Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
DAMPER DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093620
Kind Code:
A1
Abstract:
A damper device comprises a body and an output body rotatably assembled in the body in which a rotor part is placed. The resistance of a viscous fluid enclosed in the body is applied to the rotation or the relative rotation of the output body (2). A vent passage for the air mixed in the viscous fluid is formed in the end surface of the rotor part in the direction of the rotating axis of the output body.

Inventors:
HIRANO YUKI (JP)
KIYOSAWA TAKESHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051123
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
January 25, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NIFCO INC (JP)
HIRANO YUKI (JP)
KIYOSAWA TAKESHI (JP)
International Classes:
F16F9/12
Foreign References:
JP2005114154A2005-04-28
JP2002147515A2002-05-22
JPH0710574U1995-02-14
JP2005114059A2005-04-28
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Toshiharu (SIA Kanda Square 17, Kanda-konyacho, Chiyoda-k, Tokyo 35, JP)
Download PDF:
Claims:
 本体と、ロータ部をこの本体内に納めてこの本体に回転可能に組み付けられた出力体とを備え、この出力体の回転又は相対的な回転に本体内に封入された粘性流体の抵抗を付与するようにしたダンパー装置であって、
 出力体のロータ部におけるこの出力体の回転軸線方向にある端面に粘性流体に混入したエアの逃し通路が形成されていることを特徴とするダンパー装置。
 逃し通路を、少なくとも、ロータ部における出力体の回転軸線から最も離れた箇所に形成させていることを特徴とする請求項1記載のダンパー装置。
 逃し通路を、ロータ部における出力体の回転軸線方向にある端面に溝を形成させることでロータ部に設けさせていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のダンパー装置。
 本体と、ロータ部をこの本体内に納めてこの本体に回転可能に組み付けられた出力体とを備え、この出力体の回転又は相対的な回転に本体内に封入された粘性流体の抵抗を付与するようにしたダンパー装置であって、
 ロータ部は、出力体の回転中心から放射方向に延びる一又は二以上の翼片によって構成されていると共に、
 出力体の回転軸線方向にある端面間に亘ってロータ部を翼片の延長方向に交叉する向きに貫通する粘性流体に混入したエアの逃し孔を備えていることを特徴とするダンパー装置。
 逃し孔が、ロータ部における出力体の回転中心又はこの回転中心に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項4記載のダンパー装置。
 ロータ部を構成する翼片における出力体の回転軸線方向にある端面が、出力体の回転中心に向かうに連れて翼片の翼巾を狭めさせる向きに傾斜した傾斜面となっていることを特徴とする請求項5記載のダンパー装置。
Description:
ダンパー装置

 この発明は、本体に回転可能に組み付け れた出力体を備え、この出力体の回転又は 対的な回転に本体内に封入された粘性流体 抵抗を付与するように構成されたダンパー 置の改良に関する。

 粘性流体を封入したケースと、制動板の さ方向略中程の位置に軸を備えてなる回転 とよりなり、この回転子の制動板をケース に納めさせた状態でこのケースに回転子を 転可能に組み付けてなる回転ダンパーがあ 。(特許文献1参照)

 しかるに、かかる回転ダンパーにあっては ケース内に粘性流体を封入するにあたりこ 粘性流体にエアを入り込ませてしまう場合 ある。こうした場合に回転子の回転の向き 変わると、こうしたエアが回転子の制動板 おける回転軸線に交叉する向きにある面と の面に向き合うケースの内面との間に入り み異音を生じさせたり、回転子のトルクに 響を与える場合がある。だからといって回 子の制動板における回転軸線に交叉する向 にある面とこの面に向き合うケースの内面 の間の間隔を単純に広げてしまうと回転支 回転軸線方向での回転ダンパーの寸法を過 にすると共にその制動力を高めさせ難いも としてしまう。

特公平4-34015号公報

 この発明が解決しようとする主たる問題 は、この種のダンパー装置を構成する粘性 体中にエアが混入されている場合に、ダン ー装置を構成する出力体(特許文献1におけ 回転子)の回転の向きが変わっても、この混 エアに起因した異音やこの混入エアに起因 た出力体のトルク変化が生じないようにす 点にある。

 前記課題を達成するために、本発明の第1の 観点にあっては、ダンパー装置を、本体と、 ロータ部をこの本体内に納めてこの本体に回 転可能に組み付けられた出力体とを備え、こ の出力体の回転又は相対的な回転に本体内に 封入された粘性流体の抵抗を付与するように したダンパー装置であって、
 出力体のロータ部におけるこの出力体の回 軸線方向にある端面に粘性流体に混入した アの逃し通路が形成されているものとした

 このように出力体のロータ部に逃し通路 設けておけば、出力体が回転されるときに ロータ部と本体の内面との間の隙間を過大 することなく、混入エアをこの逃し通路を 過させて混入エアが出力体の回転軸線に交 する向きにある面とこの面に向き合う本体 内面との間に入り込ませないようにするこ ができる。

 本発明の第1の観点において、逃し通路を 、少なくとも、ロータ部における出力体の回 転軸線から最も離れた箇所に形成させておく こともある。このようにした場合、逃し通路 を容易かつ適切にロータ部に設けさせること ができる。

 また、本発明の第1の観点において、逃し 通路を、ロータ部における出力体の回転軸線 方向にある端面に溝を形成させることでロー タ部に設けさせておくこともある。前記のよ うな混入エアは出力体の回転によりロータ部 の外縁部に集まることから、逃し通路を少な くともロータ部における出力体の回転軸線か ら最も離れた箇所に形成させておくことで、 こうしたエアによって生じる障害を効果的に 防止することができる。

 また、前記課題を達成するために、本発明 第2の観点にあっては、ダンパー装置を、本 体と、ロータ部をこの本体内に納めてこの本 体に回転可能に組み付けられた出力体とを備 え、この出力体の回転又は相対的な回転に本 体内に封入された粘性流体の抵抗を付与する ようにしたダンパー装置であって、
 ロータ部は、出力体の回転中心から放射方 に延びる一又は二以上の翼片によって構成 れていると共に、
 このロータ部に、出力体の回転軸線方向に る端面間に亘ってロータ部を翼片の延長方 に交叉する向きに貫通する粘性流体に混入 たエアの逃し孔を備えさせている。

 このように構成されたロータ部を備えた 力体が回転されると、翼片の先端側であっ その回転後方側に生じる負圧箇所に混入し エアは引き寄せられる。この状態から出力 の回転の向きが反対になると、エアはそれ で翼片の回転後方側にあった出力体の回転 線方向にある端面に押し付けられるように るが、前記逃し孔によってかかるエアを新 に翼片の回転後方側となった側に逃がすこ ができ、これによりこうしたエアが出力体 回転の向きが切り替えられたときにロータ における出力体の回転軸線に交叉する向き ある面とこの面に向き合う本体の内面との に入り込むことがないようにすることがで る。

 本発明の第2の観点において、逃し孔を、 ロータ部における出力体の回転中心又はこの 回転中心に近い位置に設けさせておくことも ある。翼片の先端側であってその回転後方側 に生じる負圧箇所に引き寄せられた混入エア は、出力体の回転の向きが反対になるとこの 負圧箇所が今度は正圧化することからロータ 部の回転中心側に移動する。このように逃し 孔を設けておけば、このように移動する混入 エアをスムースに翼片の新たに回転後方側と なった側に逃すことができる。

 また、本発明の第2の観点において、ロー タ部を構成する翼片における出力体の回転軸 線方向にある端面を、出力体の回転中心に向 かうに連れて翼片の翼巾を狭めさせる向きに 傾斜した傾斜面とさせておくこともある。こ のようにした場合、出力体の回転の向きが反 対になったときに前記のように移動される混 入エアを一層スムースに翼片の新たに回転後 方側となった側に逃すことができる。

 この発明にかかるダンパー装置によれば その粘性流体中にエアが混入されている場 に出力体の回転の向きが変わっても、逃し 路又は逃し孔によってこのエアを出力体の ータ部におけるその回転軸線に直交する向 の面と本体の内面との間に入り込ませるこ なく逃すことができ、この混入エアに起因 た異音やこの混入エアに起因した出力体の ルク変化をできる限り生じさせないように ることができる。

ダンパー装置の断面構成図 出力体の第一例の斜視構成図 出力体の第二例の斜視構成図 出力体の第三例の斜視構成図 出力体の第四例の斜視構成図 第四例の出力体の機能を示した構成図 第四例の出力体の機能を示した構成図 第五例にかかるダンパー装置の断面構 図 出力体の第五例の斜視構成図 第五例の出力体の機能を示した構成図 第五例の出力体の機能を示した構成図

発明の実施の形態

 以下、図1~図11に基づいて、この発明を実 施するための最良の形態について説明する。

 なお、ここで図1は、図2および図3のよう 構造を備えた出力体2を含んで構成されるダ ンパー装置を断面にして、図2は出力体2の第 例を、図3は第二例を、図4は第三例を、図5 第四例を、それぞれ示している。図6および 図7は、第四例の出力体2の機能を理解しやす ように出力体2をその回転軸線xに直交する きに破断すると共に、本体1の内部形状を想 線で表して示している。また、図8は、図9 ような構造を備えた出力体2(第五例)を含ん 構成されるダンパー装置を断面にして示し いる。図10および図11は、第五例の出力体2の 機能を理解しやすいように出力体2をその回 軸線xに直交する向きに破断すると共に、本 1の内部形状を想像線で表して示している。

 この実施の形態にかかるダンパー装置は 本体1と、ロータ部20をこの本体1内に納めて この本体1に回転可能に組み付けられた出力 2とを備え、この出力体2の回転又は相対的な 回転に本体1内に封入された粘性流体10の抵抗 を付与するように構成されている。

 かかるダンパー装置は、例えば、可動体 び固定体のいずれか一方に本体1を取り付け ると共に、これらの他方の移動又は相対的な 移動によって出力体2が回転又は相対的に回 するようにして、この他方の移動又は相対 な移動にダンパー装置を介して制動を付与 せるように用いられる。

 図示の例では、ダンパー装置を、かかる 力体2にピニオン21を備えさせ、可動体及び 定体のいずれか一方に備えさせたラックに のピニオン21を噛み合わせることにより、 の可動体の移動にダンパー装置を介して制 を付与するものとして構成している。

 図示の例では、本体1は、ベースパーツ11 キャップパーツ12とから構成されている。 ースパーツ11は、板状をなすように構成され ると共に、その一面側に環状をなす周回突部 11aと、この周回突部11aの中心位置から突き出 す軸突部11cと、周回突部11aの外側に備えられ る取り付け用耳部11dとを備えている。一方、 キャップパーツ12は、円板状をなすように構 されると共に、その中央に出力体2の通し穴 12aを備え、また、その外縁部にベースパーツ 11の周回突部11aを納める環状をなす周回溝12b 備えている。かかる本体1は、ベースパーツ 11の周回突部11aをキャップパーツ12の周回溝12 bに納め溶着させることで粘性流体10をこの箇 所から漏れ出さないようにして構成される。 かかる粘性流体10としては、例えば、シリコ オイルやグリスなどが用いられる。

 一方、図示の例では、出力体2は、軸状主 体22を有すると共に、この軸状主体22の外端 22aをピニオン21の取り付け部とし、かつ、こ の軸状主体22の内端部22bにロータ部20を備え ものとしてある。出力体2は、キャップパー 12の通し穴12aに、このキャップパーツ12にお けるベースパーツ11への組み合わせ側となる から、軸状主体22の外端部22aを先にしてこ 軸状主体22を通した後、このキャップパーツ 12を前記ベースパーツ11に前記のように組み わせることで本体1の内部にロータ部20を納 て本体1に回転可能に組み合わされる。軸状 体22の内端部22bの中央には、この軸状主体22 の軸線に沿っためくら穴状をなす軸穴23が形 されており、ベースパーツ11の軸突部11cを の軸穴23に入れ込ませることで出力体2はこ 軸突部を中心とした回転可能に本体1に組み わされている。ロータ部20は、この軸状主 22の軸線に直交する向きにこの軸状主体22の 端部22bから外側に突き出す板状をなすよう 構成されている。前記粘性流体10は、ロー 部20の一面20aとベースパーツ11の内面11e、ロ タ部20の他面20bとキャップパーツ12の内面12c 、およびロータ部20の突き出し端20cとベース ーツ11の周回突部11aの基部11bとの間の隙間 満たされ、ロータ部20の回転に抵抗を付与さ せる。キャップパーツ12はその内面12c側に、 し穴12aの穴縁との間に間隔を開けて、この し穴12aを巡る軸状主体22の軸線に平行な周 段差面12dを有しており、この周回段差面12d 軸状主体22との間に介装されたシールリング 13によってこの通し穴12aからの粘性流体10の れ出しを阻止するようになっている。ピニ ン21の取り付け部である外端部22aにおいて軸 状主体22の軸線に直交する向きの断面は非円 になっており、ピニオン21の中心に形成さ たその回転軸線x方向に貫通した取り付け穴2 1aにこの取り付け部をはめ込むことで、軸状 体22の軸線を回転中心とするように出力体2 ピニオン21が取り付けられるようになって る。

 図2に示される例では、出力体2のロータ 20は、小判型の板状をなすように構成されて おり、この小判型の長さ方向略中程の位置が 軸状主体22の内端部22bに一体に連接されてい 。

 また、図3に示される例では、出力体2の ータ部20は、円板状をなすように構成されて おり、この円板の中心位置が軸状主体22の内 部22bに一体に連接されている。

 そして、この図2および図3に示される例 は、かかる出力体2のロータ部20におけるこ 出力体2の回転軸線x方向にある端面20hに粘性 流体10に混入したエアの逃し通路20dが形成さ ている。

 この図2および図3に示される例では、か る逃し通路20dを、ロータ部20における出力体 2の回転軸線x方向にある端面20h(ロータ部20の 厚方向にある面)に溝20eを形成させることで ロータ部20に設けさせている。

 また、この図2および図3に示される例で 、逃し通路20dはロータ部20の全周に設けられ ており、これにより、逃し通路20dはロータ部 20における出力体2の回転軸線xから最も離れ 箇所に形成されている。

 前記のように出力体2と本体1とを組み合 せるにあたり封入される粘性流体10にエアを 入り込ませてしまう場合がある。こうした場 合に出力体2の回転又は相対的な回転の向き 変わると、こうしたエアがロータ部20におけ る出力体2の回転軸線xに交叉する向きにある 20a、20bとこの面20a、20bに向き合う本体1の内 面11e、12cとの間に入り込み異音を生じさせた り、出力体2のトルクに影響を与える場合が る。例えば、可動体としての蓋体に形成さ たラックに噛み合うピニオン21を出力体2に えさせると共にこの蓋体によって開口を開 可能に閉塞させる固定体としての収納体に 体1を固定させるようにしてダンパー装置を いた場合に、この蓋体の開閉時にこのよう 問題が生じる。だからといってロータ部20 おける出力体2の回転軸線xに交叉する向きに ある面20a、20bとこの面に向き合う本体1の内 11e、12cとの間の間隔を単純に広げてしまう 出力体2の回転軸線x方向でのダンパー装置の 寸法を過大にすると共にその制動力を高め難 いものとする。出力体2のロータ部20に前記の ように逃し通路20dを設けておけば、図3の例 場合には混入されたエアを常時逃し通路20d 通過させるようにして、また、図2の例の場 には出力体2の回転又は相対的な回転の向き が変わったときに混入されたエアをこの逃し 通路20dを通過させて、いずれの場合にもこう したエアが出力体2のロータ部20における回転 軸線xに交叉する向きにある面20a、20bとこの 20a、20bに向き合う本体1の内面11e、12cとの間 入り込ませないようにすることができる。 ータ部20における出力体2の回転軸線x方向に ある端面20hに前記のような溝20eを設けること で、逃し通路20dを容易かつ適切にロータ部20 設けさせることができる。また、前記のよ なエアは出力体2の回転によりロータ部20の 縁部に集まることから、逃し通路20dを少な ともロータ部20における出力体2の回転軸線x から最も離れた箇所に形成させておくことで 、こうしたエアによって生じる障害を効果的 に防止することができる。

 また、図4および図5に示される例では、 ータ部20は、出力体2の回転中心から放射方 に延びる翼片20fによって構成されていると に、出力体2の回転軸線x方向にある端面20h間 に亘ってロータ部20を翼片20fの延長方向に交 する向きに、つまり、翼片20fの翼巾方向に って貫通する、粘性流体10に混入したエア 逃し孔20gを備えている。この逃し孔20gは、 力体2の回転軸線x方向にある端面20hのうち、 ロータ部20を構成する翼片20fの回転前方側に けられる端面および回転後方側に向けられ 端面において、より具体的には翼片20fの長 方向に沿った両端面においてそれぞれ孔口 開放させるように設けられている。具体的 は、図4および図5に示される例にあっては ロータ部20は、図1のように構成される本体1 ダンパー装置を構成する場合、かかる本体1 のベースパーツ11の内面11eに向き合う幅広の 面20aと本体1のキャップパーツ12の内面12cに き合う幅広の他面20bとの間に巾狭の肉厚面( 端面20h)を備えた細長い板状をなすように構 されていると共に、このロータ部20の一面20a の長さ方向略中程の位置において軸状主体22 内端部22bに一体に連接されたものとなって り、これにより出力体2の直径方向両側にそ れぞれ翼片20fを備えた構成となっている。図 4の例では逃し孔20gは各翼片20fに2条づつ設け れている。

 このように構成されたロータ部20を備え 出力体2が回転されると、翼片20fの先端側で ってその回転後方側に生じる負圧箇所yに混 入したエアaは引き寄せられる。(図6)この状 から出力体2の回転の向きが反対になると、 アaはそれまで翼片20fの回転後方側にあった 出力体2の回転軸線x方向にある端面20hに押し けられるようになるが、前記逃し孔20gによ てかかるエアaを新たに翼片20fの回転後方側 となった側に逃がすことができ、これにより こうしたエアaが出力体2の回転の向きが切り えられたときにロータ部20における出力体2 回転軸線xに交叉する向きにある面20a、20bと この面20a、20bに向き合う本体1の内面11e、12c の間に入り込むことがないようにすること できる。

 図5に示される例にあっては、かかる逃し 孔20gは、各翼片20fにおいてロータ部20におけ 出力体2の回転中心に近い位置に一条設けら れている。翼片20fの先端側であってその回転 後方側に生じる負圧箇所yに引き寄せられた 入エアaは、出力体2の回転の向きが反対にな るとこの負圧箇所yが今度は正圧化すること らロータ部20の回転中心側に移動する。(図7) このように逃し孔20gを設けておけば、このよ うに移動する混入エアaをスムースに翼片20f 新たに回転後方側となった側に逃すことが きる。

 また、この図5に示される例にあっては、 さらに、ロータ部20を構成する翼片20fにおけ 出力体2の回転軸線x方向にある端面20hのう 翼片20fの長さ方向に沿った端面が、出力体2 回転中心に向かうに連れて翼片20fの翼巾を めさせる向きに傾斜した傾斜面となってい 。これによりこの例にあっては、出力体2の 回転の向きが反対になったときに前記のよう に移動される混入エアaを一層スムースに翼 20fの新たに回転後方側となった側に逃すこ ができる。

 また、図8~図11に示される例では、ロータ 部20は、出力体2の回転中心から放射方向に延 びる翼片20fによって構成されていると共に、 出力体2の回転軸線xに交叉する向きに続く粘 流体10に混入したエアの逃し孔20gを、この 転軸線x位置に備えている。この逃し孔20gは 出力体2の回転軸線x方向にある端面20hのう 、出力体2の長さ方向に亘る一方端面におい 孔口を開放させて回転軸線x位置をとおりさ らに出力体2の長さ方向に亘る他方端面にお て孔口を開放させた貫通孔となっている。 の例では、逃し孔20gは孔口から回転軸線x位 に向かうにつれて次第に孔径を狭めるよう 構成されている。具体的には、この例にあ ては、ロータ部20は、本体1のベースパーツ1 1の内面11eに向き合う幅広の一面20aと本体1の ャップパーツ12の内面12cに向き合う幅広の 面20bとの間に巾狭の肉厚面(端面20h)を備えた 細長い板状をなすように構成されていると共 に、このロータ部20の一面20aの長さ方向略中 の位置において軸状主体22の内端部22bに一 に連接されたものとなっており、これによ 出力体2の直径方向両側にそれぞれ翼片20fを えた構成となっている。

 翼片20fの先端側であってその回転後方側 生じる負圧箇所yに引き寄せられた混入エア aは、(図10)出力体2の回転の向きが反対になる とこの負圧箇所yが今度は正圧化することか ロータ部20の回転中心側に移動する。(図11) のように逃し孔20gを設けておけば、このよ に移動する混入エアaをスムースに翼片20fの たに回転後方側となった側に逃すことがで る。(すなわち図11において符号yで示した箇 所に逃がす。)

 また、この例にあっても、ロータ部20を構 する翼片20fにおける出力体2の回転軸線x方向 にある端面20hのうち翼片20fの長さ方向に沿っ た端面が、出力体2の回転中心に向かうに連 て翼片20fの翼巾を狭めさせる向きに傾斜し 傾斜面となっている。これによりこの例に っても、出力体2の回転の向きが反対になっ ときに前記のように移動される混入エアaを 一層スムースに翼片20fの新たに回転後方側と なった側に逃すことができる。
 
 なお、2007年1月29日に出願された日本国特許 出願第2007-018112号の明細書、特許請求の範囲 図面及び要約書の全内容をここに引用し、 発明の明細書の開示として、取り入れるも である。