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Patent Searching and Data


Title:
CUTTING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041021
Kind Code:
A1
Abstract:
A cutting machine that can grind a cutting blade in a manner that the angle of a cutting edge is constant. A support block (14) has two arms (14a, 14b) open at specific angles. Rotating shafts (12a, 13a) of rotating grindstones (12, 13) are extended upright from the vicinities of the front ends of the arms (14a, 14b). The rotating grindstones (12, 13) grind one side (11b) and the other side (11c), respectively, of the cutting edge (11a) of the cutting blade (11) by those flat surfaces (12b, 13b) of the rotating grindstones (12, 13) that are perpendicular to the rotating shafts (12a, 13a). A grindstone holding mechanism (15) can be translated in the directions indicated by the arrow (15a) or rocked in motion approximate to the translation, and by this, the flat surface (12b) of the rotating grindstone (12) can be changed to the state shown by the broken lines where the flat surface (12b) is made to be in contact with the one side (11b) of the cutting blade (11) to grind it. The flat surfaces (12b, 13b) and the one and the other sides (11b, 11c) of the cutting blade (11) are kept parallel to each other even if the grinding progresses, so that the edge angle is kept constant.

Inventors:
IKOMA KENJI (JP)
ARIKITA REIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002629
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHIMA SEIKI MFG (JP)
IKOMA KENJI (JP)
ARIKITA REIJI (JP)
International Classes:
B26D5/00; B26D7/12
Foreign References:
JPH0760692A1995-03-07
JPH07136989A1995-05-30
JP2004017444A2004-01-22
Other References:
None
Attorney, Agent or Firm:
HIROSE, Minetaro (53 Nishikujo Zaoumachi,Minami-ku, Kyoto-sh, Kyoto 14, JP)
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Claims:
 裁断テーブル上に裁断すべきシート材料を載置し、裁断テーブルに沿って移動可能な裁断ヘッドに備えられる裁断刃でシート材料を裁断する裁断機において、
 裁断刃は、刃先の両側を研磨して切れ味を保ちながら使用され、
 裁断ヘッドには、
  裁断刃の刃先の一方側を平面で研磨する一方側研磨砥石と、
  裁断刃の刃先の他方側を平面で研磨する他方側研磨砥石と、
  一方側研磨砥石および他方側研磨砥石で研磨を行う平面を裁断刃の一方側および他方側とそれぞれ平行に保持しながら、一方側研磨砥石および他方側研磨砥石を刃先の一方側および他方側のいずれからも離反する待機状態、一方側研磨砥石を刃先の一方側に当接させる一方側研磨状態、および他方側研磨砥石を刃先の他方側に当接させる他方側研磨状態の間を切換え可能な砥石保持機構と、
 を含むことを特徴とする裁断機。
 前記裁断ヘッドは、
  前記裁断刃を収容し、前記裁断テーブルの表面に垂直な刃先回転軸周りに回動して、裁断刃が裁断する方向を変更可能な回動筒体と、
  回動筒体の外周側に設けられ、回動筒体の回動方向に追随して回動可能な摺動環と、
  回動筒体の半径方向の外方に設けられ、摺動環を裁断ヘッドに対して拘止可能なロック機構とを備え、
 前記砥石保持機構は、回動筒体に設けられ、ロック機構によって摺動環が拘止されるとき、刃先回転軸周りの回動筒体の回動角度に応じて、前記待機状態、前記一方側研磨状態、または前記他方側研磨状態の間を切換えることを特徴とする請求項1記載の裁断機。
 前記砥石保持機構は、前記回動筒体内で前記裁断刃の刃先の両側に間隔をあけて立設され、前記刃先回転軸に平行な一対の揺動軸にそれぞれ基端側が揺動変位可能に支持される一対の揺動アームの先端で間隔をあけて支持され、
 前記摺動環には、砥石保持機構を、前記前記待機状態、前記一方側研磨状態、または前記他方側研磨状態にそれぞれ対応する位置に案内するカムが設けられることを特徴とする請求項2記載の裁断機。
 前記回動筒体には、外部から回転駆動可能で、内周側に内歯を有する回転環が設けられ、
 前記砥石保持機構には、回転環の内歯に噛合する歯車が装着され、
 前記カムは、歯車と回転環の内歯との噛合を保ちながら砥石保持機構の位置を変える案内を行うように形成され、
 前記一方側研磨砥石および前記他方側研磨砥石は、歯車に回転環を介して伝達される回動筒体の外部からの回転駆動で回転して前記裁断刃の研磨を行うことを特徴とする請求項3記載の裁断機。
Description:
裁断機

 本発明は、シート材料などを裁断する裁 機、特に裁断刃を研磨する機能を備える裁 機に関する。

 従来から、布帛などのシート材料を縫製 パーツに加工する際などには、型紙や型紙 対応するデータに基づいて切断する裁断が われている。裁断に使用される裁断機など は、シート材料を切断する裁断刃の切れ味 良好に保つために、研磨機能が備えられて る(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に は、上下の軸線方向に往復動する切断刃でシ ート材料を切断するシート材料切断装置が開 示され、切断刃を刃先の両側から研磨する二 通りの考え方も開示されている。

 図10は、特許文献1に開示されている二通 の考え方を示す。図10(a)は、FIG.11などに開 されている回転砥石の外周の曲面で研磨す 考え方を示す。図10(b)は、FIG.13などに開示さ れている回転砥石の軸線に垂直な平面で研磨 する考え方を示す。なお、説明の便宜上、以 下の説明では構成を簡略化して示し、部材の 名称や参照符号を変更している場合があるけ れども、二通りの考え方との対応関係は自明 なはずである。

 図10(a)では、切断刃1の刃先1aの一方側1bと 他方側1cとを、二つの回転砥石2,3の外周とな 円筒面2a,3aでそれぞれ研磨する。二つの回 砥石2,3は、支持ブロック4の二本の腕4a,4bの 端で支持する。二本の腕4a,4bは、相互間が一 定の角度で開くように固定される。支持ブロ ック4は、腕4a,4bの中間部分が挿通する揺動軸 5周りに揺動変位が可能である。揺動軸5に対 て支持ブロック4を一方または他方に揺動変 位させると、回転砥石2,3の円筒面2a,3aで切断 1の一方側1bまたは他方側1cを研磨すること できる。ただし、円筒面2a,3aでの研磨である ため、新品の切断刃1の一方側1bおよび他方側 1cが直線状の断面形状を有していても、斜線 施して示すような凹形状の表面を有する断 形状に変化してしまう。

 図10(b)では、図10(a)に対応する部分に同一 の参照符号を付して示し、重複する説明を省 略する。支持ブロック4では、各腕4a,4bが切断 刃1の刃先1a側に臨む面に回転砥石2,3を取付け る。回転砥石2,3は、実線で示す状態では切断 刃1から離れているけれども、回転軸に垂直 平面2b,3bを切断刃1の一方側1bまたは他方側1c それぞれ当接させて研磨を行う状態に切換 ることができる。たとえば、揺動軸5に対し て支持ブロック4を一方に揺動変位させると 破線で示すように、回転砥石2の平面2bを切 刃1の一方側1b側に当接させて研磨を行う状 に切換えることができる。同様にして、揺 軸5に対して支持ブロック4を他方に揺動変位 させると、回転砥石3の平面3bで切断刃1の他 側1cを研磨することができる。平面2b、3bで 研磨であるため、研磨後の断面形状は、斜 を施して示すように、直線状の断面形状を つことができる。

 図10(a)のような研磨方法は、支持ブロック4 全体的な揺動変位ではなく、リンク機構な で、回転砥石2,3の円筒面2a,2bを裁断刃1の刃 1aの一方側1bと他方側1cとに当接させて行う とも可能である(たとえば、特許文献2参照) 特許文献2では、回転砥石2,3および支持のた めの構成を、切断刃1に相当する裁断刃を刃 回転軸であるR軸周りに回動させる回動筒体 に収容させている。研磨状態の切換えは、 動筒体に設ける摺動環を外部に対して静止 るように拘止しながら、回動筒体を回動さ て行う。外部に対して静止する摺動環と、 部に対して回動する回動筒体との相対的な 変位で、カムやリンク機構を介して回転砥 が個別に揺動変位し、研磨状態の切換えが われる。

特公昭56-8759号公報

特許第3390219号公報

 図10(a)は、回転砥石2,3の円筒面2a,3aで研磨 を行うと、刃先1aの一方側1bと他方側1cの断面 形状が斜線を施して示すように、切断刃1が 品の状態では断面形状が直線的であっても 表面が凹面となる形状となってしまうこと 示す。このような断面形状では、刃先1a付近 が薄肉となって剛性が低下し、刃先1a付近の 肉部分から離れると、肉厚が急激に増大し 、切断抵抗の増大を招いてしまう。切断刃1 は新品の状態では斜線を施して示すように、 表面が曲面となる曲線の断面形状の場合もあ る。このような場合でも、円筒面2a,3aでの研 が進行すると、刃先1a側の厚み減少が研磨 所の内で刃先1aから最も離れている肩部側の 厚み減少よりも大きくなり、刃先角度が大き くなっていく。いずれにしても、円筒面2a,3a 研磨する限り、新品の刃先角度を保つこと できない。

 図10(b)に示すように、回転砥石2,3の平面2b 、3bで研磨を行うと、斜線を施して示すよう 、直線状の断面形状を保つことができる。 かしながら、平面2b,3bの当接は、揺動軸5周 の揺動変位によるので、研磨が繰り返され と、一方側1bと他方側1cとはそれぞれ傾斜角 度が変化し、刃先角度が小さくなって、剛性 が低下してしまう。破線で示す一方側1bの研 状態では、揺動軸5周りにθ°の角変位を行 とすれば、他方側1cの研磨状態では揺動軸5 りに-θ°の角変位を行う必要がある。刃先1a 合一する一方側1bと他方側1cとの刃先角をφ とすると、平面2b、3bの開角度は、2×θ°+φ° なる。すなわち、回転砥石2,3は、平面2b,3b 2×θ°+φ°となるように開いた状態の支持ブ ック4で支持し、支持ブロック4は揺動軸5周 に±θ°だけは回動しなければならないので い空間を要する。

 このような広い空間を要する平面2b,3bで 磨する構成を、特許文献2のような回転筒体 支持すると大型化してしまう。特許文献2に 開示されるような機構を用いて回転砥石2,3の 平面2b,3bで研磨を行おうとしても、揺動変位 平面2b,3bを刃先1aの一方側1bと他方側1cとに 接させる角度が研磨の進行とともに変化す ので、刃先角度を保って研磨を行うことが きない。

 本発明の目的は、刃先角度を一定に保つ うに研磨することができる裁断機を提供す ことである。

 本発明は、裁断テーブル上に裁断すべきシ ト材料を載置し、裁断テーブルに沿って移 可能な裁断ヘッドに備えられる裁断刃でシ ト材料を裁断する裁断機において、
 裁断刃は、刃先の両側を研磨して切れ味を ちながら使用され、
 裁断ヘッドには、
  裁断刃の刃先の一方側を平面で研磨する 方側研磨砥石と、
  裁断刃の刃先の他方側を平面で研磨する 方側研磨砥石と、
  一方側研磨砥石および他方側研磨砥石で 磨を行う平面を裁断刃の一方側および他方 とそれぞれ平行に保持しながら、一方側研 砥石および他方側研磨砥石を刃先の一方側 よび他方側のいずれからも離反する待機状 、一方側研磨砥石を刃先の一方側に当接さ る一方側研磨状態、および他方側研磨砥石 刃先の他方側に当接させる他方側研磨状態 間を切換え可能な砥石保持機構と、
 を含むことを特徴とする裁断機である。

 また本発明で、前記裁断ヘッドは、
  前記裁断刃を収容し、前記裁断テーブル 表面に垂直な刃先回転軸周りに回動して、 断刃が裁断する方向を変更可能な回動筒体 、
  回動筒体の外周側に設けられ、回動筒体 回動方向に追随して回動可能な摺動環と、
  回動筒体の半径方向の外方に設けられ、 動環を裁断ヘッドに対して拘止可能なロッ 機構とを備え、
 前記砥石保持機構は、回動筒体に設けられ ロック機構によって摺動環が拘止されると 、刃先回転軸周りの回動筒体の回動角度に じて、前記待機状態、前記一方側研磨状態 または前記他方側研磨状態の間を切換える とを特徴とする。

 また本発明で、前記砥石保持機構は、前記 動筒体内で前記裁断刃の刃先の両側に間隔 あけて立設され、前記刃先回転軸に平行な 対の揺動軸にそれぞれ基端側が揺動変位可 に支持される一対の揺動アームの先端で間 をあけて支持され、
 前記摺動環には、砥石保持機構を、前記前 待機状態、前記一方側研磨状態、または前 他方側研磨状態にそれぞれ対応する位置に 内するカムが設けられることを特徴とする

 また本発明の前記回動筒体には、外部から 転駆動可能で、内周側に内歯を有する回転 が設けられ、
 前記砥石保持機構には、回転環の内歯に噛 する歯車が装着され、
 前記カムは、歯車と回転環の内歯との噛合 保ちながら砥石保持機構の位置を変える案 を行うように形成され、
 前記一方側研磨砥石および前記他方側研磨 石は、歯車に回転環を介して伝達される回 筒体の外部からの回転駆動で回転して前記 断刃の研磨を行うことを特徴とする。

 本発明によれば、裁断ヘッドに設ける砥 保持機構で、一方側研磨砥石および他方側 磨砥石の研磨を行う平面を、裁断刃の一方 および他方側とそれぞれ平行に保持するの 、刃先角度を一定に保つように研磨するこ ができる。

 また本発明によれば、裁断刃の研磨を行 構成を、刃先回転軸周りに回動する回動筒 内に収容し、摺動環をロック機構で拘止す 状態での回動筒体の回動角度で、研磨の状 間の切換えを行うことができる。

 また本発明によれば、砥石保持機構を、 動筒体に間隔を空けて基端側が揺動変位可 に支持される一対の揺動アームの先端で間 を空けて支持するので、回動筒体、一対の 動アームおよび砥石保持機構とがそれぞれ 辺となる四節リンク機構が構成される。こ 四節リンクで揺動アームの先端側をカムで 内するので、砥石保持機構で保持される一 側研磨砥石と他方側研磨砥石とを、研磨に 用する平面間の角度が刃先角度に合う状態 保って移動させる機構をコンパクトに実現 ることができる。

 また本発明によれば、一方側研磨砥石お び他方側研磨砥石の回転駆動を、回動筒体 外部から行うことができる。

図1は、本発明の実施の一形態としての 裁断機10で、裁断刃11の研磨のために設ける 成を簡略化して示す部分的な平面断面図で る。 図2は、図1の裁断機10に用いる裁断ヘッ ド20の概略的な構成を示す正面断面図である 図3は、図2の砥石保持機構15の構成を示 す正面図および左側面図である。 図4は、図2で裁断刃11を研磨する部分の 構成を、揺動アーム37などを除いた状態で示 正面図である。 図5は、図2の砥石保持機構15と裁断刃11 が研磨を行わないで待機している状態を示 部分的な平面図および砥石保持機構15を支 するリンク機構の四節の位置関係を示す図 ある。 図6は、図2の裁断ヘッド20で、摺動環22 ロック機構23による拘止がない状態の構成 示す平面断面図である。 図7は、図2の裁断ヘッド20で、摺動環22 ロック機構23による拘止がない状態を示す 面断面図である。 図8は、図6での砥石保持機構15と裁断刃 11との関係を示す部分的な平面断面図である 図9は、図6の摺動環22に対し、回動筒体 21をさらに角変位させ、16°の角度で裁断刃11 接触させる状態を示す部分的な平面断面図 ある。 図10は、従来からの刃先の研磨につい 、二通りの考え方を示す簡略化した断面図 ある。

符号の説明

   10 裁断機
   11 裁断刃
   11a 刃先
   11b 一方側
   11c 他方側
   12,13 回転砥石
   12b、13b 平面
   14 支持ブロック
   15 砥石保持機構
   20 裁断ヘッド
   21 回動筒体
   21a 脚
   22 摺動環
   23 ロック機構
   24 回転環
   25 ナイフガイド
   28 支持フレーム
   33 歯車
   35,36 受け軸
   37,38 揺動アーム
   39,40,41,42,51,52 揺動軸
   43,44 揺動カム
   45,46 ホロワ
   49,50 レバー
   53 凸部

 図1は、本発明の実施の一形態としての裁 断機10で、裁断刃11の研磨のために設ける構 を簡略化して示す。裁断刃11の刃先11aでは、 傾斜した一方側11bと他方側11cとの両側面の先 端部分が合一し、裁断刃11は五角形の断面形 を有する。裁断刃11は、紙面に垂直な方向 往復動するように駆動され、刃先11aの向い いる方向にシート材を切断することができ 。シート材などが支持される裁断テーブル 上方を、裁断刃11を支持しながら駆動する機 構を備える裁断ヘッドが平行に移動し、刃先 11aの移動や向きの変化でシート材の裁断を行 うことができる。

 裁断ヘッド内には、裁断刃11の刃先11aの 方側に、一対の回転砥石12,13を支持ブロック 14で保持する砥石保持機構15を設ける。支持 ロック14には一定の角度で開く二本の腕14a,14 bが設けられ、腕14a,14bの先端付近から回転砥 12,13の回転軸12a,13aをそれぞれ立設させる。 転砥石12,13は、回転軸12a,13aに垂直な先端部 平面12b,13bで、裁断刃11の刃先11aの一方側11b よび他方側11cをそれぞれ研磨する。砥石保 機構15は、主として矢印15aで示す直線的な 行移動または直線に近い揺動で、破線で示 ような回転砥石12の平面12bを裁断刃11の一方 11bに当接させて研磨する状態に切換えるこ ができる。回転砥石13の平面13bで裁断刃11の 他方側11cを研磨する場合も、裁断刃11の刃先1 1aの一方側11bおよび他方側11cと、回転砥石12,1 3の平面12b,13bとをそれぞれ平行に保つ移動で 磨状態を切換えることができる。研磨が進 しても、平面12b,13bと裁断刃11の一方側11bお び他方側11cとの間は平行に保たれるので、 先角度は一定に保たれる。

 図2は、図1の裁断機10に用いる裁断ヘッド 20の概略的な構成を示す。裁断ヘッド20には 裁断刃11の上方に、裁断刃11を往復動させる 動機構などが設けられるけれども、図示は 略する。裁断刃11による裁断方向を変える 先回動軸としてのR軸周りの回動は、回動筒 21を回動させて行う。回動筒体21の下方には 、摺動環22が設けられる。摺動環22の外方に 、ロック機構23が設けられ、摺動環22を外部 対して拘止することができる。摺動環22は ロック機構23で拘止しなければ、回動筒体21 追従して回動する。砥石保持機構15による 1に示すような研磨状態の切換えは、ロック 構23で摺動環22を拘止する状態で、回動筒体 21のみを回動させて行う。

 摺動環22の上方で回動筒体21の下部には、 回転環24が設けられる。回動筒体21には、摺 環22の下方に延長する脚21aが取付けられ、ナ イフガイド25などを支える。ナイフガイド25 、裁断刃11が上下動する際に、変形や位置ず れなどが生じないように支持する。脚21aの下 端では、フットプレッサ26を支持する。フッ プレッサ26は、裁断するシート材などの上 置かれる。砥石保持機構15は、ナイフガイド 25に対向する位置で、後述するように、揺動 ーム37などの先端で支持される。揺動アー 37は、脚21aで基端側が揺動変位自在に支持さ れる。砥石保持機構15には、裁断刃11の刃先11 aの位置を検出し、裁断刃11の研磨および裁断 による摩耗状態を検出する刃先位置検出機構 27も設けられる。回動筒体21は、裁断ヘッド20 の支持フレーム28に、軸受29を介して回動自 に支持される。前述のロック機構23は、摺動 環24を支持フレーム28に対して静止するよう 拘止する。回動筒体21の上部には、外部から 回転駆動力を受けるためのプーリ21bが取付け られている。回転環24は、回動筒体21に、軸 30を介して回転自在に支持される。回転環24 、外周にタイミングベルトを巻き掛けられ 回転駆動力を受け、内歯と噛合する歯車33 介して回転砥石12,13を回転させる。歯車33、 動環揺動カム43、ホロワ45、レバー49、揺動 51などについての説明は、後述する。

 図3は、図2の砥石保持機構15の構成を示す 。図3(a)は図2の左側方から見た構成、図3(b)は 図2側の正面から見た構成をそれぞれ示す。 転砥石12,13は、それぞれ上下に間隔をあけて 二つずつ設けられる。回転砥石12には、根元 にプーリ12cが設けられ、タイミングベルト3 1が掛け渡される。回転砥石13にも、後述する ようにプーリ13cが設けられ、回転砥石12,13と 下のプーリ32a,32bとには、全体で1本のタイ ングベルト31が掛け渡される。上のプーリ32a は上端に歯車33が取付けられる駆動軸34の下 に取付けられる。下のプーリ32bは自由に回 する。支持ブロック14には、間隔をあけて、 受け軸35,36、ホロワ45,46もそれぞれ設けられ 。

 図4は、図3で裁断刃11を研磨する部分の構 成を、揺動アーム37などを除いた状態で示す ナイフガイド25は、裁断刃11を研磨する位置 では回転砥石12を避ける形状を有する。研磨 には、裁断刃11を上下にストロークさせ、 さ方向で均一な研磨が行えるようにしてい 。レバー49には、後述する引張りばね54の一 が掛けられている。

 図5は、図2の砥石保持機構15と裁断刃11と 研磨を行わないで待機している状態を示す 以下の各図では、回動筒体21を、下方に延 する脚21aの下方から見た構成として示す。 5(a)は、砥石保持機構15をリンク機構で支持 る構成を示す。図5(b)は、砥石保持機構15を 持するリンク機構の四節の位置関係を示す 図3(a)に示す受け軸35,36には、一対の揺動ア ム37,38の先端が回転自在に結合される。揺動 アーム37,38の基端は、回動筒体21の脚21aに設 る揺動軸39,40によって、それぞれ揺動変位自 在に支持される。摺動環22によって支持され 揺動軸41,42には、揺動カム43,44が揺動変位自 在に支持される。揺動カム43は反時計回り方 、揺動カム44は時計回り方向にばねで付勢 れ、カム面が支持ブロック14に設けられるホ ロワ45,46にそれぞれ当接している。図に示す うな待機状態では、刃先位置検出機構27の ン27aの先端が裁断刃11の刃先11aに正対し、ピ ン27aを押込んで刃先11aに当接する位置を検出 すれば、刃先11aの位置を知ることができる。 この刃先11aの位置は、研磨の進行とともに後 退する。

 回転砥石12,13は、基体が金属製で大略的 円筒状で一端側にフランジ付きの形状を有 る。回転砥石12,13の平面12b、13bは、フランジ の表面に、砥粒などの研磨材を付着させて形 成される。前述のように、回転砥石12,13の根 側の回転軸12a,13aには、タイミングベルト31 巻き掛けるプーリ12c,13cが設けられる。

 図5(b)に示すように、一対の揺動アーム37, 38は、一定の半径Rで受け軸35,36の中心が弧上 移動するように、揺動軸39,40を中心にして 動変位する。歯車33の駆動軸34の中心もR軸の 中心から半径Rの位置にあるようにしておけ 、歯車33のピッチ円33pを、直径がDとなる回 環24の内歯のピッチ円24pと常に接するように 移動させることができる。このような揺動軸 39,40および受け軸35,36の中心をそれぞれ節点 する四節のリンク構造で砥石保持機構15の支 持ブロック14を支持する。四節リンクのうち 二節となる揺動アーム37,38の基端の位置は 21aに固定されている。四節リンクのうちの 節目の位置は、揺動カム43,44の一方で対応す るホロワ45,46を位置決めすることによって、 定される。四節リンクの三節の位置が決る 、四節目となる他方のホロワ45,46の位置も る。揺動カム43,44でホロワ45,46を適宜案内す ことによって、支持ブロック14で保持する 転砥石12,13の平面12b、13bを平行移動に近い状 態で揺動させることができる。図2に示す回 環24の内周に内歯を設けて歯車33と噛合させ ば、外部から回転環24を介する回転駆動力 歯車33に伝達して回転する状態と保ちながら 、回転砥石12,13を移動させることができる。

 図6は、図2の裁断ヘッド20で、摺動環22の ック機構23による拘止がない状態の断面構 を示す。摺動環22の外周と、ロック機構23が 動環22に臨む内周とには、噛合する歯を設 ておく。摺動環22と揺動カム43,44との間には 圧縮ばね47,48がそれぞれ設けられ、揺動カ 43,44の側方のカム面がホロワ45,46にそれぞれ 接するように付勢する。

 裁断刃11の背面側には、一対のレバー49,50 が設けられる。レバー49,50は、基端側が狭い 隔をあけてナイフガイド25側に設けられる 動軸51,52で揺動変位自在に支持される。レバ ー49,50の先端側は、摺動環22に設けられる凸 53を、挟む。レバー49,50間には、引張りばね5 4が設けられ、レバー49,50が先端間で凸部53を み込むように付勢する。このようなレバー4 9,50の作用で、摺動環22は、回動筒体21に追随 て回動し、摺動環22に対する回動筒体21の変 位角度は基準の0°を保つ。

 図7は、ロック機構23で摺動環22を拘止し 摺動環22に対して回動筒体21を図の時計回り 向に14°の角度だけ変位させている状態を示 す。前述のように、摺動環22の外周とロック 構23の内周とには歯が設けられているので 確実に拘止することができる。ただし、脚21 aの位置を図6と同様に上にして示すように、 明の便宜上、拘止している摺動環22の方を 変位させて示す。支持ブロック14のホロワ46 、揺動カム44によって図の右方に押される ホロワ45は、揺動カム43から離れ、カムの作 を受けなくなる。図4の四節リンク機構で支 持される支持ブロック14は、図の右方に移動 る。

 図8は、図7での砥石保持機構15と裁断刃11 の関係を示す。揺動カム44によってホロワ46 が右方に押されると、回転砥石13の平面13bと 断刃11の刃先11aの他方側11cとが接触する。 の回動筒体21の角度は、接触を開始する角度 として設定される。

 図9は、図7の摺動環22に対し、回動筒体21 さらに角変位させ、16°の角度で裁断刃11に 触させる状態を示す。ただし、回転砥石13 平面13bが裁断刃11に接触すると、図6に示す 動カム44を付勢する圧縮ばね48の押圧力より ホロワ46の移動の抵抗が大きくなり、平面13 bの右方への移動は停止する。裁断刃11が研磨 によって摩耗すれば、平面13bの移動は進行す る。

 図6から図7とは逆に、摺動環22に対して回 動筒体21を反時計回り方向に変位させて、回 砥石12で裁断刃11を研磨することもできる。 砥石保持機構15の支持ブロック14は、ホロワ45 が揺動カム43によって左方に押され、回転砥 12を裁断刃11に接触させることができる。こ のように、回転砥石12を使用する場合も、回 砥石13を使用する場合と同様に、裁断刃11を 研磨することができる。

 以上の実施形態では、砥石保持機構15を 動筒体21の下部の脚21aで支持しているけれど も、コンパクトに構成されるので、配置の制 限は少なく、裁断ヘッド20の構成に応じて適 配置することができる。砥石保持機構15は 四節リンク機構で支持し、R軸の回転で研磨 態の切換えを行っているけれども、モータ どの駆動源を内蔵して、自走で移動する構 にすることもできる。回転砥石12,13の駆動 、回転環24、歯車33およびタイミングベルト3 1を介して回転環24の外部から行っているけれ ども、モータなどの駆動源を内蔵して駆動す ることもできる。

 裁断刃11の研磨に回転砥石12,13を用いてい るけれども、裁断刃11を動かしながら研磨す 場合、静止している砥石を接触させるだけ も研磨することは可能である。回転砥石12,1 3を回転させて用いれば、研磨の高速化を図 、研磨による生産効率の低下を避けること できる。回転砥石12,13の駆動には、回動筒体 21の内部にモータなどの駆動源を設けるよう することもできる。裁断刃11は、往復動す 直線状の刃を有しているけれども、回転す 丸刃でも、少なくとも周上の一点では、本 明の考え方を適用し、刃先の両側に対し、 断刃11と同様に研磨を行うことができる。