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Title:
DAMPER DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122840
Kind Code:
A1
Abstract:
A damper device (17) comprises a damper plate (50), a damper disk (51), and a torque transmission mechanism (52). The torque transmission mechanism (52) is provided with three types of damper springs (62, 63, 64). The damper springs (62-64) are disposed at the same position in a radial direction around a rotation axis (S). In more concrete, the first damper spring (62) and the second damper spring (63) stored in the first damper spring (62) are disposed at the side opposite to a predetermined direction (R) side of a third torque transmission part (61) in the torque transmission mechanism (52). Furthermore, the first damper spring (62) and the third damper spring (64) stored in the first damper spring (62) are disposed at the predetermined direction (R) side of the third torque transmission part (61) in the torque transmission mechanism (52). With such a constitution, the size of the damper device (17) can be reduced in the radial direction.

Inventors:
ISHIKAWA KAZUNORI (JP)
ITO KAZUYOSHI (JP)
ARAKI KEIZO (JP)
ABE YUITO (JP)
YOSHIDA OSAMU (JP)
KOBAYASHI KOJI (JP)
IIDA TATSUYA (JP)
YAMAGUCHI MASAHIRO (JP)
SHINJO YUSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053900
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
March 02, 2009
Export Citation:
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Assignee:
AISIN AW CO (JP)
AISIN AW IND CO LTD (JP)
ISHIKAWA KAZUNORI (JP)
ITO KAZUYOSHI (JP)
ARAKI KEIZO (JP)
ABE YUITO (JP)
YOSHIDA OSAMU (JP)
KOBAYASHI KOJI (JP)
IIDA TATSUYA (JP)
YAMAGUCHI MASAHIRO (JP)
SHINJO YUSUKE (JP)
International Classes:
F16F15/134; F16H45/02
Foreign References:
JP2004278744A2004-10-07
JP2001116111A2001-04-27
JPS62220737A1987-09-28
JPH071484T
JP2007205402A2007-08-16
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori et al. (JP)
Hironori Onda (JP)
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Claims:
 所定の回転軸線を中心に回転可能なドライブプレートと、
 該ドライブプレートに対して同軸上で相対回転可能に配置されるドリブンプレートと、
 径の大きさ、定常時での伸縮方向における長さ及び伸縮率のうち少なくとも一つが互いに異なる複数種類のダンパスプリングを少なくとも有し、且つそれらダンパスプリングのうち少なくとも一つを介して前記ドライブプレートのトルクを前記ドリブンプレートに伝達するためのトルク伝達機構とを備え、
 該トルク伝達機構は、前記ドライブプレートの前記ドリブンプレートに対する回転角度が大きくなるに連れて、前記ドライブプレートから前記ドリブンプレートへのトルク伝達時に作用するダンパスプリングの組み合わせを少なくとも3回変更可能に構成され、
 前記各ダンパスプリングは、前記回転軸線を中心とした周方向に伸縮自在であって、且つ前記回転軸線を中心とした径方向において同一位置にそれぞれ配置されたダンパ装置。
 前記ダンパスプリングのうち径の大きさが互いに異なる2種類のダンパスプリングが、前記回転軸線を中心とした周方向において同軸で互いに重なる重合態様で配置されている請求項1に記載のダンパ装置。
 前記ドライブプレートは、前記周方向において前記ダンパスプリングの少なくとも一つとトルク伝達可能な第1トルク伝達部を有すると共に、前記ドリブンプレートは、前記周方向において前記ダンパスプリングの少なくとも一つとトルク伝達可能な第2トルク伝達部を有し、前記トルク伝達機構は、前記周方向において前記第1トルク伝達部側及び前記第2トルク伝達部側に各々配置される前記両ダンパスプリングとトルク伝達可能な第3トルク伝達部が設けられており、
 前記周方向における前記第1トルク伝達部と前記第3トルク伝達部との間、及び、前記周方向における前記第3トルク伝達部と前記第2トルク伝達部との間のうち少なくとも一方には、径の大きさが互いに異なる2種類のダンパスプリングが前記重合態様で配置されている請求項2に記載のダンパ装置。
 前記第3トルク伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向における第1の側に位置する他のトルク伝達部との間には、径の大きさ及び定常時の伸縮方向における長さが互いに異なる2種類のダンパスプリングが前記重合態様で配置され、該2種類のダンパスプリングのうち長い方のダンパスプリングは、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可能となるように形成される一方、短い方のダンパスプリングは、前記回転角度がトルク伝達に作用するダンパスプリングの組み合わせを変更するために予め設定された第1所定角度以上になった場合に、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別にトルク伝達可能となるように形成されており、
 前記第3トルク伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向における第2の側に位置する他のトルク伝達部との間には、径の大きさが互いに異なり、且つ定常時の伸縮方向における長さが同等となる2種類のダンパスプリングが前記重合態様で配置され、該2種類のダンパスプリングは、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可能となるようにそれぞれ形成されており、
 前記第3トルク伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向における前記第2の側に位置する他のトルク伝達部との間には、前記回転角度がトルク伝達に作用するダンパスプリングの組み合わせを再び変更するために前記第1所定角度よりも大きな角度に予め設定された第2所定角度以上になった場合に、前記第3トルク伝達部と前記他のトルク伝達部との相対的な接近を規制する規制部が配設されている請求項3に記載のダンパ装置。
 前記第3トルク伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向における第1の側に位置する他のトルク伝達部との間には、径の大きさ及び定常時の伸縮方向における長さが互いに異なる2種類のダンパスプリングが前記重合態様で配置され、該2種類のダンパスプリングのうち長い方のダンパスプリングは、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可能となるように形成される一方、短い方のダンパスプリングは、前記回転角度がトルク伝達に作用するダンパスプリングの組み合わせを変更するために予め設定された第1所定角度以上になった場合に、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別にトルク伝達可能となるように形成されており、
 前記第3トルク伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向における第2の側に位置する他のトルク伝達部との間には、径の大きさ及び定常時の伸縮方向における長さが互いに異なる2種類のダンパスプリングが前記重合態様で配置され、該2種類のダンパスプリングのうち長い方のダンパスプリングは、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可能となるように形成される一方、短い方のダンパスプリングは、前記回転角度がトルク伝達に作用するダンパスプリングの組み合わせを再び変更するために前記第1所定角度よりも大きな角度に予め設定された第2所定角度以上になった場合に、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別にトルク伝達可能となるように形成されている請求項3に記載のダンパ装置。
 前記第3トルク伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向における第1の側に位置する他のトルク伝達部との間には、径の大きさ及び定常時の伸縮方向における長さが互いに異なる2種類のダンパスプリングが前記重合態様で配置され、該2種類のダンパスプリングのうち長い方のダンパスプリングは、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可能となるように形成される一方、短い方のダンパスプリングは、前記回転角度がトルク伝達に作用するダンパスプリングの組み合わせを変更するために予め設定された第1所定角度以上になった場合に、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別にトルク伝達可能となるように形成されており、
 前記第3トルク伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向における第2の側に位置する他のトルク伝達部との間には、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可能となるダンパスプリングが設けられており、
 前記第3トルク伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向における第1の側又は第2の側の他のトルク伝達部との間には、前記回転角度がトルク伝達に作用するダンパスプリングの組み合わせを再び変更するために前記第1所定角度よりも大きな角度に予め設定された第2所定角度以上になった場合に、前記第3トルク伝達部と前記第1の側又は第2の側の他のトルク伝達部との相対的な接近を規制する規制部が配設されている請求項3に記載のダンパ装置。
 前記第3トルク伝達部の前記周方向における両側に配置される前記ダンパスプリングのうち、前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可能となる各ダンパスプリングは、全て同一種類のダンパスプリングである請求項3~請求項6のうち何れか一項に記載のダンパ装置。
 前記重合態様で配置された前記両ダンパスプリングのうち定常時での伸縮方向における長さが短い方のダンパスプリングは、その径の大きさが、定常時での伸縮方向における長い方のダンパスプリングの径よりも小さく形成されると共に、該長い方のダンパスプリングの内部に形成された空間内に配置されている請求項3~請求項7のうち何れか一項に記載のダンパ装置。
 前記規制部は、前記周方向において同一位置に配置される前記ダンパスプリングの内部に形成された空間内に配置されている請求項4又は請求項6に記載のダンパ装置。
 前記周方向における両側に各々位置する前記両トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可能となるダンパスプリングの前記周方向における両端部には、該ダンパスプリングと前記重合態様で配置されたダンパスプリングの前記周方向における両端部にも当接可能なシート部材がそれぞれ設けられ、
 該両シート部材のうち少なくとも一方のシート部材には、前記ダンパスプリング内において前記周方向に延びる突起が形成されており、該突起が前記規制部として機能する請求項9に記載のダンパ装置。
 前記突起は、その基端から先端にかけて先細りするように形成されている請求項10に記載のダンパ装置。
Description:
ダンパ装置

 本発明は、エンジンなどの動力源で発生 たトルク振動を吸収可能なダンパ装置に関 る。

 従来、この種のダンパ装置として、例え 特許文献1に記載のダンパ装置が提案されて いる。このダンパ装置は、車両のエンジン側 に連結され、且つ所定の回転軸線を中心に回 転可能なドライブプレートとしてのダンパプ レートと、該ダンパプレートと同軸上で相対 回転可能なドリブンプレートとしてのダンパ ディスクと、ダンパプレートのトルクをダン プディスクに伝達するためのトルク伝達機構 とを備えている。このトルク伝達機構には、 定常時(即ち、伸縮方向への応力が付与され いないとき)での伸縮方向における長さが異 る3種類のダンパスプリングが設けられてい る。そして、それらダンパスプリングのうち 第1ダンパスプリング及び第2ダンパスプリン は、上記回転軸線を中心とした径方向にお る配置位置が同一となるようにそれぞれ配 される一方、第3ダンパスプリングは、他の ダンパスプリングよりも径方向外側に配置さ れている。

 ダンパプレート及びダンパディスクは、 ルク伝達機構のダンパスプリング毎に専用 トルク伝達部をそれぞれ有している。すな ち、ダンパプレート及びダンパディスクに ける第1ダンパスプリング用の各トルク伝達 部は、常に第1ダンパスプリングとトルク伝 可能となるようにそれぞれ形成されている また、ダンパプレート及びダンパディスク おける第2ダンパスプリング用の各トルク伝 部は、ダンパディスクに対するダンパプレ トの回転角度(「捩れ角度」ともいう。)が 1所定角度以上になった場合に、第2ダンパス プリングとトルク伝達可能となるようにそれ ぞれ形成されている。さらに、ダンパプレー ト及びダンパディスクにおける第3ダンパス リング用の各トルク伝達部は、上記回転角 が第1所定角度よりも大きい第2所定角度以上 になった場合に、第3ダンパスプリングとト ク伝達可能となるようにそれぞれ形成され いる。

 こうしたダンパ装置に対してエンジン側 らトルクが伝達されると、ダンパプレート びダンパディスクは、トルクの大きさに応 た回転角度を有した状態で上記回転軸線を 心にそれぞれ回転する。すなわち、ダンパ ィスクに対するダンパプレートの回転角度 第1所定角度未満である場合、エンジン側か らダンパプレートに伝達されたトルクは、ト ルク伝達機構の第1ダンパスプリングを介し ダンパディスクに伝達される。そして、エ ジンのトルクが大きくなり、ダンパディス に対するダンパプレートの回転角度が第1所 角度以上になった場合、第2ダンパスプリン グからもダンパディスクに対してトルク伝達 可能になるため、エンジン側からダンパプレ ートに伝達されたトルクは、第1ダンパスプ ング及び第2ダンパスプリングを介してダン ディスクに伝達される。その後、エンジン トルクがさらに大きくなり、ダンパディス に対するダンパプレートの回転角度が第2所 定角度以上になった場合、第3ダンパスプリ グからもダンパディスクに対してトルク伝 可能になるため、エンジン側からダンパプ ートに伝達されたトルクは、第1ダンパスプ ング、第2ダンパスプリング及び第3ダンパ プリングを介してダンパディスクに伝達さ るようになっていた。

 ところで、上記ダンパ装置には、ダンパプ ートのダンパディスクに対する回転角度と ンパプレートからダンパディスクに伝達さ るトルクとの関係が3段階に変更されるよう に、3種類のダンパスプリングが設けられて る。しかしながら、第3ダンパスプリングは 他のダンパスプリングよりも径方向外側に 置されている。したがって、上記ダンパ装 では、径方向における2位置にダンパスプリ ングを配置した構成であるため、径方向にお いて大型化してしまう問題があった。

特開2004-278744号公報

 本発明の目的は、径方向への小型化に貢献 きるダンパ装置を提供することにある。
 上記目的を達成するために、本発明に従う ンパ装置は、所定の回転軸線を中心に回転 能なドライブプレートと、該ドライブプレ トに対して同軸上で相対回転可能に配置さ るドリブンプレートと、径の大きさ、定常 での伸縮方向における長さ及び伸縮率のう 少なくとも一つが互いに異なる複数種類の ンパスプリングを少なくとも有し、且つそ らダンパスプリングのうち少なくとも一つ 介して前記ドライブプレートのトルクを前 ドリブンプレートに伝達するためのトルク 達機構とを備える。該トルク伝達機構は、 記ドライブプレートの前記ドリブンプレー に対する回転角度が大きくなるに連れて、 記ドライブプレートから前記ドリブンプレ トへのトルク伝達時に作用するダンパスプ ングの組み合わせを少なくとも3回変更可能 ように構成される。前記各ダンパスプリング は、前記回転軸線を中心とした周方向に伸縮 自在であって、且つ前記回転軸線を中心とし た径方向において同一位置にそれぞれ配置さ れる。

 上記構成によれば、ドライブプレートの リブンプレートに対する回転角度が大きく るに連れて、ドライブプレートからドリブ プレートへのトルク伝達時に作用するダン スプリングの組み合わせが少なくとも3回変 更されるダンパ装置において、全てのダンパ スプリングが同一径方向位置に配置される。 そのため、径方向において異なる複数位置に ダンパスプリングを配置する従来の場合に比 して、径方向への小型化に貢献できる。

 本発明の一態様において、前記ダンパス リングのうち径の大きさが互いに異なる2種 類のダンパスプリングが、前記回転軸線を中 心とした周方向において同軸で互いに重なる 重合態様で配置されている。

 上記構成によれば、複数種類のダンパス リングを周方向において重ねる態様で配置 きる分、周方向において複数種類のダンパ プリングを重ねない場合に比して、周方向 おけるダンパスプリングの配置位置を少な できると共に、ダンパ装置全体の小型化に 献できる。

 本発明の一態様において、前記ドライブ レートは、前記周方向において前記ダンパ プリングの少なくとも一つとトルク伝達可 な第1トルク伝達部を有すると共に、前記ド リブンプレートは、前記周方向において前記 ダンパスプリングの少なくとも一つとトルク 伝達可能な第2トルク伝達部を有する。前記 ルク伝達機構は、前記周方向において前記 1トルク伝達部側及び前記第2トルク伝達部側 に各々配置される前記両ダンパスプリングと トルク伝達可能な第3トルク伝達部が設けら ている。前記周方向における前記第1トルク 達部と前記第3トルク伝達部との間、及び、 前記周方向における前記第3トルク伝達部と 記第2トルク伝達部との間のうち少なくとも 方には、径の大きさが互いに異なる2種類の ダンパスプリングが前記重合態様で配置され ている。

 上記構成によれば、周方向において互い 隣り合うトルク伝達部同士の間において、2 種類のダンパスプリングが重合態様で配置さ れる。そのため、ダンパスプリングの設置ス ペースを効果的に設置でき、ダンパ装置全体 の小型化に貢献できる。

 本発明の一態様において、前記第3トルク 伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向に ける第1の側に位置する他のトルク伝達部と 間には、径の大きさ及び定常時の伸縮方向 おける長さが互いに異なる2種類のダンパス プリングが前記重合態様で配置される。該2 類のダンパスプリングのうち長い方のダン スプリングは、前記周方向における両側に 々位置する前記両トルク伝達部と各別に常 トルク伝達可能となるように形成される一 、短い方のダンパスプリングは、前記回転 度がトルク伝達に作用するダンパスプリン の組み合わせを変更するために予め設定さ た第1所定角度以上になった場合に、前記周 向における両側に各々位置する前記両トル 伝達部と各別にトルク伝達可能となるよう 形成されている。前記第3トルク伝達部と該 第3トルク伝達部の前記周方向における第2の に位置する他のトルク伝達部との間には、 の大きさが互いに異なり、且つ定常時の伸 方向における長さが同等となる2種類のダン パスプリングが前記重合態様で配置される。 該2種類のダンパスプリングは、前記周方向 おける両側に各々位置する前記両トルク伝 部と各別に常にトルク伝達可能となるよう それぞれ形成されている。前記第3トルク伝 部と該第3トルク伝達部の前記周方向におけ る前記第2の側に位置する他のトルク伝達部 の間には、前記回転角度がトルク伝達に作 するダンパスプリングの組み合わせを再び 更するために前記第1所定角度よりも大きな 度に予め設定された第2所定角度以上になっ た場合に、前記第3トルク伝達部と前記他の ルク伝達部との相対的な接近を規制する規 部が配設されている。

 上記構成によれば、3種類又は4種類のダ パスプリングと、規制部とを組み合わせる とにより、ドライブプレートのドリブンプ ートに対する回転角度に応じてドライブプ ートからドリブンプレートへのトルク伝達 に作用するダンパスプリングの組み合わせ 3つ設けることができる。

 本発明の一態様において、前記第3トルク 伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向に ける第1の側に位置する他のトルク伝達部と 間には、径の大きさ及び定常時の伸縮方向 おける長さが互いに異なる2種類のダンパス プリングが前記重合態様で配置される。該2 類のダンパスプリングのうち長い方のダン スプリングは、前記周方向における両側に 々位置する前記両トルク伝達部と各別に常 トルク伝達可能となるように形成される一 、短い方のダンパスプリングは、前記回転 度がトルク伝達に作用するダンパスプリン の組み合わせを変更するために予め設定さ た第1所定角度以上になった場合に、前記周 向における両側に各々位置する前記両トル 伝達部と各別にトルク伝達可能となるよう 形成されている。前記第3トルク伝達部と該 第3トルク伝達部の前記周方向における第2の に位置する他のトルク伝達部との間には、 の大きさ及び定常時の伸縮方向における長 が互いに異なる2種類のダンパスプリングが 重合態様で配置される。該2種類のダンパス リングのうち長い方のダンパスプリングは 前記周方向における両側に各々位置する前 両トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可 となるように形成される一方、短い方のダ パスプリングは、前記回転角度がトルク伝 に作用するダンパスプリングの組み合わせ 再び変更するために前記第1所定角度よりも きな角度に予め設定された第2所定角度以上 になった場合に、前記周方向における両側に 各々位置する前記両トルク伝達部と各別にト ルク伝達可能となるように形成されている。

 上記構成によれば、ダンパ装置が回転す 場合に、一部のダンパスプリングの付勢力 キャンセルするような規制部を設けること く、ドライブプレートのドリブンプレート 対する回転角度が大きくなるに連れて、ド イブプレートからドリブンプレートへのト ク伝達時に作用するダンパスプリングの組 合わせを3回変更できる。そのため、上記規 制部を設ける必要が無い分、ダンパ装置の構 成の簡略化に貢献できる。

 本発明の一態様において、前記第3トルク 伝達部と該第3トルク伝達部の前記周方向に ける第1の側に位置する他のトルク伝達部と 間には、径の大きさ及び定常時の伸縮方向 おける長さが互いに異なる2種類のダンパス プリングが前記重合態様で配置される。該2 類のダンパスプリングのうち長い方のダン スプリングは、前記周方向における両側に 々位置する前記両トルク伝達部と各別に常 トルク伝達可能となるように形成される一 、短い方のダンパスプリングは、前記回転 度がトルク伝達に作用するダンパスプリン の組み合わせを変更するために予め設定さ た第1所定角度以上になった場合に、前記周 向における両側に各々位置する前記両トル 伝達部と各別にトルク伝達可能となるよう 形成されている。前記第3トルク伝達部と該 第3トルク伝達部の前記周方向における第2の に位置する他のトルク伝達部との間には、 記周方向における両側に各々位置する前記 トルク伝達部と各別に常にトルク伝達可能 なるダンパスプリングが設けられている。 記第3トルク伝達部と該第3トルク伝達部の 記周方向における第1の側又は第2の側の他の トルク伝達部との間には、前記回転角度がト ルク伝達に作用するダンパスプリングの組み 合わせを再び変更するために前記第1所定角 よりも大きな角度に予め設定された第2所定 度以上になった場合に、前記第3トルク伝達 部と前記第1の側又は第2の側の他のトルク伝 部との相対的な接近を規制する規制部が配 されている。

 上記構成によれば、2種類又は3種類のダ パスプリングと、規制部とを組み合わせる とにより、ドライブプレートのドリブンプ ートに対する回転角度が大きくなるに連れ 、ドライブプレートからドリブンプレート のトルク伝達時に作用するダンパスプリン の組み合わせを3回変更できる。

 本発明の一態様において、前記第3トルク 伝達部の前記周方向における両側に配置され る前記ダンパスプリングのうち、前記周方向 における両側に各々位置する前記両トルク伝 達部と各別に常にトルク伝達可能となる各ダ ンパスプリングは、全て同一種類のダンパス プリングである。

 上記構成によれば、ダンパ装置に用いられ ダンパスプリングの種類を少なくできる分 製造コストの低減に貢献できる。
 本発明の一態様において、前記重合態様で 置された前記両ダンパスプリングのうち定 時での伸縮方向における長さが短い方のダ パスプリングは、その径の大きさが、定常 での伸縮方向における長い方のダンパスプ ングの径よりも小さく形成されると共に、 長い方のダンパスプリングの内部に形成さ た空間内に配置されている。

 上記構成によれば、定常時での伸縮方向 おける長さが短い方のダンパスプリングは 長い方のダンパスプリングの内部空間に収 される。すなわち、長い方のダンパスプリ グの内部空間を有効活用できる。

 本発明の一態様において、前記規制部は、 記周方向において同一位置に配置される前 ダンパスプリングの内部に形成された空間 に配置されている。
 上記構成によれば、規制部は、ダンパスプ ングの内部空間に配置される。すなわち、 ンパスプリングの内部空間を有効活用でき 。そのため、規制部を、ダンパスプリング 径方向において異なる位置に配置する場合 比して、径方向における小型化に貢献でき 。

 本発明の一態様において、前記周方向に ける両側に各々位置する前記両トルク伝達 と各別に常にトルク伝達可能となるダンパ プリングの前記周方向における両端部には 該ダンパスプリングと前記重合態様で配置 れたダンパスプリングの前記周方向におけ 両端部にも当接可能なシート部材がそれぞ 設けられる。該両シート部材のうち少なく も一方のシート部材には、前記ダンパスプ ング内において前記周方向に延びる突起が 成されており、該突起が前記規制部として 能する。

 上記構成によれば、シート部材とは別に規 部を設ける場合に比して、部品点数の増加 抑制できる。
 本発明の一態様において、前記突起は、そ 基端から先端にかけて先細りするように形 されている。

 上記構成によれば、突起が柱状である場 とは異なり、収縮したダンパスプリングが 起に接触してしまうことを抑制できる。

第1の実施形態における発進装置の断面 図。 ダンパ装置の構成を示す一部破断断面 。 各種ダンパスプリング及びストッパの 置態様を模式的に示した概略断面図。 第2の実施形態における各種ダンパスプ リングの配置態様を示す模式図。 第3の実施形態における各種ダンパスプ リングの配置態様を示す模式図。 別の実施形態における各種ダンパスプ ングの配置態様を示す模式図。

 (第1の実施形態)
 本発明を車両に搭載される発進装置に具体 した第1の実施形態を図1~図3に従って説明す る。なお、以下における本明細書中の説明に おいて、「前側」は図1における右側、「後 」は図1における左側を示すものとする。

 図1に示すように、本実施形態の発進装置 11は、駆動源としてのエンジン(図示略)にて 生したトルク(回転力)を図示しない変速機構 の入力軸12に伝達するための装置である。具 的には、発進装置11は、エンジンの出力側 接続される有底略円筒形状のフロントカバ 13と、フロントカバー13の外周側端部に溶接 より固着されるポンプカバー14とから構成 れたハウジング15を備えており、該ハウジン グ15内には、作動油などの作動流体が充填さ ている。また、ハウジング15内には、フル ドカップリング16と、エンジンにて発生した トルク振動を吸収可能なダンパ装置17と、該 ンパ装置17から伝達されたトルクを変速機 の入力軸12に直接伝達可能なクラッチ機構18 が収容されている。

 フロントカバー13は、平面視略円盤状の 部13aと、該底部13aの径方向における中心を 後方向に貫通する所定の回転軸線S(図1では 点鎖線で示す。)を中心とするように形成さ た筒状部13bとが一体に形成されている。ま 、フロントカバー13の底部13aの径方向中央 分には、開口13cが形成されており、該開口13 cは、センターピース19によって閉塞されてい る。そして、エンジンのトルクが伝達された 場合、フロントカバー13は、回転軸線Sを中心 に所定方向R(図2参照)に回転するようになっ いる。

 ポンプカバー14は、フロントカバー13にお ける筒状部13bの後側の開口を閉塞可能な略円 環状をなしている。そして、ポンプカバー14 中心部には、図示しない自動変速機のオイ ポンプの駆動軸に連結される円筒状のスリ ブ20が固定されており、変速機構の入力軸12 が、スリーブ20内を貫通している。すなわち 入力軸12の前側部位は、ハウジング15内に収 容されている。

 また、入力軸12内には、前後方向に延び 2つの流路21,22が形成されており、該各流路21 ,22のうち第1流路21は、その前端が閉塞部材23 よって閉塞されている。さらに、入力軸12 には、第1流路21から径方向外側に延びる流 流出路24が形成されており、第1流路21内を流 動した作動流体は、流体流出路24を介して入 軸12外に流出するようになっている。一方 第2流路22内を流動した作動流体は、該第2流 22の開口から入力軸12外に流出した後、フロ ントカバー13の底部13aに沿って径方向外側に けて流動するようになっている。なお、ハ ジング15内において過剰となった作動流体 、スリーブ20の内周面と入力軸12の外周面と 間に形成された流出用流路25を介してハウ ング15外、即ち発進装置11外に流出するよう なっている。

 入力軸12の外周側には、該入力軸12に移動 不能な状態で支持されるタービンハブ26が設 られている。このタービンハブ26には、回 軸線Sを中心とした円筒部26aと、該円筒部26a 後端に位置するフランジ部26bとが一体に形 されている。また、タービンハブ26におけ 円筒部26aの内周面と入力軸12のうち前後方向 において上記流体流出路24が形成された部分 外周面との間には、該流体流出路24から流 した作動流体を一時貯留する円環状の流体 留室27が凹み形成されている。この流体貯留 室27の前端には、該流体貯留室27内の作動流 が前方から外部に流出することを規制する めの円環状のシート部材28が設けられている 。また、タービンハブ26の円筒部26a内には、 体貯留室27内の作動流体を円筒部26aの外周 に流出させるための係合用流路29が形成され ており、該係合用流路29からタービンハブ26 おける円筒部26aの外周側に流出した作動流 は、タービンハブ26のフランジ部26bに沿って 径方向外側へ流動するようになっている。

 次に、クラッチ機構18について図1に基づき 明する。
 クラッチ機構18は、図1に示すように、ダン 装置17(詳しくは、後述するダンパディスク5 1)に連結されるスリーブ状のクラッチハブ30 、後端がタービンハブ26のフランジ部26bに固 定される略円筒形状のクラッチドラム31とを えている。なお、このクラッチドラム31に 、フルードカップリング16の従動側の部材が タービンシェル32を介して連結されている。

 また、クラッチ機構18には、クラッチド ム31の内周側であって、且つ該タービンハブ 26のフランジ部26bの前側に配置される平面視 円環状のピストン33が設けられており、該 ストン33は、タービンハブ26に対して前後方 に移動可能な状態で支持されている。さら 、ピストン33の前方に形成された解消用空 34内には、クラッチドラム31に移動不能な状 で支持される平面視略円環状のリターンス リングシート35と、該リターンスプリング ート35に支持され、且つピストン33に後方へ 付勢力を付与するリターンスプリング36と 設けられている。

 クラッチハブ30の円筒部分の外周側には 前後方向に沿うように配置された複数枚(図1 では4枚)の第1クラッチ板37が前後方向に移動 能な状態で支持されている。また、クラッ ドラム31の内周側には、前後方向に沿うよ に配置された複数枚(図1では4枚)の第2クラッ チ板38が前後方向に移動可能な状態で支持さ ている。これら各第2クラッチ板38は、前後 向において互いに隣り合う第1クラッチ板37 士の間、及び最も後側に配置された第1クラ ッチ板37とピストン33との間に介在するよう それぞれ配置されている。

 そのため、第1流路21からの作動流体の供 に基づき、タービンハブ26のフランジ部26b ピストン33との間の係合用空間39内の作動流 圧がリターンスプリング36の付勢力及び上 解消用空間34内の作動流体圧の総和よりも大 きくなった場合には、ピストン33が前方に移 する。その結果、ピストン33の押圧力によ て前後方向に隣り合う第1クラッチ板37と第2 ラッチ板38との間に介在した作動流体が径 向外側に流出されるため、前後方向に隣り う第1クラッチ板37と第2クラッチ板38とが係 状態になる。したがって、エンジンからの ルクが、クラッチ機構18を介して変速機構の 入力軸12に直接伝達されるようになっている

 一方、第2流路22からの作動流体の供給に づき解消用空間34内の作動流体圧及びリタ ンスプリング36の付勢力の総和が係合用空間 39内の作動流体圧よりも大きくなった場合に 、ピストン33が後方に移動する。その結果 前後方向に隣り合う第1クラッチ板37と第2ク ッチ板38との間には、解消用空間34側から流 動してきた作動流体が介在する状態になるた め、前後方向に隣り合う第1クラッチ板37と第 2クラッチ板38との係合状態が解消されるよう になっている。

 次に、ダンパ装置17について図1~図3に基 き説明する。なお、図2では、明細書の説明 解の便宜上、入力軸12、クラッチ機構18及び タービンハブ26の記載を省略している。

 図1及び図2に示すように、ダンパ装置17は 、フロントカバー13と同軸回転可能なドライ プレートとしてのダンパプレート50及びド ブンプレートとしてのダンパディスク51を備 え、該ダンパディスク51は、ダンパプレート5 0の後側に配置されている。また、ダンパ装 17には、ダンパプレート50のトルクをダンパ ィスク51に伝達するためのトルク伝達機構52 が設けられている。

 ダンパプレート50は、一枚の金属板から 底略円筒形状をなすように形成されている すなわち、ダンパプレート50は、回転軸線S 中心とした略円環状の底部50aと、回転軸線S 中心とするように形成された筒状部50bとを している。そして、ダンパプレート50は、 の底部50aの前面がフロントカバー13の底部13a に密着した状態で固定されている。具体的に は、フロントカバー13の底部13aの径方向にお る中間部位よりも少し外側には、後側に突 する複数(図2では5つのみ図示)の係止用凸部 (位置合せ部)53が周方向において等間隔に離 した状態で配設されている。また、ダンパ レート50において各係止用凸部53と同一径方 位置には、該各係止用凸部53と個別に対応 る複数(図1では1つのみ図示)の係止用孔(位置 合せ部)54が周方向において等間隔に離間した 状態で形成されている。そして、ダンパプレ ート50は、その各係止用孔54内に対して該各 止用孔54に個別対応する各係止用凸部53をそ ぞれ挿入した後、各係止用凸部53の頭部(図1 における左端部)がかしめられることにより フロントカバー13の底部13aに固定される。

 ダンパプレート50の径方向内側部位には 後側に突出する複数(本実施形態では3つ)の 部56が加工形成されており、該各突部56は、 方向において等間隔に離間した状態でそれ れ配置されている。ダンパプレート50の径 向外側部位には、後側に突出する複数(本実 形態では3つ)の第1トルク伝達部57が加工形 されており、該各第1トルク伝達部57は、周 向において等間隔に離間した状態でそれぞ 配置されている。また、各第1トルク伝達部5 7の後端は、各突部56の後端よりも後側にそれ ぞれ位置している。

 ダンパディスク51は、一枚の金属板から 転軸線Sを中心とした略円環状に形成されて る。具体的には、ダンパディスク51は、各 止用凸部53よりも径方向外側となる径方向外 側部位が上記各係止用凸部53よりも径方向内 となる径方向内側部位の後側に位置するよ に加工形成されている。そして、ダンパデ スク51は、その径方向内側部位がクラッチ ブ30に支持された状態で固定されている。ま た、ダンパディスク51の径方向内側部位にお て上記各突部56と径方向で略同一となる各 置には、突部56毎に個別に対応する複数(本 施形態では3つ)のガイド孔58が周方向に延び ようにそれぞれ形成されており、各突部56 、個別に対応するガイド孔58内をそれぞれ貫 通している。そして、ダンパプレート50がダ パディスク51に対して相対的に所定方向R側 回転した場合においてダンパプレート50の ンパディスク51に対する回転角度(「捩れ角 」ともいう。)が第3所定角度になったときに は、ダンパプレート50の各突部56が各ガイド 58の所定方向R側の縁部58aにそれぞれ当接す ようになっている。

 ダンパディスク51の径方向外側部位には 周方向において等間隔に離間した状態に配 される複数(本実施形態では3つ)の第2トルク 達部59(図2では二点鎖線で示す。)が前側に 出するように加工形成されている。これら 第2トルク伝達部59は、それらの前端が各第1 ルク伝達部57の後端と前後方向及び周方向 おいて同一位置であると共に、それらの径 向位置が各第1トルク伝達部57の径方向位置 異なる位置にそれぞれ配置されている。

 トルク伝達機構52は、回転軸線Sを中心に 転可能な円環状の中間プレート60を備え、 中間プレート60は、その内径がダンパディス ク51の外径よりも大きくなると共に、その外 がダンパプレート50の外径と略同等となる うに形成されている。また、中間プレート60 には、その内周縁から径方向内側に突出する 複数(本実施形態では3つ)の第3トルク伝達部61 が周方向において等間隔に離間した態様で形 成されている。これら各第3トルク伝達部61は 、周方向において所定方向Rの反対側に位置 る第1トルク伝達部57と所定方向R側に位置す 第2トルク伝達部59との間となる位置(より詳 しくは、中間位置)であると共に、前後方向 び径方向において他の各トルク伝達部57,59と 略同一位置にそれぞれ配置されている。

 また、トルク伝達機構52は、径の大きさ は定常時(伸縮方向への応力が加わっていな とき)での伸縮方向における長さが互いに異 なる複数種類(本実施形態では3種類)のダンパ スプリング62,63,64を備えている。これら各ダ パスプリング62~64は、フロントカバー13にお ける筒状部13bの内周面に沿うようにそれぞれ 配置されている。そのため、ダンパ装置17の 定方向Rへの回転時に発生する遠心力によっ て各ダンパスプリング62~64が径方向外側に変 しようとしても、該各ダンパスプリング62~6 4の径方向外側への変位は、フロントカバー13 の筒状部13bによって規制される。

 また、本実施形態のトルク伝達機構52で 、ダンパプレート50のダンパディスク51に対 る回転角度が大きくなるに連れて、ダンパ レート50からダンパディスク51へのトルク伝 達時に作用するダンパスプリングの組み合わ せが3回変更されるように、各ダンパスプリ グ62~64の配置態様が工夫されている。

 すなわち、図2及び図3に示すように、各 3トルク伝達部61の所定方向Rの反対側には、 の大きさ及び定常時での伸縮方向における さが互いに異なる複数種類(本実施形態では 2種類)のダンパスプリング62,63が周方向にお て同軸で互いに重なる重合態様で設けられ いる。具体的には、径の大きさが大きい第1 ンパスプリング62内に形成された空間内に 、径の大きさが小さい第2ダンパスプリング6 3が収容されている。これら各ダンパスプリ グ62,63のうち第1ダンパスプリング62は、定常 時で第1トルク伝達部57及び第3トルク伝達部61 に各別にトルク伝達可能である。一方、第2 ンパスプリング63は、定常時での伸縮方向に おける長さが第1ダンパスプリング62に比して 短い。すなわち、第2ダンパスプリング63は、 ダンパプレート50がダンパディスク51に対し 相対的に所定方向R側に回転し、上記回転角 がトルク伝達時に作用するダンパスプリン の組み合わせを変更させるために予め設定 れた第1所定角度θ1以上になった場合に、第 1トルク伝達部57及び第3トルク伝達部61と各別 にトルク伝達可能となる。なお、第1所定角 は、上記第3所定角度よりも小さい角度であ 。

 また、各第3トルク伝達部61の所定方向Rの 反対側に位置する第1ダンパスプリング62の伸 縮方向における両端部には、周方向で隣接す るトルク伝達部57,61との間に介在する円環状 シート部材65がそれぞれ設けられている。 れら各シート部材65は、ダンパプレート50が ンパディスク51に対して相対的に所定方向R に回転し、上記回転角度が第1所定角度以上 になった場合に、第2ダンパスプリング63の伸 縮方向における両端部にも当接するようにそ れぞれ形成されている。

 一方、各第3トルク伝達部61の所定方向R側 には、径の大きさが互いに異なる複数種類( 実施形態では2種類)のダンパスプリング62,64 重合態様で設けられている。具体的には、 の大きさが大きい第1ダンパスプリング62内 形成された空間内には、径の大きさが小さ 第3ダンパスプリング64が収容されている。 た、各ダンパスプリング63,64は、定常時で 伸縮方向における長さが略同一であって、 常時で第3トルク伝達部61及び第2トルク伝達 59に各別にトルク伝達可能である。なお、 ダンパスプリング62,64のうち径の大きさが大 きい第1ダンパスプリング62は、第3トルク伝 部61の所定方向Rの反対側に位置する第1ダン スプリング62と同一種類である。

 また、各第3トルク伝達部61の所定方向R側 に位置する第1ダンパスプリング62の伸縮方向 における両端部には、周方向で隣接するトル ク伝達部59,61との間に介在する略円形状のシ ト部材66がそれぞれ設けられている。第1ダ パスプリング62の伸縮方向における両端部 位置する一対のシート部材66は、該第1ダン スプリング62内に位置する第3ダンパスプリ グ64の伸縮方向における両端部にも当接する ように形成されている。また、一対のシート 部材66には、第3ダンパスプリング64内におい 互いに接近する方向に延びる規制部として ストッパ(突起)67がそれぞれ設けられている 。これら両ストッパ67は、互いに接近するに れて次第に先細りするようにそれぞれ形成 れている。また、両ストッパ67は、ダンパ レート50がダンパディスク51に対して相対的 所定方向R側に回転し、上記回転角度がトル ク伝達時に作用するダンパスプリングの組み 合わせを再び変更させるために予め設定され た第2所定角度θ2以上になった場合に、それ の先端同士が接触するように構成されてい 。なお、第2所定角度は、第1所定角度よりも 大きく、且つ第3所定角度よりも小さい角度 ある。

 次に、ダンパ装置17の作用について説明す 。
 さて、ダンパ装置17にエンジン側からトル が伝達されると、ダンパプレート50及びダン パディスク51は、トルクの大きさに応じた回 角度を有した状態で回転軸線Sを中心にそれ ぞれ所定方向Rに沿って回転する。すなわち ダンパディスク51に対するダンパプレート50 回転角度が第1所定角度θ1未満である場合、 エンジン側からダンパプレート50に伝達され トルクは、第1トルク伝達部57、第1ダンパス プリング62、第3トルク伝達部61、第1ダンパス プリング62及び第3ダンパスプリング64、第2ト ルク伝達部59(即ち、ダンパディスク51)の順に 伝達された後、クラッチ機構18側に伝達され 。

 そして、エンジンのトルクがさらに大き なり、ダンパディスク51に対するダンパプ ート50の回転角度が第1所定角度θ1以上であ て且つ第2所定角度θ2未満になると、第1トル ク伝達部57と第3トルク伝達部61の間に介在す 第2ダンパスプリング63も両トルク伝達部57,6 1に対してトルク伝達可能になる。そのため エンジン側からダンパプレート50に伝達され たトルクは、第1トルク伝達部57、第1ダンパ プリング62及び第2ダンパスプリング63、第3 ルク伝達部61、第1ダンパスプリング62及び第 3ダンパスプリング64、第2トルク伝達部59の順 に伝達された後、クラッチ機構18側に伝達さ る。そのため、上記回転角度が第1所定角度 θ1だった場合とは、ダンパプレート50からダ パディスク51へのトルク伝達経路が変更さ ることになる。

 その後、エンジンのトルクがさらに大き なり、ダンパディスク51に対するダンパプ ート50の回転角度が第2所定角度θ2以上にな と、第3トルク伝達部61と第2トルク伝達部59 間に介在する一対のストッパ67によって第1 ンパスプリング62及び第3ダンパスプリング64 の収縮が規制される。すなわち、第3トルク 達部61と第2トルク伝達部59とが直結状態にな る。そのため、エンジン側からダンパプレー ト50に伝達されたトルクは、第1トルク伝達部 57、第1ダンパスプリング62及び第2ダンパスプ リング63、第3トルク伝達部61、第2トルク伝達 部59の順に伝達された後、クラッチ機構18側 伝達される。そのため、上記回転角度が第2 定角度θ2だった場合とは、ダンパプレート5 0からダンパディスク51へのトルク伝達経路が 再び変更されることになる。

 なお、エンジンのトルクがさらに大きく り、ダンパディスク51に対するダンパプレ ト50の回転角度が第2所定角度θ2よりも大き 第3所定角度になった場合には、ダンパプレ ト50の各突部56が、ダンパディスク51の各ガ ド孔58の所定方向R側の縁部58aに当接する。 の結果、ダンパディスク51に対するダンパ レート50の回転角度が第3所定角度以上に大 くなることが回避される。すなわち、ダン プレート50とダンパディスク51とが直結状態 なる。この場合、エンジン側からダンパプ ート50に伝達されたトルクは、ダンパプレ ト50からダンパディスク51に直接伝達された 、クラッチ機構18側に伝達される。

 したがって、本実施形態では、以下に示す 果を得ることができる。
 (1)ダンパプレート50のダンパディスク51に対 する回転角度が大きくなるに連れて、ダンパ プレート50からダンパディスク51へのトルク 達時に作用するダンパスプリングの組み合 せを3回変更可能なダンパ装置17において、 てのダンパスプリング62~64が同一径方向位置 に配置される。そのため、径方向において異 なる複数位置にダンパスプリング62~64を配置 る従来の場合に比して、径方向への小型化 貢献できる。

 (2)第1ダンパスプリング62の内部の空間に 、第2ダンパスプリング63又は第3ダンパスプ リング64が収容されている。そのため、2種類 のダンパスプリング62~64を周方向において重 る重合態様で配置できる分、周方向におい ダンパスプリング62~64を重ねないで配置す 構成に比して、周方向におけるダンパスプ ングの配置位置を少なくできる。すなわち ダンパ装置17の小型化に貢献できる。

 (3)3種類のダンパスプリング62~64と、規制 である一対のストッパ67とを組み合わせる とにより、ダンパプレート50のダンパディス ク51に対する回転角度に応じてダンパプレー 50からダンパディスク51へのトルク伝達時に 作用するダンパスプリングの組み合わせを3 設けることができる。

 (4)また、第3トルク伝達部61の所定方向Rの 反対側に配置される第1ダンパスプリング62と 、所定方向R側に配置される第1ダンパスプリ グ62とは、定常時での伸縮方向における長 及び伸縮率のうち少なくとも一方が異なる ンパスプリングであってもよいところを、 一種類のダンパスプリングが用いられてい 。したがって、ダンパ装置17で用いられるダ ンパスプリング62~64の種類の増加が抑制され 分、製造コストの低減に貢献できる。

 (5)第1ダンパスプリング62よりも定常時で 伸縮方向における長さが短い第2ダンパスプ リング63は、第1ダンパスプリング62の内部空 に収容される。そのため、第1ダンパスプリ ング62の内部空間を有効活用できる。

 (6)各ストッパ67は、第3ダンパスプリング6 4の内部空間に配置されるため、ストッパ67が ダンパスプリング64と径方向において異なる 置に配置される場合に比して、ダンパ装置1 7の径方向への小型化に貢献できる。

 (7)また、本実施形態のストッパ67は、シ ト部材66に形成された突起である。そのため 、ストッパ67をシート部材66とは別体構成に た場合に比して、部品点数を低減できる。

 (8)さらに、各ストッパ67は、それらの基 から先端に向けて次第に先細りするように 成されている。そのため、ストッパ67が柱状 である場合とは異なり、収縮した第3ダンパ プリング64がストッパ67に接触してしまうこ を抑制できる。

 (第2の実施形態)
 次に、本発明の第2の実施形態を図4に従っ 説明する。なお、第2の実施形態は、トルク 達機構52の構成が第1の実施形態と異なって る。したがって、以下の説明においては、 1の実施形態と相違する部分について主に説 明するものとし、第1の実施形態と同一又は 当する部材構成には同一符号を付して重複 明を省略するものとする。なお、図4では、 細書の説明理解の便宜上、シート部材65,66 記載を省略するものとする。

 図4に示すように、本実施形態のトルク伝 達機構52において、第3トルク伝達部61の所定 向Rの反対側には、径の大きさ及び定常時で の伸縮方向における長さが互いに異なる2種 のダンパスプリング62,63が重合態様で設けら れている。すなわち、各ダンパスプリング62, 63のうち径の大きさが大きい第1ダンパスプリ ング62は、定常時で第1トルク伝達部57及び第3 トルク伝達部61に各別にトルク伝達可能とな ように構成されている。一方、第1ダンパス プリング62よりも径の大きさが小さい第2ダン パスプリング63は、第1ダンパスプリング62の 部空間に収容されている。また、第2ダンパ スプリング63は、ダンパプレート50がダンパ ィスク51に対して相対的に所定方向R側に回 し、上記回転角度が上記第1所定角度θ1以上 なった場合に、第1トルク伝達部57及び第3ト ルク伝達部61と各別にトルク伝達可能となる うに構成されている。

 一方、第3トルク伝達部61の所定方向R側に は、径の大きさ及び定常時での伸縮方向にお ける長さが互いに異なる2種類のダンパスプ ング62,68が重合態様で設けられている。すな わち、各ダンパスプリング62,68のうち径の大 さが大きい第1ダンパスプリング62は、定常 で第2トルク伝達部59及び第3トルク伝達部61 各別にトルク伝達可能となるように構成さ ている。一方、第1ダンパスプリング62より 径の大きさが小さい第3ダンパスプリング68 、第1ダンパスプリング62の内部空間に収容 れている。また、第3ダンパスプリング68は ダンパプレート50がダンパディスク51に対し て相対的に所定方向R側に回転し、上記回転 度が上記第2所定角度θ2以上になった場合に 第2トルク伝達部59及び第3トルク伝達部61と 別にトルク伝達可能となるように構成され いる。すなわち、第3ダンパスプリング68の 常時での伸縮方向における長さは、第2ダン パスプリング63の定常時での伸縮方向におけ 長さよりも短い。

 そのため、ダンパディスク51に対するダ パプレート50の回転角度が第1所定角度θ1未 である場合、エンジン側からダンパプレー 50に伝達されたトルクは、第1トルク伝達部57 、第1ダンパスプリング62、第3トルク伝達部61 、第1ダンパスプリング62、第2トルク伝達部59 の順に伝達された後、クラッチ機構18側に伝 される。そして、エンジンのトルクがさら 大きくなり、ダンパディスク51に対するダ パプレート50の回転角度が第1所定角度θ1以 であって且つ第2所定角度θ2未満になると、 1トルク伝達部57と第3トルク伝達部61の間に 在する第2ダンパスプリング63も第1トルク伝 達部57及び第3トルク伝達部61に対してトルク 達可能になる。そのため、エンジン側から ンパプレート50に伝達されたトルクは、第1 ルク伝達部57、第1ダンパスプリング62及び 2ダンパスプリング63、第3トルク伝達部61、 1ダンパスプリング62、第2トルク伝達部59の に伝達された後、クラッチ機構18側に伝達さ れる。

 その後、エンジンのトルクがさらに大き なり、ダンパディスク51に対するダンパプ ート50の回転角度が第2所定角度θ2以上にな と、第2トルク伝達部59と第3トルク伝達部61 間に介在する第3ダンパスプリング68も第2ト ク伝達部59及び第3トルク伝達部61に対して ルク伝達可能になる。そのため、エンジン からダンパプレート50に伝達されたトルクは 、第1トルク伝達部57、第1ダンパスプリング62 及び第2ダンパスプリング63、第3トルク伝達 61、第1ダンパスプリング62及び第3ダンパス リング68、第2トルク伝達部59の順に伝達され た後、クラッチ機構18側に伝達される。

 したがって、本実施形態では、上記第1の実 施形態の効果(1)、(2)に加えて以下に示す効果 を得ることができる。
 (9)本実施形態では、上記第1の実施形態とは 異なり、規制部を設けることなく3種類のダ パスプリング62,63,68の組み合わせにより、ダ ンパプレート50のダンパディスク51に対する 転角度が大きくなるに連れて、ダンパプレ ト50からダンパディスク51へのトルク伝達時 作用するダンパスプリングの組み合わせを3 回変更できる。そのため、規制部が省略され る分、部品点数の低減に貢献できる。

 (10)第1ダンパスプリング62よりも定常時で の伸縮方向における長さが短い第2ダンパス リング63及び第3ダンパスプリング68は、第1 ンパスプリング62の内部空間に収容される。 そのため、第1ダンパスプリング62の内部空間 を有効活用できる。

 (第3の実施形態)
 次に、本発明の第3の実施形態を図5に従っ 説明する。なお、第3の実施形態は、トルク 達機構52の構成が第1及び第2の各実施形態と 異なっている。したがって、以下の説明にお いては、第1及び第2の各実施形態と相違する 分について主に説明するものとし、第1及び 第2の各実施形態と同一又は相当する部材構 には同一符号を付して重複説明を省略する のとする。なお、図5では、明細書の説明理 の便宜上、シート部材65,66の記載を省略す ものとする。

 図5に示すように、本実施形態のトルク伝 達機構52において、第3トルク伝達部61の所定 向R側には、定常時で第2トルク伝達部59及び 第3トルク伝達部61に各別にトルク伝達可能な 第1ダンパスプリング62が設けられている。こ の第1ダンパスプリング62の内部空間には、第 2トルク伝達部59から第3トルク伝達部61に向け て延びる規制部としてのストッパ(突起)67が けられている。このストッパ67は、ダンパプ レート50がダンパディスク51に対して相対的 所定方向R側に回転し、上記回転角度が上記 2所定角度θ2以上になった場合に、第2トル 伝達部59と第3トルク伝達部61との相対的な接 近が規制されるように構成されている。

 そのため、ダンパディスク51に対するダ パプレート50の回転角度が第1所定角度θ1未 である場合、エンジン側からダンパプレー 50に伝達されたトルクは、第1トルク伝達部57 、第1ダンパスプリング62、第3トルク伝達部61 、第1ダンパスプリング62、第2トルク伝達部59 の順に伝達された後、クラッチ機構18側に伝 される。そして、エンジンのトルクがさら 大きくなり、ダンパディスク51に対するダ パプレート50の回転角度が第1所定角度θ1以 であって且つ第2所定角度θ2未満になると、 ルクは、第1トルク伝達部57、第1ダンパスプ リング62及び第2ダンパスプリング63、第3トル ク伝達部61、第1ダンパスプリング62、第2トル ク伝達部59の順に伝達された後、クラッチ機 18側に伝達される。その後、エンジンのト クがさらに大きくなり、ダンパディスク51に 対するダンパプレート50の回転角度が第2所定 角度θ2以上になると、ストッパ67によって第2 トルク伝達部59と第3トルク伝達部61との相対 な接近が規制される。そのため、トルクは 第1トルク伝達部57、第1ダンパスプリング62 び第2ダンパスプリング63、第3トルク伝達部 61、第2トルク伝達部59の順に伝達された後、 ラッチ機構18側に伝達される。

 したがって、本実施形態では、上記各実施 態の効果(1)、(2)、(4)~(6)に加えて以下に示す 効果を得ることができる。
 (10)2種類のダンパスプリング62,63と、規制部 であるストッパ67とを組み合わせることによ 、ダンパプレート50のダンパディスク51に対 する回転角度が大きくなるに連れて、ダンパ プレート50からダンパディスク51へのトルク 達時に作用するダンパスプリングの組み合 せを3回変更できる。そのため、上記各実施 態に比して使用するダンパスプリング62,63 種類が少なくなる分、製造コストの低減に 献できる。

 なお、上記各実施形態は以下のような別の 施形態に変更してもよい。
 第3の実施形態において、ストッパ67を、図6 に示すように、第1トルク伝達部57と第3トル 伝達部61との間に配置してもよい。ただし、 ストッパ67は、その周方向における長さが定 時での第2ダンパスプリング63の伸縮方向に ける長さよりも短く構成することが望まし 。このように構成しても、2種類のダンパス プリング62,63と、規制部であるストッパ67と 組み合わせることにより、ダンパプレート50 のダンパディスク51に対する回転角度に応じ ダンパプレート50からダンパディスク51への トルク伝達時に作用するダンパスプリングの 組み合わせを3つ設けることができる。

 第1及び第3の各実施形態において、ストッ 67は、柱状をなすものであってもよい。また 、ストッパ67は、回転軸線Sを中心とした円弧 状をなすものであってもよい。
 第1及び第3の各実施形態において、ストッ 67は、シート部材65,66とは別体構成のもので ってもよい。

 第1及び第3の各実施形態において、スト パ67を、ダンパスプリング62~64と径方向で同 位置であれば、ダンパスプリング62~64内で なく、前後方向においてダンパスプリング62 ~64と隣り合う位置に配置してもよい。

 第1及び第3の各実施形態において、スト パ67を、ダンパスプリング62~64と径方向で異 る位置に配置してもよい。この場合、第1及 び第3の各実施形態に比して径方向において 型化する可能性はあるものの、各ダンパス リング62~64が径方向において複数位置に配置 される場合に比して径方向の大型化を抑制で きる。

 第1の実施形態において、第1所定角度θ1 第2所定角度θ2よりも大きな角度となるよう 、ストッパ67の形状(即ち、長さ)や第2ダン スプリング63の定常時の長さを変更してもよ い。

 第1の実施形態において、ダンパ装置17は 第2ダンパスプリング63を、第3トルク伝達部 61の所定方向R側に配置すると共に、第3ダン スプリング64を、第3トルク伝達部61の所定方 向Rの反対側に配置した構成であってもよい

 第3の実施形態において、第1所定角度θ1 第2所定角度θ2よりも大きな角度となるよう 、ストッパ67の形状(即ち、長さ)や第2ダン スプリング63の定常時の長さを変更してもよ い。

 第3の実施形態において、第3トルク伝達 61の所定方向R側の第1ダンパスプリング62の 常時における長さを、第3トルク伝達部61の 定方向Rの反対側の第1ダンパスプリング62の 常時における長さとは異なる長さにしても い。

 第3の実施形態において、第3トルク伝達 61の所定方向R側の第1ダンパスプリング62の 縮率(即ち、ばね定数)と、第3トルク伝達部61 の所定方向Rの反対側の第1ダンパスプリング6 2の伸縮率とを互いに異ならせてもよい。

 各実施形態において、周方向で同一位置 なる各種ダンパスプリング62~64,68を、前後 向で互いに隣り合うように配置してもよい このように構成しても径方向における大型 を抑制できる。

 各実施形態において、第3トルク伝達部61 所定方向R側に位置する第1ダンパスプリン 62と、所定方向Rの反対側に位置する第1ダン スプリング62とは、定常時での伸縮方向に ける長さ又は伸縮率が互いに異なるもので ってもよい。

 各実施形態において、定常時での伸縮方 における長さが短いダンパスプリング63,64,6 8を、長さが長い第1ダンパスプリング62の外 側に配置してもよい。この場合、ダンパス リング63,64,68を、それらの径の大きさが第1 ンパスプリング62の径の大きさよりも大きく なるように形成することが望ましい。

 各実施形態において、ダンパ装置17を、 ンパプレート50のダンパディスク51に対する 転角度が大きくなるに連れて、ダンパプレ ト50からダンパディスク51へのトルク伝達時 に作用するダンパスプリングの組み合わせを 4回以上(例えば4回)変更可能なダンパ装置に 体化してもよい。例えば、第2の実施形態の ンパ装置17において、第2ダンパスプリング6 3内に、定常時での第2ダンパスプリング63及 第3ダンパスプリング68の伸縮方向における さよりも短いストッパを設けることにより トルク伝達時に作用するダンパスプリング 組み合わせを4つにすることができる。