藤井 紘己 (〒01 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Tokyo, 16280, JP)
SHIMIZU, Masafumi (1-1, Ichigayakaga-cho 1-chome, Shinjuku-k, Tokyo 01, 16280, JP)
清水 正文 (〒01 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Tokyo, 16280, JP)
大日本印刷株式会社 (〒01 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 Tokyo, 16280, JP)
FUJII, Koki (1-1, Ichigayakaga-cho 1-chome, Shinjuku-k, Tokyo 01, 16280, JP)
藤井 紘己 (〒01 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Tokyo, 16280, JP)
SHIMIZU, Masafumi (1-1, Ichigayakaga-cho 1-chome, Shinjuku-k, Tokyo 01, 16280, JP)
| 合成樹脂製基材層の一方の面側に蒸着層が積層され、前記合成樹脂製基材層の他方の面ないし蒸着層面の少なくともいずれかの面に接着用プライマー層を設けてなる防湿シートであって、該接着用プライマー層がカップリング剤を含有する防湿シート。 |
| 前記カップリング剤がシラン系カップリング剤である請求項1に記載の防湿シート。 |
| 前記合成樹脂製基材層と前記蒸着層との間にプライマー層を有する請求項1に記載の防湿シート。 |
| 合成樹脂製基材層の一方の面側に蒸着層が積層され、前記合成樹脂製基材層の他方の面に接着剤層を介して化粧シートが積層され、前記蒸着層面に接着用プライマー層を設けてなる防湿シートであって、前記接着用プライマー層がカップリング剤を含有する防湿シート。 |
| 前記カップリング剤がシラン系カップリング剤である請求項4に記載の防湿シート。 |
| 前記合成樹脂製基材層と前記蒸着層との間にプライマー層を有する請求項4に記載の防湿シート。 |
| 請求項1に記載の防湿シートを木質系基材の一方の面に接着剤層を介して前記接着用プライマー層が前記木質系基材側に位置するように積層してなる反り防止木質板。 |
| 請求項7記載の反り防止木質板の木質系基材の他方の面に接着剤層を介して請求項4に記載の防湿シートを積層してなる化粧板。 |
| 合成樹脂製基材層の一方の面側に蒸着層が積層されてなる防湿シートを、木質系基材の一方の面に木質系基材用接着剤層を介して積層した反り防止木質板であって、前記木質系基材用接着剤層がカップリング剤を含有する反り防止木質板。 |
| 前記カップリング剤がシラン系カップリング剤である請求項9に記載の反り防止木質板。 |
| 請求項9に記載の反り防止木質板の前記防湿シートの表出面に接着用プライマー層が設けられている反り防止木質板。 |
| 請求項9記載の反り防止木質板の前記木質系基材面に、木質系基材用接着剤層を介して、合成樹脂製基材層の一方の面側に蒸着層が積層され、前記合成樹脂製基材層の他方の面に接着剤層を介して化粧シートが積層されてなる防湿シートが積層されてなる化粧板であって、前記木質系基材用接着剤層がカップリング剤を含有する化粧板。 |
| 前記カップリング剤がシラン系カップリング剤である請求項12記載の化粧板。 |
| 化粧シートが積層されてなる前記防湿シートの蒸着層面に接着用プライマー層が設けられており、該接着用プライマー層がカップリング剤を含有する、請求項12に記載の化粧板。 |
| 前記カップリング剤がシラン系カップリング剤である請求項14に記載の化粧板。 |
本発明は、木質系基材に積層する防湿シ ト、反り防止木質板、及び化粧板に関し、 らに詳しくは、温湿度環境の変化による木 系基材の吸湿や放湿によって生じる反りを 止する機能を有することは元より、木質系 材からの防湿シートの剥がれや浮きを防止 ることができる防湿シート、反り防止木質 及び化粧板に関するものである。
従来から、木材合板、中密度繊維板(MDF) ハードボード、パーティクルボード等の木 系基材の表面に化粧シートを積層した化粧 が、ドア、引き戸、間仕切り等の表面材と て用いられている。
木質系基材は、その含水率が外気条件下 おける木質系基材の平衡含水率より小さい 合には、化粧板の化粧シートを積層してい い面から吸湿、吸水し、この面が膨張する また、反対に木質系基材の含水率が、外気 件下における木質系基材の平衡含水率より きい場合には、放湿、放水して収縮する。 方、化粧シートを積層した面は吸放湿、吸 水が殆どない。そのため、化粧板の化粧シ トを積層した面と木質系基材が表出した面 の膨張率または収縮率が異なり、化粧板に りが発生し、商品価値を落とす結果となる
このような木質系基材の反りを防止する 法としては、たとえば、化粧板を金属等で らないように十分に補強する方法、表面に 粧シートを積層した化粧板の裏面側に、化 板の裏面側からの吸放湿による木質系基材 含水率の変化を防ぐために塗料を塗装する 法、表面に化粧シートを積層した化粧板の 面側に、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ ロピレン等の合成樹脂製シートを積層する 法、あるいは、紙/ポリエチレン/紙からな 防湿シート(たとえば、特許文献1参照)を積 する方法等が知られている。
上記した化粧板を補強する方法は、補強 ることにより反りを防止することができる 、フラッシュドアのような補強を十分に行 ことができない構造の場合には反りを防止 ることはできないという問題がある。塗料 塗装する方法は、木質系基材の表面の塗料 吸い込みが強く、また、表面の平滑度が悪 ために均一な防湿、防水層を形成すること 難しいという問題がある。
一方、合成樹脂製シートあるいは防湿シ トを積層する方法は、フラッシュドアに対 ても適用可能であり、反りをある程度防止 ることができることなどから、広く使用さ ている。
しかしながら、合成樹脂製シートあるい 防湿シートを積層する方法を採用した化粧 であっても、両側の温湿度環境に大きな差 あるドア、引き戸、間仕切り等に長期間使 された場合には、木質系基材の水分分布に 方の面側と他方の面側とで差が生じ、その 果、両面に伸張や収縮の度合いが異なり、 りが発生する場合がある。また、別の問題 して、防湿シートを用いた場合には両面が 層であり、エマルジョン型接着剤で木質系 材に容易に積層することができるという加 適性の面では優れた効果を奏する反面、紙 の層間強度が弱いために、長期間使用され 場合や、不可抗力的に外力が加わった場合 、紙層の層間から剥離する虞がある。
そこで、本出願人は、防湿性能に優れ、 ア、引き戸、間仕切り等において、両側の 湿度環境が大きく異なる場所で用いても、 りを防止して商品価値を落とすことがない 湿シートを開発した(特願2007-134971号)。
この防湿シートは、透湿度(JIS Z 0280)が2.0g/ m 2 ・24hr以下であるため、塩化ビニル、ポリエ レン、ポリプロピレン等の合成樹脂製シー あるいは紙/ポリエチレン/紙からなる防湿シ ートに比べて格段に優れた防湿性能を有する 。また、上記防湿シートを用いた化粧板は、 ドア、引き戸、間仕切りなど、両側の温湿度 環境が大きく異なる場所で用いても、反りを 生じることが殆どない。しかも、長期間使用 された場合や、不可抗力的に外力が加わった 場合にも剥離する虞が殆どない。
しかしながら、反りや歪みが生じやすい木
系基材(たとえば、MDF、パーティクルボード
等)を使用したドアにおいては、四側面が固
されることなく、ほぼフリーな状態で存在
るものである。従って、そのようなドアは
湿度環境の影響を受けやすく、たとえば、
ルハイトドアといわれるような天井まで達
るようなドアにおいては、一層反りや歪み
生じ、結果、木質系基材からの防湿シート
剥がれや浮きが生じるおそれがある。
そこで、本発明は、フルハイトドアとい れるようなドアに代表されるような長尺な 具において、両側の温湿度環境に大きな差 ある場所に用いても、また、長期間使用さ た場合や、不可抗力的に外力が加わった場 にも、反りを防止すると共に、防湿シート 剥がれや浮きの生じることがない防湿シー 、反り防止木質板及び化粧板を提供するこ を目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、特
の層に特定の添加剤を含有させることによ
上記課題を解決できることを見出し、本発
を完成させるに至った。すなわち、本発明
、下記の防湿シート、反り防止木質板及び
粧板に係る。
1.合成樹脂製基材層の一方の面側に蒸着層が
層され、前記合成樹脂製基材層の他方の面
いし蒸着層面の少なくともいずれかの面に
着用プライマー層を設けてなる防湿シート
あって、該接着用プライマー層がカップリ
グ剤を含有する防湿シート。
2.前記カップリング剤がシラン系カップリン
剤である上記項1に記載の防湿シート。
3.前記合成樹脂製基材層と前記蒸着層との間
プライマー層を有する上記項1に記載の防湿
シート。
4.合成樹脂製基材層の一方の面側に蒸着層が
層され、前記合成樹脂製基材層の他方の面
接着剤層を介して化粧シートが積層され、
記蒸着層面に接着用プライマー層を設けて
る防湿シートであって、前記接着用プライ
ー層がカップリング剤を含有する防湿シー
。
5.前記カップリング剤がシラン系カップリン
剤である上記項4に記載の防湿シート。
6.前記合成樹脂製基材層と前記蒸着層との間
プライマー層を有する上記項4に記載の防湿
シート。
7.上記項1に記載の防湿シートを木質系基材の
一方の面に接着剤層を介して前記接着用プラ
イマー層が前記木質系基材側に位置するよう
に積層してなる反り防止木質板。
8.上記項7記載の反り防止木質板の木質系基材
の他方の面に接着剤層を介して上記項4に記
の防湿シートを積層してなる化粧板。
9.合成樹脂製基材層の一方の面側に蒸着層が
層されてなる防湿シートを、木質系基材の
方の面に木質系基材用接着剤層を介して積
した反り防止木質板であって、前記木質系
材用接着剤層がカップリング剤を含有する
り防止木質板。
10.前記カップリング剤がシラン系カップリン
グ剤である上記項9に記載の反り防止木質板
11.上記項9に記載の反り防止木質板の前記防
シートの表出面に接着用プライマー層が設
られている反り防止木質板。
12.上記項9記載の反り防止木質板の前記木質
基材面に、木質系基材用接着剤層を介して
合成樹脂製基材層の一方の面側に蒸着層が
層され、前記合成樹脂製基材層の他方の面
接着剤層を介して化粧シートが積層されて
る防湿シートが積層されてなる化粧板であ
て、前記木質系基材用接着剤層がカップリ
グ剤を含有する化粧板。
13.前記カップリング剤がシラン系カップリン
グ剤である上記項12記載の化粧板。
14.化粧シートが積層されてなる前記防湿シー
トの蒸着層面に接着用プライマー層が設けら
れており、該接着用プライマー層がカップリ
ング剤を含有する、上記項12に記載の化粧板
15.前記カップリング剤がシラン系カップリン
グ剤である上記項14に記載の化粧板。
防湿シート
本発明の防湿シートについて、図面等を用
て以下に詳しく説明する。
図1は本発明にかかる防湿シートの第1実 形態を示す層構成図、図2は本発明にかかる 湿シートの第2実施形態を示す層構成図であ る。図中の1(a),1(b)は防湿シート、10は合成樹 製基材層、11は蒸着層、12は化粧シート用接 着剤層、15、16は接着用プライマー層、30は化 粧シートをそれぞれ示す。
図1は本発明にかかる防湿シートの第1実 形態を示す層構成図であって、防湿シート1( a)は合成樹脂製基材層10の一方の面に、必要 応じてプライマー層(図示しない)、蒸着層11 び接着用プライマー層15を順に形成し、前 合成樹脂製基材層10の他方の面に接着用プラ イマー層16を形成したものである。なお、前 接着用プライマー層15は後述する反り防止 質板2(a)さらには化粧板2(b)とするための木質 系基材に接着剤層を介して積層すると共に、 強固に接着させて積層するために設けるもの である。前記接着用プライマー層16は、前記 湿シートを有する化粧板として、例えばド を構成する場合に、ドアの芯材に接着剤層 介して強固に接着させて積層するために設 るものである。
また、図2は本発明にかかる防湿シートの 第2実施形態を示す層構成図であって、防湿 ート1(b)は合成樹脂製基材層10の一方の面に 着層11及び接着用プライマー層15を順に形成 、合成樹脂製基材層10の他方の面に化粧シ ト用接着剤層12を介して化粧シート30を積層 たものである。
前記合成樹脂製基材層10の樹脂成分とし は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ 、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン- ビニルアルコール共重合体、これらの混合物 等のオレフィン系熱可塑性樹脂;ポリエチレ テレフタレート、ポリブチレンテレフタレ ト、ポリエチレンナフタレート、ポリエチ ンナフタレート-イソフタレート共重合体、 リカーボネート、ポリアリレート等のエス ル系熱可塑性樹脂;ポリメタアクリル酸メチ ル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリアクリ ル酸ブチル等のアクリル系熱可塑性樹脂;ポ イミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ア リロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂等の 非ハロゲン系熱可塑性樹脂などを挙げること ができる。
前記合成樹脂製基材層10は、一軸ないし 軸方向に延伸したシートであっても、未延 のシートであってもよいが、後述する蒸着 11が少なくとも一方の面に形成される基材と なることから、機械的強度が強く、寸法安定 性に優れるなどの理由から二軸方向に延伸し たシートが好ましい。
前記合成樹脂製基材層10の厚さとしては 概ね9~25μmが適当である。また、前記合成樹 製基材層10の両面又は片面には、必要に応 てコロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ 理等の易接着処理が施されていてもよい。
蒸着層11としては、例えば、アルミニウ 等の金属薄膜からなる無機物の蒸着層;酸化 素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム の無機酸化物の薄膜からなる無機酸化物蒸 層等が挙げられる。
この蒸着層11は真空蒸着法、プラズマ活 化化学反応蒸着法等の周知の蒸着法で、上 した合成樹脂製基材層10の一方の面に薄膜形 成される。なお、前記蒸着層11としては、前 金属薄膜からなる蒸着層は金属光沢がある めに、意匠によっては金属光沢を隠蔽しな ればならないという問題があり、また、フ ッシュドア加工の際に高周波を使用して接 を行う場合などがあるため、好ましくは、 着層が透明である前記無機酸化物蒸着層で る。
また、前記蒸着層11のガスバリアー性を 層向上させる目的で、前記蒸着層11上(前記 着用プライマー層15が当接する側の面)に、 リビニルアルコールを塗装してもよいし、 リビニルアルコールに無機酸化物を添加し なる組成物を塗装してもよい。前記無機酸 物としては、例えば、酸化珪素、酸化マグ シウム、酸化アルミニウム等が挙げられる 前記ポリビニルアルコール及び前記組成物 塗装方法としては、例えば、ロールコート 、グラビアコート法等の周知の塗布方法を 用できる。
また、本発明では合成樹脂製基材層10と 着層11との密着性を高めるために、合成樹脂 製基材層10と蒸着層11の間に更にプライマー を設けてもよい。
前記プライマー層の樹脂成分としては、 えば、エステル系樹脂、ウレタン系樹脂、 クリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、 化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニル ブチラール系樹脂、ニトロセルロース系樹脂 等を挙げることができる。これらの樹脂成分 は単独又は混合して使用できる。
プライマー層の形成は、ロールコート法 グラビア印刷法等の適宜の塗布手段を用い 行える。
その他、公知の方法に従ってプライマー を形成できる。特に、アクリル樹脂とウレ ン樹脂との共重合体とイソシアネートから 成されたプライマー層が好ましい。
前記プライマー層の乾燥後の塗布量として 、通常1~20g/m 2 であり、好ましくは1~5g/m 2 である。
また、前記プライマー層は、必要に応じ シリカ粉末などの充填剤、光安定剤、着色 等の添加剤を添加した層としてもよい。
次に、接着用プライマー層15、16について 説明する。前記接着用プライマー層15、16は 例えば、樹脂成分を主剤とし、これに硬化 としてイソシアネートを添加したものを塗 することにより形成できる。
前記樹脂成分としては、例えば、エステ 系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂 ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル-酢酸 ビニル共重合体、ポリビニルブチラール系樹 脂、ニトロセルロース系樹脂等が挙げられる 。これらの樹脂成分は、単独ないし混合して 接着組成物としたものを用いることができる 。
塗布方法としては、ロールコート法、グ ビアコート法等の塗布手段を適宜採用でき 。本発明においては、前記接着用プライマ 層15が、カップリング剤を含有する。
前記接着用プライマー層15がカップリン 剤を含有する層であることにより、前記蒸 層11と前記木質系基材20との間の接着強度を め、フルハイトドアといわれるようなドア 代表されるような長尺な建具において、両 の温湿度環境に大きな差がある場所に用い も、また、長期間使用された場合や、不可 力的に外力が加わった場合にも、反りを防 すると共に、防湿シート1(a)および1(b)の剥 れや浮きを防止できる。
前記カップリング剤としては、例えば、 トラアルコキシチタン、チタンアシレート チタンキレート等の有機チタン系カップリ グ剤;トリアルキシアルミニウム、アルミニ ウムキシレート、アルミニウムアシレート等 の有機アルミニウム系カップリング剤;有機 応性基含有オルガノアルコキシシランであ シラン系カップリング剤が挙げられる。特 、本発明においては、シラン系カップリン 剤が好ましく、エポキシ基を有するオルガ アルコキシシランがより好ましい。エポキ 基を有するオルガノアルコキシシランとし は、たとえば、γ-グリシドキシプロピルト メトキシシラン、γ-グリシドキシプロピル チルジエトキシシラン、β-(3、4-エポキシシ ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等を 挙げることができる。このようなシラン系カ ップリング剤は、1種ないし2種以上を混合し 用いることができる。
前記接着用プライマー層15中における前 シラン系カップリング剤の含有量は、前記 着用プライマー層15を形成する樹脂成分100重 量部に対して0.1~10重量部の範囲内が適当であ る。
前記接着用プライマー層15、16の乾燥後の塗 布量としては、1~20g/m 2 であり、好ましくは1~5g/m 2 である。また、前記接着用プライマー層15、1 6には、必要に応じてシリカ粉末などの充填 、光安定剤、着色剤等の添加剤を含有させ もよい。
なお、上記説明では、前記防湿シート1(a) において前記接着用プライマー層15を木質系 材20側に積層することを前提に説明したが 前記接着用プライマー層16を木質系基材20側 積層してもよい。その場合には、前記接着 プライマー層16にシラン系カップリング剤 含有させればよい。また、前記接着用プラ マー層15、16の両方に前記カップリング剤を 有させて、いずれの層間も接着強度を高め ものとしてもよい。
前記化粧シート用接着剤層12は、ポリオ ル成分とイソシアネート成分からなる2液硬 型ポリウレタン系接着剤を用いて周知の塗 手段で形成すればよい。前記ポリオール成 としては、ポリエステルポリオール、ポリ ステルポリウレタンポリオール、ポリエー ルポリオール、ポリエーテルポリウレタン リオール等を挙げることができる。イソシ ネート成分としては、TDI、MDI、HDI、PIDI、XDI 等のジイソシアネートおよびこれらを出発原 料とする変性体を挙げることができる。
塗布方法としては、ロールコート法、グ ビアコート法等の塗布手段を適宜採用でき 。
前記化粧シート用接着剤層12の乾燥後の塗 量としては、1~20g/m 2 であり、好ましくは1~5g/m 2 である。
前記化粧シート30としては、前記化粧シ ト30の基材シートが紙からなる仕様、熱可塑 性樹脂からなる仕様等の周知の化粧シートを 用いることができる。前記周知の化粧シート としては、たとえば、特公昭63-052580号公報、 特開平06-016832号公報、特開平11-207879号公報、 特開2001-009972号公報、特開2003-276133号公報等 開示されている化粧紙や化粧シートを用い ことができる。
反り防止木質板及び化粧板(第1形
)
本発明の反り防止木質板及び化粧板の第1形
態について、図面等を用いて以下に詳しく説
明する。
図3は本発明の防湿シートを用いた反り防 止木質板(第1形態)の一実施例を示す層構成図 、図4は本発明の防湿シートを用いた化粧板( 1形態)の一実施例を示す層構成図である。 中の2(a)は反り防止木質板、2(b)は化粧板を示 し、それ以外は上記と同じである。
図3は本発明の防湿シートを用いた反り防 止木質板の一実施例を示す層構成図であって 、反り防止木質板2(a)は、前記防湿シート1(a) 前記接着用プライマー層16が表出するよう 木質系基材20の一方の面に木質系基材用接着 剤層19を介して前記接着用プライマー層15が 記木質系基材20側に位置するように積層して なるものである。反り防止木質板2(a)は前記 湿シート1(a)を木質系基材20の一方の面に設 たことにより、一方の面側からの木質系基 20に対する吸放湿を防止することができる。
また、図4は本発明の防湿シートを用いた 化粧板の一実施例を示す層構成図であって、 化粧板2(b)は、前記反り防止木質板2(a)の木質 基材20の他方の面に接着剤層19を介して前記 防湿シート1(b)を前記化粧シート30が表出する ように積層してなるものである。化粧板2(b) 前記防湿シート1(a)および1(b)を設けたことに より、いずれの面からの木質系基材に対する 吸放湿を防止することができる。
前記木質系基材用接着剤層19は、防湿シ ト1(a)および1(b)を木質系基材20に積層するた に用いる層である。
前記木質系基材用接着剤層19を形成する 着剤としては、公知のもの、ないし、市販 を適宜選択して使用することができる。た えば、熱可塑性樹脂系、熱硬化型樹脂系、 ム(エラストマー)系等のいずれのタイプの接 着剤であってもよい。
熱可塑性樹脂系接着剤としては、たとえ 、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコ ル、ポリビニルアセタール(ポリビニルホル マール、ポリビニルブチラール等)、シアノ クリレート、ポリビニルアルキルエーテル ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリメタク ル酸メチル、ニトロセルロース、酢酸セル ース、熱可塑性エポキシ、ポリスチレン、 チレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アク リル酸エチル共重合体等を挙げることができ る。また、熱硬化型樹脂系接着剤としては、 ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂 、レゾルシノール樹脂、フラン樹脂、エポキ シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレ タン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミ ド、ポリベンツイミダゾール、ポリベンゾチ アゾール等を挙げることができる。また、ゴ ム系接着剤としては、天然ゴム、再生ゴム、 スチレン-ブタジエンゴム、アクリロニトリ -ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチ ゴム、ポリスルフィドゴム、シリコーンゴ 、ポリウレタンゴム、ステレオゴム(合成天 然ゴム)、エチレンプロピレンゴム、ブロッ コポリマーゴム(SBS、SIS、SEBS等)等を挙げる とができる。特に、化粧シートが設けられ 防湿シート1(b)と木質系基材20との間の前記 質系基材用接着剤層19は木質系基材20の表面 を隠蔽して意匠性を向上させるために、顔 等により着色してもよい。
前記木質系基材用接着剤層19の乾燥後の塗 量としては、概ね11~55g/m 2 である。
木質系基材20としては、例えば、木材合 、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)、 高密度繊維板(HDF)等の木質系基材やフラッシ 構造からなる基材が挙げられる。
反り防止木質板及び化粧板(第2形
)
本発明の反り防止木質板及び化粧板の第2形
態について、図面等を用いて以下に詳しく説
明する。
図5は本発明にかかる反り防止木質板(第2 態)の一実施例を示す層構成図、図6は本発 にかかる化粧板(第2形態)の一実施例を示す 構成図である。図中の1は反り防止木質板、2 は化粧板、10は合成樹脂製基材層、11は蒸着 、12は木質系基材用接着剤層、13は化粧シー 用接着剤層、14は接着用プライマー層、20は 木質系基材、30は化粧シート、S1,S2は防湿シ トをそれぞれ示す。
図5は本発明にかかる反り防止木質板(第2 態)の一実施例を示す層構成図であって、反 り防止木質板1は、木質系基材20の一方の面に 、合成樹脂製基材層10の一方の面に蒸着層が 層された防湿シートS1が木質系基材用接着 層12を介して前記合成樹脂製基材層10が表出 るように積層されたものであり、前記合成 脂製基材層10の表出面に接着用プライマー 14が設けられたものである。前記反り防止木 質板1は前記防湿シートS1を木質系基材20の一 の面に設けたことにより、一方の面側から 木質系基材20に対する吸放湿を防止するこ ができる。
図6は本発明にかかる化粧板(第2形態)の一 実施例を示す層構成図であって、化粧板2は 図5に示した反り防止木質板1の前記木質系基 材の他方の面に木質系基材用接着剤層12を介 て、合成樹脂製基材層10の一方の面に蒸着 が積層され、前記合成樹脂製基材層の他方 面に化粧シート用接着剤層13を介して化粧シ ート30が積層されてなる防湿シートS2が積層 れたものである。化粧板2は、前記防湿シー S1およびS2を設けることにより、いずれの面 からの木質系基材に対する吸放湿をも防止す ることができる。
なお、前記合成樹脂製基材層10の表出面 設けた接着用プライマー層14は、例えばドア を構成する場合に、ドアの芯材に接着剤層を 介して強固に接着させて積層するために設け るものである。
合成樹脂製基材層10、蒸着層11、化粧シー ト用接着剤層13、化粧シート30及び木質系基 20については、それぞれ前記第1形態におけ 合成樹脂製基材層10、蒸着層11、化粧シート 接着剤層12、化粧シート30及び木質系基材20 同様である。
木質系基材用接着剤層12について説明す 。前記木質系基材用接着剤層12は、防湿シー トS1およびS2を木質系基材20に積層するために 用いる層である。前記木質系基材用接着剤層 12を形成する接着剤については、前記木質系 材用接着剤層19と同様である。特に、化粧 ートが設けられる防湿シートS2と木質系基材 20との間の前記木質系基材用接着剤層12は木 系基材20の表面色を隠蔽して意匠性を向上さ せるために、顔料等により着色してもよい。 塗布方法としては、前記木質系基材用接着剤 層19の場合と同様である。
本発明においては、特に前記木質系基材 接着剤層12にカップリング剤を含有させる とにより、前記蒸着層11と前記木質系基材20 の間の接着強度を高め、フルハイトドアと われるようなドアに代表されるような長尺 建具において、両側の温湿度環境に大きな がある場所に用いても、また、長期間使用 れた場合や、不可抗力的に外力が加わった 合にも、反りを防止し、防湿シートS1およ S2の剥がれや浮きを防止する。
カップリング剤としては、前記接着用プ イマー層15、16に含有させるカップリング剤 が挙げられる。特に、本発明においては、シ ラン系カップリング剤が好ましく、前述した エポキシ基を有するオルガノアルコキシシラ ンがより好ましい。シラン系カップリング剤 は、1種ないし2種以上を混合して用いること できる。
木質系基材用接着剤層12中における前記 ラン系カップリング剤の含有量は、前記木 系基材用接着剤層12を形成する接着剤(樹脂 分)100重量部に対して0.5~10重量部の範囲内が 当である。
前記木質系基材用接着剤層12の乾燥後の塗 量としては、概ね11~55g/m 2 である。
接着用プライマー層14は、前記カップリ グ剤を必須としない以外は、前記接着用プ イマー層15、16と同じである。
なお、接着用プライマー層14に、前記カ プリング剤を含有させることにより、化粧 として、例えばドアを構成する場合に、ド の芯材に接着剤層を介して強固に接着させ ことができる。
第2形態では、図6において、化粧シート30 が積層されてなる前記防湿シートS2の蒸着層1 1面に、カップリング剤を含有する前記接着 プライマー層15と同様の構成の接着用プライ マー層(図示せず)を設けてもよい。これによ 、反りや、防湿シートS1およびS2の剥がれや 浮きをより確実に防止できる。
なお、上記では、前記合成樹脂製基材層1 0と前記蒸着層11との位置関係において、前記 蒸着層11が前記木質系基材20側に位置するよ に構成した反り防止木質板1及び化粧板2につ いて説明したが、前記合成樹脂製基材層10が 記木質系基材20側に位置してもよい。特に 本発明(第2形態)では、前記蒸着層11が前記木 質系基材20側に位置することにより、木質系 材用接着剤層12中に含まれるカップリング が、蒸着層11に対して作用して蒸着層11と木 系基材用接着剤層12との接着性をより向上 せることができる。
本発明の防湿シートは、塩化ビニル、ポ エチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂製 ートあるいは紙/ポリエチレン/紙からなる 湿シートに比べて格段に優れた防湿性能を する。
本発明の反り防止木質板並びに化粧板(第 1形態及び第2形態)は、フルハイトドアといわ れるようなドアに代表されるような長尺な建 具において、両側の温湿度環境に大きな差が ある場所に用いても、また、長期間使用され た場合や、不可抗力的に外力が加わった場合 にも、反りを防止すると共に、防湿シートの 剥がれや浮きの生じることがないという優れ た効果を奏するものである。
次に、本発明について、以下に実施例を げて更に詳しく説明する。
実施例1
一方の面にアルミナ蒸着層が形成されると
に、蒸着層面にポリビニルアルコールが塗
形成された12μm厚さの二軸延伸ポリエチレ
テレフタレート(PET)フィルム(以下、12μm厚さ
の蒸着PETフィルムと呼称する)のPET面に、コ
ナ放電処理を施した。その後、コロナ放電
理を施した面に、主剤としてのウレタン樹
/硝化綿系樹脂に硬化剤としてのイソシアネ
トを添加した2液硬化型樹脂をグラビア印刷
法にて塗布乾燥して2μm厚さの第1接着用プラ
マー層を形成した。
次いで、蒸着面側に主剤としてのウレタ 樹脂/硝化綿系樹脂100重量部に対して0.4重量 部のシラン系カップリング剤を添加すると共 に、硬化剤としてのイソシアネートを添加し た2液硬化型樹脂をグラビア印刷法にて塗布 燥して2μm厚さの第2接着用プライマー層を形 成した。
以上の方法により、防湿シートを作製し 。
そして、3mm厚さの中密度繊維板(MDF)に酢酸 ニル系接着剤をウエット状態で7~8g/尺 2 塗布し、乾燥した後、該塗布面に前記防湿シ ートを前記蒸着層側が位置するようにロール ラミネート機で積層して本発明の反り防止木 質板を作製した。
比較例1
第2接着用プライマー層の形成時にシラン系
カップリング剤を添加しなかった以外は、実
施例1と同様にして比較例とする反り防止木
板を作製した。
上記で作製した実施例1、および、比較例 1の反り防止木質板について、透湿度、平面 張強度、基材ピーリング強度を下記評価方 で評価し、その結果を表1に纏めて示した。
表1からも明らかなように、本発明の防湿 シートはアルミナ蒸着層を設けたことにより 、透湿度性能の向上が見られ、環境温湿度の 変化により発生する化粧板の反りを防止でき ることがわかる。しかも、本発明の反り防止 木質板及び化粧板(第1形態)は、防湿シートの 蒸着層側の接着用プライマー層にシラン系カ ップリング剤を添加することにより、防湿シ ートとMDFとの間の接着強度を向上させること ができ、フルハイトドアといわれるようなド アに代表されるような長尺な建具において、 両側の温湿度環境に大きな差がある場所に用 いても、また、長期間使用された場合や、不 可抗力的に外力が加わった場合にも、反りを 防止すると共に、防湿シートの剥がれや浮き の生じることがないという優れた効果が期待 できる。
実施例2
第2接着用プライマー層を形成しない以外は
、実施例1と同様の方法により防湿シートを
製した。
次いで、3mm厚さの中密度繊維板(MDF)にシラ 系カップリング剤を添加した酢酸ビニル系 着剤(接着樹脂100重量部に対してカップリン 剤を1.0重量部添加)をウエット状態で7~8g/尺 2 塗布し、乾燥した後に、該塗布面に前記防湿 シートを前記蒸着層側が位置するようにロー ルラミネート機で積層して本発明の反り防止 木質板を作製した。
比較例2
酢酸ビニル系接着剤にシラン系カップロン
剤を添加しなかった以外は、実施例2と同様
にして比較例とする反り防止木質板を作製し
た。
上記で作製した実施例2、および、比較例 2の反り防止木質板について、透湿度、平面 張強度、基材ピーリング強度を下記する評 方法で評価し、その結果を表2に纏めて示し 。
表2からも明らかなように、本発明の反り 防止木質板(第2形態)は、アルミナ蒸着層を積 層した防湿シートを設けたことにより、透湿 度性能の向上が見られ、環境温湿度の変化に より発生する化粧板の反りを防止できること がわかる。しかも、本発明の反り防止木質板 (第2形態)は、防湿シートとMDFとを積層する接 着剤にシラン系カップリング剤を添加するこ とにより、防湿シートとMDFとの間の接着強度 を向上させることができ、フルハイトドアと いわれるようなドアに代表されるような長尺 な建具において、両側の温湿度環境に大きな 差がある場所に用いても、また、長期間使用 された場合や、不可抗力的に外力が加わった 場合にも、反りを防止すると共に、防湿シー トの剥がれや浮きの生じることがないという 優れた効果が期待できる。
〔評価方法〕
・透湿度:
JIS Z 0208「防湿包装材料の透湿度試験方法(
カップ法)」に準拠して実施例1~2および比較
1~2の防湿シートを測定して透湿度を算出し
。なお、透湿度の単位は、g/m 2
・24hrである。
・平面引張強度:
JAS合板 平面引張試験に準拠して測定して
面引張強度を算出した。具体的には、下記
方法に従って測定及び評価した。
まず、上記で作製した反り防止木質板を24 間コールドプレスした後、5cm角にカットし 底辺が2cm角の金属治具を防湿シート面にシ ノアクリレート系接着剤にて貼った。そし 、24時間常温(約23℃)養生した後、カッター イフにて金属治具に沿ってMDFにまで達する り込みを入れ試験片を得た。測定試験機器 より前記試験片に対して垂直面方向に引っ り、その際の剥離界面を目視観察して評価 ると共に引張強度を測定した。測定単位は N/cm 2 である。
・基材ピーリング強度:
上記で作製した反り防止木質板を24時間コ
ルドプレスしたもの(試験片)に1インチ巾に
ッターナイフにて防湿シート側からMDFに達
る切り込みを入れると共に任意の方法にて
湿シートに切欠を作り、測定試験機器によ
180°方向に200mm/分の速度で防湿シートを引っ
張り、その際の剥離界面を目視観察して評価
すると共に引張強度を測定した。
なお、表1及び表2には、常温(23℃)で測定 た結果(1)と、恒温層(-20℃)に24時間保管した 後に、-20℃の雰囲気下で測定した結果(2)の両 方を示した。測定単位はN/インチである。
