株式会社ホンダロック (〒93 宮崎県宮崎市佐土原町下那珂字和田山3700番地 Miyazaki, 88002, JP)
| シリンダ孔(21)を有するシリンダボディ(17)と、前記シリンダ孔(21)の軸線まわりに間隔をあけて設定されたロック位置およびオン位置間での回動を可能とするとともに前記ロック位置および前記オン位置間に設定されたオフ位置および前記ロック位置間の回動にあたってはプッシュ操作が要求されるようにして前記シリンダ孔(21)に挿入されるインナシリンダ(18)とを備える車両用シリンダ錠装置において、前記インナシリンダ(18)の前端面に対向するロックボディ(39)が、前記シリンダ孔(21)に軸方向移動を可能としつつ軸線まわりの回動を不能として挿入され、前記ロックボディ(39)を前記インナシリンダ(18)の前端面との間に挟むとともに該インナシリンダ(18)に相対回動不能に係合されるロータ(42)に、マグネットキー(19)を嵌合し得る嵌合孔(43)が設けられ、前記インナシリンダ(18)の前端部および前記ロックボディ(39)間に、ロックボディ(39)に係合する方向に弾発付勢されて前記インナシリンダ(18)に摺動可能に嵌合される複数のマグネット(50)を有するとともに前記嵌合孔(43)への前記マグネットキー(19)の位置決め嵌合に応じて前記各マグネット(50)の前記ロックボディ(39)への係合を解除するように解錠作動するマグネット錠(20)が、その解錠時に前記インナシリンダ(18)の回動を許容するようにして設けられることを特徴とする車両用シリンダ錠装置。 |
| 前記ロックボディ(39)を挟んだ状態にある前記インナシリンダ(18)の前端部および前記ロータ(42)が、軸方向相対位置を不変とするとともに前記ロックボディ(39)に対する相対回動を許容するようにして保持部材(47)で保持されることを特徴とする請求項1記載の車両用シリンダ錠装置。 |
本発明は、シリンダ孔を有するシリンダ ディと、前記シリンダ孔の軸線まわりに間 をあけて設定されたロック位置およびオン 置間での回動を可能とするとともに前記ロ ク位置および前記オン位置間に設定された フ位置および前記ロック位置間の回動にあ ってはプッシュ操作が要求されるようにし 前記シリンダ孔に挿入されるインナシリン とを備える車両用シリンダ錠装置に関する
このような車両用シリンダ錠装置では、 ンナシリンダの軸線方向に間隔をあけた複 個所に、シリンダボディに係合する方向に 勢されたタンブラーが設けられ、インナシ ンダに設けられたキー孔に正規のメカニカ キーを挿入することで前記各タンブラーの リンダボディとの係合を解除するようにし ものが一般的であるが、キーの種類を増や うとすると、タンブラーの個数を増やす必 が生じ、それによってインナシリンダが長 なってしまい、シリンダ錠装置全体が長く ることによって車体への取付けレイアウト 制約を受けることになる。
一方、特許文献1および特許文献2で開示さ
るように、インナシリンダの回動を許容す
解錠状態と、インナシリンダの回動を不能
する施錠状態とを、マグネットキーを用い
マグネット錠で切換えるようにしたものが
り、このようなものでは、シリンダ錠装置
体が長くなることを回避しつつキーの種類
増やすことが可能である。
ところが、上記特許文献1および特許文献 2で開示されたものでは、シリンダボディに 定されたロックボディと、シリンダボディ 回動可能に挿入されたインナシリンダに設 られて前記ロックボディに対向する円板部 の間にマグネット錠が設けられており、イ ナシリンダがシリンダボディ内で軸方向に 動することは不可能である。しかるに自動 輪車等の車両用のシリンダ錠装置では、エ ジン等に電力を供給するオン位置ならびに 力の供給を遮断するオフ位置に加えて、た えば操向ハンドルをロックするためのロッ 位置が設定されており、操作位置を明確化 るためにオフ位置およびロック位置間でイ ナシリンダを回動操作する際にはプッシュ 作を必要とするように構成されており、上 特許文献1および特許文献2で開示されたもの では、インナシリンダがシリンダボディ内で 軸方向に移動することが不可能であるので、 車両用シリンダ錠装置として適用することが できない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされた のであり、インナシリンダが長くなること 回避するとともにオフ位置およびロック位 間でインナシリンダが軸方向に移動するこ を可能としつつ、キーの種類を容易に増や ことができるようにした車両用シリンダ錠 置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、 リンダ孔を有するシリンダボディと、前記 リンダ孔の軸線まわりに間隔をあけて設定 れたロック位置およびオン位置間での回動 可能とするとともに前記ロック位置および 記オン位置間に設定されたオフ位置および 記ロック位置間の回動にあたってはプッシ 操作が要求されるようにして前記シリンダ に挿入されるインナシリンダとを備える車 用シリンダ錠装置において、前記インナシ ンダの前端面に対向するロックボディが、 記シリンダ孔に軸方向移動を可能としつつ 線まわりの回動を不能として挿入され、前 ロックボディを前記インナシリンダの前端 との間に挟むとともに該インナシリンダに 対回動不能に係合されるロータに、マグネ トキーを嵌合し得る嵌合孔が設けられ、前 インナシリンダの前端部および前記ロック ディ間に、ロックボディに係合する方向に 発付勢されて前記インナシリンダに摺動可 に嵌合される複数のマグネットを有すると もに前記嵌合孔への前記マグネットキーの 置決め嵌合に応じて前記各マグネットの前 ロックボディへの係合を解除するように解 作動するマグネット錠が、その解錠時に前 インナシリンダの回動を許容するようにし 設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、前記第1の特徴に加えて、 前記ロックボディを挟んだ状態にある前記イ ンナシリンダの前端部および前記ロータが、 軸方向相対位置を不変とするとともに前記ロ ックボディに対する相対回動を許容するよう にして保持部材で保持されることを第2の特 とする。
なお実施例のカラー47が本発明の保持部 に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、シリンダ孔 の軸線まわりの回動を不能としつつ軸線方向 の移動を可能としてシリンダ孔に挿入される ロックボディが、インナシリンダの前端面と 、マグネットキーを嵌合する嵌合孔を有して インナシリンダに相対回動不能に係合される ロータとの間に挟まれており、インナシリン ダの前端部およびロックボディ間に、前記嵌 合孔へのマグネットキーの位置決め嵌合によ って解錠作動するマグネット錠が設けられる ので、インナシリンダが長くなることを回避 するとともにオフ位置およびロック位置間で インナシリンダが軸方向に移動することを可 能としつつ、キーの種類を容易に増やすこと ができる。
また本発明の第2の特徴によれば、インナ シリンダの前端部に、ロックボディおよびロ ータを、インナシリンダの前端部およびロッ クボディ間に設けられるマグネット錠を含ん で小組状態に組付けることができ、シリンダ 錠装置の組付け作業が容易となる。しかもイ ンナシリンダ、ロックボディおよびロータが 軸方向に移動しても、インナシリンダおよび ロックボディ間のマグネット錠における各部 寸法を一定に保持して確実な施・解錠作動を 保証することができる。
17・・・シリンダボディ
18・・・インナシリンダ
19・・・マグネットキー
20・・・マグネット錠
21・・・シリンダ孔
39・・・ロックボディ
42・・・ロータ
43・・・嵌合孔
47・・・保持部材であるカラー
50・・・マグネット
以下、本発明の実施の形態を、添付の図 に示した本発明の一実施例に基づいて説明 る。
図1~図11は本発明の一実施例を示すもので ある。
先ず図1および図2において、車両たとえ 自動二輪車用のシリンダ錠装置は、操向ハ ドル(図示せず)の操向操作を不能とするステ アリングロック機構15の施・解錠操作ならび イグニッションスイッチ16のスイッチング 様の切換操作を可能とするものであり、車 フレームのヘッドパイプ(図示せず)に取付け られるシリンダボディ17と、マグネットキー1 9を用いたマグネット錠20の解錠状態での回動 操作による回動ならびに所定回動位置でのプ ッシュ操作による軸方向移動を可能としてシ リンダボディ17に挿入、支持されるインナシ ンダ18とを備える。
前記シリンダボディ17には、該シリンダ ディ17の前端(図1の右端)に開口するシリンダ 孔21と、該シリンダ孔21の後端を開口せしめ 前記ヘッドパイプとは反対側に開放する凹 22とが設けられ、該凹部22の開口端を覆うカ ー板23がシリンダボディ17に取付けられ、シ リンダボディ17およびカバー板23で収容室24が 形成される。またシリンダボディ17の後端部( 図1の左端部)には、前記インナシリンダ18の 動動作に応じてスイッチング態様を変化さ るイグニッションスイッチ16が取り付けられ るものであり、該イグニッションスイッチ16 備えるコンタクトホルダ25を回動可能に嵌 せしめるスイッチ収容孔26がシリンダボディ 17の後端部に設けられ、該スイッチ収容孔26 よび前記収容室24間を隔てるようにしてシリ ンダボディ17に設けられた隔壁17aに、前記シ ンダ孔21と同軸である貫通孔27が前記収容室 24およびスイッチ収容孔26間を結ぶようにし 設けられる。
前記シリンダボディ17の前端部は、該シ ンダボディ17の前端部を嵌合せしめる筒部28a と、該筒部28aの前端から内方に張り出す鍔部 28bとを一体に有するカバー28で覆われるもの あり、該カバー28は、たとえば一対のねじ 材29,29で前記シリンダボディ17に締結される
前記シリンダ孔21は、前端を開放した大 孔部21aと、前方に臨む環状の段部21cを前記 径孔部21aとの間に形成して大径孔部21aの後 に同軸に連なる小径孔部21bとから成る。前 シリンダ孔21の周囲には、ロック位置および オン位置と、ロック位置およびオン位置間に 配置されるオフ位置とが、シリンダ孔21の軸 まわりに間隔をあけて設定されており、イ ナシリンダ18は、ロック位置およびオン位 間で回動することが可能である。而して前 カバー28における鍔部28bの前端には、図3で すように、ロック位置に対応した「LOCK」、 フ位置に対応した「OFF」、オン位置に対応 た「ON」がそれぞれ表示される。而してロ ク位置およびオフ位置間の角度αがたとえば 90度に設定され、オフ位置およびオン位置間 角度βがたとえば45度に設定される。
インナシリンダ18は、前記シリンダ孔21の 小径孔部21bに回動可能に嵌合されるロータ部 18aと、該ロータ部18aに連なってクランク状に 形成されるとともに前記収容室24に収容され カム部18bと、前記ロータ部18aと同軸にして 記カム部18bに連なる軸部18cと、非円形形状 有して前記軸部18cに連なるスイッチ連結軸 18dとを一体に有する。前記軸部18cは貫通孔2 7に回動可能かつ軸方向の移動を可能として 通され、前記スイッチ連結軸部18dは、イグ ッションスイッチ16の前記コンタクトホルダ 25に、軸方向の相対移動を可能としつつ軸線 わりの相対回動を阻止するようにして嵌合 連結される。しかもインナシリンダ18の軸 18cおよび前記スイッチ連結軸部18d間に形成 れた段部18eに当接されたばね受け板30および コンタクトホルダ25間には戻しばね31が縮設 れており、この戻しばね31のばね力によりイ ンナシリンダ18は前方側(図1の右方側)に弾発 勢される。
前記インナシリンダ18のロータ部18aにお る前端には、シリンダ孔21の大径孔部21aに挿 入される円板部18fが一体に連設される。とこ ろで、インナシリンダ18は、そのロック位置 オフ位置およびオン位置では、図1で示すよ うに、前記戻しばね31が発揮する弾発力によ て前記円板部18fが前記段部21cから前方に離 した前進位置に在るのであるが、オフ位置 よびロック位置間での回動時にはその回動 作に先立って前記戻しばね31の弾発力に抗 たプッシュ操作が要求される。
ステアリングロック機構15は、前記イン シリンダ18のカム部18bと、インナシリンダ18 軸線と直交する平面内でスライド作動する とを可能としてシリンダボディ17に支承さ るロックピン32と、前記インナシリンダ18を 通せしめて前記ロックピン32に固定される 結部材33とで構成される。前記ロックピン32 、前記インナシリンダ18の回動に応じて転 操作の許容および阻止を切換えるようにし シリンダボディ17に設けられた摺動孔34にス イド可能に支承され、収容室24内で前記連 部材33にインナシリンダ18のカム部18bが連結 れる。すなわち連結部材33には、前記カム 18bを挿通せしめる連結孔35が設けられるもの であり、カム部18bがクランク状に形成されて いることにより、インナシリンダ18が回動す のに伴ってロックピン32がスライド駆動さ る。
而してインナシリンダ18のオフ位置では ロックピン32はその先端部を摺動孔34の外端 口部に対応させた位置に在り、インナシリ ダ18のオン位置では、ロックピン32はその先 端部を前記摺動孔34内に引き込んだ位置まで 退し、インナシリンダ18のロック位置では 転舵操作を阻止すべくシリンダボディ17から 先端部を突出させた位置となる。
前記インナシリンダ18の前端面すなわち 板部18fの前面には環状凹部38が設けられてお り、前記シリンダ孔21の大径孔部21aには、前 円板部18fの前面に対向するロックボディ39 、軸方向移動を可能としつつ軸線まわりの 動を不能として挿入される。
図4および図5を併せて参照して、前記ロ クボディ39は、前記円板部18fの前面のうち前 記環状凹部38で囲まれる部分に対向する円板 の壁部39aと、前記環状凹部38に嵌合するよ にして前記壁部39aの外周に連なるとともに 周を段付きとした円筒状の嵌合筒部39bと、 合筒部39bとは反対側に延びるようにして前 壁部39aの外周に連なる短円筒部39cと、前記 部39aの外周の複数個所たとえば2個所から半 方向外方に突出する係合腕部39d,39dとを一体 に有するものであり、前記嵌合筒部39bは、イ ンナシリンダ18の前端の円板部18fとの間にOリ ング40を介在せしめるようにして前記環状凹 38に嵌合される。
また前記両係合腕部39d…は、前記円板部1 8fの外周よりも外側方に突出するものであり シリンダ孔21における大径孔部21aの内周に けられて軸方向に延びる係合溝41,41に前記係 合腕部39d…が係合される。これにより、ロッ クボディ39は、シリンダ孔21の軸線に沿う方 の移動を可能とするものの、軸線まわりの 動を不能として前記大径孔部21aに挿入され ことになる。
前記ロックボディ39は、インナシリンダ18 の前端面すなわち前記円板部18fと、ロータ42 の間に挟まれるものであり、このロータ42 、嵌合孔43を中央部に有してリング状に形成 される。
図6および図7を併せて参照して、前記ロ タ42の前記ロックボディ39側の端面には、前 ロックボディ39の短円筒部39cを嵌合する環 凹部44と、該環状凹部44の一直径線上に延び 環状凹部44に連なる一対の係合凹部45,45とが 設けられており、インナシリンダ18の前端の 板部18fの外周の2箇所に連設されてロータ42 に延びる一対の係合突部46,46が前記両係合 部45…に係合される。これにより、ロックボ ディ39をインナシリンダ18の前端の円板部18f の間に挟むロータ42がインナシリンダ18に相 回動不能に係合されることになる。また前 ロータ42の外周には前記インナシリンダ18と は反対側に臨む環状の係止段部42aが形成され る。
図8で示すように、インナシリンダ18の円 部18fおよびロータ42で挟まれたロックボデ 39が備える一対の係合腕部39d…は、前記円板 部18fおよび前記ロータ42の外周から外側方に 出するものであり、ロックボディ39に対し インナシリンダ18およびロータ42が回動する 囲は、前記係合腕部39d…に前記係合突部46 が当接することで180度未満に規制されるが その範囲は、シリンダボディ17に対してイン ナシリンダ18が回動する角度(α+β)、この実施 例では135度以上に設定される。
前記ロックボディ39を挟んだ状態にある 記インナシリンダ18の円板部18fおよび前記ロ ータ42は、軸方向相対位置を不変とするとと にロックボディ39に対する相対回動を許容 るようにして保持部材であるカラー47で保持 される。
図9において、前記カラー47は、前記イン シリンダ18の円板部18f、前記ロックボディ39 および前記ロータ42を囲んで基本的に円筒状 形成されるものであり、その前端には、前 ロータ42の係止段部42aに係合する係合鍔部47 aが半径方向内方に張り出すようにして一体 設けられる。
また前記カラー47の後部側の周方向に等 隔をあけた4個所にはスリット48,48…がイン シリンダ18側に開放するようにして設けられ ており、各スリット48…相互間の中央部でカ ー47の後端部には、前記インナシリンダ18の 円板部18fに後方側すなわちロータ42とは反対 から係合する係合爪49,49…が一体に設けら る。而して、前記ロックボディ39を相互間に 挟んだ前記円板部18fおよび前記ロータ42を、 記カラー47にその後部側から挿入し、前記 ータ42をカラー47の係合鍔部47aに当接せしめ 前記係合爪49…を前記円板部18fに係合すべ 折り曲げることで、ロックボディ39を挟んだ 状態にある前記インナシリンダ18の円板部18f よび前記ロータ42が、軸方向相対位置を不 とするとともにロックボディ39に対する相対 回動を許容するようにしてカラー47で保持さ ることになる。
而してシリンダボディ17の前端部を覆う バー28が備える鍔部28bは、前記カラー47の前 の係合鍔部47aに当接して該カラー47の前進 置を規制することになり、カラー47で保持さ れた前記円板部18f,ロックボディ39およびロー タ42は、シリンダボディ17に設けられた環状 段部21cにカラー47の係合爪49…を当接させる 退位置と、カバー28の鍔部28bに前記カラー47 の前端の係合鍔部47aを当接させる前進位置と の間で軸方向に移動することができる。
前記インナシリンダ18の前端部の円板部18 fおよび前記ロックボディ39間には、インナシ リンダ18の回動作動を阻止する施錠状態なら にインナシリンダ18の回動作動を許容する 錠状態を切換えるマグネット錠20が設けられ ており、このマグネット錠20は、ロックボデ 39に係合する方向に弾発付勢されて前記イ ナシリンダ18に摺動可能に嵌合される複数個 たとえば5個のピン状のマグネット50…を有し 、ロータ42が有する嵌合孔43へのマグネット ー19の位置決め嵌合に応じて前記各マグネッ ト50…の前記ロックボディ39への係合を解除 るように解錠作動する。
前記環状凹部38で囲まれた部分で前記円 部18fには、複数個たとえば8個の摺動凹部51,5 1…が、ロックボディ39の前記壁部39a側に開口 するようにして設けられており、各摺動凹部 51…のうち選択された複数個たとえば5個の摺 動凹部51…に、前記ロックボディ39の壁部39a の磁極配置が適宜の組み合わせとなるよう して前記マグネット50…がそれぞれ摺動可能 に嵌合され、5個の前記摺動凹部51…の底部お よび各マグネット50…間には、各マグネット5 0…を円板部18fの前面から突出させる側にば 付勢するばね52…がそれぞれ介設される。
一方、ロックボディ39の前記壁部39aには 図5で明示するように、前記円板部18f側に開 した複数個たとえば8個の係合凹部53…が、 記円板部18fに設けられる摺動凹部51…と同 の配置で設けられており、それらの係合凹 53…のうちの5個に前記マグネット50…の一部 がそれぞれ係合している状態では、インナシ リンダ18の回動作動が阻止されることになる
マグネットキー19は、合成樹脂から成る ルダ54に前記円板部18fに配設されるマグネッ ト50…と同一個数のマグネット55…が配設さ て成るものであり、ホルダ54は、横断面形状 を略直角四辺形状とした嵌合部54aと、該嵌合 部54aの後端から外側方に張り出す鍔部54bとを 一体に有して合成樹脂により形成される。し かもホルダ54の背面部中央部には一直線状に びる支持部54cが一体に設けられており、該 持部54cに連結ピン58を介して摘まみ59が連結 される。
前記ホルダ54の嵌合部54aには、前記ロッ ボディ39の壁部39aに設けられる係合凹部53… 対応した位置に配置される複数個たとえば8 個の収容凹部56…が前記壁部39a側に開口する うにして設けられ、各収容凹部56…のうち 5つには棒状のマグネット55…がそれぞれ収 される。また各収容凹部56…の開口端は、ホ ルダ54に固定される非磁性材料製の閉塞板57 閉じられる。
マグネットキー19に配設される各マグネ ト55…は、円板部18f側の各マグネット50…の 記壁部39a側の磁極と同一の磁極が壁部39a側 配置されるようにして収容凹部56…に収容 れるものであり、正規のマグネットキー19が ロータ42の嵌合孔43に嵌合されたときには、 一磁極の反発力によって、インナシリンダ18 の円板部18f側のマグネット50…はばね52…の ね力に抗して係合凹部53…から離脱するよう に摺動凹部51…に押し込まれ、これによりロ タ42およびインナシリンダ18の回動作動が許 容されることになる。
ところで前記ロータ42の嵌合孔43は、図6 よび図7で示すように、マグネットキー19に けるホルダ54の前記嵌合部54aを相対回転不能 に嵌合せしめる第1嵌合孔部43aと、前記鍔部54 bを嵌合せしめる第2嵌合孔部43bとが、前記鍔 54bを当接せしめる環状段部43cを第1および第 2嵌合孔部43a,43b間に介在せしめるように形成 れる。
しかも前記ホルダ54における鍔部54bの外 には、図3で示すように、周方向に順番に並 第1~第4凹部61~64が相互間に等間隔をあけて けられており、第1および第2凹部61,62は同一 状に形成され、第3および第4凹部63,64は、第 1および第2凹部61,62よりも大きく凹むように て同一形状に形成される。
一方、シリンダボディ17の前端部を覆う バー28がその前端に有する鍔部28bの内周には 、第1および第2凹部61,62に嵌合し得る第1突部6 5と、第3および第4凹部63,64に嵌合し得る第2突 部66とが相互間に180度の間隔をあけた位置で 径方向内方に突出するようにして突設され 。而してインナシリンダ18がオフ位置にあ 状態では、図3で示すように、支持部54cをオ 位置に合わせるようにしてマグネットキー1 9をロータ42の嵌合孔43に嵌合せしめるときに 、第1突部56を第1凹部61に嵌合せしめ、第2突 部66を第3凹部63に嵌合せしめるようにして、 グネットキー19を前記嵌合孔43に位置決め嵌 合することができる。またマグネットキー19 よってインナシリンダ18をオン位置に回動 ると、図10で示すように、マグネットキー19 ホルダ54は、第1凹部61および第4凹部64間で 部54bに第1突部65を係合させ、第2凹部62およ 第3凹部63間で前記鍔部54bに第2突部66を係合 せる位置に回動するので、マグネットキー19 を取り出すことができない。さらに図11で示 ように、マグネットキー19をロック位置に 動したときには、マグネットキー19のホルダ 54は、第2凹部62を第1突部65に対応させ、第4凹 部64を第2突部66に対応させる位置に回動する で、マグネットキー19を取り出すことがで る。
すなわちホルダ54の外周に設けられる第1~ 第4凹部61~64の配置と、カバー28における係合 部28bの内周に突設される第1および第2突部65 ,66とによって、オフ位置およびロック位置で マグネットキー19のホルダ54をロータ42の嵌合 孔43に位置決め嵌合することを可能とすると もに、オン位置ではマグネットキー19が嵌 孔43から抜け出さないようにすることができ る。
次にこの実施例の作用について説明する 、インナシリンダ18の前端に設けられる円 部18fの前端面に対向するロックボディ39が、 シリンダボディ17に設けられるシリンダ孔21 軸方向移動を可能としつつ軸線まわりの回 を不能として挿入され、前記ロックボディ39 を前記円板部18fの前端面との間に挟むととも に該インナシリンダ18に相対回動不能に係合 れるロータ42に、マグネットキー19のホルダ 54を嵌合し得る嵌合孔43が設けられ、前記円 部18fおよびロックボディ39間に、ロックボデ ィ39に係合する方向に弾発付勢されて前記円 部18fに摺動可能に嵌合される複数のマグネ ト50…を有するとともに嵌合孔43へのマグネ ットキー19の位置決め嵌合およびマグネット5 0…の極性に応じて前記各マグネット50…のロ ックボディ39への係合を解除するように解錠 動するマグネット錠20が、その解錠時にイ ナシリンダ18の回動を許容するようにして設 けられている。
したがってインナシリンダ18が長くなる とを回避するとともにオフ位置およびロッ 位置間でインナシリンダ18が軸方向に移動す ることを可能としつつ、キーの種類を容易に 増やすことができる。
またロックボディ39を挟んだ状態にある 記円板部18fおよび前記ロータ42が、軸方向相 対位置を不変とするとともに前記ロックボデ ィ39に対する相対回動を許容するようにして ラー47で保持されるので、インナシリンダ18 の前端部の円板部18fに、ロックボディ39およ ロータ42を、円板部18fおよびロックボディ39 間に設けられるマグネット錠20を含んで小組 態に組付けることができ、シリンダ錠装置 組付け作業が容易となる。しかもインナシ ンダ18、ロックボディ39およびロータ42が軸 向に移動しても、インナシリンダ18および ックボディ39間のマグネット錠20における各 寸法を一定に保持して確実な施・解錠作動 保証することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本 明は上記実施例に限定されるものではなく その要旨を逸脱することなく種々の設計変 を行うことが可能である。
