Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
DATA COMMUNICATION SYSTEM, METHOD, AND PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/063762
Kind Code:
A1
Abstract:
When communication data is delivered, the communication data can be distributed to each terminal without loss even if a failure occurs during communication data delivery or a data distribution terminal is interrupted, while ensuring the sequentiality of the communication data. A sender terminal transmits, to a data distribution terminal, communication data to be delivered to a receiver terminal. The receiver terminal holds information of both the data delivery terminal and a data delivery backup terminal and receives the communication data from the data delivery terminal or the data delivery backup terminal. The data delivery terminal receives the communication data transmitted from the sender terminal, copies the communication data into the data delivery backup terminal, and transfers the communication data to the receiver terminal. The data delivery backup terminal performs error checking on a data transfer process in the data delivery terminal and, if an error is detected, transfers the communication data temporarily stored in a retransmission buffer to the receiver terminal.

Inventors:
KUDOU MASATO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069973
Publication Date:
May 22, 2009
Filing Date:
October 31, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NEC CORP (JP)
KUDOU MASATO (JP)
International Classes:
G06F13/00; H04L12/56
Foreign References:
JP2005100030A2005-04-14
JP2001331469A2001-11-30
JP2005275539A2005-10-06
JP2005513875A2005-05-12
JP2004110567A2004-04-08
Attorney, Agent or Firm:
MARUYAMA, Takao (SAM Build. 3floor 38-23,Higashi-Ikebukuro 2-chome, Toshima-k, Tokyo 13, JP)
Download PDF:
Claims:
 送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続されたデータ通信システムであって、
 前記送信者端末は、前記受信者端末に配送する通信データを前記データ配送端末に向け送信するデータ送信部を備え、
 前記受信者端末は、前記データ配送端末および前記データ配送バックアップ端末の情報を保持し、この情報に基づき接続した前記データ配送端末もしくは前記データ配送バックアップ端末から通信データを受信するデータ受信部を備え、
 前記データ配送端末は、
 前記送信者端末から送信された通信データを受信する配送データ受信部と、
 前記通信データを前記データ配送バックアップ端末にコピーする通信データバックアップ部と、
 前記受信者端末に前記通信データを転送するデータ転送部と
 を備え、
 前記データ配送バックアップ端末は、
 前記データ配送端末の前記通信データバックアップ部から伝達される通信データを再送バッファに一時格納し、さらに前記データ配送端末におけるデータ転送処理のエラーチェックを行う再送制御部と、
 前記エラーチェックでエラーを検知した場合に前記受信者端末に再送バッファに一時格納されている通信データを転送する再送データ転送部と
 を備えたことを特徴とするデータ通信システム。
 前記受信者端末は、受信した通信データに付加されるシーケンス識別情報をもとに重複して受信したデータでないかどうかをチェックし、既に受信した情報であった場合は廃棄する受信データチェック部を備え、
 前記データ配送端末は、受信した通信データにシーケンス識別情報を付加するデータ配送制御部を備え、
 当該データ配送端末の前記通信データバックアップ部は、前記シーケンス識別情報を付加した通信データを前記データ配送バックアップ端末にコピーする手段を備え、
 当該データ配送端末の前記データ転送部は、前記受信者端末に前記シーケンス識別情報を付加した通信データを転送する手段を備えた
 請求項1記載のデータ通信システム
 前記送信者端末の前記データ送信部は、通信データ送信時に通信データを送信バッファに一時格納後送信し、通信データを送信した後に前記データ転送端末および前記データ配送バックアップ端末が通信データを確実に受け取って前記受信者端末に向け配送ができる状態になるまでデータ送信エラーチェックを実施し、データ送信エラーを検知した場合に内部の送信バッファに一時保持する通信データを再送する手段を備えた請求項1または2記載のデータ通信システム。
 前記データ配送端末の前記データ転送部は、通信データ転送時に通信データを送信バッファに一時格納後転送し、通信データを転送した後に前記受信者端末が通信データを受信するまでデータ転送エラーチェックを実施し、データ転送エラーを検知した場合に内部の送信バッファに一時保持する通信データを再送する手段を備えた請求項1から3のいずれか1項記載のデータ通信システム。
 前記データ配送端末は、
 通信に参加する送信者端末と受信者端末とからなる通信者端末の情報がリストアップされるデータ配送先端末リストと、データ配送端末およびデータ配送バックアップ端末となりえる端末の情報がデータ配送端末およびデータ配送バックアップ端末を選択する際の優先度順にリストアップされるデータ配送端末候補リストとを作成または更新し、このリストを前記データ配送バックアップ端末に配布すると共に、前記送信者端末および前記受信者端末に前記データ配送端末および前記データ配送バックアップ端末の通信接続情報を配布するグループ通信制御モジュールと、
 前記データ配送先端末リストおよび前記データ配送端末候補リストを保管する通信者端末情報管理モジュールと
 を備え、
 前記データ配送バックアップ端末は、
 前記データ配送端末から配布される前記データ配送先端末リストおよび前記データ配送端末候補リストを受け取り、前記データ配送端末および前記受信者端末との通信準備を行うグループ通信制御モジュールと、
 受け取った前記データ配送先端末リストおよび前記データ配送端末候補リストを保管する通信者端末情報管理モジュールと
 を備え、
 前記送信者端末の前記データ送信部は、前記データ配送端末から配布される前記通信接続情報を保持し前記通信接続情報で指定される前記データ配送端末に通信データを送信する手段を備え、
 前記受信者端末の前記データ受信部は、前記データ配送端末から配布される前記通信接続情報を保持し前記通信接続情報で指定される前記データ配送端末もしくは前記データ配送バックアップ端末から通信データを受信する手段を備えた
 請求項1から4のいずれか1項記載のデータ通信システム。
 前記データ配送バックアップ端末の前記グループ通信制御モジュールは、前記データ配送端末のサービス停止を検知すると、自端末の前記通信者端末情報管理モジュールに保管されている前記データ配送端末候補リストを参照して自端末が新たにデータ配送端末となるかどうかを判定し、データ配送端末となる場合には新たにデータ配送バックアップ端末となる端末を決定して前記データ配送端末候補リストおよび前記データ配送先端末リストを更新し、前記新たにデータ配送バックアップ端末となる端末に更新した前記データ配送先端末リストと前記データ配送端末候補リストとを配布し、前記送信者端末および前記受信者端末に新たなデータ配送端末およびデータ配送バックアップ端末の通信接続情報を配布する手段を備えた請求項5記載のデータ通信システム。
 前記データ配送端末の前記グループ通信制御モジュールは、前記データ配送バックアップ端末のサービス停止を検知すると、前記通信者端末情報管理モジュールに保管されている前記データ配送端末候補リストを参照して新たにデータ配送バックアップ端末となる端末を決定して前記データ配送端末候補リストおよび前記データ配送先端末リストを更新し、前記新たにデータ配送バックアップ端末となる端末に更新した前記データ配送先端末リストと前記データ配送端末候補リストとを配布し、前記送信者端末および前記受信者端末に新たなデータ配送端末およびデータ配送バックアップ端末の通信接続情報を配布する手段を備えた請求項5または6記載のデータ通信システム。
 前記データ配送端末は、前記受信者端末毎の通信データの受信権限ルールを保持し、前記受信者端末に前記通信データを転送する前に前記受信権限ルールと照合を行って通信相手の前記受信者端末の利用者が通信データを受け取る権限があるかどうかをチェックする権限チェック部を備えた請求項1から7のいずれか1項記載のデータ通信システム。
 前記データ配送端末は、前記通信データのデータ変換ルールを保持し、前記受信者端末に前記通信データを転送する前に前記データ変換ルールに従って前記通信データにデータ変換処理を施すデータ変換部を備えた請求項1から8のいずれか1項記載のデータ通信システム。
 前記データ配送端末は、
 前記データ配送端末で前記送信者端末から受信した通信データを受信順に蓄積でき、また蓄積されている通信データを受信順に取り出すことが可能なキャッチアップデータ蓄積部と、
 前記データ転送部が通信中新規に受信者端末が追加された時に当該受信者端末に対し前記キャッチアップデータ蓄積部に蓄積されている前記通信データを一括送信する手段と
 を備えた請求項1から9のいずれか1項記載のデータ通信システム。
 送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続されたデータ通信システムにおける前記送信者端末であって、
 前記受信者端末に配送する通信データを前記データ配送端末に向け送信するデータ送信部を備えたことを特徴とする送信者端末。
 送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続されたデータ通信システムにおける前記受信者端末であって、
 前記データ配送端末およびデータ配送バックアップ端末の情報を保持し、この情報に基づき接続した前記データ配送端末もしくは前記データ配送バックアップ端末から通信データを受信するデータ受信部を備えたことを特徴とする受信者端末。
 送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続されたデータ通信システムにおける前記データ配送端末であって、
 前記送信者端末から送信された通信データを受信する配送データ受信部と、
 前記通信データを前記データ配送バックアップ端末にコピーする通信データバックアップ部と、
 前記受信者端末に前記通信データを転送するデータ転送部と
 を備えたことを特徴とするデータ配送端末。
 送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続されたデータ通信システムにおける前記データ配送バックアップ端末であって、
 前記データ配送端末から伝達される通信データを再送バッファに一時格納し、さらに前記データ配送端末におけるデータ転送処理のエラーチェックを行う再送制御部と、
 前記エラーチェックでエラーを検知した場合に前記受信者端末に再送バッファに一時格納されている通信データを転送する再送データ転送部と
 を備えたことを特徴とするデータ配送バックアップ端末。
 送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続され、これらの端末が協働して実行するデータ配送方法であって、
 送信者端末が、受信者端末に配送する通信データをデータ配送端末に向け送信し、
 受信者端末が、前記データ配送端末およびデータ配送バックアップ端末の情報を保持し、この情報に基づき接続した前記データ配送端末もしくは前記データ配送バックアップ端末から通信データを受信し、
 データ配送端末が、前記送信者端末から送信された通信データを受信し、前記通信データを前記データ配送バックアップ端末にコピーすると共に、前記受信者端末に前記通信データを転送し、
 データ配送バックアップ端末が、前記データ配送端末の通信データバックアップ部から伝達される通信データを再送バッファに一時格納し、さらに前記データ配送端末におけるデータ転送処理のエラーチェックを行い、このエラーチェックでエラーを検知した場合に前記受信者端末に再送バッファに一時格納されている通信データを転送する
 ことを特徴とするデータ配送方法。
 前記受信者端末が、受信した通信データに付加されるシーケンス識別情報をもとに重複して受信したデータでないかどうかをチェックし、既に受信した情報であった場合は廃棄し、
 前記データ配送端末が、受信した通信データにシーケンス識別情報を付加し、このシーケンス識別情報を付加した通信データを前記データ配送バックアップ端末にコピーすると共に、前記受信者端末にこのシーケンス識別情報を付加した通信データを転送する
 請求項15記載のデータ配送方法。
 前記送信者端末が、通信データ送信時に通信データを送信バッファに一時格納後送信し、通信データを送信した後に前記データ転送端末および前記データ配送バックアップ端末が通信データを確実に受け取って前記受信者端末に向け配送ができる状態になるまでデータ送信エラーチェックを実施し、データ送信エラーを検知した場合に内部の送信バッファに一時保持する通信データを再送する請求項15または16記載のデータ配送方法。
 前記データ配送端末が、通信データ転送時に通信データを送信バッファに一時格納後転送し、通信データを転送した後に前記受信者端末が通信データを受信するまでデータ転送エラーチェックを実施し、データ転送エラーを検知した場合に内部の送信バッファに一時保持する通信データを再送する請求項15から17のいずれか1項記載のデータ配送方法。
 前記データ配送端末が、通信に参加する送信者端末と受信者端末とからなる通信者端末の情報がリストアップされるデータ配送先端末リストと、データ配送端末およびデータ配送バックアップ端末となりえる端末の情報がデータ配送端末およびデータ配送バックアップ端末を選択する際の優先度順にリストアップされるデータ配送端末候補リストとを作成または更新し、このリストを前記データ配送バックアップ端末に配布すると共に、前記送信者端末および前記受信者端末に前記データ配送端末および前記データ配送バックアップ端末の通信接続情報を配布すると共に、前記データ配送先端末リストおよび前記データ配送端末候補リストを保管し、
 前記データ配送バックアップ端末が、前記データ配送端末から配布される前記データ配送先端末リストおよび前記データ配送端末候補リストを受け取り、前記データ配送端末および前記受信者端末との通信準備を行うと共に、受け取った前記データ配送先端末リストおよび前記データ配送端末候補リストを保管し、
 前記送信者端末が、前記データ配送端末から配布される前記通信接続情報を保持し前記通信接続情報で指定される前記データ配送端末に通信データを送信し、
 前記受信者端末が、前記データ配送端末から配布される前記通信接続情報を保持し前記通信接続情報で指定される前記データ配送端末もしくは前記データ配送バックアップ端末から通信データを受信する
 請求項15から18のいずれか1項記載のデータ配送方法。
 前記データ配送バックアップ端末が、前記データ配送端末のサービス停止を検知すると、保管されている前記データ配送端末候補リストを参照して自端末が新たにデータ配送端末となるかどうかを判定し、データ配送端末となる場合には新たにデータ配送バックアップ端末となる端末を決定して前記データ配送端末候補リストおよび前記データ配送先端末リストを更新し、前記新たにデータ配送バックアップ端末となる端末に更新した前記データ配送先端末リストと前記データ配送端末候補リストとを配布し、前記送信者端末および前記受信者端末に新たなデータ配送端末およびデータ配送バックアップ端末の通信接続情報を配布する請求項19記載のデータ配送方法。
 前記データ配送端末が、前記データ配送バックアップ端末のサービス停止を検知すると、保管されている前記データ配送端末候補リストを参照して新たにデータ配送バックアップ端末となる端末を決定して前記データ配送端末候補リストおよび前記データ配送先端末リストを更新し、前記新たにデータ配送バックアップ端末となる端末に更新した前記データ配送先端末リストと前記データ配送端末候補リストとを配布し、前記送信者端末および前記受信者端末に新たなデータ配送端末およびデータ配送バックアップ端末の通信接続情報を配布する請求項19または20記載のデータ配送方法。
 前記データ配送端末が、前記受信者端末毎の通信データの受信権限ルールを保持し、前記受信者端末に前記通信データを転送する前に前記受信権限ルールと照合を行って通信相手の前記受信者端末の利用者が通信データを受け取る権限があるかどうかをチェックする請求項15から21のいずれか1項記載のデータ配送方法。
 前記データ配送端末が、前記通信データのデータ変換ルールを保持し、前記受信者端末に前記通信データを転送する前に前記データ変換ルールに従って前記通信データにデータ変換処理を施す請求項15から22のいずれか1項記載のデータ配送方法。
 前記データ配送端末が、前記データ配送端末で前記送信者端末から受信した通信データを受信順に蓄積でき、また蓄積されている通信データを受信順に取り出すことが可能であり、通信中新規に受信者端末が追加された時に当該受信者端末に対し蓄積されている通信データを一括送信する請求項15から23のいずれか1項記載のデータ配送方法。
 汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続されたデータ通信システムにおける前記送信者端末の機能に相応する機能を実現させるプログラムであって、
 前記受信者端末に配送する通信データを前記データ配送端末に向け送信するデータ送信機能を実現させることを特徴とするプログラム。
 汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続されたデータ通信システムにおける前記受信者端末の機能に相応する機能を実現させるプログラムであって、
 前記データ配送端末およびデータ配送バックアップ端末の情報を保持し、この情報に基づき接続した前記データ配送端末もしくは前記データ配送バックアップ端末から通信データを受信するデータ受信機能を実現させることを特徴とするプログラム。
 汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続されたデータ通信システムにおける前記データ配送端末の機能に相応する機能を実現させるプログラムであって、
 前記送信者端末から送信された通信データを受信する配送データ受信機能と、
 前記通信データを前記データ配送バックアップ端末にコピーする通信データバックアップ機能と、
 前記受信者端末に前記通信データを転送するデータ転送機能と
 を実現させることを特徴とするプログラム。
 汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、送信者端末と、データ配送端末と、データ配送バックアップ端末と、受信者端末とが互いにネットワークを介して接続されたデータ通信システムにおける前記データ配送バックアップ端末の機能に相応する機能を実現させるプログラムであって、
 前記データ配送端末から伝達される通信データを再送バッファに一時格納し、さらに前記データ配送端末におけるデータ転送処理のエラーチェックを行う再送制御機能と、
 前記エラーチェックでエラーを検知した場合に前記受信者端末に再送バッファに一時格納されている通信データを転送する再送データ転送機能と
 を実現させることを特徴とするプログラム。
Description:
データ通信システムおよび方法 よびプログラム

 本発明は、一つの通信データを複数の端 に配送するデータ通信システムおよび方法 よびプログラムに関する。なお、本明細書 おける通信とは、端末間の一回のデータ交 のみならず、例えばテレビ会議システムや 下で説明するグループコミュニケーション プリケーションのように端末間で何度もデ タ交換を行うことで成り立つ通信も含む。

 複数端末間で仮想白板上への描画操作を 有するホワイトボード共有のようなグルー コミュニケーションアプリケーションは、 端末上で動作するアプリケーションの内部 態を全端末で同一に保つことで実現される 例えば複数仮想白板上に利用者が丸を描画 さらに四角形を描画する場合には、丸の描 イベントが各端末に配送され、その後さら 四角形の描画イベントが各端末に送られ、 れらの描画イベントを受け取った各端末で イベントを受けとった順序にしたがい画面 丸を描画しその後四角形を描画する。

 描画イベントの受信順が端末によりまち ちになってしまうと画面の表示結果が端末 で異なった状態になってしまう。従って、 端末で動作するアプリケーションの内部状 を全端末で同一に保つには、イベントの到 順を保証することが重要である。

 グループコミュニケーションアプリケー ョンの通信データを配送するデータ通信シ テムの一例が、特許文献1に記載されている 。図18に示すように、このデータ通信システ は、サーバのような役割を持つマスタピア 、ピアとから構成されている。

 このような構成を有するデータ通信シス ムはつぎのように動作する。すなわち、ア リケーションに対するユーザからの操作要 をマスタピアが受け付け、他のピア(図18に いてはピアAおよびピアB)にイベントとして 配布する。このデータ通信システムにおい は、前記のように一旦マスタピアにイベン データを集めた後に各ピアに配送すること イベントの到着順を保証することができる うになっている。

 このような構成をとる場合には、マスタ アが異常終了してしまうとイベントデータ 配送ができなくなりコミュニケーションを 続できなくなってしまうという問題点があ 。

 特許文献1に記載されているデータ通信シ ステムでは、マスタピアが異常終了した場合 には、マスタ候補リストと呼ばれるピアがマ スタピアに昇格できる順序を保持するリスト を参照して新たにマスタピアに昇格するピア を決定し、新たにマスタピアに昇格したピア は自身の持つ最新の受信済みイベントデータ を各ピアに再送して、全ピアが受信を完了し たイベントデータの同一性を保証できるよう にする。

 また、特許文献2に記載されている別のデ ータ通信システムの一例においては、図19に すように、マルチキャストルータから構成 れるマルチキャストネットワークと、同一 マルチキャストグループに参加する現用系 ンテンツサーバ、待機系コンテンツサーバ 端末から構成され、IPマルチキャストでコ テンツを配信する場合に、現用系コンテン サーバと待機系コンテンツサーバが共にマ チキャストグループに参加し、待機系コン ンツサーバは現用系コンテンツサーバから マルチキャストパケットを受信しつつ現用 を監視し、現用系コンテンツサーバからの ルチキャストパケットが来なくなったら待 系コンテンツサーバからコンテンツを配信 、コンテンツ配信中に現用系コンテンツサ バに障害が発生してもコンテンツ配信を継 できるようにする。

 この他、マスタの端末の情報を他の端末に 製しておき、マスタの端末の障害発生を検 した場合に権限を委譲して復帰する技術が 許文献3、4に記載されている。

特開2005-275539号公報

特開2007-036681号公報

特開2004-005199号公報

特開2001-346181号公報

 しかし、特許文献1に記載のデータ通信シ ステムにおいては、マスタピアが異常終了し た場合でも他の全ピアが受信したイベントデ ータの同一性の保証は可能であるが、あるピ アが送信した操作要求イベントをロスするこ となく各ピアが受信することはできず、マス タピアがアプリケーションに対するユーザか らの操作要求イベントを受け付け後ピアに配 布する前に異常終了してしまった場合には、 前記操作要求イベントがピアに配布されるこ となく失われてしまう、という課題がある。

 また特許文献2に記載のデータ通信システ ムにおいては、コンテンツ配信中に現用系コ ンテンツサーバに障害が発生してもコンテン ツ配信を継続できるが、現用系コンテンツサ ーバと待機系コンテンツサーバが同一コンテ ンツを予め保持していることを前提にしてお り、端末のディスプレイ等に表示された仮想 白板上への描画操作を複数の通信者で共有す るホワイトボード共有のようなグループコミ ュニケーションアプリケーションの通信デー タを配送するデータ通信システムには適用で きない。

 さらに特許文献3,4においては異常発生に りマスタの権限委譲が行われマスタが復帰 た後のイベントデータの順序性を保証する 載がない。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも であり、複数端末間で仮想白板上への描画 作を共有するホワイトボード共有のような ループコミュニケーションアプリケーショ の通信データを配送する際、通信データの 序性を保証しつつ、通信データ配送中に障 やマスタの端末の途中退出が発生しても通 データをロスすることなく各端末に配信で るデータ通信システムおよび方法およびプ グラムを提供することを目的とする。

 また、マスタの端末が障害発生やグルー コミュニケーションからの途中退出により 脱しても、別の端末にマスタの端末を交代 せグループコミュニケーションを継続でき データ通信システムおよび方法およびプロ ラムを提供することを目的とする。

 本発明は、送信者端末と、データ配送端 と、データ配送バックアップ端末と、受信 端末とが互いにネットワークを介して接続 れたデータ通信システムであって、前記送 者端末は、前記受信者端末に配送する通信 ータを前記データ配送端末に向け送信する ータ送信部を備え、前記受信者端末は、前 データ配送端末および前記データ配送バッ アップ端末の情報を保持し、この情報に基 き接続した前記データ配送端末もしくは前 データ配送バックアップ端末から通信デー を受信するデータ受信部を備え、前記デー 配送端末は、前記送信者端末から送信され 通信データを受信する配送データ受信部と 前記通信データを前記データ配送バックア プ端末にコピーする通信データバックアッ 部と、前記受信者端末に前記通信データを 送するデータ転送部とを備え、前記データ 送バックアップ端末は、前記データ配送端 の前記通信データバックアップ部から伝達 れる通信データを再送バッファに一時格納 、さらに前記データ配送端末におけるデー 転送処理のエラーチェックを行う再送制御 と、前記エラーチェックでエラーを検知し 場合に前記受信者端末に再送バッファに一 格納されている通信データを転送する再送 ータ転送部とを備えたことを特徴とする。

 また、本発明を送信者端末としての観点 ら観ると、本発明は、送信者端末と、デー 配送端末と、データ配送バックアップ端末 、受信者端末とが互いにネットワークを介 て接続されたデータ通信システムにおける 記送信者端末であって、前記受信者端末に 送する通信データを前記データ配送端末に け送信するデータ送信部を備えたことを特 とする。

 また、本発明を受信者端末としての観点 ら観ると、本発明は、送信者端末と、デー 配送端末と、データ配送バックアップ端末 、受信者端末とが互いにネットワークを介 て接続されたデータ通信システムにおける 記受信者端末であって、前記データ配送端 およびデータ配送バックアップ端末の情報 保持し、この情報に基づき接続した前記デ タ配送端末もしくは前記データ配送バック ップ端末から通信データを受信するデータ 信部を備えたことを特徴とする。

 また、本発明をデータ配送端末としての 点から観ると、本発明は、送信者端末と、 ータ配送端末と、データ配送バックアップ 末と、受信者端末とが互いにネットワーク 介して接続されたデータ通信システムにお る前記データ配送端末であって、前記送信 端末から送信された通信データを受信する 送データ受信部と、前記通信データを前記 ータ配送バックアップ端末にコピーする通 データバックアップ部と、前記受信者端末 前記通信データを転送するデータ転送部と 備えたことを特徴とする。

 また、本発明をデータ配送バックアップ 末としての観点から観ると、本発明は、送 者端末と、データ配送端末と、データ配送 ックアップ端末と、受信者端末とが互いに ットワークを介して接続されたデータ通信 ステムにおける前記データ配送バックアッ 端末であって、前記データ配送端末から伝 される通信データを再送バッファに一時格 し、さらに前記データ配送端末におけるデ タ転送処理のエラーチェックを行う再送制 部と、前記エラーチェックでエラーを検知 た場合に前記受信者端末に再送バッファに 時格納されている通信データを転送する再 データ転送部とを備えたことを特徴とする

 また、本発明をデータ配送方法としての 点から観ると、本発明は、送信者端末と、 ータ配送端末と、データ配送バックアップ 末と、受信者端末とが互いにネットワーク 介して接続され、これらの端末が協働して 行するデータ配送方法であって、送信者端 が、受信者端末に配送する通信データをデ タ配送端末に向け送信し、受信者端末が、 記データ配送端末およびデータ配送バック ップ端末の情報を保持し、この情報に基づ 接続した前記データ配送端末もしくは前記 ータ配送バックアップ端末から通信データ 受信し、データ配送端末が、前記送信者端 から送信された通信データを受信し、前記 信データを前記データ配送バックアップ端 にコピーすると共に、前記受信者端末に前 通信データを転送し、データ配送バックア プ端末が、前記データ配送端末の通信デー バックアップ部から伝達される通信データ 再送バッファに一時格納し、さらに前記デ タ配送端末におけるデータ転送処理のエラ チェックを行い、このエラーチェックでエ ーを検知した場合に前記受信者端末に再送 ッファに一時格納されている通信データを 送することを特徴とする。

 また、本発明をプログラムとしての観点 ら観ると、本発明は、汎用の情報処理装置 インストールすることにより、その汎用の 報処理装置に、送信者端末と、データ配送 末と、データ配送バックアップ端末と、受 者端末とが互いにネットワークを介して接 されたデータ通信システムにおける前記送 者端末の機能に相応する機能を実現させる ログラムであって、前記受信者端末に配送 る通信データを前記データ配送端末に向け 信するデータ送信機能を実現させることを 徴とする。

 あるいは、本発明は、汎用の情報処理装 にインストールすることにより、その汎用 情報処理装置に、送信者端末と、データ配 端末と、データ配送バックアップ端末と、 信者端末とが互いにネットワークを介して 続されたデータ通信システムにおける前記 信者端末の機能に相応する機能を実現させ プログラムであって、前記データ配送端末 よびデータ配送バックアップ端末の情報を 持し、この情報に基づき接続した前記デー 配送端末もしくは前記データ配送バックア プ端末から通信データを受信するデータ受 機能を実現させることを特徴とする。

 あるいは、本発明は、汎用の情報処理装 にインストールすることにより、その汎用 情報処理装置に、送信者端末と、データ配 端末と、データ配送バックアップ端末と、 信者端末とが互いにネットワークを介して 続されたデータ通信システムにおける前記 ータ配送端末の機能に相応する機能を実現 せるプログラムであって、前記送信者端末 ら送信された通信データを受信する配送デ タ受信機能と、前記通信データを前記デー 配送バックアップ端末にコピーする通信デ タバックアップ機能と、前記受信者端末に 記通信データを転送するデータ転送機能と 実現させることを特徴とする。

 あるいは、本発明は、汎用の情報処理装 にインストールすることにより、その汎用 情報処理装置に、送信者端末と、データ配 端末と、データ配送バックアップ端末と、 信者端末とが互いにネットワークを介して 続されたデータ通信システムにおける前記 ータ配送バックアップ端末の機能に相応す 機能を実現させるプログラムであって、前 データ配送端末から伝達される通信データ 再送バッファに一時格納し、さらに前記デ タ配送端末におけるデータ転送処理のエラ チェックを行う再送制御機能と、前記エラ チェックでエラーを検知した場合に前記受 者端末に再送バッファに一時格納されてい 通信データを転送する再送データ転送機能 を実現させることを特徴とする。

 本発明によれば、複数端末間で仮想白板 への描画操作を共有するホワイトボード共 のようなグループコミュニケーションアプ ケーションの通信データを配送する際、通 データの順序性を保証しつつ、通信データ 送中に障害やマスタの端末の途中退出が発 しても通信データをロスすることなく各端 に配信できる。

 また、マスタの端末が障害発生やグルー コミュニケーションからの途中退出により 脱しても、別の端末にマスタの端末を交代 せグループコミュニケーションを継続でき 。

 発明を実施するための最良の形態について 面を参照して詳細に説明する。
(第一の実施形態)
 本発明の第一の実施形態は、図1を参照する と、ネットワーク1と、通信者端末で通信デ タを送信する送信者端末2と、通信者端末で 信データを受信する受信者端末3と、任意の 通信者端末が送信する通信データを一旦受信 し全通信者端末に転送する1台のデータ配送 末4と、データ配送端末4に障害が起きた際に 通信データ転送を代行する1台もしくは複数 のデータ配送バックアップ端末5とから構成 れている。

 図1では説明の便宜上、送信者端末2、受 者端末3、データ配送端末4、データ配送バッ クアップ端末5を区別して記述しているが、 つの端末装置内に全ての種別の端末の機能 ロックを一括して含んで構成してもよいし 一部の種別の端末の機能ブロックを含んで 成してもよい。またデータ配信端末4もしく データ配信バックアップ端末5の全部もしく は一部を専用のサーバ装置として構成しても よい。

 送信者端末2は、呼制御エージェントモジ ュール61と、グループ通信制御モジュール62 、グループコミュニケーションアプリケー ョン64と、データ送信モジュール21とを備え 。

 呼制御エージェントモジュール61は、通 者端末同士で通信を始める前にお互いの端 の情報交換をし、利用する通信メディアの ラメータ等のシグナリングを行なう。グル プ通信制御モジュール62は、例えば端末処理 能力や設置場所といったデータ配送端末決定 のためのパラメータの保持や、データ配送端 末の役割を担う通信者端末の決定、データ配 送先端末リストの生成または更新、データ配 送端末候補リストの生成または更新、データ 配送バックアップ端末へのデータ配送先端末 リストおよびデータ配送端末候補リスト配布 、通信者端末へのデータ配送端末およびデー タ配送バックアップ端末の通信接続情報配布 、データ配送バックアップ端末でデータ配送 端末の異常もしくは退出などによるサービス 停止を検知した場合のデータ配送端末の役割 引継ぎの判断、データ配送端末でデータ配送 バックアップ端末の異常もしくは退出などに よるサービス停止を検知した場合のデータ配 送バックアップ端末の役割引継ぎの判断、と いった処理を行う。グループコミュニケーシ ョンアプリケーション64は、端末のディスプ イ等に表示された仮想白板上への描画操作 複数の通信者で共有するホワイトボード共 のようなアプリケーションであり、通信者 で操作イベントやデータファイルといった 報を同期的に各通信者端末に配布し各通信 端末上で同一の操作が行われた画面を表示 せるようにすることにより複数端末で同一 画面を共有させることが可能なアプリケー ョンである。

 ここで、データ配送先端末リストには、 信に参加する送信者端末と受信者端末から る通信者端末の情報がリストアップされ、 通信者端末について、少なくとも端末識別 やIPアドレス、通信ポートの情報が列挙さ る。端末識別子は、端末を一意に認識する めの識別子であり、その一例としてはSIPURI 電話番号などが考えられる。またデータ配 端末候補リストには、データ配送端末およ データ配送バックアップ端末となりえる端 の情報がデータ配送端末およびデータ配送 ックアップ端末を選択する際の優先度順に ストアップされ、各々の端末について少な とも端末識別子やIPアドレス、通信ポート、 状態フラグの情報が列挙される。状態フラグ は、少なくとも「データ配送端末」「データ 配送バックアップ端末」「異常状態」値をと ることができる。

 また、通信接続情報には、少なくともデ タ配送端末およびデータ配送バックアップ 末の端末識別子、IPアドレス、通信ポート 情報が含まれる。

 データ送信モジュール21は、グループコ ュニケーションアプリケーション64を通信者 が操作することにより発生する、操作イベン トやデータファイルといった情報を通信者の 端末に配送するためデータ配送端末4に送信 る処理を行ない、送信した通信データにつ てデータ配送端末4およびデータ配送バック ップ端末5が送信者端末2から送信された通 データを確実に受け取って受信者端末3に向 配送ができる状態になったかどうかをチェ クするデータ送信部211を備えている。

 データ送信部211は、端末内で発生した操 イベントやデータファイルといった情報を 内部の送信バッファに一時格納後データ配 端末4に向け送信する。また通信データ送信 後データ配送端末4およびデータ配送バック ップ端末5が送信者端末2から送信された通信 データを確実に受け取って受信者端末3に向 配送ができる状態になるまでデータ送信エ ーチェックを実施する。

 受信者端末3は、呼制御エージェントモジ ュール61と、グループ通信制御モジュール62 、グループコミュニケーションアプリケー ョン64と、データ受信モジュール31とを備え 。

 呼制御エージェントモジュール61、グル プ通信制御モジュール62、グループコミュニ ケーションアプリケーション64は、送信者端 2と同様の動作をする。

 データ受信モジュール31は、送信者端末2 らデータ配送端末4もしくはデータ配送バッ クアップ端末5を経由して配送されてきた操 イベントやデータファイルといった情報を 信する処理を行い、データ受信部311と、受 データチェック部312とを備える。

 データ受信部311は、データ配送端末およ データ配送バックアップ端末の情報を保持 、データ配送端末4もしくはデータ配送バッ クアップ端末5から情報を受信する。受信デ タチェック部312は、データ受信部311で受信 た情報に含まれるシーケンスIDをもとに既に 受信済みのデータかどうかをチェックし、既 に受信した情報であった場合はそのまま廃棄 する。

 データ配送端末4は、呼制御エージェント モジュール61と、グループ通信制御モジュー 62と、通信者端末情報管理モジュール63と、 データ配送モジュール41とを備える。

 呼制御エージェントモジュール61および ループ通信制御モジュール62は、送信者端末 2と同様の動作をする。通信者端末情報管理 ジュール63は、グループ通信制御モジュール 62で生成または更新されるデータ配送先端末 ストおよびデータ配送端末候補リストを保 する。

 データ配送モジュール41は、送信者端末2 ら送信された情報を受信し、受信した情報 シーケンスIDを付加した上でデータ配送バ クアップ端末5にコピーした後に受信者端末3 に受信した情報を転送する処理を行い、デー タ受信部411と、データ転送部412と、データ配 送制御部413と、通信データバックアップ部414 とを備える。

 データ受信部411は、送信者端末2から送信 された情報を受信する。データ転送部412は、 通信者が利用する受信者端末3に、送信者端 2から送信された情報を内部の送信バッファ 一時格納後転送する。また通信データを転 した後に受信者端末3が通信データを受信す るまでデータ転送エラーチェックを実施し、 データ転送エラーを検知した場合に内部の送 信バッファに一時保持する通信データを再送 する。

 データ配送制御部413は、データ受信部411 受信した情報にシーケンシャルな識別子で るシーケンス識別情報(以下では、シーケン スIDという)を付加する。シーケンスIDの採番 則については、受信者端末3の受信データチ ェック部312でデータの重複受信チェックを行 うのに支障がでなければどのような規則であ ってもかまわない。一例として、TCP通信にお けるシーケンスIDのように前回の通信で利用 たシーケンスIDに前回の通信データサイズ 加えた値に1を加えたものを次回の通信で利 するような規則が考えられる。

 通信データバックアップ部414では、デー 受信部411で受信した情報をデータ配送バッ アップ端末5にコピーするため、データ配送 バックアップ端末5の再送制御部511に情報を 達させる。情報の伝達方法については、ネ トワーク1を経由して伝達してもかまわない 、共有ディスクの利用や専用線での直接接 等高速なデータ転送方式を利用して接続す 構成をとってもかまわない。

 データ配送バックアップ端末5は、呼制御 エージェントモジュール61と、グループ通信 御モジュール62と、通信者端末情報管理モ ュール63と、データ再送モジュール51とを備 る。

 呼制御エージェントモジュール61および ループ通信制御モジュール62および通信者端 末情報管理モジュール63は、データ配送端末4 と同様の動作をするので符号もデータ配送端 末4と同一の符号を付した。

 データ再送モジュール51は、データ配送 末4を監視しデータ配送端末4からコピーされ る配送データを一時保持し、データ配送処理 の中でデータ配送端末4のデータ転送処理の 常が検知された場合に一時保持している配 データを受信者端末3に再送する処理を行い 再送制御部511と、再送バッファ512と、再送 ータ転送部513とを備える。

 再送制御部511は、データ配送端末4の通信 データバックアップ部414から伝達される配送 情報を受信し再送バッファ512に一時格納し、 さらに、データ配送端末4におけるデータ転 処理でエラーが発生していないかを確認し エラーを検知した場合には再送データ転送 513に対し再送バッファ512に一時格納されて る配送情報を転送するよう指示する。

 再送バッファ512は、配送情報を一時蓄積 る。

 再送データ転送部513は、再送制御部511か の指示を受けて、通信者が利用する受信者 末3に再送バッファ512に一時蓄積された配送 情報を内部の送信バッファに一時格納後転送 する。

 次に、図1および図2を参照して本実施の 態において、通信を開始する場合の動作に いて詳細に説明する。

 まず、通信に参加する通信者の利用する 信者端末間で通信を始める前にお互いの端 の情報交換をし、電話番号のような端末識 子やIPアドレス、通信ポート、利用する通 メディアのパラメータ等のシグナリングを なう(図2のステップS101)。

 この際、電話のように通信者の一人が他 通信者を呼び出す形態でシグナリングを行 てもよいし、一般的にWeb会議システムと呼 れるシステムのように別に会議管理サーバ 置を設置し、会議管理サーバ装置を経由し シグナリングを行ってもよい。

 次に、各通信者端末のグループ通信制御 ジュール62では、保持するデータ配送端末 定のためのパラメータを参照してデータ配 端末4を決定する(ステップS102)。本ステップ おけるデータ配送端末決定方法は任意の決 方法をとってよい。

 一例としては例えば発呼者の端末に各通 者端末の保持する、例えば端末処理能力や 置場所等のデータ配送端末決定のためのパ メータの情報を集めて判断を行うのでもよ し、シグナリングの中で情報交換された各 末の端末識別子をもとに判断を行うのでも いし、あらかじめ各端末のユニークな優先 を決定して各端末に与えておき各端末が自 的に判断できるようにしておくのでもよい

 また、データ配送端末4は通信者端末の中 から選択してもよいし、通信者端末でない他 の端末や専用のサーバ装置を選択し当該端末 にデータ配送端末となることを依頼するので もよい。また本ステップはステップS101のシ ナリング処理の途中で実行してしまっても いし、シグナリング処理の後で別途実行し もよい。

 さらに、データ配送端末4のグループ通信 制御モジュール62では、呼制御エージェント6 1でのシグナリング処理の際に情報交換され 、通信に参加する送信者端末2と受信者端末3 からなる各通信者端末の端末識別子やIPアド ス、通信ポートの情報を使ってデータ配送 端末リストを作成する(ステップS103)。

 また、合わせてデータ配送端末4のグルー プ通信制御モジュール62では、データ配送端 およびデータ配送バックアップ端末を選択 る際の優先度を示したデータ配送端末候補 ストを生成する(ステップS104)。

 データ配送端末候補リスト内ではデータ 送端末4は最上位にリストアップされ、デー タ配送端末4の役割を持っていることを示す 態フラグが付く。さらに、データ配送端末 補リスト内の2番目以降にリストアップされ いる端末についてリスト順にデータ配送バ クアップ端末5としての役割が割り当てられ 、データ配送バックアップ端末5の役割を持 ていることを示す状態フラグが付く。

 なお、データ配送バックアップ端末5は1 のみの形態としても複数台ある形態として よい。またステップS103およびステップS104で は、ステップS102で収集した情報をもとにし 作成するのでもよいし、別途各通信者端末 ら情報を収集するのでもよい。さらに、ス ップS104については、リストアップされる端 も通信者端末のみならず通信者端末でない の端末や専用のサーバ装置をリストアップ てもよい。

 次に、データ配送端末4のグループ通信制 御モジュール62は、生成したデータ配送先端 リストおよびデータ配送端末候補リストを 信者端末情報管理モジュール63に格納し、 ータ配送バックアップ端末5や各通信者端末 通信可能な状態にする(ステップS105)。

 次に、データ配送端末候補リスト内でデ タ配送バックアップ端末の役割の状態フラ が立った端末に、データ配送先端末リスト よびデータ配送端末候補リストを送付し、 ータ配送バックアップ端末として動作する う依頼する(ステップS106)。

 データ配送先端末リストおよびデータ配 端末候補リストを受け取ったデータ配送バ クアップ端末5のグループ通信制御モジュー ル62では、通信者端末情報管理モジュール63 受け取ったリストを格納し、データ配送端 4や各送信者端末2、各受信者端末3と通信可 な状態にする(ステップS107)。

 その後、データ配送端末4のグループ通信 制御モジュール62は、送信者端末2と受信者端 末3からなる各通信者端末に、データ配送端 およびデータ配送バックアップ端末の端末 別子やIPアドレス、ポート番号といった通信 接続情報を配布する(ステップS108)。なお、本 ステップで配布する情報の中でIPアドレスや ート番号については、ステップS101における シグナリングの中で情報交換してしまい本ス テップでは省略することも可能である。

 最後に、送信者端末2と受信者端末3から る各通信者端末のデータ送信モジュール21や データ受信モジュール31では、ステップS108で 配布された情報を元に、データ配送端末4お びデータ配送バックアップ端末5と通信可能 状態にする(ステップS109)。

 次に、図1および図3を参照して本実施の 態において、通信中新規に通信者を追加す 場合の動作について詳細に説明する。

 まず、通信中の端末の呼制御エージェン モジュール61と新たに通信に参加する通信 の利用する通信者端末の呼制御エージェン モジュール61間でお互いの端末の情報交換を し、電話番号のような端末識別子やIPアドレ 、通信ポート、利用する通信メディアのパ メータ等のシグナリングを行なう(図3のス ップS201)。

 この際、電話のように通信者の一人が新 に参加する通信者を呼び出す形態でシグナ ングを行ってもよいし、新たに参加する通 者が既に通信中の通信者の一人を呼び出す 態でシグナリングを行ってもよいし、一般 にWeb会議システムと呼ばれるシステムのよ に別に会議管理サーバ装置を設置し、会議 理サーバ装置を経由してシグナリングを行 てもよい。

 データ配送端末4のグループ通信制御モジ ュール62では新たな通信者の増加を受け、追 通信者端末の端末識別子やIPアドレス、通 ポートの情報をデータ配送先端末リストに 加する(ステップS202)。また合わせてデータ 送端末4のグループ通信制御モジュール62で データ配送端末およびデータ配送バックア プ端末を選択する際の優先度を示したデー 配送端末候補リストに追加通信者端末の情 を追加する(ステップS203)。

 ここで、データ配送端末4は、追加参加者 端末と直接ステップS201のシグナリング処理 行ったのであればそこで交換した情報を元 データ配送先端末リストを更新してもよい 、直接シグナリングしたのでなければ直接 グナリングした参加者端末を経由して追加 加者端末の情報を得て本ステップを実行す のでもよい。

 次に、データ配送端末4のグループ通信制 御モジュール62は、更新したデータ配送先端 リストおよびデータ配送端末候補リストを 信者端末情報管理モジュール63に格納し、 加通信者端末と通信可能な状態にする(ステ プS204)。

 次に、データ配送端末4のグループ通信制 御モジュール62はデータ配送バックアップ端 に、更新したデータ配送先端末リストおよ データ配送端末候補リストを送付する(ステ ップS205)。

 更新されたデータ配送先端末リストおよ データ配送端末候補リストを受け取ったデ タ配送バックアップ端末5のグループ通信制 御モジュール62では、通信者端末情報管理モ ュール63に受け取ったリストを格納し、追 参加者端末と通信可能な状態にする(ステッ S206)。

 その後、データ配送端末4のグループ通信 制御モジュール62では追加通信者端末に、デ タ配送端末およびデータ配送バックアップ 末の端末識別子やIPアドレス、ポート番号 いった通信接続情報を配布する(ステップS207 )。

 最後に、追加通信者端末のデータ送信モ ュール21やデータ受信モジュール31は、ステ ップS207で配布された情報を元に、データ配 端末4およびデータ配送バックアップ端末5と 通信可能な状態にする(ステップS208)。

 次に、図1および図4を参照して本実施の 態において、通信者が通信から退出する場 の動作について詳細に説明する。まず、デ タ配送端末4のグループ通信制御モジュール6 2が通信者端末の退出を検知する(図3のステッ プS301)。本ステップは通信者端末のヘルスチ ックによる検知をトリガとしてもよいし呼 御エージェントモジュール61での通信退出 シグナリング処理をトリガとしてもよい。

 次に、データ配送端末4のグループ通信制 御モジュール62では、退出した通信者端末の 報をデータ配送先端末リストから削除する( ステップS302)。また合わせてデータ配送端末4 のグループ通信制御モジュール62ではデータ 送端末およびデータ配送バックアップ端末 選択する際の優先度を示したデータ配送端 候補リストからも退出した通信者端末の情 を削除する(ステップS303)。

 次に、データ配送端末4のグループ通信制 御モジュール62は、更新したデータ配送先端 リストおよびデータ配送端末候補リストを 信者端末情報管理モジュール63に格納する( テップS304)。

 次に、データ配送端末4のグループ通信制 御モジュール62はデータ配送バックアップ端 に、更新したデータ配送先端末リストおよ データ配送端末候補リストを送付する(ステ ップS305)。

 最後に、更新されたデータ配送先端末リ トおよびデータ配送端末候補リストを受け ったデータ配送バックアップ端末5のグルー プ通信制御モジュール62では、通信者端末情 管理モジュール63に受け取ったリストを格 する(ステップS306)。

 次に、図1および図5を参照して本実施の 態において、送信者端末内で発生した操作 ベントやデータファイルといった情報を各 信者の受信者端末に配布する場合の動作に いて詳細に説明する。

 まず、送信者端末2において、通信者がグ ループコミュニケーションアプリケーション 64を操作することで発生した操作イベントや ータファイルといった情報をデータ送信モ ュール21のデータ送信部211が受け取りデー 送信部211内部の送信バッファに通信データ して一時格納する(図4のステップS401)。

 次に、データ送信部211は、送信バッファ の通信データをデータ配信端末4に向け送信 (ステップS402)した後、データ配送端末4およ データ配送バックアップ端末5が送信者端末2 から送信された通信データを確実に受け取っ て受信者端末3に向け配送ができる状態にな たかどうかをチェックするためのデータ送 エラーチェックを開始する(ステップS403)。

 データ配送端末4のデータ配送モジュール 41では、データ受信部411にて送信者端末2から 送信された通信データを受信し(ステップS501) 、データ配送制御部413にて、受けとった通信 データに対しシーケンシャルな識別子である シーケンスIDを付加する(ステップS502)。シー ンスIDの採番規則については、受信者端末3 受信データチェック部312でデータの重複受 チェックを行うのに支障がでなければどの うな規則であってもかまわない。

 一例として、TCP通信におけるシーケンスI Dのように前回の通信で利用したシーケンスID に前回の通信データサイズを加えた値に1を えたものを次回の通信で利用するような規 が考えられる。

 次に、データ配送端末4のデータ配送モジ ュール41では通信データバックアップ部414に 、受け取ったシーケンスID付きの通信デー をデータ配送バックアップ端末5の再送制御 511に伝達させる(ステップS503)。情報の伝達 法については、ネットワーク1を経由して伝 達してもかまわないし、共有ディスクの利用 や専用線での直接接続等高速なデータ転送方 式を利用して接続する構成をとってもかまわ ない。

 データ配送バックアップ端末5のデータ再 送モジュール51では、ステップS503で伝達され る通信データを再送制御部511にて受け取って 再送バッファ512に一時格納し(ステップS601)、 データ配送端末4に通信データの一時保存を 了した旨を一時保存完了通知として通知す (ステップS602)。合わせて、データ配送端末4 おけるデータ転送処理でエラーが発生して ないかを確認するためのデータ転送エラー ェックを開始する(ステップS603)。

 データ配送端末4のデータ配送モジュール 41では、通信データバックアップ部414にて一 保存完了通知を受け、データ受信部411にて 送信者端末2へ受信完了通知を返送する(ス ップS504)。

 さらに、送信者端末2のデータ送信モジュ ール21では、データ送信部211にて受信完了通 を受信した後にステップS403で開始したデー タ送信エラーチェックを正常停止させ(ステ プS404)、送信バッファ内に一時格納された通 信データを廃棄する(ステップS405)。

 続いてデータ配送端末4のデータ転送モジ ュール41は、ステップS502にてシーケンスIDを 加した通信データを、データ転送部412にて 部の送信バッファに一時格納後各受信者端 3に転送し(ステップS505)、受信者端末3にお るデータ受信処理でエラーが発生していな かを確認するためのデータ転送エラーチェ クを開始する(ステップS506)。

 各受信者端末3のデータ受信モジュール31 は、データ配送端末4から転送されてきた通 信データをデータ受信部311にて受信し(ステ プS701)、データ配送端末4に受信完了通知を 送する(ステップS702)。

 続いて各受信者端末3のデータ受信モジュ ール31では、受信データチェック部312にて、 該通信データに付加されているシーケンスI Dをもとに、既に受信済みの通信データかど かをチェックし、既に受信した通信データ あった場合はそのまま廃棄する(ステップS703 )。

 一方、データ配送端末4のデータ転送モジ ュール41では、データ転送部にてステップS702 の受信完了通知を受け取った後、ステップS50 6で開始したデータ転送エラーチェックを正 終了させ(ステップS507)、通信データバック ップ部414からデータ配送バックアップ端末5 向けデータ転送完了通知を送付する(ステッ プS508)。

 データ配送バックアップ端末5のデータ配 送モジュール51では、再送制御511にてステッ S507のデータ転送完了通知を受け取るとステ ップS603で開始したデータ転送エラーチェッ を正常終了させ(ステップS604)、再送バッフ 512に一時格納した通信データを廃棄する(ス ップS605)。

 次に、図1および図6を参照して本実施の 態において、送信者端末内で発生した操作 ベントやデータファイルといった情報を各 信者の受信者端末に配布しようとする際に データ配送端末が送信者端末からの配送情 受信処理を完了する前に障害を起こした場 の動作について詳細に説明する。

 ステップS801~S803は、前述のステップS401~ テップS403の処理と同様である。

 データ配送端末4に異常が発生し送信者端 末2のデータ送信モジュール21から送信された 通信データを受信できない、もしくは受信し ても以降の処理が正常に行えない状態の場合 、ステップS803で開始したデータ送信エラー ェックにてデータ送信エラーが検知され(ス ップS804)、送信者端末2のデータ送信モジュ ル21のデータ送信部211にて、その時点でデ タ配送端末となっている端末に向け送信バ ファに一時保存されている通信データを再 再送する(ステップS805)。そして再度データ 信エラーチェックを開始する(ステップS806) ステップS804~S806を繰り返す間に図9にて後述 るデータ配送端末移行処理が行われた場合 ステップS805において新たなデータ配送端末 に通信データが送信される。

 次に、図1および図7を参照して本実施の 態において、送信者端末内で発生した操作 ベントやデータファイルといった情報を各 信者の受信者端末に配布しようとする際に データ配送端末が送信者端末からの配送情 受信処理を完了後受信者端末に配送情報を 送する前に障害を起こした場合の動作につ て詳細に説明する。

 ステップS901~S905は、前述のステップS401~S4 05の処理と同様である。またステップS1001~S100 4は前述のステップS501~S504と同様である。ま ステップS1101~S1103も前述のステップS601~S603と 同様である。

 送信者端末2とデータ配送端末4との間の 信データ受信処理を正常終了した直後で受 者端末3への通信データの配送処理を始める にデータ配送端末4に異常が発生し受信者端 末3への通信データ転送が正常に行えない状 の場合には、データ配送バックアップ端末5 データ再送モジュール51においてステップS1 103で開始したデータ転送エラーチェックにて データ転送エラーが検出され(ステップS1104) 再送バッファ512に一時保存されている通信 ータを再送データ転送部513から受信者端末3 向け再送する(ステップS1105)。

 その後、再度再送制御部511にてデータ転 エラーチェックを開始する(ステップS1106)。 仮にネットワーク1の通信遅延が大きい状態 った場合には、データ配送端末4のデータ配 モジュールから受信者端末3へデータが転送 されるのに時間がかかったことでデータ配送 バックアップ端末5のデータ再送モジュール51 におけるデータ転送エラーチェックにてデー タ転送エラーが検出されてしまい、ステップ S1105が実行され受信者端末3に複数回同じ通信 データが転送されたとしても、受信者端末3 前述のステップS703の重複受信チェックによ 重複して送られた余計な通信データを検出 廃棄することができる。

 次に、図1および図8を参照して本実施形 において、送信者端末2内で発生した操作イ ントやデータファイルといった情報を各通 者の受信者端末3に配布しようとする際に、 受信者端末3が配送情報を受信中に障害を起 した場合の動作について詳細に説明する。

 ステップS1201~S1205は、前述のステップS401~ S405の処理と同様である。またステップS1301~S1 306は前述のステップS501~S506と同様である。ま たステップS1401~S1403も前述のステップS601~S603 同様である。

 受信者端末3にて異常が発生しデータ配送 端末4のデータ配送モジュール41から転送され た通信データを受信できない、もしくは受信 しても以降の処理が正常に行えない状態の場 合には、データ配送端末4のデータ配送モジ ール41においてステップS1306でデータ転送エ ーチェックにてデータ転送エラーが検出さ (ステップS1307)、データ転送部412にて送信バ ッファに一時保存されている通信データを受 信者端末3に向け再送する(ステップS1308)。そ 後、データ転送部412にて再度データ転送エ ーチェックを開始する(ステップS1309)。

 また、通信データバックアップ部414にて データ配送バックアップ端末5に対し通信デ ータ再転送実行通知を通知し(ステップS1310) データ配送バックアップ端末5のデータ再送 ジュール51は再送制御部511にてその通知を け取るとステップS1403で開始したデータ転送 エラーチェックを一旦停止して再度開始する (ステップS1404)。

 次に、図1および図9を参照して本実施の 態において、データ配送バックアップ端末 データ配送端末の異常もしくは退出などに るサービス停止を検知した場合のデータ配 端末の役割引継ぎの動作について詳細に説 する。

 まず、データ配送バックアップ端末5のグ ループ通信制御モジュール62は、データ配送 末4の異常もしくは退出などによるサービス 停止を検知すると(図9のステップS1601)、デー 配送バックアップ端末5の通信者端末情報管 理モジュール63に保存されているデータ配送 末候補リストを参照し新たにデータ配送端 となるべき端末もしくはサーバ装置を決定 、通信者端末情報管理モジュール63に保存 れているデータ配送端末候補リストの状態 ラグ情報を更新する(ステップS1602)。

 ステップS1602においては、元のデータ配 端末4に異常状態フラグを立て、元のデータ 送端末4の次位にリストアップされている端 末にデータ配送端末の役割を示す状態フラグ を立て、さらに、新たなデータ配送端末4の 位にリストアップされている端末にデータ 送バックアップ端末の役割を示す状態フラ を立てるように状態フラグ情報を更新する なお、本ステップは複数台のデータ配送バ クアップ端末5がいる場合には、データ配送 末候補リストで最上位にいるデータ端末バ クアップ端末5が実行すればよい。

 次に、更新されたデータ配送端末候補リ ト内でデータ配送バックアップ端末の役割 状態フラグが立った端末に、データ配送先 末リストおよびデータ配送端末候補リスト 送付し、データ配送バックアップ端末とし 動作するよう依頼する(ステップS1603)。

 データ配送先端末リストおよびデータ配 端末候補リストを受け取ったデータ配送バ クアップ端末5のグループ通信制御モジュー ル62では、通信者端末情報管理モジュール63 受け取ったリストを格納し、データ配送端 4や各送信者端末2、各受信者端末3と通信可 な状態にする(ステップS1604)。

 その後、新たにデータ配送端末の役割を つことになったデータ配送端末4のグループ 通信制御モジュール62は、送信者端末2と受信 者端末3からなる各通信者端末に、データ配 端末およびデータ配送バックアップ端末の 末識別子やIPアドレス、ポート番号といった 通信接続情報を配布する(ステップS1605)。

 最後に、送信者端末2と受信者端末3から る各通信者端末のデータ送信モジュール21や データ受信モジュール31では、ステップS1605 配布された情報を元に、データ配送端末4お びデータ配送バックアップ端末5と通信可能 な状態にする(ステップS1606)。

 次に、図1および図10を参照して本実施の 態において、データ配送端末でデータ配送 ックアップ端末の異常もしくは退出などに るサービス停止を検知した場合のデータ配 バックアップ端末の役割引継ぎの動作につ て詳細に説明する。

 まず、データ配送端末4のグループ通信制 御モジュール62は、データ配送バックアップ 末5の異常を検知すると(図10のステップS1701) 、データ配送端末4の通信者端末情報管理部63 に保存されているデータ配送端末候補リスト を参照し新たにデータ配送バックアップ端末 となるべき端末もしくはサーバ装置を決定し 、通信端末情報管理63に保存されているデー 配送端末候補リストの状態フラグ情報を更 する(ステップS1702)。

 ステップS1702においては、異常を検知し データ配送バックアップ端末5に異常状態フ グを立て、元のデータ配送バックアップ端 5の次位にリストアップされている通信者端 末にデータ配送バックアップ端末の役割を示 す状態フラグを立てるように状態フラグ情報 を更新する。

 次に、更新されたデータ配送端末候補リ ト内でデータ配送バックアップ端末の役割 状態フラグがたった端末に、データ配送先 末リストおよびデータ配送端末候補リスト 送付し、データ配送バックアップ端末とし 動作するよう依頼する(ステップS1703)。

 データ配送先端末リストおよびデータ配 端末候補リストを受け取ったデータ配送バ クアップ端末5のグループ通信制御モジュー ル62では、通信者端末情報管理モジュール63 受け取ったリストを格納し、データ配送端 4や各送信者端末2、各受信者端末3と通信可 な状態にする(ステップS1704)。

 その後、データ配送端末4のグループ通信 制御モジュール62は、送信者端末2と受信者端 末3からなる各通信者端末に、データ配送端 およびデータ配送バックアップ端末の端末 別子やIPアドレス、ポート番号といった通信 接続情報を配布する(ステップS1705)。

 最後に、送信者端末2と受信者端末3から る各通信者端末のデータ送信モジュール21や データ受信モジュール31では、ステップS1605 配布された情報を元に、データ配送端末4お びデータ配送バックアップ端末5と通信可能 な状態にする(ステップS1706)。

 以上説明したように、本実施例によれば 複数端末間で仮想白板上への描画操作を共 するホワイトボード共有のようなグループ ミュニケーションアプリケーションの通信 ータを配送する際、通信データの順序性を 証しつつ、通信データ配送中に障害やデー 配送端末の途中退出が発生しても通信デー をロスすることなく各端末に配信すること 可能になる。

 その理由は、送信者端末2が、通信データ を送信した後にデータ配送端末4およびデー 配送バックアップ端末5が通信データを確実 受け取って受信者端末3に向け配送ができる 状態になるまでデータ送信エラーチェックを 実施し、データ送信エラーを検知した場合に 通信データを再送することが可能であり、受 信者端末3が、データ配送端末4もしくはデー 配送バックアップ端末5から受信した通信デ ータに対し通信データに付加されたシーケン スIDをもとに重複受信データのチェックをす ことが可能であり、データ配送端末4が、送 信者端末2から受信した通信データにシーケ スIDを付加し当該通信データをデータ配送バ ックアップ端末5にコピーすることが可能で り、さらに受信者端末3に通信データを転送 た後に受信者端末3が通信データを受信する までデータ転送エラーチェックを実施し、デ ータ転送エラーを検知した場合に通信データ を再送することが可能であり、データ配送バ ックアップ端末5が、データ配送端末4からコ ーされる通信データを再送バッファに保持 、データ配送端末4におけるデータ転送処理 のエラーチェックを行って、エラーを検知し た場合に受信者端末3に対し再送バッファに 持した通信データを転送することが可能で るからである。

 さらに、マスタの端末が障害発生やグル プコミュニケーションからの途中退出によ 離脱しても、別の端末にマスタの端末を交 させグループコミュニケーションを継続す ことも可能になる。

 その理由は、データ配送端末4が、通信開 始時や端末途中退出時やデータ配送バックア ップ端末5の障害発生時にデータ配送バック ップ端末5を決定しつつデータ配送先端末リ トとデータ配送端末候補リストの作成およ 更新を行ない、データ配送先端末リストと ータ配送端末候補リストをデータ配送バッ アップ端末5に配布し、送信者端末2および 信者端末3にデータ配送端末4およびデータ配 送バックアップ端末5の通信接続情報を配布 ることができ、データ配送バックアップ端 5が、データ配送端末4の障害発生時に自端末 がデータ配送端末4となるかどうかを判断し データ配送端末4となる場合にデータ配送バ クアップ端末5を決定しつつデータ配送先端 末リストとデータ配送端末候補リストの作成 および更新を行ない、データ配送先端末リス トとデータ配送端末候補リストをデータ配送 バックアップ端末5に配布し、送信者端末2お び受信者端末3にデータ配送端末4およびデ タ配送バックアップ端末5の通信接続情報を 布することができ、送信者端末2が、データ 配送端末4から配布される通信接続情報で指 されるデータ配送端末4に通信データを送信 ることができ、受信者端末3が、データ配送 端末4から配布される通信接続情報を保持し 信接続情報で指定されるデータ配送端末4も くはデータ配送バックアップ端末5から通信 データを受信することができるからである。

(第二の実施形態)
 本発明の第二の実施形態について図面を参 して詳細に説明する。図11を参照すると、 二の実施形態においては、データ配送端末4 データ配送モジュール41が、図1に示された 施例におけるデータ配送モジュール41の構 に加え、権限チェック部416を有し、データ 送バックアップ端末5のデータ再送モジュー 51が、図1に示された実施例におけるデータ 送モジュール51の構成に加え、権限チェッ 部514を有する点で異なっている。

 権限チェック部416は、受信者端末3毎の通 信データの受信権限ルールを保持し、データ 配送端末4が受信者端末3に通信データを転送 る前に受信権限ルールと照合を行って通信 手の受信者端末3の利用者が通信データを受 け取る権限があるかどうかをチェックする。

 なお、受信権限ルールは、少なくともデ タ転送対象とする端末のリストもしくは転 する通信データの種別もしくはデータ転送 可否といったパラメータからなる。データ 送先の端末については、一部または全部の 信者端末3もしくはデータ配送端末4と受信 端末3を結ぶネットワーク1の通信帯域幅、受 信者端末3の保持する入出力手段、受信者端 3の処理性能等の指定に一致する受信者端末3 、といった指定が可能である。

 また、転送する通信データの種別につい は、全部または特定のファイルデータもし は全部または特定のイベントデータ、とい た指定が可能である。さらに受信権限ルー は通信データ配送時に通信データと共に与 られるものであってもよいし、通信開始時 しくは通信中任意のタイミングで設定され ものであってもいいし、通信開始前にあら じめ固定的に与えられてもよい。

 次に、図11および図12を参照して本実施の 形態において、送信者端末2内で発生した操 イベントやデータファイルといった情報を 通信者の受信者端末3に配布する場合の動作 ついて詳細に説明する。

 ステップS1801~S1805は、前述のステップS401~ S405の処理と同様である。またステップS1901~S1 904は前述のステップS501~S504と同様である。ま たステップS1906~1907は前述のステップS505~S506 同様である。またステップS2001~S2005は前述の ステップS601~S605と同様である。またステップ S2101~2103は前述のステップS701~S703と同様であ 。

 ステップS1904でデータ配送端末4から送信 端末2へ受信完了通知を返送した後、続いて データ配送端末4のデータ配送モジュール41は 、権限チェック部416にて通信データと内部に 保持する受信権限ルールとの照合を行って、 通信相手の受信者端末3の利用者が通信デー を受け取る権限があるかどうかをチェック る(ステップS1905)。

 受け取る権限がある場合はその受信者端 3に対し以降のステップS1906およびステップS 2101~S2103の処理を実行し、受け取る権限がな 場合はステップS1906を実行しない。

 図1に示された実施例では、送信者端末2 ら送信された通信データは全受信者端末3に 送され、一部の受信者端末3のみに通信デー タ配送を限定することができない。

 これに対し本実施形態では、通信データ 送先の受信者端末3を任意のタイミングで様 々な条件により限定させることが可能になる という新たな効果を有し、一例としては送信 者が通信データ送信時に受信相手を指定した り、受信者端末3の処理能力やネットワーク 利用可能な通信帯域幅に応じて大きなサイ のファイルデータの配送を実行するかどう を制御したりすることができる。

(第三の実施形態)
 本発明の第三の実施形態について図面を参 して詳細に説明する。図13を参照すると、 三の実施形態においては、データ配送端末4 データ配送モジュール41が、図1に示された 施例におけるデータ配送モジュール41の構 に加え、データ変換部417を有する点で異な ている。

 データ変換部417は、通信データのデータ 換ルールを保持し、データ配送端末4が受信 者端末3に通信データを転送する前にデータ 換ルールに従って通信相手の受信者端末3に 送する通信データにデータ変換処理を施す データ変換ルールは受信者端末3毎に定義さ れてもよいし、全受信者端末3一括で定義さ てもよい。

 また、データ変換ルールは通信データ配 時に通信データと共に与えられるものであ てもよいし、通信開始時もしくは通信中任 のタイミングで設定されるものであっても いし、通信開始前にあらかじめ固定的に与 られてもよい。

 また、条件判定パラメータとして任意の ラメータを利用してよい。条件判定パラメ タの一例としては、データ配送端末4と受信 者端末3を結ぶネットワーク1の通信帯域幅、 信者端末3の保持する入出力手段、受信者端 末3の処理性能等がある。またデータ変換処 については、例えば通信データ暗号化、通 データが画像である場合の画像フォーマッ 変換や画像品質調整やテキストデータ抽出 通信データが資料データである場合のテキ トデータ抽出、といった各種のデータ変換 理を実行してよい。

 次に、図13および図14を参照して本実施形 態において、送信者端末2内で発生した操作 ベントやデータファイルといった情報を各 信者の受信者端末3に配布する場合の動作に いて詳細に説明する。

 ステップS2201~S2205は、前述のステップS401~ S405の処理と同様である。またステップS2301~S2 304は前述のステップS501~S504と同様である。ま たステップS2308~2311は前述のステップS505~S508 同様である。またステップS2401~S2403は前述の ステップS601~S603と同様である。またステップ S2406~S2407は前述のステップS604~S605と同様であ 。またステップS2501~2503は前述のステップS70 1~S703と同様である。

 ステップS2304でデータ配送端末4から送信 端末2へ受信完了通知を返送した後、続いて データ配送端末4のデータ転送モジュール41は 、データ変換部417にてデータ配送バックアッ プ端末5に通信データ変換開始通知を通知す (ステップS2305)。

 データ配送バックアップ端末5のデータ再 送モジュール51では、再送制御部511にて通信 ータ変換開始通知を受け取り、ステップS240 3にて開始したデータ転送チェック処理を停 する(ステップS2404)。

 続いて、データ配送端末4のデータ配送モ ジュール41はデータ変換部417にて通信データ データ変換処理を実行し(ステップS2306)、実 行完了後、データ配送バックアップ端末5に 信データ変換完了通知を通知する(ステップS 2307)。

 データ配送バックアップ端末5のデータ再 送モジュール51では、再送制御部511にて通信 ータ変換完了通知を受け取り、ステップS240 4にて停止したデータ転送チェック処理を再 開始する(ステップS2405)。

 図1もしくは図11に示された実施例では、 信者端末2から送信された通信データはその まま全受信者端末3に配送され、受信者端末3 処理能力や通信に利用するネットワークの 用可能な通信帯域幅によっては受信した通 データを表示できなかったり受信完了まで 長い時間が必要になったりして、通信者間 コミュニケーションに支障をきたしてしま 。

 これに対し本実施形態では、データ配送 末4において受信者端末3の処理能力や通信 利用するネットワークの利用可能な通信帯 幅に合わせた形で通信データをデータ変換 配送でき、異なる処理能力をもつ端末や品 の異なるネットワークを経由して通信する 末の間で、スムーズにグループコミュニケ ションアプリケーションを利用可能になる いう新たな効果を有する。

(第四の実施形態)
 本発明の第四の実施形態について図面を参 して詳細に説明する。図15を参照すると、 四の実施形態においては、データ配送端末4 データ配送モジュール41が、図1に示された 施形態におけるデータ配送モジュール41の 成に加え、キャッチアップデータ蓄積部418 有し、さらにデータ転送部412が通信中新規 受信者端末3が追加された時に当該受信者端 3に対しキャッチアップデータ蓄積部418に蓄 積されている通信データを一括送信する点で 異なっている。

 キャッチアップデータ蓄積部418は、デー 配送端末4で各送信者端末2から受信した通 データを受信順に蓄積でき、また蓄積され いる通信データを受信順に取り出すことが 能である。

 次に、図15および図16を参照して本実施の 形態において、送信者端末2内で発生した操 イベントやデータファイルといった情報を 通信者の受信者端末3に配布する場合の動作 ついて詳細に説明する。

 ステップS2601~S2605は、前述のステップS401~ S405の処理と同様である。またステップS2701~S2 708は前述のステップS501~S508と同様である。ま たステップS2801~S2805は前述のステップS601~S605 同様である。またステップS2901~2903は前述の ステップS701~S703と同様である。

 ステップS2708でデータ配送バックアップ 末5に向けデータ転送完了通知を送付した後 続いてデータ配送端末4のデータ配送モジュ ール41は、データ配送制御部413にてステップS 2705で転送した通信データをキャッチアップ ータ蓄積部418に蓄積する(ステップS2709)。

 次に、図15および図17を参照して本実施形 態において、通信中新規に通信者を追加する 場合の動作について詳細に説明する。

 ステップS3001~S3008は、前述のステップS201~ S208の処理と同様である。

 ステップS3008で追加通信者端末のデータ 信モジュール21やデータ受信モジュール31が データ配送端末4およびデータ配送バックア ップ端末5と通信可能な状態になった後に、 ータ配送端末4のデータ配送モジュール41は データ配送制御部413にてキャッチアップデ タ蓄積部418に蓄積されている通信データを て取り出して古い通信データから順に、デ タ転送部412を経由して追加通信者端末に転 する(ステップS3009)。

 図1もしくは図11もしくは図13に示された 施形態では、既にコミュニケーションを行 ているところに新たに追加で参加した通信 が、当該追加通信者の参加前にどんな操作 ベントやデータファイルがやりとりされた かを知ることができず、通信者間のコミュ ケーションに支障をきたしてしまう。

 これに対し本実施形態では、追加参加者 当該追加通信者の参加前にどんな操作イベ トやデータファイルがやりとりされたのか 知ることができ、スムーズにグループコミ ニケーションアプリケーションを利用可能 なるという新たな効果を有する。

 以上、本発明の各実施形態について説明 たが、上記記載に限定されるものではなく その要旨を逸脱しない範囲において種々の 形が可能である。

(発明の効果)
 本発明によれば、複数端末間で仮想白板上 の描画操作を共有するホワイトボード共有 ようなグループコミュニケーションアプリ ーションの通信データを配送する際、通信 ータの順序性を保証しつつ、通信データ配 中に障害やデータ配送端末の途中退出が発 しても通信データをロスすることなく各端 に配信することが可能になる、という第1の 効果がある。

 その理由は、送信者端末2が、通信データ を送信した後にデータ配送端末4およびデー 配送バックアップ端末5が通信データを確実 受け取って受信者端末3に向け配送ができる 状態になるまでデータ送信エラーチェックを 実施し、データ送信エラーを検知した場合に 通信データを再送することが可能であり、受 信者端末3が、データ配送端末4もしくはデー 配送バックアップ端末5から受信した通信デ ータに対し通信データに付加されたシーケン スIDをもとに重複受信データのチェックをす ことが可能であり、データ配送端末4が、送 信者端末2から受信した通信データにシーケ スIDを付加し当該通信データをデータ配送バ ックアップ端末5にコピーすることが可能で り、さらに受信者端末3に通信データを転送 た後に受信者端末3が通信データを受信する までデータ転送エラーチェックを実施し、デ ータ転送エラーを検知した場合に通信データ を再送することが可能であり、データ配送バ ックアップ端末5が、データ配送端末4からコ ーされる通信データを再送バッファに保持 、データ配送端末4におけるデータ転送処理 のエラーチェックを行って、エラーを検知し た場合に受信者端末3に対し再送バッファに 持した通信データを転送することが可能で るからである。

 また、マスタの端末が障害発生やグルー コミュニケーションからの途中退出により 脱しても、別の端末にマスタの端末を交代 せグループコミュニケーションを継続する とが可能になる、という第2の効果がある。

 その理由は、データ配送端末4が、通信開 始時や端末途中退出時やデータ配送バックア ップ端末5の障害発生時にデータ配送バック ップ端末5を決定しつつデータ配送先端末リ トとデータ配送端末候補リストの作成およ 更新を行ない、データ配送先端末リストと ータ配送端末候補リストをデータ配送バッ アップ端末5に配布し、送信者端末2および 信者端末3にデータ配送端末4およびデータ配 送バックアップ端末5の通信接続情報を配布 ることができ、データ配送バックアップ端 5が、データ配送端末4の障害発生時に自端末 がデータ配送端末4となるかどうかを判断し データ配送端末4となる場合にデータ配送バ クアップ端末5を決定しつつデータ配送先端 末リストとデータ配送端末候補リストの作成 および更新を行ない、データ配送先端末リス トとデータ配送端末候補リストをデータ配送 バックアップ端末5に配布し、送信者端末2お び受信者端末3にデータ配送端末4およびデ タ配送バックアップ端末5の通信接続情報を 布することができ、送信者端末2が、データ 配送端末4から配布される通信接続情報で指 されるデータ配送端末4に通信データを送信 ることができ、受信者端末3が、データ配送 端末4から配布される通信接続情報を保持し 信接続情報で指定されるデータ配送端末4も くはデータ配送バックアップ端末5から通信 データを受信することができるからである。

 さらに、本発明では、通信データ配送先 受信者端末3を任意のタイミングで様々な条 件により限定させることが可能になるという 第3の効果がある。この効果の一例としては 信者が通信データ送信時に受信相手を指定 たり、受信者端末3の処理能力やネットワー の利用可能な通信帯域幅に応じて大きなサ ズのファイルデータの配送を実行するかど かを制御したりすることができる。

 その理由は、データ配送端末4が権限チェ ック部を有し、受信者端末3毎の通信データ 受信権限ルールを保持して、データ配送端 4が受信者端末3に通信データを転送する前に 受信権限ルールと照合を行って通信相手の受 信者端末3の利用者が通信データを受け取る 限があるかどうかをチェックすることによ 通信データを転送するかどうかを制御する とができるためである。

 さらに、本発明では、データ配送端末4に おいて受信者端末3の処理能力や通信に利用 るネットワークの利用可能な通信帯域幅に わせた形で通信データをデータ変換し配送 き、異なる処理能力をもつ端末や品質の異 るネットワークを経由して通信する端末の で、スムーズにグループコミュニケーショ アプリケーションを利用可能になるという 4の効果がある。

 その理由は、データ配送端末4がデータ変 換部を有し、データ配送端末4が受信者端末3 通信データを転送する前にデータ変換ルー に従って通信相手の受信者端末3に配送する 通信データにデータ変換処理を施すことがで きるためである。

 さらに、本発明では、追加参加者が当該 加通信者の参加前にどんな操作イベントや ータファイルがやりとりされたのかを知る とができ、スムーズにグループコミュニケ ションアプリケーションを利用可能になる いう第5の効果がある。

 その理由は、データ配送端末4が各送信者 端末2から受信した通信データを受信順に蓄 するキャッチアップデータ蓄積部を有し、 たデータ転送部が通信中新規に受信者端末3 追加された時に当該受信者端末3に対しキャ ッチアップデータ蓄積部に蓄積されている通 信データを一括送信することができるためで ある。

(プログラムの実施例)
 汎用の情報処理装置にインストールするこ により、その汎用の情報処理装置に、本実 形態の送信者端末2、受信者端末3、データ 送端末4、データ配送バックアップ端末5の機 能に相応する機能を実現させるプログラムの 実施例を説明する。

 本実施例のプログラムは記録媒体に記録 れることにより、汎用の情報処理装置は、 の記録媒体を用いて本実施例のプログラム インストールすることができる。あるいは 本実施例のプログラムを保持するサーバか ネットワークを介して直接汎用の情報処理 置に本実施例のプログラムをインストール ることもできる。

 これにより、汎用の情報処理装置を用い 、本実施形態の送信者端末2、受信者端末3 データ配送端末4、データ配送バックアップ 末5の機能に相応する機能を実現することが できる。

 例えば、データ送信モジュール21の送信 御機能、データ受信モジュール31のデータ受 信制御機能、データ配送モジュール41のデー 配送制御機能、データ再送モジュール51の ータ再送制御機能、呼制御エージェントモ ュール61、グループ通信制御モジュール62、 信者端末情報管理モジュール63、グループ ミュニケーションアプリケーション64、デー タ送信部211の送信制御機能、データ受信部311 のデータ受信制御機能、受信データチェック 部312、データ受信部411のデータ受信制御機能 、データ転送部412のデータ転送制御機能、デ ータ配送制御部413、通信データバックアップ 部414のバックアップ制御機能、権限チェック 部416、データ変換部417のデータ変換制御機能 、キャッチアップデータ蓄積部418のデータ蓄 積制御機能、再送制御部511の再送制御機能、 再送バッファ512のバッファリング制御機能、 再送データ転送部513のデータ転送制御機能、 権限チェック部514の各機能を本実施例のプロ グラムを用いて実現することができる。

 なお、本実施例のプログラムは、汎用の 報処理装置によって直接実行可能なものだ でなく、ハードディスクなどにインストー することによって実行可能となるものも含 。また、圧縮されたり、暗号化されたりし ものも含む。

 なお、この出願は、2007年11月12日に出願 た、日本特許出願番号2007-292745号を基礎とす る優先権を主張し、その開示の全てをここに 取り込む。

 本発明は、ネットワークを介して送信者 末と、データ配送端末と、データ配送バッ アップ端末と、受信者端末とが通信データ 配送するデータ通信システム全般に適用で る。

第一の実施形態の構成を示すブロック である。 第一の実施形態における通信開始時の 作を示す流れ図である。 第一の実施形態における参加者追加時 動作の具体例を示す図である。 第一の実施形態における参加者退出時 動作の具体例を示す図である。 第一の実施形態における通信データ送 時の動作の具体例を示す図である。 第一の実施形態において、通信データ 信中にデータ配送端末で障害が発生し送信 端末が通信データを再送する場合の動作の 体例を示す図である。 第一の実施形態において、通信データ 信中にデータ配送端末で障害が発生しデー 配送バックアップ端末が通信データを再送 る場合の動作の具体例を示す図である。 第一の実施形態において、通信データ 信中に受信者端末で障害が発生しデータ配 端末が通信データを再送する場合の動作の 体例を示す図である。 第一の実施形態において、データ配送 末の障害発生もしくは途中退出が検知され 場合のデータ配送端末の引継ぎ処理の動作 具体例を示す図である。 第一の実施形態において、データ配送 バックアップ端末の障害発生もしくは途中退 出が検知された場合のデータ配送バックアッ プ端末の引継ぎ処理の動作の具体例を示す図 である。 第二の実施形態の構成を示すブロック 図である。 第二の実施形態における通信データ送 信時の動作の具体例を示す図である。 第三の実施形態の構成を示すブロック 図である。 第三の実施形態における通信データ送 信時の動作の具体例を示す図である。 第四の実施形態の構成を示すブロック 図である。 第四の実施形態における通信データ送 信時の動作の具体例を示す図である。 第四の実施形態における参加者追加時 の動作の具体例を示す図である。 特許文献1に記載のデータ通信システ の構成を示す図である。 特許文献2に記載のデータ通信システ の構成を示す図である。

符号の説明

1  ネットワーク
2  送信者端末
3  受信者端末
4  データ配送端末
5  データ配送バックアップ端末
21  データ送信モジュール
31  データ受信モジュール
41  データ配送モジュール
51  データ再送モジュール
61  呼制御エージェントモジュール
62  グループ通信制御モジュール
63  通信者端末情報管理モジュール
64  グループコミュニケーションアプリケー ション
211  データ送信部
311、411  データ受信部
312  受信データチェック部
412  データ転送部
413  データ配送制御部
414  通信データバックアップ部
416、514  権限チェック部
417  データ変換部
418  キャッチアップデータ蓄積部
511  再送制御部
512  再送バッファ
513  再送データ転送部