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Patent Searching and Data


Title:
DAMPER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116155
Kind Code:
A1
Abstract:
A damper comprising a cylinder (11) having a working fluid sealed therein; a rod (5) having a piston (4) moving in the cylinder (11) bonded to its one end and having the other end protruding from the cylinder (11); a closing member (22) for closing the opening of the cylinder (11) on the side of the rod (5); and a dust boot (23) fitted to the closing member (22) so as to cover the protruding portion (5a) of the rod (5) from the cylinder (11). The closing member (22) at its end face (22b) is provided with a groove portion (24). The dust boot (23) is fitted to the closing member (22) by insertion and fixing of one end thereof in the groove portion (24).

Inventors:
AMIKURA TOSHIYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055137
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KAYABA INDUSTRY CO LTD (JP)
AMIKURA TOSHIYA (JP)
International Classes:
F16F9/32
Foreign References:
JPS5635952U1981-04-07
JPS57194885U1982-12-10
JPS5670390U1981-06-10
JP2007071246A2007-03-22
JP2000257606A2000-09-19
JPS57203158U1982-12-24
Attorney, Agent or Firm:
GOTO, MASAKI (JP)
Masaki Goto (JP)
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Claims:
 作動流体が封入されたシリンダと、
 一端に前記シリンダ内を移動するピストンが結合され、他端が前記シリンダから突出するロッドと、
 前記シリンダにおけるロッド側の開口部を閉塞する閉塞部材と、
 前記閉塞部材に取り付けられ、前記ロッドにおける前記シリンダからの突出部を覆うダストブーツと、を備えるダンパにおいて、
 前記閉塞部材の端面には溝部が形成され、
 前記ダストブーツは、一端が前記溝部に挿入されて固定されることによって前記閉塞部材に取り付けられることを特徴とするダンパ。
 前記溝部は、前記ロッドを中心軸とする環状溝であり、
 前記ダストブーツの一端は、前記環状溝の内周面に装着されることを特徴とする請求項1に記載のダンパ。
 前記環状溝の内周面には、前記ダストブーツの一端が装着される環状の取付溝が形成されることを特徴とする請求項2に記載のダンパ。
 前記シリンダは、
 前記ピストンが内周に沿って摺動自在で、当該ピストンによって2つの流体室が画成されるインナチューブと、
 前記インナチューブを収容し、当該内筒との間にリザーバ室を画成するアウタチューブと、を備え、
 前記閉塞部材は、前記アウタチューブにおけるロッド側の開口部を閉塞することを特徴とする請求項1に記載のダンパ。
Description:
ダンパ

 本発明は、ダンパに関するものであり、 には、ダストブーツを有するダンパに関す ものである。

 ダンパにおいて、ピストンロッドへのダ トの付着を防止することを目的として、ピ トンロッドにおけるシリンダからの突出部 覆うダストブーツを有するものがある。

 特許文献1には、外筒の一端側に溶接された キャップに固定されたダストブーツを有する シリンダ装置が開示されている。このダスト ブーツは、キャップの外周に締結バンドによ って固定される。

特開2000-257606号公報

 特許文献1のようなキャップの外周にダス トブーツを固定するダンパの場合、ダストブ ーツを固定するための部位をロッド軸方向に 延設する必要があり、キャップのロッド軸方 向の寸法が大きくなってしまう。

 キャップのロッド軸方向の寸法が大きい 合には、その分ロッドのストロークが小さ なってしまう。また、ロッドのストローク 確保しようとすると、ダンパが長くなり重 が増えてしまう。

 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされ ものであり、ダンパを長くすることなくロ ドのストロークを確保することができるダ パを提供することを目的とする。

 本発明は、作動流体が封入されたシリン と、一端に前記シリンダ内を移動するピス ンが結合され、他端が前記シリンダから突 するロッドと、前記シリンダにおけるロッ 側の開口部を閉塞する閉塞部材と、前記閉 部材に取り付けられ、前記ロッドにおける 記シリンダからの突出部を覆うダストブー と、を備えるダンパにおいて、前記閉塞部 の端面には溝部が形成され、前記ダストブ ツは、一端が前記溝部に挿入されて固定さ ることによって前記閉塞部材に取り付けら ることを特徴とする。

 本発明によれば、ダストブーツは、その 端がシリンダを閉塞する閉塞部材に形成さ た溝部に固定されることによって閉塞部材 取り付けられるため、閉塞部材にダストブ ツを取り付けるための部位を延設する必要 ない。したがって、ダンパを長くすること くロッドのストロークを確保することがで る。

本発明の実施の形態に係るダンパを示 断面図である。 本発明の実施の形態に係るダンパを示 拡大断面図である。

符号の説明

1   ダンパ
2   アウタチューブ
3   インナチューブ
4   ピストン
5   ロッド
5a  突出部
6,7 油室
9   リザーバ室
11  シリンダ
12  カバー
13  取付リング
14  取付リング
20  ロッドガイド
21  シール部材
22  キャップ部材
22b 端面
23  ダストブーツ
23a リップ部
23b リング部
24  溝部
24a 内周面
24b 取付溝

 以下、図面を参照して、本発明の実施の 態について説明する。

 図1及び図2を参照して、本発明の実施の 態に係るダンパ1について説明する。

 ダンパ1は、伸縮動作することによって減 衰力を発生するものであって、本実施の形態 では、鉄道車両の車体間の相対的な動揺を減 衰すべく車体間に水平に介装される。

 ダンパ1は、アウタチューブ2と、アウタ ューブ2に同軸的に収容されたインナチュー 3と、インナチューブ3の内周に沿って摺動 在に移動するピストン4と、一端にピストン4 が結合され他端がアウタチューブ2から外側 軸方向に突出するロッド5とを備える。この うに、本実施の形態のダンパ1は、ダブルチ ューブ型のダンパである。

 インナチューブ3の内部には、ピストン4 よって2つの油室(流体室)6,7が画成される。 ッド5側の油室6は、チェック弁8を介してイ ナチューブ3とアウタチューブ2の間に形成さ れたリザーバ室9に連通する。チェック弁8は リザーバ室9から油室6への作動油(作動流体) の流れのみを許容するものである。反ロッド 側の油室7は、圧側減衰弁10を介してリザーバ 室9に連通する。ピストン4にも伸側減衰弁と 側減衰弁が設けられる。

 このように、アウタチューブ2とインナチ ューブ3によってシリンダ11が構成され、シリ ンダ11内には作動油が封入される。

 アウタチューブ2は有底筒状部材であり、 その底部にはダンパ1を車体に取り付けるた の取付リング13が固定される。ロッド5の突 端にもダンパ1を車体に取り付けるための取 リング14が固定される。このように、ダン 1は、両端に設けられた取付リング13,14を介 て車体間に介装される。

 取付リング14には、ロッド5におけるアウ チューブ2からの突出部5aを覆うカバー12が 定される。カバー12は、アウタチューブ2の 径より僅かに大きな内径を有し、図示のよ にアウタチューブ2の外周の一部とオーバラ プする。

 ダンパ1は、両端に設けられた取付リング 13,14を介して車体間に介装されるため、車体 の相対的な動揺によって伸縮動作する。そ 伸縮動作に伴ってロッド5がインナチューブ 3内を進退することによって減衰力が発生す 。

 次に、主に図2を参照して、アウタチュー ブ2におけるロッド5側の開口部近傍について 明する。

 アウタチューブ2におけるロッド5側の開 部の内側には、外周がアウタチューブ2の内 に形成された段差部2aに支持されると共に 軸芯を挿通するロッド5を摺動自在に支持す ロッドガイド20が設けられる。

 ロッドガイド20には円状に開口した穴20a 形成され、穴20aの内周面にはインナチュー 3の端部が挿入される。このように、ロッド イド20は、アウタチューブ2及びインナチュ ブ3のロッド5側の開口部を閉塞し、油室6と ザーバ室9を区画する。

 ロッドガイド20における油室6及びリザー 室9に面しない背面には、小径部20bが形成さ れる。小径部20bの内周には、ロッド5の外周 とロッドガイド20の内周面との間をシールす るためのシール部材21が配置される。このシ ル部材21によって作動油の外部への漏れが 止される。

 アウタチューブ2におけるロッド5側の開 端部の内側には、外周がアウタチューブ2の 周に螺合するキャップ部材22が組み付けら る。このキャップ部材22によってアウタチュ ーブ2からのロッドガイド20の抜けが防止され る。ロッド5は、キャップ部材22の軸芯を、摺 動自在に挿通する。

 キャップ部材22には、ロッドガイド20の小 径部20bが嵌合する嵌合穴22aが形成され、小径 部20bと嵌合穴22aが嵌合することによって、ロ ッドガイド20とキャップ部材22は一体となる

 ロッドガイド20とキャップ部材22によって 、シリンダ11におけるロッド5側の開口部を閉 塞する閉塞部材が構成される。なお、ロッド ガイド20とキャップ部材22を一体の部材にて 成するようにしてもよい。

 キャップ部材22には、ロッド5におけるア タチューブ2からの突出部5aを覆うダストブ ツ23が取り付けられる。

 ダストブーツ23は、略円錐筒状の蛇腹状 部材であり樹脂製である。ダストブーツ23は 、ロッド5の突出部5aの一部を覆う長さ、具体 的にはロッド5の通常の振幅以上の長さに形 される。

 ダストブーツ23の小径側である先端部に 、内径がロッド5の外径と略同一であるリッ 部23aが形成される。リップ部23aは、ロッド5 の外周面に摺接し、ダストブーツ23内へのダ トの侵入を防止する。

 ダストブーツ23の大径側である基端部に 、環状のリング部23bが形成される。ダスト ーツ23は、リング部23bを介してキャップ部材 22に固定される。

 キャップ部材22の端面22b、つまりダスト ーツ23に対峙する面には、凹状に窪んだ溝部 24が形成される。

 溝部24は、ロッド5を中心軸とする環状溝 して形成され、その深さはダストブーツ23 リング部23bの軸方向の寸法と略同一である

 ダストブーツ23は、リング部23bが溝部24に 挿入されて固定されることによってキャップ 部材22に取り付けられる。具体的には、リン 部23bが溝部24の内周面24aに装着されること よって取り付けられる。このように、ダス ブーツ23は、キャップ部材22の内部に取り付 られる。

 なお、溝部24の内周面24aに、リング部23b 装着される環状の取付溝24bを形成するが望 しい。このように、リング部23bを溝部24の内 周面24aの取付溝24bに装着することによって、 ダストブーツ23はキャップ部材22に強固に固 される。

 また、溝部24は、環状溝に限るものでは く、同一円周上の複数の円弧溝によって構 するようにしてもよい。その場合、リング 23bも環状形状ではなく、溝部24に対応した形 状に構成される。

 以上の本実施の形態によれば、以下に示 作用効果を奏する。

 ダストブーツ23は、リング部23bがシリン 11を閉塞するキャップ部材22の端面22bに形成 れた溝部24に固定されることによって、キ ップ部材22に取り付けられる。このように、 キャップ部材22には、ダストブーツ23を取り けるための部位として、端面22bに軸方向に 出する部位を設ける必要がない。したがっ 、ダンパ1を長くすることなくロッド5のスト ロークを確保することができ、従来よりもダ ンパ1の長さを短く、かつダンパ1の重量を軽 にすることができる。

 本発明は上記の実施の形態に限定されず 、その技術的な思想の範囲内において種々 変更がなしうることは明白である。

 例えば、上記の実施の形態では、鉄道車 の車体間に水平に介装される水平ダンパに いて説明したが、本発明は、その他の機器 介装されるダンパにも適用することができ 。

 また、上記の実施の形態では、油圧ダン について説明したが、本発明は、ガスダン にも適用することができる。

 また、上記の実施の形態では、ダンパ1は ダブルチューブ型として説明したが、本発明 は、シングルチューブ型のダンパにも適用す ることができる。

 本発明に係るダンパは、鉄道車両の車体 の相対的な動揺を減衰すべく車体間に水平 介装される水平ダンパに適用することがで る。