株式会社アシスト (〒04 奈良県天理市檪本町386-3 Nara, 6320004, JP)
| プラスチックフィルムから構成された密封可能な袋である、袋本体(2)の下辺を上下方向に貫通するように、この袋本体(2)の内部の空気を外部に排出するための脱気弁(3)が設けられた脱気袋において、 上記脱気弁(3)は、表側弁シート(31)と裏側弁シート(32)とを有し、各弁シート(31,32)はプラスチックフィルムから構成されたもので、各々が対向するように配置されており、 上記各弁シート(31,32)の左右方向における両端辺は、各弁シート(31,32)同士が接着された弁サイドシール(33)の形成により閉じられ、上下方向における両端は通気可能に開放されており、 上記脱気弁(3)における表側弁シート(31)と裏側弁シート(32)の、各々対向する側の面のうち、袋本体(2)の端辺(2a)よりも下側部分には、左右方向に弁閉鎖チャック(35)が設けられており、 この弁閉鎖チャック(35)は、上記各弁シート(31,32)よりも表裏方向の寸法が大きく、各弁シート(31,32)のうち一方側に設けられた凸条(35a2)と、同他方側に、上記凸条(35a2)と対向して設けられ、上記凸条(35a2)と嵌合可能とされた凹条(35b2)とを有しており、 脱気弁(3)のうち、袋本体(2)の内部に配位された部分で、上記弁サイドシール(33)から内側シール(34)が、設けられており、 上記内側シール(34)は、弁サイドシール(33)よりも、脱気弁(3)の左右方向における中央へ向けて延びるものとされており、 上記内側シール(34)における、左右方向中央寄りの端縁(34c)の延びる方向の成分が、左右方向成分(W)と上下方向成分(F)との二成分からなっていることを特徴とする脱気袋。 |
| 上記の弁サイドシール(33)及び内側シール(34)のうち、脱気弁(3)の左右方向における、少なくとも一方の端辺に設けられたものの上側端部が各弁シート(31,32)の上側端部(3a)から離れており、 上記上側端部のうち一方側のもの(33aL,34aL)と他方側のもの(33aR,34aR)とが、左右方向において非対称とされたことを特徴とする、請求項1に記載の脱気袋。 |
| 上記弁サイドシール(33)の下側端部(33b)が、各弁シート(31,32)の下側端部(3b)から離れていることを特徴とする、請求項1または2に記載の脱気袋。 |
| 上記の弁閉鎖チャック(35)のうち最も上側の部分(35c)と、袋本体(2)の端辺のうちで、上記脱気弁(3)が設けられている端辺(2a)との間の距離(X)が、5mm~40mmとされたことを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の脱気袋。 |
| 上記各弁シート(31,32)の間に、いずれかの弁シートに密着できる密着シート(4)が挟まれたことを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の脱気袋。 |
本願発明は、内部を脱気して用いる脱気 に関するものである。
種々の物品、特に衣類や布団などの、空 を含むことで膨らんでいる物品を内部に収 し、その後内部を脱気することで、収納さ た物品を圧縮してコンパクトにできる脱気 が広く用いられている。
この脱気袋のうちで、プラスチックフィ ムから構成された密封可能な袋である袋本 に、袋内部と外部とを通気するための脱気 が取り付けられたものが存在している。な 、本願にて用いる「脱気弁」という語句は 通気状態と遮断状態とが切り換わる空気通 全般を言い、上記切り換えのための弁体な の動作部品を有さないものも含んでいる。
上記脱気弁の一例として、日本国の登録 用新案第3025235号公報(特許文献1)に記載され たものが挙げられる。これは、対向して配位 されたプラスチックフィルムから構成された 扁平な筒状体であって、この脱気弁自体に閉 鎖用のチャックが備えられたものである。
図7に、上記の脱気弁103が袋本体102に取り 付けられた脱気袋101を例示する。この脱気弁 103は、対向したプラスチックフィルム103a,103b からなっている。この脱気弁103を用いて袋内 の脱気を行う際には、電気掃除機などのノズ ルなどを弁内に挿入して吸引することによっ て行う。そして脱気が終了した後は、大気圧 により上記の対向したプラスチックフィルム 103a,103b同士が密着するため、弁内を空気が逆 流することがない。そして、脱気弁自体に備 えられた弁チャック104を閉鎖することにより 、上記のように単にプラスチックフィルム103 a,103b同士が密着した状態のままとするよりも 、更に完全に空気の逆流を防止することがで きる。
ここで、上記の脱気弁103では、上記脱気 終了後の場面において、ノズルを脱気弁103 ら引き抜いた後、上記の弁チャック104を閉 するまでの間に、図8に示すように、脱気弁 103を構成するプラスチックフィルム103a,103b同 士に皺Cが寄ってしまい、図示矢印のように この皺Cを通じて外気が袋内に逆流してしま ことがあって問題であった。しかしながら 従来の脱気袋では、この皺Cの発生を防止す ることに着目した改良がなされていなかった 。
本願発明は上記の問題に鑑み、脱気終了 に、脱気弁を構成するプラスチックフィル 同士に皺が寄ってしまい、外気が逆流して まうことのない脱気袋を提供することを課 とする。
なお、本願において脱気弁に「皺が寄る という現象は、脱気弁を構成するプラスチ クフィルム同士が波打ち、その状態におい 、対向しているプラスチックフィルム同士 間に隙間ができ、この隙間を気流が通過可 となる現象であると定義する。
上記課題を解決するために、本願の請求 1に記載の発明は、プラスチックフィルムか ら構成された密封可能な袋である、袋本体2 下辺を上下方向に貫通するように、この袋 体2の内部の空気を外部に排出するための脱 弁3が設けられた脱気袋において、上記脱気 弁3は、表側弁シート31と裏側弁シート32とを し、各弁シート31,32はプラスチックフィル から構成されたもので、各々が対向するよ に配置されており、上記各弁シート31,32の左 右方向における両端辺は、各弁シート31,32同 が接着された弁サイドシール33の形成によ 閉じられ、上下方向における両端は通気可 に開放されており、上記脱気弁3における表 弁シート31と裏側弁シート32の、各々対向す る側の面のうち、袋本体2の端辺2aよりも下側 部分には、左右方向に弁閉鎖チャック35が設 られており、この弁閉鎖チャック35は、上 各弁シート31,32よりも表裏方向の寸法が大き く、各弁シート31,32のうち一方側に設けられ 凸条35a2と、同他方側に、上記凸条35a2と対 して設けられ、上記凸条35a2と嵌合可能とさ た凹条35b2とを有しており、脱気弁3のうち 袋本体2の内部に配位された部分で、上記弁 イドシール33から内側シール34が、設けられ ており、上記内側シール34は、弁サイドシー 33よりも、脱気弁3の左右方向における中央 向けて延びるものとされており、上記内側 ール34における、左右方向中央寄りの端縁34 cの延びる方向の成分が、左右方向成分Wと上 方向成分Fとの二成分からなっていることを 特徴とする脱気袋を提供する。
なお、袋本体2の内部に配位された部分で 、上記弁サイドシール33から内側シール34が けられている形態としては、図2(A)に示すよ に、弁サイドシール33の途中部分から内側 ール34が分岐して延びることにより、片側に 複数本のシールが形成される状態に限らず、 図6(A)~(D)に示すように、弁サイドシール33の 部から内側シール34が延びた状態も含むもの である。この後者の場合には、各弁シート31, 32の左右両側は、弁サイドシール33と、この サイドシール33から延びる内側シール34の形 により閉じられることとなる。
また、本願の請求項2に記載の発明は、上 記の弁サイドシール33及び内側シール34のう 、脱気弁3の左右方向における、少なくとも 方の端辺に設けられたものの上側端部が各 シート31,32の上側端部3aから離れており、上 記上側端部のうち一方側のもの33aL,34aLと他方 側のもの33aR,34aRとが、左右方向において非対 称とされたことを特徴とする、請求項1に記 の脱気袋を提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、上 記弁サイドシール33の下側端部33bが、各弁シ ト31,32の下側端部3bから離れていることを特 徴とする、請求項1または2に記載の脱気袋を 供する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、上 記の弁閉鎖チャック35のうち最も上側の部分3 5cと、袋本体2の端辺のうちで、上記脱気弁3 設けられている端辺2aとの間の距離Xが、5mm~4 0mmとされたことを特徴とする、請求項1~3のい ずれかに記載の脱気袋を提供する。
また、本願の請求項5に記載の発明は、上 記各弁シート31,32の間に、いずれかの弁シー に密着できる密着シート4が挟まれたことを 特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の脱 気袋を提供する。
以下、図面に基づき本願発明の一実施例 とりあげて説明する。図1は本実施例に係る 脱気袋を示し、図2は本実施例に係る脱気弁 示す。
なお、本願発明にて方向を特定するため 用いた表現のうち、上下左右方向及び表裏 向については、図1に示したように脱気袋を 配置した場合における方向を示す。表裏方向 は、脱気袋及び各シートの厚み方向と一致す る方向である。これらの方向表記は、本願発 明を説明するためのみに用いられるものであ り、この方向で本願発明が限定されるもので はない。
図1に示すように、本実施例における脱気 袋1は、袋本体2と脱気弁3とを備えている。
本実施例における袋本体2は、各々長方形 とされた表側袋シート21と裏側袋シート22と 有している。上記各袋シート21,22はプラスチ ックフィルムが積層されて構成されたシート であり、各袋シート21,22が平行に対向して配 されている。そして、各袋シート21,22の左 側辺及び下辺がヒートシール23(側辺ヒート ール23S及び下辺ヒートシール23B)により接着 れ、密封可能な袋体が構成されている。な 、下辺ヒートシール23Bが形成される際には 図2(B)に示すように、各袋シート21,22間に脱 弁3が挟まれた状態でなされ、下辺ヒートシ ール23Bの形成と同時に袋本体2へ脱気弁3が取 付けられる。よって、脱気弁3は袋本体2の 辺を上下方向に貫通するようにして設けら る。
なお、各袋シート21,22の上辺は上記のヒ トシールがなされておらず開口部11となって いる。この開口部11を通じて袋内に物品Mを出 し入れすることができる。
この開口部11には袋閉鎖用チャック11aが けられている。この袋閉鎖用チャック11aは 特許文献1において開示されているものと基 的に同様のものであるため詳細な説明は省 するが、開口部11において対向して配位さ たシートのうち一方側内面に設けられた凹 と、他方側内面に設けられた凸条とが組と れたものであって、上記の凹条と凸条とが 合することにより、開口部11を気密状態で閉 鎖できるものである。
ここで本実施例では上記のように、袋本 2として各袋シート21,22を二枚重ねとした袋 用いたが、各袋シート21,22の下辺間や側片 に、例えば二つ折りされた襠シートを挟ん 襠袋(ガゼット袋)であっても良い。
上記の袋本体2に、内部の空気を外部に排 出するための脱気弁3が設けられている。本 施例では、図1に示すように袋本体2の下辺に 設けられているが、側辺や上辺に設けられて いても良い。
この脱気弁3は、各々長方形とされた表側 弁シート31と裏側弁シート32とを有している 各弁シート31,32はプラスチックフィルムが積 層されて構成されたシートであり、図2(B)に すように、各々が平行に対向して配置され いる。そして、上記各弁シート31,32の左右方 向における両端辺は、図2(A)に示すように、 弁シート31,32同士が接着された弁サイドシー ル33の形成により閉じられており、上下方向 端3a,3bは通気可能に開放されている。各弁 ート31,32同士の接着は、本実施例ではヒート シールによりなされている。このようにして 、脱気弁3が扁平な筒状体に形成される。
脱気弁3の内面には塗膜31aが設けられてい る。本実施例においてこの塗膜31aは、図2(B) 示すように表側弁シート31の内面に塗料が塗 布されたものである。この塗膜31aは、各袋シ ート21,22の下辺に脱気弁3が挟まれた状態とさ れ、上記のように下辺ヒートシール23Bが施さ れる際の熱により、各弁シート31,32の内面同 が密着して溶着し、脱気弁3が閉鎖されてし まうことを防止するためのものである。
そして、上記塗膜31aよりも上側において 各弁シート31,32に挟まれるようにして密着 ート4が設けられている。この密着シート4は 、他のシートと同じくプラスチックフィルム が積層されて構成された長方形のシートであ り、幅寸法は各弁シート31,32と同一とされて る。この密着シート4は、各弁シート31,32に して密着する側に配位されたプラスチック ィルムとして、粘着性の高いものを用いる とが望ましい。この密着シート4の存在は本 願発明では必須ではなく、省略しても良い。
本実施例においては、図2に示すように、 密着シート4の下側端辺が表側弁シート31の内 面に接着されており、左右方向における両端 辺は、上記の弁サイドシール33の形成により 各弁シート31,32に接着されている。そして 密着シート4は後述の内側シール34によって 各弁シート31,32に接着されている。
このように各弁シート31,32に挟まれるよ にして密着シート4が設けられたことにより 密着シート4を裏側弁シート32の内面に密着 せることができる。これにより、各弁シー 31,32の密着に加え、密着シート4と裏側弁シ ト32も密着するため、脱気弁3の閉鎖がより 果的になされ、気流が逆流しにくいものと きる。
密着シート4は上記の形態に限られず、種 々の形態にて実施できる。図3(A)に示したも は、一枚の密着シート4を二つ折りしたもの あり、密着面を増加できるため有利である なお、このように二つ折りとせず、二枚の 着シート4,4を重ね合わせても良い。
図3(B)(C)に示したものは、図2(A)に示した のとは逆であって、図4に示したように、密 シート4の上側端辺が表側弁シート31の内面 接着されたものである。このように密着シ ト4を接着した方が、袋外から袋本体2に流 しようとする空気を有効に遮断できる。図3( B)に示したものは、一枚の密着シート4を設け たものであり、図3(C)に示したものは、一枚 密着シート4を二つ折りしたものである。こ で、この二つ折りは、表側部分(図示上側の 部分)の方が裏側部分(図示下側の部分)よりも 大きくなるようにされているが、こうするこ とによって、密着シート4の表側部分も裏側 分も裏側弁シート32に密着させることができ るため密着性を高めることができる。このよ うに密着シート4の上側端辺が表側弁シート31 の内面に接着された場合であっても、ノズル Nの挿入時には、脱気弁3がノズルNに押し広げ られて筒状となり、密着シート4がいずれか 弁シート31,32に密着するため、密着シート4 ノズル挿入の邪魔になることはない。なお 図4に示すように、内側シール34の下端部分 ら密着シート4の下端までの間が空いていた が、密着シート4の下部が各弁シート31,32に して自由状態となるため、ノズルNの挿入時 にいずれかの弁シート31,32に密着させやすい
次に、本実施例においては、脱気弁3のう ち、袋本体2の内部に配位された部分であり 弁サイドシール33の上側部分において、内側 シール34が脱気弁3の中央斜め方向に分岐して いる。ここで、表側弁シート31と裏側弁シー 32のみを有している脱気弁3では、内側シー 34は各弁シート31,32同士を接着している。ま た、図2(A)に示すような、表側弁シート31、裏 側弁シート32、密着シート4を有している脱気 弁3では、内側シール34は各シート31,32,4同士 各々接着している。なお、上記後者の場合 おいては、表側弁シート31と密着シート4と 間のみ、あるいは裏側弁シート32と密着シー ト4との間のみを接着したものであっても良 。
上記内側シール34の形成により、各弁シ ト31,32の剛性を向上させ、補強することがで きる。また、脱気弁3のうち空気の通過する 分の、左右方向の寸法を絞ることができる これらにより、各弁シート31,32に皺が寄りに くいものとできる。特に本実施例では、上記 のように内側シール34が斜め向きに延びるも であるから、図8に示すような、弁サイドシ ール33に平行に延びる皺が寄ってしまうこと 防止できる。また、この内側シール34は、 気掃除機などのノズルNを袋本体2へと導くガ イドともなり得る。
ここで、弁サイドシール33を起点として 記内側シール34の延びる方向を示す概念を、 内側シール34における、左右方向中央寄りの 縁34cの延びる方向の成分につき、左右方向 分Wと上下方向成分Fとを用いて、これら二 分からなるものと表す。この概念は、上記 斜め向きに延びるということを含んだ上位 念である。上記端縁34cは例えば、図2(A)に示 ような直線状シールの端縁や、図5(C)に示す ような多角形状のシールの端縁や、図5(D)に すような断続的に形成されたシールの端縁 ある。
上記概念を満たす限り、本実施例のよう 斜め向きの直線状に形成されたものに限ら 、種々の形態で内側シール34の実施が可能 ある。一例として、図4に示すように、図2に 示したものとは逆に、弁サイドシール33が分 して下方に向かうものや、図5(A)に示すよう に湾曲したもの、図5(B)に示すようにL字状と れたもの、図5(C)に示すように上記端縁34cを 三角形状とし、この三角形状の内部が全てシ ールされたものが挙げられる。なお、図示は しないが、図2(A)に示したものと図4に示した のとの関係と同様、図5に示した内側シール 34を上下逆にした内側シール34を形成しても い。
また、図6に示すように、内側シール34を けた部分よりも上部において、弁サイドシ ル33を設けないものとしても良い。図6(A)に したものは、図2に示したものと同様、各弁 シート31,32が各々長方形とされたものである 一方、図6(B)~(D)に示したものは、内側シー 34の形状に合わせて各弁シート31,32をカット たものである。この場合でも内側シール34 、図6(B)に示す直線状のもの、図6(C)に示す湾 曲したもの、図6(D)に示すL字状とされたもの ど、種々の形態で実施が可能である。
また、内側シール34の弁サイドシール33に 対する分岐部分は、本実施例の下側端部34bの ように弁サイドシール33と一体とされていて 良いし、例えば図5(D)に示すように、内側シ ール34が断続的に設けられたことにより、内 シール34が弁サイドシール33から離れたもの であっても良い。
なお、内側シール34の下端位置について 、袋本体2の下辺ヒートシール23Bにより近い が、脱気弁3が気流方向である上下方向によ り長く補強されるために望ましい。
次に、弁サイドシール33及び内側シール34 の、上側端部33aL,34aL,33aR,34aRについて説明す 。上記各シール33,34のうち、脱気弁3の左右 向における、少なくとも一方の端辺に設け れたものの上側端部が各弁シート31,32の上側 端部3aから離れており、上記上側端部のうち 方側のもの33aL,34aLと他方側のもの33aR,34aRと 、左右方向において非対称とされている。 実施例においては、弁サイドシール33のう 、左側弁サイドシール33Lの上側端部33aLに比 て、右側弁サイドシールの上側端部33aRの方 が下側に位置し、左右方向において非対称と されている。内側シール34についても同様に 左側内側シール34Lの上側端部34aLに比べて、 右側内側シール34の上側端部34aRの方が下側に 位置している。つまり、右側各シール33,34の 上側端部33aR,34aRが各弁シート31,32の上側端 3aから離れているため、各端部間では各弁シ ート31,32が接着されていない状態となってい 。
これにより上記非対称部分では、左右方 のいずれか一方側の弁サイドシール33が存 せず、各弁シート31,32のずれを許容できる上 側非接着部3cを形成することができる。そし 、この上側非接着部3cでは、各弁シート31,32 のうち、袋本体2の下辺ヒートシール23Bより 上側部分において発生するひずみを、右側 サイドシールの上側端部33aR及び右側内側シ ル34の上側端部34aRと脱気弁3の上側端部3aと 間で逃がすことができる。このように弁シ ト31,32のひずみを解消可能であることから 弁シート31,32の張力を安定させ、弛みや皺を 発生させずに、弁シート31,32同士を確実に密 させることができ、気流が逆流しにくいも とできる。
次に、図2に示すように、上記弁サイドシ ール33の下側端部33bは、脱気弁3の下側端部3b ら離されて設けられている。つまり、上記 サイドシール33の下側端部33bと脱気弁3の下 端部3bとの間では各弁シート31,32が接着され ていない下側非接着部3dが設けられている。 しくはこの下側非接着部3dは、左側弁サイ シール33Lの下側端部3bと右側弁サイドシール 33Rの下側端部3bとを結ぶ線、脱気弁3の下側端 部3b、脱気弁3の左右端部の4つの線分によっ 規定される。
この下側非接着部3dでは、各弁シート31,32 間を自由に離すことができる状態となってい る。これにより、袋内の脱気を行う際に、各 弁シート31,32を指先で引き離して、電気掃除 などのノズルNを挿入することが比較的容易 にできる。
なお、本実施例では、表側弁シート31の 側端辺と裏側弁シート32の下側端辺とが表裏 方向に重なり合っているが、上下方向にずら せてあっても良い。そうすると、更に容易に 各弁シート31,32を指先で引き離すことができ 。
脱気弁3における表側弁シート31と裏側弁 ート32の、各々対向する側の面のうち、袋 体2の端辺2aよりも下側となる部分、つまり 気弁3のうち、袋本体2から下側に露出してい る部分には、左右方向に弁閉鎖チャック35が けられている。この弁閉鎖チャック35は、 記各弁シート31,32よりも表裏方向の寸法(厚 寸法)が大きい。よって、弁閉鎖チャック35 、上記各弁シート31,32に比べて剛性が大きく 、外力がかかった場合でも曲がりにくい。
この弁閉鎖チャック35についても上記の 閉鎖用チャック11aと同様であって、特許文 1において開示されているものと基本的に同 のものである。具体的にこの弁閉鎖チャッ 35は、図2(B)に示すように、対向する凸条テ プ35aと凹条テープ35bとが一組とされたもの ある。各弁シート31,32のうち一方側には凸 テープ35aが、他方側には凹条テープ35bがそ ぞれ接着されている。
凸条テープ35aでは、図2(B)に示すように、 帯状とされた基部35a1から凸条35a2が、この基 35a1の長手方向に沿うように突出している。 本実施例では2列の凸条35a2が並列して設けら ているが、これに限られず、1列や3列以上 並列されたものであっても良い。
上記の凹条テープ35bについても上記凸条 ープ35aと同様であり、図2(B)に示すように、 帯状とされた基部35b1から凹条35b2が、この基 35b1の長手方向に沿うように突出している。 本実施例では2列の凹条35b2が並列して設けら ているが、これに限られず、凸条テープ35a 対応し、1列や3列以上が並列されたもので っても良い。
凹条35b2は、上記凸条35a2に嵌合可能な形 を有している。上記各基部35a1,35b1にあって 凸条35b2あるいは凹条35b2が設けられていない 側の面が、上記各弁シート31,32に対して接着 れる。この接着は、図2(B)に示すように、上 記凸条35a2と凹条35b2とが対向するようになさ る。このようにして凸条テープ35aと凹条テ プ35bとが各弁シート31,32に接着された状態 、上記の凸条35a2と凹条35b2とが嵌合すること により、弁内の気流の通過を遮断できる。
上記の弁閉鎖チャック35のうち最も上側 部分35cと、袋本体2の端辺のうちで、上記脱 弁3が設けられている端辺2aとの間の距離Xは 、5mm~40mm、より望ましくは10mm~30mmとされてい 。ここで、本実施例における上記弁閉鎖チ ック35の上側の部分35cとは、上記各基部35a1, 35b1の上側端辺のうち、最も上側に位置する の端辺となる。よって、本実施例と異なる 態の弁閉鎖チャック35にあっては、基部35a1,3 5b1以外の別の部分が距離Xの基準となり得る
本願発明に係る脱気袋1では、上記の距離 Xを従来の脱気袋(図7参照)におけるものより 縮めている。これにより、各弁シート31,32の うち、袋本体2の端辺2aよりも下側の部分を、 各弁シート31,32と比較して剛性の大きな部分 ある弁閉鎖チャック35の影響によって曲げ くくして、その結果、各弁シート31,32に皺が 寄りにくいものとできる。つまり、弁閉鎖チ ャック35が有している剛性により各弁シート3 1,32を、各弁シート31,32同士が密着することを 阻害しない程度に補強することが可能であっ て、これにより皺の発生を防止できる。
上記の距離Xは、各弁シート31,32のうち袋 体2の端辺2aよりも下側の部分が、皺が寄る とがなく、かつ、逆流を防止するために充 に密着可能な距離として規定される。距離X の下限値については、上記部分における各弁 シート31,32が密着できる最低限の面積を確保 能な距離によって決定される。本実施例で 5mmである。
そして距離Xの上限値については、上記の ように、弁閉鎖チャック35が有している剛性 より、上記部分における各弁シート31,32を 強できる限界の距離によって決定される。 実施例では40mmである。
次に本願発明に係る脱気袋1の使用方法に ついて説明する。まず、袋本体2に物品Mを入 て開口部11を閉鎖する。そして図1に示すよ に、脱気弁3を通じて電気掃除機などのノズ ルNを袋本体2に挿入し、電気掃除機などを作 させて袋内の空気を脱気し、脱気弁3からノ ズルNを抜き取る。この状態においては袋内 負圧となっているため、脱気弁3の上記各弁 ート31,32同士は大気圧により密着しており 袋外の空気が脱気弁3を通じて袋内に逆流す ことを防止できる。この際でも、上記に説 した脱気弁3の各部により、各弁シート31,32 皺が寄ることがなく、各弁シート31,32同士 確実に密着させることができる。よって、 気作業終了後、弁閉鎖チャック35を閉めるま での間においても外気が逆流してしまうこと がなく、袋内の脱気状態を有効に維持できる 。
本願発明は、下記の効果を有する。
本願の請求項1に係る発明は、内側シール 34における、左右方向中央寄りの端縁34cの延 る方向の成分が、左右方向成分Wと上下方向 成分Fとの二成分からなっていることから、 弁シート31,32を補強することができ、弁サイ ドシール33に平行に延びる皺が寄ってしまう とを防止できる。よって、脱気終了後に、 気弁を構成するプラスチックフィルム同士 皺が寄ってしまい、外気が逆流してしまう とがないものとできたものである。
本願の請求項2に係る発明は、請求項1に る発明の効果に加え、弁サイドシール33及び 内側シール34の上側端部のうち一方側のもの3 3aL,34aLと他方側のもの33aR,34aRとが、左右方向 おいて非対称とされたことから、この非対 部分では、左右方向において弁サイドシー 33が存在せず、各弁シート31,32のずれを許容 する上側非接着部3cを形成することができる よって、この上側非接着部3cでは、各弁シ ト31,32のうち、袋本体2の下辺ヒートシール23 Bよりも上側部分において発生するひずみを 右側弁サイドシールの上側端部33aR及び右側 側シール34の上側端部34aRと脱気弁3の上側端 部3aとの間で逃がすことができ、弁シート31,3 2のひずみを解消可能であることから、弁シ ト31,32の張力を安定させ、弛みや皺を発生さ せずに、弁シート31,32同士を確実に密着させ ことができ、気流が逆流しにくいものとで たものである。
また、本願の請求項3に係る発明は、上記 請求項1または2に係る発明の効果に加え、弁 イドシール33の下側端部33bが、各弁シート31 ,32の下側端部3bから離れていることから、袋 の脱気を行う際に、各弁シート31,32を引き して、電気掃除機などのノズルNを挿入する とが比較的容易にでき、脱気作業を迅速に い得るものとできたものである。
また、本願の請求項4に係る発明は、上記 請求項1~3のいずれかに係る発明の効果に加え 、弁閉鎖チャック35のうち最も上側の部分35c 、袋本体2の端辺のうちで、脱気弁3が設け れている端辺2aとの間の距離Xが、5mm~40mmとさ れたことから、脱気弁3における弁シート31,32 のうち、皺の寄り易い部分を、各弁シート31, 32と比較して剛性の大きな部分である弁閉鎖 ャック35の存在によって曲げにくくできる とにより、皺が寄りにくいものとでき、こ により、脱気終了後に、脱気弁3を構成する ラスチックフィルム同士に皺が寄ってしま 、外気が逆流してしまうことのない脱気袋 提供することができたものである。
また、本願の請求項5に係る発明は、上記 請求項1~4のいずれかに係る発明の効果に加え 、各弁シート31,32の間に、いずれかの弁シー に密着できる密着シート4が挟まれたことか ら、脱気弁3の閉鎖がより効果的になされ、 流がより逆流しにくいものとできたもので る。
Next Patent: PROCESS FOR MANUFACTURING ORGANIC SOLAR CELL, ORGANIC SOLAR CELL MANUFACTURED BY THE PROCESS, AND OR...
