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Title:
DA CONVERTER AND DA CONVERSION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/129975
Kind Code:
A1
Abstract:
A DA converter for converting an inputted digital signal to an analog signal includes an integrator which outputs the value of integral of the digital signal every fixed cycle, a level comparison part which judges whether the value of integral outputted by the integrator has come into the state of exceeding a predetermined reference value, a feedback part which subtracts a predetermined value from the value of integral according to the compared result obtained by the level comparison part, a timing information generation part which generates timing information on a variation point of transition from the value of integral of each cycle outputted by the integrator and the value of integral in a cycle just before each cycle into the state of exceeding by time resolution smaller than the predetermined cycle, a timing generation part which generates a timing signal by the time resolution smaller than the predetermined cycle according to the timing information, and a signal processing part which generates the analog signal according to the timing signal.

Inventors:
YAMAMOTO KAZUHIRO (JP)
OKAYASU TOSHIYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057293
Publication Date:
October 30, 2008
Filing Date:
April 14, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ADVANTEST CORP (JP)
YAMAMOTO KAZUHIRO (JP)
OKAYASU TOSHIYUKI (JP)
International Classes:
H03M3/02; H03M7/32
Foreign References:
JPH10308671A1998-11-17
JP2000232363A2000-08-22
JPH05206864A1993-08-13
Attorney, Agent or Firm:
RYUKA, Akihiro (22-1 Nishi-Shinjuku 6-chome, Shinjuku-k, Tokyo 05, JP)
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Claims:
 入力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器であって、
 前記デジタル信号の積分値を、一定周期のサイクル毎に出力する積分器と、
 前記積分器が出力する前記積分値が、所定の参照値より大きい超過状態になったか否かを比較するレベル比較部と、
 前記レベル比較部における比較結果に基づいて、前記積分値から、予め定められた値を減じるフィードバック部と、
 前記積分器が出力するサイクル毎の積分値、及び、それぞれの直前のサイクルにおける積分値から、前記一定周期未満の時間分解能で、前記超過状態に遷移した変化点のタイミング情報を生成するタイミング情報生成部と、
 前記タイミング情報に基づいて、前記一定周期未満の時間分解能でタイミング信号を生成するタイミング発生部と、
 前記タイミング信号に基づいて、前記アナログ信号を生成する信号処理部と
 を備えるDA変換器。
 前記タイミング情報生成部は、前記サイクル毎の積分値及び前記参照値の差と、それぞれの直前のサイクルにおける前記積分値及び前記参照値の差分との比率に応じた、前記一定周期未満の時間分解能のタイミング情報を生成する
 請求項1に記載のDA変換器。
 前記デジタル信号の各データ間を補間する補間器を更に備えることを特徴とする
 請求項1に記載のDA変換器。
 前記信号処理部は、前記パルス信号の所定の周波数成分を通過させるローパスフィルタを有する
 請求項1に記載のDA変換器。
 前記フィードバック部は、前記のレベル比較部が前記超過状態を検出した場合に、前記積分値から予め定められた値を減じる
 請求項1に記載のDA変換器。
 前記フィードバック部は、前記タイミング情報生成部が生成したタイミング情報に応じて、前記積分値から予め定められた値を減じる
 請求項1に記載のDA変換器。
 並列に設けられ、一定周期のサイクル内において、それぞれ異なるタイミングが予め設定され、対応する前記タイミングまでの前記デジタル信号の積分値を、前記サイクル毎にそれぞれ出力する複数の前記積分器と、
 前記複数の積分器に一対一に対応して設けられ、対応する前記積分器が出力する積分値が、所定の参照値より大きい超過状態になったか否かを比較する複数の前記レベル比較部と、
 前記複数の積分器に一対一に対応して設けられ、対応する前記積分器が出力する積分値と、当該積分器に対応するタイミングの直前のタイミングに対応する前記積分器が出力する積分値とに基づいて前記タイミング情報を生成する、複数の前記タイミング情報生成部と
 を備える請求項1に記載のDA変換器。


 入力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換方法であって、
 前記デジタル信号の積分値を、一定周期のサイクル毎に出力し、
 前記出力された積分値が、所定の参照値より大きい超過状態になったか否かを比較し、
 前記比較結果に基づいて、前記出力された積分値から、予め定められた値を減じ、
 前記出力されたサイクル毎の積分値、及び、それぞれの直前のサイクルにおける積分値から、前記一定周期未満の時間分解能で、前記超過状態に遷移した変化点のタイミング情報を生成し、
 前記タイミング情報に基づいて、前記一定周期未満の時間分解能でタイミング信号を生成し、
 前記タイミング信号に基づいて、前記アナログ信号を生成する
 DA変換方法。
Description:
DA変換器及びDA変換方法

 本発明は、デジタル信号をアナログ信号に 換するDA変換器及びDA変換方法に関する。特 に本発明は、デルタシグマ変調を利用したDA 換器及びDA変換方法に関する。本出願は、 記の日本出願に関連する。文献の参照によ 組み込みが認められる指定国については、 記の出願に記載された内容を参照により本 願に組み込み、本出願の一部とする。
 1.特願2007-109833  出願日 2007年04月18日

 デジタル信号をアナログ信号に変換するD A変換器として、デルタシグマ変調を利用し 回路が知られている。デルタシグマ変調は デジタル信号の値を順次加算した値が、所 の参照値より大きくなった場合に、加算値 ら参照値を減じるフィードバック処理を行 ことにより、デジタル信号をアナログ信号 変換する(例えば、特許文献1参照)。

 図7は、従来のDA変換器200を示す。DA変換 200は、積分器210、レベル比較部220、補間器23 0、デジタル遅延器260、レベル減算部270、及 信号処理部280を備える。

 補間器230は,入力されるデジタル信号の各 データ間を補間する。積分器210は、デジタル 信号の値を順次加算して積分する。レベル比 較部220は、積分器210の出力が、参照値より大 きいか否かを示す信号を出力する。デジタル 遅延器260は、レベル比較部220が出力する信号 を1サイクル遅延させる。1サイクルとは、レ ル比較部220に与えられるサンプリングクロ クの1サイクルである。レベル減算部270は、 入力されるデジタル信号のレベルから、デジ タル遅延器260が出力する値を減じて、積分器 210に入力する。

 信号処理部280は、レベル比較部220が出力す 信号に基づいて、アナログ信号を生成する 例えば信号処理部280は、レベル比較部220が 理値1を出力するタイミングが、どのように 分布しているかに応じてアナログ信号を生成 する。

特開2001-24512号公報

 上述したように、DA変換器200は、レベル 較部220が論理値1を出力するタイミングに基 いて、アナログ信号を生成する。このため DA変換器200は、レベル比較部220におけるサ プリング周波数が高く、時間方向の分解能 高いほど、アナログ信号の値を高分解能で 成することができる。

 しかし、単純にサンプリングクロックの 波数を高くすることにより、レベル比較部2 20におけるサンプリング周波数を向上させる は限界がある。また、レベル比較部220にお る比較結果を、高速なサンプリングクロッ の1サイクルの間に、レベル減算部270にフィ ードバックするのは困難である。

 そこで本発明の一つの側面においては、 記の課題を解決することのできるDA変換器 びDA変換方法を提供することを目的とする。 この目的は請求の範囲における独立項に記載 の特徴の組み合わせにより達成される。また 従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定 する。

 上記課題を解決するために、本発明の第1 の形態においては、入力されるデジタル信号 をアナログ信号に変換するDA変換器であって デジタル信号の積分値を、一定周期のサイ ル毎に出力する積分器と、積分器が出力す 積分値が、所定の参照値より大きい超過状 になったか否かを比較するレベル比較部と レベル比較部における比較結果に基づいて 積分値から、予め定められた値を減じるフ ードバック部と、積分器が出力するサイク 毎の積分値、及び、それぞれの直前のサイ ルにおける積分値から、一定周期未満の時 分解能で、超過状態に遷移した変化点のタ ミング情報を生成するタイミング情報生成 と、タイミング情報に基づいて、一定周期 満の時間分解能でタイミング信号を生成す タイミング発生部と、タイミング信号に基 いて、アナログ信号を生成する信号処理部 を備えるDA変換器を提供する。

 本発明の第2の形態においては、入力され るデジタル信号をアナログ信号に変換するDA 換方法であって、デジタル信号の積分値を 一定周期のサイクル毎に出力し、出力され 積分値が、所定の参照値より大きい超過状 になったか否かを比較し、比較結果に基づ て、出力された積分値から、予め定められ 値を減じ、出力されたサイクル毎の積分値 及び、それぞれの直前のサイクルにおける 分値から、一定周期未満の時間分解能で、 過状態に遷移した変化点のタイミング情報 生成し、タイミング情報に基づいて、一定 期未満の時間分解能でタイミング信号を生 し、タイミング信号に基づいて、アナログ 号を生成するDA変換方法を提供する。

 なお、上記の発明の概要は、本発明の必 な特徴の全てを列挙したものではなく、こ らの特徴群のサブコンビネーションもまた 発明となりうる。

 本発明によれば、デルタシグマ方式のDA 換器において、デジタル信号の積分の時間 解能を向上させることができる。このため 精度よくアナログ信号を生成することがで る。

本発明の一つの実施形態に係るDA変換 100の構成の一例を示す図である。 タイミング情報生成部90の動作例を説 する図である。 DA変換器100の他の構成例を示す図であ 。 補間器30の動作を説明する図である。 複数の積分器10の構成の一例を示す図 ある。 タイミング発生部50の構成の一例を示 図である。 従来のDA変換器200を示す。

符号の説明

10 積分器
12 遅延部
14 第1加算部
16 第2加算部
20 レベル比較部
30 補間器
40 フィードバック部
50 タイミング発生部
52 可変遅延回路
54 設定部
60、62 デジタル遅延器
70 レベル減算器
80 信号処理部
90 タイミング情報生成部
100 DA変換器
200 従来のDA変換器
210 積分器
220 レベル比較部
230 補間器
260 デジタル遅延器
270 レベル減算部
280 信号処理部

 以下、発明の実施の形態を通じて本発明 説明するが、以下の実施形態は請求の範囲 かかる発明を限定するものではなく、また 施形態の中で説明されている特徴の組み合 せの全てが発明の解決手段に必須であると 限らない。

 図1は、本発明の一つの実施形態に係るDA 換器100の構成の一例を示す図である。DA変 器100は、入力されるデジタル信号をアナロ 信号に変換する回路であって、補間器30、フ ィードバック部40、積分器10、デジタル遅延 62、レベル比較部20、タイミング情報生成部9 0、タイミング発生部50、及び信号処理部80を える。

 補間器30は、入力されるデジタル信号の データ間を補間する。例えば補間器30は、各 データ間を線形に補間するデータを、各デー タ間に挿入してよい。また補間器30には、デ タル信号の各データ間に補間すべきデータ 個数が予め与えられてよい。補間器30は、 ータを挿入した後の各データが、時間軸で 間隔となるように、データを挿入してよい

 積分器10は、補間器30が出力するデジタル 信号を積分した積分値を、一定周期毎に出力 する。例えば補間器30が、a1、a2、a3、・・・ データを、データ間隔Tで出力する場合、積 分器10は、一定周期Tで、a1、a1+a2、a1+a2+a3、・ ・・の積分器を出力する。

 レベル比較部20は、積分器10が出力する積 分値が、所定の参照値より大きい超過状態に なったか否かを比較する。レベル比較部20は サイクル毎に比較結果を出力してよい。

 フィードバック部40は、レベル比較部20に おける比較結果に基づいて、積分器10におけ 積分値から、予め定められた値を減じる。 た、フィードバック部40は、タイミング情 生成部90が生成するタイミング情報に応じた タイミングで、上述した減算処理を行ってよ い。本例のフィードバック部40は、デジタル 延器60及びレベル減算器70を有する。デジタ ル遅延器60は、レベル比較部20において超過 態を検出した場合に、所定のデジタル値を 成する。デジタル遅延器60は、当該デジタル 値を、タイミング情報に応じた時間遅延させ て、レベル減算器70に入力してよい。またデ タル遅延器60は、上述した一定周期Tに応じ 遅延時間Tで、デジタル値を遅延させてよい 。

 レベル減算器70は、補間器30と、積分器10 の間に設けられる。レベル減算器70は、積 器10に入力すべきデジタル値から、デジタル 遅延器60が出力するデジタル値を減じて、積 器10に入力する。

 また、フィードバック部40は、レベル減 器70においてデジタル値を減じる周期により 、積分波形が発振しないように、可変遅延回 路52に設定する遅延量に、所定のオフセット を加算してもよい。例えば、レベル減算器7 0においてデジタル値が減算される周期が、 ジタル信号の周期と異なる値となるように 所定のオフセット値を加算してよい。

 タイミング情報生成部90は、積分器10が出 力する積分値が参照値より大きくなる超過状 態に遷移した変化点のタイミング情報を生成 する。タイミング情報生成部90には、レベル 較部20と同一の参照値が与えられてよい。 た、タイミング情報生成部90は、積分器10が イクル毎に出力するそれぞれの積分値、及 、その直前のサイクルにおける前記積分器 出力から、一定周期T未満の時間分解能で、 当該タイミング情報を生成する。より具体的 には、タイミング情報生成部90は、積分値が 照値より大きくなったサイクルの積分値及 参照値の差分と、当該サイクルの直前のサ クルにおける積分値及び参照値の差分との 2つの差分の比率に基づいて、当該タイミン グ情報を生成する。タイミング情報生成部90 動作例は、図2を用いて後述する。

 本例のタイミング情報生成部90は、積分 10から、サイクル毎の積分値を受け取り、デ ジタル遅延器62から、それぞれの直前のサイ ルの積分値を受け取る。例えばデジタル遅 器62は、積分器10の出力を分岐して受け取り 、遅延時間Tで遅延させてタイミング情報生 部90に入力してよい。

 タイミング発生部50は、タイミング情報 成部90から与えられるタイミング情報に応じ たいそうのパルス信号を生成する。例えばタ イミング発生部50は、与えられるパルスを、 えられるタイミング情報に基づいて遅延さ ることにより、当該パルス信号を生成して い。このような処理により、タイミング情 生成部90が検出して生成したデジタル値を 時間軸におけるアナログ量に変換すること できる。

 信号処理部80は、タイミング発生部50が出 力するパルス信号に基づいて、アナログ信号 を生成する。例えば信号処理部80は、パルス 号の所定の低周波数成分を通過させるロー スフィルタを有してよい。信号処理部80は 従来のデルタシグマ変調を利用したDA変換器 の信号処理部と同様の構成を有してよい。

 図2は、タイミング情報生成部90の動作例 説明する図である。図2において横軸は時間 を示しており、縦軸は積分値を示す。本例で は、2Tにおける積分値が参照値よりD1小さく 3Tにおける積分値が参照値よりD2大きいとす 。上述したようにタイミング情報生成部90 、D1及びD2の比率に基づいて、積分値が参照 より大きくなるタイミングtを算出する。例 えばタイミング情報生成部90は、図2に示すよ うに、2Tにおける積分値と、3Tにおける積分 とを線形補間して、積分値が参照値より大 くなるタイミングtを算出してよい。例えば サイクル内におけるタイミングtは、(D1×T)/( D1+D2)で与えられてよい。

 このような処理により、積分器10の動作 期より精細な分解能で、タイミング情報を 成することができる。このため、アナログ 号を、より高分解能で生成することができ 。

 図3は、DA変換器100の他の構成例を示す図 ある。本例のDA変換器100は、図1に関連して 明したDA変換器100の構成に対して、積分器10 、レベル比較部20、及びタイミング情報生成 90の組み合わせを、複数組備える点で相違 る。他の構成は、図1に関連して説明したDA 換器100と同一であってよい。

 図4は、図3に示した補間器30の動作例を説 明する図である。本例では、補間器30に入力 れる元のデジタル信号のデータ間隔を、N×T として説明する。但し、Nは2以上の整数であ 。図4において実線で示されるデータa1、a2 a3、・・・は、補間器30に入力されるデータ ット間隔N×Tのデジタル信号の各データを示 す。また図4において波線で示されるデータb1 、c1、d1、b2、c2、d2、・・・は、補間器30によ りデータ間隔Tで挿入されるデータを示す。 4では、N=4、即ちデジタル信号の各データ間 、3つの補間データを挿入する場合を示す。

 複数の積分器10は、並列に設けられる。 た、複数のレベル比較部20は、複数の積分器 10と一対一に対応して設けられる。また複数 タイミング情報生成部90も、複数の積分器10 と一対一に対応して設けられる。

 それぞれの積分器10は、一定周期のサイ ル内において、それぞれ異なるタイミング 対応付けられる。当該対応関係は、使用者 により予め設定されてよい。また、「一定 期」とは、図4において説明したように、補 器30に入力されるデジタル信号のデータビ ト間隔N×Tであってよい。また、より高分解 でデジタル信号を生成する場合、「一定周 」は、データビット間隔N×Tより小さい周期 であってよい。また、「サイクル内において それぞれ異なるタイミング」とは、例えば図 4に示した、ak、bk、ck、dk(但しkは1以上の整数 )の各データに対応するタイミングであって い。

 補間器30は、設けられる積分器10の個数に 応じて、デジタル信号の各データ間を補間し てよい。例えば補間器30は、積分器10の個数 ら1を減じた個数のデータを、デジタル信号 各データ間に挿入してよい。また、補間器3 0は、当該個数のデータを、上述した一定周 毎に、デジタル信号に挿入してよい。本例 は、4個の積分器10を設ける場合を説明する また、上述した一定周期が、データビット 隔N×Tの場合を説明する。

 この場合、第1の積分器10-1が、a1、a2、a3 ・・・のデータのタイミングに対応して、 2の積分器10-2が、b1、b2、b3、・・・のデータ のタイミングに対応して、第3の積分器10-3が c1、c2、c3、・・・のデータのタイミングに 応して、第4の積分器10-4が、d1、d2、d3、・ ・のデータのタイミングに対応する。それ れの積分器10は、対応するタイミングまでの デジタル信号の積分値を、サイクル毎にそれ ぞれ出力する。それぞれの積分器10には、サ クル毎に対応するデータが入力されてよい

 例えば第1の積分器10-1は、第1サイクルに いてa1を出力して、第2サイクルにおいてa1 らa2までのデータを加算した値を出力する。 同様に、第2の積分器10-2は、第1サイクルにお いてa1からb1までのデータを加算した値を出 して、第2サイクルにおいてa1からb2までのデ ータを加算した値を出力する。他の積分器10 同様に、各サイクルにおいて、対応するタ ミングまでのデジタル信号を積分した値を 力する。このような処理により、それぞれ 積分器10の動作周期を高速化せずに(本例で 、元のデジタル信号のデータビット間隔N×T と同程度の動作周期で)、デジタル信号の積 値を時間方向において高分解能で測定する とができる。

 それぞれのレベル比較部20には、対応す 積分器10が出力する積分値が、所定の参照値 より大きい超過状態になったか否かを比較す る。それぞれのレベル比較部20は、サイクル に比較結果を出力してよい。また、それぞ のレベル比較部20は、図1において説明した ベル比較部20と同一であってよい。

 それぞれのタイミング情報生成部90には 対応する積分器10が出力する積分値、及び、 当該積分器10に対応するタイミングの直前の イミングに対応する積分器10が出力する積 値が入力される。つまり、それぞれのタイ ング情報生成部90には、図1に関連して説明 たタイミング情報生成部90と同様に、積分器 10が各サイクルで出力する積分値と、データ 隔Tで遅延させた積分値とが与えられる。そ れぞれのタイミング情報生成部90は、図1に関 連して説明したタイミング情報生成部90と同 に、直前のタイミングに対応する積分器10 出力が参照値に到達せず、対応する積分器10 の出力が参照値に到達した場合に、前者の積 分値と参照値の差と、後者の積分値と参照値 の差の比率に応じたタイミングを算出して、 タイミング情報を生成してよい。

 つまり、それぞれのタイミング情報生成 90は、周期N×Tのうち、対応する期間Tにおい て積分値が参照値を超えた場合に、当該期間 内のいずれのタイミングで積分値が参照値を 超えたかを示すタイミング情報を生成する。 このため、周期N×Tのいずれかのサイクルに いて積分値が参照値を超えた場合に、当該 イクル内のいずれのタイミングで積分値が 照値を超えたかを、複数のタイミング情報 成部90がサイクル毎に出力するそれぞれのタ イミング情報から、サイクル毎に検出するこ とができる。

 フィードバック部40は、複数のレベル比 部20における比較結果に基づいて、それぞれ の積分器10における積分値から、予め定めら た値を減じる。また、フィードバック部40 、複数のレベル比較部20のいずれかが超過状 態を検出した場合に、いずれのレベル比較部 20が超過状態を検出したかに応じたタイミン で、それぞれの積分値から予め定められた を減じてよい。

 本例のフィードバック部40は、サイクル に与えられるタイミング情報に応じたタイ ングで、それぞれの積分器10に入力されるデ ジタル値から所定値を減じることにより、そ れぞれの積分値から所定値を減じる。より具 体的には、タイミング情報において、論理値 が0から1に遷移するビット位置に応じたタイ ングで、それぞれの積分器10に入力される ジタル値から所定値を減じてよい。

 フィードバック部40は、デジタル遅延器60 及びレベル減算器70を有する。デジタル遅延 60は、サイクル毎に与えられるタイミング 報に応じたタイミングで、所定のデジタル を生成する。当該デジタル値は、例えばレ ル比較部20における参照値に応じて定められ てよい。例えば、各レベル比較部20における 照値は同一であり、当該デジタル値も、こ らの参照値と同一であってよい。また、デ タル遅延器60は、超過状態が継続した期間 応じたデジタル値を生成してもよい。

 レベル減算器70は、補間器30と、それぞれ の積分器10との間に設けられる。レベル減算 70は、それぞれの積分器10に入力するデジタ ル値から、デジタル遅延器60が出力するデジ ル値を減じて、積分器10に入力する。

  また、フィードバック部40は、レベル減 算器70においてデジタル値を減じる周期によ 、積分波形が発振しないように、可変遅延 路52に設定する遅延量に、所定のオフセッ 値を加算してもよい。例えば、レベル減算 70においてデジタル値が減算される周期が、 デジタル信号の周期と異なる値となるように 、所定のオフセット値を加算してよい。

 タイミング発生部50は、複数のタイミン 情報生成部90からのタイミング情報を受け取 り、タイミング情報に応じた位相のパルス信 号を生成する。タイミング発生部50は、サイ ル毎に受け取る複数のタイミング情報に基 いて、周期N×Tのいずれかのサイクルにおい て積分値が参照値を超えた場合に、当該サイ クル内のいずれのタイミングで積分値が参照 値を超えたかを検出してよい。そして、例え ばタイミング発生部50は、サイクル毎に与え れるパルスを、上述したように検出したタ ミングに基づいて遅延させることにより、 該パルス信号を生成してよい。このような 理により、複数のタイミング情報生成部90 出力するデジタル情報を、時間軸における ナログ量に変換することができる。

 信号処理部80は、タイミング発生部50が出 力するパルス信号に基づいて、アナログ信号 を生成する。例えば信号処理部80は、パルス 号の所定の周波数成分を通過させるローパ フィルタを有してよい。信号処理部80は、 来のデルタシグマ変調を利用したDA変換器の 信号処理部と同様の構成を有してよい。

 このように、複数の積分器10、タイミン 情報生成部90、及びレベル比較部20を並列に け、時間軸における積分範囲を徐々にずら た積分値を並列に生成することにより、そ ぞれの積分器10、タイミング情報生成部90、 及びレベル比較部20における動作速度を抑え つ、高分解能のデジタル信号を生成するこ ができる。

 図5は、複数の積分器10の構成の一例を示 図である。但し、積分器10の構成は、本例 限定されない。上述した積分器10の機能を果 たす、多様な構成を採用してよい。それぞれ の積分器10は、第1加算部14、第2加算部16、及 遅延部12を有する。但し、いずれか一つの 分器10は、第2加算部16を有さなくてよい。本 例では、サイクル内のタイミングのうち、最 も早いタイミングに対応する第1積分器10-1が 第2加算部16を有さない。

 それぞれの積分器10には、対応するタイ ングのデータが、周期N×Tのサイクル毎に入 される。例えば第1積分器10には、a1、a2、a3 ・・・のデータがサイクル毎に順次入力さ る。また、第2積分器10には、b1、b2、b3、・ ・のデータがサイクル毎に順次入力される

 それぞれの第2加算部16は、前段の積分器1 0における第2加算部16が出力するデータと、 己の積分器10に入力されるデータとを加算す る。但し、第2積分器10-2の第2加算部16は、第1 積分器10-1及び第2積分器10-2に入力されるデー タを加算する。

 それぞれの第1加算部14は、対応する第2加 算部16が出力するデータ(第1積分器10-1におい は、第1積分器10-1に入力されるデータ)と、 サイクルにおいて、最終段の積分器10の第1 算部14が出力したデータとを加算する。そ ぞれの遅延部12は、最終段の積分器10の第1加 算部14が出力したデータを、所定の時間遅延 せて、対応する第1加算部14に入力する。こ で、所定の時間は、図4に示したように、元 のデジタル信号のデータビット間隔N×Tであ てよい。

 このような構成により、図3及び図4にお て説明したように、それぞれの積分器10の動 作周期を、元のデジタル信号のデータビット 間隔N×Tと同程度の動作周期に抑えつつ、デ タル信号の積分値を時間方向において高分 能で測定することができる。また、それぞ の積分器10の出力を、対応するレベル比較部 20と対応するタイミング情報生成部90に与え ことで、それぞれのレベル比較部20における 比較周期を、元のデジタル信号のデータビッ ト間隔N×Tと同程度に抑えつつ、積分値が参 値を超えたタイミングを、時間方向におい 高分解能で検出することができる。

 図6は、タイミング発生部50の構成の一例 示す図である。タイミング発生部50は、可 遅延回路52及び設定部54を有する。可変遅延 路52は、基準クロックを遅延させて出力す 。基準クロックの周期は、例えば図1の例で 、デジタル信号のデータビット間隔Tと等し くてよい。また、図3の例では、元のデジタ 信号のデータビット間隔N×Tと等しくてよい また、設定部54は、可変遅延回路52における 遅延量を、タイミング情報に基づいて設定す る。例えば設定部54は、基準クロックのサイ ル毎にタイミング情報を受け取り、それぞ のタイミング情報に基づいて、基準クロッ の次のサイクルに対する、可変遅延回路52 遅延量を設定してよい。また、設定部54は、 タイミング情報において、論理値の遷移が検 出されない場合、次のサイクルにおける、基 準クロックのパルスを出力させないように、 可変遅延回路52を制御してよい。

 以上説明したように、本発明の実施の形 によれば、デルタシグマ方式のDA変換器に いて、デジタル信号の積分の時間分解能を 上させることができる。このため、精度よ アナログ信号を生成することができる。

 以上、本発明を実施の形態を用いて説明し が、本発明の技術的範囲は上記実施の形態 記載の範囲には限定されない。上記実施の 態に、多様な変更または改良を加えること 可能であることが当業者に明らかである。 の様な変更または改良を加えた形態も本発 の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の 囲の記載から明らかである。