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Title:
CUTTING DEVICE WITH RING SAW
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078400
Kind Code:
A1
Abstract:
A cutting device having a ring saw can easily perform high-speed cutting of rock, stone, concrete, or the like. To cut such a material, the cutting device rotates the ring saw while applying impact force to the material and cuts the material while spreading out crushed pieces. When mounted as an attachment to a shovel type excavator such as a backhoe, the cutting device can be easily and conveniently operated. The cutting device has the ring saw (4) provided with a cutting blade (21) and drive means (5) for rotationally driving the ring saw (4) about the center axis thereof.The ring saw (4) is supported by a support body (3) mounted to a device body (2) and is rockable in the direction of advance of cutting. The cutting device also has an impact applying means (6) for applying impact force to an object (31) to be cut from the cutting blade (21) of the ring saw (4) in rotation.

Inventors:
MATSUURA KAZUMASA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072833
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
December 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MATSUURA KAZUMASA (JP)
International Classes:
B28D1/24; B23D47/12; E02F3/36
Foreign References:
JP2004025420A2004-01-29
JPS5178520A1976-07-08
JP2003526540A2003-09-09
JP2004216222A2004-08-05
JPS6248419A1987-03-03
JPS62166648A1987-07-23
JP2002172586A2002-06-18
JP2004025420A2004-01-29
Attorney, Agent or Firm:
NISHIMORI, Masahiro (9-10 Kitahama 1-chome,Chuo-k, Osaka-shi Osaka 41, JP)
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Claims:
切断刃(21)を備えたリングソー(4)と、このリングソー(4)をその中心軸周りに回転駆動する駆動手段(5)とを備えた切断装置において、装置本体(2)に取り付けられた支持体(3)に切断進行方向にリングソー(4)を揺動可能に支持し、回転中のリングソー(4)の切断刃(21)から切断対象物(31)に対して衝撃力を付与する衝撃付与手段(6)を設けたことを特徴とするリングソー付き切断装置。
衝撃付与手段(6)は、リングソー(4)に対して進退自在とされた打撃用ロッド(52)を有する油圧ブレーカ、エアブレーカ、油圧ドリフタ、エアドリフタ、バイブレータの何れかからなる衝撃発生手段(51)と、この衝撃発生手段(51)の打撃用ロッド(52)の先端部に回転自在に取り付けられると共に、リングソー(4)の外周部において、切断刃(21)の間に当接しながら回転する打撃力伝達体(53)とを備えた請求項1記載のリングソー付き切断装置。
衝撃付与手段(6)は、リングソー(4)に対して進退自在とされた打撃用ロッド(52)を有する油圧ブレーカ、エアブレーカ、油圧ドリフタ、エアドリフタ、バイブレータの何れかからなる衝撃発生手段(51)と、この衝撃発生手段(51)の打撃用ロッド(52)の先端部に回転自在に取り付けられると共に、リングソー(4)の内周部に摺接する打撃力伝達体(53)とを備えた請求項1記載のリングソー付き切断装置。
上記打撃力伝達体(53)とリングソー(4)との接触部に、潤滑剤を注入する請求項1乃至3のいずれかに記載のリングソー付き切断装置。
支持体(3)は、装置本体(2)に回転自在に取り付けられて、リングソー(4)の内周面を支持する支持ローラからなる請求項1乃至4のいずれかに記載のリングソー付き切断装置。
リングソー(4)は、リングソー本体(20)と、このリングソー本体(20)に対して着脱可能な基体(22a)に刃先(23)を取り付けてなる切断刃(21)とからなり、切断刃(21)は、その刃先(23)が超硬チップからなるとともに、基体(22a)に埋設、固定され、頭部が基体(22a)から突出した状態とされている請求項1乃至5のいずれかに記載のリングソー付き切断装置。
切断溝幅方向の厚さ寸法において、上記基体(22a)の厚さ寸法は、上記リングソー本体(20)の厚さ寸法よりも大きくしている請求項6記載のリングソー付き切断装置。
上記駆動手段(5)は、環状チェーン(41)と駆動伝達用回転体(42)とから成り、上記支持ローラ(3)で上記リングソー(4)を支持した際に、上記支持ローラ(3)を環状チェーン(41)の方向に付勢する付勢手段(10)を設けた請求項5乃至7のいずれかに記載のリングソー付き切断装置。
Description:
リングソー付き切断装置

 この発明は、リングソー付き切断装置に するもので、特にバックホー等のショベル 掘削機にアタッチメントとして着脱可能に り付けて使用するのに好適なリングソー付 切断装置に関するものである。

 バックホー等のショベル系掘削機にアタッ メントとして着脱可能に取り付けられるリ グソー付き切断装置の従来例を、図7に示し ている。同図に示すように、この装置は、装 置本体71を構成するベース材に取り付けられ いる2本の支持ローラ72によってリングソー7 3の内周側を支持し、駆動用のスプロケット74 と従動用のプーリ75に巻き掛けされている環 チェーン76によってリングソー73を回転駆動 することにより、岩盤、石材、コンクリート 等の切断対象物を切断する構造のものである 。なお、リングソー73の外周には、その外周 沿うように、着脱可能な複数の切断刃77が 設されており、各切断刃77の刃先78は、ダイ モンドチップにより形成されている。この うなリングソー付き切断装置としては、例 ば特許文献1に開示されている。

特開2004-25420号公報

 上記構成の切断装置においては、リング ーを回転駆動することによって、岩盤、石 、コンクリート等を切断する構造のもので って、リングソー73は、その中心軸が固定 れていない構造であるため、駆動時に発生 る振動がリングソーにそのまま伝達されて リングソーも振動することになり、安定し 切断動作を行うことが困難であった。また この切断装置は、バックホー等のショベル 掘削機にアタッチメントとして取り付けら て使用されるが、この使用に際しては、リ グソーから切断対象物へと作用する押圧力 適度な状態に維持する必要があるので、切 速度に合わせた高度な操作技術が要求され そのため、岩盤、石材、コンクリート等を 断する作業が困難なものとなっていた。

 しかも、上記に加えて、リングソーの切 刃の刃先にはダイヤモンドチップが用いら ており、刃先に振動、衝撃が伝わった際に 刃先に目つぶれが生じたり、欠落等が生じ りして、切断能力の大幅な低下を招いてい 。また、刃先の寿命が短くなり、その交換 業も増すことから、切断効率の低下を招く ともに、ダイヤモンドチップは高価である め、コストが高くなり、経済的ではなかっ 。

 そこで、この発明は上記問題点を解決す ためになされたものであって、その目的は リングソーに衝撃力を与えながら回転させ 岩盤、石材、コンクリート等を破砕して、 砕した部分をはじき飛ばしながら切断する とによって、容易に高速切断を行うことを 能としたリングソー付き切断装置を提供す ことにある。また、バックホー等のショベ 系掘削機にアタッチメントとして取り付け 際に、その操作を容易に行うことができる い勝手の良いリングソー付き切断装置を提 することも目的としている。

 上記課題を解決するため、この発明のリ グソー付き切断装置は、切断刃21を備えた ングソー4と、このリングソー4をその中心軸 周りに回転駆動する駆動手段5とを備えた切 装置において、装置本体2に取り付けられた 持体3に切断進行方向にリングソー4を揺動 能に支持し、回転中のリングソー4の切断刃2 1から切断対象物31に対して衝撃力を付与する 衝撃付与手段6を設けたことを特徴とする。

 具体的に、衝撃付与手段6は、リングソー 4に対して進退自在とされた打撃用ロッド52を 有する油圧ブレーカ、エアブレーカ、油圧ド リフタ、エアドリフタ、バイブレータの何れ かからなる衝撃発生手段51と、この衝撃発生 段51の打撃用ロッド52の先端部に回転自在に 取り付けられると共に、リングソー4の外周 において、切断刃21の間に当接しながら回転 する打撃力伝達体53とを備えている。

 また、衝撃付与手段6は、リングソー4に して進退自在とされた打撃用ロッド52を有す る油圧ブレーカ、エアブレーカ、油圧ドリフ タ、エアドリフタ、バイブレータの何れかか らなる衝撃発生手段51と、この衝撃発生手段5 1の打撃用ロッド52の先端部に回転自在に取り 付けられると共に、リングソー4の内周部に 接する打撃力伝達体53とを備えている。

 さらに、打撃力伝達体53とリングソー4と 接触部に潤滑剤を注入している。

 さらにまた、支持体3は、装置本体2に回 自在に取り付けられて、リングソー4の内周 を支持する支持ローラからなっている。

 しかも、リングソー4は、リングソー本体 20と、このリングソー本体20に対して着脱可 な基体22aに刃先23を取り付けてなる切断刃21 からなり、切断刃21は、その刃先23が超硬チ ップからなるとともに、基体22aに埋設、固定 され、頭部が基体22aから突出した状態とされ ている。

 また、切断溝幅方向の厚さ寸法において 基体22aの厚さ方向は、リングソー本体20の さ寸法よりも大きくしている。

 さらに、駆動手段5は、環状チェーン41と 動伝達用回転体42とから成り、支持ローラ3 リングソー4を支持した際に、支持ローラ3 環状チェーン41の方向に付勢する付勢手段10 設けている。

 この発明のリングソー付き切断装置にお ては、支持体によって切断方向に沿うよう 揺動可能にリングソーを支持し、リングソ の切断刃から切断対象物に対して衝撃力を 与する衝撃付与手段を設けているので、そ 衝撃付与手段によって切断対象物に強力な ンパクトを与えながら切断するようにして る。すなわち、岩盤、石材、コンクリート の切断対象物を破砕して、破砕した部分を じき飛ばしながら切断するので、高速で切 を行うことが可能になり、切断効率の向上 図ることが可能になる。すなわち、この切 装置では、リングソーの支持中心が定まり い構造、つまりリングソーが振動し易い装 であるという特性を積極的に利用し、振動 防止するのではなく、これとは逆に衝撃振 力を積極的に付与することで切断性能の向 を図るようにしているのである。このこと 逆にいうと、従来のようにリングソーから 断対象物に作用する押圧力を調整する必要 がそれほど要求されないということであり その結果、バックホー等に取り付けて使用 る際に、その操作が容易になるとの利点も じることになる。

 また、衝撃付与手段が、リングソーに対 て進退自在とされた打撃用ロッドを有する 圧ブレーカ、エアブレーカ、油圧ドリフタ エアドリフタ、バイブレータの何れかから る衝撃発生手段と、この衝撃発生手段の打 用ロッドの先端部に回転自在に取り付けら ると共に、リングソーの外周部において、 断刃の間に当接しながら回転する打撃力伝 体とを備えているので、リングソーに打撃 を効率良く付与することが可能になる。

 さらに、衝撃付与手段が、リングソーに して進退自在とされた打撃用ロッドを有す 油圧ブレーカ、エアブレーカ、油圧ドリフ 、エアドリフタ、バイブレータの何れかか なる衝撃発生手段と、この衝撃発生手段の 撃用ロッドの先端部に回転自在に取り付け れると共に、リングソーの内周部に摺接す 打撃力伝達体を備えているので、直接的、 つ効率良く切断対象物に打撃力付与するこ が可能になり、切断性能を一段と向上でき また装置本体のスペースを有効に利用する とが可能になると共に、装置本体をコンパ トにすることも可能になる。

 さらにまた、打撃力伝達体とリングソー の接触部に潤滑剤を注入することで、打撃 伝達体とリングソーを円滑に摺動すること 可能になる。

 そして、装置本体に回転自在に取り付け れ、リングソーの内周面を支持する支持体 、支持ローラを用いることにより、リング ーの回転に伴うリングソーと支持体との間 摩擦が大幅に減少し、リングソーの回転や 動を円滑に行うことが可能になる。

 しかも、切断刃の刃先には強靭で、耐久 のある超硬チップが用いることができ、そ 刃先は頭部が基体から突出した状態とされ いるので、刃先の目つぶれや欠落等が起こ 難くなり、刃先の寿命も長くなることから コスト低減を図ることが可能になり、経済 においても効果的である。したがって、刃 の交換の手間等が軽減可能になり、長時間 連続した切断作業や長期に亘る切断作業に 対応し易くなる。

 また、切断溝幅方向の厚さ方向において 基体の厚さ寸法をリングソー本体の厚さ寸 よりも大きくしていることで、切断対象物 リングソー本体の側面部との接触を軽減し 、切断抵抗を減少させることが可能になり 切断性能をより一段と向上できる。

 さらに、駆動手段は、環状チェーンと駆 伝達用回転体とから成り、支持ローラでリ グソーを支持した際に、支持ローラを環状 ェーンの方向に付勢する付勢手段を設けて ることで、衝撃付与手段によって振動する ングソーを確実に環状チェーンに噛み合せ と共に、リングソーの振動を積極的に行い くすることが可能となり、より一段と切断 率の向上を図ることが可能になる。

この発明の実施形態に係るリングソー き切断装置の使用状態を示す正面図である 第1実施形態に係るリングソー付き切断 装置の正面図である。 第2実施形態に係るリングソー付き切断 装置の正面図である。 上記第2実施形態の断面図である。 上記第2実施形態の斜視図である。 第2の実施形態に係るリングソーの変更 例の斜視図である。 従来のリングソー付き切断装置の正面 である。

符号の説明

2    装置本体
3    支持体(支持ローラ)
4    リングソー
5    駆動手段
6    衝撃付与手段
10   付勢手段
20   リングソー本体
21   切断刃
22a  基体
23   刃先
31   切断対象物
41   環状チェーン
42   駆動伝達用回転体
51   衝撃発生手段
52   打撃用ロッド
53   打撃力伝達体

 以下、この発明の実施形態について図面 基づいて詳細に説明する。この発明の第1の 実施形態に係るリングソー付き切断装置1は 図1及び図2に示すように、装置本体2を構成 るベース材11に立設された一本の支持体3と この支持体3によって切断進行方向に揺動可 に支持されたリングソー4と、このリングソ ー4に設けられた複数の切断刃21に噛み合うよ うにしてリングソー4をその中心軸周りに回 駆動する駆動手段5と、このリングソー4に衝 撃力を付与して、リングソー4の切断刃21を切 断対象物31に叩きつける衝撃付与手段6と、リ ングソー4の上端部と駆動手段5及び衝撃付与 段6を覆うようにして装置本体2を構成する 示しないカバー材とによって構成される。

 装置本体2は、ベース材11と図示しないカ ー材とからなり、それらは、略同一寸法、 同一形状とされている。図2に示すように、 ベース材11には、その上面に取付片12が突設 れており、その取付片12には一対の取付穴13 設けられている。この取付穴13は、図1に示 ように、油圧ショベル、バックホー等のシ ベル系掘削機32にアタッチメントとして取 付ける際に利用される。

 支持体3は、ばね等の付勢手段10で支持さ た支持ローラからなり、装置本体2を構成す るベース材11にばね等の付勢手段10を介して 持された軸受けに立設され、その軸芯回り 回転自在とされている。

 上記支持ローラ3は、上方に向けて、(後 する環状チェーン41にリングソー4を押し付 る方向に)付勢されている。

 リングソー4は、一本の支持ローラ3によ て、その内周面の上側を揺動自在に支持さ ている。このリングソー4は、略環状のリン ソー本体20と、その外周部に植設された切 刃21とから形成されている。また、切断刃21 基体22と刃先23とから形成されており、基体 22は刃先23とともにリングソー本体20に対して 着脱可能とされている。なお、刃先23は超硬 ップからなり、基体22に埋設、固定され、 略半球形の頭部が基体22から突出した状態と されている。

 駆動手段5は、リングソー4をその中心軸 りに回転駆動するものであって、環状チェ ン41と駆動力伝達用回転体42とからなる。環 チェーン41は、開口部43を有する複数のリン ク44とピン45で構成されており、複数のリン 44をピン45で連結して略環状に連結したもの ある。そして、環状チェーン41のリンク44同 士を連結するピン45の間に、リングソー4の切 断刃21が嵌り込んで、リングソー4の切断刃21 環状チェーン41とが噛み合うようになり、 ングソー4が回転駆動されることになる。

 駆動力伝達用回転体42は、駆動用のスプ ケット46と従動用のプーリ47からなる。これ 駆動力伝達用回転体42は、ベース材11に回転 自在に取り付けられる。なお、駆動用のスプ ロケット46は、図示しない駆動源としての油 モータに連動連結されて回転駆動されるよ になっている。

 具体的には、環状チェーン41が駆動用の プロケット46の歯48の一部に噛み合うように て巻き掛けされるとともに、従動用のプー 47にはその外周の一部に巻き付くように巻 掛けされている。なお、駆動用のスプロケ ト46と従動用のプーリ47の間において、環状 ェーン41が、リングソー4の切断刃21と噛み っている部分には、付勢手段10で下方から上 方への押圧力を作用させており、そのため環 状チェーン41は、上方に膨らみながら湾曲し 状態となっている。そして、図示しない油 モータの駆動によって駆動用のスプロケッ 46が回転するとともに、環状チェーン41が回 転駆動されるようになり、この環状チェーン 41とともにリングソー4も回転駆動されるよう になる。

 衝撃付与手段6は、衝撃発生手段51として 例えば油圧ドリフタを備えており、この衝 発生手段51は、リングソー4の切断刃21に対 て進退自在な打撃用ロッド52を有している。 なお、衝撃発生手段51としては、油圧ドリフ の他にエアドリフタ、油圧ブレーカ、エア レーカ、バイブレータを用いても良い。ま 、打撃用ロッド52の先端部には、打撃力伝 体53が回転自在に取り付けられている。

 そして、衝撃発生手段51が、リングソー4 外周側に設けられて、リングソー4の外周面 に衝撃発生手段51の打撃用ロッド52による衝 力を付与するとともに、円盤状に形成され 打撃力伝達体53がリングソー4の切断刃21の間 に当接しながら回転するようになっている。 すなわち、リングソー4の外周部において、 断刃21、21間に形成された凹部に噛み合うよ に、打撃力伝達体53には、その外周に沿っ 複数の略半円形状の凸部54が設けられている のである。

 装置本体2を構成するベース材11には、ガ ド61と側面ガイドローラ62が設けられている 。ガイド61は、上方にやや突出した円弧状の 材からなり、駆動用のスプロケット46と従 用のプーリ47に巻き掛けされている環状チェ ーン41の位置に合わせてベース材11に立設さ ている。このガイド61は、環状チェーン41が ェーンの回転面に対して上方方向にずれる を防止している。なお、図示しないカバー にも上記と同様のガイドローラが設けられ おり、また上記支持体3の他端部は、図示し ないカバー材によって支持されている。

 側面ガイドローラ62は、2個の略環状のガ ドローラ63をリングソー4の円周方向に沿う うに並設して形成されている。この側面ガ ドローラ62は、ベース材11と図示しないカバ ー材とにおいて、リングソー4の円周方向に うようにして3ヶ所ずつ設けられている。そ て、リングソー4の両側面をこれら側面ガイ ドローラ62で挟み込むことによって、リング ー4が横振れするのを防止している。したが って、この側面ガイドローラ62によってリン ソー4は安定した状態で回転することが可能 になる。なお、側面ガイドローラ62の数、配 及び取付構造等は上記のように限定されず リングソー4が横振れするのを防止できれば 良い。

 上記構成の切断装置1は、装置本体2の取 片12に設けられた一対の取付穴13を利用して 図1に示すように、油圧ショベル、バックホ ー等のショベル系掘削機32にアタッチメント して取り付けられる。そして、ベース材11 取り付けられた駆動用のスプロケット46が図 示しない油圧モータによって回転駆動される と、駆動用のスプロケット46と従動用のプー 47に巻き掛けされている環状チェーン41が回 転駆動されるとともに、支持ローラ3によっ 支持されているリングソー4も回転駆動する そして、油圧ドリフタ51を駆動して、回転 ているリングソー4に衝撃力を付与している なお、支持ローラ3の数は、上記のように限 定されず、複数本の支持ローラ3を用いるこ も可能で、要はリングソー4を切断進行方向 揺動可能に支持できれば良い。

 このように、回転駆動されているリング ー4に衝撃発生手段51による衝撃力を、主と て切断進行方向の後方に向けて付与し、切 刃21に強力なインパクトを与えることによ 切断対象物31を破砕して、破砕した部分をは じき飛ばしながら切断することによって高速 切断が可能になり、切断効率の向上を図るこ とが可能になる。また、この切断装置では、 支持ローラ3をばね等の付勢手段10を介して支 持することで、リングソー4の支持中心が定 りにくい構造、つまりリングソー4が振動し い装置であるという特性を積極的に利用し 振動を防止するのではなく、これとは逆に 撃振動力を積極的に付与することにより、 た、リングソー4と環状チェーン41との噛み いを確実にすることにより、切断性能の向 を図るようにしているのである。このこと 逆にいうと、従来のようにリングソー4から 切断対象物に作用する押圧力を調整する必要 性がそれほど要求されないということであり 、その結果、油圧ショベル、バックホー等に 取り付けて使用する際に、その操作が容易に なる利点も生じることになる。なお、図2に いて、矢線Aはリングソー4の回転方向、矢線 Bは衝撃力付加方向、矢線Cは切断進行方向を れぞれ示している。

 また、リングソー4の刃先23には強靭で耐 性に優れている超硬チップが用いられて、 の刃先23が埋設、固定され、頭部が基体22か ら突出した状態とされているので、刃先23の つぶれや欠落等が起こり難くなり、刃先23 寿命も長くなることから、コスト低減を図 ことが可能になり、経済面においても効果 である。したがって、刃先23の交換の手間等 も軽減することが可能になり、長時間の連続 した切断作業や長期に亘る切断作業への対応 もし易くなる。

 上記構成における切断装置は、主として 圧ショベル、バックホー等のショベル系掘 機にアタッチメントとして取り付けて利用 るにおいて好適である。また、装置全体に 度を持たせることによって、大型の油圧シ ベル、バックホー等に取り付けて切断作業 用機とすることも可能である。さらに、他 移動手段を設ければ、この切断装置を油圧 ョベル、バックホー等に取り付けることな 、切断専用機とすることも可能である。

 次に、図3乃至図6に基づいて、この発明 第2の実施形態について説明する。この実施 態においては、図3に示すように、衝撃付与 手段6が、リングソー4の外周側に設けられて リングソー4の内周部に打撃発生手段51の打 用ロッド52による衝撃力を付与するととも 、打撃力伝達体53がリングソー4の内周面と 接するようになっている。具体的には、図3 び図4に示すように、打撃発生手段51の打撃 ロッド52の先端部には、伝達ベース55が取り 付けられるとともに、その伝達ベース55を介 て一対の連結棒56が取り付けられている。 して、これら一対の連結棒56は、それら各先 端部が軸部材57によって打撃力伝達体53に連 されている。すなわち、打撃力伝達体53が軸 部材57の先端部に回動自在に軸止されている また、この打撃力伝達体53は、リングソー4 内周面と摺接するようになっている。そし 、打撃力伝達体53と、リングソー4の内周面 の摺接部に潤滑油を供給するため、打撃用 ッド52の打撃発生手段51とのジョイント部か ら打撃力伝達体53のリングソー4の内周面との 摺接部にわたって、打撃用ロッド52、伝達ベ ス55、連結棒56、軸部材57、打撃力伝達体53 内部を貫通して供給管59が穿設されている。

 このリングソー4は、図5に拡大して示す うに、略環状のリングソー本体20の外周先端 部が、リングソー本体20の板厚より幅広の断 略菱形状の基体22として構成されており、 体22の両斜面には千鳥状に複数の穴58が設け れている。そして、これらの穴58に、超硬 ップからなる棒状の刃先23を植設することに よって、切断刃21として機能するようになっ いる。また、リングソー本体20の内周には その内周に沿うようにして凸部24が設けられ ている。

 打撃力伝達体53は、図3に示すように、略 形に形成されており、その上面には貫通穴 突設されている。この貫通穴は、一対の連 棒56の端部を連結している軸部材57が挿通さ れるとともに、この軸部材57によって打撃力 達体53が回転自在に軸止されている。また 打撃力伝達体53の円弧状の外周には、その外 周に沿うように凹溝部50が設けられている。 の打撃力伝達体53の外周に設けられた凹溝 50は、リングソー本体20の内周部に沿って設 られた凸部24に嵌合するようになっている そして、打撃力伝達体53は、リングソー4と 接することになる。リングソー4を回転駆動 る際は、打撃力伝達体53とリングソー4を一 と円滑に摺動させるために、リングソー本 20の凸部24と打撃力伝達体53の凹溝部50との に、打撃用ロッド52から打撃力伝達体53にわ って設けられた供給管59から潤滑油を供給 布して、摺接部を油滑する。

 このように、回転駆動されているリング ー4に衝撃発生手段51による衝撃力を、主と て切断進行方向の後方に向けて付与し、切 刃21に強力なインパクトを与えることによ 切断対象物31を破砕して、破砕した部分をは じき飛ばしながら切断することによって高速 切断が可能になり、切断効率の向上を図るこ とが可能になる。また、この切断装置では、 衝撃付与手段6をリングソー4の切断刃21より 外側に配置して、リングソー4の内周に衝撃 を付与するようにしているので、装置本体2 のスペースを有効に利用することが可能にな る。また、リングソー4の内周に設けられた 部24と打撃力伝達体53に設けられた凹溝部50 が係合するようになっているので、衝撃力 切断対象物に直接的、且つ効率良く付与す ことが可能になる。また、リングソー本体20 の板厚より幅広の断面略菱形状の基体22を用 ることによって、切断対象物とリングソー 体20の側面部との摩擦抵抗を軽減し、駆動 5から伝達された回転力をリングソー4の切断 刃21に効率良く伝達することが可能となる。 お、第2の実施形態において、その他の構成 及び効果は第1の実施形態と同様であり、図3 至図6において、第1の実施形態と同様の機 を有する部材については同符号を付し、そ 説明を省略している。なお、図3において、 線Aはリングソー4の回転方向、矢線Bは衝撃 付加方向、矢線Cは切断進行方向をそれぞれ 示している。

 また、図6に示すように、リングソー本体 20の外周に沿うように狭幅の取付部25を設け と共に、基体22aに嵌合溝26を設け、基体22aを リングソー本体20に対して着脱可能としても い。この場合、基体22aは、リングソー本体2 0の板厚より幅広な断面略五角形状に形成さ 、基体22aの両斜面には千鳥状に複数の穴58が 設けられている。そして、これらの穴58に超 チップからなる棒状の刃先23を植設するこ によって、切断刃21を構成している。

 この発明は、上記実施形態に限定される のではなく、この発明の範囲内で多くの修 及び変更を加え得ることは勿論である。例 ば、上記実施形態において、駆動手段5とし ては、環状チェーン41が用いられているが、 の環状チェーン41を環状ベルト等の環状帯 用いるようにしても良い。なお、この環状 ルトには、リングソー4の切断刃21や駆動用 スプロケット46の歯48と噛み合うように開口 又は凸部が設けられている。

 以上のように本発明によれば、リングソ に強い衝撃力を与えながら回転させ、岩盤 石材、コンクリート等の切断対象物を破砕 て、破砕した部分をはじき飛ばしながら切 することによって、容易に高速切断を行う とが可能になるとともに、バックホー等の ョベル系掘削機にアタッチメントとして取 付けても、切断作業に際して高度な操作技 を要せず容易に切断作業を行うことができ 産業上の利用可能性は高い。