Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
CUTTING BLADE FOR PACKAGING CONTAINER, AND PACKAGING CONTAINER HAVING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069475
Kind Code:
A1
Abstract:
A cutting blade (24) for a packaging container has a center area (28) and side areas (30) on both sides of the center area. The center area (28) has first teeth (38) having a large tooth height and also has second teeth having a lower tooth height than the first teeth. One of the first teeth (38) is placed at the apex of a V-shape, the remaining first teeth (38) are arranged at predetermined intervals with the first tooth (38) at the apex located at the center of the V-shape, and the second teeth are arranged between the first teeth. The crest of the first tooth (38) placed at the apex of the V-shape is, when mounted on a predetermined position of the packaging container, bent to the side opposite to a front wall surface of a lid body of the packaging container. A straight line (L2) connecting the crests of the second teeth is located between a straight line (L1) connecting the crests of the first teeth and a third straight line connecting the roots of the first and second teeth. The side areas (30) each have side teeth (31), and the crests of the side teeth (31) are located on L2 or between L2 and L3.

Inventors:
SEKI, Takayuki (LTD 2221, Kamitamari, Omitama-sh, Ibaraki 93, 3113493, JP)
関 孝幸 (〒93 茨城県小美玉市上玉里2221番地クレハプラスチックス株式会社内 Ibaraki, 3113493, JP)
Application Number:
JP2008/070695
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 13, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
KUREHA CORPORATION (3-3-2, Nihonbashi-Hamacho Chuo-k, Tokyo 52, 1038552, JP)
株式会社クレハ (〒52 東京都中央区日本橋浜町三丁目3番2号 Tokyo, 1038552, JP)
SEKI, Takayuki (LTD 2221, Kamitamari, Omitama-sh, Ibaraki 93, 3113493, JP)
International Classes:
B65D5/72; B26D1/02; B65D25/52
Attorney, Agent or Firm:
HASEGAWA, Yoshiki et al. (SOEI PATENT AND LAW FIRM, Ginza First Bldg. 10-6, Ginza 1-chome, Chuo-k, Tokyo 61, 1040061, JP)
Download PDF:
Claims:
 ロール状包装物を収容する包装容器の蓋体における前面壁の裏面に取り付けられる、前記ロール状包装物を切断するための非金属製のV字状の切断刃において、
 V字の頂点部を含む中央エリアと、前記中央エリアの両側に配置される側部エリアとを備え、
 前記中央エリアは、
 それぞれ同一歯高である複数本の第1歯と、前記第1歯よりも歯高が低くそれぞれ同一歯高である複数本の第2歯とを有し、
 前記第1歯の一つが前記頂点部に配置されると共に、前記第1歯の他のものが前記頂点部の第1歯を中心に所定の間隔で配置されており、
 前記第2歯が前記第1歯間に配置されており、
 前記第2歯の歯先を結ぶ第2直線が、前記第1歯の歯先を結ぶ第1直線と前記第1歯及び前記第2歯の歯元を結ぶ第3直線との間に位置しており、
 当該切断刃が前記包装容器の所定位置に取り付けられた状態において、前記頂点部に配置される第1歯の先端部が、前記蓋体の前面壁とは逆側に曲がっており、
 前記側部エリアは、
 複数本の側部歯を有し、前記側部歯の歯先が、前記第2直線上又は前記第2直線と前記第3直線の間に位置していることを特徴とする包装容器用の切断刃。
 当該切断刃が前記包装容器の所定位置に取り付けられた状態において、前記中央エリアに配置される前記第1歯の先端部及び前記第2歯の先端部が、前記蓋体の前面壁とは逆側に曲がっていることを特徴とする請求項1記載の包装容器用の切断刃。
 当該切断刃が前記包装容器の所定位置に取り付けられた状態において、前記前面壁の裏面に接する側の当該切断刃の面に垂直で且つ前記第1歯の先端部の歯先又は前記第2歯の先端部の歯先を含む縦断面における前記先端部の歯先方向が、前記蓋体の前面壁に対して所定の角度θをなしており、
 前記角度θが10~40°であることを特徴とする請求項2記載の包装容器用の切断刃。
 当該切断刃が前記包装容器の所定位置に取り付けられた状態において、当該切断刃の前記面に垂直で且つ前記第1歯の先端部の歯先又は前記第2歯の先端部の歯先を含む縦断面における、前記先端部の突出高さに対する当該切断刃の前記面に平行な方向の前記先端部の長さの比率が1.2~7であることを特徴とする請求項2又は3記載の包装容器用の切断刃。
 前記側部エリアは、交互に配置された歯高の異なる大小2種の側部歯を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の包装容器用の切断刃。
 前記側部歯の先端部が、前記蓋体の前面壁とは逆側に曲がっていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の包装容器用の切断刃。
 前記側部エリアの外側における前記切断刃の端部に、前記側部エリアの前記側部歯よりも歯高の高い端部歯を有する端部エリアをさらに備えていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の包装容器用の切断刃。
 前記第1歯、前記第2歯及び前記側部歯の少なくとも一つにおける斜辺が内側に凹んだ円弧状となっていることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の包装容器用の切断刃。
 前記第1歯、前記第2歯、前記側部歯及び前記端部歯の少なくとも一つにおける斜辺が内側に凹んだ円弧状となっていることを特徴とする請求項7記載の包装容器用の切断刃。
 ロール状包装物を収容する容器本体と、前記容器本体の前面壁の一部を覆うように、前記容器本体と一体的に設けられる蓋体と、前記蓋体の前面壁の裏面に取り付けられる請求項1~9のいずれか1項に記載の切断刃と、を備える包装容器。
Description:
包装容器用の切断刃及びそれを する包装容器

 本発明は、円筒状のコアにロール状に巻 れたラップフィルムを収容するための包装 器、及び当該包装容器に用いられる切断刃 関するものである。

 従来から種々の形式のラップフィルム用 装容器が知られている。その多くは厚紙製 あり、ロール状に巻かれたラップフィルム 収納する容器本体と、この容器本体に一体 に設けられた蓋体とから構成される。そし 、容器から引き出されたラップフィルムは 蓋体の前面壁の裏面に取り付けられた鋸歯 の切断刃によって切断される。

 この種の切断刃としては、フィルムを容 に切断できるように、直線状の形状のもの 代えて、切断刃の中間部が側部エリアより 容器の底辺に近づいているV字状の形状のも のが用いられている。これは、切断刃の最も 突き出している部分からラップフィルムを切 断し始めることで、切断を確実に且つ容易に 行うための形状である。

 このような切断刃としては、一般的に、 断性及び耐久性の観点から金属製のものが いられているが、近年の環境問題及び使用 の安全性への配慮から、紙製や樹脂製の非 属製のものが検討されている。

 このような非金属製の切断刃は、金属製 切断刃ほどの良好な切断性を発揮すること 難しく、特に伸縮性に富んだポリエチレン ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン等の ップフィルムの切断には大きな力を要する め、切断性を向上することが求められてい 。

 かかる要求に応えるため、様々な形状の切 刃が提案されている。例えば、V字の頂点部 に大きめの歯を配置することによって切断当 初のラップフィルムへの歯の食い込みを容易 にしたもの(例えば、特許文献1,2)等が提案さ ている。

登録実用新案第2547868号公報

実開平7-11527号公報

 本発明者らは、種々の歯の構成を有するV 字状切断刃によるラップフィルムの切断性、 切れ味及び耐久性について検討した。その結 果、特許文献1及び2のような従来のV字状の切 断刃は、ラップフィルムの切断性が十分では ないことが分かった。

 本発明は、かかる事情に鑑みてなされた のであり、切断刃の形状を最適化すること よって、十分優れた切断性と良好な切れ味 を有する切断刃、及びかかる切断刃を備え 包装容器を提供することを目的とする。

 すなわち、本発明の切断刃は、ロール状包 物を収容する包装容器の蓋体における前面 の裏面に取り付けられる、前記ロール状包 物を切断するための非金属製のV字状の切断 刃において、
(a)V字の頂点部を含む中央エリアと、前記中 エリアの両側に配置される側部エリアとを え、
(b)前記中央エリアは、それぞれ同一歯高であ る複数本の第1歯と、前記第1歯よりも歯高が くそれぞれ同一歯高である複数本の第2歯と を有し、
(c)前記第1歯の一つが前記頂点部に配置され と共に、前記第1歯の他のものが前記頂点部 第1歯を中心に所定の間隔で配置されており 、
(e)前記第2歯の歯先を結ぶ第2直線が、前記第1 歯の歯先を結ぶ第1直線と前記第1歯及び前記 2歯の歯元を結ぶ第3直線との間に位置して り、
(f)当該切断刃が前記包装容器の所定位置に取 り付けられた状態において、前記頂点部に配 置される第1歯の先端部が、前記蓋体の前面 とは逆側に曲がっており、
(g)前記側部エリアは、複数本の側部歯を有し 、前記側部歯の歯先が、前記第2直線上又は 記第2直線と前記第3直線の間に位置している
ことを特徴としている。

 切断刃に上述の構成の中央エリアを設け ことで、包装容器に取り付けられて媒体で るラップフィルム等を切断する際に、切断 中央エリアによる切断当初の「突き刺し」 階と、その後の側部エリアによる「切り開 」段階の2段階に分割される。更には、「突 き刺し」段階は、歯高の最も高い第1歯によ 突き刺し工程と、第1歯より歯高の低い第2歯 による突き刺し工程の2工程に分割される。 断当初、ラップフィルムに接する歯は第1歯 みであるため、突き刺しに要する力は小さ てすむ。また、第1歯のみでは第1歯間の谷 の抵抗によりラップフィルムの突き刺しに を要することとなるが、第1歯で突き刺した には第2歯がラップフィルムを貫くことで、 円滑にラップフィルムを突き刺すことが可能 となる。また、第1歯のみでは第1歯間の谷部( 歯元)の抵抗によりラップフィルムの突き刺 に力を要することとなるが、第1歯で突き刺 た後には第2歯がラップフィルムを貫くこと で、ラップフィルムの切断当初における「突 き刺し」段階を一層容易にすることができる 。また、本発明の切断刃のV字の頂点部に配 される第1歯の先端部は、蓋体の前面壁側と 逆側に突出するように曲がっている。この 端部の歯先方向を切断するラップフィルム 向かうようにして、切断刃を包装容器の蓋 に取り付けることによって、ラップフィル の当初の突き刺しを一層容易にすることが きる。

 そして、一旦、「突き刺し」段階におい 、ラップフィルムの中央部分に突き刺し部 形成されたならば、その後のラップフィル の切り開きに大きな力は不要であり、側部 リアにおいてラップフィルムは円滑に切り かれてラップフィルムは切断される。なお 各歯の歯高は、隣り合う歯によって形成さ た溝の底部、すなわち歯元の複数を結ぶ第3 直線と、当該歯の歯先との最短距離として測 定することができる。

 本発明の切断刃は、包装容器の所定位置 取り付けられた状態において、中央エリア 配置される第1歯の先端部及び第2歯の先端 が、蓋体の前面壁とは逆側に曲がっている とが好ましい。

 このように、中央エリアに先端部が突出 た第1歯及び第2歯を有する切断刃は、蓋体 前面壁側とは逆側に先端部が突出していな 平刃よりも厚み方向の剛性が高い。このた 、切断刃が変形し難くなり、ラップフィル の切断時に、切断刃が包装容器本体の前面 から浮いてしまうことを抑制することがで る。したがって、切断時にラップフィルム 滑らずに歯先で突き刺すことが可能となる また、側部エリアに設けられる比較的歯高 低い側部歯によって「突き刺し」段階から 切り開き」段階への移行を容易にすること できる。

 本発明の切断刃は、当該切断刃が前記包 容器の所定位置に取り付けられた状態にお て、上記前面壁の裏面に接する側の当該切 刃の面(以下、「主面」という。)に垂直で つ第1歯の先端部の歯先又は第2歯の先端部の 歯先を含む縦断面における先端部の歯先方向 が蓋体の前面壁に対して所定の角度θをなし おり、その角度θが10~40°であることが好ま い。

 切断刃の第1歯及び第2歯の先端部が、上 の角度で曲がっていることにより、包装容 に取り付けられてラップフィルムを切断す 際に、切断当初のラップフィルムの突き刺 を一層容易にすることができる。また、上 角度で先端部が曲がっている歯を有する切 刃は、厚み方向の剛性が高く、また、十分 耐久性を有している。したがって、ラップ ィルムの切断性に一層優れるとともに、良 な切れ味を有する。

 本発明の切断刃は、当該切断刃が前記包 容器の所定位置に取り付けられた状態にお て、当該切断刃の面(主面)に垂直で且つ第1 の先端部の歯先又は第2歯の先端部の歯先を 含む縦断面における、先端部の突出高さに対 する主面に平行な方向の先端部の長さの比率 が1.2~7であることが好ましい。

 このような切断刃は、優れた切断性と良 な切れ味と耐久性の全てを一層高水準で達 することができる。

 また、側部エリアは、交互に配置された 高の異なる大小2種の側部歯を有することが 好ましい。

 このように側部エリアに歯高の異なる大 2種の側部歯を交互に配置することによって 、「突き刺し」段階から「切り開き」段階へ の移行時及び「切り開き」段階において、同 時にラップフィルムと接する側部歯の本数を 少なくすることができる。したがって、歯高 が単一の複数の側部歯を備える場合よりも「 突き刺し」段階から「切り開き」段階への移 行がより円滑化されるとともに、より小さい 力でラップフィルムを切り開き切断すること が可能となる。

 また、側部歯の先端部が、蓋体の前面壁 は逆側に曲がっていることが好ましい。

 このように、中央エリアに属する大歯及 中歯だけでなく、側部エリアに属する側部 の先端部も、蓋体の前面壁とは逆側に突出 るように曲がっている切断刃であれば、ラ プフィルムの「突き刺し」段階から「切り き」段階への移行を一層円滑にすることが きる。また、このように側部エリアの側部 の先端部も蓋体の前面壁側とは逆側に突出 るような側部歯を有する切断刃は、厚み方 の剛性に一層優れる。このため、ラップフ ルムの切断時において、切断刃が変形し難 なり、切断刃が包装容器の前面壁から浮い しまうのを十分に抑制することができる。 たがって、ラップフィルムの切断性をより 層向上することができる。

 また、本発明の切断刃は、側部エリアの 側における端部に、側部エリアの側部歯よ も歯高の高い端部歯を有する端部エリアを らに備えていることが好ましい。

 このように側部エリアの外側における切 刃の端部に側部エリアの側部歯よりも歯高 高い歯を配置することによって、ラップフ ルムの切断を、ラップフィルムの中央部か ではなくラップフィルムの端から開始する 合にも、ラップフィルムの切断が「突き刺 」段階と「切り開き」段階との2段階に分割 される。切断当初、ラップフィルムに接する 歯は側部エリアの外側の端部エリアに配置さ れる歯高の高い端部歯のみであるため、突き 刺しに要する力は小さくてすむ。したがって 、ラップフィルムの切断をラップフィルムの 端部から開始する場合及びラップフィルムの 中央部から開始する場合の双方において、ラ ップフィルムを容易に切断することができる 。

 また、第1歯、第2歯、側部歯及び端部歯 少なくとも一つにおける斜辺を、内側に凹 だ円弧状とすること、すなわち歯の形状を わゆる銀杏の葉の形状とすることが好適で る。

 かかる形状にすれば、切断性を確保する め歯先角度を鋭角にしつつ、歯間ピッチを げることが可能となる。これにより、一定 長さでの歯の本数を増やさずに済み、ラッ フィルムの突き刺しに要する力が大きくな のを抑制することができる。また、末端ほ 幅が広くなるため、歯の耐久性向上の効果 得られる。

 本発明ではまた、ロール状包装物を収容 る容器本体と、容器本体の前面壁の一部を うように、容器本体と一体的に設けられる 体と、蓋体の前面壁の裏面に取り付けられ 上記切断刃とを備える包装容器を提供する

 この包装容器は、上述の特徴を有する切 刃を備えるため、媒体であるラップフィル 等の切断性に十分に優れるとともに、良好 切れ味と十分な耐久性とを兼ね備える。

 本発明によれば、切断刃の形状を最適化 ることによって、十分優れた切断性と良好 切れ味とを兼ね備えた切断刃、及びかかる 断刃を備える包装容器を提供することがで る。

本発明が適用された包装容器10の形態 示す斜視図である。 本発明の好適な実施形態にかかる切断 の中央部の拡大図である。 図2におけるI-I線に沿った断面構成を説 明するための図である。 切断刃24の主面に垂直で大歯38又は小歯 36の歯先を含む、図1の包装容器10の縦断面図 ある。 本実施形態に係る包装容器の製造方法 模式的に示す工程断面図である。 本発明の別の実施形態にかかる切断刃 中央部の拡大図である。 本発明のさらに別の実施形態にかかる 断刃の片側の側部エリア及び端部エリアの 部拡大図である。 切断したラップフィルムの切断形状を 式的に示す図である。

符号の説明

 3…先端部、5…本体部、10…包装容器、12 紙管、14…ラップフィルム、16…容器本体、 18…蓋体、20…容器本体の後面壁の頂縁、22… 蓋体の前面壁、23…裏面、24…切断刃、24a… 面、26…容器本体の前面壁の底辺、27…容器 体の前面壁、28…中央エリア、29…端部エリ ア、30…側部エリア、31…側部1歯(側部歯)、32 …側部2歯(側部歯)、35…小歯、36,36a,36b,36c,36d 中歯(第2歯)、38,38a,38b,38c…大歯(第1歯)、40… 端部歯、60…刃材、70…下金型、72…上金型、 76…超音波発振器、78…加工部分。

 図1は、本発明が適用された包装容器10の 態を示す斜視図である。この包装容器10は 1枚の厚紙、好ましくはコートボール紙から られている。図1に示すように、包装容器10 、円筒状の紙管12にロール状に巻き付けら たラップフィルム14を収納するための容器本 体16と、この容器本体16に一体的に設けられ 蓋体18とから構成されている。閉蓋時、この 包装容器10の全体形状は略直方体形状をなす なお、本実施形態では、ラップフィルムは リ塩化ビニリデンからなるものとする。

 容器本体16の上部は、ラップフィルム14を 引き出すための開口部として開放されている 。また、蓋体18は、容器本体16の後面壁の頂 20から連続して延びている。従って、蓋体18 容器本体16に対して回動可能であり、容器 体16の開口部と容器本体の前面壁27の一部と 覆うことができるように構成されている。

 蓋体18の前面壁22の先端縁はV字状をなし その形状に合わせて切断刃24もV字状のもの 用いられている。このようなV字状の切断刃2 4を採用した包装容器10を用いてラップフィル ム14を切断する場合、図1に示す如く、一方の 手でラップフィルム14の先端部を把持し、他 の手で包装容器10を握ると共にその手の親 を蓋体前面壁22の中央部にあてがい、包装容 器10を前側、すなわち矢印Aの方向にひねる。 これにより、V字状切断刃24の中央エリアにあ る歯がラップフィルム14を貫き、そのままラ プフィルム14を引くと、ラップフィルム14は 切り開かれて切断される。

 次に、本実施形態に係る切断刃24につい 更に詳細に説明する。

 図2は、本発明の好適な実施形態にかかる 切断刃の中央部の拡大図である。切断刃24の 成分はポリエステル樹脂である。このよう 切断刃24は、ポリエステル樹脂を含有する 常のシートにプレス加工やレーザ切削法を して本発明の形状の歯に成形して得ること できる。

 本実施形態に係る切断刃24は、V字の頂点 通る中心線(図2の符号CL)を中心として左右 称となっており、中央エリア28と、その両側 に位置する側部エリア30とに区分されている

 側部エリア30における歯(側部歯)31は一定 寸法であり、従来一般に用いられている歯 同程度の比較的小さなものが用いられてい 。以下、この寸法の歯を「小歯」と称する

 本実施形態に係る中央エリア28は、図2に 示するように、15本の歯35,36,38から構成され る。中央エリア28における歯は、側部エリア3 0の側部歯31と同じ寸法の小歯35、小歯35より 歯高の高い歯(第2歯:以下「中歯」と称する)3 6、及び、中歯36よりも更に歯高の高い歯(第1 :以下「大歯」と称する)38の3種類となって る。なお、以下の説明では、中歯及び大歯 参照符号36,38に、適宜、アルファベットの添 え字を付す。

 大歯38の1本(38a)は、切断刃24のV字の頂点 (中央エリア28の長手方向中心)に位置し、他 大歯38b,38cは中央の大歯38aを中心にして左右 に2本ずつ、一定の間隔で配置されている。 央の第1番目の大歯38aの歯先と、左右各側に る第2番目と第3番目の大歯38b,38cの歯先とは 直線で結ぶことができ、左右各側のこの直 (第1直線)L1は、中央エリア28の左右各側にあ る中歯36の歯先よりも前側(図1の蓋体前面壁22 の先端縁から離れる側)に位置している。

 また、中央エリア28における中歯36は、左 右各側に4本ずつ、計8本、配置されている。 央側の4本の中歯36a,36bは大歯38a,38b,38c間に一 定の間隔で配置されており、同間隔で他の4 の中歯36c,36dが第3番目の大歯38cの外側に配置 されている。左右各側の中歯36a、36b、36c及び 36dの歯先は直線(第2直線)L2で結ぶことができ 左右各側のこの直線L2は、前記直線L1及び歯 元を結ぶ第3直線(L3)と実質的に平行であり、 つ、前記直線L1よりも後側(蓋体前面壁22の 端縁に近い側)に位置している。すなわち、 線L2は、直線L1と直線L3との間に位置してい 。

 また、左右各側の側部エリア30における 部歯31の歯先を結ぶ直線(第4直線)L4は、同側 直線L1、L2及びL3と実質的に平行であり、且 、当該直線L1及びL2よりも後側(蓋体前面壁22 の先端縁に近い側)に位置している。すなわ 、左右各側の直線L4は、直線L2とL3との間に 置している。

 更に、中央エリア28の小歯35は、左右各側 において、第3番目と第4番目の中歯36c,36dの間 に配置されており、その歯先は、側部エリア 30の側部歯31の歯先を結ぶ直線L4の延長線上に 位置している。

 本実施形態にかかる切断刃24において、 歯35、中歯36、大歯38、側部歯31のそれぞれの 歯先角度αは、ラップフィルム14の突き刺し 適した角度とされている。ラップフィルム14 がポリ塩化ビニリデンからなる本実施形態で は、歯先角度αは30°~90°の範囲が好ましく、4 0°~70°がより好ましい。90°よりも大きいと、 ラップフィルム14を突き刺すのに多大な力が 要となり、30°よりも小さいと、歯31~38自体 耐久性を損なうからである。

 また、小歯35、中歯36、大歯38、側部歯31 それぞれの形状は、単純な二等辺三角形状 あってもよいが、本実施形態では、斜辺が 側に凹んだ円弧状になっている末広がり形 ないしは銀杏の葉の形状とすることが好適 ある。歯先角度αを、前述の鋭角に保持しつ つ、耐久性を向上させるためである。また、 かかる形状とした場合、二等辺三角形よりも 、同一長さ範囲内では、歯の本数を少なくす ることができ、後述するが、切断に要する力 の軽減に寄与している。

 図3は、図2におけるI-I線に沿った断面構 を説明するための図である。すなわち、図3 、大歯38cの歯先を含む切断刃24の縦断面図 ある。切断刃24及び大歯38cは、所定の厚さD 有している。大歯38cは、大歯38cの先端部3、 び該先端部3と一体的に形成される本体部5 を有する。大歯38cの先端部3は、大歯38cの本 部5から、切断刃24の厚さ方向(図3の下方向) 突出するように曲がっている。

 図3において、大歯38cの先端部3は、大歯38 cの本体部5に対して所定の角度θをなすよう して一体的に形成されている。大歯38cの先 部3は、図3の断面における主面24aに平行な方 向に所定の長さCを有する。また、先端部3は 切断刃24の厚さ方向に、本体部5からの最大 出高さBが所定の値になるように突出してい る。中央エリア28に属する他の大歯38a,38b及び 中歯36a,36b,36cも、図3の大歯38cと同様の断面構 造を有している。このように、本実施形態の 切断刃24は、大歯38及び中歯36が所謂鷲歯状に 曲がっている。

 切断刃24は、閉蓋状態において、蓋体18( 1)によって覆われる容器本体の前面壁27に向 って、大歯38及び中歯36の歯先が突出するよ うに、蓋体18の前面壁22の裏面に取り付けら る。このため、切断刃24の大歯38及び中歯36 より、ラップフィルム14を容易に突き刺すこ とができる。

 また、切断刃24の中央エリア28に属する大 歯38及び中歯36が、図3のような断面構造を有 る切断刃24は、平板状の切断刃に比べて、 み方向の剛性に優れている。したがって、 ップフィルムの切断時において、切断刃24が その厚み方向に変形し難くなり、ラップフィ ルムの切断性を一層向上させることができる 。

 次に、本実施形態にかかる切断刃24を有 る包装容器10を用いてラップフィルム14を切 する場合について説明する。

 まず、図1に示すように、一方の手で包装 容器10を握り、他方の手でラップフィルム14 先端部を把持し、所望量だけ引き出す。そ て、包装容器10を握っている手の親指を蓋体 前面壁22の中央部にあてがい、包装容器10を 側、すなわち矢印Aの方向にひねる。

 この際、最初に切断刃24の頂点部にある 1番目の大歯38aがラップフィルム14に接触し これを突き刺す。また、ほぼ同時に、第2番 の大歯38b、更には第3番目の大歯38cがラップ フィルム14に接し、これを突き刺す。このよ に、最初にラップフィルム14に接するのは 歯間ピッチの大きな最大5本の大歯38のみで るため、切断当初に包装容器10をひねる力は 小さなものですむ。すなわち、各大歯38がラ プフィルム14を突き刺すために必要な最小 の力は一定であるため、その力の約5倍のみ 力が包装容器10をひねる最小の力となる。 来の如く、歯先角度を小さくし、歯間ピッ を小さくしたものでは、ラップフィルム14に 接する歯の本数が多数となるため、包装容器 10に加える力は必然的に大きなものとなり、 用のフィーリングも損なうものであったが 本実施形態ではそのような問題はない。

 図4は、切断刃24の主面に垂直で大歯38又 小歯36の歯先を含む、図1の包装容器10の縦断 面図である。蓋体の前面壁22の裏面23に取り けられた切断刃24の大歯は、その先端部3の 先が図4に示すように容器本体の前面壁27に かうような断面構造を有している。このた 、ラップフィルム14の切断開始時における、 ラップフィルム14と大歯の先端部3の歯先方向 とのなす角度γを、10~40°とすることができる 。したがって、ラップフィルム14と切断刃24( 歯38)の歯先とを点で接触させることができ ラップフィルム14に大歯38を容易に突き刺す ことが可能となる。なお、上記角度γが10°未 満の場合、ラップフィルム14の突き刺し時に ける大歯38とラップフィルム14との接触面積 が大きくなるため、良好な切断性が損なわれ る傾向がある。一方、上記角度γが40°を超え る場合、大歯38の歯先や大歯38及び中歯36の歯 先や歯元がラップフィルム14に引っ掛かるた に、良好な切れ味が損なわれる傾向がある

 続いて、ラップフィルム14には中歯36が接 し、これらの中歯36によりラップフィルム14 貫かれる。ここで、仮に中歯36がないと仮定 すると、大歯38間のピッチが広いため、歯38 の谷部が抵抗となってラップフィルム14の切 り開きに大きな力を要することになる。しか しながら、本実施形態では、大歯38によるラ プフィルム14の突き刺しに引き続いて中歯36 が大歯38間のラップフィルム14を貫くことに るため、ラップフィルム14の突き刺しが円滑 化される。なお、ラップフィルム14に同時に する中歯36の数は最大8本であるが、実際に 時にラップフィルム14に接する中歯36の数は 8本よりも少なく、また大歯38によってもラッ プフィルム14の突き刺しが行われて周辺部が 弱化しているため、中歯36による突き刺し 要する力は大歯38による突き刺し時に比して 更に小さなものとなる。このようにして、大 歯38による第1段階の切断から中歯による第2 階の切断も、使用者に抵抗感を与えること く、円滑に行われることとなる。

 なお、中歯36も、大歯38と同様に、その先 端部が、蓋体の前面壁22とは逆側に曲がって る。すなわち、中歯36の先端部は、切断刃24 の厚さ方向に突出するように曲がっている。 このような中歯36は、その歯先が図4に示すよ うに容器本体の前面壁27に向かって突出する うに曲がっている断面構造を有しているた 、歯先が厚さ方向に突出するように曲がっ いない従来の平板状の切断刃に比べて、ラ プフィルム14を容易に突き刺すことができ 。

 更に、包装容器10を矢印A方向にひねると 中央エリア28の小歯35が、第3番目と第4番目 中歯36c,36d間のラップフィルム14を突き刺し ラップフィルム14の切り開きが側部エリア30 へと進んでいく。ラップフィルム14に十分な きさの初期突き刺し部が形成されたならば 以降はラップフィルム14を切断するのに特 大きな力は不要であり、側部歯31からなる側 部エリア30においても円滑にラップフィルム1 4は切り開かれ切断されていく。

 本実施形態にかかる切断刃24を用いれば ラップフィルム14を切断する際、格別に大き な力は必要なく、これは、各歯31,35,36,38の歯 角度αを過度に小さくする必要性を減らす のであり、ひいては各歯31,35,36,38の耐久性を 向上させることにもなる。

 また、切断刃24は、所定の厚さDを有しつ 、容器本体の前面壁27に向かって突出する うに曲がっている先端部を有する大歯38及び 中歯36を備えているため、切断刃24の厚さ方 に高い剛性を有する。包装容器10をA方向に してラップフィルム14を切断する際に、蓋体 18の前面壁22を容器本体の前面壁27から引き離 そうとする力、すなわち切断刃24に厚さ方向( 図3の上方向)への力が加えられるが、切断刃2 4は厚さ方向に高い剛性を有するため容易に 形しない。このため、切断刃24が容器本体の 前面壁27から浮き上がるのを抑制することが きる。したがって、ラップフィルム14の突 刺し及び切り開きを一層容易にすることが き、切断時の切れ味を良好にすることがで る。

 切断歯24の厚さは、0.05~0.5mmであることが ましく、0.1~0.3mmであることがより好ましく 0.15~0.28mmであることがさらに好ましい。切 刃の厚さが大きくなり過ぎると十分良好な 断性が得られない傾向があり、切断刃の厚 が小さくなり過ぎると良好な切れ味が損な れる傾向がある。切断刃の厚さを0.15~0.28mmと することによって、良好な切断性と良好な切 れ味とを一層高水準で両立できる切断刃を得 ることができる。また、大歯38及び中歯36の 端部3は、本体部5(図3)と同等の厚さを有する ことが好ましい。

 なお、大歯38及び中歯36の歯高を過度に大 きくした場合、切断刃24の固定部からの距離 すなわち蓋体前面壁22の先端縁からの距離 長くなり、耐久性が損なわれる恐れがある また、歯高が大きければ、包装容器10を使用 する者の手を傷つける恐れもある。このため 、切断性、耐久性及び安全性の面から、例え ば、中央エリア28の大歯38の歯高H1は、好まし くは1.0~4.0mm、より好ましくは1.2~3.5mm、さらに 好ましくは1.5~3.0mm、中歯36の歯高H2は、好ま くは1.0~3.0mm、より好ましくは1.2~2.5mm、小歯35 の歯高H3は、好ましくは0.3~2.5mm、より好まし は0.5~2.0mmとするのがよい。

 また、中央エリア28の歯間ピッチは、大 38間が好ましくは3.0~9.0mm、より好ましくは4.0 ~7.0mm、さらに好ましくは4.5~6.0mm、中歯36間も ましくは3.0~9.0mm、より好ましくは4.0~7.0mm、 らに好ましくは4.5~6.0mmとするのがよい。歯 ピッチが9.0mmを超えた場合には、ラップフ ルム14の第1段階の突き刺しにおいて大歯38間 の谷部(歯元)にフィルム14が引っかかって切 に支障が生じ、歯間ピッチが3.0mmよりも狭い 場合には、中央エリア28に設けられる歯の本 が増加し、その結果突き刺しに必要な力が きくなり本発明の目的を達成できないから ある。

 大歯38及び中歯36の先端の曲率半径は、60~ 100μmであることが好ましい。このような大歯 38及び中歯36を有する切断刃24は、十分優れた 切断性を有するとともに十分優れた耐久性を 有する。

 大歯38及び中歯36の先端部3の長さC(図3)は 0.05~1.0mmであることが好ましく、0.05~0.4mmで ることがより好ましい。また、大歯38及び中 歯36の先端部3の最大突出高さBは、0.02~0.2mmで ることが好ましく、0.02~0.1mmであることがよ り好ましい。先端部3の最大突出高さBに対す 長さCの比率(C/B)は、1.2~7であることが好ま く、2~6であることがより好ましい。該比率 2~6である先端部3を有する大歯38及び中歯36を 備える切断刃24は、ラップフィルムの切断性 特に優れており、また良好な耐久性を有す 。

 また、中央エリア28の大歯38及び中歯36の 体部5と先端部3とのなす角度θ(図3)は、10~40 であることが好ましく、10~20°であることが り好ましい。当該角度θが10~20°である大歯3 8及び中歯36を備える切断刃24は、ラップフィ ムの切断性に特に優れており、また良好な 久性を有する。

 側部エリア30の側部歯31の歯高H3は、好ま くは0.3~2.5mm、より好ましくは0.5~2.0mm程度と るのがよい。また、側部歯31の歯間ピッチ 、好ましくは1.0~3.2mm、より好ましくは1.2~2.5m mとするのがよい。

 次に、本実施形態に係る切断歯の製造方 について以下に説明する。図5は、本実施形 態に係る包装容器の製造方法を模式的に示す 工程断面図である。刃材60は、包装容器の蓋 18における前面壁22の裏面23に取り付けられ 切断刃24の材料である。刃材60としては、樹 脂層、接着層、シーラント材が順次積層され た市販の積層シートを用いることができる。

 刃材60に用いられる積層シートの樹脂層 、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、 リプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ア タール樹脂、ポリフェニレンサルファイド PEEK(ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂) PES(ポリエーテルサルフォン樹脂)等を主成分 とすることが好ましい。このうち、ポリエス テル樹脂を主成分とすることが好ましい。こ れによって、ラップフィルムの「突き刺し」 及び「切り開き」の進行を一層円滑にするこ とができ、また、切断刃の耐久性を一層優れ たものとすることができる。なお、ポリエス テル樹脂の中でも、ポリエチレンテレフタレ ート(PET)樹脂、ポリ乳酸樹脂が特に好ましい

 樹脂層は、上述の樹脂成分にそれ以外の 分を添加した組成物を用いて形成すること できる。樹脂成分以外の成分としては、特 第3573605号に開示される無機充填剤の他、熱 安定剤、光安定剤、防湿剤、防水剤、離型剤 、顔料、染料等を含有する。無機充填剤とし ては、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化 チタン、シリカ、タルク等の無機粉体を用い ることができる。

 ただし、十分に優れた切断性と耐久性と 両立させる観点から、樹脂層全体に対して ポリエステル樹脂の含有量が80質量%以上で ることが好ましく、90質量%以上であること より好ましい。

 接着層はポリウレタン系の接着剤から形 される。また、シーラント材としては変性 リエチレン樹脂を用いることができる。変 ポリエチレン樹脂としては、エチレン酢酸 ニル共重合体、エチレンメタクリル酸共重 体、エチレン樹脂を主成分とするアイオノ ー等が挙げられる。これらのうち、特にエ レンメタクリル酸共重合体が好ましい。

 刃材60の厚さは、0.05~0.5mmであることが好 しく、0.1~0.3mmであることがより好ましく、0 .15~0.28mmであることがより好ましい。このよ なシート状の刃材60を、下金型70及び上金型7 2で打ち抜き加工することにより、切断刃24が 形成される。

 本実施形態の切断刃24の形成に用いられ 上金型72には、中央エリア28の大歯38及び中 36の打ち抜きを行う加工部分78の刃先端に、 断刃24の先端部と相補的な形状の傾斜部が 成されている。これによって、打ち抜き加 を行なった際、大歯38及び中歯36の先端部が 断刃24の厚さ方向に突出するように形成さ る。

 下金型70及び上金型72で刃材60を打ち抜い 切断刃24を形成する際、超音波発振器76を用 いて包装容器の蓋体18の前面壁22から超音波 照射することによって、当該切断刃24を、前 面壁の裏面23に接着することができる(超音波 接着法)。なお、刃材60として、上述のような 、樹脂層、接着層、シーラント材が順次積層 された積層シートを用いる場合、シーラント 材が前面壁の裏面23に接着するようにして、 断刃24を前面壁の裏面23に固定することがで きる。このように、シーラント材によって包 装容器の蓋体18に接着された切断刃24は、十 な接着力によって包装容器の蓋体における 面壁の裏面に固定されるため、包装容器の 体から容易に剥離しない。

 以上の製造方法によって、切断刃24を包 容器の蓋体における前面壁の裏面23に備える 包装容器10を製造することができる。なお、 装容器の蓋体における前面壁の裏面に切断 を取り付ける方法は、公知のコールドグル 法、又は感圧接着剤法等であってもよい。

 以上、本発明の好適な実施形態について 細に説明したが、本発明は上記実施形態に 定されないことは言うまでもない。

 例えば、図6は、本発明の別の実施形態に かかる切断刃の中央部の拡大図である。本実 施形態にかかる切断刃24は、中央エリア28と の両側に位置する側部エリア30とから構成さ れており、中央エリア28に、上記実施形態と 様の歯の構成を有する。ただし、本実施形 にかかる切断刃24は、側部エリア30に歯高の 異なる大小2種の側部歯を備えている点で、 記実施形態にかかる切断刃24と異なっている 。

 図6の切断刃の側部エリア30には、長手方 に歯高の異なる大小2種の側部1歯31,側部2歯3 2が交互に設けられている。側部2歯32は、側 1歯31よりも歯高が高く、中央エリア28の中歯 36と同等の歯高を有する。このため、中央エ ア28の中歯36の歯先を結ぶ直線L2が、側部エ ア30の側部歯32の歯先を通っている。また、 中央エリア28の小歯35の歯先と側部エリア30の 側部1歯31の歯先とを結ぶ直線L4は、中央エリ 28の大歯38の歯先を結ぶ直線L1、中央エリア2 8の中歯36を結ぶ直線L2、及び歯元を結ぶ直線L 3と実質的に平行であり、且つ、前記直線L1及 びL2よりも後側(蓋体前面壁22の先端縁に近い )に位置している。すなわち、直線L4は、直 L2と直線L3との間に位置している。なお、図 6の側部エリアには、4本の側部歯しか示され いないが、実際は側部歯31,32が交互に切断 24の端まで設けられている。また、当該切断 刃24は他方の側部エリア30にも対称に同様の の構成を備えている。

 本実施形態にかかる切断刃24において、 部歯31,32のそれぞれの歯先角度は、大歯38及 中歯36と同等の歯先角度である。また、側 歯31,32のそれぞれの形状は、単純な二等辺三 角形状であってもよいが、大歯38及び中歯36 同様に、斜辺が内側に凹んだ円弧状になっ いる末広がり形状ないしは銀杏の葉の形状 することが好適である。歯先角度を、鋭角 保持しつつ、耐久性を向上させるためであ 。また、かかる形状とした場合、二等辺三 形よりも、同一長さ範囲内では、歯の本数 少なくすることができ、切断に要する力の 減に寄与している。

 図6に示すような、側部エリアに歯高が互 いに異なる大小二種の側部歯(側部歯31、32)を 備える本実施形態にかかる切断刃24を用いれ 、「突き刺し」段階から「切り開き」段階 の移行時及び「切り開き」段階の進行時に ラップフィルム14に同時に接する側部歯の 数が少なくなるため、突き刺し段階から切 開き段階の移行に要する力、及び切り開き 階の進行に要する力を一層小さくすること できる。

 側部エリア30の側部1歯31の歯高H3は、好ま しくは0.3~2.5mm、より好ましくは0.5~2.0mmとする のがよい。また、側部2歯32の歯高H2は、好ま くは1.0~3.0mm、より好ましくは1.2~2.5mmとする がよい。側部1歯31及び側歯2歯32の歯間ピッ は、好ましくは1.0~3.0mm、より好ましくは1.5~ 2.5mmとするのがよい。

 図7は、本発明のさらに別の実施形態にか かる切断刃の片側の側部エリア及び端部エリ アの一部拡大図である。図7の切断刃24は、中 央エリア及び側部エリアに上記実施形態、す なわち図6と同様の歯の構成を有する。ただ 、本実施形態の切断刃24は、側部エリア30の 側(中央エリア側とは反対側)に、端部歯40を 有する端部エリア29を備える点で上記実施形 の切断刃と異なっている。なお、本実施形 の切断刃24は他方の端部エリアにも図7と同 の歯の構成を備える。

 本実施形態の切断刃24の端部エリア29に備 えられる端部歯40は、側部エリア30に属する 部1歯31及び側歯2歯32よりも高い歯高を有す 。端部歯40の歯先を結ぶ直線L5は、中央エリ の大歯を結ぶ直線L1と中央エリアの中歯を ぶ直線L2との間に位置している。このように 、側部エリアの側部歯よりも歯高の高い端部 歯40を備えることにより、切断刃24の一方の 部からラップフィルムの切断を開始する場 でも、ラップフィルムを容易に切断するこ ができる。すなわち、ラップフィルムを切 刃の頂点部及び切断刃の端部のどちらから 始しても、ラップフィルムを容易に切断す ことができ、切断時のフィーリングも良好 ある。

 端部歯40の歯高H4は、好ましくは0.8~3.5mm、 より好ましくは0.9~2.0mm、さらに好ましくは1.0 ~1.5mmとするのがよい。また、端部歯40の歯間 ッチは、好ましくは0.5~3.5mm、より好ましく 0.7~2.5mmとするのがよい。

 なお、上記実施形態では、端部エリア29 同一歯高の端部歯40のみを配置したが、側部 エリア30と同様に、歯高の異なる端部歯を例 ば交互に設けてもよい。また、端部エリア2 9には、側部歯よりも歯高の高い端部歯と側 歯よりも歯高の低い端部歯とを設けてもよ 。

 上述の各実施形態では、ロール状包装物 あるラップフィルムはポリ塩化ビニリデン らなるものとしているが、他の樹脂からな ラップフィルムであっても本発明を適用す ことができる。かかる場合、歯高、歯間ピ チ、歯先角度等は上記寸法から適宜変更さ 得る。また、ロール状包装物はラップフィ ムのみならず、アルミフォイルや紙であっ もよい。

 また、中央エリアを構成する歯の本数は 上記の各実施形態より多くても或いは少な てもよいが、ラップフィルムが2段階以上で 歯に接するように構成することが必須条件と なる。なお、上記の各実施形態では、中央エ リアに属する全ての大歯の先端部及び全ての 中歯の先端部の歯先方向が容器本体の前面壁 に向かうように突出していたが、V字の頂点 に配置される大歯の先端部の歯先方向のみ 容器本体の前面壁に向かうように突出して る切断刃でも本発明の効果を得ることがで る。また、中央エリアに属する大歯及び中 の先端部のみではなく、側部エリアに属す 側部歯や端部エリアに属する端部歯の先端 の歯先方向も、中央エリアの大歯及び中歯 先端部と同様に、容器本体の前面壁に向か ように突出していてもよい。

 以下、実施例、比較例及び参考例に基づ 本発明をさらに具体的に説明するが、本発 は以下の実施例に何ら限定されるものでは い。

(実施例1)
 市販のポリエチレンテレフタレート樹脂シ ト(二軸延伸(結晶性)、厚み:250μm)を用いて V字状の切断刃を作製した。この切断刃は、 6に示すように、中央エリア28と該中央エリ のその両外側に隣接して設けられる側部エ ア30とを備える。具体的には、中央エリア28 に大歯38を5本、中歯36を8本、小歯35を2本有し 、側部エリア30に側部1歯31を37本、側部2歯32 38本有する。なお、大歯38の歯高は1.7mm、中 36の歯高は1.2mm、小歯35の歯高は0.8mm、側部1 31の歯高は0.8mm、側部2歯32の歯高は1.2mmであ 。

 また、この切断刃の中央エリア28にある 歯38及び中歯36は、図3に示すように、それぞ れの先端部3が、切断刃の厚さ方向に突出す ように曲がっている。大歯38及び中歯36のそ ぞれの先端部3の主面24aに平行な方向の長さ Cは0.30mmであり、先端部3の最大突出高さBは0.0 8mmである。また、図3に示すような切断刃24の 断面において、大歯38及び中歯36それぞれに ける先端部3と本体部5とのなす角度θは15°で ある。

 このような切断刃を、株式会社クレハに り製造、販売されている登録商標「NEWクレ ップ」に使用されている包装容器(長さ約31c m、幅4.5cm、高さ4.5cmのコートボール紙製の容 )に接着し、図1に示すようなポリ塩化ビニ デン製のラップフィルムを有する包装容器 作製した。切断刃の中央エリア28にある大歯 38及び中歯36の歯先は、蓋体の前面壁22とは逆 側に曲がっており、主面24aに垂直で大歯38又 中歯36の歯先を含む縦断面における、大歯38 又は中歯36の歯先方向と蓋体の前面壁22との す角度は15°であった。また、閉蓋状態にお る、切断刃の大歯及び中歯の先端部3の歯先 方向と容器本体の前面壁とのなす角度γ(図4) 、15°であった。

(実施例2,3)
 実施例1と同一の形状(同一断面形状)を有す 切断刃を作製し、実施例1と同様にして包装 容器を作製した。

(比較例1,2)
 市販のポリエチレンテレフタレート樹脂シ ト(二軸延伸(結晶性)、厚み:250μm)を用いて V字状の切断刃を作製した。この切断刃は、 6に示すような中央エリア28、及びその両外 に隣接する側部エリア30を備える。具体的 は、中央エリア28に大歯38を5本、中歯36を8本 、小歯35を2本有し、側部エリア30に側部1歯31 37本、側部2歯32を38本有する。なお、大歯38 歯高は1.7mm、中歯36の歯高は1.2mm、小歯35の 高は0.8mm、側部1歯31の歯高は0.8mm、側部2歯32 歯高は1.2mmである。

 なお、これらの切断刃の断面形状は、従 の切断刃と同様に平板状であり、各歯の歯 はいずれも切断刃の厚み方向に曲がってい い。

 このような切断刃を、株式会社クレハに り製造、販売されている登録商標「NEWクレ ップ」に使用されている包装容器(長さ約31c m、幅4.5cm、高さ4.5cmのコートボール紙製の容 )にそれぞれ接着し、図1に示すようなポリ 化ビニリデン製のラップフィルムを有する 装容器をそれぞれ作製した。閉蓋状態にお る、切断刃の大歯及び中歯の先端部3の歯先 向と容器本体の前面壁とのなす角度γ(図4) 、0°であった。

<切断性試験1>
 上述の通り作製した実施例1~3、及び比較例1 ,2の包装容器を引張り試験機にセットし、該 装容器から引き出したポリ塩化ビニリデン のラップフィルムを、蓋体の前面壁に対し 60°の一定角度で引っ張って切断する引張り 試験を実施した。この引張り試験において最 初に検出されたピークから切断力(g)を求めた 。

<切断性試験2>
 実施例1及び比較例1で作製した包装容器を いて、ラップフィルムを通常の方法で切断 、切断後のラップフィルムの切断形状を目 にて観察した。図8(a)は、実施例1の包装容器 によって切断したラップフィルムの切断形状 を模式的に示す図である。図8(b)は、比較例1 包装容器によってラップフィルムの切断形 を模式的に示す図である。

 実施例1の包装容器によって切断したラッ プフィルムの切断形状は、切断刃と同等の形 状を有していた。したがって、実施例1の包 容器は、十分良好な切れ味を有している。

 一方、比較例1の包装容器によって切断し たラップフィルムの切断形状は、切断刃と同 等の形状とはなっていなかった。図8(b)の切 形状から、切断時にラップフィルムが伸び いることが分かる。この破断形状が示すよ に、比較例1の包装容器の切断性はあまり良 なかった。

<耐久性試験>
 実施例1及び比較例1の包装容器を用いて耐 性試験を行なった。具体的には、上述の切 性試験1を300回繰り返し行った後の切断力を 上述の切断性試験1と同様にして測定した。 測定は5回繰り返して行い、平均値を求めた 測定結果を表2に示す。

 耐久性試験の結果、実施例1の方が、比較 例1よりも良好な耐久性を有することがわか た。

 本発明によれば、切断刃の形状を最適化 ることによって、十分優れた切断性と良好 切れ味とを兼ね備えた切断刃、及びかかる 断刃を備える包装容器を提供することがで る。