された前記収納限 界量に達したか否かを判断する第2ステップ 、該第2ステップにおける判断結果に応じて 記搬送を停止させる第3ステップと、を含む 方法も有用である。

 本発明によると、収納限界判断手段の判 結果(収納庫に収納された貨幣が設定された 収納限界量に達したか否かの判断結果)に応 て入金処理が停止される貨幣処理機におい 、収納限界量の設定は、書換え可能な記憶 段である設定内容記憶部の記憶内容に基づ てなされる。

 そのため、収納限界量の設定内容の変更 、設定内容記憶部の記憶内容を書換えるだ で実現することが可能となる。その結果、R OMの交換等を必要とせずに、収納庫の収納限 量を状況に応じて容易に調整することが可 となる。

本発明の実施形態に係る循環式紙幣入 金機の外観図である。 本発明の実施形態に係る循環式紙幣入 金機の断面図である。 循環式紙幣入出金機と上位端末の制御 系を示す説明図である。 過剰収納防止機能に関する処理の流れ である。 一括設定情報の内容に関する表である 過剰収納防止機能を具体的に説明する めの表である。 過剰収納防止機能を具体的に説明する めの説明図である。

符号の説明

   11    循環式紙幣入出金機(貨幣処理機)
   12、13 上位端末(外部機器)
   22    紙幣出金口
   23    紙幣入金口
   24    占有ボタン
   34    透明シャッタ
   35    入金紙幣一時保留部(一時収納部)
   36    前面扉
   40    上部ユニット側紙幣搬送部
   50    紙幣識別部(識別部)
   82    リジェクトボックス
   83    金種別紙幣収納部(収納庫、金種 収納庫)
   85    下部ユニット側紙幣搬送部
  201    枚数検出手段
  202    満杯検出手段
  203    記憶部
  204    制御部

 以下、本発明の一実施の形態について図 を参照しながら説明する。まず本実施形態 係る循環式紙幣入出金機(以下、「紙幣入出 金機」と称する)の構成について説明する。

 図1に、紙幣入出金機11の外観図を、また 2に、同じく紙幣入出金機11の断面図を、そ ぞれ示す。この紙幣入出金機11は、例えば 行などの金融機関のカウンターに、このカ ンターの内側に居る2人のテラー間に設置さ 、紙幣入出金機11の左右の一方または両方 居るテラーのいずれからも使用可能となっ いる。

 紙幣入出金機11には通信インターフェー が設けられており、ここには、左右の2人の ラーが操作する上位端末12,13がそれぞれ接 されている。これにより、上位端末12,13と紙 幣入出金機11との双方向通信が可能となって る。そしてこれら上位端末12,13のいずれか 方のみで紙幣入出金機11を使用する場合、両 方で紙幣入出金機11を使用する場合の3通りの 使用方法が可能である。

 紙幣入出金機11は機体14を有し、この機体 14は、テラーが操作する操作面側を前面14aと 、この前面14aと反対側つまりカウンターの 側の顧客側を後面14bとした場合、左右方向 横幅が狭く、前後方向の奥行きが長いとと に上下方向の高さが高い縦型に構成されて る。

 また機体14には、上部ユニット15および下 部ユニット16が機体14の前面側からそれぞれ 出可能に設けられている。

 上部ユニット15の上面前側および前面上 には、操作部としての上面操作部17および前 面操作部18がそれぞれ配置され、上面操作部1 7は機体14の上面14cより上方に突出され、この 上面操作部17の後方の機体14の上面域にカウ ターが嵌合する嵌合段部19が形成され、この 嵌合段部19から機体14の後面14bまでの幅寸法 カウンターが機体14の上面14cに嵌合配置され 、上面操作部17の上面がカウンターの上面と 同じぐらいの高さ位置に配置される。

 上部ユニット15の上面操作部17には、すな わち機体14の上面前側には、前側から順に、 方へ向けて下降傾斜する傾斜面20および略 平な水平面21が形成され、この水平面21には 前側から順に、紙幣を出金する紙幣出金口2 2、および紙幣を入金する紙幣入金口23が形成 され、これら紙幣出金口22および紙幣入金口2 3の設置域の左右両側域に左右いずれのテラ で入金処理または出金処理を占有するかを 示する占有指示部としての占有ボタン24がそ れぞれ配置され、紙幣出金口22および紙幣入 口23の設置域の一側すなわち左側に紙幣の まり箇所や紙幣の残量などを表示する表示 25が配置されている。各占有ボタン24は、そ ぞれランプを内蔵しており、操作されて占 状態となることで点灯表示する。

 上部ユニット15の前面操作部18には、入金 処理時に入金紙幣の一時保留後の入金非承認 によって返却することになった紙幣を取り出 すための開口部26が形成され、前面扉36で閉 される。また、上部ユニット15を機体14に収 した状態で施錠解錠するテラー操作用の上 ユニット錠27が設けられている。そして、 の上部ユニット錠27の解錠によって上部ユニ ット15が機体14から引き出せる。

 機体14の前面下部域には扉体28が開閉可能 に取り付けられ、この扉体28に下部ユニット1 6を機体14に収納して扉体28を閉じた状態で施 解錠する金融機関の上位管理者または警備 障会社の社員しか操作できない下部ユニッ 錠29が設けられており、扉体28を解錠して開 放することで下部ユニット16を機体14内から 方へ引き出し可能としている。なお、下部 ニット錠29はテラーには解錠できない。

 また、上部ユニット15の紙幣出金口22およ び紙幣入金口23の下部には、紙幣を立位姿勢 かつ長方形の紙幣の短手方向を上下方向と て収納するボックス状の紙幣出金部32およ 紙幣入金部33がそれぞれ配置されている。紙 幣出金口22には、出金中に紙幣出金口22を閉 るとともに出金終了時に開く透明シャッタ34 が開閉可能に配置され、出金中においては閉 じている透明シャッタ34を透過して紙幣出金 32に出金される紙幣を視認可能としている

 上部ユニット15の前面の開口部26の内側に は、すなわち機体14の前側域には、正規と識 された入金紙幣つまり入金正規紙幣を受収 て金種混合状態で一括して一時保留する入 紙幣一時保留部35が配置されている。この 金紙幣一時保留部35の前面には閉鎖状態で図 示しない電磁ロックによってロックされる透 明な前面扉36が開閉可能に配置され、一時保 紙幣の返却時に電磁ロックが解除され、前 扉36に設けられている取手37を持って開口部 26から前方へ開くことにより、開口部26を通 て入金紙幣一時保留部35内の入金非承認時の 一時保留紙幣を一括取出可能としている。

 上部ユニット15内には、紙幣出金部32、紙 幣入金部33および入金紙幣一時保留部35に接 されて紙幣を搬送する上部ユニット側紙幣 送部40が配設されている。この上部ユニット 側紙幣搬送部40は、紙幣出金部32に紙幣を搬 する出金搬送路部41、紙幣入金部33から繰り される紙幣を搬送する入金搬送路部42、出 搬送路部41の途中に接続されて入金紙幣一時 保留部35との間で紙幣を搬送する保留搬送路 43、後方から前方へ折り返す略U字形で上側 一端が入金搬送路部42に接続された識別搬 路部44、識別搬送路部44の上側の一端と下側 他端とを接続するバイパス搬送路部45、出 搬送路部41と識別搬送路部44の上側の一端(パ イパス搬送通路45の上端)との間に接続された 保留出金搬送路部46、保留出金搬送路部46に 続されて前方へ延設されたリジェクト紙幣 送路部47、識別搬送路部44の下側の他端(パイ パス搬送通路45の下端)に接続されて前方へ延 設され前端がリジェクト紙幣搬送路部47に接 された収納出金搬送路部48を有している。

 少なくとも出金搬送路部41、保留搬送路 43、識別搬送路部44、保留出金搬送路部46お び収納出金搬送路部48は、紙幣の搬送方向を 正逆に反転させることができる。各搬送路部 41~48間の接続部分には紙幣の進行方向を切り える切換部材49がそれぞれ配置されている 識別搬送路部44には搬送する紙幣の金種、真 偽、および正損などを識別する紙幣識別部50 配設されている。なお「金種」とは貨幣の 類のことであり、「真偽」とは貨幣が偽造 れたものであるか否か(本物か偽者か)を示 ものであり、「正損」は所定の判断基準(例 ば、汚れ度合や損傷の度合に関する基準)に 照らして適正な貨幣であるか否かを示すもの である。

 紙幣出金部32には、出金搬送路部41で搬送 してくる紙幣を立位姿勢で紙幣出金部32内に1 枚ずつ繰り込む羽根ローラ53、この羽根ロー 53で繰り込まれる紙幣を立位姿勢で受け入 るとともに紙幣を受け入れる位置を一定に て紙幣の立位姿勢を保ちながら前方へ整列 積するために受け入れた紙幣量に応じて移 するトレイ54がそれぞれ配設されている。

 紙幣入金部33には、入金紙幣を立位姿勢 受け入れるトレイ57、入金処理の開始時に移 動するトレイ57で押し付けられる立位姿勢で 列集積される紙幣を1枚ずつ下方へ繰り出す キックローラ58、このキックローラ58で繰り される紙幣を挟持して入金搬送路部42へ送り 込むフィードローラ59とゲートローラ60がそ ぞれ配設されている。

 入金紙幣一時保留部35は、その後面上側 保留搬送路部43が接続され、その後面上側が 後方へ向けて下り傾斜されており、入金紙幣 一時保留部35における保留空間部35aの周囲を む前面扉36である前面壁63と後面壁64との間 入金紙幣一時保留部35内を昇降する集積台65 上に紙幣の紙面を上下方向に向けて集積する 。

 入金紙幣一時保留部35には、保留搬送路 43から入金紙幣一時保留部35に入金紙幣を1枚 ずつ繰り込むとともに入金承認時に一時保留 紙幣を保留搬送路部43へ1枚ずつ繰り出す繰込 繰出手段66が配設されている。この繰込繰出 段66は、紙幣を載せて昇降する集積台65と連 動して動作するもので、保留搬送路部43から 金紙幣一時保留部35に紙幣を繰り込むとと に入金紙幣一時保留部35から保留搬送路部43 紙幣を繰り出す軸方向に複数のフィードロ ラ67およびゲートローラ68、紙幣繰出時に集 積台65上の一時保留紙幣を1枚ずつフィードロ ーラ67とゲートローラ68との間に繰り出すキ クローラ72などを備えている。

 また下部ユニット16には、機体14の前側域 に、商品券などを収納する着脱ボックス81が 脱可能に配置されているとともに、リジェ ト紙幣を収納するリジェクトボックス82が 定的に配置されている。

 さらに、リジェクトボックス82の後部域 は、金種別に紙幣を収納する金種別紙幣収 部83が、図2の(A)~(E)で示すように前後方向に んで固定的に配置されている。これら各金 別紙幣収納部83の上部に紙幣の受収および1 ずつの繰り出しをする紙幣受収繰出部84が 置され、金種別紙幣収納部83の上方域に各紙 幣受収繰出部84に接続して紙幣を搬送する下 ユニット側紙幣搬送部85が配置されている なお下部ユニット16の最後部には、図2の(F) 示すように、必要に応じて金種別紙幣収納 83を増設可能とする増設スペース86が形成さ ている。

 リジェクトボックス82には、このリジェ トボックス82の上部から紙幣を1枚ずつ繰込 能とする繰込手段87が配置されている。

 各金種別紙幣収納部83には、集積台88が昇 降可能に配置され、この集積台88上に紙幣の 面を上下方向に向けて集積する。

 下部ユニット側紙幣搬送部85は、金種別 幣収納部83の上方域に沿って前後方向に配置 された主搬送路部89、この主搬送路部89から 金種別紙幣収納部83に繰り込む紙幣を搬送す る繰込搬送路部90、各金種別紙幣収納部83か 繰り出される紙幣を主搬送路部89に搬送する 繰出搬送路部91を備え、各搬送路部89~91の接 部分には紙幣の進行方向を切り換える切換 材92がそれぞれ配置されている。下部ユニッ ト側紙幣搬送部85の主搬送路部89は、紙幣の 送方向を正逆に反転させることができる。

 紙幣受収繰出部84は、紙幣を載せて昇降 る集積台88と連動して動作するもので、紙幣 収納時に繰込搬送路部90からの紙幣を集積台8 8上に繰り込む繰込ローラ93,94、紙幣繰出時に 集積台88上の紙幣を1枚ずつ繰り出すキックロ ーラ95、このキックローラ95で繰り出される 幣を繰出搬送路部91に繰り出す繰出ローラ96 よびゲートローラ97を備えている。

 そして、金種別紙幣収納部83への紙幣繰 時には、集積台88上に紙幣を集積収納する毎 に紙幣の上面高さが高くなるため、集積台88 順次下降させて紙幣を受け入れて集積収納 る上面高さを一定の範囲内に保つようにす 。また、金種別紙幣収納部83からの紙幣繰 時には、集積台88を上昇させて紙幣をキック ローラ95に押し付け、キックローラ95の回転 より、紙幣を1枚ずつ繰り出す。

 また、機体14には、上部ユニット15と下部 ユニット16との間において、機体14に収納し 下部ユニット16の上面を閉塞状態に覆う板状 の被覆部材100が固定されている。この被覆部 材100には前端側に第1の開口部101および第2の 口部102がそれぞれ形成され、第1の開口部101 には上部ユニット側紙幣搬送部40の収納出金 送路部48の前端側と下部ユニット側紙幣搬 部85の前端側とを接続して紙幣を搬送する第 1の接続通路部103が配置され、第2の開口部102 は上部ユニット側紙幣搬送部40のリジェク 紙幣搬送路部47とリジェクトボックス82とを 続して紙幣を搬送する第2の接続通路部104が それぞれ配置されている。

 これら第1の接続通路部103および第2の接 通路部104は、機体14側に固定された被覆部材 100の第1の開口部101および第2の開口部102を通 て、機体14に対してそれぞれ引出可能とし 上部ユニット15および下部ユニット16を機体1 4に収納した状態で接続されて上部ユニット15 と下部ユニット16との間で紙幣の搬送が可能 なる。さらに、第1の接続通路部103および第 2の接続通路部104は、紙幣の搬送方向を正逆 反転させることができる。

 次に紙幣入出金機11および上位端末12,13か らなるシステムの制御体系について、図3を 照しながら説明する。本図に示すように紙 入出金機11は、先述したものの他、枚数検出 手段201、満杯検出手段202、制御部203、および 記憶部204をも有している。

 枚数検出手段201および満杯検出手段202は 金種別紙幣収納部83の各々に収納されてい 紙幣枚数や、金種別紙幣収納部83の各々が満 杯となっているか否かを検出する手段として 備えられている。これらは、後述する過剰収 納防止機能を実現させるために用いられる。

 枚数検出手段201は、金種別紙幣収納部83 各々に対して、何枚の紙幣が収納されたか( るいは、何枚の紙幣が金種別紙幣収納部83 向けて搬送されたか)を検出するものである なお枚数検出手段201は、例えば金種別紙幣 納部83ごとの繰込搬送路部90に光センサを設 けておき、この繰込搬送路部90を通過する紙 枚数をカウントすること等により実施可能 あるが、他の方法を採用しても良い。枚数 出手段201により得られた検出情報は、制御 204に伝送される。

 満杯検出手段202は、金種別紙幣収納部83 各々が満杯となっているか否かを、該収納 83に収納された紙幣からなる紙幣群の大きさ (大きさの代わりに重量であっても良い)を通 、物理的に検出するものである。より具体 には、先述の通り、金種別紙幣収納部83に 幣が収納される程、集積台88が下降していく ことになるところ、この集積台88が所定位置 で下降したか否かを通じて、満杯を検出す ものである。

 この満杯検出手段202によれば、所定位置 で集積台88が下降した時点で、その金種別 幣収納部83は満杯になっていると判断される 。つまり金種別紙幣収納部83では、紙幣が順 積み重なるように収納されることとなって るが、この積み重なった状態の高さ(重なり 方向の厚み)の検出を通じて満杯を検出する のである。満杯検出手段201により得られた 出情報は、制御部204に伝送される。

 記憶部203は、例えばフラッシュメモリの うに書換え可能な記憶装置からなっており 後述する一括設定情報や収納限界量の情報 ど、種々の情報を記憶する。また制御部204 、紙幣入出金機11においてなされる入金処 や出金処理などを全体的に制御する。制御 あたっては、上位端末12,13、紙幣識別部50、 数検出手段201、満杯検出手段202、および記 部203などから取得される各種情報が用いら ることになる。

 以上に示した構成の紙幣入出金機11によ ば、紙幣の入金処理(受取った紙幣を内部に 納する処理)や出金処理(収納されている紙 から、指定された金額分を取り出す処理)な を実行することが可能である。次に、紙幣 出金機11における入金処理の内容について 明する。

 紙幣入出金機11を例えば左側のテラーが 用する場合には、左側の占有ボタン24を操作 することにより、左側のテラー側の占有モー ドとする。

 金融機関のカウンターにおいて、テラー 顧客から受け取った入金紙幣を紙幣入金口2 3に投入し(紙幣入金口23が外部から紙幣を受 て)、左側のテラーの上位端末12で入金開始 操作することにより、入金処理を開始する

 紙幣入金口23に投入されて立位姿勢が保 れる入金紙幣は、紙幣入金口23から上部ユニ ット側紙幣搬送部40の入金搬送路部42に1枚ず 繰り出され、識別搬送路部44に搬送される そして紙幣識別部50で、各紙幣に対して入金 の許否(例えば、紙幣が正規であるか否かの 断基準による)が識別される。

 紙幣識別部50で入金許可と識別された入 紙幣は、識別搬送路部44からバイパス搬送路 部45、保留出金搬送路部46、出金搬送路部41お よび保留搬送路部43を通じて入金紙幣一時保 部35の保留空間部35aに繰り込まれて一時保 される。

 紙幣識別部50で入金不許可と識別された 金紙幣(識別不能な紙幣などを含む)は、識別 搬送路部44からバイパス搬送路部45、保留出 搬送路部46および出金搬送路部41を通じて紙 出金口22に立位姿勢で繰り込まれ、入金紙 の一時保留が終了した時点で透明シャッタ34 が開放されて返却される。紙幣出金口22から 別不能な紙幣がテラーによって取り出され ら透明シャッタ34を閉じる。入金不許可と 断された紙幣はテラーから顧客に返却され 。

 そして、紙幣入金口23に投入された全て 入金紙幣の一時保留までの処理が完了した 、識別結果を上位端末12に表示し、顧客に入 金承認または入金非承認を確認する。

 テラーが上位端末12によって入金承認指 を操作することにより、入金紙幣一時保留 35に一時保留された一時保留紙幣の収納動作 を開始する。入金紙幣一時保留部35の一時保 紙幣つまり収納紙幣は、入金紙幣一時保留 35から保留搬送路部43に1枚ずつ繰り出され 出金搬送路部41および保留出金搬送路部46を じて識別搬送路部44に搬送されて、紙幣識 部50で金種が識別される。なおこのとき、収 納紙幣が正規であるかを併せて識別するよう にしても良い。

 紙幣識別部50で金種が識別された収納紙 は、収納出金搬送路部48から第1の接続通路 103を通じて下部ユニット側紙幣搬送部85の主 搬送路部89に搬送され、この主搬送路部89か 対応する金種の繰込搬送路部90を通じて対応 する金種別紙幣収納部83に繰り込まれて集積 納される。なお紙幣が金種別紙幣収納部83 収納されるにあたっては、紙幣が過剰に収 される不具合を回避するために、過剰収納 止機能がはたらくようになっている。この 剰収納防止機能については、改めて詳述す 。

 また、テラーが上位端末12によって入金 承認指令の操作をすることにより、入金紙 一時保留部35の前面扉36をロックしていた電 ロックが解除される。テラーは、前面扉36 取手37を持って機体14の開口部26から前方へ き、開口部26を通じて入金紙幣一時保留部35 の一時保留紙幣を一括して取り出し、顧客 返却し、前面扉36を閉じる。

 以上に示した一連の処理によって、入金 理が実現される。ところで先述の通り、紙 入出金機11においては、金種別紙幣収納部83 に紙幣が過剰に収納されることを防止する過 剰収納防止機能が設けられている。この過剰 収納防止機能によって実行される処理につい て、図4のフローチャートを参照しながら以 に説明する。なおここでは、紙幣識別部50に よって正規と判断された紙幣が、入金紙幣一 時保留部35に一時保留された段階以降につい 説明する。

 入金紙幣一時保留部35に一時保留された 幣は、金種別紙幣収納部83に向けて搬送され ることとなる。この紙幣の搬送がなされてい る間、枚数検出手段201は、それぞれの金種別 紙幣収納部83に収納されている紙幣枚数が、 種別紙幣収納部83ごとに設定されている収 制限量に達したか否かについて(ステップS12) 監視する。その結果、収納制限量に達してい れば(ステップS12のY)、後述する入金制限処理 を実行する(ステップS15)。

 なお収納制限量は、各金種別紙幣収納部8 3の容量を考慮し、残り容量があと僅かとな 程度の紙幣枚数として、予め定められてい ものである。例えば通常、収納部に1500枚程 の紙幣が収納可能な容量である場合に、収 制限量は900枚として設定されている。なお の収納制限量は、テラーによって自在に変 可能であるようにしても良い。

 またステップS12と同様に紙幣の搬送がな れている間、枚数検出手段201は、何れかの 種別紙幣収納部83に収納されている紙幣が 収納限界量に達したか否かについての監視 行う(ステップS13)。また満杯検出手段202は、 何れかの金種別紙幣収納部83が、満杯となっ か否かについての監視を行う(ステップS14) その結果、収納限界量に達しているか、ま は満杯となっている場合には(ステップS13、S 14のY)、後述する入金停止処理を実行する(ス ップS18)。

 なお上述したステップS12~S14に係る監視は 、入金紙幣一時保留部35から金種別紙幣収納 83への紙幣の搬送が完了するまで(全て搬送 終えるまで)継続的になされる(ステップS16)

 ここで収納限界量は、金種別紙幣収納部8 3が満杯状態になると思われる紙幣枚数であ 、上位端末12,13を通じ、テラーによって自在 に設定可能となっている。また一旦設定した 後も、内容を変更して再度設定することが可 能となっている。またこの収納限界量の設定 方法については、個別設定と一括設定を任意 に選択することが可能となっている。

 個別設定は、金種別紙幣収納部83の各々 対して、個別に収納限界量を設定するもの ある。この個別設定は、例えば一部の金種 紙幣収納部83の収納限界量のみを設定し直し たいような場合に、特に有効である。

 例えば複数のうちのN番目の金種別紙幣収 納部83について収納限界量を設定するにあた ては、「N番目」という指定および収納限界 量の値の指定が上位端末12,13を通じてテラー よりなさる。この指定により定まる収納限 量は、記憶部203に設けられている設定用領 に記憶されることで、設定される。これに り、テラーによって収納限界量が自在に設 可能となっている。

 一括設定は、金種別紙幣収納部83の各々 対して、一括して収納限界量を設定するも である。より具体的には、予め記憶部203(設 用領域以外)に格納されている一括設定情報 のうちから所望のものを選択することで、こ の選択された一括設定情報により定まる内容 にて各金種別紙幣収納部83の収納限界量が設 されるものである。

 この一括設定情報は、例えば図5に示すよ うに、識別番号と各金種別紙幣収納部83に対 る収納限界量の情報からなっている。そし 上位端末12,13を通じて識別番号の指定がテ ーによりなされ、指定された一括設定情報 おける各収納限界量が、記憶部203の設定用 域に記憶されることで設定され、実際に処 に用いられることとなる。このように識別 号が指定されることにより、この識別番号 対応する一括設定情報に基づいて、各金種 紙幣収納部83に対する収納限界量が自動的に 決定されるようになっている。

 なお図5におけるA~Fは金種別紙幣収納部83 種類(図2のA~Fに対応)を示しており、例えば 別番号「1」によれば、「E」の金種別紙幣 納部83($50紙幣の収納が予定されている)にお る収納限界量は1100枚と設定されることにな る。また各一括設定情報は、図5に示す国で 幣入出金機11が使用される場合に適するよう 配慮されている。

 この一括設定は、状況ごとに各金種別紙 収納部83に対して設定すべき収納限界量が 予め分かっているような場合に、状況に応 て簡単に収納限界量を設定することができ 点で特に有効である。例えば図5に示す一括 定情報では、紙幣入出金機11の使用が予定 れる国の各々に対応したものとなっている つまり一括設定情報は、その国で用いられ いる紙幣の種類、種類ごとの紙幣の厚みや 用頻度などを考慮して、その国で紙幣入出 機11が使用される場合に最適となるよう、予 め用意されたものである。

 このようにしておけば、例えば紙幣入出 機11の使用される国が「アメリカ」である 合、識別番号「1」を指定するだけで、各金 別紙幣収納部83に対してできるだけ状況に 合した収納限界量を設定することが可能で る。

 なお記憶部203に記憶されている一括設定 報は、上位端末12,13から送られる情報など 基づいて、その内容が変更可能となってい 。また上位端末12,13から送られる情報などに 基づいて、新たな一括設定情報を記憶部203に 追加記憶させることが可能となっている。そ のため、種々の状況の変化により一括設定情 報の変更や追加が必要となった場合であって も、適切に対応できるようになっている。そ してこれらの変更や追加の内容は、その後に 一括設定が実行されることで、収納限界量の 設定内容に反映させることが可能である。

 以上のように、収納限界量は記憶部203の 憶内容(特に、設定用領域)に基づいて設定 れる。また上述した個別設定や一括設定変 が更になされることで、この記憶内容を変 させることができ、ひいては、収納限界量 設定の内容が変更可能となっている。

 次に先述した、入金制限処理(ステップS15 )の内容について説明する。

 まず入金制限処理は、入金紙幣一時保留 35から金種別紙幣収納部83への紙幣の搬送が 、一定量ずつ(例えば100枚ずつ)となるように 限することとする。そしてこの一定量が金 別紙幣収納部83に収納された状態で、未だ 数検出手段201によって収納の限界が検出さ ず、かつ、満杯検出手段202によって満杯が 出されない場合には、更に一定量の紙幣を 加搬送する。これにより、許容量を大きく えて金種別紙幣収納部83に紙幣が収納される 事態を、極力回避することが可能となってい る。

 また入金制限処理では、紙幣入金口23か 入金紙幣一時保留部35への紙幣の搬送を一旦 中断することとする。これにより、入金紙幣 一時保留部35から金種別紙幣収納部83への紙 の搬送が一定量ずつに制限されても、入金 幣一時保留部35が溢れるといった事態を極力 回避することが可能となっている。

 入金紙幣一時保留部35への紙幣の搬送が 旦中断された状態で、入金紙幣一時保留部35 から金種別紙幣収納部83へ紙幣が搬送され続 ると、入金紙幣一時保留部35に保留されて る紙幣は次第に減少する。このようにして 金紙幣一時保留部35に保留されている紙幣が 所定枚数以下となったら、中断状態を解除し 、紙幣入金口23から入金紙幣一時保留部35へ 紙幣の搬送を再開させる。これにより、金 別紙幣収納部83への紙幣の搬送が滞ることに よる入金処理の遅滞が極力回避される。

 次に先述した、入金停止処理(ステップS18 )の内容について説明する。

 入金停止処理は、紙幣入金口23から入金 幣一時保留部35への紙幣の搬送を停止させる ことに加え、入金紙幣一時保留部35から金種 紙幣収納部83への紙幣の搬送をも停止させ こととする。なお既に搬送中の紙幣に対し は、金種別紙幣収納部83や他の別の場所に搬 送させることにより、適切な処理が施される 。これにより、金種別紙幣収納部83への紙幣 追加収納を極力抑えることが可能となって る。

 また入金停止処理は、紙幣入出金機11に えられている表示装置に所定の表示(例えば ィスプレイによる表示や、LEDランプの点灯 ど)を行うことで、入金停止処理がなされた ことがテラーに報知される。なお表示装置に よる表示に代えて、あるいはこれに加えて、 音響装置(ブザー、スピーカなど)による所定 音響出力を通じてテラーに報知するように ても良い。

 これによりテラーは、入金停止処理がな れたことを把握し、適切な対応をとること 可能となっている。またこのとき、紙幣入 口23や入金紙幣一時保留部35に残っている紙 幣は、テラーによって取り出し可能となって おり、取り出した紙幣を顧客に返却すること が可能となっている。

 更に入金停止処理(ステップS18)がなされ 後、既に入金済み(金種別紙幣収納部83に収 済み)の紙幣を返却する返却処理、および、 かる返却を行わず入金取引を終了させる一 入金処理の何れかを任意に(顧客の意向に応 じて)実行可能となっている。

 紙幣入出金機11に対して返却処理の指示 なされると、入金済みの紙幣またはこれ同 の紙幣が、金種別紙幣収納部83から繰り出さ れて、紙幣出金口22に搬送される。紙幣出金 22に搬送された紙幣は、テラーによって顧 に返却され、入金取引は終了する。この返 処理によれば、入金予定の全額が入金され い限りは、入金自体を取りやめたいと考え いる顧客などに対して、適切に応対するこ が可能である。

 一方、一部入金処理の指示がなされると 既に入金済みの分(顧客が入金しようとして いた紙幣の一部)が入金された状態で、入金 引は終了する。この一部入金処理によれば 入金予定額の一部でも入金できるならば、 の分を入金しておきたいと考えている顧客 どに対して、適切に応対することが可能と る。

 また上述したステップS14の処理に関して 枚数検出手段201が収納の限界を検出する前 、満杯検出手段202が満杯を検出した場合(ス テップS14のY)には、現時点で設定されている 納限界量を補正する(ステップS17)。より具 的には、満杯検出手段202が満杯を検出した 点で枚数検出手段201によって計数されてい 枚数が、新たな収納限界量となるように補 する。

 このようにすれば、次回以降になされる 枚数検出手段201による収納の限界の検出を より妥当なものとすることが可能となる。 お、現時点での収納限界量が一括設定によ 設定されている場合は、その一括設定情報 体を同様に補正するようにしても良い。

 ここで上述した過剰収納防止機能に係る 理内容をさらに理解容易とするため、図6お よび図7を参照しながら、具体的な事例を挙 て以下に説明する。

 なお本事例では、図5に示す各一括設定情 報が記憶部203に格納されている中、予めテラ ーによって識別番号「1」が指定されて、各 種別紙幣収納部83の収納限界量が設定されて いるとする。また収納制限量は、各金種別紙 幣収納部83とも一律900枚に設定されている。 って、各金種別紙幣収納部83に対する、収 されるべき紙幣の種類、収納制限量、およ 収納限界量は、図6に示す表の通りとなる。 た入金制限処理における入金紙幣一時保留 35からの紙幣の搬送は、各金種とも一律100 ずつとする。

 また本事例の概要を説明する図7に示す通 り、金種別紙幣収納部83の各々には既に700枚 紙幣が収納されており、更に$5紙幣100枚と$2 0紙幣600枚を新たに入金しようとする場合を 定する。

 まず紙幣入金口23に上述した紙幣が投入 れ、かつテラーが上位端末12,13を通じて入金 処理開始の指示を行うことにより、入金紙幣 は紙幣識別部50を経て(入金不許可は発生しな かったとする)、入金紙幣一時保留部35に一時 的に収納される。その後、顧客の入金承認を 確認した上でテラーが入金承認指令を行うこ とにより、入金紙幣一時保留部35から金種別 幣収納部83に向けた紙幣の搬送が開始され (ステップS11)。

 この搬送がなされている間、枚数検出手 201は、金種別紙幣収納部83ごとに搬送され きた紙幣の枚数を継続的に計数し(既に700枚 紙幣が収納済みのため、初期値700からの計 となる)、これが収納制限量および収納限界 量に達したかを監視している(ステップS12、S1 3)。また同じく、満杯検出手段202は、金種別 幣収納部83ごとに満杯に達したかを監視し いる(ステップS14)。

 これにより、搬送される$20紙幣200枚(初期 値と合算して900枚となる)が枚数検出手段201 よって計数されると、それ以降は入金制限 理が実行されることになる(ステップS15)。そ のためこの間、仮に紙幣入金口23に更に新た 紙幣が投入されて入金開始が指示されても 入金紙幣一時保留部35における紙幣が所定 数以下となるまでは、入金紙幣一時保留部35 への紙幣の搬送はなされない。既に入金紙幣 一時保留部35に収納されている紙幣について 、金種別紙幣収納部83に向けて100枚ずつ搬 される。

 また満杯が検出されることなく、搬送さ る$20紙幣500枚(初期値と合算して1200枚とな )が枚数検出手段201によって計数されると、 金停止処理が実行される(ステップS18)。そ ため、入金紙幣一時保留部35から金種別紙幣 収納部83に向けての紙幣の搬送も停止される

 この状態で、テラーにより返却処理が指 されると、紙幣入出金機11は、今回の入金 理により既に金種別紙幣収納部83に収納され た紙幣(約500枚分の$20紙幣と、金種別紙幣収 部38に収納済みの$5紙幣)もしくは、これと同 額の紙幣を、紙幣出金口22に搬送させる。そ 後テラーは、この搬送された紙幣と、入金 幣一時保留部35に残っている紙幣(約100枚分 $20紙幣と、金種別紙幣収納部38に未収納の$5 紙幣)を、顧客に返却する。

 一方、テラーにより一部入金処理が指示 れると、既に金種別紙幣収納部83に収納さ た紙幣の入金は有効(例えば、顧客の預金残 データに入金額が加算される)とされ、入金 紙幣一時保留部35に残っている紙幣は、テラ から顧客に返却される。

 ただし例えば枚数検出手段201によって、 送される$20紙幣350枚が計数された段階(収納 限界量となる前の段階)で、満杯検出手段202 よって$20紙幣に係る金種別紙幣収納部83の満 杯が検出された場合は(ステップS14のY)、この 時点で入金停止処理が実行される(ステップS1 8)。

 また更にこの時点では、$20紙幣について 初期値700枚と合わせて1050枚の紙幣が、枚数 検出手段201により計数されている。そこで紙 幣入出金機11は、記憶部203の設定用領域に記 されている(D)の金種別紙幣収納部83に係る 納限界量を「1200枚」から「1050枚」に補正す るとともに、識別番号「1」の一括設定情報 ついても同様に補正する(ステップS17)。

 以上の通り本発明の実施形態について説 したが、本発明はこの内容に限定されるも ではなく、本発明の主旨を逸脱しない限り 種々の改変を加えることが可能である。例 ば貨幣としては紙幣に限られず、硬貨であ てもよい。また枚数検出手段201の代わりに 金種別紙幣収納部83の各々に収納された貨 の重量を検出する重量検出手段を設けてお 、「収納制限量」や「収納限界量」を、重 で設定するようにしておいてもよい。これ より、枚数の代わりに重量に着目して、過 収納防止機能を実現することが可能である

 以上に説明した通り、本実施形態の紙幣 出金機11(貨幣処理機)は、紙幣(貨幣)を収納 る金種別紙幣収納部83(収納庫)を有し、紙幣 入金口23に投入された(供給された)紙幣を金 別紙幣収納部83に搬送して収納する、入金処 理を行うものである。

 そして金種別紙幣収納部83に対して、収 限界量を設定する限界量設定手段と、金種 紙幣収納部83に収納された紙幣が、金種別紙 幣収納部83に対して設定された収納限界量に した場合に、収納の限界と判断する収納限 判断手段と、該収納限界判断手段により収 の限界と判断された場合に、入金処理を停 させる入金停止処理を行う、入金停止手段 、を備えている。

 また限界量設定手段は、収納限界量を記 する記憶部203(設定内容記憶部)を有してお 、設定内容記憶部の記憶内容に基づいて収 限界量の設定を行うものであるとともに、 の記憶内容が変更されることにより、収納 界量の設定内容が変更可能となっている。 の結果、収納庫の収納限界量を状況に応じ 容易に調整することが可能となっている。

 本発明は、金融機関で用いられる貨幣処 機などの分野において利用可能である。